JP2010134357A - 顕微鏡用デジタルカメラシステム及び顕微鏡システム - Google Patents

顕微鏡用デジタルカメラシステム及び顕微鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明では、顕微鏡の倍率が変更されても最適な計測が可能で、使い勝手良く、操作ミスを低減した顕微鏡用デジタルカメラシステムを提供する。
【解決手段】顕微鏡用デジタルカメラシステムは、顕微鏡からの光学像を撮像する撮像手段と、前記撮像した画像を表示装置に出力する出力手段と、表示装置に表示された画像上の少なくとも任意の位置を指定して計測対象を設定する指定手段と、前記計測対象を計測し、該計測対象を描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に表示させる計測描画手段と、前記顕微鏡の観察倍率に変化があったかを判定する倍率変化判定手段と、前記計測値の表示後に前記顕微鏡の観察倍率に変化があったと判定された場合、該変化に応じた出力する制御手段と、を備えることにより、上記課題の解決を図る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顕微鏡用デジタルカメラシステムの計測表示機能の制御に関する。
顕微鏡用デジタルカメラでは、観察画像の大きさを把握するためのスケール機能や、観察画像中の任意2点間の距離を計測する計測機能が搭載されているものもある。
スケール機能とは、観察画像の大きさを把握するために、目盛り付きの定規を表示させたり、顕微鏡の倍率を検者に報知したりする機能である。報知方法として、顕微鏡デジタルカメラの場合では、観察画像上にその報知内容を重畳させるのが一般的である。また、スケールは、画像の右下などの画像の端に位置を固定して表示させるのが一般的である。
計測機能とは、検者が観察画像上に任意2点間の直線描画や、任意3点を通る円描画を行った場合、それらの直線の距離や円の面積を算出して表示するものである。これにより、観察画像内の着目物体に関する距離、面積などの情報を得ることができる。
特許文献1では、スケールを画像表示する画面上の表示領域の端に表示することが開示されている。また、画面上に表示されるポインタを用いて画面上の任意2点を指示すると、その任意2点間の実距離を描画時の観察拡大率とともに表示することが開示されている。特許文献1では、スケールや2点間描画は、開示する回路構成上、画像には埋め込まれずに、表示画面上においてのみ、画像の上に表示される(画像と共にスケール、2点間描画を保存できない)。
特許文献2では、放射線画像表示装置で、画像上での任意の2点間の距離(倍率1倍固定)と、設定した倍率に換算した距離の表示ができることが開示されている。
特許文献3では、顕微鏡倍率をカメラに設定することで、カメラ画像上にスケール表示することが開示されている。また、カメラ側の設定にて顕微鏡倍率を設定することで、観察画像に適したスケール表示が可能である。また、スケールはライブ画像上に重畳表示可能な上に、静止画記録画像上にも重畳表示可能である。
したがって、特許文献3では、顕微鏡の観察画像上に撮影条件や、スケール等の記号列を表示、画像に埋め込んでの画像記録ができる。記号列は画面表示上で見やすい大きさに拡縮表示することができる。さらに、画像記録時には、画面表示時と異なる大きさ(フォントサイズ)で記録できる。
これにより、例えば、観察時の観察用のモニタ解像度が640×480の場合のフォントサイズ(記号列の1文字当たりの画素サイズ)に対して、モニタ解像度が320×240の場合には、フォントサイズを自動的に小さくする。これにより、画面内での観察画像に対する記号列の大きさ(目視での記号列の大きさ)が最適化される。
特開2000−155268号公報 特開2005−27904号公報 特開2003−32524号公報
特許文献1では、顕微鏡のズームレンズの倍率変動に応じて、画像の端に表示しているスケールの目盛を倍率に応じて最適化することができる。しかしながら、観察画像上の任意2点間(特許文献1の図3のP1とP2)の位置とその2点を結ぶ直線について、顕微鏡の倍率変動に追従することができない。
観察解像の位置と顕微鏡倍率の関係によっては、2点間直線を描画している観察対象が画面内に留まらない場合がある。この場合には、観察対象の移動に応じて2点間直線の描画が変動、追従できない。例えば、ごく低い倍率、1倍、2倍などで画面内の比較的画面端にあるような観察物に対して、2点間直線の描画をした場合に、10倍、20倍と高い倍率に変更すると、観察対象物は画面視野内から外れることとなる(低倍時観察視野の中心部分が拡大されるため、低倍時の視野端の観察物は視野から外れる)。この状況において、観察対象が画面から外れた点に対する対処法は開示されていない。さらに、この状況時に、画面に描画している2点間直線の描画の振る舞いについても開示されていない。
特許文献2では、倍率を変更しても2点間計測など描画している計測表示の変更はしない。そのため、倍率を変更すると、観察画像と描画している計測表示との不一致が生じる。
特許文献3では、計測することができない。また、表示モニタの解像度に対する記号列のフォントサイズ変更は可能である。しかし、顕微鏡の倍率の変化に伴って、記号列のフォントサイズの変更はできない。また、正しくスケール表示するためには、顕微鏡の倍率変更時、カメラ装置の倍率変更設定を手動操作する必要があるので、手動操作を忘れたり、誤設定したりするといった、によって顕微鏡倍率変更の前後でスケール表示値に間違いがある場合も否めない。
そこで、本発明では、顕微鏡の倍率が変更されても最適な計測が可能で、使い勝手良く、操作ミスを低減した顕微鏡用デジタルカメラシステム及び顕微鏡システムを提供する。
本発明にかかる顕微鏡用デジタルカメラシステムは、顕微鏡からの光学像を撮像する撮像手段と、前記撮像した画像を表示装置に出力する出力手段と、表示装置に表示された画像上の少なくとも任意の位置を指定して計測対象を設定する指定手段と、前記計測対象を計測し、該計測対象を描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に表示させる計測描画手段と、前記顕微鏡の観察倍率に変化があったかを判定する倍率変化判定手段と、前記計測値の表示後に前記顕微鏡の観察倍率に変化があったと判定された場合、該変化に応じた出力する制御手段と、を備えることを特徴とする。
前記制御手段は、前記計測値は倍率の変更前の計測された値であり、倍率変更後の画像に対応していない旨を出力することを特徴とする。
前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、その旨を警告表示することを特徴とする。
前記制御手段は、m倍からn(n<m)倍に変更された場合、m倍時での計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になるかを判定し、該計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になる場合には、その旨を警告表示することを特徴とする。
前記計測描画手段は、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出して、倍率変更後の計測対象を再設定し、再設定された計測対象を計測して再描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に再表示させることを特徴とする。
前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、前記再描画された計測対象の位置及びサイズを調整する位置サイズ調整手段を備えることを特徴とする。
前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、顕微鏡の倍率毎の偏心情報を保持する偏心情報保持手段を備え、記計測描画手段は、前記偏心情報に基づいて、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出することを特徴とする。
前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、前記顕微鏡から該顕微鏡のステージの移動量を取得するステージ移動量取得手段、を備え、前記計測描画手段は、前記ステージ移動量に基づいて、逐次、前記指定された位置を移動させ、該移動後に位置における前記計測対象を描画することを特徴とする。
前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、m倍時での観察視野の範囲内に移動させるための前記顕微鏡のステージの移動量を表示させることを特徴とする。
前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、前記計測描画手段により描画された描画情報を計測対象が撮像された画像に書き込む描画情報書き込み手段と、該描画情報が書き込まれた画像を保存する保存手段と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡システムは、少なくとも光軸方向と垂直方向に移動可能なステージを有する顕微鏡と、前記顕微鏡からの光学像を撮像する撮像手段と、前記撮像した画像を表示する表示手段と、表示装置に表示された画像上の少なくとも任意の位置を指定して計測対象を設定する指定手段と、前記計測対象を計測し、該計測対象を描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に表示させる計測描画手段と、前記顕微鏡の観察倍率に変化があったかを判定する倍率変化判定手段と、前記計測値の表示後に前記顕微鏡の観察倍率に変化があったと判定された場合、該変化に応じた出力する制御手段と、を備えることを特徴とする。
前記制御手段は、前記計測値は倍率の変更前の計測された値であり、倍率変更後の画像に対応していない旨を出力することを特徴とする。
前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、その旨を警告表示することを特徴とする。
前記制御手段は、m倍からn(n<m)倍に変更された場合、m倍時での計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になるかを判定し、該計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になる場合には、その旨を警告表示することを特徴とする。
前記計測描画手段は、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出して、倍率変更後の計測対象を再設定し、再設定された計測対象を計測して再描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に再表示させることを特徴とする。
前記顕微鏡システムは、さらに、前記再描画された計測対象の位置及びサイズを調整する位置サイズ調整手段を備えることを特徴とする。
前記顕微鏡システムは、さらに、顕微鏡の倍率毎の偏心情報を保持する偏心情報保持手段を備え、記計測描画手段は、前記偏心情報に基づいて、倍率変更後の画像において、倍
率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出することを特徴とする。
前記顕微鏡システムは、さらに、前記顕微鏡から該顕微鏡のステージの移動量を取得するステージ移動量取得手段、を備え、前記計測描画手段は、前記ステージ移動量に基づいて、逐次、前記指定された位置を移動させ、該移動後に位置における前記計測対象を描画することを特徴とする。
前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、m倍時での観察視野の範囲内に移動させるための前記顕微鏡のステージの移動量を表示させることを特徴とする。
前記顕微鏡システムは、さらに、前記計測描画手段により描画された描画情報を計測対象が撮像された画像に書き込む描画情報書き込み手段と、該描画情報が書き込まれた画像を保存する保存手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、顕微鏡の倍率が変更されても最適な計測が可能で、使い勝手良く、操作ミスを低減することができる。
本発明の実施形態にかかる顕微鏡用デジタルカメラシステムは、撮像手段、表示手段、指定手段、計測描画手段、倍率変化判定手段、制御手段を備える。
撮像手段は、顕微鏡からの光学像を撮像する。撮像手段は、例えば本発明の実施形態でいえば、撮像素子20に相当する。
表示手段は、前記撮像した画像を表示する。表示手段は、例えば本発明の実施形態でいえば、表示部5またはPC100のディスプレイに相当する。
指定手段は、表示装置に表示された画像上の少なくとも任意の位置を指定して計測対象を設定する。指定手段は、例えば本発明の実施形態でいえば、操作部4上の所定スイッチ(SW61,62等)またはPC100上の操作キーに相当する。
計測描画手段は、前記計測対象を計測し、該計測対象を描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に表示させる。計測描画手段は、例えば本発明の実施形態でいえば、CPU201に相当する。
倍率変化判定手段は、前記顕微鏡の観察倍率に変化があったかを判定する。倍率変化判定手段は、例えば本発明の実施形態でいえば、対物変更判定部66,66−1,66−2に相当する。
制御手段は、前記計測値の表示後に前記顕微鏡の観察倍率に変化があったと判定された場合、該変化に応じた出力する。制御手段は、例えば本発明の実施形態でいえば、CPU201に相当する。
このように構成することにより、顕微鏡の倍率が変更されても最適な計測が可能で、使い勝手良く、操作ミスを低減することができる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、前記制御手段は、前記計測値は倍率の変更前の計測された値であり、倍率変更後の画像に対応していない旨を出力する。
このように構成することにより、観察倍率を変更した際に、倍率変更後の画像に対して
その計測結果が正しくないことを警告できる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、その旨を警告表示することができる。
このように構成することにより、観察倍率を変更した際に、倍率変更前の計測対象が画面内にない場合には、「計測視野外エラー」を表示することができる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、前記制御手段は、m倍からn(n<m)倍に変更された場合、m倍時での計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になるかを判定し、該計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になる場合には、その旨を警告表示することができる。
このように構成することにより、観察倍率を変更した際に、変更後の倍率では変更前の計測場所を計測できない場合には、「計測分解能未達エラー」を表示することができる。
また、本発明の第3の実施形態によれば、前記計測描画手段は、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出して、倍率変更後の計測対象を再設定し、再設定された計測対象を計測して再描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に再表示させることができる。
このように構成することにより、観察倍率を変更した際に、倍率変更前の計測描画を変更後倍率に応じて再描画することができる。
また、本発明の第4の実施形態によれば、前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、位置サイズ調整手段を備えてもよい。位置サイズ調整手段は、前記再描画された計測対象の位置及びサイズを調整することができる。位置サイズ調整手段は、例えば本発明の実施形態で言えば、左選択SW61、右選択SW62、上選択SW(不図示)、下選択SW(不図示)等に相当する。
また、本発明の第4の実施形態によれば、前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、偏心情報保持手段を備えてもよい。偏心情報保持手段は、顕微鏡の倍率毎の偏心情報を保持することができる。偏心情報保持手段は、例えば本発明の実施形態で言えば、ROM201−2またはRAM201−3に相当する。
この場合、記計測描画手段は、前記偏心情報に基づいて、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出することができる。
このように構成することにより、初期設定にて各対物レンズの偏心状態を記憶して、対物レンズの偏心に起因する始点、終点の位置のずれを倍率変更時の計測描画で自動徴調することができる。
また、本発明の第5の実施形態によれば、前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、ステージ移動量取得手段を備えてもよい。ステージ移動量取得手段は、前記顕微鏡から該顕微鏡のステージの移動量を取得することができる。ステージ移動量取得手段は、例えば本発明の実施形態で言えば、顕微鏡用通信部209に相当する。
この場合、前記計測描画手段は、前記ステージ移動量に基づいて、逐次、前記指定された位置を移動させ、該移動後に位置における前記計測対象を描画することができる。
このように構成することにより、ステージ移動に連動させながら計測対象を描画することができる。
また、本発明の第5の実施形態によれば、前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に
変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、m倍時での観察視野の範囲内に移動させるための前記顕微鏡のステージの移動量を表示させることができる。
このように構成することにより、n倍からm倍への倍率の変更時、観察視野から計測対象が外れる場合に、その警告を警告すると共に、どのくらいステージ移動させれば、計測対象が観察視野内に移動する旨も通知することができる。
また、本発明の第6の実施形態によれば、前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、描画情報書き込み手段、保存手段を備えてもよい。
描画情報書き込み手段は、前記計測描画手段により描画された描画情報を計測対象が撮像された画像に書き込む。描画情報書き込み手段は、例えば本発明の実施形態で言えば、観察画像−記号列合成器64に相当する。
保存手段は、該描画情報が書き込まれた画像を保存する。保存手段は、例えば本発明の実施形態で言えば、記録媒体読み書き装置34に相当する。
このように構成することにより、計測の度に計測結果を画像に書き込んで記録することができる。
以下、本発明の顕微鏡用デジタルカメラシステムについての複数の実施形態及び、それらの変形例を挙げて詳しく説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態では、対物レンズの倍率が変更されると、画面上に表示されている計測結果が倍率変更前のものである旨を警告する顕微鏡用デジタルカメラシステムについて説明する。
図1は、本実施形態における顕微鏡システムの構成概要を示す。顕微鏡システムは、少なくと、顕微鏡本体1、顕微鏡用デジタルカメラシステム3を有する。同図では、顕微鏡用デジタルカメラシステム3が顕微鏡本体1の上に搭載されている。
顕微鏡本体1は、ステージ51、対物レンズ52、レボルバ53、接眼レンズ54、結像レンズ55、ビームスプリッタ56を有する。
ステージ51には、標本50が載置されている。対物レンズ52は、倍率を変更して光軸53上にある標本50を観察するためのものである。対物レンズ52は、レボルバ53に装着されている。接眼レンズ54は、検者が覗き見るためのものである。
レボルバ53は、複数の対物レンズを保持することができ、観察光路内外に対物レンズを設置可能な回転機構を持つ。レボルバ53を回転させることにより、複数の対物レンズのうちの1つを観察光路中に挿入することができる。図1において、対物レンズ52が光路中にあり、対物レンズ52−2は光路外にある。
不図示の光源からの光は、標本50を照射される。その標本50に照射された光は対物レンズを介して、ビームスプリッタ56に入射する。ビームスプリッタ56は、その光を接眼レンズ54側とカメラヘッド部2側とに分岐する。接眼レンズ54側に分岐された光学像は、接眼レンズを介して肉眼で標本像を見ることができる。結像レンズ55側に分岐された光は、結像レンズ55を介して、カメラヘッド部2に入射する。
顕微鏡用デジタルカメラシステム3は、シャッター25、カメラヘッド部2、操作表示部6から構成される。カメラヘッド部2は、顕微鏡本体1から射出される光の光路上に配置される。操作表示部6は、カメラヘッド部2と別体である。
操作表示部6は、操作部4と、表示部5を有する。操作部4は、カメラヘッド部2を操作するために使用するものである。表示部5は、カメラヘッド部2に導かれた標本像を表示することができる。表示部5は、標本像を表示するのみならず、操作部4によって行われる各撮影設定等をも表示する機能を有している。
カメラヘッド部2と操作表示部6は、ケーブル7により接続されており、お互いに電気的信号の送受ができる。このため、ケーブル7の長さの範囲内であれば、操作表示部6をカメラヘッド部2から離して設置しても、カメラヘッド部2による写真撮影動作が可能である。
また、操作部4と表示部5は一定の角度を保って固定されている。操作表示部6を机上に設置した場合、操作部4は机上とほぼ水平に固定されている、また、表示部5は机上と0〜90°の範囲で検者の操作しやすい角度、例えば90度程度で固定されている。ここで、0°の状態とは、操作部4と表示部5が水平状態、すなわち画像表示パネル41や操作部のモードスイッチ(SW)32等の種々のSWが同一面上に配置されている状態である。
通信端子37は、PC等の外部装置を制御するために、その外部装置と接続するための端子である。通信端子37は、ケーブル101を介してパーソナルコンピュータPC100と接続されている。さらに、顕微鏡本体1と顕微鏡デジタルカメラシステム3の操作部4とは、顕微鏡−カメラ接続ケーブル207で接続されて、互いに電気的信号を送受が可能になっている。
図2は、本実施形態におけるレボルバ53の構成概要を示す。同図において、レボルバ53は、6つの対物レンズを装着することができるように穴が設けられている。例えば、2倍、4倍、10倍、20倍、40倍、100倍など、倍率がそれぞれ異なる6種類の対物レンズが6つの穴に装着されている。観察対象である標本の観察部位に応じて、レボルバ53を回転させることにより、光路中にいずれかの対物レンズを挿入することができる。穴以外の部分(網掛け部分)は、遮光部材である。
レボルバ53は、複数の対物レンズのうち、どの対物レンズが光路中に存在するかを判別できるように、穴識別タグ57(57−1〜57−6)が取り付けられている。穴識別タグ57には、レボルバのそれぞれの穴を識別するコード(穴識別情報)が付与されて、その対応する穴の周辺に設置される。この場合、観察光路中に挿入された対物レンズが装着された穴に対応する穴識別情報を読み取ることにより、6つの対物レンズ52,52−2〜52−6が取り付けられるレボルバ53の穴(対物レンズを設置する部分)のうちのいずれかが光路に存在するか判別できる。
本実施形態では、光路上にある対物レンズを符号52で表し、光路外にある対物レンズを52−2〜52−6で表す。同2では、穴識別タグ57−1は、対物レンズ52に対応するタグである。穴識別タグ57−2は、対物レンズ52−2に対応するタグである。穴識別タグ57−3は、対物レンズ52−3に対応するタグである。穴識別タグ57−4は、対物レンズ52−4に対応するタグである。穴識別タグ57−5は、対物レンズ52−5に対応するタグである。穴識別タグ57−6は、対物レンズ52−6に対応するタグである。
図3は、本実施形態における顕微鏡本体1の電気的内部構成を示す。同図において、顕微鏡本体1は、レボルバ53、穴識別タグセンサー301、穴識別情報送信器302、カメラ接続コネクタ303を有する。
レボルバ53に取り付けられた対物レンズの1つが光路中にあると、その対物レンズに対応する穴識別タグが穴識別タグセンサー301と近接対向する構成になっている。穴識別タグセンサー301は、その近接対向した穴識別タグの穴識別情報を読み取って、穴識別情報送信器302に出力する。穴識別情報送信器302は、その穴識別情報を通信コマンド化し、カメラ接続コネクタ303を介して、顕微鏡用デジタルカメラシステム3の操作部4へ送信する。
図4は、本実施形態におけるカメラヘッド部2の内部構成を示す。カメラヘッド部2は、シャッター25、撮像素子20、サンプリング回路21、A/D変換器22、画像処理部23を有する。
撮像素子20は、顕微鏡本体1からの標本像を光電変換する。撮像素子20は、例えばCCD(Charge Coupled Device)のような素子である。サンプリング回路21は、撮像素子20から出力された電気信号を一定の時間間隔でサンプリングする。A/D変換器22は、サンプリング回路21から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。画像処理部23は、その変換されたデジタル信号に基づいて、標本像を画像として再生するための画像処理を施す。
シャッター25は、撮像素子20に投影する標本像を所望のタイミングに遮断する。シャッター25は、機械的に光を遮断するメカニカルシャッターでもよく、また電気信号に応じて光を遮断する電子シャッターでもよい。
このような構成に基づいて、標本像の画像再生化を連続的に行うことで、現在の標本像をリアルタイムで後述の画像表示パネル41へ表示することができる。すなわち、ライブ像を表示することができる。
図5は、本実施形態における操作部4の外観構成を示す。操作部4は、EXPOSE SW31、モードSW32、露光補正SW33,対物変更警告LED(light-emitting diode)72、通信端子37、記録媒体読み書き装置34、電源SW60、左選択SW61,右選択SW62を有する。
電源SW60は、操作部4の電源をON/OFFするためのSWである。モードSW32は、顕微鏡用デジタルカメラシステム3の動作モードを切り替えるためのSWである。動作モードには、例えば、撮影動作を行う「撮影動作(REC)モード」、撮影像を再生する「再生(play)モード」、PC100による制御が可能になる「PCモード」がある。
EXPOSE SW31は、撮像する場合に使用する。露光補正SW33は、露光補正値を設定する場合に使用する。対物変更警告LED72は、レボルバ53を回転させて対物レンズ52を変更した場合にLEDが点灯して警告する。左選択SW61、右選択SW62はそれぞれ、表示部5でカーソル操作等を行う際に、左、右を選択するためのものである。
記録媒体読み書き装置34は、リーダ/ライタ部36を有する。記録媒体読み書き装置34には、リムーバブルメディア35が着脱可能である。記録媒体読み書き装置34に、リムーバブルメディア35が挿入されると、リーダ/ライタ部36によりリムーバブルメディア35へのデータの読み書きができる。
通信端子37は、記録媒体読み書き装置34へのアクセスまたは操作部4に設けられた
種々のSW制御をPC100等によりリモートで行うためのコネクタである。
操作部4は、その他に、カメラヘッド部2や表示部5について所望の操作を行うためのSW(不図示)を有している。そのため、カメラヘッド部2や表示部5は、検者がそれらのSWを操作することで、そのSWに応じた所定の動作を行う。
図6は、本実施形態における操作部4の内部構成を示す。操作部4は、表示用RAM200、観察画像−記号列合成器64,65、CPU201、通信部38、通信端子37、カメラヘッド用コネクタ203、顕微鏡用コネクタ208、顕微鏡用通信部209、記号列ROM63、記録媒体読み書き装置34、対物変更判定部66、対物変更警告LED制御部67を有する。
CPU201は、中央演算回路201−1、ROM(Read Only Memory)201−2、RAM(Random Access Memory)201−3を有する。中央演算回路201−1は、操作部4の構成装置の動作を制御する。ROM201−2には、後述する各種の制御処理を中央演算回路201−1に行わせるためのプログラムが格納されている。RAM201−3は、中央演算回路201−1がそのプログラムを実行するための作業用記憶領域として使用される。
CPU201は、検者の操作に応じて、種々の解析・処理を行う。また、CPU201は、表示部5へデータ等を表示させる場合には表示用RAM200へ表示用のデータを書き込む。また、CPU201は、カメラヘッド用コネクタ203を介してカメラヘッド部2へ露光時間等の撮像に関する制御を行う。また、画像処理部23(図4)からのデジタル画像データをリムーバブルメディア35へ記録する場合には、CPU201は、その画像データを所定のファイル形式に変換してリーダ/ライタ部36へ送る処理を行う。本実施形態では、一例として、広く知られているMS−DOS(登録商標)のFAT(File Allocation Table)ファイルシステムを使用して、リムーバブルメディア35内でのデータファイルの管理を行う。
通信端子37は、通信部38を介して、CPU201と接続されている。通信ケーブル101の一端を通信端子37に接続し、他端をPC100に接続することにより、PC100と操作部4との間の通信ができる。
記号列ROM63には、画像に記号列を書き込むための文字、数字、各種記号等の記号列フォントデータが格納されている。観察画像−記号列合成器64,65は、撮像画像と記号列とを合成する。
顕微鏡用コネクタ208は、顕微鏡用通信部209を介してCPU201と接続されている。顕微鏡−カメラ接続ケーブル207の一端を顕微鏡用コネクタ208に接続し、他端を顕微鏡本体1の所定のコネクタに接続することにより、顕微鏡本体1と操作部4との間の通信ができる。
対物変更判定部66は、穴識別情報送信器302(図3)により送信された穴識別情報に基づいて、光路上にある対物レンズが切り替えられたかまたは倍率が変更されたかを判定する。対物変更警告LED制御部67は、対物変更警告LED72の発光を制御する。
図7は、本実施形態における対物変更判定部66の内部構成を示す。対物変更判定部66は、Nフレーム時倍率保持用RAM66a、N+1フレーム時倍率保持用RAM66b、変化判定部66cを有する。
Nフレーム時倍率保持用RAM66a、N+1フレーム時倍率保持用RAM66bはそ
れぞれ、ある時点でのライブ画像表示時点での顕微鏡本体1の光路中にあるレボルバ53の穴52の穴識別情報を1フレームずつ交互に保持することができる。
変化判定部66cは、Nフレーム時倍率保持用RAM66aと、N+1フレーム時倍率保持用RAM66bとに格納された穴識別情報を比較し、一致しているかどうか判定する。比較の結果、2つの穴識別情報が一致している場合、対物レンズが切り替えられていないことになるので、変化判定部66cは、「対物変更なし」と判定する。一方、2つの穴識別情報が一致していない場合、対物レンズが切り替えられたことになるので、変化判定部66cは、「対物変更あり」と判定する。変化判定部66cは、その判定結果をCPU201へ通知する。
さらに、対物変更について詳述する。対物変更とは、顕微鏡本体1の光路中にある対物レンズ52の変更のことである。対物レンズの変更は、顕微鏡本体1から顕微鏡−カメラ接続ケーブル207を介してCPU201に送信され、さらに、CPU201から対物変更判定部66に送信される穴識別情報により判定できる。
上述の通り、レボルバ53には、それぞれ異なる倍率を有する6種の対物レンズが装着されている。操作部4内の所定の記憶装置には、予め、対物レンズの倍率と、その対物レンズが装着された穴の穴識別情報とが関係付けられて対物倍率関係テーブルとして格納されている。
例えば、ある時刻のライブ画像(これをNフレームとする)を表示しているときの対物レンズが装着された穴の穴識別情報が、Nフレーム時倍率保持用RAM66aに格納されている。その次のフレーム画像、すなわちN+1フレームを表示しているときの対物レンズが装着された穴の穴識別情報が、N+1フレーム時倍率保持用RAM66bに格納されている。このような場合において、Nフレーム時倍率保持用RAM66aに格納された穴識別情報と、N+1フレーム時倍率保持用RAM66bに格納された穴識別とが異なる場合に、対物レンズに変更があるという。
CPU201は、対物変更判定部66から「対物変更なし」が通知された場合、対物変更警告LED制御部67を制御して、対物変更警告LED72を消灯させる。また、CPU201は、対物変更判定部66から「対物変更あり」が通知された場合、対物変更警告LED制御部67を制御して、対物変更警告LED72を点灯させる。
なお、穴識別情報に代えて、対物レンズの倍率を比較するようにしてもよい。例えば、CPU201は、顕微鏡本体1から送信された穴識別情報を取得した場合、対物倍率関係テーブルからその穴識別情報に対応する対物レンズの倍率値を取得し、その倍率値を対物変更判定部66へ送るようにしてもよい。
この場合、Nフレーム時倍率保持用RAM66aにNフレーム表示時の対物レンズの倍率値が格納され、N+1フレーム時倍率保持用RAM66bにN+1フレーム表示際の対物レンズの倍率値が格納されることになる。この場合、この場合、変化判定部66cは、RAM66a,66bに格納された倍率値同士を比較し、倍率値が異なる場合は「倍率変化あり」をCPU201に通知する。
そこで、以下では、CPU201から対物変更判定部66へ送られる穴識別情報またはその穴識別情報に対応する対物レンズの倍率値を含めて、「対物倍率情報」と総称する。
図8は、本実施形態における表示部5の内部構成を示す。表示部5は、画像表示パネル41、情報表示パネル42、D/A変換器24を有する。画像表示パネル41は、撮影像や記録媒体読み書き装置34に挿入されたリムーバブルメディアに保存された画像の再生
像を表示する。情報表示パネル42は、撮影の際の露光時間、露光補正等の撮影情報や、再生時の画像ファイル等の再生情報を表示する。D/A変換器24は、表示用RAM200からのデジタル画像データを表示する際に必要となるデジタル画像データ信号をアナログ信号に変換する。
顕微鏡本体1からの標本像は、結像レンズ55を経て撮像素子20に結像される。標本50の標本像は、上述の通り、撮像素子20によって電気信号に変換される。サンプリング回路21は、その電気信号を空間、時間的にサンプリングする。サンプリング回路21から出力されたアナログ信号は、A/D変換器22によりデジタル化される。画像処理部23は、その変換されたデジタル信号に対して、サンプリング成分に基づく所定の画像処理を施す。すると、再現可能な標本50のデジタル画像データ信号が生成される。このデジタル画像データ信号は、ケーブル7を経由してCPU201を介して表示用RAM200へ送られ、表示用RAM200に記憶される。その記憶されたデジタル画像データ信号は、表示部5へ伝達され、D/A変換器24によって、アナログ信号化される。そのアナログ信号化された画像データは、画像表示パネル41に表示される。
この動作を連続的に行うことで動画像(1秒間に10〜30程度の画像を表示更新する。1枚の画像を1フレームと称する)の再生を行うことができる。そこで、リアルタイムで動画像が表示可能なことから、ライブ画像と称することとする。なお、このライブ画像は検者の記録指示(EXPOSE SW31の押下)が特にない限り、後述のリムーバブルメディア35には記録されない。
画像表示パネル41に画像を表示する場合、例えば「撮影モード」と「再生モード」のうちモードSW32によっていずれかのモードが設定できる。「撮影モード」を選択した場合、カメラヘッド部2に対して、「ライブ画像状態」と「撮影中状態(レックビュー)」の少なくとも2つのモードが選択できる。
また、モードSW32による設定が「撮影モード」中での「ライブ画像状態」の場合、カメラヘッド部2が標本50の動的な画像をリアルタイムに撮像して、この画像をリアルタイムに画像表示パネル41に表示することができる。
また、モードSWによる設定が「撮影モード」中での「撮影中状態(レックビュー)」の場合、検者のEXPOSE SW31の押下により、シャッター25、たとえばメカニカルシャッターまたは電子シャッター(不図示)が適正な露光時間に応じて開閉する。これにより、カメラヘッド部2は、標本の顕微鏡画像を静止画として撮影できる。この時の撮影画像は画像表示パネル41へ、撮影条件等の情報は情報表示パネル42へそれぞれ表示される。
デジタル画像データは、記録媒体読み書き装置34を用いることにより、リムーバブルメディア35に撮影画像の記録保存ができる。
「撮影中状態(レックビュー)」の場合、画像表示パネル41への静止画の表示は、一定時間後に消灯して「ライブ画像状態」となる。一定時間としては、たとえば、リムーバブルメディア35への撮影画像の記録保存の完了までの間、または検者のEXPOSE SW31の押下から10秒後などである。
この時、後述するスケール書き込み(数値目盛付の定規形状)を「ON」にしていた場合は、所望の記号列が画像データ上の所定の位置に書き込まれる。すなわち、検者のEXPOSE SW31の押下によって、撮影画像データはCPU201により所定の画像処理が施される。その後、撮影画像−記号列合成器64は、記号列ROM63に格納された記号列データのうち、検者が選択した記号列を画像データの画像右下位置に書き込む。そ
れから、記録媒体読み書き装置34により、リムーバブルメディア35にその記号列が埋め込められた画像データが記録される。
また、画像表示パネル41には選択中の記号列が「観察状態」の画像の上に表示されている。すなわち、カメラヘッド部2からの観察画像に、記号列を観察データの右下位置への埋め込みを観察画像−記号列合成器65にて施した後、表示用RAM200へと入力する。このため、ライブ画像上にもスケールの表示がされる。
なお、スケール書き込み(数値目盛付の定規形状)を「OFF」にしていた場合は、画像表示パネル41上の「観察状態」の画像には記号列は書き込まれない。また、リムーバブルメディア35に記録される撮影画像(スケール書き込みを「OFF」にして撮影した画像)にも、記号列は書き込まれない。
計測描画も、また、スケール書き込みと連動して実行される。すなわち、スケール書き込みを「ON」にしていた場合は、計測描画についても撮影画像−記号列合成器64を経由して観察画像に重畳して埋め込まれ、リムーバブルメディア35に記録される。
スケールは顕微鏡、カメラ内のレンズの合計倍率に依存する。ここで、合計倍率によるスケールメモリ値の算出方法、および、スケール書き込み(数値目盛付の定規形状)の「ON」と「OFF」について説明する。合計倍率をN、観察視野に対するスケール幅率Srateとすると、スケールメモリ値Svalは、
val=Srate/N×n
となる。ここで、nは観察視野の大きさを示す。
図9は、本実施形態におけるスケール表示及び2点間計測表示されているライブ画像の一例を示す。図9の右下に表示されているものは、スケール表示である。図9の右上に表示されるものは、2点間計測表示である。ここでは、スケール表示に関して言及する。
図9において、スケール幅率Srate分だけ画像にスケール線を書き込み、Svalで示される値が表示されている。これにより、画像上の任意の観察部位の長さが容易に測定できる。図9におけるスケールでは、「10μm」と記載があるから、画像上の定規形状の長さが「10μm」であることがわかる。
なお、対物レンズ倍率等の顕微鏡に関わる部分の倍率(顕微鏡側倍率)をNm、カメラレンズ倍率等のカメラに関わる部分の倍率(カメラ側倍率)をNcとすると、合計倍率Nは、
N=Nm×Nc
となる。このうち、合計倍率Nについては、表示部5に表示される後述のMENU項目から検者が入力する。その入力値に基づいて、スケールメモリ、スケール線がCPU201により描画される。
ところが、一般に顕微鏡側倍率Nm、特に対物レンズの倍率は検者が頻繁に変更して顕微鏡観察を行なう。一方、カメラ側倍率Ncは固定値にて顕微鏡観察を行う。そこで、カメラ側倍率Ncについて初期設定で固定値として設定しておけば、顕微鏡本体1より取得する穴識別情報からNmが決定される。
そのため、対物レンズの変更により合計倍率Nに変更が生じても、CPU201により合計倍率Nの算出が可能である。そのため、レボルバ53の回転操作による対物レンズの倍率変更が生じても、容易に正しい合計倍率Nでのスケール表示書き込みができる。
図10は、本実施形態におけるスケール設定に関するMENUを示す。スケール名選択小項目MENU91では、設定している合計倍率Nに対応した名前を選択することができる。ここでは「ON1」が選択されている。
スケールの表示書き込みを行なわない「スケールOFF」の場合は、スケールOFF小項目MENU92を選択すれば良い。スケール詳細設定小項目MENU93を選択すると、図11に示すスケール設定の詳細MENUが表示される。
図11は、本実施形態におけるスケール設定の詳細MENUを示す。スケール倍率設定項目94では、スケール名選択小項目MENU91に示される名前と、それに対応する顕微鏡側倍率Nmが入力できる。ここでは「ON1」が100.00倍に設定されている。
また、カメラ側倍率Ncが入力できる。ここでは、カメラ側倍率Ncは0.5倍に設定されている。カメラ側倍率Ncは通常、顕微鏡本体1とカメラヘッド部2を接続するアダプタ部分(不図示)のレンズ倍率となる。すなわち、顕微鏡システムの設置段階でカメラ側倍率が確定する。したがって、初期段階でカメラ側倍率を設定すれば、通常使用の範囲では、変更することはまれとなる(アダプタの倍率を変更しない限り、不変値)。これにより、合計倍率Nは、スケール詳細設定項目94の入力値に基づいて、CPU201により算出可能となる。
スケール名は、ON1,ON2,ON3,ON4,ON5,ON6の6種類から選択することができる。したがって、検者は6種類の合計倍率を操作部4に対して登録することができる。
なお、このスケール名は、スケール名選択切り替え91bにより切り替えることにより、選択することができる。具体的には、スケール名選択小項目MENU91の選択時に、左選択SW61または右選択SW62を押下することにより、スケール名を切り替えることができる。例えば、右選択SW61を押すと、ON1→ON2→ON3→・・・のようにスケール名を変更することができる。また、左選択SW62押すと、ON1→ON2→ON3・・・のようにスケール名を変更することができる。
検者は、表示部5に表示された図10及び図11のMENUを参照しながら、操作部4を用いて、スケール名ONn(n=1〜6)に、穴識別タグ57−nに対応する対物レンズの倍率を入力する。
入力されたONnの倍率値及びカメラ倍率値は、電源状態に関わらず、次に検者が合計倍率の再設定をするまで保持される。また、MENU上のONn(n=1〜6)について、穴識別情報送信器302により送信された穴識別情報とそれに対応する倍率情報に基づいて、CPU201により自動設定できるから、常時正しい合計倍率Nの算出ができる。
スケール表示が可能な状態な場合には、不図示のMENU操作により2点間計測が可能である。2点間計測とは、検者が指定した任意の2点について、その2点間を結ぶ直線と距離数値により、その2点間の距離を表示する機能である。これにより、検者が指定したライブ画像上の任意の2点(始点、終点)が直線で結ばれて、ライブ画像に重畳表示され、その2点間の距離に関して結果値が表示される。2点間計測処理の詳細については、後述する。
図9の右上には、2点間計測の表示例がある。ライブ画像中の標本のパターン線に対して、始点と終点が指定されている。この2点間が直線描画されて、結果値「12μm」が表示されている。
上述の通り、スケールは右下の位置固定で表示される。それに対して2点間計測は検者が指定するライブ画面上での任意2点の距離が直線描画され、その直線の長さが計測結果値として描画される。
ライブ画像上にスケール表示や2点間計測表示がされている状態で、EXPOSE SW31を押下すると、上述のとおり、リムーバブルメディア35へ図9の画像がスケール及び計測結果とともに記録される。
また、モードSW32で「再生モード」を選択し、記録媒体読み書き装置34にリムーバブルメディア35を挿入する。すると、リムーバブルメディア35に記録された撮影像は、リーダ/ライタ部36により読み出されて、画像表示パネル41に表示される。また、リムーバブルメディア35に記録された再生ファイル名等の再生画像情報は、情報表示パネル42へ表示される。この状態で左選択SW61または右選択SW62を押すと、リムーバブルメディア35に記録されているファイルのうち、画像表示パネル41へ画像として表示可能なファイルが順次表示される。
このとき、スケールを「ON」にして撮影した画像に関しては、画像表示パネル41には撮影時に書き込んだ記号列とともに画像が表示される。たとえば、図9の状態のライブ画像を撮影した場合は、再生画像として図9と同様なスケール表示、計測結果を含む画像が表示される。
また、モードSW32で「PCモード」を選択した場合、PC100により上記「撮影モード」、「再生モード」の制御をすることができる。したがって、記録媒体読み書き装置34に挿入されたリムーバブルメディア35が保存している画像を、PC100側のハードディスクドライブに保存することができる。また、記録媒体読み書き装置34内の画像をPC100の画面上に表示させることができる。また、表示部5で表示されている内容をPC100の画面上に表示させることができる。
この際、リムーバブルメディア35が保存している画像をPC100に表示させた場合、スケールを「ON」にして撮影した画像に関しては、撮影時に書き込んだ記号列とともに画像が表示される。
図12は、本実施形態における顕微鏡用デジタルカメラシステム3の全体の動作フローを示す。顕微鏡本体1及び顕微鏡用デジタルカメラシステム3の電源SW71をONにして電源を投入する(S1)。それから、顕微鏡用デジタルカメラシステム3が稼動状態になり、検者により2点間計測が行われる(S2)。S2の処理については、後述する。
その後、対物変更判定部66は、CPU201から送られる対物倍率情報に基づいて、対物レンズが変更されたか否かの判定を行い、その判定結果をCPU201へ通知する。通知された判定結果が「対物変更なし」であれば(S3で「No」)、CPU201は対物変更警告LED制御部67に対物変更警告LED72を消灯させるようにする。対物変更警告LED制御部67は、対物変更警告LED72が点灯している場合、その対物変更警告LEDを消灯させる(S5)。
一方、通知された判定結果が「対物変更あり」であれば(S3で「Yes」)、CPU201は対物変更警告LED制御部67に対物変更警告LED72を点灯させるようにする。対物変更警告LED制御部67は、対物変更警告LED72が消灯している場合、その対物変更警告LEDを点灯させる(S4)。さらに、CPU201は、図13に示すように、画面上に「対物変更により計測結果が正しくありません。」のメッセージを警告と
して表示させる。
図14は、本実施形態における2点間計測の操作フローを示す。モードSW32を操作して、ライブ画像を表示させる(S11)。それから、スケール表示をONにする(S12)。なお、図10、図11で説明したように、予め初期設定(Nm、Nc値の入力設定)をしておく。その後、不図示のMENU操作により、2点間計測モードに設定する(S13)。
2点間計測モード状態では、検者の指定する2点間の計測が可能となる。左選択SW61その他の操作により、検者がライブ画像上において距離を計測したい部位に対して、まず始点を指定する(S14)。始点の指定は、たとえば、ライブ画面上にポインタ(カーソル)が表示されて、ポインタを計測したい所望の位置へ移動させた上で確定させる方法が一般的である。同様に終点を指定する(S15)。
その後、検者は、始点終点で結ばれる直線距離の結果数値を表示させる位置を指定する(S16)。結果数値の表示位置は、通常は2点間測定の近傍であるが、任意位置でよい。
すると、CPU201は、始点終点で結ばれる直線を描画して、ライブ画像上に重畳させる。それと共に、CPU201は、その直線距離を算出し、その算出結果値をライブ画像上で指定した位置に表示させる。
ところで、ライブ画像にて2点間計測した後、対物レンズを切り替えて、対物レンズの倍率を変更すると(ここでは、倍率が増大する方に倍率を変更とする)、図9の画像から図13の画像へライブ画像の状態が変更される。ここで、図13のライブ画像は、図9の中央部が拡大された状態となっている。
ところが、図13において、計測結果については、図9の状態のまま残っているために、正しい状態ではない。
スケール表示については、倍率情報を基にCPU201で再演算して、変更後の対物レンズ倍率に最適な値になっている。すなわち、図9ではスケール表示は「10μm」であるが、図13では、「5μm」である。また、スケールの直線部分の長さも図9と図13とでは異なっている)。これは、ライブ画像は顕微鏡本体1からの観察光を撮像素子20で捉えて画像化され、計測距離の描画はCPU201にて生成され、観察画像−記号列合成器65にてそのライブ画像とその描画が合成されているためである。
本実施形態では、2点間計測の描画がされた状態で、対物レンズの倍率が変更されると、画面上に表示されている計測結果が倍率変更前のものである旨を警告することができる。よって、現在表示されている画像に対して、2点間計測の表示が正しくない旨を通知することができる。このため、検者は、顕微鏡本体1の対物レンズを変更した場合に、計測結果が正しくないことを認識したり、計測した対物レンズに戻したりすることができる。
(変形例1)
上記では、対物変更判定部66は、2つのライブ画像(NフレームとN+1フレームの画像)それぞれに対応する対物倍率情報(穴識別情報または倍率値)に基づいて、対物レンズが変更されたかどうかを判定した。それに対して、本変形例では計測開始時点での対物倍率情報と、現在のフレームを表示させるために使用している対物レンズの対物倍率情報とを比較することにより、対物レンズが変更されたかどうかを判定する。
図15は、本実施形態(変形例1)における対物変更判定部66−1の内部構成を示す
。図15において、対物変更判定部66−1は、計測開始時倍率保持用RAM66d、変化判定部66cを備える。
対物変更判定部66−1は、計測開始時点での対物倍率情報を取得し、計測開始時倍率保持用RAM66dに保持する。以降、対物変更判定部66−1は、1フレームごとに対物倍率情報を取得する。
変化判定部66cは、計測開始時倍率保持用RAM66dに保持している計測開始時点での対物倍率情報と、それ以降に取得した対物倍率情報それぞれとを比較する。変化判定部66cは、比較した2つの対物倍率情報が一致すれば「対物変更なし」と判定する。また、変化判定部66cは、比較した2つの対物倍率情報が一致しなければ「対物変更あり」と判定する。
たとえば、図9の状態からレボルバ53を回転して対物レンズを変更した場合に、変化判定部6cは「対物変更あり」と判定する。すると、図13の警告が表示され、対物変更警告LED72が点灯される。その後、再び、レボルバ53を回転して対物レンズを図9で計測した時点での対物レンズに戻す。すると、計測開始時倍率保持用RAM66dに保持している倍率と同じ倍率で観察した状態に戻る。その結果、変化判定部6cは、「対物変更なし」と判定する。すると、図13での警告表示は消え、対物変更警告LED72が消灯される。このようにして、図9の状態に戻すことが可能となる。
(変形例2)
上記の第1の実施形態では、2つのライブ画像(NフレームとN+1フレームの画像)それぞれに対応する対物倍率情報を保持するために、Nフレーム時倍率保持用RAM66a、N+1フレーム時倍率保持用RAM66bを用いた。それに対して、本変形例では、それらのRAMをCPUがもつレジスタに置換した場合について説明する。
図16は、本実施形態(変形例2)における対物変更判定部66−2の内部構成を示す。図15において、対物変更判定部66−2は、CPU201に含まれており、Nフレーム時倍率保持用レジスタ66a−1、N+1フレーム時倍率保持用レジスタ66b−1、変化判定部66cを備える。
図16では、図7のNフレーム時倍率保持用RAM66aがフレーム時倍率保持用レジスタ66a−1に置換され、N+1フレーム時倍率保持用RAM66bがN+1フレーム時倍率保持用レジスタ66b−1に置換されている。その他の構成は上記の本実施形態と同様となる。
対物変更判定部位66−2の動作は、上記の本実施形態と同様である。すなわち、Nフレームでの対物倍率情報がNフレーム時倍率保持用レジスタ66a−1に保持され、N+1フレームでの対物倍率情報がN+1フレーム時倍率保持用レジスタ66b−1に保持される。変化判定部66cは、レジスタ66a−1,66b−1に保持されたレジスタ値を比較することにより、第1の実施形態と同様にして、「対物変更なし」や、「対物変更あり」の判定をする。
本実施形態によれば、観察倍率を変更した際に、倍率変更後の画像に対してその計測結果が正しくないことを警告できる。これにより操作性が向上する。
<第2の実施形態>
本実施形態では、低倍から高倍に対物レンズの倍率を変更した場合、低倍時に視野内に存在した計測対象が高倍時の視野内にあるかどうか判定し、視野内にない場合にその旨を警告する。また、高倍から低倍に対物レンズの倍率を変更した場合、高倍での計測対象が
低倍時に(計測対象が小さくなるために)計測不能であるかどうか判定し、計測不能(計測最小分解能未満)になる場合にその旨を警告する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様の構成及び処理については同一の符号を付与し、その説明を省略する。
図17は、n倍時の観察視野とm倍時の観察視野の一例を示す。但し、n<mとする。n倍時からm倍に対物倍率を変更すると、n倍時において観察視野中央部の点線で囲まれた範囲が拡大される。
図18は、本実施形態におけるn倍時の観察視野とm倍時の観察視野に対応する座標を示す。n倍時の座標を(0, 0)〜(a, b)とする。すなわち、観察画像の画素数はa×b[画素]とする。ここで、n倍からm倍に変更する場合、n倍時の視野における((m-n)a/2m, (m-n)b/2m) 〜 ((m+n)a/2m, (m+n)b/2m)の範囲がm倍率での視野範囲402となる。m倍での観察範囲402は、n倍時の視野401の中心部分からn/m(a,b)倍した範囲内となるためである。
したがって、n倍からm倍に変更する場合、n倍時の視野における((m-n)a/2m, (m-n)b/2m) 〜 ((m+n)a/2m, (m+n)b/2m)の範囲内の計測対象は、m倍においても(m倍で拡大されて)観察や計測が可能である。しかし、その範囲外の計測対象については、m倍では観察視野にないから観察、計測とも不能となる。
次にm倍からn倍に変更する場合、観察視野は((m-n)a/2m, (m-n)b/2m) 〜 ((m+n)a/2m, (m+n)b/2m)から(0,0)〜(a, b)と広がるため、m倍時の観察対象は必ずn倍時の観察視野に含まれることとなる。
一方で、m倍時での計測の最小分解能(2点間計測ができる最小分割能)をk[画素]とすると、n倍時には、(n/m)×k[画素]が最小分解能となる。ところが、n<mであるから、
(n/m)×α×k≦k[画素]
α≦m/n
という開係になるα×kをm倍時の最小分解能にしないと、n倍時に計測できない(n倍時に計測の最小分解能より小さくなるため)。このため、n倍時にもm倍時にも計測できるためのm倍時での計測最小分解能は、(m/n)k(小数点は切り捨て)となる。よって、m倍時での最小計測値が(m/n)k未満の場合は、n倍では計測不能となる。
図19は、本実施形態における対物変更判定部662の内部構成を示す。対物変更判定部662は、計測開始時倍率保持用RAM662a、計測始点座標保持器662b、計測終点座標保持器662c、計測最小分解能記憶器662d、変化判定部662eを有する。
計測開始時倍率保持用RAM662aには、第1の実施形態の変形例1の計測開始時倍率保持用RAM66dに対応するものである。よって、計測開始時倍率保持用RAM662aは、計測を開始した時点での対物倍率情報、すなわちn倍と一致する対物倍率情報(穴識別情報または倍率値)が保持される。
計測始点座標保持器662bは、2点間計測の始点座標を保持することが可能である。たとえば、計測始点座標保持器662bは、n倍時の始点座標(As、Bs)を保持することが可能である。ここで、As<a、Bs<bである。
計測終点座標保持器662cは、2点間計測の終点座標を保持することが可能である。たとえば、計測終点座標保持器662cは、n倍時の終点座標(Ae、Be)を保持するこ
とが可能である。ここで、Ae<a、Be<bである。
変化判定部662eは、第1の実施形態(変形例1)と同様に、計測開始時倍率保持用RAM662aに保持している計測開始時点での対物倍率情報と、それ以降に取得した対物倍率情報それぞれとを比較する。変化判定部662eは、比較した2つの対物倍率情報が一致すれば「対物変更なし」と判定する。また、変化判定部662eは、比較した2つの対物倍率情報が一致しなければ「対物変更あり」と判定する。
「対物変更あり」と判定された場合、たとえば、n倍からm倍に倍率が変更された場合、変化判定部662eは、計測始点座標保持器662bと計測終点座標保持器662cとに保持されている座標がそれぞれ次の条件(式(1))を満たすか否かを判定する。次の条件(式(1))を満たさなければ、計測不能としてエラーとなる。
**式(1)開始**************
( (m-n) a/2m, (m-n) b/2m) < (As, Bs) < ( (m+n) a/2m, (m+n) b/2m) かつ
( (m-n) a/2m, (m-n) b/2m) < (Ae, Be) < ( (m+n) a/2m, (m+n) b/2m)
但し、n倍からm倍に変更になった場合(n<m)とする。
**式(1)終了************
計測最小分解能記憶器662dは、計測最小分解能k[画素]を保持することができる。たとえば、m倍からnに変更にされた場合(n<m)であれば、計測最小分解能記憶器662dに記憶される計測最小分解能はk[画素]である。このとき、変化判定部662eは、m倍時での最小計測値が(m/n)k未満であるかどうかを判定し、計測不能かどうかをCPU201へ通知する。
具体的には、変化判定部662eは、計測始点座標保持器662bと計測終点座標保持器662cとに保持されている座標がそれぞれ次の条件(式(2))を満たすか否かを判定する。次の条件(式(2))でなければ、計測不能としてエラーとなる。
**式(2)開始************
{ (As-Ae)2+ (Bs-Be)2 }1/2 ≧ (m/n)k
但し、n倍からm倍に変更になった場合(n<m)とする。
**式(2)終了************
図20は、本実施形態における対物変更判定部662の判定処理フローを示す。2点間計測が開始されると(S21)、対物変更判定部662は、その時点での対物倍率情報を取得し、計測開始時倍率保持用RAM662aに保持する(S22)。
検者により2点間計測の始点位置が入力されると(S23)、計測始点座標保持器662bにその始点座標(As,Bs)が格納される(S24)。その後、同様にして検者により2点間計測の終点位置が入力されると(S25)、計測終点座標保持器662cにその終点座標(Ae,Be)が格納される(S26)。
変化判定部662eは、第1の実施形態の変形例1と同様に、対物倍率が変更されたかを判定する(S27)。対物倍率に変更がない場合、変化判定部662eは、「対物変更なし」と判定し(S27で「No」)、その旨をCPU201へ通知する(S28)。
変化判定部662eは、対物倍率に変更があると判定した場合(S27で「Yes」)、n倍からm倍に対物倍率が変更されたかを判定するどうかを確認する(S29)。ここで、n<mとする。
n倍からm倍への対物倍率の変更の場合(S29で「Yes」)、変化判定部662eは、上述の式(1)の条件を満たすかを判定する(S30)。式(1)を満たす場合(S30で「Yes」)には、n倍からm倍に変更をしても、計測対象は観察視野内にある。
この場合、変化判定部662eは、「対物変更あり」と判定し、その旨をCPU201へ通知する(S32)。
一方、式(1)を満たさない場合(S30で「No」)、n倍からm倍に変更することによって、n倍時での計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となって、観察も計測もできない状況となる。この場合、変化判定部662eは、「計測視野外エラー」と判定し、その旨をCPU201へ通知する(S31)。
S29において、m倍からn倍への対物倍率の変更の場合(S29で「No」)、変化判定部662eは、上述の式(2)の条件を満たすかを判定する(S33)。式(2)を満たす場合(S33で「Yes」)には、m倍からn倍に変更をしても、計測対象をn倍観察において再び計測することが可能である。この場合、変化判定部662eは、「対物変更あり」と判定し、その旨をCPU201へ通知する(S32)。
一方、式(2)を満たさない場合(S33で「No」)、m倍からn倍に変更することによって、m倍時での計測対象がn倍観察においては、計測の最小分解能以下となって計測ができない状況となる。この場合、変化判定部662eは、「計測分解能未達エラー」と判定し、その旨をCPU201へ通知する(S34)。
「対物変更あり」、「計測視野外エラー」、「計測分解能未達エラー」が通知された場合(図12のS3で「Yes」)、CPU201は、図12のS4の処理を行う。一方、「対物変更なし」が通知された場合(図12のS3で「No」)、CPU201は、図12のS5の処理を行う。
このように、対物変更判定部662を用いると、第1の実施形態での「対物変更あり」、「対物変更なし」の判定に加えて、「計測視野外エラー」と「計測分解能未達エラー」の判定が可能となる。これらの判定内容に応じて、画面へ表示をすることで、検者に適切な計測状態を報知することができる。
本実施形態の顕微鏡用デジタルカメラシステム3によれば、第1の実施形態の効果に加え、さらに、観察倍率を変更した際に、倍率変更前の計測対象が画面内にない旨や、変更後の倍率では変更前の計測場所を計測できない旨の警告がなされる。したがって、より計測時の操作性が向上する。
<第3の実施形態>
本実施形態では、第2の実施形態において、対物倍率変更に応じて、計測の描画を変更する場合について説明する。すなわち、第1の実施形態または第2の実施形態において計測の実行後、対物倍率を変更すると、観察対象物(ライブ表示されている画像)は、(対物倍率の拡大縮小に応じて)拡大縮小される。しかし、計測の描画については、無変更であった。そこで、本実施例では、観察対象物の拡大縮小に応じて、計測描画も同様の倍率で拡大縮小する。なお、本実施形態では、第1または第2の実施形態と同様の構成及び処理については同一の符号を付与し、その説明を省略する。
図21は、本実施形態におけるn倍時の観察視野の一部をm倍に拡大して表示させた場合の座標関係を示す。第2の実施形態と同様に、対物変更判定部662により、2点間計測を実行すると、計測始点座標保持器662bと、計測終点座標保持器662cにそれぞれ、始点座標(As,Bs)、終点座標(Ae,Be)が保持される。
n倍からm倍に対物倍率の変更があったとすると、観察対象と計測描画の相対位置関係を保持する必要がある。m倍での2点間計測において、始点座標(As’,Bs’)、終点
座標(Ae’,Be’)とすると、観察対象と計測描画の相対位置関係を保持するためには、次の条件(式(3))を満たす必要がある。ただし、図18と異なり、m倍時の始点座標を(0,0)、終点座標を(a,b)とする。
**式(3)開始************
As’= {As−( (m−n) a/2m) }m/n
Bs’= {Bs−( (m−n) b/2m) }m/n
Ae’= {Ae−( (m−n) a/2m) }m/n
Be’= {Be−( (m−n) b/2m) }m/n
**式(3)終了************
したがって、上式による(As’,Bs’)と(Ae’,Be’)の2点間を描画すれば、m倍観察画面上での計測描画となる。
図22は、本実施形態における対物倍率変更に応じて、2点間計測の描画を変更する処理のフローを示す。まず、顕微鏡用デジタルカメラシステム3の電源がONにされると(S41)、CPU201は現在の対物倍率情報を取得する(S41)。それから、2点間計測が行われる(S42)。この2点間計測処理では、第2の実施形態と同様に、対物変更判定部662において、計測開始時倍率保持用RAM662a、計測始点座標保持器662b、計測終点座標保持器662cにそれぞれ適切な値が保存される。
2点間計測の実行後、対物変更判定部662は、第2の実施形態と同様に、対物倍率の変更の有無を判定する(S44)。対物倍率の変更がなければ、新たな計測の実行を行う(S44で「No」)。
対物倍率の変更があった場合(S44で「Yes」)、対物変更判定部662は、その旨をCPU201に通知する。対物倍率の変更があった旨が通知されると、CPU201は、上述の式(3)により倍率変更後の計測対象に一致するような始点座標、終点座標を算出する(S45)。
その後、CPU201は、対物変更前に描画した2点間計測を画面上から消去する(S46)。そして、新たな始点座標(As’,Bs’)、終点座標(Ae’,Be’)により2点間を結ぶ直線を描画する(S47)。この際、計測結果値の再計算も実施する。
なお、第2の実施形態と同様に、倍率変更後に観察視野内に計測対象がない場合や、計測最小分解能以下になる場合、対物変更判定部662は、CPU201にその旨のエラーを通知する。
第3の実施形態の顕微鏡用デジタルカメラシステム3によれば、第1及び第2の実施形態の効果に加えて、さらに、観察倍率を変更した際に、倍率変更前の計測描画を変更後倍率に応じて再描画することができる。したがって、観察倍率を変更した後に、計測をやり直す必要がなく、計測操作性が向上する。
<第4の実施形態>
本実施形態では、第3の実施形態において、対物倍率の変更後の計測再描画の位置の微調整をすることができる顕微鏡用デジタルカメラシステムについて説明する。なお、本実施形態では、第1〜第3の実施形態と同様の構成及び処理については同一の符号を付与し、その説明を省略する。
例えば、各対物レンズに偏心がある場合には、n倍対物レンズでの観察視野中心(a/2,b/2)とm倍対物レンズでの観察視野中心(a’/2,b’/2)は、完全に一致しない。
図23は、本実施形態におけるn倍で2点間計測を行った後に、m倍に対物倍率を変更した場合を示す。n倍での計測は、ライブ画像中の円の直径に相当する部分の2点問計測が行われ、その2点間を結ぶ直線が描画されている。しかし、m倍時では、その描画された直線が観察画像の円状部分からずれている。なお、m倍時の計測描画は、第3の実施形態と同様にして自動的に描画したものである。そこで、本実施形態では、そのずれを補正する。
図24は、本実施形態における、対物倍率変更に応じて2点間計測の描画を変更後にずれた描画位置を微調整するフローを示す。図24は、図22の処理後に、描画位置を微調整してn倍時と同じ位置にする処理(S48)を追加したものである。
S47の倍率変更後の2点間計測描画の後、左選択SW61、右選択SW62、上選択SW(不図示)、下選択SW(不図示)を用いて、計測結果の描画の位置の微調整ができる(S48)。これについて、図25を用いて説明する。
図25は、本実施形態における対物倍率変更に応じて、2点間計測の描画を変更後に、ずれた描画位置の微調を説明する図である。S47の処理後、たとえば、左選択SW61を1度押すと、2点間直線描画が左に1[画素]移動する。このため、上下左右の各選択SWを操作することで、図25中の点線で示した計測描画を実線の位置に移動させることができる。ここで、点線で示した部分の描画は、S47の処理後の描画を示し、実線で示した描画は、微調整完了後の描画を示す。
本実施形態の顕微鏡用デジタルカメラシステム3によれば、第1〜第3の実施形態の効果に加えて、さらに、観察倍率変更時の偏心誤差による観察画像と計測描画のずれを微調整できる。よって、より2点間計測の操作性が向上する。
なお、2点間直線の描画の位置微調だけでなく、長さの調節ができてもよい。これについて図26を用いて説明する。
図26は、図25の実線で示された2点間描画部分の長さの微調整を説明する図である。図25の実線で示された2点間描画表示状態から、上下左右の各選択SWを操作するなどして、直線描画の微調を行うことができる。例えば、右選択SW62を1度押すと、2点間直線描画が1[画素]分長くなる。また、左選択SW61を1度押すと、2点間直線描画が1[画素]分短くなる。なお、長さの変更に連動して、計測結果も変更するようにしてもよい。
図25では、円状部分の直径を計測しているが、円状部分に対して直線描画が長い。そこで、描画の微調を行うことで、図26のように直線描画の長さを円部分の直径に一致させることが可能となる。この場合、直線を短くしたために、計測結果が図25では「12μm」のところ、図26では「8μm」となっている。
n倍で観察および2点間計測した後に、m倍に拡大すると(n<m)、n倍での計測のわずかなずれが目立つ場合がある。しかし、本実施形態によれば、そのようなわずかなずれを微調整できるので、より正確な計測が可能となる。すなわち、図25の位置微調だけでなく、図26での長さ微調によって、より正確な計測ができる。
(変形例)
第4の実施形態の変形例について説明する。本変形例では、第4の実施形態において、対物レンズ毎の偏心状態を保持して、対物倍率変更時の計測描画の自動位置微調を実現することについて説明する。
図27は、本実施形態(変形例)における調整用のスライドガラス標本の一例を示す。同図に示すように、調整用のスライドガラス標本600は、スライドガラス602の中央にクロスライン(×印)601が記されたものである。
図28は、本実施形態(変形例)における、対物レンズ毎の偏心状態を保持して、対物倍率変更時の計測描画の自動位置微調を行うフローを示す。まず、顕微鏡用デジタルカメラシステム3の電源をONにした後(S51)、調整用のスライドガラス標本600を顕微鏡本体1に設定する(S52)。
レボルバ53に設定された6つの対物レンズ全てについて、調整用のスライドガラス標本600を観察して、スライドガラス602上のクロスライン601の座標を操作部4内のCPU201内のROM201−2またはRAM201−3に記憶する(S53,S54)。
具体的には、調整用スライドガラス標本600をある対物レンズを通して観察すると、視野中心付近にクロスライン601が観察できる。この状態でスライドガラス標本600が移動しないように固定しておく。すなわち、標本50が載置されたステージ51を動かさない。
この状態で、上下左右選択SWなど図示しない操作部4の操作により、CPU201は、クロスライン601の中心部の座標を読み取り、ROM201−2またはRAM201−3に記憶する(S53)。同様にして、レボルバ53に設定される各対物レンズを観察光路に挿入し、各対物レンズを介して観察される観察視野毎のクロスライン601の中央部の座標をROM201−2またはRAM201−3に記憶する。
2点間計測の実行後(S55)、上記実施形態と同様に、対物変更判定部662により対物倍率の変更の有無が判定される(S56)。対物倍率の変更がなければ、新たな計測の実行を行う(S56で「No」)。
対物倍率の変更があった場合(S56で「Yes」)、対物変更判定部662は、その旨をCPU201に通知する。対物倍率の変更があった旨が通知されると、CPU201は、倍率変更後における始点座標、終点座標を算出する(S57)。CPU201は、その始点、終点の位置の微調整を行う(S58)。その後、その微調整した始点、終点間を結ぶ直線を描画する(S59)。S57〜S59の処理に関して、図29を用いて説明する。
図29は、本実施形態(変形例)におけるn倍とm倍の対物レンズで観察した場合のクロスライン中心部座標を示す。符号401は、n倍での視野を示す。符号402は、m倍での視野を示す。符号410は、n倍での視野中心を示す。符号411は、m倍での視野中心を示す。
図29において、n倍の対物レンズで観察した場合のクロスラインとm倍の対物レンズで観察した場合のクロスラインはそれぞれ、観察視野内の中心からわずかにずれている。この中心からのずれ量はn倍時で(Cn,Dn)、m倍時で(Cm,Dm)となっている。
この状況下で、CPU201は、n倍で2点間計測を実施し(S55)、m倍に変更した場合の始点、終点を算出する(S57)。n倍での始点座標(As,Bs)、終点座標(Ae,Be)とすると、m倍での始点座標(Asm,Bsm)、終点座標(Aem,Bem)は、式(4)で表される。
**式(4)開始************
Asm = −Cm + { (As+ Cn)−( (m−n) a/2m) }m/n
Bsm = −Dm + { (Bs+ Dn)−( (m−n) b/2m) }m/n
Aem = −Cm + { (Ae+ Cn)−( (m−n) a/2m) }m/n
Bem = −Dm + { (Be+ Dn)−( (m−n) b/2m) }m/n
**式(4)終了************
この式(4)を用いて、CPU201は、始点座標(Asm,Bsm)、終点座標(Aem,Bem)を算出することにより、対物レンズの偏心に起因する始点位置及び終点位置の微調整を行う(S58)。その後、CPU201は、その位置の微調整された始点、終点間を結ぶ直線を描画する(S59)。
本変形例によれば、初期設定にて各対物レンズの偏心状態を記憶して、対物レンズの偏心に起因する始点、終点の位置のずれを倍率変更時の計測描画で自動徴調することができる。したがって、第4の実施形態の効果に加えて、さらに位置の徴調を検者が行わなくて済むので、より操作性が向上する。
<第5の実施形態>
第3の実施形態では、対物倍率の変更に応じて計測描画を再描画した。それに対して、本実施形態では、ステージ51の操作による観察像移動に追従して計測再描画する。なお、本実施形態では、第1〜第4の実施形態と同様の構成及び処理については同一の符号を付与し、その説明を省略する。
図30は、本実施形態におけるステージ51の内部構成を示す。ステージ51は、X方向ステージ入力部501、X方向ステージ移動エンコーダ502、Y方向ステージ入力部503、Y方向ステージ移動エンコーダ504、エンコーダ値通信部505を有する。
X方向ステージ入力部501、Y方向ステージ入力部503を検者が操作すると、それぞれX方向、Y方向に観察視野が移動する。
図31は、本実施形態における観察視野とステージ操作による観察像の移動方向を示す。X方向ステージ入力部501にて+X方向操作をすると、図31中の「+X」方向に観察視野が移動する。同様に「−X」方向、「+Y」、「−Y」方向に観察視野の移動が可能である。
また、X方向ステージ入力部501及びY方向ステージ入力部503を用いての、検者のステージ操作は、X方向ステージ移動エンコーダ502及びY方向ステージ移動エンコーダ504によって、その操作によるステージの移動量がエンコーダ値として数値化される。エンコーダ値通信部505は、その数値化された移動量を所定の通信フォーマットに変換して操作部位4へ出力する。
たとえば、X方向ステージ入力部501で「+X」方向に1画素分の操作がされた場合、エンコーダ値通信部505を経由して操作部4へ移動量(1,0)が送出される。これは(X,Y)にて移動量を示しており、X方向に+1[画素]移動し、Y方向に移動がないことを示す。したがって、紙面右斜め下方向に移動した場合、たとえば、X方向に+3[画素]、Y=−2[画素]移動した場合には、移動量(+3、−2)となる。
図32は、本実施形態におけるステージ移動を伴う2点間計測についてのフローを示す。顕微鏡本体1及び顕微鏡用デジタルカメラシステム3の電源がONにされる(S61)。すると、X方向ステージ移動エンコーダ502、Y方向ステージ移動エンコーダ504は、それぞれステージ移動量をリセットする。すなわち(ΔX,ΔY)=(0,0)にする(S62)。
次に、上記の実施形態と同様に、2点間計測を実施する(S63)。ステージ移動がされた場合、エンコーダ値通信部505は、X方向ステージ移動エンコーダ502、Y方向ステージ移動エンコーダ504から送られてくるX方向の移動量ΔX、Y方向の移動量ΔYを組み合わせて移動量(ΔX,ΔY)として、操作部4へ送出する。
CPU201は、エンコーダ値通信部505から送られたステージ移動量(ΔX,ΔY)に基づいて、ステージ51が移動させられたか否かを判定する(S64)。ステージが移動していないと判断した場合(S64で「No」)、CPU201は、ステージ移動量をリセットする旨の命令をエンコーダ値通信部505へ送信する。その受信した命令に基づいて、X方向ステージ移動エンコーダ502、Y方向ステージ移動エンコーダ504はそれぞれ、ステージ移動量をリセットする。
S64において、ステージが移動したと判定した場合(S64で「Yes」)、すなわち(ΔX,ΔY)=(p,q)[画素](p、qのいずれか一方は、少なくとも0でない)であれば、CPU201は、ステージ移動後の2点間計測の始点、終点を算出する。ステージ移動前の始点座標を(As,Bs)、終点座標を(Ae,Be)で表し、ステージ移動後の始点座標を(As’,Bs’)、終点座標を(Ae’,Be’)で表すと、
As’= As + p
Bs’= Bs + q
Ae’= Ae + p
Be’= Be + q
となる。これより、CPU201は、ステージ移動後の始点座標を(As’,Bs’)、終点座標を(Ae’,Be’)を算出する(S65)。それから、CPU201は、算出された始点座標及び終点座標間を結ぶ直線を描画する(S66)。次の計測を行う場合には、再びS62以降を行う。
なお、ステージ移動前の始点座標(As,Bs)、終点座標(Ae,Be)とする直線の描画を消去してから、ステージ移動後の描画する点は上記第4実施形態と同様である。
本実施形態の顕微鏡用デジタルカメラシステムによれば、第1〜第4の実施形態の効果に加えて、さらに、ステージ移動に連動させながら計測対象を描画することができる。よって、計測間違えや計測対象を見失うことがなく、検者の操作性がより向上する。
(変形例1)
本実施形態の変形例について説明する。本変形例では、第2の実施形態におけるn倍からm(n<m)倍への対物倍率の変更時に表示される警告メッセージに、第5の実施形態でのステージ移動量を追加する。すなわち、第2の実施形態では、n倍からm倍への倍率の変更時、観察視野から計測対象が外れる場合に警告を行った。それに対して、本変形例では、計測対象が視野からどれくらい離れているかを警告メッセージに表示する。
図33は、本実施形態(変形例)における警告メッセージの一例を示す。同図に示すように、n倍の観察視野範囲を(0,0)〜(a,b)とすると、m倍での観察視野範囲は、( (m-n)a/2m, (m-n)b/2m) 〜 ( (m+n)a/2m, (m+n)b/2m)となる。
n倍時の観察対象、計測描画が( (m-n) a/2m, (m-n)b/2m) 〜 ( (m+n) a/2m, (m+n)b/2m)の範囲外にある場合、たとえば、この計測描画の座標を(s,t)とする(簡便のため、2点間計測の始点、終点が1点に集約されていると仮定する)。s、tには式(5)の関係がある。
**式(5)開始************
s < (m-n) a/2m または s > (m+n) a/2m
t < (m-n) b/2m または t > (m+n) b/2m
**式(5)終了************
s、tが式(5)の条件を満たしている状態で、m倍にて観察視野内に計測対象が表示されるためのステージ移動量(p,q)は、次の式(6)を満たす必要がある。
**式(6)開始************
s < (m-n) a/2m ならば、 p≧-s + (m-n) a/2m
s > (m+n) a/2m ならば、 p≧-s + (m+n) a/2m
t < (m-n) b/2m ならば、 q≧-t + (m-n) b/2m
t > (m+n) b/2m ならば、 q≧-t + (m+n) b/2m
**式(6)終了************
上記式(6)を満たすステージ移動量(p,q)となるように、検者にステージ移動を促せばよい。例えば、n倍時の観察視野の比較的画面の瑞にて計測を行うと、m倍(n<m)時の観察視野から計測対象が外れることとなる。この場合、図33に示すように、ステージ移動(p,q)を行えば計測対象が観察視野内に表れる旨のメッセージを表示させる。
図34は、本実施形態(変形例)におけるステージ移動量を警告表示するフローを示す。顕微鏡本体1及び顕微鏡用デジタルカメラシステム3の電源がONにされる(S71)。すると、X方向ステージ移動エンコーダ502、Y方向ステージ移動エンコーダ504は、それぞれステージ移動量を(0,0)にリセットする(S72)。
2点間計測の実行後(S73)、対物変更判定部662は、第2の実施形態と同様に、対物倍率の変更の有無を判定する(S74)。対物倍率の変更がなければ(S74で「No」)、CPU201は、ステージ移動量をリセットする旨の命令をエンコーダ値通信部505へ送信する。その受信した命令に基づいて、X方向ステージ移動エンコーダ502、Y方向ステージ移動エンコーダ504はそれぞれ、ステージ移動量をリセットする。
S74において、n倍からm倍へ対物倍率が変更された場合(S74で「Yes」)、CPU201は、次を行う。すなわち、拡大する計測対象が拡大前の観察視野領域の所定の範囲外にある場合、CPU201は、式(6)に基づいて、ステージ移動量(p,q)を算出する(S75)。すなわち、CPU201は、n倍時の観察対象及び計測描画が( (m-n) a/2m, (m-n)b/2m) 〜 ( (m+n) a/2m, (m+n)b/2m)の範囲外にあると判定した場合、式(6)に基づいて、ステージ移動量(p,q)を算出する。
その後、CPU201は、図33のように、m倍観察での視野内に警告メッセージを表示させ、ステージ移動量(p,q)を表示させる(S76)。
本実施形態によれば、検者は、この警告に従ってステージを移動すると、m倍での観察視野外に存在した計測対象がm倍観察視野内に移動するため、観察をすることができる。
<第6の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態において、計測をする度に画像と計測結果を合成して画像保存することを実現する。なお、本実施形態では、第1〜第5の実施形態と同様の構成及び処理については同一の符号を付与し、その説明を省略する。
図35は、本実施形態における計測をする度に画像と計測結果を合成して画像保存するフローを示す。同図は、図12のフローに、S81の処理を追加したものである。
顕微鏡本体1及び顕微鏡用デジタルカメラシステム3の電源がONにされる(S1)。次に、計測を実行する(S2)。たとえば、図9に示す2点間計測を行うとする。図9では、2点間距離「12μm」の計測がなされている。計測にあたって、始点と終点の入力の後、計測結果値の表示場所入力を終了する。
計測終了後、CPU201は、計測結果を画像に書き込み、リムーバブルメディア35に保存する(S81)。この画像保存に当たっては、第1の実施形態と同様にして撮影画像−記号列合成器64を経由して観察画像に計測結果を重畳して保存する。この際、スケールの保存も行う。
その後、対対物変更判定部66は、対物変更の有無を判定する(S3)。CPU201は、その判定結果に応じて、対物変更警告LED72を点灯(S4)または消灯(S5)させるように対物変更警告LED制御部67を制御する。
本実施形態の顕微鏡用デジタルカメラシステム3によれば、上述の各実施形態の効果に加えて、さらに、計測の度に計測結果が画像に書き込まれて記録される。したがって、計測後に視察倍率を変更したり、ステージ移動により観察視野位置を変更しても、変更前の計測結果に影響がない。よって、計測の倍率間違えややり直しの必要がなく、計測時の操作性が向上する。
本発明は、以上に述べた各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。たとえば、第5の実施形態の変形例では、検者の手動操作のステージを想定しているが、これを電動制御としてもよい。その場合には、n倍での計測対象が、m倍など他の倍率であっても常時に観察視野、ないし視野中心にあるようにステージ制御をしてもよい。
また、倍率に変更について、レボルバにセットした対物レンズを切り換えていることにより倍率を変更しているが、顕微鏡本体にズームレンズを装備して、ズーム倍率を変更するようにしてもよい。なお、この場合、ズーム倍率情報が顕微鏡本体1から操作部4に通信可能なように構成されている。
さらに、計測について、2点間距離計測について記しているが、円測定、2円間距離測定など、その他の計測について適用させてもよい。
その他、本実施形態ではライブ像に対する計測について記しているが、再生画像に対する計測に適用してもよい。特に第1の実施形態の変形例や第2の実施形態など、ライブ画像のフレームに依存しない構成であれば、ライブ像、再生画像の区別なく本発明を適用してもよい。
以上より、本発明によれば、観察倍率を変更した際に、計測結果が正しくない旨を警告できるので、計測間違いを低減できる。よって、計測時の顕微鏡用デジタルカメラシステムの操作性が向上する。
また、観察倍率を変更した際に、倍率変更前の計測対象が画面内にないことや、変更後の倍率では変更前の計測場所を計測できない旨の警告がなされる。よって、計測時の顕微鏡用デジタルカメラシステムの操作性が向上する。
また、観察倍率を変更した際に、倍率変更前の計測描画が、変更後倍率に応じて再描画される。その結果、観察倍率を変更した後に、計測をやり直す必要がない。よって、計測時の顕微鏡用デジタルカメラシステムの操作性が向上する。
また、観察倍率変更時の偏心誤差による観察画像と計測描画のずれを微調できる。よって、計測時の顕微鏡用デジタルカメラシステムの操作性が向上する。
また、ステージ移動による計測対象の観察視野からの離脱を警告できる。その結果、計測間違えや計測対象を見失うことがない。よって、計測時の顕微鏡用デジタルカメラシス
テムの操作性が向上する。
また、計測の度に計測結果が画像に書き込まれて記録される。そのため、計測後に観察倍率を変更したり、ステージ移動により観察視野位置を変更しても、変更前の計測結果に影響がない。そのため、計測の倍率聞違えややり直しが必要ない。よって、計測時の顕微鏡用デジタルカメラシステムの操作性が向上する。
第1の実施形態における顕微鏡システムの構成概要を示す。 第1の実施形態におけるレボルバ53の構成概要を示す。 第1の実施形態における顕微鏡本体1の電気的内部構成を示す。 第1の実施形態におけるカメラヘッド部2の内部構成を示す。 第1の実施形態における操作部4の外観構成を示す。 第1の実施形態における操作部4の内部構成を示す。 第1の実施形態における対物変更判定部66の内部構成を示す。 第1の実施形態における表示部5の内部構成を示す。 第1の実施形態におけるスケール表示及び2点間計測表示されているライブ画像の一例を示す。 第1の実施形態におけるスケール設定に関するMENUを示す。 第1の実施形態におけるスケール設定の詳細MENUを示す。 第1の実施形態における顕微鏡用デジタルカメラシステム3の全体の動作フローを示す。 第1の実施形態における警告表示を示す。 第1の実施形態における2点間計測の操作フローを示す。 第1の実施形態(変形例1)における対物変更判定部66aの内部構成を示す。 第1の実施形態(変形例2)における対物変更判定部66bの内部構成を示す。 第2の実施形態におけるn倍時の観察視野とm倍時の観察視野の一例を示す。 第2の実施形態におけるn倍時の観察視野とm倍時の観察視野に対応する座標を示す。 第2の実施形態における対物変更判定部662の内部構成を示す。 第2の実施形態における対物変更判定部662の判定処理フローを示す 第3の実施形態におけるn倍時の観察視野の一部をm倍に拡大して表示させた場合の座標関係を示す。 第3の実施形態における対物倍率変更に応じて、2点間計測の描画を変更する処理のフローを示す。 第4の実施形態におけるn倍で2点間計測を行った後に、m倍に対物倍率を変更した場合を示す。 第4の実施形態における、対物倍率変更に応じて2点間計測の描画を変更後にずれた描画位置を微調整するフローを示す。 第4の実施形態における対物倍率変更に応じて、2点間計測の描画を変更後に、ずれた描画位置の微調を説明する図である。 図25の実線で示された2点間描画部分の長さの微調整を説明する図である。 第4の実施形態(変形例)における調整用のスライドガラス標本の一例を示す。 第4の実施形態(変形例)における、対物レンズ毎の偏心状態を保持して、対物倍率変更時の計測描画の自動位置微調を行うフローを示す。 第4の実施形態(変形例)におけるn倍とm倍の対物レンズで観察した場合のクロスライン中心部座標を示す。 第5の実施形態におけるステージ51の内部構成を示す。 第5の実施形態における観察視野とステージ操作による観察像の移動方向を示す。 第5の実施形態におけるステージ移動を伴う2点間計測についてのフローを示す。 第5の実施形態(変形例)における警告メッセージの一例を示す。 第5の実施形態(変形例)におけるステージ移動量を警告表示するフローを示す。 第6の実施形態における計測をする度に画像と計測結果を合成して画像保存するフローを示す。
符号の説明
1 顕微鏡本体
2 カメラヘッド部
3 顕微鏡用デジタルカメラシステム
4 操作部
5 表示部
6 操作表示部
7 ケーブル
20 撮像素子
21 サンプリング回路
22 A/D変換器
23 画像処理部
24 D/A変換器
25 シャッター
31 EXPOSE SW
32 モードSW
33 露光補正SW
34 記録媒体読み書き装置
35 リムーバブルメディア
36 リーダ/ライタ部
37 通信端子
38 通信部
41 画像表示パネル
42 情報表示パネル
50 標本
51 ステージ
52,52−2〜52−6 対物レンズ
53 レボルバ
54 接眼レンズ
55 結像レンズ
56 ビームスプリッタ
57(57−1〜57−6) 穴識別タグ
60 電源SW
61 左選択SW
62 右選択SW
63 記号列ROM
64,65 観察画像−記号列合成器
66,66−1,66−2 対物変更判定部
66a Nフレーム時倍率保持用RAM
66b N+1フレーム時倍率保持用RAM
66c 変化判定部
66d 計測開始時倍率保持用RAM
66a−1 Nフレーム時倍率保持用レジスタ
66b−1 N+1フレーム時倍率保持用レジスタ
662 対物変更判定部
662a 計測開始時倍率保持用RAM
662b 計測始点座標保持器
662c 計測終点座標保持器
662d 計測最小分解能記憶器
662e 変化判定部
67 対物変更警告LED制御部
72 対物変更警告LED
100 PC
101 ケーブル
200 表示用RAM
201 CPU
201−1 中央演算回路
201−2 ROM
201−3 RAM
203 カメラヘッド用コネクタ
207 顕微鏡−カメラ接続ケーブル
208 顕微鏡用コネクタ
209 顕微鏡用通信部
301 穴識別タグセンサー
302 穴識別情報送信器
303 カメラ接続コネクタ
501 X方向ステージ入力部
502 X方向ステージ移動エンコーダ
503 Y方向ステージ入力部
504 Y方向ステージ移動エンコーダ
505 エンコーダ値通信部

Claims (20)

  1. 顕微鏡からの光学像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像した画像を表示する表示手段と、
    前記表示された画像上の少なくとも任意の位置を指定して計測対象を設定する指定手段と、
    前記計測対象を計測し、該計測対象を描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に表示させる計測描画手段と、
    前記顕微鏡の観察倍率に変化があったかを判定する倍率変化判定手段と、
    前記計測値の表示後に前記顕微鏡の観察倍率に変化があったと判定された場合、該変化に応じた出力する制御手段と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  2. 前記制御手段は、前記計測値は倍率の変更前の計測された値であり、倍率変更後の画像に対応していない旨を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  3. 前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、その旨を警告表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  4. 前記制御手段は、m倍からn(n<m)倍に変更された場合、m倍時での計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になるかを判定し、該計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になる場合には、その旨を警告表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  5. 前記計測描画手段は、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出して、倍率変更後の計測対象を再設定し、再設定された計測対象を計測して再描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に再表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  6. 前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、
    前記再描画された計測対象の位置及びサイズを調整する位置サイズ調整手段
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  7. 前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、
    顕微鏡の倍率毎の偏心情報を保持する偏心情報保持手段
    を備え、
    記計測描画手段は、前記偏心情報に基づいて、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  8. 前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、
    前記顕微鏡から該顕微鏡のステージの移動量を取得するステージ移動量取得手段、
    を備え、
    前記計測描画手段は、前記ステージ移動量に基づいて、逐次、前記指定された位置を移動させ、該移動後に位置における前記計測対象を描画する
    ことを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  9. 前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、m倍時での観察視野の範囲内に移動させるための前記顕微鏡のステージの移動量を表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  10. 前記顕微鏡用デジタルカメラシステムは、さらに、
    前記計測描画手段により描画された描画情報を計測対象が撮像された画像に書き込む描画情報書き込み手段と、
    該描画情報が書き込まれた画像を保存する保存手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用デジタルカメラシステム。
  11. 少なくとも光軸方向と垂直方向に移動可能なステージを有する顕微鏡と、
    前記顕微鏡からの光学像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像した画像を表示する表示手段と、
    前記表示された画像上の少なくとも任意の位置を指定して計測対象を設定する指定手段と、
    前記計測対象を計測し、該計測対象を描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に表示させる計測描画手段と、
    前記顕微鏡の観察倍率に変化があったかを判定する倍率変化判定手段と、
    前記計測値の表示後に前記顕微鏡の観察倍率に変化があったと判定された場合、該変化に応じた出力する制御手段と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡システム。
  12. 前記制御手段は、前記計測値は倍率の変更前の計測された値であり、倍率変更後の画像に対応していない旨を出力する
    ことを特徴とする請求項11に記載の顕微鏡システム。
  13. 前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、その旨を警告表示する
    ことを特徴とする請求項11に記載の顕微鏡システム。
  14. 前記制御手段は、m倍からn(n<m)倍に変更された場合、m倍時での計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になるかを判定し、該計測対象がn倍観察時に計測の最小分解能以下になる場合には、その旨を警告表示する
    ことを特徴とする請求項11に記載の顕微鏡システム。
  15. 前記計測描画手段は、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出して、倍率変更後の計測対象を再設定し、再設定された計測対象を計測して再描画すると共に、該計測により得られた計測値を前記画面上の所定の位置に再表示させる
    ことを特徴とする請求項11に記載の顕微鏡システム。
  16. 前記顕微鏡システムは、さらに、
    前記再描画された計測対象の位置及びサイズを調整する位置サイズ調整手段
    を備えることを特徴とする請求項15に記載の顕微鏡システム。
  17. 前記顕微鏡システムは、さらに、
    顕微鏡の倍率毎の偏心情報を保持する偏心情報保持手段
    を備え、
    記計測描画手段は、前記偏心情報に基づいて、倍率変更後の画像において、倍率変更前の画像で前記指定した位置に対応する位置を算出する
    ことを特徴とする請求項15に記載の顕微鏡システム。
  18. 前記顕微鏡システムは、さらに、
    前記顕微鏡から該顕微鏡のステージの移動量を取得するステージ移動量取得手段、
    を備え、
    前記計測描画手段は、前記ステージ移動量に基づいて、逐次、前記指定された位置を移動させ、該移動後に位置における前記計測対象を描画する
    ことを特徴とする請求項15に記載の顕微鏡システム。
  19. 前記制御手段は、n倍からm(n<m)倍に変更された場合、n倍時での前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となるかを判定し、前記計測対象がm倍時での観察視野の範囲外となる場合には、m倍時での観察視野の範囲内に移動させるための前記顕微鏡のステージの移動量を表示させる
    ことを特徴とする請求項11に記載の顕微鏡システム。
  20. 前記顕微鏡システムは、さらに、
    前記計測描画手段により描画された描画情報を計測対象が撮像された画像に書き込む描画情報書き込み手段と、
    該描画情報が書き込まれた画像を保存する保存手段と、
    を備えることを特徴とする請求項11に記載の顕微鏡システム。
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