JP4718697B2 - 温度センサ付きウエハ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコンウエハ等の電気絶縁性板状体の表面温度を測定するための温度センサ付きウエハに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリコンウエハを使用する半導体製造プロセスにおいては、加熱処理装置内のシリコン基板の表面温度を検知することが重要であるため、熱電対を埋設したウエハセンサが使用されている。
【0003】
この従来の熱電対付きウエハは、図10に示すように、シリコンウエハ(基板)10の裏面に凹部11を設け、この凹部11に熱電対12の測温接点12aをアルミナセメント13を用いて埋設し、この測温接点12aから0.02〜0.05mmφと非常に細い線の素線12bを引き出して外部の計測器に接続している。
【0004】
この種の熱電対付きウエハは、CVD装置や酸化拡散装置(アニール炉)、あるいは、スパッタ装置等のチャンバーに組み込んで設置される際に、熱電対12の素線12bをチャンバー壁面の素線引き出し孔から外部へ引き出す作業が必要になる。
【0005】
この素線引き出し作業において、素線12bを介して熱電対12の測温接点12aを埋め込んで固着した部分引張り力や捩じりモーメント等が加わるので、この負荷により、この熱電対12の測温接点12aがアルミナセメント13と共に凹部11から抜けて外れてしまうという問題がある。
【0006】
この測温部に対する引張や捩じりは、熱電対付きウエハをウエハの加工装置に配置する時だけでなく、製造後にユーザーへの搬送する際の梱包作業時や搬送時移にも加わるおそれがあるため、取り扱いが非常に難しいという問題がある。
【0007】
また、ウエハ10の裏側に埋め込んで固着した測温接点12aにより,様々な加工が行われる側である表面の温度を測定するため、誤差が大きく、応答性も劣るという問題がある。
【0008】
この問題に対処するため、特開2000−111418号公報においては、図11に示すように、ウエハ1の表面側に、適宜の深さの凹部3を設け、この凹部3の底面からウエハ1の裏面側に抜ける素線挿通孔4をそれぞれ設けて、熱電対2の両素線2bをこの両素線挿通孔5からウエハ1の裏面側に挿通して、熱電対2の測温接点2aを凹部3に固着した熱電対付ウエハ1が提案されている。
【0009】
そして、この構成により、熱電対2の素線2bが引っ張られたり、捩じられたりして、この固着部に力が加わっても、この測温接点2aは凹部3の両素線挿通孔4,4間の底面部分3aを跨いだ状態で凹部3に固着されているので、この底面3a部分により抜け防止ができるとしている。
【0010】
また、表面側に設けた凹部で、その表面側に接近位置させた状態で固着することにより、計測すべきウエハの表面温度を誤差なく測定でき、また、高い応答性も得られるとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この素線挿通孔を有す熱電対付ウエハでは、素線がウエハの裏面に配設されることになるので、ウエハを加工するための台板に密着させることができず、実際の加工時と同じような配置ができず、熱伝導が異なってくるため、この熱電対付ウエハに対して正確な加熱又は冷却を行うことができないという問題がある。
【0012】
また、これを避けるために裏面に素線収納用の凹部を設けると、この加工により製造コストが上昇すると共に、熱伝導も実際のウエハと異なってくるので、測定精度の面からも好ましくないという問題がある。
【0013】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、測温用ウエハにおいて、温度センサの測温部接点とその素線を表面側に配置できて、測温精度を維持でき、しかも、引張りや捩じり等の外力に対しても、外れ難い温度センサ付きウエハを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するための温度センサ付きウエハは、次のような特徴を有して形成される。
【0015】
1)ウエハの表面側に温度センサの測温部を配設する測温部用孔を形成し、前記測温部用孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤にて固定する温度センサ付きウエハにおいて、前記表面側に第1固定ピン用孔を形成し、該第1固定ピン孔のひとつに収まるように二股状に形成された固定ピンを、前記測温部から出る素線を跨いで該第1固定ピン用孔のひとつに挿入し、接着剤で固定したことを特徴とする。
【0016】
この温度センサとしては、熱電対等を使用することができ、接着剤としては、樹脂系やセラミックス系等の接着剤を使用できる。
【0017】
あるいは、ウエハの表面側に温度センサの測温部を配設する測温部用孔と固定ピン用孔を形成し、前記測温部用孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤にて固定すると共に、前記固定ピン用孔に挿入され接着剤で固定された固定ピンに前記温度センサの素線を溶接で固定することを特徴とする。
【0018】
この固定ピンはステンレス等の金属で形成され、この固定ピンの上面で、温度センサの素線をスポット溶接で接合する。
【0019】
以上の構成によれば、測温部用孔に埋設した測温部から出る素線を固定ピンによりウエハに固定し、この固定ピンは接着剤によって固定ピン用孔に固定されているので、素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、この固定部で素線を固定支持するので、測温部に引張力や捩りモーメントが加わることが無く、測温部の離脱を防止できる。
【0020】
また、上記の温度センサ付きウエハにおいて、前記測温部用孔と固定ピン用孔の少なくとも一つを貫通孔で形成することを特徴とする。
【0021】
そして、前記温度センサを熱電対で形成することを特徴とする。
【0022】
温度センサを熱電対で形成した場合には、二股状に形成された固定ピンで測温部から出る一対の素線のそれぞれを跨いで第1固定ピン孔のひとつに固定するため、素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温接点の離脱を防止できる。これによって、測温接点も強固に固定できる。
【0023】
あるいは、前記測温部用孔を溝孔で形成すると共に、該溝孔の両端部に該溝孔と連通する第2固定ピン用孔をそれぞれ設け、前記測温部を前記測温部から出る一対の素線で引っ張るような形で溝孔に配置し、前記一対の素線のそれぞれを前記第2固定ピン用孔に通し、前記固定ピンで前記第2固定ピン孔に前記一対の素線を固定したことを特徴とする。
【0024】
この場合には、固定ピンで固定される素線により測温部を溝孔内に固定できる。
【0025】
2)または、ウエハの表面側から裏面側に連続的又は段階的に断面積が拡大しながら貫通する測温部用孔を形成し、該測温部用孔に温度センサの測温部を挿入し、該測温部に、前記測温部用孔の表面側の開口部よりも大きく、裏面側の開口部より小さい抜け止め部を設けると共に、該抜け止め部を前記測温部用孔の内部に配置して、接着剤にて固定することを特徴とする。
【0026】
この抜け止め部は熱電対の熱接点(溶接点)等で形成する。
【0027】
そして、上記の温度センサ付きウエハにおいて、前記抜け止め部を前記測温部用孔の裏面側を塞ぐ接触板で形成し、該接触板に前記測温部を接合したことを特徴とする。
【0028】
更に、上記の温度センサ付きウエハにおいて、前記接触板がステンレス又はインコネルで形成されていることを特徴とする。
【0029】
以上の構成によれば、測温部用孔に埋設した測温部を抜け止め部にて保持し、この抜け止め部が、測温部用孔の表面側の開口部より大きく形成されているため、抜け止め効果を発揮するので、素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の離脱を防止できる。また、温度センサの素線を表面側に配置できる。
【0030】
3)あるいは、ウエハの表面側に溝部を設け、温度センサの測温部を配置し、該測温部を蓋板で覆うと共に、前記測温部と前記蓋板を接着剤にて前記溝部に固定することを特徴とする。
【0031】
この構成によれば、測温部を蓋板で覆うと共に、測温部と蓋板を接着剤で固定しているので、測温部のみを接着剤で固定する場合に比べて、接着面積を著しく大きくすることができる。そのため、素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の離脱を防止できる。また、温度センサの素線を表面側に配置できる。
【0032】
4)そして、ウエハの表面側に第一開口部及び第二開口部を有し、ウエハ内にて連通する測温部埋設用孔を設け、該測温部埋設用孔内に温度センサの測温部を配置すると共に、前記第一開口部に前記測温部に連結する一方の素線を挿通し、前記第二開口部に他方の素線を挿通して、前記測温部を接着剤にて固定することを特徴とする。
【0033】
この構成によれば、測温部がウエハの表面側に第一及び第二開口部を有する測温部埋設用孔に配置され、素線がそれぞれ第一及び第二開口部に挿通し、測温部を接着剤で測温部埋設用孔内に固定しているので、素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の離脱を防止できる。また、温度センサの素線を表面側に配置できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る温度センサ付きウエハについて説明する。
【0035】
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態に係る温度センサ付きウエハ1は、図1〜図4に示すように、ウエハ20の表面側に、設置する熱電対30で形成される温度センサ1個に対して、測温部用孔40を1個と、固定ピン用孔41を2個を形成する。
【0036】
この測温部用孔40と固定ピン用孔41は図1や図2のように貫通孔で形成してもよいが、必ずしも貫通孔で形成する必要はなく、図3や図4に示すような溝孔であってもよい。
【0037】
また、熱電対30は、熱起電力特性を持つアルメル−クロメル、クロメル−コンスタンタン、鉄−コンスタンタン等の素線32a,32bを組み合わせ、この素線を溶接接合することにより、測温部である測温接点31を形成する。
【0038】
そして、図1に示すように、この測温部用孔40に温度センサである熱電対30の測温接点(測温部)31を挿入して、樹脂系又はセラミックス系等の接着剤50にて接着固定する。また、熱電対30の素線32a,32bを固定ピン用孔41,41上を通過させると共に、この素線32a,32bをU字形の固定ピン42,42で跨ぎ、この固定ピン42を固定ピン用孔41に挿入して接着剤50にて固定する。
【0039】
あるいは、図2に示すように、熱電対30の素線32a,32bを固定ピン用孔41,41上を通過させると共に、固定ピン用孔41に挿入され、接着剤50で固定された固定ピン42A,42Aにこの素線32a,32bをスポット溶接60,60でそれぞれ固定する。
【0040】
そして、測温接点31の固定に関しては、図1や図2に示すように、測温部用孔40に測温接点31を挿入して接着剤50で固定したり、あるいは、図3に示すように、測温部用孔40Aに接点固定用ピン42Bを挿入して接着剤50で固定し、この接点固定用ピン42Bの上面に熱電対30の測温接点31をスポット溶接61で溶接して固定する。
【0041】
または、図4に示すように、測温部用孔を溝孔40Aで形成し、この溝孔40Aの両端部に貫通孔で形成される固定ピン用孔41A,41Aをそれぞれ設けて、溝孔40Aに測温接点31を、貫通孔の固定ピン用孔41A,41Aに素線32a,32bを跨いで固定するU字形の固定ピン42,42を、それぞれ挿入して、測温部31を素線32a,32bで引張っるような形で溝孔40Aに配置し、接着剤50にて固定する。
【0042】
以上の構成によれば、測温部用孔40に埋設した測温接点31から出る素線32a,32bを固定ピン42,42Aによりウエハ20、20A〜20Cに固定することにより、素線32a,32bを単独で埋設した場合に比べて、接合面積を大きくでき、また、固定ピン42,43Aの形状を容易に抜け難い形状にできるので、著しく堅固に固定できる。
【0043】
そのため、例え、熱電対30の素線32a,32bに引張力や捩りモーメントが加わっても、この固定部分41,42で素線32a,32bを支持できるので、測温接点31に引張力や捩りモーメントが加わることが無く、測温接点31のウエハ20、20A〜20Cからの離脱を防止できる。また、熱電対30の素線32a,32bをウエハ20、20A〜20Cの表面側に配置できる。
【0044】
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態に係る温度センサ付きウエハ20D,20Eは、図5,図6に示すように、ウエハウエハ20D,20Eの表面側から裏面側に貫通する測温部用孔44,44Aを形成するが、この測温部用孔44,44Aの断面積が、連続的又は段階的に拡大する用に形成する。
【0045】
図5では連続的に拡径しているが、この順次拡径する貫通孔44は、レーザー光線で加工可能である。
【0046】
図5に示す実施の形態では、この測温部用孔44に熱電対30の測温接点31を挿入し、裏面側の開口部から抜き出して、この測温接点31に、電気溶接、ガス溶接で拡大部分を形成したり、又は、セラミックス小片等を使用して抜け止め部33を設ける。この抜け止め部33は、測温部用孔44の表面側の開口部よりも大きく、裏面側の開口部より小さく形成する。
【0047】
そして、素線32a,32b側を引張っるような形でこの抜け止め部33を測温部用孔44の内部に配置して、接着剤50にて固定する。
【0048】
また、図6に示す実施の形態では、測温部用孔を表面側の小穴44Aと裏面側の四l形状の溝孔44Bとで形成すると共に、この裏面側の溝孔44Bを塞ぐステンレス又はインコネルで形成される接触板35を設け、この接触板35に測温接点31をスポット溶接62等により接合して抜け止め部33を形成する。
【0049】
そして、この接触板35を素線32a,32bを引張っるような形で測温部用孔44の溝孔44Bの内部に配置して、裏面側の面をウエハ20Eの裏面と面一にして樹脂系又はセラミックス系の接着剤50で固定する。
【0050】
この構成によれば、測温部用孔44に埋設した測温接点31を保持する抜け止め部33,35を、測温部用孔44の表面側の開口部より大きく形成するので、抜け止め効果を発揮できるので、例え、素線32a,32bに引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部31の離脱を防止できる。また、熱電対30の素線32a,32bをウエハ20D,20Eの表面側に配置できる。
【0051】
〔第3の実施の形態〕
本発明の第3の実施の形態に係る温度センサ付きウエハ20F,20Gは、図7,図8に示すように、ウエハ20F,20Gの表面側に溝部45,45Aを設け、この溝部45,45A内に熱電対30の測温接点31を配置し、蓋板36で覆うと共に、この測温接点31と蓋板36を樹脂系又はセラミックス系の接着剤50で溝部45,45Aに接着固定する。
【0052】
この溝部の形状は、図7に示すように、矩形の溝部45Aの形状で形成したり、図8に示すように、素線32a,32bを引き出す部分のみ凸状になっている溝部45Aの形状で形成したりできる。
【0053】
この溝部45,45Aと蓋板36の形状は特に限定する必要がなく、測温接点31を覆うことができて、素線32a,32bを表面側に引き出すことができる形状であればよい。
【0054】
この構成によれば、測温接点31を蓋板36で覆うと共に、測温接点31と蓋板36を接着剤50で固定することにより、測温接点31のみを接着剤50で固定する場合に比べて、接着面積を著しく大きくすることができるので、例え、素線32a,32bに引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部31の離脱を防止できる。また、熱電対30の素線32a,32bをウエハ20F、20Gの表面側に配置できる。
【0055】
〔第4の実施の形態〕
本発明の第4の実施の形態に係る温度センサ付きウエハ20Hは、図9に示すようウエハー20Hの表面側に第一開口部46a及び第二開口部46bを有し、ウエハ20H内にて連通する測温部埋設用孔46を設ける。この測温部埋設用孔46は、レーザー光線により、第一開口部46aから孔を表面に対して斜行して穿孔し、貫通する前に穿孔を中止し、更に、第二開口部46bから孔を表面に対して斜行すると共に、先に第一開口部46aから穿孔した孔の方向に穿孔し、貫通させることで形成できる。
【0056】
そして、一方の素線32aを通して引張ることにより、測温部埋設用孔46内に熱電対30の測温接点31を配置する。これにより、第一開口部46aに測温接点31に連結する一方の素線32aが挿通し、第二開口部46bに他方の素線32bが挿通することになるので、この測温接点31を接着剤50で測温部埋設用孔46内に接着固定する。
【0057】
なお、この測温部埋設用孔46は、斜行する貫通孔を交差させて形成してもよく、この場合は裏面側を接着剤を詰めるか、栓するかして塞ぐ。
【0058】
この構成によれば、測温接点31がウエハ20Hの表面側に第一開口部46a及び第二開口部46bを有する測温部埋設用孔46に配置され、素線32a,32bがそれぞれ第一開口部46a及び第二開口部46bに挿通し、測温接点31を接着剤50で測温部埋設用孔46内に固定しているので、例え、素線32a,32bに引張力や捩りモーメントが加わっても、測温接点31の離脱を防止できる。また、熱電対30の素線32a,32bをウエハ20Hの表面側に配置できる。
【0059】
以上の構成に際しては、温度センサを熱電対として説明したが、温度センサがその他の温度測定素子であってもよく、温度センサの測温部が溶接できない場合には溶接の代わりに接着剤を用いて接点固定ピン等に接合することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明のように、本発明の温度センサ付きウエハによれば、次のような効果を奏することができる。
【0061】
測温部用孔に埋設した測温部から出る素線を固定ピンによりウエハに固定することにより、例え、温度センサの素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、この固定部分で素線を固定支持するので、測温部に引張力や捩りモーメントが加わることが無く、測温部の離脱を防止できる。
【0062】
また、測温部用孔に埋設した測温部を保持する抜け止め部を、測温部用孔の表面側の開口部より大きく形成するので、抜け止め効果を発揮でき、例え、素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の離脱を防止できる。
【0063】
あるいは、測温部を蓋板で覆うと共に、測温部と蓋板を接着剤で固定することにより、測温部のみを接着剤で固定する場合に比べて、接着面積を著しく大きくすることができるので。例え、素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の離脱を防止できる。
【0064】
また、測温部がウエハの表面側に第一及び第二開口部を有する測温部埋設用孔に配置され、素線がそれぞれ第一及び第二開口部に挿通し、測温部を接着剤で測温部埋設用孔内に固定しているので、例え、素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の離脱を防止できる。
【0065】
そして、上記のいずれの構成においても、温度センサの素線を表面側に配置できるので、実際の加工時と同じようにウエハを加工するための台板に密着させて配置することができ、熱電対付ウエハに対しても実際に加工されるウエハと同様な加熱又は冷却を行うことができ、正確な温度測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の固定ピンで素線を跨いで固定した温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は、斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の素線を固定ピンに溶接して固定した他の温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態の測温接点を接点固定ピンに溶接固定した温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態の溝部の両端に貫通孔を設けた温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態の温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態の他の温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図7】本発明に係る第3の実施の形態の温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図8】本発明に係る第3の実施の形態の他の温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図9】本発明に係る第4の実施の形態の温度センサ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図10】従来技術の温度センサ付きウエハの温度センサ取付部の拡大断面図である。
【図11】従来技術の他の温度センサ付きウエハの温度センサ取付部の拡大図であり、(a)は断面図で、(b)は平面図である。
【符号の説明】
20,20A〜20H 温度センサ付きウエハ
30 熱電対(温度センサ)
31 測温接点(測温部)
32a,32b 素線
33 抜け止め部
35 接触板
36 蓋板
40,40A 測温部用孔
41,41A 固定ピン用孔
42 固定ピン
44,44A,44B 測温部用孔
45 溝部
46 測温部埋設用孔
46a 第一開口部
46b 第二開口部
50 接着剤

Claims (3)

  1. ウエハの表面側に温度センサの測温部を配設する測温部用孔を形成し、前記測温部用孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤にて固定する温度センサ付きウエハにおいて、前記表面側に第1固定ピン用孔を形成し、該第1固定ピン孔のひとつに収まるように二股状に形成された固定ピンを、前記測温部から出る素線を跨いで該第1固定ピン用孔のひとつに挿入し、接着剤で固定したことを特徴とする温度センサ付きウエハ。
  2. 前記測温部用孔を溝孔で形成すると共に、該溝孔の両端部に該溝孔と連通する第2固定ピン用孔をそれぞれ設け、前記測温部を前記測温部から出る一対の素線で引っ張るような形で前記溝孔に配置し、前記一対の素線のそれぞれを前記第2固定ピン用孔に通し、前記固定ピンで前記第2固定ピン孔に前記一対の素線を固定したことを特徴とする請求項1に記載の温度センサ付きウエハ。
  3. 前記温度センサを熱電対で形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の温度センサ付きウエハ。
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