JP4723509B2 - マルチキャリアシステムにおいてハンドオフを行う前に中断をサポートする基地局ベースの方法および装置 - Google Patents

マルチキャリアシステムにおいてハンドオフを行う前に中断をサポートする基地局ベースの方法および装置 Download PDF

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Description

本発明はマルチキャリア通信システムに関し、特に、このようなシステムにおけるセクタ間および/またはセル間ハンドオフを行う方法および装置に関する。
セルは1以上のセクタを含むことも可能である。マルチセクタを含まないセルは単一セクタセルであり、すなわち、単一セクタを含むセルとなる。信号は通常、キャリア周波数と、キャリア周波数をとり囲む1以上のトーンなどの対応する帯域とを使用するセクタ送信機によって送信される。異なるセルおよび/またはセルのセクタは、セクタまたはセルが使用するキャリア周波数周辺の異なる中心周波数帯域を使用する場合が多い。隣接セルおよび/またはセクタのキャリア周波数は異なる周波数となる場合が多い。キャリア周波数に対応する信号を受信するために、無線端末装置は通常その受信機、例えば受信機用フィルタなどを調整して、使用キャリア周波数と関連する周波数帯域に対応するようにする必要がある。キャリア周波数間での受信機の切替えに時間を要する場合がある。したがって、単一のフィルタを備えた受信機では、異なるキャリア間での移行に起因して受信機がインタバルに遭遇し、このインタバル中の切替え処理に起因して情報の受信が不能になる場合もある。
所定のキャリア周波数で基地局と通信を行い、マルチキャリアシステムを経由して移動する移動ノードなどの無線端末装置は、新規セルおよび/またはセクタなどに対応して、ハンドオフと、新規キャリア周波数への移行とを行う時点を決定する必要がある。上述のように、隣接するセクタおよび/またはセルは異なるキャリア周波数を使用することも可能であり、セクタの境界またはセルの境界が交差するとき、無線端末装置は通常、新規キャリア周波数の特定と、この新規キャリア周波数への切替えを行う必要が生じることになる。
典型的には、移動ノードは単一の受信機チェーンを含み、ハードウェアにおける制約条件と、受信機と関連するコストとに起因して所定時に1つのキャリア周波数帯域のリスンを行う。これは、コスト上の理由のために、マルチ並列受信機用フィルタチェーンがあまりに高価であるため、実際的なフィルタチェーンとはならない場合が多いことに起因する。周知のシステムによっては、別のキャリアへ切り替わる前に使用される処理用キャリア帯域で通信が失われるか、著しく劣化するまで移動ノードが待機することになるものもある。システムによっては、信号の存在および/または信号強度のチェックを行うために、無線端末装置が、その受信機を異なるキャリア帯域へ周期的に切り替えるものもある。不都合なことに、受信機は、別のキャリアの探索のために切り替えられている間、現在使用中のキャリアから信号を受信することができなくなる。どのようなキャリアが切替え先として利用可能であるかの判定と、新規キャリアへの切替え時点の判定とを行う公知の方法は、通信の中断と、ハンドオフ処理中の空隙および/または適正なキャリア周波数帯域のモニタおよび判定時のリソースの浪費を結果として生じる可能性がある。
どのキャリア/周波数帯域が利用可能であり、いずれかの所定の時刻にどのキャリア/周波数帯域を利用すべきであるかという判定問題に加えて、異なるキャリアを用いるセクタ間および/またはセル間でのハンドオフによって、キャリア周波数間で切替えを行うための受信機回路構成および/または送信機回路構成の調整と関連する問題が生じる。キャリア周波数間の切替えに関連する問題は、所在位置の変化が生じるか否かにかかわらず、キャリア間で切替えを行う際に発生し、キャリア周波数間でハンドオフが生じる際、一般にこの問題に遭遇することになる。コスト上の理由のために、単一の受信機と送信機とを備えた通信装置を実現することが望ましい場合が多い。
キャリア周波数間での切替えが生じると、受信機が使用するアナログフィルタと送信機が使用するアナログフィルタとを、通常、新たな周波数帯域に変更する必要がある。この変更には、通常、新規セクタまたはセルのキャリア周波数に応じてフィルタの調整を必要とする。このフィルタの変更を実現するのに必要な移行時間は、単一の受信機/送信機を備えた装置の場合、通信装置が情報を受信し、および/または、基地局へ情報を送信することができなくなるような短いインタバルを結果として生むことになる。
周波数再使用レート1を用いるシステムにおける場合のような、個々のセル/セクタが同じ周波数を使用するシステムでは、セクタ間および/またはセル間ハンドオフは上記のようなフィルタ切替え操作を必要としない。というのは、各セクタ/セルで使用されている周波数帯域が同じ周波数帯域であるからである。このようなシステムでは、“メークビフォブレーク”(make before break)ハンドオフが相対的に実現が容易である。“メークビフォブレーク”ハンドオフでは、通信装置は、旧い基地局との接続終了などの中断前に新規セクタおよび/またはセルとの直接通信が行われる。このようなシステムでは、キャリア周波数がハンドオフの前後で同じであれば、受信機および/または送信機回路構成内のフィルタを変更する必要はなく、2つのセクタ間および/またはセル間で切替えを行うのに必要な時間が相対的に短いものとなる。
ハンドオフ処理がキャリア周波数の変動を伴うかどうかに関わりなく、多くのシステムでは、移動通信装置が、音声、テキストなどのようなアプリケーション層データなどのユーザデータの送信を許される前に、1つの基地局やセクタから別の基地局やセクタへハンドオフを行う際に、移動ノードがタイミングおよび/または出力制御同期処理を行うことになる。新規基地局やセクタへのユーザデータの送信が許される前に、内に入ったセクタやセルにおいて登録を行うことが通常要求される。セルおよび/またはセクタの中に入った移動通信装置による送信が、すでにセル/セクタの中に入っている別の移動通信装置からの送信に干渉しないようにするために、このような信号レベルの同期処理が重要となる場合がある。システムによっては、登録および/または最初のタイミングおよび/または出力制御の同期処理を行うのに用いる信号を送信するために、システムの中に入る移動通信装置が利用できるように周期的ベースで特定の時間を取っておくものもある。このような時間中に、セル/セクタの中に入る装置は基地局とコンタクトして、システム内にすでに入っている装置などに干渉することなく、タイミング同期処理および/または出力制御同期処理を行うことができる。というのは、登録済みの装置は、この特別の時間中には信号が送信されないことを知っているからである。上記専用時間中の信号送信は競合ベースなどになる場合が多く、1以上の新たな装置が1セットのトーンなどの同じ通信リソースを用いて登録を試みることも可能である。このような場合、信号衝突して、同じ1セットのトーンを使用しようと試みる装置による登録が、別の1セットのトーンを使用するようなその後の専用登録時間中の再試行を上記トーンに要求するのに失敗する場合がある。登録処理の一部として、シンボル送信の制御に用いる物理信号タイミングのような物理層信号送信問題は解決される、および/または、新規基地局から受信した制御信号などに基づいて送信出力制御が達成される。さらに、新たなセル内に上記装置が在る間、該装置を特定するのに用いる1以上の装置識別子を新たなセル/セクタ内での登録を求める装置に対して割り当てることも可能である。新たなセル/セクタに関する同期問題およびID割当て問題が解決されるとすぐに、新規セクタおよび/またはセルの中に入る移動通信装置と当該セクタ/セル内の基地局との間でIPパケットの送受信などのより高レベルの信号送信が発生し始める場合もある。
新旧のセクタおよび/またはセルの周波数帯域が同じである場合、タイミング制御、出力制御およびセル/セクタID専用割当て処理などの上記で論じた登録処理を行うために、新規基地局と同じ周波数帯域で同時通信を行いながら、旧い基地局との通信を維持することが可能となる場合が多い。これは生じる可能性のあることである。というのは、新旧のキャリア周波数が同じである場合に基地局と通信する際、受信機および/または送信機で使用するフィルタの周波数の変更を行う必要がないからである。したがって、新旧の周波数帯域が同じであるシステムでは、移動通信装置は、旧い基地局からIPパケットを受信する能力を温存しながら、IPパケットが新たなセルで受信/送信を行うことができるようになる前に終了する必要がある物理層信号送信処理の終了を行うことが可能となる。例えば新規基地局などとの物理層タイミング同期と、その他の登録処理とが新規セクタ/セルの中で終了するとすぐに、信号の送信を行って、新規セクタ/セルによって、移動通信装置に対するIPパケットのルート再選定トリガを行い、旧いセクタ/セルへ向けて意図された移動局用のパケットルーティングの停止を図ることも可能である。このようにして、種々の公知のシステムでは、IPパケットを通信できるほど十分な、新たなセルまたはセクタとの接続が確立された後、旧いセルとの接続が中断されることになる。
システムの個々のセクタとセルの中で同じものである単一キャリアを使用することによりハンドオフ処理の単純化が行われるが、この単一キャリアの使用にはセクタの境界とセルの境界における相対的に高いレベルの干渉の結果に起因して生じるという欠点がある。このような境界において、所定の信号フェージングを行う移動ノードは延長時間の間0dBよりも著しく劣悪な信号状態を経験する場合がある。
隣接セクタ/セルで様々なセットの周波数を使用するとき、例えば1よりも大きい周波数再使用パターンを採用する場合、セクタの境界とセルの境界における信号状態は、すべての周波数の最大の再使用が生じる場合よりも通常著しく良好になる。したがって、周波数再使用方式が与えるハンドオフ上の利点にもかかわらず、セル/セクタの境界における信号干渉は周波数再使用方式1を避ける理由となる。
送信機および/または受信機のフィルタを新たな周波数帯域で調整するステップと関連する遅延時間によって、新旧のキャリア周波数間での受信機および送信機回路構成の切替えが行われるが、この切替えは、実行が困難な上述のメークビフォブレークをサポートできる迅速なレートで行われる。適宜、ハンドオフ処理を行う前に異なる周波数帯域を使用するセクタ間および/またはセル間ハンドオフ時に、新規基地局との無線信号送信を確立しないうちに旧い基地局との無線信号送信が終了する場合、ハンドオフ処理を行う前に中断を利用することが多い。不都合なことに、この中断によって、通常、移動通信装置はIPパケットを受信できなくなる状態に放置されるが、移動通信装置がそのフィルタ回路を新規キャリア周波数へ切り替えている継続時間中だけでなく、移動通信装置が新たなセル/セクタに登録し、所望のタイミングおよび/または出力同期処理、並びに、必要となるかもしれない何らかのIPパケットの再指向処理を実行する必要がある追加の時間中にも上記状態は続くことになる。
システムによっては、移動通信装置が特定の登録中に登録を行えるように、リソースがセルまたはセクタ内で利用可能になる不確実性と組み合わされて、セクタまたはセル内で登録を行うことが許される周期的に発生する時間を待機する必要があるため、旧い基地局との接続終了後、移動通信装置が新たなセルまたはセクタの中でIPパケットを受信できる前に、予想不能の、かつ、時として過度の遅延が生じることになる可能性があるものもある。
上記解説に照らして考えると、異なる周波数帯域を使用するシステムにおいてハンドオフの終了に必要な時間量を減らす方法および装置に対する要望が存在することは明らかである。登録信号送信、ローカルな識別子割当てなどのような無線リンク関連リソースの割当てなどのハンドオフ関連問題に関して、新規基地局やセルとの通信開始が可能になる前に、現在の基地局および/またはセルとの接続を終了させる移動通信装置に対する必要性が不要となるようにする少なくとも1以上の方法を提供することが望ましい。少なくともいくつかの実施形態において、移動通信装置が、合理的に高いレベルの確実性によって、前回の基地局との通信終了時刻に、あるいはその時刻の近くで利用可能となる登録処理の終了に必要な通信リソースを予想できることもまた望ましい。
本発明は、セクタ間および/またはセル間ハンドオフの一部またはセクタ内で使用する2つの異なるキャリア周波数間のセクタ内ハンドオフの一部として、異なるキャリア周波数を使用して実現された通信リンク間で切替えを行う方法および装置を対象とするものである。本発明の方法は、システムが、複数の異なるセクタやセルで、あるいは、1つのセクタ内で通信目的のために異なる周波数の利用をサポートしている場合の利用に特に好適である。
本発明を利用するシステムでは、異なるセクタおよび/またはセル内の基地局送信機が、ビーコン信号と呼ばれることもある大きな出力信号を周期的に送信して、隣接セクタまたはセル内で使用されている周波数帯域の中へ入れることになる。ビーコン信号は、ユーザデータ信号のような他の信号と比べると相対的に高出力で送信される信号トーンなどの、1以上の狭い(周波数という点から見て)信号成分を含む信号である。実施形態によっては、ビーコン信号が1以上の信号成分を個々に含むものもあり、その場合個々の信号成分は別のトーンに対応するものとなる。実施形態によっては、ビーコン信号成分がトーン当たりの信号エネルギを含むものもあり、この信号エネルギは、ユーザデータおよび/または非ビーコン制御信号の送信に用いる信号トーンのトーン信号エネルギ当たりの平均値の10、20、30倍またはそれ以上の倍数になる。
多くの実施形態では送信機によって精々単一のビーコン信号が送信されるにすぎないが、所定のシンボル送信時間などの任意の送信時間内でマルチ高出力トーンなどのマルチビーコンを同時に送信することが可能である。単一ビーコン信号は、単一の大きな出力信号トーン、あるいは、実施形態によっては少数の高出力トーンを含むものであってもよい。
本発明によれば、現在の基地局セクタを介して移動通信装置などの無線端末装置によるハンドオフ処理が開始され、移動通信装置は、第1のキャリア周波数を用いて実現される第1の通信リンクなどの、上記現在の基地局セクタとの無線通信接続を行うことになる。移動通信装置は、ハンドオフを終了して別の基地局、別のセクタ、あるいは移動通信装置が位置しているセクタ内の別のキャリアへ移りたいという移動通信装置の希望を第1の通信リンクおよび現在の基地局セクタを介して第1の通信リンクへ伝える。新規通信リンクは、第1のキャリア周波数とは異なる場合が多い新規キャリア周波数を用いて確立されることになる。新規通信リンクが確立の対象とする基地局セクタ(新規基地局セクタと呼ぶことにする)は、現在の基地局セクタと第1の通信リンクとを介して、新規基地局セクタの中へ入る際に、あるいは、新規基地局セクタが現在の基地局セクタと同じである場合、新規キャリア周波数への切替えを現在のセクタ内で行う際に使用する1以上の無線リンク関連リソースを移動通信装置に割り当てることになる。無線リンク関連リソースは(オン状態識別子、アクティブ状態識別子などのMAC状態識別子のような)1以上の装置識別子であってもよく、これらの装置識別子は、新規キャリア周波数を使用して、新規基地局セクタにおいて通信を行う際に利用される。ハンドオフ処理プロセスの一部として、新規基地局セクタは、物理的信号送信用リソース専用のものにし、それによって、ハンドオフ処理の開始によって移動通信装置が利用する、新規キャリア周波数と関連する物理的信号送信用リソースであって、新規キャリア周波数を使用するセルの中へ入る際に、登録処理を終了するのに用いる1セットのトーンなどのような専用の通信帯域などの、物理的信号送信用リソースの予約を行うことができるようにする。新規基地局セクタの中へ入る際の出力制御用および/またはタイミング制御処理用などの専用の1セットのトーンを使用することも可能である。周期的に発生するアクセスまたは登録時間の範囲内でこのような専用リソースの割当てを行ってもよい。実施形態によっては、移動局に専用リソースを割り当てる特別の登録時間の特定を行う情報を新規基地局セクタが伝えるものもある。種々の実施形態の中でこの情報を利用して、現在の基地局セクタを含む現在の通信リンクを終了させることが望ましい時点と、新規キャリアを使用する新規通信リンクを新規基地局セクタと確立することが望ましい時点とを決定し、それによって第1の通信リンクの終了に起因して生じるサービスの瞬断を最小限にとどめることができるようになる。
ハンドオフ処理を開始する決定を行った後、移動ノードおよび/または現在の基地局セクタは、移動通信装置用として意図されたIPパケットを基地局セクタへ再指向させるために使用しているモバイルIPホームエージェントなどの移動エージェントへIPのルーティング更新メッセージを送信して、移動通信装置をネットワークと接続する。IPのルーティングメッセージは、移動通信装置用として意図されたIPパケットの、新規基地局セクタへの再指向を移動エージェントに開始させるものである。上記新規基地局セクタはハンドオフを終了させる終了先セクタとなる。実施形態によっては、新規基地局セクタで使用すべき装置識別子および/または新規基地局セクタで使用すべき専用リソースの受信後、IPルーティングの更新メッセージの送信を行って、例えば登録処理を終了するものもある。この登録処理の終了を行うことによって、新規基地局セクタは、新規基地局セクタへのハンドオフを終了しようとしている移動通信装置へのサービスの提供に利用可能なリソースを持つことが保証されることになる。
上記記載のように、移動ノードは、その既存の通信リンクを介して、異なるキャリア周波数への変更を伴う、新規基地局、セクタあるいはセクタ内のキャリアへのハンドオフを開始することができる。このようにして、新規キャリア周波数への同調を行って、新規キャリア周波数を使用する接続の確立を開始したいという要望を回避することが可能となり、移動ノードは、新規キャリア周波数への切替えを第1に行う必要なく、新規基地局、セクタおよび/またはキャリア周波数に対応するリソース割当てを受信することができる。新規基地局またはセクタによって割り当てられたリソースは、新規セクタで通信を行う際におよび/または新規キャリア周波数を使用する際に使用すべきセクタ専用および/またはセクタキャリア専用の装置識別子を含むものであってもよい。出力、タイミング制御および/または登録信号送信などの通信信号を確立するための専用通信セグメントを新規基地局および/またはセクタによって割り当てることも可能であり、新規キャリア周波数を使用して新規通信リンクを介して信号送信を確立する前に、第1の通信リンクを介して上記割当てを移動ノードへ伝える。
本発明の1つの特徴によれば、実施形態によっては、通常、新規基地局、セクタまたはセクタ内のキャリア周波数へのハンドオフの開始後であって、但し、移動ノードが登録を終了し、新規基地局、セクタまたはキャリア周波数との通信リンクを介して、出力制御および/またはタイミング制御が確立された時点よりも前に、IPルーティングメッセージが送信されるものもある。このような場合、移動ノードが、確立された新規通信リンクを介してユーザデータを送信できるようになる前に、IPルーティング更新処理プロセスによって、セルや、セクタや、新規キャリア周波数に対応するセクタ内の回路へのIPパケットの再指向が通常開始されることになる。したがって、多くの場合、ハンドオフの終了より前に、例えば、ハンドオフ処理プロセスの一部として確立される通信リンクの利益となる現在の通信リンクの終了より前に、通常IPルーティングメッセージの送信が行われる。このような実施構成では、IPルーティング更新遅延時間は、少なくとも部分的に、移動ノードが新旧いずれかの基地局セクタと通信不能になりがちになる時間にオーバーラップすることになる。この通信不能状態は、ハンドオフ処理プロセスの一部として確立された新規通信リンクと通信を行う際に使用される新規キャリア周波数に対応するように、フィルタ回路などの受信機回路構成および/または送信機回路構成を変更したプロセスの結果として生じるものである。
単一セクタセルの場合、新旧基地局間のハンドオフは、セルと基地局セクタ間の1対1の関係に起因して生じる異なるセルの基地局間でのハンドオフに対応するものである。しかし、マルチセクタセルの実施構成の場合、新旧のセクタが同じセル内に在る状態でセル内セクタ間でのハンドオフが可能である。実施形態によっては、セル内セクタ間ハンドオフ時に、タイミング同期が基地局セクタ間で維持され、ハンドオフ処理プロセス時に通常行われるタイミング同期ステップが省かれるものもある。このような場合、タイミング同期処理を行うことなく同じセルの新規セクタへのハンドオフを終了することが可能となる。したがって、旧い通信リンクの終了後に新規セクタの中に入る際、移動通信装置は、基地局からタイミング同期信号を受信するか、タイミング同期処理の実行前にユーザデータの送信を開始することが可能となる。これは、実施形態によっては、セルのセクタ間でのタイミング同期を維持することに起因して生じる場合もあり、さらに、セルの1つのセクタ内で最初に行われるタイミング同期に依拠することによって、同じセル内の別の同期セクタ内で干渉問題が生じる可能性はなくなる。セル内ハンドオフを実行するとき、新たなセルの中へ入る際に通常必要となる最初のタイミング同期ステップをスキップすることによって、セル内ハンドオフの実行と関連づけられる遅延時間がセル間ハンドオフの場合とは対照的に短縮されることになる。
本発明の方法および装置はさらに、第2の異なるキャリア周波数などを使用して無線通信を確立する前に、第1のキャリア周波数を使用して実現される既存の通信リンクを介する無線通信の中断を含むものであるのに対して、第1のキャリア周波数を使用する既存の通信リンクによって行われる上記処理より前に交換された信号送信は、既存のリンクを介して実際に通信の中断を行うより前のID割当ておよび無線リンクリソース割当てなどの、メークビフォブレークハンドオフの利点のうちのいくつかの利点を移動通信装置が得ることを可能にし、それによって多くのメークビフォブレークハンドオフ処理と関連する待ち時間と不確実性とが少なくなる。
したがって、本発明の方法および装置は、異なるキャリア周波数を使用して実行される新規の通信リンクに関して、リソース割当てなどを受信できるようになる前に移動通信装置がまず既存のリンクを中断していた旧来のブレークビフォメークハンドオフ方法に優る改善を表わすものである。
本発明の方法および装置の多くの追加の特徴並びに利点について以下詳細な説明で解説することにする。
本発明は、キャリア周波数の変更を含むハンドオフを実行する方法および装置を対象とするものである。ハンドオフは異なるセル間で行われる場合があり、例えば、セル内セクタ間ハンドオフや、セクタ内キャリア間ハンドオフや、セクタの範囲内での異なるキャリア間のハンドオフや、セルの範囲内でのセクタ間のセル間ハンドオフなどがある。セル間ハンドオフおよびセル内セクタ間ハンドオフは、キャリアの変更を含む場合が多い。
本発明に準拠して実行されるハンドオフは、一般に、異なるキャリア周波数などを使用して行われるハンドオフの終了および第2の通信リンクの首尾よく終わった確立の終了前の第1の通信リンクの終了を含むものである。キャリア周波数の変更をハンドオフという文脈で解説するが、本発明のいくつかの態様を用いて、新旧の使用キャリア周波数が同じでありながら、ネットワーク接続ポイントが変化するハンドオフの実行が可能となる。例えば、マルチセクタ内で同じキャリア周波数を使用してタイミング同期したセクタを有するセルの場合、ユーザデータを送信する前に新規セクタの中でタイミング同期を行う必要なく、セルの1つのセクタから別のセクタへのハンドオフを実行することが可能となる。というのは、たとえ移動ノードがセル内のセクタを変更してもタイミング同期は有効な状態のまま残っていて、上記移動ノードが上記セクタを経由してネットワークと接続するからである。
この例示システムでは、個々のセルは基地局を備え、この基地局は異なる信号を送信して、セルの個々のセクタの中へ入れる。セルは1以上のセクタを含むものであってもよい。多くの実施形態では、1つのセルの個々のセクタ内では単一のキャリア周波数が使用される。しかし、実施形態によっては、個々のセクタの中でマルチキャリア周波数が使用されるものもある。このような実施形態では、移動通信装置を用いてセクタ内ハンドオフ、キャリア間ハンドオフを行うことが可能であり、この移動通信装置によって、送信機/受信機または1つのキャリア周波数と関連づけられた別の信号処理回路から、送信機/受信機または別のキャリア周波数と関連づけられた別の信号処理回路への切替えが行われる。
1つのセルの個々のセクタ用として別個のアンテナおよび/または送信機を設けてもよい。すべての実施形態というわけではないが、実施形態によっては、セルのセクタの両端にわたってシンボルタイミング周波数とキャリア周波数との同期が行われる。さらに、セルのセクタの両端にわたってフレーミング構造の同期も行われ、1つのセクタ内の信号のスロットまたはスーパスロットが、固定された時間オフセット値から始まり、上記1つのセクタから、別のセクタのスロットまたはスーパスロットが始まるようにされる。そして、実施形態によっては、固定された時間オフセット値を0にすることが可能なものもある。しかし、シンボルタイミング周波数またはキャリア周波数は通常セルの両端にわたって同期されることはない。本発明の種々の実施形態によれば、基地局は、異なる時刻などに1つのセルの個々のセクタからマルチビーコン信号を送信することになる。1以上のビーコン信号が、個々のセクタによって使用されるセクタ内のマルチキャリアの場合などのように通常単数または複数の周波数帯域で送信され、セクタ内の無線端末装置へ情報が伝えられる。ビーコン信号は、ユーザデータの送信に用いる平均的出力レベルよりも相対的に高い出力レベルなどを用いて送信される狭帯域信号である。多くの場合、ビーコン信号は平均的ユーザデータ用出力レベルよりも数倍高い信号となる。このようなビーコン信号は、セクタ識別子、セル識別子であるスロープなどの情報および/またはキャリア周波数/ビーコンを送信するセクタ内で使用する周波数帯域に関する情報の送信に利用することができる。
本発明の実施形態のなかには、基地局がセクタ送信機を利用して、隣接セクタまたは隣接セルが使用する周波数帯域の範囲内の所定の周波数でビーコン信号を周期的に送信するようにするものもある。この結果、マルチセクタは異なる時刻などにビーコン信号を同じ周波数帯域の中へ送信することも可能となる。このようにして、1つのセクタ内の受信機は、隣接セクタの存在と信号強度とを特定し、隣接セクタで使用されている別の周波数帯域へ変わる必要なくセクタに関する情報を取得することができる。特定周波数帯域の範囲内のビーコン信号のソースであるセクタの識別を容易にするために、個々のセクタは、セクタが使用する任意の所定の周波数帯域の範囲内の別の所定の周波数でビーコンを送信する。セクタ情報に加えて、キャリア周波数情報をビーコンと関連づけることができる。所定の周波数帯域を含む所定の周波数は予め選択されたシーケンスの時間経過に従って変動する場合もある。このシーケンスは、一定数のスーパスロット後などのある時点で反復する。
隣接するセクタおよび/またはセルから出される、あるいは、同じセクタではあるが異なるキャリア周波数に対応するセクタから出されるビーコン受信信号の強度は、セクタおよびキャリア周波数に対応するビーコン信号の強度と比較される場合もある。移動局は、上記セクタおよびキャリア周波数と通信リンクを有し、ハンドオフの実行時点を決定する。本発明によれば、隣接セクタ/セルから出されるビーコン信号あるいは同じセクタの異なるキャリアに対するモニタと評価とは、サービス時の相対的に非常に長い瞬断や中断であって、ハンドオフに後続して使用すべきキャリア周波数を決定するために異なるキャリアへの切替えを必要とするシステムの中で発生する可能性のある瞬断や中断を防止しながら、多くの場合、無線端末装置による相対的に切れ目のないハンドオフの実行を可能にするものである。
OFDM(直交周波数分割多重化)の1つの実施形態例では、周波数などの単一トーンまたは少数のトーンで送信される相対的に高い出力信号としてビーコン信号が実現される。ビーコン信号の送信に用いる出力は、セクタ内のデータまたはパイロット信号の通信に用いる最大出力信号トーンの2倍よりも大きくなる場合が多い。上記OFDM実施形態例ではビーコン信号の送信時に、送信出力のほとんどは、ビーコン信号を含む単一トーンなどの1つのトーンまたは少数のトーンに集中される。ビーコン信号用として使用されない多数のトーンまたはほとんどのトーンは未使用状態に放置される場合が多い。したがって、隣接セクタによって使用されている周波数帯域の中へビーコン信号を送信するとき、ビーコン信号を送信しているセクタの周波数帯域で使用されているほとんどのトーンまたはすべてのトーンはセクタの送信機によって未使用状態になる場合もある。
図1は、本発明の1つの実施形態例に準拠して実現される基地局(BS)102に対応する例示の3セクタセル100を示す図である。基地局102はセクタ化された基地局である。基地局(BS)102はキャリア周波数fを用いてセクタ1 106の中へ通常の信号を送信する。BS102はキャリア周波数fを用いてセクタ2 108の中へ通常の信号を送信し、キャリア周波数fを用いてセクタ3 110の中へ通常の信号を送信する。本発明に準拠して実現される無線端末装置(WT)104がセクタ1 106とセクタ2 108間の境界領域に示されている。本発明の方法に準拠して同じセルの異なる基地局セクタ間でWT104のハンドオフを実行することも可能である。
図2は、本発明に準拠する例示の無線通信システム200における3つの例示セル(セル1 202、セル2 204、セル3 206)を示す図である。個々のセルは、基地局と、3つのセクタとを備え、これら3つのセクタの各々は、異なるキャリア周波数(f、f、f)および特別のセクタ内の無線端末装置との通常の通信用として、対応する周波数帯域を使用する。同じ3つのキャリア周波数f、f、fと、個々のキャリアと関連する帯域とは、各々のセルで再使用される。セル1 202には、基地局1(BS1)208、および、それぞれのキャリア周波数(f、f、f)を使用する3つのセクタ(セクタ1 214、セクタ2 216、セクタ3 218)が含まれる。セル2 204には、基地局2(BS2)210、および、キャリア周波数(f、f、f)をそれぞれ使用する3つのセクタ(セクタ1 220、セクタ2 222、セクタ3 224)が含まれる。セル3 206には、基地局3(BS3)212およびキャリア周波数(f、f、f)をそれぞれ使用する3つのセクタ(セクタ1 226、セクタ2 228、セクタ3 230)が含まれる。図2には、本発明に準拠して実現された例示の無線端末装置(WT)232も含まれる。WTは、セル1 202のセクタ1 214とセル2 204のセクタ2 222間の境界に位置している。WT232のハンドオフは、本発明の方法に準拠して異なるセルの異なる基地局セクタ間で、あるいは、同じセルの異なる基地局セクタ間で実行してもよい。
図2の例の総周波数帯域は、連続して位置している3つの周波数帯域(スロット)に細分化され、個々のセクタの中で同一である。一般に、総周波数帯域は個々のセクタで同一である必要はなく、周波数帯域(スロット)をバラバラにして、個々のセクタ内で同一にする必要はない。実施形態によってはBS208、210、212がビーコン信号を送信するものもある。種々の実施形態におけるビーコン信号は、1以上の狭帯域高出力放送信号として実現される。実施形態によっては、個々のセクタ内でのビーコン信号送信は、スケジュール化されている場合、時間の経過に伴って3つの周波数範囲(帯域)の間で交互に行われる場合もある。別の実施形態では、基地局が、2以上のキャリア周波数範囲(帯域)で個々のセクタにおいてビーコン信号を送信できるようにするものもある。その場合ビーコンは、セクタ送信機からマルチ周波数帯域で同時に送信される。
図3は、例示の基地局セクタの信号送信対周波数を示す3つのグラフ、302、304、306を示す図である。この例示の信号送信は、図1に図示の例示セル100、または、図2に図示の例示セル(202、204、206)のうちのいずれのセルでも送信可能である。
図3の最上部のグラフ302は基地局セクタ1からの信号送信を示す図である。グラフ302は異なるシンボル送信時間中などの異なる時刻に送信可能な信号を合成したグラフである。キャリア周波数f周辺の中心にある第1の周波数帯域310は、通常の信号送信319というラベルによって示されているようにセクタ1で信号および情報を無線端末装置へ送信するために使用される。周期的に、通常の信号などのデータを送信していないときなどに、セクタ1内の送信機は第1の周波数帯域の範囲内のビーコン信号S1F1(セクタ1キャリア周波数1)320を送信する。上記周波数は、第1のキャリア周波数から得られる固定されたオフセット値であってもよく、無線端末装置を使って、第1のセクタで使用するキャリア周波数の特定と、該キャリア周波数との同期とを行うようにすることが可能である。キャリアfが使用される隣接セクタ内のWTへ情報を提供するために、周期的に、第1のセクタ送信機は第2のキャリア周波数fに対応する第2の周波数帯域312内の所定の周波数でビーコン信号S1F2 322を送信する。隣接セクタ内のWTによって上記信号の検出が可能であり、その場合、上記端末装置のセクタ1で使用される第1の周波数帯域310などの別の帯域に合わせて該端末装置の受信機周波数を調整する必要はない。さらに、キャリアfが使用される隣接セクタで情報をWTへ提供するために、周期的に、第1のセクタ送信機は、第3のキャリア周波数fに対応する第3の周波数帯域314内の所定の周波数でビーコン信号S1F3 324を送信する。上記第3の周波数帯域が使用される隣接セクタ内のWTによって上記信号の検出が可能であり、その場合、上記端末装置は、セクタ1で使用される第1の周波数帯域310などの別の帯域に合わせて該端末装置の受信機周波数を調整する必要はなくなる。
図3の中央部のグラフ304は、基地局セクタ2からの信号送信を示す図である。グラフ304は、異なるシンボル送信時間中などの異なる時刻に送信可能な信号を合成したグラフである。通常の信号送信331というラベルによって示されているように、キャリア周波数f周辺の中心にある第2の周波数帯域312を使用して、セクタ2で信号および情報を無線端末装置へ送信する。周期的に、通常の信号などのデータを送信していないときなどに、セクタ2内の送信機は、第2の周波数帯域312内のビーコン信号S2F2(セクタ2キャリア周波数2)332を送信する。上記周波数は、第2のキャリア周波数から得られる固定されたオフセット値であってもよく、セクタ2内の無線端末装置を使って、第2のセクタで使用するキャリア周波数の特定と、該キャリア周波数との同期とを行うようにすることが可能である。キャリアfが使用される隣接セクタ内のWTへ情報を提供するために、第2のセクタ送信機は、第1のキャリア周波数fに対応する第1の周波数帯域310内の所定の周波数で周期的に、ビーコン信号S2F1 330を送信する。第1のキャリア周波数が使用される隣接セクタ内のWTによって上記信号の検出が可能であり、その場合、上記端末装置のセクタ2で使用される第2の周波数帯域312などの別の帯域に合わせて該端末装置の受信機周波数を調整する必要はなくなる。さらに、キャリアfが使用される隣接セクタで情報をWTへ提供するために、第2のセクタ送信機は、第3のキャリア周波数fに対応する第3の周波数帯域314内の所定の周波数で周期的にビーコン信号S2F3 334を送信する。上記第3の周波数帯域が使用される隣接セクタ内のWTによって上記信号の検出が可能であり、その場合、上記端末装置は、セクタ2で使用される第2の周波数帯域312などの別の帯域に合わせて該端末装置の受信機周波数を調整する必要はなくなる。
図3の最下部のグラフ306は基地局セクタ3からの信号送信を示す図である。グラフ306は異なるシンボル送信時間中などの異なる時刻に送信可能な信号を合成したグラフである。通常の信号送信343というラベルによって示されているようにキャリア周波数f周辺の中心にある第3の周波数帯域314を使用して、セクタ3で信号および情報を無線端末装置へ送信する。周期的に、通常の信号などのデータを送信していないときなどに、セクタ3内の送信機は第3の周波数帯域の範囲内のビーコン信号S3F3(セクタ3キャリア周波数3)344を送信する。このビーコン信号の周波数は、第3のキャリア周波数から得られる固定されたオフセット値であってもよく、無線端末装置を使って、第3のセクタで使用するキャリア周波数の特定と、該キャリア周波数との同期とを行うようにすることが可能である。キャリアfが使用される隣接セクタ内のWTへ情報を提供するために、第3のセクタ送信機は、第1のキャリア周波数fに対応する第1の周波数帯域310内の所定の周波数で周期的にビーコン信号S3F1 340を送信する。第1のキャリア周波数が使用される隣接セクタ内のWTによって上記信号の検出が可能であり、その場合、上記端末装置のセクタ3で使用される第3の周波数帯域314などの別の帯域に合わせて該端末装置の受信機周波数を調整する必要はなくなる。さらに、キャリアfが使用される隣接セクタで情報を周期的にWTへ提供するために、第3のセクタ送信機は、第2のキャリア周波数fに対応する第2の周波数帯域312内の所定の周波数でビーコン信号S3F2 342の送信を行う。上記第2の周波数帯域が使用される隣接セクタ内のWTによって上記信号の検出が可能であり、その場合、上記端末装置は、セクタ3で使用される第3の周波数帯域314などの別の帯域に合わせて該端末装置の受信機周波数を調整する必要はなくなる。
個々のビーコン信号は、ビーコン信号の発信元であるセクタと関連するキャリアを一意に特定することが可能であり、さらに種々の実施形態で追加情報を提供することも可能である。図3では、図示の9個の例示ビーコン信号は異なる周波数の信号である。したがって、ビーコン信号の周波数を1セットの既知のビーコン周波数とマッチさせて、どのセクタ送信機が検出された特別のビーコン信号のソースであったかを決定することが可能となる。
本発明によれば、移動ノードなどの無線端末装置はそれ自身のビーコン信号、並びに、異なる、隣接するセクタ基地局送信機などから出されるビーコン信号を受信することも可能である。ビーコン信号は、データ信号送信および/または制御信号送信などの通常の信号送信用として無線端末装置が使用する同じ周波数帯域内で受信される。周波数の測定に加えて、ビーコン信号強度(出力など)の測定が行われる。WTは、異なる基地局セクタ送信機からの異なる受信ビーコン信号の強度の比較を利用して、別の基地局セクタに対してハンドオフを行う時点を決定する。ビーコン信号比較は、ハンドオフに後続して通常の信号送信を行うために無線端末装置が使用することが望ましいキャリア周波数を無線端末装置に対して指示するものである。実施形態によっては、受信ビーコン信号のうちの強い方の信号を送信した基地局セクタ送信機が、上記キャリア周波数を決定して、通常の信号送信用として使用するキャリア周波数にするものもある。
例えば、図1に図示の無線端末装置104について考察すると、この無線端末装置104はセクタ1で作動し、したがってキャリア周波数fと、情報の受信と基地局への情報の送信とを行うための通常の信号送信用の上記無線端末装置104の関連帯域310とを使用している。しかし、無線端末装置104はキャリア周波数fに対応する周波数帯域310内のビーコン信号のモニタもまた行っている。キャリアfに対応する第1の周波数帯域310内の3つのセクタの各セクタの中でBSによって送信される信号送信を示す図3の左側部分を参照されたい。無線端末装置104はセクタ1から出されるビーコン信号320の受信強度を、第1の周波数帯域310内でも検出された隣接するセクタビーコン信号330と340の受信強度と比較する。無線端末装置がセクタ1とセクタ2とを隔てる境界に近づくにつれて、BSセクタ2が送信した第1の周波数帯域内のビーコン信号S2F1 330の受信強度は、セクタ1ビーコン信号S1F1 320から受信した信号強度に対して相対的に上昇する。ある時点において、無線端末装置内の上記受信ビーコン信号強度と基準との上記比較に基づいて、無線端末装置は、セクタ2内の通常の信号送信用使用周波数である、キャリア周波数fへのハンドオフを開始することも可能である。無線端末装置は、より強い受信ビーコン信号の周波数領域での位置などに基づいて、キャリア周波数fへ切り替えるのであって、キャリア周波数fへ切り替えるものではないことを認知している。
同じセルの個々のセクタから出される信号送信は互いに関してタイミング同期することも可能である。したがって、セル内セクタ間処理時および/またはセル内セクタ間ハンドオフ処理時に、ユーザデータを送信できるようになる前にセルやセクタの中に入る際、通常行われるタイミング同期と関連する処理のなかには、本発明に準拠して、音声やテキストのようなユーザデータを新規セクタあるいはキャリア周波数に対応する受信機へ送信できるようになる前に、行う必要がなくなるものもある。
セクタの境界におけるハンドオフと関連して説明した、セルの境界に位置している図2に図示の無線端末装置232の場合と同じあるいは同様の本発明の方法が、セルの境界におけるハンドオフに関しても利用される。このような場合に、ハンドオフは1つのセルのセクタから別のセルのセクタへ行われる。セルに関して言えば、実施形態によっては、セル識別子として使用するスロープ値などのセル情報をビーコンの位置を利用して送信することも可能なものある。異なるセル、セクタ、およびセクタ内のキャリアが、ビーコン信号用として異なる所定の周波数を使用することも可能である。実施形態によっては、時間の経過に伴うビーコン信号周波数の所定の周期的変動を利用してスロープ情報を伝えるものもある。1つの実施形態では、ビーコン信号の変動は、セルに対応するスロープを示すことも可能なトーンの形のホッピングパターンを介するビーコン位置の変動となる。
図4は、2つの異なる隣接セルが同じセクタ(例示のセクタ1)内のビーコン周波数位置のわずかな変動を有する一例を示す図であり、ビーコン信号識別子をセクタとセルレベルとへ提供するものである。例えば、図面402は、図2のセル1 202送信機のBS1 208セクタ1 214から送信された信号に対応するものであってもよく、一方、図面404は、図2のセル2 204のBS2 210セクタ1 220から送信された信号に対応するものであってもよい。図面402は、キャリア周波数f 406と関連する帯域と、キャリア周波数f 408と関連する帯域と、キャリア周波数f 410と関連する帯域とを含む図である。キャリアf 406に対応する帯域の範囲内で、BS1セクタ1の送信機は、ユーザデータ並びに制御信号などのビーコン信号412および通常の信号送信414を行う。キャリアf 408に対応する帯域の範囲内で、BS1セクタ1の送信機はビーコン信号416を送信する。キャリアf 410に対応する帯域の範囲内で、BS1セクタ1の送信機はビーコン信号418を送信する。異なる時刻に種々の信号412、414、416、418を送信することも可能であり、例えば、ほとんどの時間、通常の信号送信414が行われ、412、416、418を含む複数のビーコン信号からなるセットのうちの1つのビーコン信号が、時折、通常の信号送信414の代わりに周期的ベースで所定のシーケンスで送信される。図面404は、キャリア周波数f 406と関連する帯域と、キャリア周波数f 408と関連する帯域と、キャリア周波数f 410と関連する帯域とを含む図である。キャリアf 406に対応する帯域の範囲内で、BS2セクタ1の送信機は、ユーザデータ並びに制御信号などのビーコン信号420および通常の信号送信422を行う。キャリアf 408に対応する帯域の範囲内で、BS2セクタ1の送信機はビーコン信号424を送信する。キャリアf 410に対応する帯域の範囲内で、BS2セクタ1の送信機はビーコン信号426を送信する。異なる時刻に種々の信号420、422、424、426を送信することも可能であり、例えば、ほとんどの時間、通常の信号送信422が行われ、420、424、426を含む複数のビーコン信号からなるセットのうちの1つのビーコン信号が、時折、通常の信号送信422の代わりに周期的ベースで所定のシーケンスで送信される。同じ帯域406内のビーコン信号412と420とは異なる周波数位置にあり、無線端末装置が上記ビーコン信号を受信して、2つのセルを区別できるようにしている。同じ帯域408内のビーコン信号416と424とは異なる周波数位置にあり、無線端末装置が上記ビーコン信号を受信して、2つのセルを区別できるようにしている。同じ帯域410内のビーコン信号418と426とは異なる周波数位置にあり、無線端末装置が上記ビーコン信号を受信して、2つのセルを区別できるようにしている。
セルは互いに関してタイミングの同期を行う必要はなく、一般に、タイミング同期することはない。したがって、セル間ハンドオフの処理時に、無線端末装置は、通常、ユーザデータの送信前にタイミング同期処理を行うように要求され、それによって、移動局によって送信されるユーザデータを担持するシンボルなどのようなシンボルは別の移動局が送信するシンボルとBSで同期される態様となる。本発明に準拠する粗いタイミング同期の達成時に、および、ハンドオフ処理中の中断時間の最短化時に、ビーコン信号または別の放送信号を使用することも可能である。
図5は、本発明の方法を利用する、本発明に準拠して実現される例示の通信システム500を示す図である。この例示システムには複数のセル(セル1 502、セルM 504)が含まれている。個々のセルは基地局などのアクセスノード用の無線カバーエリアを表わす。セル1 502は基地局1 506に対応し、セルM 504は基地局M508に対応する。個々のセルは複数のセクタに細分化される。この例示システムは3セクタ実施形態を示すものであるが、本発明に準拠して、3セクタよりも少ない数やそれ以上のセクタを有するセルの実施形態も可能である。上記例示システムではセルの各セクタにおいて異なるキャリア周波数が使用される。別の実施形態では、隣接していないセクタによる再使用などの、セル内のセクタによる周波数の再使用も可能である。上記とは別に、実施形態によっては、個々のセクションでマルチキャリアを使用するものもあり、様々な出力レベルが同じキャリア周波数を使用する隣接セクタの中で特別のキャリア用として使用される。図5の図示の例では、セクタ1はキャリア周波数fを使用し、セクタ2はキャリア周波数fを使用し、セクタ3はキャリア周波数fを使用する。この例示システムの別のセルのセクタ1、2、3などの同じセクタでは、同じキャリア周波数が使用される。
実施形態によっては、システムの異なるセルで使用されているキャリア周波数がわずかに変化する場合があるものもある。さらに別の実施形態では、異なるセルで使用されるキャリア周波数が実質的に異なるものとなる場合もある。セル1 502には、セクタ1 510、セクタ2 512、セクタ3 514が含まれている。セルM 504には、セクタ1 516、セクタ2 518、セクタ3 520が含まれている。セル1のセクタ1 510がセルMのセクタ2 518とオーバーラップしている例示の境界領域522が示されているが、この境界領域では、本発明の方法に準拠して、セル間ハンドオフ処理が行われる可能性が大きい。本発明の方法に準拠して、ハンドオフ処理が同じセルの異なるセクタ間の境界領域でも行われる可能性がある。
図5の例示システムには、個々のセルの各セクタ内の移動ノードのような無線端末装置などの複数のエンドノードEN1、EN Nも含まれる。無線端末装置は無線リンクを介して基地局と接続される。エンドノードが移動通信装置である場合、エンドノードはシステムのセクタとセルとの間をずっと移動することも可能である。本発明の方法に準拠して、エンドノードがハンドオフ処理を開始し、1つの基地局セクタ接続ポイントから別の基地局セクタ接続ポイントへハンドオフ処理を実行することも可能である。移動通信装置は、本明細書では移動通信装置あるいは移動ノードと呼ぶことがある。セル1 502のセクタ1 510には複数のEN(EN1 524、EN N 526)が含まれ、セル1 502のセクタ2 512には複数のEN(EN1 528、EN N 530)が含まれ、セル1 502のセクタ3 514には複数のEN(EN1 532、EN N 534)が含まれている。セルM504のセクタ1 516には複数のEN(EN1 536、EN N 538)が含まれ、セルM504のセクタ2 518には複数のEN(EN1 540、EN N 542)が含まれ、セル1 504のセクタ3 520には複数のEN(EN1 544、EN N 546)が含まれている。
アクセスノード(基地局)(506、508)はそれぞれ、ネットワークリンク(550、552)を介してルータなどのネットワークノード548と接続される。ネットワークノード548は、ネットワークリンク554を介して別のネットワークノードおよびインターネットと接続される。ネットワークリンク(550、552、554)は、例えば光ファイバケーブルなどであってもよい。
セクタの境界領域は3つのセクタ(510、512、514)または(516、518、520)を隔てる個々のセル内の分割ラインとして特定され、例示セルの境界領域522がセル1とセルM間のオーバーラップ・エリアとして図示されている。無線端末装置がシステムの中を進んで、セクタの境界および/またはセルの境界に接近するおよび/またはセクタの境界および/またはセルの境界の中を通過するにつれて、本発明に準拠してキャリア周波数の変更を含むハンドオフ処理の実行が可能となる。
本発明に準拠して、基地局(506、508)は(3つのキャリア周波数f、f、fと関連する)3つの周波数帯域の各々でビーコン信号を個々のセルの各セクタの中へ周期的に送信する。本発明によれば、エンドノード(524、526、528、530、532、534、536、538、540、542、544、546)が、セクタ間、セクタ内(セクタ内でマルチキャリアが使用されている場合)および/またはセル間ハンドオフに関して決定を行うために、現在の処理周波数帯域内でビーコン信号のモニタが行われる。
図6は本発明に準拠して実現された例示アクセスノード(基地局)600を示す図である。図6の基地局600は、図1、図2または図5のシステムの基地局のうちのいずれかの基地局のさらに詳細な表示であってもよい。基地局600は、CPUなどのプロセッサ602、基地局600の個々のセクタ用の受信機などの複数の受信機(セクタ1の受信機604、セクタ2の受信機606、...セクタNの受信機608)、基地局の個々のセクタ用の送信機などの複数の送信機(セクタ1の送信機610、セクタ2の送信機612、...セクタNの送信機614)、入出力インタフェース616、クロック用モジュール618、メモリ620を備え、さらに、実施形態によってはバス628を介して一体に接続された基地局の個々のセクタ用の送信機(ビーコンセクタ1の送信機622、ビーコンセクタ2の送信機624、...ビーコンNの送信機626)などの複数のビーコン送信機を備えるものもある。上記バス628を介して、種々のエレメントはデータおよび情報を交換することができる。マルチキャリア周波数の利用をサポートしているセクタの場合、セクタ内で使用される個々のキャリア周波数用として様々な送信回路を設ける場合が多く、また、設けることが可能である。個々の基地局セクタ受信機(604、606、608)は、それぞれ、セクタアンテナ(セクタ1受信アンテナ630、セクタ2受信アンテナ632、セクタN受信アンテナ634)と接続され、さらに、ハンドオフ要求を含むアップリンク信号、タイミング制御信号、出力制御信号などの信号並びにユーザデータを無線端末装置からカバーされているセクタの中で受信することができる。マルチキャリア周波数がセクタの中で使用される場合、セクタの中で使用される個々のキャリア周波数用として様々な受信回路を設けることが可能であるし、設ける場合が多い。個々の受信機(604、606、608)には、受信したアップリンク符号化信号を復号化するデコーダ(636、638、640)がそれぞれ含まれ、通信中の情報が取り出される。個々のセクタ送信機(610、612、614)は、それぞれセクタアンテナ(セクタ1送信アンテナ642、セクタ2送信アンテナ644、セクタN送信アンテナ646)と接続され、さらに、本発明に準拠して、ビーコン信号のようなダウンリンク放送信号を含む信号、並びに、ハンドオフ処理で使用する専用リソースを特定する情報を含む信号のようなユーザ専用ダウンリンク信号を送信し、カバーされているセクタの中に入れることができる。個々のセクタ送信機(610、612、614)には送信より前にダウンリンク情報を符号化するエンコーダ(648、650、652)がそれぞれ設けられている。実施形態によっては、基地局600が、別個の受信機と、個々のセクタ用の送信機および/またはアンテナと、さらに、オプションとして、セルのセクタ内にキャリア周波数とを備え、これらを利用するものもある。実施形態によっては、基地局が、基地局によってカバーされた個々のセクタから信号を受信するセクタ化された機能性を有する単一の受信機と、基地局によってカバーされた個々のセクタの中へ送信を行うセクタ化された機能性を有する単一の送信機、および/または、異なるセクタに対応する異なるエレメントを備えたアンテナなどのセクタ化されたアンテナを利用するものもある。実施形態によっては、セクタビーコン送信機(622、624、626)が設けられ、送信アンテナ(642、644、646)とそれぞれ接続され、セクタビーコン送信機(622、624、626)を利用して、ビーコン信号送信の若干またはすべてを送信し、それによってマルチビーコン信号の同時送信を可能にし、ビーコン送信機能の若干またはすべての負荷を下ろすことによって正常な通常の信号送信時の瞬断を制限するようにするものもある。
基地局入出力インタフェース616は、別のアクセスノード(基地局)などの別のネットワークノード、ルータ、AAAサーバ、ホームエージェントノードおよびインターネットと基地局600を接続する。本発明のいくつかの実施形態に準拠して、現在の無線リンクの終了および新規無線リンクの確立を行うよりも前に、基地局間で入出力インタフェース616を経由してハンドオフの信号送信の通信が行われる。
基地局によってカバーされた種々のセクタ間でタイミング同期を維持するためにクロック用モジュール618が使用される。簡略な、あるいは、除去された無線端末タイミング同期ステップなどを用いる、セル間ハンドオフ処理と比べてさらに効率のよい方法で実行すべき、セル内セクタ間およびセル内セクタ内キャリア間ハンドオフ処理が、同じセルの異なるセクタ間での同期によってサポートされることになる。上記ハンドオフ処理時に、WTは出力制御情報および/またはユーザデータを伝える前に新規接続ポイントとのタイミング同期ステップを実行する必要がある。
メモリ620には、ルーチン654とデータ/情報656とが含まれる。プロセッサ602は、ルーチン654を実行し、メモリ620内のデータ/情報656を利用して、スケジューリング、基地局の出力制御、基地局のタイミング制御、通信、信号送信の正常な機能を含む基地局600の処理を制御し、ビーコン信号送信とハンドオフ処理とを含む本発明の新たな特徴を含むことになる。
メモリ620内のデータ/情報656には、基地局によってカバーされた個々のセクタ用のデータ/情報(セクタ1のデータ/情報のセット658、セクタNのデータ/情報のセット660)などの複数のセットのデータ/情報が含まれる。セクタ1のデータ/情報のセット658には、データ661、基地局から基地局への情報662、セクタ情報664、ビーコン情報666、無線端末装置(WT)データ/情報668が含まれる。データ661には無線端末装置へ送信すべき、並びに、無線端末装置から受信すべきユーザデータが含まれる。基地局から基地局への情報662には、ハンドオフの信号送信に関係するBS間で伝えられる情報と、基地局間でのWTハンドオフ情報を送信する前に、基地局間でセキュリティ保護が施されたリンクの確立に用いるセキュリティキーなどの格納されたセキュリティ情報とが含まれる。セクタ情報664にはセクタと関連するキャリア周波数および帯域などのキャリア情報670が含まれる。また、セクタ情報664には、基地局に割り当てられたWT識別子などの、ハンドオフ処理で使用するWTに割り当て可能な専用リソースを特定する情報などのリソース情報672と、タイミング制御チャネルセグメント、出力制御チャネルセグメントと、トラフィックチャネルセグメントのようなアップリンク専用セグメントも含まれる。
ビーコン情報666には、個々のセクタ内のビーコン信号を特定の周波数と関連づける情報などのトーン情報674と、ビーコン信号送信タイミングを特定する情報、および、ビーコン信号と、ハンドオフ処理での使用に割り当て可能な専用のアップリンクリソースとの間のタイミング関係を特定する情報などの時間情報676と、スロープなどのセル特定情報を送信するためにビーコン信号用として使用されるホッピングシーケンスの生成に利用される情報などのトーンホッピング情報678と、が含まれる。
WTデータ/情報668には、個々のWT:WT1データ/情報680、WT Nデータ/情報682に関連する複数のWTデータ/情報のセットが含まれている。WT1データ/情報680には、WT1からの/WT1へのルート内のユーザデータ684と、WTを基地局と関連づける端末ID686と、WT1が現在位置しているセクタを特定し、通常の信号送信用として使用されている或る特定のキャリア周波数とWT1を関連づける情報を含むセクタID情報688と、が含まれる。また、セクタID情報688には、ハンドオフ要求時にWT1が新規接続ポイントとして要求したセクタを特定する情報も含まれる。また、WT1データ/情報680には、上記1セットのセクタ専用リソース情報672から得られる情報であって、ハンドオフ処理時に使用するためのWT1に割り当てられる情報などの専用リソース情報690も含まれる。様々なタイプのハンドオフ処理時に、様々なリソースをWT1専用にし、専用リソース情報690の中に含めることも可能である。例えば、BS600のセクタ1内へのセル間ハンドオフは、専用セクタで使用すべき専用の装置識別子の割当てを含むことも可能であり、この専用セクタでは、専用のアップリンクのタイミングチャネルセグメントおよび/または専用のアップリンク出力制御チャネルセグメントが、特別のキャリアでWT1へ伝えられるのに対して、BS600のセクタ1内へのあるいはBS600のセクタ1内での、セル内セクタ間またはセル内セクタ内キャリア間ハンドオフがアップリンクタイミング制御チャネルセグメントのWT1への割当てを省き、アップリンク出力制御チャネルセグメントのWT1への割当てを含むようにすることも可能である。ハンドオフメッセージ692には、別の接続ポイントの開始を要求するWT1から、直接的にまたは間接的に受信したハンドオフ要求メッセージなどのWT1に関係するハンドオフメッセージと、識別子および/またはアップリンクセグメントなどのリソースを特定するWT1へ送信される専用リソース割当てメッセージであって、新規接続ポイントとの新たな無線通信リンクを確立するために利用することも可能な上記メッセージと、基地局から基地局へのセキュリティ保護が施された通信リンクの確立メッセージとが含まれる。モード情報694には、オン、ホールド、アクセスなどのWT1の処理状態を特定する情報と、無線リンクがWT1と基地局600のセクタ1との間で確立されたか、確立の最中であるか、終了処理プロセス状態であるかどうかを特定する情報とが含まれる。モード情報694には、新規無線リンクがWT1と別の基地局および/または別のセクタ接続ポイント間で確立されていることを特定する情報も含まれる。
ルーチン654には、基地局によってカバーされた個々のセクタ用ルーチンなどの複数のセットのルーチン(セクタ1のルーチン651、...セクタNのルーチン653)が含まれている。ルーチン651には、通信ルーチン655と基地局制御ルーチン657とが含まれている。通信ルーチン655は基地局によって使用される種々の通信プロトコルを実行する。基地局制御ルーチン657は、データ/情報658を利用して、基地局セクタ1の作動を制御し、この処理には、本発明に準拠して、受信機604、送信機610、オプションのビーコン送信機622、入出力インタフェース616、スケジューリング、通常の制御信号送信とデータ信号送信、ビーコン信号送信並びにハンドオフ処理が含まれる。基地局制御ルーチン657には、スケジュラ用モジュール659、信号送信ルーチン661、ハンドオフルーチン663、WTタイミング制御用モジュール665並びにWT出力制御用モジュール667が含まれる。スケジュラなどのスケジュラ用モジュール659によって、時間の経過に伴う帯域などの無線リンクリソースのスケジューリングが、アップリンク通信用およびダウンリンク通信用としてセグメントの形で無線端末装置に対して行われる。
信号送信ルーチン661は、1以上の受信機、デコーダ、送信機、エンコーダ、通常の信号の生成、ビーコン信号の生成、データおよび制御トーンホッピング、信号送信、信号受信、並びにハンドオフの信号送信を制御する。信号送信ルーチン661には、ビーコン用モジュール669と、ハンドオフの信号送信用モジュール671とが含まれる。ビーコン用モジュール669は、セクタ1ビーコン情報666などのビーコン情報を利用して、本発明に準拠して、ビーコン信号の生成と送信とを制御する。本発明によれば、セクタで使用されている各キャリア周波数帯域内で個々のセクタでビーコン信号の送信を行うことも可能である。実施形態によっては、セクタ送信機(610、612、614)を経由してビーコン信号を送信するものもある。別の実施形態では、ビーコン送信機(622、624、626)がビーコン信号の若干またはすべてを送信する場合もある。ハンドオフの信号送信用モジュール671は、基地局600セクタ1から送信され、基地局600セクタ1が受信するハンドオフメッセージ692などのハンドオフの信号送信の制御を行う。
ハンドオフルーチン663には、要求処理用モジュール673、セキュリティ保護が施された基地局から基地局へのリンク確立用モジュール675、専用リソース割当て用モジュール677、登録用モジュール679並びに無線リンク確立/終了用モジュール681が含まれる。要求処理用モジュール673は、WTによる、基地局セクタ接続ポイントとの新たな無線通信リンクの確立要求を受信し、この要求を処理する。基地局から基地局へのリンク確立用モジュール675は、BSからBSへの情報662を含むデータ/情報656を利用して、BS600のセクタ1と別の基地局との間でセキュリティ保護が施された通信リンクを確立し、入出力インタフェース616を介してハンドオフ情報を伝えるためにセキュリティ保護が施された通信リンクを使用することができる。専用リソース割当て用モジュール677は、リソース情報672の中で特定されたリソースなどの専用リソースをBS600のセクタ1に対してハンドオフを要求したWTに対して割り当てるものである。モジュール677は、専用リソース情報690のような情報の生成が可能であり、このような情報を形成して、識別子、アップリンクタイミング制御チャネルセグメント、アップリンク出力制御チャネルセグメントおよび/またはアップリンクトラフィックチャネルセグメントを指定するハンドオフメッセージ692にするものであり、例えばセル間またはセル内ハンドオフ処理が関与するかしないかに応じて、直接的または間接的のいずれかの態様でハンドオフの信号送信用モジュール671を介して上記情報をWTへ伝えることも可能である。WTが基地局600のセクタ1の接続ポイントとの新規無線リンクの開始と確立とを要請するとき、登録用モジュール679が登録処理のパフォーマンスを制御することも可能である。例えば、タイミング同期ステップを実行するかしないかに関連して、ハンドオフがセル間にあるか、セル内にあるかに応じて異なる登録処理シーケンスを利用することも可能である。無線リンクの確立/終了用モジュール681はBS600のセクタ1に対する無線リンクの確立と終了時の処理を制御する。例えば、新規無線リンクの確立の場合、モジュール681は、ハンドオフを要請するWTにBS600のセクタ1が割り当てた最も早い割り当て済み専用アップリンクセグメントの時点に新規リンクを確立することが可能であり、したがってWTからアップリンクの信号送信を適切な時点に探索することができることを認識している。BS600のセクタ1とWT間で無線リンクを終了する場合、終了が、所定時間内にWTからまったく信号送信を受信していないBSベースのものである場合があり、モジュール681はタイムアウトの測定を行い、タイムアウトの測定に続いて、識別子および関連する専用セグメントなどのリソースを放棄することになる。別の終了方法も実現可能であり、例えば、BSセクタ1が、入出力インタフェース616の中を通過するハンドオフメッセージなどの、新規接続ポイントに対応するハンドオフの信号送信をモニタすることが可能であり、例えば、新規無線リンクを確立する時点を決定し、BS600に基づいて上記所定時点を終了させる終了方法が実現可能である。或いは、WTが終了メッセージをBS600のセクタ1へ伝えるようにしてもよい。
WTタイミング制御用モジュール665は、セクタ1に関してWTの同期をとるなどの、WTのタイミングを制御する処理を実行し、それによって信号を処理し、復号化できるようにする。モジュール665は、新規無線リンクを確立するように努めるWTへ割り当てられた専用のアップリンクのBS600のセクタ1によって、タイミング制御セグメントで受信した受信済みタイミング制御情報を処理する。さらに、タイミング制御用モジュール665は、確立された無線リンクによってBSセクタ送信機を介して送信されるタイミング補正信号であって、WTが送信タイミング調整を行うタイミング補正信号を発生する。
WT出力制御用モジュール667は、WTのアップリンク送信出力などのWTの出力を制御する処理を実行する。WT出力制御用モジュール667は、新規無線リンクを確立するように努めているWTに対してBS600のセクタ1が割り当てた専用のアップリンクの出力制御セグメントで受信した受信済み出力制御情報を処理する。
図7は、本発明に準拠して実現される移動ノードのような例示の無線端末装置(エンドノード)700を例示する図である。図7の無線端末装置700は、図1、図2または図5のシステムのエンドノードのうちのいずれかのエンドノードのさらなる詳細な表示とすることも可能である。無線端末装置700には、受信機702、送信機704、CPUなどのプロセッサ706、ユーザ入力/出力(I/O)装置708、バス712を介して一体に接続されたメモリ710が含まれている。上記バス712を介して、種々のエレメントはデータと情報とを交換することができる。デコーダ714を備えた受信機702は、アンテナ716と接続され、上記アンテナ716を介して、無線端末装置700は、ビーコン信号送信を含むダウンリンクの信号送信と、本発明に準拠して基地局600から送信された専用リソースを特定する情報を含むハンドオフメッセージとを受信することも可能である。受信機702内のデコーダ714は、WT700用として意図された通常の信号送信を復号化し、ビーコン信号送信を含む別の信号によって上書きされた情報や、ビーコン信号送信を含む別の信号によって干渉を受けた情報の回復を試みる誤り訂正符号化処理を利用することも可能である。エンコーダ718を備えた送信機704はアンテナ720と接続され、上記送信機704は、別の基地局セクタ接続ポイントに対するWT700のハンドオフの開始要求を含む符号化情報と、専用のアップリンクのタイミングチャネルセグメントを介するタイミング同期情報と、専用のアップリンク出力制御チャネルセグメントを介する出力同期情報と、専用アップリンクトラフィックチャネルセグメントを介するユーザデータとを含む信号を基地局600へ送信することも可能である。本発明に準拠して様々なタイプのハンドオフが実現可能であり、前記ハンドオフには、以下の特徴、すなわちセル間、セクタ間および/またはキャリア間ハンドオフ特徴のうちの1以上の特徴が含まれる。
例えば、スピーカ、マイク、キーボード、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ビデオカメラなどのユーザI/O装置708は、ピアノード用として意図されたユーザデータ/情報を入力する能力と、ピアノードから受信したユーザデータ/情報にアクセスする能力とをWT700のユーザに提供するものである。無線端末装置のメモリ710にはルーチン722およびデータ/情報724が含まれる。プロセッサ706は、ルーチン722を実行し、メモリ710内のデータ/情報724を利用して、本発明のビーコン機能とハンドオフ処理とを実行するステップを含む無線端末装置700の処理を制御する。
無線端末装置データ/情報724には、音声、テキスト、あるいは無線端末装置700との通信セッション時にピアノードへ送信する/またはピアノードから受信するように意図された別のタイプのデータおよび/またはファイルのようなユーザデータ726が含まれる。また、データ/情報724には、現在の基地局セクタユーザ情報728、新規基地局セクタユーザ情報730並びにシステム情報732も含まれる。
現在のBSセクタユーザ情報728には、端末ID情報734、基地局ID情報736、セクタID情報738、モード情報740、特定されたビーコン情報742、受信されたタイミング補正信号情報744並びに無線リンク746を終了させる所定の時刻が含まれる。端末ID情報734は、基地局セクタがWT700に割り当てた単複の識別子とすることが可能であり、無線端末装置700を上記基地局セクタに対して特定を行う識別子である。WT700は現在無線リンクを介してこの基地局セクタと接続されている。基地局ID情報736は、基地局と関連するスロープ値であって、ホッピングシーケンスで使用されているスロープ値などの基地局識別子などであってもよい。セクタID情報738には、セクタ化された基地局の送受信器のセクタIDを特定する情報が含まれ、上記送受信器を経由して通常の信号送信が伝えられ、この信号送信は無線端末装置が位置しているセルのセクタに対応するものとなる。現在の通信リンクに使用すべきキャリア周波数を示すキャリア周波数情報(CF)735も時折、メモリ710内のデータ/情報724の情報728の中に格納される。モード情報740は、無線端末装置がオン/ホールド/スリープ状態にあるかどうか特定を行う。特定されたビーコン情報742は、セル/セクタID、信号強度レベル、フィルタされた信号強度レベル、並びに、ビーコン信号が送信された送信元のセクタ内の通常の信号送信と関連するキャリア周波数などの、受信された測定済みの個々のビーコン信号に関する情報を含むものであってもよい。特定されたビーコン情報742は、現在の接続ポイントセクタビーコンを特定する情報と、隣接するセクタビーコンを現在のWTセクタビーコンと比較することから得られる情報と、測定したビーコン信号の比較から得られる情報および/またはハンドオフ基準に従って測定したビーコン信号から導き出される情報とを含むことも可能である。受信したタイミング補正信号情報744には、確立された無線リンクを介して受信したタイミング修正信号と、確立された無線リンクを介してWT700が送信した信号のタイミングを修正するのに用いる送信タイミング調整情報とが含まれる。無線リンク746を終了させる所定の時刻は、ビーコン信号送信および割り当てられた専用のアップリンクセグメントのような新規基地局セクタ接続ポイントから無線で受信した信号送信などに基づいて、および/または、現在の基地局との既存のリンクを介して受信した通信を通じて、ハンドオフ中にWT700の確立された無線リンクを終了させるためにWT700が決定した時刻である。
新規BSセクタユーザ情報730には、端末ID情報748、基地局ID情報750、セクタID情報752、モード情報754、特定されたビーコン情報756、専用リソース情報758、ハンドオフメッセージ760とハンドオフタイプ情報762並びにキャリア周波数情報(CF)759が含まれる。端末ID情報748は、基地局セクタがWT700に割り当てた単複の識別子とすることが可能であり、無線端末装置700を基地局セクタに対して特定する識別子である。上記基地局セクタは、WT700がハンドオフを開始するように要求した要求先セクタである。基地局ID情報750は、新規基地局と関連するスロープ値であって、ホッピングシーケンスで使用されるスロープ値などであってもよい。セクタID情報752には、新規接続ポイントのセクタ化された基地局の送受信器のセクタIDを特定する情報が含まれ、上記送受信器を経由して、新規無線リンクを介する通常の信号送信が伝えられることになる。モード情報754は、ハンドオフ要求の送信、専用リソース割当ての待機、割当て済み識別子および/または割当て済み専用アップリンクセグメントのような専用リソースの受信および処理、タイミング制御および/または出力制御信号送信を専用のアップリンクチャネルセグメントで送信するなどのハンドオフ処理の実行、ハンドオフの終了、ユーザデータの送信、ホールド状態/オン状態/スリープ状態などの、新規BSセクタ接続ポイントに関してWTの処理状態を特定する。特定されたビーコン情報756には、新規BSセクタ接続ポイントから受信したビーコンに関係するタイミング情報のような情報が含まれる。新規BSセクタ接続ポイントビーコン信号と、ハンドオフ処理時などにWT700に対してリソースとして割り当てることも可能な専用アップリンクセグメントとの間に存在するタイミング関係によって、WT700は現在の確立された無線リンクを終了させ、新規無線リンクを確立する新規BSセクタ接続ポイントに対してアップリンクの信号送信を開始する時点を決定することが可能となり、それによって、ハンドオフ処理中の中断インタバル割り込みを最少化することが可能となる。
専用のリソース情報758には、BSセクタ割当て済みWT識別子などの情報および/またはハンドオフ処理で使用するWT700に割り当てられた新規BSセクタ接続ポイントから専用のアップリンクチャネルセグメントを特定する情報が含まれる。様々なタイプのハンドオフ処理時に、異なるリソースをWT700の専用にして、専用のリソース情報758の中に含めることも可能である。例えば、セル間ハンドオフ時に、専用のアップリンクのタイミングチャネルセグメントと、アップリンク出力制御チャネルセグメントとをWT700に対して特定する情報が情報758の中に含まれるようにすることも可能であり、これに対して、セル内セクタ間ハンドオフ時に、アップリンクタイミング制御チャネルセグメントのWT700への割当てを省いて、アップリンク出力制御チャネルセグメントのWT700への割当てが情報758の中に含まれるようにすることも可能である。ハンドオフメッセージ760には、現在の確立された無線リンクとBSセクタとを介して、次いで、バックホールリンクを経由して要求済みの新たなBSセクタ接続ポイントへ送信すべきハンドオフ要求開始メッセージなどの、WT700に関係するハンドオフメッセージが含まれる。ハンドオフメッセージ760は、当初新規基地局セクタ接続ポイントをソースとする専用リソース割当てメッセージであって、バックホールリンクを介して基地局から基地局へ送信され、現在の無線リンクを介して現在の基地局セクタ接続ポイントから受信される専用リソース割当てメッセージも含むことが可能であり、利用可能な識別子および/またはアップリンクセグメントなどのリソースを特定するこのようなメッセージは、新規基地局セクタ接続ポイントとの新たな無線通信リンクを確立するものである。ハンドオフタイプ情報762には、セル間ハンドオフ処理、セル内セクタ間ハンドオフ処理、あるいは、セル内キャリア間ハンドオフ処理などの要求されたハンドオフのタイプを特定する情報が含まれる。実施形態のなかには、ハンドオフ処理がキャリア間ハンドオフ処理であるかないかでセル間およびセクタ間ハンドオフが、区別するものもある。
システム情報732には、ビーコンID情報764、ハンドオフ基準766、セル/セクタID情報768、ビーコン/専用セグメントタイミング情報770、およびハンドオフタイプ/処理情報772が含まれる。システム情報732には、基地局周波数使用状況、タイミング構造および反復インタバルなどの無線通信システムの構造情報が含まれる。ビーコンID情報764には、例えば、特定の時点における通信システム内の専用セクタ/セルビーコンを特定の周波数と関連づけるルックアップテーブル、数式などの情報が含まれ、この情報によって、WT700による単複の受信ビーコン信号の特定が可能となる。ハンドオフ基準766には、無線端末装置700が隣接セクタ/セルに対するハンドオフ要求をトリガするために使用するしきい値制限値が含まれる場合もあり、このしきい値制限値には、隣接セクタから出されるビーコン信号の強度レベルでの最低しきい値および/またはWT固有の現在のセクタ受信ビーコン信号強度に対して隣接セクタ受信ビーコン信号の比較強度のしきい値レベルなどがある。セル/セクタID情報768は、データ、情報、制御信号およびビーコン信号の処理、送信並びに受信時に使用するホッピングシーケンスの構成に利用する情報を含むことも可能である。セル/セクタID情報768にはキャリア情報774も含まれる。キャリア情報774には、通信システム内の基地局の個々のセクタ/セルを或る特定のキャリア周波数、帯域および1セットのトーンと関連づける情報が含まれる。実施形態によっては基地局セクタが、アップリンク並びにダウンリンクの信号送信用としてオーバーラップしない異なるセットのトーンセットを使用するものもある。ビーコン/専用セグメントのタイミング情報770には、BSセクタによって送信されるビーコン信号と専用アップリンクセグメントとの間のタイミング関係を規定する情報が含まれる。専用アップリンクセグメントはBSセクタによりWT700に割り当てることができ、ハンドオフ時に使用される。ハンドオフタイプ/ハンドオフ処理の情報772には、上記タイプのハンドオフの関数として実行される複数のステップまたは一続きのステップを特定する情報が含まれる。例えば、セル間ハンドオフには、セル内ハンドオフ時に省かれるタイミング同期ステップが含まれる場合もある。
ルーチン722には、通信ルーチン776並びに無線端末制御ルーチン778が含まれる。無線端末制御ルーチン778には、ビーコンルーチン782、ハンドオフルーチン784、ユーザデータの信号送信用モジュール786並びに現在進行中の無線端末装置タイミング制御用モジュール788を含む信号送信ルーチン780が含まれる。無線端末装置通信ルーチン776は、無線端末装置が使用する種々の通信プロトコルを実行する。
無線端末制御ルーチン778は、無線端末装置の基礎制御機能性を実行し、この基礎制御機能性には、本発明に準拠する、出力制御、タイミング制御、信号送信制御、データ処理、I/O、ビーコン関連機能の制御並びにハンドオフの信号送信の制御と処理が含まれる。メモリ710内のデータ/情報724を利用する信号送信ルーチン780は、ビーコン信号の受信と処理、ハンドオフの信号送信と処理、並びに、ユーザデータの信号送信と処理を含む処理を行う受信機702並びに送信機704の動作を制御する。
ビーコンルーチン782は、ビーコン処理用およびID用モジュール790、ビーコン強度測定用モジュール792、ビーコン比較用モジュール794並びにハンドオフ決定用モジュール796を備える。ビーコンID情報764とセル/セクタID情報768とを含むシステム情報732を利用するビーコン処理用およびID用モジュール790は、受信ビーコン信号を特定し、ユーザの特定されたビーコン情報742に情報を格納するものである。ビーコン信号強度測定用モジュール792は受信ビーコン信号の信号強度を測定し、ユーザの特定されたビーコン情報742の中に情報を格納するものである。ビーコン比較用モジュール794は、隣接セクタ/セルに対するハンドオフの開始時点を決定するために利用できる情報を取得するために、特定されたビーコン情報742の比較を行う。ビーコン比較用モジュール794はハンドオフ基準766の中で個々のビーコン信号強度レベルを最低しきい値レベルと比較することも可能である。ビーコン比較用モジュール794は、WT固有のビーコン信号と隣接セクタ/セルビーコン信号間の相対的信号強度レベルを比較することも可能である。ビーコン比較用モジュール794は、ハンドオフ基準766で相対的強度レベルの差値をしきい値レベルと比較することも可能である。ハンドオフ決定用モジュール796は、ビーコン比較用モジュール794からの出力情報を受信し、ハンドオフ要求を開始するかしないかに関する決定、および、ハンドオフ要求を開始するために基地局セクタがどのキャリア周波数を使用するかに関する決定を行うものである。ハンドオフ決定用モジュール796は、上記要求の開始時点について考慮する際、処理用ユーザデータセッション時の別の情報について考慮して、瞬断を最小化するように図ることも可能である。
ハンドオフ決定用モジュール796からの出力によってトリガを受けたとき、ハンドオフルーチン784は、信号送信を生成して、セクタ間、セル間および/またはキャリア間ハンドオフを開始し、このハンドオフの終了処理を行うようにする。ハンドオフに後続して使用する新規無線リンク用のキャリア周波数および基地局セクタ接続ポイントは、別の場所で解説したように、種々の実施形態で通常ビーコン信号を使用して特定される。ハンドオフルーチン784には、要求用モジュール701、専用リソース用モジュール703、登録用モジュール705、無線リンク確立/終了用モジュール707、無線端末装置タイミング制御用モジュール709並びに無線端末装置出力制御用モジュール711が含まれる。
要求用モジュール701は、別の基地局セクタ接続ポイントとの新たな無線通信リンクの開始および確立要求をWT700によって生成する。専用リソース用モジュール703は、ハンドオフ処理用の新規BSセクタ接続ポイントによってWT700に割り当てられた識別子および/または専用アップリンクセグメントなどの専用リソースを特定する信号を含む受信信号を受信し、この受信信号の処理を行う。モジュール703はハンドオフメッセージ760を受信することも可能であり、このハンドオフメッセージ760から専用リソース情報758を取り出し、格納することも可能である。ハンドオフメッセージ760内のこのような情報は、識別子、アップリンクタイミング制御チャネルセグメント、アップリンク出力制御チャネルセグメントおよび/またはアップリンクトラフィックチャネルセグメントを指定する。登録用モジュール705は、ハンドオフタイプ情報762と、ハンドオフタイプ/処理情報772と、を含むデータ/情報724を利用して、基地局セクタ接続ポイントとの新規無線リンクの開始と確立とを要請するWT700によって、登録処理のパフォーマンスを制御する。タイミング同期ステップを実行するかどうかと関連して、ハンドオフがセル間で行われるか、セル内で行われるかに応じて、様々な登録処理シーケンスを利用することも可能である。登録用モジュール705は、適切な時点に新規接続ポイントを特定するWT700と関連する、ホームエージェントへの信号送信も含むことが可能である。無線リンク確立/終了用モジュール707は、ハンドオフと関連する新規無線リンクの確立時の、並びに、旧い無線リンクの終了時の処理を制御するものである。例えば、新規無線リンクの確立を行う場合、モジュール707は、新規基地局セクタ接続ポイントによって割り当てられた、ハンドオフを要請するWTを有する割当て済みの専用アップリンクセグメントの最も早い時点に新規リンクの確立を行うことが可能であり、したがって、割り当てられた時点にアップリンクの信号送信を行うことによって新規リンクの確立が可能であることを認識する。ハンドオフ処理の一部として確立された無線リンクを終了する場合、例えば、新規BSセクタ接続ポイントによってWTに割り当てられた最も初期の専用アップリンクセグメントの発生直前の時点などの、適正な時点において、確立された無線リンク上でWT700が送信を中止することによって終了の実行が可能となる。情報756に格納された受信ビーコン信号のタイミング並びに新規BSセクタによってWT700に割り当てられた、情報758の中で特定された専用リソースに対するその周知の関係は、ビーコンから専用セグメントへのタイミング情報770と組み合わせて利用することが可能となる。このタイミング情報770は、終了時点を決定するための、専用リソースとビーコン間のオフセット値を示すものであり、その結果新規リンクを確立するためにWTへの専用リソースが利用できるようになる時点の直前に終了が行われることになる。別の終了方法が可能である。例えば、WT700が、最も初期の専用アップリンクセグメントで新規BSセクタへ通信を行う直前に、最初の無線リンクを介して終了すべき基地局セクタ接続ポイントへ終了メッセージを伝えるようにすることも可能である。別の実施形態では、新規BSセクタは、割り当てられた専用セグメント中にWTから首尾よく受信したアップリンクの信号送信時に、バックホールのBSからBSへのリンクを介して最初のBSセクタWT接続ポイントへ終了メッセージを伝えることができる。
WTタイミング制御用モジュール709は、新規BSセクタ接続ポイントに関して同期を行うステップなどの、WT700のタイミングの制御処理ステップを実行し、それによって信号を処理し、復号化できるようにするものである。モジュール709は、新規BSセクタ接続ポイントによりタイミング同期処理の一部として割り当てられた専用のアップリンクタイミング制御セグメントに関するタイミング制御情報の生成と送信とを行うものである。BSから受信したタイミング信号に応答して、WTタイミング制御用モジュール709は、シンボル送信タイミングの制御に用いるクロックなどのシンボル送信タイミングを修正し、それによって異なるWTからBS側でシンボルを同期して受信するようになる。WT出力制御用モジュール711は、WT出力制御処理の一部として、新規BSセクタ接続ポイントに割り当てられた専用のアップリンクの出力制御セグメントで出力制御信号の生成と送信とを行う。したがって、モジュール711は、BSから受信した出力制御信号に応答して、出力制御処理の一部として出力レベルに合わせてWT送信出力レベルを調整することになる。実施形態によっては、制御信号の生成と送信とに加えて、モジュール709と711とが、ハンドオフ処理の一部としてWT送信タイミングおよび/またはWT送信出力の調整を行うなどの、WTタイミングおよび/または出力制御処理の一部として、新規BSセクタ接続ポイントから制御信号の受信と処理を行うものもある。
ユーザデータの信号送信用モジュール786は、新規BSセクタ接続ポイントによって新規無線リンク用としてWT700に割り当てられた専用リソース(専用アップリンクトラフィックチャネルセグメントなど)の利用を含む処理を実行して、新規無線リンクを介するユーザデータの送信を制御するものである。進行中の無線端末タイミング制御用モジュール788が、確立された無線通信リンクによって使用され、現在のBSセクタ接続ポイントとWT700間のタイミング制御を維持し、この中で上記モジュールは確立された無線リンクを介して伝えられたタイミング制御信号の受信および処理ステップを行うようになっている。モジュール788の処理ステップには、確立された無線リンクを介してWT700により送信されるシンボルなどの信号のタイミング調整のために送信タイミング調整を行うようにWT700を作動させるステップが含まれる。実施形態によっては、WT700により行われるセル内セクタ間ハンドオフ処理および/またはセクタ内キャリア間ハンドオフ処理が、モジュール788により行われるタイミング同期を利用したり、固定されたオフセットなどのモジュール788情報に基づいて所定の調整を実行したりすることが可能なものもあり、それによって、タイミング調整用の専用リソースのWT700への割当てと、WT700による利用とを行う必要はなくなり、また、このようなWT700への割当てとWT700による利用は、非タイミング制御データを伝えるために利用される少なくとも1つのアップリンクセグメントを利用する前に新規BSセクタ接続ポイントを割り当てることにより行われなくなる。このような実施形態では、セル内ハンドオフの場合、WTは既存のリンクを終了させ、新規キャリアまたはセクタとの新規リンクを確立し、新規BSセクタ接続ポイントから無線で送信されるタイミング制御信号に応答してWTの送信機のタイミングを変更する前に、出力制御信号および/またはユーザデータを送信することが可能となる。
特定の実施形態に依存するが、基地局によってはシステム周波数帯域の各々に対応するビーコン信号を所定のセクタの中へ送信しない場合もある。実施形態によっては、基地局自身のセクタと隣接セクタとが使用する周波数帯域に対応するサブセットへ送信されて、所定のセクタの中へ入るビーコン信号に対して基地局が制限を設けることができるものもある。実施形態によっては、個々のセクタに関し、隣接セクタが使用する周波数帯域に対応するサブセットへ送信されて、所定のセクタの中へ入るビーコン信号に対して基地局が制限を設けることができるものもある。
3キャリアスロット(周波数帯域)間で分割された帯域を含む通信システムに関連して図示しているが、本発明はシステム内のすべての場所で必ずしも同じ周波数帯域が使用されているとは限らない別の通信システムに対しても適用可能である。
実施形態によっては、本発明の種々の特徴またはエレメントが通信システムの一部で実現可能なものもあれば、システムの別の部分で実現可能でないものもある。このような実施形態では、本発明に準拠して実現される無線端末装置は、セクタ間および/またはセル間ハンドオフに関して決定を行う際に利用可能な場合、本発明のビーコン信号送信特性および方法を利用することも可能である。
図6〜図11を参照しながら本発明のハンドオフ方法および装置の種々の特徴について以下説明する。
セクタ化されていないセルでは、個々のセルは通常単一基地局によってサービスを受ける。セクタ化されたセルでは、個々のセクタは異なる基地局によってサービスを受けることも可能であり、あるいは、セクタ化された基地局を採用することも可能である。図6は、例示のセクタ化された基地局(アクセスノード)600を示す図であり、この基地局では、個々のセクタが別個の受信機(セクタ1の受信機604、セクタ2の受信機606、...、セクタNの受信機608)および送信機(セクタ1の送信機610、セクタ2の送信機612、...、セクタNの送信機614)によってサービスを受けることになる。これら送受信機は個々のセクタで使用される各種アンテナと接続される。上記とは別に、個々のセクタ受信機はセクタ化されたアンテナエレメントなどの異なる部分と接続することも可能であり、その場合個々の部分はセクタに対応することになる。同様に、個々のセクタ送信機はセクタ化されたアンテナエレメントなどの異なる部分と接続することも可能であり、その場合個々の部分はセクタに対応することになる。アップリンク信号とダウンリンク信号とが所定のセクタ用の異なるオーバーラップしないセットのトーンを使用する実施形態によっては、所定のセクタ用の受信機および送信機が同じアンテナまたはアンテナ部分を使用できるものもある。
したがって、セクタ化された基地局実施形態600では、セルの基地局600には、セクタ当たり1つの受信機と送信機とが含まれることになり、上記受信機と送信機の各々には、移動ノード登録および個々のセクタ内での別の処理を行うためにセクタ毎のベースで作動する関連するルーチン、モジュールおよびデータ/情報と共にアナログフィルタが設けられる。したがって、基地局600には、マルチセットのルーチン(セクタ1のルーチン651、...セクタNのルーチン653)並びに多数のセットのデータ/情報(セクタ1のデータ/情報セット658、...、セクタNのデータ/情報セット660)、セクタ毎のデータ/情報が含まれることになる。1つのセクタから別のセクタへのセル内セクタ間ハンドオフは、第1のセクタに対応する該セクタに設けられた基地局セクタまたはモジュールから同じセルの第2のセクタに対応する基地局モジュールへのハンドオフとして表示することも可能である。
セクタ化されたセル内での単一基地局600の利用時に、実施形態によってはセルのセクタ間でのタイミング同期を容易にするものもある。クロック用モジュール618に含まれる共通のクロック回路構成であって、マルチセクタセルを形成するクロック回路構成を基地局モジュール間で共用し、セルの個々のセクタでのシンボルタイミング並びに別の処理が同期するようにすることも可能である。セル内ハンドオフの場合、セルの異なるセクタを経由してシンボルタイミングが維持されるとき、ハンドオフの実行時、最初のタイミング同期処理を実行する必要性を少なくしたり、不要としたりすることが可能となる。というのは、タイミング同期が信頼性の高い状態のまま残っているからである。それに応じて、少なくとも実施形態によっては、同期しない移動通信装置がシステムの中に入る際に、タイミング同期処理を避けることによって、セル内ハンドオフの実行に必要な時間が短縮されるものもある。セル内ハンドオフをセクタ間ハンドオフとすることも可能である。したがって、セル間ハンドオフよりも少ない時間でセル内ハンドオフを実行することおよび/または少ないリソースを利用することが可能となる。
本発明を説明する便宜上、個々のセルには少なくとも1つのセクタと1つの基地局とが含まれているものと理解すべきである。実施形態によっては、図6に図示のようにマルチセクタセルと基地局600とを使用するものもある。実施形態によっては、セクタがマルチキャリア周波数をサポートものもある。セクタ間であるいはセクタ内のキャリア間でハンドオフが行われる。マルチセクタセルの場合、セル内ハンドオフ並びにセル間ハンドオフが行われる場合もある。ハンドオフは、情報の転送、セクタおよび/またはセクタ内でのキャリア用の装置ID割当てなどを含む物理層信号送信、並びに、出力および/またはタイミング制御などの別の信号送信層処理に関与し、これらの信号送信層処理はハンドオフ時に関与する(単複の)セクタの(単複の)モジュールによって実行される。1以上の基地局間および/または単一基地局のセクタに対応するモジュール間に存在する光ファイバや有線リンクのような非無線リンクなどの通信リンクを介して1つのセクタから別のセクタへデータを伝えることも可能である。
解説の便宜上、隣接セルが、異なる周波数を使用しているものと仮定する。しかし、本発明のハンドオフ方法は、異なる隣接セクタなどで同じ周波数が使用される実施構成で、ハンドオフ処理プロセスから省かれる別の周波数を調整するためにフィルタ/受信機の変更を行うステップに関連するステップなどのうちの1つのステップの周波数再使用ファクタを有するシステムでも利用することができる。
図9は、本発明に準拠して実現される第1の基地局(BS1)901、第2の基地局(BS2)903、WT902並びにモバイルインターネットプロトコル(IP)ホームエージェント(HA)ノード914を備えた例示システム900の図面である。BS901、903は、例示のBS600と類似のBSまたは例示のBS600と同じBSであってもよいのに対して、WT900は、例示のWT700と類似のWTまたは例示のWT700と同じものであってもよい。
種々の方法を利用して、第1の基地局(BS1)901を介して第1の基地局セクタ904で使用される、図9に図示の無線端末装置(WT)902のような移動ノードは、第2の基地局(BS2)903(および/または、マルチキャリアがセクタでサポートされていれば、セクタキャリア)のセルおよび/またはセクタ906を特定して、ハンドオフを行い、セルまたはセクタ904の場合よりも良好な信号状態に起因して、特定されたセルまたはセクタ906間に上記移動ノードが存在するようにすることも可能である。本発明を説明する便宜上、さしあたり、個々のセクタで単一のキャリアを使用する例に解説を限定することにする。解説の便宜上、現在の無線リンク950を使用して、無線信号送信などの無線信号送信を介して移動通信装置(WT902)が通信を行う通信相手の基地局セクタ904を“現在の基地局セクタ”として説明することにする。移動通信装置(WT902)は、無線接続部950を経由して現在の基地局セクタ904と、並びに、リンク920、924、922を介して同じセルまたは別のセル内の別の基地局セクタとネットワーク接続を行っている。移動ノード(WT902)がハンドオフを終了しようと努めるハンドオフの相手側基地局セクタを“新規基地局セクタ”と呼び、本例では基地局セクタ906とする。単一セクタセルの場合などのように基地局当たり1つのセクタが存在する場合、新規基地局セクタがハンドオフ処理を終了する相手側の新規基地局となる。マルチセクタセルの場合、新規基地局セクタは新規基地局の一部、または、現在の基地局セクタと同じセル内の別の基地局セクタであってもよい。
本発明の種々の実施形態によれば、基地局の個々のセクタは、ビーコン信号を周期的にf帯域、f帯域あるいはf帯域などの周波数帯域の中へ送信し、上記ビーコン信号は現在のセクタによって、および、物理的に隣接するセクタによって利用される。図8の図面802は縦軸804の基地局セクタ送信機から出される例示のダウンリンクビーコン信号(ビーコン1 808、ビーコン2 810、...、ビーコンN812)対横軸806の時間を示す。所定の基地局セクタ送信機用のビーコン信号の周波数帯域の中への送信が、本例でビーコンスロットと呼ぶ第1の複数個のシンボルタイムの中で少なくとも一回行われる。この実施形態例では、個々の基地局セクタ送信機がビーコンスロット中にビーコン信号を送信する。送信済みビーコン信号が一連のビーコン信号を使用することも可能であり、その場合、シーケンス内の1つのビーコンスロットの利用中に別のビーコンスロットで送信されるビーコン信号以外の単複の別のトーンが使用される。セクタ送信機により送信されたビーコン信号のシーケンスには、キャリアfと関連するビーコン信号、キャリアfと関連するビーコン信号、並びに、キャリア周波数fと関連するビーコン信号などの様々なタイプのビーコン信号を含むことも可能である。本発明に準拠して、セルおよび/またはセクタ情報の送信に用いるビーコン信号などの別のタイプのビーコン信号も生じる可能性がある。ビーコン信号のシーケンスは、N個のビーコンスロットを含む個々のウルトラスロットに対して反復する。但しNは正の整数である。本例では、個々のビーコンスロットには、8個のスーパスロットが含まれる。個々のスーパスロットには、113個のOFDMシンボルタイムなどの固定された正数のOFDMシンボルタイムが含まれる。スーパスロットは、行814によって示され、行814のビーコンスロットの中に8個のスーパスロットが含まれている。そして、ビーコンは8個毎のスーパスロットの範囲内で固定された所定時刻に送信される。ビーコンスロットは行816によって示され、行816には、マルチビーコンスロットが含まれている。そして、ウルトラスロットは行818によって示されている。特別のインデックス値ウルトラスロットのビーコンスロット内のビーコン信号はウルトラスロットから連続するウルトラスロットへ反復する。セクタ自身のセットのビーコン信号を送信する物理的に隣接するセクタは、現在の(現在の接続ポイント)セルまたは直接隣接するセルのセクタとすることも可能である。
図面820は、縦軸822のアクセスセグメント対横軸の時間806で表わされるアップリンク周波数(トーン)を示す図である。ダウンリンクのスーパスロットの開始と、アップリンクでの対応するインタバルの開始との間にはタイムオフセット値824が存在することに留意されたい。本例では、1セットの12個のアクセスセグメントが存在し、個々のスーパスロットに対応して、基地局セクタ接続ポイントへハンドオフ処理を要求した無線端末装置への専用リソースとして、基地局セクタ接続ポイントは上記1セットの12個のアクセスセグメントを割り当てることができる。アクセスセグメント(826、828、830、832、834、836、838、840、842)の例示セットが図面820に示されている。WTによるアクセススロットに対応する専用の時間を利用して、セルの中にすでに登録されている送信への干渉が最小化されることになる。アクセスセグメントは、セクタの中に入るWTが、セクタの中で登録を行うことなどを目的として送信を開始すること、セクタの中で最初のタイミング制御処理を行うことおよび/または最初の出力制御処理を行うことが許されるセグメントである。
個々のセットのアクセスセグメントがアクセススロット中に発生し、例えば、セット826はアクセススロット868中に発生する。12個のアクセスセグメント826のセットには、アクセスセグメント(844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866)が含まれる。基地局セクタ接続に対応するアクセスセグメントは、上記基地局セクタ送信機によって送信されるビーコン信号に関して固定されたタイミング関係を有する。実施形態によっては、基地局セクタ接続ポイントに対応するアクセスセグメントが、同じ基地局により送信された別のビーコン信号に関して固定されたタイミング関係を有するものもある。同じ基地局によって送信される異なるキャリアのビーコン信号が固定されたタイミング関係で同期されることに起因して、アクセスセグメントが、対応する対応先の同じ周波数帯域の中へ送信されるビーコン信号だけではなく、基地局が利用する別のキャリア帯域の中へ同じ基地局が送信するビーコン信号に関して、1つのキャリアのアクセスセグメントが、固定されたタイミング関係を有していることに留意されたい。ハンドオフ処理に関与する無線端末装置は、現在接続されている基地局セクタ接続ポイントとの無線リンクを終了し、割り当てられたアップリンクのアクセスセグメントを利用してアップリンクで新規無線リンクを介して通信を開始する決定を行う際に、上記公知の関係を利用することも可能である。タイミングオフセット値870は、ビーコン信号1 808と、セット830の最も早いアクセスセグメントとの間の例示のオフセット値を示すものである。個々のアクセスセグメントは、1以上のシンボルタイムを含み、1以上のトーンを使用する。本実施形態例では、アクセスセグメントの各々は、同数のトーンシンボルを含み、1つのトーンシンボルは、1つのOFDMシンボルインタバルタイム用の1つのトーンを表わす無線リンクリソースの基本単位となる。別の実施形態では、異なる数のアクセスセグメントを利用することも可能であり、例えば、様々な目的に対応する様々なタイプのアクセスセグメントが異なる数のトーンシンボルを含むようにすることも可能である。例えば、タイミング制御処理用アクセスセグメントが出力制御処理用のアクセスセグメントとは異なる特性を有することも可能である。個々のアクセスセグメントは、登録、装置ID割当て、タイミング制御処理および/または出力制御処理などの処理などの、移動通信装置アクセスアップリンク信号専用の専用セグメントであり、この専用セグメントで、セクタの中に入る装置は、例えば、基地局セクタスケジュラによってWTに割り当てられた上記目的専用の1以上の複数のセグメント(844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866)を利用して、上記のような処理を行うことが可能である。
実施形態によっては、タイミング制御処理用として割り当てられたアクセスセグメントの方が、出力制御処理用として割り当てられたセグメントに先行するものもある。例えば、セル間ハンドオフ処理の場合、(単複の)タイミング制御信号を送信するために使用する上記1セットのセグメント(844、846、848、850、852、854)から得られる1つのセグメントをWTに割り当て、さらに、(単複の)出力制御信号を送信するために使用する上記1セットのセグメント(856、858、860、862、864、866)から得られる1つのセグメントをWTに割り当てることも可能である。ネットワークリンク924を経由してBS2 903のセクタ906からBS1 901のセクタ904へ通信された後、現在の無線リンク950などの最初の無線リンクを介して無線端末装置へ送信されたこれら専用リソースの割当て。異なるセグメントが異なるセットのトーンシンボルを使用することも可能である。実施形態によっては異なるタイプのアクセスセグメントが異なるセットのトーンを使用するものもある。実施形態によっては、図8に図示のように、セグメントのトーンシンボルが連続しているものもある。しかし、別の実施形態では、セグメントに含まれるトーンシンボルが連続していないものもある。
本発明の実施形態によっては、セクタが、異なる周波数を使用して、1セットのN個の連続ビーコンスロット中にビーコン信号を送信して隣接セクタの中へ入れるものもある。N個の連続ビーコンスロットはウルトラスロットと呼ばれるスロットを形成する。本実施形態例では、ビーコン信号送信の正確なパターンはウルトラスロット内では反復しない。例えば、異なるビーコンスロットはビーコントーン用としてわずかに異なる周波数を使用することも可能であるが、次のスーパスロットと共に反復する。しかし、ビーコン信号送信パターンは1つのウルトラスロットから次のウルトラスロットへ反復することになる。
隣接する基地局セクタから受信したビーコン信号から、移動通信装置902は、1以上の以下の処理を行うことが可能であり、種々の実施形態において、1以上の以下の処理が行われる:移動通信装置と、ビーコン信号が送信された送信元の基地局セクタ間の通信チャネルの品質を決定し、(単複の)ビーコン信号測定値とトラフィック負荷のような別の情報とに基づいて、ハンドオフ決定を行うことを複数のセクタ間で選択し、セルおよび/または送信用セクタを含む、スロープなどのセルのセクタ識別子を決定し、送信済みビーコン信号に対応するセクタおよび/またはセクタキャリアの周波数帯域(セクタタイプなど)を決定し、現在の基地局セクタにおけるタイミングと、ハンドオフ処理を終了する終了先の新規基地局セクタとなるように移動ノードが選択した基地局セクタのスーパスロットにおけるタイミング間の、スーパスロット内での相対的タイミングを決定する。
例えば、ハンドオフを実行する決定が、本発明に準拠して、異なるネットワーク接続ポイントから受信されたビーコン信号の相対的強度に基づいて移動通信装置により行われるとすぐに、移動通信装置が通信を行う通信相手の現在の基地局セクタを経由して移動通信装置によりハンドオフが開始される。このようにして、現在の基地局セクタの周波数帯域から新規基地局セクタの周波数帯域へ移動通信装置の受信機回路構成/送信機回路構成を切り替えるのに移動通信装置を使用する必要なく、現在の基地局セクタを経由してハンドオフの開始を行うことが可能となる。図10は、いくつかの実施形態で行われる種々の例示のハンドオフ関連の信号送信を示す図である。移動通信装置902は、ハンドオフ処理を終了する終了先の隣接セクタ906に対応するセル識別子および/またはセクタタイプ識別子などの現在の基地局セクタ904へ信号1002を送信する。本例の現在のネットワーク接続ポイント(基地局セクタ904)は、上記情報を利用して、移動ノード902と、本例の基地局セクタ906などの新規ネットワーク接続ポイント間での通信を可能にする。実施形態によっては、現在のBSセクタがルータとして機能するものもあれば、移動ノードと新規ネットワーク接続ポイント間で単にハンドオフメッセージをリレーするものもある。しかし、通信を目的として、および、移動通信装置との現在の無線リンクを介して必要な信号送信量の低減を目的として、移動通信装置902と新規基地局セクタ906間の通信をリレーするか、新規基地局セクタ906に代って移動通信装置902とのハンドオフのネゴシエーションを行うかのいずれかの処理時に、現在の基地局セクタ904はプロキシとして機能する場合が多い。したがって、ハンドオフ情報は、リンクを介して移動ノードに代って新規基地局セクタへ伝えられることになる。これらのリンクは、基地局内での基地局および/またはセクタを接続する(銅線や光ファイバラインなどの)有線リンクとなる場合が多い。基地局間のリンクの場合、このようなリンクは、バックホールリンクを含むものであってもよい。基地局セクタ間でのハンドオフ通信は、ハンドオフ通信がさらに進行するように許可される前に暗号化を含む認証および/または別のセキュリティ処理手順の対象となる可能性があり、認証および/または別のセキュリティ処理手順の対象となる場合が多い。このような実施形態では、セキュリティ保護が施された通信リンクが現在のネットワーク接続ポイントと新たなネットワーク接続ポイントとの間で確立され、リソース割当てを含むハンドオフメッセージがセキュリティ保護リンクを介して渡される。
図10で、信号1004は、移動902に代ってハンドオフを開始するための、BS1から新規BSセクタ906への信号の送信を表わす図である。この信号送信には、移動ノード特定情報、並びに、移動局902によって供給される基地局識別子とセクタ識別子および/またはハンドオフを開始する意図を示す別の情報を含むことも可能である。新規BSセクタ906は、セキュリティチャレンジ1006を現在のBSセクタ904へ送信することによって応答を行う。BSセクタ904は、正しい返信1008を応答として送信し、それによって信号送信に関する別のハンドオフを目的としてセキュリティ保護が施された通信リンクを確立する。代替実施形態では、上記ステップ1004、1006並びに1008のうちの少なくともいくつかのステップは省かれることになる。WTは、現在の基地局セクタを経由して情報を新規基地局セクタへ送信する(以下のステップ1010を参照のこと)。
現在の基地局セクタ904と新規基地局セクタ906との間で十分なキュリティレベルが確立されるとすぐに、移動ノード902は、現在の基地局セクタ904を経由して、ハンドオフを終了する旨の移動ノードの意図を含む情報を新規基地局セクタ906へ伝えることおよび/または新規BSセクタ906から情報を受信することができる。現在の基地局セクタ904が差し迫った移動通信装置ハンドオフの新規基地局セクタ906に信号を送信した後、新規基地局セクタ906は、新規セクタ906の中へ入る際の無線リンク信号送信に関して移動通信装置902が利用する少なくとも1つの装置識別子などの専用通信リソースを移動通信装置902に割り当てる。システムによっては、マルチ装置識別子が、セクタ906で使用する移動局902に割り当てられているものもあり、そのようなマルチ装置識別子として、例えば、“オン状態”で作動するとき移動局が使用するマルチ装置識別子、並びに、セクタ内が“ホールド”状態のセルの中で同時に作動することができる相対的に多数の移動局を含むセットの移動局の中で移動局を特定する別の識別子などがある。信号1010は、現在のBSセクタ904を介する、装置識別子とリソース割当て情報とをWT902へ送信することを表わす。したがって、無線での信号送信のような物理層信号送信用として使用する装置識別子の、移動局902への割当ては、現在の基地局セクタ904を介して、新規基地局セクタ906により行われることになる。新規基地局セクタで使用する装置識別子の割り当てに加えて、新規基地局セクタ906は、移動通信装置用のアップリンクおよび/またはダウンリンクチャネルセグメントなどの専用リソースの予約が可能であり、例えば、登録処理の一部としてセルの中へ入る際の最初の閉ループ出力制御および/またはタイミング制御信号送信を含むアクセスの実行を目的として専用リソースの予約が行われる場合が多い。種々の実施形態では、セグメント844などの、タイミング制御専用の1セットのトーンシンボルおよび/またはセグメント856などの、登録中の出力制御信号送信目的専用の1セットのトーンシンボルが新規基地局セクタ906によって移動通信装置902に割り当てられる。セグメント844などの個々のセットの専用トーンシンボルは、セグメントなどの、無線リンクリソースの特別の部分で利用可能な複数のセットのトーンシンボルのうちの1つのトーンシンボルであってもよく、例えば、ハンドオフを行うのに利用可能なものであってもよいが、セル内への新たな最初のエントリには利用できない。セグメント844などの上記トーンシンボルのセットは、基地局によって与えられた割当てに基づいて使用される。セグメントなどの上記トーンシンボルのセットはアクセス用として使用されるものではあるが、セグメントなどのこれらトーンシンボルのセットの中には競合が存在しない。というのは、上記トーンシンボルは或る特定のWTの専用トーンシンボルとして使用されるからである。さらに、セグメントなどのこれらトーンシンボルのセットの利用が割当てに基づくものであるため、基地局は、どの移動通信装置がセグメントなどのどのトーンシンボルのセットを使用するものと仮定されているかについて認知している。この点が、競合ベースのランダムアクセス状況とは非常に異なる点であり、この場合、基地局が1以上のアクセス信号を検出した後であっても、基地局は必ずしも移動通信装置の識別子を認知している必要はない。マルチIPパケットおよび/または別々のメッセージを含むことも可能な信号1010で、新規基地局セクタ内へ入る際にタイミングおよび/または出力制御の終了に用いる専用リソースの割当てがウルトラスロット内での時間を特定する情報と共に移動通信装置へ伝えられる。上記ウルトラスロットではリソースが、ウルトラスロットでの専用アップリンクセグメントのタイミングなどの移動局専用のものとなる。実施形態によっては、ウルトラスロット818内の時間を指定して、現在の基地局セクタ904内の移動ノード902と新規基地局セクタ906との間の、現在の基地局セクタ904を介する通信の方が、基地局セクタ904、906間のリンク間で関連づけられた遅延時間に起因してスーパスロットの通信時間よりも長い時間がかかる場合があるという事実を考慮するものもある。いくつかの実施形態でのWTなどの移動通信装置によっては、新規ネットワーク接続ポイントが使用する通信チャネルのフレーミング構造に関する格納済み情報を利用して、割当て情報を解釈するものもある。この情報は、実施形態によっては、ビーコン情報を利用してアクセスし、検索することも可能である。例えば、WTは、ビーコン信号に対応するネットワークアクセスポイントに関する通信チャネル情報をメモリから検索することも可能であり、この結果、ネットワークアクセスポイントが新規ネットワークアクセスポイントとして選択されることになる。この情報は新規ネットワークアクセスポイントから受信したリソース割当て情報の解釈に利用することが可能であり、および/または、ビーコン信号が受信した時刻を基準とする相対的な専用セグメントの時刻を決定することが可能である。
新規基地局セクタへ転送を行う意図を信号で送信した、事前に割り当てられた移動ノード用の特別のアクセススロット内のセグメントなどのトーンシンボルのセットなどの専用リソースに加えて、実施形態によっては、タイミング制御処理および出力制御処理を行う別の基地局セクタを介して、事前の通知なしで新しくセルの中に入る移動ノード用などに競合ベースで利用するのに、別のセグメントなどの別のトーンシンボルのセットが利用可能なものもある。図8は、個々のアクセススロット中にを取っておくこのような競合ベースのセグメントを示す図である。アクセススロット858中、セグメント872によってに示されているように、4つの例示の競合ベースのセグメントが取っておかれることになる。同様に、後続するアクセススロット中、数セットの競合ベースのセグメント874、876、878、880、882、884、886、888が利用可能となる。セグメントセット872などの4つのセグメントの各セットは2つのWTを収納することも可能であり、その場合、個々のWTはタイミング同期処理用の1つのセグメントと、出力制御処理用の1つのセグメントとを使用することになる。実施形態によっては、WTが、ハンドオフの試みに失敗した後、割り当てられた専用アクセスセグメントを利用する競合ベースのアクセスセグメントを利用するものもある。
登録スロットなどのアクセス(登録)インタバル中に専用の事前に割当て済みのリソースを使用することによって、同じ1セットのトーンの同時使用を試みる競合装置などに起因して衝突が生じる可能性のあるリソースを使用する試みとは対照的に、移動ノードが、基地局セクタの中に入って、ウルトラスロット内で特定の時刻などの予測可能な時刻に登録、タイミング制御処理および/または出力制御処理を終了できる見込みは、競合ベースのリソース割当てを利用する場合と比較すると大幅に増大する。
別のセルから基地局セクタの中へ入る際に、新規基地局セクタを介して対応する通信セッションへIPパケットの受信/送信が許可される前に、移動ノードが、タイミング同期信号送信および/または出力制御信号送信を終了するのに必要となる場合もある。本発明のハンドオフ方法は、新規基地局セクタの中へ入る際の物理層出力制御処理並びにタイミング同期処理を終了するのに必要な時間を短縮しながら、上記のようなIP信号送信が発生する場合の予測可能性を増加させるものである。
本発明の1つの特徴によれば、IPルーティング更新信号1012は、現在の基地局セクタ904を介して送信され、ハンドオフ処理が開始された後、移動ノード902用として意図されたIPパケットを新規基地局セクタ906へ再指向させることになる。この処理は通常、登録、出力制御信号送信および/または新規リンクを介してパケットの受信/送信を行うためにWTに必要なタイミング制御信号送信の終了前などの、ハンドオフの信号送信が新規セクタの中で終了してしまわないうちに行われる。信号送信1012は、移動ノード902へアドレス指定されたパケットをネットワーク接続の移動ノードの現在位置へ再指向させる役割を果たすモバイルIPホームエージェント914へ向けることも可能である。物理層信号送信処理が新規基地局セクタで終了する前に、現在の基地局からIPのパケット再指向を開始することによって、このようなルーティング更新信号の通信と関連づけられる遅延時間が生じた場合、パケット再指向遅延時間は周波数帯域切替えと、タイミング同期処理および/または出力制御信号送信と関連づけられた遅延時間に起因して移動通信装置902が一時的に着信不能になる時間に対応させることが可能となる。したがって、移動通信装置902が新規基地局セクタ906の中でIPパケットを受信できるようになる時点までには、あるいは、上記時点から短時間後に、IPルーティング更新処理が終了している可能性がある。
実施形態によってはIPルーティング更新要求1012が送信されるものもあり、このIPルーティング更新要求は、新規基地局セクタ906で使用される識別子などの移動通信装置902へのリソースの割当てに応じておよび/または移動通信装置902が新規基地局セクタ906でIPパケットを受信できるようになる前に終了する必要がある何らかのタイミング制御処理および/または出力制御処理の終了に必要な専用の通信リソースの割当てに応じて行われることになる。上記のような実施形態では、ハンドオフ処理が首尾よく終了することが高い確実性で判明した後、IPルーティングの更新1012が現在の基地局セクタ904を介して送信されることになる。BS2からのリソース割当てメッセージの受信によって、ハンドオフを終了しようとしてWTへ向けられたルーティング更新メッセージをBS1側でトリガするようにしてもよい。このような場合、移動通信装置902を受け入れるために必要なリソースを新規基地局セクタ906に割り当てることができない場合、IPルーティングの更新はトリガされなくなる。というのは、セルを除外するための装置ID割当て時にサポートされている最大の装置数がすでに存在し、アクティブになっているからである。WTが新規BSとの通信リンクを確立する前にパケットが新規BS側で受信された場合、BSは、首尾よく終了したハンドオフの終了時に、および、通信リンク確立の終了時に受信パケットをバッファに格納し、新しく確立された通信リンクを介してWTへアドレス指定したパケットをWTへ供給する。
新規基地局セクタ906に関する最初のタイミング処理および/または出力制御処理用として割り当てられた専用の1セットのトーンシンボルへの干渉などに起因して、現在の基地局セクタ904を介して開始されたハンドオフを首尾よく終了できなくなる場合がある。場合に応じて、上記記載のハンドオフ処理プロセスは反復されるが、これによって、旧いBSセクタ904を経由する接続の再設定を行う必要が生じることになる。しかし、新規基地局セクタ906の周波数サブ帯域へすでに切り替えられ、それによって旧いセクタを介して通信リンクを終了させる現在の基地局セクタ904を介してハンドオフの再開を試みるのとは別のケースでは、移動ノード902は、隣接セクタとの、以前から存在する通信セッションを行うことなくセルの中に入る別の移動通信装置の場合と同じ様にセル内の登録処理へ進む。このような実施形態では、ハンドオフ処理の一部として装置に割り当てられた専用のセットのリソースを利用する登録処理に成功しなかった場合、基地局セクタ906は、ハンドオフの実行に努めるWTへの専用無線リンクリソースを解放し、例えば、割り当てられた移動装置識別子を公開して、別の装置を使用できるようにする。
移動ノードによって新規セクタへの登録に成功した後、新規BSセクタ906は現在のBSセクタになり、このBSセクタを経由して、IPパケットは移動通信装置902と別の装置との間で通信を行うことになる。信号送信1014は、登録が成功した後IPパケットを通信するための無線リンク952を介する新規BSセクタ906への無線信号の送信を表わす。
図11は、ビーコン信号を利用するOFDM無線通信システムなどの無線通信システムを作動させて、本発明に準拠して1つの基地局セクタ接続ポイント(AP)から別の基地局セクタ接続ポイントへ無線端末装置のハンドオフを行う方法例を示すフローチャート1100である。個々のセクタで単一のキャリアを使用する場合、セクタは基地局セクタ接続ポイントとして機能する。図11のステップはBSセクタに言及するものである。これらの言及は、BSセクタの接続ポイントと解釈すべきものであり、これらの接続ポイントは、単一のキャリアのBSセクタの場合、実際にはBSセクタと同じものとなる。しかし、セクタ内でマルチキャリアを使用している場合、セクタは、マルチBSセクタ接続ポイント、つまりセクタでサポートされている各々のキャリア用の1つの接続ポイントを含むことも可能である。セクタ当たりマルチBSセクタ接続ポイントをサポートする或る実施形態では、異なるキャリアに対応する個々のBS接続ポイント、個々のキャリアに対応する受信機コンポーネントは、別個の基地局接続ポイントとして機能する。このような実施形態では、1つのキャリアと関連するBS接続ポイントから、別のキャリアに対応する同じセクタ内のBS接続ポイントへ接続が変わるにつれて、セクタの範囲内で1つのキャリアキャリアから別のキャリア周波数へのハンドオフを行うことが可能となる。処理はステップ1102から開始し、このステップで、例示のWTが現在の基地局セクタ接続ポイントと接続される。
本発明について説明する便宜上、システム内の基地局は、生じる可能性のあるBSセクタ接続ポイントの各々に対して周期的にビーコン信号を送信し、WTは、現在の接続ポイントに対応する最後に受信したビーコン信号に関する強度情報を有しているものと仮定する。図3と図4とは、個々のセクタが単一のネットワーク接続ポイントとして機能する、1つのキャリア・プレセクタを含むセル内のマルチセクタで発生する可能性がある例示の信号送信のタイプを示す図である。
処理はステップ1102からステップ1104へ進む。ステップ1104で、WTはビーコン信号のモニタを行う。検出されたビーコン信号が、対応する基地局セクタおよび対応するキャリア周波数などの、これらビーコン信号の送信ソースに関して特定され、ビーコン信号の受信信号強度レベルに関して上記ビーコン信号が測定され、次いで取得した情報の格納が行われる。
次いで、ステップ1106で、個々の検出済みビーコンに対して、別のセクタに対応する潜在的キャリアのビーコン信号および/または現在のセクタ内のキャリアの方が現在のBSセクタ接続ポイントビーコン信号よりも強いかどうかを判定する比較が行われる。潜在的キャリアBSセクタビーコン信号が現在のBSビーコン信号よりも強くなければ、処理はステップ1104へ戻り、そこでWTは追加ビーコン信号のモニタを続ける。しかし、検出された隣接するBSセクタビーコン信号の方が現在のBSセクタビーコン信号よりも強ければ、処理はステップ1108へ進む。ステップ1108で、ハンドオフ基準が満たされているかどうかをチェックするようにWTは作動する。例えば、満たされたハンドオフ基準は、現在のBSビーコン信号よりも所定のマージン分だけ強い潜在的キャリアBSビーコン信号を含むものであってもよい。潜在的キャリアBSビーコン信号は最低信号強度しきい値レベルを満たす、および/または、潜在的キャリアBSビーコン信号は連続的反復時間または連続的反復回数の所定量に関して現在のBSビーコン信号を上回るものとなる。ステップ1108のハンドオフ基準が満たされていなければ、処理はステップ1108からステップ1104へ進み、そこでWTは追加ビーコン信号のモニタを続けることになる。ステップ1108のハンドオフ基準が満たされていれば、処理はステップ1112へ進む。
ステップ1112で、WTは、新たなセクション部および/または現在のセクションなどの新規BSセクタ接続ポイントのセルID、セクタID、並びに、ハンドオフ用として選択された、新規キャリア周波数を除くキャリア周波数などの他の識別用情報を決定する。次いで、ステップ1114で、WTは現在のBSセクタを信号で送信するように作動し、新規BSセクタへのハンドオフが開始される。新規BSセクタ要求接続ポイントは、同じセル内の別のセクタ内の異なるセルなどの中に、あるいは、異なるキャリア周波数を使用する同じセルの同じセクタの中に存在する場合もある。処理はステップ1114からステップ1116へ進む。ステップ1116で、現在のBSセクタ接続ポイントは、新規BSセクタ接続ポイントとつながるネットワークを経由して機密保護通信手段を開始する。セル間ハンドオフの場合、セキュリティ保護が施された通信リンクが、バックホール・ネットワークリンクなどを経由して、2つの基地局間で確立され、WTからの要求が現在の基地局セクタから新規BSセクタへセキュリティ保護リンクを介して転送される。セル内ハンドオフあるいはセクタ内ハンドオフの場合、信号送信がBSの内部で行われ、リンクの物理的に制限された性質によってセキュリティの保護を行うことが可能となる。処理はステップ1116からステップ1118へ進む。ステップ1118で、新規BSセクタは無線リンクリソースをWTに割り当て、例えば、オン状態識別子および/またはホールド状態識別子をWTに割り当て、アップリンク送信セグメントのような追加リソースをWT用として予約し、新規基地局が専用アップリンクセグメントの時間中に使用すべき専用トーンなどの専用トーンのセットをすでに予約しているアクセス状態を含む情報をWTによる登録用として送信する。実施形態によっては、予約されたリソースの中に、専用のアップリンクタイミング制御チャネルセグメント、アップリンク専用出力制御チャネルセグメントおよび/または専用のアップリンクトラフィックチャネルセグメントが含まれているものもある。実施形態によっては、個々のチャネルが様々なセットのトーンを使用するものもある。セル内ハンドオフ時に、最初の専用アップリンクタイミング制御チャネルセグメントが求められない場合があり、予約および割り当てが行われない場合がある。これは、現在の基地局セクタおよび共通の共用クロック回路と共に配置された新規BSセクタ接続ポイントが、現在の基地局セクタに関してタイミング同期するように作動して、ハンドオフの登録処理時に最初のタイミング再同期ステップへWTがスキップすることを許可する場合があるためである。処理はステップ1118からステップ1120へ進む。ステップ1120で、WTは、最初の無線リンクを介してアップリンクでの追加信号の送信を中止することなどによって、旧いBSセクタ接続ポイントとの無線信号送信を終了する。最初の無線リンクを終了させるための選択時点が、割当て済みの専用リソースを利用する新規BSセクタ接続ポイントへの最も早いアップリンクの信号送信より前になるようにWTは決定する。上記最も早いアップリンクの信号送信は、例えば、新規BSセクタを利用する割当て済みの専用セグメントへのアップリンクタイミング制御信号送信の直前や、新規接続ポイントへのアップリンクの信号送信より前の或る一定時点などに行われる。たとえ新規BSへの登録がまだ終了していなくても、上記時点または接続終了時点のちょっと前に、ステップ1121の現在のBSセクタは、ルーティング更新メッセージを送信して、新規BSへIPパケットを送信するためにWTに対応するアドレスを含むルーティングパケットを開始するようにIPルーティングシステムに信号送信を行うことも可能である。処理はステップ1121からステップ1122へ進む。新規BSセクタにより割り当てられた専用セグメントは、新規BSセクタに対応するビーコン信号に対して固定されたタイミング関係を有し、この公知の関係は最初のリンクの終了時刻の決定時にWTにより利用することができるものである。処理は、ステップ1120からステップ1122へ進む。ステップ1122で、WTはその受信機を新規BSセクタ接続ポイントの周波数帯域に合わせて調整する。次いで、ステップ1124で、WTは、割当て済みの識別子、指定された(単複の)アクセススロットの中に専用のトーンセットを含む専用のアップリンクチャネルセグメントなどの専用リソースを利用して、新規BSセクタ接続ポイントに登録を行う。この登録には、セル間ハンドオフの場合、ユーザデータが新規BSセクタへ送信される前にタイミング制御信号および/または出力制御信号を新規BSセクタへ送信する処理が含まれる。すべての実施形態というわけではないが、いくつかの実施形態では、BSへのタイミング制御信号がマルチ目的用として利用され、タイミング制御信号としての機能に加えて登録信号として機能することが可能である。セル内ハンドオフの場合、実施形態によっては、タイミング制御信号送信処理がスキップされるものもある。というのは、実施形態によってはセルのセクタの両端にわたってタイミング同期が維持されるものもあるからである。出力制御信号の送信はオプションであり、WTがユーザデータを送受信できるようになる前に、必ずしもすべてのセル内ハンドオフおよびセル間ハンドオフで出力制御信号の送信を行う必要はない。BSセクタは、タイミング信号および/または出力制御信号が登録処理の一部として使用されているとき、対応する制御信号をWTへ送信することによって、上記タイミング信号および/または出力制御信号に対して応答を行う。受信したタイミング制御信号に応答してタイミング同期(制御)信号は、WTへ送信される。このタイミング同期信号は、その送信タイミングを進めるか、遅らせるか、あるいは変更しないままにしておくべきかをWTに対して示すことができる。出力制御信号を送信する場合、出力制御信号の送信出力を上げるか、下げるかあるいは変更しないままにしておくかをWTへ指示する出力制御信号が送信される。
セル間ハンドオフの場合、処理はステップ1124からステップ1125へ進み、その場合、WTは新規BSから受信したタイミング同期信号に応じてWTの送信タイミングを調整する。セル内ハンドオフの場合、ハンドオフが行われる前にWTが接続されていた接続先であったBSセクタから受信した1以上のタイミング制御信号に基づいて行われる1以上の前回のシンボル送信タイミング調整の結果として、シンボルタイミング同期が、セルのセクタを通じてずっと維持され、かつ、WTと共にすでに存在するとき、ハンドオフの一部としてステップ1125で行われる最初のタイミング制御のスキップを行うことが可能である。処理はステップ1125からステップ1126へ進み、ここで、WTはその送信出力の調整を行い、送信出力制御は、新規BSから受信した送信出力制御信号に応じて、登録処理の一部として行われるものと仮定する。種々の実施形態では、送信出力制御は登録処理時のオプションである。したがって、実施形態によっては、ステップ1126がスキップされるものもある。処理はステップ1126(ステップ1126がスキップされた場合、1125)からステップ1127へ進み、ここで、新規BSセクタは登録が成功したかどうかの判定チェックを行う。例えば、新規BSセクタ接続ポイントは、新規BSセクタが、正しい識別子の受信およびWTタイミング同期を達成するための信号送信並びに実現される場合のWT出力制御信号の送信などの割当て済みアクセススロット中に、専用の割当て済みアップリンクセグメントを介してWTから登録情報を首尾よく受信したかどうかのチェックを行う。登録が成功した場合、処理はステップ1126からステップ1132へ進む。ステップ1132で、新規BSセクタ接続ポイントはWTのネットワーク接続ポイントになり、このポイントで、WTはIPパケットの中に含まれるテキスト、音声および/または画像データなどのユーザデータの送信をBSへ開始することができる。新規BSセクタ接続ポイントは、確立された通信リンクを介してWTに適用されたIPパケットの送信も開始することができる。本発明の実施形態によっては、終了する新規BSセクタ接続ポイントへの登録処理より前に開始するものもあるルーティング更新処理プロセスの結果として、WTへアドレス指定されたパケットは、登録処理の終了より前の単一のキャリアセクタの場合の新規BSセクタなどの、新規BSセクタ接続ポイントによる受信を開始することも可能である。このようなパケットは一時的に格納され、ステップ1132での登録処理の終了時に新規通信リンクを介してWTへ転送され、新規BSセクタ接続ポイントは、今度はWTのネットワーク接続ポイントとして機能することになる。処理はステップ1132からステップ1104へ進み、ここで、WTは追加ビーコン信号をモニタする。ステップ1126に戻ると、干渉などに起因して、新規BSセクタ接続ポイントが適当な登録情報および信号を取得ができなかった場合などのように登録が成功しなかった場合、処理はステップ1128へ進む。ステップ1128で、新規BSセクタ接続ポイントは割り当てられたIDおよび専用アップリンクセグメントなどの割り当てられた専用リソースを解放する。処理はステップ1128からステップ1130へ進む。ステップ1130で、WTは新規BSセクタ接続ポイントへの登録を行うが、これは、新規BSセクタの中に入る新しいWTが、BSセクタへの登録要求を行うために競合ベースのアップリンクリソースなどを利用して行う場合と同様である。処理は、ステップ1130からステップ1132へ進み、このステップで新規BSセクタ接続ポイントはWTのネットワーク接続ポイントになる。
図12は、移動通信装置のハンドオフを実行するために、移動ノードのような移動無線端末装置などの移動通信装置を第1の基地局と第2の基地局との間で作動させる方法例を示すフローチャート1200であり、前記移動通信装置は前記ハンドオフが開始された時刻に第1の基地局との第1の無線通信リンクを設けているものとする。ハンドオフを実行する方法はステップ1202から開始し、ステップ1204へ進む。ステップ1204で、移動通信装置は、前記第2の基地局からビーコン信号などの信号を受信するように作動し、前記信号には、前記移動通信装置の専用セグメントとすることができるアップリンクチャネルセグメントから出される所定のタイミングオフセット値が含まれている。第1の基地局と第2の基地局とが互いに同期しない場合もあり、第1の基地局タイミングと関連して作動する移動通信装置が、第2の基地局ビーコン信号を利用して、第2の基地局の専用アップリンクセグメントタイミングを決定することが望ましい場合もある。処理はステップ1204からステップ1206へ進む。ステップ1206で、移動通信装置を作動して、前記第1のリンクで伝える第1の通信信号を介して、前記第2の基地局に対するハンドオフを開始する意図を示す信号を前記第2の基地局へ送信する。例えば、移動通信装置は、第1の無線通信リンクを介してハンドオフ要求を送信することが可能であり、さらに、第1の基地局はバックホール・ネットワークを介して要求を第2の基地局へ転送することが可能である。処理はステップ1206からステップ1208へ進む。ステップ1208で、移動通信装置を作動して、前記第2の基地局が前記移動通信装置専用とするリソース(単複の)であって、前記第2の基地局との通信時に利用するリソースを示す情報が前記第1のリンクを介して第2の通信信号により第2の基地局から受信される。例えば、第2の基地局は専用リソースを示す情報を送信することも可能であり、それによって、ハンドオフ要求に対応する許可が送信されることになる。バックホールリンクを介して第2の基地局から第1の基地局へ情報を送信することも可能であり、さらに、第1の基地局は第1の無線リンクを介して第2の信号としてこのような情報を転送することも可能である。(単複の)専用リソースは、アップリンクタイミング制御セグメント、アップリンク出力制御セグメント、アップリンクトラフィックチャネルセグメントおよび/または前記第2の基地局が、前記第2の基地局との通信時に使用するために、前記移動通信装置専用とする、基地局の専用無線端末装置識別子などのリソースであってもよい。処理はステップ1208からステップ1210へ進む。
ステップ1210で、移動通信装置を作動して前記第1の通信リンクを終了させる。例えば、移動通信装置が第1の通信リンクを介して通信を中止することによって上記終了を実行することも可能である。ステップ1210には、サブステップ1212と1214とが含まれる。サブステップ1212では、移動通信装置を作動して、第2の基地局と、指示された専用の(単複の)アップリンクチャネルセグメントとから出される受信ビーコン信号などの前記受信信号に基づいて前記第1のリンクを終了させる時刻が決定される。例えば、移動通信装置は、第2の無線リンクを介して第2の基地局へ信号を送信するために、前記移動通信装置が利用する専用アップリンクセグメントの最も早い指示された時刻の直前の時点として、割り当てられた専用のタイミング制御アップリンクセグメントの時刻などの終了時刻を決定することも可能である。処理はサブステップ1212からサブステップ1214へ進む。サブステップ1214では、移動通信装置を作動して、新規BSから出された受信信号に基づいてサブステップ1212で決定された第1のリンクを終了させる。実施形態によっては、上記終了が、第1の無線リンクを介する移動通信装置から第1の基地局への終了信号の送信を含むことが可能なものもある。実施形態によっては、移動通信装置が、リンクを介する追加の信号送信を中止することによって第1の無線通信リンクを終了させるものもある。処理はステップ1210からステップ1216へ進む。
ステップ1216では、移動通信装置を作動して、前記第2の基地局との第2の無線通信リンクを介して通信を行うために前記(単複の)専用のリソース通信が利用される。例えば、第2の通信リンクを介して第2の基地局との無線通信で使用される識別子は第2の基地局が移動通信装置に割り当てたものである場合もある。実施形態によっては、いくつかの特定の専用アップリンクセグメントは、或る特定の識別子と関連づけられ、基地局が割り当てた移動通信装置が利用できるように予約されて、上記専用識別子を使用できるようにするものもある。実施形態によっては、いくつかの専用アップリンクセグメントがセグメント毎のベースで基地局により移動通信装置へ割り当てられるものもある。ステップ1216には、サブステップ1218、1220および1222が含まれる。サブステップ1218では、移動通信装置が、割り当てられたアップリンクタイミング制御セグメントなどの専用リソースを利用して、タイミング制御同期処理を実行する。例えば、移動通信装置は、割り当てられたアップリンクタイミング制御セグメント中アップリンクの信号を送信し、この信号送信は第2の基地局によって受信される。次いで、BSから受信した信号は、移動通信装置と第2の基地局間のタイミングの同期に用いられる。タイミング同期処理には通常、BSから受信した信号に基づいてWTシンボル送信タイミングを調整するステップが含まれる。処理はサブステップ1218からサブステップ1220へ進む。サブステップ1220では、移動通信装置を作動して、割り当てられたアップリンク出力制御セグメントなどの前記専用リソースを利用して、出力制御処理が実行される。例えば、移動通信装置は、割り当てられたアップリンク出力制御や別のセグメントを利用して、第2の基地局が受信し、測定した指定出力レベルで信号の送信を行う。続いて、基地局は、移動通信装置へ出力調整信号を送信し、移動局はその送信出力レベルを調整して上記移動通信装置に応答する。処理はサブステップ1220からサブステップ1222へ進む。サブステップ1222では、移動通信装置を作動して、第2の基地局と確立された第2の通信リンクを介して、音声、テキストあるいは別の情報などのユーザデータが送信される。第2の基地局によって移動通信装置へ割り当てられた可能性がある1以上の専用のアップリンクトラフィックセグメントと、移動通信装置とを利用して、ユーザデータの通信を行うことが可能である。上記移動通信装置は、事前にタイミング同期され、高い信頼性によってアップリンクでユーザデータを第2の基地局へ通信することが可能な、新規基地局からの信号に基づいて出力制御される移動通信装置である。
図13は、移動ノードを作動させて、第1の基地局セクタとの第1のリンクであって、第1のキャリアを使用する第1のリンクと、第2の基地局セクタとの第2のリンクとの間でハンドオフを実行する方法例を示すフローチャート1300である。前記第2のリンクは第2のキャリアを使用し、少なくとも第1のセクタは第2のセクタとは異なるセクタであり、第2のキャリアは第1のキャリアとは異なるキャリアである。例えば、この方法例は、移動ノードのセル内セクタ間ハンドオフに利用することも可能であり、その場合、使用キャリアは同じキャリアあるいは異なるキャリアである。上記方法例は移動ノードのセル内セクタ内キャリア間ハンドオフにも利用することが可能である。ハンドオフを実行するこの例示の方法はステップ1302から開始し、ステップ1304へ進む。ステップ1304で、移動ノードを作動して、例えば、セル内で作動する際に実行される通常のタイミング制御処理の一部として、前記第1の通信リンクを介してタイミング補正信号を受信する。処理はステップ1304からステップ1306へ進む。ステップ1306で、移動ノードを作動して、第1のリンクを介して前記移動ノードによって送信されるシンボルなどの信号のタイミング調整を行うために送信タイミングの調整が行われる。次いで、ステップ1308で、移動ノードを作動して、第2のリンクに対してハンドオフを行う意図が信号で送信される。例えば、移動ノードは、第1のリンクを介してハンドオフ要求信号を第1の基地局セクタ接続ポイントへ送信することも可能であり、第1の基地局セクタと第2の基地局セクタとが同じ基地局の異なるセクタであってもよい第2の基地局セクタ接続ポイントへ上記ハンドオフ要求を転送することも可能である。上記とは別に、セクタ内キャリア間ハンドオフを実行する場合、第1のセクタ内の第1のキャリアに対応するモジュールを介して、第1のセクタ内の第2のキャリアに対応するモジュールへ信号を送信することも可能であり、このような場合、第1のセクタと第2のセクタとは同じセクタであるが、使用キャリアは異なるキャリアである。第2の基地局セクタ接続ポイントはハンドオフ要求を許可して、いくつかの専用リソースを移動ノードへ割り当て、第1の基地局セクタ接続ポイントおよびその無線リンクである第1のリンクを介して、上記割り当てた専用リソースを特定する情報を移動ノードへ送信することによって応答することができる。処理はステップ1308からステップ1310へ進む。ステップ1310で、移動ノードを作動して、第2の通信リンクを介して通信を行うとき、前記移動ノードが利用する専用リソースを示す情報が前記第1の通信リンクを介して受信される。専用リソースは、前記第2のセクタと前記第2のキャリア専用の識別子と、専用のアップリンク出力制御セグメントおよび/または専用のアップリンクトラフィックチャネルセグメントなどを含むことも可能である。処理はステップ1310からステップ1312へ進む。ステップ1312で、移動ノードを作動して、前記第1の通信リンクを終了させる。実施形態によっては、移動ノードが、終了メッセージを第1の基地局セクタへ送信することによって第1の通信リンクを終了させるものもある。実施形態によっては、移動ノードが、第1の通信リンクを介する追加の信号送信を中止して、第1の通信リンクを終了させるものもある。移動ノードが、或る時点よりも前に、専用アップリンク出力制御セグメントセグメントや、専用アップリンクトラフィックチャネルセグメントなどの、第2の基地局セクタによって移動ノードへ割り当てられた最も初期の専用アップリンクセグメントの利用直前の時点に、第1の通信リンクを終了させることが望ましい場合がある。処理はステップ1312からステップ1314へ進む。ステップ1314で、移動ノードを作動して、ユーザデータと、出力制御信号などの非タイミング制御信号とのうちのうちの少なくとも一方が、前記第2の通信リンクを介してタイミング制御信号を受信する前に、前記第2の通信リンクを介して送信される。実施形態によっては、この送信が、第1のリンクの終了に後続する新規BSセクタ接続ポイントから、受信した信号に基づいて送信タイミングを変更するよりも前に行われるものもある。例えば、第1の基地局セクタと第2の基地局セクタとは、同じ基地局の一部であるため、セクタ間の同期をサポートしている。したがって、セクタ間でハンドオフが行われているとき、移動ノードはタイミング同期を維持することが可能とになる。こうすることによって通常、実施形態によっては省かれるものもあるセル間ハンドオフ処理時に必要なタイミング同期ステップが可能となり、セル内ハンドオフに含まれるオーバヘッド制御信号の送信が最小化され、処理中のより短い中断を伴うより敏速なセル内ハンドオフが提供されることになる。
実施形態(セクタ内およびセクタ間ハンドオフの実施形態)によっては、移動局が前記第1の通信リンクを終了させた前記時点から、移動局が前記第2の通信リンクを介してユーザデータを送信する時点まで延長されるタイムインタバル中に、移動ノードが通信用の専用の無線リンクリソースを利用するものもあリ、前記移動ノードは、別の移動ノードがタイムインタバル中に前記移動ノードと同時にアクセスが可能な共用通信リソースの使用を防止することになる。ハンドオフ処理時の上記タイムインタバル中に出力制御などの制御信号送信用の専用リソースを利用することによって、そして、共用リソースを利用しないことによって、スムーズなハンドオフの瞬断を結果としてもたらすユーザ間での衝突、並びに、関連する時間の損失およびステップの反復を回避することも可能であり、この結果、共用リソースが使用される場合に生じる可能性のあるハンドオフよりも一貫性のある、効率のよいハンドオフが得られることになる。
図14は、本発明の方法に準拠して基地局セクタを作動して、異なる接続ポイントに対応するセクタ内の基地局セクタ間でおよび/またはキャリア間でハンドオフを実行する方法例を例示するフローチャート1400である。当業者であれば理解できるように、セクタ内または異なるセクタ内の異なるキャリアと関連する制御回路またはモジュールは異なる接続ポイントとして作動することができる。上記方法例の処理はステップ1402からを開始し、ステップ1404、1406および1408へ進む。
ステップ1404で、基地局セクタを作動して、ビーコン信号などの放送信号を生成し周期的に放送する。前記放送信号は、BSセクタと関連するハンドオフ時に使用される専用のアップリンクチャネルセグメントと固定されたタイミング関係を有し、上記ビーコン信号はこのアップリンクチャネルセグメントから発信するものである。
ステップ1406で、BSセクタを作動して、セクタ受信アンテナおよびセクタ受信機などのBSセクタの無線インタフェースを介して信号を受信する。処理はステップ1406からステップ1410へ進む。ステップ1410で、BSセクタ処理が受信信号タイプに基づいて決定される。ステップ1406の受信信号がブロック1412で例示のような別のBSセクタに対するハンドオフ要求であった場合、処理はステップ1414へ進む。ステップ1406の受信信号が、ブロック1426に例示のように専用リソースを利用するタイミング制御信号であった場合、処理はステップ1428へ進む。ステップ1428で、BSセクタは、新規無線リンクを確立する際にハンドオフ処理の一部としてタイミング同期を確立する受信されたタイミング制御情報などを処理する。ステップ1406の受信信号がブロック1430で例示のような専用リソースを利用する出力制御信号であった場合、処理はステップ1432へ進む。ステップ1432で、BSセクタは、新規無線リンクを確立する際にハンドオフ処理の一部としてWT出力制御信号送信などの受信出力制御情報を処理する。実施形態によっては、ステップ1428のタイミング制御処理が必要であったり、前回首尾よく実行されなかったりした場合、BSセクタが、ステップ1432でWT出力制御信号を処理しないものもある。ステップ1406の受信信号が、ブロック1434に例示のように専用リソースを利用して通信されるユーザデータであった場合、処理はステップ1436へ進む。ステップ1436で、BSセクタは別のWT向けのユーザデータの転送などの受信ユーザデータの処理を行う。ステップ1428のタイミング制御処理および/またはステップ1432の出力制御処理が必要であったり、前回首尾よく実行されなかったりした場合、実施形態によっては、BSセクタがステップ1436でユーザデータ信号を処理しないものもある。
異なる接続ポイント間のハンドオフに関するステップ1414に戻ると、BSを作動して、ハンドオフのタイプと、ハンドオフ要求がセル間ハンドオフ要求であるか、セル内ハンドオフ要求であるかに基づいて直接処理のタイプを決定する。要求が、セル内セクタ間またはセル内キャリア間ハンドオフ要求などのセル内要求であれば、処理はステップ1416へ進む。しかし、要求がセル間ハンドオフ要求であれば、処理はステップ1418へ進む。ステップ1416で、BSセクタ接続ポイントを作動して、要求は、同じBS内の隣接セクタや、同じセクタ内の異なるキャリアに対応する回路などの要求されたBSセクタ接続ポイントへ転送される。ステップ1416から、処理はステップ1420へ進む。ステップ1420で、BSセクタを作動して、識別子および/または指定されたアクセススロット内のアップリンク専用出力制御チャネルセグメントなどのハンドオフ処理用専用セグメントなどの専用リソースを示す情報を新たな(要求された)BSセクタから受信する。実施形態によっては、ステップ1420の専用リソースが、アクセススロット中にアップリンクタイミング制御チャネルセグメントを含まないものもある。これは、実施形態によっては、所定のBS内の基地局セクタ相互にタイミング同期されるものもあるからである。処理はステップ1420からステップ1422へ進む。ステップ1422でBSセクタを作動して、最初の確立された無線リンクを介して専用リソース情報が要求元のWTへ送信される。
ステップ1418に戻ると、ステップ1418で、BSセクタ接続ポイントを作動して、いくつかの情報が、ハンドオフ要求を示す、要求を受けた新たなBSセクタ接続ポイントへ転送される。処理はステップ1418からステップ1424へ進む。ステップ1424で、BSセクタを作動して、セキュリティ保護が施されたBS−BSリンクが確立される。セキュリティ保護リンクが確立されるとすぐに、バックホール・ネットワークと既存の確立された無線リンクとを利用する旧い既存のBSセクタを介して、要求を受けた新たなBSセクタ接続ポイントとWTとの間でハンドオフに関する詳細情報を送信することができる。
ステップ1408に戻ると、セル間ハンドオフに関するステップ1408で、BSセクタを作動して、BSセクタのネットワークインタフェースを介して信号を受信する。処理はステップ1408からステップ1411へ進む。ここで、受信信号タイプに基づいてBSセクタを作動させる。ステップ1408で受信した信号がBSセクタ1438に対してハンドオフ要求を示す情報であれば、処理はステップ1440へ進む。ここで、BSセクタを作動して、セキュリティ保護が施されたBS−BSリンクが確立される。処理はステップ1440からステップ1442へ進む。ステップ1442で、BSセクタを作動して、識別子および/またはアップリンクタイミング制御チャネル専用セグメントおよびアップリンク出力制御チャネル専用セグメントのような専用セグメントなどのリソースを、WTによるハンドオフ処理用として指定されたアクセススロット中、専用リソースにする。実施形態によっては、ステップ1442の専用セグメントが、タイミングおよび出力制御の確立完了後、WTによって利用される専用アップリンクトラフィックチャネルセグメントを含むものもある。ステップ1442で、BSセクタが作動され、セキュリティ保護が施されたBS−BSリンクを介して、上記専用リソースを特定する情報を別のBSへ信号で送信する。
ステップ1408の受信情報が、ハンドオフ処理用としてWTにより利用される識別子および/または専用セグメントなどの専用リソースを示す情報である場合、処理はステップ1411からステップ1446へ進む。ステップ1446で、BSセクタは最初の確立された無線リンクを介して、受信した専用リソース特定情報を要求元のWTへ送信する。
上記記載のセル内およびセル間ハンドオフ方法はシーケンシャルに利用可能であり、実施形態によってはこのハンドオフ方法をシーケンシャルに利用しているものもあることに留意されたい。例えば、本発明のセル間ハンドオフ方法を利用してWTが1つのセルから別のセルへハンドオフを実行する前に、本発明のセル内ハンドオフ方法を利用して1以上の回数セル内の1つのセクタから別のセクタへハンドオフを行うことができる。セル内ハンドオフの場合、新規セクタの中へ入ったり、セル内の新規キャリアを利用したりする際に、旧い通信リンクの終了に後続して、無線で受信した信号に応答してタイミング調整を行う前にユーザデータを送信することも可能である。しかし、セル間ハンドオフが行われるとき、WTは、通常、新たなセルでユーザデータを送信する前に、新たなセルで送信機から無線で受信した1以上の信号に基づいて、WTのシンボル送信タイミングを調整するなどの、タイミング同期処理を実行することになる。
本発明の方法および装置を利用して、多数の異なるシステムおよびハンドオフ方法の実施構成が可能である。
例えば、マルチ周波数帯域を用いる1つの例示システムでは、移動局は一度に1つの周波数帯域を聴取し、時間領域から周波数領域へ受信信号の変換(FFTやDFTの実行など)を行い、周波数変換処理によって生成された周波数領域において信号成分の各々にかかる(トーン毎の信号エネルギなどの)エネルギを測定し、さらに、受信したトーン毎の信号エネルギに基づいてビーコン信号成分の存在を検出する。この特別の実施形態例では、ビーコントーンの所在位置から、移動局は基地局送信機のセル/セクタおよび/または、ビーコン送信されたキャリア情報(セルID、セクタIdおよび/またはキャリア周波数など)を決定する。次いで、移動局は、検出されたビーコン信号トーンなどのビーコン信号成分のエネルギから、ビーコン信号を送信して、移動ノードが使用している周波数帯域の中へ入れた種々の基地局送信機の相対的信号強度を決定する。様々な送信機から受信したビーコン信号成分の相対エネルギ、並びに、移動局に格納された種々のハンドオフ基準情報から、移動局はハンドオフを実行すべきかどうかを決定し、ハンドオフの実行を決定した場合、新規基地局接続ポイントは、受信したビーコン信号の送信元であり、ハンドオフを行う相手先の送信機に対応する。このような例示システムの実施構成によっては、信号成分のエネルギレベルをトーン当たりのエネルギレベルの平均値と比較するステップに基づいて、ビーコン信号成分を特定するものもある。実施形態によっては、ビーコン出力が1乃至2秒間のような或る時間にわたるトーン当たりの信号出力平均値の20倍より大きい場合、ビーコン検出しきい値は、検出した平均値またはトーン信号エネルギ当たりの予想平均値の15倍などの、予想されるトーンエネルギ当たりの平均値の20倍あるいはそれよりもわずかに下にセットされる。
システムがハンドオフの実行を決定するとすぐに、本発明の種々のハンドオフ方法を利用することが可能となる。本明細書に記載のハンドオフ技法はハンドオフの実行時点を決定する特別の方法に依存するものではない。しかし、1以上のビーコン信号という言い方は、タイミングおよび/または移動ノードがハンドオフの終了に努める終了先のBSセクタなどのネットワーク接続ポイントに関する別の情報を決定するために種々のハンドオフの実施形態で使用される語法である。
セル間ハンドオフおよびセル内ハンドオフは、本発明の種々の実施形態に従って実行されるとき、多数の共通のステップと特徴とを有するのに対して、セル間ハンドオフには、タイミング同期ステップおよび/または出力制御ステップが含まれる場合があり、これらのステップは、テキストや、ビデオや、音声データなどのユーザデータを新たなネットワーク接続ポイントへ送信することが移動ノードに許される前に実行する必要がが生じる場合がある。これは、セクタのような種々のエレメントの同期が行われるセル内ハンドオフの場合、移動ノードが、セル内のアクセスポイントとの事前に確立されたタイミング同期に依拠できるということに起因して生じるものであり、このタイミング同期は、たとえ移動局が、セル内で使用されているネットワーク接続ポイントを変更する場合であっても、セル内でタイミング同期を行う場合、適度に信頼性の高い状態のまま残っていることが望ましい。
基地局の観点から見た、セル内ハンドオフとセル間ハンドオフの双方のハンドオフのサポートに利用可能ないくつかの特徴として、マルチ周波数帯域の利用と、データの通信を行うためにネットワーク接続ポイントが使用している周波数帯域内への、並びに、ユーザデータの通信を行うために隣接セクタ、隣接セルあるいは隣接ネットワーク接続ポイントの中で使用されている周波数帯域の中へのネットワーク接続ポイントによるビーコン信号の送信のような特徴が挙げられる。したがって、ネットワーク接続ポイント送信機は通常、ビーコン信号をマルチ周波数帯域通信の中へ送信することになる。無線リンクリソース割当ての解釈、並びに、ハンドオフの一部として既存の通信リンクの終了時点を決定する処理プロセスを容易にするために、固定されたフレーミング構造が、個々のネットワーク接続ポイントによってサポートされているアップリンクおよび/またはダウンリンク用として利用される。固定された通信チャネルフレーミング構造が与えられた場合、特定タイプのデータを通信するためにおよび/または特定目的のために利用されるトラフィックセグメント、アクセスセグメント並びにその他のタイプのセグメントは予測可能な公知の方法で反復を行う。この結果、受信ビーコン信号のタイム・ロケーションが認知されるとすぐに、送信機は、通信チャネル構造に起因して公知の周期的方法で繰り返される周波数またはビーコンの周波数という点から、送信機のユーザデータ(トラフィックチャネル、など)を送信する周波数帯域のスーパスロット/ビーコンスロット構造などの通信チャネル構造をビーコン信号位置から一意的に導き出すことが可能となる。実施形態によっては、通信チャネルのフレーミング構造が、ホッピング定義、制御定義あるいはトラフィックチャネルセグメント定義のような事柄を規定するものもある。これらの定義は移動局の中に事前に格納し、受信ビーコン信号から導き出される情報に基づいてアクセスすることも可能である。したがって、周期的に予測可能な方法でのビーコン信号の送信および格納、並びに、どのチャネル構造が現在使用中であるかを決定するのに利用できるビーコン情報との関連づけが可能な固定された通信チャネル構造を利用することによって、リソース割当ての解釈が容易になり、特別のセグメントがセル間ハンドオフの場合などの新規ネットワーク接続ポイントとのシンボルタイミング同期を移動局が達成する前に、新規ネットワークアクセスポイントが発生する時点の決定が容易になることになる。
種々の実施形態における、移動局の観点から見たハンドオフの実施構成を参照しながら、ビーコン信号の利用に関して、ハンドオフを行う時点をいつにすることが望ましいかを決定するハンドオフトリガリングメカニズムについて上述した。
ハンドオフの実施形態例によっては、移動ノードがハンドオフの宛先から受信したビーコン信号を利用して、以下のうちの1以上を決定するものもある:すなわち、セルID、セクタIDおよび/または検出されたビーコン信号を送信した宛先ネットワーク接続ポイントによって使用されるキャリア周波数。移動ノードは、検出されたビーコン信号から、並びに、異なるセルおよび/またはセクタに関する格納された通信チャネル構造情報などから、ハンドオフを終了する終了先となる、第2の基地局セクタなどのネットワーク接続ポイントによって使用されている通信チャネルのフレーミング構造を決定することも可能である。上記フレーミング構造、並びに、ビーコン信号が受信された時点に関する情報から、移動局は、エグジット無線通信リンクを終了させる時点を決定し、新規通信リンクの確立を開始することが可能となる。タイミングは、検出されたビーコン信号を受信した時刻に加えて、特別のアクセスセグメントなどの専用リソースが宛先ネットワーク接続ポイントで発生する時刻に関する情報に基づくものであってもよい。
多くの実施形態では、移動ノードは、移動ノードの現在の接続ポイントとして機能している基地局セクタなどのネットワーク接続ポイントへ既存の通信リンクを介して1以上の信号を送信することによって、新規ネットワーク接続ポイントへハンドオフを行う旨の上記移動ノードの意図を伝える。したがって、移動局は、本発明に準拠して、通常、既存の無線通信リンクを介して信号を送信することによってハンドオフを実行する旨の上記移動局の意図を信号で送信することになる。現在のネットワーク接続ポイントは、移動局から第2のネットワーク接続ポイント(ハンドオフの宛先)へハンドオフ信号を転送する、および/または移動ノード用のプロキシとして機能すると共に、移動ノードに代って、ハンドオフ信号を第2のネットワーク接続ポイントと交換する。宛先ネットワークノードは1以上の無線リンクリソースを移動ノードへ割り当て(例えば移動ノード専用にして)、現在のネットワーク接続ポイントを介して専用リソース(単複の)に関する情報を移動ノードへ伝える。専用リソースは、登録処理の一部として、登録信号、タイミング制御信号および/または出力制御信号の基地局への送信などに使用されるアクセスセグメントの一部分などのアップリンク通信チャネルの中に1以上のセットのトーンを含むことも可能である。専用リソースは、オン状態処理での通信時に使用するオン状態識別子、および、移動ノードがホールド状態で作動する際に使用するホールド状態識別子などの、新たなネットワーク接続ポイントと通信するときに利用できるように1以上の装置識別子を含むことも可能である。リソース情報は、現在のネットワーク接続ポイントと共に現在の無線通信リンクを介して移動ノードへ伝えられる。移動ノードは、ハンドオフの宛先であるネットワーク接続ポイントとの新規通信リンクを確立する前に既存の通信リンクを終了させる。リンクの終了時刻は、受信ビーコン信号の時刻および受信ビーコン信号から、通信セグメントまでの、または、新たなネットワーク接続ポイントに登録することを目的として移動ノード専用であったセグメント内の1セットのトーンまでの予想タイムオフセット値に基づくものであってもよい。移動ノードは、競合のない態様で新たなネットワーク接続ポイントにアクセスし、それによって新たなネットワーク接続ポイントとの通信リンクを確立するために新規ネットワーク接続ポイントによって専用リソースとされていたリソースを利用する。万一何かが生じて、移動ノードが専用リソースを利用して新規通信リンクの確立を終了できなくなった場合、種々の実施形態での移動ノードは、待機して、競合ベースの信号送信を利用する新たなネットワーク接続ポイントへの登録の実行を試みることになる。
しかし、上記記載の一般的な方法、但し特にセル間またはセル内での利用に好適となるように意図された小さな変更を伴う方法)を利用する種々の実施形態が考慮されている。1つの特別のセル間ハンドオフの実施形態では、ネットワークアクセスポイントによって割り当てられた、第2の基地局などのハンドオフの実行先である無線リンクリソースには、第2の基地局のアップリンク時に専用のアクセスセグメントが含まれている。このような実施形態の特別な実施例で、移動局は、例えばどのようなトーンセットで、どのようなOFDMシンボルタイムに、検出したビーコン信号と、第1の基地局を介して既存の通信リンクで返送される情報とから登録を行うために利用できるように移動局を割り当てるかについて、割当て済みのアクセスセグメントの定義を決定する。上記第1の基地局を経由してハンドオフが開始される時刻に移動局はネットワークと接続される。このような実施形態例では、移動局は、割り当てられたアクセスセグメントを利用して、第2の基地局への送信開始より前に、第1のリンクを終了させる。割当て済みのアクセスセグメントを利用して、移動局は、登録信号、出力制御信号および/またはタイミング制御信号などの1以上の信号を基地局へ送信する。アップリンクで送信される信号に応答して、移動局は、第2の基地局からタイミング信号および/または出力制御信号を受信し、制御信号に応じてタイミング調整および/または出力調整を行う。このような実施形態では、登録処理の一部として、移動局は、専用リソースが事前に割り当てられていなかった場合、第2の基地局との通信を継続するためにオン識別子のような別の専用リソースを専用の制御チャネルで取得することも可能である。このタイプの種々の実施形態では、専用アクセスセグメントは非競合ベースのアクセスセグメントであり、別の移動局がこの移動ノード専用アクセスセグメントを利用することは許されていない。アクセスセグメントの利用が成功せず、第2の基地局との通信リンクが確立されなかった場合、移動ノードは、事前に割り当てられた専用登録リソースの利点のないシステムの中に入る移動局が登録を行う場合と同じ様にして、リソース用として競合する競合ベースの信号を通じて再度登録を試みることになる。
次に、いくつかのセル内ハンドオフの実施形態例について解説することにする。セクタ間セル内および/またはキャリア間セクタ間実施形態などのいくつかのセル内ハンドオフ実施形態では、現在のネットワークアクセスポイントと、新規ネットワークアクセスポイントとは同じセル内に位置し、シンボルタイミングで、および、オプションとして、キャリア周波数で同期される。このようなハンドオフの実施形態では、ハンドオフの開始時に、セクタなどの現在のネットワーク接続ポイントのシンボルタイミングとの現在のリンクに関して行われるタイミング制御の結果として移動局の同期が行われる。セル内ハンドオフの実施形態では、新規ネットワークアクセスポイントによって割り当てられた(単複の)専用リソースの中に、専用アクセスセグメントと、新規ネットワーク接続ポイントと通信する際に利用するオン識別子と、新規ネットワークアクセスポイントとのタイミング通信および/または出力制御通信を行うのに用いる専用の制御チャネルセグメントのような専用リソースとが含まれる。セル内ハンドオフの実施形態のうちのいくつかの実施形態では、移動局は、第2のリンクを設定するために、アクセス信号、タイミング制御信号および/または出力制御信号のいずれの信号も送信する必要はなく、セクタ間ハンドオフの場合生じることになるこのタイプの信号送信ステップのうちのいくつかまたはすべてのステップをスキップすることになる。ハンドオフがセル内ハンドオフであれば、多くの実施形態では、ハンドオフに関連するメッセージはセル内のネットワーク接続ポイント間に局在化されることになり、ハンドオフを終了するためにセル間でバックホールリンクを利用する必要はなくなる。セル内ハンドオフによっては、移動局が、セル間ハンドオフの終了時間よりも短い時間のような、非常に短い時間内で現在の通信リンクを終了させるものもあり、場合によっては5ミリ秒未満で、新たなネットワーク接続ポイントが専用リソースとして割り当てた専用チャネルリソースの利用を開始し、事実上、新たなネットワーク接続ポイントからタイミング信号および/または出力制御信号をまず無線で受信するために待機する必要なく、ほとんど即座にユーザデータの送信を開始することが可能となる。
図15は、本発明のいくつかの実施形態に従って、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルのアクセスセグメントを利用する実施形態例を示す図面1500である。図15のダウンリンク時の時間という観点から、アクセスセグメントおよびトラフィックセグメントを別個のセグメントとして示しているが、これらのアクセスセグメントおよびトラフィックセグメントは同じ時間中に異なるセットのトーンを利用して実現することが可能であると理解すべきである。すなわち、アクセスセグメントおよびトラフィックセグメントはダウンリンク時に時分割を行うことも可能ではあるが、本発明の場合、必ずしも時分割多重化を行う必要はない。
図面1500には、アップリンクトーンを表わす縦軸1502と、時間を表わす横軸1504とが含まれている。縦軸1502の個々の小さな分割部分はトーンを表わし、一方、横軸1504の個々の小さな分割部分はOFDMシンボル送信インタバルを表わす。行1513はアップリンクチャネルに対応し、一方、行1543はダウンリンクチャネルに対応する。ビーコンはビーコンスロット1541、1541’内のダウンリンクチャネルで周期的に送信される。ビーコンスロット内の1以上のビーコン信号が、アクセススロット1514、1414’からアップリンクチャネルで所定の固定されたオフセット値で送信される。例えば、スロット1541内の少なくとも1つの送信されたビーコン信号が、アップリンクのアクセススロット1514’の開始から一定数のシンボル送信時間の間、発生することになる。
ビーコンスロットに加えて、ダウンリンクにはアクセススロット1544、1544’が含まれ、これらのアクセススロットは、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネル1513、1543と関連づけられるネットワーク接続ポイントとの通信リンクを確立するように努める端末装置などの1以上の無線端末装置へ登録確認応答信号、WTタイミング制御信号および/またはWT出力制御信号を通信するために利用することができる。
アップリンクトーンが図示され、4つの例示セットのトーン(第1のセットのトーン1506、第2のセットのトーン1508、第3のセットのトーン1510、第4のセットのトーン1512)にグループ化されている。ダウンリンクトーンは図示されていないが、異なる無線端末装置によって利用するためのセットにグループ化することも可能である。アップリンクチャネル1513では、OFDMシンボル送信タイムインタバルは、アクセスインタバル1514、トラフィックインタバル1516、トラフィックインタバル1518、トラフィックインタバル1520を備えるスロットなどの例示のインタバルにグループ化される。アクセスインタバル1514’、トラフィックインタバル1516’、トラフィックインタバル1518’、トラフィックインタバル1520’によって例示されているように、一続きのインタバルが一定時間継続して反復し、ダウンリンクチャネル1543内のインタバルとの所定のタイミング関係を有することになる。
アクセスインタバル中、WTは、例えば、新規無線リンクを確立するBSセクタ接続ポイントへの登録用としてアクセスセグメントを利用することができる。競合ベースのアクセスセグメントと専用アクセスセグメントの2つのタイプのアクセスセグメントが図示されている。競合アクセスセグメント1 1522は、アクセスインタバル1514中に第1のセットのトーン1506を利用する。競合アクセスセグメント2 1524は、アクセスインタバル1514中に第2の1セットのトーン1508を利用する。専用アクセスセグメント1 1526は、アクセスインタバル1514中に第3の1セットのトーン1510を利用する。専用アクセスセグメント2 1528は、アクセスインタバル1514中に第4の1セットのトーン1512を利用する。同様に、競合アクセスセグメント1 1522’は、アクセスインタバル1514’中に第1のセットのトーン1506を利用する。競合アクセスセグメント2 1524’は、アクセスインタバル1514’中に第2の1セットのトーン1508を利用する。専用アクセスセグメント1 1526’は、アクセスインタバル1514’中に第3の1セットのトーン1510を利用する。専用アクセスセグメント2 1528’は、アクセスインタバル1514’中に第4の1セットのトーン1512を利用する。
トラフィックインタバル(1516、1518、1520、1516’、1518’、1520’)中に、アップリンクトラフィックチャネルセグメントを含むセグメントが生じ、このセグメントで、WTは、確立された無線リンクを介して基地局セクタ接続ポイントへユーザデータを送信することができる。
例示システムのなかには、例示のWTがアクセス処理状態のとき、登録情報、タイミング制御情報および/または出力制御情報を含むアップリンク信号の送信にアクセスセグメントを利用できるものもある。アップリンク時に送信される登録信号は、タイミング制御および/または出力制御を行う目的に利用される場合もあり、一方、登録を行う意図を示すものもある。したがって、単一のアップリンク信号はマルチ目的に役立つことが可能となる。上記とは別に、異なる信号を個々の機能に利用することが可能である。アクセス処理の一部としてWTはアクセスセグメントを利用するいくつかのアップリンク信号をBSへ送信し、基地局はその信号から測定を行う。WTはアップリンク信号の送信用として専用の競合のないスロットを利用することになるが、上記スロットは、この目的のために専用セグメントに割り当てられたものと仮定する。アップリンク信号は、WTの現在のタイミング設定と関連してアクセスセグメント内の所定時刻に送信される所定のWT出力レベルで送信される信号などであってもよい。基地局は、アップリンク信号を受信し、測定を行い、対応するダウンリンクアクセススロット1546または1546’のダウンリンクセグメントなどの単複のダウンリンクチャネルセグメントでタイミング信号および/または出力制御信号などの単複の信号を無線端末装置へ返送する。タイミング信号および/または出力制御信号に加えて、BSはアップリンク登録信号の確認応答を送信することも可能である。WTは任意のコマンド化された調整を実行し、次いで、例えばトラフィックセグメント1516、1518、1520などの割り当てられたアップリンクトラフィックチャネルセグメントでユーザデータを含むアップリンク信号を送信することができる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、専用アクセスセグメント1 1526などの専用アクセスセグメントが、ハンドオフを要求した無線端末装置に割り当てられる。専用アクセスセグメントの割当て情報は現在の無線リンクを介してWTへ送信される。
一般に、ハンドオフ処理時に専用のアクセスセグメントを利用することによってさらに効率のよいハンドオフが提供されることになる。エグジット通信リンクを介して割り当てられた専用の無線リンクリソースと、WTによって使用周波数帯域の中へ無線で送信される放送信号から取得される時間情報とを利用する利点として、通常の競合ベースの(衝突を起こし易い)アクセスセグメントおよび/またはセル内ハンドオフにおけるいくつかのタイミング制御調整のようないくつかの処理を取り除くこととは対照的に、最初の無線リンクの終了と新規無線リンクの確立との利用との間のロスタイムが少なくなること、および、専用アクセスセグメントに起因してハンドオフの成功率が高くなることを挙げることができる。
セグメント1 1522’などの競合アクセスセグメントは、スイッチが入れられたばかりのWTなどのような、現在確立された無線リンクを有してしないWTによって使用され、BSセクタ接続ポイントへの登録と無線リンクの確立とが行われる。実施形態によっては、ハンドオフが失敗した場合、専用アクセスセグメントを利用しながら、WTが競合ベースのアクセスセグメントを利用して登録を行うように努めるものもある。競合アクセスセグメントの利用によって、結果として、無線リンクを確立するように努める別のWTとの衝突がもたらされ、その結果登録の試みが不成功に終わる場合がある。競合ベースのアクセスセグメントを利用するとき、WTはアップリンク信号を生成し、このアップリンク信号をBSセクタ接続ポイントへ送信し、上記アップリンク信号はBSによって受信され、測定され、利用されて、WTタイミング制御情報と出力制御調整情報とが計算され、ダウンリンクセグメントを介してWTへ送信される。したがって、競合ベースのアクセス処理が実行されるとき、タイミング制御は通常、WTがアップリンクでユーザデータを送信するよりも前に行われることになる。
場合によっては、ハンドオフ要求が、セクタ間またはセクタ内キャリア間ハンドオフ要求などのセル内ハンドオフ要求である場合、アクセスセグメントで送信される登録信号がタイミング制御処理用として利用されなくなる、および/または、アクセスセグメントを介する登録が完全にスキップされることになる場合もある。セクタがタイミング同期していて、かつ、エグジットリンクを介して、ユーザデータの送信に必要な専用リソースがWTに割り当てられていると仮定すると、WTは、最初に登録、新たな接続ポイントとの無線リンクを介するタイミング制御および/または出力制御を行う必要なく、必要なリソースを割り当てた新規ネットワーク接続ポイントへ、ユーザデータおよび/または別の信号の送信を開始することができる。これは、生じる可能性のあることである。というのは、実施形態によっては、タイミング同期がセルのセクタの両端にわたって維持されるものもあるからである。
図16は、3つの例示セル(セル1 1602、セル2 1604、セル3 1606)を含む例示の無線通信システム1600を示し、個々のセルは実線の円形によって示されている。個々のセル(1602、1604、1606)は、基地局(1608、1610、1612)用の無線カバーエリアを表わし、これらの基地局はそれぞれセル(1602、1604、1606)の中心に位置している。個々のセル(1602、1604、1606)は、3つのセクタA、B、Cに細分化されている。セル1 1602には、セクタA1614、セクタB1616、セクタC1618が含まれる。セル2 1604には、セクタA1620、セクタB1622、セクタC1624が含まれる。セル3 1606には、セクタA1626、セクタB1628、セクタC1630が含まれる。キャリアfは点線によって示され、凡例1632に示すようなキャリアである。キャリアfは点線/破線によって示され、凡例1634に示すようなキャリアである。キャリアfは破線によって示され、凡例1636によって示すようなキャリアである。個々のキャリア周波数f、f、fは、この実施形態例で利用可能な総BW5MHzのうちの1.25MHz帯域セグメントと関連づけられ、BWセグメントがオーバーラップしていない。個々の線(点線、点線/破線、又は破線)の半径は所定のセクタ内のキャリアと関連する送信機出力を示す。図16には、1の周波数再使用係数が存在する。すなわち、個々のセクタ内、および、個々のセル内では同じセットの周波数が使用される。
3つのセル(1602、1604、1606)の各セルにおいて、基地局セクタAの送信機は、基地局(1608、1610、1612)から無線端末装置へのダウンリンクトラフィック信号並びに制御チャネル信号などの通信用としてキャリア周波数(f、f、f)をそれぞれ(高、中、低の)出力レベルで使用する。個々のセル(1602、1604、1606)では、基地局セクタBの送信機は、基地局(1008、1010、1012)から無線端末装置へのダウンリンクトラフィック信号並びに制御チャネル信号などの通信用としてキャリア周波数(f、f、f)をそれぞれ(高、中、低の)出力レベルで使用し、基地局セクタCの送信機は、基地局(1608、1610、1612)から無線端末装置へのダウンリンクトラフィック信号並びに制御チャネル信号などの通信用としてキャリア周波数(f、f、f)をそれぞれ(高、中、低の)出力レベルで使用する。以下の表記法を利用して、キャリア周波数に関連してシステム1600における基地局送信機出力レベルについて以下説明する:(セル、セクタ、高出力キャリア/中間出力キャリア/低出力キャリア):(セル参照番号、セクタ参照番号、高出力キャリア用アーク線参照番号/中間出力キャリアアーク線参照番号/低出力キャリア用アーク線参照番号)。システム1600には以下が含まれる:(セル1、セクタA、f/f/f):(1602、1614、1638/1640/1642);(セル1、セクタB、f/f/f):(1602、1616、1644/1646/1648);(セル1、セクタC、f/f/f):(1602、1618、1650/1652/1654);(セル2、セクタA、f/f/f):(1604、1620、1656/1658/1660);(セル2、セクタB、f/f/f):(1604、1622、1662/1664/1666);(セル2、セクタC、f/f/f):(1604、1624、1668/1670/1672);(セル3、セクタA、f/f/f):(1606、1626、1674/1676/1678);(セル3、セクタB、f/f/f):(1606、1628、1680/1682/1684);(セル3、セクタC、f/f/f):(1606、1630、1686/1688/1690)。
図16は、システムの個々のセクタを通じてずっと行われる同レベルの周波数再使用を表わし、開発プログラムが終了した場合、および/または、サービスプロバイダが、このような開発レベルを正当化できる高度の要求を伴うより大きな顧客ベースを有する場合などの高レベルの開発時のシステムを表わすことがある図である。
個々のセクタにおいて3つのキャリアが異なる出力レベルP1、P2、P3で送信されている。種々の実施形態で、上記3つの出力レベルP1、P2、P3間に固定された関係が存在し、この関係は個々のセクタにおいて利用される。このような1つの実施形態では、個々のセクタにおけるP1>P2>P3およびP1:P2とP2:P3の比率はセクタに関係なく同一となる。アップリンクキャリアをダウンリンクキャリアの各々とそれぞれ関連づけることも可能である。
本発明の方法に準拠するセル間、セクタ間およびセクタ内キャリア間ハンドオフを図16のシステムに関して実行することも可能である。
図16に図示の実装構成のような実施構成では、個々のキャリアおよびセクタは、移動ノードによって、ネットワーク接続ポイントとして利用可能な1以上のモジュールと個々に関連づけられている。セル内でのキャリア間の切替えによって、結果としてネットワーク接続ポイント間の切替えが生じることになり、したがって、セル内でのネットワーク接続ポイント間のハンドオフが生じることになる。マルチキャリアをサポートするセクタの場合、このハンドオフは第1のキャリアに対応するネットワーク接続ポイントから、同じセクタ内の第2の異なるキャリアに対応するネットワーク接続ポイントへのハンドオフを伴う可能性がある。
図17は、異なるキャリアfとfがそれぞれ対応する2つの例示のネットワーク接続ポイント1801、1807を備えた基地局セクタ1701を例示する図である。図16の例の実施形態の場合、個々のセクタには、3つのネットワーク接続ポイント用モジュールが含まれることになり、例えば、セクタ1701にはキャリアfに対応する第3のネットワーク接続ポイントが含まれることになる。したがって、図17に図示の接続ポイント用モジュール1801、1807に加えて、第3のネットワーク接続ポイント用モジュールが生じることになる。
個々のネットワーク接続ポイント1801、1807は、セクタ1701を備えた基地局が接続された接続先のネットワークとの無線端末装置の接続ポイントとして無線接続を介して機能することが可能である。セクタ内に存在するものとして示されてはいるが、ネットワーク接続ポイント1801、1807が同じセル内の異なるセクタに存在したり、同じセルのセクタ内ではなく異なるセルのセクタ内に存在したりする可能性もあることを理解されたい。ネットワーク接続ポイント1801、1807の各々のネットワーク接続ポイントは、ユーザデータを通信するために別の周波数帯域1718、1722を利用するものである。ネットワーク接続ポイント用モジュール1 1801は、第1のBS送信機1702mと、第1のBSセクタ受信機1703と、第1の制御用モジュール1713とを備え、これらはバスによって一体に接続されている。制御用モジュール1713は、本発明に準拠して、上述の態様で第1のネットワーク接続ポイントを作動させ、別のネットワーク接続ポイントと交信して、ハンドオフを調整し、無線リンクリソースを割り当てるモジュールである。第2のネットワーク接続ポイント用モジュール1807は、第2の基地局セクタ送信機1704と、対応するBSセクタ受信機1705と、第2の制御用モジュール1715とを備え、これらはバスによって一体に接続されている。制御用モジュール1715は、本発明に準拠して、上述の態様で第2のネットワーク接続ポイントを作動させ、別のネットワーク接続ポイントと交信して、ハンドオフを調整し、無線リンクリソースを割り当てるモジュールである。異なるネットワークアクセスリンクの制御用モジュールが、これらのモジュールが設けられたBS内のリンクによって別のセクタの制御用モジュールと、並びに、光ファイバまたは有線接続で実装されたバックホールリンクによって別のセルのネットワーク接続ポイント制御用モジュールと接続される。
異なるネットワーク接続ポイントに対応する第1および第2の送信機1702、1704の利用について以下説明する。送信機1702、1704は、ユーザデータ、オプションのパイロット信号、およびビーコン信号などの通常のトラフィックチャネル信号などのダウンリンク信号を送信する。種々の信号の相対的タイミングは図15に図示のようなタイミングであってもよい。送信機1702、1704は異なるセクタやセルへ向けられた指向型の各種アンテナを利用することも可能である。個々のセクタ送信機からの信号送信には、セルで使用される他の2つのキャリア周波数帯域などの1以上のキャリア帯域のそれ自身の指定されたキャリア周波数帯域およびビーコン信号の割当て信号、オプションのパイロット信号および/またはオプションのビーコン信号などの通常の信号送信が含まれる。第1の送信機1702は、送信機1のダウンリンクトラフィック信号と、送信機1の割当て信号と、送信機1のWT制御信号と、オプションの送信機1のパイロット信号および/またはキャリア周波数f 1724に対応する、周波数帯域1718の中へ入る送信機1のビーコン信号と、キャリア周波数f 1726に対応する、周波数帯域1720の中へ入る送信機1のビーコン信号1708と、キャリア周波数f 1728に対応する、周波数帯域1722の中へ入る送信機1のビーコン信号1710などを含むダウンリンク信号1706を送信する。送信機2 1704は、送信機2のダウンリンクトラフィック信号、送信機2の割当て信号、オプションの送信機2のパイロット信号、送信機2のWT制御信号および/または送信機2のビーコン信号などを含むダウンリンク信号1712をキャリア周波数f 1728に対応する周波数帯域1722の中へ送信する。送信機2 1704はまた、キャリア周波数f 1724に対応する周波数帯域1718の中へ送信機2のビーコン信号も送信し、さらに、キャリア周波数f 1726に対応する周波数帯域1720の中へ送信機2のビーコン信号1716も送信する。
WT1730がキャリア周波数f 1724によってキャリア周波数帯域1718に同調されるものと仮定する。WT1730内の受信機は2つの信号成分1732、1734を受信し、第1の信号成分1732は、送信機1 602から出される通常の信号送信、割当て信号、パイロット信号および/またはビーコン信号などを含む。これらの信号は処理される。同じ時刻または別の時刻に、第2の送信機2 1704から出されるビーコン信号などを含む第2の信号成分1734が受信され、処理される。異なるキャリアfおよびfにそれぞれ対応する送信機(1702、1704)から受信したビーコン信号内のエネルギに基づいて、WTは、ネットワーク接続ポイント1801との既存の通信リンクを利用して、第1のネットワーク接続ポイント1801から第2のネットワーク接続ポイント1807へハンドオフを開始することも可能である。したがって、本発明に準拠して、WT1730は既存の通信リンクを介してネットワーク接続ポイント1807から専用の無線リンクリソースを要請し、このリソースを受信し、次いで、リンクを終了させ、送信機1704から受信したビーコン信号と、リンクの終了より前に第1のネットワーク接続ポイント1801とのリンクを介して伝えられた割当て情報とから決定した或る時刻などに、接続ポイント1807との新規リンクを確立することができることになる。
以上OFDMシステムの文脈で説明したが、本発明の方法および装置は多くの非OFDMおよび/または非セルラシステムを含む広範囲の通信システムに対して適用可能である。
種々の実施形態において本明細書で説明したノードが1以上のモジュールを利用して実現され、例えば、信号処理、ビーコン発生、ビーコンID、ビーコン測定、ビーコン比較、ハンドオフ、メッセージ生成および/または送信ステップなどの本発明の1以上の方法に対応するステップが実行される。実施形態によっては、本発明の種々の特徴がモジュールを利用して実現されるものもある。このようなモジュールはソフトウェア、ハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを利用して実現可能である。上記説明した方法または方法ステップの多くは、RAM、フロッピー(登録商標)ディスクなどの記憶装置のような機械可読媒体に含まれるソフトウェアなどの機械で実行可能な命令を利用して実現が可能であり、これによって、追加のハードウェアを設けたあるいは追加のハードウェアが設けられていない汎用コンピュータなどのマシーンの制御が図られ、上記説明した方法の全てまたは一部が1以上のノード内などで実行されることになる。したがって、特に、本発明は、上述の(単複の)方法のステップの1以上のステップを実行するために、プロセッサおよび関連するハードウェアなどに実行させる、機械で実行可能な命令を含む機械可読媒体を対象とするものである。
上記記載の本発明の方法および装置に対する多数の追加の変更は本発明の上記説明に照らして考えれば当業者には明らかなことである。このような変更は本発明の範囲に含まれるものと考えるべきである。本発明の方法および装置は、CDMA、直交周波数分割多重(OFDM)および/またはアクセスノードと移動ノードとの間で無線通信リンクを提供することができる別のタイプの種々の通信技術に関して、種々の実施形態で利用可能であり、利用されている。実施形態によっては、OFDMおよび/またはCDMAを利用する移動ノードとの通信リンクを確立するアクセスノードを基地局として実現するものもある。種々の実施形態では、ノート型コンピュータ、個人用情報機器(PDA)、あるいは本発明の方法を実現する受信機/送信機回路および論理回路および/またはルーチンを含む別の携帯用装置として、移動ノードが実現される。
セクタ化された基地局と、セクタの境界に位置している無線端末装置とを含む、3セクタセルの例を示す図面であり、前記基地局と無線端末装置とは本発明に準拠して実現される。 無線通信システムは3つのセクタ化された基地局と、セルの境界に位置している無線端末装置とを含む、マルチセル・マルチセクタ例を示す図面であり、前記通信システムは本発明に準拠して実現される。 本発明の1つの実施形態例に準拠する、3セクタ基地局の個々のセクタからのダウンリンクの信号送信例を示す図面である。 本発明に準拠する異なる隣接セルから得られる同じタイプの指定の2つのセクタから出されるダウンリンクの信号送信例を示す図面である。 本発明に準拠し、本発明の方法を用いて実現された通信システム例を示す図面である。 本発明に準拠し、本発明の方法を用いて実現されたアクセスノード(基地局)例の図面である。 本発明に準拠し、本発明の方法を用いて実現された無線端末装置(エンドノード)例の図面である。 ダウンリンクビーコン信号の例と、アクセスを目的として使用されるアップリンク専用セグメントおよび競合ベースのアップリンクセグメントの例と、タイミング関係の例とを示す図面であり、本発明の種々の特徴を説明するために使用する図面である。 本発明の1つの実施形態例に従って実現された例示システムの図面であり、本発明に準拠するハンドオフ処理に関係する種々の特徴と信号フローを説明するために使用する図面である。 本発明に準拠するハンドオフの信号送信例を示す図面である。 本発明に準拠する、1つの基地局セクタ接続ポイントから別の基地局セクタ接続ポイントへの無線端末装置のハンドオフを行うための無線通信システムを作動させる方法例を示すフローチャートである。 第1の基地局と第2の基地局との間で移動通信装置のハンドオフを実行するために移動通信装置を作動させる本発明に準拠する方法例を示すフローチャートであり、前記移動通信装置は、ハンドオフが開始された時刻における第1の基地局との第1の無線通信リンクを有する。 第1の基地局セクタを有し、第1のキャリアを使用する第1のリンクと、第2の基地局セクタを有する第2のリンクとの間でハンドオフを実行するために移動ノードを作動させる、本発明に準拠する方法例を示すフローチャートであり、前記第2のリンクは第2のキャリアを使用し、少なくとも第1のセクタは第2のセクタとは異なり、あるいは、第1のキャリアは第2のキャリアとは異なるものである。 本発明に準拠する基地局セクタ間でハンドオフを実行する方法例を示すフローチャートである。 本発明に準拠するアップリンク専用のアクセスセグメント例とアップリンクの競合ベースのアクセスセグメント例とを含む図面である。 マルチセクタ・マルチキャリアシステム例での例示セルを示す図面であり、上記システムではマルチキャリアは異なる出力レベルを持つ同じセクタ内で使用される。 マルチキャリアをサポートするセクタの利用を示し、上記セクタでは各セクタ送信機がキャリアの個々の周波数帯域の中へビーコン信号を送信する。
符号の説明
100 3セクタセル、 200 無線通信システム、 202,204,206,502,504 セル、 500 通信システム、 901,903 基地局、 902 移動局

Claims (11)

  1. 第1のネットワーク接続ポイントを含む通信システムにおいて第2のネットワーク接続ポイントを作動させる方法であり、前記第1のネットワーク接続ポイントが、第1の周波数帯域内の信号を用いて、データを通信できる仲介となる前記第1のネットワーク接続ポイントを設けた通信リンクを有する第1の移動ノードと通信を行うように為す方法であって、
    所定の周波数を有する、高出力で狭帯域のビーコン信号を反復ベースで前記第1の周波数帯域の中へ、高い出力レベルで送信し、前記第1の周波数帯域が、前記第2のネットワーク接続ポイントがユーザデータを中へ送信しない周波数帯域であるステップであって、前記高い出力レベルは、前記ビーコン信号が反復して送信される時間の間にユーザデータを送信するために前記第2のネットワーク接続ポイントによって使用される平均のトーン当たり出力レベルよりも複数倍高い、トーン当たり出力レベルである、ステップと、
    ユーザデータの通信を行うことができる、移動ノードとの通信リンクを確立し、維持するために、前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域を使用するステップと、を有する方法において、第2の周波数帯域を使用する前記ステップが、アップリンク通信チャネルのセグメントを移動ノードに割り当てるステップを含み、前記アップリンク通信チャネルは、アクセスセグメントとトラフィックセグメントとの反復パターンを含む構造を有し、該アクセスセグメントが、前記第2のネットワーク接続ポイントと確立された既存の無線通信リンクを有していない移動ノードが、前記第2のネットワーク接続ポイントとの無線通信リンクを確立するために、少なくとも1つの信号を無線で前記第2のネットワーク接続ポイントへ送り込むことができる送り込み先セグメントであり、前記ビーコン信号のうちの1つのビーコン信号が前記第2のネットワーク接続ポイントによって前記第1の周波数帯域の中へ送信された時点から、個々のアクセスセグメントが所定の時間オフセット値で発生する方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記高出力で狭帯域のビーコン信号が、ある時間の間に前記第2の周波数帯域においてユーザデータを送信するために使用されるトーンの、平均のトーン当たり信号エネルギーの少なくとも10倍を有する、方法であって、
    前記第1の移動ノードが、前記第1のネットワーク接続ポイントから前記第2のネットワーク接続ポイントへハンドオフを行うように努めていることを示す信号を前記第1のネットワーク接続ポイントから受信するステップをさらに有する方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、個々のアクセスセグメントが、前記アクセスセグメントの時間中に発生する少なくとも1つのシンボル送信時間中にアップリンク送信に使用することができる複数のトーンを含み、前記複数のトーンが少なくとも第1のセットのトーンを含む方法において、
    第1のアクセスセグメントにおける前記第1のセットのトーンを前記第1のネットワーク接続ポイントと接続された前記第1の移動ノード専用にするステップであって、前記第1のセットのトーンが、前記第1のアクセスセグメントにおける全てのトーンよりも少なく含むトーンのサブセットである、ステップと、
    前記第1のセットのトーンの前記第1の移動ノードへの専用を示す前記第1のネットワーク接続ポイントを介して前記第1の移動ノードへ情報を伝えるステップと、をさらに有する方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、
    前記アクセス要求信号を受信する前に、前記第1の周波数帯域の中へ送信された前記ビーコン信号のうちの1つのビーコン信号に相関して、前記第1のアクセスセグメントが発生する時点を示す情報を前記第1のネットワーク接続ポイントを介して前記第1の移動ノードへ伝えるステップをさらに有する方法。
  5. 第1のネットワーク接続ポイントを含む通信システムにおいて第2のネットワーク接続ポイントを作動する方法であって、前記第1のネットワーク接続ポイントは、データが通信され得る前記第1のネットワーク接続ポイントとの通信リンクを有する移動ノードと通信するために、第1の周波数帯域で信号を使用する、方法であって、
    反復ベースで、前記第1の周波数帯域へ、所定の周波数を有するビーコン信号を送信することであって、前記第1の周波数帯域は、前記第2のネットワーク接続ポイントがユーザデータを送信しない周波数帯域である、ことと、
    移動ノードとの通信リンクを確立および維持するために、前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域を使用することであって、前記第2の周波数帯域を使用するステップは、移動ノードにアップリンク通信チャネルのセグメントを割り当てることを含み、前記アップリンク通信チャネルは、アクセスセグメントおよびトラフィックセグメントの反復パターンを含む構造を有し、該アクセスセグメントは、前記第2のネットワーク接続ポイントとの確立された既存の無線通信リンクを持たない移動ノードが、前記第2のネットワーク接続ポイントとの無線通信リンクを確立するために、無線で、前記第2のネットワーク接続ポイントへ、少なくとも1つの信号を送り向けるセグメントであって、該アクセスセグメントは、前記第2のネットワーク接続ポイントによって前記第1の周波数帯域に送信されるビーコン信号と所定の時間オフセット関係を持つ、ことと、
    前記移動ノードが前記第1のネットワーク接続ポイントから前記第2のネットワーク接続ポイントへのハンドオフを行うように努めていることを示す信号を受信することと、
    前記第1のネットワーク接続ポイントに接続された前記移動ノードに、第1のアクセスセグメントにおける第1のセットのトーンを専用にすることと、
    前記移動ノードの前記第1のセットのトーンへの専用を示す前記第1のネットワーク接続ポイントを介して前記移動ノードに情報を伝えることと、
    前記第1のアクセスセグメントが割り当てられた割当て先の前記移動ノードから得られた登録信号用の前記第1のアクセスセグメント内で前記第1のセットのトーンをモニタすることと、
    前記専用の第1のセットのトーンを用いて伝えられた登録信号を前記移動ノードから受信することと、をさらに有する方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、
    移動ノードからの登録信号用の前記第1のアクセスセグメント内の追加の少なくとも1セットのトーンをモニタするステップをさらに有し、前記追加の1セットのトーンが前記移動ノード専用のトーンではなく、前記追加セットのトーンが競合に基づいて使用される方法。
  7. 請求項5に記載の方法であって、
    前記移動ノードへの前記第1のセットのトーンの専用を示す前記第1のネットワーク接続ポイントを介して情報を前記移動ノードへ伝える前に、セキュリティ保護が施された通信リンクを、前記第1のネットワーク接続ポイントに対応する第1のアクセスノードと確立するステップをさらに有する方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、
    前記第1のアクセスセグメントの時間より前に前記第1の移動ノードに対応するIPアドレスを含む少なくとも1つのインターネットプロトコルパケットを受信するステップと、
    前記IPパケットを格納するステップと、
    前記第1のアクセスセグメントにおいて前記第1の移動ノード専用の前記1セットのトーンを用いて確立された無線通信リンクを介して前記IPパケットを前記移動ノードへ転送するステップと、をさらに有する方法。
  9. 請求項1に記載の方法であって、前記第1のネットワーク接続ポイントが第1の基地局のセクタであり、前記第2のネットワーク接続ポイントが第2の基地局のセクタである方法において、
    前記第2のネットワーク接続ポイントと第2の通信リンクを確立するとき、前記第1の移動ノードが使用する専用リソースを割り当てるステップと、
    前記第1のネットワーク接続ポイントと前記第2のネットワーク接続ポイント間の通信リンクによって、前記第1のネットワーク接続ポイントへ前記専用リソースに関する情報を送信するステップと、
    前記第2のネットワーク接続ポイントによって、前記第1の移動ノード専用のアップリンク通信セグメント内の前記第1の移動ノードからタイミング制御信号を無線で受信するステップと、
    前記第1の移動ノードからユーザデータを受信する前に、前記タイミング制御信号を受信した後、タイミング同期信号を前記第1の移動ノードへ送信するステップと、をさらに有する方法。
  10. 前記専用リソースに関する前記情報が、前記第1の移動ノード専用の前記アップリンク通信セグメントを特定するのに十分な情報を前記第1の移動ノードに対して提供する請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2のネットワーク接続ポイントと無線で通信を行うとき、前記専用リソースに関する前記情報の中に前記第1の移動ノードが使用する装置識別子が含まれる請求項9に記載の方法。
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