JP4727689B2 - ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械 - Google Patents

ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械 Download PDF

Info

Publication number
JP4727689B2
JP4727689B2 JP2008117427A JP2008117427A JP4727689B2 JP 4727689 B2 JP4727689 B2 JP 4727689B2 JP 2008117427 A JP2008117427 A JP 2008117427A JP 2008117427 A JP2008117427 A JP 2008117427A JP 4727689 B2 JP4727689 B2 JP 4727689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
unit
measurement
tool
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008117427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009265023A (ja
Inventor
直人 川内
祐一 佐々野
伸 浅野
賢二 久良
裕一 松下
昭彦 松村
優 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2008117427A priority Critical patent/JP4727689B2/ja
Publication of JP2009265023A publication Critical patent/JP2009265023A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4727689B2 publication Critical patent/JP4727689B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

本発明は、ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械、特にワークに対して3次元加工を行う際に用いて好適なワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械に関する。
一般に数値制御装置(以下、「NC」と表記する。)により工作機械を制御して加工を行うときには、工作機械の工具の移動を記述したNCプログラム(加工用NCデータ)のデバッグが行われている。つまり、事前に加工対象であるワークを、工作機械のテーブルに設置し、操作者がNCプログラムをステップごとに流して、NCプログラムの検証を行っている。
この際、NCプログラムの不良や、操作者による誤操作など、といった人為的ミスにより、工具やラムなどの工作機械の一部がワークと接触して破損してしまう恐れがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特に、ワークの切削加工をしない工具の位置決め作業などでは、作業効率を上げるために動作速度を速く設定することが行われている。このような状態でNCプログラムのデバッグを行う場合、工作機械の一部がワークに接触しそうな時に、操作者の判断で瞬時に工作機械の主軸動作を停止することは困難であった。
上述のようなワークとの接触による工作機械の破損を防止するため、様々な技術が提案されている。
例えば、ワークと工具との接触を検出するセンサが知られており、このセンサを利用して工具と、ワークとの接触の有無を確認することが行われている。
一方、ワークと工具等との衝突を回避するために、ワークとの衝突前に工具等を停止させる制御方法等も知られている。この制御方法を実施する場合には、事前にワークのサイズ・寸法・形状と、テーブル上でのワークの位置などのワーク形状の3次元データ(3D−CADデータ)を把握する必要があった。
しかしながら、加工前のワーク形状の3次元データは、事前に把握できていないことが多く、ワークを計測するなどの方法により把握する必要があった。
ワーク形状の3次元データを把握する方法として、非接触で計測する方法が知られている。例えば、立体物をデジタルデータ化するデジタイザが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
非接触変位計を利用して加工条痕(切削痕)のような微細な表面形状を計測する技術も知られている(例えば、特許文献2および3参照。)。この変位計を工具の代わりにラムに取り付け、ワークを走査することにより、ワークの形状を高い精度で検出することができる。
このようにして得られた3次元データの表現方法としては、3次元ビットマップ手法が知られている(例えば、特許文献4参照。)。
さらに、上述のようにワークの検出装置を工具と同様に自動交換する技術も知られている(例えば、特許文献5参照。)。
特開2007−048210号公報 特開2004−012430号公報 特開2004−012431号公報 国際公開第02/023408号パンフレット 特開平4−089513号公報 "3−Dデジタイザ「Danaeシリーズ」の製品強化について"、15行目から16行目まで、[online]、2005年6月20日、[平成20年3月7日検索]、インターネット<URL:http://www.nec−eng.co.jp/press/050620press.html>
上述のワークと工具との接触を検出するセンサを用いる方法では、接触を伴うため工具などの動作速度を上げられず効率が悪いという問題があった。さらに、ラムがワークに接触した場合など、ワークと接触する部位によっては、ワークとの接触が検出できないという問題があった。
上述の非特許文献1に記載の技術では、ワークを設置する際に座標系を合わせる必要があり、計測に手間がかかるという問題があった。さらに、センサによってワークの形状が計測できない領域、つまり死角が発生するという問題があった。その他にも、価格が高いという問題があった。
上述の特許文献2および3に記載の技術では、ワークと工具等との衝突回避に用いるには、得られる3次元形状のデータが詳細すぎるという問題があった。工作機械の動作軸を利用して、センサをワークの全ての面に対して走査させるため、3次元データを取得する効率が悪くなるという問題があった。ワークの形状に合わせてセンサを走査させる必要があるため、3次元データを取得する際に、ワークと工作機械の一部や、センサのケーブル等と、の干渉が発生するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ワークと工作機械の一部との衝突を防止する際に用いるワーク形状の3次元データを容易に取得することができるワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のワーク計測装置は、加工対象であるワークを加工する工具が取り付けられる主軸に取り付けられ、非接触で前記ワークまでの距離を走査して測定する測定部と、空間を多面体状に分割して形成された3次元メッシュ構造を生成し、測定された前記ワークまでの距離情報に基づいて、前記ワークの測定点座標を算出し、前記3次元メッシュ構造の一単位と対応する前記ワークの位置を走査した回数に対する、前記算出した測定点が前記一単位に含まれる回数の比率が所定の閾値以上のときに、前記一単位は前記ワークの形状であるとして測定形状マップを作成する形状認識部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、走査回数に対する一単位に測定点が含まれる回数の比率に基づいてワークの測定形状マップを作成するため、ワークの3次元データである測定形状マップの精度を確保することができる。
つまり、走査回数に対する一単位に測定点が含まれる回数の比率に基づいてワークの測定形状マップを作成することにより、1回の走査で得られた距離情報などで測定形状マップを作成する場合と比較して、測定部の測定精度や、測定部からワークまでの距離などの影響を受けにくく、測定形状マップの精度が確保しやすい。
さらに、測定精度の異なる測定部に交換する方法などと比較して、変更が容易なワークまでの距離を測定する走査の回数や閾値の値などを調整することにより、測定形状マップの精度を容易に調整することができる。
一方、測定部を主軸に取り付けるため、他の部分に測定部を取り付ける場合と比較して、測定形状マップの精度確保が容易となる。
つまり、測定部を、ワークの加工に用いられるため高い位置精度で制御される主軸に取り付けるため、測定部の配置位置が高い精度で把握される。その結果、上記主軸を備える工作機械などに対するワークの配置位置も高い精度で把握され、工作機械などに対する測定形状マップの位置精度の確保が容易となる。
言い換えると、測定形状マップの作成と、工作機械などに対する測定形状マップの配置位置測定と、を同時に行うため、ワークの3次元設計データを測定形状マップとして使用する方法と比較して、工作機械などに対する測定形状マップの配置位置測定つまりキャリブレーションを別途行う必要がなく、測定形状マップの作成が容易となる。
測定部がワークまでの距離を測定する地点を複数設定することができるため、ワークにおける未測定領域、つまり、測定部から見たワークにおける死角の発生を防止できる。
上述のように測定部を主軸に取り付けるため、測定する地点を複数設定して、複数の地点の間で測定部を移動させても測定形状マップの精度は確保される。その上で、複数の地点において測定部からワークまでの距離を測定することで、ワークにおける未測定領域の発生が防止され、ワーク全体について測定することができる。
さらに、主軸に取り付けた測定部からワークまでの距離を測定するため、例えば、ワークを載せるテーブルや、ワークをテーブルに固定する固定治具なども含めて、測定部からの距離が同時に測定される。そのため、テーブルや固定治具なども含まれた測定形状マップが作成される。この測定形状マップは、ワークの3次元設計データを測定形状マップとして使用する場合と比較して、テーブルや固定治具なども含まれているため、例えば、ワークと工作機械の一部との衝突の防止に適した測定形状マップとなる。
上記発明においては、前記一単位における一辺の寸法は、前記工具および前記主軸が前記ワークに接近して、前記ワークの加工に移行する地点と、前記ワークとの間の距離に基づいて設定されることが望ましい。
本発明によれば、3次元メッシュ構造の一単位における一辺の寸法を、ワークに接近してきた工具がワークの加工に移行する地点と、ワークとの間の距離に基づいて設定するため、工具および主軸が高速で移動している期間におけるワークと工具等との接触が防止される。
つまり、測定形状マップに基づいて工具および主軸の移動を制御することにより、上述の加工移行地点と測定形状マップとの間隔が確保される。
さらに、測定形状マップにおける一単位における一辺の寸法を、上述の加工移行地点とワークとの距離に基づいて設定しているため、測定形状マップとワークとの間には、上述の距離未満の隙間が存在する。そのため、実際の加工移行地点とワークとの距離は、上述の間隔および上述の隙間の和となり、工具および主軸が高速で移動している期間におけるワークと工具等との接触が防止される。
上記発明においては、前記測定部には、前記ワークまでの距離を走査して測定するセンサヘッドと、該センサヘッドにより測定された距離情報を送信する送信部と、前記センサヘッドおよび前記送信部に電力を供給するバッテリと、が設けられ、さらに、前記送信部から送信された前記距離情報を受信し、前記形状認識部に受信した前記距離情報を出力する受信部と、が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、測定部は、電力の供給や距離情報の送信などを行う配線などを用いることなくワークまでの距離の測定を行い、測定した距離情報を形状認識部に出力することができる。つまり、センサヘッドは、バッテリから供給される電力を用いてワークまでの距離を測定し、送信部は、受信部を介して測定により得られた距離情報を形状認識部に送信するため、電力の供給や距離情報の送信などを行う配線などを用いる必要がない。
そのため、主軸への測定部の取り付けや取り外しが容易となり、例えば、オートツールチェンジャなどの自動交換装置により測定部の交換を行うことができる。
さらに、測定部と形状認識部との間を接続する配線等が不要なため、配線等とワークとの干渉を防止できる。
上記発明においては、前記測定部には、前記主軸を介して電力の供給を受けるとともに、前記主軸を介して前記測定情報を前記形状認識部に出力する取付部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、測定部は、電力の供給や距離情報の送信などを行う配線などを用いることなくワークまでの距離の測定を行い、測定した距離情報を形状認識部に出力することができる。つまり、測定部は、主軸および取付部を介して電力の供給を受けてワークまでの距離を測定し、測定により得られた距離情報は主軸および取付部を介して形状認識部に送信されるため、電力の供給や距離情報の送信などを行う配線などを別途設ける必要がない。
そのため、測定部と形状認識部との間を接続する配線等が不要なため、配線等とワークとの干渉を防止できる。
本発明の衝突防止装置は、上記本発明のワーク計測装置と、少なくとも前記主軸または前記工具と前記測定形状マップとの間の干渉を判断する判断部と、該判断部の判断結果に基づいて、前記主軸の移動を制御する制御部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明のワーク計測装置により作成された測定形状マップに基づいて、少なくとも主軸または工具とワークとの間の衝突を防止できる。
つまり、ワークよりも大きな測定形状マップと、主軸等との間の干渉を判断することにより、測定形状マップよりも小さなワークと主軸等との衝突が確実に防止される。
本発明の工作機械は、加工対象であるワークが設置されるテーブルと、前記ワークを加工する工具が取り付けられる主軸と、上記本発明の衝突防止装置と、が設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明のワーク計測装置により作成された測定形状マップに基づいて、少なくとも主軸または工具と、ワークやテーブル等との間の衝突を防止できる。
つまり、ワークおよびテーブル等よりも大きな測定形状マップと、主軸等との間の干渉を判断することにより、測定形状マップよりも小さなワークおよびテーブル等と主軸等との衝突が確実に防止される。
本発明のワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械によれば、走査回数に対する一単位に測定点が含まれる回数の比率に基づいてワークの測定形状マップを作成するため、ワークと工作機械の一部との衝突を防止する際に用いるワーク形状の3次元データを容易に取得することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る工作機械ついて図1から図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る工作機械の全体構成を説明する模式図である。図2は、図1の工作機械における制御部を説明するブロック図である。
本実施形態の工作機械1は、ワークW等に基づいて測定形状マップMPを作成するワーク計測装置2、および、工作機械1のラム13や工具等とワークW等との衝突を防止する衝突防止装置3を備えるとともに、加工対象であるワークWを5方向から加工する五面加工機であって、NCによって動作が制御されるものである。
工作機械1には、図1および図2に示すように、X軸方向に移動するテーブル11と、Y軸方向に移動するサドル12と、Z軸方向に移動するラム(主軸)13と、ラム13に取り付けられワークWまでの距離を測定する測定部15と、テーブル11,サドル12およびラム13の移動をNC制御する工作機械制御部16と、が設けられている。
テーブル11はワークWが固定される台であって、図1に示すように、X軸方向に沿って移動可能に配置されたものである。テーブル11は、図2に示すように、工作機械制御部16の移動制御部26によりX軸方向への移動が制御されている。
サドル12は、図1に示すように、ラム13が配置されるものであって、門型に形成されテーブル11を跨いで配置された支持部14のY軸方向に沿って延びる梁部14Aに配置され、Y軸方向に沿って移動可能とされたものである。サドル12は、図2に示すように、移動制御部26によりY軸方向への移動が制御されている。
ラム13は、ワークWの形状測定時には、図1に示すように、テーブル11側の端部に測定部15が取り付けられ、ワークWの切削加工時には工具が取り付けられるものである。さらに、ラム13はサドル12に配置され、Z軸方向に沿って移動可能とされたものである。ラム13は、図2に示すように、移動制御部26によりZ軸方向への移動が制御されている。
図3は、図1の測定部およびラムの構成を説明する部分拡大図である。
測定部15は、ワークWの測定形状マップMPを作成する際に使用されるレーザ距離センサであって、図1および図3に示すように、ラム13におけるテーブル11側の端部に取り付けられるものである。
測定部15は、図3に示すように、距離測定に用いるレーザ光の出射角θを変更して2次元スキャン(走査)を行うものである。さらに、上述のラム13を中心軸線Lまわりに回転させることにより、測定部15により3次元スキャンが行われる。
測定部15により計測されたワークWやテーブル11等から測定部15までの距離情報は、図2に示すように、形状認識部23に入力されている。
工作機械制御部16は、ワークWの切削加工前にワークWの測定形状マップMPを作成し、ワークWを切削する工具の移動を記述したNCプログラムのデバッグ時には、作成した測定形状マップMPに基づいてラム13や工具とワークWとの衝突を防止し、ワークWの切削加工時には、テーブル11、サドル12およびラム13の移動を制御するものである。
工作機械制御部16には、図2に示すように、ワークWの加工を行う際の工具の移動を制御する信号を生成するプログラム記憶部21およびプログラム解釈部22と、ワークWの測定形状マップMPを作成する形状認識部23と、主軸に取り付けられた工具の形状を記憶する形状記憶部24と、干渉判断部(判断部)25と、テーブル11,サドル12およびラム13の移動を制御する移動制御部(制御部)26と、が設けられている。
ここで、ワーク計測装置2は測定部15および形状認識部23から構成され、衝突防止装置3はワーク計測装置2、干渉判断部25および移動制御部26から構成されている。
プログラム記憶部21は、ワークWの切削加工を行う工具の移動経路を記述したNCプログラムを記憶するものである。
プログラム記憶部21は、図2に示すように、プログラム解釈部22と接続され、プログラム記憶部21に記憶されたNCプログラムはプログラム解釈部22に出力されている。
プログラム解釈部22は、NCプログラムに基づいて工具の移動量および移動速度に関する情報を作成するものである。
プログラム解釈部22は、図2に示すように、干渉判断部25および移動制御部26と接続され、プログラム解釈部22により作成された工具等の移動量等に関する情報は干渉判断部25および移動制御部26に出力されている。
形状認識部23は、NCプログラムのデバッグを行う際に、ラム13や工具等と、ワークWとの衝突防止に用いられる測定形状マップMPを作成するものである。
形状認識部23は、図2に示すように、測定部15および干渉判断部25と接続されている。形状認識部23には、測定部15により測定された距離情報が入力され、形状認識部23から干渉判断部25に測定形状マップMPの情報が出力されている。
なお、形状認識部23における測定形状マップMPの作成方法については後述する。
形状記憶部24は、ワークWに接近した際に衝突する可能性のあるラム13や、ラム13に取り付けられる工具の形状等を記憶するものである。
形状記憶部24は、図2に示すように、干渉判断部25と接続されている。形状記憶部24に記憶されたラム13等の形状は干渉判断部25に出力されている。
干渉判断部25は、NCプログラムのデバッグ時に、測定形状マップMPとラム13等との干渉を判断することにより、ラム13や工具等とワークWとの衝突を防止するものである。
干渉判断部25は、図2に示すように、形状認識部23、形状記憶部24、プログラム解釈部22および移動制御部26と接続されている。干渉判断部25には、形状認識部23から測定形状マップMPが入力され、形状記憶部24からラム13等の形状が入力され、プログラム解釈部22から工具等の移動量等に関する情報が入力されている。一方、干渉判断部25における干渉の有無の判断結果は、移動制御部26に出力されている。
移動制御部26は、テーブル11、サドル12およびラム13の移動を制御することによりラム13の端部に取り付けられた工具等の移動量や移動速度を制御するものである。さらに、NCプログラムのデバッグ時に、測定形状マップMPとラム13等とが干渉すると判断された場合には、テーブル11、サドル12およびラム13の移動を停止させるものである。
移動制御部26は、図2に示すように、プログラム解釈部22および干渉判断部25と接続されている。移動制御部26には、プログラム解釈部22から工具等の移動量等の情報が入力され、干渉判断部25から測定形状マップMPとラム13等との干渉の有無の判断結果が入力されている。一方、移動制御部26において作成されたテーブル11、サドル12およびラム13の移動を制御する制御信号は、それぞれテーブル11、サドル12およびラム13に出力されている。
次に、上記の構成からなる工作機械1におけるワークWの加工方法について説明する。
工作機械1によりワークWを加工する場合には、まず、テーブル11の上に固定治具Jを用いてワークWが固定される(図5参照。)。
その後、図2に示すように、プログラム記憶部21からNCプログラムが1ブロック(1つの移動単位、例えば1線分)単位でプログラム解釈部22に出力される。
プログラム解釈部22は、NCプログラムから工具等の移動量および移動速度に関する情報を作成し、移動制御部26に出力する。移動制御部26は、入力された情報をテーブル11、サドル12およびラム13の移動量および移動速度に分解し、それぞれテーブル11、サドル12およびラム13の移動量および移動速度を制御する制御信号を出力する。
移動制御部26から制御信号が入力されたテーブル11、サドル12およびラム13は、それぞれが備えるモータにより入力された制御信号に基づいて駆動され、ワークWの加工が行われる。
次に、本実施形態の特長であるワークWの測定形状マップMPの作成方法、および、作成された測定形状マップMPを用いたワークWと、工作機械1の一部との衝突の防止方法について説明する。
ここで説明するワークWの測定形状マップMPの作成、および、衝突防止制御は、例えば、上述のワークWの加工を行う前段階におけるNCプログラムのデバッグ、つまり、ワークWとラム13や工具との干渉の有無のチェックの際に行われている。
図4は、測定形状マップの作成方法を説明するフローチャートである。図5は、測定部からワークまでの距離測定を説明する模式図である。
まず、図5に示すように、テーブル11の上にワークWが設置される(ステップS1)。このとき、ワークWは固定治具Jによりテーブル11に固定される。
その後、図3に示すように、ラム13の端部に測定部15が取り付けられる(ステップS2)。測定部15と工作機制御部16の形状認識部23とは、例えばケーブルなどにより、測定部15への電力の供給や、測定部15により測定された距離情報を形状認識部23へ入力可能に接続されている(図2参照。)。
測定部15がラム13に取り付けられると、図5に示すように、測定部15は第1の測定位置P1に移動し、測定部15からワークWまでの距離が測定される(ステップS3)。
測定部15は、図3に示すように、スキャン角度θを変えながらレーザ光を出射し、測定部15からワークWまでの距離rを測定する。言い換えると2次元スキャンを行う。このとき同時に、測定部15からテーブル11までの距離、および、測定部15から固定治具Jまでの距離も測定される。さらに、ラム13を中心軸線L周りに回転させて、測定部15によるレーザ光のスキャン方向を変えて再び2次元スキャンを行う。これにより、ワークWの3次元スキャンが行われる。
第1の測定位置P1における3次元スキャンが終了すると、次に、測定部15を第2の測定位置P2に移動させて、再びワークWの3次元スキャンを行う。この第2の測定位置P2は、測定部15が第1の測定位置P1からワークWを3次元スキャンした際に発生した死角BA、言い換えると未計測領域を測定できる位置である。
これらの測定位置としては、例えば、ワークWの上方(Z軸正方向)、前方(X軸正方向)、後方(X軸負方向)、両側方(Y軸正方向および負方向)の5箇所を挙げることができる。なお、測定位置の数および場所は、ワークWの配置位置や形状、測定部15から出射されるレーザ光の反射率などにより変わるものであるため、特に限定するものではない。
測定部15により測定された距離r、および、スキャン角度θは、図2に示すように、形状認識部23に入力される。さらに、距離rを測定した時点でのラム13の位置(Xr,Yr,Zr)、および、ラム13の回転角度φも形状認識部23に入力される。
形状認識部23では、これら入力された情報に基づき、距離rが測定されたワークWの測定点の座標(Xm,Ym,Zm)が以下の計算式に基づいて算出される(ステップS4)。
Xm=Xr+r・sinθ
Ym=Yr+r・sinφ
Zm=Zr−r・cosφ・cosθ
図6は、形状認識部により定義された測定形状マップの形状を説明する図である。
形状認識部23は計測空間を六面体状の3次元メッシュ領域に分割し、つまり、3次元メッシュ構造を生成し、上述の測定点の座標(Xm,Ym,Zm)が含まれる3次元メッシュ構造の一単位(以下、「ボクセル」と表記する。)に投票し、計測形状マップMPを定義する(ステップS5)。
具体的には、測定部15による2次元スキャンが行われるごとに、測定点の座標が含まれるボクセルに投票、例えば「1」が登録される。この処理を全ての2次スキャンについて行う。
その結果、各ボクセルには、最も多くて2次元スキャンを行った回数だけ投票され、最も少ない場合には1回も投票されない。
形状認識部23は、2次スキャンを行った総数に対する投票回数に応じて、各ボクセル内にワークWが含まれるか否かを判断する。つまり、2次スキャンを行った総数に対する投票回数の比率が所定の閾値よりも高い場合には、そのボクセル内にワークWが含まれ、所定の閾値よりも低い場合には、そのボクセル内にワークWが含まれていないと判断する。
なお、所定の閾値の値は、測定部15の測定精度や、ワークWの反射率などに応じて変化するものであり、特に限定するものではない。
一方、上述のボクセルの一辺の寸法は、工作機械1の加工時に、工具をワークWに接近させる接近モードから、工具によるワークWの切削加工を行う加工モードに切り替わるときの工具やラム13など工作機械1の部位と、ワークWとの距離に基づいて設定される。
この距離は、工作機械1の性能や用途や、ワークの仕様や、操作者の作業性や、計測の処理速度等の項目を総合的に勘案して設定される。このため、ボクセルの一辺の寸法としては、1mm程度から40mm程度の値を例示することができるが、上記項目を考慮することにより変動する値であるため、特に限定するものではない。
形状認識部23により測定形状マップMPが作成されると、次に、NCプログラムのデバッグ作業が行われる。
まず、ラム13の端部にワークWの加工に用いられるエンドミルなどの工具が取り付けられる。
そして、図2に示すように、操作者の指示によりプログラム記憶部21から1ブロックずつNCプログラムがプログラム解釈部22に出力され、プログラム解釈部22から工具等の移動量等に情報が干渉判断部25に出力される。
干渉判断部25では、入力された工具等の移動量等に関する情報と、形状認識部23から入力された測定形状マップMPと、形状記憶部24から入力された工具およびラム13の形状に基づいて、干渉の有無が判断される。
干渉判断部25に入力される工具およびラム13の形状は、予め形状記憶部24に記憶されたものであって、デバッグ作業等を行う際に工作機械1に取り付けられている工具およびラム13の形状である。
干渉判断部25は、工具等の移動量等に関する情報に基づいて工具およびラム13を移動させた際に、工具またはラム13が測定形状マップMPと干渉するか否かを判断し、判断結果を移動制御部26に出力する。
干渉判断部25において干渉が発生すると判断された場合には、移動制御部26は、干渉が発生するNCプログラムの実行を中止し、工具またはラム13とワークWとの衝突が防止される。
一方、干渉判断部25において干渉が発生しないと判断された場合には、移動制御部26は、入力された工具等の移動量等に関する情報に基づいてテーブル11、サドル12およびラム13に制御信号を出力する。
上記の構成によれば、2次元スキャン回数に対するボクセルに測定点が含まれる回数の比率に基づいてワークWの測定形状マップMPを作成するため、ワークWの3次元データである測定形状マップMPの精度を確保することができる。そのため、ワークWと工作機械1のラム13等との衝突を防止する際に用いるワークW形状の3次元データを容易に取得することができる。
つまり、2次元スキャン回数に対するボクセルに測定点が含まれる回数の比率に基づいてワークWの測定形状マップMPを作成することにより、1回の走査で得られた距離情報などで測定形状マップMPを作成する場合と比較して、測定部15の測定精度や、測定部15からワークWまでの距離rなどの影響を受けにくく、測定形状マップMPの精度を確保できる。
さらに、測定精度の異なる測定部15に交換する方法などと比較して、変更が容易な2次元スキャンの回数や閾値の値などを調整することにより、測定形状マップMPの精度を容易に調整できる。
一方、測定部15をラム13に取り付けるため、他の部分に測定部15を取り付ける場合と比較して、測定形状マップMPの精度を容易に確保できる。
つまり、測定部15を、ワークWの加工に用いられるため高い位置精度で制御されるラム13に取り付けるため、測定部15の配置位置が高い精度で把握される。その結果、ラム13を備える工作機械1に対するワークWの配置位置も高い精度で把握され、工作機械1に対する測定形状マップMPの位置精度を容易に確保できる。
言い換えると、測定形状マップMPの作成と、工作機械1に対する測定形状マップMPの配置位置測定と、を同時に行うため、ワークWの3次元設計データを測定形状マップMPとして使用する方法と比較して、工作機械1に対する測定形状マップMPの配置位置測定つまりキャリブレーションを別途行う必要がなく、測定形状マップMPを容易に作成できる。
測定部15がワークWまでの距離rを測定する地点を複数設定することにより、ワークWにおける未測定領域、つまり、測定部から見たワークWにおける死角BAの発生を防止できる。
測定部15をラム13に取り付けるため、測定する地点を複数設定して、複数の地点の間で測定部15を移動させても測定形状マップMPの精度は確保される。その上で、複数の地点P1,P2において測定部15からワークWまでの距離rを測定することで、ワークWにおける死角BAの発生が防止され、ワークWの全体について測定することができる。
さらに、ラム13に取り付けた測定部15からワークWまでの距離rを測定するため、ワークWを載せるテーブル11や、ワークWをテーブルに固定する固定治具Jなども含めて、測定部15からの距離が同時に測定される。そのため、テーブル11や固定治具Jなども含まれた測定形状マップMPが作成される。この測定形状マップMPは、ワークWの3次元設計データを測定形状マップMPとして使用する場合と比較して、テーブル11や固定治具Jなども含まれているため、ワークWと工作機械1のラム13等との衝突の防止に適した測定形状マップMPとなる。
ボクセルにおける一辺の寸法を、ワークWに接近してきた工具がワークWの加工に移行する地点と、ワークWとの間の距離に基づいて設定するため、工具およびラム13が高速で移動している期間におけるワークWと工具等との接触を防止できる。
つまり、測定形状マップMPに基づいて工具およびラム13の移動を制御することにより、上述の加工移行地点と測定形状マップMPとの間隔が確保される。
さらに、測定形状マップMPのボクセルにおける一辺の寸法を、上述の加工移行地点とワークWとの距離に基づいて設定しているため、測定形状マップMPとワークWとの間には、上述の距離未満の隙間が存在する。そのため、実際の加工移行地点とワークWとの距離は、上述の間隔および上述の隙間の和となり、工具およびラム13が高速で移動している期間におけるワークWと工具等との接触を防止できる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図7から図9を参照して説明する。
本実施形態の工作機械の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、測定部および工作機械制御部の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図7から図9を用いて測定部および工作機械制御部の周辺のみを説明し、同一の構成要素等の説明を省略する。
図7は、本実施形態の工作機械の構成を説明する全体図である。図8は、図7の測定部の構成を説明するブロック図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
工作機械101には、図7および図8に示すように、X軸方向に移動するテーブル11と、Y軸方向に移動するサドル12と、Z軸方向に移動するラム13と、ラム13に取り付けられワークWまでの距離を測定する測定部115と、テーブル11,サドル12およびラム13の移動をNC制御する工作機械制御部116と、が設けられている。
測定部115は、ワークWの測定形状マップMPを作成する際に使用されるレーザ距離センサであって、図7に示すように、ラム13におけるテーブル11側の端部に取り付けられるものである。
さらに、測定部115は、ワークWを加工する工具等と同様に、工作機械101のオートツールチェンジャによりラム13の端部に着脱されるものである。
測定部115には、図8に示すように、センサヘッド121と、センサ制御部122と、送信部123と、バッテリ124と、が設けられている。
センサヘッド121は、距離測定に用いるレーザ光の出射角θを変更して2次元スキャン(走査)を行うものである。
センサヘッド121は、図8に示すように、センサ制御部122およびバッテリ124と接続されている。センサヘッド121には、センサ制御部122から制御信号が入力されているとともに、バッテリ124から電力が供給されている。一方、センサヘッド121により計測された距離情報は、センサ制御部122に出力されている。
センサ制御部122は、センサヘッド121からレーザ光の出射およびスキャン角度θを制御するものである。
センサ制御部122は、図8に示すように、センサヘッド121,送信部123およびバッテリ124と接続されている。センサ制御部122には、センサヘッド121から測定された距離情報が入力され、バッテリ124から電力が供給されている。一方、センサ制御部122からセンサヘッド121に制御信号が出力され、送信部123に距離情報が出力されている。
送信部123は、センサヘッド121により測定された距離情報を工作機械制御部116の受信部131に無線送信するものである。
送信部123は、図8に示すように、センサ制御部122およびバッテリ124と接続されている。送信部123には、センサ制御部122から距離情報が入力され、バッテリ124から電力が供給されている。送信部123に入力された距離情報は、無線により受信部131に送信されている。
バッテリ124は、センサヘッド121、センサ制御部122および送信部123に電力を供給するものである。バッテリ124は、図8に示すように、センサヘッド121、センサ制御部122および送信部123と電力が供給可能に接続されている。
工作機械制御部116は、ワークWの切削加工前にワークWの測定形状マップMPを作成し、ワークWを切削する工具の移動を記述したNCプログラムのデバッグ時には、作成した測定形状マップMPに基づいてラム13や工具とワークWとの衝突を防止し、ワークWの切削加工時には、テーブル11、サドル12およびラム13の移動を制御するものである。
図9は、図8の工作機械制御部の構成を説明するブロック図である。
工作機械制御部16には、図9に示すように、測定部115から送信された距離情報を受信する受信部131と、プログラム記憶部21およびプログラム解釈部22と、形状認識部23と、形状記憶部24と、干渉判断部25と、移動制御部26と、が設けられている。
受信部131は、測定部115の送信部123から無線送信された距離情報を受信するものである。
受信部131は、図9に示すように、形状認識部23と接続され、受信した距離情報を形状認識部23に出力するものである。
次に、本実施形態の特徴である送信部123および工作機械制御部116の作用について説明する。
本実施形態に係る測定部115は、ワークWを加工する工具と同様にオートツールチェンジャによりラム13に自動的に着脱される。
測定部115からワークWまでの距離を測定する際には、センサ制御部122からセンサヘッド121に制御信号が出力され、センサヘッド121から測定用レーザが出力される。センサヘッド121により測定された距離情報は、センサヘッド121からセンサ制御部122に出力され、センサ制御部122から送信部123に出力される。
送信部123は、図8および図9に示すように、入力された距離情報を無線により工作機械制御部116に送信する。無線で送信された距離情報は受信部131に受信され、受信部131から形状認識部23に出力される。
以後の作用は第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
上記の構成によれば、測定部115は、電力の供給や距離情報の送信などを行う配線などを用いることなくワークWまでの距離の測定を行い、測定した距離情報を形状認識部23に出力することができる。つまり、センサヘッド121は、バッテリ124から供給される電力を用いてワークWまでの距離を測定し、送信部123は、受信部131を介して測定により得られた距離情報を形状認識部に送信するため、電力の供給や距離情報の送信などを行う配線などを用いる必要がない。
そのため、ラム13への測定部115の取り付けや取り外しが容易となり、例えば、オートツールチェンジャなどの自動交換装置により測定部115の交換を行うことができる。
さらに、測定部115と形状認識部23との間を接続する配線等が不要なため、配線等とワークWとの干渉を防止できる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図10を参照して説明する。
本実施形態の加工機械の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ラムと測定部と取り付け方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図10を用いてラムおよび測定部周辺のみを説明し、同一の構成要素等の説明を省略する。
図10は、本実施形態の工作機械の構成を説明する全体図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
工作機械201には、図10に示すように、X軸方向に移動するテーブル11と、Y軸方向に移動するサドル12と、Z軸方向に移動するラム13と、ラム13に取り付けられる測定ユニット215と、が設けられている。
測定ユニット215は、ワークWまでの距離を測定する測定部15と、ラム13に取り付けられる取付部216と、が設けられている。
取付部215は測定部15が設けられ、ラム13に着脱可能に構成されたアタッチメントである。
取付部216には、ラム13との間で電力の供給や、制御信号や距離情報などの信号が伝送されるインターフェイス(図示せず)が設けられている。
本実施形態では、ラム13の端部からZ軸方向に延びるとともに、中心軸線がZ軸に沿う方向に測定部13を支持する構成の取付部215に適用し説明するが、この構成に限られることなく、例えば、中心軸線がX−Y平面と平行となるように測定部13を支持する構成や、測定部13の中心軸線の方向を任意に制御できる構成であってもよく、特に限定するものではない。
測定ユニット215は、第1および第2の実施形態と同様に、NCプログラムのデバッグなどを行う際に、ラム13に取り付けられる。
取り付け作業は、ワークWの加工に用いられるアタッチメントの交換作業に用いられる交換装置(図示せず)を用いて、加工用アタッチメントと同様に自動的に行われる。ワークWの加工時などのように、測定ユニット215が使用されない場合には、加工用アタッチメントと同様に、工作機械201に設けられた自動交換用収納箱(図示せず)に収納されている。
上記の構成によれば、測定部15は、電力の供給や距離情報の送信などを行う配線などを用いることなくワークWまでの距離の測定を行い、測定した距離情報を形状認識部23に出力することができる。つまり、測定部15は、ラム13および取付部215を介して電力の供給を受けてワークWまでの距離を測定し、測定により得られた距離情報はラム13および取付部215を介して形状認識部23に送信されるため、電力の供給や距離情報の送信などを行う配線などを別途設ける必要がない。
そのため、測定部15と形状認識部23との間を接続する配線等が不要なため、配線等とワークWとの干渉を防止できる。
本発明の第1の実施形態に係る工作機械の全体構成を説明する模式図である。 図1の工作機械における制御部を説明するブロック図である。 図1の測定部およびラムの構成を説明する部分拡大図である。 測定形状マップの作成方法を説明するフローチャートである。 測定部からワークまでの距離測定を説明する模式図である。 形状認識部により定義された測定形状マップの形状を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の工作機械の構成を説明する全体図である。 図7の測定部の構成を説明するブロック図である。 図8の工作機械制御部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施形態の工作機械の構成を説明する全体図である。
符号の説明
1,101 工作機械
2,102 ワーク計測装置
3,103 衝突防止装置
13 ラム(主軸)
15,115 測定部
23 形状認識部
25 干渉判断部(判断部)
26 移動制御部(制御部)
121 センサヘッド
123 送信部
124 バッテリ
216 取付部
W ワーク
MP 測定形状マップ

Claims (6)

  1. 加工対象であるワークを加工する工具が取り付けられる主軸に取り付けられ、非接触で前記ワークまでの距離を走査して測定する測定部と、
    空間を多面体状に分割して形成された3次元メッシュ構造を生成し、
    測定された前記ワークまでの距離情報に基づいて、前記ワークの測定点座標を算出し、
    前記3次元メッシュ構造の一単位と対応する前記ワークの位置を走査した回数に対する、前記算出した測定点が前記一単位に含まれる回数の比率が所定の閾値以上のときに、前記一単位は前記ワークの形状であるとして測定形状マップを作成する形状認識部と、
    が設けられていることを特徴とするワーク計測装置。
  2. 前記一単位における一辺の寸法は、前記工具および前記主軸が前記ワークに接近して、前記ワークの加工に移行する地点と、前記ワークとの間の距離に基づいて設定されることを特徴とする請求項1記載のワーク計測装置。
  3. 前記測定部には、前記ワークまでの距離を走査して測定するセンサヘッドと、該センサヘッドにより測定された距離情報を送信する送信部と、前記センサヘッドおよび前記送信部に電力を供給するバッテリと、が設けられ、
    さらに、前記送信部から送信された前記距離情報を受信し、前記形状認識部に受信した前記距離情報を出力する受信部と、が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のワーク計測装置。
  4. 前記測定部には、前記主軸を介して電力の供給を受けるとともに、前記主軸を介して前記測定情報を前記形状認識部に出力する取付部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のワーク計測装置。
  5. 請求項1から請求項4に記載のワーク計測装置と、
    少なくとも前記主軸または前記工具と前記測定形状マップとの間の干渉を判断する判断部と、
    該判断部の判断結果に基づいて、前記主軸の移動を制御する制御部と、
    が設けられていることを特徴とする衝突防止装置。
  6. 加工対象であるワークが設置されるテーブルと、
    前記ワークを加工する工具が取り付けられる主軸と、
    請求項5に記載の衝突防止装置と、
    が設けられたことを特徴とする工作機械。
JP2008117427A 2008-04-28 2008-04-28 ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械 Expired - Fee Related JP4727689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008117427A JP4727689B2 (ja) 2008-04-28 2008-04-28 ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008117427A JP4727689B2 (ja) 2008-04-28 2008-04-28 ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009265023A JP2009265023A (ja) 2009-11-12
JP4727689B2 true JP4727689B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=41391044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008117427A Expired - Fee Related JP4727689B2 (ja) 2008-04-28 2008-04-28 ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4727689B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103344197A (zh) * 2013-07-16 2013-10-09 北京工业大学 一种接触式三维扫描测头
WO2023286639A1 (ja) 2021-07-14 2023-01-19 スター精密株式会社 工作機械システム

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102472617B (zh) * 2009-11-10 2014-07-02 三菱重工业株式会社 工件测量装置、防止碰撞装置和机床
WO2011132315A1 (ja) * 2010-04-23 2011-10-27 三菱重工業株式会社 工作機械のワーク形状測定装置
JP5022508B1 (ja) * 2011-06-02 2012-09-12 三菱重工業株式会社 形状計測方法
JP6175249B2 (ja) * 2013-02-26 2017-08-02 三菱重工工作機械株式会社 工作機械の衝突回避システム
JP5702832B2 (ja) * 2013-06-11 2015-04-15 ファナック株式会社 距離測定用ホルダおよび干渉物検知機能を有する工作機械
JP2015105931A (ja) * 2013-12-03 2015-06-08 新東エスプレシジョン株式会社 測定機
EP3096846B1 (en) * 2014-01-23 2023-06-07 Techovation AB System and method for manufacturing a board body
JP5986253B1 (ja) * 2015-03-27 2016-09-06 ファナック株式会社 被加工物の取り付け位置調整手段を備えたワイヤ放電加工機
JP6300120B2 (ja) * 2015-12-28 2018-03-28 株式会社ニイガタマシンテクノ 制御用データ生成方法および制御用データ生成装置
JP6412185B2 (ja) 2017-03-02 2018-10-24 ファナック株式会社 工作機械システム
WO2022070309A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 株式会社ニコン 加工システム及び表示装置
GB2622565A (en) 2022-07-15 2024-03-27 Taylor Hobson Ltd A collision protection apparatus

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0489513A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Mitsubishi Electric Corp 位置検出装置及びその検出動作制御方式
JP3170345B2 (ja) * 1992-05-13 2001-05-28 日本電信電話株式会社 3次元情報抽出方法
JP3571564B2 (ja) * 1999-02-15 2004-09-29 独立行政法人 科学技術振興機構 表示方法及び表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び表示装置
JP4456455B2 (ja) * 2004-10-08 2010-04-28 中村留精密工業株式会社 旋盤における機械稼働部の衝突防止方法
JP2007265023A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Fujitsu Ltd 情報処理装置及びその管理方法並びに管理プログラム
JP5007863B2 (ja) * 2008-04-21 2012-08-22 独立行政法人産業技術総合研究所 3次元物体位置計測装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103344197A (zh) * 2013-07-16 2013-10-09 北京工业大学 一种接触式三维扫描测头
CN103344197B (zh) * 2013-07-16 2015-12-02 北京工业大学 一种接触式三维扫描测头
WO2023286639A1 (ja) 2021-07-14 2023-01-19 スター精密株式会社 工作機械システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009265023A (ja) 2009-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4727689B2 (ja) ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械
WO2011058618A1 (ja) ワーク計測装置、衝突防止装置および工作機械
JP6126067B2 (ja) 工作機械及びロボットを備えた協働システム
US9205525B2 (en) System and method for offsetting measurement of machine tool
JP6496338B2 (ja) 工作機械の制御システム
CN102430961B (zh) 基于多传感器集成测量的自由曲面类零件加工系统
JP5547948B2 (ja) 研削加工ワークの補正研削加工方法
WO2014132846A1 (ja) 工作機械の衝突回避システム
EP2898984A1 (en) Interface system of industrial machine
CN110209120A (zh) 机床的加工模拟装置
EP2774008A1 (en) System and method for machining and inspecting a workpiece
JPH0852638A (ja) 干渉チェック方法および加工プログラムチェック方法および加工適否チェック方法
JP4180469B2 (ja) 工作機械の加工適否チェック方法
Jiang et al. Machining tests for identification of location errors on five-axis machine tools with a tilting head
CN102601683A (zh) 一种加工超硬刀具的在线检测系统及检测方法
JP2018128328A (ja) 工作機械の幾何誤差測定方法
JP6474450B2 (ja) 工作機械の制御システム
TWI392984B (zh) Workpiece measuring device, collision prevention device and working machine
JP5324260B2 (ja) 機上測定システム
Wang et al. Surface error decomposition for fixture development
JP2006235776A (ja) 工作機械及びこの工作機械による加工方法
CN202317181U (zh) 一种自由曲面类零件加工装置
WO2020008891A1 (ja) 数値制御装置
JP2020082225A (ja) 解析装置、解析方法及び加工システム
US20230305522A1 (en) Operating Method for a Machine Tool, Computer Program Product, Control Unit and Machine Tool

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110413

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4727689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees