JP4718983B2 - 光モジュール及びその製造方法、並びに、スラブ光導波路基板 - Google Patents
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Description
従来は、光信号を電気信号に変換し、半導体スイッチで経路を切り換えた後、再び光信号に変換することによって、光信号の伝送経路の切り換えを行なっていた。
そこで、電気信号への変換を行なわずに、光信号のまま伝送経路を切り換える光スイッチの開発が進められており、複数の方式が提案されている。
特に、高速な切換動作が期待できるものとして、例えば、電界を印加することで屈折率が変化する電気光学材料からなる光偏向素子を用いた光スイッチモジュールが提案されている(例えば特許文献1参照)。
つまり、例えば図2(A),(B)に示すように、スラブ光導波路基板(スラブ光導波路部品)100は、光信号を入力する入力チャネル光導波路103と、入力された光信号を平行光(コリメート光)にするコリメートレンズ104と、平行光にされた光信号を伝搬させるスラブ光導波路105と、伝搬されてきた平行光としての光信号を集光させる集光レンズ106と、光信号を出力する出力チャネル光導波路107とを一体的に形成したものとして構成される。なお、図2(B)中、符号111はコア層を示している。
そして、光スイッチモジュールは、スラブ光導波路基板100上のコリメートレンズ104とスラブ光導波路105との間に入力側光偏向素子101を実装し、スラブ光導波路105と集光レンズ106との間に出力側光偏向素子102を実装したものとして構成される。
特許文献2には、スラブ光導波路内に光取り出し機構を持たせた光デバイスが開示されている。また、特許文献3,4には、ダミー導波路(モニタ用光導波路,ダミーファイバ)を用いて位置合わせを行なうことが開示されている。
例えば、上述の光スイッチモジュールは、光導波路基板や複数の光偏向素子などの複数のスラブ光導波路部品によって構成されており、光導波路基板上に複数の光偏向素子を実装する際に、これらを例えばサブミクロンオーダで高精度に位置合わせして接合する必要がある。
しかしながら、スラブ光導波路は、横方向の閉じ込めがなく自由であり、部品によっては横方向の位置あわせが不要で、組み立てるのに簡便であるというメリットがあるが、このようなスラブ光導波路部品にチャネル光導波路を形成するようにすると、高精度な位置合わせが必要になり、せっかくのメリットが失われてしまうことになる。
さらに、上述の光スイッチモジュールのように、スラブ光導波路部品が電気光学材料のような特殊な材料によって形成されている場合には、ダミー導波路としてチャネル光導波路を形成することが非常に難しい。つまり、複数のスラブ光導波路部品の中に電気光学材料のような特殊な材料によって形成されているものが含まれている場合には、それぞれの光導波路部品にダミー導波路を形成することができず、したがって、それぞれの光導波路部品にダミー導波路を形成して簡易に位置合わせを行なえるようにするという上記の方法を用いることができない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、少なくとも3つのスラブ光導波路部品を、より高精度かつ簡易に位置合わせして接合できるようにした、光モジュール及びその製造方法、並びに、スラブ光導波路基板を提供することを目的とする。
本実施形態にかかる光モジュールは、例えば図1(B)に示すように、スラブ光導波路基板(スラブ光導波路部品)1と、複数の入力側光偏向素子2Aからなる入力側光偏向素子アレイ2と、複数の出力側光偏向素子3Aからなる出力側光偏向素子アレイ3とを備える。つまり、本光モジュールは、スラブ光導波路基板1上に、入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を実装した光スイッチモジュール(ハイブリッド型光集積回路装置)として構成される。
そして、これらの入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を構成する各入力側光偏向素子2A及び各出力側光偏向素子3Aを用いて、一の入力チャネル光導波路4から入力された光信号の経路を切り換えて一の出力チャネル光導波路9へ出力しうるようになっている。
複数のコリメートレンズ5は、図1(B)に示すように、各入力チャネル光導波路4に対応して設けられている。各コリメートレンズ5は、複数の入力チャネル光導波路4を導かれた光信号(入力光)をそれぞれコリメート光(平行光)にするものである。つまり、各コリメートレンズ5によって、各入力チャネル光導波路4から放射状に出射される光が、平行光に変換され、各入力側光偏向素子2Aに入射されるようになっている。
複数の集光レンズ8は、図1(B)に示すように、各出力チャネル光導波路9に対応して設けられている。各集光レンズ8によって、出力側の凹部6Bに配置された出力側光偏向素子アレイ3の各出力側光偏向素子3Aで伝搬方向を変えられて出力されたコリメート光がそれぞれ集光され、各出力チャネル光導波路9に結像するようになっている。
ところで、入力側光偏向素子アレイ2は、図1(B)に示すように、複数の光偏向素子2Aを備えるものとして構成され、複数の凹部6のうち入力側の凹部6Aに実装されている。つまり、入力側光偏向素子アレイ2は、複数のコリメートレンズ5が設けられている部分(スラブ光導波路)の出力側端面、及び、共通光導波路7の入力側端面に接合されている。
また、各入力側光偏向素子2Aは、上部電極としての導電性基板上に、電気光学効果を有する材料によって形成されたスラブ光導波路を形成し、さらに、スラブ光導波路の光信号通過領域に、下部電極としての一対のプリズム型電極を1個又は複数個直列に設けたものとして構成される(図2参照)。このため、入力側光偏向素子アレイ2は、スラブ光導波路部品として構成されることになる。なお、入力側光偏向素子アレイ2は、中間スラブ光導波路部品としてのスラブ光導波路基板1の共通光導波路(スラブ光導波路)7の前段に設けられるため、前段光偏向素子アレイ(前段スラブ光導波路部品)という。
このように、入力側光偏向素子2Aによって光信号の伝搬方向を変えることで、入力された光信号の経路が切り換えられることになる。
また、各出力側光偏向素子3Aは、上述の入力側光偏向素子2Aと同様に、上部電極としての導電性基板上に、電気光学効果を有する材料によって形成されたスラブ光導波路を形成し、さらに、スラブ光導波路の光信号通過領域に、下部電極としての一対のプリズム型電極を1個又は複数個直列に設けたものとして構成される(図2参照)。このため、出力側光偏向素子アレイは、スラブ光導波路部品として構成されることになる。なお、出力側光偏向素子アレイ3は、中間スラブ光導波路部品としてのスラブ光導波路基板1の共通光導波路(スラブ光導波路)7の後段に設けられるため、後段光偏向素子アレイ(後段スラブ光導波路部品)という。
そして、上部電極及び下部電極によってスラブ光導波路に電圧を印加し、スラブ光導波路の屈折率を変化させることで、電気光学効果を利用して、共通光導波路7を伝搬してきた光信号の伝搬方向を変えることができるようになっている。
このように、本実施形態では、3つのスラブ光導波路部品(スラブ光導波路基板,入力側光偏向素子アレイ,出力側光偏向素子アレイ)のうち両端側に位置する2つのスラブ光導波路部品(入力側光偏向素子アレイ,出力側光偏向素子アレイ)が、電気光学材料によって形成されている。
なお、本実施形態では、スラブ光導波路基板1を、複数の入力チャネル光導波路及び複数の出力チャネル光導波路を備えるものとして構成しているが、これに限られるものではない。例えば、スラブ光導波路基板1を、入力チャネル光導波路及び出力チャネル光導波路を備えないものとして構成し、その代わりに、入力ファイバアレイ及び出力ファイバアレイをレンズ(コリメートレンズ,集光レンズ)が設けられている領域に接続するようにしても良い。
つまり、本実施形態では、図1(A),(B)に示すように、位置合わせ用補助構造として、スラブ光導波路基板1を、上述の光スイッチとして機能する領域の両側方領域のそれぞれに、位置合わせ用入射チャネル光導波路20,位置合わせ用コリメートレンズ21,位置合わせ用チャネル光導波路22,位置合わせ用開口部23,位置合わせ用テーパ光導波路24,位置合わせ用出射チャネル光導波路25を備えるものとして構成している。
なお、図示しない入力ファイバアレイとの接続を容易にし、作業効率を向上させるためには、位置合わせ用入射チャネル光導波路20は、幅方向でマルチモードになるマルチモード光導波路として構成するのが好ましい。本実施形態のように、スラブ光導波路部品同士の位置合わせを行なう場合には、マルチモード光導波路とすることで幅方向の位置合わせ精度が多少悪くなったとしても問題ない。一方、位置合わせ用コリメートレンズ21を介して出射されるコリメート光として良好なコリメート光を得るためには、位置合わせ用入射チャネル光導波路20は、幅方向でシングルモードになるシングルモード光導波路として構成するのが好ましい。
位置合わせ用チャネル光導波路22は、スラブ光導波路7の両側に1つずつ設けられており、コリメート光の幅と同程度の幅を有し、コリメート光を導くようになっている。つまり、位置合わせ用チャネル光導波路22は、位置合わせ用コリメートレンズ21から出射されるコリメート光が通過する位置に、コリメート光の幅と同程度の幅を有する幅広のチャネル光導波路として形成されている。これにより、スラブ光導波路7の横方向の位置合わせ精度が緩やかであるメリットを生かしつつ、位置合わせのための光をより高精度に検出することが可能になる。
また、位置合わせ用開口部23は、位置合わせに用いられる光を透過しうる材料(透明材料)によって充填されている。ここでは、位置合わせ用開口部23は、スラブ光導波路基板(この基板に備えられるスラブ光導波路が中間スラブ光導波路部品として機能する)1のコア層と同程度の屈折率を有する透明材料によって充填されている。
なお、スリットは、位置合わせ用チャネル光導波路22を伝搬する光を外部(側方)へ出射させうる程度の角度を有するものとして構成すれば良い。また、例えば図1(A)中、二点鎖線で示すように、図1(A)中、下側の位置合わせ用チャネル光導波路22上に形成されるスリットの角度を変えて、図1(A)中、上側へ反射光を出射させるようにしても良い。また、スリットは、位置合わせ用チャネル光導波路22上の任意の位置に設けることができる。
以下、スラブ光導波路基板の製造方法、光偏向素子アレイの製造方法、光モジュール(光スイッチモジュール)の製造方法の順に説明する。
[スラブ光導波路基板の製造方法]
まず、例えばシリコン基板上に、例えば熱酸化法やMOCVD法などによって石英を堆積させて、スラブ光導波路基板1の下部クラッド層を形成する(図2参照)。なお、下部クラッド層を兼ねた石英基板を用いても良い。
次いで、例えばRIEなどによって、入力チャネル光導波路領域及び出力チャネル光導波路領域に形成されているコア層をチャネル状にパターニングする(図1参照)。同時に、入力チャネル光導波路領域及び出力チャネル光導波路領域の両側の領域に形成されているコア層をチャネル状にパターニングするとともに、集光レンズ領域の両側の領域に形成されているコア層をテーパ状にパターニングする(図1参照)。
なお、ここでは、スラブ光導波路基板を石英によって製造するようにしているが、これに限られるものではなく、ポリマーによって製造しても良い。
[光偏向素子アレイの製造方法]
まず、ニオブNbをドープして導電性を付与したSrTiO3基板(導電性基板;これは電極として機能しうる)上に、例えばゾルゲル法、PLD法(パルスレーザ堆積法)、MOCVD法などによって、例えばPLZT(PbxLa1-x(ZryTi1-yO3))を堆積させて、下部クラッド層を形成する(図2参照)。
そして、コア層上に、例えば下部クラッドと同じPLZTを堆積させて、上部クラッド層を形成する。
このようにして電気光学効果を有する材料によってスラブ光導波路を作製した後、上部クラッド層上に、例えばスパッタ法とフォトリソグラフィ法によって、プリズム状に金属膜を形成し、所定のサイズに研磨して、一対のプリズム型電極を1個又は複数個直列に形成する(図2参照)。これにより、複数の光偏向素子2A,3Aを備える光偏向素子アレイ(入力側光偏向素子アレイ2,出力側光偏向素子アレイ3)が製造される。
[光モジュール(光スイッチモジュール)の製造方法]
上述のようにして製造されたスラブ光導波路基板1の入力側及び出力側の凹部6A,6Bのそれぞれに、光偏向素子アレイ2,3をはめ込んで接着・固定する。これにより、スラブ光導波路基板1上に入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を実装した光モジュール(光スイッチモジュール)が製造される。
つまり、まず、図1(A)に示すように、スラブ光導波路基板(この基板に備えられるスラブ光導波路が中間スラブ光導波路部品として機能する)1の入力側の凹部6Aに入力側光偏向素子アレイ(前段スラブ光導波路部品)2を配置する。この場合、スラブ光導波路基板1と入力側光偏向素子アレイ2が並べて配置されることになる。
入射された光は、位置合わせ用コリメートレンズ21でコリメート光にされ、入力側光偏向素子アレイ2の光偏向素子が設けられていない両側方を通じて位置合わせ用チャネル光導波路22へ入射し、位置合わせ用開口部23(ここではスリット)の反射面23Aで反射して外部(側方)へ出射される。
このようにして位置合わせを行なった後、入力側光偏向素子アレイ2をスラブ光導波路基板1の凹部6Aに例えば紫外線硬化性樹脂(UV樹脂)や熱硬化性樹脂などの接着剤で固定する。
次いで、スラブ光導波路基板1の出力側の凹部6Bに出力側光偏向素子アレイ3を配置する。この場合、スラブ光導波路基板1及び入力光偏向素子アレイ2に対して出力光偏向素子アレイ3が並べて配置されることになる。
入射された光は、位置合わせ用コリメートレンズ21でコリメート光にされ、入力側光偏向素子アレイ2の光偏向素子が設けられていない両側の領域を通じて位置合わせ用チャネル光導波路22に入射する。
その後、位置合わせ用テーパ光導波路24で集光され、位置合わせ用出射チャネル光導波路25を介して後方(出力側)へ出射される。
このようにして位置合わせを行なった後、出力側光偏向素子アレイ3をスラブ光導波路基板1の凹部6Bに例えば紫外線硬化性樹脂(UV樹脂)や熱硬化性樹脂などの接着剤で固定する。
例えば、少なくとも3つのスラブ光導波路部品を組み立てて光モジュールを製造する場合、まず、前段スラブ光導波路部品と、位置合わせ用開口部を有する中間スラブ光導波路部品とを並べて配置し、前段スラブ光導波路部品と中間スラブ光導波路部品との位置合わせを行ない、位置合わせ用開口部に透明材料を充填し、前段スラブ光導波路部品及び中間スラブ光導波路部品に対して後段スラブ光導波路部品を並べて配置し、前段スラブ光導波路部品及び中間スラブ光導波路部品と、後段スラブ光導波路部品との位置合わせを行なうようにすれば良い。
また、上述の実施形態では、本発明を、スラブ光導波路基板1に光偏向素子2,3を実装した光スイッチモジュールに適用した場合を例に説明しているが、本発明を適用しうる複数のスラブ光導波路部品からなる光モジュールは、これに限られるものではない。例えば、スラブ光導波路基板1に光変調素子や半導体レーザなどの他の光素子(スラブ光導波路部品)を実装した光モジュールに本発明を適用することもできる。
(付記1)
少なくとも3つのスラブ光導波路部品を備え、
前記少なくとも3つのスラブ光導波路部品のうち中間に位置する中間スラブ光導波路部品が、一端側から入射される光を光検出器へ向けて出射させうる反射面を有する位置合わせ用開口部を備え、
前記位置合わせ用開口部に、前記一端側から光を入射させて他のスラブ光導波路部品の位置合わせを行なえるように、前記一端側から入射された光を透過しうる材料が入れられていることを特徴とする、光モジュール。
他のスラブ光導波路部品を実装するための複数の凹部を有し、前記複数の凹部の間にスラブ光導波路を備えるスラブ光導波路基板を備え、
前記スラブ光導波路基板が、
一の凹部に配置されたスラブ光導波路部品へ光を導く位置合わせ用入射チャネル光導波路と、
前記位置合わせ用入射チャネル光導波路を導かれた光をコリメート光にする位置合わせ用コリメートレンズと、
前記スラブ光導波路の側方に設けられ、前記コリメート光の幅と同程度の幅を有し、前記コリメート光を導く位置合わせ用チャネル光導波路と、
他の凹部に配置されたスラブ光導波路部品から出射されるコリメート光を集光する位置合わせ用テーパ光導波路と、
前記位置合わせ用テーパ光導波路によって集光された光を導く位置合わせ用出射チャネル光導波路とを備え、
前記スラブ光導波路基板のスラブ光導波路が、前記中間スラブ光導波路部品として機能し、
前記位置合わせ用開口部が、前記位置合わせ用チャネル光導波路を横切るように形成されていることを特徴とする、付記1記載の光モジュール。
前記少なくとも3つのスラブ光導波路部品のうち両端側に位置する2つのスラブ光導波路部品が、電気光学材料によって形成されていることを特徴とする、付記1又は2記載の光モジュール。
(付記4)
前記位置合わせ用開口部が、スリットであることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の光モジュール。
前記位置合わせ用入射チャネル光導波路及び前記位置合わせ用出射チャネル光導波路の少なくとも一方が、マルチモード光導波路として構成されていることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の光モジュール。
(付記6)
前記一の凹部に配置されたスラブ光導波路部品が、電気光学効果を利用して光の伝搬方向を変える前段光偏向素子アレイであり、
前記他の凹部に配置されたスラブ光導波路部品が、電気光学効果を利用して前記中間スラブ光導波路部品を伝搬してきた光の伝搬方向を変える後段光偏向素子アレイであり、
前記中間スラブ光導波路部品が、前記一の凹部に配置された前記前段光偏向素子アレイへ光を導く複数の入力チャネル光導波路と、前記複数の入力チャネル光導波路を導かれたそれぞれの光をコリメート光にする複数のコリメートレンズと、前記他の凹部に配置された前記後段光偏向素子アレイから出力されるそれぞれのコリメート光を集光する複数の集光レンズと、前記複数の集光レンズによって集光された光を導く複数の出力チャネル光導波路とを備え、
一の入力チャネル光導波路から入力された光の経路を切り換えて一の出力チャネル光導波路へ出力する光スイッチとして機能することを特徴とする、付記2〜5のいずれか1項に記載の光モジュール。
前段スラブ光導波路部品と、位置合わせ用開口部を有する中間スラブ光導波路部品とを並べて配置し、
一端側から光を入射させ、前記位置合わせ用開口部の反射面を介して出射された光をモニタしながら、前記前段スラブ光導波路部品と前記中間スラブ光導波路部品との位置合わせを行ない、
前記位置合わせ用開口部に、前記中間スラブ光導波路部品のコア層と同程度の屈折率を有する透明材料を充填し、
前記一端側から光を入射させ、前記透明材料が充填された前記位置合わせ用開口部を透過した光をモニタしながら、前記前段スラブ光導波路部品及び前記中間スラブ光導波路部品に対して並べて配置された後段スラブ光導波路部品の位置合わせを行なうことを特徴とする、光モジュールの製造方法。
前記中間スラブ光導波路部品を複数備える光モジュールを製造する場合、一の中間スラブ光導波路部品の位置合わせを行ない、前記一の中間スラブ光導波路部品の位置合わせ用開口部に前記透明材料を充填した後、前記一端側から光を入射させ、前記透明材料が充填された前記一の中間スラブ光導波路の位置合わせ用開口部を透過し、前記前段スラブ光導波路部品及び前記一の中間スラブ光導波路部品に対して並べて配置された他の中間スラブ光導波路部品の位置合わせ用開口部の反射面を介して出射された光をモニタしながら、前記前段スラブ光導波路部品及び前記一の中間スラブ光導波路部品に対して前記他の中間スラブ光導波路部品の位置合わせを行なうことを特徴とする、付記7記載の光モジュールの製造方法。
前記中間スラブ光導波路部品が、
前記前段スラブ光導波路部品及び前記後段スラブ光導波路部品を実装するための2つの凹部を有し、前記2つの凹部の間に設けられるスラブ光導波路を備えるスラブ光導波路基板であり、
一の凹部に配置された前記前段スラブ光導波路部品へ光を導く位置合わせ用入射チャネル光導波路と、
前記位置合わせ用入射チャネル光導波路を導かれた光をコリメート光にする位置合わせ用コリメートレンズと、
前記スラブ光導波路の側方に設けられ、前記コリメート光の幅と同程度の幅を有し、前記コリメート光を導く位置合わせ用チャネル光導波路と、
他の凹部に配置された前記後段スラブ光導波路部品から出射されるコリメート光を集光する位置合わせ用テーパ光導波路と、
前記テーパ光導波路によって集光された光を導く位置合わせ用出射チャネル光導波路とを備え、
前記位置合わせ用開口部が、前記位置合わせ用チャネル光導波路を導かれた光を外部へ向けて出射させうる反射面を有するものとして構成されていることを特徴とする、付記7記載の光モジュールの製造方法。
前記前段スラブ光導波路部品が、電気光学効果を利用して光の伝搬方向を変える前段光偏向素子アレイであり、
前記後段スラブ光導波路部品が、電気光学効果を利用して前記中間スラブ光導波路部品を伝搬してきた光の伝搬方向を変える後段光偏向素子アレイであり、
前記中間スラブ光導波路部品が、前記一の凹部に配置された前記前段光偏向素子アレイへ光を導く複数の入力チャネル光導波路と、前記複数の入力チャネル光導波路を導かれたそれぞれの光をコリメート光にする複数のコリメートレンズと、前記他の凹部に配置された前記後段光偏向素子アレイから出力されるそれぞれのコリメート光を集光する複数の集光レンズと、前記複数の集光レンズによって集光された光を導く複数の出力チャネル光導波路とを備えることを特徴とする、付記9記載の光モジュールの製造方法。
複数のスラブ光導波路部品を実装するための複数の凹部と、
前記凹部の間に設けられるスラブ光導波路と、
一の凹部に配置される前記スラブ光導波路部品へ光を導く位置合わせ用入射チャネル光導波路と、
前記位置合わせ用入射チャネル光導波路を導かれた光をコリメート光にする位置合わせ用コリメートレンズと、
前記スラブ光導波路の側方に設けられ、前記コリメート光の幅と同程度の幅を有し、前記コリメート光を導く位置合わせ用チャネル光導波路と、
他の凹部に配置される前記スラブ光導波路部品から出射されるコリメート光を集光する位置合わせ用テーパ光導波路と、
前記位置合わせ用テーパ光導波路によって集光された光を導く位置合わせ用出射チャネル光導波路と、
前記位置合わせ用チャネル光導波路を導かれた光を外部へ向けて出射させうる反射面を有する位置合わせ用開口部とを備えることを特徴とする、スラブ光導波路基板。
2 入力側光偏向素子アレイ(スラブ光導波路部品)
2A 入力側光偏向素子
3 出力側光偏向素子アレイ(スラブ光導波路部品)
3A 出力側光偏向素子
4 入力チャネル光導波路
5 コリメートレンズ
6 凹部
6A 入力側の凹部
6B 出力側の凹部
7 スラブ光導波路
8 集光レンズ
9 出力チャネル光導波路
20 位置合わせ用入射チャネル光導波路
21 位置合わせ用コリメートレンズ
22 位置合わせ用チャネル光導波路
23 位置合わせ用開口部
23A 反射面
24 位置合わせ用テーパ光導波路
25 位置合わせ用出射チャネル光導波路
30 光検出器
Claims (3)
- 他のスラブ光導波路部品を実装するための複数の凹部を有し、前記複数の凹部の間にスラブ光導波路を備えるスラブ光導波路基板を備え、
前記スラブ光導波路基板が、
一の凹部に配置されたスラブ光導波路部品へ光を導く位置合わせ用入射チャネル光導波路と、
前記位置合わせ用入射チャネル光導波路を導かれた光をコリメート光にする位置合わせ用コリメートレンズと、
前記スラブ光導波路の側方に設けられ、前記コリメート光の幅と同程度の幅を有し、前記コリメート光を導く位置合わせ用チャネル光導波路と、
他の凹部に配置されたスラブ光導波路部品から出射されるコリメート光を集光する位置合わせ用テーパ光導波路と、
前記位置合わせ用テーパ光導波路によって集光された光を導く位置合わせ用出射チャネル光導波路とを備え、
一端側から入射される光を光検出器へ向けて出射させうる反射面を有する位置合わせ用開口部が、前記位置合わせ用チャネル光導波路を横切るように形成されており、
前記位置合わせ用開口部に、前記コリメート光を入射させて他のスラブ光導波路部品の位置合わせを行なえるように、前記コリメート光を透過しうる材料が入れられていることを特徴とする、光モジュール。 - 前段スラブ光導波路部品と、位置合わせ用開口部を有する中間スラブ光導波路部品とを並べて配置し、
一端側から光を入射させ、前記位置合わせ用開口部の反射面を介して出射された光をモニタしながら、前記前段スラブ光導波路部品と前記中間スラブ光導波路部品との位置合わせを行ない、
前記位置合わせ用開口部に、前記中間スラブ光導波路部品のコア層と同程度の屈折率を有する透明材料を充填し、
前記一端側から光を入射させ、前記透明材料が充填された前記位置合わせ用開口部を透過した光をモニタしながら、前記前段スラブ光導波路部品及び前記中間スラブ光導波路部品に対して並べて配置された後段スラブ光導波路部品の位置合わせを行なうことを特徴とする、光モジュールの製造方法。 - 複数のスラブ光導波路部品を実装するための複数の凹部と、
前記凹部の間に設けられるスラブ光導波路と、
一の凹部に配置される前記スラブ光導波路部品へ光を導く位置合わせ用入射チャネル光導波路と、
前記位置合わせ用入射チャネル光導波路を導かれた光をコリメート光にする位置合わせ用コリメートレンズと、
前記スラブ光導波路の側方に設けられ、前記コリメート光の幅と同程度の幅を有し、前記コリメート光を導く位置合わせ用チャネル光導波路と、
他の凹部に配置される前記スラブ光導波路部品から出射されるコリメート光を集光する位置合わせ用テーパ光導波路と、
前記位置合わせ用テーパ光導波路によって集光された光を導く位置合わせ用出射チャネル光導波路と、
前記位置合わせ用チャネル光導波路を導かれた光を外部へ向けて出射させうる反射面を有する位置合わせ用開口部とを備えることを特徴とする、スラブ光導波路基板。
Priority Applications (1)
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