JP2000189584A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000189584A
JP2000189584A JP10373984A JP37398498A JP2000189584A JP 2000189584 A JP2000189584 A JP 2000189584A JP 10373984 A JP10373984 A JP 10373984A JP 37398498 A JP37398498 A JP 37398498A JP 2000189584 A JP2000189584 A JP 2000189584A
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JP10373984A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshio Ogura
敏男 小倉
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定の可変表示部群を選択的に表示する可変
表示装置において、複数の可変表示部に停止する全ての
識別情報を遊技者に視認させることで、識別情報の表示
に対して遊技者に不信感を抱かせることのない遊技機を
提供する。 【構成】 表示部34a〜34pを全て表示する全体表
示形態から表示部34a〜34pのうち特定の可変表示
部群を選択的に表示する選択表示形態に変化させること
で、飾り図柄表示部34上に設定される当りラインを複
数種類の中から選択すると共に、選択表示形態で停止表
示結果を導出した後、再度全体表示形態に戻すことで、
表示部34a〜34pに停止する全ての図柄を表示す
る。これにより、飾り図柄表示部34を構成する全ての
表示部34a〜34pに停止する図柄を遊技者に視認さ
せることができ、図柄表示に対して遊技者に不信感を抱
かせることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の識別情
報を可変表示する可変表示部をマトリックス状に複数配
列する可変表示装置を備え、前記複数の可変表示部の停
止表示結果において複数の組合せライン上のいずれかに
特定の識別情報が揃ったときに特定遊技状態を発生し得
る遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、複数の可変表示部を配列
した可変表示装置を備える遊技機は、複数列の可変表示
部で図柄(識別情報)を可変表示し、各可変表示部の表
示結果が特定の図柄(特定の識別情報)で揃った大当り
図柄となったときに特定遊技状態を発生するようになっ
ていた。また、可変表示装置には、横方向に加えて縦方
向にも可変表示部(図柄)を配列(マトリックス状に配
列)することで、大当りを決定する当りライン(組合せ
ライン)を複数設定したものが提案されていた。このう
ち、特開平10−201914号(以下、これを従来技
術という)に開示された遊技機の可変表示装置(画像表
示装置)では、4×4のマトリックス状に配列された計
16図柄のうち中央の4図柄を最初に停止表示し、その
確定した4図柄(以下、これを確定図柄という)を各可
変表示部間の相対位置を変えずに移動させることで、当
りラインの設定を異ならせた複数種類の表示形態のうち
いずれかに可変表示部の表示形態を変化させ、遊技の興
趣を向上するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来技術では、確定図柄の移動に伴って変化させた可変表
示部の表示形態で図柄の表示結果を導出し、その後は、
表示形態を図柄変動開始時の形態に戻すことがなかっ
た。このため、図柄変動開始時では、例えば、4×4の
マトリックス表示(16個の可変表示部を表示)にあ
り、確定図柄の移動によって3×3のマトリックス表示
(9個の可変表示部を表示)に変化させた場合、9個の
可変表示部についてのみ停止図柄を表示し、残り7個の
可変表示部については停止図柄を表示することがなかっ
た。従って、表示されない残りの可変表示部で停止した
図柄を遊技者が気にかけたり、あるいは遊技者が図柄表
示に対して不信感を抱く虞があった。本発明は、上記し
た事情に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、複数の可変表示部のうち所定の可変表示部で識別情
報を確定し、その後、特定の可変表示部群を選択的に表
示することで組合せラインの設定を複数種類の中から選
択する可変表示装置において、複数の可変表示部に停止
する全ての識別情報を遊技者に視認させることで、識別
情報の表示に対して遊技者に不信感を抱かせることのな
い遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1が採用した解決手段は、複数種類の
識別情報を可変表示する可変表示部をマトリックス状に
複数配列する可変表示装置を備え、前記複数の可変表示
部の停止表示結果において複数の組合せライン上のいず
れかに特定の識別情報が揃ったときに特定遊技状態を発
生し得る遊技機において、前記複数の可変表示部のうち
予め定めた所定の可変表示部で前記識別情報が確定した
ときに、全ての可変表示部を表示する全体表示形態から
複数の可変表示部のうち特定の可変表示部群を選択的に
表示する選択表示形態に変化させ、その選択表示された
特定の可変表示部群に応じて前記組合せラインを複数種
類の中から設定すると共に、前記選択表示形態で前記停
止表示結果を導出した後、再度前記全体表示形態に戻す
ことで、前記複数の可変表示部に停止する全ての前記識
別情報を表示することを特徴とする。このように構成す
ることにより、複数の可変表示部に停止する全ての識別
情報を遊技者に視認させることができ、識別情報の表示
に対して遊技者に不信感を抱かせることがない。
【0005】また、請求項2の発明は、前記全体表示形
態は、前記複数の可変表示部に停止する全ての前記識別
情報を一部分の欠けもなく全体的に表示する形態とした
ことを特徴とする。このように構成することにより、複
数の可変表示部に停止する全ての識別情報をより確実に
遊技者に視認させることができる。
【0006】また、請求項3の発明は、前記全体表示形
態は、前記複数の可変表示部のうち少なくとも1つの可
変表示部において前記識別情報の一部分を欠けて表示す
る形態としたことを特徴とする。このように構成するこ
とにより、一部分の欠けもない可変表示部の表示を強調
することができる。
【0007】また、請求項4の発明は、前記全体表示形
態から前記選択表示形態への変化は、前記所定の可変表
示部で前記識別情報が確定した後のリーチ時にのみ行う
ことを特徴とする。このように構成することにより、可
変表示部が全体表示形態から選択表示形態に変化する構
成をリーチ時における特有の演出とすることができ、ひ
いては視覚的な興趣を向上することができる。
【0008】なお、図1に示す可変表示装置30によ
り、複数種類の識別情報(飾り図柄)を可変表示する可
変表示部(表示部34a〜34p)をマトリックス状に
複数配列し、前記複数の可変表示部の停止表示結果にお
いて複数の組合せライン(当りライン)上のいずれかに
特定の識別情報(「7」の図柄)が揃ったときに特定遊
技状態を発生し得る本発明の遊技機の可変表示装置の一
例を構成している。
【0009】また、図4に示す複数種類の表示形態の設
定、及び図11に示す表示形態の選択により、前記複数
の可変表示部のうち予め定めた所定の可変表示部(中央
4つの表示部34a〜34d)で前記識別情報が確定し
たときに、全ての可変表示部を表示する全体表示形態
(表示形態1)から複数の可変表示部のうち特定の可変
表示部群を選択的に表示する選択表示形態(表示形態2
〜4)に変化させ、その選択表示された特定の可変表示
部群に応じて前記組合せラインを複数種類(当りライン
A〜A、当りラインB・B、当りラインC・
C)の中から設定する本発明の構成を例示している。
【0010】また、図18乃至図20に示す確定図柄の
移動により、前記選択表示形態で前記停止表示結果を導
出した後、再度前記全体表示形態に戻すことで、前記複
数の可変表示部に停止する全ての前記識別情報を表示す
る本発明の構成を例示している。
【0011】また、図26乃至図28に示す飾り図柄表
示部の設定により、前記全体表示形態は、前記複数の可
変表示部に停止する全ての前記識別情報(各表示部80
a〜80pの図柄)を一部分の欠けもなく全体的に表示
する形態とした本発明の構成を例示している。
【0012】また、図18乃至図20に示す飾り図柄表
示部の設定により、前記全体表示形態は、前記複数の可
変表示部のうち少なくとも1つの可変表示部(各表示部
34e〜34p)において前記識別情報の一部分を欠け
て表示する形態とした本発明の構成を例示している。
【0013】また、図26に示すマスキングの設定によ
り、前記全体表示形態から前記選択表示形態への変化
は、前記所定の可変表示部で前記識別情報が確定した後
のリーチ時にのみ行う本発明の構成を例示している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形
態に係る遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技盤1
の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す正面
図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射さ
れた打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植
立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3
を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、飾り図柄
の可変表示(以下、変動ともいう)を可能にする可変表
示装置30が配置されている。なお、可変表示装置30
には、特別図柄の可変表示を可能にする特別図柄表示器
35が設けられており、特別図柄は、その表示結果が予
め定めた大当り図柄となるとこれに基づいて後述する特
定遊技状態を発生するようになっている。また、飾り図
柄は、特別図柄の変動動作に伴った変動を行い、その表
示結果は特別図柄の表示結果に対応して設定されてい
る。即ち、特別図柄が大当り図柄(以下、これを大当り
特別図柄ともいう)の場合は、飾り図柄も大当り図柄
(以下、これを大当り飾り図柄ともいう)で表示される
一方、特定図柄がハズレ図柄(以下、これをハズレ特別
図柄ともいう)の場合は、飾り図柄もハズレ図柄(以
下、これをハズレ飾り図柄ともいう)で表示される。可
変表示装置30の詳細な構成については後に詳述する。
【0015】可変表示装置30の下方には、特別図柄及
び飾り図柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変
入賞球装置4が配置されている。この普通可変入賞球装
置4は、ソレノイド5によって垂直(通常入賞口)位置
と傾動(拡大入賞口)位置との間で可動制御される一対
の可動翼片6a・6bを備え、いわゆるチューリップ型
役物として構成され、その普通可変入賞球装置4には入
賞した打玉を検出する始動玉検出器7が設けられてい
る。なお、可動翼片6a・6bが垂直(通常入賞口)位
置のときも普通可変入賞球装置4に入賞可能になってい
る。また、普通可変入賞球装置4への入賞に基づく特別
図柄及び飾り図柄の変動は、変動中を除いて所定回数
(本実施例では、4回)記憶され、その旨が後述の特別
図柄記憶表示LED41によって表示されるようになっ
ている。
【0016】普通可変入賞球装置4の左側方には、通過
口9と飾りLED11とを備えた普通図柄始動装置8が
配置されており、通過口9には通過玉検出器10が設け
られている。そして、普通図柄始動装置8は、通過玉検
出器10のON動作によって通過口9への通過玉を検出
すると、後述の普通図柄表示器36で表示される普通図
柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄
表示器36は、普通図柄が当り図柄となったときに、普
通可変入賞球装置4の可動翼片6a・6bを所定期間開
放制御するものである。普通図柄の変動(始動)は、変
動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶さ
れ、その始動記憶は後述する普通図柄記憶表示LED3
7によって表示されるようになっている。また、普通図
柄の変動時間は、後述する確率変動(当り判定確率を通
常時と異なる高い確率に変更した遊技状態)時では通常
時に比べて短縮されるようになっている。
【0017】また、遊技領域3の下方部位には、取付基
板13を介して遊技盤1に取り付けられた特別可変入賞
球装置12が配置されている。特別可変入賞球装置12
の中央部には、特別可変入賞口14が開設されており、
該特別可変入賞口14は、ソレノイド15による開閉板
16の可動によって開閉制御されるようになっている。
特別可変入賞口14の内部は、左右2つに区画され、そ
のうちの左側が特定領域とされ、右側が通常領域とされ
る。特定領域には、入賞玉の検出により開閉板16を再
度開成させることができる特定玉検出器17が設けられ
ている。また、通常領域には入賞玉を検出するために入
賞玉検出器18も設けられている。なお、特別可変入賞
口14内の後面壁には、特定遊技状態の発生を報知する
V表示LED19が設けられている。また、特別可変入
賞口14の下方には、特定遊技状態の発生に伴う開閉板
16の開閉サイクル数を表示する7セグメントタイプの
回数表示器20と、入賞玉検出器18及び特定玉検出器
17によって検出された入賞玉数を表示する7セグメン
トタイプの個数表示器21と、が設けられている。ま
た、取付基板13における特別可変入賞口14の左右の
各側方には、それぞれ飾りランプ22を内蔵した入賞口
23が設けられている。
【0018】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置12は、以下のように作動する。即ち、打
玉が普通可変入賞球装置4に入賞して始動玉検出器7を
ONさせると、可変表示装置30によって特別図柄及び
飾り図柄の変動が開始され、所定時間後に特別図柄の表
示結果及び飾り図柄の表示形態が確定される。そして、
その確定された図柄の組合せが所定の大当り組合せとな
ったときに特定遊技状態となる。この特定遊技状態にお
いては、特別可変入賞球装置12の開閉板16が所定期
間(例えば、29.5秒)あるいは所定個数(例えば、
10個)の入賞玉が発生するまで開放(開放サイクル)
するように設定され、その開放している間遊技盤1の表
面を落下する打玉を受け止めるようになっている。ま
た、受け止められた打玉が特定玉検出器17をONする
と、再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定玉検出
器17がONする毎に継続権が成立して開放サイクルを
最高16回繰り返すことができるようになっている。
【0019】なお、本発明の特定遊技状態は、上記に限
らず以下に示す〜の制御のうちいずれか1つの制御
又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0020】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な遊技機に対し
て得点を付与する制御また、遊技領域3を含む遊技盤1
の表面には、上記した構成以外にも、風車ランプ24a
を内蔵した風車24、サイドランプ25aを内蔵したサ
イドランプ飾り25、バック玉防止部材26、アウト口
27等が設けられている。また、パチンコ遊技機には、
特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又は点滅してその
旨を報知する遊技効果ランプ及び遊技効果LEDと、効
果音を発生するスピーカ28(図3に符号のみ図示)
と、が設けられている。
【0021】次に、本実施形態の要部を構成する可変表
示装置30の構成について説明する。可変表示装置30
は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板31
を有し、該取付基板31には長方形状の窓枠部32が形
成されている。この窓枠部32の後方には、飾り図柄表
示部34を有するLCD表示器33が臨設されている。
また、取付基板31の左側部には、7セグメントLED
35a〜35c(図3参照)からなり左・中・右の特別
図柄を個々に可変表示する特別図柄表示器35が設けら
れる一方、取付基板31の右側部には、普通図柄を可変
表示する普通図柄表示器36と、普通図柄の始動記憶を
表示する普通図柄記憶表示LED37と、が設けられて
いる。取付基板31の上側部には、入賞口38と、受け
入れた打玉を遊技盤1の裏面側に転送するワープ入口3
9と、が設けられている。また、取付基板31の下側部
には、ワープ入口39からの打玉を前記普通可変入賞球
装置4の上方位置で再度遊技盤1面上に放出するワープ
出口40と、特別図柄及び飾り図柄の始動記憶を表示す
る特別図柄記憶表示LED41と、が設けられている。
なお、ワープ出口40から放出される打玉、言い換える
とワープ入口39に入った打玉は、普通可変入賞球装置
4の上方位置から自然落下されることで普通可変入賞球
装置4に入賞し易くなっている。また、取付基板31に
は、上記した構成以外にも各飾りLED42・43が設
けられている。
【0022】上記した飾り図柄表示部34は、図4
(A)〜(D)に示す4つの表示形態1〜4で飾り図柄
を表示し得るように構成されている。図4(A)に示す
表示形態1は、飾り図柄の変動開始時の形態であり、縦
横4×4のマトリックス状に分割された表示部34a〜
34pで全16個の飾り図柄を個々に可変表示するよう
になっている。表示形態1において、中央4つの表示部
34a〜34dは、表示領域が全て表示された状態(以
下、これを全表示状態という)にあり、上側2つの表示
部34e・34fは、表示領域の下半分が表示された欠
け状態(以下、これを下表示状態という)にあり、下側
2つの表示部34g・34hは、表示領域の上半分が表
示された欠け状態(以下、これを上表示状態という)に
あり、左側2つの表示部34i・34jは、表示領域の
右半分が表示された欠け状態(以下、これを右表示状態
という)にあり、右側2つの表示部34k・34lは、
表示領域の左半分が表示された欠け状態(以下、これを
左表示状態という)にあり、左上隅の表示部34m、右
上隅の表示部34n、左下隅の表示部34o、右下隅の
表示部34pは、それぞれ表示領域の右下1/4、左下
1/4、右上1/4、左上1/4が表示された欠け状態
にある。
【0023】一方、表示形態2〜4は、後で詳述する確
定図柄の移動に伴って変化した形態であり、このうちの
いずれか(表示形態2〜4)が表示結果の導出時点での
表示形態となる。図4(B)に示す表示形態2では、縦
横3×3の9個の表示部を全表示状態で表示すること
で、後述する当りラインを縦3本(A〜A)、横3
本(A〜A)、斜め2本(A、A)の計8本に
設定している。図4(C)に示す表示形態3では、左右
両端部分にそれぞれ3個の表示部を右表示状態及び左表
示状態で表示すると共に、縦横3×2の6個の表示部を
全表示状態で表示することで、当りラインを縦2本(B
、B)に設定している。図4(D)に示す表示形態
4では、上下両端部分にそれぞれ3個の表示部を下表示
状態及び上表示状態で表示すると共に、縦横2×3の6
個の表示部を全表示状態で表示することで、当りライン
を横2本(C、C)に設定している。
【0024】以上、可変表示装置30を含むパチンコ遊
技機の遊技盤1の構成について説明してきたが、それら
の遊技装置は、図2及び図3に示す遊技制御回路によっ
て制御される。図2及び図3は、遊技制御回路をブロッ
ク構成で示す回路図であり、MPU、ROM、RAM、
入出力回路を含む基本回路60によって制御されてい
る。しかして、基本回路60は、入力回路61を介して
始動玉検出器7、通過玉検出器10、特定玉検出器1
7、入賞玉検出器18からの検出信号が入力され、アド
レスデコード回路62から基本回路60にチップセレク
ト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセット
回路63から基本回路60にリセット信号が与えられ、
所定時間毎に定期リセット回路64から基本回路60に
定期リセット信号が与えられる。
【0025】一方、基本回路60からは、以下の装置及
び回路に制御信号が与えられる。即ち、LCD回路64
を介してLCD表示器33(図2中には、LCD表示装
置と記載)に表示制御信号が与えられ、LED回路65
を介して普通図柄表示器36、回数表示器20、個数表
示器21、普通図柄記憶表示LED37、特別図柄記憶
表示LED41、及び各種LED11・19・42・4
3に表示駆動信号が与えられ、ソレノイド回路66を介
して各ソレノイド5・15に駆動信号が与えられ、ラン
プ回路67を介して飾りランプ22、風車ランプ24
a、及びサイドランプ25aに表示制御信号が与えら
れ、音声合成回路68及び音量増幅回路69を介してス
ピーカ28に音声信号が与えられる。なお、ランプ回路
67からは各種のランプ制御データが出力されること
で、上記した構成部材以外のランプを表示制御するよう
になっている。さらに、基本回路60は、情報出力回路
70を介して外部(ホールコンピュータや呼び出しラン
プ等)に有効始動情報、大当り情報、及び確変変動情報
を出力し、賞球個数信号出力回路71を介して外部に各
種の賞球個数信号を出力している。また、基本回路60
には、特別図柄表示器35に表示制御信号を出力するた
めの特別図柄出力回路72と、該特別図柄出力回路72
及び特別図柄表示器35間の断線(主に不正行為による
断線)を監視するための断線監視入力回路73と、が接
続して設けられている。なお、上記した装置や回路に
は、電源回路72から各種の電圧を有する電力が供給さ
れている。
【0026】次に、可変表示装置30による特別図柄及
び飾り図柄の表示について図5乃至図19に示すタイム
チャート及び説明図等を参照して説明する。先ず、可変
表示装置30の変動動作に用いられるランダム数につい
て説明する。可変表示装置30では、図5(A)に示す
ように、大当り決定用第1段階のC_RND1と、大当
り決定用第2段階のC_RND2と、大当り図柄配列用
のC_RND_LINEと、各表示部34a〜34pと
対応した飾り図柄表示用のC_RND_ZU1〜ZU1
6と、左特別図柄表示用のC_RND_Lと、中特別図
柄表示用のC_RND_Cと、右特別図柄表示用のC_
RND_Rと、移動回数決定用のC_RND_KAI
と、移動先決定用のC_RND_SAKI、の各ランダ
ム数が使用されている。
【0027】そして、図6(A)に示すように、C_R
ND1から抽出された値が「1」のときは、次にC_R
ND2の抽出値の判定を行い、その抽出値が「1」であ
り大当りと判定されると、C_RND_LINE(0〜
64)のデータにより特別図柄及び飾り図柄の大当りと
なる図柄配列を決定し、大当り特別図柄及び大当り飾り
図柄を可変表示装置30に表示する。また、大当り飾り
図柄の表示において、大当り配列以外となる飾り図柄
は、C_RND_ZU1〜ZU16を各図柄用として使
用する。一方、C_RND1あるいはC_RND2で
「1」以外の値が抽出されて外れと判定されると、C_
RND_L・C・Rからの各抽出値に対応する特別図柄
の組合せをハズレ特別図柄として、また、C_RND_
ZU1〜ZU16からの各抽出値に対応する飾り図柄の
組合せをハズレ飾り図柄として可変表示装置30に表示
する。なお、C_RND_L・C・Rからの各抽出値、
あるいはC_RND_ZU1〜ZU16からの各抽出値
が偶然にも大当り組合せとなる場合には、C_RND_
C及びC_RND_ZU1〜ZU16のいずれかのデー
タに「1」を加算してハズレ図柄にして表示するもので
ある。また、上記C_RND1の抽出に伴う判定は、図
柄の当り確率が通常時のものであり、確率変動時(高確
率時)には、C_RND1の抽出値が「1・3・5・7
・11」のいずれかのときにC_RND2の抽出判定を
行う。
【0028】飾り図柄は、図6(B)に示す「1〜3」
の番号順で停止表示され、然もこれらの停止順毎に図柄
種類が異なって設定されている。即ち、最初に停止表示
される表示部34a・34dの飾り図柄(以下、これを
第1停止飾り図柄という)は、図7に示すように、それ
ぞれ「7・☆・A・☆・B・☆・C・☆・D・☆」順の
10図柄からなり、2番目に停止表示される表示部34
b・34cの飾り図柄(以下、これを第2停止飾り図柄
という)は、それぞれ「7・☆・☆・E・☆・F・☆・
G・☆・☆」順の10図柄からなり、最後に停止表示さ
れる表示部34e〜34pの飾り図柄(以下、これを第
3停止飾り図柄という)は、「7・☆・H・☆・I・☆
・☆・J・☆・☆」順の10図柄からなる。また、各表
示部34a〜34pの飾り図柄には、前記C_RND_
ZU1〜ZU16の各ランダム数が対応して設けられて
いる。なお、第3停止飾り図柄は、後で詳述するように
第2停止飾り図柄の停止時点で、リーチの対象となるも
のとリーチの対象にならないものとに分かれる場合、リ
ーチの対象にならない第3停止飾り図柄が先に停止し、
次にリーチの対象となる第3停止飾り図柄が停止するよ
うになっている。
【0029】大当り飾り図柄の配列は、飾り図柄表示部
34に設定されるいずれかの当りライン(図4参照)上
に「7」の図柄が揃った組合せ、あるいは前記表示形態
2の全9個の表示部にアルファベット「A〜J」の図柄
が揃った組合せである。具体的には、図8に示すよう
に、前記C_RND_LINEの抽出値に基づいて決定
される。C_RND_LINEの抽出値が「0〜39」
のときは、表示形態2における当りラインA〜Aの
いずれかで「7」図柄が揃う組合せとなる。C_RND
_LINEの抽出値が「40〜49」のときは、表示形
態4における当りラインC・Cのいずれかで「7」
図柄が揃う組合せとなる。C_RND_LINEの抽出
値が「50〜59」のときは、表示形態3における当り
ラインB・Bのいずれかで「7」図柄が揃う組合せ
となる。C_RND_LINEの抽出値が「60〜6
4」のときは、表示形態2の全表示部でアルファベット
図柄が揃う組合せ(以下、これをオールアルファベット
という)となる。なお、アルファベット図柄による大当
り組合せは、図柄表示用乱数(C_RND_ZU1〜Z
U16)の抽出値から最も近くて若番のアルファベット
図柄を表示するものである。
【0030】一方、特別図柄の種類は、図9に示すよう
になっている。即ち、左・中・右の各図柄は、それぞれ
「0〜9・A・L・P・H・F」順の15図柄からなる
と共に、前記C_RND_L・C・Rの各ランダム数が
対応して設けられている。大当り特別図柄の配列は、図
10に示すように、同一図柄が揃った表示結果であり、
その組合せ種類は、飾り図柄と同様にC_RND_LI
NEの抽出値に基づいて決定される。なお、上記した飾
り図柄及び特別図柄の大当り組合せにおいてC_RND
_LINEの抽出値が「60〜64」のいずれかとなる
場合、即ち、オールアルファベットの大当り飾り図柄、
及び「333」「555」「777」の大当り特別図柄
は、その導出に伴って確率変動(確変)制御を発生し得
る確変図柄となっている。
【0031】ところで、前記飾り図柄のうち中央4つの
表示部34a〜34dに停止表示される図柄(第1停止
飾り図柄及び第2停止飾り図柄)は、確定図柄を構成
し、該確定図柄は、第3停止飾り図柄の変動中、図11
に示すように、C_RND_SAKIの抽出値に基づい
て8つの移動先のいずれかに移動し、飾り図柄表示部3
4の表示形態を変化させるようになっている。但し、こ
こで言う確定図柄の移動とは、確定図柄だけが相対位置
を変えずに移動するのではなく、確定図柄の移動に伴っ
てその外周部分に位置する各表示部34e〜34f(第
3停止飾り図柄)も同時に相対位置を変えずに移動する
ものである。具体的に、C_RND_SAKIが「0」
「1」「2」「3」のときは、確定図柄がそれぞれ左斜
め上方、左斜め下方、右斜め上方、右斜め下方に移動す
ることで、当りラインA〜Aを設定した前記表示形
態2となり、C_RND_SAKIが「4」「5」のと
きは、確定図柄がそれぞれ上方、下方に移動すること
で、当りラインB・Bを設定した前記表示形態3と
なり、C_RND_SAKIが「6」「7」のときは、
確定図柄がそれぞれ左側方、右側方に移動することで、
当りラインC・Cを設定した前記表示形態4とな
る。
【0032】また、確定図柄の移動先を決定するC_R
ND_SAKIは、その抽出回数、言い換えれば確定図
柄の移動回数が前記C_RND_KAIの抽出によって
決定され、C_RND_KAIが「0」のときはC_R
ND_SAKIが1回抽出され、C_RND_KAIが
「1」のときはC_RND_SAKIが2回抽出され、
C_RND_KAIが「2」のときはC_RND_SA
KIが3回抽出される。即ち、確定図柄は、第3停止飾
り図柄の変動中に1回乃至3回移動することで表示形態
を変え、これに応じて当りラインの設定を変化させるよ
うになっている。但し、表示結果が大当りとなる場合、
確定図柄の最終回目の移動先はC_RND_SAKIで
決めず、前記大当り図柄の配列に合った移動先を自動的
に選択するようになっている。また、後述するように確
定図柄の中で「7」が1つ以下になるか又は確定図柄が
オールアルファベット以外となる場合、C_RND_K
AIの抽出は行わず、C_RND_SAKIの抽出を1
回だけ行うようになっている。
【0033】また、上記したC_RND_SAKIの抽
出を複数回行う場合、2回目のC_RND_SAKIの
抽出は、1回目の抽出値以外で抽出が行われ、3回目の
C_RND_SAKIの抽出は、2回目の抽出値以外で
抽出が行われるようになっている。これにより、確定図
柄の移動を複数回行う場合、確定図柄は必ず前の移動先
と違うところに移動するようになっている。なお、次の
移動先が前の移動先と同じになり得るように構成しても
よいが、このときには、確定図柄が一旦移動して最終的
に同じ移動先に戻るようにすることが望ましい。
【0034】上記した確定図柄の移動を具体的に説明す
る。例えば、図12(A)に示すように各表示部34a
〜34dに「7」「☆」「E」「7」が停止表示された
確定図柄の場合、移動に伴う表示形態は図13(A)〜
(H)に示す8種類となり、このうち図13(A)(D)
に示す表示形態に変化したときにリーチとなる。このた
め、確定図柄が最終回の移動でいずれの表示形態に変化
するかでリーチになるか否かが決まるので、確定図柄の
移動に対して遊技者に大きな関心を持たせるようになっ
ている。一方、図12(B)に示すように各表示部34
a〜34dに「7」「7」「7」「☆」が停止表示され
た確定図柄の場合、移動に伴う表示形態は図14(A)
〜(H)に示す8種類となり、この全ての表示形態でリ
ーチとなる。即ち、図12(A)に示す確定図柄が停止
表示された場合には、視覚的なリーチ確率が2/8にな
るのに対して、図12(B)に示す確定図柄が停止表示
された場合には、100%の確率でリーチになる。この
ため、第1停止飾り図柄及び第2停止飾り図柄の停止表
示に対して遊技者に大きな関心を持たせるようになって
いる。また、図12(B)に示す確定図柄では、全ての
移動先(表示形態)でリーチとなるものの、その表示形
態毎でリーチ種類(シングル、ダブル、トリプル)が異
なるので(図14参照)、図12(A)に示す確定図柄
と同様に、確定図柄の移動に対しても遊技者に大きな関
心を持たせるようになっている。
【0035】次に、飾り図柄の具体的な変動動作を図1
5乃至図20のタイムチャート及び説明図に基づいて説
明する。なお、飾り図柄及び後述する特別図柄の変動
は、図5(B)の一覧表図に示すパターンに基づいて行
われる。変動パターンAは、1.0秒/1周で変動する
パターンであり、変動パターンBは、2.0秒/1周の
速度で3図柄分変動するパターンであり、変動パターン
Cは、3.0秒/1周で変動するパターンである。ま
た、以下の説明では、確定図柄の中で「7」が1つ以下
になるか又は確定図柄がオールアルファベット以外とな
る場合、言い換えれば確定図柄の停止時点でリーチなし
が決定する場合と、確定図柄の中で「7」が2つ以上に
なり且つリーチにならない場合と、リーチになる場合
と、に分けて説明を行う。
【0036】先ず、確定図柄の中で「7」が1つ以下に
なるか又は確定図柄がオールアルファベット以外となる
場合での飾り図柄の変動動作を図15を参照して説明す
る。図15において、普通可変入賞球装置4に打玉が入
賞し始動玉検出器7が始動信号を導出すると、その始動
信号の立ち上がり時に、C_RND1及びC_RND2
からそれぞれ数値を抽出してこれを格納する。なお、普
通可変入賞球装置4への入賞が始動記憶となる場合も、
その入賞に伴う始動玉検出器7の始動信号の導出時点で
C_RND1・2の抽出及び格納を行う。その後、始動
信号の立ち上がりより0.002秒後には、格納したC
_RND1及びC_RND2の読み出し及び判定を行
う。このとき、大当りとなる場合は、C_RND_LI
NEから数値を抽出する。そして、始動信号の立ち上が
りより0.022秒後には、C_RND_ZU1〜ZU
16、C_RND_L・C・R、及びC_RND_KA
I・SAKIからそれぞれ数値を抽出し、これと同時
に、全ての飾り図柄を変動パターンAで変動させる。
【0037】その後、第1停止飾り図柄は、3.0〜
3.9秒間(30〜39図柄分)変動パターンAで変動
された後、停止図柄の3図柄手前のデータがセットされ
て0.6秒間(3図柄分)低速変動となる変動パターン
Bで変動されて停止表示される。第2停止飾り図柄は、
4.5〜5.4秒間(45〜54図柄分)変動パターン
Aで変動された後、停止図柄の3図柄手前のデータがセ
ットされて0.6秒間(3図柄分)低速変動となる変動
パターンBで変動されて停止表示される。但し、第2停
止飾り図柄の変動パターンが変動パターンBに切り替わ
る時点は、第1停止飾り図柄の停止時点と一致するよう
になっている。そして、第1停止及び第2停止の各飾り
図柄(確定図柄)が決定すると、その時点(第2停止飾
り図柄の停止時点)で確定図柄の移動が開始され、2.
0秒間の移動を1回行った後にC_RND_SAKIで
決定した移動先で停止する。また、第3停止飾り図柄
は、8.0〜8.9秒間(80〜89図柄分)変動パタ
ーンAで変動された後、停止図柄の3図柄手前のデータ
がセットされて0.6秒間(3図柄分)低速変動となる
変動パターンBで変動されて停止表示される。但し、第
3停止飾り図柄の変動パターンが変動パターンBに切り
替わる時点は、確定図柄の停止時点と一致するようにな
っている。第3停止飾り図柄の変動停止直後、言い換え
れば飾り図柄の表示結果の導出直後は、確定図柄を1.
0秒間移動させて飾り図柄表示部34を変動開始時の表
示形態1に戻す。
【0038】上記した確定図柄の中で「7」が1つ以下
になるか又は確定図柄がオールアルファベット以外とな
る場合での飾り図柄の具体的な変動動作を例を挙げて説
明する。例えば、図18に示すように、各表示部34a
〜34dに「7」「G」「☆」「☆」が停止表示されて
「7」が1つの確定図柄が決定すると、その確定図柄の
移動が1回だけ行われる。図18中には、C_RND_
SAKIの抽出値が「6」となって確定図柄が左側方に
移動することで、当りラインC・Cを設定した表示
形態4に変化した場合を例示している。そして、この時
点でリーチなしが確定し、即座に第3停止飾り図柄を停
止してハズレ図柄を導出する。その後は、確定図柄を飾
り図柄表示部34の中央に移動させて表示形態1に変化
させることで、全ての表示部34a〜34pで停止した
図柄を表示する。
【0039】次に、確定図柄の中で「7」が2つ以上に
なり且つリーチにならない場合での飾り図柄の変動動作
を図16を参照して説明する。なお、この場合、第1停
止及び第2停止の各飾り図柄(確定図柄)が変動を終了
するまでの動作は、前記図15と同様であるためその説
明は省略する。図16において、確定図柄が決定する
と、その時点(第2停止飾り図柄の停止時点)で確定図
柄の移動が開始され、2.0秒間の移動をC_RND_
KAIで決定した所定回数行った後にC_RND_SA
KIで決定した移動先で停止する。但し、このとき、複
数回の移動がある場合は、移動後に2.0秒間の一旦停
止を行って次の移動を行う。また、第3停止飾り図柄
は、8.0〜16.9秒間(80〜169図柄分)変動
パターンAで変動された後、停止図柄の3図柄手前のデ
ータがセットされて0.6秒間(3図柄分)低速変動と
なる変動パターンBで変動されて停止表示される。但
し、第3停止飾り図柄の変動パターンが変動パターンB
に切り替わる時点は、確定図柄の停止時点と一致するよ
うになっている。第3停止飾り図柄の変動停止直後、言
い換えれば飾り図柄の表示結果の導出直後は、確定図柄
を1.0秒間移動させて飾り図柄表示部34を変動開始
時の表示形態1に戻す。
【0040】上記した確定図柄の中で「7」が2つ以上
になり且つリーチにならない場合での飾り図柄の具体的
な変動動作を例を挙げて説明する。例えば、図19に示
すように、各表示部34a〜34dに「7」「G」
「☆」「7」が停止表示されて「7」が2つの確定図柄
が決定すると、C_RND_KAI及びC_RND_S
AKIの各抽出値によって決定された移動回数及び移動
先に基づいた確定図柄の移動が行われる。そして、確定
図柄の最終移動によってリーチなしが確定すると(図1
9中には、最終回目のC_RND_SAKIの抽出値が
「4」となって確定図柄が上方に移動することで、当り
ラインB・Bを設定した表示形態3に変化した場合
を例示)、即座に第3停止飾り図柄を停止してハズレ図
柄を導出する。その後は、確定図柄を飾り図柄表示部3
4の中央に移動させて表示形態1に変化させることで、
全ての表示部34a〜34pで停止した図柄を表示す
る。
【0041】次に、リーチになる場合での飾り図柄の変
動動作を図17を参照して説明する。なお、この場合、
確定図柄が移動を終了するまでの動作(第1停止及び第
2停止の各飾り図柄の変動、確定図柄の移動)は、前記
図16と同様であるためその説明は省略する。また、リ
ーチになる場合、第3停止飾り図柄は、リーチの対象と
ならない図柄とリーチの対象となる図柄とで変動動作が
異なる。具体的には、図16において、リーチの対象と
ならない第3停止飾り図柄は、8.0〜16.9秒間
(80〜169図柄分)変動パターンAで変動された
後、停止図柄の3図柄手前のデータがセットされて0.
6秒間(3図柄分)低速変動となる変動パターンBで変
動されて停止表示される。但し、リーチの対象とならな
い第3停止飾り図柄の変動パターンが変動パターンBに
切り替わる時点は、確定図柄の停止時点と一致するよう
になっている。一方、リーチの対象となる第3停止飾り
図柄は、8.6〜17.5秒間(86〜175図柄分)
変動パターンAで変動された後、6.0〜8.7秒間
(20〜29図柄分)超低速変動となる変動パターンC
で変動されて停止表示される。但し、リーチの対象とな
る第3停止飾り図柄の変動パターンが変動パターンCに
切り替わる時点は、リーチの対象とならない第3停止飾
り図柄の停止時点と一致するようになっている。第3停
止飾り図柄の変動停止直後、言い換えれば飾り図柄の表
示結果の導出直後は、確定図柄を1.0秒間移動させて
飾り図柄表示部34を変動開始時の表示形態1に戻す。
【0042】上記したリーチになる場合での飾り図柄の
具体的な変動動作を例を挙げて説明する。例えば、図2
0に示すように、各表示部34a〜34dに「7」
「G」「☆」「7」が停止表示されて「7」が2つの確
定図柄が決定すると、C_RND_KAI及びC_RN
D_SAKIの各抽出値によって決定された移動回数及
び移動先に基づいた確定図柄の移動が行われる。そし
て、確定図柄の最終移動によってリーチありが確定する
と(図20中には、最終回目のC_RND_SAKIの
抽出値が「3」となって確定図柄が右斜め下方に移動す
ることで、当りラインA〜Aを設定した表示形態2
に変化し、然も当りラインA上でリーチになった場合
を例示)、先ず、リーチの対象とならない第3停止飾り
図柄が停止される。但し、このとき、飾り図柄表示部3
4は表示形態2となっているため、視覚的には当りライ
ンA以外となる各表示部34e・34f・34i・3
4jの飾り図柄が停止表示されている。そして、リーチ
の対象となる第3停止飾り図柄(当りラインAとなる
表示部34mの飾り図柄)を停止することで、大当り図
柄又はハズレ図柄のいずれかを導出する。その後は、確
定図柄を飾り図柄表示部34の中央に移動させて表示形
態1に変化させることで、全ての表示部34a〜34p
で停止した図柄を表示する。
【0043】次に、飾り図柄の変動終了後の動作につい
て図21及び図22(A)を参照して説明する。先ず、
変動の結果、特定遊技状態となった場合では、図22
(A)に示すように、飾り図柄の変動が停止した後、微
少時間(0.700秒)が経過した時点で大当りの判定
が行われ、その後所定時間(11.800秒)が経過す
ると、特別可変入賞球装置12の開閉板16(同図中に
は、大入賞口と記載)を開放すべくソレノイド15が所
定時間(29.500秒)ONされる。開閉板16の開
放終了後の所定時間(2.000秒)は、役物連続作動
装置作動有効時間として設定され、その時間内に特定玉
検出器17がONすれば、継続権が成立するように制御
される。その後、特別可変入賞球装置12の最終回の開
放動作が終了した時点で始動記憶がある場合には、図2
1(A)に示すように、開閉板16の閉鎖から所定時間
(16.800秒)後にC_RND_ZU1〜ZU1
6、C_RND_L・C・R、及びC_RND_KAI
・SAKIの抽出を行うと共に、前記図15のタイムチ
ャートに示したように始動口入賞時に抽出格納したC_
RND1及びC_RND2の読み出しを行う。そして、
開閉板16の閉鎖から所定時間(16.804〜16.
822秒)後に全図柄の変動を開始させる。一方、図2
1(B)に示すように、最終停止の図柄である第3停止
飾り図柄の変動が停止して外れとなった後、始動記憶が
ある場合には、所定時間(0.700秒)経過した時点
でハズレ図柄の停止確認用のチェックが行われ、そのチ
ェックから0.502秒後にC_RND_ZU1〜ZU
16、C_RND_L・C・R、及びC_RND_KA
I・SAKIの抽出い、またチェックから0.504秒
後に始動口入賞時に抽出格納したC_RND1及びC_
RND2の読み出しを行う。そして、第3停止飾り図柄
の変動停止から所定時間(1.204〜1.222秒)
後に飾り図柄の変動を開始させる。
【0044】次に、特別図柄の変動動作を図22(B)
のタイムチャートに基づいて説明する。左・中・右の特
別図柄は、図22(B)に示すように、それぞれ飾り図
柄の変動開始と同時に一斉に変動パターンAで変動が開
始される。そして、各特別図柄は、飾り図柄の最終停止
図柄である第3停止飾り図柄が停止する0.6秒前に停
止図柄の3図柄手前のデータがセットされると共に、変
動パターンAから変動パターンCにパターンが変更さ
れ、その後変動パターンCで0.6秒間(3図柄分)変
動されて第3停止飾り図柄の停止と同時に全図柄が一斉
に停止表示される。即ち、左・中・右の特別図柄は、当
り外れの表示結果及び飾り図柄のリーチの有無に拘らず
それぞれ同時制御によって飾り図柄と同時に変動を開始
した後、飾り図柄と同時に変動を停止するようになって
いる。なお、実施形態中に記載した左・中・右の特別図
柄の同時制御とは、各特別図柄の表示制御が同期して行
われることを言っているが、必ずしも全ての特別図柄を
厳密に同一時点で制御する必要はなく、全ての特別図柄
が同期して表示制御されていると思える程度の誤差であ
れば構わない。
【0045】次に、可変表示装置30での確変図柄の導
出に伴う確変制御の発生動作を図23(A)のタイムチ
ャートに基づいて説明する。図23(A)において、C
_RND_LINEの抽出値が「60〜64」のいずれ
かとなり、可変表示装置30(図23(A)中には、条
件装置と記載)の特別図柄表示部35に「333」「5
55」「777」の確変図柄が導出される、言い換える
と飾り図柄表示部34にオールアルファベットの確変図
柄が導出されると、これに基づいて確変制御が実行され
る。確率変動の具体的な制御は、確変図柄による特定遊
技状態(条件装置の作動)の終了を契機に当り確率を高
確率に変動させ、その後、次の特定遊技状態が発生する
と、これを契機に当り確率を通常確率に戻す。そして、
このような特定遊技状態の終了及び発生を契機とした当
り確率の変動を1単位の確変制御として、この確変制御
を2回繰り返して行う。なお、このような確率変動中、
更にオールアルファベットで大当りした場合には、その
時点から新たに2回の大当りが得られるまで確変制御が
行われる。また、確変制御は、特別図柄及び飾り図柄と
同様に以下で詳述する普通図柄に対しても行われるもの
である。
【0046】次に、前記普通図柄表示器36に表示され
る普通図柄について説明する。普通図柄は、図23
(B)及び図24(A)に示すように、「A・b・C・
d・L・7」の6種類であり、これらの普通図柄に対し
ては、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用の
WC_RND2(3〜13)と、0.002秒毎に1ず
つ加算され且つ割り込み処理余り時間に1ずつ加算され
る普通図柄表示用のWC_RND_F(0〜5)と、が
設けられている。WC_RND_F(0〜5)の各ラン
ダム数は、「A・b・C・d・L・7」の各普通図柄に
対応して設けられている。また、WC_RND2(3〜
13)からのランダム数の抽出において、図24(B)
に示すように、「3」の値が抽出されて当りと判定され
ると、普通図柄表示器36にWC_RND_Fデータの
「5」に対応する「7」の当り図柄を表示して普通可変
入賞球装置4を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一
方、WC_RND2で「3」以外の値が抽出されて外れ
と判定されると、WC_RND_Fデータの値を抽出
し、この値に対応する外れ図柄を普通図柄表示器36に
表示する。なお、WC_RND2でハズレと判定された
にも拘らずWC_RND_Fで抽出された値が偶然にも
当り図柄となる場合には、「A」の外れ図柄を選択して
これを普通図柄表示器36に表示するものである。ま
た、上記WC_RND2の抽出に伴う当り外れの判定
は、図柄の当り確率が通常時のものであり、確率変動時
(高確率時)には、WC_RND2の「3〜12」の値
が当り決定用の乱数となる。
【0047】次に、上記した普通図柄表示器36での普
通図柄の変動動作を図24のタイムチャートに基づいて
説明する。先ず、図25(A)において、通過玉検出器
10(図25中には、普通図柄始動玉検出器と記載)が
ONすると、これと同時にWC_RND2の抽出及び格
納が行われる。その後、通過玉検出器10のONから所
定時間(0.002秒)が経過すると、WC_RND_
Fの抽出を行い、その0.002秒後に普通図柄の変動
を開始する。そして、通過玉検出器10のONから所定
時間(28.000秒)後に変動を停止する。なお、図
25(A)に示す※の確率変動時には、普通図柄の変動
時間が5.200秒に短縮される。そして、通常確率時
において停止表示される普通図柄が当り図柄のときに
は、図25(B)に示すように、普通図柄が停止してか
ら所定時間(0.002秒)後に普通可変入賞球装置4
を0.500秒間開放する。その後、通過玉検出器10
への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置4の
閉鎖から0.002秒後に、WC_RND_Fの抽出を
行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始
する。一方、確率変動時において停止表示される普通図
柄が当り図柄のときには、図25(C)に示すように、
普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)が経
過すると普通可変入賞球装置4を2.200秒間開放
し、3.000秒のインターバルを置いた後に再度2.
200秒間開放する。その後、通過玉検出器10への通
過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置4の閉鎖か
ら0.002秒後に、WC_RND_Fの抽出を行い、
その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
【0048】以上のように、本実施形態に係るパチンコ
遊技機は、図柄を可変表示する複数の表示部34a〜3
4pをマトリックス状に複数配列する可変表示装置30
を備え、表示部34a〜34pの停止表示結果において
複数の当りライン上のいずれかに特定の図柄が揃ったと
きに特定遊技状態を発生し得る構成であり、複数の表示
部34a〜34pのうち予め定めた所定の表示部(本実
施形態では、中央4つの表示部34a〜34d)で図柄
が確定すると、表示部34a〜34pを全て表示する全
体表示形態(表示形態1)から表示部34a〜34pの
うち特定の可変表示部群を選択的に表示する選択表示形
態(表示形態2〜4)に変化させることで、飾り図柄表
示部34上に設定される当りラインを複数種類(当りラ
インA〜A、当りラインB・B、当りラインC
・C)の中から選択すると共に、選択表示形態で停
止表示結果を導出した後、再度全体表示形態に戻すこと
で、表示部34a〜34pに停止する全ての図柄を表示
するようになっている。これにより、飾り図柄表示部3
4を構成する全ての表示部34a〜34pに停止する図
柄を遊技者に視認させることができ、図柄表示に対して
遊技者に不信感を抱かせることがない。また、本実施形
態の全体表示形態は、複数の表示部34a〜34pのう
ち表示部34e〜34pにおいて図柄の一部分を欠けて
表示する形態となっている。このため、一部分の欠けも
ない表示部34a〜34dの表示を強調することができ
る。
【0049】なお、上記した実施形態(第一実施形態)
では、確定図柄の移動後にリーチとなった場合、そのリ
ーチとなる当りライン上でのみ当り外れを決定するよう
になっているが、この構成に限定しない。具体的には、
確定図柄の移動後にリーチにならなかった場合でも、確
定図柄以外の残りの飾り図柄(第3停止飾り図柄)で大
当りするようにしてもよい。この場合、遊技者に対して
リーチにならなかったと思わせた後に大当りするので、
遊技の射幸性を向上することができる。また、実施形態
中では、「7」が1つ以下の確定図柄を設定している
が、オールアルファベット以外のときは、少なくとも2
つ以上の「7」が確定図柄に含まれるようにしてもよ
い。このように構成することで、確定図柄の導出時点で
リーチの有無が分からないので、確定図柄の移動に対す
る興趣をより一層向上することができる。また、実施形
態では、飾り図柄を4×4のマトリックス状に設けると
共にそのうち中央4つの飾り図柄を確定図柄に設定して
いるが、この構成に限定しない。例えば、3×3、2×
2、5×5、又はそれ以上のn(任意数)×nでもよ
い。また、4×3、3×4、3×2、2×3など縦横の
数を異ならせてもよく、n×m(任意数)はいくつでも
よい。
【0050】また、第一実施形態では、複数の可変表示
部を全て表示する全体表示形態から複数の可変表示部の
うち特定の可変表示部群を選択的に表示する選択表示形
態に変化させる構成として確定図柄の移動を行っている
が、これに限定するものではない。以下、その他の実施
形態を第二及び第三実施形態として図26乃至図28を
参照して説明する。なお、第二及び第三実施形態の飾り
図柄表示部80は、図26乃至図28に示すように、複
数の可変表示部(表示部80a〜80p)に停止する全
ての識別情報(図柄)を一部分の欠けもなく全体的に表
示する形態を全体表示形態(図柄変動開始時の形態)と
しており、複数の可変表示部に停止する全ての識別情報
をより確実に遊技者に視認させ得るようになっている。
【0051】先ず、第二実施形態では、図26に示すよ
うに、飾り図柄表示部80を構成する複数の表示部80
a〜80pのうち中央4つの表示部80f・80g・8
0j・80kで図柄が確定すると(図26中には、各表
示部80f・80g・80j・80kに「7」「G」
「☆」「7」が停止表示した場合を例示)、複数の表示
部80a〜80pのうち特定の表示部群を有効表示領域
として指定枠81で囲む。但し、この指定枠81は、前
述した確定図柄の移動と同様に、移動先が複数種類に設
定されて有効表示領域を変化させるようになっている。
そして、指定枠80の最終移動を終了した状態でリーチ
になると(図26中には、指定枠80の最終移動によっ
て各表示部80f〜80h・80j〜80l・80n〜
80pが有効表示領域に選択され、表示部80f・80
k・80pのラインでリーチになった場合を例示)、複
数の可変表示部を全て表示する全体表示形態から複数の
可変表示部のうち特定の可変表示部群を選択的に表示す
る選択表示形態に変化させるべく、有効表示領域以外の
表示部80a〜80e・80i・80mをマスキング8
2の表示(図柄表示を隠す)にする。その後は、リーチ
の対象となる表示部80pの図柄を停止することで、大
当り図柄又はハズレ図柄のいずれかを導出し、次いでマ
スキング82を解除して(全体表示形態に戻して)表示
部80a〜80pに停止する全ての図柄を表示する。一
方、指定枠80の最終移動を終了した状態でリーチ以外
のときは、図27に示すように、マスキング82の表示
(選択表示形態への変化)を行うことなく表示結果を導
出する。
【0052】このように第二実施形態では、全体表示形
態から選択表示形態への変化をマスキング82の表示で
行い、表示結果の導出後はそのマスキング82を解除し
て全体表示形態に戻すことで、飾り図柄表示部80を構
成する全ての表示部80a〜80pに停止する図柄を遊
技者に視認させて、図柄表示に対して遊技者に不信感を
抱かせないようにしている。また、第二実施形態の構成
によれば、全体表示形態から選択表示形態への変化は、
確定図柄の停止後、リーチになった場合にのみ行うよう
になっている。このため、可変表示部が全体表示形態か
ら選択表示形態に変化する構成をリーチ時における特有
の演出とすることができ、ひいては視覚的な興趣を向上
することができる。
【0053】また、第三実施形態は、第二実施形態と同
様に、飾り図柄表示部80を構成する複数の表示部80
a〜80pのうち中央4つの表示部80f・80g・8
0j・80kで図柄が確定すると(図28中には、各表
示部80f・80g・80j・80kに「7」「G」
「☆」「7」が停止表示した場合を例示)、複数の表示
部80a〜80pのうち特定の表示部群を有効表示領域
として指定枠81で囲む。その後、第三実施形態では、
図28に示すように、指定枠80の最終移動を終了した
状態でリーチになると(図28中には、指定枠80の最
終移動によって各表示部80f〜80h・80j〜80
l・80n〜80pが有効表示領域に選択され、表示部
80f・80k・80pのラインでリーチになった場合
を例示)、複数の可変表示部を全て表示する全体表示形
態から複数の可変表示部のうち特定の可変表示部群を選
択的に表示する選択表示形態に変化させるべく、有効表
示領域内の表示部80f〜80h・80j〜80l・8
0n〜80pを飾り図柄表示部80の画面一杯にズーム
アップ表示する。その後は、リーチの対象となる表示部
80pの図柄を停止することで、大当り図柄又はハズレ
図柄のいずれかを導出し、次いでズームアップ表示を解
除して(全体表示形態に戻して)表示部80a〜80p
に停止する全ての図柄を表示する。
【0054】このように第三実施形態では、全体表示形
態から選択表示形態への変化をズームアップ表示で行
い、表示結果の導出後はそのズームアップ表示を解除し
て全体表示形態に戻すことで、飾り図柄表示部80を構
成する全ての表示部80a〜80pに停止する図柄を遊
技者に視認させて、図柄表示に対して遊技者に不信感を
抱かせないようにしている。
【0055】なお、上記した第一乃至第三の実施形態
は、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で
種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では、本
発明に係る識別情報を飾り図柄とすると共に、その飾り
図柄の当り外れに対応した表示結果を導出する特別図柄
を設けているが、これに限らず、特別図柄のみを設けて
該特別図柄を本発明の識別情報として表示制御するよう
にしてもよい。また、可変表示装置をLCD表示器で構
成しているが、特にこれに限定するものではなく、CR
T、LED、VFD、EL、あるいはプラズマ等の表示
器で可変表示装置を構成することも可能である。然も第
二実施形態のようなマスキング(図柄表示を隠す)によ
って選択表示形態に変化させる構成とした場合には、バ
ックランプの消灯によって図柄表示を隠すことも可能に
なるため、ドラム式、ベルト式、あるいはリーフ式の表
示器で可変表示装置を構成することも可能である。ま
た、遊技機の構成として、始動玉検出器の入賞玉の検出
に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該
識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生
して可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に
第1種という)を例示しているが、特にこれに限定する
ものではなく、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可
変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が
所定の表示結果となると権利発生状態となり、この状態
で特定領域に打玉が入賞すると特定遊技状態が発生する
弾球遊技機(これを俗に第3種という)であってもよ
く、さらにはスロットマシンやコインゲーム等の遊技機
であってもよい。また、遊技機全体をLCD表示器等の
表示装置で構成する、即ち「打玉」「可変入賞球装置」
等の構成部材を疑似的に表示器に表示することで遊技機
を構成することも可能である。なお、この場合では、賞
球の払出しを得点等で代行しても良い。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、複数種類の識別情報を
可変表示する可変表示部をマトリックス状に複数配列す
る可変表示装置を備え、前記複数の可変表示部の停止表
示結果において複数の組合せライン上のいずれかに特定
の識別情報が揃ったときに特定遊技状態を発生し得る遊
技機において、前記複数の可変表示部のうち予め定めた
所定の可変表示部で前記識別情報が確定したときに、全
ての可変表示部を表示する全体表示形態から複数の可変
表示部のうち特定の可変表示部群を選択的に表示する選
択表示形態に変化させ、その選択表示された特定の可変
表示部群に応じて前記組合せラインを複数種類の中から
設定すると共に、前記選択表示形態で前記停止表示結果
を導出した後、再度前記全体表示形態に戻すことで、前
記複数の可変表示部に停止する全ての前記識別情報を表
示することを特徴とする。このように構成することによ
り、複数の可変表示部に停止する全ての識別情報を遊技
者に視認させることができ、識別情報の表示に対して遊
技者に不信感を抱かせることがない。
【0057】また、請求項2の発明は、前記全体表示形
態は、前記複数の可変表示部に停止する全ての前記識別
情報を一部分の欠けもなく全体的に表示する形態とした
ことを特徴とする。このように構成することにより、複
数の可変表示部に停止する全ての識別情報をより確実に
遊技者に視認させることができる。
【0058】また、請求項3の発明は、前記全体表示形
態は、前記複数の可変表示部のうち少なくとも1つの可
変表示部において前記識別情報の一部分を欠けて表示す
る形態としたことを特徴とする。このように構成するこ
とにより、一部分の欠けもない可変表示部の表示を強調
することができる。
【0059】また、請求項4の発明は、前記全体表示形
態から前記選択表示形態への変化は、前記所定の可変表
示部で前記識別情報が確定した後のリーチ時にのみ行う
ことを特徴とする。このように構成することにより、可
変表示部が全体表示形態から選択表示形態に変化する構
成をリーチ時における特有の演出とすることができ、ひ
いては視覚的な興趣を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面
図である。
【図2】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図3】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図4】同図(A)〜(D)はそれぞれ飾り図柄表示部
の表示形態を示す説明図である。
【図5】同図(A)は特別図柄及び飾り図柄に用いられ
る各種ランダム数の一覧表図であり、同図(B)は変動
パターンA〜Cを示す一覧表図である。
【図6】同図(A)は選択されたランダム数によって特
別図柄及び飾り図柄の当り外れを決定する動作を説明す
るための簡単なフローチャートであり、同図(B)は飾
り図柄の停止順を示す説明図である。
【図7】飾り図柄の種類を示す一覧表図である。
【図8】飾り図柄の大当り配列を示す一覧表図である。
【図9】特別図柄の種類を示す一覧表図である。
【図10】特別図柄の大当り配列を示す一覧表図であ
る。
【図11】確定図柄の移動先を示す一覧表図である。
【図12】同図(A)は「7」が2つの確定図柄を示す
説明図であり、同図(B)は「7」が3つの確定図柄を
示す説明図である。
【図13】同図(A)〜(H)はそれぞれ「7」が2つ
の確定図柄の移動に伴う表示形態の変化を示す説明図で
ある。
【図14】同図(A)〜(H)はそれぞれ「7」が3つ
の確定図柄の移動に伴う表示形態の変化を示す説明図で
ある。
【図15】確定図柄の中で「7」が1つ以下になるか又
は確定図柄がオールアルファベット以外となる場合での
飾り図柄の変動動作を示すタイムチャートである。
【図16】確定図柄の中で「7」が2つ以上になり且つ
リーチにならない場合での飾り図柄の変動動作を示すタ
イムチャートである。
【図17】リーチになる場合での飾り図柄の変動動作を
示すタイムチャートである。
【図18】確定図柄の中で「7」が1つ以下になる場合
での飾り図柄の具体的な変動動作を示す説明図である。
【図19】確定図柄の中で「7」が2つ以上になり且つ
リーチにならない場合での飾り図柄の具体的な変動動作
を示す説明図である。
【図20】リーチになる場合での飾り図柄の具体的な変
動動作を示す説明図である。
【図21】同図(A)は特定遊技状態の終了後に始動記
憶がある場合での飾り図柄の変動動作を示すタイムチャ
ートであり、同図(B)は図柄変動の停止後に始動記憶
がある場合での飾り図柄の変動動作を示すタイムチャー
トである。
【図22】同図(A)は特定遊技状態における大入賞口
の開放動作を示すタイムチャートであり、同図(B)は
飾り図柄に対する特別図柄の変動動作を示すタイムチャ
ートである。
【図23】同図(A)は条件装置の作動に伴って特別図
柄の当り確率が高確率に変動される動作を示すタイムチ
ャートであり、同図(B)は普通図柄に用いられる各種
ランダム数の一覧表図である。
【図24】同図(A)は普通図柄の種類を示す説明図で
あり、同図(B)は選択されたランダム数によって普通
図柄の当り外れを決定する動作を説明するための簡単な
フローチャートである。
【図25】同図(A)は普通図柄始動検出に伴って普通
図柄が変動する動作を示すタイムチャートであり、同図
(B)は通常時に普通図柄が当ることに伴って普通可変
入賞球装置が開放する動作を示すタイムチャートであ
り、同図(C)は確率変動時に普通図柄が当ることに伴
って普通可変入賞球装置が開放する動作を示すタイムチ
ャートである。
【図26】第二実施形態における飾り図柄のリーチでの
表示を示す説明図である。
【図27】第二実施形態における飾り図柄のリーチ以外
での表示を示す説明図である。
【図28】第三実施形態における飾り図柄の表示を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 4 普通可変入賞球装置 7 始動玉検出器 8 普通図柄始動装置 10 通過玉検出器 12 特別可変入賞球装置 17 特定玉検出器 18 入賞玉検出器 30 可変表示装置 33 LCD表示器 34 飾り図柄表示部 34a〜34p 表示部(可変表示部) 35 特別図柄表示部 36 普通図柄表示器 37 普通図柄記憶表示LED 41 特別図柄記憶表示LED 60 基本回路 80 飾り図柄表示部 80a〜80p 表示部(可変表示部) 81 指定枠 82 マスキング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を可変表示する可変
    表示部をマトリックス状に複数配列する可変表示装置を
    備え、前記複数の可変表示部の停止表示結果において複
    数の組合せライン上のいずれかに特定の識別情報が揃っ
    たときに特定遊技状態を発生し得る遊技機において、 前記複数の可変表示部のうち予め定めた所定の可変表示
    部で前記識別情報が確定したときに、全ての可変表示部
    を表示する全体表示形態から複数の可変表示部のうち特
    定の可変表示部群を選択的に表示する選択表示形態に変
    化させ、その選択表示された特定の可変表示部群に応じ
    て前記組合せラインを複数種類の中から設定すると共
    に、 前記選択表示形態で前記停止表示結果を導出した後、再
    度前記全体表示形態に戻すことで、前記複数の可変表示
    部に停止する全ての前記識別情報を表示することを特徴
    とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記全体表示形態は、前記複数の可変表
    示部に停止する全ての前記識別情報を一部分の欠けもな
    く全体的に表示する形態としたことを特徴とする請求項
    1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記全体表示形態は、前記複数の可変表
    示部のうち少なくとも1つの可変表示部において前記識
    別情報の一部分を欠けて表示する形態としたことを特徴
    とする請求項1記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記全体表示形態から前記選択表示形態
    への変化は、前記所定の可変表示部で前記識別情報が確
    定した後のリーチ時にのみ行うことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005312637A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2008029896A (ja) * 2002-12-27 2008-02-14 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2011041856A (ja) * 2002-12-27 2011-03-03 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機

Cited By (4)

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