JP2010092053A - 画像印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的でコスト効率良くハーフトーンノイズとプリンタノイズを緩和することができる改良された画像印刷方法を提供する。
【解決手段】基材の一領域に、少なくとも1つの、第1色相を有する第1トナーから成る第1マーキング材を印刷する工程と、基材の同一領域に、少なくとも1つの第2マーキング材を印刷する工程とを含む画像印刷方法であって、少なくとも1つの第2マーキング材は、少なくとも第2および第3トナーの混合物から成り、第2および第3トナーの少なくとも1つが、第1マーキング材より低い色強度を有し、第2マーキング材は第1色相と同一の色相を有し、第2マーキング材における第2トナーと第3トナーの比率は、第2マーキング材が、第1マーキング材のトナー再現曲線の実質的なノイズ誘起領域と同一の色強度を有するような比率となる。
【選択図】図2A

Description

本発明は、主に、少なくとも2つの同色相のトナーを使って印刷画像の同一領域で印刷を行う静電印刷方法の改良方法に関し、特にこの2つのトナーのうちの1つが、色強度の低いトナーと色強度の高いトナーの混合物である場合の静電印刷方法の改良方法に関する。
一般に、電子写真式印刷装置は感光部材を含み、この感光部材の表面に感光性を与えるために、感光部材は実質的に一様に帯電される。感光部材の帯電部分は、作成するドキュメントを表す光パターンに露光される。これにより、ドキュメント内に含まれる情報領域に対応して感光部材上に静電潜像が記録される。静電潜像を感光部材上に形成した後、現像剤を同画像近傍に接触させることにより現像を行う。
典型的には、現像剤はキャリア粒子に摩擦電気的に付着するトナー粒子から成る。トナー粒子はキャリア粒子から潜像へ吸引されて感光部材上で粉末画像を形成し、形成された粉末画像は次にコピー用紙へ転写される。最後に、コピー用紙に加熱または他の処理を行うことにより、粉末画像が永続的に望ましい画像形態で定着される。
例えば電子写真方式でカラー画像を形成するカラー画像形成装置は、記録媒体としての用紙上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラックの(K)の4つのカラーの各トナー画像を連続的に印刷して重ね合わせることにより、カラー画像を形成する。各カラートナー画像の濃度は、多数の細かいハーフトーンドットの集まりとして再現される。
ハーフトーン印刷では、色分解はそれぞれドットによって表わされる。各ドットは通常格子状に配列された多数のピクセルまたは要素により構成可能であり、完全にオンオフのどちらかであるという意味において2進数データである。入力デジタル画像の処理においては、画素が連続階調画像において画定される場合もあるが、画像の各ドットのどの画素がオンでありどの画素がオフであるのかを決定する作業がこの処理の一部に含まれる。典型的には、色レベルごとにドットのどの画素がオンでありどの画素がオフであるのかを指定するマスクを使用する。オンの画素が増えるほどドットサイズが大きくなり、その見掛けの色強度が高くなる。一次元階調再現曲線(TRC)は、作像装置により導入されたハーフトーン色濃度での非線形性を補うための手段としてデジタル画像処理において広く使用される。
ハーフトーンノイズは、ハーフトーンドットの処理時における不安定性により発生する印刷画像の可視ひずみである。さらに、ある印刷条件下において、人の目は各ハーフトーンドットの色と紙などの記録媒体の余白のコントラストを、インクカラーとハーフトーンドットの大きさに応じて見分けることができる。完全なレンダリングが行われている場合でさえ、この可視のハーフトーンドット構造体は好ましくない画像構造体と認識されることがあり、希望する画像においてノイズとなってしまう。ハーフトーンノイズは、例えば青空や肌の色で見られるように、TRCのハイライトおよび中間トーンレベル全体にわたって特に目に付く。更に、ハーフトーンドットの色がブラック、マゼンタまたはシアンである場合にハーフトーンノイズは特に目立つ。
また、ハーフトーンドットのレンダリング結果は、工程や材質性状の変化によって悪影響を受ける可能性があり、そのため、空間および時間両方において知覚可能な変化が発生する。そのような変化は一般にプリンタノイズと呼ばれ、ハーフトーンノイズに加えてさらに印刷画像品質を落とす要因となる。
ハーフトーンノイズを緩和する方法の1つとして、フルカラートナーと共に低濃度カラートナーを使用することが知られている。具体的には、着色剤濃度の高いフルカラートナーで印刷を行う一方、着色剤濃度の低い低濃度カラートナーで印刷を行うことにより、印刷装置においてハーフトーンノイズを緩和することが可能である。そのような方法では、例えば低濃度カラートナーを画像のハイライト領域の印刷に使用し、フルカラートナーを画像の残りの部分の印刷に使用する。低濃度カラートナーは同一の色レベルを達成するのにフルカラートナーほど多くの個々のハーフトーンドットを印刷する必要がなく、また、低濃度カラートナーのドットの色と記録媒体の色のコントラストは減少するため、ハーフトーンノイズが減少する。例えば、伊藤らの米国特許第6,596,065号では、ブラックおよびグレーのインクをインクジェットシステムに適用して画像のレンダリングを行い、ドットの可視度として評価される粒状性を減少しており、市川の米国特許第6,013,403号では、ブラックおよびグレーのトナーを使用して印刷レンダリングにおける粒状性を抑えている。また、綾木らの米国特許第7,288,356号では、濃色及び淡色トナーにより「低濃度領域から高密度領域まで粒状感及びざらつきを低減」している。
米国特許第6,596,065号明細書 米国特許第6,013,403号明細書 米国特許第7,288,356号明細書
しかしながら、この方法では、低濃度カラートナーで印刷されたハイライト領域以外の領域のハーフトーンノイズを十分に緩和していない。更に、この方法では各色ごとに個別の低濃度カラートナーの生成を必要とする。したがって、各CMK色トナーに対して、ライトシアン、ライトマゼンタおよびグレートナーの3つの低濃度カラートナーの作成が必要となる。選択的にライトイエローの作成も必要かもしれないが、画像ノイズは通常黄色ではあまり視覚的に問題にならない。
従って、効率的でコスト効率良くハーフトーンノイズとプリンタノイズを緩和することができる改良された静電印刷方法が必要である。
本発明はこれらおよび他のニーズに対処するために、ハーフトーンノイズを緩和する改良された印刷方式を提供する。より詳細には、本発明は、少なくとも1つのカラートナーと、少なくとも1つの、カラートナーより低い色強度を有するトナーとの混合物を、印刷基材の同一領域に印刷することを特徴とする改良された印刷方式を提供する。
本発明の実施形態が提供する画像印刷方法は、基材の一領域に、少なくとも1つの、第1色相を有する第1トナーから成る第1マーキング材を印刷する工程と、前記基材の同一領域に、少なくとも1つの第2マーキング材を印刷する工程を備え、前期少なくとも1つの第2マーキング材は、少なくとも第2および第3トナーの混合物から成り、前記第2および第3トナーの少なくとも1つが、前記第1マーキング材より低い色強度を有し、前記第2マーキング材は前記第1色相と同一の色相を有し、前記第2マーキング材における前記第2トナーと前記第3トナーの比率は、前記第2マーキング材が、前記第1マーキング材の望ましくない光学濃度印刷範囲と同一の色強度を有するような比率となる。
図1は典型的な5色カラー静電印刷装置を示す。 図2Aは、11%のピグメントグリーン7で調製した乳化凝集グリーントナーと乳化凝集クリアトナーの50:50比率の混合物を調合した結果を示す。 図2Bは、11%のピグメントグリーン7で調製した乳化凝集グリーントナーと乳化凝集クリアトナーの50:50比率の混合物を調合した結果を示す。 図2Cは、11%のピグメントグリーン7で調製した乳化凝集グリーントナーと乳化凝集クリアトナーの50:50比率の混合物を調合した結果を示す。 図2Dは、11%のピグメントグリーン7で調製した乳化凝集グリーントナーと乳化凝集クリアトナーの50:50比率の混合物を調合した結果を示す。 図3Aは、17%のピグメントイエロー14で調製した乳化凝集イエロートナーと、異なる摩擦電気電荷を有する7%のピグメントブルー15.3で調製したブルートナーを調合した結果を示す。 図3Bは、17%のピグメントイエロー14で調製した乳化凝集イエロートナーと、異なる摩擦電気電荷を有する7%のピグメントブルー15.3で調製したブルートナーを調合した結果を示す。 図3Cは、17%のピグメントイエロー14で調製した乳化凝集イエロートナーと、異なる摩擦電気電荷を有する7%のピグメントブルー15.3で調製したブルートナーを調合した結果を示す。 図3Dは、17%のピグメントイエロー14で調製した乳化凝集イエロートナーと、異なる摩擦電気電荷を有する7%のピグメントブルー15.3で調製したブルートナーを調合した結果を示す。 図4は、17%のピグメントイエロー14で調製した乳化凝集イエロートナーと、7%のピグメントブルー15.3で調製した乳化凝集ブルートナー、およびそれらの混合物の摩擦電気電荷の相違を示す。
本発明はここに記述された特定の実施形態に限定されず、いくつかの部品および工程は、本発明に基づいて当業者により変更することができるであろう。ここで使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけに使用され、限定的に解釈してはならない。
明細書本文および添付の請求項において、「a」,「an」および「the」等の単数形を示す形態は、特に指定がない限り、複数形の形態を含むものとする。さらに、いくつかの用語については、以下のように定義されるものとする。
L*a*b値とは、国際照明委員会(「CIELAB」)による色空間を定義する3つのパラメータ(L、a、およびb)を意味する。これらの値は、色の輝度(L:L=0は黒、L=100は白を示す)、赤―緑間の位置(a:負の値は緑、正の値は赤を示す)、および黄色―青間の位置(b:負の値は青、正の値は黄色を示す)を表わす。
dE2000とは、標準CIEDE2000化学式により算出された2色間の色差を測定するdE2000値を示す。dE値が大きいほど、色差も大きくなる。一般に、dE値1.5〜2は視知覚の限界と考えられている。前記化学式は2001年にCIEにより公表された。
例えば粒子がトナーである場合、q/dは電荷と直経の比率を示し、ある粒子の電荷に対する粒子のサイズの比率を意味する。q/d値は、通常fC/μmで測定される。トナー粒子の平均q/d値は、公知の電荷分光装置によって計測することができる。一例としては、参考文献として記載の米国特許第4,375,673号がある。分光器は測定したトナー直径(d、単位μm)に対するトナー粒子電荷(q、単位fC)の分布を評価するために使用する。電荷分析では、電荷を電荷0点からmm単位で測定することができて便利である。ここでは、mm単位の変位を0.092で乗算することによりfC/ミクロンのq/d値に変換することができる。
ハーフトーンノイズを緩和するために改善された印刷方式は、例えばフルカラートナーから成る第1マーキング材を印刷する工程と、印刷基材の同一領域に2つのトナーの混合物から成る第2マーキング材を印刷する工程を含み、混合物内の2つのトナーのうちの少なくとも1つは、第1マーキング材よりも低い色強度を有する。第1および第2マーキング材は同色相を有し、混合物内のトナーの比率は、混合物が第1マーキング材の望ましくない光学的濃度印刷範囲内にある色強度を達成するような比率とする。
ここで使用するような「第1マーキング材」および「第2マーキング材」とは、単数または複数の特定のマーキング材のことを言う。例えば、シアン、イエロー、マゼンタおよびブラックのマーキング材はそれぞれ「第1マーキング材」と見なすことができる一方、1つまたはいくつかのトナーの混合物を「第2マーキング材」と総称する。
この方法は、必要な数の現像剤ハウジングを有する既知の静電印刷装置であればどのような静電印刷装置であっても実行可能である。フルカラー印刷に関する様々な例示的実施形態において、印刷装置は5つの現像剤ハウジングを有し、それぞれにシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのトナー、および第2マーキング材が収容されていてもよい。別の実施形態では、印刷装置は6つの現像剤ハウジングを有し、それぞれにシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのトナー、(例えば)シアンおよびクリアトナーを含む第2マーキング材、および(例えば)マゼンタおよびクリアトナーを含む第2マーキング材が収容されていてもよい。つまり、このような実施形態において、同印刷方法は4つの第1マーキング材および2つの第2マーキング材を含んでいる。また別の実施形態では、印刷装置は8つの現像剤ハウジングを有し、それぞれにシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのトナー、およびこれらトナーとより低い色強度を有するトナーとの混合物が収容されていてもよい。したがって、この印刷方法は4つの第1マーキング材および4つの第2のマーキング材を含んでいる。
他のプリンタの実施形態では、特定の印刷構成において適用された色分解に基づいて、より多くの第1または第2マーキング材を使用することができる。モノクロ印刷などの他の実施形態では、印刷装置は2つの現像剤ハウジングのみを有し、一方にブラックのトナーが収容され、もう一方に第2マーキング材が収容される。現像剤ハウジングはそれぞれ、キャリア粒子とトナー粒子から構成された多量の現像剤を保持する。
複数の第2マーキング材を備える印刷方法では、第2マーキング材はそれぞれ、第1マーキング材のうちの1つと同じ色相を有する。対応する第1マーキング材がそれぞれ同色相を有しているため、これらの第2マーキング材は、印刷基材の同一領域に印刷される。つまり、フルカラー画像印刷方法では、例えばシアンとクリアトナーの混合物から成る第2マーキング材は、シアン色相を有する第1マーキング材と同一の印刷基材の領域に印刷され、マゼンタとクリアトナーの混合物から成る第2マーキング材は、マゼンタ色相を有する第1マーキング材と同一の印刷基材の領域に印刷される。
第2マーキング材の第1マーキング材に対する比率に関しては、画像データに基づいて、任意の比率で印刷することができる。具体的には、画像データの色が第2マーキング材の色強度と同一の色である場合、本印刷方法では連続したソリッドカラー領域として第2マーキング材を印刷することができる。あるいは、画像データの色強度が第2マーキング材の色強度より低い場合、本印刷方法ではハーフトーンドットとして第2マーキング材を印刷することができる。最後に、本印刷方法ではまた、第2マーキング材を第2マーキング材の色強度に対応するTRC(階調再現曲線)の特定の色レベルまでハーフトーンとして印刷し、その後ソリッドカラー領域として印刷することができる。
前述のすべての例において、第1マーキング材を第2マーキング材で印刷された同一領域においてハーフトーンとして印刷することにより、第2マーキング材の色強度より暗いTRCの色レベルを達成することも可能である。0%の面積範囲(エリアカバレッジ)から完全飽和色までのスムーズな色階調を確実に得ることができるように、色分解のフルダイナミックレンジを構成することが必要である。そのためには、1つのマーキング材の範囲が始まり別のマーキング材の範囲が終了する遷移領域に生じるあらゆる視覚効果を最小限にするような第1マーキング材および第2マーキング材の組み合わせが必要となる。同様に、複数の分解色の組み合わせを表現する際の色分解の組み合わせについては、滑らかな色階調を実現するように組み合わせを行う。本印刷方法は、画像データに基づいて第1および第2のマーキング材の比率およびパターンを決定するコントローラを含む印刷装置を使用して実行することができる。
第1マーキング材は、第1色相を有する第1トナーから成る。第1トナーは、標準プロセスカラーまたはスポットカラーを生成するのに十分な着色剤濃度を有する静電気トナーであれば、どのようなトナーでもよい。「着色剤」とは、特定の顔料または他の着色剤成分としての指定がない限り、有機的な可溶性染料、顔料および混合物などを意味する。実施形態においては、着色剤は成分の全重量に基づく重量%で約1%から約25%、例えば約2%または約5%から約15%または約20%までのカーボンブラック、マグネタイト、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルー、ブラウンまたはこれらの混合物から成る。他の有用な着色剤については、本発明の開示内容に鑑みて容易に理解できるであろう。第1色相は、含有する着色剤に応じてどのような色相であってもよい。第1トナーは一般に、着色剤の他に樹脂を含み、またワックス、凝集剤、電荷制御剤、流れ制御剤などの任意の添加剤を含む。このような広範囲にわたるカラートナー組成は当技術分野でよく知られている。
実施形態において、第1トナーは当技術分野でよく知られている工程であればどの工程で生成されたトナーであってもよい。例えば、第1トナーは従来のトナーであって、典型的には質量の大きなトナー粒子材を形成し、そのトナー粒子材を押出し加工し、その押出し材を粉砕して所望のトナー粒子寸法範囲に分級することにより生成したものでもよい。しかしながら、他の実施形態では、第1トナーは、乳化/凝集プロセスにより生成されるような化学トナーであってもよい。乳化凝集プロセスは、トナー生成の技術分野において広く知られており、直径が小さく、一般に狭い粒径分布を有するトナー微粒子を生成することで知られている。トナーを調製するための乳化凝集プロセスは、米国特許番号5,290,654、5,278,020、5,308,734、5,370,963、5,344,738、5,403,693、5,418,108、5,364,729および5,346,797等の多くのゼロックス特許において開示されている。また、関連特許としては、米国特許番号5,348,832、5,405,728、5,366,841、5,496,676、5,527,658、5,585,215、5,650,255、5,650,256、5,501,935、5,723,253、5,744,520、5,763,133、5,766,818、5,747,215、5,827,633、5,853,944、5,804,349、5,840,462、5,869,215、5,869,215、5,863,698、5,902,710、5,910,387、5,916,725、5,919,595、5,925,488、および5,977,210があげられる。トナー微粒子、例えば7ミクロン未満の平均径を有するトナー粒子などにより、印刷装置はハーフトーンドット配置の精度を向上させることが可能となり、画像ノイズの一層の減少が実現可能となる。この精度の向上により、ハーフトーンドット内およびハーフトーンドット周辺のトナーの散乱が減少し、その結果画質が向上する。
第2マーキング材は第2トナーおよび第3トナーから成る。一般に、第2および第3トナーの少なくとも1つは、第1マーキング材よりも低い色強度を有する。1つの実施形態では、第2トナーはフルカラートナーなどの第1マーキング材の第1トナーと同一の組成を有してもよく、また異なる組成でもよい。例えば、第3トナーが第1トナーと略一致する電気的およびその他の性能特性を有する場合、第1および第2トナーと同一のトナー組成を用いるのが望ましいかもしれない。これにより同一色で異なるトナー成分を開発する必要性を回避することができ、開発済みのトナー組成で併用することが可能となる。もちろん、他の実施形態において、異なる特性、性能または色を望む場合などには、第2トナーは第1トナーと異なる組成にしてもよい。
第3トナーは、第2トナーと同様に樹脂から成るトナーであってよく、流れ制御剤および電荷制御剤のような同一の任意の添加剤をすべて含んでいてもよいが、低い着色剤濃度を有する。第3トナーは小さなトナー粒子径を有する乳化凝集トナーであってよい。例えば、第3トナーは、顔料の含有量を減少または顔料の種類を変更、またはその両方により着色剤が異なる以外は、第2トナーと同一の化学組成を有するのが好ましい。実施形態において、第3トナーが少なくともいくらかの着色剤を含んでいる場合、その着色剤および着色剤の含有量については、プリント上で色の不整合が発生しないように第3トナーの印刷色相と第2のトナーの印刷色相が一致するように選択する。他の実施形態では、第3トナーは実質的に着色剤を含まないクリアトナーであり、例えば光学的に透明で無色である。この実施形態では、クリアトナーは第2トナーに色相を加えないため、混合物(つまり第2マーキング材)全体の色相は第2トナーの色相と同じになる。もちろん、第2および第3トナーのいずれかはより低い色強度を有するトナーであってもよい。
第2マーキング材は第2および第3トナーを物理的に混合することにより生成することができる。特に、2つのトナーが同様の摩擦電気電荷を有する場合、第2マーキング材は、一方の標準的な満量の着色剤(上述のフルカラートナー等)を有するトナーと、もう一方の少ない着色剤(例えば少量または着色剤なし)または変更された着色剤、または少ない着色剤と変更された着色剤の両者で生成されたトナーを調合することにより生成することができる。なお、このようにカラートナーとより低い色強度を有するトナーを混合して生成された混合トナーは、着色剤含有比率の低い均一のトナー組成とは同一ではない。特にこのような2つのトナーにおいては、トナー成分の見掛けの色や、一部の例ではその電気的性質も、全く異なることがある。
2つの混合トナーは、異なる現像過程を辿らないよう、その摩擦電気電荷分布は実質的に一致していなければならない。摩擦電気電荷に実質的な違いがある場合、例えば印刷装置によるトナーの消費が異なる割合で行われていくと、第2マーキング材における2つのトナーの相対的な個体数が変化することになる。すると第2マーキング材を使用して印刷された見掛けの色が変化して、色精度と濃度が劣化することになる。したがって、電荷分光器におけるq/d値の目測において、2つの色が基本的に完全に重なり合って混合色だけが目に見える状態になるように、摩擦電気の電荷配分は基本的に同一でなければならない。広範囲にわたる条件下で良好な性能を得るために、トナーと現像剤の摩擦電気電荷は、様々な環境条件であっても出来うる限り不変でなければならない。
乳化凝集トナーにとって、異なる顔料を使用したトナーの摩擦電気電荷は実質的に同一であることが分かった。言いかえれば、顔料粒子は、乳化凝集トナーの摩擦電気電荷に影響を与えない。したがって、添加剤および任意の電荷制御剤が同一である限り、どの色の乳化凝集トナーも、より低い色強度を有する乳化凝集トナーと混合することができる。以下に例1を示す。
一般に、第2マーキング材における第2トナーと第3トナーの比率は、第2マーキング材がTRCの特に不安定な領域と同様の色強度、および/または第1マーキング材のみで表現した場合にハーフトーンドットが目立って非常に好ましくない状態になるような色強度となるように構成する。TRCのこれらの領域は、第1マーキング材のみで表現した場合の実質的なノイズ誘起領域である。実施形態では、この比率は使用するプリント機構または顧客の要望に基づいて調節することができる。例えば、第1マーキング材の実質的なノイズ誘起領域は、青空や肌色の画像領域などのトナー再現曲線のハイライトから中間トーンの範囲であってもよい。最後に、実質的なノイズ誘起領域は、特定の印刷構成の結果生じるピークノイズ範囲であってもよく、あるいはプリント機構の部品の寿命により変化してもよい。例えば、印刷構成によっては、ハイライト領域のピークノイズ領域は10−30%のトナー面積範囲部分に生じ、他の印刷構成では、ピークノイズ領域は、30−70%の面積範囲部分などの中間トーン領域で顕著に生じるかもしれない。同様に、このピークノイズ領域は印刷構成における部品の寿命に従って変化してもよい。このように、第2マーキング材を構成するトナーの比率を調節してトナー再現曲線上の特定の位置においてある色強度を実現することにより、プリント画質を向上することができる。
具体的には、第2マーキング材の色強度は、フルカラートナーと混合する低い色強度を有するトナーの量を変えることにより制御することができる。このように、どの特定の色の強度も単に2つの成分を調合することにより達成することができる。例えば、1%の顔料を含有する低濃度カラートナーの代わりに、同等の5%の顔料を含有するカラートナーとクリアトナーの1:5ブレンドを使用することができる。この方法の利点は、新しいトナー、例えばクリアトナー1つだけを開発、製造、保存することにより、幅広い種類の低濃度トナーの同等物を得ることができる点である。
カラートナーと低い色強度を有するトナーの混合物は、低濃度カラートナーとは構造上または化学上同等ではないため、この利点は驚くべき意外なものであった。カラートナー粒子は、樹脂粒子内に分散した顔料と樹脂粒子表面の任意の添加剤により構成される。そして、低濃度カラートナー粒子は少量の顔料を含有する樹脂粒子から構成される。したがって、低濃度カラートナーは、それぞれが均一で少量の顔料を含有する多数の樹脂粒子により構成される。一方、カラートナーと低い色強度を有するトナーの混合物は、いくつかの樹脂粒子とそこに分散した満量の顔料と、少量の顔料と変更された任意の顔料を有するいくつかの樹脂粒子または実施形態によっては顔料を含有しないいくつかの樹脂粒子から構成される。このように樹脂粒子内の顔料の分布が均一でないという点において、カラートナーとクリアトナーの混合物は既知の低濃度カラートナーと異なっている。
図1は、本画像成形方法を実行可能な画像形成装置の一例を示す。この画像形成装置は、米国特許出願公開第2007/0063047号に示されるものと実質的に同じである。
図1に示す画像形成装置はタンデム式の装置であり、色成分トナー画像を電子写真形式で形成する複数の画像形成ユニット41(41Y、41M、41C、41Kおよび41B)、画像形成ユニット41で形成された色成分トナー画像を順次転写(一次転写)して色成分トナー画像を保持する中間転写ベルト46、中間転写ベルト46上に転写されたオーバーラップ画像を用紙(媒体)Pへ一括して転写(二次転写)する二次転写ユニット410、および二次転写された画像を用紙Pに定着するための定着ローラ440を含む。
この画像形成装置は、ブラック(K)トナー画像を形成するための画像形成ユニット41K、およびイエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)のトナー画像を形成する画像形成ユニット41Y、41Mおよび41Cを備える。画像形成ユニット41Bは第2マーキング材を扱う。この実施形態では、第2マーキング材はクリアトナーとシアントナーの混合物である。しかしながら、別の実施形態では、第2マーキング材はクリアトナーとマゼンタトナーの混合物、クリアトナーとブラックトナーの混合物、またはクリアトナーと他の色のフルカラートナーの混合物である。
別の実施形態では、画像形成装置はハウジングと呼ばれる別の画像形成ユニットをさらに備えてもよい。これらのハウジングは、更なる第2マーキング材を印刷することができる。例えば、画像形成装置は6つのハウジングを備えてもよく、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、クリアトナーとシアントナーの混合物、およびクリアトナーとマゼンタトナーの混合物を収容する。別の実施形態では、画像形成装置は7つのハウジングを備えてもよく、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、クリアトナーとシアントナーの混合物、クリアトナーとマゼンタトナーの混合物、およびクリアトナーとブラックトナーの混合物を収容する。最後に、画像形成装置は8つのハウジングを備えてもよく、それぞれCMYKプロセスカラーと、クリアトナーと各プロセスカラートナーの混合物を収容する。
本実施形態によると、各画像形成ユニット41(41Y、41M、41C、41Kおよび41B)において、矢印A方角に回転する感光ドラム42の周りには、感光ドラム42を帯電させる帯電器43、感光ドラム42(図中、露光ビームはBmで示す)上に静電潜像を露光するためのレーザー露光装置44、可視トナー画像として感光ドラム42上に静電潜像を形成するために、対応する色成分トナーを収容する現像装置45、感光ドラム42上に形成された色成分トナー画像を中間転写ベルト46上へ転写する一次転写ロール47、および感光ドラム42上の残留トナーを取り除くドラムクリーナ48などの電子写真式装置が順に配置されている。画像形成ユニット41はそれぞれ、中間転写ベルト46の上流でイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、およびこの実施形態ではシアンとクリアトナーのブレンドである淡色ブレンドカラー(B)の順序で配置される。
中間転写ベルト46は、モータ(図示せず)で駆動される中間転写ベルト46を回転させるドライブロール415、中間転写ベルト46へ一定の張力を与え、中間転写ベルト46の蛇行を防ぐ機能を有するテンションローラ416、中間転写ベルト46を支持するアイドルローラ417、およびバックアップローラ412(後述)などの様々なローラによって図中矢印B方向に回転可能である。
トナー電荷極性とは逆の極性の電圧を一次転写ロール47に印加すると、感光ドラム42上のトナー画像は静電的に中間転写ベルト46へ順に吸引され、オーバーラップトナー画像が中間転写ベルト46上に形成される。さらに、二次転写ユニット410は、中間転写ベルト46のトナー画像支持面に対して押圧された状態で配置された二次転写ロール411と、二次転写ロール411のカウンタ電極を形成するために中間転写ベルト46の裏側に配置されたバックアップローラ412を含む。二次転写バイアスが安定供給される金属給紙ロール413は、バックアップローラ412と接触した状態で配置される。
二次転写後に中間転写ベルト46の表面をクリーニングするベルトクリーナ421を二次転写ロール411の下流に配置する。
さらにこの実施形態では、用紙搬送システムは、用紙Pを格納するための紙トレー430、紙トレー430上に積重ねられ用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップローラ431、およびに、ピックアップローラ431が送り出した用紙Pを搬送する搬送ロール432、搬送ロール432によって搬送された用紙Pを二次転写ユニット410の二次転写位置へ供給する搬送シュート433、および二次転写後の用紙Pを定着ローラ440へ搬送するための転写ベルト434を含む。
次に、例示の画像形成装置を使用した画像印刷方法の実施形態について説明する。ユーザがスタートスイッチ(図示せず)押すと、所定の画像形成プロセスが実行される。具体的には、例えばカラープリンタとして画像形成装置を実行する場合、例えばネットワーク(図示せず)から送信されたデジタル画像信号がメモリ(図示せず)に一時的に格納され、5色(Y、M、C、KおよびB)のデジタル画像信号に基づいてカラートナー画像が形成される。
すなわち、画像形成ユニット41(41Y、41M、41C、41Kおよび41B)は、イメージ処理の実行によって得られるカラー画像記録信号に基づいて駆動される。各画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kおよび41Bは、対応する画像記録信号に基づいて、帯電器43によって一様に帯電された感光ドラム42上にレーザー露光装置44によって静電潜像を形成する。画像形成ユニットでは、対応色のトナー画像を形成するために対応色トナーが格納された現像装置45により、形成された静電潜像を現像する。
各感光ドラム42上に形成されたトナー画像は、感光ドラム42と中間転写ベルト46が互いに接する一次転写位置において一次転写ロール47が印加する一次転写バイアスによって、感光ドラム42から中間転写ベルト46表面へ一次転写される。こうして、中間転写ベルト46へ一次転写されたトナー画像は、中間転写ベルト46上で互いに重ね合わされて、中間転写ベルト46の回転により二次転写位置へ搬送される。
一方、用紙Pは所定のタイミングで二次転写ユニット410の二次転写位置へ搬送され、二次転写ロール411と中間転写ベルト46(バックアップロール412)の間に挟入される。中間転写ベルト46上で支持されたオーバーラップトナー画像は、二次転写ロール411とバックアップロール412の間に形成された二次転写電界の作用によって用紙Pに二次転写される。
その後、トナー画像が転写された用紙Pは運送ベルト434上で定着ローラ440へと搬送され、トナー画像が定着される。一方、二次転写後の中間転写ベルト46では、ベルトクリーナ421によって残留トナーが取り除かれる。
本発明は以下に挙げる例において詳細に説明されるが、これらは限定的に解釈してはならない。以下の例において、特に指定がない限り、すべての”%”は重量%による表示である。
14種類のパントーン(商標)原色であるパントーンブラック、パントーンリフラックスブルー、パントーンプロセスブルー、パントーンイエロー、パントーンイエロー012、パントーンルビーレッド、パントーンウォームレッド、パントーングリーン、パントーンオレンジ021、パントーンブルー072、パントーンレッド032、パントーンローダミンレッド、パントーンバイオレットおよびパントーンパープル、ならびにクリアトナーにおける乳化凝集トナーの平均摩擦電気電荷は、21℃、相対湿度50%において29.0μC/g、標準偏差9μC/gであった。上記15の各例における任意の添加剤は、日本アエロジル社の1.7%のRY50シリカ、信越化学工業社の0.74%のX24、およびテイカ社の0.37%のJMT2000であり、これらをここでは添加剤設計Aと呼ぶ。
同様に、乳化凝集トナーから作られた現像剤の摩擦電気電荷も、多くの色において一定であることが分かった。ここではキャリアAと呼ばれるSCMBキャリアは、パウダーテック社製の35ミクロンのフェライト磁心で構成され、75重量%のPMMA、9重量%のカーボンブラック、10重量%のメラミンおよび6重量%のカイナーを200℃で0.8重量%被覆し、クリアトナー、5%のR330+1%のPB15:3、7.2%のPB15:3+1.8%のPV2、7%のPB15:3、17%のPY14、3.2%のPR:122+4.8%のPR238、8%のPR:48.1、13.3%のPG7、6%のPB15:3+PV23、8%のPR122、13%のPY74、15%のPY74、5.7%のPB:15:3、1.9%のPB15:3、12%のPR48.1、6%のPR238+6%のPR122、2%のPR81:3+0.5%のPV3、9%のアルカリブルー、8%のPR81:2、7%のPY17、12.5%のPY17、3.8%のPB15:3、15%のPO36、8%のPR53:1、6.4%のPR48:1+1.6%のPR22、2.5%のPV23、13.3%のPG7、7%のPB15:3、10%のPB15:3、17%のPY14、8%のPR:48.1、10%のPB15:3、3.2%のPR:122+4.8%のPR238、7.2%のPB15:3+1.8%のPV23、8%のPR169+PR122を含む35種類の有色トナーである乳化凝集トナーに加えた。上記各トナーは任意の添加剤である添加剤設計Aを含むものとした。その結果、平均摩擦電気電荷は、21℃、相対湿度50%において、26.4μC/g、標準偏差4.5μC/gとなった。したがって、各トナーに同一の任意の添加剤を使用する限り、異なる色の乳化凝集トナーから作られた現像剤を問題なく混合することができる。
両方ともに添加剤設計Aを有する乳化凝集パントーン(商標)のグリーントナーと乳化凝集クリアトナーの50:50混合物を、1つの現像剤としてSCMBキャリアAとブレンドした。また、50:50トナーブレンドとキャリアAを混合した補充剤も調製し、さまざまな面積範囲ストレス下で10,000回の印刷テストを行い、ブレンドの色彩安定性を検証した。印刷物のトナー溶融はオフラインで行い、プリントの色をL*a*b*値として評価し、これに基づいてdE2000を測定して定量的に色ずれの評価を行った。図2A〜2Dで示すように、グリーン/クリアトナーのブレンドは、同一の条件下における単一色のグリーントナーと同様の色変化を示した。したがって、図2A〜2Dで示すように、クリアトナーとカラートナーのブレンドにより、10Kの印刷テストにおいて優れた色彩安定性を提供する安定したブレンドカラー現像剤が得られる。測定されたdEの合計は、計3dE以内という色彩安定性に関する目標値の範囲内である1dE未満だったため、プリント上での色変化は感知されない。
17%のピグメントイエロー14で調製された乳化凝集イエロートナー、および7%のピグメントブルー15.3で調製された乳化凝集ブルートナーの2つを摩擦電気電荷の異なるトナーとして選択した。乳化凝集イエロートナーにおいて異なる電荷を生成するために、異なる種類の顔料分散剤であるアニオン界面活性剤を有するイエロー顔料を選択した。他のすべてのトナーは、アルカリ安定化アクリル樹脂を用いたサンフレキシバース(登録商標)顔料で調製した。その結果、分散剤の変化により、イエローの摩擦電荷が高くなった。そこで、イエロートナーをゼロックスDC3535において印刷し、10,000回以上印刷を行った結果、平均摩擦電荷は7%TCにおいて25.3となった。第2の印刷テストでは、ブルートナーを10,000回印刷したところ、平均摩擦電荷は7%TCにおいて18.8であった。第3の印刷テストでは、各々異なる摩擦電気の電荷を有する同一の乳化凝集イエローおよびブルートナーを1:1比率でブレンドした。この比較例においては、カラートナーとクリアトナーの代わりに、異なる色を有する2つのトナーを使用したため、外観検査で容易に結果を判別することができた。
図4に示すように、ブルートナーはイエローよりも低い平均電荷値を有しているため、2つを混合調製する場合、2色の電荷差は異なる電荷配分をもたらす。これはq/d線で見ることができる。図3A〜3Dで示すように、2つのトナーはこのように異なる現像過程を辿るため、色ズレを引き起こす。したがって、この比較例によると、2つのトナーを混合して新たな色のトナーの生成を実現するには、2つのトナーが同様の摩擦電気特性を有していなければならないことが分かる。
41 画像形成ユニット、42 感光ドラム、43 帯電器、44 レーザー露光装置、45 現像装置、46 中間転写ベルト、47 一次転写ロール、48 ドラムクリーナ、410 二次転写ユニット、411 二次転写ロール、412 バックアップローラ、413 金属給紙ロール、416 テンションローラ、417 アイドルローラ、421 ベルトクリーナ、430 紙トレー、431 ピックアップローラ、432 搬送ロール、433 搬送シュート、434 転写ベルト、440 定着ローラ。

Claims (1)

  1. 基材の一領域に、少なくとも1つの、第1色相を有する第1トナーから成る第1マーキング材を印刷する工程と、
    前記基材の同一領域に、少なくとも1つの第2マーキング材を印刷する工程とを含む画像印刷方法であって、
    前記少なくとも1つの第2マーキング材は、少なくとも第2および第3トナーの混合物から成り、前記第2および第3トナーの少なくとも1つが、前記第1マーキング材より低い色強度を有し、前記第2マーキング材は前記第1色相と同一の色相を有し、
    前記第2マーキング材における前記第2トナーと前記第3トナーの比率は、前記第2マーキング材が、前記第1マーキング材のトナー再現曲線の実質的なノイズ誘起領域と同一の色強度を有するような比率となることを特徴とする画像印刷方法。
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