JP4721565B2 - 半導体デバイス試験装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は例えばメモリ、或いはロジックICなどの各種の半導体デバイスを試験する半導体デバイス試験装置に関し、特に同時に複数の半導体デバイスを試験するモードにおいて各被試験半導体デバイスに異なる試験パターンを印加することを可能とした半導体デバイス試験装置を提案しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス試験装置はパターン発生器を具備し、このパターン発生器で発生させた試験パターン信号を被試験半導体デバイスに印加し、その応答が正しいか否かを判定して被試験半導体デバイスの良否を判定している。このため、半導体デバイス試験装置の装備すべき必要最小限度の構成要素としては被試験半導体デバイスのピン数分のビット幅を持つ試験パターンを発生するパターン発生器と、この試験パターン信号を被試験半導体デバイスに印加するための試験パターン供給経路を必要とする。
【0003】
特定の品種の半導体デバイスのみを試験することに特化すればこの試験パターン供給経路のチャンネル数はある数に特定することができる。然し乍ら、半導体デバイス試験装置は汎用性を持たせるために多数の試験パターン供給経路を装備し、例えば大は256ピンの半導体デバイスから小は例えば16ピンの半導体デバイスまでのどのピン数の半導体デバイスでも全て試験できるように構成されている。更に、例えば16ピンの半導体デバイスを試験する場合は256/16=16個の半導体デバイスを同時に試験することが可能なように工夫が施されている。
【0004】
この工夫としてはパターン発生器の出力側にマルチプレクサ群を設け、このマルチプレクサ群によりパターン発生器で発生するパターンデータの何れのビットのデータでも任意の試験パターン供給経路に印加できる構成とし、試験パターン供給経路のどのチャンネルに、被試験半導体デバイスのどのピンが接続されても、各被試験半導体デバイスの各ピンに正常な試験パターン信号を印加できるように構成している。ここでパターン発生器が発生するパターンデータのビット数と被試験半導体デバイスのピン数との関係は一般的には1:1の関係に採られる。つまり256ピンの半導体デバイスを試験する場合にはパターン発生器は256ビットのビット幅を持つパターンデータを発生し、16ピンの半導体デバイスを試験する場合は16ビットのビット幅を持つパターンデータを発生する。従って、ここでは被試験半導体デバイスの数とパターン発生器で発生するパターンデータのビット幅をN、同時に試験を行う半導体デバイスの数をMとして説明する。
【0005】
図5乃至図7を用いてその様子を説明する。図5乃至図7において100はパターン発生器、200はマルチプレクサ群、300は試験パターン供給経路群、DUTは被試験半導体デバイスを示す。図5に示す例では被試験半導体デバイスDUTのピン数がN=256ピンである場合を示す。このためにパターン発生器100ではビット幅NがN=256ビットの試験パターンデータD0〜D255が用意され、これら試験パターンデータD0〜D255がマルチプレクサ群200の各マルチプレクサMUX1〜MUX256に印加される。
【0006】
各マルチプレクサMUX1〜MUX256ではパターンデータの各ビットD0〜D255の中の任意の1ビットの試験パターンデータを選択し、その選択した試験パターンデータの中の各ビットD0〜D255のデータを試験パターン供給経路群300に印加し、この試験パターン供給経路で実波形を持つ試験パターン信号に変換し、この試験パターン信号を被試験半導体デバイスDUTの各端子に供給する。301は試験パターンデータを実波形を持つ試験パターン信号に変換する波形フォーマッタ等を含む試験パターン信号伝送路を示す。
【0007】
各マルチプレクサMUX1〜MUX256は各試験パターン供給経路301と被試験半導体デバイスDUTの各ピンに対応付けされて設けられている。従って、被試験半導体デバイスDUTの品種によってピンの配置(ピンの属性)がまちまちであることが一般的であるため、パターン発生器100に用意した試験パターンデータの各ビットD0〜D255の中のどのビットのデータでも選択できるように構成し、例えば1番ピンP0にアドレス信号を供給する状態でも、試験パターン信号の中のある1ビットを供給する状態でも、更には書き込み、読み出しの制御信号を印加する状態でも自由に設定できる構成としている。このマルチプレクサMUX1〜MUX256の各設定状態は制御器201で設定される。
【0008】
図6は同一のパターン発生器100を用いてピン数NがN=128ピン、被試験半導体デバイスの数MがM=2として2個の被試験半導体デバイスDUT1とDUT2を試験する様子を示す。この場合にはパターン発生器100にN=128ビットD0〜D127の試験パターンデータを用意し、D0〜D127の128ビットの試験パターンデータをM・N個、つまり2×128個のマルチプレクサMUX1〜MUX256で選択し、2個の被試験半導体デバイスDUT1とDUT2のそれぞれの互に対応するピンに同一ビットの試験パターン信号を印加する。
【0009】
図7は同一のパターン発生器100を用いて16ピンの被試験半導体デバイスを試験する場合を示す。この場合にはパターン発生器100に16ビットD0〜D16の試験パターンデータを用意し、この16ビットのパターンデータをM・N=16×16=256個のマルチプレクサによって選択し、16個の各被試験半導体デバイスDUT1〜DUT16のそれぞれの対応するピンに同一の試験パターン信号を印加する。
図8にマルチプレクサの切替状態を制御する制御器201の構成を示す。ここでは説明を簡素化するために4個のマルチプレクサMUX1〜MUX4を用いて1個の被試験半導体デバイス(ここでは4ピンの半導体デバイス)を試験する場合と、2個の被試験半導体デバイス(ここでは2ピンの半導体デバイス)を試験する場合と、4個の被試験半導体デバイス(ここでは1ピンの半導体デバイス)を試験する場合について説明する。
【0010】
パターン発生器100には4ビットの試験パターンデータD0〜D3が用意され、この4ビットの試験パターンデータD0〜D3が全てのマルチプレクサMUX1〜MUX4に入力される。図8は4ピンの半導体デバイスを試験する場合を示す。この場合には書き込み指令信号W1、W2、W3、W4により各レジスタRG1、RG2、RG3、RG4に制御データWDATAとして送られて来る例えばA0、A1、A2、A3を書き込み、これらの制御データA0、A1、A2、A3を各マルチプレクサMUX1、MUX2、MUX3、MUX4のそれぞれに印加する。
【0011】
制御データA0が与えられたマルチプレクサMUX1はパターン発生器100に用意されたパターンデータの例えばビットD0を選択し、このビットD0のパターンデータを被試験半導体デバイスDUTに印加する。尚、ここでは試験パターン信号供給経路群300は省略して示している。
制御データA1が印加されたマルチプレクサMUX2はパターンデータのビットD1を選択し、このビットD1のパターンデータを被試験半導体デバイスDUTに印加する。以下同様にしてマルチプレクサMUX3とMUX4にはそれぞれ制御データA2とA3が与えられ、これら各マルチプレクサMUX3とMUX4はパターンデータのビットD2とD3のパターンデータを選択して被試験半導体デバイスDUTに印加する。
【0012】
図9に2個の半導体デバイスDUT1とDUT2を試験する場合を示す。この場合には2個の同時試験モードに設定するためにモード設定信号C2が「1」論理に制御される。このモード設定信号C2によりゲートG2とG4が開の状態に制御される。この結果、レジスタRG1とRG3には書き込み指令信号W1により制御データA0が書き込まれる。また、レジスタRG2とRG4には書き込み指令信号W2により制御信号A1が書き込まれる。
従ってこの場合にはマルチプレクサMUX1とMUX3に制御データA0が印加され、これらマルチプレクサMUX1とMUX3はパターンデータのビットD0を選択し、ビットD0のパターンデータを被試験半導体デバイスDUT1とDUT2の各対応するピンに印加する。また、マルチプレクサMUX2とMUX4は制御データA1によりパターンデータのビットD1のパターンデータを選択し、このビットD1のパターンデータを被試験半導体デバイスDUT1とDUT2の対応するピンに印加する。
図10は4個の被試験半導体デバイスDUT1〜DUT4を試験する場合を示す。この場合には4個同時試験モードに設定するためにモード設定信号C4を「1」論理に制御する。このモード設定信号C4によりゲートG1、G3、G5が開の状態に制御される。
【0013】
この結果、書き込み指令信号W1が印加されると、この書き込み指令信号W1はレジスタRG1、RG2、RG3、RG4の全てに印加され、全てのレジスタRG1〜RG4に同一の制御データ例えばA0を書き込むことができる。
これにより、各マルチプレクサMUX1〜MUX4は全てビットD0のパターンデータを選択し、これらのパターンデータを4個の被試験半導体デバイスDUT1〜DUT4の各対応するピンに印加する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来は複数の被試験半導体デバイスを試験する場合、各被試験半導体デバイスの各対応するピンには同一の試験パターンが印加され、同一の試験条件で試験が行われる。従って、各被試験半導体デバイス毎に異なる条件で試験を行うことができない不都合がある。
つまり、最近の傾向として、ある試験の結果により試験パターンを変えて試験を行うことがある。
【0015】
このような試験を同時に複数の被試験半導体デバイスに対して行う状況では各被試験半導体デバイス毎に異なる試験結果となる場合があり、次の試験では被試験半導体デバイス毎に異なる試験パターンを印加して試験を行う必要があるため、複数の被試験半導体デバイスを同時に試験することができない。
この様な場合、1個ずつ被試験半導体デバイスを試験することになり試験時間が長くなってしまう不都合が発生する。
この不都合を解消するためには、複数の被試験半導体デバイスを試験している状況で、必要に応じて各被試験半導体デバイスに異なる条件の試験パターン信号を印加できればよい。
【0016】
また、不揮発性メモリの場合、製造過程又は試験中の何れかにおいて、製品のモデル名、シリアル番号等を記憶させる必要がある。この書き込みを行うデータは各デバイス毎に固有のデータのため、1個ずつ書き込みを行わなくてはならない。従ってこの書き込みに時間が掛かる不都合が生じる。特に半導体デバイス試験装置でこのデータの書き込みを実行しようとした場合には高価な試験装置をデータの書き込みのために長時間拘束してしまうため、この点で試験に要するコストが高価になる欠点が生じる。
【0017】
この発明の第1の目的は複数の被試験半導体デバイスを試験する場合、必要に応じて各被試験半導体デバイスに異なる条件の試験パターン信号を供給することができる半導体デバイス試験装置を提供することにある。
この発明の第2の目的は複数の半導体デバイスに固有のデータを一度に書き込むことができる半導体デバイス試験装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の態様においては、パターン発生器で発生するNビットの試験パターンデータを被試験半導体デバイスの数をMとした場合、M・N個のマルチプレクサで選択して取り出し、これらM・N個のマルチプレクサで取り出したM・Nビットのパターンデータをピン数がNである各被試験半導体デバイスに印加し、M個の半導体デバイスを試験する半導体デバイス試験装置において、同時に試験する被試験半導体デバイスの数を設定するモード設定信号および設定された数の被試験半導体デバイスに個別に条件が異なるパターンデータを印加するか否かを指定するイネーブル信号を入力して、イネーブル状態と指定された場合に条件が異なるパターンデータを印加すべき被試験半導体デバイスに対応するマルチプレクサの設定条件を変更することによって条件が異なるパターンデータを設定された数の被試験半導体デバイスに印加する構成とした半導体デバイス試験装置を提案する。
【0019】
この発明の請求項2では、請求項1記載の半導体デバイス試験装置において、M・N個のマルチプレクサにはそれぞれに対応してレジスタが設けられ各レジスタにパターン発生器で発生するパターンデータのどのビットのパターンデータを選択するかを表す制御データを記憶させると共に、被試験半導体デバイスに異なる条件のパターンデータを与えるマルチプレクサの切替状態を設定するレジスタには正規に書き込むべき制御データを変換表に従って変換した変換制御データを書き込む構成とした半導体デバイス試験装置を提案する。
【0020】
この発明の請求項3では、請求項1又は2記載の半導体デバイス試験装置の何れかにおいて、条件が異なるパターンデータは互に試験条件を異ならせるためのパターンデータである半導体デバイス試験装置を提案する。
この発明の請求項4では、請求項1又は2記載の半導体デバイス試験装置の何れかにおいて、条件が異なるパターンデータは被試験半導体デバイスの個々に書き込むべき固有のデータである半導体デバイス試験装置を提案する。
作用
この発明による半導体デバイス試験装置によれば、複数の被試験半導体デバイスを試験している状態において、或る被試験半導体デバイスに対して他の被試験半導体デバイスとは異なる条件の試験を行わせることができる。また、複数の被試験半導体デバイスを試験した結果、例えば良否の判定結果、或いは各被試験半導体デバイスに割当てられた形式番号、シリアルNO、等の固有のデータをパターン発生器の各ビットに用意しておくことにより、各被試験半導体デバイスにこれらの固有のデータを書き込むことができる。
【0021】
従って、この発明によれば、例えば不揮発性メモリを試験する場合は不良が発生した被試験半導体デバイスに対しては他の被試験半導体デバイスとは異なる条件の試験を行わせ、他の被試験半導体デバイスには従来通りの試験を続けさせることができる。従って、全体の試験時間を短くすることができる。更に試験終了する毎に自動的に各被試験半導体デバイスに固有データを書き込む構成とした場合には、人手を掛けることなく、各被試験半導体メモリに各固有のデータを同時に書き込むことができる。これにより書き込みを短時間に済ませることができるため、高価な試験装置の使用時間を短縮することができるからコストの低減を期待することができる利点が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1にこの発明による半導体デバイス試験装置の要部の構成を示す。図1において、図8乃至図10の各部と対応する部分には同一符号を付して示す。
図1に示す例ではレジスタRG1を除くほかのレジスタRG2、RG3、RG4の各制御データ供給経路にデータコンバータDCONV2〜DCONV4を挿入し、これらデータコンバータDCONV2〜DCONV4によってレジスタRG1を除く他のレジスタRG2〜RG4のそれぞれに記憶保持させる制御データを予め設定した変換表に従って変換して記憶させる構成としたものである。
【0023】
図1に示す構成により2個の被試験半導体デバイスDUT1とDUT2を同時に試験する場合にはモード設定信号C2とイネーブル信号ENABLEが「1」論理に制御される。モード設定信号C2が「1」論理に制御されることによりデータコンバータDCONV3と、DCONV4に「1」論理のモード設定信号C2が供給される。このモード設定信号C2とイネーブル信号ENABLEによりデータコンバータDCONV3とDCONV4がイネーブル状態となり、図2に示す変換表が有効となる。
【0024】
図2に示す変換表によればレジスタRG1とRG2には制御データA0〜A7の中の何れかの制御データが設定される。これに対し、レジスタRG3とRG4には制御データA0〜A7をA8〜A15に変換した変換制御データが設定される。このためにパターン発生器100にはD0〜D7の8ビットのパターンデータの他に、D8〜D15の8ビットのパターンデータを用意し、これら8ビットD8〜D15のパターンデータの中の2ビットのパターンデータを被試験半導体デバイスDUT2に印加し、2個の被試験半導体デバイスDUT1とDUT2に異なるパターンデータを印加する場合を示す。
【0025】
2個同時試験では図9で説明したように、レジスタRG1、RG2には制御データの例えばA0と、Aが書き込まれ、マルチプレクサMUX1とMUX2はパターン発生器100に用意したパターンデータのビットD0とDを選択して被試験半導体デバイスDUT1に印加する。
これに対し、レジスタRG3とRG4にはその前段にデータコンバータDCONV3とDCONV4が配置され、これらデータコンバータDCONV3とDCONV4により制御データA0とAを図2に示す変換表に従ってA0をA8に、またAをAに変換してレジスタRG3とRG4に記憶するから、これらレジスタRG3とRG4により制御されるマルチプレクサMUX3とMUX4はパターン発生器100に用意したビットD8〜D15のパターンデータの中のビットD8とDを選択して被試験半導体デバイスDUT2に印加する。
【0026】
従って、この例では被試験半導体デバイスDUT1にはパターンデータのビットD0とDのデータを印加することができ、また、被試験半導体デバイスDUT2にはパターンデータのビットD8とDのデータを印加することができる。従って被試験半導体デバイスDUT1とDUT2には異なる試験パターンを印加することができ、条件が異なる試験を同時に実行することができる。
また、パターンデータのビットD0とD及びビットD8とDのデータを各被試験半導体デバイスDUT1とDUT2の各固有のデータとしてパターン発生器100に用意することにより、これら個々のデータを被試験半導体デバイスDUTとDUT2に同時に書き込むことができる。
【0027】
図3は4個の被試験半導体デバイスDUT1〜DUT4にそれぞれ異なるパターンデータを印加する場合の実施例を示す。
この場合にはモード設定信号C4を「1」論理に設定する。このモード設定信号C4とイネーブル信号ENABLEの印加によりデータコンバータDCONV2〜DCONV4がイネーブル状態となり、図4に示す変換表が有効となる。
図4に示す変換表によればレジスタRG1には制御データA0〜A3の中の何れかの制御データが設定される。これに対し、データコンバータDCONV2では制御データA0〜A3をA4〜A7に変換し、RG2に記憶させる。データコンバータDCONV3では制御データA0〜A3をA8〜A11に変換し、レジスタRG3に記憶させる。データコンバータDCONV4では制御データA0〜A3をA12〜A15に変換し、レジスタRG4に記憶させる。
【0028】
レジスタRG1に制御データの例えばA0を記憶したとすると、データコンバータDCONV2と、DCONV3及びDCONV4にはそれぞれに制御データA0が入力される。この制御データA0はこれらデータコンバータDCONV2〜DCONV4のそれぞれで制御データA4、A8、A12に変換され、これらの各制御データA0、A4、A8、A12が各マルチプレクサMUX1と、MUX2と、MUX3と、MUX4に印加される。
従って、マルチプレクサMUX1はパターン発生器100に設けたパターンデータのD0のビットを選択して被試験半導体デバイスDUT1に印加する。
【0029】
またマルチプレクサMUX2ではパターン発生器100に設けたパターンデータのD4のビットを選択して被試験半導体デバイスDUT2に印加する。
マルチプレクサMUX3ではレジスタRG3に制御データA8が記憶されるからパターン発生器100のパターンデータの中のビットD8を選択し、被試験半導体デバイスDUT3に印加する。
マルチプレクサMUX4ではレジスタRG4に制御データA12が記憶されるから、マルチプレクサMUX4ではこの制御データA12によりパターン発生器100に用意したパターンデータの中のビットD12を選択して出力し、被試験半導体デバイスDUT4にビットD12で定められる試験パターン信号を供給する。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば複数の被試験デバイスに異なるパターンデータを印加することができるから、同時に複数の半導体デバイスを異なる条件で試験することができる。また、試験の結果に従って各被試験半導体デバイスの各形式、シリアル番号、等の個別データを同時に書き込むこともできる。この結果、短時間に多量の被試験半導体デバイスに各個のデータを書き込むことができるから、高価な試験装置を条件の異なる試験を被試験半導体デバイス毎に行うため、或いは異なるデータの書き込みのために長時間拘束することがなく、この点でコストの低減が期待できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するためのブロック図。
【図2】図1に示した実施例に用いる変換表の一例を説明するための図。
【図3】この発明の他の実施例を説明するためのブロック図。
【図4】図3に示した実施例に用いる変換表の一例を説明するための図。
【図5】従来の技術の概要を説明するためのブロック図。
【図6】従来の技術の概要の他の例を説明するためのブロック図。
【図7】従来の技術の概要の更に他の例を説明するためのブロック図。
【図8】図5に示した従来の技術を具体的に説明するためのブロック図。
【図9】図6に示した従来の技術を具体的に説明するためのブロック図。
【図10】図7に示した従来の技術を具体的に説明するためのブロック図。
【符号の説明】
100 パターン発生器
D0〜D15 パターンデータのビット番号
MUX1〜MUX4 マルチプレクサ
DUT1〜DUT4 被試験半導体デバイス
RG1〜RG4 レジスタ
DCONV2〜DCONV4 データコンバータ

Claims (4)

  1. パターン発生器で発生するNビットの試験パターンデータを被試験半導体デバイスの数をMとした場合、M・N個のマルチプレクサで選択して取り出し、これらM・N個のマルチプレクサで取り出したM・Nビットのパターンデータをピン数がNである各被試験半導体デバイスに印加し、M個の半導体デバイスを試験する半導体デバイス試験装置において、
    同時に試験する被試験半導体デバイスの数を設定するモード設定信号および設定された数の被試験半導体デバイスに個別に条件が異なるパターンデータを印加するか否かを指定するイネーブル信号を入力して、イネーブル状態と指定された場合に条件が異なるパターンデータを印加すべき被試験半導体デバイスに対応するマルチプレクサの設定条件を変更することによって、条件が異なるパターンデータを設定された数の被試験半導体デバイスに印加する構成とした半導体デバイス試験装置。
  2. 請求項1記載の半導体デバイス試験装置において、上記M・N個のマルチプレクサにはそれぞれに対応してレジスタが設けられ各レジスタに上記パターン発生器で発生するパターンデータのどのビットのパターンデータを選択するかを表す制御データを記憶させると共に、被試験半導体デバイスに異なる条件のパターンデータを与えるマルチプレクサの切替状態を設定するレジスタには、正規に書き込むべき制御データを変換表に従って変換した変換制御データを書き込む構成としたことを特徴とする半導体デバイス試験装置。
  3. 請求項1又は2記載の半導体デバイス試験装置の何れかにおいて、上記条件が異なるパターンデータは互に試験条件を異ならせるためのパターンデータであることを特徴とする半導体デバイス試験装置。
  4. 請求項1又は2記載の半導体デバイス試験装置の何れかにおいて、上記条件が異なるパターンデータは被試験半導体デバイスの個々に書き込むべき固有のデータであることを特徴とする半導体デバイス試験装置。
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