JP4720369B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は透明トナーを用いて画像を形成するための技術に関する。
例えばイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及び黒(K)などの有色トナーに加えて、人間の目にはほとんど見えない透明トナーを用いて画像を形成する技術が提案されている。例えば特許文献1には、有色トナーとともに透明トナーを用いることで、いわゆる逆極性現像剤の発生を抑止し、画質改善を図るための技術が提案されている。また、特許文献2には、用紙において透明トナーを有色トナー像の下地に用いることで定着後の有色トナー像の拡大を抑えると共に、有色トナー像表面の凹凸を低減させるという技術が提案されている。そして、特許文献3には、透明トナーによって用紙上の有色トナー像を被覆することで、有色トナー像の表面を平滑に仕上げるとともに、有色トナー像の転写効率を向上させる技術が提案されている。このように透明トナーを用いることで有色トナー像の表面を平滑に仕上げることが可能となるが、以下では、この効果を「画像の粒状性改善効果」と呼ぶことにする。
特開昭63−143563号公報 特開昭63−058374号公報 特開平2−176777号公報
従来の技術においては、透明トナーの量を有色トナーの量に応じてきめ細やかに調整するという発想がない。例えば、イエロートナーの粒状性は人間の目では視認されにくいため、イエロートナーを多く用いた画像領域の表面を平滑化するための透明トナーの量はあまり多くなくてもよい。一方、肌色や空色といった粒状性が比較的視認されやすい画像領域には十分な量の透明トナーを用いることにより、おおいに粒状性改善効果を狙うべきである。このように、画像における有色トナーの量に応じて透明トナーの量を適切に調整することができれば、画像の粒状性改善効果を期待しつつ、透明トナーの消費量を節約することが可能となり、非常に好都合である。
そこで、本発明は、入力される画像の色に応じて透明トナーの現像量を調整することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、入力色信号の信号値と、その入力色信号によって表されるカラー画像を現像するために用いる有色トナー及び透明トナーの量を表す出力色信号の信号値とが対応付けて記述されたルックアップテーブルを記憶する記憶手段と、入力された入力色信号の信号値と、前記記憶手段によって記憶されているルックアップテーブルの記述内容とに基づいて、前記出力色信号を生成する信号生成手段と、生成された出力色信号に基づいて、有色トナー及び透明トナーのそれぞれに対応する潜像を像担持体に形成する潜像形成手段と、形成された各潜像を有色トナー及び透明トナーを用いて現像する現像手段と、現像されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、転写されたトナー像を記録材に定着させる定着手段とを備え、前記ルックアップテーブルには、前記入力色信号の信号値を表すビット信号のうちの上位ビット信号と、その上位ビット信号に対応する出力色信号の信号値とが対応付けて記述されており、さらに、透明トナーに対応する出力色信号を求めるための前記上位ビット信号のビット数が、有色トナーに対応する出力色信号を求めるための前記上位ビット信号のビット数よりも小さく、前記信号生成手段は、前記入力色信号の上位ビット信号と、前記ルックアップテーブルの記述内容とに基づいて出力色信号の信号値を求め、求めた信号値に対して、前記入力色信号の信号値を表すビット信号のうちの下位ビット信号に基づき線形補間処理を施して前記出力色信号を生成することを特徴とする画像形成装置を提供する。
前記定着手段は、加熱することで記録材上で溶解させたトナーを表面が平滑な部材に押し当てたまま冷却し、その後に、その部材からその記録材を剥離させるものであることが望ましい。また、前記記録材は、基材が樹脂層によって被覆されたコート紙であることが望ましい。
まず最初に実施形態の概要を説明しておく。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置が備える色信号処理回路304の基本構成を示したブロック図である。この色信号処理回路304は、入力される色信号(入力色信号)を、その入力色信号によって表されるカラー画像を現像するために用いる各トナーの量を指示する色信号(出力色信号)に変換する。より具体的には、色信号処理回路304は、色信号C(シアン)トナー,M(マゼンダ)トナー,Y(イエロー)トナー,T(透明)トナーの各々に対応する色信号処理ブロック11−1〜11−4を備えている。これらの色信号処理ブロック11−1〜11−4にそれぞれ8ビットの入力色信号R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)が並列に入力される。色信号処理ブロック11−1〜11−4は、それぞれ3次元のルックアップテーブル(以下、単にLUTという)を記憶しており、このLUTを参照して、入力色信号R,G,Bの信号値に対応するそれぞれ8ビットの信号値を順次読み出し、これを出力色信号C,M,Y,Tとして順次出力する。
LUTに入力色信号の信号値に対応する出力色信号の信号値を記述しておき、このLUTを用いて色信号を変換することは、有色トナーの現像量を決定するために従来から利用されている技術である。本実施形態は、この従来の有色トナーに関するLUTの技術を透明トナーに応用したものである。つまり、入力色信号R,G,Bの信号値に対して、予め決められた透明トナーの現像量を指示する出力色信号Tの信号値をLUTに記述しておき、このLUTを用いることで、入力画像の色に応じて出力画像における透明トナーの量を決定するという発想である。例えば、入力色信号R,G,Bによって表される色が、粒状性が比較的視認されにくいY(イエロー)トナーを多く用いて現像する必要がある色である場合は、出力色信号Tによって比較的少ない量の透明トナーを指定する。一方、入力色信号R,G,Bによって表される色が、肌色や空色のような粒状性が比較的視認されやすい色である場合は、出力色信号Tによって比較的多い量の透明トナーを指定する。このように、どのような色に対してはどの程度の量の透明トナーを現像に使用するかは、装置の設計者が計算や実験により適切に定めておき、それを透明トナーに対応するLUTに記述しておけばよい。
次に、図2は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
図2において、イメージスキャナ部201は、原稿画像を読み取り、読み取った画像を表すデジタル信号を出力する。プリンタ部202は、イメージスキャナ部201によって出力されるデジタル信号が表す画像を用紙に形成する。プリンタ部202においては、鏡面圧板200とプラテンガラス203とに挟まれた原稿204にランプ205から光が照射され、その反射光がミラー206、207、208に導かれてレンズ209により結像される。3ライン構成の個体撮像素子センサ(以下CCD)210は、結像された像を表す入力色信号R,G,Bを生成し、色信号処理部211に供給する。
色信号処理部211は、CCD210から供給される入力色信号R,G,Bを出力色信号C,M,Y,Tに変換し、これをプリンタ部202のレーザドライバ212に供給する。レーザドライバ212は、出力色信号C,M,Y,Tの信号値に基づいて、半導体レーザー送出装置213を変調駆動する。半導体レーザー送出装置213から発せられたレーザー光は、ポリゴンミラー214、f−θレンズ215及びミラー216を介して感光ドラム217の表面を走査する。これにより、像担持体である感光ドラム217の表面に、イエロートナー、マゼンダトナー、シアントナー、透明トナーのそれぞれに対応する潜像が書込まれる。
回転現像器218は、透明トナー現像部219、イエロー現像部220、マゼンダ現像部221及びシアン現像部222を備えている。これら4つの現像部219〜222が交互に感光ドラム217に接し現像プロセスを実行することで、感光ドラム217に形成された潜像が各トナーによって現像される。各トナーに対応する現像像は、透明トナー、イエロートナー、マゼンダトナー、シアントナーの順に中間転写ベルト223に転写(一次転写)される。中間転写ベルト223に転写された各トナー像は、用紙カセット224から供給されてくる用紙に重ね合わされるようにして転写(二次転写)される。この際、中間転写ベルト223に最初に転写された透明トナーは、他の有色トナー(イエロートナー、マゼンダトナー、シアントナー)よりも下層に位置することになるため、転写後の中間転写ベルト223の表面に若干残ることになる一方、透明トナーよりも上層にある有色トナーはすべて用紙に転写されることになる。このため、二次転写時に有色トナーの画像が乱されることがなく、より高い画質を実現することができる。このようにして用紙にトナー像が二次転写させられると、次に、冷却剥離定着方式のベルト定着装置225によってそのトナー像が用紙に定着させられる。定着処理を経た用紙上では、透明トナーが他の有色トナーよりも上層に位置することになるから、最終的に光沢感に優れた高画質の画像が得られることになる。
ここで、図3にベルト定着装置225の構成を示す。
図3に示すように、ベルト定着装置225は、熱源を有する加熱定着ロール40と、剥離ロール44と、ステアリングロール45と、これらのロール40,44,45に巻き回された定着ベルト47と、冷却装置46と、加温装置49と、定着ベルト47を介して加熱定着ロール40の側に押圧されてニップを形成する加圧ロール42と、搬送ロール48とを備えている。加圧ロール42は、定着ベルト47を介して加熱定着ロール40に圧力を加える。用紙が加圧ロール42と加熱定着ロール40との間を定着ベルト47に接した状態で通過することで、トナー像が加熱定着ロールからの熱で溶解し、用紙の表面に定着させられる。この加熱定着ロール40は熱伝導性の高い金属製のコア40aを有しており、その外周はPFAチューブ等のフッ素樹脂層からなる離型層40bによって被覆されている。コア40aの内部にハロゲンランプなどの加熱源41が備えられている。加熱定着ロール40の表面温度が加熱源41で所定の温度になるように加熱され、これにより、定着ベルト47と、トナー像が形成された用紙とが加熱されることになる。さらに、その用紙を定着ベルトに押し当てられた状態のまま、冷却装置46によって冷却する。定着ベルト47の表面は極めて平滑になっており、用紙がこの平滑な表面に接した状態で冷却されることで、用紙上のトナー像の表面も平滑に仕上げられることになる。この後、用紙は定着ベルト47から剥離させられ、搬送ロール48によって装置外部へ排出される。
図4は、本実施形態で用いるのに好適な用紙の断面図である。
図4(a)に示すように、基材18bの片面(または表面)が、ポリエステル等からなる熱可塑性樹脂を主成分とした透明な受像層18aによって被覆されている。受像層18aの厚さは5〜20μm(例えば10μm)が望ましい。このような構造のコート紙を用いることにより、用紙全面が平滑に仕上げられ、その全面で均一な光沢感が得られることになる。これに対し、普通紙を用いた場合には、トナー像以外の領域の光沢感はそのトナー像の部分よりも低下することになる。
また、画像形成後においてセルロースの吸湿膨張によるトナー像のひび割れや、用紙のカールの発生を防ぐために、用紙の両面に防水樹脂を塗布し、さらに画像形成面側にトナー像を埋め込むための樹脂層を塗布した用紙も考えられる。具体的には、図4(b)に示すように、基材18bの表裏両面にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート或いはポリスチレン等のポリオレフィン樹脂被覆層18cを形成し、さらに画像が形成される側には、トナー像を担持する受像層18aを形成する。ポリオレフィン樹脂被覆層18cは厚さ10〜30μmが望ましい。また、受像層18aはポリエステル等からなる熱可塑性樹脂を主成分であり、その厚さは5〜20μmが望ましい。
このような樹脂コート紙とともに、前述した冷却剥離定着方式の定着装置を併用することによって、透明トナーをそれほど多く消費することなく、用紙上のトナー像表面の段差感を無くしたり、トナー像の転写効率を向上させることができる。
次に、図5は、色信号処理部211の構成を示すブロック図である。CCD210で読みとられた色信号R,G,Bは、A/D変換回路302でそれぞれデジタル信号に変換され、さらに、シェーディング補正回路303により、ランプ205の光量ムラやCCD210の感度ばらつきを補正するための処理が施される。色信号処理回路304は、図1で説明したように、入力色信号R,G,B(シェーディング補正後の入力色信号R,G,B)を、CPU305からの指示に従いつつ、色信号C,M,Y,Tに順次変換し、これらをプリンタ部202の動作と同期するようにして出力する。CPU305は、出力色信号C,M,Y,Tのうちいずれの信号を生成・出力するかということに応じて、色信号処理回路304に対して適切な動作パラメータを設定するなどの処理を行う。
ここで、図6は、色信号処理回路304の詳細な構成を示すブロック図である。
入力色信号R,G,Bは、C,M,Y,Tに対応する色信号処理ブロック11−1〜11−4の各々に並列に入力される。例えば透明トナー(T)に対応する色信号処理ブロック11−4においては、入力色信号R,G,Bは、ビット分割回路52−4により、上位ビット信号Ru4,Gu4,Bu4と、下位ビット信号RL4,GL4,BL4に分割される。ここで上位ビット信号のビット数をN1ビットとし、入力色信号R,G,Bのビット数を各色8ビットとすると、下位ビットのビット数は(8−N1)ビットとなる。LUT55−4には、入力色信号R,G,Bの信号値(以下、入力信号値という)と出力色信号Tの信号値(以下、出力信号値という)とが対応付けられて記述されており、ビット分割回路52−4によって上位ビット信号Ru4,Gu4,Bu4がLUT55−4に入力されると、その入力信号値に対応する出力信号値がLUT55−4から読み出されて積和演算回路59−4に出力される。一方、ビット分割回路52−4により、下位ビット信号RL4,GL4,BL4が重み係数発生回路56−4に入力されると、この重み計数発生回路56−4により、補間演算のための重み係数が生成され、積和演算回路59−4に出力される。積和演算回路159−4は、上記の出力信号値と重み係数とを用いて周知の積和演算を行うことで出力色信号Tを生成し、出力する。このような処理により、入力色信号R,G,Bが出力色信号Tに変換され、プリンタ部202に出力されることになる。色信号処理ブロック12−1,12−2,12−3も、上記の色信号処理ブロック12−4と同様にして、入力色信号R,G,Bを出力色信号C,M,Yに変換し、プリンタ部202に出力する。
ところで、色信号処理ブロック11−1〜11−4は、上記のような積和演算によって出力信号値を求めるのではなく、予め想定し得る演算結果の全てをLUTに記述しておき、入力色信号R,G,Bの信号値に対応する演算結果をそのLUTから読み出し、これを出力色信号C,M,Y,Tとして出力するようにしてもよい。ただし、このようなLUTを用いる場合、入力色信号R,G,Bが各色8ビットで表現されているとすると、LUT上では224(すなわち1600万以上)個のレコード領域が必要となってしまう。そこで、LUTのデータ量をより抑えるためには、次のようにすればよい。即ち、色信号処理ブロック11−1〜11−4は、入力色信号R,G,Bを上位ビット信号と下位ビット信号に分離するものとし、その上位ビット信号に対する演算結果のみをLUTに記述しておく。そして、色信号処理ブロック11−1〜11−4は、この上位ビット信号に対応する信号値をLUTから読み出し、この信号値に対して、下位ビット信号に基づく線形的な補間処理を施すことで、最終的に出力される出力色信号の信号値を求める。このようにすれば、LUT上のレコード領域として、上位ビット信号のビット数で必要となる個数分だけがあればよいことになる。例えば上位ビット信号を各色3ビットのデータとすれば、29アドレス(すなわち512)のレコード領域だけあればよいということになり、LUTのデータ量、つまり色信号処理ブロック11−1〜11−4のメモリの記憶容量を節約することが可能になる。
上記で用いた補間処理については種々の方法を用いることができるが、例えば図7に示すような補間方法がある。
ここでは、説明を簡単にするため、入力色信号がR,Gの2つであるとする。この場合、入力色信号R,Gの信号値と出力色信号Tの信号値との関係は、図7に示した2次元平面上の格子に基づいて考えると分かりやすい。入力色信号R,Gの信号値は、それぞれ8ビットの0〜255のうちの任意の値を採り得るが、LUTには、0〜255のうちの予め決められた幾つかの入力色信号R,Gの信号値と、その信号値に対応する出力色信号Tの信号値とが対応付けられて記述されている。
図7において、格子点(図中黒丸及び白丸)の数をQとし、その格子点の間隔をΔdとすると、Q及びΔdは、前述した上位ビット信号のビット数N1を用いた次式で算出される、
Q=(2N1)2
d=2(8-N1)
図7では、上位ビット信号のビット数N1=2の場合を示してあるので、Q=16、Δd=32となる。なお、Qは、LUTのデータ容量を決定付けるものであり、Δdは、出力色信号の精度(色再現精度)に影響する。入力色信号R,Gの信号値から出力色信号Tの信号値を求めるための具体的な手順は以下の通りである。
まずビット分割回路52−4は、入力色信号R,Gの信号値(図中×印)に基づき、上位ビット信号Ru,Guの信号値を算出する。積和演算回路59−4は、これらの上位ビット信号Ru,Guの信号値に基づいて、入力色信号R,Gの信号値を取り囲む4つの格子点(図中黒丸)を特定する。そして、積和演算回路59−4は、特定した4つの格子点に相当する信号値C00,C10,C01,C11をLUT55−4から読み出す。
次に、積和演算回路59−4は、下位ビット信号RL,GLから積和演算の重み係数を生成する。重み係数は、4つの格子点データのそれぞれについて1個ずつ、合計4個必要である。これらの重み係数をA00,A10,A01,A11とすると、次式により求めることができる。
A00=(Δd−RL)×(Δd−GL)
A10=RL×(Δd−GL)
A01=(Δd−RL)×GL
A11=RL×GL
そして、積和演算回路59−4は次式に従って、出力色信号Tの信号値を生成する。
T=(A00×C00+A10×C10+A01×C01+A11×C11)/(Δd2
色信号処理ブロック11−1,11−2,11−3も、上記のような色信号処理ブロック11−4と同様の手順で、出力色信号C,M,Yを生成する。なお、各色信号処理ブロックの上位ビット信号のビット数N1の値を大きくすればするほど、Δdが小さくなり、図7の格子点の間隔が密になるので、出力色信号の精度(色再現精度)が向上するという効果がある。しかし、その分だけ、LUTのデータ容量が増加するというデメリットがある。
以上は2次元の入力色信号に対する演算方法である。これを3次元の入力色信号に拡張した場合、LUTのデータ容量に関係する格子点の数Qと、出力色信号の精度に影響する格子点間隔Δdは次のようになるので、これらの式を用いて上述したのと同様の手順を実行すればよい。
Q=(2N1)3
d=2(8-N1)
以上説明したように、本実施形態によれば、透明トナーに対応するLUTを用意しておくことで、入力色信号R,G,Bによって表される色に応じて、現像に用いる透明トナーの量を適切に調整することができる。例えば、イエロートナーの粒状性は視認されにくいため、イエロートナーを多く含む画像領域においては透明トナーの量を減らすことができるし、肌色や空色といった画像領域には十分な量の透明トナーを使うことによって粒状性改善を図ることができる。このようにすれば、透明トナーによるトナーの粒状性改善効果を図りつつ、透明トナーの消費量を削減することが可能となる。
また、入力色信号R,G,Bを出力色信号C,M,Yに変換する処理とは完全に別個の処理により、入力色信号R,G,Bを透明トナーの出力色信号Tを求めるようにしてしまうと、その処理に相当の時間がかかってしまう虞がある。上記の実施形態では、トナーの種類に関わらず全て同様の処理によって、入力色信号R,G,Bから出力色信号C,M,Y,Tを求めることができる。よって、色信号変換処理の高速化に寄与する。同時に、透明トナー用の色信号処理回路を有色トナーの色信号処理回路とほぼ共通の構成としているので、回路の製造コストを抑えることも可能となる。また、樹脂コート紙と、冷却剥離定着方式の定着装置とを併用することによって、透明トナーをあまり多く消費することなく、トナー表面の段差感や転写効率を改善することも可能となる。
上述した実施形態は次のような変形が可能である。
色信号処理回路304の構成は、図1に示したものに限らず、例えば図8のような構成であってもよい。図8では、Y,M,Cに対応する色信号処理ブロック11−1〜11−3から出力される出力色信号Y,M,Cが、透明トナーに対応する色信号処理ブロック11−4に入力されるようになっている。この場合、色信号処理ブロック11−4は、出力色信号Y,M,Tを、自身に対する入力色信号として取り扱う。つまり、出力色信号(入力色信号)Y,M,Tの信号値に対応する信号値をLUTから読み出し、これを出力色信号Tとして出力する。なお、実施形態では、有色トナーをY,M,Cの3色としたが、Y,M,C,Kの4色であってもよいことはもちろんである。
LUTのデータ容量を決定する上位ビット信号のビット数N1は、C,M,Y,Tのそれぞれに対して同じ値としてもよいが、ある特定の色のビット数N1を他の色のビット数N1よりも小さくしてもよい。例えばC,M,Y,Tの4つの出力色信号を出力する色信号処理ブロック11−1〜11−4において、出力色信号Tの精度が悪くても、最終的に得られる画像そのものの色再現性には余り影響しない。したがって、C,M,Yに対する上位ビット信号のビット数を大きくし(例えば4ビット)、Tに対するビット数N1を小さく(例えば3ビット)すれば、透明トナー用のLUTのデータ容量を小さくすることができる。
また、上記実施形態では、色信号処理部211が出力色信号C,M,Y,Tを1つずつ生成し出力するようにした。しかし、たとえばプリンタ部202が4種類のトナーを同時に使用して画像を形成することが可能である場合、色信号処理部211は出力色信号C,M,Y,Tを並列に同時出力するようにしてもよい。
実施形態においては、ロータリー方式の画像形成装置を用いていたが、これ以外にも、画像形成エンジンを直列に並べた、いわゆるサイクル方式の画像形成装置を用いてもよい。また、定着装置は、加熱することで用紙上で溶解したトナーを表面が平滑な部材に押し当てたまま冷却し、その後に、その部材からその記録材を剥離させるようなものであれば望ましいが、これに限定されるわけではない。また、実施形態においては、トナー像が形成される記録材の一例として用紙(コート紙)を挙げて説明したが、これ以外にも、例えばOHPフィルム等のプラスティックや布などの種々の記録材を用いることができる。
本発明の実施形態における色信号処理回路の基本構成を示す図である。 同実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 同実施形態におけるベルト定着装置の構成を示す図である。 同実施形態におけるコート紙の構造を示す図である。 同実施形態における色信号処理部の構成を示す図である。 同実施形態における色信号処理回路の詳細な構成を示す図である。 補間処理を説明するための図である。 色信号処理回路の別の構成を示す図である。
符号の説明
11−1〜11−4・・・色信号処理ブロック、211・・色信号処理部、217・・・感光ドラム、218・・・回転現像器、223・・・中間転写ベルト、225・・・ベルト定着装置。

Claims (3)

  1. 入力色信号の信号値と、その入力色信号によって表されるカラー画像を現像するために用いる有色トナー及び透明トナーの量を表す出力色信号の信号値とが対応付けて記述されたルックアップテーブルを記憶する記憶手段と、
    入力された入力色信号の信号値と、前記記憶手段によって記憶されているルックアップテーブルの記述内容とに基づいて、前記出力色信号を生成する信号生成手段と、
    生成された出力色信号に基づいて、有色トナー及び透明トナーのそれぞれに対応する潜像を像担持体に形成する潜像形成手段と、
    形成された各潜像を有色トナー及び透明トナーを用いて現像する現像手段と、
    現像されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    転写されたトナー像を記録材に定着させる定着手段と
    を備え
    前記ルックアップテーブルには、前記入力色信号の信号値を表すビット信号のうちの上位ビット信号と、その上位ビット信号に対応する出力色信号の信号値とが対応付けて記述されており、さらに、透明トナーに対応する出力色信号を求めるための前記上位ビット信号のビット数が、有色トナーに対応する出力色信号を求めるための前記上位ビット信号のビット数よりも小さく、
    前記信号生成手段は、前記入力色信号の上位ビット信号と、前記ルックアップテーブルの記述内容とに基づいて出力色信号の信号値を求め、求めた信号値に対して、前記入力色信号の信号値を表すビット信号のうちの下位ビット信号に基づき線形補間処理を施して前記出力色信号を生成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着手段は、加熱することで記録材上で溶解させたトナーを表面が平滑な部材に押し当てたまま冷却し、その後に、その部材からその記録材を剥離させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記記録材は、基材が樹脂層によって被覆されたコート紙であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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