JP2007189334A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動画撮影時のシステム性能を向上させることが可能な低コスト且つ小型の撮像装置を提供する。
【解決手段】動画像データの1フレームを構成する画像データを、圧縮用サイズに変換するサイズ変換部71と、サイズ変換後の変換後画像データを、1つ以上の画素ブロックからなるマクロブロックに分割し、マクロブロックを構成する画素ブロックを並び替えて圧縮用画像データを生成する圧縮用画像データ生成部72と、圧縮用画像データに対して圧縮符号化処理を行う圧縮符号化73と、サイズ変換部71及び圧縮用画像データ生成部72専用のバスに接続されたメモリ74とを備え、変換後画像データは、第一の方向に並ぶ多数の前記マクロブロックからなるマクロブロック行が第一の方向に直交する第二の方向に多数配列される形式であり、サイズ変換部71は、変換後画像データをマクロブロック行単位でメモリ74に記憶していき、圧縮用画像データ生成部72は、メモリ74に記録されるマクロブロック行から圧縮用画像データを生成する。
【選択図】図2
【解決手段】動画像データの1フレームを構成する画像データを、圧縮用サイズに変換するサイズ変換部71と、サイズ変換後の変換後画像データを、1つ以上の画素ブロックからなるマクロブロックに分割し、マクロブロックを構成する画素ブロックを並び替えて圧縮用画像データを生成する圧縮用画像データ生成部72と、圧縮用画像データに対して圧縮符号化処理を行う圧縮符号化73と、サイズ変換部71及び圧縮用画像データ生成部72専用のバスに接続されたメモリ74とを備え、変換後画像データは、第一の方向に並ぶ多数の前記マクロブロックからなるマクロブロック行が第一の方向に直交する第二の方向に多数配列される形式であり、サイズ変換部71は、変換後画像データをマクロブロック行単位でメモリ74に記憶していき、圧縮用画像データ生成部72は、メモリ74に記録されるマクロブロック行から圧縮用画像データを生成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、動画像データの圧縮機能を有する撮像装置に関する。
図6は、従来の動画像データの圧縮機能を有する撮像装置であるデジタルカメラの動画像データ圧縮処理を説明するための図である。
まず、デジタル信号処理部が、撮像によって得られた1フレーム分の撮像信号から1画素データにR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のデータを持つRGBカラー画像データを生成し、このRGBカラー画像データを、輝度(Y)成分のみからなる画像データYと、BとYの差分の成分のみからなる画像データUと、RとYの差分の成分のみからなる画像データVとに分解する(図6(a))。ここでは、画像データY,U,Vが、それぞれ横N×縦Mピクセルのサイズとする。
まず、デジタル信号処理部が、撮像によって得られた1フレーム分の撮像信号から1画素データにR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のデータを持つRGBカラー画像データを生成し、このRGBカラー画像データを、輝度(Y)成分のみからなる画像データYと、BとYの差分の成分のみからなる画像データUと、RとYの差分の成分のみからなる画像データVとに分解する(図6(a))。ここでは、画像データY,U,Vが、それぞれ横N×縦Mピクセルのサイズとする。
次に、圧縮処理部が、画像データY,U,VをMPEG圧縮に適したサイズに変換する。画像データYは、例えば横n×縦mピクセルの画像データY’に変換される。画像データUは、例えば横(n/2)×縦(m/2)ピクセルの画像データU’に変換される。画像データVは、例えば横(n/2)×縦(m/2)ピクセルの画像データV’に変換される。ここで、M>m、N>nである。変換後の画像データY’,U’,V’は、デジタルカメラ内の内部メモリに記憶される。
次に、圧縮処理部が、画像データY’,U’,V’を、それぞれ、1つ以上の画素ブロックからなり圧縮符号化処理が可能な形式を有するマクロブロック(MB)に分割する。例えば、図6(b)に示すように、8×8画素を1つの画素ブロックとし、画像データY’については、4つの画素ブロックを1マクロブロックとし、画像データU’,V’については、それぞれ1つの画素ブロックを1マクロブロックとする。このマクロブロックという概念を用いると、画像データY’,U’,V’は、それぞれ、第一の方向である水平方向に並ぶ多数のマクロブロックからなるマクロブロック行が、水平方向に直交する第二の方向である垂直方向に多数配列される形式のデータとして説明することができる。図6(b)では、一部の画素ブロックにアルファベットa〜fを記してある。画像データY’,U’,V’のそれぞれを構成するマクロブロックの数は同じである。画像データY’の任意のマクロブロックと、この任意のマクロブロックと同一座標にある画像データU’,V’それぞれのマクロブロックとは対応しており、対応する3つのマクロブロックを以下では対応マクロブロックという。
次に、圧縮処理部が、内部メモリにアクセスして、画像データY’,U’,V’それぞれから、対応マクロブロックを構成する画素ブロックa〜fを読み込み、これを図6(c)に示すように並び替えて内部メモリの別領域に記憶する。圧縮処理部は、他の対応マクロブロックを構成する画素ブロックについても同様の処理を行い、全ての画素ブロックの並び替えを行って、圧縮用画像データを生成する。この並び替えは、後の圧縮符号化処理を行う際に、対応マクロブロック単位で内部メモリにアクセスできるようにするために行う。
画素ブロックの並び替えが完了すると、圧縮処理部が、対応マクロブロック単位で内部メモリにアクセスして圧縮用画像データの圧縮符号化処理を行う。
動画像データの圧縮処理に関する技術として、特許文献1,2に記載のものがあげられる。
上記従来の圧縮処理では、圧縮処理部が、対応マクロブロックを構成する画素データを読み込むステップと、読み込んだ画素データを並び替えて内部メモリに記憶するステップとを、全対応マクロブロックに対して繰り返し行っている。動画撮影時には、このような圧縮処理の他に、自動焦点調節のための演算処理や、スルー画像表示のための画像処理等を並行して行う必要がある。内部メモリは、このような各種処理に用いられるものであるため、1つの処理のために内部メモリを占有する時間は短い方が好ましい。しかし、上記従来の圧縮処理方法では、圧縮処理部が内部メモリに何度もアクセスしているため、動画撮影時の各種処理を効率良く行うことができない。
圧縮処理部の内部に画像データY’,U’,V’と同等のサイズのメモリを持っておけば、圧縮処理部が内部メモリにアクセスする時間を少なくすることができるが、これではデジタルカメラの低コスト化や小型化の妨げになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コスト及びサイズを大きくすることなく、動画撮影時のシステム性能を向上させることが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、動画像データの圧縮機能を有する撮像装置であって、前記動画像データの1フレームを構成する画像データを、圧縮用のサイズに変換するサイズ変換手段と、前記サイズ変換後の前記画像データである変換後画像データを、1つ以上の画素ブロックからなり圧縮符号化処理が可能な形式を有するマクロブロックに分割し、前記マクロブロックを構成する前記画素ブロックを並び替えて、前記変換後画像データから圧縮用画像データを生成する圧縮用画像データ生成手段と、前記圧縮用画像データに対して圧縮符号化処理を行う圧縮符号化手段と、前記サイズ変換手段及び前記圧縮用画像データ生成手段専用のバスに接続されたメモリとを備え、前記変換後画像データは、第一の方向に並ぶ多数の前記マクロブロックからなるマクロブロック行が、前記第一の方向に直交する第二の方向に多数配列される形式であり、前記サイズ変換手段は、前記変換後画像データを、前記マクロブロック行単位で前記メモリに記憶していき、前記圧縮用画像データ生成手段は、前記メモリに記録される前記マクロブロック行から前記圧縮用画像データを生成する。
この構成によれば、サイズ変換手段と圧縮用画像データ生成手段との専用のバスに接続されたメモリを用いて、圧縮用画像データの生成が行われるため、撮像装置の他の処理を行う部分との共有のバスに接続された共有メモリを用いて圧縮用画像データの生成を行う場合に比べると、共有のバスを占有する時間を少なくすることができる。したがって、動画撮影時における撮像装置のシステム性能を向上させることができる。又、サイズ変換手段が変換後画像データをマクロブロック行単位でメモリに記憶していくため、メモリの容量は少なくとも1マクロブロック行のデータ量と同じであれば良い。このため、メモリサイズを小さくすることができ、撮像装置の低コスト化及び小型化を実現することができる。
本発明の撮像装置は、前記サイズ変換手段が、前記画像データを前記第一の方向に複数のエリアに分割し、前記複数のエリア毎にサイズ変換処理を行う。
この構成によれば、サイズ変換手段からメモリに記憶されるマクロブロック行のデータ量が少なくなるため、メモリの容量を更に小さくすることができる。
本発明によれば、コスト及びサイズを大きくすることなく、動画撮影時のシステム性能を向上させることが可能な撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態を説明するための撮像装置の一例であるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すデジタルカメラは、撮像部1と、アナログ信号処理部2と、A/D変換部3と、駆動部4と、デジタル信号処理部6と、圧縮処理部7と、伸張処理部8と、表示部9と、システム制御部10と、内部メモリ11と、メディアインタフェース(I/F)12と、記録メディア13と、操作部14とを備える。デジタル信号処理部6、圧縮処理部7、伸張処理部8、表示部9、システム制御部10、内部メモリ11、及びメディアインタフェース12は、システムバス15に接続されている。
図1に示すデジタルカメラは、撮像部1と、アナログ信号処理部2と、A/D変換部3と、駆動部4と、デジタル信号処理部6と、圧縮処理部7と、伸張処理部8と、表示部9と、システム制御部10と、内部メモリ11と、メディアインタフェース(I/F)12と、記録メディア13と、操作部14とを備える。デジタル信号処理部6、圧縮処理部7、伸張処理部8、表示部9、システム制御部10、内部メモリ11、及びメディアインタフェース12は、システムバス15に接続されている。
撮像部1は、撮影レンズを含む光学系と固体撮像素子とによって被写体を撮像するものであり、アナログの撮像信号を出力する。アナログ信号処理部2は、撮像部1で得られた撮像信号に所定のアナログ信号処理を施す。A/D変換部3は、アナログ信号処理部2で処理後のアナログ信号をデジタル信号に変換する。
駆動部4は、デジタルカメラが撮影モード(被写体を撮影して撮影画像データの記録が可能なモード)に設定されると、システム制御部10から供給される駆動パルスによって、固体撮像素子、アナログ信号処理部2、及びA/D変換部3に所定のパルスを供給して、これらを駆動する。撮影モードには、静止画像データを記録可能な静止画撮影モードと、動画像データを記録可能な動画撮影モードがある。
デジタル信号処理部6は、A/D変換部3からのデジタル信号に対して、操作部14によって設定された動作モードに応じたデジタル信号処理を行って撮影画像データを生成する。デジタル信号処理部6が行う処理には、黒レベル補正処理(OB処理)、リニアマトリクス補正処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正処理、同時化処理、及びYC変換処理等が含まれる。デジタル信号処理部6は、例えばDSPで構成される。同時化処理とは、1画素データに対してR,G,Bの3つの情報を持たせる処理である。YC変換処理は、同時化処理後の画像データを、Y成分とU成分とV成分の画像データY,U,Vに分解する処理である。
圧縮処理部7は、デジタル信号処理部6で生成された画像データY,U,Vに対して圧縮処理を施す。伸張処理部8は、記録メディア13から得られた圧縮画像データに対して伸張処理を施す。
表示部9は、例えばLCD表示装置を含んで構成され、撮影されてデジタル信号処理を経た撮影画像データに基づく画像を表示する。記録メディア13に記録された圧縮画像データを伸張処理して得た画像データに基づく画像の表示も行う。また、撮影モード時のスルー画像、デジタルカメラの各種状態、操作に関する情報の表示等も可能である。
システム制御部10は、所定のプログラムによって動作するプロセッサを主体に構成され、撮影動作を含むデジタルカメラ全体の統括制御を行う。
内部メモリ11は、例えばDRAMであり、デジタル信号処理部6、圧縮処理部7、伸張処理部8やシステム制御部10のワークメモリとして利用される他、記録メディア13に記録される撮影画像データを一時的に記憶するバッファメモリや表示部9への表示用画像データのバッファメモリとしても利用される。メディアインタフェース12は、メモリカード等の記録メディア13との間のデータの入出力を行うものである。
操作部14は、デジタルカメラ使用時の各種操作を行うものであり、撮影指示を行うためのレリーズボタン(図示せず)を含む。
図2は、図1に示す圧縮処理部7の概略構成を示すブロック図である。図2において図1と同じ構成には同一符号を付してある。
圧縮処理部7は、動画像データの1フレームを構成する画像データY,U,Vのサイズを圧縮用のサイズに変換するサイズ変換部71と、サイズ変換部71でサイズ変換後の変換後画像データY’,U’,V’から圧縮用画像データを生成する圧縮用画像データ生成部72と、圧縮用画像データに対してMPEGに準拠した圧縮符号化処理を行う圧縮符号化部73と、メモリ74とを備える。メモリ74は、サイズ変換部71と圧縮用画像データ生成部72との専用のバスに接続されている。又、前述したマクロブロックという概念を用いると、変換後画像データY’,U’,V’は、それぞれ、第一の方向である水平方向に並ぶ多数のマクロブロックからなるマクロブロック行が、水平方向に直交する第二の方向である垂直方向に多数配列された形式のデータということができる。
圧縮処理部7は、動画像データの1フレームを構成する画像データY,U,Vのサイズを圧縮用のサイズに変換するサイズ変換部71と、サイズ変換部71でサイズ変換後の変換後画像データY’,U’,V’から圧縮用画像データを生成する圧縮用画像データ生成部72と、圧縮用画像データに対してMPEGに準拠した圧縮符号化処理を行う圧縮符号化部73と、メモリ74とを備える。メモリ74は、サイズ変換部71と圧縮用画像データ生成部72との専用のバスに接続されている。又、前述したマクロブロックという概念を用いると、変換後画像データY’,U’,V’は、それぞれ、第一の方向である水平方向に並ぶ多数のマクロブロックからなるマクロブロック行が、水平方向に直交する第二の方向である垂直方向に多数配列された形式のデータということができる。
図3は、図2に示すサイズ変換部71の概略構成を示すブロック図である。
サイズ変換部71は、画像データYの水平方向の画素データを間引いて水平解像度変換を行う水平解像度変換回路71aと、水平解像度変換後の画像データYの2ライン分の画素データを保持可能なバッファ71c,71dと、バッファ71c,71dに保持された2ライン分の画素データを用いて、画像データYの垂直方向の解像度縮小を行う垂直解像度変換回路71bとを備える。尚、サイズ変換部71は、図3に示した同様の回路を、画像データU,Vのサイズ変換用にも別途有する。
サイズ変換部71は、画像データYの水平方向の画素データを間引いて水平解像度変換を行う水平解像度変換回路71aと、水平解像度変換後の画像データYの2ライン分の画素データを保持可能なバッファ71c,71dと、バッファ71c,71dに保持された2ライン分の画素データを用いて、画像データYの垂直方向の解像度縮小を行う垂直解像度変換回路71bとを備える。尚、サイズ変換部71は、図3に示した同様の回路を、画像データU,Vのサイズ変換用にも別途有する。
従来のサイズ変換部71は、図6(b)に示したようなサイズ変換後の画像データY’,U’,V’を、内部メモリ11に記憶するが、本実施形態のサイズ変換部71は、サイズ変換後の画像データY’,U’,V’をメモリ74に記憶する。
メモリ74は、画像データY’記憶用のメモリと、画像データU’記憶用のメモリと,画像データV’記憶用のメモリとを含む。画像データY’記憶用のメモリのサイズは、画像データY’を構成する1つのマクロブロック行と同じサイズである。画像データU’記憶用のメモリのサイズは、画像データU’を構成する1つのマクロブロック行と同じサイズである。画像データV’記憶用のメモリのサイズは、画像データV’を構成する1つのマクロブロック行と同じサイズである。
圧縮用画像データ生成部72は、メモリ74に含まれる画像データY’記憶用のメモリ、画像データU’記憶用のメモリ、画像データV’記憶用のメモリに1つのマクロブロック行が記憶される毎に、メモリ74にアクセスする。そして、メモリ74に記憶された画像データをマクロブロックに分割した後、対応マクロブロックを構成する画素ブロックを読み出し、読み出した画素ブロックを並び替えて内部メモリ11に記憶する処理を行うことで、図6(c)に示したような圧縮用画像データを生成する。
サイズ変換部71は、サイズ変換後の画像データY’,U’,V’を、マクロブロック行単位でメモリ74に記憶していく。即ち、サイズ変換部71は、1つのマクロブロック行をメモリ74に記憶した時点でサイズ変換処理を一時中断し、圧縮用画像データ生成部72が1つのマクロブロック行の読み出しを全て完了した時点でサイズ変換を再開する。サイズ変換再開後、サイズ変換部71は、メモリ74に記憶されているデータに新たに生成したマクロブロック行を上書きして、メモリ74に新たなマクロブロック行を記憶する。サイズ変換部71は、全てのマクロブロック行をメモリ74に記憶するまで、このような処理を繰り返す。
圧縮符号化部73は、圧縮用画像データ生成部72が生成した圧縮用画像データに対して圧縮符号化処理を行い、圧縮後の画像データを記録メディア13に記録する。
次に、圧縮処理部7の動作を説明する。
デジタル信号処理部6によるYC変換処理が完了すると、サイズ変換部71が、画像データY,U,Vを圧縮用のサイズに変換する。画像データYは、最終的に、例えば図6(b)に示すような横n×縦mピクセルの画像データY’に変換される。画像データUは、最終的に、例えば図6(b)に示すような横(n/2)×縦(m/2)ピクセルの画像データU’に変換される。画像データVは、最終的に、例えば図6(b)に示すような横(n/2)×縦(m/2)ピクセルの画像データV’に変換される。ここで、M>m、N>n、(n/N)=(m/M)=Aとする。
デジタル信号処理部6によるYC変換処理が完了すると、サイズ変換部71が、画像データY,U,Vを圧縮用のサイズに変換する。画像データYは、最終的に、例えば図6(b)に示すような横n×縦mピクセルの画像データY’に変換される。画像データUは、最終的に、例えば図6(b)に示すような横(n/2)×縦(m/2)ピクセルの画像データU’に変換される。画像データVは、最終的に、例えば図6(b)に示すような横(n/2)×縦(m/2)ピクセルの画像データV’に変換される。ここで、M>m、N>n、(n/N)=(m/M)=Aとする。
画像データYのうちの16/Aライン分のデータがサイズ変換部71によってサイズ変換されると、メモリ74の画像データY’記憶用のメモリには、図4(a)に示すように、画像データY’の1つのマクロブロック行を構成する縦16×横nピクセルの画像データY’が記憶された状態となる。同様に、メモリ74の画像データU’記憶用のメモリには、図4(b)に示すように、画像データU’の1つのマクロブロック行を構成する縦8×横n/2ピクセルの画像データU’が記憶された状態となる。同様に、メモリ74の画像データV’記憶用のメモリには、図4(c)に示すように、画像データV’の1つのマクロブロック行を構成する縦8×横n/2ピクセルの画像データV’が記憶された状態となる。
サイズ変換部71は、メモリ74に図4(a),(b),(c)に示したような画像データを記憶すると、サイズ変換処理を一時中断する。サイズ変換部71がメモリ74に画像データを記憶した時点では、メモリ74に記憶されている画像データはマクロブロックには分割されていない。このため、図4(a),(b),(c)に示したような画像データがメモリ74に記憶されると、圧縮用画像データ生成部72は、画像データY’記憶用のメモリ、画像データU’記憶用のメモリ、画像データV’記憶用のメモリのそれぞれに記憶されている画像データをマクロブロックに分割する。そして、対応マクロブロックを構成する画素ブロックa〜fをメモリ74から順次読み出して、図6(c)に示すような並び順で内部メモリ11に記憶していく。
圧縮用画像データ生成部72がメモリ74に記憶された画素ブロックを全て読み出した後、サイズ変換部71は、画像データY,U,Vのそれぞれの次の16/Aライン分のデータのサイズ変換処理を再開してメモリ74に記憶している画像データを更新する。画像データが更新されると、圧縮用画像データ生成部72が画素ブロックを読み出して内部メモリ11に記憶する。画像データY,U,Vの全てがサイズ変換されるまで、上述した処理が繰り返されることで、内部メモリ11に圧縮用画像データが記憶される。
圧縮用画像データの記憶が完了すると、圧縮符号化部73が、対応マクロブロック単位で内部メモリ11にアクセスして圧縮用画像データの圧縮符号化処理を行う。
以上のように、本実施形態で説明したデジタルカメラは、サイズ変換部71でサイズ変換後の画像データがメモリ74に記憶され、圧縮用画像データ生成部72が、メモリ74に記憶された画像データから圧縮用画像データを生成する。従来では、サイズ変換部71でサイズ変換後の画像データが内部メモリ11に記憶され、圧縮用画像データ生成部72が、内部メモリ11に何度もアクセスして、圧縮用画像データを生成していた。これに対し、本実施形態で説明したデジタルカメラによれば、サイズ変換部71から内部メモリ11へのアクセス回数と、圧縮用画像データ生成部72から内部メモリ11へのアクセス回数を減らすことができる。このため、圧縮処理部7がバス15を占有する時間を少なくすることができ、動画撮影時におけるデジタルカメラのシステム性能を向上させることができる。
又、本実施形態で説明したデジタルカメラは、サイズ変換部71がサイズ変換後の画像データをマクロブロック行単位でメモリ74に記憶していくため、画像データY’記憶用のメモリの容量は、少なくとも画像データY’を構成する1つのマクロブロック行のデータ量と同じであれば良い。同様に、画像データU’記憶用のメモリの容量は、少なくとも画像データU’を構成する1つのマクロブロック行のデータ量と同じであれば良い。同様に、画像データV’記憶用のメモリの容量は、少なくとも画像データV’を構成する1つのマクロブロック行のデータ量と同じであれば良い。このように、メモリ74の容量が小さくてすむため、圧縮処理部7の面積をあまり大きくすることなく、且つ、コストをあまり上げることなく、システム性能を向上させることができる。
メモリ74のサイズは小さい方がデジタルカメラの低コスト化や小型化の面で好ましい。例えば、図5に示すように、サイズ変換部71が、画像データY,U,Vそれぞれを水平方向に複数のエリアに分割し、各分割エリア毎にサイズ変換処理を行うようにする。例えば、画像データY,U,Vを2つに分割した場合、サイズ変換部71がメモリ74に記憶する1つのマクロブロック行は、画像データY,U,Vを分割しない場合の半分のサイズになる。このため、メモリ74の水平方向のサイズを1/2にすることができ、更なるコスト削減及び小型化が可能である。
尚、以上の説明では、メモリ74に、画像データY’記憶用のメモリと、画像データU’記憶用のメモリと、画像データV’記憶用のメモリとが含まれるとしたが、メモリ74には画像データY’記憶用のメモリが最低限あれば良い。この場合は、サイズ変換部71が、画像データY,U,Vのサイズ変換処理をそれぞれ並行して行うのではなく、順番に行うようにすれば良い。又、メモリ74が、画像データY’記憶用のメモリと、画像データU’記憶用のメモリと、画像データV’記憶用のメモリをそれぞれ複数有する構成であっても良い。例えば、画像データY’,U’,V’記憶用のメモリがそれぞれ2つあった場合には、圧縮用画像データ生成部72が一方のメモリから画素ブロックの読み込みを行っている際中に、サイズ変換部71がもう一方のメモリに次のマクロブロック行を記憶するといったことが可能となり、圧縮処理を高速に行うことができる。
又、圧縮された画像データを伸張する場合には、上述した圧縮処理と逆のことを行えば良い。内部メモリ11に圧縮画像データが記憶されると、伸張処理部8は、この圧縮画像データを復号化して図6(c)に示すような形式の画像データを得る。次に、伸張処理部8は、図6(c)に示すような形式の画像データから画素ブロックを読み出して、伸張処理部内のメモリに、図4(a)〜(c)に示すように並び替えて記憶していく。メモリに画像データが記憶されると、伸張処理部のサイズ変換部が、メモリに記憶された画像データから表示用サイズの画像データの一部を生成し、内部メモリ11に記憶する。このような処理を繰り返すことで、圧縮画像データの伸張時においても、バス15を占有する時間を短くすることができる。
1 撮像部
2 アナログ信号処理部
3 A/D変換部
4 駆動部
6 デジタル信号処理部
7 圧縮処理部
8 伸張処理部
9 表示部
10 システム制御部
11 内部メモリ
12 メディアインタフェース
13 記録メディア
14 操作部
15 システムバス
71 サイズ変換部
72 圧縮用画像データ生成部
73 圧縮符号化部
2 アナログ信号処理部
3 A/D変換部
4 駆動部
6 デジタル信号処理部
7 圧縮処理部
8 伸張処理部
9 表示部
10 システム制御部
11 内部メモリ
12 メディアインタフェース
13 記録メディア
14 操作部
15 システムバス
71 サイズ変換部
72 圧縮用画像データ生成部
73 圧縮符号化部
Claims (2)
- 動画像データの圧縮機能を有する撮像装置であって、
前記動画像データの1フレームを構成する画像データを、圧縮用のサイズに変換するサイズ変換手段と、
前記サイズ変換後の前記画像データである変換後画像データを、1つ以上の画素ブロックからなり圧縮符号化処理が可能な形式を有するマクロブロックに分割し、前記マクロブロックを構成する前記画素ブロックを並び替えて、前記変換後画像データから圧縮用画像データを生成する圧縮用画像データ生成手段と、
前記圧縮用画像データに対して圧縮符号化処理を行う圧縮符号化手段と、
前記サイズ変換手段及び前記圧縮用画像データ生成手段専用のバスに接続されたメモリとを備え、
前記変換後画像データは、第一の方向に並ぶ多数の前記マクロブロックからなるマクロブロック行が、前記第一の方向に直交する第二の方向に多数配列される形式であり、
前記サイズ変換手段は、前記変換後画像データを、前記マクロブロック行単位で前記メモリに記憶していき、
前記圧縮用画像データ生成手段は、前記メモリに記録される前記マクロブロック行から前記圧縮用画像データを生成する撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置であって、
前記サイズ変換手段は、前記画像データを前記第一の方向に複数のエリアに分割し、前記複数のエリア毎にサイズ変換処理を行う撮像装置。
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