JP4723730B2 - 遊技機の回転リール装置及び遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、略円筒状または多角柱状の回転リールの側面に複数の図柄を回転方向に配列形成してその一を選択的に所定の表示位置に表示させ、この表示された図柄により当選の有無を決定する遊技機、及びその遊技機に用いられる回転リール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機やスロットマシンのような、図柄あわせにより当選を決定する遊技機における、図柄表示のための回転リール装置の構成としては、例えば、特許第2720121号公報に記載のものが知られている。この種の回転リール装置においては、ステッピングモータにより回転駆動される回転リールに、その原点を示す原点表示片を設け、この原点表示片がフォトセンサーの光路を遮断することにより、回転リールの一回転を検出するように構成されている。そして、メイン制御回路によって特定の図柄を表示すべき旨が決定された場合、前記ステッピングモータは、フォトセンサーにより原点検出されてから所定パルス後に停止するよう制御される。ここで、フォトセンサーは、ステッピングモータが取り付けられるモータ取付板の上に設置されたセンサーホルダの上面に配置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような特許第2720121号公報に記載の従来技術においては、モータ取付板の上にセンサーホルダをねじ止めで設置し、その上でさらにセンサーホルダ上にセンサーを設置するという工程が必要であったので、部品点数及び工数が増え、装置コストが上がるという問題が生じた。また、フォトセンサーの位置精度が、モータ取付板とセンサーホルダとの取付精度と、センサーホルダとフォトセンサーとの取付精度の2つに依存するため、フォトセンサーの位置精度を高めることが難しく、回転リールの回転方向にフォトセンサーの位置ずれが生じると、図柄表示にずれが生じるという問題が生じた。
【0004】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、製造コストが低減でき、かつ図柄ずれが発生しない遊技機の回転リール装置、及び遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機の回転リール装置は、回転リールと、その回転リールを回転させるモータと、そのモータを取り付けるために、前記回転リールの回転平面と略平行に配置されたモータ取付板と、前記回転リールの回転状態を検出するための回転センサーと、その回転センサーを取り付けるためのセンサー取付部とを備えた遊技機の回転リール装置であって、前記センサー取付部は、前記回転リールの回転平面と交差する方向に前記モータ取付板から切り起こされた舌片から構成され、前記舌片は、前記モータ取付板から、前記回転リールの回転平面と平行で且つその回転中心を通る中心線に沿って、前記中心線を跨ぎ且つ当該中心線に沿った片持ち梁状に切り出され、前記舌片は、その固定端において、前記中心線と直交する折り曲げ線に沿って折り曲げられるように前記モータ取付板から切り起こされた第一舌片と、前記中心線を跨ぐように延設され、当該中心線上またはその近傍位置において前記回転センサーが取り付けられる第二舌片とからなり、前記回転センサーは、発光部と受光部とを備えた光センサーにより構成され、前記回転リールには、前記発光部と受光部との間の光路を遮断するための遮光片が設けられているものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転リール装置を備えた遊技機であって、前記回転リールの停止を指示する停止指示手段と、その停止指示手段の停止指示に基づき、回転中の前記回転リールを、その回転方向における所定の態様で停止させる停止手段とを備えている。
【0013】
請求項2に記載の発明では、停止指示手段は、例えば、遊戯者の適宜操作や、遊技機全体の制御を行う制御回路等で生成された所定の信号に基づいて、回転リールの回転停止を指示する。停止手段は、前記停止指示手段による停止指示に基づき、回転中の回転リールを、回転リール上の所定の図柄が遊技機における所定位置に表示されるように、その回転方向における所定の態様で停止させる。
【0014】
請求項3に記載の遊技機は、前記停止指示手段の停止指示に基づき、回転中の前記回転リールを、前記遮光片による前記光路の遮断解除から所定タイミングで停止させる停止手段とを備えている。
【0015】
また、請求項3に記載の遊技機では、前記停止指示手段は、回転中の回転リールの停止を指示し、停止手段は、決定手段の図柄決定作用に基づき、回転中の前記回転リールを、前記遮光片による前記光路の遮断解除から所定タイミングで停止させる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
図1は、本発明を適用した実施例であるスロットマシンを正面からみた外観図である。また、図2は、その内部構成の概略を示す図である。
【0018】
スロットマシン100は、ボックス形状の本体フレーム102の前面に、各種の表示を行ったりスイッチを配置した前面パネル103を配置してなる。前記本体フレーム102の中空内部には、その上段位置に、本発明の回転リール装置に相当するリールブロック104と、制御回路を含む回路基板105などが組み込まれ、下段位置には、多数枚のメダルを収容するメダル放出機106などが組み込まれている。
【0019】
リールブロック104の詳細な構成については後述するが、このリールブロック104には、周面に図柄を有する3つのリール131(左リール131a、中リール131b、右リール131c)が備えられている。そして、リールブロック104は、本体フレーム102に備えられ、その幅方向に掛け渡されるように配置された搭載板150の上に搭載される。
【0020】
前面パネル103には、左リール131a、中リール131b、右リール131cの連続する3つ図柄を外部に表示するためのリール窓110と、各リール131の回転を開始させるためのレバーもしくはスイッチであるスターター112と、メダル投入口114と、メダル払出口116と、メダル受け皿118と、遊戯者が左リール131a、中リール131b、および右リール131cを停止させるためのストップボタン121、122、123とが備えられている。なお、各リール131の停止は、これらのストップボタン121〜123の操作に基づく手動停止の場合の他、図示しない切換スイッチにより、自動停止(スターター112の操作に基づき、制御回路によって、乱数などにより、リール窓110に表示すべき図柄を決定し、自動的に各リール131を順次停止させるモード)に切り換えられるように構成してもよい。
【0021】
一般には、リール窓110はガラス等の透明部材が用いられており、図示の如く、横及び斜めに入賞ラインが表示されている。遊戯者は、まずメダルを1枚ないし複数枚メダルを投入口114に投入した後に、スターター112を操作することで、全リールの回転を開始させる。次に、ストップボタン121〜123を押下することで、各リール131の回転を任意の順序で停止させていく。
【0022】
ゲームは、メダルの投入枚数に従い直線上(例えば、メダル1枚投入時は水平な入賞ライン3本のうちの真ん中1本、メダル2枚投入時は水平な入賞ライン3本、メダル3枚投入時は水平な入賞ライン3本と斜め方向の入賞ライン2本の合計5本の直線上)に特定の図柄が揃うと、「役」や「大当たり」(ボーナスゲームやビッグ・ボーナスゲーム)となり、それに応じたゲームの開始になったり、所定の枚数のメダルをメダル払い出し口116からメダル受け皿口118へ排出する。なお、メダルの排出に代わって、スロットマシンをクレジット処理の状態にしておくと、メダルの払い出しは所定度数(例えば50度数)に達するか、または前面パネル103上の終了ボタンが操作されるまでなされず、前面パネル上のクレジット表示器に現在のクレジット度数(メダル枚数に相当)が表示される。
【0023】
次に、図3〜図5を用いて、本発明の回転リール装置に相当するリールブロック104の構成について詳細に説明する。
【0024】
図3は、前記リールブロック104の外観を正面視した概略構成図であり、説明の便宜のため、その一部を省略したり切り欠いて図示している。
【0025】
リールブロック104は、リール131と、そのリール131を回転させるためのモータ133と、そのモータを取り付けるために、リール131の回転平面と略平行に配置されたモータ取付板135と、リール131の回転状態を検出するためのセンサー137とを、各3組備えている。そして、3組のモータ取付板135は、それぞれ、リールブロック104の筐体をなすフレーム140に装着される。また、フレーム140の底部における両端には、前記本体フレーム102に対してリールブロック104を装着するために利用される耳部142が形成されている。
【0026】
リール131は、肉抜きを施した薄肉円筒形状のリールドラム131aと、そのリールドラム131aの上面に対して円筒形状の内側に向けて落ち込むように段差を付けられたフランジ部131bと、そのフランジ部131bから放射状に伸びてリールドラム131aに接続するスポーク131cとから構成され、これらは合成樹脂の射出成形により一体に形成される。リールドラム131aの外周面には、所定間隔で図柄が表示された図示しないリールテープがそれぞれ巻き付けられる。
【0027】
図4は、モータ取付板135の外観図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。モータ取付板135は、1枚の金属板にプレス加工等の板金加工を施すことにより形成される。そして、モータ取付板135には、プレス加工等により略短冊状に切り出され、且つリール131の回転中心線M(リール131の回転平面と平行な直線であって、リール131の回転中心を通るもの)に沿って折り曲げ加工により切り起こされた舌片からなるセンサー取付部144が形成されている。
【0028】
センサー取付部144は、モータ取付板135から回転中心線Mに沿って切り起こされた第一舌片144aと、リールの回転平面と略平行な平面状に形成され且つ回転中心線Mに沿って延設された第二舌片144bとからなる。そして、この第二舌片144bには、センサー137を取り付けるための取付孔144cが形成されている。第二舌片144bは、少なくとも一部が回転中心線Mに跨っており、センサー取付孔144cは、図5に示す如くセンサー137が回転中心線Mに跨って設置されるように形成される。そして、第一舌片144aは、第二舌片144bが跨ぐ回転中心線Mと垂直な折り曲げ線で曲げ加工することにより、当該回転中心線Mに沿って切り起こされている。なお、第二舌片144bには、センサー137を取り付けるためセンサー取付孔144cを一対設けたが、これに代えて、第二舌片144bの両サイドに切り欠きを形成してもよい。
【0029】
図5は、モータ取付板135に対して、リール131やモータ133、センサー137を組み付けた様子を示す概略図である。
【0030】
各リール131は、フランジ部131bに固定されたハブ132を介してモータ133の回転軸に固定されることにより、回動可能に軸支されている。
【0031】
センサー137は、回転中心線Mの上、またはその近傍に設置される。より好ましくは、センサー137は、回転中心線Mに対して対称となるように、回転中心線Mに跨って配置される。なお、センサー137としては、例えば、互いに対面した発光部と受光部とを略U字型の筐体に備え、その光路の遮断を検知する光路遮断型の光センサーや、発光部からの照射光を反射面において反射させ受光部で受光する反射型の光センサーや、磁気センサー等、回転体の回転状態を検知可能な任意のセンサーを用いることができるが、光センサーを用いた場合には、その光軸と回転中心軸Mとを平行にする。また、センサー137の底部には、前記センサー取付孔144cに嵌合するように嵌合部(図示せず)が設けられている。
【0032】
リール131には、センサー137によるリール131の回転状態検知のために用いられる検出子146が設置されている。検出子146としては、センサーの種類により各種のものが用いられる。例えば、図3や図5に示したような、発光部137aと受光部137bとからなる光路遮断型の光センサーを用いた場合には、図示の検出子146のような略L字型の棒状部材や、光透過スリットを設けた薄肉円筒部材を用いることができる。この場合、センサー137の光路遮断のための部材である検出子146の寸法が、リール131の高さ方向(リール131の回転中心軸と平行な方向)について長くなりすぎないように、検出子146は図示の如くフランジ部131bに取り付けられる。
【0033】
ここで、図4に示したモータ取付板135においては、真っ直ぐな略短冊状の舌片を切り起こすことにより、第二舌片144bのみならず、第一舌片144aまでも、回転中心線Mを跨ぐように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。要するに、少なくともセンサー137が装着される第二舌片144bについては回転中心線Mを跨いでおり、これを支持する第一舌片144aについては、この回転中心線Mと垂直の折り曲げ線で回転中心線Mに沿って切り起こされていればよい。すなわち、切り起こし加工が当該回転中心線Mに沿った方向でなされるため、切り起こし加工の加工精度に多少の誤差が生じても、センサー位置はリール131の回転中心線M上でリール131の回転半径方向に誤差が生ずるにすぎず、リール131の回転方向については切り起こし加工の誤差による影響なく常に一定の位置で光路遮断を検出できるので、リール131の回転停止制御にあたって停止位置ずれが生じることがない。よって、厳密な加工精度を要求されることなく、前面パネル103のリール窓110における各リール131の図柄表示のずれを有効に防止することができる。
【0034】
図6は、リールブロック104を本体フレーム102に搭載するための搭載板150の概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)はスロットマシン100の手前側から見た正面図である。搭載板150は、鋼板にプレスや曲げ等の板金加工を施すことにより形成され、スロットマシン100の設置面(地平面)と略平行な平面を構成する平板部151と、この平板部151から切り起こされたフック152とからなる。フック152は、スロットマシン100の幅方向に一対設けられ、リールブロック104の耳部142と嵌め合うことにより、平板部151上にリールブロック104を固定する。
【0035】
図7は、前記搭載板150の側方視断面図であり、(b)はフック152付近を特に拡大したものである。フック152は、板バネ部154と、突起部156と、導入部158とから構成される。板バネ部154は、平板部151から切り起こされ、平板部151の形成する平面に対してやや下向きに延設されており、その先の自由端付近において、プレス加工により下向きに凸設された突起部156が形成されるとともに、その突起部156の先は、平板部151の形成する平面に対してやや上向きに折り曲げられることにより、導入部158が形成されている。そして、図8に示すように、リールブロック104は、搭載板150上において、スロットマシン100の手前側から奥側に向けて送り込まれ、リールブロック104の耳部142は、搭載板150の平板部151とフック152との間の空間に挿入される。このとき、図9に示すように、耳部142が導入部158に当接することによって、やや下向きに延設された板バネ部154が上側に押し広げられ、さらに奥まで送り込まれると、耳部142に設けられた固定孔142bに対して突起部156がはまり込む。そして、押し広げられた板バネ部154の耳部142に対する下方向の付勢力と、固定孔142bと突起部156との嵌合とによって、リールブロック104は、搭載板150上に簡易且つ確実に固定される。そして、リールブロック104を搭載板150から取り外す際には、導入部158をドライバー等で押し広げつつリールブロック104を引き出すことにより、極めて簡易にリールブロック104を取り外すことができるので、リールブロック104の故障の場合の部品や基板の交換が極めて容易に行える。
【0036】
次に、図10及び図11を用いて、本実施の形態のスロットマシン100の具体的な動作説明を行う。
【0037】
図10は、本スロットマシン100の制御回路構成の概略を示す図である。
【0038】
回路基板105には、少なくとも、CPU22と、リード・オンリー・メモリ(ROM)28と、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)29と、メダルセンサー23や停止スイッチ24その他の各種スイッチに接続される入力インターフェース27と、モータ制御部30とホッパー制御部31とに接続された入出力インターフェース32と、ランプ制御部33に接続された出力インターフェース34と、スピーカ35に接続されたサウンド出力部36とが配設されている。
【0039】
スロットマシン100の全体の制御回路を構成するマイクロプロセッサであるCPU22は、バス50を介して、周辺部との制御信号やデータの受け渡しを行う。メダルセンサー23は、メダル投入口114より投入された遊戯メダルを感知する。停止スイッチ24は、リール131を停止させるための停止ボタン121、122、123が押されたときに作動する。スタートセンサー25は、スターター112が操作されたことを感知する。ベットスイッチ26は、前面パネル103における遊戯者の操作により、クレジット処理時におけるベット枚数を指定するためのスイッチである。そして、これらのセンサー及び各スイッチは、入力インターフェース27及びバス50を介してCPU22と接続されている。
【0040】
ROM28は、本スロットマシン100の制御を行うためのプログラムや、前記リール131の停止制御を行うための制御データテーブル等を含んでいる。RAM29は、ROM28に格納された各種プログラムのワークエリア等として機能する。これらROM28及びRAM29は、バス50を介してCPU22に接続される。
【0041】
モータ制御部30は、リール131の回転の制御を行う。ホッパー制御部31は、メダルの払い出しの制御を行う。そして、モータ制御部30及びホッパー制御部31は、入出力インターフェース32を経てバス50を介してCPU22へ接続されている。
【0042】
ランプ制御部33は、種々のランプを遊技の状態に応じて点灯/消灯させるための制御部であり、CPU22よりバス50と出力インターフェース34を介して、CPU22の制御に基づき、点灯/消灯が制御される。スピーカ35は、サウンド出力部36を介したCPU22の制御に基づき、遊技の状態に応じて各種の音声を出力する。
【0043】
自動/手動停止切換スイッチ40は、前面パネル103の表面もしくは裏面、または回路基板105上もしくは本体フレーム102内に設けられ、入力インターフェース27を介してCPU22に接続されており、リール131の停止を、遊戯者のストップボタン121〜123の操作に基づき手動停止させるか自動停止させるかのいずれのモードに設定するために操作される。
【0044】
次に、本発明の実施の形態における制御について、図11のフローチャートを用いて各ステップに従い詳細に説明する。
【0045】
まず、自動/手動停止切換スイッチ40によってリール131の停止モードが手動停止モードまたは自動停止モードのいずれに設定されているかを、前面パネル103上においてランプ等の表示手段により表示する(ステップ40:以下、ステップをSと略す)。
【0046】
次に、遊戯者が1ないし数枚のメダルをメダル投入口114より投入(ベット)する(S41)。この時に投入するメダルの枚数に対応して、入賞ラインの数が決定される。
【0047】
そして、遊戯者がスターター112を操作することにより、各リール131(左リール131a、中リール131b、右リール131c)の回転を始める(S42)。
【0048】
続いて、リール131の停止モードが自動停止モードか手動停止モードかのいずれに設定されているかを判断する(S43)。その結果、自動停止モードでない場合(手動停止モード:S43=NO)は、S44〜S46を実行することになり、自動停止モード(S43=YES)の場合は、S49へ進む。
【0049】
手動停止モードの場合(S43=NO)、遊戯者がストップボタン121、122、123を順不同に押すことにより、対応する左リール131a、中リール131b、右リール131cを停止させる操作を行うと、それに応じて各リールが停止する(S44、S45、S46)。
【0050】
ここで、CPU22は、左リール131a、中リール131b、右リール131cにそれぞれ配設されている検出子146が各センサー137の光路を遮断した後遮断を解除することにより各センサー137において発生する検出パルスのタイミングを捉えることにより、各リールの原点を把握している。そして、各リールの周面に均等間隔で配置された図柄を、リール窓110における各入賞ラインに沿って正しく配列させるためには、各図柄の略中心が中央の水平入賞ラインに一致するように各リールを停止させる必要がある。したがって、各リール131a〜131cを停止させるために遊戯者がストップボタン121〜123を操作しても、その際の各リールにおける図柄の略中心位置が水平入賞ラインからずれている場合には直ちに各リールを停止させることはできず、CPU22は、モータ制御部30を介して、ストップボタン121〜123の操作後最初に或る図柄の略中心が中央の水平入賞ラインに一致するまでモータ133を回転させた後に当該モータ133を停止させるように制御する。例えば、モータ133がステッピングモータである場合には、RAM29またはモータ制御部30に備えられたメモリに、モータの駆動パルスの計数値を保持しておき、センサー137により原点が検知された場合にこの計数値をリセットするようにする。すると、図柄の略中心が中央の水平入賞ラインに一致する場合の計数値(これを基準値と称する)が0から等間隔で定められることになる。したがって、ストップボタン121〜123が操作されたことが検知された場合、パルスの計数値が次の基準値になるまでモータ133を駆動した後にモータ133を停止するように制御する。
【0051】
このモータ停止制御の際に、センサー137の原点検出位置がリール131の回転接線方向に変動すると、センサー137の光路を検出子146が遮断する位置、すなわち原点検出位置がリール131の回転方向にずれるので、図柄の停止位置が入賞ラインからずれることとなり、図柄が各入賞ラインに対して正しく配列しなくなってしまい、遊戯者が当選の有無につき視覚上判断しにくくなるという不具合が生じてしまう。
【0052】
しかしながら、本実施の形態のスロットマシン100によれば、左リール131a、中リール131b、右リール131cの停止制御を行うために各リールに対してそれぞれ配置された各センサー137を取り付けるセンサー取付部144が、回転中心線Mに沿った方向で切り起こし加工により形成されるため、それぞれの切り起こし加工の加工精度(例えば、曲げ加工の曲げ角度)に多少の誤差が生じても、各センサー137の位置はリール131の回転中心線Mに沿った半径方向に誤差が生ずるにすぎず、リール131の回転方向については切り起こし加工の誤差による影響なく常に一定の位置で原点位置検出ができるので、リール131の回転停止制御にあたって停止位置ずれが生じることがない。したがって、本実施の形態のスロットマシン100によれば、左リール131a、中リール131b、右リール131cは、図柄ずれを起こすことなく、各図柄を各入賞ラインに正しく配列させることとなり、遊戯者に対して当選の有無につき明確に表示することができる。
【0053】
そして、全てのリールが停止したら(S47=YES)、その時の入賞ライン上の図柄の組み合わせに従って、メダルの払い出しの有無が判定され、入賞した場合には、メダルの払い出し口116より、メダルの受け皿118へメダルが払い出され、その回のゲームが終了する(S48)。
【0054】
自動停止モードの場合(S43=YES)、S49へ進み、予め遊戯台に設定してある所定の時間(通常のゲームを行う時に相当する時間)の経過を待ち、次のS50へ進む。
【0055】
S50では、全リールを自動的に停止(ストップ)させ、S47へ進み、全リールの停止を確認の上、S48において入賞の有無に従って、メダルの払い出しを行う。
【0056】
この自動停止モードの場合には、CPU22において乱数を発生させることにより、左リール131a、中リール131b、及び右リール131cの停止位置が決定される。この場合の各リールの停止制御は、手動停止モードにて説明したものと同様である。
【0057】
以上、本発明の形態ではスロットマシンを実施例として説明したが、パチンコ等の打玉遊戯台に回転リールを設ける場合(例えば所定の入賞口に打球が入る、或いは通過した場合に回転する等)にも適合出来るので、本実施例によって本願発明が限定されるものではない。
【0058】
【発明の効果】
以上に説明したことから明らかなように、本発明の請求項1に記載の遊技機の回転リール装置によれば、回転センサーを取り付けるためのセンサー取付部を、モータ取付板から回転リールの回転平面と交差する方向に切り起こすという、極めて簡易な工程で且つ位置精度よく形成できるとともに、回転センサーをモータ取付板に取り付けるために、台座(ホルダ)など特別な部品を用いる必要がない。したがって、回転センサーの取付精度を向上して図柄ずれを抑えるとともに、製造コストが低減できるという効果がある。
【0059】
請求項1に記載の遊技機の回転リール装置によれば、さらに、前記舌片がモータ取付板から片持ち梁状に切り出されるので、プレス加工等の簡易な板金加工で低コストにモータ取付板を形成することができるという効果がある。また、舌片の切り起こし加工が、回転リールの回転平面と平行で且つその回転中心を通る中心線に沿った方向でなされるため、切り起こし加工の加工精度に多少の誤差が生じても、回転センサーの設置位置は回転リールの前記中心線上でその回転半径方向に誤差が生ずるにすぎず、回転リールの回転方向については切り起こし加工の誤差による影響なく常に一定の位置で回転リールの回転状態検出ができるので、回転リールの回転停止制御にあたって停止位置ずれが生じることがない。よって、厳密な加工精度を要求することなく、各回転リールの停止状態における図柄表示にずれが生じることを有効に防止することができるという極めて優れた効果がある。
【0060】
請求項1に記載の遊技機の回転リール装置によれば、さらに、少なくとも回転センサーが取り付けられる第二舌片が前記中心軸を跨ぐように舌片が形成されるとともに、この第二舌片を支持する第一舌片は、前記中心線と直交する折り曲げ線に沿って折り曲げられるようにモータ取付板から切り起こされているので、舌片の形状の設計自由度を確保しつつ、各回転リールの停止図柄表示にずれが生じることを有効に防止することができるという極めて優れた効果がある。
【0061】
請求項1に記載の遊技機の回転リール装置によれば、回転センサーは発光部と受光部とを備え前記回転リールには、前記発光部と受光部との間の光路を遮断するための遮光片が設けられているものであるから、舌片の切り起こし方向と光センサーの光路とを平行にすることにより、切り起こし加工精度とセンサーの取り付け位置精度を厳密に要求することなく図柄表示ずれを効果的に防止することができるという極めて優れた効果を奏する。
【0062】
請求項2に記載の遊技機によれば、回転リールの周面に所定間隔で配置された図柄が、遊技機における所定位置に正しく表示されるように、回転リールをその回転方向における所定の態様で正確に停止させるよう制御することができるという効果がある。
【0063】
請求項3に記載の遊技機によれば、回転中の回転リールを、遮光片による回転センサーの光路の遮断解除から所定タイミングで停止させるように制御することにより、回転リールの周面に所定間隔で配置された図柄が、遊技機における所定位置に正しく表示されるように、回転リールをその回転方向における所定の態様で正確に停止させるよう制御することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例のスロットマシンを正面からみた外観図である。
【図2】実施例のスロットマシンの内部構成の概略を示す図である。
【図3】実施例のリールブロックの外観を正面視した一部切り欠き概略構成図である。
【図4】モータ取付板の外観図である。
【図5】モータ取付板に対して、リールやモータ、センサーを組み付けた様子を示す概略構成図である。
【図6】搭載板の概略構成を示す図である。
【図7】搭載板の側方視断面図である。
【図8】搭載板にリールブロックを搭載した様子を示す図である。
【図9】図9における要部を拡大した側方視断面図である。
【図10】実施例のスロットマシンの電気回路構成の概略を示す図である。
【図11】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 スロットマシン
104 リールブロック
121,122,123 ストップボタン
131 リール
133 モータ
135 モータ取付板
137 センサー
144 センサー取付部
144a 第一舌片
144b 第二舌片
146 検出子

Claims (3)

  1. 回転リールと、その回転リールを回転させるモータと、そのモータを取り付けるために、前記回転リールの回転平面と平行に配置されたモータ取付板と、前記回転リールの回転状態を検出するための回転センサーと、その回転センサーを取り付けるためのセンサー取付部とを備えた遊技機の回転リール装置であって、
    前記センサー取付部は、前記回転リールの回転平面と交差する方向に前記モータ取付板から切り起こされた舌片から構成され
    前記舌片は、前記モータ取付板から、前記回転リールの回転平面と平行で且つその回転中心を通る中心線に沿って、前記中心線を跨ぎ且つ当該中心線に沿った片持ち梁状に切り出され、
    前記舌片は、その固定端において、前記中心線と直交する折り曲げ線に沿って折り曲げられるように前記モータ取付板から切り起こされた第一舌片と、前記中心線を跨ぐように延設され、当該中心線上またはその近傍位置において前記回転センサーが取り付けられる第二舌片とからなり、
    前記回転センサーは、発光部と受光部とを備えた光センサーにより構成され、前記回転リールには、前記発光部と受光部との間の光路を遮断するための遮光片が設けられていることを特徴とする遊技機の回転リール装置。
  2. 請求項1に記載の回転リール装置を備えた遊技機であって、
    前記回転リールの停止を指示する停止指示手段と、
    その停止指示手段の停止指示に基づき、回転中の前記回転リールを、その回転方向における所定の態様で停止させる停止手段とを備えた遊技機。
  3. 前記停止指示手段の停止指示に基づき、回転中の前記回転リールを、前記遮光片による前記光路の遮断解除から所定タイミングで停止させる停止手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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