JP4984926B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は顕微鏡に関するものである。
顕微鏡による生きた細胞(=生細胞)を観察する手法として、タイムラプスと呼ばれる手法がある。これはシャーレを培地で満たし、その中で細胞を生かしながら、ある時間間隔毎に画像を取得し、細胞の経時変化をみるものである。一般的に生細胞はシャーレの底に貼り付いているので、倒立顕微鏡とカメラおよびその両者を制御するソフトウェアおよびPCより構成される顕微鏡システムがあれば実現可能である。取得した画像を連続的に再生すれば長時間の細胞の変化を短時間で見ることができる。
一般的には撮影ポイントは1箇所であるが、昨今では撮影ポイントを複数とする、いわゆる多点タイムラプスという手法も実施されるようになってきた。これと区別するために前者を単点タイムラプスと呼ぶこともある。
単点タイムラプスではXY座標(本明細書に置いては、顕微鏡の光軸方向をZ軸とする3次元直交座標系を前提とする)は固定であるからステージを動かす必要がないが、多点タイムラプスでは撮影ポイントが複数あるので電動ステージを使って、撮影位置のX、Y、Z座標を移動する必要がある。多点タイムラプスにおいては、まず観察者が標本上で撮影ポイントを探索する。ステージをXYZに動かして撮影したいポイントが見つかったら、その位置で座標を登録する。複数のポイントたとえば撮影ポイントa、b、cを順次登録し、タイムラプス撮影を開始する。電動ステージを含む顕微鏡システムは、「撮影ポイントをaからb、bからc、cからaと順次移動させて、撮影ポイントa、b、cの画像を撮影する」という動作を観察者が予め設定した時間間隔毎に繰り返し、観察者が予め設定した回数の撮影を終了すると、タイムラプス撮影終了となる。撮影した画像を見るときは、撮影ポイント毎に順番に画像を再生すれば、選んだ領域の経時変化を確認することができる。
特開2002−277754号公報
多点タイムラプスは、標本上の複数のポイントの状態を時間毎に撮影して記録できるので、単点タイムラプスよりも効率的な手法である一方、使用するステージに高い位置決め精度が要求されるという問題点がある。位置決め精度が悪いと時間毎に撮影した際の座標位置がずれてしまい、撮影終了後に連続的に再生したときに像がブレて不自然な映像になってしまう。
リニアエンコーダを内蔵し、フィードバックによる位置決め制御を行うステージを用いれば、位置決め精度が良く、ブレを最小限にすることができるが、ステージが大きくなる、コストが高い、位置決めに時間がかかる、といった問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、フィードバック制御を行わない位置決め機構でも、多点タイムラプスを高精度で実施する顕微鏡を提供することを課題とする。
本発明の第1の参考形態は、試料を観察する観察光学系と、前記観察光学系を介した前記試料の像を撮像する撮像手段と、前記撮影手段の撮影位置を決めるため前記観察光学系と前記撮像手段との相対的な位置関係を調整する2次元又が3次元位置決め装置を有する顕微鏡において、前記撮像手段の撮影位置が前記試料上の各撮影ポイントに位置決めされる際に、当該撮影ポイントから予め決められた方向および距離に位置するプリポイントを経由して、前記撮影ポイントに位置決め停止する機能を有することを特徴とする顕微鏡である。
本発明の第2の参考形態は、前記第1の参考形態において、前記2次元又が3次元位置決め装置は、駆動手段のバックラッシュを除去するための付勢機構を有し、前記プリポイントから前記撮影ポイントへの位置決めのための機構の動きは、必ず前記付勢機構の付勢力に対向する方向の動きとされていることを特徴とするものである。
前記課題を解決するための第1の手段は、試料を観察する観察光学系と、前記観察光学系を介した前記試料の像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮影位置を決めるため前記観察光学系と前記撮像手段との相対的な位置関係を調整する2次元又は3次元位置決め装置と、前記撮像手段および前記2次元又は3次元位置決め装置を制御して前記試料上の複数の撮影ポイントを順次繰り返し撮影し、所定時間間隔ごとに繰り返すタイムラプス撮影を行うタイムラプス撮影手段と、前記試料上に前記撮影ポイントが指定されると、前記2次元又は3次元位置決め装置を制御して以下の(1)〜(4)の撮影ポイント登録動作を行うものであって、
(1)一旦、前記撮影位置が、前記撮影ポイントに移動し、その位置を登録撮影ポイントとして登録し、
(2)その後、前記登録撮影ポイントから予め決められた方向および距離の位置に移動し、その位置を登録時プリポイントとして登録し、
(3)(2)で移動した移動量だけ逆方向に移動して停止し、
(4)登録取消し入力があったとき、前記登録撮影ポイントをリセットして、再び(1)に戻って(3)までの動作を繰り返し、登録確認入力があったとき、前記登録撮影ポイント及び前記登録時プリポイントの登録を確定し、前記登録撮影ポイント登録動作を終了する撮影ポイント登録手段と、前記タイムラプス撮影手段の動作中の前記撮影ポイントに位置決め制御するため、前記登録時プリポイントを経由して前記登録撮影ポイントを目標として位置決め停止する駆動制御手段とを有することを特徴とする顕微鏡である。
前記課題を解決するための第の手段は、前記第の手段であって、前記2次元又は3次元位置決め装置は、自身のバックラッシュを除去するための付勢機構を有し、前記撮影ポイント登録手段は、前記登録時プリポイントの位置を前記付勢機構の付勢力に対向する方向に設定し、前記(3)での移動、および前記タイムラプス撮影実行の際の前記登録時プリポイントから前記登録撮影ポイントへの移動のための機構の動きが、必ず前記付勢機構の付勢力に対向する方向の動きとされていることを特徴とするものである。
前記課題を解決するための第3の手段は、試料を観察する観察光学系と、前記観察光学系を介した前記試料の像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮影位置を決めるため前記観察光学系と前記撮像手段との相対的な位置関係を調整する2次元又は3次元位置決め装置と、前記撮像手段および前記2次元又は3次元位置決め装置を制御して前記試料上の複数の撮影ポイントを順次繰り返し撮影し、所定時間間隔ごとに繰り返すタイムラプス撮影を行うタイムラプス撮影手段と、前記試料上に前記撮影ポイントが指定されると、前記2次元又は3次元位置決め装置を制御して以下の(1)〜(4)の撮影ポイント登録動作を行うものであって、
(1)一旦、前記撮影位置が、前記撮影ポイントに移動し、その位置を登録撮影ポイントとして登録し、
(2)その後、前記登録撮影ポイントから予め決められた方向および距離の位置に移動し、その位置を登録時プリポイントとして登録し
(3)(2)で移動した移動量だけ逆方向に移動して、
(4)登録取消し入力があったとき、前記登録撮影ポイントをリセットして、再び(1)に戻って(3)までの動作を繰り返し、登録確認入力があったとき、前記登録撮影ポイント及び前記登録時プリポイントの登録を確定し、登録撮影ポイント登録動作を終了する撮影ポイント登録手段と、前記タイムラプス撮影手段の動作中の前記撮影ポイントに位置決め制御するため、前記登録時プリポイントと前記登録撮影ポイントとを結ぶ線上の点であるプリポイントを経由して前記登録撮影ポイントを目標として位置決め停止する駆動制御手段とを有することを特徴とする顕微鏡である。
前記課題を解決するための第の手段は、前記第の手段であって、前記2次元又は3次元位置決め装置は、バックラッシュを除去するための付勢機構を有し、前記撮影ポイント登録手段は、前記プリポイントの位置を前記付勢機構の付勢力に対向する方向に設定し、前記(3)での移動、およびタイムラプス撮影実行の際の前記プリポイントから前記登録撮影ポイントへの移動のための機構の動きは、必ず前記付勢機構の付勢力に対向する方向の動きとされていることを特徴とするものである。
本発明によれば、フィードバック制御を行わない位置決め機構でも、多点タイムラプスを高精度で実施する顕微鏡を提供することができる。
(第一実施形態)
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の1例である顕微鏡システムの概要を示す図である。この顕微鏡システムは、顕微鏡本体10、カメラ20、電動ステージ30、モニタ40、PC本体50、マウス60等により構成される。
顕微鏡本体10には複数の対物レンズ12が装着可能な電動レボルバ11が取り付けられている。電動レボルバ11の各対物レンズ取付穴には番地が割り当てられており、あらかじめ入力されたテーブルにより光軸上に配置されている対物レンズ12の倍率を検出することができる。カメラ20には撮像素子としてCCDが内蔵されている。モニタ40には撮像素子上に結像した観察像が映し出される。電動ステージ30は被測定対象物が入ったシャーレ13をXY方向に移動させることができる。駆動源としてステッピングモータを備えており、モータの回転運動はリードねじによって直線運動に変換されステージを駆動する。電動ステージ30はステージコントローラ31と接続されている。顕微鏡本体10、カメラ20、ステージコントローラ31、モニタ40およびマウス60、はPC本体50に接続されている。
本実施の形態においては、Z軸方向の移動は、電動ステージ30では行わず、電動レボルバ11の上下方向移動により行うようになっているが、電動ステージ30で行うようにしてもよい。電動ステージ30のX軸、Y軸方向の位置制御、及び電動レボルバ11のZ軸方向の位置制御は、パルスモータを用いたオープンループ制御により行われている。電動ステージ30のX軸方向、Y軸方向駆動装置には、バネ等の付勢装置が設けられており、各軸毎に1方向に付勢力をかけてバックラッシュを除去するようになっている。電動レボルバ11においては、それ自身の自重が付勢力として働き、バックラッシュを除去するようになっている。被測定対象物は、透過照明装置70、落射照明装置80により照明される。
一般に、電動ステージ30のオープンループ制御により、試料の観察ポイントA点を、対物レンズ12の光軸上に位置決めをする場合、任意の点を起点としてA点への位置決めを行うより、観察ポイントB点を起点としてA点への位置決めを行う方が位置決め精度がよい。よって、本実施の形態においては、観察ポイントA点への位置決めを行う場合、A点から予め決められた方向および距離に位置するプリポイントであるB点を経由してA点への位置決めを行うようにしている。
さらに、位置決め機構にバックラッシュを除去するための付勢機構を設けると共に、プリポイントBからA点への位置決めを行う際の機構の動きが、必ず付勢機構の付勢力に対向する方向の動きとされているようにする。このようにすると、相対的な付勢力が強まるので、バックラッシュに起因する位置決め誤差を大幅に少なくすることができる。
以下、一例として次のような条件で多点タイムラプスを行うこととして、多点タイムラプスの手順を示す
・撮影ポイント:a、b、cの3点
・撮影時間間隔:10分
・タイムラプス継続時間:60分
・各撮影ポイントにおける撮影枚数:7枚
はじめに撮影ポイントを登録する。観察者は電動ステージ30をXY移動させつつ、シャーレ13内にある試料を観察し、所望の位置で、撮影ポイントを順次a、b、cとして設定する。モニタ40上のGUIをマウス60でクリックすることにより撮影時間間隔、タイムラプス継続時間、を入力し、その他の諸条件を入力した後、GUIによりタイムラプス開始を指令すると、PC本体50は顕微鏡本体10、電動ステージ30、カメラ20に次々と指令を出し、入力された条件に従って以下のタイムラプスの一連のシーケンスを自動的に実行する。
すなわち経過時間0で、電動ステージ30を駆動し撮影ポイントa点を光軸L上に移動して画像取得、ただちに撮影ポイントb点を光軸上に移動して画像取得、さらに撮影ポイントc点を光軸上に移動して画像取得する。さらに、撮影時間間隔をおいて、撮影ポイントa点に戻って、上記の動作をタイムラプス継続時間中繰り返す。
以下、本発明の実施の形態における位置決め方法を、電動ステージ30を例として、図2を用いて説明する。まず、観察者が電動ステージを駆動させて試料上の所望、撮影ポイントa点を光軸上に移動させて、そのポイントa点をパルスモータのカウンタ値として登録する。続いて、電動ステージ30を、予め定められた移動量(x方向のカウンタ値x、y方向のカウンタ値y)だけ、a点から離れた位置にあるa’点に移動させる。このときの停止位置a’点(そのときのパルスモータのx及びyカウンタ値)をプリポイントとして登録する。続いて、電動ステージ30を移動量(カウンタ値(−x)、カウンタ値(−y))だけ移動させる。すると、撮影位置はa”点で停止する。この位置a”点で、試料の像を観察し、当初の撮影ポイントa点にほぼ戻っていることを確認し、満足のいくものであれば、登録確認の入力を行い、満足のいかないものであれば、登録取消しの入力を行う。登録確認の入力があれば、撮影ポイントa点における全ての登録動作は終了し、登録取消し入力があれば、以上の動作を繰り返す。以下、撮影ポイントb点、c点についても同じ動作を行う。より好ましくは、各撮影ポイントとそのプリポイントとの距離は、すべての撮影ポイントにおいて同一に設定されているのが良い。
この際、前述のような理由により、位置決め機構がバックラッシュを除去するための付勢機構を有し、a’点からa”点への移動の際には、その移動の方向が付勢機構の付勢力に対向するような方向となるように(x方向のカウンタ値x、y方向のカウンタ値y)の移動量を決定することが好ましい。
以上の手順を図3に示す。
ステップS11: 撮影ポイントの登録指令が出される。
ステップS12: 観察者が電動ステージ30を駆動させて試料上の所望の撮影ポイントa点を光軸上に移動させる。
ステップS13: このカウント値(x方向のカウンタ値xa、y方向のカウンタ値yb)を、撮影ポイントaとして登録する。
ステップS14: その後、予め設定された移動量(x方向のカウンタ値x、y方向のカウンタ値y)だけ電動ステージ30をXY方向に移動する。これにより、電動ステージ30は、プリポイントa’点に移動する。
ステップS15: さらに電動ステージ30を移動量(カウンタ値(−x)、カウンタ値(−y))だけ移動させる。この位置a”点で、試料の像を観察し、当初の撮影ポイントa点にほぼ戻っていることを確認する。
ステップS16: ここで、モニタ40の表示画像が満足なものであるかどうかを判定する。
ステップS17: 不満足であれば、登録取消し入力を行う。そうすると、登録された撮影ポイントaのカウント値(x方向のカウンタ値xa、y方向のカウンタ値yb)をリセットし、ステップS12に戻る。
ステップS18: 満足できるものであれば、撮影ポイントaの登録を終了する。
同様に、各撮影ポイントb、cについても同様に登録する。
このようにして、各撮影ポイントの登録が終わった後、多点タイムラプスの撮影は、図4に示すように行われる。このシーケンスを図5のフローチャートに基づき説明する。
ステップ21: 多点タイムラプスの撮影を開始した際には、最初の撮影ポイントa点に移動する工程において、まず、任意の位置(多点タイムラプスの撮影ポイント登録後の電動ステージ30の任意の位置)からプリポイントa’点へのカウント値を算出する。
ステップS22: 算出されたカウント値に基づき、任意の位置からプリポイントa’点へ電動ステージ30を駆動する。
ステップS23: プリポイントa’点から撮影ポイントa点へ、予め設定された量(x方向のカウンタ値―x、y方向のカウンタ値―y)だけ移動させて、撮影ポイントaで停止させる。
ステップS24: 撮影ポイントa点において試料をCCDカメラ20で撮影し、画像を保存して、モニタ40に表示する。
ステップS25: 撮影ポイントa点での撮影終了後に、撮影ポイントaからプリポイントb’までのカウンタ量を算出し、プリポイントb’へ移動する。上記の撮影ポイントa点の撮影までのシーケンス(ステップS23、S24)と同様に、撮影ポイントbに移動し、試料を撮影する。
ステップS26: 撮影ポイントb点での撮影終了後に、撮影ポイントbからプリポイントc’までのカウンタ量を算出し、プリポイントc’へ移動する。上記の撮影ポイントa点の撮影までのシーケンス(ステップS23、S24)と同様に、撮影ポイントcに移動し、試料を撮影する。
ステップS27: 設定された多点の撮影ポイントa、b、cの撮影が終了すると、
所定の撮影枚数に到達したかどうかを判定する。現時点では各撮影ポイントにおける撮影枚数は1である。本例では所定の撮影枚数は7なので、Nと判定されステップS28へ進む。
ステップS28:所定の撮影時間間隔(インターバル)、本例では10分間待機し、その
後ステップ22へ進む。フローチャートにしたがって、再び、撮影ポイントa、b、cを順次、撮影し、さらに所定の撮影枚数に達するまで、試料の多点の撮影ポイントa、b、cを繰り返し撮影する。
ステップS27:撮影枚数が所定の枚数(本例では7枚)に到達するとステップS27で、この方式によれば、撮影ポイントに至る前に、必ず予め登録されたプリポイントを経由して移動が行われるので、位置決め精度が向上する。
さらに、前述のように、位置決め機構がバックラッシュを除去するための付勢機構を有し、登録時プリポイントから実際の登録撮影ポイントへの移動の際には、その移動の方向が付勢機構の付勢力に対向するような方向となるようにしておけば、バックラッシュによる誤差を低減することができる。
本発明を利用することで、多点タイムラプス撮影における、登録時の撮影ポイントの位置とタイムラプス実行して撮影する際の位置との誤差を小さくすることができる。
(第二の実施形態)
図6は、登録時プリポイントと実行時プリポイントがある例を示しており、次に第一実施形態との異なる点について説明する。なお、図6において、登録時プリポイントは、a’、b’、c’は、第一実施形態で説明した方法により行われる。
実行時プリポイントkは、登録時プリポイントa’と撮影ポイントaとを結ぶ線上の任意の位置に設定される。あるいは、前記結ぶ線上になくても少しずれた位置でもよい。
図6において、登録時プリポイントは、a’、b’、c’であるが、撮像ポイントは、実行時プリポイントk→実際の登録時撮像ポイントa→実行時プリポイントm→実際の登録時撮像ポイントb→実行時プリポイントn→実際の登録時撮像ポイントcのように移動する。
このようにしても、登録時プリポイントに向かう際の起点が定点となるので、位置誤差を低減することができる。
以上は、電動ステージ30のxy方向の二次元の制御に関する説明であったが、電動レボルバ11によるZ軸方向の移動制御も含めて、3次元の位置制御についても、制御が一次元増えるだけで、考え方は変わらない。なお、電動レボルバ11によるZ軸方向位置制御においては、登録時プリポイントと登録時撮像ポイントの間の移動を複数回(10回程度)繰り返えし、最終的に登録時撮像ポイント位置にすると、位置制御精度が向上する傾向にある。
本発明の実施の形態の1例である顕微鏡システムの概要を示す図である。 本発明の実施の形態における位置決め方法を説明するための図である。 ポイントの登録の手順を示すフローチャートである。 多点タイムラプス実行時の位置決めの様子を示す図である。 登録撮影ポイントへの移動のシーケンスを示すフローチャートである。 多点タイムラプス実行時の位置決めの他の例の様子を示す図である。
符号の説明
10…顕微鏡本体、11…電動レボルバ、12…対物レンズ、13…シャーレ、20…カメラ、30…電動ステージ、31…ステージコントローラ、40…モニタ、50…PC本体、60…マウス、置70…透過照明装置、80…落射照明装置

Claims (4)

  1. 試料を観察する観察光学系と、
    前記観察光学系を介した前記試料の像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の撮影位置を決めるため前記観察光学系と前記撮像手段との相対的な位置関係を調整する2次元又は3次元位置決め装置と、
    前記撮像手段および前記2次元又は3次元位置決め装置を制御して前記試料上の複数の撮影ポイントを順次繰り返し撮影し、所定時間間隔ごとに繰り返すタイムラプス撮影を行うタイムラプス撮影手段と、
    前記試料上に前記撮影ポイントが指定されると、前記2次元又は3次元位置決め装置を制御して以下の(1)〜(4)の撮影ポイント登録動作を行うものであって、
    (1)一旦、前記撮影位置が、前記撮影ポイントに移動し、その位置を登録撮影ポイントとして登録し、
    (2)その後、前記登録撮影ポイントから予め決められた方向および距離の位置に移動し、その位置を登録時プリポイントとして登録し、
    (3)(2)で移動した移動量だけ逆方向に移動して停止し、
    (4)登録取消し入力があったとき、前記登録撮影ポイントをリセットして、再び(1)に戻って(3)までの動作を繰り返し、登録確認入力があったとき、前記登録撮影ポイント及び前記登録時プリポイントの登録を確定し、前記登録撮影ポイント登録動作を終了する撮影ポイント登録手段と、
    前記タイムラプス撮影手段の動作中の前記撮影ポイントに位置決め制御するため、前記登録時プリポイントを経由して前記登録撮影ポイントを目標として位置決め停止する駆動制御手段と
    を有することを特徴とする顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡において、
    前記2次元又は3次元位置決め装置は、自身のバックラッシュを除去するための付勢機構を有し、
    前記撮影ポイント登録手段は、前記登録時プリポイントの位置を前記付勢機構の付勢力に対向する方向に設定し、前記(3)での移動、および前記タイムラプス撮影実行の際の前記登録時プリポイントから前記登録撮影ポイントへの移動のための機構の動きが、必ず前記付勢機構の付勢力に対向する方向の動きとされていることを特徴とする顕微鏡。
  3. 試料を観察する観察光学系と、
    前記観察光学系を介した前記試料の像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の撮影位置を決めるため前記観察光学系と前記撮像手段との相対的な位置関係を調整する2次元又は3次元位置決め装置と、
    前記撮像手段および前記2次元又は3次元位置決め装置を制御して前記試料上の複数の撮影ポイントを順次繰り返し撮影し、所定時間間隔ごとに繰り返すタイムラプス撮影を行うタイムラプス撮影手段と、
    前記試料上に前記撮影ポイントが指定されると、前記2次元又は3次元位置決め装置を制御して以下の(1)〜(4)の撮影ポイント登録動作を行うものであって、
    (1)一旦、前記撮影位置が、前記撮影ポイントに移動し、その位置を登録撮影ポイントとして登録し、
    (2)その後、前記登録撮影ポイントから予め決められた方向および距離の位置に移動し、その位置を登録時プリポイントとして登録し
    (3)(2)で移動した移動量だけ逆方向に移動して、
    (4)登録取消し入力があったとき、前記登録撮影ポイントをリセットして、再び(1)に戻って(3)までの動作を繰り返し、登録確認入力があったとき、前記登録撮影ポイントを登録撮影ポイント及び前記登録時プリポイントを確定し、登録撮影ポイント登録動作を終了する撮影ポイント登録手段と、
    前記タイムラプス撮影手段の動作中の前記撮影ポイントに位置決め制御するため、前記登録時プリポイントと前記登録撮影ポイントとを結ぶ線上の点であるプリポイントを経由して前記登録撮影ポイントを目標として位置決め停止する駆動制御手段とを有することを特徴とする顕微鏡。
  4. 請求項3に記載の顕微鏡において、
    前記2次元又は3次元位置決め装置は、バックラッシュを除去するための付勢機構を有し、
    前記撮影ポイント登録手段は、前記プリポイントの位置を前記付勢機構の付勢力に対向する方向に設定し、前記(3)での移動、およびタイムラプス撮影実行の際の前記プリポイントから前記登録撮影ポイントへの移動のための機構の動きは、必ず前記付勢機構の付勢力に対向する方向の動きとされていることを特徴とする顕微鏡。
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