JP4048615B2 - 画素数変換装置およびディジタルカメラ装置 - Google Patents

画素数変換装置およびディジタルカメラ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、撮影された画像を設定した解像度またはサイズでもって記憶媒体に取り込むことが可能とされた画素数変換装置およびディジタルカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル画像情報をフロッピーディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録するディジタルカメラが普及している。ディジタルカメラは、撮影された画像をディジタル画像信号に変換し、ディジタル画像信号を圧縮し、圧縮した画像情報を記録媒体に記録する構成とされている。ディジタルカメラは、記録静止画像の質を良好とするために、画素数の多い高解像度の撮像素子例えばCCDを使用している。しかしながら、高解像度のCCDから得られる画像データ量が多くなり、たとえデータを圧縮しても限られた容量の外部記憶媒体(フロッピーディスク、メモリカード等)に記録できる枚数が少なくなる。そこで、静止物を撮影する時には、CCDの撮像出力を圧縮して記憶するモードと、多少動きがある被写体や、記録枚数を多くしたい場合には、CCDの撮像出力を画素数の少ないものに変換し、変換した画像信号を圧縮して記憶するモードとを選択可能としたディジタルカメラが知られている。
【0003】
さらに、ディジタルカメラは、静止画の記録に限らず、動画の記録にまで拡張することが可能である。しかしながら、動画の場合は、静止画よりもデータ量がかなり増加するので、より一層、画素数を減少させたり、画像サイズを小さくすることが必要となる。動画に限らず、静止画の場合でも、ホームページや電子メールに動画ファイルを張りつける用途の場合には、画像サイズを小さくしたい場合がある。
【0004】
このように、ディジタルカメラ等の画像取り込み装置がCCDの画素数より少ない画素数の画像を取り込む機能を持つことは有用である。従来のディジタルカメラにおいて、CCDにより撮影された画像信号の解像度、サイズを変更する処理(画素数変換)を行う一つの構成として、演算回路を使用するものがある。他のものとして、後述するソフトウエア処理によるものがある。
【0005】
以下、これらの従来の画素数変換処理を有するディジタルカメラについて説明する。一例として、CCDがXGA(eXtended Graphics Array,1024x768 画素)で、VGA(Video Graphics Array,640x480 画素)、CIF(Common Intermediate Format,320x240 画素 )、およびQCIF(Quater CIF,160x120 画素)の画像サイズに対応した画素数変換機能を持つディジタルカメラについて説明する。
【0006】
図9は、この発明を適用できるディジタルカメラ装置の一例の全体の構成を示す。レンズ部1とCCD(Charge Coupled Device) 2とによって撮像部が構成される。レンズ部1には、CPU12からの制御信号が供給され、自動絞り制御動作、自動焦点制御動作がなされる。CCD2は、全画素を読出す動作モード(撮影モード)と、ライン数を1/3に減少させた信号を出力するライン間引きの動作モード(EtoEモード)とがCPU12からの制御信号によって切り替え可能とされている。CCD2の画素数は、1024×768画素(XGA)とされている。
【0007】
EtoEモードは、撮影画像のデータを記録媒体(DRAM9)に取り込むことなく、表示部(LCD8)に表示するモードである。EtoEモードにおいて、撮影時に画角を決めたり、焦点、露出、ホワイトバランスが適切に調整される。すなわち、撮影モードでシャッターを押す前の被写体を確認している状態がEtoEモードである。EtoEモードでは、1024×256画素の撮像信号が得られる。一例として、撮影モードでは、毎秒10フレームの撮像信号が出力され、EtoEモードでは、毎秒30フレームの撮像信号が出力される。
【0008】
CCD2の出力信号がサンプルホールドおよびA/D変換部3に供給され、サンプルホールドおよびA/D変換部3から1サンプル10ビットのディジタル撮像信号が発生する。サンプルホールドおよびA/D変換部3は、相関二重サンプリング回路の構成とされ、ノイズの除去、波形整形、欠陥画素の補償がなされる。
【0009】
ディジタル撮像信号がカメラ信号処理部4に供給される。カメラ信号処理部4は、ディジタルクランプ回路、輝度信号処理回路、色信号処理回路、輪郭補正回路、欠陥補償回路、自動絞り制御回路、自動焦点制御回路、自動ホワイトバランス補正回路等が含まれる。カメラ信号処理部4からは、RGB信号から変換された輝度信号および色差信号からなるコンポーネント信号の形式でディジタル画像信号が発生する。
カメラ信号処理部4からのディジタル画像信号の各コンポーネントがメモリコントローラ5に供給される。メモリコントローラ5に対しては、表示用バッファメモリ6と、CPU12のバス14とが接続される。バッファメモリ6は、コンポーネント信号を処理することによって、RGB信号を生成し、RGB信号をD/A変換器7に出力する。D/A変換器7からのアナログ信号がLCD8に供給される。また、バッファメモリ6は、LCD8の表示タイミングに合わせたタイミングで、RGB信号を出力する。
【0010】
バス14に対して、DRAM(Dynamic Random Access Memory)9、CPU12、エンコーダ/デコーダ15、インターフェース10が接続されている。DRAM9は、メモリコントローラ5またはCPU12から供給されるアドレス信号、制御信号によって制御される。また、メモリコントローラ5は、後述する画素数変換機能を有し、撮影者の設定に対応して画素数を変換する。
【0011】
エンコーダ/デコーダ15は、画像データを圧縮(エンコード)または伸張(デコード)する。例えば静止画処理する時には、JPEG(Joint Photographic Experts Group)が使用され、動画を処理する時には、MPEG(Moving Picture Experts Group)が使用される。ここでは、エンコーダ/デコーダ15JPEGで画像データを圧縮または伸張するものとする。但し、エンコーダ/デコーダ15が両方の符号化方式に対応した機能を持つようにしても良い。また、JPEGに関しては、CPU12のソフトウェア処理によって、エンコード/デコードを行うようにしても良い。
【0012】
インターフェース10は、外部記憶媒体11とCPU12との間のインターフェースである。外部記憶媒体としては、フロッピーディスク等のディスク状記録媒体、メモリカード等を使用できる。さらに、CPU12には、操作入力部13からの操作信号が供給される。操作入力部13は、シャッターボタンその他の撮影者が操作する各種のスイッチを含む。操作入力部13には、外部記憶媒体に記憶する画像フォーマットを指定するためのスイッチが含まれている。操作入力部13は、ボタン、スイッチ等の操作を検出し、検出した信号を操作信号としてCPU12に送出する。
【0013】
図10は、従来の演算回路を使用して画素数変換を行うようにしたメモリコントローラ5の構成を示す。EtoEモードでは、レンズ部1を通してCCD2に結像した映像信号がEtoEモード動作により、V(垂直)方向が1/3に間引かれた撮像信号(1024 x 256画素)が出力される。カメラ信号処理部4からのディジタルコンポーネント信号がメモリコントローラ5に供給される。
【0014】
メモリコントローラ5のスイッチSW2の入力端子cを通り表示用バッファメモリ6に書込まれる。そして、LCD8の表示タイミングに合わせたタイミングでバッファメモリ6から読出され、D/A変換器7によりアナログ信号となり表示される。この時、バッファメモリ6に書込まれた1024x256 画素の領域の内で、画像の端の部分を切り捨てて960 x240 画素の領域を切り出し、倍速でバッファメモリ6から読出し表示している。
【0015】
XGA画像取り込みモードでは、操作入力部13のシャッターが押されたことがCPU12により検出されると、CCD2を撮影モードに設定し、(1024x768 画素、10フレーム/秒)の画像信号を発生する。メモリコントローラ5のスイッチSW1を入力端子bを選択する状態に設定し、アドレス発生部53の作成するアドレスを用いてDMA(Direct Memory Access)動作により、DRAM9に静止画像データを直接書込む。
【0016】
XGA画像取り込みモードで取り込まれた画像を撮影者が確認する確認再生モード(PB1)では、取り込み終了と同時に、メモリコントローラ5のスイッチSW2を入力端子eに設定し、スイッチSW3を入力端子fに設定する。そして、DRAM9中のXGA画像データを垂直ライン数変換部(V.CNV2)55においてライン数を1/3に変換しながら読出し、バッファメモリ6に書込み表示する。書込みのタイミングは、CCD2がEtoEモードで動作する場合と同様に行う(1024x256 画素、30フレーム/秒)。
【0017】
所定時間、撮影画像を表示した後に、CCD2をEtoEモードに設定し、メモリコントローラ5のスイッチSW2を入力端子に設定し、表示を撮影中の画像へ復帰させると共に、DRAM9中の画像をエンコーダ/デコーダ15(またはCPU12)がJPEG圧縮し、インターフェース10を介して外部記憶媒体11に書込む。
【0018】
VGA画像取り込みモード、CIF画像取り込みモード、QCIF画像取り込みモードでは、画素数変換した画像をDRAM9へ取り込む。XGA画像取り込みモードとの違いは、メモリコントローラ5のスイッチSW1を入力端子aに設定し、水平画素数変換部(H.CNV1)51と、垂直ライン数変換部(V.CNV1)52を通った後のデータをDRAM9に取り込む点である。水平画素数変換部51、垂直ライン数変換部52は、CPU12からの制御信号(図示せず)によって、VGA、CIF、QCIF用の係数の組み合わせが切り替えられる。
【0019】
VGA画像取り込みモード、CIF画像取り込みモード、QCIF画像取り込みモードのそれぞれにおいて取り込まれた画像を撮影者が確認する確認再生モード(PB2)では、取り込み終了と同時に、メモリコントローラ5のスイッチSW2を入力端子dに設定し、スイッチSW3を入力端子gに設定する。すなわち、確認再生時のXGA画像取り込みモードとの違いは、水平画素数変換部(H.CNV2)54の処理が追加されることである。
【0020】
外部記憶媒体11に記録された画像を再生する再生時は、外部記憶媒体11からインターフェース10を介してJPEG圧縮データを読出し、エンコーダ/デコーダ15によってJPEG伸張し、DRAM9に書込む。そして、メモリコントローラ5のスイッチSW2をサイズに応じて入力端子dまたはeに切り替え、アドレス発生部53の作成するアドレスを使いDMAの方法でデータを読出し、バッファメモリ6に転送して表示する。EtoEモードと同一の1024x256 画素、30フレーム/秒で書込み倍速読出して、LCD8に表示する。
【0021】
再生時では、各記録サイズに応じた画素数変換が必要である。すなわち、XGA,VGA,CIFのサイズの画像を表示する時は、垂直ライン数変換部55が各々1/3 、1/2 、1/2 のライン間引きを行い、QCIFのサイズの画像を表示する時は、ライン間引きを行わない。水平画素数変換部54は、VGA,CIF,QCIFのサイズの画像を表示する時に、それぞれ2:3 、2:3 、1:3 の補間処理を行う。各画素数変換の変換比と画像サイズの関係を図11に示す。確認再生は再生と同一であり、図11は、再生モード時の変換処理の組み合わせも示す。
【0022】
図12は、再生モード時の画像表示を示す。XGAおよびVGAの画像をLCD8に表示する場合には、図12Aに示すように、再生画像を全画面に表示する。また、CIF,QCIFの画像をLCD8に表示する場合には、図12Bに示すように、表示領域の一部に、面積で1/4の縮小画像を表示する。
【0023】
水平画素数変換部51および54の具体的構成の一例を図13に示す。1画素遅延素子20が3個直列に接続され、直列接続から4個のタップが導出され、各タップに乗算器21が接続され、乗算器21の乗算出力が加算器22で加算され、加算器22から出力信号が取り出される。乗算器21に対しては、係数切り替え部23から係数a0,a1,a2,a3が供給される。係数切り替え部23は、画素位置カウント部24の画素位置に応じた出力を使用して画素位置と間引き処理か補間処理かに応じた係数を発生する。図13は、4タップのFIRフィルタの構成であり、演算精度要求に応じて、必要な数のタップを設ける。各画像サイズに応じて係数の組み合わせを切り替える。なお、図1では、画像取り込みモードと、画像再生モードとで回路を分けて表現しているが、実際には、共通の回路をモードによって使い分けする。
【0024】
垂直ライン数変換部52および55の具体的構成の一例を図14に示す。1ライン遅延素子25が3個直列に接続され、直列接続から4個のタップが導出され、各タップに乗算器26が接続され、乗算器26の乗算出力が加算器27で加算され、加算器27から出力信号が取り出される乗算器26に対しては、係数切り替え部28から係数b0,b1,b2,b3が供給される。係数切り替え部28は、ライン数カウント部29のライン数に応じた出力を使用してライン数に応じた係数を発生する。図14は、4タップのFIRフィルタの構成であり、演算精度要求に応じて、必要な数のタップを設ける。各画像サイズに応じて係数の組み合わせを切り替える。1ライン遅延素子25は、CCD2の1水平周期である1270画素分が必要となる。例えば4:2:2のコンポーネント信号の場合では、1ライン遅延のために、1,270×3×2=7,620バイトのメモリが必要になる。なお、図1では、画像取り込みモードと、画像再生モードとで回路を分けて表現しているが、実際には、共通の回路をモードによって使い分けする。
【0025】
次に、画素数変換をソフトウェア処理で行う方法について説明する。VGA,CIF,QCIFの各画像を取り込む時の画素数変換はソフトウェアで行うため、メモリコントローラ5の構成は、図15に示すように大幅に簡素化される。すなわち、スイッチSW1は、画像取り込みモードでは、入力端子bを選択し、EtoEモードおよび再生モードでは、入力端子aを選択する。取込み画像サイズモードと無関係に、DRAM9に対してXGAで全てデータが取り込まれ、DRAM9内のデータをソフトウエアの演算処理により変換する。再生モードでは、スイッチSW2は、入力端子dを選択し、EtoEモードでは、入力端子cを選択する。
【0026】
図16および図17は、従来のソフトウェアによって画素数変換を行う場合の撮影/確認再生動作を行う時のフローを示す。図16および図17は、一連のフローを示すものであるが、作図スペースの制約から別図面として示されている。最初にCCD2をEtoEモードに設定し、スイッチSW2を入力端子cに設定する(ステップS0)。そして、ステップS1において、EtoEモードでシャッターボタンが押されるのを待つ。シャッターボタンが押されたことがステップS2で検出されると、スイッチSW1を入力端子bに設定する(ステップS3)。また、CCD2を撮影モードに設定する(ステップS4)。そして、メモリコントローラ5の制御によって、CCD2で撮影された静止画像データがスイッチSW1を介してDRAM9に取り込まれる(ステップS5)。
【0027】
CPU12は、画素数変換を行うために、ステップS6において、取り込む画像のサイズを調べる。XGA以外の場合には、ステップS7において、各画像サイズに応じた水平・垂直画素数変換(撮影画像)を行う。そして、ステップSでは、各画像サイズに応じた水平・垂直画素数変換(表示画像)を行う。また、ステップS6において、画像サイズがXGAの場合では、ステップSを飛ばしてステップSに移行する。これらの水平・垂直画素数変換(撮影画像)および水平・垂直画素数変換(表示画像)の処理は、図11に示すものであり、これらの画素数変換処理がソフトウェアによってなされる。
【0028】
次に、図17に示すように、スイッチSW1を入力端子a、スイッチSW2を入力端子dに設定する(ステップS9)。ステップS8の水平・垂直画素数変換(表示画像)で変換された表示画像がDRAM9から読出され、スイッチSW2を介してバッファメモリ6へ転送される(ステップS10)。そして、1秒、2秒程度の短時間、撮影画像が表示される。この表示によって、撮影画像を確認することができる。
【0029】
次のステップS12では、CCD2をEtoEモード、スイッチSW2を入力端子cに設定し、EtoEモードにし、撮影画像を表示する。そして、DRAM9に取り込まれた画像をJPEGで圧縮する(ステップS13)。JPEG圧縮データは、DRAM9に原画像データとは別の領域に記憶され、さらに、ステップS14で、外部記憶媒体11へインターフェース10を介して転送される。その後、シャッター待ちのステップS1に戻る。
【0030】
上述の撮影/確認再生動作において、CCD2を撮影モードに設定するステップS4からバッファメモリ6への転送のステップS10までの区間、LCD8に画像を表示することが不可能である。
【0031】
図18は、再生時の処理を示す。ステップS20において、メモリコントローラ5のスイッチSW2が入力端子dに設定される。次のステップS21で、表示画像が選択される。例えば最後に撮影した画像から順に逆上って画像を表示する。あるいは、1画面に6枚の撮影画像を分割して表示し、この分割画像(インデックス画像)の中から再生したい画像を選択する。選択された画像が外部記憶媒体11から読出され、DRAM9に格納される(ステップS22)。
【0032】
次のステップS23では、エンコーダ/デコーダ15(またはCPU12)によって、DRAM9に格納したデータに対してJPEGの伸張を行う。そして、伸張したデータをDRAM9に格納する(ステップS24)。次に、ソフトウェアの処理で、水平・垂直画素数変換(表示画像)(ステップS25)を行う。このステップS25は、表示のために、960 x240 の画素数へ各々のサイズの画像を変換する処理である。次のステップS26において、得られた表示画像用のデータをバッファメモリ6に転送し、LCD8によって再生画像を表示する。
【0033】
図16のフローチャート中のステップS7の水平・垂直画素数変換(撮影画像)の処理について、XGAからVGAへの変換を例に図19を参照して説明する。図19において、白の丸印がCCD2によって撮影された画像(XGA)の画素であり、三角形が変換により求めるべきVGAの画素である。VGAの画素aを補間により算出するためには、破線で囲んだ4×4=16個のXGA画素を使用する。すなわち、VGAの1画素あたり、再生座標に応じた畳み込み係数と、16個のXGA画素の値との畳み込み演算がなされる。従って、演算量は、係数とXGA画素値の16回の乗算と、乗算結果を加算する1回の加算と、加算結果を割り算(シフト)する1回の割り算となる。
【0034】
ソフト変換のための演算量は、Y:U:V=4:2:2として、画像取り込み(撮影)時では、
640×480×4×4×2=9,830,400回の乗算/加算(VGAの場合)となり、
再生時では、
960×240×4×4×2=7,372,800回の乗算/加算
となる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の例では、画素数変換は付加機能であるにもかかわらず、演算回路による方法では、多くのメモリを必要とし、回路規模が増大し、開発期間が増大する問題(問題点1)、コストアップが発生する問題(問題点2)、消費電力が増大する問題(問題点3)があった。また、ソフトウエアによる方法は、回路規模を簡素化できるが、処理時間が増大し、撮影時には処理中に画像を表示ができない(ブランキング動作)の時間が増大する問題(問題点4)があり、再生時には、画素数変換をソフトウェアで処理するために画像の読出し時間がかかる問題(問題点5)があり、ディジタルカメラとしての商品性が著しく犠牲になっていた。
【0036】
従って、この発明の目的は、上述した従来の問題点を解決することが可能な画素数変換装置およびディジタルカメラ装置を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、撮像素子の全画素を読み出す撮影モードにより取得された撮像素子と同等の画素数の第1の画像データの水平方向の画素数を演算回路によって減少させる水平画素数変換手段と、
水平画素数変換手段により変換された画像データが記憶されるをメモリ手段と
メモリ手段に記憶された画像データの複数のラインにそれぞれ含まれる複数の画素の値をソフトウェア処理で演算することによって、垂直方向のライン数を減少させて第2の画像データを形成する垂直画素数変換手段とを有する
ことを特徴とする画素数変換装置である。
【0038】
請求項4の発明は、記録媒体に撮影画像をディジタル信号として記録するようにしたディジタルカメラ装置において、
撮影した画像信号を出力する撮像手段と、
撮像手段からの画像信号を処理する信号処理手段と、
信号処理手段からのディジタル画像信号の画素数を水平方向および垂直方向において減少させる画素数変換する画素数変換手段と、
画素数変換手段からのディジタル画像信号を圧縮符号化し、符号化データを生成する符号化手段と、
ディジタル画像信号を表示する表示手段と、
メモリ手段に格納されたデータを記憶する記憶媒体および記憶媒体駆動手段と、
シャッターボタンを含む操作手段とからなり、
画素数変換手段は、
撮像素子の全画素を読み出す撮影モードにより取得された撮像素子と同等の画素数の第1の画像データの水平方向の画素数を演算回路によって減少させる水平画素数変換手段と、
水平画素数変換手段により変換された画像データが記憶されるをメモリ手段と
メモリ手段に記憶された画像データの複数のラインにそれぞれ含まれる複数の画素の値をソフトウェア処理で演算することによって、垂直方向のライン数を減少させて第2の画像データを形成する垂直画素数変換手段とを有する
ことを特徴とするディジタルカメラ装置である。
【0039】
請求項1および請求項4の発明によれば、水平画素数変換を演算回路で行い、垂直ライン変換をソフトウェア処理で行うので、画素数を変換してメモリ手段に取り込む時には、回路規模、処理を従来の方法と比較して大幅に削減できる。すなわち、この発明は、ソフトウエアの処理が追加する必要があるが、その量は少なく、回路規模の大幅な削減を達成できる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明によるディジタルカメラの一実施形態について説明する。図1は、この一実施形態の全体の構成を示す。一実施形態は、上述した図9に示すディジタルカメラと同様に、CCDがXGA(1024x768 画素)で、VGA(640x480 画素)、CIF(320 x240 画素 )、およびQCIF(160 x120 画素)の画像サイズに対応した画素数変換機能を有する。
【0041】
レンズ部1とCCD2とによって撮像部が構成され、レンズ部1には、CPU12からの制御信号が供給され、自動絞り制御動作、自動焦点制御動作がなされる。シャッター速度および絞りは、被写体や撮影状況に応じて自動的に設定される。自動モード以外の複数の撮影モードを持つこともできる。CCD2は、全画素を読出す動作モード(撮影モード)と、ライン数を1/3に減少させた信号を出力するライン間引きの動作モード(EtoEモード)とがCPU12からの制御信号によって切り替え可能とされている。CCD2の画素数は、1024×768画素(XGA)とされている。
【0042】
EtoEモードは、撮影画像のデータを記録媒体(DRAM9)に取り込むことなく、表示部(LCD8)に表示するモードである。EtoEモードにおいて、撮影時に画角を決めたり、焦点、露出、ホワイトバランスが適切に調整される。EtoEモードでは、1024×256画素の撮像信号が得られる。一例として、撮影モードでは、毎秒10フレームの撮像信号(XGA)が出力され、EtoEモードでは、毎秒30フレームの撮像信号(ライン間引き信号)が出力される。
【0043】
このようなCCD2についてより具体的に説明する。XGA撮影モードでは、各フォトセンサからの信号電荷を混合することなく垂直CCDに読出し、全画素の信号電荷を順次、水平CCDに転送するようになされる。また、E to Eモードでは、各フォトセンサからの信号電荷の読出しに寄与する転送ゲートに対して読出し信号を供給するための配線を分割することによって、ライン数を間引くようになされる。さらに、二つのモードにおいて、色フィルタの配列と対応する3原色信号の順序が同一とされる。
【0044】
なお、この発明は、他の構成によってライン間引きが可能とされた固体撮像素子(CCDに限られない)、水平方向の画素数の間引きが可能とされた固体撮像素子、または垂直方向のライン数および水平方向の画素数の間引きが可能とされた固体撮像素子を使用しても良い。
【0045】
CCD2の出力信号がサンプルホールドおよびA/D変換部3を介してカメラ信号処理部4に供給され、カメラ信号処理部4からは、RGB信号から変換された輝度信号および色差信号からなるコンポーネント信号の形式でディジタル画像信号が発生する。このディジタル画像信号がメモリコントローラ5に供給され、動作モードに応じてディジタル画像信号の信号路が切り替えられ、また、画像サイズに応じた画素数変換がなされる。
【0046】
メモリコントローラ5に対して接続された表示用バッファメモリ6と、D/A変換器7によって、LCD8に対する表示信号が生成される。メモリコントローラ5からの画像信号をDRAM9に格納し、また、画像信号をエンコーダ/デコーダ15で例えばJPEGで圧縮し、圧縮データをCPU12のバス14に接続されたDRAM9に格納する。DRAM9からインターフェース10を介して外部記憶媒体11に対して、圧縮データが記録される。DRAM9には、圧縮画像データ(JPEGデータ)が原画像データの格納されている領域とは、別の領域に格納される。その後、CPU12の制御によって、JPEGデータをDRAM9から読出して、JPEGデータを例えばMS−DOS(Microsoft Disc Operating System:マイクロソフト社の登録商標)形式に変換してインターフェース10(例えばフロッピーディスクコントローラ)に供給し、外部記憶媒体11(例えばフロッピーディスク)の所定の領域に書込む。
【0047】
また、外部記憶媒体11から再生した圧縮データがインターフェース10を介してDRAM9に格納され、エンコーダ/デコーダ15によって伸張される。そして、メモリコントローラ5において、画素数変換の処理を受けてLCD8に表示される。外部記憶媒体11としては、フロッピーディスク等のディスク状記録媒体、メモリカード等を使用できる。
【0048】
なお、この発明は、静止画を撮影する場合に限らず、所定時間の動画を記録するようにしたディジタルカメラに対しても適用できる。また、静止画または動画に関連するオーディオ情報を同時に記録するようにしても良い。
【0049】
メモリコントローラ5は、水平画素数変換部(H.CNV1)51と、スイッチSW1と、水平画素数変換部(H.CNV1)54と、スイッチSW1と、アドレス発生部53とを有する。メモリコントローラ5では、FIRフィルタの構成の水平画素数変換部(H.CNV1)51、54によって、水平画素数の変換を行う。また、垂直ライン数の変換は、CPU12がDRAM9に格納された原画像データを使用してソフトウェア処理により行う。スイッチSW1およびSW2は、動作モードと画像サイズに応じて制御される。このように、画素数変換処理として、水平方向の画素数変換は、演算回路(フィルタ回路)により行い、垂直方向のライン数変換は、ソフトウェア処理で行う。
【0050】
図2は、この発明の一実施形態における取り込みモード(撮影モード)と、再生モードのそれぞれにおける各画像サイズに応じた画素数変換処理を示す。また、図3Aに示すように、XGAおよびVGAの画像をLCD8に表示する場合には、再生画像を全画面に表示する。また、CIF,QCIFの画像をLCD8に表示する場合には、図3Bに示すように、表示領域の一部に、面積で1/4の縮小画像を表示する。
【0051】
さらに、この発明の一実施形態における画像取り込み動作について、図4および図5を参照してより詳細に説明する。図4および図5は、一連のフローを示すものであるが、作図スペースの制約から別図面として示されている。図2に示したように、画像取り込み動作では、取込み画像サイズに応じて画素数変換の演算方法とCCD2の動作モードを使い分ける。
【0052】
CIF、QCIFの時はCCD2をEtoEモードで使用する。最初にCCD2をEtoEモードに設定し、スイッチSW2を入力端子cに設定する(ステップS40)。そして、ステップS41において、EtoEモードでシャッターボタンが押されるのを待つ。この時、CCD2からは、1024x256 (H,V)の画像データが30フレーム/秒の速度で読出され、カメラ信号処理部5からの画像データがメモリコントローラ5を通りバッファメモリ6へ書込まれ、LCD8に表示される。
【0053】
シャッターボタンが押されたことがステップS42で検出されると、ステップS43において、取り込む画像サイズが調べられる。これがCIFまたはQCIF以外では、CCD2が撮影モードに設定され、CIFまたはQCIFの場合には、次のステップS45に移行する。ステップS45は、取り込む画像サイズを調べるもので、これがXGAの場合には、スイッチSW1を入力端子bに設定する(ステップS47)。従って、XGAの画像が変換されず、そのままDRAM9に取り込まれる(ステップS48)。
【0054】
ステップS45で、画像サイズがXGA以外(すなわち、VGA、CIF、QCIF)と決定されると、水平画素数変換部51にて、図2に示すように、それぞれ2/3 、1/3 、1/6 に画素が間引かれ、間引き後の画像データがDRAM9に取り込まれる(ステップS48)。
【0055】
次のステップS49において、図5に示すように、画像サイズが調べられ、画像サイズがVGA、QCIFの時は、DRAM9内のデータをCPU12がそれぞれ2/3 、1/2 にライン数を変換する(ステップS50)。変換後のデータがDRAM9に格納される(ステップS51)。XGAおよびCIFのサイズでは、垂直ライン数変換がなされず、ステップS51に移行する。このように、記録時では、VGAおよびQCIFの画像取り込みがソフトウェアにより垂直ライン数を変換するので時間がかかるが、水平画素数変換を演算回路で分担した結果、全てソフトウエアで処理する従来の方法に比して、時間がかかる割合は抑えられる。
【0056】
ステップS51で、画像取り込み動作が終了し、次に、確認再生のモードに移る。ステップS52で画像サイズが調べられ、画像サイズがQCIFならば、DRAM9内のライン数をそのまま読み出す。画像サイズがQCIF以外とステップS52で決定されると、ステップS53で単純間引き読出しがなされる。単純間引き読出しは、DRAM9からデータを読出す時に、アドレス発生部53が発生する垂直方向の読出しアドレスを間欠的なものとすることによりライン数を間引く処理である。
【0057】
図2に示すように、再生モード時では、XGA、VGA、CIFに対してはそれぞれ、1/3 、1/2 、1/2 にラインを間引いたデータを生じるように、単純間引きによる垂直ライン数変換がなされ、ソフトウェアによるライン数変換がなされない。単純間引き読出しによりライン数を変換するので、ソフトウェアにより変換を行うのに比して処理時間を短くでき、確認再生動作で直ぐに画像を表示できる。
【0058】
次に、ステップS54において画像サイズが調べられ、画像サイズがXGA以外、すなわち、VGA、CIF、QCIFであれば、水平画素数変換部54にて補間演算による画素数変換を行う。図2に示すように、VGA、CIF、QCIFの各画像サイズに応じて、それぞれ2:3 、2:3 、1:3 に画素数が補間される。ステップS54において画像サイズがXGAと決定されると、スイッチSW2が入力端子eに設定される(ステップS55)。そして、ステップS56(水平画素数変換部54の処理)を通ったVGA、CIF、QCIFのデータまたはステップS55を通ったXGAのデータがバッファメモリ6に転送される(ステップS57)。データの転送はCCDのEtoE動作と同じ30フレーム/秒の周期で繰り返し行われる。そして、1秒、2秒程度の短時間、撮影画像が表示される。この表示によって、撮影画像を確認することができる。
【0059】
所定の時間の表示を終了すると、スイッチSW2を入力端子cに設定する(ステップS58)。これによって、LCD8の表示は、再生画像からCCD2のEtoEの画像へ変わる。そして、DRAM9に取り込まれた画像をJPEGで圧縮する(ステップS59)。JPEG圧縮データは、DRAM9に原画像データとは別の領域に記憶され、さらに、ステップS60で、外部記憶媒体11へインターフェース10を介して転送される。その後、シャッター待ちのステップS41に戻る。このように、LCD8の表示をEtoEの画像に切り替え、JPEG圧縮を行うので、処理中に表示がブランキングされる区間を短くできる。
【0060】
次に、この発明の一実施形態の再生動作について図6のフローチャートを参照して説明する。最初のステップS70では、メモリコントローラ5のスイッチSW2が入力端子dに設定される。次のステップS71で、表示画像が選択される。時間的に最後の撮影画像から順に画像を再生したり、LCD8に6分割されたインデックス画像を表示し、その中から再生を希望するものを指定する等の方法で、再生画像が指定される。選択された画像が外部記憶媒体11から読出され、DRAM9に格納される(ステップS72)。
【0061】
次のステップS73では、エンコーダ/デコーダ15(またはCPU12)によって、DRAM9に格納したデータに対してJPEGの伸張を行う。そして、伸張したデータをDRAM9に格納する(ステップS74)。
【0062】
次のステップS75において、画像サイズが調べられる。画像サイズがQCIFの場合には、ステップS76の垂直ライン数変換処理がなされず、QCIF以外(すなわち、XGA、VGA、CIF)の画像サイズでは、ステップS76の垂直ライン数変換処理がなされる。この処理は、上述したように、DRAM9の読出しアドレスを制御する単純間引き読出しである。垂直ライン数変換では、図2に示すように、XGA、VGA、CIFに対しては、それぞれ、1/3 、1/2 、1/2 にライン数が間引かれる。
【0063】
次に、ステップS77において画像サイズが調べられ、画像サイズがXGA以外、すなわち、VGA、CIF、QCIFであれば、水平画素数変換部54にて補間演算による画素数変換を行う(ステップS78)。図2に示すように、VGA、CIF、QCIFの各画像サイズに応じて、それぞれ2:3 、2:3 、1:3 に画素数が補間される。そして、ステップS78(水平画素数変換部54の処理)を通ったVGA、CIF、QCIFのデータまたは水平画素数変換がされないXGAのデータがバッファメモリ6に転送される(ステップS79)。データの転送はCCDのEtoE動作と同じ30フレーム/秒の周期で繰り返し行われる。そして、再生画像が表示される。
【0064】
上述した再生動作において、ステップS71で表示画像を選択してから、ステップS79の再生画像が表示されるまでの期間が表示画像の更新待ち区間である。再生動作では、単純間引き読出しによりライン数を変換するので、ソフトウェアにより変換を行うことが不要とでき、再生画像が表示されるまでの更新待ち時間を短くできる。
【0065】
この発明の一実施形態は、以下に説明するように、従来の問題点を解決することができる。先ず、画像を撮影し、撮影画像の画素数を変換してDRAM9に取り込む時には、回路規模、処理を従来の方法と比較して大幅に削減できる。その理由の一つは、水平画素数変換を演算回路(フィルタ回路)で行い、垂直ライン変換をソフトウェア処理で行うからである。
【0066】
すなわち、図13に示す水平画素数変換部と、図14に示す垂直ライン変換部とを比較すると、後者は垂直方向の画素間演算変換処理にCCD2の1ライン分の遅延素子25を必要とするのに対して、前者が3画素分のデータラッチ(遅延素子20)で済む。1ライン遅延素子25のために、FIFOがこの例では3組必要となり、回路規模が極端に大きい。回路規模の小さい水平画素数変換部を演算回路で行い、回路規模の大きい垂直ライン数変換部は、一旦DRAM9に取り込んだ後ソフトウエアで行うことにより、回路規模を削減できる。これに加え処理時間の増加も全てソフトウエアで行ったときの場合の25%で済み、回路規模が増大することに起因する問題点(上述した問題点1、2および3)と、ソフトウェアにより処理時間が増大することに起因する操作性の問題点(上述した問題点4および5)を解決することができる。
【0067】
また、ソフトウェアによる垂直ライン数変換の処理に関しても、従来と比較してソフトウエアの処理が25%で良い。その理由を説明する。図19を参照して説明したように、従来のソフトウエアによる方法では、目標の1画素を算出するために、4×4のXGAの画素を使用するので、16回の乗算と16回の加算が必要となる。この発明の方法では、図4のステップS46および図5のステップS50に示すように、演算回路で水平画素数変換を行った後ののソフトウエアによる処理であるため、図7に示すように、4画素からの演算となり、従来方法に対して1/4 の演算量となっている。
【0068】
図7において、白の丸印がCCD2によって撮影された画像(XGA)を水平画素数変換した結果の画素であり、三角形が変換により求めるべきVGAの画素である。VGAの画素aを補間により算出するためには、破線で囲んだ4個のXGA画素を使用する。ソフトウェアによる垂直ライン変換処理について、XGAからVGAへの2/3ライン間引きを例として、説明する。図8において、Ynが変換前のラインを示し、ynoが変換後の奇数ラインを示し、yneが変換後の偶数ラインを示す。
【0069】
偶数ラインyneの算出は、係数a0,a1,a2,a3を使用し、奇数ラインynoの算出は、係数b0,b1,b2,b3を使用する。算出するラインに応じてこれらの係数の組み合わせを切り替えて演算する。係数は、空間的距離に応じたものとされる。係数の一例は、
a0=3/16,a1=9/16,a2=3/16,a3=1/16
b0=1/16,b1=3/16,b2=9/16,b3=3/16
である。そして、下記の演算式で変換後のライン(画素データ)を算出する。括弧内の値は、ライン番号を表す。
【0070】
ne:偶数ラインについて
y(ne)=a0・Y(ne・3/2)+a1・Y(ne・3/2+1)+a2・Y(ne・3/2+2)+a3・Y(ne・3/2+3)
no:偶数ラインについて
y(no)=b0・Y(1/2(no・3-1)+b1・Y(1/2(no・3+1)+b2・Y(1/2(no・3+3)+b3・Y(1/2(no・3+5)
CPU12は、上述した演算をDRAM9に格納されている画像データから必要なデータを読出しながら行う。
【0071】
さらに、この発明の一実施形態は、CIFの場合、CCD2をEtoEモード動作の間引き出力を使用するので、図2に示すように、垂直ライン数がCCD2の出力で1/3 に間引かれている。従って、CIFでは、垂直ライン数変換処理が不要となる。また、QCIFの場合でも、ソフトウェアによる垂直ライン数変換処理の縮小比率が1/2に減るので、ソフトウェアの処理量が低減できる。またEtoEモードでは、撮影モードに比してCCD2の出力のフレームレートが3倍になるので、CIF、QCIFサイズのマルチ画面連写が容易に実現できる。
【0072】
次に、この発明の一実施形態の再生時の処理について説明する。再生時の表示画質は、LCD8の解像度の制約があり、また、再生の目的は詳細な画質確認ではないので、撮影時のEtoE表示と同一の品質で良い。従って、垂直ライン数変換は、単純間引きによる方法で十分である。この発明の一実施形態では、アドレス発生部53の構成を若干、変更するのみで、単純間引きによる垂直ライン数変換を行っている。従って、ラインメモリを使用する垂直ライン数変換部の回路、或いは従来のソフトウエアによ方法の水平・垂直画素数変換の処理を不要とできる。すなわち、回路規模の増大の問題点(上述した問題点1、2および3)と、処理時間の増大の問題点(上述した問題点4および5)を解決できる。
【0073】
この発明の一実施形態による回路規模の削減、ソフトウェア処理の減少の効果について、輝度信号のみを扱ったと仮定してより具体的に説明する。まず、図10に示す演算回路による従来の画素数変換は、水平画素数変換部51、54と、垂直ライン数変換部52、55を各々共通化した場合、
Figure 0004048615
となる。
【0074】
一方、この発明の一実施形態では、
回路規模
メモリ 3Byte(水平画素数変換部)
3810Byte(垂直ライン数変換部)分削減
乗算回路 4(水平画素数変換部)
4(垂直ライン数変換部)分削減
加算回路 3(水平画素数変換部)
3(垂直ライン数変換部)分削減
ソフト処理 再生時は不要
乗算 640 x480 x4=1,228,800
全てソフトウエアによる方法の25%分
加算 640 x480 x4=1,228,800
全てソフトウエアによる方法の25%分
となる。
【0075】
このように、この発明の一実施形態では、ソフトウエアの処理が追加になるものの、25%のみで回路規模の大幅な削減を達成できる。演算回路の処理の半分をソフトウエアで分担するにもかかわらず、ソフトウェアが25%の処理量で済んでいる点が大きな利点である。
【0076】
この発明の一実施形態では、「撮影取り込み」→「画素数変換」→「確認表示」→「圧縮」の順序の処理を行っているが、「撮影取り込み」→「確認表示」→「画素数変換」→「圧縮」の順序で処理を行うようにしても良い。この方法は、シャッターを押した直後に、「確認表示」が可能な利点があるが、「確認表示」後にシャッターが有効となるまでの時間が長くなる欠点がある。なお、全体の所要時間は同じである。
【0077】
以上の実施形態における外部記憶媒体11としては、各種脱着式カード、フロッピーディスクなどのディスクメディアを使用できる。また、記憶媒体に限らず、ネットワーク、RS232C、非接触のIrDA等の通信路に対してデータを送出する場合にもこの発明は、有効である。また、この発明は、画素数の変換を演算回路とソフト処理で分担することを特徴とするもので、ディジタルカメラに限らず、他の分野への応用も有効である。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、従来の装置、方法と比較して、演算回路のラインメモリが削減でき、回路規模が削減できるため、開発期間の短縮、消費電力の削減、コストダウンを達成することができる。また、この発明は、従来の装置、方法と比較して、CCDのEtoEモードで、CIF、QCIFのようなサイズの画像を取り込めるので高速の連写機能が実現可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態の画素数変換処理を示す略線図である。
【図3】この発明の一実施形態の表示画像を示す略線図である。
【図4】この発明の一実施形態の撮影/確認再生動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の一実施形態の撮影/確認再生動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の一実施形態の再生動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の一実施形態におけるソフトウエアによる垂直ライン数変換を説明するための略線図である。
【図8】この発明の一実施形態におけるソフトウエアによる垂直ライン数変換を説明するための略線図である。
【図9】この発明を適用できるディジタルカメラの一例の全体を示すブロック図である。
【図10】演算回路による画素数変換を行う従来の構成を示すブロック図である。
【図11】従来の画素数変換処理を示す略線図である。
【図12】表示画像の画素数の一例を示す略線図である。
【図13】水平画素数変換部の一例のブロック図である。
【図14】垂直ライン数変換部の一例のブロック図である。
【図15】ソフトウェア処理により画素数変換を行う従来の構成を示すブロック図である。
【図16】ソフトウェア処理により画素数変換を行う場合の撮影/確認再生動作のフローチャートである。
【図17】ソフトウェア処理により画素数変換を行う場合の撮影/確認再生動作のフローチャートである。
【図18】ソフトウェア処理により画素数変換を行う場合の再生動作のフローチャートである。
【図19】ソフトウエアによる従来の方法の水平・垂直画素数変換を説明するための略線図である。
【符号の説明】
2・・・CCD、4・・・カメラ信号処理部、5・・・メモリコントローラ、8・・・LCD、9・・・DRAM、11・・・外部記憶媒体、12・・・CPU、13・・・操作入力部、15・・・エンコーダ/デコーダ、51、54・・・水平画素数変換部、53・・・アドレス発生部、52、55・・・垂直ライン数変換部

Claims (6)

  1. 撮像素子の全画素を読み出す撮影モードにより取得された上記撮像素子と同等の画素数の第1の画像データの水平方向の画素数を演算回路によって減少させる水平画素数変換手段と、
    上記水平画素数変換手段により変換された画像データが記憶されるをメモリ手段と
    上記メモリ手段に記憶された上記画像データの複数のラインにそれぞれ含まれる複数の画素の値をソフトウェア処理で演算することによって、垂直方向のライン数を減少させて第2の画像データを形成する垂直画素数変換手段とを有する
    ことを特徴とする画素数変換装置。
  2. 請求項1において、
    上記撮像素子が上記全画素を読み出す撮影モード以外に、垂直方向にライン数を間引いた出力を発生するライン間引き動作モードが可能とされ、
    上記第2の画像データより小さいサイズの第3の画像データを形成する場合に、上記ライン間引き動作モードで取得した画像データに対して上記水平画素数変換手段による画素数変換を行う
    ことを特徴とする画素数変換装置。
  3. 請求項1において、
    さらに、上記メモリ手段に記憶された画像データを表示するために上記メモリ手段から画像データを読出す時に、読出しアドレスを飛び越すことにより、垂直方向画素数変換を行うようにした画素数変換装置。
  4. 記録媒体に撮影画像をディジタル信号として記録するようにしたディジタルカメラ装置において、
    撮影した画像信号を出力する撮像手段と、
    上記撮像手段からの画像信号を処理する信号処理手段と、
    上記信号処理手段からのディジタル画像信号の画素数を水平方向および垂直方向において減少させる画素数変換する画素数変換手段と、
    上記画素数変換手段からのディジタル画像信号を圧縮符号化し、符号化データを生成する符号化手段と、
    記ディジタル画像信号を表示する表示手段と、
    上記メモリ手段に格納されたデータを記憶する記憶媒体および記憶媒体駆動手段と、
    シャッターボタンを含む操作手段とからなり、
    上記画素数変換手段は、
    撮像素子の全画素を読み出す撮影モードにより取得された上記撮像素子と同等の画素数の第1の画像データの水平方向の画素数を演算回路によって減少させる水平画素数変換手段と、
    上記水平画素数変換手段により変換された画像データが記憶されるをメモリ手段と
    上記メモリ手段に記憶された上記画像データの複数のラインにそれぞれ含まれる複数の画素の値をソフトウェア処理で演算することによって、垂直方向のライン数を減少させて第2の画像データを形成する垂直画素数変換手段とを有する
    ことを特徴とするディジタルカメラ装置。
  5. 請求項4において、
    上記撮像素子が上記全画素を読み出す撮影モード以外に、垂直方向にライン数を間引いた出力を発生するライン間引き動作モードが可能とされ、
    上記第2の画像データより小さいサイズの第3の画像データを形成する場合に、上記ライン間引き動作モードで取得した画像データに対して上記水平画素数変換手段による画素数変換を行う
    ことを特徴とするディジタルカメラ装置。
  6. 請求項4において、
    さらに、上記メモリ手段に記憶された画像データを表示するために上記メモリ手段から画像データを読出す時に、読出しアドレスを飛び越すことにより、垂直方向画素数変換を行うようにしたディジタルカメラ装置。
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