JP2002305662A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像形成方法 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像形成方法

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JP2002305662A
JP2002305662A JP2001105098A JP2001105098A JP2002305662A JP 2002305662 A JP2002305662 A JP 2002305662A JP 2001105098 A JP2001105098 A JP 2001105098A JP 2001105098 A JP2001105098 A JP 2001105098A JP 2002305662 A JP2002305662 A JP 2002305662A
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Masanori Minami
雅範 南
Makio Goto
牧生 後藤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規制の不要な画素に対する総量規制を回避し
て、画像濃度の低下を防止することができ、画像処理速
度を向上することができる画像処理装置、画像形成装
置、画像処理方法及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 カラー画像処理装置2の総量規制部18
は、画像メモリ21、加算器22、比較器23、及び補
正処理部24を備え、画像データから、注目画素とこの
注目画素の周辺に位置する複数の画素とからなるブロッ
クを抽出し、注目画素における色値の総和と第1基準値
とを比較するとともに、ブロック内の全画素における色
値の総和と第2基準値とを比較し、これらの比較結果に
基づいて、注目画素における色値の総和を第1基準値内
に抑えるか否かを判定し、第1基準値内に抑える判定が
なされたとき、注目画素における色値の総和を第1基準
値以下に抑える総量規制処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、画
像形成装置、画像処理方法及び画像形成方法に関し、詳
細には、印刷に使用する色材の量を抑制するための画像
処理装置及び画像処理方法と、これらを利用する画像形
成装置及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタや複写機等の印刷装置に
おける印刷処理の際、トナーやインク等の色材の使用量
が多過ぎると、画質や印刷装置に悪影響を与えることが
知られている。例えば、電子写真方式の印刷装置におい
てトナーを多く使いすぎると、定着不良や転写不良(色
むら)の起こる可能性が高くなる。また、インクジェッ
ト方式の印刷装置において多量のインクを使用すると、
全てのインクがシート(記録紙)に吸収されずに、滲み
が生じてしまう。
【0003】また、このような問題は、1つの画素を描
画するために使用する色材の総量を、所定値以下に抑え
ること(総量規制)で解決できることが知られている。
このカラー印刷装置に関する総量規制については、従
来、様々な提案が成されている。例えば、特開昭61−
290060号公報には、インクジェットプリンタのた
めの総量規制に関する技術が記載されている。
【0004】上記公報記載のプリンタは、入力データに
応じて、3色(Y,M,C)のインクを用いてカラー画
像を形成するものである。そして、入力データにおいて
定められるインク総量(3色のインクの総量)が規定値
を超える場合、各色のインクを、一定の比率で減少させ
るように設定されている。すなわち、この技術では、イ
ンク総量の規定値をMx、入力データにおいて定められ
た各色のインク量をCa・Ma・Yaとし、Mxと(C
a+Ma+Ya)とを比較するように設定されている。
【0005】このとき、『Mx<(Ca+Ma+Y
a)』となる場合、『(Ca+Ma+Ya)×k=M
x』となるk(<1)を求める。そして、印刷に使用す
る各インクの量を、それぞれkCa,kMa,kYaに
変更するようになっている。このように、この従来技術
では、各色のインクの量を一定の比率kで減少させるた
め、色相を変化させずに総量規制を行える。
【0006】また、特開平9−261492号公報に
は、4色(Bk,Y,M,C)のインクを用いるプリン
タにおいて、特開昭61−290060号公報と同様
に、各色のインク量をCa・Ma・Ya・Kaとし、M
axと(Ca+Ma+Ya+Ka)とを比較するように
設定されている。
【0007】このとき、『Max<(Ca+Ma+Ya
+Ka)』となる場合、『t=(Max−Ka)/(C
a+Ma+Ya)』となる係数tを求め、印刷に使用す
る各インク量を、tCa,tMa,tYa,Kaと変更
する。この手法を用いて色補正の予測式を作るためのパ
ッチデータを作成すると、K信号を一定に保ちながらC
MY信号を減少させるため、明度の低いパッチデータを
減らすことがなく、低明度領域で高精度の予測式が作成
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の総量規制を用いた画像形成方法にあっては、
以下のような問題点があった。実際の印刷処理において
問題となる色材量は、画素毎の色材量よりも、むしろ、
ある程度の面積を有する領域内において使用される色材
の総量である。例えば、電子写真方式のプリンタでは、
定着装置において、トナーの透明度などを保ち適切にト
ナーを溶かすために、定着を行う温度を適切な範囲に保
つよう制御されている。しかし、紙等の記録媒体に付着
しているトナー量が多くなりすぎるとトナー全体に充分
な熱エネルギーが伝わらなくなり、トナーを適切に溶か
すことができずに定着不良を生じる。したがって、定着
不良を防止するために、1cm2当たりの色材量(トナ
ー量)に上限を設定している。
【0009】このように、ある領域に多くのトナーがあ
ることで定着不良が生じるが、各画素が総量規制値を超
えたからといって、その画素に対して総量規制を行う必
要があるわけではない。すなわち、1つの画素の色材量
が規定値を超えていても、その周囲にある画素の色材量
が少ない場合には、総量規制を行う必要はない。
【0010】ところが、従来技術では、画素単位で総量
規制を行っているため、規制の不要な画素(例えば、孤
立点となる画素や、細線を形成する画素)に対しても総
量規制を行ってしまう。このため、画像濃度を不要に低
下させてしまうという問題があった。
【0011】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであって、規制の不要な画素に対する総量規制を
回避して、画像濃度の低下を防止することができ、画像
処理速度を向上することができる画像処理装置、画像形
成装置、画像処理方法及び画像形成方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、画像データの色値の総和が基準値以上である場合、
該色値の総和を前記基準値内に抑える処理を施す総量規
制手段を備える画像処理装置において、前記総量規制手
段は、画像データから抽出された注目画素と該注目画素
の周辺に位置する複数の画素とからなるブロック領域に
対して、前記注目画素における色値の総和と第1基準値
とを比較するとともに、前記ブロック領域内の全画素の
色値の総和と第2基準値を比較する比較手段と、前記比
較手段での比較結果に基づいて、前記注目画素における
色値の総和を第1基準値内に抑えるか否かを判定する判
定手段と、前記判定手段により色値の総和を第1基準値
内に抑える判定がなされたとき、前記注目画素における
色値の総和を前記第1基準値内に抑える総量規制処理を
行う補正処理手段とからなることを特徴としている。ま
た、より好ましくは、前記画像データに空間フィルタ処
理を施す空間フィルタ処理手段を備え、前記総量規制手
段が、前記空間フィルタ処理手段の後段に設置されるも
のであってもよい。
【0013】他の観点において本発明は、上記画像処理
装置が画像処理部に用いられている画像形成装置であ
る。また、より好ましくは、同一の原稿に対して複数枚
の画像形成を行う場合、前記総量規制手段は、注目画素
の色値の総和を前記第1基準値内に抑える処理を行うも
のであってもよい。
【0014】本発明の画像処理方法は、画像データの色
値の総和が基準値以上である場合、該色値の総和を前記
基準値内に抑える総量規制処理を行う画像処理方法にお
いて、画像データから抽出された注目画素と該注目画素
の周辺に位置する複数の画素とからなるブロック領域に
対して、前記注目画素における色値の総和と第1基準値
とを比較するとともに、前記ブロック領域内の全画素の
色値の総和と第2基準値とを比較する第1の工程と、前
記第1の工程の比較結果に基づいて、前記注目画素にお
ける色値の総和を第1基準値内に抑えるか否かを判定す
る第2の工程と、前記第1基準値内に抑える判定がなさ
れたとき、前記注目画素における色値の総和を前記第1
基準値内に抑える総量規制処理を行う第3の工程とを有
することを特徴としている。本発明の画像形成方法は、
上記画像処理方法を含む画像形成方法であって、前記第
3の工程では、同一の原稿に対する複数枚の画像形成を
行う場合、注目画素の色値の総和を前記第1基準値内に
抑える処理を行うことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な画像処理装置及び画像形成装置の実施の形
態について詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態のカラー画像処理装置と、これを備えるカラーデジタ
ル複写機の構成を示すブロック図である。本実施の形態
は、カラーデジタル複写機に適用した例である。
【0016】図1において、カラーデジタル複写機(画
像形成装置)10は、カラー画像入力装置であるスキャ
ナ部1、カラー画像処理装置(画像処理装置)2、カラ
ー画像出力装置であるプリンタ部3(画像形成部)、及
び操作パネル4を備えて構成される。
【0017】スキャナ部1は、光走査ユニット,原稿載
置台,CCD(Charge Coupled Device)等を備えてい
る。そして、原稿からの反射光像をCCDによって読み
取り、RGB(R:赤,G:緑,B:青)のアナログ画
像データ(A−RGBデータ)を出力する。
【0018】カラー画像処理装置2は、スキャナ部1か
ら出力されたA−RGBデータに基づいて、原稿画像に
応じたCMYKのデジタル画像データ(CMYKデー
タ)を出力する。プリンタ部3は、電子写真方式のプリ
ンタであり、4つの感光体及び定着器(図示略)を備え
ている。そして、CMYKデータに応じた静電潜像を各
感光体に形成し、これらをシート(記録紙)に転写・定
着させることで、画像を印刷する。操作パネル4は、液
晶ディスプレイからなる表示画面、設定ボタン、テンキ
ー等(全て図示略)を備えている。そして、ユーザの指
示を受け付けるとともに、ユーザに対し、印刷処理結果
を示す機能を有している。
【0019】次に、カラー画像処理装置2の詳細な構成
について説明する。図1に示すように、カラー画像処理
装置2は、A/D(アナログ/デジタル)変換部11、
シェーディング補正部12、入力階調補正部13、領域
分離処理部14、色補正部15、黒生成下色除去部1
6、空間フィルタ処理部17(空間フィルタ処理手
段)、総量規制部18(総量規制手段)、出力階調補正
部19、及び階調再現処理部20を備えて構成される。
【0020】A/D変換部11は、A−RGBデータ
を、デジタルのRGBデータ(D−RGBデータ)に変
換する。シェーディング補正部12は、D−RGBデー
タから、スキャナ部1の照明系,結像系,撮像系で生じ
る各種の歪みを取り除く処理を施す。入力階調補正部1
3は、シェーディング補正部にて処理されたD−RGB
データ(RGBの反射率データ)のカラーバランスを整
えるとともに、カラー画像処理装置2の入力階調補正部
以降の処理で扱いやすいデータ(濃度データ等)に変換
する処理を施す。
【0021】領域分離処理部14は、D−RGBデータ
(濃度データ)に応じた画像(原稿画像)中の各画素
が、文字領域,網点領域,写真領域の何れに属するのか
を判断するものである。そして、領域分離処理部14
は、判断結果に基づき、各画素の属する領域を示す信号
(領域識別信号)を、色補正部15、黒生成下色除去部
16、空間フィルタ処理部17及び階調再現処理部20
に出力する。領域分離処理部14は、入力階調補正部1
3から出力されたD−RGBデータを、そのまま色補正
部15に出力する。
【0022】色補正部15は、D−RGBデータを、C
MY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)のデ
ジタルデータ(CMYデータ)に変換する。色補正部1
5は、色を忠実に再現するために、トナーの分光特性に
基づいた色濁りを取り除く処理を行う。この色濁りは、
C・M・Yの各トナーに不要吸収成分が含まれているこ
とに起因するものである。
【0023】黒生成下色除去部16は、CMYデータか
ら黒(K)データを生成する。また、黒生成下色除去部
16は、CMYデータからKデータを差し引いて、新た
なCMYデータを生成し、さらに、この新たなCMYデ
ータとKデータとから、CMYKからなる4色のデータ
(CMYKデータ)を生成する機能を有している。
【0024】空間フィルタ処理部17は、領域識別信号
に基づいて、CMYKデータに対してデジタルフィルタ
による空間フィルタ処理を行う。すなわち、空間フィル
タ処理部17は、CMYKデータの空間周波数特性を補
正して、出力画像のぼやけや粒状性劣化を防止する機能
を有している。
【0025】出力階調補正部19は、空間フィルタ処理
部17で処理されたCMYKデータをプリンタ部3の特
性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行
った後、階調再現処理部20に送り、階調再現処理部1
9で、最終的に画像を画素に分割してそれぞれの階調を
再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)
を行う。そして、階調再現処理部20から出力された画
像データは、一旦記憶部(図示せず)に記憶され、所定
のタイミングで読み出されてプリンタ部3に入力され
る。
【0026】なお、分離処理部14において文字領域と
判断された領域は、空間フィルタ処理部17において、
特に黒文字あるいは色文字としての再現性を高めるため
に、空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理によって、
高周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処
理部20においては、高域周波数の再現に適した高解像
度スクリーンでの二値化又は多値化処理がなされる。
【0027】また、網点領域に関しては、空間フィルタ
処理部17において、入力網点成分を除去するためのロ
ーパス・フィルタ処理が施される。そして、階調再現処
理部20では、階調再現性を重視したスクリーンでの二
値化又は多値化処理が行われる。写真領域に関しては、
階調再現処理部20にて、階調再現性を重視したスクリ
ーンでの二値化又は多値化処理が行われる。
【0028】次に、総量規制部18(総量規制手段)に
ついて説明する。総量規制部18は、画像中の1画素
(単位面積)当たりに用いられるトナーの総量(色材
料)を、基準値(総量規制値)を超えないように制御す
るためのものである。
【0029】ここで、総量規制値とは、1つの画素を描
画するためにこの値より多くのトナーを用いると、プリ
ンタ部3の定着装置や感光体に不具合を引き起こしてし
まう、換言すれば、次の印刷に支障をきたす程のトナー
を残留させてしまうような値のことである。なお、濃度
の高い場合(例えば、黒を多く含み、さらに、他の色も
含んでいるような場合)には、トナーの総量が多くな
る。したがって、一般に、濃度の高い画素には、総量規
制を行う必要があるといえる。
【0030】また、本カラーデジタル複写機10では、
総量規制値は、4色の合計で2.2mg/cm2となっ
ている。総量規制部18では、これらの値を基に総量規
制値を算出し、CMYKデータにおける4色の色値を制
限する。すなわち、本カラーデジタル複写機10では、
各色値は0〜255までの値で表されるが、上記の制限
2.2mg/cm2以内に収まるような1画素当たりの
色信号の上限値を予め求めておく。例えば、1画素当た
りの全色値が255の場合を400%とし、300%が
上限値に対応するとすると、4色の色値の合計が255
×300/100=765になる場合が総量規制値とな
る。
【0031】また、本カラーデジタル複写機10では、
図1に示すように、総量規制部18は、空間フィルタ処
理部17の後段に位置している。これは、総量規制部1
8を前段に配置すると、総量規制後の画像に対する強調
フィルタ処理(エッジ強調)により、各画素の濃度が、
総量規制値を再び超えてしまう可能性があるからであ
る。
【0032】図2は、上記総量規制部18の構成を示す
ブロック図である。図2において、総量規制部18は、
画像メモリ21、加算器22、比較器23(比較手
段)、及び補正処理部24(判定手段,補正処理手段)
を備えて構成される。
【0033】画像メモリ21は、空間フィルタ処理が施
されたCMYKデータを格納する。総量規制処理は、上
記CMYKデータのある注目画素を中心としたブロック
毎に総量規制を行うかどうかの判定を行う。画像メモリ
には、少なくともブロックを構成している画素数以上の
CMYKデータが含まれており、ある注目画素の処理が
終わった後に、注目画素を1画素移動させると共にブロ
ックも移動させる。総量規制処理を行うかどうかを判定
するブロックを空間フィルタ処理で使用されるフィルタ
マトリックスの大きさ以下に設定すると、空間フィルタ
処理に用いるメモリと画像メモリ21を共有させること
により、メモリの使用量を減少させることができる。
【0034】図3は、上記総量規制部18において処理
される注目画素とブロックとを示す図であり、1つのブ
ロックを示している。図3に示すように、各ブロック
は、注目画素を中心として、n×m(例えば、7×9)
の長方形の領域となっている。また、このようなブロッ
クは、CMYKデータにおける全画素について設定され
るようになっている。
【0035】加算器22は、CMYKデータにおける注
目画素の全色値を合計する。また、加算器22は、注目
画素を中心としたブロック内の、注目画素以外の画素
(周辺画素)の全色値の合計を計算する機能も有してい
る。この場合の周辺画素の色値は、総量規制処理前の値
を用いる。したがって、総量規制処理がなされた画素の
色値は画像メモリ21の別の領域に格納される。
【0036】比較器23は、注目画素における全色値の
合計値(注目色値)Tと、あらかじめ設定されている総
量規制値Th(第1基準値)とを比較する。また、比較
器23は、ブロック内の全画素(注目画素と周辺画素)
における全色値の合計値(ブロック色値)Taと、総量
規制値Thをn×m倍した値(ブロック規制値)Tha
(第2基準値)とを比較する機能も有している。そし
て、比較器23は、これらの比較結果を、後段の補正処
理部24に伝達するように設定されている。補正処理部
24は、比較器23から伝達された比較結果に基づい
て、注目画素に対する総量規制を行うか否かを判断し、
判断結果に基づいて総量規制を行う。
【0037】すなわち、補正処理部24は、(1)『注
目色値T>総量規制値Th,かつ,ブロック色値Ta>
ブロック規制値Tha』である場合、及び、(2)『注
目色値T>総量規制値Th,かつ,ブロック色値Ta<
ブロック規制値Tha,かつ,規制信号(後述)がO
N』の場合に、注目画素に対して総量規制を行う。ま
た、(3)『注目色値T<総量規制値Th』の場合、及
び、(4)『注目色値T>総量規制値Th,かつ,ブロ
ック色値Ta<ブロック規制値Tha,かつ,規制信号
がオフ』の場合に、総量規制を行わないように設定され
ている。
【0038】ここで、上記(2)(4)に示した規制信
号とは、同一の原稿に対する複数枚の複写処理(複数枚
コピー)を行うときに発生する信号(総量規制制御信
号)のことである。複数枚コピーは、ユーザによって、
図1に示した操作パネル4を介して指示されるものであ
る。
【0039】ここで、補正処理部24による総量規制の
方法について簡単に説明する。画素が3色(CMY)の
トナーで描画される場合、例えば特開昭61−2900
60号公報に記載の方法を用いることができる。注目画
素の色値(C値,M値,Y値)は、以下のαによって減
じられるように設定されている。 C’=αC M’=αM Y’=αY α=Th/(C+M+Y) …(1)
【0040】また、画素が4色(CMYK)のトナーで
描画される場合、例えば特開平9−261492号公報
に記載の方法を用いることができる。注目画素の色値
(C値,M値,Y値,K値)は、以下のβによって減じ
られる。 C’=βC M’=βM Y’=βY K’=K β=(Th−K)/(C+M+Y) …(2)
【0041】次に、総量規制部18による総量規制処理
の流れについて説明する。図4は、総量規制部18の動
作を示すフローチャートである。図中、Sはフローの各
ステップを示す。また、本処理は不図示のCPU(Cent
ral Processing Unit,判定手段)により制御される。
総量規制部18では、空間フィルタ処理部17からCM
YKデータが入力されると、これを一旦画像メモリ21
に蓄積する。そして、画像メモリ21から1つの注目画
素に設定されているブロックに着目する。
【0042】まず、ステップS1で上記ブロック内の全
画素における色値を読み出し、ステップS2で注目画素
のCMYKの合計値である注目色値Tを算出し、ステッ
プS3で注目領域のCMYKの合計値であるブロック色
値Taを算出する。次いで、ステップS4で比較器23
において、注目色値Tと総量規制値Thとが比較され
(第1の工程)、注目色値Tが総量規制値Th以下であ
ると判別した場合には本フローによる処理を終了する。
【0043】一方、注目色値Tが総量規制値Thより大
きいと判別された場合、ステップS5で比較器23にお
いて、ブロック色値Taとブロック規制値Thaとが比
較される(第1の工程)。ブロック色値Taがブロック
規制値Tha以下であると判別された場合、ステップS
6で規制信号がONであるか否かが判別される(第2の
工程)。規制信号がOFFである場合には、本フローに
よる処理を終了する。
【0044】規制信号がONである場合、あるいは、上
記ステップS5において、ブロック色値Taがブロック
規制値Thaよりも大きいと判別された場合、ステップ
S7で補正処理部24において、注目画素に対して総量
規制が行われ(第3の工程)、画像メモリ21に格納し
て本フローによる処理を終了する。
【0045】以上のように、本カラーデジタル複写機1
0では、カラー画像処理装置2の総量規制部18におい
て、CMYKデータより、注目画素と、この注目画素の
周辺に位置する画素とからなるブロックが抽出され、注
目色値Tとブロック色値Taとを算出するように設定さ
れている。そして、注目色値Tが総量規制値Thより大
きくても、ブロック色値Taがブロック規制値Thaよ
り小さい場合には、総量規制を回避するようになってい
る。これにより、規制の不要な画素(例えば、孤立点と
なる画素や、細線を形成する画素)に対する総量規制を
回避でき、画像濃度の不要な低下を防止できる。また、
余分な総量規制処理をしないことで、画像処理速度を向
上させられる。
【0046】また、カラー画像処理装置2は、CMYK
データに空間フィルタ処理を施す空間フィルタ処理部1
7が備えられているが、総量規制部18は、空間フィル
タ処理部17の後段に配置されている。これにより、エ
ッジ強調などの空間フィルタによる強調処理により濃度
が増加する部分に対しても、適切に総量規制処理を行え
る。また、本カラーデジタル複写機10では、同一の原
稿に対する複数枚の画像形成を行う場合、総量規制部1
8は、注目画素の色値の総和を注目色値Tに抑えるよう
に設定されている。
【0047】電子写真方式では、画像を複数回連続で出
力すると、注目色値Tが総量規制値Thより大きくて
も、ブロック色値Taがブロック規制値Thaより小さ
い、例えば縦の細線(記録媒体の搬送方向と同方向に形
成された細線)などが、定着装置(定着ローラ)の同じ
部分に繰り返し来る可能性がある。この場合、その部分
が定着ローラと接触し続けるため定着温度が低下し、定
着性が悪くなるおそれがある。
【0048】そこで、総量規制部18では、注目色値T
が総量規制値Th以上であり、ブロック色値Taの色値
の総和がブロック規制値Tha以下である場合であって
も、同じ画像を複数枚出力する場合には、注目画素に対
して総量規制を行うように設定されている。これによ
り、同じ画像を複数枚出力したとしても、定着不良等に
よる画質の低下を防止できる。
【0049】以上のように、本実施の形態のカラー画像
処理装置2の総量規制部18は、画像メモリ21、加算
器22、比較器23、及び補正処理部24を備え、画像
データから、注目画素とこの注目画素の周辺に位置する
複数の画素とからなるブロックを抽出し、注目画素にお
ける色値の総和と第1基準値とを比較するとともに、ブ
ロック内の全画素における色値の総和と第2基準値とを
比較し、これらの比較結果に基づいて、注目画素におけ
る色値の総和を第1基準値内に抑えるか否かを判定し、
第1基準値内に抑える判定がなされたとき、注目画素に
おける色値の総和を第1基準値以下に抑える総量規制処
理を行うようにしたので、従来例のように注目画素の色
値だけに基づいて総量規制を行うのではないため、規制
の不要な画素(例えば、孤立点となる画素や、細線を形
成する画素)に対する総量規制を回避でき、画像濃度の
低下を防止できる。また、余分な総量規制処理をしない
ことで、画像処理速度を向上することができる。
【0050】なお、上記実施の形態では、画像処理装置
及び画像形成装置をカラーデジタル複写機に適用した例
について説明したが、総量規制処理を施す装置及び方法
であればどのような装置及び方法でもよく、例えば、カ
ラープリンタ、電子写真複写機にも適用可能である。ま
た、上記カラーデジタル複写機を構成する各処理部、補
正部、フィルタ処理部等の種類、処理方法等は前述した
実施形態に限られない。
【0051】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、規制の不要な画素に対する総量規制を回避して、画
像濃度の低下を防止することができ、画像処理速度を向
上することができる画像処理装置、画像形成装置、画像
処理方法及び画像形成方法を実現することができる。具
体的には、以下のような効果を得ることができる。
【0052】すなわち、注目画素の色値だけに基づいて
総量規制を行うのではなく、注目画素の色値と、注目画
素を含むブロック内の全色値とに基づいて、注目画素の
総量規制を行うか否かを判断するので、規制の不要な画
素(例えば、孤立点となる画素や、細線を形成する画
素)に対する総量規制を回避でき、画像濃度の低下を防
止することができる。また、余分な総量規制処理をしな
いことで、画像処理速度を向上させることができる。
【0053】また、エッジ強調などの空間フィルタによ
る強調処理により濃度が増加する部分に対しても、適切
に総量規制処理を行うことができる。また、孤立点や細
線に対して適切な総量規制処理を施し、濃度低下を防げ
るので、品質のよい画像を出力することができる。
【0054】さらに、例えば電子写真方式においては、
縦線を含む画像を複数回連続で出力すると、総量規制値
を超える箇所が、定着装置(定着ローラ)の同じ部分に
繰り返し来るため、その縦線に応じた部分の定着温度が
下がり、定着性が悪くなることがあったが、注目画素の
色値の総和が第1基準値以上であり、ブロックの色値の
総和が第2基準値以下である場合であっても、同じ画像
を複数枚出力する時は、注目画素に対して総量規制を行
うように設定されているので、同じ画像を複数枚出力し
たとしても、定着不良等による画質の低下を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像処理装置及び画像形
成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の画像処理装置及び画像形
成装置の総量規制部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の画像処理装置及び画像形
成装置の総量規制部において処理される注目画素とブロ
ックとを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の画像処理装置及び画像形
成装置の総量規制部の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 カラー画像処理装置(画像処理装置) 3 プリンタ部(画像形成部) 4 操作パネル 10 カラーデジタル複写機(画像形成装置) 11 A/D変換部 12 シェーディング補正部 13 入力階調補正部 14 領域分離処理部 15 色補正部 16 黒生成下色除去部 17 空間フィルタ処理部(空間フィルタ処理手段) 18 総量規制部(総量規制手段) 19 出力階調補正部 20 階調再現処理部 21 画像メモリ 22 加算器 23 比較器(比較手段) 24 補正処理部(補正処理手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA04 AA24 AA26 AB13 BA09 BC07 BC09 BC13 DA06 DA09 EA04 EA06 FA18 5B057 CA01 CB01 CC02 CE17 5C077 LL04 MP08 PP33 PP37 PP48 TT08 5C079 HB03 KA02 KA15 LA02 LA10 PA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの色値の総和が基準値以上で
    ある場合、該色値の総和を前記基準値内に抑える処理を
    施す総量規制手段を備える画像処理装置において、 前記総量規制手段は、 画像データから抽出された注目画素と該注目画素の周辺
    に位置する複数の画素とからなるブロック領域に対し
    て、前記注目画素における色値の総和と第1基準値とを
    比較するとともに、前記ブロック領域内の全画素の色値
    の総和と第2基準値とを比較する比較手段と、 前記比較手段での比較結果に基づいて、前記注目画素に
    おける色値の総和を第1基準値内に抑えるか否かを判定
    する判定手段と、 前記判定手段により色値の総和を第1基準値内に抑える
    判定がなされたとき、前記注目画素における色値の総和
    を前記第1基準値内に抑える総量規制処理を行う補正処
    理手段とからなることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データに空間フィルタ処理を施
    す空間フィルタ処理手段を備え、 前記総量規制手段が、前記空間フィルタ処理手段の後段
    に設置されることを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 画像処理部と、画像処理された画像を形
    成する画像形成部とを備える画像形成装置において、 前記画像処理部は、請求項1又は請求項2記載の画像処
    理装置であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 同一の原稿に対して複数枚の画像形成を
    行う場合、前記総量規制手段は、注目画素の色値の総和
    を前記第1基準値内に抑える処理を行うことを特徴とす
    る請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像データの色値の総和が基準値以上で
    ある場合、該色値の総和を前記基準値内に抑える総量規
    制処理を行う画像処理方法において、 画像データから抽出された注目画素と該注目画素の周辺
    に位置する複数の画素とからなるブロック領域に対し
    て、 前記注目画素における色値の総和と第1基準値とを比較
    するとともに、前記ブロック領域内の全画素の色値の総
    和と第2基準値とを比較する第1の工程と、 前記第1の工程の比較結果に基づいて、前記注目画素に
    おける色値の総和を第1基準値内に抑えるか否かを判定
    する第2の工程と、 前記第1基準値内に抑える判定がなされたとき、前記注
    目画素における色値の総和を前記第1基準値内に抑える
    総量規制処理を行う第3の工程とを有することを特徴と
    する画像処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像処理方法を含む画像
    形成方法であって、 前記第3の工程では、同一の原稿に対する複数枚の画像
    形成を行う場合、注目画素の色値の総和を前記第1基準
    値内に抑える処理を行うことを特徴とする画像形成方
    法。
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