JP4722659B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技球の発射強度を調節するためにパチンコ機に設けられた発射ハンドルに関する。
従来、発射ハンドルとしては、操作レバーをバネ力に抗して時計方向に回動させると発射強度が強くなり、逆に反時計方向に回動させると発射強度が弱くなるように構成されたものが知られている。
図10は、従来の発射ハンドルの説明図であり、(A)は特許文献1に記載の発射ハンドルの説明図、(B)は特許文献2に記載の発射ハンドルの説明図、(C)は特許文献3に記載の発射ハンドルの説明図である。
特許文献1に記載のものは、操作レバー60の指当て部61を後方に向けて突出形成することにより、指当て部61の指当て面62の面積を大きくし、長時間に亘って操作レバー60を回動操作状態に保持したときに指の痛みを感じることがないようにしたものである。
特許文献2に記載のものは、手前側に向かうにつれて回動軸74に近づくように傾斜する傾斜部73を有する指掛け部71,72の外周面を備えており、操作ハンドル70に手を自然に掛けた状態で、指が指掛け部71,72にフィットするようにしたものである。特許文献3に記載のものは、回動盤100の周面に人差し指を掛けるための指当溝部101と、中指を掛けるための指当溝部102とを設けている。以下、操作レバー60、操作ハンドル70および回動盤100を総称して操作レバーといい、指当て部、指掛け部および指当溝部を総称して指掛け部という。
操作レバーが時計回りに回動する回動量が増加するほど、発射装置が遊技球を発射する強度が強くなり、遊技球の飛翔距離が長くなる。また、発射ハンドルの内部には、時計回りに回動した操作レバーを反時計回りに戻そうとするバネが内蔵されており、遊技球の発射強度を調節するときは、そのバネのバネ力に抗して操作レバーを回動させる。
特開平11−299971号公報(第26段落、図4) 特開2002−224314号公報(第48段落、図4) 特開平11−290509号公報(第11〜14段落、図1)
ところで、指掛け部に掛ける指の長さ、大きさ、拡げた指間の成す角度などの指の形態は、遊技者毎に異なる。また、バネ力に抗して操作レバーを回動させる際、指で指掛け部を押圧するが、その押圧する力について特定の指が強いなど、指の掛け方に関しても遊技者毎に様々な癖がある。
しかし、前述した各特許文献に記載のものは、いずれも指掛け部の形状や位置は不変であるため、遊技者毎に異なる指の形態や癖などに対応できないという問題がある。
特に、指掛け部が自分の指の形態や癖などに適合していない場合に、長時間に亘って指を指掛け部に掛けた状態を継続すると、指掛け部に当たっている部分が痛くなるため、遊技が苦痛になる。
また、途中で指の姿勢を変えると、指掛け部に当たる部位が変わってしまうため、力を掛け難くなり、却って操作し難くなるという問題が発生する。
そこでこの発明は、上述の諸問題を解決するためになされたものであり、遊技者毎に異なる指の形態と、指の掛け方などの癖とに対応することができ、操作が楽な発射ハンドルを実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技球の発射強度を調節するためにパチンコ機本体(10)の所定個所に設けられた発射ハンドル(1、90)において、周方向に回動可能な環状の回動部材(5、91)と、この回動部材を回動させる際に指を掛けるための指掛け部材(2、20)と、この指掛け部材を前記回動部材の周囲(5i、49,59)に取付けるための取付部材(4、30)とを備えており、前記指掛け部材が前記取付部材によって前記周囲に取付けられており、前記指掛け部材が、前記回動部材を回動させようとする指(Y)によって押圧されることにより、その指の姿勢に倣って自身の取付姿勢を前記取付部材を介して変化させるように前記周囲に取付けられているという技術的手段を用いる。
ここで、「指の姿勢」とは、指で押圧する指掛け部材に対する指の位置、角度および方向などのことであり、詳細には、指掛け部材と接触する指の腹や側面の指掛け部材に対する位置、角度および方向などのことである。
また、「取付姿勢」とは、回動部材の周囲に対する指掛け部材の取付角度および取付方向などのことである。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発射ハンドル(1、90)において、前記指掛け部材(2、20)が、前記回動部材(5、91)を回動させようとする指(Y)によって押圧されることにより、その指の姿勢に倣って前記取付部材(4、30)を介して回動するように前記周囲(5i、49,59)に取付けられているという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発射ハンドル(1、90)において、前記指掛け部材(2、20)が、前記回動部材(5、91)を回動させようとする指(Y)によって押圧されることにより、その指の姿勢に倣って前記取付部材(4、30)を介して傾倒するように前記周囲(5i、49,59)に取付けられているという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の発射ハンドル(1、90)において、前記指掛け部材(2、20)が、前記回動部材(5、91)を回動させようとする指(Y)によって押圧されることにより、その指の姿勢に倣って前記取付部材(4、30)を介して回動かつ傾倒するように前記周囲(5i、49,59)に取付けられているという技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項2に記載の発射ハンドル(1、90)において、前記取付部材(4、30)の一端が前記指掛け部材(2、20)に、他端が前記回動部材の内側にそれぞれ取付けられており、前記指掛け部材が、前記取付部材を回動中心にして回動可能に前記周囲に取付けられているという技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項3に記載の発射ハンドル(1、90)において、前記取付部材(4、30)の一端が前記指掛け部材(2、20)に、他端が前記回動部材の内側にそれぞれ取付けられており、前記指掛け部材が、前記他端を基端にして傾倒可能に前記周囲に取付けられているという技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、請求項4に記載の発射ハンドル(1、90)において、前記取付部材(4、30)の一端が前記指掛け部材(2、20)に、他端が前記回動部材の内側にそれぞれ取付けられており、前記指掛け部材が、前記取付部材を回動中心にして回動可能、かつ、前記他端を基端にして傾倒可能に前記周囲に取付けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項5ないし請求項7のいずれか1つに記載の発射ハンドル(1、90)において、前記取付部材は、その他端に膨出形成された膨出部(32)と、この膨出部の上部から突出した軸部(31)とを備えており、前記回動部材の内側には、前記膨出部を可動状態で収容するとともに、前記軸部をその周面と間隙を隔てて収容する収容部(41,51、42,52)が備えられているという技術的手段を用いる。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の発射ハンドル(1、90)において、複数の前記指掛け部材(2、20)が、前記回動部材(5、91)を回動させる際に使う複数の指(Y)のそれぞれに対応して前記周囲(5i、49,59)に取付けられているという技術的手段を用いる。
請求項10に記載の発明では、請求項9に記載の発射ハンドル(1、90)において、各前記指掛け部材(2、20)が、それぞれ同一形状であるという技術的手段を用いる。
なお、上記の各括弧内の符号は、後述する実施形態において使用する符号と対応するものである。
(請求項1に係る発明の効果)
回動部材を回動させようとする指によって指掛け部材を押圧したときに、その指の指掛け部材に対する指の位置、角度および方向などに倣って、指掛け部材の回動部材の周囲に対する取付角度および取付方向などを変化させることができる。
従って、遊技者毎に異なる指の形態と、指の掛け方などの癖とに対応することができ、操作が楽な発射ハンドルを実現することができる。
(請求項2に係る発明の効果)
回動部材を回動させようとする指によって指掛け部材を押圧したときに、その指の姿勢に倣って指掛け部材を取付部材を介して回動させることができる。
例えば、回動部材を回動させようとする指の側部と、指掛け部材のうち指による押圧を受ける部分(以下、受圧部という)とが平行でない場合、指の側部の一部が指掛け部材を押圧することになり、指の押圧力が指の側部の一部に集中するため、長時間に亘って指掛け部材を押圧すると、指の側部が痛くなってしまう。
しかし、請求項2に係る発明によれば、指の姿勢に倣って指掛け部材が回動するため、指の側部と指掛け部材の受圧部とが局所的に接触する状態がなくなり、押圧面積が増加するため、長時間に亘って指掛け部材を押圧しても指の側部が痛くなるおそれがない。
また、遊技の途中で指掛け部材に掛けている指の姿勢を変える場合も、その姿勢に倣って指掛け部材が回動し、指の側部と指掛け部材の受圧部との接触面積が減少することがないため、指の側部が痛くなるおそれがない。
(請求項3に係る発明の効果)
回動部材を回動させようとする指によって指掛け部材を押圧したときに、その指の姿勢に倣って指掛け部材を取付部材を介して傾倒させることができる。
例えば、回動部材を回動させようとする指の側部と、指掛け部材の受圧部とが一定の角度で接触した状態が長く続くと指の側部が痛くなることがある。
しかし、請求項3に係る発明によれば、指の姿勢に倣って指掛け部材が傾倒するため、指の側部と指掛け部材の受圧部とが局所的に接触する状態がなくなるため、長時間に亘って指掛け部材を押圧しても指の側部が痛くなるおそれがない。
また、遊技の途中で指掛け部材に掛けている指の姿勢を変える場合も、その姿勢に倣って指掛け部材が傾倒し、指の側部と指掛け部材の受圧部とが接触する部位が変化するため、指の側部が痛くなるおそれがない。
(請求項4に係る発明の効果)
回動部材を回動させようとする指によって指掛け部材を押圧したときに、その指の姿勢に倣って指掛け部材を取付部材を介して回動かつ傾倒させることができるため、指の側部と指掛け部材の受圧部とが局所的に接触する状態がなくなるため、長時間に亘って指掛け部材を押圧しても指の側部が痛くなるおそれがない。
また、遊技の途中で指掛け部材に掛けている指の姿勢を変える場合も、その姿勢に倣って指掛け部材が傾倒し、指の側部と指掛け部材の受圧部とが接触する部位が変化するため、指の側部が痛くなるおそれがない。
(請求項5に係る発明の効果)
取付部材の一端が指掛け部材に、他端が回動部材の内側にそれぞれ取付けられているという簡易な取付構造により、指掛け部材を押圧する指の姿勢に倣って回動する指掛け部材を実現することができる。
従って、取付構造が簡易であるため、回動部材に対する指掛け部材の取付作業を容易なものとし、発射ハンドルの製造コストを低減することができる。また、取付部材を取り去るだけで指掛け部材を回動部材から外すことができるため、指掛け部材の交換を容易に行うことができる。
(請求項6に係る発明の効果)
取付部材の一端が指掛け部材に、他端が回動部材の内側にそれぞれ取付けられているという簡易な取付構造により、指掛け部材を押圧する指の姿勢に倣って傾倒する指掛け部材を実現することができる。
従って、取付構造が簡易であるため、回動部材に対する指掛け部材の取付作業を容易なものとし、発射ハンドルの製造コストを低減することができる。また、取付部材を取り去るだけで指掛け部材を回動部材から外すことができるため、指掛け部材の交換を容易に行うことができる。
(請求項7に係る発明の効果)
取付部材の一端が指掛け部材に、他端が回動部材の内側にそれぞれ取付けられているという簡易な取付構造により、指掛け部材を押圧する指の姿勢に倣って回動かつ傾倒する指掛け部材を実現することができる。
従って、取付構造が簡易であるため、回動部材に対する指掛け部材の取付作業を容易なものとし、発射ハンドルの製造コストを低減することができる。また、取付部材を取り去るだけで指掛け部材を回動部材から外すことができるため、指掛け部材の交換を容易に行うことができる。
(請求項8に係る発明の効果)
膨出部が可動状態で収容部に収容されており、膨出部の上部から突出した取付部材の周面と収容部との間には間隙が存在するため、膨出部を基点にして指掛け部材を回動させたり、傾倒させたりすることができる。
(請求項9に係る発明の効果)
回動部材を回動させる際に使う複数の指それぞれの姿勢に倣って各指掛け部材の姿勢が変化するため、遊技者毎に異なる各指の形態と、各指の掛け方などの癖とに対応することができ、操作が楽な発射ハンドルを実現することができる。
また、各指掛け部材に掛ける複数の指のうち、特定の指のみに掛け方に癖があったり、特有の形態が存在したりする場合であっても、その指の癖および形態に対応することができ、楽に操作を行うことができる。
(請求項10に係る発明の効果)
各指掛け部材が、それぞれ同一形状であるため、指掛け部材毎に異なる形状に製造する場合よりも製造コストを低減することができる。また、指掛け部材が破損したときなどのために交換用として保管する場合も、同じ指掛け部材を保管しておけばよいし、交換時も同じ指掛け部材と取り替えればよいため、指掛け部材の管理およびメンテナンスを容易なものにすることができる。
<第1実施形態>
[パチンコ機の主要構成]
この発明の第1実施形態に係る発射ハンドルを備えたパチンコ機の主要構成について、それを示す図1を参照して説明する。
図1に示すように、パチンコ機本体10には、遊技盤11と、上受皿12と、下受皿13とが設けられており、下受皿13の右方には、発射ハンドル1が設けられている。発射ハンドル1を操作すると、発射装置(図示せず)が作動し、上受皿12に収容されている遊技球が遊技盤11に発射され、その発射された遊技球が遊技盤11に配置された入賞口(図示せず)に入賞すると所定個数の遊技球が賞球として上受皿12に払出される。また、上受皿12に収容されている遊技球の数が上受皿12の収容限界を超えると、その超えた分の遊技球が下受皿13に流下して収容される。
[発射ハンドルの主要構成]
次に、発射ハンドル1の主要構成について図2ないし図5を参照して説明する。図2は、発射ハンドル1の斜視図であり、図3は図2に示す発射ハンドルの分解斜視図である。図4は図1に示す発射ハンドルの説明図であり、(A)は発射ハンドルの正面透視図、(B)は(A)のA−A矢視断面図である。図5は図1に示す発射ハンドルの使用状態を示す説明図であり、(A)は回動前の指掛け部材の説明図、(B)は回動後の指掛け部材の説明図である。なお、以下の説明では、図1に示す状態を方向の基準とし、発射ハンドル1から見て遊技者の方を向く面を前面とする。
図2に示すように、発射ハンドル1は、発射ハンドル1をパチンコ機本体10に取付けるための取付筒体7と、この取付筒体7に回動可能に取付けられた回動部材5と、この回動部材5の前面に取付けられたハンドレスト6とを備える。
回動部材5の周面には、回動部材5を操作しようとする遊技者の右手の指を掛けるための3つの指掛け部材2が取付けられている。3つの指掛け部材2に掛ける指の種類は、遊技者の癖によって異なることもあるが、基本的には、図2において左から時計回りに、右手親指用、右手人差し指用、右手中指用である。この実施形態では、回動部材5は、環状の縦断面を有する形状に形成されている(図4(B))。
この実施形態では、各指掛け部材2は、長円形状の横断面を有する形状、換言すると、直方体の各側面の角部を面取りした形状にそれぞれ形成されている。各指掛け部材2の周面のうち、左右の側面には、掛けた指による押圧を受けるための受圧部2bがそれぞれ形成されている。この実施形態では、受圧部2bは、角部や凹凸を有さず、平坦な面に形成されており、受圧部2bを長時間押圧しても、指に痛みが感じないように考慮されている。この実施形態では、各指掛け部材2は、同一の形状および大きさに形成されている。
各指掛け部材2には、指掛け部材2を回動部材5に回動可能に取付けるためのビス4を挿通する挿通孔2aが上下方向に貫通形成されている。この実施形態では、挿通孔2aは、ビス4の頭を収容するためにサラ孔に形成されている。このため、図2に示すように、挿通孔2aに挿通されたビス4の頭が指掛け部材2の上面から突出しないようになっており、ビス4の頭の縁で指を怪我したり、衣服を引っ掛けたりするおそれがない。この実施形態では、各指掛け部材2の上面および下面における挿通孔2aを除く部分は、それぞれ平面に形成されている。
図4(B)に示すように、回動部材5は、環状の環体5hと、この環体5hの前面を覆う円板形状の前板5jと、この前板5jの後面中央から後方へ突出形成された筒状の軸受5dとを備える。軸受5dには、ハンドレスト6の後面から突出した取付軸6aを挿通するための軸孔5c(図3)が前後方向に貫通形成されている。この軸孔5cの中心軸が回動部材5の回動中心に設定されている。
環体5hの周面5iには、各指掛け部材2を取付けるための溝部5aが3箇所形成されており、各溝部5aに指掛け部材2が回動可能に取付けられている。この実施形態では、各溝部5aは、環体5hの円弧状の周面5iの一部を削って平面化したような形状に形成されており、周面5iとの境界部位には、角部5gが形成されている。
各指掛け部材2の取付位置は、右手の掌をハンドレスト6に自然に置いたときに右手の親指、人差し指および中指の各第1関節付近が存在することとなる位置、つまり右手で回動部材5を操作し易い位置である。この実施形態では、図4(A)に示すように、発射ハンドル1の回動部材5を時計回りに回動させていない状態において、右手の親指を掛けるための指掛け部材2が時計の9時の位置に、右手の人差し指を掛けるための指掛け部材2が時計の12時の位置に、右手の中指を掛けるための指掛け部材2が時計の2時の位置にそれぞれ配置されている。
また、各指掛け部材2における左側面の受圧部2bは、各指の右側部のうち、第1関節またはその近傍により押圧される位置に設定されている。例えば、右手の親指を掛けるための指掛け部材2の受圧部2bに関しては、図5(B)に示すように、親指の右側部のうち、指先と第1関節との中間付近の部位により押圧される位置に設定されている。各溝部5aには、ビス4の固定用として用いる座金部材3の頭部3bを下面から挿通するための挿通孔5bが、それぞれ回動部材5の回動中心に向けて貫通形成されている。
この実施形態では、座金部材3は、四角形の板状に形成された座部3aと、この座部3aの上部板面から突出した筒状の頭部3bとを有する。頭部3bの上面から座部3aの下面にかけて、ビス4をねじ込み固定するための雌ねじが周面に刻まれたビス孔3cが上下方向に貫通形成されている。
各溝部5aのうち挿通孔5bを除く部分は、それぞれ平面に形成されている。図5(A)に示すように、各溝部5aの左右方向の幅L2は、それぞれ指掛け部材2の左右方向の幅L1よりも広く形成されている。また、各溝部5aの周面5iとの境界部位である角部5gは、溝部5aに取付けられた指掛け部材2の下面の周縁2cよりも高い位置になっており、回動した指掛け部材2の周面下部が角部5gにつかえるようになっている。つまり、溝部5aは、指掛け部材2の回動範囲を規制する役割をも果たしている(図5(B))。
このように規制することにより、指掛け部材2に掛けた指による押圧力が、指掛け部材2の過回動によって失われることがなく、指掛け部材2を介して角部5gに作用するため、指の押圧力を回動部材5の回動力として効率的に反映させることができる。また、遊技者の感触からいうと、回動部材5を回動する際に安定感を感じる。さらに、指掛け部材2が角部5gにつかえた状態を維持することにより、指掛け部材2が不用意に回動して回動部材5の回動位置がずれてしまうことがなくなるので、回動部材5を所望の回動位置にて安定して保持することができる。
図4(B)に示すように、環体5hの裏面と軸受5dの周面との間には、環状の縦断面を有する空間5fが形成されている。座金部材3の頭部3bは、溝部5aに形成された挿通孔5bに、空間5fを利用して溝部5aの裏面から挿通されている。そして、指掛け部材2は、その挿通孔2aと座金部材3のビス孔3cとを一致させた状態で溝部5aに配置されており、ビス4が、指掛け部材2の挿通孔2aから座金部材3のビス孔3cにねじ込まれている。
つまり、ビス4の一端が指掛け部材2に、他端が回動部材5の周囲の近傍にそれぞれ取付けられているという簡易な取付構造により、指掛け部材2を押圧する指の姿勢に倣って回動する指掛け部材2を実現している。
また、ビス4を取り去るだけで指掛け部材2を回動部材5から外すことができ、指掛け部材2の交換を容易に行うことができる。
また、座金部材3の頭部3bの高さは、挿通孔5bの内周壁の高さよりも僅かに高く形成されているため、ビス4が座金部材3のビス孔3cに最後までねじ込まれ、指掛け部材2の底面と座金部材3の頭部3bとが当接した状態において、指掛け部材2は僅かに上下動可能になっている。これにより、指掛け部材2の底面と溝部5aとの間に大きな摩擦力が発生しないため、指掛け部材2を回動させると座金部材3も共に回動し、指掛け部材2を座金部材3の頭部3bを回動中心にして小さな力で滑らかに回動させることができる。
ハンドレスト6は、半球状に形成されており、その球面を前方に向けて配置されている。ハンドレスト6の後面中央から突出した取付軸6aは、回動部材5の軸孔5cに挿通されており、さらに、取付筒体7に前後方向に貫通形成された軸孔7aに挿入されている。図4(B)に示すように、取付筒体7は、後面が開口形成されており、内部には、ワッシャ8およびボルト9を収容できる空間7bが形成されている。
ハンドレスト6の取付軸6aの内部には、ボルト9をねじ込むためのボルト孔6bが、取付軸6aの後面から前方に向けて形成されている。ボルト9は、ワッシャ8に貫通形成された孔8aを通ってボルト孔6bにねじ込まれており、これにより、ハンドレスト6が取付筒体7に固定され、ハンドレスト6の取付軸6aを回動軸にして回動部材5が回動可能な状態になっている。
取付筒体7は、パチンコ機本体10の下受皿13の右方に形成された取付穴(図示せず)に挿通固定される。
この実施形態では、ハンドレスト6の取付軸6aは、縦断面が円形の棒状ではなく、棒状部材の円弧状周面の一部を軸方向に削って平面化した形状(円の一部が直線となった縦断面を有する形状)に形成されている。取付筒体7の軸孔7aは、取付軸6aの外形に合致した形状に形成されている。つまり、取付筒体7に挿入されたハンドレスト6が回動しない構造になっている。
なお、図示しないが、回動部材5の環体5hの周面5iには、右手が接触したことを検出するタッチセンサと、停止スイッチとが設けられており、タッチセンサがONすると発射装置が作動し、その作動中に停止スイッチを操作すると発射装置が停止する構造になっている。
[発射ハンドルの動作]
次に、発射ハンドル1の動作について説明する。
今、図4(A)に示すように、時計回りに回動されていない状態の発射ハンドル1を操作するものとする。右手の親指、人差し指および中指の各右側部を、時計の9時、12時および2時の位置に存在する各指掛け部材2にそれぞれ掛けた状態を作り、その状態で回動部材5を時計回りに回動させる。このとき、回動部材5が時計回りに回転するにつれて各指掛け部材2に掛けた各指の姿勢が変化する。
ここで、右手の親指Yの姿勢の変化に倣って指掛け部材2の姿勢が変化する様子を説明する。回動部材5が回動を開始する初期の期間では、親指Yの右側部のうち、先端と第1関節との間の部分全体が、指掛け部材2の左側面の受圧部2b全体を比較的均等に押圧している状態が維持される。ところが、回動部材5が時計回りに回動するにつれて、親指Yの姿勢が変化する。
ここで、図5(A)に示すように、親指Yを掛けていた指掛け部材2が時計の12時の位置に達したとする。このとき、図示するように、指掛け部材2の受圧部2bを押圧している親指Yの押圧部位が受圧部2bの後方へ移動する。ここで、従来のように指掛け部材2が回動しないものであるとすると、親指Yの押圧部位の面積が小さくなり、押圧により受圧部2bから受ける反力が親指Yの押圧部位の1点に局所的に集中することになり、その姿勢を長時間持続すると、親指Yの押圧部位が痛くなってしまう。
しかし、この実施形態の発射ハンドル1に備えられた指掛け部材2は、ビス4を回動軸にして回動可能に構成されているため、図5(B)に示すように、親指Yの押圧部位の移動に伴って指掛け部材2には時計回りに回転する回転モーメントが発生し、指掛け部材2が時計回りに回動する。
従って、図示のように、親指Yの押圧部位の面積が回動初期の段階と同じように広くなるため、親指Yの押圧部位が痛くなるおそれがない。
また、図5では、親指Yを掛けている指掛け部材2が時計の12時の位置に到達したときに指掛け部材2が時計回りに回動する場合を代表に説明したが、指掛け部材2が回動を開始するタイミングは、親指Yの押圧部位が移動するタイミングによって変化する。また、そのタイミングは、発射ハンドル1を操作する遊技者の癖によって異なるし、発射ハンドル1を握り直したり、指を動かしたりするタイミングによっても異なってくる。
しかし、指掛け部材2は、親指Yの押圧部位の変化に倣って回動できるため、上記タイミングがどんなタイミングであっても、常に親指Yに痛みの感じない姿勢に回動する。
なお、人差し指および中指を掛ける各指掛け部材2に関しても、親指Yを掛ける指掛け部材2と同様に、指の姿勢の変化に倣って回動するため、長時間に亘って指を掛けていても指が痛むおそれがない。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第1実施形態の発射ハンドル1を使用すれば、回動部材5を回動させようとする指によって指掛け部材2を押圧したときに、その指の指掛け部材2に対する指の位置、角度および方向などに倣って、指掛け部材2をビス4を介して回動させることができる。
つまり、指の側部と指掛け部材2の受圧部2bとが局所的に接触する状態がなくなり、押圧面積が増加するため、長時間に亘って指掛け部材2を押圧しても指の側部が痛くなるおそれがない。
また、遊技の途中で指掛け部材2に掛けている指の姿勢を変える場合も、その姿勢に倣って指掛け部材2が回動し、指の側部と指掛け部材2の受圧部2bとの接触面積が減少することがないため、指の側部が痛くなるおそれがない。
従って、遊技者毎に異なる指の形態と、指の掛け方などの癖とに対応することができ、操作が楽な発射ハンドルを実現することができる。
(2)また、ビスの一端が指掛け部材2に、他端が回動部材5の周囲の近傍にそれぞれ取付けられているという簡易な取付構造により、指掛け部材2を押圧する指の姿勢に倣って回動する指掛け部材2を実現することができる。
従って、取付構造が簡易であるため、回動部材5に対する指掛け部材2の取付作業を容易なものとし、発射ハンドル1の製造コストを低減することができる。また、ビス4を取り去るだけで指掛け部材2を回動部材5から外すことができるため、指掛け部材2の交換を容易に行うことができる。
(3)さらに、回動部材5を回動させる際に使う3本の指それぞれの姿勢に倣って各指掛け部材2の姿勢が変化するため、遊技者毎に異なる各指の形態と、各指の掛け方などの癖とに対応することができ、操作が楽な発射ハンドルを実現することができる。
また、各指掛け部材2に掛ける3本の指のうち、特定の指のみに掛け方に癖があったり、特有の形態が存在したりする場合であっても、その指の癖および形態に対応することができ、楽に操作を行うことができる。
(4)各指掛け部材2が、それぞれ同一形状であるため、指掛け部材毎に異なる形状に製造する場合よりも製造コストを低減することができる。また、指掛け部材2が破損したときなどのために交換用として保管する場合も、同じ指掛け部材2を保管しておけばよいし、交換時も同じ指掛け部材2と取り替えればよいため、指掛け部材2の管理およびメンテナンスを容易なものにすることができる。
(5)各指掛け部材2の回動範囲が角部3eによって規制されているため、各指掛け部材2が真横など、指を掛け難い姿勢に変化するおそれがないので、発射ハンドル1を操作しようとするときに各指を指掛け部材2に掛け易い。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図を参照して説明する。
図6は、この実施形態に係る発射ハンドルの斜視図であり、図7は、図6に示す発射ハンドルの分解斜視図である。図8は図6に示す発射ハンドルの説明図であり、(A)は発射ハンドルの正面透視図、(B)は指掛け部材の説明図、(C)は傾倒した指掛け部材の説明図である。図9は図8に示す発射ハンドルの断面図であり、(A)は図8(A)のB−B矢視断面図、(B)は指掛け部材が取付けられている部分の断面拡大図、(C)は(B)から指掛け部材を除いた状態の断面拡大図である。
この実施形態に係る発射ハンドル90は、指掛け部材が指の姿勢に倣って回動かつ傾倒可能であることを特徴とする。
発射ハンドル90に備えられた3つの指掛け部材20は、前述の第1実施形態の指掛け部材2に形成された挿通孔2aが形成されていない点以外は、指掛け部材2と同じ形状に形成されている。この実施形態では、各指掛け部材2は、同一の形状および大きさに形成されている。指掛け部材20の下面22の中央からは、取付部材30が下向きに突出形成されている。取付部材30は、指掛け部材20の下面から下向きに突出形成された軸部31と、この軸部31の下端から膨出形成された膨出部32とから構成される。
この実施形態では、軸部31は、円形の横断面形状を有する棒状に形成されており、膨出部32は、球状に形成されている。
発射ハンドル90に備えられた回動部材91は、前部回動部材40および後部回動部材50から構成されている。図8(B)に示すように、前部回動部材40および後部回動部材50は、それぞれ縦断面の周囲の形状が環状に形成されており、前部回動部材40の後面および後部回動部材50の前面、つまり前部回動部材40および後部回動部材50の接合面の形状が同一形状に形成されている。
前部回動部材40は、環状の環体47と、この環体47の前面を覆う円板形状の前板48と、この前板48の後面中央から後方へ突出形成された筒状の軸受45とを備える。軸受45には、ハンドレスト6の後面から突出した取付軸6aを挿通するための軸孔45a(図7)が前後方向に貫通形成されている。この軸孔45aの中心軸が回動部材91の回動中心に設定されている。
環体47の周面49には、各指掛け部材20を取付けるための取付部46が3箇所形成されている。この実施形態では、各取付部46は、円弧状の周面49の一部を削って平面化した形状に形成されている。
後部回動部材50は、環状に形成されており、その周面59には、各指掛け部材20を取付けるための取付部56が3箇所形成されている。この実施形態では、各取付部56は、円弧状の周面59の一部を削って平面化した形状に形成されている。
図6に示すように、各取付部46,56は、前部回動部材40の後部周縁と後部回動部材50の前部周縁とを接合したときに相互に一致する位置に形成されている。また、そのとき一致した各取付部46,56は、それぞれが連続した1つの平面になるように構成されている。
各取付部46の内部には、取付部材30の膨出部32を収容するための収容部41がそれぞれ形成されており、各収容部41は、それぞれ後方に開口している。また、各収容部41の上部には、取付部材30の軸部31の前部半分を収容するための孔42が収容部41と連通して形成されている。
各取付部56の内部には、取付部材30の膨出部32を収容するための収容部51がそれぞれ形成されており、各収容部51は、それぞれ前方に開口している。また、各収容部51の上部には、取付部材30の軸部31の後部半分を収容するための孔52が収容部51と連通して形成されている。この実施形態では、各取付部46,56は、それぞれ球を縦方向に半割りした半球状の空間に形成されている。また、各孔42,52は、それぞれ円錐台を逆にしたものを縦方向に半割した形状の空間に形成されている。
つまり、図9(C)に示すように、前部回動部材40および後部回動部材50を接合したときに、各収容部41,51および各孔42,52がそれぞれ合致され、その合致された収容部41,51によって球状の収容部が形成され、孔42,52によって逆台錐形状の孔が形成される。図9(B)に示すように、その球状の収容部には、取付部材30の膨出部32が収容され、逆円錐台形状の孔には、軸部31が収容される。
また、図9(B)に示すように、軸部31と、孔42,52との間には、間隙42a,52aが形成されており、図8(C)に示すように、膨出部32を基点にして指掛け部材20を回動かつ傾倒させることができるようになっている。指掛け部材20の回動可能な角度は360度であり、傾倒可能な方向も360度である。また、傾倒可能な角度は、図8(C)に示すように、傾倒した指掛け部材20の軸部31が孔42,52の周縁につかえるまでの角度である。
後部回動部材50の内周壁には、ビス80(図9(A))を挿通するためのビス孔54が前後方向に貫通形成された突出部53が3箇所に形成されている。また、前記回動部材40の内周壁には、突出部53と同じ位置に突出部40a(図9(A))が3箇所形成されており、各突出部40aには、ビス80をねじ込むための雌ねじが刻まれたビス孔が形成されている。図9(A)に示すように、ビス80を各突出部53の後方から挿通し、突出部40aにねじ込むことにより、前部回動部材40および後部回動部材50が接合されている。
各指掛け部材20の各受圧部21に右手の親指、人差し指および中指を掛けて回動部材91を時計回りに回動させると、各指掛け部材20は、掛けられている指の姿勢に倣って自身の取付姿勢を取付部材30を介して変化させる。
指掛け部材2が回動または傾倒を開始するタイミングは、発射ハンドル90を操作する遊技者の癖によって異なるし、発射ハンドル90を握り直したり、指を動かしたりするタイミングによっても異なってくる。
しかし、各指掛け部材20は、掛けられている指の姿勢に倣って回動かつ傾倒できるため、上記タイミングがどんなタイミングであっても、常に指に痛みの感じない姿勢に回動かつ傾倒する。
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第2実施形態の発射ハンドル90を使用すれば、回動部材91を回動させようとする指によって指掛け部材20を押圧したときに、その指の姿勢に倣って指掛け部材20を取付部材30を介して回動かつ傾倒させることができるため、指掛け部材20を押圧している指が痛くなるおそれがなく、楽に操作することができる。
特に、指の姿勢に倣って指掛け部材20が傾倒するため、指の側部と指掛け部材20の受圧部21とが局所的に接触する状態がなくなるため、長時間に亘って指掛け部材20を押圧しても指の側部が痛くなるおそれがない。
また、遊技の途中で指掛け部材20に掛けている指の姿勢を変える場合も、その姿勢に倣って指掛け部材20が傾倒し、指の側部と指掛け部材20の受圧部21とが接触する部位が変化するため、指の側部が痛くなるおそれがない。
(2)また、取付部材30の一端が指掛け部材20に、他端が回動部材91の周囲の近傍にそれぞれ取付けられているという簡易な取付構造により、指掛け部材20を押圧する指の姿勢に倣って回動かつ傾倒する指掛け部材20を実現することができる。
従って、取付構造が簡易であるため、回動部材91に対する指掛け部材20の取付作業を容易なものとし、発射ハンドル90の製造コストを低減することができる。また、取付部材30を取り去るだけで指掛け部材20を回動部材91から外すことができるため、指掛け部材30の交換を容易に行うことができる。
(3)さらに、回動部材91を回動させる際に使う3本の指それぞれの姿勢に倣って各指掛け部材20の姿勢が変化するため、遊技者毎に異なる各指の形態と、各指の掛け方などの癖とに対応することができ、操作が楽な発射ハンドルを実現することができる。
また、各指掛け部材20に掛ける3本の指のうち、特定の指のみに掛け方に癖があったり、特有の形態が存在したりする場合であっても、その指の癖および形態に対応することができ、楽に操作を行うことができる。
(4)各指掛け部材20が、それぞれ同一形状であるため、指掛け部材毎に異なる形状に製造する場合よりも製造コストを低減することができる。また、指掛け部材20が破損したときなどのために交換用として保管する場合も、同じ指掛け部材20を保管しておけばよいし、交換時も同じ指掛け部材2と取り替えればよいため、指掛け部材20の管理およびメンテナンスを容易なものにすることができる。
<他の実施形態>
(1)第1実施形態および第2実施形態の各指掛け部材2は、上記の形状以外の形状に形成してもよく、例えば、受圧部2b,21をその受圧部2b,21を押圧する指の部分の外形に対応する形状(例えば、断面が円弧状の窪み)に形成してもよい。このように形成された受圧部を有する指掛け部材を使用すれば、指掛け部材に掛ける指に適合した指掛け部材を有する発射ハンドルを実現することができ、操作性を向上させることができる。
(2)前記各実施形態では、右手の親指、人差し指および中指を掛ける指掛け部材を備えた発射ハンドルを説明したが、右手の薬指または小指を掛ける指掛け部材を備えるように構成することもできる。つまり、少なくとも右手の親指を掛ける指掛け部材を備えておればよく、親指以外の指については、どの指を掛けるための指掛け部材を設けてもよい。
(3)前記各実施形態では、右利きの遊技者を対象とした発射ハンドルを説明したが、左利きの遊技者を対象とした発射ハンドルについても本願発明を適用することができる。この場合、各指掛け部材の配置は、線対称の配置となり、上記各実施形態において時計の9時の位置にある指掛け部材が3時の位置に、2時の位置にある指掛け部材が10時の位置にそれぞれ配置される。この場合も上述の各実施形態の効果と同じ効果を奏することができる。また、この発射ハンドルについても、上記他の実施形態(1)および(2)の構成を採用することができる。
(4)前記第1実施形態では、各指掛け部材2は、溝部5aの角部5gによって回動範囲が規制されているが、第2実施形態の取付部46,56のように角部をなくし、回動範囲を規制しないように構成することもできる。この構成によれば、指掛け部材2の回動範囲が360度となるため、掛ける指の姿勢の変化に広く対応することができる。
(5)前記第1実施形態において指掛け部材2を回動部材5に回動可能に取付けるための取付部材としては、ビス4および座金部材3以外を用いることもできる。例えば、ビス孔2aに代えてピン孔を形成し、回動部材5の挿通孔5bに代えてピン挿通孔を形成する。そして、ピンを指掛け部材2の上からピン孔およびピン挿通孔へ挿通し、ピン挿通孔から突出した部分を屈曲させるか、潰すかしてピンの抜け止めを図る。
(6)指掛け部材2のビス孔2aの上部に形成されたサラ孔を指掛け部材2の表面から深い位置に形成し、ビス4により指掛け部材2を回動部材5に取付けた後に、サラ孔に合致する形状で、かつ、指掛け部材2と同じ色の蓋部材をサラ孔に嵌合することもできる。
この構成によれば、ビス4の頭部が露出しないため、指掛け部材2の見栄えを良くすることができる。
(7)前記第2実施形態では、各指掛け部材20は、回動範囲が規制されていないが、取付部46,56に第1実施形態の溝部5aのように角部5gをそれぞれ形成し、回動範囲を規制することもできる。この構成によれば、各指掛け部材20が真横など、指を掛け難い姿勢に変化するおそれがないので、発射ハンドル90を操作しようとするときに各指を各指掛け部材20に掛け易い。
(8)前記第2実施形態において、軸部31と孔42,52との間隙42a,52aをなくし、各指掛け部材20が傾倒できず、回動のみできる構造にすることもできる。この構造を使用すれば、前記第1実施形態におけるビス4および座金部材3が不要となる。
(9)前記第2実施形態において、各指掛け部材20が回動できず、傾倒のみできる構造にすることもできる。例えば、球状の膨出部32に代えて、前後方向に中心軸を有する円柱状の膨出部を使用し、その膨出部の上部から軸部31が突出した構造を用いる。また、前部回動部材40および後部回動部材50における収容部41,51は、円柱状の膨出部に対応した形状の空間に形成する。孔42,52については、間隙42a,52aのうち、傾倒方向の間隙が形成されるように形成すればよく、前後方向の間隙は形成する必要がない。
この構造によれば、各指掛け部材20を膨出部を基点にして左右に傾倒可能な発射ハンドルを実現することができる。
この発射ハンドルを使用すれば、回動部材を回動させようとする指によって指掛け部材を押圧したときに、その指の姿勢に倣って指掛け部材を取付部材を介して傾倒させることができる。
従って、指の姿勢に倣って指掛け部材が傾倒するため、指の側部と指掛け部材の受圧部とが成す角度が変化するため、長時間に亘って指掛け部材を押圧しても指の側部が痛くなるおそれがない。
また、遊技の途中で指掛け部材に掛けている指の姿勢を変える場合も、その姿勢に倣って指掛け部材が傾倒し、指の側部と指掛け部材の受圧部とが成す角度が変化するため、指の側部が痛くなるおそれがない。
さらに、取付部材の一端が指掛け部材に、他端が回動部材の周囲の近傍にそれぞれ取付けられているという簡易な取付構造により、指掛け部材を押圧する指の姿勢に倣って傾倒する指掛け部材を実現することができる。
従って、取付構造が簡易であるため、回動部材に対する指掛け部材の取付作業を容易なものとし、発射ハンドルの製造コストを低減することができる。また、取付部材を取り去るだけで指掛け部材を回動部材から外すことができるため、指掛け部材の交換を容易に行うことができる。
なお、この発射ハンドルが請求項3または請求項6に係る発射ハンドルに対応する。
(10)前記第2実施形態において軸部31をバネ性材料により形成することもできる。例えば、軸部31を硬質ゴム、コイルスプリング、板バネなどにより形成する。この構成によれば、傾倒した指掛け部材20を傾倒前の姿勢に復元することができる。
また、この構成において膨出部32を収容部41,51に可動不能な状態で固定し、指掛け部材20を傾倒のみ可能にすることもできる。
第1実施形態に係る発射ハンドルを備えたパチンコ機の主要構成を示す説明図である。 発射ハンドル1の斜視図である。 図2に示す発射ハンドルの分解斜視図である。 図1に示す発射ハンドルの説明図であり、(A)は発射ハンドルの正面透視図、(B)は(A)のA−A矢視断面図である。 図1に示す発射ハンドルの使用状態を示す説明図であり、(A)は回動前の指掛け部材の説明図、(B)は回動後の指掛け部材の説明図である。 第2実施形態に係る発射ハンドルの斜視図である。 図6に示す発射ハンドルの分解斜視図である。 図6に示す発射ハンドルの説明図であり、(A)は発射ハンドルの正面透視図、(B)は指掛け部材の説明図、(C)は傾倒した指掛け部材の説明図である。 図8に示す発射ハンドルの断面図であり、(A)は図8(A)のB−B矢視断面図、(B)は指掛け部材が取付けられている部分の断面拡大図、(C)は(B)から指掛け部材を除いた状態の断面拡大図である。 従来の発射ハンドルの説明図であり、(A)は特許文献1に記載の発射ハンドルの説明図、(B)は特許文献2に記載の発射ハンドルの説明図、(C)は特許文献3に記載の発射ハンドルの説明図である。
符号の説明
1・・発射ハンドル、4・・ビス(取付部材)、5・・回動部材、10・・パチンコ機本体、30・・取付部材、31・・軸部、32・・膨出部、41,51・・収容部、42,52・・孔(収容部)、42a,52a・・間隙。

Claims (10)

  1. 遊技球の発射強度を調節するためにパチンコ機本体の所定個所に設けられた発射ハンドルにおいて、
    周方向に回動可能な環状の回動部材と、
    この回動部材を回動させる際に指を掛けるための指掛け部材と、
    この指掛け部材を前記回動部材の周囲に取付けるための取付部材とを備えており、
    前記指掛け部材が前記取付部材によって前記周囲に取付けられており、
    前記指掛け部材が、前記回動部材を回動させようとする指によって押圧されることにより、その指の姿勢に倣って自身の取付姿勢を前記取付部材を介して変化させるように前記周囲に取付けられていることを特徴とする発射ハンドル。
  2. 前記指掛け部材が、前記回動部材を回動させようとする指によって押圧されることにより、その指の姿勢に倣って前記取付部材を介して回動するように前記周囲に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の発射ハンドル。
  3. 前記指掛け部材が、前記回動部材を回動させようとする指によって押圧されることにより、その指の姿勢に倣って前記取付部材を介して傾倒するように前記周囲に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の発射ハンドル。
  4. 前記指掛け部材が、前記回動部材を回動させようとする指によって押圧されることにより、その指の姿勢に倣って前記取付部材を介して回動かつ傾倒するように前記周囲に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の発射ハンドル。
  5. 前記取付部材の一端が前記指掛け部材に、他端が前記回動部材の内側にそれぞれ取付けられており、前記指掛け部材が、前記取付部材を回動中心にして回動可能に前記周囲に取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の発射ハンドル。
  6. 前記取付部材の一端が前記指掛け部材に、他端が前記回動部材の内側にそれぞれ取付けられており、前記指掛け部材が、前記他端を基端にして傾倒可能に前記周囲に取付けられていることを特徴とする請求項3に記載の発射ハンドル。
  7. 前記取付部材の一端が前記指掛け部材に、他端が前記回動部材の内側にそれぞれ取付けられており、前記指掛け部材が、前記取付部材を回動中心にして回動可能、かつ、前記他端を基端にして傾倒可能に前記周囲に取付けられていることを特徴とする請求項4に記載の発射ハンドル。
  8. 前記取付部材は、その他端に膨出形成された膨出部と、この膨出部の上部から突出した軸部とを備えており、前記回動部材の内側には、前記膨出部を可動状態で収容するとともに、前記軸部をその周面と間隙を隔てて収容する収容部が備えられていることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1つに記載の発射ハンドル。
  9. 複数の前記指掛け部材が、前記回動部材を回動させる際に使う複数の指のそれぞれに対応して前記周囲に取付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の発射ハンドル。
  10. 各前記指掛け部材が、それぞれ同一形状であることを特徴とする請求項9に記載の発射ハンドル。
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