JP4719391B2 - 2環式ポリアミノ酸金属複合体、その製法および医療用画像化での使用 - Google Patents

2環式ポリアミノ酸金属複合体、その製法および医療用画像化での使用 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、ピリジル核と縮合している四窒素マクロ環化合物から誘導される金属キレート類、それらの製法、および医療用画像化におけるそれらの適用に関する。
【0002】
ある種の縮合マクロ環化合物誘導体のキレート類を、常磁性または放射活性カチオンとともに、造影に使用することは、度々提案されてきた。例示的に参照すれば、EP−A−0438206、EP−A−0570575およびEP−A−0579802特許には、式
【化9】
Figure 0004719391
の化合物(式中、Xはカルボキシレートまたはホスフェート基であり得、そしてRはアルキルまたはフェニル基であるか、またはR基のうちの1つが生物学的マクロ環化合物との結合を形成している基であり得る)、が開示されている。
【0003】
これらの化合物中、A=B=CH、R=H、X=CO そしてM=Gdのものは、PCTAとして知られており、詳細に研究された対象であって、Inorganic Chemistry, 36 (14), 2992-3000 (1997) および Magn. Reson. Chem., 36, S200-208 (1998)に記載されている;その著者らは、特にPCTAが格別に高い経線方向の緩和rを有し、それがヒトにおける磁気共鳴造影における造影剤として使用されたガドリニウムキレートの約「2倍」であることから、注目に値すると指摘している。
【0004】
常磁性生成物に強いイメージコントラストを発生させる効力が、rにより特性付与されることが知られており、従って、本発明の常磁性生成物が、市販化合物と比較して、0.5テスラの磁界に対してばかりでなく、1テスラの磁界に対しても、さらには最良効率の装置では1.5テスラの磁界に対してすら、10倍ないし15倍大きな緩和rを示すことは、格別の利点であり予想外のことである。
【0005】
これらの新規なキレート類は、それらの有利な磁気特性に加えて、インビトロおよびインビボで、なかんずく起こり得る複合体の分解に関して安定であり、浸透圧モル濃度が低く、治療係数が良好であり、さらにはR基の性質に応じて優れた血管耐久性または器官特異性を示し得るので、それらはヒトで磁気共鳴造影用造影剤として、また金属イオンが放射性元素である場合は核医薬として有利に使用され得る。
【0006】
本発明は、式I
【化10】
Figure 0004719391
の化号物の金属キレートに関する。
但し、式中
Rは、式II
【化11】
Figure 0004719391
を有するものであり、そして
−Zは、結合手であるか、またはCH、CH−CO−NHおよび(CH)−NH−CO基からなる群から選択される基であり、
−Z’は、結合手であるか、またはO、S、NQ、CH、CO、CO−NQ、NQ−CO、NQ−CO−NQおよびCO−NQ−CH−CO−NQ基からなる群から選択される基であり、
−Z''は、結合手であるか、またはCO−NQ、NQ−COおよびCO−NQ−CH−CO−NQ基からなる群から選択される基であり、
−pおよびqは、それらの合計数が0ないし3である整数であり、
−R、R、R、RおよびRは、互いに独立して、H、Br、Cl、I、CO−NQおよびNQ−CO−Q基からなる群から選択され、そしてQおよびQは、同一または異なり、Hであるか、または、場合により1またはそれ以上の酸素原子が介在している(C−C)アルキルであり、そしてRないしRの少なくとも1つはアミド基であるか、または
、RおよびRが、互いに独立して、H、Br、ClまたはIであり、RおよびRは式III
【化12】
Figure 0004719391
を有する(但し、Z'''は、CO−NQ、CO−NQ−CH、CO−NQ−CH−CO−NQ、CO−NQ−(CH)−NQ−COおよびNQ−CO−NQ基からなる群から選択される基であり、そしてR'、R'およびR'は、同一または異なりH、Br、ClまたはIであり、そしてQ'およびQ'は、同一または異なりHまたは、場合により1またはそれ以上の酸素原子が介在している(C−C)アルキルである)ものであり、
−Qは、H、または、(C−C)アルキルを表わす
(但し、上記アルキル基は、場合によりモノ―またはポリヒドロキシレート化されているものである)。
【0007】
金属イオンは、常磁性イオン、例えばGd3+、Fe3+、Tb3+、Mn2+、Dy3+またはCr3+、または放射性イオン、例えば99mTc、67Gaまたは111Inであり得る;安定性がそれらより少ないキレートを形成するCa2+またはZn2+のようなイオンも、トランスメタレーションを起こすことができ、やはり本発明の一部を構成している;Gd3+およびMn2+の常磁性キレートが特に磁気共鳴造影法に好適である。なかんずく、Gd3+の常磁性キレートが格別に好ましいものである。
【0008】
化合物の親水性および生物学的適合性を良くするためには、同一フェニル環上にあるRないしR基が、合わせて6ないし20のOH基を含んでいること、または、存在する任意のCO−NQ基、または状況に応じてCO−NQ'Q'基が6ないし10のOH基を含んでいることが好ましい;また、RおよびRが同一であってCONQ基でありそれぞれが6ないし10のOH基を含んでいるか、または式III基であって各CO−NQ'Q'が6ないし10のOH基を含んでいることも好ましい;好ましい化合物は、式中R、RおよびRが臭素またはヨウ素原子から選択され、R'、R'およびR'が存在する場合はそれらも同様である化合物である。
【0009】
これらの化合物の緩和およびインビボでの薬物動態は、特にそれらのフェニル環の数によって変る。例えば、特にRおよびRがCONQである場合にpおよびqが0である化合物、およびpおよびqの合計が1ないし3の値であるもの、またはより良くは1または2であってRおよびRが式IIIを有しないもの、などを識別することが可能である。
【0010】
式Iの化合物で、RおよびRがCONQである場合、QおよびQは、好ましくは、場合により1つの酸素原子が介在している、CないしCのアルキル基である。
【0011】
さらに、式Iの化合物中では、QがHであるものが好ましく、それらの中では、ZがCHまたはCH−CO−NH、Z’がCO−NH、CO−NH−CH−CO−NHまたはNH−CO−NHから選択される基であり、そしてZ''がCO−NHおよびCO−NH−CH−CO−NHから選択されるものが好ましく、さらに、それが存在する場合はZ'''がCO−NHまたはCO−NH−CH−CO−NHであるものが好ましい。
【0012】
さらには、他の特定化合物群は、pおよびqが同一であって1であり、ZがCHまたはCHCONHであり、Z’およびZ''がCO−NHおよびCO−NH-CH2−CO−NHから選択され、RおよびRがCO−NQであり、R、RおよびRが好ましくはBrおよびIから選択されて構成されるものである。
【0013】
他の好ましい化合物群は、以下に(i)ないし(ix)項で定義するものである。
(i) 式中、pおよびqが0であり、RおよびRが同一であってCO−N−Qであり、各CO−NQ基が6ないし10の−OH基を含むものである、式Iの化合物のキレート。
【0014】
(ii) 式中、pおよびqが0であり、R、RおよびRが同一であってBrおよびIから選択され、RおよびRが同一であってCO−NQであり、各CO−NQ基が6ないし10の−OH基を含むものである、式Iの化合物のキレート。
【0015】
(iii) 式中、p+qの合計が0ではなく、存在する任意の−CO−NQ基が6ないし10の−OH基を含み、そしてRおよびRが式IIIを有しないものである、式Iの化合物のキレート。これらの化合物中では、p+qが1または2であるものがより好ましい。
【0016】
(iv) 式中、p+qの合計が0ではなく、R、RおよびRが同一であってBrおよびIから選択され、RおよびRが同一であってCO−NQであり、各RおよびRが6ないし10の−OH基を含むものである、式Iの化合物のキレート。これらの化合物中では、p+qが1または2であるものがより好ましい。
【0017】
(v) 式中、ZがCHまたはCH−CO−NHであり、Z’ がCO−NH、CO−NH-CH−CO−NHおよびNH-CO−NHから選択される基であり、Z''がCO−NHおよびCO−NH-CH−CO−NHから選択され、RおよびRが同一であってCO−NQであり、各RおよびRが6ないし10の−OH基を含むものであり、R、RおよびRが同一であってBrおよびIから選択されるものである、式Iの化合物のキレート。これらの化合物中では、p+qが1または2であるものがより好ましい。
【0018】
(vi) 式中、ZがCHまたはCH−CO−NHであり、Z’ がCO−NH、CO−NH-CH−CO−NHおよびNH-CO−NHから選択される基であり、Z''がCO−NHおよびCO−NH-CH−CO−NHから選択され、Z'''が存在する場合はCO−NHおよびCO−NH-CH−CO−NHから選択され、
p+qの合計が1または2である、式Iの化合物のキレート。
【0019】
(vii) 式中、RおよびRがCO−NQであり、QおよびQが、場合により1つの酸素原子が介在しているポリヒドロキシレート化されたCないしCのアルキル基である、式Iの化合物のキレート。
【0020】
(viii) 式中、ZがCHまたはCH−CO−NHであり、Z’およびZ''がCO−NHおよびCO−NH-CH−CO−NHから選択され、pおよびqが同一であって1であり、RおよびRがCO−NQである、式Iの化合物のキレート。これらの化合物中では、
→RおよびRが合計6ないし20のOH基を含むか、または
→R、RおよびRが同一であってBrおよびIから選択され、そして各RおよびRが6ないし10のOH基を含む、
ものがより好ましい。
【0021】
(ix) 式中、p+qの合計が0であり、RおよびRが式IIIであり、R、RおよびRが同一であってBrおよびIから選択される、式Iの化合物のキレート。
【0022】
本発明は、また、式Iの化合物の下記からなる製法にも関する。即ち、
―式IV
【化13】
Figure 0004719391
の縮合マクロ環化合物を、式R'OOC−CHX−(CH)−COOR'の化合物と反応させ、[但し、Xは脱離基、例えばハロゲン原子、好ましくは臭素、または(C−C)アルカンスルフォネート、トシレートまたはトリフレート基であり、R'はHまたは(C−C)アルキルまたはベンジルであり、そしてR'がH以外のものである場合は該エステル官能基を加水分解または水素化し]て、
式V
【化14】
Figure 0004719391
のヘキサ酸を得ること、
―次いで、複合体化する金属の塩またはオキシドを該ヘキサ酸と反応させて、対応するキレートまたはその塩基塩を得ること、
―さらに、該キレートを、カルボキシル酸官能基を活性化する物質の存在下に、アミンRNHと反応させ(但し、Rは式Iにおけると同一の意味を有する)て、式Iのトリアミドを取得すること。
【0023】
式Vの酸およびその金属キレート、殊にゴドリニウムキレート、並びにそれらの、例えば、NaOHのような塩基との塩は、式Iの生成物の合成中間体であり、本発明の他の主題である。
【0024】
本発明は、Mが常磁性カチオンを表わす場合は磁気共鳴造影用の、またMが放射性元素を表わす場合は核医薬用の、またMがX−線を吸収する重いカチオンを表わす場合は放射線処置用の、式Iの化合物を含む各組成物にも関し、そしてそれらの組成物は、経口または非経口投与用に有用な添加物および媒体を含むことが可能である。
【0025】
さらに本発明は、式Iの化合物を含む組成物を患者に投与し、磁気共鳴により得られる検討すべき領域を、シンチグラフィまたはX−線を用いて観察する、医療造影法にも関する。
【0026】
本発明の診断用組成物は、式Iの化合物とともに、抗酸化剤、緩衝剤、浸透圧モル濃度調整剤、安定化剤、カルシウム、マグネシウムまたは亜鉛塩、または低い割合でこれらのカチオンの、または複合体化化合物の他のキレート、などを含み得る。処方例は、総説文献や、特に Remington's for Pharmaceutical Science, 18th Edition (1990), Meck. Pub. Co.中にみられる。
単位用量は、造影剤の性質、投与ルート、患者、殊に検討されるべき疾病の性質によって変わる。静脈内注射および磁気共鳴による観察には、溶液の濃度は0.001と0.5モル/リットルの間とし、状況に応じて、0.001ないし0.1ミリモル/キロを患者に投与する。
【0027】
本発明の造影剤は、脳、心臓、肝臓または腎臓などの器官、および脈管系の全部または一部、の可視化に使用することができ、これらの領域に行き渡らせて検討し、浸透性、腫瘍性、炎症性または虚血性異常の特性を明らかにし得る。
本発明の化合物合成の各段階は、同様の反応型に関する文献に記載されている類似の条件下に実施できる。
式IVのマクロ環化合物は、Inorg. Chem., 32, 5257-5265 (1993)に記載 Richman and Atkins の方法で製造できる。
【0028】
窒素原子は、無機または有機塩基、例えばNaOH,NaCOまたはN(C)の存在下、極性溶媒例えばアルコール中、または好ましくは非プロトン性溶媒例えばアセトニトリルまたはテトラヒドロフラン中で、例えばα―ブロモグルタール酸エステルの作用により置換される。
エステル官能基は、水性または水性/アルコール性媒体中、塩基または酸の作用により加水分解される。
複合体化は定法により、例えば US 5554748 or Helv. chim. Acta, 69, 2067-2074(1986)に記載されているようにして実施される。
【0029】
ガドリニウムキレートを得るには、GdClまたはGdを式Vの化合物と、pH5ないし6.5において水性溶液中で反応させることができる。式VまたはIの化合物から誘導される複合体のカチオンも、2つの複合体の相対的安定性がそれを許容する場合は、特にイオン―交換樹脂により、交換できる。
得られる混合物中の、不斉炭素が3つ存在することによる異性体の相対的割合は、該キレートの水性溶液を、3付近のpHで80℃以上の温度に数日間、維持することにより改変できる。
【0030】
アミド化反応は、水性媒体中、場合によりジオキサンまたはテトラヒドロフランのような第3の溶媒の存在下に、活性化剤例えば可溶性カルボジイミドとともに、例えばアミン基を有する化合物により、J. Org. Chem., 21, 439-441 (1956) and 26, 2525-2528 (1961) に記載されているようにして、または US 3135748に開示されているようにして、あるいは、1−エチル―3−(3−ジメチルアミノ―プロピル)カルボジイミド(EDCI)および1−シクロヘキシル―3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド メソ―p−トルエンスルフォネートに関する Org. Synth. V, 555-558 に記載されている第4級アンモニウム基を用いて実施できる。あるいは、Bioconjugate Chem., 5, 565-576 (1994)に記載されているように、N−ヒドロキシスルフォスクシンイミドにより、またはTetrahedron Letters, 30,1927-1930 (1989)に記載されているように2−スクシンイミド―1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレートおよび類似体によっても実施できる。
【0031】
他のプロセスは、例えばN−ヒドロキシスルホスクシンイミド(NHS)またはヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)を、カルボジイミド例えばEDCIの存在下に、無機カチオン例えばアンモニウムまたはナトリウムで造塩させることにより溶解できるキレートVと反応させて、中間体活性化エステルを生成させることを含むものである。
2−エトキシ―1−エトキシカルボニル―1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)とは、反応を水性/アルコール性媒体中で実施できる。
【0032】
RNHアミン類のうち、ある種のものは既知化合物であり;その他のものも類似のプロセスによって、好ましくはフェニル核段階に、RないしR基を含み状況によりZ、Z’またはZ''を形成するのに適した置換基を含むフェニルからの段階を結合することにより、製造できるであろう。
ZがCHCONHであり、p=q=0、R=R=R=ハロゲンまたはH、そしてR=R=CONQの化合物の製造には、特許WO 96/09281 または WO 97/01359 も参照。
【0033】
数種の前駆体アミノアルコール類HNQでは、Qおよび/またはQは、CH(CHOH)(CHOCH)(CHOH)CHOH基を表わし(但しt=0、r=0または1、そしてn=0ないし4である)が、下記方法により製造できる。即ち、
―第1級アルキルアミンまたはアミノアルコールから、得られたイミンの還元を実施する前に、EP-A-675105 または EP-A-558395 に開示されているようにして、それらに糖を反応させるか、または、
―ベンジルアミンから、ベンジル基を接触還元により除去する前に、糖を反応させ、次いで場合によりヒドロキシル化されているC−Cアルキルサルフェートまたはハライドを反応させることにより。
反応させた糖の立体配置に応じて、異なる立体異性体が得られるであろう
【0034】
アミノアルコール類は、r=1で、かつn=t=0の場合に、2−アミノエトキシエタノールから、適切にヒドロキシレート化されたアルキルハライドまたはエポキシドと反応させるか、またはヒドロキシレート化した脂肪族アルデヒド、例えばモノサッカライドと反応させてイミンを生成させ、続いて触媒的にまたは化学的に還元することにより製造できる。
r=n=1の場合、アミノアルコール類は、エポキシド
【化15】
Figure 0004719391
と適切な第1級アミノアルコールとの反応により製造でき、このエポキシドは、対応するエチレン化誘導体を、J. Org. Chem., 26, 659-663 (1961) and 48, 888-890 (1983) に記載されているようにして過酸またはパーオキシイミジン酸により酸化して得られる。
【0035】
これらの方法により得られるアミノアルコール類には、下記のようなものが或る。即ち、
=CH(CHOH)CHOHでQ=QまたはCH(CHOH)CHOH
=CH(CHOH)CHOHでQ=CHCHOHCHO(CH) OHまたは(CH) OCHCHOHCHOH
=CH(CHOH)CHOHでQ=(CH) O(CH) OHpおよび/またはqがゼロ以外のものである場合、状況に応じて、Z’ブリッジの前または後に、Z''ブリッジが2つのフェニル核間に形成される。
【0036】
例えば、化合物VI
【化16】
Figure 0004719391
は、Zが結合手である場合、ジフェニル誘導体VII
【化17】
Figure 0004719391
またはそれらのエステルから製造できる(但し、Z’は式IIにおけると同一の意味を有する)。
【0037】
Z’が0である化合物VIIは Makromoleculare Chemie, 130, 103-144 (1969) に記載されており、Z’がNHである化合物VIIは Indian J. Chem., 13, 35-37 (1975) に記載されており、Z’がCHまたはCOである化合物VIIは J.Pharm.Sci., 55(3), 295-302(1966)に記載されており、Z’が結合手である化合物VIIは Synth. Comm., 24(22), 3307-3313 (1994) に記載されており、Z’がSである化合物VIIは Il Farmaco, 44(7-8), 683-684 (1989) に記載されている。
【0038】
他の化合物VIIは、類似のプロセスにより;例えば、Z’がNHCONHである化合物VIIは、ONCNCOとHNCCOOHとの無水媒体中での反応により、またZ’がNHCOまたはCONHである化合物VIIは、芳香族酸クロリドと適切なアニリンとの非プロトン性溶媒例えばCHCl、CCHまたはCHCON(CH)溶液中での反応、あるいは芳香族酸とアニリンとの、トリエチルアミンおよびジメチルアミノピリジンのスルホン酸クロリドの存在下での反応により、Synth. Communications, 25(18), 2877-2881 (1995) に記載されているようにして製造できる。
【0039】
VIIのNO基のNHへの還元は、触媒の存在下または化学的に水素により既知方法で実施できる。
式VI中でZがCHCONHである場合、グリシンを、その酸性官能基は活性化させ、そのNH基は保護しておいて、反応させ、Zが結合手である化合物VIとは、場合により保護されているZ’前駆基を有するアニリンと反応させる。
【0040】
グリシンは、例えば、カルバメート形態、殊にt−ブチルカルバメート(Synthesis, 48, (1986))およびベンジルカルバメート(Chem. Ber., 65, 1192 (1932))、フタールイミド形態(Tetrahedron Letters, 25, 20, 2093-2096 (1984))で、ベンジルで(Bull Soc. Chim. Fr., 1012-1015 (1954))またはN−アリール(Tetrahedron Letters, 22, 16, 1483-1486 (1981))で、保護しておく。(Protective Groups in Organic Synthesis, 315-349, T. W. Greene (John Wiley & Sons Inc.)も参照) Zに結合しているNHの保護基は、一般にR基を構築した後にのみ除去する;常法的にはフタールイミド基はヒドラジンの作用により除去するが、ベンジルオキシカルボニルまたはベンジル基は接触還元で除去する。
【0041】
Z=CHでZ’=CONHまたはCONHCHCONHである場合、そのNH基が、J. Org. Chem., 43, 2320-2325 (1975) or Rec. Trav. Chim. Pays-Bas, 79, 688 (1960) に記載されているようにしてカーバメートまたはイミド形態で保護されている、4−アミノメチル安息香酸を、その酸性官能基がエステル化によりブロックされている置換安息香酸と反応させることができる。
Zが(CH)NHCOである場合、RNHは、過剰のエチレンジアミンと場合により保護されているZ’前駆基を有する適切な安息香酸エステルとの、またはRのより完全なフラクションとの反応により製造できる。
【0042】
化合物VIは、そのNH基を保護し、酸クロリド形態でまたはペプチドカップリング剤により活性化した後、末端フェニル核により保持される、好適にはRないしRにより置換されているZ''前駆基と反応し、脱保護してRNHを生じる。
RNHアミン類の製造条件は、以下の実施例を読めば一層良く理解できるであろう。これらの生成物、例えば、実施例の生成物のマススペクトル(電気的噴射)は、それらの期待される構造と対応している。
【0043】
化合物AおよびA’:
【化18】
Figure 0004719391
であるRNH
化合物A:
(a)α―D−ガラクトースから1−デオキシ−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ―D−ガラクチトール:
D−ガラクトース35gを、3−アミノプロパンジオール17gを含むメタノール100mlに溶解し、混合物を25℃で12時間攪拌しつづけ、それから10%パラジウム―炭素触媒5gおよび水40mlを導入し、60℃でイミンを水素化した。触媒を濾去し混合物を80mlまで濃縮した。濃縮溶液をほぼ35℃でイソプロパノール30ml中に導入し、アミノアルコールを沈殿により単離した。
【0044】
(b)5−アミノ−2、4、6−トリブロモイソフタール酸:
5−アミノイソフタール酸50gおよび37%塩酸55mlを含む水性溶液300ml中に臭素156gをゆっくりと導入した。一夜攪拌した後、ナトリウムビサルファイト水溶液を添加して過剰の臭素を中和し、沈殿を単離した。
収率:90%。
【0045】
(c)5−(フタールイミドアセトアミド)−2、4、6−トリブロモイソフタール酸:
N−フタロイルグリシン69gのジメチルアセトアミド200ml溶液中に、チオニルクロリド27mlを10℃でゆっくりと導入し、次いで2時間攪拌した後、上記で得た酸100gをほぼ15−20℃で導入した。一夜室温に放置した後、混合物を温水800ml中に注入した。このようにして採集生成物140gを単離した。
【0046】
(d)前記ジ酸のクロリド:
チオニルクロリド70mlを、前記ジ酸100gのジオキサン300mlおよびジメチルホルムアミド50ml溶液中に18℃でゆっくりと導入した。3日間室温で攪拌した後生成した黄色の沈殿を濾取し、メチルt−ブチルエーテルで洗浄した。このようにしてベージュ色の固体70gを得た。
【0047】
(e)N,N’−ビス(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−N,N’−ビス(2,3―ジヒドロキシプロピル)−2,4,6−トリブロモ−5−(フタールイミド−アセトアミド)イソフタールアミド:
(a)で得たガラクチトール−誘導アミン125gを、N−メチルピロリドン610mlに80℃で溶解し、それから60℃でNaCO17gおよびジ酸クロリド102gを導入した。この温度に2時間置いた後、反応混合物を室温に戻し、次いで濾過した。濾液をイソプロパノール1.5リットル中に導入し;生成した沈殿を水に溶解し、H型のイオン交換樹脂上でクロマトグラフィーを行って出発アミンを除去した。このようにして固体生成物136gを得た。
【0048】
(f)化合物A:
前記フタールイミド125gを、N−メチルピロリドン520mlおよび水175ml中に70℃で溶解し、ヒドラジン水化物8mlを加え、それから混合物を2時間90℃に維持した。次いでこの混合物をほぼ20℃まで冷まし、次にエタノール1.6リットル中に注入した。生成した沈殿を、その水性溶液をH型のイオン−交換樹脂中を通過させて精製した。
【0049】
化合物A’:
(a’)3−アミノプロパンジオールとD−グルコースを、化合物Aの製造についての前記(a)段階と同じ条件下に反応させ、1−デオキシ−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ−D−グルシトールを得た。
化合物A’は、(a’)で得たグルシトール−誘導アミンから、化合物Aの製造について前記した段階(b)ないし(f)を実施することによって、あるいは下記段階(e’)を実施することにより得ることができた。
【0050】
(e’)(a’)で得たグルシトール−誘導アミン95gを、ジメチルアセトアミド460mlに90℃で溶解し、それから65℃で、トリエチルアミン32mlおよび化合物Aの製造についての段階(d)で前述したジ酸クロリド117gを導入した。55−60℃で4時間30分置いた後、反応混合物を室温に戻し、濾過した。得られた溶液を50℃で水性ヒドラジン溶液(水115ml中11ml)中にゆっくりと注入し;80℃に3時間置いた後、混合物を室温に戻し、N水性HCl溶液の添加によりpH1まで酸性化した。沈殿を分離し、濾液をエタノール3リットル中に攪拌しながら注入した。生成した沈殿を乾燥し、次いで逆濾過(diafiltration)により精製し、低マスの分子の大部分を除去し、そして得られた溶液をアニオン−およびカチオン−交換樹脂上でクロマトグラフィーした。収率60%。
最終アミンは凍結乾燥できる。
溶出液2のカラム2上のHPLC分析:CFCOOH水中pH3.3/CHCN。
【0051】
化合物B:
【化19】
Figure 0004719391
であるRNH
(a)4−フタールイミドメチル安息香酸:
4−フタールイミドメチル安息香酸10g、カルブエトキシフタールイミド14.5g、トリエチルアミン9.2mlおよびテトラヒドロフラン140mlの混合物を、72時間還流温度に維持した。生成した沈殿を室温で単離し;酸性水溶液で洗浄した後乾燥し、生成物14.5gを得た。M.P.=264℃。
【0052】
(b)前記酸のクロリド:
トリカプリリルメチルアンモニウムクロリド(Aliquat登録商標 336)1gおよびチオニルクロリド5.3mlを、上記酸13.5gのジオキサン55ml溶液中に導入した。12時間80℃で攪拌した後、混合物を濃縮乾固し、残留固体をジイソプロピルエーテルで洗浄した。w=14g。
【0053】
(c)2,4,6−トリブロモ−5−(フタールイミドメチル−ベンズアミド)イソフタール酸:
上記酸クロリド14gおよび5−アミノ−2,4,6−トリブロモイソフタール酸15gをN−メチルピロリドン50mlに溶解し、混合物を100℃に数時間維持した。溶液をほぼ20℃で水300ml中に注入し、生成した沈殿をイソpロパノールから再結晶し、最終生成物5.5gを得た。
HPLC(高効率液体クロマトグラフィー):カラムNo.1:Symmetry登録商標C18;100Å;5μm;l=25cm;d=4.6mm(水)。
溶出液No.1:CHCOONH水中(0.005M)/CHCN。
グラジエント:15分間に80%から20%(v/v)へ;流速1ml/分;
=4.5分。
【0054】
(d)上記酸のクロリド:
ジメチルホルムアミド5.6mlおよびチオニルクロリド9mlを、温度を5℃以下に維持しながら上記酸5.5gのジオキサン40ml溶液中に導入した。30分後、混合物を水150ml中に注入し、生成した沈殿を単離した。w=4.6g。
【0055】
(e)化合物B:
上記酸クロリド2.3gを、アミノアルコール 1−デオキシ−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ―D−ガラクチトール4gのN−メチルピロリドン15ml溶液中に65℃で導入した。3時間30分後、水4mlを加え、混合物を90℃まで昇温し、それからヒドラジン水化物0.3mlを加えた。2時間90℃に置いた後、溶液を室温でエタノール80ml中に注入した。単離した沈殿を水10ml中に溶解し、溶液を、pH1で Amberlite登録商標 タイプのOH型アニオン性樹脂を通す、次いでIMAC登録商標タイプのH型カチオン性樹脂を通し、最後にOHアニオン性樹脂を通すクロマトグラフィー精製し、アミン2gを得た。
HPLC:カラムNo.2:LiChrospher登録商標;100RP18;5μm;l=25cm;d=4mm(Merck登録商標)。
溶出液No.2:CFCOOH水中pH3.3/CHCN。
グラジエント:25分間に98%から77%(v/v)へ;流速1ml/分;
=18ないし22分。
【0056】
化合物C:
【化20】
Figure 0004719391
であるRNH
上記段階(d)で製造した酸クロリド2.3gを、ジソルビチルアミン5.5gのN−メチルピロリドン30ml溶液中に65℃で導入した。4時間65℃に置いた後、水8mlを導入し、次いで90℃でヒドラジン水化物0.3mlを導入し;この温度に2時間置いた後、反応混合物をほぼ20℃で水130ml上に注加した。生成した沈殿をエタノールで洗浄し、次いで水10mlに再溶解し、溶液をpH1.5にし、それからアニオン性およびカチオン性樹脂を通してクロマトグラフィー精製した。このようにしてアミン1.7gを得た。
HPLC:カラムNo.2;溶出液No.2;
=18分。
【0057】
化合物D:
【化21】
Figure 0004719391
であるRNH
(a)N,N’−[ビス(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)]−2,4,6−トリブロモ−5−(グリシルアミノ)イソフタールアミド:
1.ジソルビチルアミン15gをN−メチルピロリドン60mlに80℃で溶解し、混合物中に乾燥炭酸ナトリウム1.6gを60℃で導入し、次いで5−(フタールイミドアセトアミド)−2,4,6−トリブロモイソフタール酸クロリド9.6gを加える。この温度に1時間さらに室温で16時間攪拌した後、沈殿を除去し溶液をイソプロパノール160mlに注入した。単離した沈殿の重量は20gであった。
【0058】
2.ヒドラジノ分解:
上記の生成物20gとヒドラジン水化物1.7mlを、70℃で水40ml中に注入した。3時間攪拌後、混合物を室温で6N塩酸を加えてpH4に酸性化した。生成した沈殿を次いで除去し、濾液を1N水性NaOH溶液を加えて中和した。過剰のヒドラジンを逆浸透により除去した。残留溶液を、強カチオン性樹脂1mlおよび次いで弱アニオン性樹脂6.5mlで処理した。
最終生成物は、次に溶液からH型の強カチオン性樹脂に付着させて抽出し、樹脂からNaClの薄い水溶液(0.1M)で溶出した。w=8g。
HPLC:カラムNo.2:溶出液No.3
グラジエント:CFCOOH水中pH3.4/CHCN。50分間に95%から50%(v/v)へ;流速1ml/分;
=7分。
【0059】
(b)4−[4−ニトロベンズアミド]安息香酸:
4−ニトロ安息香酸クロリド10gを、4−アミノ安息香酸7.4gおよびジメチルアセトアミド36ml中に、温度を25℃以下に維持しながらゆっくりと導入した。24時間攪拌した後、メチレンクロリド50mlを10℃で加え、所望の生成物を沈殿させた。水洗し、乾燥し、生成物14.5gを単離した。
【0060】
(c)4−[4−アミノベンズアミド]安息香酸:
上記酸13.6gを水180mlに懸濁させた液に、1N水性NaOH溶液24mlおよびパラジウム炭素(10%)1.4gを加え、4時間水素圧0.6MPaに保持した。
懸濁液のpHを次いで最終的にほぼ10とし、それからCelite登録商標を通して濾過し触媒を除去した。濾液をpH5.3まで酸性化する間に生成した沈殿を単離し乾燥した。
w=10.6g;M.P.>260℃
【0061】
(d)4−[4−(フタールイミドアセトアミド)ベンズアミド]安息香酸:
チオニルクロリド3.2mlを、フタールイミド酢酸9gのジメチルアセトアミド40ml溶液中に10℃で滴加し、次いで3時間攪拌した後、前に得たアミノ酸10.5gを20℃以下の温度で導入した。
12時間攪拌した後、混合物を水400ml中に注加し、単離した沈殿を温水で洗浄した。乾燥後重量:18g。M.P.>260℃。
【0062】
(e)上記酸のクロリド:
上記酸10gをジオキサン50mlおよびジメチルホルムアミド1mlに懸濁させた液に、チオニルクロリド2.5mlを導入し、混合物を50℃で5時間攪拌しつづけた。ジイソプロピルエーテル1容量を加え、沈殿10gを単離した。
上記酸は、トルエン中、トリカプリリルメチルアンモニウムクロリドを触媒として懸濁させることもできる。
【0063】
(f)N,N’−ビス(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−2,4,6−トリブロモ−5−(4−[4−(フタールイミドアセトアミド)−ベンズアミド]ベンゾイルグリシルアミノ)イソフタールアミド:
上記酸クロリド2.25gとN,N’−ビス(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−2,4,6−トリブロモ−5−(グリシルアミノ)イソフタールアミド5gならびにトリエチルアミン0.7mlの、ジメチルアセトアミド25ml溶液を、12時間攪拌しつづけ、次いでエタノール60ml中に注入した。このようにして沈殿6.2gを単離した。
HPLC:カラムNo.2:溶出液No.3
=27−35分(異性体混合物)。
【0064】
(g)ヒドラジノ分解:
上記フタールイミド10gのジメチルアセトアミド40ml溶液中に、ヒドラジン水化物0.6mlの水10ml溶液を、80℃で導入した。この温度で3時間攪拌後、冷ました混合物をエタノール125ml中に注入した。沈殿9gを単離し、生成物の水性溶液を、強アニオン性(OH)樹脂および次いで弱カチオン性(H)樹脂で処理して精製した。
w=8g。
反応混合物を酸性化して沈殿したフタロイルヒドラジドを分離し、溶媒および低マスの分子を限外濾過で除去し、それから水性エタノールから最終沈殿を得ることもできる。
HPLC:カラムNo.2:溶出液No.3、但し、1ml/分でのisochratic溶出で、90/10(v/v)。
=28−35分。
【0065】
化合物E:
【化22】
Figure 0004719391
であるRNH
(a)5−(4−ニトロベンズアミド)−2,4,6−トリブロモ−イソフタール酸:
パラニトロ安息香酸クロリド50gおよび5−アミノ−2,4,6−トリブロモ−イソフタール酸75gを、ジオキサン400ml中で18時間還流温度に維持した。冷ましてから、沈殿濾取し、ジオキサン50mlで洗い、乾燥した。
w=115g。
【0066】
(b)5−(4−アミノベンズアミド)−2,4,6−トリブロモ−イソフタール酸:
上記ニトロ誘導体180gの水600ml溶液を、5N水性NaOH溶液を加えてpH6とし、5x10Pa圧の下に、タイプ156Pt(Johnson Matthey)の存在下に7時間水素化した。触媒を濾去し、水を減圧下に蒸発させた。
w=80g。
HPLC:カラムNo.2;溶出液No.4;CFCOOH水中(pH2.8)メタノール(99/1、v/v)とともに;流速1ml/分;
=18分(ニトロ誘導体については18.8分)。
【0067】
(c)5−(4−[4−(フタールイミドメチル)ベンズアミド]−ベンズアミド)−2,4,6−トリブロモイソフタール酸:
4−アミノメチル安息香酸10g、N−カルブエトキシフタールイミド14.5gおよびトリエチルアミン9.2mlを、テトラヒドロフラン140ml中に含む混合物を、その還流温度に72時間維持した。反応混合物から沈殿を室温で濾過して単離し、ジエチルエーテルおよび1N塩酸水溶液で洗浄した。固体14.5gを得、その12.2gを10℃で、N,N−ジメチルアセトアミド90mlおよびチオニルクロリド3.5mlに溶解した;3時間攪拌後、混合物中に、前記段階で得たアニリン23.4gを導入し、混合物を一夜攪拌しつづけ、それから水900ml中に注入した。単離した沈殿を、水洗し、ジオキサン200mlから再結晶した。
w=30g。
HPLC:カラムNo.2;溶出液:CFCOOH水溶液(0.1M)/CHCN(90/10、v/v)、20分間後、30分間に40/60までのグラジエント;流速1ml/分;
=26ないし29分。
【0068】
(d)酸クロリド:
上記段階で得たイソフタール誘導体30.3gを、ジメチルホルムアミド26mlを含むジオキサン150mlに溶解し、チオニルクロリド42mlを5℃で滴加した。30分間0℃に置いた後、混合物を水550ml中に注入し、生成した沈殿を濾取し、水およびジイソプロピルエーテルで洗浄した。
乾燥後、w=26g。
【0069】
(e)N,N’−ビス(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−N,N’−ビス(2,3―ジヒドロキシプロピル)−2,4,6−トリブロモ−5−[4−(4−アミノメチルベンズアミド)ベンズアミド]イソフタールアミド:
1.上記酸クロリド10gを、1−デオキシ−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノーD−ガラクチトール15gの、N−メチルピロリドン100ml溶液中に、60℃で導入した。この温度で4時間攪拌した後、混合物を室温に戻し、イソプロパノール1リットル中に注入した。生成した沈殿を単離し乾燥した。HPLC:カラムNo.2;溶出液No.5:CHCOONH水中(0.01M)/CHCN;20分間に85%から50%(v/v)へのグラジエント;流速1ml/分;
=16分。
【0070】
2.フタールイミド基の除去:
上記固体20.4gをN,N−ジメチルアセトアミド80ml中へ攪拌しながら80℃で注入し、水20mlにヒドラジン水化物1.6mlを含む溶液をそれにつづけた。この温度に3時間置いた後、室温で反応混合物をエタノール1リットル中に注入した。生成した沈殿を単離し、乾燥し、次いで水40ml中に溶解した。6N水性HCl溶液のほぼ2mlを0℃で導入し、pHを2に下げ;混合物をCelite登録商標を通して濾過し、次いでイオン交換樹脂(アニオン性 Amberlite登録商 およびカチオン性IMAC登録商標)を通して精製した。このようにして所望の生成物6gを得た。
HPLC:カラムNo.2;溶出液No.5
=24ないし29分。
【0071】
化合物F:
【化23】
Figure 0004719391
であるRNH
(a)1−デオキシ−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ−D−ガラクチトール50gを、ジメチルアセトアミド300mlに120℃で溶解し、次いで5−(フタールイミドアセトアミド)−2,4,6−トリヨウドイソフタール酸クロリド(米国特許第4283381号に従って製造した)38gおよびトリエチルアミン17mlを、80℃で急速に加えた。80℃で5時間攪拌後、混合物を室温で濾過し、濾液をイソプロパノール800ml中に導入し、沈殿を単離し、乾燥した。
この沈殿の水性溶液を、H樹脂を通してクロマトグラフィーすることにより、過剰の出発アミノアルコールを除去した。
フタールイミド基は水性媒体中でヒドラジノ分解され、N,N’−ビス(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−N,N’−ビス(2,3―ジヒドロキシプロピル)−2,4,6−トリヨウド−5−(グリシルアミノ)イソフタールアミドを生成した。
【0072】
(b)5−(フタールイミドアセトアミド)−2,4,6−トリヨウドイソフタール酸クロリド23gおよびトリエチルアミン12mlを、(a)で得たアミン70gをジメチルアセトアミド200mlに溶解した溶液に加えた。24時間室温で攪拌した後、反応混合物をイソプロピルアルコール1500ml中に注入し、生成した沈殿を単離した。
このようにして得た粗製のフタールイミドを、pH5で水160mlに溶解し、Amberlite登録商標XAD 16樹脂650gを通してクロマトグラフィーし、溶出を水/エタノール(65/35 v/v)混液で実施した。
【0073】
フタールイミドのアミノ基はヒドラジノ分回で脱保護された:フタールイミド57gを、80℃で水200ml中のNH−NH3mlで処理した;3時間後pH1でフタロヒドラジドが沈殿し、濾液を蒸発させて油状物を得た。このものはエタノールから沈殿させ、次いで、アニオン性交換樹脂(弱塩基性 Amberlite登録商標)およびカチオン性交換樹脂(IMAC HPIII、Rohm & Haas)を通してクロマトグラフィー精製した。
分析的HPLC:カラムNo.2;溶出液No.8:HO/CHCN;45分間に95%から80%へのグラジエント。
=33ないし49分。
【0074】
同じ条件下で、(a)で得たアミンは、t=6ないし16分、により定義された。
化合物Fのもう一つの異性体混合物は、上記手順を1−デオキシ−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ−D−グルシトールに適用して製造できた。分析的HPLC:カラムNo.2;溶出液No.8
対応段階(a)で得た生成物:t=7ないし24分。
最終生成物:t=30ないし40分。
以下の記述において、本発明のある種のキレート類の製造を例示説明の目的で記載する。
【0075】
実施例1
3,6,9,15−テトラアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15)、11,13−トリエン−3,6,9−トリ(α−グルタール酸)(式V)およびガドリニウム複合体:
1.ヘテロサイクル3,6,9,15−テトラアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15)、11,13−トリエン20gを、アセトニトリル570ml中に溶解し、80℃で、NaCOを34g、次いでゆっくりとメチルα−ブロモグルタレート77gのアセトニトリル110ml溶液を導入した。24時間その還流温度に置いた後、混合物をほぼ20℃で濾過し、濾過物を乾固させた。残留固体をシリカクロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチル/ヘプタン(6/4,v/v)混合物で溶出を行った。w=25g。
【0076】
2.加水分解:
上記段階で得た生成物5.8gのメタノールml溶液を、5N水性NaOH溶液42mlを加えたのち、70℃で3日間維持した。水100mlを加え、カチオン性樹脂(H)を加えて溶液のpHを6.5とし,次いで濾過したのち溶液をアニオン性樹脂(OH)と接触させる。生成物を酢酸/水(50/50,v/v)混合物で樹脂から解放した。
HPLC:カラムNo.2;溶出液No.6:HO中HSO(0.037N)/CHCN;50分間に100%から20%(v/v)へのグラジエント;流速1ml/分;
=12.5ないし13.5分(数ピーク)。
【0077】
3.複合体化:
上記酸3gおよびGdCl1.9gを、水54ml中に溶解した。混合物を55℃でN水性NaOH溶液を加えてpH5とした。3時間60℃に置いた後、混合物を20どで濾過し、次いでエタノール100ml中に注入した。複合体のナトリウム塩を単離し、収率は70%であった。
HPLC:カラムNo.2;溶出液No.6;
=15ないし16分(数ピーク)。
【0078】
実施例2
【化24】
Figure 0004719391
である式Iの化合物:
実施例1で得た複合体0.5gおよびアミンRNH3.15gを、水10ml中に導入した。pHを水性NaOH溶液(0.1N)を加えて6とし、それから2当量の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)を加えた。40℃に3時間置いた後、混合物をエタノール100ml中に注入し、沈殿を単離した。
その水溶液を、3Kダルトンを遮断閾値とするポリエーテルスルホン膜を通して限外濾過し、続いてシラン化シリカ<LiChroprep登録商標(RP2およびRP18(50/50)対照混合物)Merck社製>カラム上でクロマトグラフィーし、水/CHCN混液で溶出(98%から95%へのグラジエント)することにより精製した。w=0.8g。
HPLC:カラムNo.2;溶出液No.7:HO/CHCN; 20分間に98%から70%(v/v)へのグラジエント、流速1ml/分。
=10分。
【0079】
実施例3
【化25】
Figure 0004719391
である式Iの化合物:
A)ガラクトース誘導体:
化合物A8.3gおよび実施例1で得た複合体1.8gを、水100ml中に溶解した。pHをN水性HCl溶液を加えて6とし、EDCI 2.7gおよびN−ヒドロキシスクシンイミド−3−スルホン酸(NHS)150mgを加えた。2時間攪拌後、溶液をエタノール300ml中に注入し、生成した沈殿を単離した。LiChrospher登録商標C18、100Å、12μm(Merck)上での準備的高圧液体クロマトグラフィー、または限外濾過により精製できた。
分析的HPLC:カラムNo.2;溶出液No.7。
=12分。
【0080】
A’)グルコース誘導体:
Aの場合と同じ操作条件下での、化合物A’と実施例1で得た複合体との反応により、対応する式Iの粗製化合物を得た。後者はPurospher登録商標RP18カラム上でのクロマトグラフィーにより、水/CHCN混液で溶出することにより精製できた。
最終収率=40%。
【0081】
実施例4
【化26】
Figure 0004719391
である式Iの化合物:
実施例1で得た複合体2.5gおよび化合物B 11gを、水60ml中に溶解し;pHが6になるまで1N水性HCl溶液を加え、アセトン45ml、ヒドロキシベンゾトリアゾール水化物(HOBT)0.5gおよびEDCI 2.3gを加えた。反応混合物をほぼ20℃で4時間攪拌し、その間周期的にN水性NaOH溶液を加えてpHを6に戻した。溶液をエタノール500ml中に注入し、単離した沈殿を乾燥した。
w=11.7g。
【0082】
生成物は、LiChrospher登録商標C18カラム、10μm;l=25cm;d=25mm(Merck)上での準備的高圧液体クロマトグラフィー、水/アセトニトリル混液で、グラジエントを20分間で95%から90%として溶出;流速80ml/分、により精製できた。
収率=45%。
分析的HPLC:カラムNo.2;溶出液No.8:HO/CHCN;
グラジエントは45分間で95%から80%;
=31分。
【0083】
実施例5
【化27】
Figure 0004719391
である式Iの化合物:
実施例4に記載の方法に従い、但し化合物Cとの反応により製造した。
分析的HPLC:カラムNo.2;溶出液No.8。
保持時間は25ないし29分。
【0084】
実施例6
【化28】
Figure 0004719391
である式Iの化合物:
実施例1の複合体1.6gおよびアミンE7gを、水40ml中に溶解した。0.3gのHOBTおよび1.5gのEDCIをpH6で導入し、続いてアセトン30mlを導入した。混合物を、そのpHをほぼ6に維持しながら4時間攪拌した。溶液をエタノール450ml中に注入して得た沈殿を、Purospher登録商標カラム上での準備的高圧クロマトグラフィーにより;溶出をl=250mm;d=40mm;RP18;10μm;120Å(Merck)により、水/アセトニトリル混液(5分間で90%から80%へのグラジエント);流速=80ml/分として精製した。
分析的HPLC:カラムNo.3;溶出液No.8:Purospher登録商標;RP18エンドキャップ;5μm;l=250mm;d=4mm(Merck);溶出液No.7、但し20分後、10分間で85%から70%(v/v)のグラジエントとした。
=29分。
【0085】
実施例7
【化29】
Figure 0004719391
である式Iの化合物:
本生成物は、アミンDを使用し、前記各実施例に記載の方法に準じて製造した。
分析的HPLC:カラムNo.4;Zorbax登録商標3005B−C18;l=250mm;d=4mm(Hewlett Packard登録商標);溶出液No.1、但しグラジエントは60分間で90%から82%。
=42ないし49分。
【0086】
実施例8
【化30】
Figure 0004719391
である式Iの化合物:
本生成物は、前記各実施例に記載のものと類似のアミド化条件を使用して製造した。
分析的HPLC:カラムNo.2;溶出液No.7、但しグラジエントは40分間で98%から85%。
=24分。
【0087】
実施例9
【化31】
Figure 0004719391
である式Iの化合物:
分析的HPLC:カラムNo.2;溶出液:95/5(v/v)のHO/CHCN;それから20分後、10分間に85/15に達するグラジエント。
=26分。
【0088】
実施例10
【化32】
Figure 0004719391
である式Iの化合物を、化合物Fを実施例1の複合体と反応させて製造した:
複合体1gとアミンF12gとを水200ml中に溶解し、pHを、6N水性HCl溶液を加えて6とした。EDCI 0.1g、次いでHOBT 0.25gを導入し;混合物を48時間攪拌しつづけ、2%水性NaHCO溶液を加えてpHを6に戻した。混合物を10容量のエタオール中に導入して粗製の最終生成物を単離し、Purospher登録商標RP18上での準備的クロマトグラフィーにより;10μm;120Åカラム(Merck)、溶出をHO/CHCN混液により実施して精製した。収率=30%。
分析的HPLC:カラムNo.2;溶出液No.8:
=12分。

Claims (21)

  1. 式I
    Figure 0004719391
    の化物の金属キレート
    但し、式中
    Rは、式II
    Figure 0004719391
    を有するものであり、そして
    −Zは、結合手であるか、またはCH、CH−CO−NHおよび(CH)−NH−CO基からなる群から選択される基であり、
    −Z'は、結合手であるか、またはO、S、NQ、CH、CO、CO−NQ、NQ−CO、NQ−CO−NQおよびCO−NQ−CH−CO−NQ基からなる群から選択される基であり、
    −Z’’は、結合手であるか、またはCO−NQ、NQ−COおよびCO−NQ−CH−CO−NQ基からなる群から選択される基であり、
    −pおよびqは、それらの合計数が0ないし3である整数であり、
    −R、R、R、RおよびRは、互いに独立して、H、Br、Cl、I、CO−NQおよびNQ−CO−Q基からなる群から選択され、そしてQおよびQは、同一または異なり、Hであるか、または、場合により1またはそれ以上の酸素原子が介在している(C−C)アルキルであり、そしてRないしRの少なくとも1つはアミド基であるか、または
    、RおよびRが、互いに独立して、H、Br、ClまたはIであり、RおよびRは、同一であって式III
    Figure 0004719391
    を有する(但し、Z'''は、CO−NQ、CO−NQ−CH−CO−NQ、CO−NQ−CH、CO−NQ−(CH)−NQ−COおよびNQ−CO−NQ基からなる群から選択される基であり、そしてR'、R'およびR'は、同一または異なりH、Br、ClまたはIであり、そしてQ'およびQ'は、同一または異なりHまたは、場合により1またはそれ以上の酸素原子が介在している(C−C)アルキルである)ものであり、
    −Qは、H、または、(C−C)アルキルを表わす
    (但し、上記アルキル基は、場合によりモノ―またはポリヒドロキシレート化されているものである)。
  2. pおよびqが0であり、RおよびRがCO−NQである、請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  3. p+qが0ではなく、RおよびRが式IIIを有しないものである、請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  4. p+qが1または2であり、RおよびRが式IIIを有しないものである、請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  5. 同一フェニル環上にあるRないしR基が、合わせて6ないし20のOHを含むものである、請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  6. 存在する任意のCO−NQが、または存在する任意のCO−NQ'Q'がそれぞれ6ないし10のOHを含むものである、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の式Iの化合物のキレート
  7. 、RおよびRが同一であってBrおよびIから選択され、そしてR’、R'およびR'が存在する場合、それらは同一であってBrおよびIから選択される、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の式Iの化合物のキレート
  8. ZがCHまたはCH−CO−NHであり、Z’がCO−NH、CO−NH−CH−CO−NH、NH−CO−NHから選択され、そしてZ’’がCO−NHおよびCO−NH−CH−CO−NHから選択され、さらにZ'''は、それが存在する場合はCO−NHまたはCO−NH−CH−CO−NHである、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の式Iの化合物のキレート
  9. およびRがCONQを表わし、QおよびQが、場合により酸素原子が介在しているCないしCのアルキル基である、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の式Iの化合物のキレート
  10. ZがCHまたはCH−CO−NHであり、Z’およびZ’’がCO−NHおよびCO−NH−CH−CO−NHから選択され、pおよびqが1であり、そしてRおよびRがCONQである、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の式Iの化合物のキレート
  11. p=q=0;Z=CH−CO−NH;R=R=R=Br;R=R=CON(CH(CHOH)CHOH)または
    Figure 0004719391
    である、請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  12. p=1、2;q=0;Z=CH;Z’=CONH;R=R=R=Br;R=R=CON(CH(CHOH)CHOH)または
    Figure 0004719391
    である、請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  13. p=q=1;Z=CHCONH;Z’=CONH;Z’’=CONH-CHCONH;R=R=R=Br;R=R=CON(CH(CHOH)CHOH)である、請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  14. p=q=0;Z=CHCONH;R=R=R=Br;
    Figure 0004719391
    であり、
    Q'=Q'=CH(CHOH)CHOHであるか、または
    Q'=CH(CHOH)CHOHであって
    Q'=CHCHOHCHOHである、
    請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  15. pおよびqが0であり、RおよびRが式IIIを有するものであり、R、RおよびRが同一であってBrおよびIから選択される、請求項1に記載の式Iの化合物のキレート
  16. Gd3+またはMn2+との、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の式Iの化合物のキレート

  17. Figure 0004719391
    の化合物の金属キレート、およびその有機または無機塩基との塩。
  18. 金属がGdである、請求項17に記載のキレート。
  19. 請求項1に記載の式Iの化合物の製法であって、
    ―式
    Figure 0004719391
    のマクロ環化合物を、式R'OOC−CHX−(CH)−COOR'の化合物と反応させ(但し、Xは脱離基であり、R'はHまたは(C−C)アルキルであり、そしてR'がH以外のものである場合は該エステル基を加水分解して)、
    ―次いで、生成物を金属塩または金属オキシドと反応させて、生成物のキレートまたはその塩基塩を得、
    ―さらに、該キレートを、カルボキシル酸基を活性化する物質の存在下に、アミンRNHと反応させることを含む方法。
  20. 請求項1ないし請求項16のいずれかに記載のキレートを、医薬的に許容され得る担体、および場合により有用な製剤用添加物、とともに含んでなる、診断用造影組成物。
  21. 請求項1ないし請求項16のいずれかに記載のガドリニウムキレートを含んでなる、核磁気共鳴造影用組成物。
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