JP4723898B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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前記特許文献1に記載の登山用ナビゲーション装置は、地図情報格納部に格納した地図情報を予め入力した登山予定ルートに応じて表示させ、現在位置の地形斜度と、当該斜度を通過する時間から、これから通過する登山ルートの所要時間を算出するようにしたもので、登山ルートにおける所要時間を通過してきた現在地点までの実績値を基に、目的地までの所要時間を予測するため、当日の登山ペースに沿った到着時間の予測が簡単に行える効果がある。
また特許文献2に記載の観光情報提供システムは、通信端末からの要求に応じた経路を特定し、経路における目的地周辺の観光情報を通信端末に提供するようにしたもので、経路周辺の観光情報も得ることができるため、乗り換え時間等を利用して経路周辺の観光ができる等、きめの細かい観光案内が可能になる等の効果がある。
また前記特許文献2に記載の観光情報提供システムは、前記特許文献1とは逆に使用目的が観光案内のみに限定されるため、登山等には利用できない等の問題がある。
本発明はかかる問題を解消するためになされたもので、登山や観光等に使用できる汎用性の高いナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
また紙地図のように、折り畳まれた地図をその都度広げて現在位置を確認したり、目的地までのルートを再確認する等の作業が不要となるため、登山や観光等を十分に楽しむことができる上、登山と観光の両方に使用できることは勿論、海上等でも使用できるため汎用性も高い。
図1は紙地図の展開図、図2はナビゲーション装置の正面図、図3は同ブロック図、図4は作用を示すフローチャートである。
図1に示す紙地図1は、例えばA0サイズの用紙のほぼ全面に地図2を印刷またはパソコンからプリントアウトしたもので、登山地図の場合は山岳地が、観光案内地図の場合は観光地が地図表示されている。
紙地図1に表示された地図2は、周囲に余白1aを残して全体が縦線1bと横線1cにより升目状に区画されていて、縦軸の余白1aには、各区画部2a毎に例えばアルファベットで符号3が付されており、横軸の余白1aには、各区画部2a毎に例えば数字で符号4が付されており、縦軸と横軸の交点に位置する区画部2aのアドレスが符号3,4から、例えば、E3のように設定されている。
表示手段6はタッチパネルを兼ねていて、図示しない入力ペンで触れることにより各種機能が実行できるようになっており、表示手段6の例えば上部と下部にメニュー表示部8、9が表示されている。
上部メニュー表示部8には、地図を見る上で必要な例えば「地図を表示する」や、「地図を拡大または縮小する」等の各種メニューが複数のアイコン8aにより表示されていて、メニューのアイコン8aを入力ペンで1クリックすると、そのメニューの機能説明文が表示手段6に表示され、2クリックするとそのメニューが実行できるようになっており、スケール表示部8bには、表示手段6に表示させた地図の縮尺に応じたスケールバーが表示され、上部メニュー表示部8の下側には、現在時間と到着時間をアナログとデジタルで表示する時計表示部8c、8dが左右に離間して表示されている。
その他にもGPSの受信状態を表示するGPS捕捉表示部9bや、現在位置から目的地までの直線距離が距離表示部9cに表示され、アイコン9aの下側には、GPSにより検出された現在位置を緯度と経度により表示する現在位置表示部9dが表示されており、現在位置表示部9dの例えば右端には、アドレス表示部9eが表示されている。
ナビゲーション装置本体5に設けられた演算処理手段12には、GPSからの位置情報を受信するGPS受信手段13と、地図情報記憶手段14及び記憶手段15が接続されていて、地図情報記憶手段14には、紙地図1に表示された地図2と、縦横線1b、1cで升目状に区画された区画部2a及びそのアドレスがデジタルデータ化され、かつ関連付けて記憶されており、記憶手段15には、地図表示プログラムが記憶されていると共に、図示しないパソコンに接続することにより、予めパソコンに入力した地図データや、登山計画等のデータが記憶手段15にダウンロードできるようになっている。
またパソコンより地図データをダウンロードしたメモリカード等の記録媒体(図示せず)をナビゲーション装置本体5に装着することによっても、地図データや登山計画等のデータがナビゲーション装置本体5で利用できるようになっている。
紙地図1を使用して例えば登山計画を作成する場合、紙地図1を広げて登山ルートを設定するが、このとき登山ルートで通る紙地図1の区画部2aを、そのアドレス毎に登山計画書にメモしておけば、さらに容易に目的とする区画部2aをナビゲーション装置本体5の表示手段6に表示可能となる。
またパソコンが使用できる環境にある場合は、パソコンに紙地図1を電子データ化した登山地図を表示させて登山ルートを設定し、出発時間や途中通過時間、到着時間等の予定時刻やその他のデータを記入した登山計画書を作成し、その登山計画書を地図データに関連付けてナビゲーション装置本体5の記憶手段15に直接ダウンロードするか、記録媒体にダウンロードした後、記録媒体をナビゲーション装置本体5に装着して使用するようにしてもよい。
ナビゲーション装置本体5にアドレスを入力する方法としは、ナビゲーション装置本体5の入力手段7から機能キー7aを操作して表示手段6上にキーボードを表示させ、キーボードを入力ペンでタッチしてアドレスを入力するもので、例えば紙地図1上のアドレスがE6の区画部2aを表示させる場合は、キーボードからE6と入力する。
予め登山計画書の出発地点にアドレスをメモ書きしてある場合は、そのアドレスをキーボードより入力すれば、紙地図1を広げて出発地点のアドレスを読み出す必要がない。
キーボードよりアドレスを入力した後キーボードを表示手段6より消去すると、ステップS2で入力したアドレスの区画部2aが、図2に示すように北側を上にして表示手段6に表示され、また表示手段6右下部に設けられたアドレス表示部9に区画部2aのアドレス「E6」が表示される。
次にステップS2で出発地と中継点、目的地、出発時間等の登山情報を入力ペンや入力手段7により入力すると、表示手段6に表示された地図上に中継点や目的地が例えば丸印6bで表示され、現在位置の矢印6aと丸印6bの間が青色の直線6cにより図1に示すように結ばれると共に、ステップS3で演算処理手段12は、現在位置から中継点または目的地までの距離と歩行速度から中継点または目的地までの時間を演算し、おおよその到着予定時間を到着時間表示部8dに表示する。
なおメニュー表示部8,9に表示されたアイコン8a,9aの機能が分からない場合は、アイコン8a,9aを1クリックすると、アイコン8a,9aの機能説明が表示手段6に表示されるので、マニュアルが手元にない場合でも、アイコン8a,9aを操作してナビゲーション装置本体5を使いこなすことが可能になる。
登山中現在位置を示す矢印6aは常に表示手段6の中央位置にあって、登山者の進行方向を示しており、表示手段6に表示された地図が北側を上にしてスクロールすると共に、ステップS3では、現在位置の移動速度から歩行速度を算出して、中継点または目的地までの残りの距離と歩行速度から目的地の到着予定時間を逐次演算し、始めに演算した到着予定時間に誤差が生じた場合は到着時間表示部8dに表示された到着予定時間を修正するため、登山者の体調や天候の変化等により予定時間に誤差が生じた場合でも、到着予定時間を容易に把握することができる。
これによって登山者は、ナビゲーション装置本体5の表示手段6に表示される地図と現在位置及び進行方向を示す矢印6a、現在位置と中継点または目的地を結ぶ直線6cの色を見ることにより、道に迷うことなく中継点や目的地へと進むことができるため、安心して登山を楽しむことができるようになる。
以下ステップS4からステップS7を繰り返しながら、ステップS7の中継点または目的地へ到着するまで登山を続けるが、地図のスクロールを繰り返している間に、自身が地図上のどこの場所に居るかが把握できなくなる場合がある。
また現在位置の周囲に遠望する山や川等の名称や地名を知りたい場合も生じる。このような場合は紙地図1を広げて、表示手段6のアドレス表示部9eに表示されたアドレスから、現在表示手段6に表示されている地図の区画部2aが紙地図1上のどの位置にあるか確認する。
これによって紙地図1上の現在位置が把握できるので、その位置から見える山や川を紙地図1で確認することにより、山や川の名称、地名等を容易に知ることができるため、登山の楽しみも倍増する。
例えば観光案内地図よりなる紙地図1により観光地を選定したら、観光地までの行き方、利用する乗り物、出発時間等をメモした観光計画書を作成する。
パソコンが使用できる環境にある場合は、パソコンのモニタに観光地図を表示させて、行きたい観光地や利用する乗物、出発時間等のデータを入力して、観光データを作成する。
パソコンで作成した観光データは、ナビゲーション装置本体5に直接ダウンロードするか、一旦記録媒体にダウンロードした後ナビゲーション装置本体5に取り込む。
また演算処理手段12は、GPS受信手段13が受信した位置情報の経時的変化から歩行者の進む方向を演算して、現在位置に表示された矢印6aを進行方向へ向けると同時に、現在位置の移動速度から歩行速度を算出して、目的までの残りの距離と歩行速度から目的地の到着予定時間を逐次演算し、始めに演算した到着予定時間に誤差が生じた場合は到着時間表示部8dに表示された到着予定時間を修正するため、観光する人の体調や天候の変化等により予定時間に誤差が生じた場合でも、到着予定時間を容易に把握することができる。
これによって観光する人は、ナビゲーション装置本体5の表示手段6に表示される地図と現在位置及び進行方向を示す矢印6a、現在位置と中継点または目的地を結ぶ直線6cの色を見ることにより、道に迷うことなく中継点や目的地へと進むことができるため、安心して観光を楽しむことができるようになる。
特に観光案内地図の場合、登山地図に比べて紙地図1上に表示された地図2の範囲は狭いが、区画部2aを拡大してナビゲーション装置本体5の表示手段6へ表示することができるため、鉄道や駅、道路、地名等まで細かく表示できる上、GPS機能を利用することにより、表示手段6に表示された地図上に現在位置を矢印6aで表示することもできる。
以上は登山や観光案内のように、予め表示手段6に表示させた地図により道案内する場合であるが、道のない例えば海上等において現在位置から目的地までを最短距離で航行する船舶のナビゲーション装置としても使用することができる。
また升目の任意な個所を入力ペンでタッチすることにより、任意な場所の区画部2aをナビゲーション装置本体5の表示手段6に表示させることも可能になる。
2 地図
2a 区画部
3 符号
4 符号
5 ナビゲーション装置本体
6 表示手段
6c 直線
7 入力手段
8 上部メニュー表示部
8c 現在時間表示部
8d 到着時間表示部
9 下部メニュー表示部
9d 現在位置表示部
9e アドレス表示部
12 演算処理手段
13 GPS受信手段
14 地図記憶手段
Claims (5)
- 表示手段に表示された地図上に現在位置と目的地を表示させて、現在位置から目的地までの経路をガイドするナビゲーション装置であって、GPS信号を受信して、前記表示手段表示された地図上に現在位置を表示するGPS受信手段と、地図を升目状に区画し、かつ縦軸及び横軸方向に異なる符合を付して、各区画部毎に前記符号によりアドレスを設定した紙地図の地図情報を電子データ化し、かつ前記紙地図のアドレスと関連付けて記憶した地図情報記憶手段と、入力手段により入力された目的地と前記現在位置を直線で結び、かつ前記現在位置の移動とともに進行方向と前記目的地までの距離を演算して、前記表示手段の前記現在位置に進行方向を表示すると同時に、前記目的地までの距離が、進行につれて減少しない場合、進行につれて増加する場合、進行につれて減少する場合、によって直線の色を変化させる演算処理手段とを具備したことを特徴とするナビゲーション装置。
- 前記表示手段に、複数のアイコンにより形成されたメニュー表示部を設け、かつ前記アイコンを入力ペンにより1クリックすると、そのアイコンの機能説明を前記表示部に表示し、2クリックすると選択したメニューを実行するようにしてなる請求項1に記載のナビゲーション装置。
- 前記表示手段に、現在時間と到着時間、表示させた地図の区画部に該当するアドレスを表示するアドレス表示部、前記現在位置から前記目的地までの距離、現在位置を緯度と経度で表示する現在位置表示部の少なくとも1つを表示してなる請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
- 前記アドレス表示部に前記紙地図と同様な升目を表示して、前記表示部に表示させた前記区画部の該当個所を、前記升目上に着色表示してなる請求項3に記載のナビゲーション装置。
- 前記表示部に表示させた前記升目状区画部の任意個所を入力ペンでクリックすることにより、その区画部を前記表示部に表示してなる請求項4に記載のナビゲーション装置。
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