JP4725256B2 - 有底容器の搬送装置及び有底容器の搬送方法 - Google Patents
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Description
その一つの搬送方法として、空状態の有底容器は、ターレット間で受け渡しされながら搬送されている。たとえば、飲料缶は、ネッキング,フランジングなどの成形工程、塗装,印刷,ラベリングなどの加工工程、各種の検査工程、充填工程などにおいて、各装置に供給・排出する際に、ターレット間で受け渡しされながら搬送される。
この供給方法は、図10(a)に示すように、ターレットのポケット(図示せず)に収容されたボトル型缶900を、ガイド963によってマンドレル961に接近させ、続いて、押圧具(図示せず)により一缶ずつマンドレル961側に間欠的に押圧して、マンドレル961に冠着させる。次に、マンドレル961の中心軸の孔961aを真空源に連通させ、缶900をマンドレル961に吸引し完全に冠着させる。
特に、プラスチックボトルを成形するように、高圧エアーを用いて金属缶をブロー成形する、バルジ缶,バルジ缶の製造方法及びバルジ缶の製造装置の技術が提案され、一部実施もされ注目されている(特許文献3参照)。
また、異形缶の形状によっては、胴部に十分な吸着面積が確保できないため、搬送の安定性が低下する場合も想定される。さらに、搬送の安定性を確保しようとすると、胴部形状の設計自由度が制限されるといった問題があった。
さらに、マンドレル961を装入するための高さ方向への移動が必要であり、装置の小型化が図れないといった問題があった。
また、従来例のボトル型缶の搬送方法と比べると、マンドレルが不要となり、搬送装置の構造を単純化することができる。さらに、マンドレルを容器内に装入するための、容器高さ方向への容器の移動が不要となり、搬送装置の小型化を図ることができるとともに、搬送速度を高速化することができる。
このように、フランジ部で真空吸着することにより、有底容器を確実に吸着することができる。特に、ネックイン成形された容器は、マンドレルを用いた搬送が難しいので、本発明を効果的に適用することができる。
なお、有底容器の閉止された上部又は下部をも真空吸着手段によって吸着保持することにより、アルミニウム缶,プラスチック容器,紙カップなどの非磁性体からなる有底容器や、強度が比較的弱い容器をも搬送することができる。
このようにすると、缶胴が張り出している場合であっても、缶胴の凹みや傷つきのおそれがなくなり、意匠性に優れた容器の高速で確実な生産・搬送が可能となる。
このようにすると、両ターレットが(間歇回転ではなく)連続回転した状態で、有底容器を受け渡すことができ、搬送速度を高速化することができる。
このようにすると、有底容器の受け渡しが安定し確実となり、搬送の信頼性を向上させることができる。
このように、プッシュロッドを用いることにより、パッドを有底容器の高さ方向において有底容器に接近する方向に移動させることができ、構造を単純化することができる。
なお、有底容器の高さ方向において有底容器に接近する方向は、たとえば、パッドが有底容器の上部に位置する場合には、下方向であり、パッドが有底容器の下部に位置する場合には、上方向となる。
このようにすると、有底容器が落下するといった不具合を防止でき、有底容器の凹み等の変形を防止し確実な搬送ができる。
このようにすると、搬送バキューム圧の立ち上がり時間が短縮化され、高速搬送を行なうことができる。
このようにすると、有底容器の周方向に対する角度位置を制御することができ、たとえば、缶胴の模様と張出し部を一致させることができる。
このように、本発明は、有底容器の搬送方法としても有効であり、様々な胴部形状の有底容器を高速搬送するとともに、胴部形状が様々に変わっても型替えが不要であり、生産性を向上させることができる。
このようにすると、搬送バキューム圧の立ち上がり時間が短縮化され、高速搬送を行なうことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る有底容器の搬送装置の全体的な構成を説明するための概略平面図を示している。
同図において、有底容器の搬送装置1(適宜、搬送装置1と略称する。)は、供給ターレット11,投入ターレット12,製造ターレット13,取出しターレット14,検査ターレット15,排出ターレット16及び搬出コンベア17を備えている。搬送装置1は、供給ターレット11,製造ターレット13及び検査ターレット15が時計回り方向に回転し、投入ターレット12,取出しターレット14及び排出ターレット16が反時計回り方向に回転し、上部が開口した缶9を、隣接するターレット間で受け渡しつつ順次搬送する。また、搬送装置1は、排出ターレット16から搬出コンベア17に缶9を搬送する。
なお、本実施形態では、上部が開口した缶9を搬送する構成としてあるが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、たとえば、下部が開口した缶9を搬送する構成としてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る有底容器の搬送装置の供給ターレットを説明するための要部の概略拡大断面図を示している。
同図において、供給ターレット11は、回転円板111と、ローラーガイド112と、真空吸着する保持手段としてのボトムパッド113およびパッド受け114と、上下動カム115とを備えている。
このボトムパッド113は、環状突部92bがボトムパッド113との間に真空領域を形成することにより、缶9を吸着保持する。また、ボトムパッド113は、上面が平面としてあるので、缶9の直径やチャイム部92a及び中央ドーム部92cの形状などにかかわらず、缶9の下部を吸着保持する。
上下動カム115は、外周面に従動部115bの装入される溝が形成され、投入ターレット12の基台(図示せず)に固定された環状部材115aと、一端がパッド受け114の下端部に固定され、他端に従動部115bが取り付けられたアーム115cとからなっている。これにより、供給ターレット11から投入ターレット12に缶9を渡す際、上下動カム115は、ボトムパッド113に吸着された缶9を上方に移動させる。このようにすると、缶9の受け渡しが安定し確実となり、搬送の信頼性を向上させる。
図3は、本発明の一実施形態に係る有底容器の搬送装置の投入ターレットを説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は断面図を、(b)は平面図を示している。
同図において、投入ターレット12は、回転円板21と、軸受ブロック22と、ローラーガイド23と、真空吸着手段24と、直動カム25と、揺動カム26とを備えている。
連結部材247は、一端が取付け部232に固定され、他端にフランジパッド241等が取り付けられる(ほぼ鉤状に形成された)板部材である。他端には、図示してないが、圧縮ばね243が上方から装入される装入穴,スライドピン242が貫通するピン孔,及び,押下板244の円筒部244aが貫通する貫通孔が形成してある。
このフランジパッド241は、上部にネックイン部93及びフランジ部94が形成された缶9のフランジ部94と当接し、缶9内部に真空領域を形成することにより、缶9を確実に吸着保持する。また、ネックイン成形された容器は、マンドレルを用いた搬送が難しいので、本発明を効果的に適用することができる。
なお、フランジパッド241の下面は、平面に限定されるものではなく、たとえば、フランジパッド241の下面に、フランジ部94やネックイン部93の形状に対応した、ほぼ円板状の凸部(図示せず)を形成してもよい。これにより、凸部が缶9の位置決め手段として機能し、ネックイン部93が凸部に嵌入することによって、缶9を位置精度よくフランジパッド241に吸着する。
たとえば、現行の飲料用(ビール用など)ADI缶(厚さ約0.113mm)の場合、具体的には、−4kPa≧搬送バキューム圧≧−8kPaがよい。この理由は、搬送バキューム圧が−4kPaより高いと、缶9の保持力が低下し落下するからであり、また、−8kPaより低いと、レギュラーサイズのADIビール缶(350ml)が凹むおそれがあるからである。
また、より好ましくは、−5kPa≧搬送バキューム圧≧−7kPaがよい。この理由は、搬送バキューム圧が−5kPaより高いと、搬送速度を高速化すると、缶9の保持力が低下し落下するからであり、また、−7kPaより高いと、ロングサイズのADIビール缶(500ml)が凹むおそれがあるからである。
なお、ADI缶の厚さが変化したときは、上記搬送バキューム圧も変化する。また、缶9に作用する最大慣性力は、たとえば、図1の例では、製造ターレット13から取出しターレット14へ缶9を受け渡した直後の両ターレット13,14のパッド331,241の軌跡を同じにさせた区間から、取出しターレットの独自軌跡に戻る地点あたりで発生する。
同図において、バキュームジョイント245の元圧が−50kPaのとき、リリーフバルブ246を用いた場合、吸着開始から缶9内の圧力が、必要圧力−6kPaに到達するまで、約63msecかかる。これに対し、バキュームジョイント245に直列に接続した絞り弁を用いた場合、吸着開始から缶9内の圧力が、必要圧力−6kPaに到達するまで、約113msecかかる。このようにリリーフバルブ246を使用することにより、搬送バキューム圧を絞り弁(図示せず)で調整する場合と比べて、搬送バキューム圧の立上り時間が短縮化され、高速搬送を行なうことができる。すなわち、フランジパッド241は、吸引が開始されてから搬送バキューム圧が設定された圧力に到達するまで、バキュームジョイント245が−50kPaで吸引するので、勢いよく排気され立上りが速くなる。一方、リリーフバルブ246は、設定された圧力(たとえば、−5kPa)に到達すると、外気と連通し、オリフィスよって調整された空気量が吸気孔241bに供給され、缶9が変形しない搬送バキューム圧で吸着される。
図6は、本発明の一実施形態に係る有底容器の搬送装置の製造ターレットを説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は平面図を、(b)はA−A断面図を示している。
同図において、製造ターレット13は、回転円板31と、スライドブロック32と、真空吸着手段33と、スライドカム34と、回転方向位置決め手段35とを備えている。
なお、本実施形態の製造ターレット13は、各スライドブロック32に、ブロー成形するための金型(図示せず)を備えているが、搬送装置1構造を理解しやすいように、省略してある。この金型によって、缶9が、胴部張出し加工又はブロー成形加工を施され、缶胴が張り出している場合であっても、本発明の搬送装置・方法によれば、缶胴の凹みや傷つきのおそれがなくなり、意匠性に優れた缶の高速で確実な生産・搬送が可能となる。
また、受け台333bは、ほぼ直方体状としてあり、ベアリングブロック333aが嵌入される孔が穿設してあり、ベース334に螺着される。
なお、本実施形態では、缶9の受取り位置,検知位置,送出し位置を、同じ位置(受渡し位置)としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、缶9の受取り位置,検知位置,製造位置,送出し位置を、それぞれ異なる位置に設定してもよい。
光センサ351,352は、検知位置に位置する缶9の側面の印、たとえば、模様、色彩、文字、凹凸などの一部を検出するセンサである。また、光センサ351,352は、缶9の外周に沿って湾曲した(目盛り付き)固定部を有する支持部材353を介して、スライドブロック32に固定される。このようにすると、缶9の周方向に対する角度位置を制御することができる。
製造ターレット13は、フランジパッド241を上下移動させる機構として、各真空吸着手段33の受渡し位置の上方に、プッシュロッド27を備えている。
図7は、本発明の一実施形態に係る有底容器の搬送装置の製造ターレットに設けられた、プッシュロッドを説明するための概略図であり、(a)は側面図を、(b)は要部の拡大図を示している。
同図において、プッシュロッド27は、支持部材271,ローラーガイド272,押下棒273及び当接部274を備えている。
また、図示してないが、プッシュロッド27は、製造ターレット13の外周に設けられたカム機構を利用して、投入ターレット12と同期した状態で押下棒273を上下方向に移動させ、フランジパッド241を上下移動させる。なお、上記カム機構の代わりに、押下棒273と連結された電磁ソレノイド,リニアモータ,エアシリンダ等の駆動源を用いて、押下棒273を上下方向に移動させてもよい。
なお、本実施形態のプッシュロッド27は、スライドシャフト335aに沿って往復移動する真空吸着手段33から独立した状態で設けられている。すなわち、プッシュロッド27を真空吸着手段33に設けると、真空吸着手段33の全体的な構造が、大掛かり、かつ、重すぎる構造となってしまうので、これを回避することにより、高速化や動作の信頼性を向上させることができる。
フランジ部材274dは、中央部に、ボールベアリング274cが嵌入される孔が形成され、周縁部に、スライドピン274fが貫通する貫通孔が等間隔で四つ穿設してある。まず、ボールベアリング274cが上記孔に組み込まれる。
取出しターレット14は、投入ターレット12とほぼ同様な構造としてあり、投入ターレット12と比べると、投入ターレット12が、ブロー成形前の缶9を供給ターレット11から受け取り、製造ターレット13に渡しているのに対して、取出しターレット14は、ブロー成形された缶9を製造ターレット13から受け取り、検査ターレット15に渡している点が相違する。したがって、詳細な説明は省略する。
検査ターレット15は、供給ターレット11とほぼ同様な構造としてあり、供給ターレット11と比べて、缶9の割れなどの損傷を検査する検査装置51を設けた点が相違する。
なお、供給ターレット11との相違点は、供給ターレット11が、ブロー成形前の缶9を供給コンベア111から受け取り、投入ターレット12に渡しているのに対して、検査ターレット15は、ブロー成形された缶9を取出しターレット14から受け取り、缶9の検査を行い、その後、排出ターレット16に渡している点が相違する。
排出ターレット16は、投入ターレット12とほぼ同様な構造としてあり、投入ターレット12と比べると、投入ターレット12が、ブロー成形前の缶9を供給ターレット11から受け取り、製造ターレット13に渡しているのに対して、排出ターレット16は、ブロー成形後の検査の行なわれた缶9を検査ターレット15から受け取り、排出コンベア112に渡している点が相違する。したがって、詳細な説明は省略する。
搬出コンベア17は、缶9の底部を真空吸着するパッド(図示せず)が設けられたコンベアとしてあり、排出ターレット16から缶9を受け取り搬送する。
<供給ターレットから投入ターレットへの搬送>
図8は、本発明の一実施形態に係る有底容器の搬送装置の、供給ターレットから投入ターレットへの移送動作を説明するための概略図であり、(a)はボトムパッドが上昇する前の側面図を、(b)は缶がフランジパッドと接触したときの側面図を、(c)は投入ターレットの真空吸着手段が吸引中の側面図を、(d)はボトムパッドが缶から離れる直前の側面図を、(e)はボトムパッドが降下し終わった状態の側面図を示している。
なお、ボトムパッド113は、ボトムパッド基準高さを移動しており、フランジパッド241は、フランジパッド基準高さを移動している。また、フランジパッド241は、上述した揺動カム26による揺動機構と直動カム25による直動機構によって、ボトムパッド113の(上方から見た)軌跡に沿って、移動している。
なお、ボトムパッド113は、ボトムパッド基準高さを移動しており、フランジパッド241は、フランジパッド基準高さを移動している。また、フランジパッド241は、上述した揺動カム26による揺動機構と直動カム25による直動機構によって、ボトムパッド113の(上方から見た)軌跡に沿って、移動してきたが、ここから先は、独自の軌跡(投入ターレット12の軌跡)に沿って移動する。
図9は、本発明の一実施形態に係る有底容器の搬送装置の、投入ターレットから製造ターレットへの移送動作を説明するための概略図であり、(a)はプッシュロッドが真空吸着手段と接触したときの側面図を、(b)は缶がボトムパッドと接触したときの側面図を、(c)は製造ターレットの真空吸着手段が吸引中の側面図を、(d)はフランジパッドが缶から離れる直前の側面図を、(e)はプッシュロッドが真空吸着手段から離れる直前の側面図を示している。
なお、フランジパッド241は、フランジパッド基準高さを移動しており、製造ターレット13のボトムパッド331は、ボトムパッド基準高さを移動している。また、フランジパッド241は、上述した揺動カム26による揺動機構と直動カム25による直動機構によって、ボトムパッド331の(上方から見た)軌跡に沿って、移動している。
なお、ボトムパッド331は、ボトムパッド基準高さを移動しており、フランジパッド241は、フランジパッド基準高さを移動している。また、フランジパッド241は、上述した揺動カム26による揺動機構と直動カム25による直動機構によって、ボトムパッド113の(上方から見た)軌跡に沿って、移動してきたが、ここから先は、独自の軌跡(製造ターレット13の軌跡)に沿って移動する。
次に、製造ターレット13から取出しターレット14への搬送について、図9を参照して説明する。
搬送装置1は、同図(e)に示すように、製造ターレット13のボトムパッド331が、投入ターレット12から供給された缶9を、缶9の底部を真空吸着により保持した状態で、時計回り方向に搬送する。また、プッシュロッド27の当接部274が降下し、当接部274が(取出しターレット14の)押下板244と接触している。
なお、フランジパッド241は、フランジパッド基準高さを移動しており、製造ターレット13のボトムパッド331は、ボトムパッド基準高さを移動している。また、フランジパッド241は、上述した揺動カム26による揺動機構と直動カム25による直動機構によって、ボトムパッド331の(上方から見た)軌跡に沿って、移動している。
なお、ボトムパッド331は、ボトムパッド基準高さを移動しており、フランジパッド241は、フランジパッド基準高さを移動している。また、フランジパッド241は、上述した揺動カム26による揺動機構と直動カム25による直動機構によって、ボトムパッド113の(上方から見た)軌跡に沿って、移動してきたが、ここから先は、独自の軌跡(取出しターレット14の軌跡)に沿って移動する。
次に、取出しターレット14から検査ターレット15への搬送について、図8を参照して説明する。
搬送装置1は、同図(e)に示すように、取出しターレット14のフランジパッド241が、製造ターレット13から供給された缶9を、缶9のフランジ部を真空吸着により保持した状態で、反時計回り方向に搬送する。
なお、検査ターレット15のボトムパッド113は、ボトムパッド基準高さを移動しており、取出しターレット14のフランジパッド241は、フランジパッド基準高さを移動している。また、フランジパッド241は、上述した揺動カム26による揺動機構と直動カム25による直動機構によって、ボトムパッド113の(上方から見た)軌跡に沿って、移動している。
なお、ボトムパッド113は、ボトムパッド基準高さを移動しており、フランジパッド241は、フランジパッド基準高さを移動している。また、フランジパッド241は、上述した揺動カム26による揺動機構と直動カム25による直動機構によって、ボトムパッド113の(上方から見た)軌跡に沿って、移動してきたが、ここから先は、独自の軌跡(検査ターレット15の軌跡)に沿って移動する。
なお、検査ターレット15から排出ターレット16への移送は、上述した供給ターレット11から投入ターレット12への移送と同様に行なわれる。また、排出ターレット16から搬出コンベア17への移送は、上述した取出しターレット14から検査ターレット15への移送とほぼ同様に行なわれる。
本発明の一実施形態に係る有底容器の搬送方法は、投入ターレット12と製造ターレット13の間で、投入ターレット12に配設された真空吸着手段24が、上部が開口した缶9のフランジ部94を介して、缶9内部を真空吸着し保持する。続いて、製造ターレット13に配設された真空吸着手段33が、缶9の下部を吸着保持し、さらに、投入ターレット12の真空吸着手段24が缶9を開放することにより、缶9を受け渡す有底容器の搬送方法である。また、真空吸着手段24が、缶9の開口されたフランジ部94と当接するフランジパッド241を介して、缶9内の空気を吸引することによって、缶9を保持する方法としてある。
このように、本発明は、有底容器(本実施形態では、缶9)の搬送方法としても有効であり、様々な胴部形状の缶9を高速搬送するとともに、胴部形状が様々に変わっても型替えが不要であり、生産性を向上させることができる。
例えば、製造ターレット13は、投入ターレット12によって搬送されてきた缶9を受け取り、缶9をブロー成形する構成としてあるが、これに限定されるものではない。すなわち、製造ターレット13が行なう作業は、たとえば、塗装、乾燥、印刷など様々な作業を行なうことができる。
9 缶
10 供給コンベア
11 供給ターレット
12 投入ターレット
13 製造ターレット
14 取出しターレット
15 検査ターレット
16 排出ターレット
17 搬出コンベア
21 回転円板
22 軸受ブロック
23 ローラーガイド
24 真空吸着手段
25 直動カム
26 揺動カム
27 プッシュロッド
31 回転円板
32 スライドブロック
33 真空吸着手段
34 スライドカム
35 回転方向位置決め手段
51 検査装置
92a チャイム部
92b 環状突部
92c 中央ドーム部
93 ネックイン部
94 フランジ部
111 回転円板
112 ローラーガイド
112a レール部
112b 取付け部
113 ボトムパッド
113a バキュームジョイント
113b 吸気孔
114 パッド受け
114a スライドピン
114b ストッパボルト
114c 圧縮ばね
114d 貫通孔
114e ピン孔
115 上下動カム
115a 環状部材
115b 従動部
115c アーム
221 ボールベアリング
222 揺動軸
231 レール部
232 取付け部
241 フランジパッド
241b 吸気孔
242 スライドピン
243 圧縮ばね
244 押下板
244a 円筒部
244b 吸着孔
244c 供給孔
244d 凸部
245 バキュームジョイント
246 リリーフバルブ
251 円板
252 取付け部材
253 従動部
254 溝
261 円板
262 揺動アーム
263 従動部
264 溝
247 連結部材
271 支持部材
272 ローラーガイド
273 押下棒
274 当接部
274a 円筒部材
274b ボルト
274c ボールベアリング
274d フランジ部材
274e 圧縮ばね
274f スライドピン
274g ストッパボルト
274h 当接板
321 取付け部
322 収容部
323 シャフト押え
331 ボトムパッド
332 吸気軸
333 ボールベアリング
333a ベアリングブロック
333b 受け台
334 ベース
335 リニアベアリング
335a スライドシャフト
335b スライドユニット
336 歯車
337 ステッピングモータ
337a ギア
341 レール
342 従動部
343 アーム
344 溝
351,352 光センサ
363 支持部材
900 ボトル型缶
961 マンドレル
961a 孔
962 バキュームパッド
963 ガイド
Claims (8)
- 第一の搬送手段と第二の搬送手段を有し、前記第一の搬送手段と第二の搬送手段の間で、一方に開口を有し他方に底部を有する有底容器を受け渡す有底容器の搬送装置において、
前記有底容器は、前記開口にネックイン・フランジ成形されたフランジ部を有し、
前記第一の搬送手段に配設され、前記有底容器の前記開口側又は前記底部側のいずれか一方を保持する複数の第一の容器保持手段と、
前記第二の搬送手段に配設され、前記有底容器の前記開口側は又は前記底部側のいずれか他方を保持する複数の第二の容器保持手段を備え、
前記有底容器の開口側を保持する前記第一又は第二の容器保持手段が、前記開口と当接するパッドと、このパッドを介して前記有底容器内の空気を吸引する真空吸着手段を有するとともに、この真空吸着手段の搬送バキューム圧を、前記有底容器にかかる最大慣性力に耐え、かつ、前記有底容器を保持できる圧力≧搬送バキューム圧≧容器の胴部パネリング強度に対応する圧力とし、
前記有底容器の底部側を保持する前記第二又は第一の容器保持手段が、前記底部と当接するパッドと、このパッドを介して前記有底容器底部の空気を吸引する真空吸着手段を有し、
前記有底容器を受け渡す際、前記開口と当接するパッドと前記底部と当接するパッドを同一軌跡に沿って、かつ、同期した状態で移動させる移動機構と、
を備えたことを特徴とする有底容器の搬送装置。 - 前記有底容器が、胴部張出し加工又はブロー成形加工の施された金属容器であることを特徴とする請求項1記載の有底容器の搬送装置。
- 前記有底容器を受け渡す際、前記第一又は第二の容器保持手段の少なくとも一方を、前記有底容器の高さ方向において、前記有底容器に対して接離する方向に移動させる高さ方向移動機構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の有底容器の搬送装置。
- 前記高さ方向移動機構が、少なくとも前記開口と当接するパッドと前記底部と当接するパッドのいずれか一方を前記有底容器の高さ方向に移動自在に支持するスライド手段と、このスライド手段に移動自在に支持された前記パッドを、前記有底容器の高さ方向において、前記有底容器から離反する方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して、前記パッドを前記有底容器の高さ方向において前記有底容器に接近する方向に移動させるプッシュロッドとを備えたことを特徴とする請求項3記載の有底容器の搬送装置。
- 前記搬送バキューム圧の圧力制御手段が、前記搬送バキューム圧が設定された圧力に到達すると、外気を前記有底容器内に導入するリリーフ弁と、前記リリーフ弁のリリーフ流量を制御する流量制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の有底容器の搬送装置。
- 前記第一又は第二の容器保持手段が、保持した前記有底容器の周方向に対する角度位置を検出するセンサと、このセンサからの検出信号にもとづいて、前記有底容器の周方向に対する角度位置を制御する位置決め用モータとを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の有底容器の搬送装置。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置を用い、前記有底容器を受け渡す場合に、前記第一の搬送手段に配設された第一の容器保持手段が、前記有底容器の開口側又は底部側のいずれか一方を保持し、続いて、前記第二の搬送手段に配設された第二の容器保持手段が、前記有底容器の開口側又は底部側のいずれか他方を保持し、さらに、前記第一の容器保持手段が前記有底容器を開放することにより、前記有底容器を受け渡すことを特徴とする有底容器の搬送方法。
- 前記第一又は第二の容器保持手段が、前記有底容器内の空気を吸引する際、リリーフ弁が、前記有底容器の搬送バキューム圧に到達すると、外気を前記有底容器内に導入し、流量制御手段が、前記リリーフ弁のリリーフ流量を制御することを特徴とする請求項7記載の有底容器の搬送方法。
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