JP4720119B2 - 顕微鏡観察画像取得方法および顕微鏡システム - Google Patents
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Description
請求項4に記載の発明は、同一観察箇所について時間的にずれた複数の観察画像を取得する顕微鏡観察画像取得方法において、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第1の観察画像を取得し、前記第1の観察画像の取得後に顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第2の観察画像を取得し、前記第1の観察画像を所定の数の領域に分割し、前記第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを、前記第1の観察画像をテンプレートとして第1のテンプレートマッチングを行い、前記分割した領域単位で行った前記第1のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像との第1の位置のずれ量を検出し、前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第1の位置のずれ量に基づき、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第2観察画像を補正した新たな第2の観察画像を生成し、前記第2の観察画像の取得後に、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第3の観察画像を取得し、前記新たな第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、前記第3の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、前記分割した領域単位で、前記新たな第2の観察画像と前記第3の観察画像とを、前記新たな第2の観察画像をテンプレートとして第2のテンプレートマッチングを行い、前記第1のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、前記第2のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第3の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
前記第1のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値と前記第2のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値との差が所定の値以上である領域については除外し、前記除外対象の領域を除外した前記第2の観察画像と、前記第3の観察画像とを、前記除外対象の領域を除外した前記第2の観察画像をテンプレートとして、前記両者の観察画像全体同士で第3のテンプレートマッチングを行い、前記第3のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記観察画像全体で、前記第3の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、前記第3の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記新たな第2の観察画像に対する位置のずれ量が補正された新たな第3の観察画像を生成することを特徴とする。
テンプレートマッチングなどの画像処理で観察画像の位置ずれを補正しているので、安価な構成で位置ずれが補正された観察画像を取得することができる。特に、位置決め精度の高いステージの駆動機構が不要となり、コストが軽減され、装置の大型化を防ぐことができる。観察画像の位置決め精度の高い顕微鏡システムが、安価かつ小型に実現できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態の顕微鏡システムのブロック図である。本実施の形態の顕微鏡システムは、顕微鏡本体1、カメラ2、ステージ3、制御装置4、ステージ駆動部5、記憶装置6、モニタ7などから構成される。
ステップS1では、制御装置4は、記憶装置6から初期観察画像I1(t=1)を読み出す。初期観察画像I1は、ある観察箇所Pにおいて、観察対象(被検物)が視野の中心付近に写っていることを条件とした画像である。ステップS2では、初期観察画像I1を、中心付近から定められたサイズでトリミングする。図4は、初期観察画像I1からトリミング画像を抽出する様子を説明する図である。トリミング時のサイズはステージの位置決め精度の最悪値で決定する。ステップS3では、ステップS2でトリミングした画像を、記憶装置6に格納するとともに、時刻t=1の位置決め画像すなわちテンプレート画像Tとして制御装置4内部のメモリ(不図示)上に保存する。
初期テンプレートの作成が終了すると、ステップS11に進む。ステップS11では、記憶装置6から観察箇所Pの時刻tにおける観察画像Itを読み出し入力する。初期テンプレート作成の直後では、時刻t=2の観察画像I2を読み出すことになる。ステップS12では、メモリに保存してある画像Tをテンプレートとして、観察画像Itとテンプレートマッチングを行う。
ステップS15では、手順2のステップS13で算出された相関値Ctの時間に対する変化量(C0−Ct)を、規定しきい値Tcを用いて次の条件式(2)(3)のように評価する。相関値の変化量(C0−Ct)は、微分値でとも言える。基準相関値C0は、ステップS16において、ひとつ手前のテンプレートマッチングで求められた相関値Ctを代入するものであるが、初期値としては0が予め設定されている。規定しきい値Tcも予め設定されている値である。
C0−Ct ≧ Tc ならば補正時エラーとして終了 ...(3)
ステップS17では、入力観察画像Itの画像中心を、補正量dt(dxt,dyt)でずらし、ずらした画像中心から定められたサイズでトリミング(抽出)を行う。そして、トリミングした画像を記憶装置6に格納する。記憶装置6に格納されたトリミング画像は、補正量dtで位置の補正がなされた画像である。ステップS3では、ステップS17でトリミングされた画像を、新たなテンプレート画像Tとして更新する。また、(C0−Ct)<Tcの場合、ステップS16において、探索時に算出された相関値Ctを使用して、基準相関値C0=Ctとして更新する。
ステップS20では、t=Nかを判断する。t=Nであると判断すると、すべての画像について補正処理が終了したとして処理を終了する。t=Nでないと判断すると、t=t+1として手順2のステップS11にもどり処理を繰り返す。なお、図6は、上記の処理の様子をまとめて示す図である。
(1)位置ずれの補正がされた時間的にずれた複数の観察画像を取得するので、観察対象がぶれない観察画像を得ることができる。特に、タイムラプス撮影による動画化において、観察対象がぶれないので、正確かつ適切な顕微鏡観察が可能となる。なお、観察画像の位置のずれを補正するとは、テンプレートとした観察画像と位置のずれを補正した観察画像をモニタ7に表示したとき、観察対象(被検物)がモニタ7の画面上実質同一位置に表示されるような観察画像の画像データを得ることである。
(2)テンプレートマッチングなどの画像処理で観察画像の位置ずれを補正しているので、安価な構成で位置ずれが補正された観察画像を取得することができる。特に、位置決め精度の高いステージの駆動機構が不要となり、コストが軽減され、装置の大型化を防ぐことができる。すなわち、観察画像の位置決め精度の高い顕微鏡システムが、安価かつ小型に実現できる。
(3)観察画像自体の画像処理で位置ずれの補正をしているので、ステージの位置決め誤差以外の要因で位置ずれが生じても補正することができる。
(4)テンプレートマッチングで、画像が必ずしも完全に一致しなくても位置ずれの補正を可能としている。これにより、培養する生きた細胞のように少々変形する観察対象であっても、位置ずれの補正がなされた観察画像を取得することができる。
(5)画像処理により補正をしているので、人間の目を頼りにする補正が不要となり、観察者の負担が軽減できる。
(6)テンプレートマッチングにより、相関値が大きく下回ったときには、エラー処理をする。これにより、観察対象が大きく変化して連続観察画像を取得する意味がないようなときには、その状況を把握することができる。また、不要な画像が作成されず、処理が迅速に行われる。
次に、第2の実施の形態の顕微鏡システムについて説明する。第2の実施の形態の顕微鏡システムの構成は、第1の実施の形態の顕微鏡システムの構成と同様であるので、その説明を省略する。第2の実施の形態では、テンプレートマッチングの処理において、第1の実施の形態と異なる。従って、この処理を中心に説明をする。
図8は、第2の実施の形態の、観察対象の位置ずれを補正する制御のフローチャートを示す図である。制御装置4が、所定のプログラムを実行することにより本制御を実行する。符号31は、記憶装置6が、観察箇所Pで所定の時間間隔で順次取得したN枚の観察画像を格納していることを示す。
画像の局所領域の決定と初期テンプレートの作成が終了すると、ステップS41に進む。ステップS41では、記憶装置6から観察箇所Pの時刻tにおける観察画像Itを読み出し入力する。初期テンプレート作成の直後では、時刻t=2の観察画像I2を読み出すことになる。読み込んだ観察画像Itを、初期観察画像I1と同様にメッシュ状にm個に分割する。
ステップS43では、手順2のステップS42でおこなったテンプレートマッチングに基づき、各領域における位置ずれ量dtm(dxtm,dytm)、および、そのときの相関値Ctmが計算される。
ステップS44からステップS45では、手順3のステップS43で算出された各領域における相関値Ctmの時間に対する変化量(C0m−Ctm)を、規定しきい値Tcを用いて次のように評価する。すなわち、(C0m−Ctm)<Tcが否定判定ならば、その箇所を「補正対象外領域」とする(ステップS46、S47)。
ステップS48では、手順4において、m個の領域中、補正対象外領域となった領域数をN個とするとき、次の条件によって補正時の評価を行う。
N < Tmならば、ステップS49で補正時エラーとして終了
N ≧ Tmならば、手順6のステップS50へ
ステップS50では、手順4の補正対象外領域を除いた各領域における位置のずれ量の平均値を求め、それをその時刻における観察画像全体の位置のずれ量dt(dxt,dyt)とする。ステップS51では、観察画像全体の位置のずれ量を補正量としてメモリに格納する。なお、このとき、補正対象外領域の相関値の変化量に応じて、各ずれ量に重み付けをして加重平均計算をしてもよい。さらには、すべての領域のそれぞれの相関値の変化量に応じて、各ずれ量に重み付けをして加重平均値計算をしてもよい。
ステップS55では、t=Nかを判断する。t=Nであると判断すると、すべての画像について補正処理が終了したとして処理を終了する。t=Nでないと判断すると、t=t+1として手順2のステップS41にもどり処理を繰り返す。
(1)観察画像を分割してテンプレートマッチングを行っているので、より適切な補正量を計算することができる。
(2)分割された領域のうち相関値が大きく下回る領域については、補正量の計算から除外するようにした。これにより、細胞の観察において一部の細胞のみが大きく変化しても、適切な補正量を計算することができ、適切に補正された観察画像を取得することができる。
(3)各領域の相関値の変化に応じて、各領域のずれ量を加重平均計算するので、より適切な補正量を求めることができる。
次に、第3の実施の形態の顕微鏡システムについて説明する。第3の実施の形態の顕微鏡システムの構成は、第1の実施の形態の顕微鏡システムの構成と同様であるので、その説明を省略する。第3の実施の形態は、位置の補正がなされた観察画像を使用して動画像を生成するところに特徴がある。
ステップS61では、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様にして、各観察画像Itの位置ずれの補正量dt(dxt,dyt)を算出する。各観察画像Itは、所定時間間隔の時間的連続画像である。
ステップS62では、ステップS61で求めたN枚の観察画像の補正量の中から、X方向、Y方向それぞれの最大補正量(dxmax,dymax)、最小補正量(dxmin,dymin)を算出する。
ステップS63では、位置ずれを補正した各観察画像が重なる領域を決定する。図10は、重なる領域の決定を説明する図である。図10の例では、位置ずれの補正がされた観察画像I1からI4の4枚が示され、左上点Ptおよび右下点Qtで規定される重なった領域41が示されている。
左上座標Pt(dxmax−dxt,dymax−dyt) ...(4)
右下座標Qt(dxmin+Xsize−dxt,dymin+Ysize−dyt)
...(5)
ステップS64からステップS66では、各観察画像Itから、ステップS63で求めた各観察画像の左上座標Ptと右下座標Qtを基にトリミングを行う。ステップS67では、ステップS64からステップS66でトリミングした画像を集めることにより、動画像を作成することができる。
(1)位置ずれが補正された観察画像を取得することにより、観察対象がぶれないタイムラプス画像などの動画を得ることができる。さらに、観察できる範囲が、できるだけ広い範囲となり、より適切な動画観察ができる。
次に、第4の実施の形態の顕微鏡システムについて説明する。第4の実施の形態の顕微鏡システムの構成は、第1の実施の形態の顕微鏡システムの構成と同様であるので、その説明を省略する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様な方法で観察画像の位置ずれを求め、その結果に基づきステージ自体の位置決め補正を行うところに特徴がある。
図11は、第4の実施の形態の、ステージの位置補正を行う制御のフローチャートを示す図である。制御装置4が、所定のプログラムを実行することにより本制御を実行する。ステップS71では、ステージ3を、ステージ駆動部5を介して観察箇所Pまで巡回させる。巡回は、指定された観察箇所を指定された順番で巡回するように行う。
ステップS72では、観察箇所Pにおいて、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様な手法によって、観察画像の位置補正量(位置ずれ量)dt(dxt,dyt)を算出する。また、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様に、算出された位置補正量に基づき、観察画像の位置の補正を行い、トリミングした観察画像を記憶装置6に格納する処理も行われる。
ステップS73では、ステップS72で求めたX方向またはY方向の補正量が、ステージ位置決め誤差(精度)Tsを上回るかどうかを判断する。上回ったと判断するとステップS74に進み、上回っていないと判断するとステップS75に進む。ステップS74では、補正量に従ったステージ補正を行う。例えば、制御装置4は、ステージ駆動信号に補正量をバイアスしてステージ駆動部5へ出力するようにする。
ステップS75では、t=Nかを判断する。t=Nであると判断すると、処理を終了し、t=Nでないと判断すると、t=t+1として手順1のステップS71にもどり処理を繰り返す。Nは予め指定された観察回数である。
(1)ステージの位置決め補正が、画像処理の結果により行うことができる。これにより、特別な機構等が必要なく、簡単な構成で安価に行うことができる。
2 カメラ
3 ステージ
4 制御装置
5 ステージ駆動部
6 記憶装置
7 モニタ
Claims (5)
- 同一観察箇所について時間的にずれた複数の観察画像を取得する顕微鏡観察画像取得方法において、
顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第1の観察画像を取得し、
前記第1の観察画像の取得後に顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第2の観察画像を取得し、
前記第1の観察画像を所定の数の領域に分割し、
前記第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを、前記第1の観察画像をテンプレートとして第1のテンプレートマッチングを行い、
前記分割した領域単位で行った前記第1のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像との第1の位置のずれ量を検出し、
前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第1の位置のずれ量に基づき、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、
前記第2の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第2の観察画像を補正した新たな第2の観察画像を生成することを特徴とする顕微鏡観察画像取得方法。 - 請求項1に記載の顕微鏡観察画像取得方法において、
さらに前記第2の観察画像の取得後に、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第3の観察画像を取得し、
前記新たな第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
前記第3の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
前記分割した領域単位で、前記新たな第2の観察画像と前記第3の観察画像とを、前記新たな第2の観察画像をテンプレートとして第2のテンプレートマッチングを行い、
前記分割した領域単位で行った前記第2のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記新たな第2の観察画像と前記第3の観察画像との第2の位置のずれ量を検出し、
前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第2の位置のずれ量に基づき、前記第3の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、
前記計算した第3の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第3の観察画像を補正した新たな第3の観察画像を生成し、
前記第1のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
前記第2のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第3の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第3の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
前記第3の観察画像全体の位置のずれ量を計算するとき、前記第1のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値と前記第2のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値との差が所定の値以上である前記領域については計算から除外することを特徴とする顕微鏡観察画像取得方法。 - 請求項2に記載の顕微鏡観察画像取得方法において、
さらに顕微鏡を通して撮像手段により撮像されたn(n≧4)番目までの観察画像を取得し、
前記n番目までの観察画像のそれぞれについて、前記第3の観察画像と同様に新たなn番目までの観察画像をそれぞれ生成し、
前記第1の観察画像と、前記新たな第2の観察画像から前記新たなn番目までの観察画像と、からなるn枚の観察画像の相互に重なる画像部分を用いて動画を生成することを特徴とする顕微鏡観察画像取得方法。 - 同一観察箇所について時間的にずれた複数の観察画像を取得する顕微鏡観察画像取得方法において、
顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第1の観察画像を取得し、
前記第1の観察画像の取得後に顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第2の観察画像を取得し、
前記第1の観察画像を所定の数の領域に分割し、
前記第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを、前記第1の観察画像をテンプレートとして第1のテンプレートマッチングを行い、
前記分割した領域単位で行った前記第1のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記分割した領域単位で、前記第1の観察画像と前記第2の観察画像との第1の位置のずれ量を検出し、
前記分割した領域単位で検出した前記所定の数の第1の位置のずれ量に基づき、前記第2の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、
前記第2の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記取得した第2観察画像を補正した新たな第2の観察画像を生成し、
前記第2の観察画像の取得後に、顕微鏡を通して撮像手段により撮像された第3の観察画像を取得し、
前記新たな第2の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
前記第3の観察画像を前記所定の数の領域に分割し、
前記分割した領域単位で、前記新たな第2の観察画像と前記第3の観察画像とを、前記新たな第2の観察画像をテンプレートとして第2のテンプレートマッチングを行い、
前記第1のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
前記第2のテンプレートマッチングは、前記テンプレートと前記第3の観察画像との相対的な位置をずらしながら、前記テンプレートと前記第2の観察画像との相関値を算出する相関演算を行い、
前記第1のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値と前記第2のテンプレートマッチングにおける前記相関が最も高いときの相関値との差が所定の値以上である領域については除外し、
前記除外対象の領域を除外した前記第2の観察画像と、前記第3の観察画像とを、前記除外対象の領域を除外した前記第2の観察画像をテンプレートとして、前記両者の観察画像全体同士で第3のテンプレートマッチングを行い、
前記第3のテンプレートマッチングの結果に基づき、前記観察画像全体で、前記第3の観察画像全体の位置のずれ量を計算し、
前記第3の観察画像全体の位置のずれ量に基づき、前記新たな第2の観察画像に対する位置のずれ量が補正された新たな第3の観察画像を生成することを特徴とする顕微鏡観察画像取得方法。 - 顕微鏡システムであって、
顕微鏡本体と、
前記顕微鏡本体を通して標本の観察画像を取得する撮像手段と、
前記標本を搭載するステージ手段と、
前記ステージ手段を駆動するステージ駆動手段と、
前記撮像手段と前記ステージ駆動手段を制御するとともに、前記撮像手段で取得した観察画像について画像処理を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記標本の複数の観察箇所のそれぞれについて時間的にずれた複数の観察画像を取得するよう前記撮像手段と前記ステージ駆動手段を制御し、
前記標本の複数の観察箇所の少なくとも一の観察箇所において時間的にずれた複数の観察画像を取得し、
請求項1から4のいずれかに記載の顕微鏡観察画像取得方法を実行することを特徴とする顕微鏡システム。
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