JP2007133142A - 複写装置および複写方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の白色度を考慮して原稿をより忠実に複写する。
【解決手段】複写装置は原稿をスキャンし(ステップS1)、受光光のうちの拡散反射光に基づいて画像データを生成する(ステップS2)。また、複写装置は受光光に含まれる原稿からの蛍光を同時に読み取り、この受光光に基づいて蛍光データを生成する(ステップS3)。複写装置は蛍光データが示す蛍光の強度に基づいて、蛍光材を含む透明トナーによるトナー像を形成するか否かを判断し(ステップS4)、この判断が肯定的であれば、記録用紙の背景に相当する領域に透明トナーによるトナー像を形成し(ステップS5)、次いで画像データに応じたトナー像を形成する(ステップS6)。
【選択図】図5

Description

本発明は、原稿を忠実に再現して複写するための技術に関する。
原稿を複写する複写装置においては、原稿にどれだけ忠実な複写物を得られるかが基本特性の一つとして要求される。複写の忠実さは、例えば解像度の高さや色再現の正確さによって実現される。正確な色再現を行うためには、原稿の色を正確に読み取り、読み取った色を正確に再現することが必要となる。正確な色再現を行うための技術はさまざまであるが、例えば特許文献1に記載の技術においては、原稿に紫外光を照射することにより蛍光材を含む画像を認識し、この画像を蛍光トナーを用いて再現している。このようにすることで、従来異なる色味で再現されがちであった蛍光色の画像をより忠実に再現することが可能となっている。
特開平10−107970号公報
ところで、用紙の白色度を向上させることを目的に、一部の用紙には蛍光材が添加されている。また、古紙等が配合された用紙や無漂白の用紙には、白色度が低いものもある。それゆえ、原稿の用紙と複写物の用紙の白色度は必ずしも一致しないが、原稿の用紙と複写物の用紙の白色度が一致しない場合には、複写物の見た目が原稿のそれとは異なってしまうという問題がある。しかしながら、特許文献1に記載された技術がそうであるように、従来の色再現技術は原稿表面に形成されている画像を主に対象とした技術であった。そのため、言わば背景である用紙そのものが露出している領域については、何ら考慮がされていなかった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、用紙の白色度を考慮して原稿をより忠実に複写することを可能にする技術を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、原稿に光を照射する照射手段と、前記照射手段により光が照射された原稿からの拡散反射光と蛍光とをそれぞれ異なる分光感度にて受光し、前記原稿からの拡散反射光の強度を表す画像情報と前記原稿からの蛍光の強度を表す蛍光情報とを対応付けて生成する受光手段と、前記受光手段により生成された蛍光情報が示す蛍光の強度が所定の閾値を上回るか否かを判断する判断手段と、前記受光手段により生成された画像情報に応じた画像を色材を用いてシートに形成する画像形成手段であって、前記判断手段により前記蛍光の強度が所定の閾値を上回ると判断された場合には、前記画像に相当する領域に対して有色の色材を少なくとも付与しつつ、少なくとも当該画像が形成されない領域に対して蛍光材を含む色材を付与して画像を形成する画像形成手段とを備える複写装置を提供する。
この複写装置によれば、原稿からの蛍光の強度が大である場合に、蛍光材を含む色材によるトナー像がシート(記録用紙)に形成される。この結果、複写物の見かけ上の白色度が向上し、複写物全体の色味がより原稿のそれに近づくこととなる。
また、この複写装置において、前記照射手段は、分光エネルギー分布が少なくとも可視領域の全域に渡る光を前記原稿に照射する構成であることが望ましい。また、前記受光手段は、少なくとも4列以上の複数の受光素子列を有し、各々の受光素子列が異なる分光感度を有する構成であることが望ましい。このような構成とすれば、原稿の読み取りをより正確に行うことが可能となる。
また、この複写装置において、前記受光手段は、430±30nmの波長の光を選択的に受光し、前記原稿からの蛍光の強度を表す蛍光情報を生成する構成であることが望ましい。これは、用紙に含まれる蛍光材の蛍光波長は430nm前後であるのが一般的だからである。また、狭い波長領域の光を選択的に受光することで、原稿からの拡散反射光を良好に分離することができるので、蛍光であるか否かの判断をより容易に行うことが可能となる。
また、この複写装置において、前記蛍光材を含む色材は、例えば、シート上において透明となる色材である。なお、ここで色材とは、例えばトナーのことである。しかしながら、もちろん、この色材は白色であってもよい。
また、この複写装置は、前記画像形成手段により画像が形成されるシートが発する蛍光の強度を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された強度が所定の値よりも大であるときに、前記判断手段における前記閾値をより大きい値に変更する制御手段とをさらに備える構成であってもよい。このようにすれば、白色度の異なる種々の記録用紙を用いることができる。
なお、本発明は、複写装置が行う複写方法としても特定され得るものである。この複写方法は、原稿に形成された画像である原稿画像を光学的に読み取り、色材によりその複写画像をシートに形成する複写装置が行う複写方法であって、前記原稿の白色度が決められた白色度を上回るか判断し、前記原稿の白色度が決められた白色度を上回ると判断される場合に、有色の色材を少なくとも用いて前記複写画像を前記シートに形成するとともに、少なくとも前記複写画像が形成されない当該シート上の領域に蛍光材を含む色材による背景画像を形成することを特徴とするものである。
以下では、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ここでは、本発明の実施の一態様として、電子写真方式の複写装置を挙げて説明する。なお、以下の説明においては、読み取り対象である「原稿」を「何らかの画像が形成されている用紙」と定義し、さらに、画像が形成されていない領域のことを「背景」であると定義するが、本発明における原稿をこのような用紙に限定する趣旨ではない。
[1.構成]
図1は、本発明の一実施形態である複写装置100の構成を概略的に示したブロック図である。また、図2は、この複写装置100の画像読取部10および画像形成部20の構成をより具体的に示した図である。ここではまず、画像読取部10および画像形成部20の構成について詳細に説明する。
画像読取部10はいわゆるイメージスキャナの機能を有し、画像形成部20はいわゆるプリンタの機能を有する。このうち、画像読取部10は、プラテンガラス11と、プラテンカバー12と、フルレートキャリッジ13と、ハーフレートキャリッジ14と、結像レンズ15と、ラインセンサ16とを備える。
プラテンガラス11は読み取るべき原稿Oを載置するための透明なガラス板である。プラテンガラス11は、その表面が水平となるように設置されている。また、プラテンガラス11の表面には、多層誘電体膜等の反射抑制層が形成されており、プラテンガラス11表面での反射が軽減されるようになっている。これは、本来読み取るべき成分である原稿Oの表面からの反射光成分と不要な成分であるプラテンガラス11表面からの反射光成分が合成した状態で読み取られるのを防止するためである。なお、原稿Oからの反射光成分とプラテンガラス11表面からの反射光成分を分離することを目的に、例えばスペーサを設けるなどして原稿O表面とプラテンガラス11表面を所定の間隔だけ離間させるようにしてもよい。
プラテンカバー12はプラテンガラス11を覆うように設けられており、外光を遮断してプラテンガラス11上に載置された原稿Oの読み取りを容易にする。フルレートキャリッジ13は、光源131とミラー132とを備える。光源131は分光エネルギー分布が少なくとも可視領域の全体に渡る単一の光源であり、例えばタングステンハロゲンランプやキセノンアークランプである。光源131は、原稿Oに対して約45°の入射角で所定の強度の光を照射する。なお、光源131の分光エネルギー分布は、自然光と同程度に紫外領域を含むことが望ましい。このようにすれば、蛍光材の励起波長が紫外領域に含まれる場合であっても、正確な読み取りを行うことが可能となる。
ミラー132は原稿Oからの反射光をさらに反射し、この光をハーフレートキャリッジ14へと導く光路(図中の一点鎖線)を形成する。なお、ミラー132に入射する光は原稿Oの反射面に対してほぼ0°の反射角にて反射されてくる光であるため、そのほとんどは拡散反射光となっている。フルレートキャリッジ13は走査時において図2中の矢印AまたはBの方向に移動し、原稿Oに光を照射しながら全面を走査する。
ハーフレートキャリッジ14はミラー141、142を備え、フルレートキャリッジ13からの光を結像レンズ15へと導く光路を形成する。また、ハーフレートキャリッジ14は図示せぬ駆動機構によって駆動され、走査時においてフルレートキャリッジ13の半分の速度でフルレートキャリッジ13と同じ方向へと移動される。
結像レンズ15はミラー142とラインセンサ16とを結ぶ光路上に設けられており、原稿Oからの光をラインセンサ16の位置で結像する。ラインセンサ16は、例えばオンチップカラーフィルタを備えた複数ラインのCCDイメージセンサ(受光素子列)である。このCCDイメージセンサは、各ラインが異なる分光感度で原稿Oを撮像し、画像信号を生成する。本実施形態においては、パープル(P)、ブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の4色の波長領域にピークを有するCCDイメージセンサが用いられる。
なお、説明の便宜上、これら4色のCCDイメージセンサのことを、以下では「Pセンサ」、「Bセンサ」、「Gセンサ」および「Rセンサ」という。また、これらのCCDイメージセンサから出力される画像信号のことを、それぞれ「Pの画像信号」、「Bの画像信号」、「Gの画像信号」および「Rの画像信号」という。
Rセンサ、GセンサおよびBセンサのカラーフィルタは、通常の原色カラーフィルタである。これに対して、Pセンサのカラーフィルタは、430nm付近に受光感度のピークを有する狭帯域フィルタであり、その半値幅は20〜30nm程度である。このPセンサは、430nm付近の波長の光を選択的に受光するものである。この波長領域の光を選択的に受光することにより、用紙が発する蛍光を検知することが可能となる。
図3は、種々の用紙(ここでは、画像が形成されていないものを指す。)の分光反射率を示した図である。なお、同図において、縦軸は分光反射率Rであり、横軸は入射光の波長λである。同図に示すように、用紙の一部には430nm付近に反射率のピークを有するものがあり、なかにはその反射率が100%を超えるものもある。反射率が100%を超えるということは、入射した光以上の反射があるということであるが、これはすなわち蛍光が生じていることを意味している。用紙が発する蛍光は用紙に添加された蛍光材に起因する。用紙に含まれる蛍光材の蛍光波長は、430nm前後のものが一般的である。
画像読取部10の構成は、以上の通りである。続いて、再び図2を参照し、画像形成部20の構成を説明する。画像形成部20は、複数の給紙トレイ21と、複数の搬送ロール22と、一次転写ユニット23a、23b、23cおよび23dと、中間転写ベルト24と、二次転写ロール25と、バックアップロール26と、定着機構27とを備える。
給紙トレイ21はそれぞれ所定のサイズの記録用紙を収容し、この記録用紙を画像形成に合わせて供給する。ここで記録用紙とは、画像を記録するための用紙のことであり、いわゆるPPC(Plain Paper Copier)用紙等の画像形成において通常用いられるシート状の記録材のことであるが、必要に応じて、表面に樹脂等のコーティングがなされた用紙や紙以外の材質の記録材を用いることもできる。なお、本実施形態において用いられる記録用紙は、あらかじめ決められた白色度を有する用紙であるとする。
搬送ロール22は、給紙トレイ21により供給された記録用紙を二次転写ロール25とバックアップロール26が対向する位置に搬送する搬送路を形成する。記録用紙の搬送路とは、図2において破線で示した経路のことである。一次転写ユニット23a、23b、23cおよび23dは供給される画像データに応じたトナー像を形成し、形成したトナー像を中間転写ベルト24に転写する。
ここで図4を参照し、一次転写ユニット23aの構成をより詳細に説明する。一次転写ユニット23は、感光体ドラム231と、帯電器232と、露光器233と、現像ユニット234および235と、一次転写ロール236とを備える。感光体ドラム231は表面に電荷受容体としてOPC(Organic Photo Conductor:有機光導電体)からなる光導電層が形成された像担持体であり、図中の矢印Cの方向に回転される。帯電器232は帯電ローラを備えており、感光体ドラム231表面を一様に帯電させる。露光器233はレーザダイオードにより感光体ドラム231に光を照射し、その表面に所定の電位の静電潜像を形成する。現像ユニット234および235は、それぞれ異なる色のトナーを収容するとともに感光体ドラム231表面との間に所定の電位差(現像バイアス)を生じさせ、この電位差により感光体ドラム231表面に形成された静電潜像にトナーを付着させることによってトナー像を形成する。現像ユニット234および235は、いわゆるロータリー方式の現像装置を構成している。一次転写ロール236は、中間転写ベルト24が感光体ドラム231と対向する位置において所定の電位差(一次転写バイアス)を生じさせ、この電位差により中間転写ベルト24表面にトナー像を転写させる。
現像ユニット234および235に収容されるトナーは、それぞれ、イエロー(Y)および透明トナーである。ここで、透明トナーとは色材を含まないトナーのことであり、例えば低分子量のポリエステル樹脂にSiO(二酸化シリコン)やTiO(二酸化チタン)を外添したものである。透明トナーは加熱により透明となった状態で記録用紙に定着される。本実施形態の透明トナーには蛍光材が添加されており、この透明トナーによって画像が形成されることにより記録用紙表面の見かけ上の白色度を増加させることが可能となっている。
なお、一次転写ユニット23b、23cおよび23dの構成は、現像ユニットが異なることを除けば一次転写ユニット23aと同様である。一次転写ユニット23b、23cおよび23dの現像ユニットは単色の現像装置であり、それぞれ、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)のトナー像を形成する。
ここで、参照する図面を図2に戻し、画像形成部20のその他の構成要素について説明する。中間転写ベルト24は、図示せぬ駆動機構によって図中の矢印Dの方向に移動される無端のベルト部材である。中間転写ベルト24は、感光体ドラム231a〜231dと対向する位置においてトナー像を転写(一次転写)され、これを移動させて記録用紙に転写(二次転写)させる。二次転写ロール25およびバックアップロール26は、中間転写ベルト24が記録用紙と対向する位置において所定の電位差(二次転写バイアス)を生じさせ、記録用紙にトナー像を転写させる。定着機構27は記録用紙を加熱および加圧するためのロール部材を備えており、記録用紙の表面に転写されたトナー像を定着させる。
画像読取部10と画像形成部20の構成は、以上の通りである。続いて、複写装置100のその他の構成について、図1のブロック図を参照しながら説明する。複写装置100は、上述の画像読取部10と画像形成部20に加え、制御部30と、記憶部40と、画像処理部50と、操作部60と、通信部70とを備えている。
制御部30は図示せぬCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えた演算装置であり、記憶部40に記憶されたプログラムを実行することによって複写装置100各部の動作を制御する。記憶部40はHDD(Hard Disk Drive)等の大容量の記憶装置であり、上述した複写装置100各部を動作させるためのプログラムをはじめとする各種データを記憶する。この記憶部40は、後述する蛍光データとの比較に用いられる閾値Thを記憶している。
画像処理部50はASIC(Application Specific Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)等の画像処理回路や、画像データを一時的に記憶するイメージメモリを備えており、所定の画像処理を実行する。ここで画像処理とは、AD変換やシェーディング補正といった基本的な画像処理に加え、色空間変換や画像回転、画像拡大・縮小、下色除去(UCR)処理、スクリーン処理などといった処理を含むものである。
操作部60は例えばタッチパネル式のディスプレイや各種のボタンを備えた入力装置であり、操作者による入力指示を受け付ける。この入力指示は制御部30へと供給される。通信部70は外部装置とデータをやりとりするためのインターフェース装置である。複写装置100は、必要に応じて、画像読取部10により生成された画像データをコンピュータ等の外部装置に出力したり、あるいは外部装置から画像データを入力されることも可能となっている。
[2.動作]
以上の構成のもと、複写装置100はプラテンガラス11に載置された原稿Oを走査(スキャン)して原稿Oを示す画像データを生成し、この画像データに基づいた画像を記録用紙に形成する。以下では、複写装置100が原稿Oのスキャンから画像形成に至るまでに行う一連の処理について、図5のフローチャートに沿って説明する。
プラテンガラス11に原稿Oが載置され、操作者が画像形成の開始を指示すると、複写装置100の制御部30は画像読取部10に載置された原稿Oのスキャンを行わせる(ステップS1)。画像読取部10はこの指示に応じて、フルレートキャリッジ13およびハーフレートキャリッジ14を移動させながら原稿Oに光を照射し、この反射光をラインセンサ16で撮像し、R、G、BおよびPの各色の画像信号を生成する。
続いて制御部30は、画像読取部10により生成された画像信号を画像処理部50に供給し、画像信号に基づいたデータを生成させる。このとき画像処理部50は、R、G、Bの画像信号に対してAD変換、シェーディング補正、色空間変換、UCR処理、スクリーン処理といった画像処理を実行することにより、原稿Oの表面に形成された画像を表す画像データを生成する(ステップS2)。
また、画像処理部50は、Pの画像信号に対してもAD変換やシェーディング補正等の画像処理を実行し、この実行結果である蛍光データを生成する(ステップS3)。上述したように、Pの画像信号は430nm付近の光を選択的に受光することにより生成されるものなので、原稿Oからの蛍光の強度を表している。画像処理部50は、この蛍光データを制御部30に供給する。
蛍光データを供給された制御部30は、このデータに基づいて透明トナーによるトナー像を形成するか否かを判断する(ステップS4)。透明トナーによるトナー像を形成するか否かは、蛍光データが示す受光光の強度を上述の閾値Thと比較することにより判断する。具体的には、例えば、原稿の所定の領域に相当する蛍光データと閾値Thとを比較してもよいし、原稿の全領域に相当する蛍光データの平均値と閾値Thとを比較してもよい。なお、閾値Thの値は任意であるが、一例としては、分光反射率が100%であるときの受光強度に相当する値が挙げられる。
この判断処理において、蛍光データが示す強度(あるいはその平均値)が閾値Thを上回る場合には(ステップS4;YES)、制御部30は透明トナーによるトナー像を形成する旨の決定を行う。そこで制御部30は、透明トナーによるトナー像を形成する旨の指示を画像形成部20に対して行う(ステップS5)。この指示に応じて、画像形成部20は、一次転写ユニット23aにおいて透明トナーによるトナー像を形成し、これを中間転写ベルト24に転写する。
このとき形成されるトナー像は、記録用紙の全面を覆うようなトナー像であってもよいし、記録用紙において画像データに相当する画像が形成されない領域、すなわち背景領域のみを覆うようなトナー像であってもよい。また、例えば、蛍光データが示す強度が強いほど蛍光トナーの量を増やすというように、蛍光データが示す強度に応じて蛍光トナーの量を異ならせてもよい。
なお、この判断処理において、蛍光データが示す強度(あるいはその平均値)が閾値Th以下となる場合には(ステップS4;NO)、制御部30は上述したステップS5の処理を省略する。
続いて制御部30は、画像データに応じたトナー像を形成する旨の指示を画像形成部20に対して行う(ステップS6)。この指示に応じて、画像形成部20は一次転写ユニット23a、23b、23cおよび23dにおいて、それぞれY、M、C、K各色のトナーによるトナー像を形成し、これを中間転写ベルト24に転写する。その後画像形成部20は、中間転写ベルト24に形成されたトナー像を記録用紙に転写し、定着させる。
このようにして画像が形成された記録用紙は、背景領域に透明トナーによるトナー像が形成されるため、このトナー像によって見かけ上の白色度が向上する。これにより、複写物である記録用紙の色と原稿の用紙の色とが良好に近似した色となり、観察者に知覚される色味がよく一致することとなる。ゆえに、本実施形態の複写装置100によれば、原稿に忠実な複写を行うことが可能となる。
また、複写装置100は、分光エネルギー分布が可視領域の全体に渡る光を原稿に照射することにより、いわゆるメタメリズム(条件等色)が生じにくい画像を形成することが可能となっている。これにより、観察に使用される光源が異なる場合であっても、複写物の色味が変化しにくくなっている。それゆえ、光源等の観察条件によらず、複写物が常に原稿を忠実に再現した状態で観察されることを可能としている。
[3.変形例]
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々の態様にて実施することが可能である。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。なお、これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
上述の実施形態においては、原稿からの光を受光する手段としてラインセンサ16を示したが、これとは異なる構成を採用することが可能である。例えば、CCDイメージセンサとは異なる受光素子であってもよい。また、各受光素子は4色の波長領域にピークを有すると説明したが、より正確な読み取りを行うべく、5色以上のピークを設ける構成としてもよい。
また、上述の実施形態においては、記録用紙の白色度を向上させるためのトナー(透明トナー)は色材を含まないトナー、すなわち記録用紙上において透明となるトナーとしたが、白色の色材を含むトナーを用いてもよい。このようなトナーを用いても、記録用紙の白色度を向上させることが可能である。
また、上述の実施形態においては、透明トナーによるトナー像を形成するか否かは蛍光データが示す受光光の強度を所定の閾値と比較することにより決められていたが、記録用紙の白色度と比較してもよい。具体的には、例えば記録用紙の搬送路の途中や給紙トレイ内部に光学式のセンサを設けて記録用紙の白色度を検出し、この検出結果を蛍光データと比較すればよい。そして、記録用紙の白色度が原稿の用紙の白色度よりも低いと判断された場合や、所定のレベル以上の差違があると判断された場合などに透明トナーによるトナー像を形成する。このようにすれば、記録用紙の白色度も考慮することができるので、種々の異なる用紙を記録用紙として用いる場合であっても、それぞれの用紙に応じた処理を行うことが可能となる。なお、記録用紙の白色度を操作部を介して操作者が入力可能な構成とすることも、もちろん可能である。
また、上述の実施形態においては、透明トナーによるトナー像を背景領域のみに形成する例を示したが、上述の実施形態のような電子写真方式の複写装置の場合、画像領域の一部(ハーフトーン領域等)にはトナー像が形成されない領域、すなわち記録用紙が露出する領域が存在することもある。そこで、このような場合であれば、記録用紙が露出する領域の全てに透明トナーによるトナー像を形成するようにしてもよい。
なお、上述の実施形態は電子写真方式の複写装置を示したが、本発明はもちろん、その記録方式を電子写真方式に限定するものではないので、インクジェット方式等の他の記録方式を採用することも可能である。
本発明の一実施形態である複写装置の構成を概略的に示したブロック図である。 複写装置の画像読取部および画像形成部の構成を示した図である。 種々の用紙の分光反射率を示した図である。 複写装置の一次転写ユニットの構成を示した図である。 複写装置が原稿のスキャンから画像形成に至るまでに行う一連の処理を示したフローチャートである。
符号の説明
100…複写機、10…画像読取部、11…プラテンガラス、12…プラテンカバー、13…フルレートキャリッジ、14…ハーフレートキャリッジ、15…結像レンズ、16…ラインセンサ、20…画像形成部、21…給紙トレイ、22…搬送ロール、23、23a、23b、23c、23d…一次転写ユニット、24…中間転写ベルト、25…二次転写ロール、26…バックアップロール、27…定着機構、30…制御部、40…記憶部、50…画像処理部、60…操作部、70…通信部

Claims (7)

  1. 原稿に光を照射する照射手段と、
    前記照射手段により光が照射された原稿からの拡散反射光と蛍光とをそれぞれ異なる分光感度にて受光し、前記原稿からの拡散反射光の強度を表す画像情報と前記原稿からの蛍光の強度を表す蛍光情報とを対応付けて生成する受光手段と、
    前記受光手段により生成された蛍光情報が示す蛍光の強度が所定の閾値を上回るか否かを判断する判断手段と、
    前記受光手段により生成された画像情報に応じた画像を色材を用いてシートに形成する画像形成手段であって、前記判断手段により前記蛍光の強度が所定の閾値を上回ると判断された場合には、前記画像に相当する領域に対して有色の色材を少なくとも付与しつつ、少なくとも当該画像が形成されない領域に対して蛍光材を含む色材を付与して画像を形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする複写装置。
  2. 前記照射手段は、
    分光エネルギー分布が少なくとも可視領域の全域に渡る光を前記原稿に照射する
    ことを特徴とする請求項1に記載の複写装置。
  3. 前記受光手段は、
    少なくとも4列以上の複数の受光素子列を有し、各々の受光素子列が異なる分光感度を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の複写装置。
  4. 前記受光手段は、
    430±30nmの波長の光を選択的に受光し、前記原稿からの蛍光の強度を表す蛍光情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の複写装置。
  5. 前記蛍光材を含む色材は、シート上において透明となる色材である
    ことを特徴とする請求項1に記載の複写装置。
  6. 前記画像形成手段により画像が形成されるシートが発する蛍光の強度を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された強度が所定の値よりも大であるときに、前記判断手段における前記閾値をより大きい値に変更する制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の複写装置。
  7. 原稿に形成された画像である原稿画像を光学的に読み取り、色材によりその複写画像をシートに形成する複写装置が行う複写方法であって、
    前記原稿の白色度が決められた白色度を上回るか判断し、
    前記原稿の白色度が決められた白色度を上回ると判断される場合に、有色の色材を少なくとも用いて前記複写画像を前記シートに形成するとともに、少なくとも前記複写画像が形成されない当該シート上の領域に蛍光材を含む色材による背景画像を形成する
    ことを特徴とする複写方法。
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