JP2010087550A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特定色における色再現性に優れるとともに、特定色以外の色における色ずれの生じにくい画像処理装置を提供する。
【解決手段】
画像処理装置32は、入力画像データに対し、色補正処理を含む画像処理を施して出力画像データを作成する画像処理装置であって、色補正処理を行なうための通常用の色変換テーブルを予め記憶するHDDと、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する制御部と、入力画像データに、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれるか否かを判定し、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれると判定した場合に、特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なう色補正部106とを含むようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成装置における画像処理の技術に関し、特に、出力画像の色再現性を向上させるための画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
近年、OA(Office Automation)機器のデジタル化が急速に進展している。これに伴って、スキャナ等の読取装置によってカラー原稿から画像情報を読取り、読取った画像情報に基づくカラー画像を出力するカラー画像形成装置が広く普及している。このようなカラー画像形成装置には、例えば、電子写真方式のデジタルカラー複写機等がある。
電子写真方式のカラー画像形成装置では、一般的に、以下のようにしてカラー画像が形成される。すなわち、CMYK(C:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)の各色にそれぞれ対応する4つの感光体ドラム表面に形成される各単色トナー像が、転写装置によって記録用紙上に順次重ねて転写される。この転写によって記録用紙上に形成されたフルカラートナー像は、定着装置によって熱と圧力が加えられることで記録用紙上に定着される。このようにして形成されるカラー画像においては、原稿画像の色と出力画像の色とにおける色のずれ(以下、単に「色ずれ」と記す。)を小さく抑え、原稿画像の色が忠実に再現されることが望まれる。そのため、入力される画像データに対して行なわれる、デジタル画像処理技術による色補正処理が重要な役割を果たしている。
カラー画像形成装置によって表現される色は、CMYK等の各色に対応する複数の色のトナーが重なり合って表現される。このような色においては、例えば、画像形成装置毎の定着温度若しくは定着圧力等の違い、又は、トナーの製造ロットの違い等によって、定着時におけるトナーの溶融温度が異なる場合に、トナー層表面の光沢及びトナー層内部での光の乱反射等に違いが生じて色ずれが生じることがある。また、トナーが濁っている場合又は定着温度が低い場合に、トナー層の表面にあるトナーの色に対してトナー層の内部にあるトナーの色が発現しにくくなって色ずれが生じることがある。
このような色に対する色補正処理は、例えば、CMYK各色に対応する色変換テーブルに基づいて行なわれる。しかし、色を表現するためのトナーの組合せには多くの組合せがあり、また、発現される色が画像形成装置の機差及びトナーの種類による影響を受けやすいため、全ての色について、高い色再現性を実現可能な色変換テーブルを作成するのは困難である。
このような問題を解決するために、例えば、後掲の特許文献1に開示されるデジタルカラー複写機が知られている。このデジタルカラー複写機では、原稿画像の中で特に色調整を行ないたい注目領域が設定される。そして、注目領域の画像のシェーディング補正後のデータに対して種々の異なる色補正が行なわれ、異なる色補正が行なわれた複数の画像が同一用紙上の異なる位置に複写される。特許文献1の技術によれば、オペレータは、複写された複数の画像の中から最も好ましい色の画像を選択し、選択した画像に対して行なわれた色補正に基づいて原稿画像全体の複写を行なうので、注目領域の色再現性に優れる色補正処理を容易に行なうことができる。
特開平1−232878号公報
特許文献1に開示されるデジタルカラー複写機では、CMYデータ値に一定の補正係数を乗じる方法によって全ての色に対して一律に色調整を行なっている。このような方法で色調整を行なうと、注目領域とは異なる領域の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において、極端に原稿画像の色からずれるものが生じてしまうという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、特定色における色再現性に優れるとともに、特定色以外の色における色ずれの生じにくい画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
本発明の第1の局面に係る画像処理装置は、入力画像データに対し、色補正処理を含む画像処理を施して出力画像データを作成する画像処理装置であって、色補正処理を行なうための通常用の色変換テーブルを予め記憶する記憶手段と、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する色変換テーブル調整手段と、入力画像データに特定色が含まれるか否かを判定する判定手段と、判定手段によって特定色が含まれると判定された場合に、特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なう色補正手段とを含む。
このように、入力画像データに特定色が含まれると判定された場合に、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整した特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうので、特定色を除く色に対する色補正処理は通常用の色変換テーブルを用いたものと同じになる。したがって、特定色の色再現性を向上させるとともに、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において生じやすい色ずれを低減することができる。
好ましくは、色補正手段は、判定手段によって特定色が含まれないと判定された場合に、通常用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なう。これにより、特定色を除く色に対する色補正処理は、より一層確実に通常用の色変換テーブルを用いて行なわれるようになる。したがって、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において生じやすい色ずれをより一層確実に低減することができる。
より好ましくは、特定色は、特定色の近似色を含む。これにより、特定色における色再現性とともに、複数のトナーの組合せの割合が特定色と類似している特定色の近似色における色再現性を向上させることができる。したがって、ユーザにとってより一層満足のいく色再現性を有する出力画像を得ることができる。
さらに好ましくは、画像処理装置は、画像から画像情報を読取る読取装置に対し、特定色の画像を含む第1の色補正用画像から第1の色補正用画像情報を読取らせる第1の読取制御手段と、画像を出力する出力装置に対し、第1の色補正用画像情報に基づく第2の色補正用画像を出力させる出力制御手段と、読取装置に対し、第2の色補正用画像から第2の色補正用画像情報を読取らせる第2の読取制御手段とをさらに含む。そして、色変換テーブル調整手段は、第1及び第2の色補正用画像情報に基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する。
このように、第1及び第2の色補正用画像情報に基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整するので、特定色における色再現性が最適になる色補正処理をより一層容易に行なうことができる。
さらに好ましくは、色変換テーブル調整手段は、第1及び第2の色補正用画像における特定色の色調が同じになるように、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する。これにより、特定色における色調が最適になる色補正処理をより一層容易に行なうことができる。
さらに好ましくは、画像処理装置は、画像から画像情報を読取る読取装置に対し、特定色の画像を含む第1の色補正用画像から第1の色補正用画像情報を読取らせる第1の読取制御手段と、第1の色補正用画像情報に基づいて、特定色における色調がそれぞれ異なる複数の画像データを含む色補正用画像データを作成する色補正用画像データ作成手段と、画像を出力する出力装置に対し、色補正用画像データに基づく第2の色補正用画像を出力させる出力制御手段と、第1の色補正用画像及び第2の色補正用画像に基づく、ユーザによる通常用の色変換テーブルの変更を行なうか否かの判断、及び、変更の程度の判断に応じた指示を受付ける受付手段とをさらに含む。そして、色変換テーブル調整手段は、受付手段が受付けた指示に基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する。
これにより、ユーザは、第1の色補正用画像における特定色の色調と、第2の色補正用画像における特定色の色調とを比較して、通常用の色変換テーブルの変更を行なうか否かの判断、及び、変更の程度の判断を行ない、色変換テーブル調整手段は、ユーザの判断に基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整するので、特定色における色調がユーザにとって所望の色調になる色補正処理をより一層容易に行なうことができる。
さらに好ましくは、色補正用画像データ作成手段は、第1の色補正用画像情報に基づいて、特定色における色相がそれぞれ異なる複数の画像データを含む色補正用画像データを作成する。
これにより、ユーザは、第1の色補正用画像における特定色の色相と、第2の色補正用画像における特定色の色相とを比較して、通常用の色変換テーブルの変更を行なうか否かの判断、及び、変更の程度の判断を行ない、色変換テーブル調整手段は、ユーザの判断に基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整するので、特定色における色相がユーザにとって所望の色相になる色補正処理をより一層容易に行なうことができる。また、色相は、複数のトナーの組合せの割合の影響を受けやすいので、より一層効率良く、特定色における色ずれを低減することができる。
さらに好ましくは、通常用の色変換テーブルは、第1表色系の値と、第1表色系の各値に対応する第2表色系の値とをそれぞれ関連付けて記憶し、色変換テーブル調整手段は、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分の第2表色系の値に対して、所定の補正係数を乗じることによって特定色用の色変換テーブルを作成する。
これにより、色補正処理によってCMYK等の各色に対応する複数のトナーの組合せの割合が大きく変化しないので、原稿画像に特定色の明度が連続的に変化する画像が含まれる場合においても、出力画像におけるトーンギャップが生じにくくすることができる。
本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、上述の画像処理装置と、画像から画像情報を読取る読取装置と、画像を出力する画像出力装置とを含む。したがって、特定色の色再現性に優れるとともに、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において生じやすい色ずれが低減された画像を形成することができる。
本発明の第3の局面に係る画像処理方法は、入力画像データに対し、色補正処理を含む画像処理を施して出力画像データを作成する画像処理方法であって、色補正処理を行なうための通常用の色変換テーブルを予め記憶するステップと、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成するステップと、入力画像データに特定色が含まれるか否かを判定するステップと、判定手段によって特定色が含まれると判定された場合に、特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうステップとを含む。
このように、入力画像データに特定色が含まれると判定された場合に、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整した特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうので、特定色を除く色に対する色補正処理は通常用の色変換テーブルを用いたものと同じになる。したがって、特定色の色再現性を向上させるとともに、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において生じやすい色ずれを低減することができる。
本発明の第4の局面に係るコンピュータプログラムは、入力画像データに対し、色補正処理を含む画像処理を施して出力画像データを作成するために、コンピュータを、色補正処理を行なうための通常用の色変換テーブルを予め記憶する記憶手段と、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する色変換テーブル調整手段と、入力画像データに特定色が含まれるか否かを判定する判定手段と、判定手段によって特定色が含まれると判定された場合に、特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なう色補正手段として機能させる。
このようなコンピュータプログラムを実行させることによって、入力画像データに特定色が含まれると判定された場合に、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整した特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理が行なわれるので、特定色を除く色に対する色補正処理は通常用の色変換テーブルを用いたものと同じになる。したがって、特定色の色再現性を向上させるとともに、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において生じやすい色ずれを低減することができる。
本発明の第5の局面に係る記録媒体は、上述のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータが読取り可能な記録媒体である。
なお、上記記録媒体としては、例えば、コンピュータ内部の主記憶又は補助記憶を構成するRAM(Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、及び、補助記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD(Hard Disk Drive))等がある。
また、コンピュータの外部記憶装置としてプログラム読取装置が設けられ、この装置に挿入することで読取可能な記録媒体であってもよい。通常は、CPU(Central Processing Unit)が主記憶以外の記録媒体からコンピュータプログラムを読出し、この読出されたコンピュータプログラムを主記憶装置にロードして実行する。CPUは、インストールされたコンピュータプログラムに従って所定の処理を行なうようにコンピュータの各部を統括的に制御する。プログラム読取装置で読取可能な記録媒体としては、(1)磁気テープ、カセットテープ等のテープ系、(2)フレキシブルディスク(FD)、ハードディスク(HDD)等の磁気ディスク、又は、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、MO(Magneto Optical Disk)、MD(Mini Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクといったディスク系、(3)メモリカードを含むIC(Integrated Circuit)カード、光カード等のカード系、及び、(4)マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリを含めた固定的にプログラムを記録する媒体等を例示することができる。
さらに、コンピュータを、インターネットを含む通信ネットワークに接続可能な構成とし、通信ネットワークからコンピュータプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。このように通信ネットワークからコンピュータプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータに格納しておけばよい。また、他の記録媒体からインストールされてもよい。
本発明によれば、入力画像データに特定色が含まれると判定された場合に、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整した特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうので、特定色を除く色に対する色補正処理は通常用の色変換テーブルを用いたものと同じになる。したがって、特定色の色再現性を向上させるとともに、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において生じやすい色ずれを低減することができる。
以下の説明及び図面においては、同一の部品には同一の参照符号及び名称を付してある。それらの機能も同様である。したがって、それらについての詳細な説明をその都度繰返すことはしない。
〈ハードウェア構成〉
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置22の構成を示すブロック図である。図1を参照して、画像形成装置22は、カラーコピー機である。画像形成装置22は、制御部24、HDD(Hard Disk Drive)28、スキャナ部30、画像処理装置32、プリント部34、操作パネル36、及び、NIC(Network Interface Card)38を含む。
制御部24は、実質的にコンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)40、ROM(Read−Only Memory)42、及び、RAM(Random Access Memory)44を含む。CPU40には、BUSライン46が接続されており、このBUSライン46には、ROM42及びRAM44が電気的に接続される。CPU40は、操作パネル36等からの指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、画像形成装置22の各構成部の動作及び外部装置との通信等の所望の処理を実行する。上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM42又はHDD28に記憶されており、所望の処理の実行時において、当該ROM42又はHDD28から読出されてRAM44に転送される。CPU40は、CPU40内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM44内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。CPU40はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。実行の結果も、RAM44、HDD28及びCPU40内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。
本実施の形態において、ROM42又はHDD28には、画像形成装置22の一般的な動作を実現するためのプログラムとともに、後述する、色変換テーブル微調整処理及び特定色用色補正処理を実現するためのプログラムが記憶される。このプログラムは、ネットワーク26及びNIC38を介して外部装置から提供される。なお、このプログラムは、そのプログラムが記録された、例えばDVD等の記録媒体によって提供されてもよい。すなわち、プログラムの記録媒体としてのDVDが、画像形成装置22内に内蔵されるDVDドライブ(図示せず。)に装着され、そのDVDからプログラムが読出されてHDD28にインストールされてもよい。このプログラムにおける、色変換テーブル微調整処理及び特定色用色補正処理を実現するためのプログラム構造については後述する。
BUSライン46には、さらに、HDD28、スキャナ部30、画像処理装置32、プリント部34、操作パネル36、及び、NIC38が電気的に接続される。
HDD28は、磁気記憶媒体を備え、画像データ、通常用の色変換テーブル、及び、特定色用の色変換テーブル等を含む各種データを記憶する記憶領域を提供する。ここで、通常用の色変換テーブル、及び、特定色用の色変換テーブルとは、後述する色補正部106において色変換処理を行なう際に用いられるテーブルであって、第1表色系のRGB(R:赤、G:緑、B:青)データ値と、各RGBデータ値に対応する第2表色系のCMY(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)データ値とがそれぞれ関連付けて記憶される。特定色用の色変換テーブルは、色変換テーブル微調整処理によって作成される。
スキャナ部30は、原稿検知センサ及びCCD(Charge−Coupled Device)ラインセンサ(以上いずれも図示せず。)を含む。原稿検知センサは、ユーザによって手動で、又は、自動原稿搬送装置(図示せず。)によって、原稿載置台(図示せず。)上に載置された原稿の画像表面に対し光源(図示せず。)から光を照射することによって得られる反射光像をCCDラインセンサ上に結像させる。CCDラインセンサは、結像された反射光像を順次光電変換して画像データとして画像処理装置32に対して出力する。すなわち、スキャナ部30は、原稿のコピー時又はスキャン時に、原稿載置台に載置される原稿から原稿検知センサによって画像情報を読取り、読取った画像情報をCCDラインセンサによって電気信号に変換して画像データとして画像処理装置32に対して出力する。本実施形態において、スキャナ部30から出力される画像データは、RGBの各色に対応するRGBアナログ信号である。
画像処理装置32は、MPU(Micro Processing Unit、図示せず。)を含む。画像処理装置32は、スキャナ部30又は外部装置から入力される画像データ(以下「入力画像データ」と記す。)に対して、例えば、色補正処理等の所定の画像処理、及び、圧縮処理又は伸長処理等の各種処理を施して所定の階調の出力画像データを作成し、プリント部34に対して出力する。画像処理装置32の詳細な構成については後述する。
プリント部34は、画像メモリ48及び印字部50を備える。画像メモリ48は、RAMを含み、画像データをページ単位で一時的に記憶する。画像メモリ48は、制御部24等からの指示に応じて、印字部50に送信するための、例えば、画像処理装置32からの出力画像データ、又は、HDD28に記憶される画像データをページ単位で一時的に記憶し、記憶した画像データを印字部50による画像形成に同期して、印字部50に対して出力する。印字部50は、感光体ドラム、帯電器、LSU(Laser Scanning Unit)、現像装置、転写装置、クリーニング装置及び定着装置(以上いずれも図示せず。)、並びに、画像形成装置22に着脱自在に装着されるトナーカートリッジを含む。印字部50は、さらに、画像形成装置22に着脱自在に装着される、手差し給紙トレイ、第1給紙トレイ及び第2給紙トレイ(以上いずれも図示せず。)を含む。これらの給紙トレイは、この順で上下に並ぶように設置され、記録用紙を保持し、用紙搬送部(図示せず。)に記録用紙を送給する。手差し給紙トレイは、ユーザが手動により所望の記録用紙を設置するためのトレイであり、第1給紙トレイ及び第2給紙トレイは、異なる大きさの記録用紙を保持するトレイである。印字部50は、制御部24等からの指示に応じて、上記給紙トレイのいずれかから用紙搬送部を介して搬送される記録用紙上に、画像メモリ48から送信される画像データに基づく画像を印刷する。
操作パネル36は、液晶ディスプレイ等の表示装置とタッチパネル等の入力装置とを重ねて構成される。操作パネル36は、画像形成装置22全体の動作に対するユーザの指示を受付けて、その指示の内容を表示するとともに、その指示に応じた制御信号を制御部24又は画像処理装置32のMPUに対して出力する。操作パネル36は、数字を入力するための数字キー、画質調整モードに対する指示を入力するための画質調整キー、及び、印刷処理を開始させるためのスタートキー等の各種キーを含む。操作パネル36は、さらに、後述する、第1色補正キー、第2色補正キー、カーソルキー、決定キー、及び、特定色用印刷スタートキー等の、本実施の形態に特有の各種キーを含む。
NIC38は、LAN(Local Area Network)回線によるネットワーク26とのインターフェイスをとる。画像形成装置22は、NIC38を介して、ネットワーク26上の、例えば、パーソナルコンピュータ(以下「PC(Personal Computer)」と記す。)等の外部装置とのデータ通信が可能である。
制御部24のCPU40及び画像処理装置32のMPU等の画像形成装置22の各構成部には電源(図示せず。)が接続され、この電源から電圧が印加されることで、画像形成装置22の各構成部の動作が実現される。
制御部24のCPU40及び画像処理装置32のMPUは、スキャナ部30、画像処理装置32及びプリント部34の動作を制御することで、以下のようにして、入力画像データの入力及び出力画像データの出力等を含む一連の画像処理を実行する。
〈画像処理系の構成〉
図2は、画像処理の流れを示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置22において、スキャナ部30、画像処理装置32及びプリント部34は、画像処理を行なうための画像処理系として機能する。
スキャナ部30は、上述したように、原稿のコピー時又はスキャン時に、原稿載置台に載置される原稿の画像情報を読取り、読取った画像情報を電気信号に変換して得られるRGBアナログ信号を、入力画像データとして画像処理装置32に対して出力する。
画像処理装置32は、A/D(アナログ/デジタル)変換部100、シェーディング補正部101、ACS(Auto Color Selection)処理部102、JPEG圧縮部103、JPEG伸長部104、入力階調補正部105、色補正部106、領域分離処理部107、黒生成下色除去部108、空間フィルタ処理部109、出力階調補正部110、階調再現処理部111、記憶部112、及び、画像データ通信部113を含む。
画像処理装置32は、制御部24のCPU40及び画像処理装置32のMPUによって制御される。画像処理装置32のMPUは、BUSライン46を介して制御部24と電気的に接続される。このMPUは、BUSライン46を介してROM42又はHDD28に記憶されるプログラムを読出し、読出したプログラムに基づいて、上述した画像処理装置32の各構成部を統括的に制御して各種処理を実行する。例えば、画像処理装置32は、スキャナ部30から入力されるRGBアナログ信号を、A/D変換部100、シェーディング補正部101、ACS処理部102、及び、JPEG圧縮部103の順に送り、各部において一連の処理を施した後、JPEGデータとして記憶部112に記憶させる。画像処理装置32は、また、記憶部112に記憶されるJPEGデータを、JPEG伸長部104、入力階調補正部105、色補正部106、領域分離処理部107、黒生成下色除去部108、空間フィルタ処理部109、出力階調補正部110、及び、階調再現処理部111の順に送り、各部において一連の処理を施した後、出力画像データとしてプリント部34に対して出力する。画像処理装置32は、さらに、記憶部112に記憶されるJPEGデータを、外部装置と画像処理装置32とのインターフェイスをとる画像データ通信部113及びNIC38を介して外部装置に対して送信するとともに、画像データ通信部113及びNIC38を介して外部装置から受信したJPEGデータを記憶部112に記憶させる。
A/D変換部100は、スキャナ部30から画像処理装置32に入力されるRGBアナログ信号をRGBデジタル信号に変換する。シェーディング補正部101は、A/D変換部100から入力されるRGBデジタル信号に対して、スキャナ部30の照明系、結像系、及び、撮像系等で生じる各種の歪みを取り除くためのシェーディング補正処理を行なう。ACS処理部102は、シェーディング補正部101から入力されるRGBデジタル信号(RGB反射率信号)を、濃度信号等の、画像処理装置32が扱いやすい信号に変換するとともに、入力画像データがカラー原稿に基づくものであるか、又は、モノクロ原稿に基づくものであるかを判別する。
JPEG圧縮部103は、ACS処理部102から入力されるRGBデジタル信号に対して圧縮処理を行なうことで、RGBデジタル信号をJPEG(Joint Photographic Image Experts Group)データに変換する。JPEG圧縮部103において使用される圧縮方式としては、当該分野において一般的に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、離散コサイン変換(DCT(Discrete Cosine Transform))方式等を使用できる。変換されたJPEGデータは、記憶部112に記憶される。JPEG伸長部104は、記憶部112に記憶されるJPEGデータを読出し、読出したJPEGデータに対して伸長処理を行なうことで、元のRGBデジタル信号に変換する。
入力階調補正部105は、JPEG伸長部104から入力されるRGBデジタル信号に対して、カラーバランスを整えるとともに、下地の検出及び下地濃度の除去、並びに、コントラスト等の画質の調整処理を施す。上述の調整処理は、例えば、ユーザ等による操作パネル36の画質調整キーからの入力操作によって指示される画質調整モードにおける各設定内容等に従って行なわれる。
色補正部106は、入力階調補正部105から入力されるRGBデジタル信号に対して、色再現を忠実に実現するために、不要吸収成分を含むトナー等のCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取除く色補正処理を行なう。この色補正処理によって、RGBデジタル信号は、CMYの各色に対応するCMYデジタル信号に変換される。より詳細には、色補正部106は、制御部24のCPU40又は画像処理装置32のMPUの命令に応じて、BUSライン46を介してHDD28から、通常用の色変換テーブル又は特定色用の色変換テーブルを読出し、読出した色変換テーブルに基づいて色補正処理を行なう。本実施の形態において、色補正部106は、画像処理装置32のMPUの命令に応じて、特定色用色補正処理を行なう。
領域分離処理部107は、色補正部106から入力されるCMYデジタル信号に対して、画素毎に文字領域、網点領域、写真領域及びその他の領域に分離する分離処理を行なうとともに、分離処理の結果に基づいて、各画素がどの領域に属するのかを示す領域識別信号を黒生成下色除去部108、空間フィルタ処理部109、及び、階調再現処理部111に対して出力する。
領域分離に当たっては、まず、網点判定が行なわれる。網点判定処理では、例えば、画像を各々9画素からなるブロックに分けその各ブロック内の9画素に対して信号レベルの平均値(Dave)を求め、その平均値を用いてブロック内の各画素を2値化する。また、最大画素信号レベル(Dmax)及び最小画素信号レベル(Dmin)も同時に求める。その後、網点領域では、小領域における画像信号の変動が大きいこと、及び、網点では背景に比べて画像濃度が高いことを利用して、そうした条件を満たす領域を網点領域と識別する。具体的には、2値化されたデータに対して主走査及び副走査方向で、それぞれ、「0」から「1」への変化点数、及び「1」から「0」への変化点数を求めて、それぞれをK及びKとし、しきい値T及びTとそれぞれ比較する。両者が共にしきい値を上回った場合にはその領域は網点領域とする。背景との誤判定を防ぐために、上記の画素信号レベルの最大値Dmax、画素信号レベルの最小値Dmin、及び、画素信号レベルの平均値Daveを画素信号レベルの最大値と平均値との差に対するしきい値B1、及び、画素信号レベルの平均値と最小値との差に対するしきい値B2とそれぞれ比較して以下のように判定する。
Figure 2010087550
網点判定が終了すると、次に文字エッジ判定が行なわれる。文字エッジ判定処理では、注目画素を中心とする3×3画素ブロックにおいて、注目画素とその隣接画素との濃度差がそれぞれ求められ、その何れか1つがしきい値TH、TH及びTHの何れか1つより大きければ文字エッジ領域と判定され、それ以外の場合には写真領域と判定される。
黒生成下色除去部108は、色補正部106から入力される、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成処理を行なう一方、元のCMYデジタル信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMYデジタル信号を生成する下色除去処理を行なう。これらの黒生成処理及び下色除去処理の結果、CMYの3色信号はCMYKの4色信号(以下「CMYKデジタル信号」と記す。)に変換される。
空間フィルタ処理部109は、黒生成下色除去部108から入力されるCMYKデジタル信号に対して、デジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行ない、空間周波数特性を補正することによって、出力画像のぼやけ及び粒状性劣化を防ぐ。空間フィルタ処理部109は、領域分離処理部107において、黒文字又は場合によっては色文字として抽出され文字領域と判別されたCMYKデジタル信号に対して鮮鋭度強調処理を施して高域周波数における強調量を大きくすることで、黒文字又は色文字の再現性を高める。また、網点領域と判別されたCMYKデジタル信号に対してローパス・フィルタ処理を施すことで、入力網点成分を除去する。
出力階調補正部110は、空間フィルタ処理部109から入力される濃度信号であるCMYKデジタル信号に対して、CMYKデジタル信号をプリント部34の特性値である網点面積率を示す信号に変換する出力階調補正処理を行なう。
階調再現処理部111は、出力階調補正部110から入力される網点面積率を示す信号に対して、最終的に画像を画素に分割してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成処理)を施して出力画像データを生成する。階調再現処理部111は、領域分離処理部107において、黒文字又は場合によっては色文字として抽出されて文字領域と判別された網点面積率を示す信号に対して、高周波数再現に適した高解像のスクリーンでの二値化処理又は多値化処理を施す。また、網点領域と判別された網点面積率を示す信号に対して、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化処理又は多値化処理を施す。中間調生成処理が施された出力画像データは、プリント部34に対して出力される。
記憶部112は、RAM(図示せず。)を含む。RAMは、画像処理装置32のMPUが各種プログラムを実行する際に、ROM内のプログラムが展開されたり、ワーキングメモリとして使用されたりする一時記憶用メモリであって、画像処理中及び画像処理後の各種データを一時的に記憶する。このRAMはまた、JPEG圧縮部103から入力されるJPEGデータ、並びに、画像データ通信部113及びNIC38を介して外部装置から入力されるJPEGデータを記憶する。
ここで、入力画像データを出力する外部装置としては、ネットワーク26に接続されるコンピュータがある。このコンピュータは、図形描画ツール及びワードプロセッサ等のアプリケーションプログラムを使用可能な、当該分野において一般的に使用されるコンピュータであって、PC等がある。コンピュータには、入力画像データの作成処理を実現するためのプリンタドライバがインストールされている。コンピュータは、図形描画ツール及びワードプロセッサ等のアプリケーションプログラムを使用するユーザからの指示、例えばキーボード等から出力される操作信号に基づく指示に応じて、文字及び図形等を含む画像を出力するための印刷用画像データを作成し、作成した印刷用画像データをプリンタドライバによってプリンタ記述言語に変換して入力画像データであるJPEGデータを作成する。コンピュータは、ネットワーク26を介して、作成したJPEGデータを画像処理装置32に対して出力する。
〈ソフトウェア構成〉
(色変換テーブル微調整処理)
図3は、本実施の形態に係る色変換テーブル微調整処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す図である。上述したように、ROM42又はHDD28に記憶されるコンピュータプログラムは、本実施の形態に係る色変換テーブル微調整処理を実行するようにプログラミングされている。このプログラムは、制御部24を実質的に構成するCPU40を含むコンピュータが、上記コンピュータプログラムに従って、画像形成装置22の各構成部の動作を制御することによって、ハードウェアとコンピュータプログラムとの協働により実現する、読取制御機能、出力制御機能、及び、色変換テーブル調整機能等によって実行される。なお、読取制御機能とは、スキャナ部30に対し、第1又は第2色補正用原稿からの画像情報を読取らせる機能のことであり、出力制御機能とは、プリント部34に対し、第1色補正用出力画像データに基づく補正用コピー画像を印刷させる機能のことであり、色変換テーブル調整機能とは、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を微調整して特定色用の色変換テーブルを作成する機能のことである。
色変換テーブル微調整処理を実現するためのプログラムは、画像形成装置22の電源が投入されることによって起動される。画像形成装置22の起動時には、操作パネル36の表示装置には、画像形成装置22が行なう各種処理に対する指示をユーザ等に入力させるための各種キーを含む設定画面が表示される。各種キーは、後述する第1色補正用原稿からの画像情報の読取を開始する旨の指示を受付ける第1色補正キー、後述する第2色補正用原稿からの画像情報の読取を開始する旨の指示を受付ける第2色補正キー、後述する注目画像の位置を指定するためのカーソルキー、指定された注目画像を決定する旨の指示を受付ける決定キー、特定色用印刷処理を開始する旨の指示を受付ける特定色用印刷スタートキー等を含む。また、HDD28には、通常用の色変換テーブルが予め記憶される。なお、カーソルキーによる注目画像の位置の指定は、操作パネル36の表示装置に表示される、第1色補正用出力画像データに基づく画像に基づいて行なわれる。
図3を参照して、このプログラムは、操作パネル36を監視し、操作パネル36の第1色補正キーが押下されるまで待機するステップS100と、ステップS100において、第1色補正キーが押下されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、スキャナ部30に対し、原稿載置台に載置される第1色補正用原稿から画像情報を読取らせるとともに、読取った画像情報に基づく第1色補正用RGBアナログ信号を作成させるステップS101とを含む。ここで、第1色補正用原稿とは、ユーザがこだわりを持ち、高い色再現性を実現したいと考える色である特定色の画像(以下「注目画像」と記す場合がある。)を含む原稿のことである。
このプログラムはさらに、スキャナ部30に対し、作成した第1色補正用RGBアナログ信号を画像処理装置32に対して出力させるとともに、第1色補正用RGBアナログ信号に基づく第1色補正用出力画像データの作成を命令する第1画像データ作成開始信号を画像処理装置32に対して出力するステップS102と、プリント部34の画像メモリ48を監視し、画像処理装置32から画像メモリ48に対して第1色補正用出力画像データが入力されるまで待機するステップS103と、ステップS103において、画像メモリ48に第1色補正用出力画像データが入力されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、印字部50の各構成部を動作させ、第1色補正用出力画像データに基づく補正用コピー画像を記録用紙に印刷させるステップS104とを含む。
このプログラムはさらに、操作パネル36を監視し、操作パネル36の第2色補正キーが押下されるまで待機するステップS105と、ステップS105において、第2色補正キーが押下されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、スキャナ部30に対し、原稿載置台に載置される、補正用コピー画像が印刷された記録用紙(以下「第2色補正用原稿」と記す。)から画像情報を読取らせるとともに、読取った画像情報に基づく第2色補正用RGBアナログ信号を作成させるステップS106と、スキャナ部30に対し、作成した第2色補正用RGBアナログ信号を画像処理装置32に対して出力させるとともに、第2色補正用RGBアナログ信号に基づく第2色補正用出力画像データの作成を命令する第2画像データ作成開始信号を画像処理装置32に対して出力するステップS107と、プリント部34の画像メモリ48を監視し、画像処理装置32から画像メモリ48に対して第2色補正用出力画像データが入力されるまで待機するステップS108とを含む。
このプログラムはさらに、操作パネル36を監視し、操作パネル36のカーソルキー及び決定キーからの入力操作によって、注目画像の位置が指定され、注目画像が決定されるまで待機するステップS109と、ステップS109において、注目画像が決定されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、第1色補正用出力画像データ及び第2色補正用出力画像データにおける注目画像の色調が同じになるように、通常用の色変換テーブルの微調整を行なうステップS110とを含む。ステップS110において、通常用の色変換テーブルの微調整方法としては、当該分野において一般的に使用されるものであれば特に限定されない。本実施の形態では、第1色補正用出力画像データの注目画像のCMYK値と、第2色補正用出力画像データにおける注目画像のCMYK値との差が小さくなるように、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応するCMYデータ値を変更する。例えば、第2色補正用出力画像データの注目画像のCMYK値の、第1色補正用出力画像データの注目画像のCMYK値に対する比の平均値をそれぞれ算出し、通常用の色変換テーブルのCMYデータ値にこれらの比の平均値に対応する値をそれぞれ乗じることで、色変換テーブルを微調整するようにしてもよい。通常用の色変換テーブルにおいて微調整されたCMYデータ値に対応するRGBデータ値、すなわち特定色及びその近似色部分のRGBデータ値は、HDD28に記憶される。
このプログラムはさらに、微調整を行なった通常用の色変換テーブルを、特定色用の色変換テーブルとして、通常用の色変換テーブルとは別にHDD28に保存するステップS111を含む。
(特定色用色補正処理)
図4は、本実施の形態に係る特定色用色補正処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す図である。上述したように、画像処理装置32のMPUによってROM42又はHDD28から読出されるプログラムは、本実施の形態に係る特定色用色補正処理を実行するようにプログラミングされている。
このプログラムは、画像処理装置32のMPUが、上記コンピュータプログラムに従って、色補正部106の動作を制御することによって、ハードウェアとコンピュータプログラムとの協働により実現する、判定機能等によって実行される。なお、判定機能とは、入力されたRGBデジタル信号に、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれるか否かを判定する機能のことである。
特定色用色補正処理を実現するためのプログラムは、BUSライン46を介して制御部24から画像処理装置32に対して、特定色用の画像処理の開始を命令する特定色用画像処理開始信号が入力されるとともに、A/D変換部100にスキャナ部30からのRGBアナログ信号が入力されることによって起動される。
図4を参照して、このプログラムは、色補正部106を監視し、色補正部106に入力階調補正部105からRGBデジタル信号が入力されるまで待機するステップS200と、ステップS200において、RGBデジタル信号が入力されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、色補正部106に対し、HDD28に記憶された、通常用の色変換テーブルにおいて微調整されたCMYデータ値に対応するRGBデータ値に基づいて、入力されたRGBデジタル信号に、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれるか否かを判定させるステップS201とを含む。
このプログラムはさらに、ステップS201において、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれると判定された場合(YESの場合)に実行され、色補正部106に対し、HDD28からBUSライン46を介して、特定色用の色変換テーブルを読出させるステップS202と、色補正部106に対し、読出した特定色用の色変換テーブルに基づいて、入力されたRGBデジタル信号に対して色補正処理を行なわせるステップS203とを含む。
このプログラムはさらに、ステップS201において、特定色及びその近似色のいずれも含まれないと判定された場合(NOの場合)に実行され、色補正部106に対し、HDD28からBUSライン46を介して、通常用の色変換テーブルを読出させるステップS204と、色補正部106に対し、読出した通常用の色変換テーブルに基づいて、入力されたRGBデジタル信号に対して色補正処理を行なわせるステップS205とを含む。
〈動作〉
図1〜図4を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置22は以下のように動作する。なお、色補正部106における処理を除いた画像処理装置32の各構成部における処理は、従来の画像処理装置における処理と同様である。また、通常の印刷処理時における動作は、従来の画像形成装置における処理と同様である。以下、色変換テーブル微調整処理時、及び、特定色用印刷処理時における動作について説明する。
(色変換テーブル微調整処理時における動作)
ユーザは、まず、スキャナ部30の原稿載置台に第1色補正用原稿を載置して、画像形成装置22の電源を投入する。電源が投入されると、操作パネル36の表示装置には、画像形成装置22が行なう各種処理に対する指示をユーザ等に入力させるための、第1色補正キー、第2色補正キー、カーソルキー、決定キー、及び、特定色用印刷スタートキー等の各種キーを含む設定画面が表示される。HDD28には、通常用の色変換テーブルが予め記憶されている。
ユーザが、設定画面を確認して、操作パネル36の第1色補正キーを押下すると、スキャナ部30は、原稿載置台に載置される第1色補正用原稿から画像情報を読取り、読取った画像情報に基づく第1色補正用RGBアナログ信号を作成し、作成した第1色補正用RGBアナログ信号を画像処理装置32に対して出力する。制御部24は、第1色補正用RGBアナログ信号の出力に同期して、第1画像データ作成開始信号を画像処理装置32に対して出力する。
BUSライン46を介して制御部24から第1画像データ作成開始信号が入力されると、画像処理装置32は、スキャナ部30から入力された第1色補正用RGBアナログ信号を、A/D変換部100、シェーディング補正部101、ACS処理部102、及び、JPEG圧縮部103の順に送り、各部において一連の処理を施した後、JPEGデータとして記憶部112に記憶させる。画像処理装置32は、また、記憶部112に記憶されたJPEGデータを、JPEG伸長部104、入力階調補正部105、色補正部106、領域分離処理部107、黒生成下色除去部108、空間フィルタ処理部109、出力階調補正部110、及び、階調再現処理部111の順に送り、各部において一連の処理を施した後、第1色補正用出力画像データとしてプリント部34に対して出力する。このとき、色補正部106における色補正処理は、通常用の色変換テーブルに基づいて行なわれる。
画像処理装置32からプリント部34の画像メモリ48に対して第1色補正用出力画像データが入力されると、印字部50の各構成部は、第1色補正用出力画像データに基づく補正用コピー画像を記録用紙に印刷する。
ユーザは、スキャナ部30の原稿載置台に、補正用コピー画像が印刷された記録用紙である第2色補正用原稿を載置して、操作パネル36の第2色補正キーを押下する。ユーザは、第2色補正キーを押下した後、操作パネル36のカーソルキーからの入力操作によって注目画像の位置を指定し、決定キーを押下することで注目画像を決定する。
第2色補正キーが押下されると、スキャナ部30は、原稿載置台に載置される第2色補正用原稿から画像情報を読取り、読取った画像情報に基づく第2色補正用RGBアナログ信号を作成し、作成した第2色補正用RGBアナログ信号を画像処理装置32に対して出力する。制御部24は、第2色補正用RGBアナログ信号の出力に同期して、第2画像データ作成開始信号を画像処理装置32に対して出力する。
BUSライン46を介して制御部24から第2画像データ作成開始信号が入力されると、画像処理装置32は、スキャナ部30から入力された第2色補正用RGBアナログ信号を、A/D変換部100、シェーディング補正部101、ACS処理部102、及び、JPEG圧縮部103の順に送り、各部において一連の処理を施した後、JPEGデータとして記憶部112に記憶させる。画像処理装置32は、また、記憶部112に記憶されたJPEGデータを、JPEG伸長部104、入力階調補正部105、色補正部106、領域分離処理部107、黒生成下色除去部108、空間フィルタ処理部109、出力階調補正部110、及び、階調再現処理部111の順に送り、各部において一連の処理を施した後、第2色補正用出力画像データとしてプリント部34に対して出力する。このとき、色補正部106における色補正処理は、通常用の色変換テーブルに基づいて行なわれる。
画像処理装置32からプリント部34の画像メモリ48に対して第2色補正用出力画像データが入力され、かつ、操作パネル36のカーソルキー及び決定キーからの入力操作によって注目画像が決定されると、制御部24は、第1色補正用出力画像データの注目画像のCMYK値と、第2色補正用出力画像データの注目画像のCMYK値との差が小さくなるように、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応するCMYデータ値を変更することで、第1色補正用出力画像データ及び第2色補正用出力画像データにおける注目画像の色調が同じになるように、通常用の色変換テーブルの微調整を行なう。このとき、通常用の色変換テーブルにおいて微調整されたCMYデータ値に対応するRGBデータ値、すなわち特定色及びその近似色部分のRGBデータ値は、HDD28に記憶される。そして、制御部24は、微調整を行なった通常用の色変換テーブルを、特定色用の色変換テーブルとして、通常用の色変換テーブルとは別にHDD28に保存する。
(特定色用印刷処理時における動作)
ユーザは、まず、スキャナ部30の原稿載置台に所望の原稿を載置して、画像形成装置22の電源を投入する。電源が投入されると、操作パネル36の表示装置には設定画面が表示される。HDD28には、通常用の色変換テーブル及び特定色用の色変換テーブルが記憶されている。
ユーザが、設定画面を確認して、操作パネル36の特定色用印刷スタートキーを押下すると、スキャナ部30は、原稿載置台に載置される原稿から画像情報を読取り、読取った画像情報に基づくRGBアナログ信号を作成し、作成したRGBアナログ信号を画像処理装置32に対して出力する。制御部24は、RGBアナログ信号の出力に同期して、特定色用画像処理開始信号を画像処理装置32に対して出力する。
BUSライン46を介して制御部24から特定色用画像処理開始信号が入力されると、画像処理装置32は、スキャナ部30から入力されたRGBアナログ信号を、A/D変換部100、シェーディング補正部101、ACS処理部102、及び、JPEG圧縮部103の順に送り、各部において一連の処理を施した後、JPEGデータとして記憶部112に記憶させる。画像処理装置32は、また、記憶部112に記憶されるJPEGデータを、JPEG伸長部104、入力階調補正部105、色補正部106、領域分離処理部107、黒生成下色除去部108、空間フィルタ処理部109、出力階調補正部110、及び、階調再現処理部111の順に送り、各部において一連の処理を施した後、出力画像データとしてプリント部34に対して出力する。
このとき、色補正部106における色補正処理は、以下のようにして行われる。すなわち、色補正部106に入力階調補正部105からRGBデジタル信号が入力されると、色補正部106は、HDD28に記憶された、通常用の色変換テーブルにおいて微調整されたCMYデータ値に対応するRGBデータ値に基づいて、入力されたRGBデジタル信号に、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれるか否かを判定する。そして、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれると判定すると、HDD28からBUSライン46を介して、特定色用の色変換テーブルを読出し、読出した特定色用の色変換テーブルに基づいて、入力されたRGBデジタル信号に対して色補正処理を行なう。一方、特定色及びその近似色のいずれも含まれないと判定すると、HDD28からBUSライン46を介して、通常用の色変換テーブルを読出し、読出した通常用の色変換テーブルに基づいて、入力されたRGBデジタル信号に対して色補正処理を行なう。
画像処理装置32からプリント部34の画像メモリ48に対して出力画像データが入力されると、印字部50の各構成部は、出力画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。
なお、色補正部106は、通常の印刷処理時においては、通常用の色変換テーブルを用いて色変換処理を行なう。
[変形例]
画像形成装置22の変形例は、HDD28が微調整用テーブルをさらに記憶する点、ROM42又はHDD28が第1色補正用CMYデジタル信号作成処理を実現するためのプログラムをさらに記憶する点、及び、色変換テーブル微調整処理を実現するためのプログラムが異なる点を除いて、上記の実施の形態における画像形成装置22と同一の構成である。本変形例において、画像形成装置22と同一の機能を有する構成部には同一の参照符号及び名称を付し、それらについての詳細な説明は繰返さない。
〈ソフトウェア構成〉
(第1色補正用CMYデジタル信号作成処理)
図5は、本変形例に係る第1色補正用CMYデジタル信号作成処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す図である。上述したように、画像処理装置32のMPUによってROM42又はHDD28から読出されるプログラムは、本変形例に係る第1色補正用CMYデジタル信号作成処理を実行するようにプログラミングされている。
このプログラムは、画像処理装置32のMPUが、上記コンピュータプログラムに従って、色補正部106の動作を制御することによって、ハードウェアとコンピュータプログラムとの協働により実現する、CMYデジタル信号作成機能、及び、合成機能等によって実行される。なお、CMYデジタル信号作成機能とは、CMYデータ値がそれぞれ異なる複数のCMYデジタル信号を作成する機能のことであり、合成機能とは、作成した複数のCMYデジタル信号を合成する機能のことである。
第1色補正用CMYデジタル信号作成処理を実現するためのプログラムは、BUSライン46を介して制御部24から画像処理装置32に対して、第1画像データ作成開始信号が入力されるとともに、A/D変換部100にスキャナ部30からの第1色補正用RGBアナログ信号が入力されることによって起動される。
図5を参照して、このプログラムは、色補正部106を監視し、色補正部106に入力階調補正部105から第1色補正用RGBデジタル信号が入力されるまで待機するステップS300と、ステップS300において、第1色補正用RGBデジタル信号が入力されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、色補正部106に対し、HDD28からBUSライン46を介して通常用の色変換テーブル及び微調整用テーブルを読出させるステップS301と、読出した通常用の色変換テーブル及び微調整用テーブルに基づいて、入力された第1色補正用RGBデジタル信号に対して以下のようにして色補正処理を行なうことで、複数のCMYデジタル信号を作成するステップS302とを含む。すなわち、ステップS302において、色補正部106は、入力された第1色補正用RGBデジタル信号に対し、通常用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうとともに、得られたCMYデジタル信号に対し、微調整用テーブルに基づく所定の補正係数をそれぞれ乗じることで、複数のCMYデジタル信号を作成する。テーブル1に微調整用テーブルの一例を示す。
Figure 2010087550
テーブル1を参照して、微調整用テーブルには、各CMYデジタル信号を識別するための番号と、CMYデータ値に乗じる所定の補正係数を示す補正方法と、1枚の記録用紙における出力画像の出力位置とが、それぞれ関連付けて記憶される。本変形例において、微調整用テーブルに示される出力位置は、横に並ぶ行の数が5であり、縦に並ぶ列の数が3である5×3行列によって示す。すなわち、テーブル1中(1,1)と示される出力位置は、5×3行列における第1行第1列目に相当する位置である。
ステップS302の処理において、テーブル1に示す微調整用テーブルを使用する場合には、通常用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうことで得られる、1番に対応するCMYデジタル信号(以下「基準のCMYデジタル信号」と記す。)、基準のCMYデジタル信号におけるシアンデータ値(テーブル1中「C」と記す。)に所定の補正係数である1.1を乗じることで得られる、2番に対応するCMYデジタル信号、及び、基準のCMYデジタル信号におけるシアンデータ値に所定の補正係数である0.9を乗じることで得られる、3番に対応するCMYデジタル信号等を含む、15種類のCMYデジタル信号が作成される。
このプログラムはさらに、作成した複数のCMYデジタル信号に対応する各画像の出力位置が、微調整用テーブルにおける番号及び補正方法に対応する位置となるように、作成した複数のCMYデジタル信号を合成することで、第1色補正用CMYデジタル信号を作成するステップS303を含む。ステップS303において、テーブル1に示す微調整用テーブルを使用する場合には、15種類のCMYデジタル信号のうち、1番のCMYデジタル信号に基づく画像は記録用紙の第1行第1列目に出力され、2番に対応するCMYデジタル信号に基づく画像は、記録用紙の第1行第2列目に出力され、3番に対応するCMYデジタル信号に基づく画像は、記録用紙の第1行第3列目に出力されるというように、15種類のCMYデジタル信号がそれぞれ合成される。このとき、CMYデジタル信号を識別するための番号が、対応するCMYデジタル信号に基づく画像近傍に出力されるように、複数のCMYデジタル信号が合成される。
このプログラムはさらに、作成した第1色補正用CMYデジタル信号を領域分離処理部107及び黒生成下色除去部108に対して出力するステップS304とを含む。
(色変換テーブル微調整処理)
図6は、本変形例に係る色変換テーブル微調整処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す図である。上述したように、ROM42に記憶されるコンピュータプログラムは、本変形例に係る色変換テーブル微調整処理を実行するようにプログラミングされている。このプログラムは、制御部24を実質的に構成するCPU40を含むコンピュータが、上記コンピュータプログラムに従って、画像形成装置22の各構成部の動作を制御することによって、ハードウェアとコンピュータプログラムとの協働により実現する、読取制御機能、出力制御機能、受付機能、及び、色変換テーブル調整機能等によって実行される。なお、読取制御機能とは、スキャナ部30に対し、第1色補正用原稿からの画像情報を読取らせる機能のことであり、出力制御機能とは、プリント部34に対し、第1色補正用出力画像データに基づく補正用コピー画像を印刷させる機能のことであり、受付機能とは、補正用コピー画像に基づく、ユーザによる通常用の色変換テーブルの変更を行なうか否かの判断、及び、前記変更の程度の判断に応じた指示を受付ける機能のことであり、色変換テーブル調整機能とは、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を微調整して特定色用の色変換テーブルを作成する機能のことである。
色変換テーブル微調整処理を実現するためのプログラムは、画像形成装置22の電源が投入されることによって起動される。画像形成装置22の起動時には、操作パネル36の表示装置には、画像形成装置22が行なう各種処理に対する指示をユーザ等に入力させるための各種キーを含む設定画面が表示される。各種キーは、第1色補正用原稿からの画像情報の読取を開始する旨の指示を受付ける第1色補正キー、番号を入力するための数字キー及び入力された番号を決定する旨の指示を受付ける番号決定キー、注目画像の位置を指定するためのカーソルキー、指定された注目画像を決定する旨の指示を受付ける決定キー、特定色用印刷処理を開始する旨の指示を受付ける特定色用印刷スタートキー等を含む。また、HDD28には、通常用の色変換テーブルが予め記憶される。
図6を参照して、このプログラムにおいて、ステップS400〜ステップS404及びステップS408における各処理は、上述の実施の形態に係る色変換テーブル微調整処理(図3参照)におけるステップS100〜ステップS104及びステップS111における各処理と同じである。以下、ステップS405〜ステップS407における処理について説明する。
このプログラムはさらに、操作パネル36を監視し、操作パネル36の数字キー及び番号決定キーからの入力操作によって、番号が入力されて決定されるまで待機するステップS405と、ステップS405において番号が決定されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、操作パネル36を監視し、操作パネル36のカーソルキー及び決定キーからの入力操作によって、注目画像の位置が指定され、注目画像が決定されるまで待機するステップS406と、ステップS406において、注目画像が決定されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、決定された番号に対応するCMYデジタル信号に対してなされた補正方法に基づいて、通常用の色変換テーブルの微調整を行なうステップS407とを含む。本変形例において、ステップS407における通常用の色変換テーブルの微調整は、決定された番号に対応するCMYデジタル信号に対してなされた補正方法に基づいて、通常用の色変換テーブルの注目画像に対応する、すなわち特定色及びその近似色に対応するCMYデータ値に対し、対応する所定の補正係数を乗じることによって行なう。通常用の色変換テーブルにおいて微調整されたCMYデータ値に対応するRGBデータ値、すなわち特定色及びその近似色部分のRGBデータ値は、HDD28に記憶される。
〈動作〉
図5及び図6を参照して、本変形例に係る画像形成装置22は以下のように動作する。なお、色補正部106における処理を除いた画像処理装置32の各構成部における処理は、従来の画像処理装置における処理と同様である。また、通常の印刷処理時及び特定色用印刷処理時における動作は、上述の実施の形態に係る画像形成装置22における動作と同様であるのでここでは繰返さない。以下、色変換テーブル微調整処理時における動作について説明する。
(色変換テーブル微調整処理時における動作)
ユーザは、まず、スキャナ部30の原稿載置台に第1色補正用原稿を載置して、画像形成装置22の電源を投入する。電源が投入されると、操作パネル36の表示装置には、画像形成装置22が行なう各種処理に対する指示をユーザ等に入力させるための、第1色補正キー、数字キー、番号決定キー、カーソルキー、決定キー、及び、特定色用印刷スタートキー等の各種キーを含む設定画面が表示される。HDD28には、通常用の色変換テーブルが予め記憶されている。
ユーザが、設定画面を確認して、操作パネル36の第1色補正キーを押下すると、スキャナ部30は、原稿載置台に載置される第1色補正用原稿から画像情報を読取り、読取った画像情報に基づく第1色補正用RGBアナログ信号を作成し、作成した第1色補正用RGBアナログ信号を画像処理装置32に対して出力する。制御部24は、第1色補正用RGBアナログ信号の出力に同期して、第1画像データ作成開始信号を画像処理装置32に対して出力する。
画像処理装置32に対して制御部24から第1画像データ作成開始信号が入力されると、画像処理装置32は、スキャナ部30から入力された第1色補正用RGBアナログ信号を、A/D変換部100、シェーディング補正部101、ACS処理部102、及び、JPEG圧縮部103の順に送り、各部において一連の処理を施した後、JPEGデータとして記憶部112に記憶させる。画像処理装置32は、また、記憶部112に記憶されるJPEGデータを、JPEG伸長部104、入力階調補正部105、色補正部106、領域分離処理部107、黒生成下色除去部108、空間フィルタ処理部109、出力階調補正部110、及び、階調再現処理部111の順に送り、各部において一連の処理を施した後、第1色補正用出力画像データとしてプリント部34に対して出力する。このとき、色補正部106において、第1色補正用CMYデジタル信号作成処理が、以下のようにして行なわれる。
色補正部106に対して入力階調補正部105から第1色補正用RGBデジタル信号が入力されると、色補正部106は、HDD28からBUSライン46を介して通常用の色変換テーブル及び微調整用テーブル(テーブル1参照)を読出す。そして、読出した通常用の色変換テーブル及び微調整用テーブルに基づいて、入力された第1色補正用RGBデジタル信号に対して色補正処理を行なう。すなわち、入力された第1色補正用RGBデジタル信号に対し、通常用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうとともに、得られたCMYデジタル信号に対し、微調整用テーブルに基づく所定の補正係数をそれぞれ乗じることで、色調がそれぞれ異なる複数のCMYデジタル信号を作成する。
本変形例では、色補正部106によって、通常用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうことで得られる、1番に対応する基準のCMYデジタル信号、基準のCMYデジタル信号におけるシアンデータ値に所定の補正係数である1.1を乗じることで得られる、2番に対応するCMYデジタル信号、及び、基準のCMYデジタル信号におけるシアンデータ値に所定の補正係数である0.9を乗じることで得られる、3番に対応するCMYデジタル信号等を含む、15種類のCMYデジタル信号が作成される。
色補正部106は、さらに、作成した複数のCMYデジタル信号に対応する各画像の出力位置が、微調整用テーブルにおける番号及び補正方法に対応する位置となるように、作成した複数のCMYデジタル信号を合成することで、第1色補正用CMYデジタル信号を作成する。本変形例では、15種類のCMYデジタル信号のうち、1番のCMYデジタル信号に基づく画像は記録用紙の第1行第1列目に出力され、2番に対応するCMYデジタル信号に基づく画像は記録用紙の第1行第2列目に出力され、3番に対応するCMYデジタル信号に基づく画像は記録用紙の第1行第3列目に出力されるというように、15種類のCMYデジタル信号がそれぞれ合成される。このとき、CMYデジタル信号を識別するための番号が、対応するCMYデジタル信号に基づく画像近傍に出力されるように、複数のCMYデジタル信号が合成される。作成された第1色補正用CMYデジタル信号は、領域分離処理部107及び黒生成下色除去部108に対して出力される。
画像処理装置32からプリント部34の画像メモリ48に対して第1色補正用出力画像データが入力されると、印字部50の各構成部は、第1色補正用出力画像データに基づく補正用コピー画像を記録用紙に印刷する。
図7は、補正用コピー画像が印刷された記録用紙の一例を示す図である。図7を参照して、本変形例では、補正用コピー画像が印刷された記録用紙である第2色補正用原稿200において、1番のCMYデジタル信号に基づく画像202は記録用紙の第1行第1列目に出力され、2番に対応するCMYデジタル信号に基づく画像204は、記録用紙の第1行第2列目に出力され、3番に対応するCMYデジタル信号に基づく画像206は、記録用紙の第1行第3列目に出力されるというように、15種類のCMYデジタル信号に基づく画像がそれぞれ出力される。このとき、各CMYデジタル信号を識別するための番号が、対応するCMYデジタル信号に基づく画像近傍に出力される。
ユーザは、第2色補正用原稿200の注目画像に対応する部分の色調と、第1色補正用原稿における注目画像の色調とを比較して、第2色補正用原稿200における所望の色調の画像を選択する。そして、選択した画像に対応する番号を数字キーから入力した後決定キーを押下することで、番号を決定する。このようにして、ユーザは、通常用の色変換テーブルの微調整を行なうか否か、及び、変更の程度の判断を行なうことができる。ユーザは、番号を決定した後、操作パネル36のカーソルキーからの入力操作によって注目画像の位置を指定し、決定キーを押下することで注目画像を決定する。
操作パネル36の数字キー及び番号決定キーからの入力操作によって番号が決定され、かつ、操作パネル36のカーソルキー及び決定キーからの入力操作によって注目画像が決定されると、制御部24は、決定された番号に対応するCMYデジタル信号に対してなされた補正方法に基づいて、通常用の色変換テーブルの微調整を行なう。本変形例において、通常用の色変換テーブルの微調整は、決定された番号に対応するCMYデジタル信号に対してなされた補正方法に基づいて、通常用の色変換テーブルの注目画像に対応する、すなわち特定色及びその近似色に対応するCMYデータ値に対し、対応する所定の補正係数を乗じることによって行なう。このとき、通常用の色変換テーブルにおいて微調整されたCMYデータ値に対応するRGBデータ値、すなわち特定色及びその近似色部分のRGBデータ値は、HDD28に記憶される。そして、制御部24は、微調整を行なった通常用の色変換テーブルを、特定色用の色変換テーブルとして、通常用の色変換テーブルとは別にHDD28に保存する。
〈作用・効果〉
上記実施の形態及びその変形例によれば、画像処理装置32は、入力画像データに対し、色補正処理を含む画像処理を施して出力画像データを作成する画像処理装置であって、色補正処理を行なうための通常用の色変換テーブルを予め記憶するHDD28と、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する制御部24と、入力画像データに、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれるか否かを判定し、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれると判定した場合に、特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なう色補正部106とを含む。
このように、入力画像データに、少なくとも特定色及びその近似色のいずれかが含まれると判定された場合に、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応する部分を調整した特定色用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なうので、特定色を除く色に対する色補正処理は通常用の色変換テーブルを用いたものと同じになる。したがって、特定色の色再現性を向上させるとともに、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において生じやすい色ずれを低減することができる。また、特定色における色再現性とともに、複数のトナーの組合せの割合が特定色と類似している特定色の近似色における色再現性を向上させることができる。したがって、ユーザにとってより一層満足のいく色再現性を有する出力画像を得ることができる。
また、上記実施の形態及びその変形例によれば、色補正部106は、特定色及びその近似色のいずれも含まれないと判定した場合に、通常用の色変換テーブルを用いて色補正処理を行なう。これにより、特定色を除く色に対する色補正処理は、より一層確実に、通常用の色変換テーブルを用いて行なわれるようになる。したがって、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色において生じやすい色ずれをより一層確実に低減することができる。
また上記実施の形態及びその変形例によれば、通常用の色変換テーブルは、第1表色系の値であるRGBデータ値と、第1表色系の各値に対応する第2表色系の値であるCMYデータ値とをそれぞれ関連付けて記憶し、制御部24は、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分の第2表色系の値に対して、所定の補正係数を乗じることによって特定色用の色変換テーブルを作成する。
これにより、色補正処理によってCMYK等の各色に対応する複数のトナーの組合せの割合が大きく変化しないので、原稿画像に特定色の明度が連続的に変化する画像が含まれる場合においても、出力画像におけるトーンギャップが生じにくくすることができる。なお、明度とは、画像の明るさを示す情報であり、0%〜100%の値の変化によって最も暗くなる黒色から最も明るくなる白色までを表現する値である。
また、上記実施の形態によれば、制御部24は、スキャナ部30に対し、特定色の画像(注目画像)を含む第1色補正用原稿画像から画像情報を読取らせ、読取った画像情報に基づく第1色補正用RGBアナログ信号を作成させる。制御部24は、また、プリント部34に対し、第1色補正用RGBアナログ信号に基づいて作成された第1色補正用出力画像データに基づく補正用コピー画像を出力させる。制御部24は、さらに、スキャナ部30に対し、補正用コピー画像を含む第2色補正用原稿から画像情報を読取らせ、読取った画像情報に基づく第2色補正用RGBアナログ信号を作成させる。制御部24は、第1色補正用RGBアナログ信号に基づいて作成された第1色補正用出力画像データ、及び、第2色補正用RGBアナログ信号に基づいて作成された第2色補正用出力画像データに基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する。
このように、第1色補正用出力画像データ及び第2色補正用出力画像データに基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応する部分を調整するので、特定色及びその近似色における色再現性が最適になる色補正処理をより一層容易に行なうことができる。
さらに、上記実施の形態によれば、制御部24は、第1色補正用原稿画像及び第2色補正用原稿画像における特定色の色調が同じになるように、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する。これにより、特定色及びその近似色における色調が最適になる色補正処理をより一層容易に行なうことができる。
また、上記変形例によれば、制御部24は、スキャナ部30に対し、特定色の画像(注目画像)を含む第1の色補正用原稿画像から画像情報を読取らせ、読取った画像情報に基づく第1色補正用RGBアナログ信号を作成させる。色補正部106は、第1色補正用RGBアナログ信号に基づいて、特定色における色調がそれぞれ異なる複数のCMYデジタル信号を含む第1色補正用CMYデジタル信号を作成する。制御部24は、また、プリント部34に対し、第1色補正用CMYデジタル信号に基づいて作成された第1色補正用出力画像データに基づく補正用コピー画像を出力させる。制御部24は、さらに、第1色補正用原稿画像及び補正用コピー画像を含む第2色補正用原稿画像に基づく、ユーザによる通常用の色変換テーブルの変更を行なうか否かの判断、及び、変更の程度の判断に応じた指示を数字キー及び番号決定キーから受付ける。そして、制御部24は、受付けた指示に基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する。
これにより、ユーザは、第1色補正用原稿画像における特定色の色調と、補正用コピー画像における特定色の色調とを比較して、通常用の色変換テーブルの変更を行なうか否かの判断、及び、変更の程度の判断を行ない、制御部24は、ユーザの判断に基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色及びその近似色に対応する部分を調整するので、特定色及びその近似色における色調がユーザにとって所望の色調になる色補正処理をより一層容易に行なうことができる。
さらに、本実施の形態及びその変形例によれば、画像形成装置22は、上述の画像処理装置32と、スキャナ部30と、プリント部34とを含む。したがって、特定色の色再現性に優れるとともに、特定色以外の色であって、かつ、複数のトナーで表現される色にいて生じやすい色ずれが低減された画像を形成することができる。
なお、上述の変形例では、色補正部106は、第1色補正用RGBアナログ信号に基づいて、特定色における色調がそれぞれ異なる複数のCMYデジタル信号を含む第1色補正用CMYデジタル信号を作成したが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、色補正部106は、第1の色補正用画像情報に基づいて、特定色における色相がそれぞれ異なる複数の画像データを含む色補正用画像データを作成してもよい。
これにより、ユーザは、第1の色補正用画像における特定色の色相と、第2の色補正用画像における特定色の色相とを比較して、通常用の色変換テーブルの変更を行なうか否かの判断、及び、変更の程度の判断を行ない、色変換テーブル調整手段は、ユーザの判断に基づいて、通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整するので、特定色における色相がユーザにとって所望の色相になる色補正処理をより一層容易に行なうことができる。また、色相は、複数のトナーの組合せの割合の影響を受けやすいので、より一層効率良く、特定色における色ずれを低減することができる。なお、色相とは、赤、黄、緑、青、紫等のような色知覚の性質を特徴付ける色の属性であって、JIS規格Z8721の10色相の色相環において角度によって定義される値である。
また、上記実施の形態及びその変形例において、色補正方法として、RGBデータ値からCMYデータ値へと変換する方法を使用したが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、RGB信号をL*a*b*信号に変換し、L*a*b*均等色空間上で行なう方法等を使用してもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例において、通常用の変換テーブルの微調整は、CMYデータ値に補正係数を乗じる方法によって行なったが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、RGBデータ値に補正係数を乗じる方法によって行なってもよい。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、この発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。この発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 画像処理の流れを示すブロック図である。 本実施の形態に係る色変換テーブル微調整処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す図である。 本実施の形態に係る特定色用色補正処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す図である。 本変形例に係る第1色補正用CMYデジタル信号作成処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す図である。 本変形例に係る色変換テーブル微調整処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す図である。 補正用コピー画像が印刷された記録用紙の一例を示す図である。
符号の説明
22 画像形成装置
24 制御部
26 ネットワーク
28 HDD
30 スキャナ部
32 画像処理装置
34 プリント部
36 操作パネル
38 NIC
40 CPU
42 ROM
44 RAM
46 BUSライン
48 画像メモリ
50 印字部
100 A/D変換部
101 シェーディング補正部
102 ACS処理部
103 JPEG圧縮部
104 JPEG伸長部
105 入力階調補正部
106 色補正部
107 領域分離処理部
108 黒生成下色除去部
109 空間フィルタ処理部
110 出力階調補正部
111 階調再現処理部
112 記憶部
113 画像データ通信部

Claims (12)

  1. 入力画像データに対し、色補正処理を含む画像処理を施して出力画像データを作成する画像処理装置であって、
    前記色補正処理を行なうための通常用の色変換テーブルを予め記憶する記憶手段と、
    前記通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する色変換テーブル調整手段と、
    前記入力画像データに前記特定色が含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記特定色が含まれると判定された場合に、前記特定色用の色変換テーブルを用いて前記色補正処理を行なう色補正手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色補正手段は、前記判定手段によって前記特定色が含まれないと判定された場合に、前記通常用の色変換テーブルを用いて前記色補正処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記特定色は、前記特定色の近似色を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 画像から画像情報を読取る読取装置に対し、前記特定色の画像を含む第1の色補正用画像から第1の色補正用画像情報を読取らせる第1の読取制御手段と、
    画像を出力する出力装置に対し、前記第1の色補正用画像情報に基づく第2の色補正用画像を出力させる出力制御手段と、
    前記読取装置に対し、前記第2の色補正用画像から第2の色補正用画像情報を読取らせる第2の読取制御手段とをさらに含み、
    前記色変換テーブル調整手段は、前記第1及び第2の色補正用画像情報に基づいて、前記通常用の色変換テーブルにおける前記特定色に対応する部分を調整して前記特定色用の色変換テーブルを作成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  5. 前記色変換テーブル調整手段は、前記第1及び第2の色補正用画像における前記特定色の色調が同じになるように、前記通常用の色変換テーブルにおける前記特定色に対応する部分を調整して前記特定色用の色変換テーブルを作成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 画像から画像情報を読取る読取装置に対し、前記特定色の画像を含む第1の色補正用画像から第1の色補正用画像情報を読取らせる第1の読取制御手段と、
    前記第1の色補正用画像情報に基づいて、前記特定色における色調がそれぞれ異なる複数の画像データを含む色補正用画像データを作成する色補正用画像データ作成手段と、
    画像を出力する出力装置に対し、前記色補正用画像データに基づく第2の色補正用画像を出力させる出力制御手段と、
    前記第1及び第2の色補正用画像に基づく、ユーザによる通常用の色変換テーブルの変更を行なうか否かの判断、及び、前記変更の程度の判断に応じた指示を受付ける受付手段とをさらに含み、
    前記色変換テーブル調整手段は、前記受付手段が受付けた前記指示に基づいて、前記通常用の色変換テーブルにおける前記特定色に対応する部分を調整して前記特定色用の色変換テーブルを作成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  7. 前記色補正用画像データ作成手段は、前記第1の色補正用画像情報に基づいて、前記特定色における色相がそれぞれ異なる複数の画像データを含む色補正用画像データを作成することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記通常用の色変換テーブルは、第1表色系の値と、前記第1表色系の各値に対応する第2表色系の値とをそれぞれ関連付けて記憶し、
    前記色変換テーブル調整手段は、前記通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分の第2表色系の値に対して、所定の補正係数を乗じることによって特定色用の色変換テーブルを作成することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の画像処理装置と、
    画像から画像情報を読取る読取装置と、
    画像を出力する画像出力装置とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 入力画像データに対し、色補正処理を含む画像処理を施して出力画像データを作成する画像処理方法であって、
    前記色補正処理を行なうための通常用の色変換テーブルを予め記憶するステップと、
    前記通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成するステップと、
    前記入力画像データに特定色が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記判定手段によって前記特定色が含まれると判定された場合に、前記特定色用の色変換テーブルを用いて前記色補正処理を行なうステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 入力画像データに対し、色補正処理を含む画像処理を施して出力画像データを作成するために、コンピュータを、
    前記色補正処理を行なうための通常用の色変換テーブルを予め記憶する記憶手段と、
    前記通常用の色変換テーブルにおける特定色に対応する部分を調整して特定色用の色変換テーブルを作成する色変換テーブル調整手段と、
    前記入力画像データに特定色が含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記特定色が含まれると判定された場合に、前記特定色用の色変換テーブルを用いて前記色補正処理を行なう色補正手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. 請求項11に記載のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータが読取り可能な記録媒体。

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