JPH1152660A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

Info

Publication number
JPH1152660A
JPH1152660A JP21348397A JP21348397A JPH1152660A JP H1152660 A JPH1152660 A JP H1152660A JP 21348397 A JP21348397 A JP 21348397A JP 21348397 A JP21348397 A JP 21348397A JP H1152660 A JPH1152660 A JP H1152660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
image
toner
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21348397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3671996B2 (ja
Inventor
Koichiro Shinohara
浩一郎 篠原
Masahiko Kubo
昌彦 久保
Nobuyuki Kato
信之 加藤
Masahiro Takamatsu
雅広 高松
Kazuhiro Iwaoka
一浩 岩岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP21348397A priority Critical patent/JP3671996B2/ja
Publication of JPH1152660A publication Critical patent/JPH1152660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3671996B2 publication Critical patent/JP3671996B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不必要な分光スペクトルを発生させずに必要
な色再現範囲を確保し、良好な色再現による画質向上を
実現したカラー画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像処理部2において、色空間変換部1
1で入力画像信号を内部の処理で使用する色空間に変換
後、色変換部14において各色のトナーごとの出力画像
信号に変換する。このとき、色変換特性決定部13から
のパラメータに従い、入力された画像信号の色特性に応
じて付加トナーに対応する出力画像信号も生成する。階
調特性補正部15で補正後の画像信号に基づいて、画像
形成部3は、通常のカラー画像を形成するために用いら
れる複数のトナーと、それ以外に色特性を変化させる付
加トナーを用いて出力画像を形成する。発色性の悪い部
分で付加トナーを用いて発色させ、色再現範囲を拡大す
る。他の部分には付加トナーを用いずに不要な分光スペ
クトルの発生を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のカ
ラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの発達とネットワー
ク等の整備、また大容量の記憶媒体等の出現に加えてス
キャナーやデジタルカメラ等の普及に伴い、急速に写真
的な画像データが増大しており、またこれらの画像デー
タを高画質でプリントアウトしたいという要求が高まっ
てきている。特に、フルカラー画像に対して光沢を出す
ことによる画質向上の要望が高まっている。
【0003】一方、カラー画像形成装置のなかで電子写
真方式は、感光紙などの特殊紙を必要とせず、普通紙に
カラートナー画像を形成することができる等利用範囲が
広い。また、近年になって高速定着が行われるようにな
り、瞬間的な加熱、加圧をトナー像に与えることで定着
性の向上が図られている。しかし、定着を高速化するほ
ど光沢がない画質となってしまうという欠点を有してい
る。
【0004】この問題を解決する技術として、例えば特
願平8−155615号においては、カラートナー像の
単位面積当たりのトナー質量を調整している。また、特
願平8−222516号では、被記録媒体(用紙)の表
面処理を施している。さらに特公平7−38084号公
報では、非画像部に透明なトナーを用いることで、それ
ぞれ均一な高光沢を得ている。
【0005】しかしながら、一般に異なった記録方法で
は、使用する色材の違いや画像構造の違いによって色の
再現範囲(Color gamut)が異なるため、光
沢感だけではなく色調の違いを補正することも必要とな
る。例えば、常用される銀塩写真とオフセット印刷では
マゼンタ色材の反射光の分光スペクトルの違いにより、
500nm以下の青色成分については、銀塩写真が広い
再現範囲を持ち、700nm以上の赤色成分については
オフセット印刷が広くまたシャープな分光特性をもつ。
そのため、感覚的には「抜けるような青空」については
銀塩写真が、「鮮やかな赤い花」ならオフセット印刷が
それぞれ良好な再現性を持っている。したがって、オフ
セット印刷で「抜けるような青空」が必要な場合、特色
処理を用いて色再現域を拡大するなどの方法が取られて
いる。
【0006】図13は、従来の電子写真方式の画像形成
装置による出力と銀塩写真による出力の色再現範囲の一
例を示すグラフ、図14は、同じくイエロー、マゼン
タ、シアンの各色の分光反射率の一例を示すグラフ、図
15は、同じく2次色の分光反射率の一例を示すグラフ
である。図中、破線で示されているグラフが銀塩写真の
場合を表わし、実線で示されているグラフが電子写真方
式の画像形成装置による出力画像の場合を表している。
なお、ここでの測定はD50光源2度視野によるもので
ある。また、電子写真方式の画像形成装置で用いられて
いる色材は、オフセット印刷で多く用いられているもの
であり、色再現範囲も通常のオフセット印刷とほぼ同等
である。ここでは出力モードとして、写真モードが選択
されたものとする。
【0007】図13に示すように、電子写真方式の画像
形成装置による出力と銀塩写真の色再現範囲を比較する
と、点線で囲んで示したL* =20、a* =30、b*
=−40を中心とした濃いブルーの領域で電子写真方式
の画像形成装置の色再現範囲は銀塩写真よりも狭くなっ
ていることがわかる。これは、図14に示す電子写真方
式の画像形成装置のマゼンタ色材の分光反射率が、銀塩
写真に比較して特に400〜500nmの波長域成分が
少ないために生じている現象である。単純に考えた場
合、マゼンタの色材を銀塩写真のもので置き換えれば濃
いブルーの領域のスペクトルを強くすることができる。
しかしこの場合には、図15に見られるように赤の領域
では銀塩写真の場合にグラフの立ち上がりが悪い。すな
わち、銀塩写真のマゼンタの色材では、2次色の赤の領
域において波長600nm以下の不要な反射が発生し、
また600nm以上の必要な周波数スペクトルが減少す
るため、赤の領域での彩度低下を招き、印刷で必要な再
現域を確保できない。従って、ブルーの領域と赤の領域
の再現性を確保するためには現有の色材のみでは不可能
であることが分かる。
【0008】一方、近年目覚しく発展しているインクジ
ェット方式のプリンタでは、インクまたは用紙に蛍光剤
を含有させることで、色再現域を拡大する方法も取られ
ている。しかし、用紙中に蛍光剤を含有させた場合、用
紙が青く色づいてギスギスして見えたり、視覚的には用
紙との色の違いを検出することから効果も低いなど、問
題点が多い。また、従来から用いられている発色トナー
内に蛍光剤を含有させる方法では、場合により不必要な
分光スペクトルが発生し、不自然な出力となるため、使
用に際しては問題となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、不必要な分光スペクトルを
発生させずに必要な色再現範囲を確保し、良好な色再現
による画質向上を実現したカラー画像形成装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、通常のカラー
画像を形成するために用いられるトナーと、それ以外に
色特性を変化させる付加トナーを用いて画像を形成す
る。付加トナーとしては、例えば400〜500nmに
分光反射率のピークをもつ色材や蛍光物質などを透明ト
ナーに混ぜて用いることができる。このような付加トナ
ーのトナー量は、画像処理手段において入力された信号
を複数色の画像出力信号に変換する際に、入力された信
号の色特性に基づいて決定する。例えば上述のように従
来の電子写真方式の画像形成装置では再現できなかった
濃いブルーを再現する際には、この濃いブルーの領域に
ついて付加トナーを用い、良好なブルーの色再現を行な
う。また、レッドの領域については付加トナーを用い
ず、不要な分光スペクトルの発生を防止して高彩度のレ
ッドを再現する。このようにして必要な色再現範囲を確
保し、良好な色再現を行なって画質を向上させることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のカラー画像形成
装置の実施の一形態を示す概略ブロック構成図である。
図中、1は画像判定部、2は画像処理部、3は画像形成
部、11は色空間変換部、12はモード判定部、13は
色変換特性決定部、14は色変換部、15は階調特性補
正部、16はスクリーンジェネレータである。画像判定
部1は、入力されたデータを解釈し、入力画像と出力モ
ードを画像処理部2に送る。画像処理部2は、入力画像
に対して出力モードに応じて色変換や他の画像処理を行
なった後、画像形成部3で用いる各色の出力信号に変換
する。画像形成部3では、画像処理部2から出力される
各色ごとの出力信号に応じて出力画像を形成する。この
例では、画像形成部3はイエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(C)の3色に付加トナー(T)を加え
た4色、あるいはそれに加えてブラック(K)の5色に
よって画像を形成する。
【0012】画像処理部2の色空間変換部11は、画像
判定部1から受け取った入力画像の色空間を、以降の処
理で必要とされる色空間(以下、システム色空間と呼
ぶ)に変換する。モード判定部12は、画像判定部1か
ら受け取った出力モードに関する情報を判定し、色変換
特性を切り換えるための情報を色変換特性決定部13に
送る。色変換特性決定部13は、モード判定部12から
の情報に基づいて、色変換のためのパラメータを色変換
部14へ送る。特に、モードに応じた付加トナー量の調
整や、それに応じた他の色のトナー量の調整を行なうた
めのパラメータを色変換部14へ送る。色変換部14
は、色変換特性決定部13から送られてくるパラメータ
をもとに、色空間変換部11から送られてきた画像信号
について色変換処理を行なう。ここでは一例として、シ
ステム色空間の画像信号から4つの色信号Y,M,C,
Kと付加トナー量を示すTの5つの信号に変換する。階
調特性補正部15は、色変換部14で変換された各色信
号に対して階調補正処理を行ない、色信号Y’,M’,
C’,K’,T’に変換する。補正された色信号は画像
形成部3に送られ、出力画像が形成される。
【0013】図2は、本発明のカラー画像形成装置の実
施の一形態における色変換部および色変換特性決定部の
一例を示すブロック構成図である。図中、21は色相判
定部、22は第1の色補正部、23は第2の色補正部、
24は色重み関数発生部、25はモード関数である。色
変換部14は色相判定部21、第1の色補正部22、第
2の色補正部23、色重み発生部24を有している。
【0014】色相判定部21は、画像信号のメトリック
色相角H°を計算するものである。メトリック色相角H
゜は、入力画像信号のシステム値からマトリックス計算
または、ルックアップテーブルにより直接求めることが
できる。第1の色補正部22は、色空間変換部11で変
換された3次元のシステム色空間の画像信号を、Y,
M,C,Kの4色の画像信号に変換するものであり、一
般的な墨版生成回路で構成される。第2の色補正部23
は、Y,M,C,Kの4色の画像信号から付加トナーT
の信号を生成する。第2の色補正部23に必要な情報は
色重み発生部24から渡される色重みα、及び色変換特
性決定部13から得ることができる。色重み発生部24
は、色相判定部21から与えられる入力画像信号の色相
角をもとに、例えば色重み関数を用いて色重みαを出力
する。色変換特性決定部13は、ここではモード関数2
5を有しており、モード判定部12から入力される出力
モードに対応したパラメータを第2の色補正部23に対
して出力する。
【0015】具体例として、ブルー、すなわち、マゼン
タ、シアンの混在領域においてブルーの付加トナーによ
って、マゼンタ、シアンのトナーを置き換える場合を考
える。上述のように写真を出力する場合、銀塩写真に比
べてブルーの再現性に欠けていた。そのため、写真を出
力する際にはブルーの再現性を向上させるため、ブルー
の付加トナーを用い、マゼンタ、シアンのトナーをその
分だけ少なくする。また、赤の再現性を低下させないよ
うに、マゼンタのトナー量が多い場合でもブルー以外の
場合にはブルーの付加トナーを用いないように色変換す
る。
【0016】図3は、色重み関数の一例を示すグラフ、
図4は、第2の色補正部の具体的な動作の説明図であ
る。色重み発生部24は、例えば図3に示すような色重
み関数を保持しており、色相判定部21から与えられる
色相角H゜に応じて色重みαを出力する。ここでは、色
重みαは出力画像の色再現性にあわせて、ブルーすなわ
ち色相角300度で最大値1となり、シアン(色相角2
40度)以下と、マゼンタ(色相角360度)以上では
0となる。このような色重みαを第2の色補正部23に
渡す。色重み関数は、関数式として保持し、必要に応じ
て色重みαを算出してもよいし、テーブルとして色重み
αを保持してもよく、種々の実現方法を適用することが
できる。
【0017】第2の色補正部23は、上述のように色変
換特性決定部13からのパラメータによってその動作が
切り換えられる。ここでは色変換特性決定部13内のモ
ード関数25は、写真または印刷の2つのモードに対応
したパラメータを出力するものとする。上述のように写
真を出力する場合、銀塩写真に比べてブルーの再現性に
欠けているので、写真モードの場合に付加トナーを用い
るような色変換が行なわれるように、パラメータを出力
する。もちろん、さらに多くのモードを有し、設定する
パラメータを切換えあるいは混在させることも可能であ
る。また、被記録媒体の特性、例えば光沢などを考慮し
てパラメータを設定してもよい。
【0018】第2の色補正部23は、写真モードにおい
ては、図4に示すように色重み発生部24の出力する色
重みαをもとに T =α*min(M,C) M’=M−T C’=C−T を演算する。色重みαが図3に示すような値を取ること
から、結果としてブルーの領域だけがブルーの付加トナ
ーで置き換えられ、レッド、イエロー、グリーンなどの
領域には付加トナーが存在せず、良好な色再現が可能と
なる。実装時の回路には、一般に使用されているUCR
回路を変更して使用可能である。
【0019】なお、上述の第2の色補正部23における
演算式は一例であって、他の演算式を設定することもで
きる。この具体例ではモードが2つしかないので、上述
の演算を行なうか否かを色変換特性決定部13からのパ
ラメータによって設定したが、演算式中で色変換特性決
定部13からのパラメータの値を用いるような式を設定
して、モードによって付加トナーの使用量を増減するよ
うに色補正することも可能である。
【0020】図5は、本発明のカラー画像形成装置の実
施の一形態を示す画像形成部の概略構成図である。図
中、31はレーザスキャナ走査部、32−1〜32−5
は感光体、33−1〜33−5は帯電器、34−1〜3
4−5は現像器、35−1〜35−5は転写器、36は
中間転写体、37,38は加圧加熱ロール、39は冷却
装置、40は用紙トレイ、41は給紙装置である。画像
形成部3では、画像処理部2から送られてくる各色信号
に基づいて、例えば図2に示すような構成によって用紙
上に出力画像を形成する。
【0021】画像処理部2から送られてくる各色信号
は、スクリーンジェネレータ16においてスクリーン処
理が施され、これに基づいてレーザスキャナ走査部31
が駆動される。各色信号に対応して感光体32−1〜3
2−5が設けられており、帯電器33−1〜33−5に
よって帯電された後、レーザスキャナ走査部31によっ
てレーザ光が照射されて感光体32−1〜32−5上に
静電潜像を形成する。現像器34−1〜34−5によっ
てそれぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)、K(ブラック)、T(付加トナー)の各トナー像
を感光体32−1〜32−5上に形成する。このトナー
像は転写器35−1〜35−5によって順次中間転写体
36に転写され、各色のトナー像が中間転写体36上に
形成される。
【0022】一方、用紙トレイ40から給紙装置41に
よって用紙が給送される。加圧加熱ロール37,38に
よって中間転写体36と用紙とを挟圧して密着させ、ま
た加熱する。この密着状態のまま、冷却または放熱さ
せ、その後、中間転写体36から用紙をトナー像ととも
に分離して、出力画像を得る。
【0023】図6は、付加トナーの一具体例における反
射率スペクトルを示すグラフである。付加トナーを用い
ること自体は、例えば上述の特公平7−38084号公
報にも記載されており、この文献の場合には無色透明な
トナーを用いている。ここでは具体例として、この無色
透明なトナーにトナー顔料として群青300を混入させ
た。これによって、図6に示すように400〜500n
m域での反射スペクトルを向上させている。
【0024】図7は、本発明の画像形成装置の実施の一
形態によって形成された出力画像と銀塩写真の画像との
色再現範囲の一例を示すグラフである。具体的に写真モ
ードにおいて図3に示すような色重み関数を用い、図4
に示すような色変換処理を行ない、図6に示すような反
射率スペクトルを有する付加トナーを用いて画像を形成
した場合について、形成された出力画像の色再現範囲を
図7に実線で示している。図6に示すような反射率スペ
クトルを有する付加トナーを用いて画像を形成した場
合、最大濃度における色度座標はL* =22,a* =3
4.5,b* =−61.5となる。図7と図13とを比
較してわかるように、点線で示すブルーの領域における
色再現範囲が大幅に拡大されており、銀塩写真のブルー
の領域をほぼ網羅することができる。
【0025】なお、付加トナーは上述の特公平7−38
084号公報に記載されているように線幅の拡大を防止
する目的にも用いることができる。図6に示すようにブ
ルーの顔料を混入しているため、付加トナーの付加され
た部分は多少は青みがかる。しかし、図6に示すような
反射率スペクトルでは青みはわずかである。また線幅の
拡大のために付加する付加トナー量はわずかであるた
め、ほとんど視認できない程度である。このように無色
透明のトナーにブルーの顔料を混入させることによっ
て、線幅の拡大を防止するとともに色再現性を向上させ
ることができる。また、無色透明の付加トナーを用いて
いた画像形成部の構成をそのまま用い、装置を大型化す
ることなく色再現性を向上させることができる。
【0026】もちろん、付加トナーとしては、無色透明
のトナーにブルーの顔料を混入させたものに限らず、ブ
ルーのトナーを用いてもよい。その場合、無色透明のト
ナーを別に用意してももちろんよい。
【0027】また、付加トナーとして用いるトナー顔料
は上述の具体例に限定されるものではなく、種々の色材
を用いることができる。別の例として、蛍光顔料を含ん
だ透明トナーを付加トナーとすることもできる。図8
は、付加トナーとして蛍光顔料を用いた場合のイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色の分光反射率の一例を示す
グラフ、図9は、同じく2次色の分光反射率の一例を示
すグラフである。図中、実線は付加トナーを加えない場
合を示し、破線は付加トナーをマゼンタトナーまたはシ
アントナーと等量加えた場合を示している。具体的な蛍
光顔料として、400nm以下の光源によって430〜
440nmを中心に励起されるものを使用した。この場
合、測定条件によって異なるが、Xrite(登録商
標)の測色計で測定した各色トナーの分光反射率分布は
図8に示すようになる。特にマゼンタにおいては図14
に示したグラフと比較してわかるように、蛍光顔料を使
用した付加トナーを用いることによって銀塩写真の場合
のマゼンタの反射率スペクトルとほぼ同様の反射率スペ
クトルが得られている。
【0028】さらに、写真モードの場合、ブルー入力時
およびマゼンタ入力時、シアン入力時のみ蛍光顔料を使
用した付加トナーを加えるように色補正を行なうことに
よって、図8に示すイエローや、図9に示すレッド、グ
リーンなどの色再現には影響を与えないようにすること
ができる。
【0029】図10は、本発明の画像形成装置の実施の
一形態において付加トナーに蛍光顔料を含ませた場合の
出力画像と銀塩写真の画像との色再現範囲の一例を示す
グラフである。図10に示すように、蛍光顔料を含む付
加トナーを用いた場合、点線で囲んだブルーの領域は銀
塩写真とほぼ同等の色再現が可能となり、全体の色再現
範囲も、イエローの領域の一部を除き、銀塩写真の色再
現域をほぼ包含することができた。
【0030】図11は、蛍光顔料を含む付加トナーを用
いる場合の色重み関数の一例を示すグラフ、図12は、
同じく第2の色補正部の具体的な動作の説明図である。
上述のようにブルー入力時およびマゼンタ入力時、シア
ン入力時のみ蛍光顔料を使用した付加トナーを加える場
合には、画像処理部2においてそれを実現するための色
補正を行なう。具体的には、まず色重み発生部24にお
ける色重み関数を図11に示すように変更する。図11
に示した色重み関数は、シアン(色相角244度),ブ
ルー(色相角298度),マゼンタ(色相角340度)
の領域で色重みαの値が1となり、レッド(色相角40
度),イエロー(色相角95度),グリーン(色相角1
65度)の領域で色重みαが0となるように設定してい
る。
【0031】また、第2の色補正部23は図12に示す
ように T=α*Min(M,C) の変換のみを行なう。蛍光顔料を用いた場合、他のトナ
ー量には影響を与えないため、付加トナー量だけシアン
やマゼンタのトナー量を減らす必要はない。このような
色補正処理を実装する際の回路には、いわゆるスケルト
ンブラック生成回路が使用可能である。
【0032】上述の実施の一形態では、Y,M,C,K
に付加トナーTを加えた5つのトナーによって画像を形
成する場合を示したが、本発明はこれに限らず、Kトナ
ーを含まないシステムや、付加トナーT以外の5つ以上
のトナーを用いるシステムにおいても適用することがで
きる。また、図5では使用するトナーの数だけ感光体お
よび帯電器、現像器、転写器等を設け、中間転写体36
に転写する方式の画像形成部3の構成を示したが、これ
に限らず、例えば感光体、帯電器、転写器が1つで、現
像器で使用するトナーを切り換える方式や、これらの方
式において中間転写体36を用いずに直接用紙に画像を
形成する方式など、種々の方式の構成を画像形成部に適
用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、色特性を変化させる付加トナーを備え、入力
された画像信号の色特性に基づいて、付加トナー量を補
正することによって、不要な分光スペクトルが発生する
ことなく色再現範囲を拡大し、良好な色再現を行なって
画質を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー画像形成装置の実施の一形態
を示す概略ブロック構成図である。
【図2】 本発明のカラー画像形成装置の実施の一形態
における色変換部および色変換特性決定部の一例を示す
ブロック構成図である。
【図3】 色重み関数の一例を示すグラフである。
【図4】 第2の色補正部の具体的な動作の説明図であ
る。
【図5】 本発明のカラー画像形成装置の実施の一形態
を示す画像形成部の概略構成図である。
【図6】 付加トナーの一具体例における反射率スペク
トルを示すグラフである。
【図7】 本発明の画像形成装置の実施の一形態によっ
て形成された出力画像と銀塩写真の画像との色再現範囲
の一例を示すグラフである。
【図8】 付加トナーとして蛍光顔料を用いた場合のイ
エロー、マゼンタ、シアンの各色の分光反射率の一例を
示すグラフである。
【図9】 付加トナーとして蛍光顔料を用いた場合の2
次色の分光反射率の一例を示すグラフである。
【図10】 本発明の画像形成装置の実施の一形態にお
いて付加トナーに蛍光顔料を含ませた場合の出力画像と
銀塩写真の画像との色再現範囲の一例を示すグラフであ
る。
【図11】 蛍光顔料を含む付加トナーを用いる場合の
色重み関数の一例を示すグラフである。
【図12】 蛍光顔料を含む付加トナーを用いる場合の
第2の色補正部の具体的な動作の説明図である。
【図13】 従来の電子写真方式の画像形成装置による
出力と銀塩写真による出力の色再現範囲の一例を示すグ
ラフである。
【図14】 従来の電子写真方式の画像形成装置による
出力と銀塩写真による出力のイエロー、マゼンタ、シア
ンの各色の分光反射率の一例を示すグラフである。
【図15】 従来の電子写真方式の画像形成装置による
出力と銀塩写真による出力の2次色の分光反射率の一例
を示すグラフである。
【符号の説明】
1…画像判定部、2…画像処理部、3…画像形成部、1
1…色空間変換部、12…モード判定部、13…色変換
特性決定部、14…色変換部、15…階調特性補正部、
16…スクリーンジェネレータ、21…色相判定部、2
2…第1の色補正部、23…第2の色補正部、24…色
重み関数発生部、25…モード関数、31…レーザスキ
ャナ走査部、32−1〜32−5…感光体、33−1〜
33−5…帯電器、34−1〜34−5…現像器、35
−1〜35−5…転写器、36…中間転写体、37,3
8…加圧加熱ロール、39…冷却装置、40…用紙トレ
イ、41…給紙装置。
フロントページの続き (72)発明者 高松 雅広 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 岩岡 一浩 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された信号を複数色の画像出力信号
    に変換する画像処理手段、該画像処理部で変換された画
    像出力信号によりカラー画像を形成する画像形成手段を
    有するカラー画像形成装置において、前記画像形成手段
    は、各色の前記画像出力信号に応じて像担持体上あるい
    は被記録媒体上に通常のカラー画像を形成するために用
    いられるトナーを用いてトナー像を形成する複数のトナ
    ー像形成手段と、通常のカラー画像を形成するために用
    いられるトナー以外に色特性を変化させる付加トナーに
    よるトナー像を形成する付加トナー像形成手段と、像担
    持体上あるいは被記録媒体上に形成されたトナー像を被
    記録媒体に定着させる定着手段を有し、前記画像処理手
    段は、入力された信号を複数色の画像出力信号に変換す
    る際に、入力された信号の色特性に基づいて前記付加ト
    ナー像形成手段でトナー像を形成する際の付加トナー量
    を決定することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記付加トナーは、400〜500nm
    に分光反射率のピークをもつことを特徴とする請求項1
    に記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記付加トナーは、蛍光物質を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記付加トナーは、透明トナーに色特性
    を変化させる物質が混入されたものであることを特徴と
    する請求項2または3に記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段は、入力された信号の
    青成分に応じて付加トナー量を変化させることを特徴と
    する請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 出力モードとして複数のモードを有し、
    前記画像処理手段は、該出力モードに応じて付加トナー
    量を決定することを特徴とする請求項1に記載のカラー
    画像形成装置。
JP21348397A 1997-08-07 1997-08-07 カラー画像形成装置 Expired - Fee Related JP3671996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21348397A JP3671996B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 カラー画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21348397A JP3671996B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 カラー画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1152660A true JPH1152660A (ja) 1999-02-26
JP3671996B2 JP3671996B2 (ja) 2005-07-13

Family

ID=16639954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21348397A Expired - Fee Related JP3671996B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 カラー画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3671996B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017719A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Casio Electronics Co Ltd 蛍光トナー、印刷方式、印刷機
JP2007133142A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Fuji Xerox Co Ltd 複写装置および複写方法
JP2007279267A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008525851A (ja) * 2004-12-22 2008-07-17 イーストマン コダック カンパニー タンデム方式カラー静電式プリンタを用いた印刷
JP2008287239A (ja) * 2007-04-17 2008-11-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 静電荷像現像用マゼンタトナーおよびその製造方法、並びに画像形成方法
JP2011164160A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成制御装置、及びプログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008525851A (ja) * 2004-12-22 2008-07-17 イーストマン コダック カンパニー タンデム方式カラー静電式プリンタを用いた印刷
JP4842969B2 (ja) * 2004-12-22 2011-12-21 イーストマン コダック カンパニー タンデム方式カラー静電式プリンタを用いた印刷
JP2007017719A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Casio Electronics Co Ltd 蛍光トナー、印刷方式、印刷機
JP2007133142A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Fuji Xerox Co Ltd 複写装置および複写方法
JP2007279267A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008287239A (ja) * 2007-04-17 2008-11-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 静電荷像現像用マゼンタトナーおよびその製造方法、並びに画像形成方法
JP2011164160A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成制御装置、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3671996B2 (ja) 2005-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7097270B2 (en) Color image forming apparatus and method for controlling color image forming apparatus
US9002108B2 (en) Color processing device that converts combination of colors into larger number of combination of colors, color processing method, and storage medium
US8599432B2 (en) Spot color printing with non-standard gamuts achieved with process set point adjustment
US4924323A (en) Tonal conversion method for pictures
EP2600202A2 (en) Image forming apparatus
US8958123B2 (en) Image forming apparatus
JP5959815B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
US5790282A (en) Apparatus and method for adjusting color image by changing saturation without changing brightness
US10397447B2 (en) Image processing apparatus for measuring colorimetric values of a color image having glittering characteristics from a plurality of directions
JPH1028229A (ja) 画像形成装置
JP4228620B2 (ja) 画像形成装置
JP2010092053A (ja) 画像印刷方法
JP3671996B2 (ja) カラー画像形成装置
US20180367705A1 (en) Color conversion device, image forming apparatus, and non-transitory computer readable medium
US8164790B2 (en) Methods of reducing grain and texture in a printed image
US9256152B2 (en) Image processing apparatus and method having viewing-density priority and color material saving modes
JP2006106713A (ja) 電子写真画像記録装置及び画像処理装置
JP4214349B2 (ja) 画像形成装置
JP2013080181A (ja) 画像形成装置
JP2005175585A (ja) 画像形成装置
JP2002305662A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像形成方法
JP3306875B2 (ja) 画像形成装置
JP3245883B2 (ja) 画像形成装置
JP2006080834A (ja) 画像形成装置
JPH11231601A (ja) カラー画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees