JP4726409B2 - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板上の回路パターンにバンプを介して電気的に接続される半導体素子に関するものである。
従来より、回路パターンを有した回路基板の上面に、IC等の半導体素子をフェースダウンボンディングすること、すなわち、半導体素子の集積回路形成面を回路基板と対面させた状態で半導体素子を回路基板上に実装することが行われている。
かかるフェースダウンボンディングに用いられる半導体素子はフリップチップ型ICと呼ばれ、その端子を回路基板上の回路パターンに対し半田等の導電材を介して接続させるようにしたものが一般的であった。
このような従来のフリップチップ型ICとしては、図3に示すように、集積回路が設けられている半導体基板11の一主面に被着されたニッケル等から成る複数のバリアメタル層13上に半田バンプ15を選択的に形成した構造のものが知られている。
かかるフリップチップ型ICを回路基板上に実装する場合は、フリップチップ型ICの半田バンプが回路基板上の対応する回路パターンと対向するようにしてフリップチップ型ICを回路基板上に載置させ、しかる後、半田バンプを高温で加熱・溶融させることによってフリップチップ型ICのバリアメタル層が回路基板上の回路パターンに半田接合される。
上述のフリップチップ型ICは、通常、次のような手法により製作されている。すなわち、
(1)上面に、複数のバリアメタル層13を有する半導体基板11と、バリアメタル層13に1対1に対応する複数の開口を有した印刷マスク16とを準備し、
(2)次に、印刷マスク16の開口17がバリアメタル層13上に位置するように印刷マスク16を半導体基板11上に配置し(図4(a))、
(3)続いて、印刷マスク16上に供給された半田ペースト15’を、スキージ等を用いて開口17を介してバリアメタル層13上に印刷・塗布し(図4(b))、
(4)最後に、塗布した半田ペースト15’を加熱して球状の半田バンプ15を形成し、半導体基板11を所定形状に加工することによってフリップチップ型ICが完成する(図4(c))。
尚、上述の半田ペースト15’としては、SnやAg,Cuにフラックス等を添加・混合して所定の粘度に調整した半田ペーストが好適に用いられる。
また上述のバリアメタル層13は、半田ペースト15’に対して濡れ性の良好な構成、例えば、Zn、Ni、Auを順次積層した構成、Zn、Niを順次積層した構成、Ni,Auを順次積層した構成等、Niを主成分とする構成を有している。更にバリアメタル層13には、耐酸性を向上させる目的でPが含有されており、かかるPの作用によって半田ペースト15’中のフラックスがバリアメタル層13を浸蝕するのを防止している。
特開2000−100853号公報 特開2002−305216号公報 特開2002−134538号公報
ところで、上述のフリップチップ型ICにおいては、上述の半田ペーストをバリアメタル層13上に塗布し、これを加熱した場合、バリアメタル層13中に含まれるNiが半田バンプ15に向かって拡散するため、バリアメタル層13の上部領域にはPが多く含まれたPリッチ相が比較的大きな厚みで形成される。
この場合、フリップチップ型ICを回路基板上に実装した場合、上述のPリッチ相において半田バンプのシェア強度が小さくなり、フリップチップ型ICと回路基板とを強固に接合しておくことが困難となる問題があった。
そこで上述の問題点を解消するため、半田バンプにCuを含有させることにより、バリアメタル層中のNiが半田バンプに向かって拡散するのを防止することが提案されている。
しかしながら、半田バンプに含まれるCuが多いと、半田バンプの表面が酸化されやすくなり、フリップチップ型ICを回路基板上に実装する際、溶融した半田バンプが回路パターン上に対して濡れにくくなる問題を誘発する。
本発明は上記課題に鑑み案出されたものであり、その目的は、バリアメタル層の上部領域にPリッチ相が形成されるのを抑制しつつ、バリアメタル層上の半田バンプの表面酸化を抑制することが可能な半導体素子及びその製造方法を提供することにある。
本発明の半導体素子は、半導体基板と、該半導体基板上に形成され、Ni及びPを含むバリアメタル層と、該バリアメタル層上に形成され、少なくともCuを含有する半田バンプとを備えた半導体素子において、前記半田バンプは、前記バリアメタル層上に形成された下層バンプと、該下層バンプ上に形成された上層バンプとを備えており、前記下層バンプおよび前記上層バンプは少なくともCuを含有し、該上層バンプは、前記下層バンプよりもCu含有率が小さくなっており、前記下層バンプのCu含有率が0.5重量%以上であり、前記上層バンプのCu含有率が0.5重量%未満であることを特徴とする。
た、本発明の半導体素子は、上述の半導体素子において、前記下層バンプのCu含有率が、0.5重量%以上、1.5重量%以下であることがより好ましい。
た、本発明の半導体素子は、上述の半導体素子において、前記上層バンプのCu含有率が、0.3重量%以上、0.5重量%未満であることがより好ましい。
また本発明の半導体素子は、上述の半導体素子において、前記バリアメタル層中のP含有率が6重量%〜12重量%であってもよい
一方、本発明の半導体素子の製造方法は、上面に、Ni及びPを含有するバリアメタル層を備えた半導体基板を準備し、前記バリアメタル層上にCuを含有する半田ペーストを塗布し、これを加熱して、Cu含有率が0.5重量%以上に設定された下層バンプを形成する第1の工程と、該下層バンプ上に、該下層バンプよりもCuの含有率が小さい半田ペーストを塗布し、これを加熱して、少なくともCuを含有し、Cu含有率が0.5重量%未満に設定された上層バンプを形成する第2の工程と、を備えたことを特徴とする。
た、本発明の半導体素子の製造方法は、上述の製造方法において、前記下層バンプのCu含有率が、0.5重量%以上、1.5重量%以下に設定されていることがより好ましい。
た、本発明の半導体素子の製造方法は、上述の製造方法において、前記上層バンプのCu含有率が、0.3重量%以上、0.5重量%未満に設定されていることがより好ましい。
更にまた本発明の半導体素子の製造方法は、上述の製造方法において、前記バリアメタル層中のP含有率が6重量%〜12重量%であってもよい
本発明によれば、バリアメタル層上に形成される半田バンプが、バリアメタル層上に形成された下層バンプと、下層バンプ上に形成された上層バンプとを備えており、下層バンプおよび上層バンプは少なくともCuを含有し、上層バンプのCu含有率が、下層バンプのCu含有率よりも小さくなっており、下層バンプのCu含有率が0.5重量%以上であり、上層バンプのCu含有率が0.5重量%未満であることから、バリアメタル層中のNiがバンプに拡散する量を少なくしてバリアメタル層の上部領域にPリッチ相が形成されることを抑制することができる上に、バンプ表面が酸化することを良好に防止できる。従って、半導体素子を回路基板上に実装した場合におけるバンプのシェア強度を高めることができることに加え、半導体素子のバンプと回路基板上の回路パターンとの濡れ性を良好となすことが可能となる。
なお、下層バンプのCu含有率は0.5重量%以上に、上層バンプのCu含有率は0.5重量%未満にそれぞれ設定しておくことが好ましい。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の半導体素子の一例として示したフリップチップ型ICの断面図であり、同図に示すフリップチップ型ICは、大略的に半導体基板1と回路配線2とバリアメタル層3とパッシベーション層4とバンプ5とで構成されている。
半導体基板1は、単結晶シリコン等の半導体材料により形成されており、その上面にトランジスタ等の機能素子(図示せず)や回路配線2、バリアメタル層3、パッシベーション層4等が被着され、これらを支持する支持母材として機能する。
このような半導体基板1は、例えば従来周知のチョコラルスキー法(引き上げ法)等によって形成された単結晶シリコンのインゴット(塊)を所定厚みにスライスして板体を得るとともに、その表面を研磨し、しかる後、従来周知の熱酸化法によって板体表面全体に絶縁膜を形成することによって製作される。
また半導体基板1上に形成される回路配線2は、アルミニウムや銅等の金属材料により0.5μm〜1.5μmの厚みに被着されており、図示しない機能素子に外部からの電源電力や電気信号等を供給するための給電配線として機能する。
このような回路配線2の一部上面には複数のバリアメタル層3が形成されており、かかるバリアメタル層3は、後述するバンプ5の構成材料と濡れ性の良好な材料により形成されている。
例えばバンプ5が半田により形成されている場合、バリアメタル層3はニッケル(Ni)を主成分とした構成、例えば、半導体基板1側から亜鉛(Zn)、Ni及び金(Au)を順次積層させた構成、Zn,Niを順次積層した構成、Ni,Auを順次積層した構成、パラジウム(Pd)、Ni及びAuを順次積層した構成、Pd,Niを順次積層した構成、Ni,Auを順次積層した構成が採用されており、フリップチップ型ICを回路基板上に実装する際、バリアメタル層2上に設けられるバンプ5の溶融に伴って回路配線を形成するアルミニウム等が浸蝕されるのを有効に防止する作用を為す。
また、バリアメタル層3には、耐酸性を向上させる目的で、上述した材料以外にもリン(P)が含有されており、かかるPの作用によって、バンプ5を構成するペースト中に含まれるフラックスや、バリアメタル層上面の洗浄に使用される洗浄液がバリアメタル層3を浸蝕するのを防止している。
なお、上述した回路配線2は、従来周知のスパッタリング、フォトリソグラフィー技術、エッチング技術を採用することにより半導体基板1の上面に所定パターンに形成され、またバリアメタル層3は、例えば、後述するパッシベーション層4より露出した回路配線2の一部上面に、従来周知の無電解メッキ法等を採用することにより、上述のバリアメタル層3の構成材料を半導体基板側より順次積層して円柱状を成すように形成される。
一方、バリアメタル層3の非形成領域には、窒化珪素(Si)や酸化珪素(SiO)、ポリイミド等の電気絶縁材料から成るパッシベーション層4が回路配線2や図示しない機能素子を被覆するように被着されており、これらを大気と良好に遮断することで、機能素子や回路配線2が大気中に含まれている水分等の接触により腐食するのを有効に防止する作用を為す。
尚、パッシベーション層4は、従来周知のスパッタリング、フォトリソグラフィー技術、エッチング技術等を採用することによって半導体基板1の上面に0.5μm〜3.0μmの厚みに形成される。
そして、先に述べたバリアメタル層3の上面には球状のバンプ5が形成されており、かかるバンプ5は半田等の導電材料により形成されている。例えば、バンプ5が半田から成る場合、錫(Sn)と銀(Ag)と銅(Cu)とを所定の比率で溶融・固化させた金属接合用の合金が一般的に用いられる。
かかるバンプ5は、フリップチップ型ICを回路基板上に実装する際、加熱・溶融されることでフリップチップ型ICのバリアメタル層3と回路基板上の回路パターンとを接合させる作用を為しており、Cu含有率の大きな下層バンプ5aとCu含有率の小さな上層バンプ5bとで構成されている。
下層バンプ5aは、バリアメタル層3の表面を被覆するようにバリアメタル層3上に設けられており、その厚みは3μm〜10μmに設定されている。この下層バンプ5aは、その内部のCu含有率が例えば0.5重量%以上に設定されており、Cuを比較的多く含んでいることから、バリアメタル層3中のNiが下層バンプ5aに拡散しにくくなり、バリアメタル層3の上部領域にPリッチ相が形成されることを抑制できる。従って、フリップチップ型ICを回路基板上に実装した場合、バンプ5のシェア強度を高く維持することが可能となる。
一方、下層バンプ5a上に形成される上層バンプ5bは、略球状に形成されており、その厚みは10μm〜50μmと下層バンプ5aよりも厚めに設定されている。
この上層バンプ5bは、Cu含有率が下層バンプ5aよりも小さく、例えば、0.5重量%未満に設定されており、Cu含有量が比較的小さいため、大気中に含まれる水分等との接触によって酸化しにくくなり、バンプ5の表面酸化を抑制することができる。従って、フリップチップ型ICを回路基板上に実装する際に、溶融したバンプ5と回路基板上の回路パターンとの濡れ性が良好となり、フリップチップ型ICと回路基板との接合強度を高く維持することが可能となる。
なお、上述の下層バンプ5a内のCu含有率は0.5重量%以上1.5重量%以下に設定することが好ましい。その理由は、下層バンプ5a内のCu含有率が0.5重量%よりも小さいと、バリアメタル層3中のPの含有率が6重量%〜12重量%と比較的大きい場合、バリアメタル層3の上部領域にPリッチ相が形成されるおそれがあり、一方、下層バンプ5a内のCu含有率が1.5重量%よりも大きいと、下層バンプ5a中のCu−Sn間に結晶質が生成され、下層バンプ5aが脆くなる。
また上層バンプ5b内のCu含有率は0.3重量%以上0.5重量%未満に設定することが好ましい。その理由は、上層バンプ5b内のCu含有率が0.3重量%よりも小さいと、上層バンプ5b自体が固くなり、フリップチップ型ICを回路基板上に実装した際に、バンプ5に印加される応力によってバンプ5が破損しやすくなるからであり、一方、上層バンプ5b内のCu含有率が0.5重量%以上であると、多湿環境においてバンプ5の表面が酸化されやすくなるからである。
かくして上述したフリップチップ型ICは、複数のバンプが回路基板上の対応する回路パターンと対向するようにして回路基板上に載置され、しかる後、バンプを高温で加熱・溶融させ、該溶融したバンプを回路基板上の回路パターン等に接合させることによって回路基板上に実装される。
次に上述したフリップチップ型ICを製造する方法について図2を用いて説明する。
(1)まず、上面に回路配線2やバリアメタル層3、パッシベーション層4を被着した半導体基板1と、印刷マスク6と、Cu含有率が大きなペースト5’aと、該ペースト5’aよりもCu含有率が小さいペースト5’bとを準備する。
印刷マスク6は、アルミニウム合金やNi合金等の金属材料により板状に形成されたマスク本体に、複数の開口7を穿設した構造を有しており、印刷マスク6上に載置されたペースト5’が開口7を介してバリアメタル層3上に塗布される。尚、印刷マスク6は、マスク本体がNi合金から成る場合、従来周知のアディティブ法を採用することにより形成される。また開口7の形状としては長円形状や長方形状、平行四辺形状等の長穴形状が考えられる。
一方、ペースト5’a,5’bとしては、導電性ペーストが用いられる。例えば、錫(Sn)と銀(Ag)と銅(Cu)とを所定の比率で混合し、これにフラックス等を添加して所定の粘度に調整した半田ペースト等が好適に用いられ、ペースト5’aのCu含有率が0.5重量%以上に、ペースト5’bのCu含有率が例えば0.5重量%未満にそれぞれ設定される。
(2)次に半導体基板1上に印刷マスク6を配設する(図2(a))。
このとき、印刷マスク6は、その開口7が半導体基板1上の対応するバリアメタル層3の真上に位置するように配設される。
(3)続いて、印刷マスク6上にCu含有率が大きいペースト5’aを供給するとともに、スキージ等の押圧手段を印刷マスク6に対して押し当てた状態で押圧手段を移動させ、ペースト5’aを印刷マスク6の開口7よりバリアメタル層3上に塗布する(図2(b))。
(4)次に、バリアメタル層3上に塗布したペースト5’aを乾燥させ、しかる後、これを221℃〜245℃の温度で20秒間〜120秒間加熱することによって下層バンプ5aをバリアメタル層3上に形成する(図2(c))。
この場合、下層バンプ5aのCu含有率が大きいため、ペースト5’aの加熱の際にバリアメタル層3中のNiが下層バンプ5aに拡散する量が少なくて済み、バリアメタル層3の上部領域にPの含有率が高いPリッチ相の形成が抑制される。
(5)更に、印刷マスク6上にCu含有率がペースト5’aよりも小さなペースト5’bを供給し、これを工程(3)と同様の方法で下層バンプ5a上に塗布する(図2(d))。
この下層バンプ5a上へのペースト5’bの塗布量は、下層バンプ5aを構成するペースト5’aよりも大きくする。その方法としては、ペースト5’bの塗布に使用する印刷マスクの開口を大きくしたり、印刷マスクの厚みを厚くすることが考えられる。
(6)最後に、下層バンプ5a上に塗布したペースト5’bを乾燥させ、しかる後、これを221℃〜245℃の温度で20秒間〜120秒間加熱することによって球状の上層バンプ5bを形成し、下層バンプ5aと上層バンプ5bとでバンプ5を形成する。以上の工程を経てフリップチップ型ICが完成する(図2(e))。
このような工程を経て形成されたフリップチップ型ICにおいては、先に述べたように、下層バンプ5aのCu含有率が大きいことから、上層バンプ5bの形成の際に加えられる熱によってバリアメタル層3中のNiがバンプ5に拡散する量が少なくなり、バリアメタル層3の上部領域にPリッチ相が形成されることを抑制でき、フリップチップ型ICを回路基板上に実装した場合のバンプ5のシェア強度を高く維持することができる。しかも、上層バンプ5bのCu含有率は小さく設定されているため、バンプ5の表面酸化が良好に防止され、フリップチップ型ICを回路基板上に実装する際に、バンプ5と回路基板上の回路パターンとの濡れ性が良好となり、フリップチップ型ICと回路基板との接合強度を高く維持することが可能となる。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良が可能である。
例えば上述の実施形態において、下層バンプ5aと上層バンプ5bとの間に他の層が介在されていても構わない。
本発明の半導体素子の一例としてのフリップチップ型ICの断面図である。 (a)〜(e)は図1のフリップチップ型ICの製造方法を説明するための断面図である。 従来の半導体素子の一例としてのフリップチップ型ICの断面図である。 (a)〜(c)は図3のフリップチップ型ICの製造方法を説明するための断面図である。
1・・・半導体基板
2・・・回路配線
3・・・バリアメタル層
4・・・パッシベーション層
5・・・バンプ
5’・・・ペースト
6・・・印刷マスク
7・・・開口

Claims (8)

  1. 半導体基板と、
    該半導体基板上に形成され、Ni及びPを含むバリアメタル層と、
    該バリアメタル層上に形成され、少なくともCuを含有する半田バンプとを備えた半導体素子において、
    前記半田バンプは、前記バリアメタル層上に形成された下層バンプと、該下層バンプ上に形成された上層バンプとを備えており、
    前記下層バンプおよび前記上層バンプは少なくともCuを含有し、該上層バンプは、前記下層バンプよりもCu含有率が小さくなっており、
    前記下層バンプのCu含有率が0.5重量%以上であり、前記上層バンプのCu含有率が0.5重量%未満であることを特徴とする半導体素子。
  2. 前記下層バンプのCu含有率が、0.5重量%以上、1.5重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記上層バンプのCu含有率が、0.3重量%以上、0.5重量%未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体素子。
  4. 前記バリアメタル層中のP含有率が6重量%〜12重量%であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の半導体素子。
  5. 上面に、Ni及びPを含有するバリアメタル層を備えた半導体基板を準備し、前記バリアメタル層上にCuを含有する半田ペーストを塗布し、これを加熱して、Cu含有率が0.5重量%以上に設定された下層バンプを形成する第1の工程と、
    該下層バンプ上に、該下層バンプよりもCuの含有率が小さい半田ペーストを塗布し、これを加熱して、少なくともCuを含有し、Cu含有率が0.5重量%未満に設定された上層バンプを形成する第2の工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  6. 前記下層バンプのCu含有率が、0.5重量%以上、1.5重量%以下に設定されていることを特徴とする請求項に記載の半導体素子の製造方法。
  7. 前記上層バンプのCu含有率が、0.3重量%以上、0.5重量%未満に設定されていることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体素子の製造方法。
  8. 前記バリアメタル層中のP含有率が6重量%〜12重量%であることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
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