JP2013250477A - コンピュータ装置及びプログラム - Google Patents

コンピュータ装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013250477A
JP2013250477A JP2012126113A JP2012126113A JP2013250477A JP 2013250477 A JP2013250477 A JP 2013250477A JP 2012126113 A JP2012126113 A JP 2012126113A JP 2012126113 A JP2012126113 A JP 2012126113A JP 2013250477 A JP2013250477 A JP 2013250477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnification
image
stroke
microscope
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012126113A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Imatsuji
諒志 今辻
Hiromi Fujimasu
裕実 藤枡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012126113A priority Critical patent/JP2013250477A/ja
Publication of JP2013250477A publication Critical patent/JP2013250477A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

【課題】顕微鏡の倍率が変更された際に、顕微鏡画像に対して記入されたストロークの表示態様を適切に変更することが可能なコンピュータ装置を提供する。
【解決手段】コンピュータ装置は、顕微鏡によって形成された画像を撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、記入情報に基づいて、顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、表示制御手段は、倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小して表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子ペンなどによって記入された手書きストロークを表示する技術分野に関する。
従来から、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。例えば、特許文献1には、アノトペンが、用紙に印刷された所定のドットパターンを読み取って記入情報を生成し、当該記入情報を端末装置に送信することが記載されている。また、特許文献2には、ドットパターンに対向する電子ペンの角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能が記載されている。
その他にも、本発明に関連する技術が特許文献3、4に開示されている。特許文献3には、顕微鏡画像をパソコン画面に表示するシステムが開示されている。特許文献4には、回転可能なレボルバに複数の対物レンズを設け、レボルバの回転を検知して、対物レンズの位置を検知する顕微鏡が開示されている。
特許第3872498号公報 特表2003−529853号公報 特表2002−507780号公報 特公平8−16736号公報
ところで、顕微鏡画像に対して電子ペンなどによって記入されたストロークを、顕微鏡の倍率が変更された際に、変更後の倍率に合わせて表示させたり、消去させたりすることができれば便宜である。そこで、本発明は、顕微鏡の倍率が変更された際に、顕微鏡画像に対して記入されたストロークの表示態様を適切に変更することが可能なコンピュータ装置及びプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、コンピュータ装置は、顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小して表示させる。
上記のコンピュータ装置では、画像データ入力手段は、顕微鏡によって形成された画像を撮影することで生成された画像データが入力され、受信手段は、画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信し、倍率変更検知手段は、顕微鏡における倍率の変更を検知する。表示制御手段は、顕微鏡によって形成された画像を撮影することで生成された画像データに対応する顕微鏡画像を表示させると共に、受信手段によって受信された、顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報に基づいて、当該ストロークを描画したストローク画像を表示させる。具体的には、表示制御手段は、倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小して表示させる。これにより、顕微鏡の倍率を上げることで、ストロークによりマークした箇所を拡大して観察する場合などに便宜となる。ストロークによりマークした箇所を拡大する方法としては、コンピュータ装置の画面上で画像を拡大する方法もあるが、この方法よりも、顕微鏡の倍率を上げる方法のほうが表示される画像は鮮明である。
本発明の他の観点では、コンピュータ装置は、顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を非表示とする。
上記のコンピュータ装置では、表示制御手段は、倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を非表示とする。つまり、表示制御手段は、倍率が変更された際にストローク画像を画面から消去する。これにより、顕微鏡の倍率を上げた顕微鏡画像上に、より細かい注釈を新たに記入する場合などに便宜となる。また、倍率を変更している間に観察対象となっている生物が移動することで、倍率変更後に表示させたストローク(倍率変更前のストロークを拡大又は縮小したストローク)が、倍率変更前にストロークにてマークした生物の箇所からずれてしまうことを抑制できる。
本発明の更に他の観点では、コンピュータ装置は、顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合において、倍率が増加する方向に変更された場合、(1)変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が、画面に所定割合以上表示できる場合には、前記拡大したストローク画像を表示させ、(2)変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が、画面に前記所定割合以上表示できない場合には、前記ストローク画像を非表示とする。
上記のコンピュータ装置では、表示制御手段は、倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、所定の条件に応じて、ストローク画像の表示と非表示とを切り替える。具体的には、表示制御手段は、倍率が増加する方向に変更された場合において、(1)変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が画面に所定割合以上表示できる場合には、ストローク画像を表示させ、(2)変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が画面に所定割合以上表示できない場合には、ストローク画像を非表示とする。これにより、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が画面に表示しきれないといった状態などの発生を、効果的に抑制することが可能となる。
本発明の更に他の観点では、コンピュータ装置は、顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合において、倍率が減少する方向に変更された場合、(1)変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が、画面上で所定のサイズ以上である場合には、前記縮小したストローク画像を表示させ、(2)変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が、画面上で前記所定のサイズ未満である場合には、前記ストローク画像を非表示とする。
上記のコンピュータ装置では、表示制御手段は、倍率が減少する方向に変更された場合において、(1)変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が画面上で所定のサイズ以上である場合には、ストローク画像を表示させ、(2)変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が画面上で所定のサイズ未満である場合には、ストローク画像を非表示とする。これにより、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像のサイズが小さすぎるといった状態などの発生を、より効果的に抑制することが可能となる。
本発明の更に他の観点では、コンピュータ装置は、顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、(1)倍率の増加度合い又は減少度合いが所定割合以下である場合には、変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小して表示させ、(2)倍率の増加度合い又は減少度合いが前記所定割合を超える場合には、変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を非表示とする。
上記のコンピュータ装置によっても、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が画面に表示しきれないといった状態や、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像のサイズが小さすぎるといった状態などの発生を抑制することができる。
上記のコンピュータ装置の一態様では、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際の前記顕微鏡画像、及び当該顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、一つのファイルとして記憶させる記憶制御手段を更に備える。これにより、設定された倍率ごとに、画像をファイリングすることができる。
上記のコンピュータ装置の他の一態様では、前記記憶制御手段によって前記ファイルに記憶された画像を再生する再生制御手段を更に備える。好適には、前記再生制御手段は、前記記憶制御手段によって複数の前記ファイルに記憶された画像を、連続的に再生することができる。
上記のコンピュータ装置の他の一態様では、前記顕微鏡は、複数の対物レンズを保持すると共に本体に対して回転可能なレボルバと、前記レボルバの回転を検知し、前記対物レンズの位置に応じた回転位置信号を出力する回転位置検知センサとを備え、前記コンピュータ装置は、前記顕微鏡の前記回転位置検知センサから回転位置信号が入力される回転位置信号入力手段を更に備え、前記倍率変更検知手段は、前記回転位置信号入力手段に入力された回転位置信号に基づいて、前記顕微鏡における倍率の変更を検知する。これにより、顕微鏡における倍率の変更を、精度良く検知することができる。
上記のコンピュータ装置において好適には、前記倍率変更検知手段は、前記回転位置信号に基づいて、変更後の倍率を求め、前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって求められた変更後の倍率に合わせて、前記ストローク画像を拡大又は縮小して表示させることができる。
上記のコンピュータ装置の他の一態様では、前記倍率変更検知手段は、前記顕微鏡画像の明るさの変化に基づいて、前記顕微鏡における倍率の変更を検知する。例えば、倍率変更検知手段は、顕微鏡画像の明るさが所定以上暗く変化した場合に、顕微鏡の倍率が変更されたと判断する。これにより、上記したような回転位置検知センサを顕微鏡に設けなくて良いため、簡便且つ安価に構成された顕微鏡を用いることができる。
本発明の更に他の観点では、コンピュータ装置は、顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に入力された前記画像データに対応する顕微鏡画像を、一つのファイルとして記憶させる記憶制御手段と、を備える。
上記のコンピュータ装置によれば、設定された倍率ごとに、画像をファイリングすることができる。
上記のコンピュータ装置において好適には、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段を更に備え、前記記憶制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、前記受信手段によって受信された記入情報に基づいてストロークを描画したストローク画像を、前記一つのファイルとして前記顕微鏡画像と共に記憶させる。
本発明の他の観点では、プログラムは、上記コンピュータ装置として機能させる。当該プログラムを実行することにより、上記のコンピュータ装置を実現することができる。
本発明によれば、顕微鏡の倍率が変更された際に、顕微鏡画像に対して記入されたストロークの表示態様を適切に変更することができる。
本実施形態に係る情報処理システムのシステム構成図である。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)はドットパターンを模式的に示し、(b)はそれに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 コンピュータ装置の機能ブロック図である。 ストローク表示維持モードを具体的に説明するための図を示す。 ストローク表示維持モードに設定されている際に行われる処理を説明するための図を示す。 ストローク消去モードを具体的に説明するための図を示す。 ストローク消去モードに設定されている際に行われる処理を説明するための図を示す。 自動変更モードの一つの例を説明するための図を示す。 自動変更モードに設定されている際に行われる処理を説明するための図を示す。 自動変更モードの他の例を説明するための図を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
[情報処理システムの構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10のシステム構成図である。図1に示すように、情報処理システム10は、先生などのユーザが使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報などを受信して種々の処理を行うコンピュータ装置2と、コンピュータ装置2と接続され、レンズによって微小な物体を視覚的に拡大すると共に、レンズによって拡大することで形成された画像のデータをコンピュータ装置2に出力する顕微鏡3と、コンピュータ装置2と接続され、そのディスプレイの表示画面と同じ画像をドットスクリーン5に投影するプロジェクタ4と、ドットパターンが印刷されたドットスクリーン5とを備える。
電子ペン1は、アノトペンなどを利用することができ、ドットパターン(コード化パターン)を読み取って記入情報を生成する。電子ペン1は、生成した記入情報を、Bluetooth(登録商標)等の無線通信方式でコンピュータ装置2に送信する。ドットスクリーン5の表面には、電子ペン1により読み取り可能な、ユニークなドットパターン(コード化パターン)が形成されている。
顕微鏡3は、主に、接眼レンズ3aと、複数の対物レンズ3bと、接眼レンズ3a及び対物レンズ3bによって拡大された画像を撮影するカメラ3cと、複数の対物レンズ3bを保持すると共に本体に対して回転可能なレボルバ3dと、レボルバ3dに設けられ、レボルバ3dの回転を検知して、それぞれの対物レンズ3bの位置を検知する回転位置検知センサ3e(図1では、説明の便宜上、当該センサ3eの図示を省略している)とを備える。
顕微鏡3のカメラ3cは、接眼レンズ3a及び対物レンズ3bによって形成された画像を撮影し、撮影によって生成された画像データをコンピュータ装置2に出力する。顕微鏡3の回転位置検知センサ3eは、レボルバ3dの回転に基づき、対物レンズ3bの位置に応じた回転位置信号をコンピュータ装置2に出力する。例えば、回転位置検知センサ3eは、対物レンズ3bの数に対応し、かつ、レボルバ3dを支持する部材上において所定間隔離間した位置に設けられた磁気センサと、レボルバ3dに設けられた1以上の永久磁石とを用いて、対物レンズ3bの位置を検知する(例えば特許文献4参照)。なお、対物レンズ3bの位置を検知する手法はこれに限定されず、公知の種々の手法を適用することができる。
コンピュータ装置2は、顕微鏡3のカメラ3cから入力された画像データに対応する画像(顕微鏡画像)を、プロジェクタ4によりドットスクリーン5に投影表示させる。また、コンピュータ装置2は、電子ペン1によって生成された記入情報に基づいて、当該電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されたストロークを描画した画像(ストローク画像)を、プロジェクタ4によりドットスクリーン5に投影表示させる。更に、コンピュータ装置2は、顕微鏡3の回転位置検知センサ3eから入力された回転位置信号に基づいて、顕微鏡3における倍率の変更を検知する。そして、コンピュータ装置2は、顕微鏡3における倍率の変更を検知した場合に、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像の表示態様を変化させる処理を行う(当該処理については、詳細は後述する)。
[ドットパターン]
次に、図2及び図3を参照しながら、ドットスクリーン5に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図2は、ドットスクリーン5に印刷されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、ドットスクリーン5上の位置座標が決定されるように構成されている。
図3(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図3(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、ドットスクリーン5上のどの部分から6×6ドットを取っても、ユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンがドットスクリーン5上のどの位置にあるのか)を保持している。図3(b)は、図3(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図2に示す規則性に基づいて、対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に、電子ペン1について図4を用いて説明する。図4は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、ペン部104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111、及びバッテリー112を備える。
ペン部104の先端はペン先部103となっており、ユーザ(先生など)は、電子ペン1のペン先部103をドットスクリーン5に当接させて、ドットスクリーン5にストローク(手書きストローク)を記入したり、電子ペン1のペン先部103をドットスクリーン5に当接させてタップ(ペン先部103による軽叩)したりする。ここで、電子ペン1のペン先部103がドットスクリーン5に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1によりドットスクリーン5にストロークを記入したりタップしたりする際にペン先部103からペン部104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。なお、ペン先部103は、インクを有さず、ペン部104を介して圧力センサ107に筆圧を伝達する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、ユーザが電子ペン1によりドットスクリーン5にストロークを記入したりタップしたりすると、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報PDと、後述するペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1をドットスクリーン5から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報とペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、ドットスクリーン5上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103がドットスクリーン5に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106は、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線透過フィルタが設けられており、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。したがって、ドットスクリーン5に文字や枠線などが印刷されていた場合でも、印刷したインクは赤外域に吸収性を持たないため、プロセッサ108は、ドットパターンを認識することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図3(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)のドットスクリーン5上におけるX、Y座標(以後、単に「位置座標」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図3(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図3(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能を備えており、座標演算の際、その機能を発揮させる。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、ドットスクリーン5における6×6のドットパターンは、ドットスクリーン5内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置がドットスクリーン5のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置2への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されてコンピュータ装置2に送信された1個又は複数個の座標属性情報は、コンピュータ装置2によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、コンピュータ装置2は、ペンダウン情報及びペンアップ情報によって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。
[コンピュータ装置]
次に、コンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成される。例えば、コンピュータ装置2は、ディスプレイを備えるノート型のPC(パーソナルコンピュータ)、iPad(登録商標)などのタブレットPCや、またはPDA(Personal Data Assistance)などで構成される。
図5は、コンピュータ装置2の機能ブロック図である。コンピュータ装置2は、機能的には、マウスやキーボードといった入力手段21、受信手段22、処理手段24、記憶手段25、表示手段26、インターフェース27a、27b、インターフェース28を備える。受信手段22は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、受信した記入情報を処理手段24に伝送する。表示手段26は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段24によって指示された内容を表示する。
インターフェース27a、27bは、顕微鏡3と接続するためのインターフェースである。具体的には、インターフェース27aは、本発明における「画像データ入力手段」として機能し、顕微鏡3のカメラ3cによって撮影された画像についての画像データが入力され、当該画像データを処理手段24に伝送する。他方で、インターフェース27bは、本発明における「回転位置信号入力手段」として機能し、顕微鏡3の回転位置検知センサ3eによって検知された、対物レンズ3bの位置に応じた回転位置信号が入力され、当該回転位置信号を処理手段24に伝送する。
なお、2つのインターフェース27a、27bを用いて顕微鏡3と接続することに限定はされず、1つのインターフェースのみを用いて顕微鏡3と接続しても良い。1つのインターフェースのみを用いる場合には、当該インターフェースは、本発明における「画像データ入力手段」及び「回転位置信号入力手段」として機能し、顕微鏡3から画像データ及び回転位置信号の両方が入力される。
インターフェース28は、プロジェクタ4と接続するためのインターフェースである。インターフェース28は、処理手段24の処理命令に基づき、表示手段26に画像を表示するための画像信号をプロジェクタ4に送信し、表示手段26の画像と同じ画像を同期して投影させる。
記憶手段25は、ハードディスクやROM、RAMといったメモリによって構成される。記憶手段25は、ドットスクリーン5に割り当てられたドットパターンの座標範囲に関する座標定義情報を記憶している。ドットパターンの座標範囲は、矩形の角の位置座標(Xn,Yn)、高さ(H)、幅(W)によって規定される。また、記憶手段25は、処理手段24の処理命令により、電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶し、さらに、処理手段24の指示により、記憶領域を確保して、ペンダウンからペンアップまでの記入情報に含まれる座標属性情報をストローク情報として記憶する。
更に、記憶手段25は、処理手段24の処理命令により、インターフェース27aに入力された画像データに対応する顕微鏡画像を記憶する。具体的には、記憶手段25は、処理手段24の処理に従って、顕微鏡3の倍率を変更する前の顕微鏡画像を一つのファイルとして記憶する。この場合、記憶手段25は、顕微鏡画像(ドットスクリーン5に投影された画像)に対して電子ペン1によってストロークが記入された場合には、当該ストロークを描画したストローク画像も顕微鏡画像と共に記憶する。上記以外にも、記憶手段25は、処理手段24の指示により、プログラムの実行により生成される各種情報を記憶する。
処理手段24は、CPU等のプロセッサによって構成され、コンピュータ装置2の全体の制御を行う。具体的には、処理手段24は、倍率変更検知手段241、表示制御手段242、記憶制御手段243及び再生制御手段244を有する。
倍率変更検知手段241は、インターフェース27bに入力された回転位置信号に基づいて、つまり顕微鏡3の回転位置検知センサ3eによって検知された、対物レンズ3bの位置に応じた回転位置信号に基づいて、顕微鏡3の倍率が変更されたことを検知する。この場合、倍率変更検知手段241は、対物レンズ3bの位置が変化したことを回転位置信号が示している場合に、顕微鏡3の倍率が変更されたと判断する。また、倍率変更検知手段241は、回転位置信号に基づいて、変更後における顕微鏡3の倍率を求める。回転位置信号は対物レンズ3bの位置に応じた信号であるため、当該回転位置信号から、顕微鏡3において設定されている対物レンズ3bを一義的に特定することができる。そのため、倍率変更検知手段241は、回転位置信号に基づいて変更後の対物レンズ3bを特定し、その対物レンズ3bの倍率に基づいて、顕微鏡3における変更後の倍率を求める。この場合、倍率変更検知手段241は、例えば回転位置信号と対物レンズ3bの倍率とを予め対応付けた情報などを参照して、インターフェース27bに入力された回転位置信号に対応する、変更後の倍率を求める。
また、倍率変更検知手段241は、回転位置信号に基づいて、初期に設定された倍率(例えば回転位置検知センサ3eへの通電開始時に設定された倍率)を求めておく。こうして初期に設定された倍率を求めておくと共に、倍率が変更される度に変更後の倍率を求めることで、顕微鏡3における変更前の倍率と変更後の倍率とを適切に得ることができる。
なお、顕微鏡3では対物レンズ3bだけでなく接眼レンズ3aも用いられているため、実際には、接眼レンズ3aの倍率も考慮して、顕微鏡3における変更後の倍率を求めることとなる。この場合、倍率変更検知手段241は、回転位置信号に基づいて求めた対物レンズ3bの倍率と、接眼レンズ3aの倍率とを乗算することで得られた値を、変更後の倍率として求めることができる。接眼レンズ3aの倍率は、例えばユーザが入力手段21にて入力した倍率を用いることができる。
表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データ(つまり顕微鏡3のカメラ3cによる撮影によって生成された画像データ)に基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像を表示させる制御を行う。また、表示制御手段242は、受信手段22によって受信された記入情報(つまり電子ペン1によって生成された記入情報)に基づいて、電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されたストロークを描画したストローク画像を、顕微鏡画像上に表示させる制御を行う。表示制御手段242は、このような顕微鏡画像及びストローク画像をプロジェクタ4によりドットスクリーン5に投影表示させるべく、顕微鏡画像及びストローク画像についてのデータを、インターフェース28を介してプロジェクタ4に送信する。なお、ドットスクリーン5上にストローク画像を投影表示させる場合、キャリブレーションによって、ドットスクリーン5の領域内の座標値と、プロジェクタ4によりドットスクリーン5に画像が投影表示される表示手段26のディスプレイ領域内における座標値との間で座標変換するための座標変換関数を事前に求めておく必要がある。
更に、表示制御手段242は、倍率変更検知手段241によって顕微鏡3の倍率が変更されたことが検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像の表示態様を変化させる。具体的には、表示制御手段242は、ストローク表示維持モード、ストローク消去モード及び自動変更モードの中で設定されているモードに応じて、ストローク画像の表示態様を変化させる。例えば、このようなモードは、ユーザが入力手段21を用いて選択することで設定される。
ストローク表示維持モードに設定されている場合、表示制御手段242は、倍率変更検知手段241によって顕微鏡3における倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて表示し直す。つまり、表示制御手段242は、ストローク表示維持モードに設定されている場合には、倍率が変更されてもストローク画像の表示を維持する。具体的には、表示制御手段242は、倍率変更検知手段241によって求められた変更後の倍率に基づいて、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を拡大又は縮小して表示させる。
ストローク消去モードに設定されている場合、表示制御手段242は、倍率変更検知手段241によって顕微鏡3における倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を非表示とする。つまり、表示制御手段242は、ストローク消去モードに設定されている場合には、倍率が変更された際にストローク画像を画面から消去する。
自動変更モードに設定されている場合、表示制御手段242は、倍率変更検知手段241によって顕微鏡3における倍率の変更が検知された場合に、所定の条件に応じて、ストローク画像の表示と非表示とを切り替える。つまり、表示制御手段242は、自動変更モードに設定されている場合には、所定の条件に応じて、ストローク表示維持モードとストローク消去モードとを切り替える。
一つの例では、表示制御手段242は、自動変更モードに設定されている場合に、顕微鏡3における倍率の増加度合い又は減少度合いに基づいて、ストローク画像の表示と非表示とを切り替える。この例では、表示制御手段242は、倍率の増加度合い又は減少度合いが所定割合以下である場合には、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小して表示させる。これに対して、表示制御手段242は、倍率の増加度合い又は減少度合いが所定割合を超える場合には、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を非表示とする。なお、上記した倍率の増加度合い又は減少度合いは、「|変更後の倍率−変更前の倍率|/変更前の倍率」といった式や、「変更後の倍率/変更前の倍率」といった式などにより規定される。また、倍率の増加度合い又は減少度合いを判定するための所定割合は、予め決定された値が固定値として用いられる、若しくは、予め決定された値を基準にして適宜変更可能な値が用いられる。
他の例では、表示制御手段242は、自動変更モードに設定されている場合に、倍率の増加度合い又は減少度合いを用いる代わりに、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小したストローク画像のサイズに基づいて、ストローク画像の表示と非表示とを切り替える。この例では、表示制御手段242は、倍率が増加する方向に変更された場合において、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が、画面に所定割合以上表示できる場合には、拡大したストローク画像を表示させる。これに対して、表示制御手段242は、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が、画面に所定割合以上表示できない場合には、ストローク画像を非表示とする。他方で、表示制御手段242は、倍率が減少する方向に変更された場合において、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が、画面上で所定のサイズ以上である場合には、縮小したストローク画像を表示させる。これに対して、表示制御手段242は、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が、画面上で所定のサイズ未満である場合には、ストローク画像を非表示とする。
記憶制御手段243は、倍率変更検知手段241によって顕微鏡3における倍率の変更が検知された場合に、倍率が変更される前の画像を一つのファイルとして記憶手段25に記憶させる。こうして記憶制御手段243によって一つのファイルとして記憶される画像は、基本的には動画像であり、顕微鏡画像とストローク画像とが含まれる(顕微鏡画像に対してストロークが記入されていない場合にはストローク画像は含まれない)。
再生制御手段244は、記憶制御手段243によって記憶手段25に記憶された画像を読み出して再生する。一つの例では、再生制御手段244は、一つのファイルに記憶された画像を動画として再生する、若しくは、複数のファイルに記憶された画像を動画として連続的に再生する。この例では、ストロークが描画される様子も再生されることとなる。他の例では、再生制御手段244は、ファイルに記憶された画像を静止画として再生する。この例では、再生制御手段244は、ファイルに記憶された動画の中の1つのフレームのみを静止画として表示させる、若しくはファイルに記憶された動画の中の複数のフレームを静止画として表示させる(後者の場合には複数の静止画が並べて表示される)。このように静止画を表示させた場合において、ユーザによって静止画が選択された場合には、再生制御手段244は、選択された静止画が含まれる動画を再生する、若しくは選択された静止画を拡大表示させる。
[表示制御方法]
次に、処理手段24の表示制御手段242が行う表示制御方法について具体的に説明する。ここでは、ストローク表示維持モード、ストローク消去モード及び自動変更モードの各モードについて説明する。
(ストローク表示維持モード)
まず、ストローク表示維持モードについて説明する。
図6は、ストローク表示維持モードを具体的に説明するための図を示す。図6(a)は、顕微鏡3の倍率が変更される前に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍に設定されている場合を例示している。図6(a)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G11aを表示させると共に、受信手段22によって受信された記入情報に含まれる座標値を、キャリブレーションで得られた座標変換関数によって表示手段26のディスプレイにおける座標値に変換することで、電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されたストロークを描画したストローク画像G12aを、表示手段26の顕微鏡画像G11a上に表示させる。
図6(b)は、ストローク表示維持モードに設定されている場合に顕微鏡3の倍率が変更された際に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍から1000倍に変更された場合を例示している。図6(b)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G11bを表示させる。この顕微鏡画像G11bは、変更後の倍率に設定された際にカメラ3cにて撮影された画像に相当する。
また、表示制御手段242は、図6(b)に示すように、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像G12aを、変更後の倍率に応じて拡大したストローク画像G12bを、顕微鏡画像G11b上に表示させる。この場合、表示制御手段242は、倍率変更検知手段241により求められた変更後の倍率に基づいてストローク画像G12aを拡大することで、ストローク画像G12bを生成する。より詳しくは、表示制御手段242は、このような変更後の倍率と、変更前の倍率(倍率変更検知手段241によって求められた、初期設定された倍率、若しくは前回の倍率の変更時に倍率変更検知手段241によって求められた倍率)とに基づいて、ストローク画像G12aを拡大するための倍率を求め、当該倍率にてストローク画像G12aを拡大することでストローク画像G12bを生成する。図6(b)に示す例では、表示制御手段242は、ストローク画像G12aを2倍に拡大することでストローク画像G12bを生成する。
図7は、ストローク表示維持モードに設定されている際に行われる処理を説明するための図を示す。図7に示す処理フローは、コンピュータ装置2によって繰り返し実行される。
図7(a)は、ストロークの描画処理を示す処理フローである。まず、ステップS101では、受信手段22が電子ペン1から送信された記入情報を受信し、処理手段24が当該記入情報を記憶手段25に記憶させる。この記入情報は、電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されたストロークに関する情報である。次に、ステップS102では、表示制御手段242が、ステップS101で記憶手段25に記憶された記入情報に基づいて、ストロークを描画する。具体的には、表示制御手段242は、電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されることで受信した記入情報に含まれる座標値を、キャリブレーションで得られた座標変換関数によって表示手段26のディスプレイにおける座標値に変換してストロークを描画するとともに、ストローク画像を、プロジェクタ4によりドットスクリーン5に投影表示させる。
図7(b)は、ストローク表示維持モードにおいて行われる処理(ストローク表示維持処理)を示す処理フローである。まず、ステップS201では、倍率変更検知手段241が、インターフェース27bに入力された回転位置信号に基づいて、顕微鏡3における対物レンズ3bの変更を検知する。具体的には、倍率変更検知手段241は、対物レンズ3bの位置が変化したことを回転位置信号が示している場合に、対物レンズ3bが変更されたと判断する。そして、ステップS202では、記憶制御手段243が、対物レンズ3bが変更される前の画像(動画像)を、一つのファイルとして記憶手段25に記憶させる。
次に、ステップS203では、倍率変更検知手段241が、インターフェース27bに入力された回転位置信号に基づいて、変更後の倍率を求める。例えば、倍率変更検知手段241は、回転位置信号と対物レンズ3bの倍率とを予め対応付けた情報などを参照して、インターフェース27bに入力された回転位置信号に対応する対物レンズ3bの倍率を求めて、当該対物レンズ3bの倍率に基づいて変更後の倍率を求める。
次に、ステップS204では、表示制御手段242が、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、ステップS203で求められた変更後の倍率に合わせて拡大表示又は縮小表示させる。具体的には、表示制御手段242は、変更前の倍率(倍率変更検知手段241によって求められた、初期設定された倍率、若しくは前回の倍率の変更時に倍率変更検知手段241によって求められた倍率)と、ステップS203で求められた変更後の倍率とに基づいて、描画しているストローク画像を拡大又は縮小する倍率を求め、当該倍率にてストローク画像を拡大表示又は縮小表示させる(図6参照)。
(ストローク表示維持モードの作用効果)
以上説明したストローク表示維持モードによれば、顕微鏡3の倍率が変更された場合に、変更後の倍率に合わせてストロークを適切に表示させることができる。このようなストローク表示維持モードは、対物レンズ3bの倍率を上げることで、ストロークによりマークした箇所を拡大して観察する場合などに便宜である。ストロークによりマークした箇所を拡大する方法としては、コンピュータ装置2の画面上で画像を拡大する方法もあるが、この方法よりも、対物レンズ3bの倍率を上げる方法のほうが表示される画像は鮮明である。
(ストローク消去モード)
次に、ストローク消去モードについて説明する。
図8は、ストローク消去モードを具体的に説明するための図を示す。図8(a)は、顕微鏡3の倍率が変更される前に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍に設定されている場合を例示している。図8(a)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G21aを表示させると共に、受信手段22によって受信された記入情報に含まれる座標値を、キャリブレーションで得られた座標変換関数によって表示手段26のディスプレイにおける座標値に変換することで、電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されたストロークを描画したストローク画像G22aを、表示手段26の顕微鏡画像G21a上に表示させる。
図8(b)は、ストローク消去モードに設定されている場合に顕微鏡3の倍率が変更された際に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5に投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍から1000倍に変更された場合を例示している。図8(b)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G21bを表示させる。この顕微鏡画像G21bは、変更後の倍率に設定された際にカメラ3cにて撮影された画像に相当する。
ストローク消去モードに設定されている場合には、上記したストローク表示維持モードに設定されている場合と異なり、表示制御手段242は、顕微鏡3の倍率が変更された際に、図8(b)に示すように、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像G22aを非表示とする。つまり、表示制御手段242は、ストローク画像G22aを表示上消去する。
図9は、ストローク消去モードに設定されている際に行われる処理を説明するための図を示す。図9に示す処理フローは、コンピュータ装置2によって繰り返し実行される。
図9(a)は、ストロークの描画処理を示す処理フローである。この処理フローは、図7(a)に示した処理フローと同様であるため、その説明を省略する。
図9(b)は、ストローク消去モードにおいて行われる処理(ストローク消去処理)を示す処理フローである。ステップS301〜S303の処理は、図7(b)に示したステップS201〜203の処理と同様であるため、その説明を省略する。ここでは、ステップS304の処理のみを説明する。ステップS304では、表示制御手段242は、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、画面から消去する。つまり、表示制御手段242は、ストローク画像を非表示とする。
(ストローク消去モードの作用効果)
以上説明したストローク消去モードによれば、顕微鏡3の倍率が変更された場合に、倍率の変更前に記入されたストロークを画面から適切に消去することができる。このようなストローク消去モードは、対物レンズ3bの倍率を上げた顕微鏡画像上に、より細かい注釈を新たに記入する場合などに便宜である。より細かい注釈などを記入する場合には、倍率の変更前に記入されたストロークを消去して、ストロークが表示されていない顕微鏡画像のみを提示したほうが望ましいからである。
また、ストローク消去モードによれば、対物レンズ3bを変更している間に観察対象となっている生物が移動することで、倍率変更後に表示させたストローク(倍率変更前のストロークを拡大又は縮小したストローク)が、倍率変更前にストロークにてマークした生物の箇所からずれてしまうことを抑制できる。
(自動変更モード)
次に、自動変更モードについて説明する。
図10は、自動変更モードの一つの例を説明するための図を示す。図10(a)は、顕微鏡3の倍率が変更される前に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍に設定されている場合を例示している。図10(a)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G31aを表示させると共に、受信手段22によって受信された記入情報に含まれる座標値を、キャリブレーションで得られた座標変換関数によって表示手段26のディスプレイにおける座標値に変換することで、電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されたストロークを描画したストローク画像G32aを、表示手段26の顕微鏡画像G31a上に表示させる。
図10(b)は、自動変更モードに設定されている場合に顕微鏡3の倍率が変更された際に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍から1000倍に変更された場合を例示している。図10(b)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G31bを表示させる。この顕微鏡画像G31bは、変更後の倍率(1000倍)に設定された際にカメラ3cにて撮影された画像に相当する。
図10(b)に示す例では、表示制御手段242は、倍率の増加度合いが所定割合以下であるものと判断する。例えば、表示制御手段242は、「{|変更後の倍率−変更前の倍率|/変更前の倍率}×100」といった式により、倍率の増加度合いとして「100%」といった値を得て、この値が所定割合(例えば200%)よりも小さいと判断する。そして、表示制御手段242は、前述したストローク表示維持モードと同様の手順で、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像G32aを、変更後の倍率に応じて拡大したストローク画像G32bを、顕微鏡画像G31b上に表示させる。図10(b)に示す例では、表示制御手段242は、ストローク画像G32aを2倍に拡大したストローク画像G32bを表示させる。
図10(c)は、自動変更モードに設定されている場合に顕微鏡3の倍率が変更された際に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍から2000倍に変更された場合を例示している。図10(c)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G31cを表示させる。この顕微鏡画像G31cは、変更後の倍率(2000倍)に設定された際にカメラ3cにて撮影された画像に相当する。
図10(c)に示す例では、表示制御手段242は、倍率の増加度合いが所定割合を超えるものと判断する。例えば、表示制御手段242は、「{|変更後の倍率−変更前の倍率|/変更前の倍率}×100」といった式により、倍率の増加度合いとして「300%」といった値を得て、この値が所定割合(例えば200%)を超えると判断する。そして、表示制御手段242は、前述したストローク消去モードと同様の手順で、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像G32aを非表示とする。つまり、表示制御手段242は、ストローク画像G32aを表示上消去する。
図11は、自動変更モードに設定されている際に行われる処理を説明するための図を示す。図11に示す処理フローは、コンピュータ装置2によって繰り返し実行される。
図11(a)は、ストロークの描画処理を示す処理フローである。この処理フローは、図7(a)に示した処理フローと同様であるため、その説明を省略する。
図11(b)は、自動変更モードにおいて行われる処理(自動変更処理)を示す処理フローである。ステップS401〜S403の処理は、図7(b)に示したステップS201〜203の処理と同様であるため、その説明を省略する。ここでは、ステップS404以降の処理のみを説明する。
ステップS404では、表示制御手段242は、倍率変更検知手段241によって求められた変更前の倍率及び変更後の倍率に基づいて、倍率の増加度合い又は減少度合いを求める。例えば、表示制御手段242は、「|変更後の倍率−変更前の倍率|/変更前の倍率」といった式や、「変更後の倍率/変更前の倍率」といった式などを用いて、倍率の増加度合い又は減少度合いを求める。そして、表示制御手段242は、倍率の増加度合い又は減少度合いが所定割合以下であるか否かを判定する。当該所定割合としては、予め決定された値が固定値として用いられる、若しくは、予め決定された値を基準にして適宜変更可能な値が用いられる。
倍率の増加度合い又は減少度合いが所定割合以下である場合(ステップS404:Yes)、表示制御手段242は、図7(b)に示したステップS204の処理と同様に、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大表示又は縮小表示させる(ステップS405)。これに対して、倍率の増加度合い又は減少度合いが所定割合を超える場合(ステップS404:No)、表示制御手段242は、図9(b)に示したステップS304の処理と同様に、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像を、画面から消去する(ステップS406)。
(自動変更モードの作用効果)
以上説明した自動変更モードによれば、倍率の増加度合い又は減少度合いに基づいて、ストローク表示維持モードとストローク消去モードとを適切に切り替えることができる。これにより、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が画面に表示しきれないといった状態や、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像のサイズが小さすぎるといった状態などの発生を適切に抑制することが可能となる。
(自動変更モードの変形例)
上記では、自動変更モードに設定されている場合に、倍率の増加度合い又は減少度合いに基づいてストローク表示維持モードとストローク消去モードとを切り替える例を示したが、他の例では、倍率の増加度合い又は減少度合いを用いる代わりに、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小したストローク画像のサイズに基づいて、このような切り替えを行うことができる。例えば、表示制御手段242は、倍率が増加する方向に変更された場合には、(1)変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が画面に所定割合以上表示できる場合には、ストローク画像を表示させ、(2)変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が画面に所定割合以上表示できない場合には、ストローク画像を非表示とする。
図12は、自動変更モードの他の例を説明するための図を示す。図12(a)は、顕微鏡3の倍率が変更される前に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍に設定されている場合を例示している。図12(a)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G41aを表示させると共に、受信手段22によって受信された記入情報に含まれる座標値を、キャリブレーションで得られた座標変換関数によって表示手段26のディスプレイにおける座標値に変換することで、電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されたストロークを描画したストローク画像G42aを、表示手段26の顕微鏡画像G41a上に表示させる。
自動変更モードの他の例では、表示制御手段242は、倍率が変更される前に、ストローク画像G42aのサイズなどを求めておく。具体的には、表示制御手段242は、図12(a)の左上に示すようなX軸及びY軸を用いて、ストローク画像G42aに外接する矩形領域AR1を構成する4つの頂点P11、P12、P13、P14の座標を求めると共に、頂点P11〜P14の座標に基づいて矩形領域AR1のX方向の長さ及びY方向の長さ(つまりストローク画像G42aのX方向の長さ及びY方向の長さ)を求める。
図12(b)は、自動変更モードに設定されている場合に顕微鏡3の倍率が変更された際に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍から1000倍に変更された場合を例示している。図12(b)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G41bを表示させる。この顕微鏡画像G41bは、変更後の倍率に設定された際にカメラ3cにて撮影された画像に相当する。
図12(b)に示す例では、表示制御手段242は、変更前の倍率におけるストローク画像G42aを変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が、画面に所定割合以上表示できるものと判断する。この場合、表示制御手段242は、倍率が変更される前に上記した手順にて求められた、ストローク画像G42aに外接する矩形領域AR1の頂点P11〜P14の座標や、ストローク画像G42aのX方向の長さ及びY方向の長さに基づいて、ストローク画像G42aを拡大したストローク画像が画面に所定割合以上表示できると判断する。例えば、表示制御手段242は、ストローク画像が画面に所定割合以上表示できるか否かを判断するに当たって、ストローク画像の全面積に対して、画面内に表示されるストローク画像の面積の割合を用いたり、ストローク画像におけるX方向の全長及び/又はY方向の全長に対して、画面内に表示されるストローク画像のX方向の長さ及び/又はY方向の長さの割合を用いたりする。また、表示制御手段242は、所定割合として、例えば80%や100%を用いる。所定割合として100%を用いた場合には、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像の全体が画面に表示できるか否かを判断することとなる。
この後、表示制御手段242は、図12(b)に示すように、前述したストローク表示維持モードと同様の手順で、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像G42aを、変更後の倍率に応じて拡大したストローク画像G42bを、顕微鏡画像G41b上に表示させる。図12(b)に示す例では、表示制御手段242は、ストローク画像G42aを2倍に拡大したストローク画像G42bを表示させる。
次に、図12(c)は、顕微鏡3の倍率が変更される前に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍に設定されている場合を例示している。図12(c)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G51aを表示させると共に、受信手段22によって受信された記入情報に含まれる座標値を、キャリブレーションで得られた座標変換関数によって表示手段26のディスプレイにおける座標値に変換することで、電子ペン1によってドットスクリーン5に記入されたストロークを描画したストローク画像G52aを、表示手段26の顕微鏡画像G51a上に表示させる。
図12(c)に示す例においても、図12(a)に示した例と同様に、表示制御手段242は、倍率が変更される前に、ストローク画像G52aのサイズなどを求めておく。具体的には、表示制御手段242は、図12(c)の左上に示すようなX軸及びY軸を用いて、ストローク画像G52aに外接する矩形領域AR2を構成する4つの頂点P21、P22、P23、P24の座標を求めると共に、頂点P21〜P24の座標に基づいて矩形領域AR2のX方向の長さ及びY方向の長さ(つまりストローク画像G52aのX方向の長さ及びY方向の長さ)を求める。
図12(d)は、自動変更モードに設定されている場合に顕微鏡3の倍率が変更された際に、表示制御手段242による制御に基づき、表示手段26のディスプレイに表示される画面例を示している。この画像は、プロジェクタ4によりドットスクリーン5にも投影表示される。ここでは、顕微鏡3の倍率が500倍から1000倍に変更された場合を例示している。図12(d)に示すように、表示制御手段242は、インターフェース27aに入力された画像データに基づいて、当該画像データに対応する顕微鏡画像G51bを表示させる。この顕微鏡画像G51bは、変更後の倍率に設定された際にカメラ3cにて撮影された画像に相当する。
図12(d)に示す例では、表示制御手段242は、変更前の倍率におけるストローク画像G52aを変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が、画面に所定割合以上表示できないものと判断する。この場合、表示制御手段242は、倍率が変更される前に上記した手順にて求められた、ストローク画像G52aに外接する矩形領域AR2の頂点P21〜P24の座標や、ストローク画像G52aのX方向の長さ及びY方向の長さに基づいて、ストローク画像G52aを拡大したストローク画像が画面に所定割合以上表示できないと判断する。そのため、表示制御手段242は、前述したストローク消去モードと同様の手順で、変更前の倍率に設定されている際に記入されたストロークを描画したストローク画像G52aを非表示とする。つまり、表示制御手段242は、ストローク画像G52aを表示上消去する。
以上説明した自動変更モードの他の例によれば、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が画面に表示しきれないといった状態などの発生を、より効果的に抑制することが可能となる。
なお、上記では、自動変更モードの他の例として、倍率が増加する方向に変更された場合について説明したが、自動変更モードの他の例は、倍率が減少する方向に変更された場合にも適用することができる。具体的には、倍率が減少する方向に変更された場合には、表示制御手段242は、(1)変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が画面上で所定のサイズ以上である場合には、ストローク画像を表示させ、(2)変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が画面上で所定のサイズ未満である場合には、ストローク画像を非表示とする。例えば、表示制御手段242は、ストローク画像が画面上で所定のサイズ以上であるか否かを判断するに当たって、ストローク画像の面積や、ストローク画像のX方向の長さ及び/又はY方向の長さなどを用いることができる。このように、倍率が減少する方向に変更された場合に自動変更モードの他の例を適用することで、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像のサイズが小さすぎるといった状態などの発生を、より効果的に抑制することが可能となる。
[変形例]
以下では、上記した実施形態の変形例について説明する。なお、下記の変形例は、任意に組み合わせて実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上記した実施形態では、コンピュータ装置2は、顕微鏡3の回転位置検知センサ3eから入力された回転位置信号に基づいて、顕微鏡3における倍率の変更を検知していた。変形例1では、コンピュータ装置2は、このような回転位置信号の代わりに、顕微鏡3のカメラ3cによって撮影された顕微鏡画像に基づいて、顕微鏡3における倍率の変更を検知する。具体的には、コンピュータ装置2は、顕微鏡画像の明るさの変化に基づいて、倍率の変更を検知する。こうするのは、レボルバ3dを回転させて一の対物レンズ3bから他の対物レンズ3bへ変更している途中の段階では、顕微鏡3の反射ミラーによって反射された光がレボルバ3dの壁などにより遮られることで(つまり反射ミラーからの光がカメラ3cに入射しなくなるため)、カメラ3cによって撮影される顕微鏡画像が暗くなるためである。したがって、コンピュータ装置2は、顕微鏡画像の明るさが所定以上暗く変化した場合に、顕微鏡3の倍率が変更されたと判断する。
このような変形例1によれば、顕微鏡3に回転位置検知センサ3eを設けなくて良いため、簡便且つ安価に構成された顕微鏡3を用いることができる。なお、回転位置検知センサ3eを有しない顕微鏡3を用いる場合には、回転位置信号に基づいて、変更後の倍率を求めることができない。したがって、変更後の倍率は、例えばユーザがコンピュータ装置2の入力手段21に入力したりする必要がある。但し、ストローク消去モードでは変更後の倍率は特に用いないため、ストローク消去モードについては変形例1をそのまま適用することができる(つまり変更後の倍率をユーザが入力しなくて良い)。
(変形例2)
上記した実施形態では、電子ペン1によってドットスクリーン5にストロークを記入していた。変形例2では、ドットスクリーン5を用いると共に、若しくはドットスクリーン5を用いる代わりに、コンピュータ装置2の表示手段26上に配置されたドットパターンオーバーレイヤ(以下「DOL」と表記する。)を用いて、電子ペン1によってストロークを記入する。つまり、変形例2は、表示手段26上に配置されたDOLを用いて、コンピュータ装置2の表示手段26に表示された顕微鏡画像に対して、電子ペン1によってストロークを記入するものである。
DOLは、ポリエチレンテレフタラートなどの透明樹脂基板である基材フィルムに、電子ペン1により読み取ることができるよう赤外線を反射する素材(酸化チタン、コレステリック液晶、赤外線反射性顔料など)を含んだインキによりドットパターンのドットが印刷され、さらに透明なEB硬化樹脂などの保護層で保護された層構成を有している。なお、赤外線を反射する素材でドットパターンを印刷しているのは、DOLの下層にある表示手段26から様々な色の可視光が放射されても、電子ペン1によってコントラストよくドットパターンを認識させるのに、望ましいからである。
なお、上記のようなDOLを用いる場合、キャリブレーションによって、DOLの領域内の座標値と、コンピュータ装置2の表示手段26のディスプレイ領域内における座標値との間で座標変換するための座標変換関数を事前に求めておく必要がある。
(変形例3)
上記した実施形態では、電子ペン1とドットスクリーン5とを用いてストロークを記入する構成を示した。変形例3では、電子ペン1とドットスクリーン5とを用いる代わりに、接触された位置を検知可能な電子黒板を用いてストロークを記入するものである。電子黒板としては、感圧式ボードや電磁式ボードを用いることができる。このような電子黒板には、ドットスクリーン5と同様に、プロジェクタ4により顕微鏡画像やストローク画像が投影表示される。
感圧式ボードは、所定のペン(スタイラス)により圧力が加わると、ボード中に設けられた電気伝導性の2枚のシートが接触することで電気信号を発生させる。電磁式ボードは、ボード表面の直下にワイヤが埋め込まれており、コイルを埋め込んだスタイラスが接触されると、スタイラスとの電磁誘導に基づき接触位置に相当する電気信号を発生させる。コンピュータ装置2は、このように電子黒板によって生成された電気信号(本発明における「記入情報」に相当する)を所定の受信手段によって受信し、当該電気信号に基づいて、顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を表示させる。
なお、更に他の例では、コンピュータ装置2の入力手段21を用いて、ストロークを記入することとしても良い。典型的には、コンピュータ装置2のマウスを用いて、顕微鏡画像に対してストロークを記入することができる。この例では、ストロークを記入するためのマウス操作により生成された情報が、本発明における「記入情報」に相当する。また、このような記入情報がマウス(入力手段21)より入力される処理手段24が、本発明における「受信手段」に相当する。
(変形例4)
上記では、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いていたが、アノト方式を用いることに限定はされない。
1…電子ペン
2…コンピュータ装置
3…顕微鏡
3b…対物レンズ
3c…カメラ
3d…レボルバ
3e…回転位置検知センサ
4…プロジェクタ
5…ドットスクリーン
21…入力手段
22…受信手段
24…処理手段
25…記憶手段
26…表示手段
27a、27b、28…インターフェース

Claims (14)

  1. 顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、
    前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、
    前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、
    前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小して表示させることを特徴とするコンピュータ装置。
  2. 顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、
    前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、
    前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、
    前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を非表示とすることを特徴とするコンピュータ装置。
  3. 顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、
    前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、
    前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、
    前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合において、倍率が増加する方向に変更された場合、
    (1)変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が、画面に所定割合以上表示できる場合には、前記拡大したストローク画像を表示させ、
    (2)変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大したストローク画像が、画面に前記所定割合以上表示できない場合には、前記ストローク画像を非表示とすることを特徴とするコンピュータ装置。
  4. 顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、
    前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、
    前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、
    前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合において、倍率が減少する方向に変更された場合、
    (1)変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が、画面上で所定のサイズ以上である場合には、前記縮小したストローク画像を表示させ、
    (2)変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて縮小したストローク画像が、画面上で前記所定のサイズ未満である場合には、前記ストローク画像を非表示とすることを特徴とするコンピュータ装置。
  5. 顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、
    前記画像データを表示させた顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段と、
    前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、
    前記受信手段によって受信された記入情報に基づいて、前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、当該顕微鏡画像上に表示させる表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、
    (1)倍率の増加度合い又は減少度合いが所定割合以下である場合には、変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、変更後の倍率に合わせて拡大又は縮小して表示させ、
    (2)倍率の増加度合い又は減少度合いが前記所定割合を超える場合には、変更前の倍率に設定されている際に前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を非表示とすることを特徴とするコンピュータ装置。
  6. 前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際の前記顕微鏡画像、及び当該顕微鏡画像に対して記入されたストロークを描画したストローク画像を、一つのファイルとして記憶させる記憶制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  7. 前記記憶制御手段によって前記ファイルに記憶された画像を再生する再生制御手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載のコンピュータ装置。
  8. 前記再生制御手段は、前記記憶制御手段によって複数の前記ファイルに記憶された画像を、連続的に再生することを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ装置。
  9. 前記顕微鏡は、複数の対物レンズを保持すると共に本体に対して回転可能なレボルバと、前記レボルバの回転を検知し、前記対物レンズの位置に応じた回転位置信号を出力する回転位置検知センサとを備え、
    前記コンピュータ装置は、前記顕微鏡の前記回転位置検知センサから回転位置信号が入力される回転位置信号入力手段を更に備え、
    前記倍率変更検知手段は、前記回転位置信号入力手段に入力された回転位置信号に基づいて、前記顕微鏡における倍率の変更を検知することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  10. 前記倍率変更検知手段は、前記回転位置信号に基づいて、変更後の倍率を求め、
    前記表示制御手段は、前記倍率変更検知手段によって求められた変更後の倍率に合わせて、前記ストローク画像を拡大又は縮小して表示させることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ装置。
  11. 前記倍率変更検知手段は、前記顕微鏡画像の明るさの変化に基づいて、前記顕微鏡における倍率の変更を検知することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  12. 顕微鏡によって形成された画像をカメラにて撮影することで生成された画像データが入力される画像データ入力手段と、
    前記顕微鏡における倍率の変更を検知する倍率変更検知手段と、
    前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、変更前の倍率に設定されている際に入力された前記画像データに対応する顕微鏡画像を、一つのファイルとして記憶させる記憶制御手段と、を備えることを特徴とするコンピュータ装置。
  13. 前記顕微鏡画像に対して記入されたストロークに関する記入情報を受信する受信手段を更に備え、
    前記記憶制御手段は、前記倍率変更検知手段によって倍率の変更が検知された場合に、前記受信手段によって受信された記入情報に基づいてストロークを描画したストローク画像を、前記一つのファイルとして前記顕微鏡画像と共に記憶させることを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載のコンピュータ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2012126113A 2012-06-01 2012-06-01 コンピュータ装置及びプログラム Pending JP2013250477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126113A JP2013250477A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 コンピュータ装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126113A JP2013250477A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 コンピュータ装置及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013250477A true JP2013250477A (ja) 2013-12-12

Family

ID=49849207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012126113A Pending JP2013250477A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 コンピュータ装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013250477A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016036573A1 (en) * 2014-09-05 2016-03-10 Diagnostic Instruments, Inc. Microscope accessory
JP2017517763A (ja) * 2014-05-27 2017-06-29 カール・ツアイス・メディテック・アーゲー データユニットを有する手術用顕微鏡及び画像をオーバレイするための方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010134357A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Olympus Corp 顕微鏡用デジタルカメラシステム及び顕微鏡システム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010134357A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Olympus Corp 顕微鏡用デジタルカメラシステム及び顕微鏡システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017517763A (ja) * 2014-05-27 2017-06-29 カール・ツアイス・メディテック・アーゲー データユニットを有する手術用顕微鏡及び画像をオーバレイするための方法
JP2022087198A (ja) * 2014-05-27 2022-06-09 カール・ツアイス・メディテック・アーゲー データユニットを有する手術用顕微鏡及び画像をオーバレイするための方法
JP7378529B2 (ja) 2014-05-27 2023-11-13 カール・ツアイス・メディテック・アーゲー データユニットを有する手術用顕微鏡及び画像をオーバレイするための方法
WO2016036573A1 (en) * 2014-09-05 2016-03-10 Diagnostic Instruments, Inc. Microscope accessory
US9778450B2 (en) 2014-09-05 2017-10-03 Diagnostic Instruments, Inc. Microscope accessory

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5658552B2 (ja) 表示制御装置及びその制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP5422724B1 (ja) 電子機器および描画方法
US8827461B2 (en) Image generation device, projector, and image generation method
KR20130088104A (ko) 비접촉 방식의 인터페이스를 제공하기 위한 휴대 장치 및 방법
US10013156B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and computer-readable recording medium
CN108027656B (zh) 输入设备、输入方法和程序
JP2011203830A (ja) 投写システム及びその制御方法
JP6146350B2 (ja) 情報処理装置およびコンピュータプログラム
JP2012108760A (ja) 電子情報ボード装置、情報表示方法、プログラム
WO2015159774A1 (ja) 入力装置、入力装置の制御方法
JPWO2013161246A1 (ja) 表示制御システム及び表示装置
JPWO2015145571A1 (ja) 端末装置、表示制御方法及びプログラム
CN104956378A (zh) 电子设备和手写文档处理方法
JP5446700B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2009037464A (ja) 画像表示装置及びコンピュータプログラム
JP2013250477A (ja) コンピュータ装置及びプログラム
JP6048165B2 (ja) コンピュータ装置、電子ペンシステム、及びプログラム
JP3174897U (ja) 教材コンテンツ表示システム、そのコンピュータ装置、およびそれに用いるシート
CN114816088A (zh) 线上教学方法、电子设备和通信系统
CN116795273A (zh) 交互式屏幕展示方法、装置、介质,及电子设备
JP6821998B2 (ja) 電子黒板、プログラム、方法
JP2009146273A (ja) 端末装置及びそのプログラム
KR20170039345A (ko) 전자펜 시스템
JP2014002190A (ja) コンピュータ装置及びプログラム
JP6244647B2 (ja) コンピュータ装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161220