JP2005045348A - 電子写真画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】濃淡トナーを用いて画像を記録するにあたり、ロゼッタパターンによる画像不良を防止し、また、コストダウンを図る。
【解決手段】光導電性の像担持体11と、これを均一帯電する一次帯電器12と、帯電後の像担持体11表面を像露光して静電潜像を形成する像露光器17と、静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像ユニット19と、得られたトナー像を普通紙などの最終支持部材に転写する転送装置14とを備えた電子写真画像記録装置において、濃度の異なる濃淡2種類以上のトナーを、それぞれ現像可能な現像装置を備え、略同一色相の濃淡トナーで画像出力する際に、同一のディザパターンを用い、画像形成をおこなう。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機、プリンター、ファクシミリ、製版システムなどに用いる電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高速、高画質な画像形成装置として、電子写真方式を採用した複写機やレーザービームプリンタが知られている。近年のデジタル技術の進歩によって、POD市場からオフィスや家庭のコンシューマ市場まで、前記電子写真画像記録装置の高画質化への要求は高まっており、印刷の様なスクリーン処理を施した画像はもとより、銀塩写真の様な諧調性が非常に高く、広い色再現範囲と良好な粒状性を有する画像特性への要求が更に高まっている。
【0003】
この電子写真画像記録装置は、像担持体にレーザービームなどにより光を照射し、そのとき光が照射された量により画像が記録されるもので、文字などの2値的な画像から、写真などの中間調を含んだ画像まであらゆる画像を形成することができる。このときの中間濃度を再現する際に、パルス幅変調方式(PWM方式)と、ディザ法や濃度パターン法などの画像処理手法を用いることで、様々なパターンを像担持体上に形成することができる。
【0004】
得られた像担持体上のパターンに対し、帯電したトナー粒子を付着させ、更に転写材上へ転写、定着することで最終的な出力画像を得るものである。このときに用いるトナー粒子としては、Cyan、Magenta、Yellow、Blackの4色が一般的に使用されており、粒状性、階調性、濃度、彩度、グロスなど、種々の画像特性向上のため、様々な改良が加えられている。
【0005】
また更なる高画質化を目的とし、特開平5−35038、特開平8−171252、特開2000−231279、特開2000−305339、特開2000−347476、特開2001−290319などの様に、濃度レベルの異なる複数のトナーを用い、ハイライトからハーフトーン領域にかけて、更なる粒状性の向上や諧調再現性の向上などを実現する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
濃度の異なる濃淡2種類以上のトナーを用いて作像をおこなうと、各色1種類のトナーを用いて作像する場合に比べ、現像ステーションが多くなり、像担持体にレーザーで像描画をおこなう色版の数が多くなる。
【0007】
色版の数が多くなることから、スクリーン角の自由度が小さくなり、ロゼッタパターンによる画像不良が発生し易くなる。
【0008】
また、ディザパターンを格納するためのメモリ領域も、色版の数に従い増加しコストアップ要因となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光導電性の像担持体と、前記像担持体を均一帯電する帯電手段と、帯電後の像担持体表面を像露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、得られたトナー像を転写材に転写する転写手段とを備えた電子写真画像記録装置において、濃度の異なる濃淡2種類以上のトナーを、それぞれ現像可能な現像装置を備え、略同一色相の濃淡トナーで画像出力する際に、同一のディザパターンを用い、画像形成をおこなうことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明では、濃度の異なる濃淡2種類以上のトナーを用い画像を形成する際に、略同一色相の濃淡トナーに、同一のディザパターンを用いることにで、ロゼッタパターンによる画像不良を抑え、且つ、ハードウェアの負担を軽減し、高品質の画像出力を実現するものである。
【0011】
このとき、略同一色相の濃淡トナーに対して同一のディザパターンを用いることで、色ズレによる弊害が極力抑えられる。
【0012】
但し、同一色相の濃淡トナーを用いた場合にも、レジズレや画像の伸縮伸長により、濃度ムラは発生してしまう。電子写真画像形成プロセスで、一般的にレジズレや画像の伸縮伸長が起き易い方向は画像搬送方向であり、画像書き出しのタイミングや、転写時のスピード変動、中間転写体の伸縮伸長によることが多い。
【0013】
また、画像搬送方向への位置ズレに対し、濃度の変動が少ない画像パターンは、画像搬送方向と同一の方向に配置された画像パターン、いわゆる万線であることが知られている(以下、画像搬送方向と同一の方向を縦方向、画像搬送方向と垂直の方向を横方向とする)。
【0014】
そこで本発明では、濃淡2種類以上のトナーを用いて作像するトナーのうち、より視覚的に目に付きやすい色のトナーを作像する際に、縦成長のディザパターンや、位相ずれのないPWMパターンを用いることが好適である。
【0015】
Cyan、Magentaに濃淡2種類のトナーを用い、Yellow、Blackに1種類のトナーを用いて作像した場合、CyanあるいはMagentaに縦成長のディザパターンを用いて画像出力をおこなう。また、縦成長のディザパターンを使用しない色については、視覚的に目立つ順に縦方向に近い角度のディザパターンを使用することが望ましい。
【0016】
また、図20に示すとおり、画像搬送方向にaの変位量があった際、“縦方向の線成長>点成長>横方向”の順番で、濃度の変化量が大きいことが理解できる。そこで本発明では、濃淡2種類の画像の位置ズレにより、濃度変化が生じる色については、位置ズレ方向と同一方向のディザパターンを用いる、あるいは点成長のディザパターンを用いることが好適である。
【0017】
更に濃淡2色の位置ズレ発生を極力抑えるため、図5の様に像担持体から最終支持部材へ直接転写をおこなう構成や、図6や図7の様にひとつの像担持体を用いた構成をとることも可能である。
【0018】
更に、像担持体からトナー像を転写担持し、そののち最終支持部材に転写する、いわゆる中間転写体を用いる場合、中間転写体の伸縮伸長が少ないものを用いることが好ましく、そのときの位置ズレ量は400dpiの1画素未満(≒63μm)が望ましいことが実験結果より得られている。
【0019】
本発明における2値化手法について説明する。
【0020】
階調再現の2値化手法としては多くの方法が提案されている。通常最も多く用いられる方法としてディザ法(Dither Method)と濃度パターン法(Dot Pattern Method)がある。ディザ法は図9(a)に示されるように読み取った入力信号の1画素を、2値記録の1画素に対応させる。濃度パターン法は図9(c)に示されるように、読み取った入力信号の1画素を、複数の記録画素に対応させる。両者の中間に位置する手法として図9(b)に示されるように読み取った入力信号の1画素を、mxmのマトリックス内の部分マトリックス(LxL)へ対応させる方法がある。この部分画素への対応において、L=1のときディザ法、L=mのときが濃度パターン法に相当し、任意の値をとることにより出力画像サイズを変化し得る。
【0021】
この様な2値化手法を用い各色のディザパターンを形成する。各色のディザパターンには、図10に示すとおり、axaの画素からなる基本網点(基本セル)を適当にずらして配置することにより、スクリーン角を持った網点ドットを作ることができる。ずらす値(変位ベクトル)をu=(a、b)とすると、得られるスクリーン角θは、
θ=tan^−1(b/a)
より求められる。かかる変位ベクトルuの値をa、bを用いて網点の1周期に相当する正方閾値マトリックス・サイズNは、
N=LCM(a、b)x(b/a+a/b)
となる。ただしLCM(a、b)はaとbの最小公倍数を表わす。所望の角度のディザパターンを実現させ、且つ、ハードウェアの負担を軽減する意味でも、なるべく小さいマトリックスサイズを用いることが必要となる。
【0022】
各色に異なるスクリーン角を設ける効果としては、各色の位置がずれた場合でも色の一様性を保てること、更に、モアレ縞の発生を抑えることなどが挙げられる。特にモアレ縞の発生については、各色のスクリーン角の組み合わせに大きく影響を受け、印刷装置等で広く普及している組み合わせは、イエロー0°、シアン(またはマゼンタ)15°、ブラック45°、マゼンタ(またはシアン)75°などに設定されている。
【0023】
また、上述のパルス幅変調方式(PWM方式)に位相差を設けて、スクリーン角を設ける技術を用いることも可能である。
【0024】
また、本発明で用いられるディザパターン形成手法は、多値出力することも可能であり、図15に示したように複数のディザマトリックスパターンを備え、入力画素値と各ディザマトリックスパターンの閾値とを比較し、閾値を越えたときのマトリックスパターンの階調を出力すれば良い。このときのレーザーパルスの点灯幅は、階調により制御されるが、そのときの点灯位置は画素中の“中央、左、右”と、マトリックスパターン内の画素位置や周辺画素の影響を考慮して設定可能である。
【0025】
さらに、有限の解像度を有する出力装置においては、ディザパターンのスクリーン角に制約があり、有理正接の角度にスクリーン角が設定されることが一般的にはおこなわれているが、画素位置に応じて点灯位置を最適化することで、任意の無理正接の角度にスクリーンを設定することもでき、本発明で用いることも可能である。
【0026】
図11に、本発明における2値化手法により得られるディザパターンの概略を示す。図11に示したディザパターンは、主に印刷装置で使用されているパターンであるが、本発明においても上記手法を用い、これに準じたパターン形状を作成する。
【0027】
図1は本実施例の画像形成装置を表わす概略図である。装置は感光ドラム11とその周りに配置された帯電器12、画像露光器17、現像器19、転写帯電器14、及び定着器15、クリーニング部材16、から成る電子写真記録装置である。
【0028】
像担持体11は導電性の支持基体を最下層として、電荷発生層、電荷輸送層のように2層構造よりなる、機能分離タイプのものや、単層型のものが使用できる。膜厚は5〜30μm程度のものが使用可能であり、耐久性やクリーニング性、帯電性の向上などを目的とした表層を有する構成ももちろん可能である。
【0029】
帯電手段としては、ワイヤーと電界制御グリッドよりなるコロナ帯電器を用いたコロナ帯電方式、像担持体に接触させた帯電ローラーに、直流あるいは直流と交流の重畳バイアスを印加して帯電するローラー帯電方式などが挙げられる。
【0030】
露光手段としての光学系17には、半導体レーザーを使用したスキャナータイプのものや、LEDに集光装置であるセルフォックレンズを介して像露光をおこなうもの、また、EL素子やプラズマ発光素子など、その他の光学系も使用することができる。
【0031】
また、近年注目を集めている、400nm〜420nm前後に光源波長を有する短波長レーザー(いわゆるブルーレザー/バイオレットレーザー)を使用することも可能であり、微細なスポット形状を実現するブルーレーザー光学系を用いることで、ハイライト部分の安定性が増すだけでなく、濃トナーが入り始める階調領域の安定性が飛躍的に向上するため、濃淡の切り替わりによる擬似輪輪郭や、濃トナーの入り始めることによる粒状性の悪化などを抑えることができる。
【0032】
また、膜厚20μm以下の感光体と併せて使用することで、より高精細な潜像プロファイルを形成することが可能である。このとき、膜厚を薄くすることによる耐久性の低下を、表層に高硬度の保護層をコートして防止することがより好適である。
【0033】
更に現像方式には磁性トナーを磁力により搬送し、現像ニップにて非接触で像担持体上に飛翔現像させる磁性1成分の非接触現像方式、あるいは現像ニップで像担持体に接触させて現像処理をおこなう磁性接触現像方式。非磁性トナーをブレードにより規制し帯電させ、現像スリーブに担時して搬送し現像ニップにおいて非接触でトナーを飛翔現像させる非磁性1成分の非接触現像方式、あるいは現像ニップで像担持体に接触させ現像処理をおこなう非磁性1成分の接触現像方式。同じく非磁性トナーを磁性粉体であるキャリアに混合させ同じく現像スリーブで現像ニップまで搬送し現像処理をおこなう2成分現像方式など様々な現像法を使用することができる。
【0034】
転写方式には電気的な力、あるいは機械的な力を利用した転写方式を使用することができる。電気的な力を利用して転写をおこなう方法として、コロナワイヤーによりトナーの帯電極性と逆極性の直流バイアスを印加して転写をおこなうコロナ転写方式。ローラーを当接させ、トナーと逆極性のバイアスを印加するローラー転写方式などが挙げられる。
【0035】
本発明におけるトナーの態様について説明する。
【0036】
淡色シアントナー、及び、濃色シアントナーに用いることのできるシアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物等が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66が特に好適に利用できる。これら着色剤と、後述のイエロー着色剤やマゼンタ着色剤等とを混合し、好ましい好適なa*、b*、L*の値を有するシアントナーとしても良い。これらの着色剤は、単独又は混合し更には固溶体の状態で用いることができる。
【0037】
さらに、Cyan、Magenta、Yellowトナーの着色剤について説明する。
【0038】
黒色着色剤としてカーボンブラック、磁性体、以下に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤を用い黒色に調色されたものが挙げられる。
【0039】
イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物に代表される化合物が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、168、174、176、180、181、191が好適に用いられる。
【0040】
マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、48;2、48;3、48;4、57;1、81;1、144、146、166、169、177、184、185、202、206、220、221、254が特に好ましい。
【0041】
シアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物等が挙げられる。具体的には、C。I。ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66が特に好適に利用できる。
【0042】
磁性体としては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、マグネシウム、マンガン、アルミニウム、珪素などの元素を含む金属酸化物がある。中でも四三酸化鉄、γ−酸化鉄の如き酸化鉄を主成分とするものが好ましい。トナーの帯電性コントロールの点から硅素元素またはアルミニウム元素の如き金属元素を含有していてもよい。これら磁性粒子は、窒素吸着法によるBET比表面積が好ましく2〜30m2/g、特に3〜28m2/gが好ましく、モース硬度が5〜7の磁性体が好ましい。
【0043】
本発明における現像装置の態様について説明する。
【0044】
本発明における現像装置は、図8、9に示すとおり、2つ以上のステーションを有し、濃度レベルの異なる2種類以上の現像装置を備えていれば良く、様々な組み合わせが可能である。そのときのトナー種の組み合わせとして代表的なものを、下記の記号を用いて示す。
1.Cyan、LightCyan、Magenta、Yellow、Black(計5色)
2.Cyan、LightCyan、Magenta、LightMagenta、Yellow、Black(計6色)
3.Cyan、LightCyan、Magenta、LightMagenta、Yellow、DarkYellow、Black(計7色)
4.Cyan、LightCyan、Magenta、LightMagenta、Yellow、DarkYellow、Black、LightBlack(計8色)
5.LightBlue、Cyan、LightRed、Magenta、LightGreen、DarkYellow、Black(計7色)
6.LightCyan、Blue、LightMagenta、Red、Yellow、Green、Black(計7色)
7.Black、LightBlack(計2色) etc。
【0045】
以上、様々な組み合わせが考えられ、この他にも任意の組み合わせを使用することができる。またトナー種として、オレンジ色、白色といった特色トナー、着色剤を含有しない無色トナー等を用いて光沢感を向上させることなどももちろん可能である。
【0046】
次に、上記した画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0047】
本発明で用いる画像形成手段について、入力をRGB、出力をCyan、LightCyan、Magenta、LightMagenta、Yellow、Blackの6色で出力する場合について、図19、20で説明する。図示していないが、sRGBなど様々な入力データを受け取った後、デバイスRGBなどの適当なデータに変換させた後、実際に出力するための色分解に移る。この色分解をおこなう際、本発明においては濃度レベルの異なる2種類以上のトナー種の色相が異なることから、図20に示した様にダイレクトマッピングをおこなうことが望ましい。何らかの事由により、ダイレクトマッピングが出来ない場合には、図19に示す如くCMYKの4色に色分解をおこなった後、特定色についてのみ濃淡2つの版データに変換すれば良い。このとき、濃淡2種類のトナーの色相が大きく異なると、最終的な出力画像の品位が低下するため、ダイレクトマッピングをおこなうことができない場合には、2種類のトナーの色相の変位量を30度以内とすることが望ましい。
【0048】
また、このときの画像変換処理は、データ転送を受け持つホストコンピュータと電子写真装置を繋げておこなわれるが、そのときの様子を図17、18に示す。各画像変換処理は、電子写真装置のコントローラ、ホストコンピュータの情報処理能力により、最も速度とコストの両面で効率の良い手法がとられる。
【0049】
本発明では、ハーフトーン処理における、ハードウェアの負担を軽減することで、高速で低コストの画像出力システムを構築できるものである。
【0050】
このときの濃淡2つの版データへの変換については、トナーの濃度レベルにより様々な組み合わせが考えられるが、図2に基本となる直線的な階調を示す。図示したとおり、ハイライトで先に淡トナーが立ち上がり、中間調付近から濃トナーが入り始め、しばらく濃淡の組み合わせで階調を再現しながら、高濃度部では淡トナーの使用が制限されていくものである。このときの濃淡の階調の組み合わせは、粒状性や階調性、色域などの画像品質と、トナー消費量の関係より決定される。また今回簡単のため、直線的な階調を図示したが、実際には図16に示したとおり、濃淡各トナーの濃度の入り始めは緩やかなカーブを描くことが好適である。
【0051】
本発明では、濃度レベルの異なる2種類以上のトナー種を、CyanとLightCyanのCyan系、MagentaとLightMagentaのMagenta系、2組について、同一着色剤で含有含有量の差により濃度レベルの異なるトナーを作製し、Cyan、LightCyan、Magenta、LightMagenta、Yellow、Blackの6色によりシステムを構成する。
・Cyan、Magentaの濃淡トナーは、下記の原材料を用いて作製した。・Cyan:ポリエステル樹脂(100重量部)/フタロシアニン顔料(3重量部)
・LightCyan:ポリエステル樹脂(100重量部)/フタロシアニン顔料(0.6重量部)
・Magenta:ポリエステル樹脂(100重量部)/キナクリドン顔料(3重量部)
・LightMagenta:ポリエステル樹脂(100重量部)/キナクリドン顔料(0.6重量部)
上記原料をヘンシェルミキサーにより予備混合を行い、二軸押し出し式混練機により溶融混連し、冷却後ハンマーミルを用いて1〜2mm程度に粗粉砕した。次いで、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。得られた微粉砕物を分級し、シリカを外添して重量平均粒子5.6μmのCyan、LightCyan、Magenta、LightMagentaの各粒子を得た。
【0052】
図3に、得られたトナーを電子写真プロセスをとおし、実際に紙上に出力された際の色特性を、CIELABのa*−b*平面図で示す。
【0053】
図4に、同じく紙上に出力された際のトナーの階調特性を示す。
【0054】
図7に、図2の階調設定で得られた、濃淡トナーを併せた際の階調特性を縦軸を濃度として示す。
【0055】
なお、本明細で使用している“明度値・濃度値”は、X−Rite社製の分光濃度計MODEL:528を使用した。
【0056】
出力する際の電子写真装置の構成としては、図5に示す6連のシステムや、図6に示す1つの感光体に6つの現像装置を備えたシステム、淡トナーのみオプションで付加したシステムなど、その他、さまざまな形態のものを使用することが可能である。なお、ここでは、6色システムについて図示しているが、その他複数のトナー種を用いるシステムについてももちろん使用可能である。
【0057】
(実施例1)
本発明では、
“Cyan、LightCyan、Magenta、LightMagenta、Yellow、Black(計6色)”
の構成を用い、CyanとLightCyan、MagentaとLightMagentaにそれぞれ同一のディザパターンを用いて画像出力をおこなった。そのときのスクリーン角は図12、13に示すとおり、Yellow0°、Cyan・LightCyan71°、Black45°、Magenta・LightMagenta18°に設定した。成長方法は図22に示すとおり線成長ディザを用いた。2値化処理には、図15に示す16枚のマトリクスパターンを用い、600dpiの16レベルで階調制御をおこなった。位置の制御は、マトリックスパターン内の画素位置に応じ、不図示である複数個の三角波を参照し、成長位置を“中央、左、右”に制御した。
【0058】
その結果、従来例に比べ、メモリ容量を2/3程度に削減し、ハードウェアの負担を軽減し、且つ、モアレなどの画像不良を起こすことなく、良好な出力画像を得ることが可能となった。
【0059】
(実施例2)
実施例1において、ディザパターンのスクリーン角を図14bに示すとおり、Yellow135°、Black116°、Cyan・LightCyan90°、Magenta・LightMagenta63.4°で画像出力をおこなった。
【0060】
比較的に目に付きやすいCyanについて、画像搬送方向と同一方向の縦成長ディザパターンを使用したため、位置ズレによる濃度ムラなどの影響も受けず、良好な出力画像を得ることが可能となった。
【0061】
(実施例3)
実施例1において、記録解像度を1200dpiとして画像出力をおこなったに設定した。
【0062】
解像度が増えるとディザのマトリックスパターンを格納するために必要なメモリ容量が多くなり、またハーフトーン処理に要するハードウェアの負担も大きくなるが、“CyanとLightCyan”、“MagentaとLightMagenta”にそれぞれ同じディザマトリックスを使用することで、ハードウェアの負担を大幅に減らすことが可能となった。
【0063】
(実施例4)
実施例1において、図23に示すとおり点成長のディザパターンを用いて画像出力をおこなった。
【0064】
その結果、位置ズレに比較的強い点成長ディザを使用した効果により、特にスクリーン角度の浅い、MagentaとLightMagentaの位置ズレによる濃度の変化が低減され、良好な出力画像を得ることが可能となった。
【0065】
(実施例5)
実施例1において、画素構成にいわゆるPWMスクリーンを用い、600dpiで1/4画素単位の位相ずらしをおこなった。そのときのスクリーン角度は図14aに示すとおり、Yellow135°、Cyan・LightCyan116°、Black90°、Magenta・LightMagenta63.4°に設定した。
【0066】
その結果、簡易なシステムにより、良好な出力画像を得ることが可能となった。
【0067】
【発明の効果】
本発明では、略同一色相の濃淡トナーで画像を形成する際に、同一のディザパターンを用いることにより、モアレやロゼッタマークによる画像不良を抑え、且つ、ハードウェアの負担を軽減した、高品質の画像出力を実現することが可能となった。
【0068】
このとき、色ズレが比較的目立ちにくい略同一色相の濃淡トナーに対して、同一のディザパターンを用いることで、レジズレや特定色の“伸長・伸縮”などによるモアレの弊害が極力抑えられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー画像形成装置の構成
【図2】本発明の画像形成手法の説明
【図3】本発明のトナーの色特性の説明
【図4】本発明のトナーの階調特性の説明
【図5】本発明のシステム構成の説明
【図6】本発明のシステム構成の説明
【図7】本発明のシステム構成の説明
【図8】本発明のトナーの階調特性の説明
【図9】本発明の画像形成手法の説明
【図10】本発明の画像形成手法の説明
【図11】本発明の画像形成手法の説明
【図12】本発明の画像形成手法の説明
【図13】本発明の画像形成手法の説明
【図14】本発明の画像形成手法の説明
【図15】本発明の画像形成手法の説明
【図16】本発明の画像形成手法の説明
【図17】本発明のシステム構成の説明
【図18】本発明のシステム構成の説明
【図19】本発明のシステム構成の説明
【図20】本発明のシステム構成の説明
【図21】本発明の画像形成手法の説明
【図22】本発明の画像形成手法の説明
【図23】本発明の画像形成手法の説明
【符号の説明】
11 像担持体
12 一次帯電器
13 現像剤担持体
14 転写装置
15 定着器
16 クリーナー
17 像露光器
18 反射ミラー
19 現像ユニット
21 像担持体
22 中間転写ベルト
23 回転現像ユニット

Claims (10)

  1. 光導電性の像担持体と、前記像担持体を均一帯電する帯電手段と、帯電後の像担持体表面を像露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、得られたトナー像を転写材に転写する転写手段とを備えた電子写真画像記録装置において、
    濃度の異なる濃淡2種類以上のトナーを、それぞれ現像可能な現像装置を備え、
    略同一色相の濃淡トナーで画像出力する際に、同一のディザパターンを用い、
    画像形成をおこなうことを特徴とする電子写真画像記録装置。
  2. CyanとMagentaには濃度の異なる濃淡2種類のトナーを用い、YellowとBlackには1種類のトナーを用い、CyanとMagentaの濃淡各色版には同一のディザパターンを用い、計6種類のトナーで4種類のディザパターンを用いて画像出力することを特徴とする、請求項1の電子写真画像記録装置。
  3. Cyanに濃度の異なる濃淡2種類のトナーを用い、ディザパターンの成長方向を像担持体回転方向と略同一する請求項1の電子写真画像記録装置。
  4. Magentaに濃度の異なる濃淡2種類のトナーを用い、ディザパターンの成長方向を像担持体回転方向と略同一とする請求項1の電子写真画像記録装置。
  5. 像担持体から普通紙などの最終支持部材に直接転写をおこなう、請求項1の電子写真画像記録装置。
  6. ひとつの像担持体を用いて像形成をおこなう請求項1の電子写真画像記録装置。
  7. 像担持体より円筒状の中間転写体にトナー像を転写担持させた後、最終支持部材に転写させて出力画像を得る請求項1の電子写真画像記録装置。
  8. 像担持体よりベルト状の中間転写体にトナー像を転写担持させた後、最終支持部材に転写させて出力画像を得る請求項1の電子写真画像記録装置。
  9. 周方向へのベルトの伸縮伸長が400dpiの記録画素ピッチ以下である請求項8の電子写真画像記録装置。
  10. 2値化手法として、パルス幅変調方式(PWM方式)を用い、各色の位相をずらすことでスクリーン角度をもたせる請求項1の電子写真画像記録装置。
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