JP4279910B2 - ディジタルスチルカメラ用信号処理装置 - Google Patents

ディジタルスチルカメラ用信号処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビューファインダによる表示が可能なディジタルスチルカメラ用信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、被写体像をCCD(電荷結合素子)等の光電変換素子によって電気信号に変換し、所定のディジタル信号処理の後、メモリカード等の記録媒体に記録するディジタルスチルカメラが普及している。ディジタルスチルカメラは、被写体観察用の電子ビューファインダを有しており、電子ビューファインダ上には被写体像と共に、感度、シャッタ、色温度フィルタ及びホワイトバランス等の撮影条件も表示することができるようになっている。
【0003】
図9はこのようなディジタルスチルカメラを示すブロック図である。
【0004】
撮影時においては、光学系1を通過した被写体像は、撮像素子であるCCD2によって電気信号に変換される。CCD2からの電気信号は画像信号としてカメラ信号処理回路3に供給する。カメラ信号処理回路3は、CCD2からの画像信号にガンマ補正処理、色分離処理及びホワイトバランス処理等の処理を行って、輝度信号及び色信号を得る。カメラ信号処理回路3からの輝度信号及び色信号はメモリ4に出力する。
【0005】
表示用信号処理回路7は、メモリ4に格納された画像信号をビューファインダに供給するために、メモリ4の画像信号を読出す。この場合には、表示用信号処理回路7は、メモリ4から倍速で読出して画像信号のフレーム周波数を2倍に変更する。更に、表示用信号処理回路7は、読出した輝度信号及び色信号をビューファインダを構成する液晶表示装置8に対応した信号形態、即ち、R,G,B信号に変換して、液晶表示装置8に出力する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディジタルスチルカメラ用信号処理装置は、 撮像して得た画像信号に基づいて保存用の第1の信号形態の信号を得る第1の変換処理手段と、撮像して得た画像信号に基づいて第1の信号形態とは異な表示画面の画素配列に対応した表示用の第2の信号形態の信号を得る第2の変換処理手段と、前記保存モードの時には第1の変換処理手段から前記第1の信号形態の信号を選択し、撮像表示モード時には前記第2の変換処理手段から第2の信号形態の信号を選択して出力する切り替え手段と、この切り替え手段で選択された信号形態の信号を取り込み、記憶するメモリと、前記撮像表示モード時には、前記メモリに記憶された第2の信号形態の信号を読み出して前記表示画面を有する表示手段に与える手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0007】
次に、ユーザーが図示しないシャッターボタンを押してレリーズ操作を行うものとする。このレリーズ操作に基づくトリガによって、メモリ4に取り込まれた画像信号は記録のために圧縮/伸張回路5に供給される。圧縮/伸張回路5は入力された画像信号を圧縮し、圧縮データを不揮発性メモリ6に書込んで保存する。
【0008】
次に、圧縮して保存した画像データを再生表示するものとする。この場合には、圧縮/伸張回路5は不揮発性メモリ6に保存されている圧縮データを読出して伸張し、輝度信号及び色信号を得る。圧縮/伸張回路5は伸張して得た輝度信号及び色信号をメモリ4に与えて記憶させる。
【0009】
表示用信号処理回路7は、メモリ4に記憶された画像信号を倍速で読出してフレーム周波数を2倍にした後、R,G,B信号に変換して液晶表示装置8に与える。液晶表示装置8は入力されたR,G,B信号に基づく画像を表示画面上に映出する。こうして、不揮発性メモリ6に保存した画像信号の再生が可能である。
【0010】
このように、ビューファインダによる観察時と撮像した画像の記録再生時とにおいて、共通のメモリ4を用いている。ところで、圧縮/伸張回路5としては、静止画の圧縮規格として国際標準となっいるJPEG(Joint Photographic Expert Group)規格が採用されることが多い。このJPEGにおいては、YUV形式の信号を扱うことが多く、この理由から、メモリ4においてもYUV形式の信号を記憶するようになっている。
【0011】
近年、ディジタルスチルカメラはパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)への画像データの取り込み用としても用いられており、普及型のディジタルスチルカメラにおいては、パソコンのグラフィックス表示方式であるVGA(Video Graphics Array)規格に対応した解像度(640×480画素)の信号を処理するようになっている。
【0012】
いま、VGAフォーマットでY:U:V=4:1:1の信号をメモリ4に記憶させるものとする。メモリ4に書込む画素数は、下記式(1)に示すことができる。
【0013】
640×480+(160×480)×2=460800 …(1)
一方、液晶表示装置8は、RGB点順次形式の信号を入力とすることが多い。また、液晶表示装置8は小型であるので、通常、画素数がVGAフォーマットよりも少ないQVGAフォーマット(解像度320×240画素)を採用することが多い。このような液晶表示装置8の表示に必要な画素数は
320×240=76800 …(2)
である。
【0014】
表示用信号処理回路7は、メモリ4から読出したYUV形式の信号をR,G,B信号に変換して液晶表示装置8に供給する必要がある。この変換には、Y,U,V信号を用いたマトリクス処理を行う。即ち、表示用信号処理回路7は、R,G,B各信号の変換毎にY,U,V信号を読出す必要がある。つまり、表示画面に表示する1画素分の画像信号を得るために、メモリ4に格納されたY,U,V信号を3回ずつ読出す必要がある。このように、表示に際してメモリアクセス回数が多いことから消費電力が大きいという問題があった。特に、バッテリ又は乾電池等で駆動されるディジタルスチルカメラにとって、消費電力の増大は大きな問題である。
【0015】
また、上述したように、液晶表示装置8における表示のフリッカを低減するために、メモリ4からの読み出しは書込み時の倍速で行ってフレーム周波数を2倍にしている。しかしながら、メモリ4の容量が1画面分であるものとすると、メモリ4に指定する読出しアドレスが書込みアドレスを追い越してしまい、ビューファインダの画面上では動画像の動きがスムーズでなくなって、表示品位が劣化してしまうという問題もある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来、ビューファインダとして用いる液晶表示装置に画像を表示させるために信号形態の変換を行う必要があり、メモリアクセス回数が多く消費電力が大きいという問題点があった。また、1画面分のみのメモリ領域を用いて倍速変換すると、動画の表示品位が劣化してしまうという問題点もあった。
【0017】
本発明は、ビューファインダへの表示時にメモリへのアクセス回数を低減して消費電力を少なくすることができるディジタルスチルカメラ用信号処理装置を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、1画面分のメモリを用いた場合でも倍速変換してビューファインダに表示するときの動画の表示品位を向上させることができるディジタルスチルカメラ用信号処理装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディジタルスチルカメラ用信号処理装置は、撮像して得た画像信号に基づいて保存用の第1の信号形態の信号を得ると共に、撮像して得た画像信号の保存モード時には前記第1の信号形態の信号をメモリに記憶させる第1の変換処理手段と、撮像して得た画像信号に基づいて第1の信号形態とは異なり表示画面の画素配列に対応した表示用の第2の信号形態の信号を得ると共に、撮像して得た画像信号の撮像表示モード時には前記第2の信号形態の信号を前記メモリに記憶させる第2の変換処理手段と、前記撮像表示モード時には、前記メモリに記憶された第2の信号形態の信号を読み出して前記表示画面を有する表示手段に与える手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0020】
本発明において、撮像して得た画像信号を保存する場合には、第1の変換処理手段によって保存用の第1の信号形態の信号を得、メモリはこの第1の信号形態の信号を記憶する。一方、撮像して得た画像信号を表示する場合には、、第2の変換処理手段によって表示用の第2の信号形態の信号を得、メモリはこの第2の信号形態の信号を記憶する。第2の信号形態の信号は表示画面の画素配列に対応しており、表示時においてメモリから読出した信号に対する信号形態の変換処理は不要であり、メモリから読出した第2の信号形態の信号をそのまま用いて表示を行う。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係るディジタルスチルカメラ用信号処理装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【0022】
レンズ等の光学系1は被写体像を撮像素子であるCCD2の撮像面に結像するようになっている。CCD2は撮像面に結像した光学像を電気信号に変換して、画像信号としてカメラ信号処理回路3に出力するようになっている。
【0023】
撮像系としては、例えば、単板式で、画素配列がベイヤー配列のものを採用する。ベイヤー配列は、緑を市松格子状に配置し、赤と青とは夫々線順次に配置するようになっている。つまり、緑は各ラインに存在するが、赤は奇数ラインにのみ存在し、青は偶数ラインにのみ存在する。
【0024】
カメラ信号処理回路3は、CCD2からの画像信号にガンマ補正処理、色分離処理及びホワイトバランス処理等の処理を施して、YUV形式の輝度信号及び色信号を得る。カメラ信号処理回路3からの輝度信号Y及び色信号U,Vは変換及び間引き処理回路11に供給すると共に、スイッチ12を介してメモリ13に供給するようになっている。なお、カメラ信号処理回路3における色分離処理においては、前後のラインのデータの補間によって各ラインにR,G,B信号が存在するようにする。更に、水平方向にも補間を行って、全画素に対して対応するR,G,B信号が存在するようにする。カメラ信号処理回路3は、補間されたRGB信号をマトリクス処理することによって、YUV信号を得るようになっている。
【0025】
変換及び間引き処理回路11の出力はスイッチ12を介してメモリ13に与えるようになっている。スイッチ12は撮像している画像のビューファインダによる表示モード(以下、撮像表示モードという)時と撮像した画像の保存モード時とで切換り、撮像表示モード時には変換及び間引き処理回路11の出力をメモリ13に与え、保存モード時にはカメラ信号処理回路3の出力をメモリ13に与えるようになっている。なお、スイッチ12は、保存した画像の再生表示モード時には、メモリ13に記憶された画像信号を変換及び間引き処理回路11に供給するようになっている。
【0026】
変換及び間引き処理回路11は、入力されたYUV形式の信号をRGB点順次信号に変換すると共に、液晶表示装置8の表示画面の解像度に応じて間引き処理を行うようになっている。変換及び間引き処理回路11は、変換及び間引き処理したR,G,B信号をスイッチ12又はスイッチ19に出力するようになっている。
【0027】
いま、CCD2の解像度はVGAフォーマットに対応しているものとし、液晶表示装置8の解像度がQVGAフォーマットに対応した320×240画素であるものとする。
【0028】
変換及び間引き処理回路11は、640×480画素のY,U,V信号を320×240画素のR,G,B信号に変換するために間引き処理を行う。即ち、変換及び間引き処理回路11は、先ず、入力されたY,U,V信号を水平方向には1画素おきに用いて、マトリクス処理することによって、水平方向に間引かれたR,G,B信号を得る。更に、変換及び間引き処理回路11は、奇数ラインのデータのみを出力し、偶数ラインのデータは出力しない。これにより、変換及び間引き処理回路11は、垂直方向の間引きを行って、QVGAフォーマットのR,G,B信号を出力するようになっている。
【0029】
液晶表示装置8の表示画面が、RGB点順次配列で構成され、QVGAフォーマットに対応するものとすると、1ラインはR,G,B合計320画素で構成される。また、メモリ13はローアドレス及びカラムアドレスがいずれも512であり、1アドレスが16ビットの容量を有するものとする。R,G,B信号は8ビットで表現されるものとすると、1アドレスにR,G,B信号のうちの2つの信号を格納することができる。従って、この場合には、変換及び間引き処理回路11からの1画面分のR,G,B信号はメモリ13の160×240アドレス分の領域に格納可能である。
【0030】
図1のメモリ13のブロックに示す領域15,16は撮像表示モード用のR,G,B信号を格納する領域を示している。QVGAフォーマットに対応させて間引き処理を行っていることから、VGAフォーマットの1画面分の画像信号を記憶する容量のメモリ13に、撮像表示モード用の2画面分の画像信号を記憶する領域を確保することができる。
【0031】
更に、ビューファインダにおける画像の多少の劣化を許容して、R,G,B信号を夫々5ビット,6ビット,5ビットで表現することもある。この場合でも、G信号に割り当てるビット数が比較的多いので十分な画質を保持することができる。この場合には、メモリ13の1アドレスで1画素分のR,G,B信号を格納することができる。従って、この場合には、表示用の1画面分のR,G,B信号の書込みに必要なアドレス数は、
3 2 0/3×240=107×240=25680 …(3)
である。
【0032】
メモリ13は、図示しないメモリコントローラに制御されて、撮像表示モード時において、変換及び間引き処理回路11からの画像信号を1画面毎に異なる領域に記憶するようになっている。
【0033】
ところで、VGAフォーマットの画像をNTSC方式に対応した表示装置によって表示するものとすると、クロック周波数としては例えば780fH (fH は水平走査周波数)(=12.27MHz)が採用される。この場合には、640クロック分が有効絵柄期間であり、140クロック分が水平ブランキング期間である。従って、1クロックでメモリの1アドレスに書込みを行うことによって、VGAフォーマットの1ライン分の画像信号を1有効絵柄期間に書込むことができる。
【0034】
式(3)の場合には、1ラインのR,G,B信号はメモリ13の107アドレス分であるので、変換及び間引き処理回路11からのQVGAフォーマットの画像信号1ライン分は、水平ブランキング期間中に書込むことができる。
【0035】
本実施の形態においては、書込み時に水平及び垂直方向に1/2に間引いてQVGAフォーマットのR,G,B信号をメモリ13に書込んでいる。従って、読出し時に書込み時と同一周波数のクロックを用いて読出すことにより、画像信号のフレーム周波数を2倍にすることができる。
【0036】
撮像表示モード時には、メモリ13から読出したR,G,B信号はスイッチ19を介して液晶表示装置8に供給するようになっている。この場合には、有効絵柄部分に相当する640クロック期間で107アドレス分の1ラインのR,G,B信号を読出すと共に、各領域15,16に記憶されたR,G,B信号を1画面期間に2回読出すようになっている。
【0037】
なお、上述したように、メモリ13に2つの領域15,16を設け、1画面毎に異なる領域に書込みを行って、書込みと異なる領域から読出しを行うようにしていることから、従来例のようにアドレスの追い越しが発生することはない。
【0038】
スイッチ19は撮像表示モード時、保存モード時又は再生表示モード時で切換り、撮像表示モード時にはメモリ13の出力を選択し、保存モード時にはブルーバック挿入回路14の出力を選択し、再生表示モード時には変換及び間引き処理回路11の出力を選択して、液晶表示装置8に供給するようになっている。
【0039】
液晶表示装置8はQVGAフォーマットでRGB点順次の表示画面を有しており、メモリ13からのR,G,B信号に基づく画像を映出するようになっている。ユーザーは、液晶表示装置8の表示画面上の表示を見ながら、画角の決定及びピント合わせ等を行うことができる。
【0040】
一方、スイッチ12は撮像した画像の保存モード時にはカメラ信号処理回路3からの出力をメモリ13に与える。図2はスイッチ12がカメラ信号処理回路3の出力を選択した場合におけるメモリ13の内容を説明するためのものである。この場合には、メモリ13にはカメラ信号処理回路3から640×480画素のY,U,V信号が入力される。
【0041】
カメラ信号処理回路3からのY,U,V信号の1画面当たりの画素数は、Y:U:V=4:1:1の場合には、
640×480+(160×480)×2=460800
となる。
【0042】
Y,U,V信号を各8ビットとし、1アドレスを16ビットとすると、1画面分のY信号の書込に必要なアドレス数は640/2×480=320×480である。また、1画面分のU,V信号に必要なアドレス数は夫々160/2×480=80×480である。
【0043】
1ライン分のY,U,V信号の書込みに必要なアドレス数は320+80+80=480であり、有効絵柄部の640クロック期間でメモリ13に書込むことができる。
【0044】
圧縮/伸張回路5はメモリ13に記憶されているY,U,V信号を読出して圧縮して不揮発性メモリ6に与えて記憶させると共に、不揮発性メモリ6から読出した圧縮信号を伸張してメモリ13に与えて記憶させるようになっている。圧縮/伸張回路5は、例えば、JPEG規格の圧縮を行うものであり、Y,U,V信号を8×8画素のブロック単位で圧縮処理するようになっている。不揮発性メモリ6は、圧縮/伸張回路5からの圧縮信号を記憶するようになっている。
【0045】
撮像した画像の保存モード時には、メモリ13にはY,U,V信号が記憶されているので、液晶表示装置8にQVGAフォーマットのR,G,B信号を供給する時間的な余裕がない。このため、保存モード時においては、ブルーバック挿入回路14の出力を液晶表示装置8に供給するようになっている。ブルーバック挿入回路14は、保存モード時において、液晶表示装置8の表示画面にブルーを表示させるための所定レベルの画像信号をスイッチ19を介して液晶表示装置8に供給するようになっている。
【0046】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図3乃至図8を参照して説明する。図3は1画面を構成するデータを説明するための説明図であり、図3(a)はCCD2の出力を示し、図3(b)はカメラ信号処理回路3の出力を示し、図3(c)は変換及び間引き処理回路11の出力を示している。また、図4は撮像表示モード時におけるライン毎のメモリアクセスを示す説明図であり、図5は撮像表示モード時におけるメモリアドレスの指定を説明するための説明図である。図6は保存モード時におけるメモリアクセスを示す説明図である。また、図7は再生表示モード時において1画面を構成するデータを示す説明図であり、図8は再生表示モード時におけるライン毎のメモリアクセスを示す説明図である。
【0047】
CCD2の出力がVGAフォーマットに対応し、液晶表示装置8の表示画面がQVGAフォーマットに対応するものとして説明する。
【0048】
レンズ1を介して取り込まれた光学像を、CCD2によって光電変換する。CCD2からの画像信号はカメラ信号処理回路3に供給する。図3(a)に示すように、CCD2からの画像信号は奇数ラインにR,G信号が交互に配列され、偶数ラインにG,B信号が交互に配列されて、G信号は市松格子状の配列で構成されている。
【0049】
カメラ信号処理回路3は入力されたR,G,B信号にガンマ補正処理、色分離処理及びホワイトバランス処理等の処理を施して、輝度信号Y及び色信号U,Vを得る。なお、カメラ信号処理回路3は、上下のラインのデータを用いた補間によって各ラインにR,G,B信号が存在するように色分離処理を行うと共に、水平方向にも補間を行って、全画素に対して対応するR,G,B信号が存在するようにする。
【0050】
カメラ信号処理回路3は、補間後のR,G,B信号をマトリクス処理して、Y,U,V信号に変換する。Y:U:V=4:1:1であるものとすると、U,V信号の画素数は夫々Y信号の1/4の160×480画素である。即ち、カメラ信号処理回路3からは、図3(b)に示すように、640×480画素のY信号と160×480画素のU信号及びV信号が出力される。1画面当たりの画素数は640×480+(160×480)×2=460800である。
【0051】
カメラ信号処理回路3からのY,U,V信号は変換及び間引き処理回路11に与える。変換及び間引き処理回路11は、マトリクス処理によってY,U,V信号をR,G,B信号に変換すると共に、水平及び垂直方向に信号を間引いてQVGAフォーマットの画像信号を得る。
【0052】
いま、撮像表示モードであるものとする。この場合には、スイッチ12は変換及び間引き処理回路11からのR,G,B信号をメモリ13に出力する。メモリ13の1アドレスが16ビットで、各R,G,B信号が夫々5ビット,6ビット,5ビットで表されるものとすると、QVGAフォーマットの1画面分の画像信号は
3 2 0/3×240=107×240=25680アドレスに書込み可能である。
【0053】
システムクロックの周波数を780fH とすると、有効絵柄期間(有効絵柄部)は640クロック分となり、水平ブランキング期間は140クロック分となり、1ライン分のR,G,B信号を水平ブランキング期間に書込み可能である。変換及び間引き処理回路11は、偶数ラインの信号を書込まないことによって垂直方向の間引きを行っており、図4(a),(b)に示すように、奇数ラインのブランキング期間において、メモリ13にQVGAフォーマットのR,G,B信号を書込む。この場合には、図1に示すように、1画面毎に2つの領域15,16に交互に書込を行う。
【0054】
液晶表示装置8は、メモリ13に記憶されたQVGAフォーマットのR,G,B信号を読出す。この場合には、メモリ13への書込み時において、間引き処理によって水平画素数が元の画素数の1/2となっているので、書込み時と同一クロック周波数で読出すことにより、フレーム周波数を2倍にすることができる。即ち、液晶表示装置8は、図4(a),(b)に示すように、有効絵柄部の640クロック期間で107アドレス分の1ラインのR,G,B信号を読出す。
【0055】
図5は撮像表示モード時におけるメモリ13に対するアクセスを示しており、図5(a)は書込みアドレスを示し、図5(b)は読出しアドレスを示している。図5の縦軸はアドレスを示し、横軸は時間である。図5(a),(b)に示すように、領域15,16の一方に書込を行っているときには他方から読出しを行う。例えば、領域15に書込まれたR,G,B信号は、次の画面の領域16に対する書込み時に、倍速で読出す。従って、読出しアドレスが書込みアドレスに先行することはない。
【0056】
撮像表示モード時にはスイッチ19はメモリ13の出力を選択する。これにより、液晶表示装置8には図3(c)に示す画像信号が入力されて液晶表示が行われる。撮像表示モード時には、メモリ13に液晶表示装置8の表示画面の画素配列と同一形態で且つ間引き処理されたR,G,B信号を記憶させているので、表示に際してマトリクス処理及び間引き処理を施すことなく、メモリ13の出力をそのまま用いることができる。このため、メモリアクセス回数を低減して消費電力を低下させることができる。
【0057】
また、フレーム周波数が倍になっているので、液晶表示装置8におけるフリッカは低減される。更に、読出しアドレスが書込みアドレスに先行することはないので、全画面を順次表示することができ、動画をスムーズに映出することができる。
【0058】
次に、撮像した画像の保存モードが指定されるものとする。この場合には、スイッチ12はカメラ信号処理回路3からのY,U,V信号をメモリ13に与える。
【0059】
図2のメモリ13はこの場合の記憶内容を示している。メモリ13の1アドレスを16ビットで構成し、Y,U,V各信号を8ビットで表すものとすると、1画面のY信号の書込みには640/2×480=320×480アドレス必要であり、U,V信号の書込みには夫々160/2×480=80×480アドレス必要である。従って、カメラ信号処理回路3は1ライン当たり320+80+80=480アドレス分を書込めばよく、図6(a),(b)に示すように、有効絵柄部の640クロック期間にY,U,V信号の書込みを行う。
【0060】
圧縮/伸張回路5は、メモリ13に保存されているY,U,V信号を読出して、8×8画素のブロック単位でJPEGエンコードする。圧縮/伸張回路5からのエンコード出力は不揮発性メモリ6に供給して記憶させる。
【0061】
一方、保存モード時においては、スイッチ19はブルーバック挿入回路14の出力を選択して液晶表示装置8に与える。ブルーバック挿入回路14は、図3(c)に示すR,G,B信号のレベルが一定の出力を液晶表示装置8に与える。こうして、液晶表示装置8は保存モード時にはブルーバックを表示する。
【0062】
次に、不揮発性メモリ6に保存した画像の再生表示モードが指定されるものとする。この場合には、スイッチ12はメモリ13の出力を変換及び間引き処理回路11に供給する。不揮発性メモリ6から読出した画像信号は圧縮/伸張回路5によって伸張してメモリ13に供給する。メモリ13は圧縮/伸張回路5からのY,U,V信号を記憶する。この場合には、メモリ13には図2に示す書込みが行われる。
【0063】
再生表示モード時にはスイッチ12はメモリ13からの画像信号を変換及び間引き処理回路11に与える。変換及び間引き処理回路11は、メモリ13に記憶されたY,U,V信号を倍速に読出してフレーム周波数を2倍にすると共に、液晶表示装置8の表示フォーマットに応じて間引きを行う。即ち、変換及び間引き処理回路11は、水平方向にはメモリ13に記憶されたY,U,V信号を1アドレスおきに読出す。1ライン当たり、Y信号は160アドレス分の読出しが行われ、U,V信号は80アドレス分の読出しが行われる。つまり、変換及び間引き処理回路11は、1ライン当たり240アドレス分の読出しを行えばよく、図8(a),(b)に示すように、この読出しを有効絵柄部の640クロック期間に行う。
【0064】
また、変換及び間引き処理回路11は、垂直方向には、メモリ13から1ラインおきの画像データを読出す。こうして、変換及び間引き処理回路11は、1画面の構成が図7(b)に示されるY,U,V信号を得る。変換及び間引き処理回路11は、間引いたY,U,V信号をマトリクス処理してQVGAフォーマットのR,G,B信号を得る。この場合にはスイッチ19は変換及び間引き処理回路11の出力を選択しており、QVGAフォーマットのR,G,B信号は液晶表示装置8に供給される。液晶表示装置8は入力された静止画像を表示する。
【0065】
このように本実施の形態においては、撮像表示モード時においては、カメラ信号処理回路3からのVGAフォーマットの画像信号を変換及び間引き処理回路11によって間引いてQVGAフォーマットの画像信号に変換した後にメモリ13に書込んでおり、液晶表示装置8への読出し時には間引き処理及びマトリクス変換処理は不要である。
【0066】
即ち、VGAフォーマットでY:U:V=4:1:1の画像信号をYUV形式でメモリ13に書込む場合の画素数は、上記(1)式に示すように、460800画素である。この画像信号を1アドレスが16ビット構成の4MビットDRAMに書込むものとすると、1画面当たりの書込みに230400アドレスが必要である。
【0067】
これに対し、本実施の形態においては、撮像表示モード時においてメモリ13に書込む画素数は、上記(2)式に示すように、76800画素であり、1画面当たりの書込みに必要なアドレス数は25680である。しかも、メモリ13には液晶表示装置8に対応したフォーマットの画像信号を記憶させているので、メモリ13からの読出し時にフォーマット変換のために同一の画像信号を複数回読出す必要はない。これにより、撮像表示モード時において必要なメモリ容量、アクセス回数及び消費電力を著しく削減することができる。
【0068】
なお、本実施の形態はCCDがVGAフォーマットに対応し、液晶表示装置がQVGAフォーマットに対応しているものとして説明したが、いずれも他の規格に対応するものであってもよいことは明らかであり、例えば、CCDとしてSVGA,SXGAフォーマットを採用し、液晶表示装置としてVGAフォーマットを採用してもよい。
【0069】
また、本実施の形態においては、メモリ容量に空きが生じることを利用して、1画面毎に書込む領域を切換えており、メモリから倍速で読出す場合でも、メモリの読出しアドレスが書込みアドレスを追い越すことを防止することができる。これにより、動画をスムーズに表示させることが可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ビューファインダへの表示時にメモリへのアクセス回数を低減して消費電力を少なくすることができると共に、1画面分のメモリを用いた場合でも倍速変換してビューファインダに表示するときの動画の表示品位を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルスチルカメラ用信号処理装置の一実施の形態を示すブロック図。
【図2】実施の形態を説明するためのブロック図。
【図3】実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図4】実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図5】実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図6】実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図7】実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図8】実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図9】ディジタルスチルカメラを示すブロック図である。
【符号の説明】
2…CCD、3…カメラ信号処理回路、6…不揮発性メモリ、8…液晶表示装置、11…変換及び間引き処理回路、12,19…スイッチ、13…メモリ、14…ブルーバック挿入回路

Claims (5)

  1. 撮像して得た画像信号に基づいて保存用の第1の信号形態の信号を得る第1の変換処理手段と、
    撮像して得た画像信号に基づいて第1の信号形態とは異な表示画面の画素配列に対応した表示用の第2の信号形態の信号を得る第2の変換処理手段と、
    前記保存モードの時には第1の変換処理手段から前記第1の信号形態の信号を選択し、撮像表示モード時には前記第2の変換処理手段から第2の信号形態の信号を選択して出力する切り替え手段と、
    この切り替え手段で選択された信号形態の信号を取り込み、記憶するメモリと、
    前記撮像表示モード時には、前記メモリに記憶された第2の信号形態の信号を読み出して前記表示画面を有する表示手段に与える手段と
    を具備したことを特徴とするディジタルスチルカメラ用信号処理装置。
  2. 前記第2の変換処理手段は、前記第1の信号形態の信号をマトリクス処理及び間引き処理することによって、前記第2の信号形態の信号を得ることを特徴とする請求項1に記載のディジタルスチルカメラ用信号処理装置。
  3. 前記第1の信号形態の信号は、輝度信号及び2つの色差信号であり、
    前記第2の信号形態の信号は、R,G,B信号であることを特徴とする請求項1に記載のディジタルスチルカメラ用信号処理装置。
  4. 前記メモリは、複数の領域を有し、前記第2の信号形態の信号を画面毎に異なる領域に書込むと共に、前記第2の信号形態の信号の読出し速度を書込み速度のn(nは自然数)倍にすることにより、表示する画像のフレーム周波数をn倍にすることを特徴とする請求項1に記載のディジタルスチルカメラ用信号処理装置。
  5. 前記表示画面は、画素配列がRGB点順次であり、
    前記第2の変換処理手段は、前記第2の信号形態の信号として、G信号のビット数がR,B信号のビット数よりも多いR,G,B信号を得ることを特徴とする請求項1に記載のディジタルスチルカメラ用信号処理装置。
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