(第1の実施形態)
以下本発明をデジタルカメラに備えられるエンコーダ回路に適用した場合の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、このデジタルカメラの構成を示すものであり、デジタルカメラ内の回路構成について説明する。
撮影モードでのモニタリング状態においては、モータ(M)21の駆動により合焦位置や絞り位置が移動される、撮影レンズを含むレンズ光学22の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD23が、タイミング発生器(TG)24、垂直ドライバ25によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路(S/H)26でサンプルホールドされ、A/D変換器27でデジタルデータに変換され、カラープロセス回路28で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行なわれて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Cr(YUV信号)が生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ29に出力される。
DMAコントローラ29は、カラープロセス回路28の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路28からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ29内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)30を介してバッファメモリとして使用されるDRAM31にDMA転送を行なう。
制御部32は、CPUと、このCPUで実行される動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成され、このデジタルカメラ全体の制御動作を司るもので、上記輝度及び色差信号のDRAM31へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号(YUV信号)をDRAMインタフェース30を介してDRAM31より読出し、VRAM33に書込む。
エンコーダ回路34は、上記輝度及び色差信号をVRAM33より定期的に読出し、これらのデータを元に、RGB信号を生成して液晶表示部35に出力する。なお、エンコーダ回路34及び液晶表示部35の詳細に関しては後述する。
この液晶表示部35は、撮影モード時には電子ファインダとして機能するもので、エンコーダ回路34からのRGB信号に基づいた表示を行なうことで、その時点でVRAM33から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することとなる。
このように液晶表示部35にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されている状態で、静止画撮影を行ないたいタイミングでキー入力部36を構成するシャッタキーを操作すると、トリガ信号を発生する。
制御部32は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD23から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送を取り止め、あらためて適正な露出条件に従った絞り値及びシャッタ速度でCCD23を走査駆動して1画面分の輝度及び色差信号を得てDRAM31へ転送し、その後にこの経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
この記録保存の状態では、制御部32がDRAM31に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路37に書込み、このJPEG回路37でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
そして、得た符号データを1画像のデータファイルとして該JPEG回路37から読出し、このデジタルカメラの記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード内に封入された、不揮発性メモリであるフラッシュメモリ38に書込む。
この際、フラッシュメモリ38に書込む画像データのファイルに関しては、例えばシャッタキー操作時に図示せぬ時計部から得られる日付と時刻、及びシリアル番号とよりなる所定桁数、例えば「04063012340001.jpg」のようなファイル名が自動的に付加されて記録されるものとする。
因みに、上記ファイル名「04063012340001.jpg」は、「(20)04」年「06」月「30」日「12」時「34」分に撮影した「0001」番目のJPEG方式で圧縮した静止画データであることを示している。
なお、このフラッシュメモリ38は、着脱可能なメモリカードとは別に、デジタルカメラに内蔵されているものとしてもよく、さらにはメモリカードと内蔵のメモリの双方を併用するものとしてもよい。
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びフラッシュメモリ38への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部32はCCD23からDRAM31への経路を再び起動する。
また、制御部32にはさらに、USBインタフェース(I/F)39が接続される。このUSBインタフェース39は、USBコネクタ40を介して有線接続される外部の情報機器、例えばパーソナルコンピュータとの間で画像データその他の送受を行なう場合の通信制御を行なう。
なお、上記キー入力部36は、上述したシャッタキーの他に、電源キー、モードキー、ズームキー、メニューキー、十字キー、セットキー、及びディスプレイキー等から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部32へ送出される。
しかるに、静止画像ではなく動画像の撮影時においては、キー入力部36のシャッタキーが1回目に操作されてから、上述した静止画像データのフラッシュメモリ38への記録を時間的に連続して実行し、該シャッタキーの2回目の操作がなされるか、または所定の制限時間、例えば30秒が経過した時点で、フラッシュメモリ38に記録されている一連の静止画データをモーションJPEGの動画データファイル(AVIファイル)として記録設定し直す。
また、再生モード時には、制御部32がフラッシュメモリ38に記録されている画像データを選択的に読出し、JPEG回路37で撮影モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、伸長した画像データをDRAMインタフェース30DRAM31に保持させた上で、このDRAM31の保持内容をVRAM33に記憶させ、このVRAM33より定期的に画像データを読出してエンコーダ回路34によりRGB信号を生成して液晶表示部35に出力する。
なお、選択した画像データが静止画像ではなく動画像であった場合、選択した動画像データのファイルを構成する個々の静止画像データの再生を時間的に連続して実行し、すべての静止画像データの再生を終了した時点で、次に再生の指示がなされるまでその動画像データの先頭に位置する静止画像データのみを用いて再生表示する。
次に図2により上記液晶表示部35の具体的な実装構造について説明する。同図で、41はLCD基板であり、このLCD基板41のを表示領域であるLCDパネル42が占め、LCDパネル42の図中上方の一辺部に上記LCDパネル42の各ソース電極に信号電圧を印加駆動するソースドライバ43と、同LCDパネル42の各ゲート電極を定電圧で走査駆動するゲートドライバ44とが併設される。
このLCD基板41のソースドライバ43及びゲートドライバ44を備えた辺側にFPC45を接続して、信号と走査電圧とを供給する。
図3は、上記LCDパネル42の電極及び画素の配列を示すものである。ここでは、下から順にX1〜X240が上記ゲートドライバ44に走査駆動される計240本のゲート電極、右から順にY1〜Y352がソースドライバ43によりデジタル画像データに基づいて表示駆動される計352本のソース電極である。
この場合、ソースドライバ43により駆動される同一の信号電極に接続された、上下に隣接するR,G,Bの各ドット(色要素)は、相互に半ドット分ずれて配置される。
加えて、図中に波線で示す1組の画素Cを構成するR,G,Bの3ドットが2ラインに跨って三角形状に配列された、所謂「デルタ配列」と呼称される一般に多く採用されている配列を有するものとする。
図4(A)は、上記LCDパネル42に画像を表示させるための主として上記エンコーダ回路34の構成を示すものである。図中、LCDパネル42の画素構成に合わせた例えば縦240画素×横352画素の輝度色差系(YUVデータ)の各色8ビット、計24ビットのデジタル画像データが与えられると、この画像データはまず順次上記VRAM33に記憶され、表示バッファ51でバッファリングされた後に水平拡大2倍補間回路52へ読出される。
図4(B)は、VRAM33から表示バッファ51に読出される際の画像データの転送順序を示すものであり、一般にラスタスキャンと呼称されている順序とは上下及び左右の各方向が共に反転した状態となり、最下行に位置する水平ラインより、各水平ラインを右端から左端へ順次読出し、1本上の水平ラインの右端に移動する、という処理を繰返し、最上行のラインの左端でそのフィールドの画像の読出しが終了すると、次のフィールドの画像の読出しに切り換えるべく、最下行に位置する水平ラインの右端に読出し位置を移動するようになる。
水平拡大2倍補間回路52は、デジタル画像データの各ライン水平方向の構成画素数を2倍に増加させるべく相関演算(補間処理)で変換するもので、生成した縦240画素×横704画素の輝度色差系(YUV)のデジタル画像データをRGB変換回路53へ出力する。
このRGB変換回路53は、入力された輝度色差系のデジタル画像データをマトリックス演算によりLCDパネル42のカラーフィルタ構成に合わせた原色系(RGB)の同データに変換し、パラレル/シリアル(P/S)変換回路54へ出力する。
これら水平拡大2倍補間回路52、RGB変換回路53及びパラレル/シリアル変換回路54は、いずれも表示カウンタ55からのカウント値に従って各データ処理のタイミングが制御される。
パラレル/シリアル変換回路54は、パラレルに送られてくる原色系の画像データを水平ライン方向に1/2に間引き、さらに画像データ1画素毎に色成分1ドット分を選択して8ビット単位でシリアルデータに変換し、R,G,B,R,G,B,‥‥の順序でLCDドライバ56へ出力する。
このLCDドライバ56は、上記ソースドライバ43及びゲートドライバ44からなるものであり、上記表示カウンタ55のカウント値に同期してタイミングクロックを発生するLCDタイミングジェネレータ(LCD−TG)57の制御を受けて、上記LCDパネル42のソース電極Y1〜Y352を階調駆動する一方で、ゲート電極X1〜X240を走査駆動する。
上記のような回路構成にあって、その動作は以下に示すようになる。
まず、LCDパネル42の電極配列が上記図3に示した通り縦240本×横352本であり、水平拡大2倍補間回路52からRGB変換回路53に入力される、横方向の画素数が増加された輝度色差系の画像データが縦240画素×横704画素であって、これを同一の構成画素数で原色系のデジタル画像データに変換するものとする。
LCDパネル42にデルタ配列のものを採用し、且つソース電極の数がパラレル/シリアル変換回路54に入力される画像データの横画素数の半分である場合に、パラレル/シリアル変換回路54は、対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に3画素分ずれるように原色系のデジタル画像データを間引き処理(サンプリング処理)することにより、結果として対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データを生成し、各色成分単位でシリアルな画像データとしてR,G,B,R,G,B,‥‥のようにLCDドライバ56に出力する。
LCDドライバ56を構成するソースドライバ43及びゲートドライバ44は、上記図2に示した如くLCD基板41上でLCDパネル42に対してその上辺側に位置するものであり、上記図4(B)に示した如くVRAM33から画像データを一般的なラスタスキャンとは上下及び左右を共に反転した方向で読出して後段の表示バッファ51以下に転送することにより、LCDパネル42での表示駆動を実現するものである。
しかるに、液晶表示部35を構成するLCD基板41、LCDパネル42、ソースドライバ43、ゲートドライバ44、及びFPC45は、従来一般的に用いられている、上記図14に示した、LCDパネル2、ソースドライバ3、及びゲートドライバ4を設け、FPC5を接続したLCD基板1を180°回転させることでそのまま流用することができる。
したがって、デジタルカメラに使用するLCDパネル42の配設位置に対応し、その下側にソースドライバ及びゲートドライバに必要なスペースを確保できるのであれば上記図16(A)に示した回路構成を採用すればよい一方で、LCDパネル42の上側にソースドライバ及びゲートドライバに必要なスペースを確保できるのであれば、この図4(A)に示した回路構成を採用すればよく、いずれの場合であってもLCDドライバ56(17)とLCDパネル42(2)は同様のものをそのまま共用できる。
加えて、水平拡大2倍補間回路52で水平方向の画素数を2倍に拡大した後に、パラレル/シリアル変換回路54でLCDパネル42の画素配列に対応した間引き処理を施してLCDドライバ56に画像データを供給するものとしたので、与えられる画像データに比較して、表示される内容に局所的な歪み等を発生することがなく、きわめて自然な画像データを表示させることができる。
なお、上記図4(A)では、LCDパネル42のソース電極数に合わせた画像データをVRAM33で記憶するものとして説明したが、予めLCDパネル42のソース電極数の2倍の横画素数の画像データをVRAM33に記憶させるものとすれば、水平拡大2倍補間回路52を省略することができる。
図5(A)は、そのような本実施形態の他の回路構成例を示すものであり、上記図4(A)に比して水平拡大2倍補間回路52の存在を省略したものである。この回路構成の場合、VRAM33から表示バッファ51に読出される際の画像データの転送順序自体は図5(B)に示す如く上記図4(B)と同様である。
このように、あえて水平拡大2倍補間回路52を用いないものとしたことにより、VRAM33及び表示バッファ51の記憶容量はより大きなものが必要となる一方で、エンコーダ回路34の構成をより簡易化することができ、且つ水平拡大2倍補間回路52による画素補間の演算処理を行なう必要がないので、全体的には回路規模をより縮小することができ、デジタルカメラの小型軽量化に一層寄与できる。
(第2の実施形態)
以下本発明をデジタルカメラに備えられるエンコーダ回路に適用した場合の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、デジタルカメラ自体の回路構成については、上記図1に示した内容と基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を付してその図示と説明は省略する。
加えて、液晶表示部35の具体的な実装構造については上記図2と同様であるものとして、同一部分には同一符号を付してそれらの図示と説明も省略する。
図6は、LCDパネル42′の電極及び画素の配列を示すものである。ここでは、下から順にX1〜X240が上記ゲートドライバ44に走査駆動される計240本のゲート電極、右から順にY1〜Y352がソースドライバ43′によりデジタル画像データに基づいて表示駆動される計352本のソース電極である。
この場合、ソースドライバ43′により駆動される同一の信号電極に接続された、上下に隣接するR,G,Bの各ドット(色要素)は、相互に半ドット分ずれて配置されるもので、その配列順序は上記図3とは異なるものとなる。
加えて、図中に波線で示す1組の画素Cを構成するR,G,Bの3ドットが2ラインに跨って三角形状に配列された、所謂「デルタ配列」と呼称される一般に多く採用されている配列を有するものとする。
図7(A)は、上記LCDパネル42′に画像を表示させるための主として上記エンコーダ回路34の構成を示すものである。図中、LCDパネル42′の電極数の構成に合わせた、例えば縦240画素×横352画素の輝度色差系(YUVデータ)の各色8ビット、計24ビットのデジタル画像データが与えられると、この画像データはまず順次上記VRAM33に記憶され、表示バッファ61でバッファリングされた後に水平拡大2倍補間回路62へ読出される。
図7(B)は、VRAM33から表示バッファ61に読出される際の画像データの転送順序を示すものであり、一般にラスタスキャンと呼称されている順序とは上下の走査方向のみが反転した状態となり、最下行に位置する水平ラインより、各水平ラインを左端から右端へ順次読出し、次いで1本上の水平ラインの左端に移動する、という処理を繰返し、最上行のラインの右端でそのフィールドの画像の読出しが終了すると、次のフィールドの画像の読出しに切り換えるべく、最下行に位置する水平ラインの左端に読出し位置を移動するようになる。
水平拡大2倍補間回路62は、デジタル画像データの各ライン水平方向の構成画素数を2倍に増加させるべく相関演算(補間処理)で変換するもので、生成した縦240画素×横704画素の輝度色差系(YUV)のデジタル画像データをRGB変換回路63へ出力する。
このRGB変換回路63は、入力された輝度色差系のデジタル画像データをマトリックス演算によりLCDパネル42′のカラーフィルタ構成に合わせた原色系(RGB)の同データに変換し、パラレル/シリアル(P/S)変換回路64へ出力する。
これら水平拡大2倍補間回路62、RGB変換回路63及びパラレル/シリアル変換回路64は、いずれも表示カウンタ65からのカウント値に従って各データ処理のタイミングが制御される。
パラレル/シリアル変換回路64は、パラレルに送られてくる原色系の画像データを水平ライン方向に1/2に間引き、さらに画像データ1画素毎に色成分1ドット分を選択して8ビット単位でシリアルデータに変換し、上記図4のパラレル/シリアル変換回路54とは異なり、G,B,R,G,B,R,‥‥の順序でLCDドライバ66へ出力する。
このLCDドライバ66は、上記ソースドライバ43′及びゲートドライバ44からなるものであり、上記表示カウンタ65のカウント値に同期してタイミングクロックを発生するLCDタイミングジェネレータ(LCD−TG)67の制御を受けて、上記LCDパネル42′のソース電極Y1〜Y352を左右逆の順序で階調駆動する一方で、ゲート電極X1〜X240を走査駆動する。
上記のような回路構成にあって、その動作は以下に示すようになる。
まず、LCDパネル42′の電極配列が上記図6に示した通り縦240本×横352本であり、水平拡大2倍補間回路62からRGB変換回路63に入力される、横方向の画素数が増加された輝度色差系の画像データが縦240画素×横704画素であって、これを同一の構成画素数で原色系のデジタル画像データに変換するものとする。
LCDパネル42′にデルタ配列のものを採用し、且つソース電極の数がパラレル/シリアル変換回路64に入力される画像データの横画素数の半分である場合に、パラレル/シリアル変換回路64は、対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に3画素分ずれるように原色系のデジタル画像データを間引き処理(サンプリング処理)するこにより、結果として対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データを生成し、各色成分単位でシリアルな画像データとしてG,B,R,G,B,R,‥‥のように、上記図17で示した場合とは開始する色成分が異なるが、同様の順序でLCDドライバ66に出力する。
図8は、パラレル/シリアル変換回路64からLCDドライバ66に供給されるRGB各8ビットのシリアル画像データを例示するものである。同図中、実際に選択されている画素の各色成分を記号「○」で囲んで示すもので、横方向に隣接する画像データ2画素から1画素を選択し、さらに対応するドットの色成分をデルタ配列を考慮して選択する点、及びカラーフィルタの配置から考えると、パラレル/シリアル変換回路64は、対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に3画素分ずれるように原色系のデジタル画像データの画素を間引いて選択することにより、結果的に対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データをLCDドライバ66に送出するもので、これを受けたLCDドライバ66が左右反転した順序でLCDパネル42′を駆動する。
したがって、デジタルカメラに使用するLCDパネル42′の配設位置に対応し、その下側にソースドライバ及びゲートドライバに必要なスペースを確保できるのであれば上記図16(A)に示した回路構成とほぼ同様の回路構成を採用すればよい一方で、LCDパネル42′の上側にソースドライバ及びゲートドライバに必要なスペースを確保できるのであれば、この図7(A)に示した回路構成を採用すればよく、いずれの場合であってもLCDドライバ66(17)とLCDパネル42′(2)は同様のものをほぼそのまま共用することができる。
加えて、VRAM33から読出して表示バッファ61に転送する際は画像データを上下のみ反転した走査方向とし、さらにLCDドライバ66が各ライン単位でLCDパネル42′のカラーフィルタを考慮した色成分の順序で左右反転して駆動するものとしたので、VRAM33からの読出しと転送を単純化することができる。
さらに、水平拡大2倍補間回路62で水平方向の画素数を2倍に拡大した後に、パラレル/シリアル変換回路64でLCDパネル42′の画素配列に対応した間引き処理を施してLCDドライバ66に画像データを供給するものとしたので、与えられる画像データに比較して、表示される内容に局所的な歪み等を発生することがなく、きわめて自然な画像データを表示させることができる。
なお、上記図7(A)では、LCDパネル42′のソース電極数に合わせた横画素数の画像データをVRAM33で記憶するものとして説明したが、予めLCDパネル42′のソース電極数の2倍の横画素数の画像データをVRAM33に記憶させるものとすれば、水平拡大2倍補間回路62を省略することができる。
図9(A)は、そのような本実施形態の他の回路構成例を示すものであり、上記図7(A)に比して水平拡大2倍補間回路62の存在を省略したものである。この回路構成の場合、VRAM33から表示バッファ51に読出される際の画像データの転送順序自体は図9(B)に示す如く上記図7(B)と同様である。
このように、あえて水平拡大2倍補間回路62を用いないものとしたことにより、VRAM33及び表示バッファ61の記憶容量はより大きなものが必要となる一方で、エンコーダ回路34の構成をより簡易化することができ、且つ水平拡大2倍補間回路62による画素補間の演算処理を行なう必要がないので、全体的には回路規模をより縮小することができ、デジタルカメラの小型軽量化に一層寄与できる。
(第3の実施形態)
以下本発明をデジタルカメラに備えられるエンコーダ回路に適用した場合の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、デジタルカメラ自体の回路構成については、上記図1に示した内容と基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を付してその図示と説明は省略する。
加えて、液晶表示部35の具体的な実装構造については上記図2と同様であり、且つLCDパネル42の電極及び画素の配列も上記図3と同様であるものとして、同一部分には同一符号を付してそれらの図示と説明も省略する。
図10(A)は、上記LCDパネル42に画像を表示させるための主として上記エンコーダ回路34の構成を示すものである。図中、LCDパネル42の電極構成に合わせた、例えば縦240画素×横352画素の輝度色差系(YUVデータ)の各色8ビット、計24ビットのデジタル画像データが与えられると、この画像データはまず順次上記VRAM33に記憶され、表示バッファ71でバッファリングされた後に0.5画素補間回路72へ読出される。
図10(B)は、VRAM33から表示バッファ71に読出される際の画像データの転送順序を示すものであり、一般にラスタスキャンと呼称されている順序とは上下及び左右の走査方向が共に反転した状態となり、最下行に位置する水平ラインより、各水平ラインを右端から左端へ順次読出し、次いで1本上の水平ラインの右端に移動する、という処理を繰返し、最上行のラインの左端でそのフィールドの画像の読出しが終了すると、次のフィールドの画像の読出しに切り換えるべく、最下行に位置する水平ラインの右端に読出し位置を移動するようになる。
0.5画素補間回路72は、送られてくるデジタル画像データに対し、その偶数ラインの構成画素と直前の奇数ラインの同構成画素とで横方向に隣接する同一色の要素が相互に1画素ずれるように原色系の画素データを間引き処理して、結果として対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データを相関演算(補間処理)により生成するもので、生成した縦240画素×横352画素の輝度色差系(YUV)のデジタル画像データをRGB変換回路73へ出力する。
このRGB変換回路73は、入力された輝度色差系のデジタル画像データをマトリックス演算によりLCDパネル42のカラーフィルタ構成に合わせた原色系(RGB)の同データに変換し、パラレル/シリアル(P/S)変換回路74へ出力する。
これら0.5画素補間回路72、RGB変換回路73及びパラレル/シリアル変換回路74は、いずれも表示カウンタ75からのカウント値に従って各データ処理のタイミングが制御される。
パラレル/シリアル変換回路74は、パラレルに送られてくる原色系の画像データ1画素毎に色成分1ドット分を選択して8ビット単位でシリアルデータに変換し、R,G,B,R,G,B,‥‥の順序でLCDドライバ76へ出力する。
このLCDドライバ76は、上記ソースドライバ43及びゲートドライバ44からなるものであり、上記表示カウンタ75のカウント値に同期してタイミングクロックを発生するLCDタイミングジェネレータ(LCD−TG)77の制御を受けて、上記LCDパネル42のソース電極Y1〜Y352を階調駆動する一方で、ゲート電極X1〜X240を走査駆動する。
上記のような回路構成にあって、その動作は以下に示すようになる。
まず、LCDパネル42の電極配列が上記図3に示した通り縦240本×横352本であり、0.5画素補間回路72からRGB変換回路73に入力される画像データも同じく縦240画素×横352画素であって、これを同一の構成画素数で原色系のデジタル画像データに変換するものとする。
LCDパネル42にデルタ配列のものを採用し、且つソース電極の数がパラレル/シリアル変換回路74に入力される画像データの横画素数と等しい場合に、パラレル/シリアル変換回路74は、対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1画素分ずれるように原色系のデジタル画像データを間引き処理(サンプリング処理)することにより、結果として対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データを生成し、各色成分単位でシリアルな画像データとしてR,G,B,R,G,B,R,‥‥のように、正規の順序でLCDドライバ76に出力する。
図11は、パラレル/シリアル変換回路74からLCDドライバ76に供給されるRGB各8ビットのシリアル画像データを例示するものである。同図中、実際に選択されている画素の各色成分を記号「○」で囲んで示すもので、画像データ1画素から、対応するドットの色成分をデルタ配列を考慮して選択する点、及びカラーフィルタの配置から考えると、パラレル/シリアル変換回路74は、偶数ラインが奇数ラインに対して同一色の要素が1画素分遅れるようにR,G,B,R,G,B,‥‥の順序で選択して間引いた画像データ(対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データ)をLCDドライバ76に供給し、これを受けたLCDドライバ76がLCDパネル42を駆動する。
しかるに、液晶表示部35を構成するLCD基板41、LCDパネル42、ソースドライバ43、ゲートドライバ44、及びFPC45は、従来一般的に用いられている、上記図14に示した、LCDパネル2、ソースドライバ3、及びゲートドライバ4を設け、FPC5を接続したLCD基板1を180°回転させることでそのまま流用することができる。
したがって、デジタルカメラに使用するLCDパネル42の配設位置に対応し、その下側にソースドライバ及びゲートドライバに必要なスペースを確保できるのであれば上記図16(A)に示した回路構成を採用すればよい一方で、LCDパネル42の上側にソースドライバ及びゲートドライバに必要なスペースを確保できるのであれば、この図10(A)に示した回路構成を採用すればよく、いずれの場合であってもLCDドライバ76(17)とLCDパネル42(2)は同様のものをほぼそのまま共用できる。
加えて、0.5画素補間回路72とパラレル/シリアル変換回路74とにより、LCDパネル42の画素配列に対応した間引き処理を施してLCDドライバ76に画像データを供給するものとしたので、与えられる画像データに比較して、表示される内容に局所的な歪み等を発生することがなく、きわめて自然な画像データを表示させることができる。
(第4の実施形態)
以下本発明をデジタルカメラに備えられるエンコーダ回路に適用した場合の第4の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、デジタルカメラ自体の回路構成については、上記図1に示した内容と基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を付してその図示と説明は省略する。
加えて、液晶表示部35の具体的な実装構造については上記図2と同様であり、且つLCDパネル42′の電極及び画素の配列は上記図6と同様であるものとして、同一部分には同一符号を付してそれらの図示と説明も省略する。
図12(A)は、上記LCDパネル42′に画像を表示させるための主として上記エンコーダ回路34の構成を示すものである。図中、LCDパネル42′の電極構成に合わせた、例えば縦240画素×横352画素の輝度色差系(YUVデータ)の各色8ビット、計24ビットのデジタル画像データが与えられると、この画像データはまず順次上記VRAM33に記憶され、表示バッファ81でバッファリングされた後に0.5画素補間回路82へ読出される。
図12(B)は、VRAM33から表示バッファ81に読出される際の画像データの転送順序を示すものであり、一般にラスタスキャンと呼称されている順序とは上下の走査方向のみが反転した状態となり、最下行に位置する水平ラインより、各水平ラインを左端から右端へ順次読出し、次いで1本上の水平ラインの左端に移動する、という処理を繰返し、最上行のラインの右端でそのフィールドの画像の読出しが終了すると、次のフィールドの画像の読出しに切り換えるべく、最下行に位置する水平ラインの左端に読出し位置を移動するようになる。
0.5画素補間回路82は、送られてくるデジタル画像データに対し、その偶数ラインの構成画素と直前の奇数ラインの同構成画素とで横方向に隣接する同一色の要素が相互に2画素ずれるように原色系の画素データを間引き処理して、結果として対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データを相関演算(補間処理)により生成するもので、生成した縦240画素×横352画素の輝度色差系(YUV)のデジタル画像データをRGB変換回路83へ出力する。
このRGB変換回路83は、入力された輝度色差系のデジタル画像データをマトリックス演算によりLCDパネル42′のカラーフィルタ構成に合わせた原色系(RGB)の同データに変換し、パラレル/シリアル(P/S)変換回路84へ出力する。
これら0.5画素補間回路82、RGB変換回路83、及びパラレル/シリアル変換回路84は、いずれも表示カウンタ85からのカウント値に従って各データ処理のタイミングが制御される。
パラレル/シリアル変換回路84は、パラレルに送られてくる原色系の画像データ1画素毎に色成分1ドット分を選択して8ビット単位でシリアルデータに変換し、上記図10のパラレル/シリアル変換回路74とは異なり、G,B,R,G,B,R,‥‥の順序でLCDドライバ86へ出力する。
このLCDドライバ86は、上記ソースドライバ43′及びゲートドライバ44からなるものであり、上記表示カウンタ85のカウント値に同期してタイミングクロックを発生するLCDタイミングジェネレータ87の制御を受けて、上記LCDパネル42′のソース電極Y1〜Y352を左右逆の順序で階調駆動する一方で、ゲート電極X1〜X240を走査駆動する。
上記のような回路構成にあって、その動作は以下に示すようになる。
まず、LCDパネル42′の電極配列が上記図6に示した通り縦240本×横352本であり、0.5画素補間回路82からRGB変換回路83に入力される画像データも同じく縦240画素×横352画素であって、これを同一の構成画素数で原色系のデジタル画像データに変換するものとする。
LCDパネル42′にデルタ配列のものを採用し、且つソース電極の数がパラレル/シリアル変換回路84に入力される画像データの横画素数と等しい場合に、パラレル/シリアル変換回路84は、対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に2画素分ずれるように原色系のデジタル画像データを間引き処理(サンプリング処理)することにより、結果として対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データを生成し、各色成分単位でシリアルな画像データとしてG,B,R,G,B,R,‥‥のように、上記図11で示した場合とは開始する色成分が異なるが、同様の順序でLCDドライバ86に出力する。
図13は、パラレル/シリアル変換回路84からLCDドライバ86に供給されるRGB各8ビットのシリアル画像データを例示するものである。同図中、実際に選択されている画素の各色成分を記号「○」で囲んで示すもので、画像データ1画素から、対応するドットの色成分をデルタ配列を考慮して選択する点、及びカラーフィルタの配置から考えると、パラレル/シリアル変換回路84は、対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に2画素分ずれるように原色系のデジタル画像データの画素を間引いて選択することにより、結果的に対応する2ライン中で横方向に隣接する同一色の要素が相互に1.5画素分ずれた原色系のデジタル画像データをLCDドライバ86に送出するもので、これを受けたLCDドライバ86が各ライン毎に左右を反転してLCDパネル42′を駆動する。
したがって、デジタルカメラに使用するLCDパネル42′の配設位置に対応し、その下側にソースドライバ及びゲートドライバに必要なスペースを確保できるのであれば上記図16(A)に示した回路構成を採用すればよい一方で、LCDパネル42′の上側にソースドライバ及びゲートドライバに必要なスペースを確保できるのであれば、この図12(A)に示した回路構成を採用すればよく、いずれの場合であってもLCDドライバ86(17)とLCDパネル42′(2)は同様のものをほぼそのまま共用できる。
しかるに、液晶表示部35を構成するLCD基板41、LCDパネル42′、ソースドライバ43′、ゲートドライバ44、及びFPC45は、従来一般的に用いられている、上記図14に示した、LCDパネル2、ソースドライバ3、及びゲートドライバ4を設け、FPC5を接続したLCD基板1を180°回転させることでそのまま流用することができる。
加えて、0.5画素補間回路82とパラレル/シリアル変換回路84とにより、LCDパネル42′の画素配列に対応した間引き処理を施してLCDドライバ86に画像データを供給するものとしたので、与えられる画像データに比較して、表示される内容に局所的な歪み等を発生することがなく、きわめて自然な画像データを表示させることができる。
なお、上記第2及び第4の実施形態中に図6で説明したLCDパネル42′は、第1及び第3の実施形態中に図3で示したLCDパネル42と電極及び画素配列が若干異なるものとして説明したが、パラレル/シリアル変換回路54(64,74,84)が出力する画像データ中の色成分の順序がR,G,B,R,G,B,‥‥(またはG,B,R,G,B,R,‥‥)のように一様ではなく、例えばR,B,G,R,B,G,‥‥(またはB,G,R,B,G,R,‥‥)のように可変できるのであれば、全く同一の電極及び画素配列を有するものとして共用することが可能である。
このように構成した場合、上記上記第2及び第4の実施形態においても、第1及び第3の実施形態と同様に、従来一般的に用いられている、上記図14に示した、LCDパネル2、ソースドライバ3、及びゲートドライバ4を設け、FPC5を接続したLCD基板1を180°回転させることでそのまま流用することができるようになる。
また、同様の理由により、反対に第1及び第3の実施形態中に図3で示したLCDパネル42も、パラレル/シリアル変換回路54(64,74,84)が出力する画像データ中の色成分の順序が可変できれば、第2及び第4の実施形態中に図6で示したLCDパネル42′と共用できる。
また、上記第1乃至第4の実施形態は、いずれも本発明をデジタルカメラが備える液晶表示パネル用のエンコーダ回路に適用した場合について説明したものであるが、本発明はそれらに限定するものではなく、筐体の液晶表示パネルが設けられた面で特に液晶表示パネルの占める面積が大きい場合など、液晶表示パネルのエンコーダ回路の配置が制限されるような、携帯性を重視した小型の電子機器、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)や腕時計等の機器にも同様に適用可能である。
その他、本発明は上記実施形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
21…モータ(M)、22…レンズ光学、23…CCD、24…タイミング発生器(TG)、25…垂直ドライバ、26…サンプルホールド回路(S/H)、27…A/D変換器、28…カラープロセス回路、29…DMAコントローラ、30…DRAMインタフェース(I/F)、31…DRAM、32…制御部、33…VRAM、34…エンコーダ回路、35…液晶表示部、36…キー入力部、37…JPEG回路、38…フラッシュメモリ、39…USBインタフェース(I/F)、40…USBコネクタ、41…LCD基板、42,42′…LCDパネル、43,43′…ソースドライバ、44…ゲートドライバ、45…FPC、51…表示バッファ、52…水平拡大2倍補間回路、53…RGB変換回路、54…パラレル/シリアル(P/S)変換回路、55…表示カウンタ、56…LCDドライバ、57…LCDタイミングジェネレータ(LCD−TG)、61…表示バッファ、62…水平拡大2倍補間回路、63…RGB変換回路、64…パラレル/シリアル(P/S)変換回路、65…表示カウンタ、66…LCDドライバ、67…LCDタイミングジェネレータ(LCD−TG)、71…表示バッファ、72…0.5画素補間回路、73…RGB変換回路、74…パラレル/シリアル(P/S)変換回路、75…表示カウンタ、76…LCDドライバ、77…LCDタイミングジェネレータ(LCD−TG)、81…表示バッファ、82…0.5画素補間回路、83…RGB変換回路、84…パラレル/シリアル(P/S)変換回路、85…表示カウンタ、86…LCDドライバ、87…LCDタイミングジェネレータ(LCD−TG)、C…画素。