JP4720119B2 - 顕微鏡観察画像取得方法および顕微鏡システム - Google Patents

顕微鏡観察画像取得方法および顕微鏡システム Download PDF

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Description

本発明は、顕微鏡による観察画像の取得方法に関する。
細胞などの標本を観察する培養顕微鏡が知られている。また、標本の複数の観察箇所において、タイムラプス撮影を行うことができる顕微鏡も知られている(特許文献1参照)。このような顕微鏡で複数の観察箇所においてタイムラプス撮影を行うためには、標本を搭載するステージを定期的に順次駆動して複数の観察箇所を巡回して観察する必要がある。
特開2002−277754号公報
しかし、一通りの観察箇所を巡った後の同一観察箇所の観察において、ステージ位置決めに誤差が生じる場合がある。ステージ位置決めに誤差が生じると、観察画像がぶれるなどの問題が生じる。このような誤差を少なくするには、高精度に位置決めがなされるステージが必要になる。しかし、装置が高価になり大型化するという問題が生じる。
請求項1に記載の発明は、同一観察箇所について時間的にずれた複数の観察画像を取得する顕微鏡観察画像取得方法において、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第1の観察画像を取得し、前記第1の観察画像の取得後に顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第2の観察画像を取得し、前記第1の観察画像を所定の数の領域に分割し、前記第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを、前記第1の観察画像をテンプレートとして第1のテンプレートマッチングを行い、前記分割した領域単位で行った前記第1のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像との第1の位置のずれ量を検出し、前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第1の位置のずれ量に基づき、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第2観察画像を補正した新たな第2の観察画像を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、同一観察箇所について時間的にずれた複数の観察画像を取得する顕微鏡観察画像取得方法において、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第1の観察画像を取得し、前記第1の観察画像の取得後に顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第2の観察画像を取得し、前記第1の観察画像を所定の数の領域に分割し、前記第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを、前記第1の観察画像をテンプレートとして第1のテンプレートマッチングを行い、前記分割した領域単位で行った前記第1のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像との第1の位置のずれ量を検出し、前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第1の位置のずれ量に基づき、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第2観察画像を補正した新たな第2の観察画像を生成し、前記第2の観察画像の取得後に、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第3の観察画像を取得し、前記新たな第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、前記第3の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、前記分割した領域単位で、前記新たな第2の観察画像と前記第3の観察画像とを、前記新たな第2の観察画像をテンプレートとして第2のテンプレートマッチングを行い、前記第1のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、前記第2のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第3の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
前記第1のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値と前記第2のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値との差が所定の値以上である領域については除外し、前記除外対象の領域を除外した前記第2の観察画像と、前記第3の観察画像とを、前記除外対象の領域を除外した前記第2の観察画像をテンプレートとして、前記両者の観察画像全体同士で第3のテンプレートマッチングを行い、前記第3のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記観察画像全体で、前記第3の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、前記第3の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記新たな第2の観察画像に対する位置のずれ量が補正された新たな第3の観察画像を生成することを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成しているので、次のような効果を奏する。
テンプレートマッチングなどの画像処理で観察画像の位置ずれを補正しているので、安価な構成で位置ずれが補正された観察画像を取得することができる。特に、位置決め精度の高いステージの駆動機構が不要となり、コストが軽減され、装置の大型化を防ぐことができる。観察画像の位置決め精度の高い顕微鏡システムが、安価かつ小型に実現できる。
−第1の実施形態−
図1は、本発明の第1の実施の形態の顕微鏡システムのブロック図である。本実施の形態の顕微鏡システムは、顕微鏡本体1、カメラ2、ステージ3、制御装置4、ステージ駆動部5、記憶装置6、モニタ7などから構成される。
顕微鏡本体1は、接眼レンズや対物レンズを備えた顕微鏡であり、観察対象の標本をステージ3に搭載して観察する。接眼レンズ側にはCCDなどの撮像素子を備えたカメラ2が装着され、顕微鏡本体1を通して拡大された標本像を撮像する。すなわち、カメラ2は顕微鏡による観察画像を生成し、制御装置4へ出力する。
制御装置4は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路などから構成され、ステージ駆動部5を介してステージ3の駆動制御や、カメラ2の撮影制御を行う。制御装置4は、また、カメラ2から取得した観察画像に対して、後述する種々の画像処理を行う。記憶装置6は、カメラ2で撮像され生成された観察画像や、制御装置4で画像処理をした後の観察画像や、制御装置4が使用する種々のデータなどを格納する。
モニタ7は、観察画像などを表示する表示装置である。制御装置4は、カメラ2が撮像した観察画像をリアルタイムにモニタ7に表示することもできるし、記憶装置6に格納された観察画像を表示することもできる。記憶装置6に格納された観察画像には、後述するように動画に編集されて格納されているものもある。
本実施の形態の顕微鏡システムは、自動巡回培養顕微鏡システムとも言い、培養する生物標本などの観察に主に使用される。特に、本実施の形態の顕微鏡システムは、培養する生物標本の複数の観察箇所を所定の時間間隔で巡回して観察し、それぞれの観察箇所においてタイムラプス撮影(微速度撮影)を行うのに適している。これにより、標本の複数の観察箇所において、時間とともに変形したり移動したりする細胞などの観察を行うことができる。
複数の観察箇所でタイムラプス撮影を行うためには、標本が入ったシャーレなどをステージ3に搭載し、ステージ3を適宜駆動制御する必要がある。図2は、複数の観察箇所を巡回して観察画像を取得する様子を説明する図である。図2(a)では、例えば、ステージ上のシャーレ11内で、観察箇所1から観察箇所4が指定されている。観察は、観察箇所1、観察箇所2、観察箇所3、観察箇所4の順で巡回し、所定の時間間隔で繰り返し行われる。図2(b)は、観察箇所1で順次取得される観察画像を示す。
制御装置4は、指定された各観察箇所の座標値に基づき、ステージ駆動部5を介して、各観察箇所が順次対物レンズの直下にくるようにステージ3を駆動する。しかし、ステージの位置決めには物理的誤差があり、同じ座標値に基づきステージ3を駆動しても、顕微鏡視野に若干ずれが生じる。図2(b)に示されている通り、t=1での顕微鏡視野で取得した観察画像I1と、一巡してt=2での顕微鏡視野で取得した観察画像I2と、2巡目のt=3での顕微鏡視野で取得した観察画像I3との間では、観察対象(被検物)の位置にずれが生じている。
このように観察対象の位置のずれが生じた観察画像を使用して、タイムラプス画像のような動画を再生すると、観察対象がぶれるなどして適切ではない。本実施の形態の顕微鏡システムでは、このような観察対象の位置のずれを画像処理で補正をして、観察対象の位置ずれの生じない適切な観察画像を取得するものである。
図3は、ある同一の観察箇所Pで取得したN枚の観察画像について、観察対象の位置ずれを補正する制御のフローチャートを示す図である。制御装置4が、所定のプログラムを実行することにより本制御を実行する。符号12は、記憶装置6が、観察箇所Pで所定の時間間隔で順次取得したN枚の観察画像を格納していることを示す。
(手順1)初期テンプレートの作成
ステップS1では、制御装置4は、記憶装置6から初期観察画像I1(t=1)を読み出す。初期観察画像I1は、ある観察箇所Pにおいて、観察対象(被検物)が視野の中心付近に写っていることを条件とした画像である。ステップS2では、初期観察画像I1を、中心付近から定められたサイズでトリミングする。図4は、初期観察画像I1からトリミング画像を抽出する様子を説明する図である。トリミング時のサイズはステージの位置決め精度の最悪値で決定する。ステップS3では、ステップS2でトリミングした画像を、記憶装置6に格納するとともに、時刻t=1の位置決め画像すなわちテンプレート画像Tとして制御装置4内部のメモリ(不図示)上に保存する。
(手順2)テンプレートマッチング
初期テンプレートの作成が終了すると、ステップS11に進む。ステップS11では、記憶装置6から観察箇所Pの時刻tにおける観察画像Itを読み出し入力する。初期テンプレート作成の直後では、時刻t=2の観察画像I2を読み出すことになる。ステップS12では、メモリに保存してある画像Tをテンプレートとして、観察画像Itとテンプレートマッチングを行う。
テンプレートマッチングは、観察画像Itの画像位置をずらしながらテンプレート画像Tとの相関値が最大となる位置を探索する処理である。相関値Crr(x,y)は、入力画像をI(x,y)、時刻t−1から得られた画像をテンプレートT(x,y)、画像サイズをtx×tyとして、次式(1)の正規化相互相関式より求める。相関値は、評価値と言ってもよい。正規化相互相関値が最大となる位置P(x,y)を求める。I(i,j)、T(i,j)は、位置(x,y)=(i,j)での輝度値を示す。
Figure 0004720119
なお、その他の手法として、次式(1)’を使用して差分の絶対値の和が最小となる位置P(x,y)を計測する手法などがある。
Figure 0004720119
相関値は、画像が完全に一致する場合を1とし、画像の一致度が小さいほど値が小さくなる値である。ステップS13では、テンプレートマッチングで相関値が最大となったときの観察画像Itのずれ量dt(dxt,dyt)と、そのときの相関値Ctを求める。ずれ量dtは、入力された観察画像Itを相関値が最大になるまで2次元移動させたときの移動量である。ステップS14では、そのずれ量を補正量としてメモリに格納する。
(手順3)相関値変化量の評価
ステップS15では、手順2のステップS13で算出された相関値Ctの時間に対する変化量(C0−Ct)を、規定しきい値Tcを用いて次の条件式(2)(3)のように評価する。相関値の変化量(C0−Ct)は、微分値でとも言える。基準相関値C0は、ステップS16において、ひとつ手前のテンプレートマッチングで求められた相関値Ctを代入するものであるが、初期値としては0が予め設定されている。規定しきい値Tcも予め設定されている値である。
C0−Ct < Tc ならば手順4のステップS17へ ...(2)
C0−Ct ≧ Tc ならば補正時エラーとして終了 ...(3)
(C0−Ct)がTcより小さいとは、今回の相関値が前回の相関値に比べてしきい値Tc以上に下回っていないことを意味する。(C0−Ct)がTc以上とは、今回の相関値が前回の相関値に比べてしきい値Tc以上に下回っていることを意味する。これは、相関値が大きく下回り、観察対象に何らかの異常が生じたことを意味するので、ステップS18に進み、補正処理ができないとしてエラー処理を行う。エラー処理とは、位置ずれの補正を行わないとともに、エラーがあった旨の情報を観察画像のファイルに格納する。また、観察画像の画像データに位置ずれ補正ができなかったことに関する表示を上書きするようにしてもよい。
観察対象の何らかの異常とは、細胞が分裂したような場合、細胞が突然大きく変形・変異したような場合、細胞が消滅したような場合、ステージ3の位置決めに失敗したような場合である。(C0−Ct)<Tcの場合は、このような異常がなかったとして、ステップS17へ進む。
図5は、相関値と相関値の変化量の例をグラフにした図である。図5(a)は、各テンプレートマッチングで求められた相関値のグラフを示し、図5(b)は、その相関値の変化量(微分値)をグラフに示した図である。図5(a)の符号21の箇所で、相関値が大きく下回り、図5(b)の符号22の箇所で、その変化量がしきい値Tc(図5(b)の場合は0.18)を越していることが示されている。従って、計測番号60あたりで取得された観察画像は、エラー処理がなされ、位置の補正処理はなされない。
(手順4)位置補正とテンプレート更新
ステップS17では、入力観察画像Itの画像中心を、補正量dt(dxt,dyt)でずらし、ずらした画像中心から定められたサイズでトリミング(抽出)を行う。そして、トリミングした画像を記憶装置6に格納する。記憶装置6に格納されたトリミング画像は、補正量dtで位置の補正がなされた画像である。ステップS3では、ステップS17でトリミングされた画像を、新たなテンプレート画像Tとして更新する。また、(C0−Ct)<Tcの場合、ステップS16において、探索時に算出された相関値Ctを使用して、基準相関値C0=Ctとして更新する。
(手順5)終了条件
ステップS20では、t=Nかを判断する。t=Nであると判断すると、すべての画像について補正処理が終了したとして処理を終了する。t=Nでないと判断すると、t=t+1として手順2のステップS11にもどり処理を繰り返す。なお、図6は、上記の処理の様子をまとめて示す図である。
以上のように構成する第1の実施の形態の顕微鏡システムは、次のような効果を奏する。
(1)位置ずれの補正がされた時間的にずれた複数の観察画像を取得するので、観察対象がぶれない観察画像を得ることができる。特に、タイムラプス撮影による動画化において、観察対象がぶれないので、正確かつ適切な顕微鏡観察が可能となる。なお、観察画像の位置のずれを補正するとは、テンプレートとした観察画像と位置のずれを補正した観察画像をモニタ7に表示したとき、観察対象(被検物)がモニタ7の画面上実質同一位置に表示されるような観察画像の画像データを得ることである。
(2)テンプレートマッチングなどの画像処理で観察画像の位置ずれを補正しているので、安価な構成で位置ずれが補正された観察画像を取得することができる。特に、位置決め精度の高いステージの駆動機構が不要となり、コストが軽減され、装置の大型化を防ぐことができる。すなわち、観察画像の位置決め精度の高い顕微鏡システムが、安価かつ小型に実現できる。
(3)観察画像自体の画像処理で位置ずれの補正をしているので、ステージの位置決め誤差以外の要因で位置ずれが生じても補正することができる。
(4)テンプレートマッチングで、画像が必ずしも完全に一致しなくても位置ずれの補正を可能としている。これにより、培養する生きた細胞のように少々変形する観察対象であっても、位置ずれの補正がなされた観察画像を取得することができる。
(5)画像処理により補正をしているので、人間の目を頼りにする補正が不要となり、観察者の負担が軽減できる。
(6)テンプレートマッチングにより、相関値が大きく下回ったときには、エラー処理をする。これにより、観察対象が大きく変化して連続観察画像を取得する意味がないようなときには、その状況を把握することができる。また、不要な画像が作成されず、処理が迅速に行われる。
−第2の実施形態−
次に、第2の実施の形態の顕微鏡システムについて説明する。第2の実施の形態の顕微鏡システムの構成は、第1の実施の形態の顕微鏡システムの構成と同様であるので、その説明を省略する。第2の実施の形態では、テンプレートマッチングの処理において、第1の実施の形態と異なる。従って、この処理を中心に説明をする。
図7は、第2の実施の形態を説明するための、観察画像の図である。一般に、時刻tの観察画像と時刻t+1の観察画像において、顕微鏡視野がステージの位置決め誤差によってずれていると同時に、時間をおいて撮影されたために細胞の変形が含まれている。この細胞の変形は画像全体に渡って変形量が小さいことが望ましいが、時として図7(a)から図7(b)へ変化するように、局所的に細胞の変形が大きい箇所が撮影される場合がある。
このような場合、第1の実施の形態の位置補正量算出のような画像全体をテンプレートマッチングを行う手法よりも、この領域を除外した上でマッチングさせたほうが適切な補正量を算出できる可能性がある。第2の実施の形態では、図7(c)、図7(d)に示すように、観察画像を所定の数の領域に分割し、分割した領域の単位でテンプレートマッチングを行うものである。以下、この処理の詳細を説明する。
(手順1)画像の局所領域の決定と初期テンプレートの作成
図8は、第2の実施の形態の、観察対象の位置ずれを補正する制御のフローチャートを示す図である。制御装置4が、所定のプログラムを実行することにより本制御を実行する。符号31は、記憶装置6が、観察箇所Pで所定の時間間隔で順次取得したN枚の観察画像を格納していることを示す。
ステップS31では、制御装置4は、記憶装置6から初期観察画像I1(t=1)を読み出す。初期観察画像I1は、ある観察箇所Pにおいて、観察対象(被検物)が視野の中心付近に写っていることを条件とした画像である。ステップS32では、初期観察画像I1を、中心付近から定められたサイズでトリミングする。トリミング時のサイズはステージの位置決め精度の最悪値で決定する。トリミングした画像は、記憶装置6に格納する。
ステップS33では、時刻t=1の初期観察画像I1をテンプレート画像Tとする。具体的には、図7(c)のようにメッシュ状にm個に分割し、各局所領域をテンプレートとする。また、各局所領域の基準相関値C0mを予めすべて0とし、相関値の規定しきい値Tcを予め決めておく。また、局所領域において最低限採用する領域個数をTmとして決めておく。
(手順2)各局所領域におけるテンプレートマッチング
画像の局所領域の決定と初期テンプレートの作成が終了すると、ステップS41に進む。ステップS41では、記憶装置6から観察箇所Pの時刻tにおける観察画像Itを読み出し入力する。初期テンプレート作成の直後では、時刻t=2の観察画像I2を読み出すことになる。読み込んだ観察画像Itを、初期観察画像I1と同様にメッシュ状にm個に分割する。
ステップS42では、ステップS33のテンプレート画像Tのm個の各局所領域をテンプレートとして、時刻tの画像においてテンプレートマッチングを行う。この場合、各テンプレートを画像全体に渡って計算する必要は無く、各局所領域付近のテンプレートマッチングで十分である。テンプレートマッチングは、第1の実施の形態と領域のサイズが異なるのみであり、同様に行えばよい。
(手順3)補正量と評価値の算出
ステップS43では、手順2のステップS42でおこなったテンプレートマッチングに基づき、各領域における位置ずれ量dtm(dxtm,dytm)、および、そのときの相関値Ctmが計算される。
(手順4)各領域における相関値変化量の評価
ステップS44からステップS45では、手順3のステップS43で算出された各領域における相関値Ctmの時間に対する変化量(C0m−Ctm)を、規定しきい値Tcを用いて次のように評価する。すなわち、(C0m−Ctm)<Tcが否定判定ならば、その箇所を「補正対象外領域」とする(ステップS46、S47)。
(手順5)補正対象外領域数の評価
ステップS48では、手順4において、m個の領域中、補正対象外領域となった領域数をN個とするとき、次の条件によって補正時の評価を行う。
N < Tmならば、ステップS49で補正時エラーとして終了
N ≧ Tmならば、手順6のステップS50へ
(手順6)位置補正量とテンプレート更新
ステップS50では、手順4の補正対象外領域を除いた各領域における位置のずれ量の平均値を求め、それをその時刻における観察画像全体の位置のずれ量dt(dxt,dyt)とする。ステップS51では、観察画像全体の位置のずれ量を補正量としてメモリに格納する。なお、このとき、補正対象外領域の相関値の変化量に応じて、各ずれ量に重み付けをして加重平均計算をしてもよい。さらには、すべての領域のそれぞれの相関値の変化量に応じて、各ずれ量に重み付けをして加重平均値計算をしてもよい。
ステップS52では、入力観察画像Itの画像中心を、補正量dt(dxt,dyt)でずらし、ずらした画像中心から定められたサイズでトリミング(抽出)を行う。そして、トリミングした画像を記憶装置6に格納する。トリミングされ記憶装置6に格納された画像は、補正量dtで位置の補正がなされた画像である。ステップS33では、ステップS52でトリミングされた画像を、新たなテンプレート画像Tとして更新する。また、ステップS54では、手順3における各局所領域の相関値Ctmを各局所領域の基準相関値C0mとして更新する。手順4の補正対象外領域の基準相関値は0とする。
(手順7)終了条件
ステップS55では、t=Nかを判断する。t=Nであると判断すると、すべての画像について補正処理が終了したとして処理を終了する。t=Nでないと判断すると、t=t+1として手順2のステップS41にもどり処理を繰り返す。
次に、図8の改良された実施の形態について説明する。図12は、改良された第2の実施の形態の、観察対象の位置ずれを補正する制御のフローチャートを示す図である。図8においては、ステップS51の補正量算出が観察画像の分割された各領域の相関値とずれ量平均値とに基づくものであった。ここで説明する改良された実施の形態では、ステップS51の補正量算出が異なる。
以下に、具体的に図8のものと異なる点を説明するが、他の処理は図8と同じであるので省略する。図8と異なるところは、図8のステップS50、S51、S52が、図12においてステップS150〜S154となっている点である。
図8のステップS50に代えて、図12のステップS150〜S152では、以下の処理を行う。すなわち、ステップS150では、補正によって手順2における各局所領域の相関値Ctmを各局所領域の基準相関値C0mとして更新する。前述の手順4の補正対象外領域の基準相関値は0とする。ステップS151では、前述の手順4で求めた補正対象外領域をマスク(使用禁止領域)し、観察画像全体からなる新たなテンプレート画像Tを作成する。このテンプレート画像Tは、マスクにより、穴あきの状態となる。このテンプレート画像Tは、マスク以外の箇所だけを用いて、補正の対象となる時刻t+1の観察画像全体とテンプレートマッチングを行い、相関が最大となる位置を算出する。そして、ステップS152では、その位置の画像中心からの距離(=ずれ量)を補正量dt(dxt、dyt)とする。また、探索で算出された相関値Ctを算出する。
ステップS153では、ステップS51と同様に、この補正量をメモリに格納する。ステップS154では、ステップS52に代えて、入力観察画像Itの画像中心を、上記補正量dt(dxt、dyt)でずらし、ずらした画像中心から定められたサイズでトリミングを行い、テンプレート画像Tとして画像を記憶装置6に格納する。
上記のように構成する第2の実施の形態の顕微鏡システムは、第1の実施の形態の顕微鏡システムの効果に加えて次のような効果を奏する。
(1)観察画像を分割してテンプレートマッチングを行っているので、より適切な補正量を計算することができる。
(2)分割された領域のうち相関値が大きく下回る領域については、補正量の計算から除外するようにした。これにより、細胞の観察において一部の細胞のみが大きく変化しても、適切な補正量を計算することができ、適切に補正された観察画像を取得することができる。
(3)各領域の相関値の変化に応じて、各領域のずれ量を加重平均計算するので、より適切な補正量を求めることができる。
−第3の実施形態−
次に、第3の実施の形態の顕微鏡システムについて説明する。第3の実施の形態の顕微鏡システムの構成は、第1の実施の形態の顕微鏡システムの構成と同様であるので、その説明を省略する。第3の実施の形態は、位置の補正がなされた観察画像を使用して動画像を生成するところに特徴がある。
通常、ステージ位置決めに誤差が生じている場合、同一箇所での時間的連続した画像を動画化すると、位置ずれにより観察対象物が上下左右にぶれた状態での動画となり、観察には適さない。そこで、第1の実施の形態や第2の実施の形態で取得したトリミング画像を使用すれば、観察対象物がぶれない観察用動画像を作成することができる。
しかし、第1の実施の形態や第2の実施の形態では、トリミング範囲を予め決定するため、トリミング範囲は、すべての位置ずれが生じた観察画像から抽出できる範囲としてある程度狭い範囲にならざるを得ない。第3の実施の形態は、この点を改良したものである。
図9は、第3の実施の形態の、位置ずれが補正された観察画像を使用して動画像を作成する制御のフローチャートを示す図である。制御装置4が、所定のプログラムを実行することにより本制御を実行する。符号32は、記憶装置6が、観察箇所Pで所定の時間間隔で順次取得したN枚の観察画像を格納していることを示す。
(手順1)補正量の算出
ステップS61では、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様にして、各観察画像Itの位置ずれの補正量dt(dxt,dyt)を算出する。各観察画像Itは、所定時間間隔の時間的連続画像である。
(手順2)最大補正量と最小補正量
ステップS62では、ステップS61で求めたN枚の観察画像の補正量の中から、X方向、Y方向それぞれの最大補正量(dxmax,dymax)、最小補正量(dxmin,dymin)を算出する。
(手順3)重なった領域の決定
ステップS63では、位置ずれを補正した各観察画像が重なる領域を決定する。図10は、重なる領域の決定を説明する図である。図10の例では、位置ずれの補正がされた観察画像I1からI4の4枚が示され、左上点Ptおよび右下点Qtで規定される重なった領域41が示されている。
各観察画像内の左上座標Pt、右下座標Qtは、ステップS62で求めた最大補正量(dxmax,dymax)、最小補正量(dxmin,dymin)を使用して、次式(4)(5)によりに決定することができる。ただし、入力画像の横サイズをXsize、縦サイズをYsizeとする。最大補正量(dxmax,dymax)、最小補正量(dxmin,dymin)は、図10のようなxy座標において、符号も考慮した値である。
左上座標Pt(dxmax−dxt,dymax−dyt) ...(4)
右下座標Qt(dxmin+Xsize−dxt,dymin+Ysize−dyt)
...(5)
(手順4)各画像のトリミングと動画化
ステップS64からステップS66では、各観察画像Itから、ステップS63で求めた各観察画像の左上座標Ptと右下座標Qtを基にトリミングを行う。ステップS67では、ステップS64からステップS66でトリミングした画像を集めることにより、動画像を作成することができる。
以上のように構成する第3の実施の形態の顕微鏡システムは、次のような効果を奏する。
(1)位置ずれが補正された観察画像を取得することにより、観察対象がぶれないタイムラプス画像などの動画を得ることができる。さらに、観察できる範囲が、できるだけ広い範囲となり、より適切な動画観察ができる。
−第4の実施形態−
次に、第4の実施の形態の顕微鏡システムについて説明する。第4の実施の形態の顕微鏡システムの構成は、第1の実施の形態の顕微鏡システムの構成と同様であるので、その説明を省略する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様な方法で観察画像の位置ずれを求め、その結果に基づきステージ自体の位置決め補正を行うところに特徴がある。
ステージ位置決めに誤差が存在し、複数箇所において巡回観察するような観察系において、同一箇所での位置ずれは巡回箇所だけ誤差が蓄積される。これを繰り返し行うと、誤差はさらに蓄積され、大きくずれるおそれがある。これを防ぐためには、ある一箇所以上の観察箇所において定期的にステージ位置補正を行えばよい。
第4の実施の形態では、ステージ上の標本の複数箇所(m箇所)を巡回して観察する系(例えば、第1の実施の形態の図2を参照)において、1番からm番までの巡回を繰り返し行う。各巡回ごとに、ある所定の観察箇所Pで観察画像を取得し、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様に観察画像の位置のずれ量を求める。その位置のずれ量が、所定の値、例えば、ステージの位置決め精度を上回る値であれば、ステージの位置補正を行う。
(手順1)ステージの巡回駆動
図11は、第4の実施の形態の、ステージの位置補正を行う制御のフローチャートを示す図である。制御装置4が、所定のプログラムを実行することにより本制御を実行する。ステップS71では、ステージ3を、ステージ駆動部5を介して観察箇所Pまで巡回させる。巡回は、指定された観察箇所を指定された順番で巡回するように行う。
(手順2)補正量の算出
ステップS72では、観察箇所Pにおいて、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様な手法によって、観察画像の位置補正量(位置ずれ量)dt(dxt,dyt)を算出する。また、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様に、算出された位置補正量に基づき、観察画像の位置の補正を行い、トリミングした観察画像を記憶装置6に格納する処理も行われる。
(手順3)ステージ補正
ステップS73では、ステップS72で求めたX方向またはY方向の補正量が、ステージ位置決め誤差(精度)Tsを上回るかどうかを判断する。上回ったと判断するとステップS74に進み、上回っていないと判断するとステップS75に進む。ステップS74では、補正量に従ったステージ補正を行う。例えば、制御装置4は、ステージ駆動信号に補正量をバイアスしてステージ駆動部5へ出力するようにする。
(手順4)終了条件
ステップS75では、t=Nかを判断する。t=Nであると判断すると、処理を終了し、t=Nでないと判断すると、t=t+1として手順1のステップS71にもどり処理を繰り返す。Nは予め指定された観察回数である。
以上のように構成する第4の実施の形態の顕微鏡システムは、次のような効果を奏する。
(1)ステージの位置決め補正が、画像処理の結果により行うことができる。これにより、特別な機構等が必要なく、簡単な構成で安価に行うことができる。
上記実施の形態では、培養顕微鏡の例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。その他の顕微鏡であってもよい。
上記の実施の形態では、制御装置4が実行する制御プログラムは、すでにインストールされた状態で説明をした。これらの制御プログラムやそのインストールプログラムなどはDVDなどの記録媒体で提供すればよい。なお、記録媒体はDVDに限定する必要はなく、CD−ROM、磁気テープやその他のあらゆる記録媒体を使用するようにしてもよい。さらに、それらのプログラムをインターネットなどに代表される通信回線などの伝送媒体を介して提供することも可能である。すなわち、プログラムを、伝送媒体を搬送する搬送波上の信号に変換して送信することも可能である。
なお、上述の制御プログラムをパソコン上で実行させて、パソコンが顕微鏡システムの制御装置4やモニタ7や記憶装置6を構成するようにしてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
本発明の第1の実施の形態の顕微鏡システムのブロック図である。 複数の観察箇所を巡回して観察画像を取得する様子を説明する図である。 同一の観察箇所Pで取得したN枚の観察画像について、観察対象の位置ずれを補正する制御のフローチャートを示す図である。 初期観察画像I1からトリミング画像を抽出する様子を説明する図である。 相関値と相関値の変化量の例をグラフにした図である。 第1の実施の形態の処理の様子をまとめて示す図である。 第2の実施の形態を説明するための、観察画像の図である。 第2の実施の形態の、観察対象の位置ずれを補正する制御のフローチャートを示す図である。 第3の実施の形態の、位置ずれが補正された観察画像を使用して動画像を作成する制御のフローチャートを示す図である。 重なる領域の決定を説明する図である。 第4の実施の形態の、ステージの位置補正を行う制御のフローチャートを示す図である。 改良された第2の実施の形態の、観察対象の位置ずれを補正する制御のフローチャートを示す図である。
符号の説明
1 顕微鏡本体
2 カメラ
3 ステージ
4 制御装置
5 ステージ駆動部
6 記憶装置
7 モニタ

Claims (5)

  1. 同一観察箇所について時間的にずれた複数の観察画像を取得する顕微鏡観察画像取得方法において、
    顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第1の観察画像を取得し、
    前記第1の観察画像の取得後に顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第2の観察画像を取得し、
    前記第1の観察画像を所定の数の領域に分割し、
    前記第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
    前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを、前記第1の観察画像をテンプレートとして第1のテンプレートマッチングを行い、
    前記分割した領域単位で行った前記第1のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像との第1の位置のずれ量を検出し、
    前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第1の位置のずれ量に基づき、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、
    前記第2の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第2の観察画像を補正した新たな第2の観察画像を生成することを特徴とする顕微鏡観察画像取得方法。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡観察画像取得方法において、
    さらに前記第2の観察画像の取得後に、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第3の観察画像を取得し、
    前記新たな第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
    前記第3の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
    前記分割した領域単位で、前記新たな第2の観察画像と前記第3の観察画像とを、前記新たな第2の観察画像をテンプレートとして第2のテンプレートマッチングを行い、
    前記分割した領域単位で行った前記第2のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記新たな第2の観察画像と前記第3の観察画像との第2の位置のずれ量を検出し、
    前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第2の位置のずれ量に基づき、前記第3の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、
    前記計算した第3の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第3の観察画像を補正した新たな第3の観察画像を生成し、
    前記第1のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
    前記第2のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第3の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第3の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
    前記第3の観察画像全体の位置のずれ量を計算するとき、前記第1のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値と前記第2のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値との差が所定の値以上である前記領域については計算から除外することを特徴とする顕微鏡観察画像取得方法。
  3. 請求項2に記載の顕微鏡観察画像取得方法において、
    さらに顕微鏡を通して撮像手段により撮像されたn(n≧4)番目までの観察画像を取得し、
    前記n番目までの観察画像のそれぞれについて、前記第3の観察画像と同様に新たなn番目までの観察画像をそれぞれ生成し、
    前記第1の観察画像と、前記新たな第2の観察画像から前記新たなn番目までの観察画像と、からなるn枚の観察画像の相互に重なる画像部分を用いて動画を生成することを特徴とする顕微鏡観察画像取得方法。
  4. 同一観察箇所について時間的にずれた複数の観察画像を取得する顕微鏡観察画像取得方法において、
    顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第1の観察画像を取得し、
    前記第1の観察画像の取得後に顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第2の観察画像を取得し、
    前記第1の観察画像を所定の数の領域に分割し、
    前記第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
    前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを、前記第1の観察画像をテンプレートとして第1のテンプレートマッチングを行い、
    前記分割した領域単位で行った前記第1のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像との第1の位置のずれ量を検出し、
    前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第1の位置のずれ量に基づき、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、
    前記第2の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第2観察画像を補正した新たな第2の観察画像を生成し、
    前記第2の観察画像の取得後に、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第3の観察画像を取得し、
    前記新たな第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
    前記第3の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
    前記分割した領域単位で、前記新たな第2の観察画像と前記第3の観察画像とを、前記新たな第2の観察画像をテンプレートとして第2のテンプレートマッチングを行い、
    前記第1のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
    前記第2のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第3の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
    前記第1のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値と前記第2のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値との差が所定の値以上である領域については除外し、
    前記除外対象の領域を除外した前記第2の観察画像と、前記第3の観察画像とを、前記除外対象の領域を除外した前記第2の観察画像をテンプレートとして、前記両者の観察画像全体同士で第3のテンプレートマッチングを行い、
    前記第3のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記観察画像全体で、前記第3の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、
    前記第3の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記新たな第2の観察画像に対する位置のずれ量が補正された新たな第3の観察画像を生成することを特徴とする顕微鏡観察画像取得方法。
  5. 顕微鏡システムであって、
    顕微鏡本体と、
    前記顕微鏡本体を通して標本の観察画像を取得する撮像手段と、
    前記標本を搭載するステージ手段と、
    前記ステージ手段を駆動するステージ駆動手段と、
    前記撮像手段と前記ステージ駆動手段を制御するとともに、前記撮像手段で取得した観察画像について画像処理を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記標本の複数の観察箇所のそれぞれについて時間的にずれた複数の観察画像を取得するよう前記撮像手段と前記ステージ駆動手段を制御し、
    前記標本の複数の観察箇所の少なくとも一の観察箇所において時間的にずれた複数の観察画像を取得し、
    請求項1から4のいずれかに記載の顕微鏡観察画像取得方法を実行することを特徴とする顕微鏡システム。
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