JP4717757B2 - 静電容量式の入力装置 - Google Patents

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本発明は、指などの操作体の位置を静電容量の変化で検出する静電容量式の入力装置に係わり、特に操作体の位置情報の検出とスイッチの入力情報の検出を共通の回路構成で検出できるようにした静電容量式の入力装置に関する。
以下の特許文献1には、キー入力モードと位置入力モードを同一の操作面上で行えるようにした入力装置が開示されている。
この入力装置では、指などの操作体を表示シートの表面に接近または接触させると、操作体と反転部材との間に静電容量Cが形成される一方で、操作体と対向しない反転部材との間には静電容量Cが形成されないことになる。よって、前記静電容量Cの大小を位置検出手段で比較することにより、操作体の位置情報を検出することが可能とされている。
また表示シートに設けられた表示部を押すと、反転部材12が反転して前記反転部材12の下面が接点電極に接触させられ、これによりキー入力を行うことが可能とされている。
特開2004−334738号公報
しかし、上記特許文献1に記載された入力装置では、以下に示すような問題がある。
(1)静電容量の変化を検出する位置検出手段とスイッチのONとOFFとの間の切り換えを検出する手段とが別構成であるため、回路構成を簡素化し難い。
(2)位置入力モードとキー入力モードとの間では特にモード切り換えを行う必要がなく、直接移行することができる構成であるため、制御部は前記位置検出手段からの入力と前記スイッチ切換の検出手段からの入力を同時に監視する必要があり、制御部の負担を軽減することができない。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、操作体の位置情報の検出とスイッチの切り換わりである入力情報の検出を共通の回路構成で検出できるようにした静電容量式の入力装置を提供することを目的としている。
また動作時に制御部の負担を軽減できるようにした静電容量式の入力装置を提供することを目的としている。
本発明は、基板と、前記基板上に配置された複数の静電センサと、いずれかの前記静電センサに対向する操作体位置情報およびスイッチの切り換えに基づく入力情報を検出する検出回路および判定部と、を有する静電容量式の入力装置であって、
前記静電センサは、前記基板の一部が露出する開口部を内側に備えた対向電極と、前記開口部の内側に設けられた接地電極と、基端部を前記対向電極に導通させて前記接地電極に対向配置されるとともに操作体により押下されたときに反転して前記接地電極に接触する反転部材と、を有しており、
前記検出回路は、前記対向電極に所定の周波数のパルス状の入力信号を与える信号生成部と、前記静電センサを含む積分回路からの応答信号の立ち上がり時間を算出する演算部とを有して、前記操作体が前記いずれかの静電センサに接近したときに、前記操作体と前記対向電極との間と、前記操作体と前記反転部材との間の少なくとも一方に形成される静電容量の変化を示す前記立ち上がり時間の算出データが得られ、
前記判定部が第1の基準値および第2の基準値を有しており、先に得られた算出データとその後に得られた算出データの変化量が、前記第1の基準値未満であるときに非入力状態と判定され、前記第1の基準値以上で前記第2の基準値以下であるときに前記操作体が前記反転部材に接近した接触状態と判定され、前記第2の基準値を超えたときに前記操作体が反転した入力状態であると判定されることを特徴とするものである。
本発明では、入力装置に対向して移動する操作体の相対的な位置情報と、操作体の押下により反転して切り換わる反転部材のスイッチ入力情報とを、共通の検出回路を用いて検出することができる。よって、前記検出回路の回路構成を簡素化することが可能となる。
しかも、前記検出回路からの出力を監視するだけで、前記位置情報と入力情報を同時に取得することができるため、動作時における制御部の負担を軽減することができる。
また本願発明では、反転部材が、対向電極とともに静電センサを形成し、操作体との間で静電容量を形成する電極として機能する。このため、静電センサの感度を高めるために、予め静電センサの面積を広く形成しておく必要がない。すなわち、前記静電センサ1ヶ当たりが、所望の感度を得るために最低限必要とする電極面積を小さくすることができるため、装置全体の大きさを小型化することが可能となる。
上記においては、前記反転部材が、ドーム状のメタルコンタクトで形成されており、前記メタルコンタクトの表面および対向電極の表面が誘電率を有する絶縁層で覆われているものが好ましい。
上記手段のように、反転部材を金属製のダイアフラムで形成すると、クリック感を得ることができるとともに反転動作をスムーズに行わせることができる。また表面を誘電体で覆うと、対向電極と操作体との間およびに反転部材と操作体との間に発生する静電容量を大きくすることができるため、入力装置の検出精度を高めることが可能となる。
本発明は、前記積分回路が、前記対向電極と前記反転部材の少なくとも一方と前記操作体との間に形成される静電容量と、所定の抵抗とを有するものとして構成できる。
上記手段では、操作体が前記対向電極と前記反転部材の少なくとも一方に接触したか否かを、この間に形成される静電容量の変化として捕らえることができる。
例えば、電源投入直後にあっては、前記対向電極および前記反転部材を介して形成されるすべての静電容量を検出して初期状態の算出データを求め、この初期状態からの静電容量の変化量が検出される。また前記静電容量の変化量を示す算出データはメモリに記憶されるが、この算出データは新たな算出データが検出されるたび随時書き換えられる。
このように、上記手段では静電容量の変化量から操作体の位置情報とスイッチの入力情報を得るようにしているため、精度の高い検出が可能となる。
前記非入力状態は、操作体が反転部材から離れている状態(OFF状態)に相当し、前記接触状態は操作体が反転部材に接触した状態に相当する。さらに前記入力状態は、前記操作体により反転部材が押下されて接地部材に接触した状態(ON状態)に相当する。このように、上記手段では3つの動作状態を検出することができる。このため、これらを組み合わせることにより、多様な操作が可能となる。
本発明では、操作体の位置情報の検出とスイッチの入力情報の検出を共通の検出回路を用いて検出することができる。
また前記検出回路の出力を監視するだけで、前記位置情報と入力情報を同時に取得できるため、制御部の負担を軽減することができる。
図1は本発明の実施の形態として入力装置を搭載した電子機器を示す斜視図、図2Aないし図2Cは図1の2−2線における矢視断面図であり、図2Aは非入力状態(OFF状態)、図2Bは接触状態,図2Cは入力状態(ON状態)を示している。また図3は本発明における検出回路の概略を示すブロック図、図4は積分器への入力信号Uとその応答信号Wの概略を示す波形図であり、Aは非入力状態、Bは接触状態、Cは入力状態、図5は入力装置に対する操作状態を示す平面図である。
図1に示す電子機器1は、非折畳み式の携帯型電話をイメージしたものである。前記電子機器1は外観を形成するケース3を有し、このケース3には表示手段としての表示パネル4とキー入力および座標入力を行う入力装置10が設けられている。表示パネル4としては、例えばモノクロやカラーなどからなる液晶パネルまたはELパネルである。
図1および図2Aないし図2Cに示すように、入力装置10は基板16を有しており、この基板16の表面にはマトリックス状(図1では4行3列)に配置された複数の対向電極21が設けられている。
1つの対向電極21は略正方形状からなる導電層(平面電極)を有しており、前記対向電極21の内側には前記導電層を有しない開口部22が略円形状に形成されている。前記開口部22には前記基板16の表面が部分的に露出しており、その内側中央には接地電極23が設けられている。前記接地電極23は前記基板16に形成されたスルーホール16aを介して前記基板16の裏面(Z2側の面)に導かれており、前記裏面に沿って前記基板16の外部に配線されている。
前記対向電極21の表面には、ドーム状(またはダイアフラム状ともいう)からなる反転部材12が設けられている。前記反転部材12は、例えば導電性を有する薄い金属板(例えば、ステンレス板)を精密加工プレスによって打ち抜いて形成したいわゆるメタルコンタクトスイッチで形成されており、歯切れの良いクリック操作を行うことが可能されている。
前記反転部材12の縁部分である基端部12aは、前記対向電極21の表面に半田付け、あるいはAuフラッシュなどの手段によって固定されている。このため、前記対向電極21と前記反転部材12とは電気的には同電位に設定されており、1組の前記反転部材12と前記対向電極21とが1つの静電センサ20を形成している。
図2Aに示すように、反転部材12が押下されていない状態では、前記反転部材12の下面と接地電極23との間には空間部Sが形成されており、前記反転部材12と前記接地電極23とは互いに離れた状態(電気的に絶縁された状態)にある。
前記基板16の上面には薄手のシート11が積層されており、複数の前記反転部材12と前記接地電極23とが前記シート11によって覆われている。
前記シート11は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)など絶縁性および誘電性を有する部材で形成されており、面と垂直に交差する方向(Z方向)に撓み変形可能とされている。なお、図1などに示すように、シート11上には、1,2、3、・・・0、*、#などの文字、図形または記号を印刷または転写することにより形成された複数の表示11aが設けられている。
図2Cに示すように、指やペンなどの操作体50を用いていずれかの前記反転部材12をZ1方向に押下すると、反転部材12が変形して反転する。このとき、反転部材12が反転してその下面が前記接地電極23に接触し、前記反転部材12および対向電極21が前記接地電極23と同じ電位に切り換わる。すなわち、前記反転部材12はスイッチとして機能する。なお、スイッチの切換動作の検出については後述する。
前記電子機器1の内部には、例えば図3に示すような検出回路30が設けられている。本実施の形態に示す前記検出回路30は、信号生成部31、積分器32、演算部33および判定部34とを有している。
前記信号生成部31は、一定の周波数からなるパルス状の入力信号U(図4参照)を生成する発振回路で形成されており、前記入力信号Uを積分器32に与える。前記積分器32は、所定の抵抗値からなる抵抗Rと静電容量Cとで形成されている。前記抵抗Rは、前記信号生成部31と前記静電容量Cとの間の配線ライン上に形成されている。
前記静電容量Cは前記静電センサ20によって形成されるものであり、前記静電センサ20(静電容量C)の一端に前記抵抗R接続されている。そして、前記静電センサ20表面に設けられた前記シート11が前記静電容量Cの他端側を形成している。このため、前記静電容量Cの他端は、前記操作体50が静電センサ20から離れている非入力状態では電気的に浮いた状態にあり、前記操作体50が静電センサに接近しまたは接触した接触状態または入力状態になると操作者を通じて接地される。すなわち、前記静電容量Cは、前記操作体50が前記静電センサ20を覆うシート11に接近しまたは接触することにより、前記操作体50と静電センサ20との間に形成される。
ここで、各静電センサ20の静電容量Cの大きさは、C=ε・A/d(εは誘電率、Aは対向面積、dは対向距離)の関係より、操作体50と静電センサ20との間の対向面積に比例し、対向距離に反比例する。したがって、前記静電容量Cは、前記対向面積Aが広いほど、または前記対向距離dが短いほど大きく、逆に前記対向面積Aが狭いほど、または前記対向距離dが長いほど小さい。
図3に示すように、演算部33は、前記積分器32に入力された前記入力信号Uと、その出力である応答信号Wとの論理積を演算するAND回路33Aと、前記AND回路33Aの出力を所定の時間軸で積分平滑化して平滑電圧Eを生成する平滑部33Bと、前記平滑電圧Eをデジタル値である算出データDに変換するA/D変換部33Cなどを有している。そして、前記入力信号と前記応答信号Wとの演算結果は、平滑後の算出データDとして前記演算部33から出力される。
このようにして得られた平滑後の算出データDは、必要に応じて前記判定部34内に設けられたメモリ34aに記憶される。前記判定部34は、前記メモリ34aに先に記録されている算出データDN−1と、今回新たに得られた算出データDとの比較を行う。比較の結果、先の算出データDN−1と新たな算出データDとの出力差(静電容量Cの変化量)である(DN−1−D)が所定の範囲内であるか否かを判定する。そして、このとき前記判定部34が下した判定結果が、制御部40に向けて出力される。
例えば、判定部34は、第1の基準値と、前記第1の基準よりも大きな第2の基準値を用意し、前記(DN−1−D)が第1の基準値未満の範囲、第1の基準値以上で且つ第2の基準値以下の範囲または第2の基準値を超える範囲のいずれに該当するかで、入力装置10の動作状態の判定を行う。なお。制御部40は、前記メモリ34a内に記憶されている前記先の算出データDN−1を、前記新たな算出データDに書き換えるデータ更新処理なども行う。
なお、上記のような検出回路30は、1つの静電センサ20に対して1つ設ける構成であってもよいが、例えば複数の静電センサ20に対して前記演算部33および判定部34共通化した構成であってもよい。例えば、複数の積分器32の各出力端子32aと前記演算部33の入力端子33aとの間に、マルチプレクサ等の切換手段(図示せず)を設け、複数の積分器32の出力を時分割で切り換えて前記演算部33の入力端子33aに入力することにより共通化を実現することが可能である。この場合には、積分器32ごとに前記演算部33や判定部34を設ける必要がなく部品点数を少なくできるため、低コスト化および小型化などを図ることが可能となる。
以下、上記入力装置の動作ついて説明する。
以下においては、操作体50が、前記入力装置10の上部に位置せず、いずれの静電センサ20とも対向しない状態を非入力状態(OFF状態)と定義する(図2A参照)。また前記操作体50が、反転部材12にシート11を介して接触しているが、押下されておらず、したがって前記反転部材12は変形せずに前記反転部材12の下面も接地電極23に接続されていない状態を接触状態と定義する(図2B参照)。そして、前記操作体50により反転部材12が押下され、前記反転部材12の下面が接地電極23に接触し、両者の間が電気的に接続された状態を入力状態(ON状態)と定義する(図2C参照)。
入力装置10を搭載した電子機器1に電源が投入されると、前記検出回路30が駆動され、すべての静電センサ20を介して形成されるすべての算出データDが一定の周期で前記判定部34から出力される。前記判定部34は、新たな算出データDを前記メモリ34a内に書換えながら順次記憶する。
(1)非入力状態の場合
図2Aに示すように、前記非入力状態では、積分器32を構成する静電センサ20の静電容量Cは電気的に浮いた状態にある。すなわち、静電容量Cが形成されないため、入力信号Uが抵抗Rを介して前記応答信号Wとしてそのまま出力される。すなわち、図4のAに示すように前記入力信号Uと前記応答信号Wとの間に遅れは生じないため、AND回路33Aの出力U・Wも入力信号Uとほぼ同様となる。
このとき、前記判定部34は、先の算出データDN−1と新たな算出データDとの出力差(DN−1−D)が所定の範囲内であるか否かを比較検討する。この場合の前記出力差(DN−1−D)はほぼ0となる。このため、判定部34は、前記出力差(DN−1−D)が所定の第1の基準値未満であることから、操作体50が反転部材12から離れているスイッチOFF状態にあると判定することができる。
(2)接触状態の場合
図2Bに示すように、操作体50がいずれかの静電センサ20に接すると、前記静電センサ20と前記操作体50との間に静電容量Cが形成される。このため、図4のBに示すように前記応答信号Wは、時定数RCに基づいて前記入力信号Uよりも鈍る。すなわち、前記応答信号Wの立ち上がり時間に遅れが発生する。
このとき、新たな算出データDは、前記先の算出データDN−1よりも低い値を示す(D<DN−1)。このため、先の算出データDN−1と新たな算出データDとに出力差(DN−1−D)が生じる。前記判定部34は、前記出力差(DN−1−D)が、前記第1の基準値を超えるが所定の第2の基準値内に収まる場合であることから、前記操作体50が接触状態にあると判定することができる。
(3)入力状態の場合
図2Cに示すように、前記操作体50により押下された反転部材12が、反転して前記接地電極23に接触すると、抵抗RとAND回路33Aとの間の信号ラインの電位がグランドレベルとなる。このため、図4のCに示すように前記応答信号Wは0であり、前記演算部33の新たな算出データDNも0[v]となる(DN=0)。このため、前記出力差(DN-1−DN)はDN-1となり、前記第2の基準値を超える場合に相当することになる。よって、前記判定部34は前記操作体50が入力状態(スイッチON状態)にあると判定することができる。
このように、本願発明の入力装置では、検出回路30の出力(判定部34の出力)から入力装置10が、非入力状態(スイッチOFF状態)と入力状態(スイッチON状態)のいずれの状態にあるかだけでなく、接触状態を含めた3種類の動作状態を検知することが可能である。
次に、操作体の位置情報の検出について説明する。
上記のように、各静電センサ20の静電容量Cの大きさは、操作体50と静電センサ20との間の対向面積Aに比例し、対向距離dに反比例する。このため、前記操作体50と前記静電センサ20との間の対向面積Aおよび対向距離dに応じて各静電センサ20から出力される応答信号Wの鈍りの程度が異なり、これに応じて前記演算部33からの算出データDの大きさも異なる。
例えば、図5に示すように、「7」の表示11aに操作体50を近づけたときには、前記「7」の表示11aの位置に設けられた静電センサ20の静電容量Cが最も大きくなる。そして、次に前記静電容量Cが大きいのは、操作体50と高さ方向において部分的に重なる「*」の表示11aの位置に設けられた静電センサ20であり、続いて操作体50からの対向距離dの短い「4」や「8」の表示11aの位置に設けられた静電センサ20が大きくなる傾向を示す。
したがって、前記判定部34は、各静電センサ20からの算出データDの大小関係をそれぞれ比較することにより、操作体50の位置情報を得ることが可能である。すなわち、前記判定部34は、前記マトリックス状に配置されたすべての静電センサ20の算出データDを比較したときに、前記算出データDが最も大きい値を示す静電センサ20の位置を前記操作体50の位置と判定する。これにより、前記検出回路30は、前記操作体50の位置を特定した位置情報を制御部40に向けて出力することができる。これにより、操作体50はマトリックス状に配置された複数の静電センサ20のうち、いずれの静電センサ20と対向するのか(位置情報)を検出することができる。
以上のように本発明の静電容量式の入力装置10では、操作体50の位置情報の検出と、各静電センサ20に設けられた反転部材12の切換情報(スイッチON/OFFの入力情報)の検出を共通の検出回路30で検出することが可能である。
また制御部40は、前記検出回路30からの出力を監視するだけで、前記位置情報と入力情報を同時に取得することが可能である。このため、従来に比較して制御部40の負担を軽減することができる。
なお、上記実施の形態では、入力装置10が搭載される電子機器1として形態電話機の場合について説明したが、本発明はこれに限られるものはなく、その他例えばデジタルオーディオプレーヤ、デジタルカメラ、PDA(Personal Digital Assistants)などその他の電子機器であってもよい。
また上記実施の形態では、複数の静電センサ20をマトリックス状に配置した場合を示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、その他の配置構成であってもよい。
本発明の実施の形態として入力装置を搭載した電子機器を示す斜視図、 非入力状態(OFF状態)を示す図1の2−2線における矢視断面図、 接触状態を示す図1の2−2線における矢視断面図、 入力状態(ON状態)図1の2−2線における矢視断面図、 本発明における検出回路の概略を示すブロック図、 積分器への入力信号Uとその応答信号Wの概略を示す波形図であり、Aは非入力状態、Bは接触状態、Cは入力状態、 入力装置に対する操作状態を示す平面図、
符号の説明
1 電子機器
10 入力装置
11 シート
11a 表示
12 反転部材
16 基板
20 静電センサ
21 対向電極
22 開口部
23 接地電極
30 検出回路
31 信号生成部
32 積分器
33 演算部
33A AND回路
33B 平滑部
33C A/D変換部
34 判定部
34a メモリ
40 制御部
C 静電容量
R 抵抗
U 入力信号
W 応答信号

Claims (3)

  1. 基板と、前記基板上に配置された複数の静電センサと、いずれかの前記静電センサに対向する操作体位置情報およびスイッチの切り換えに基づく入力情報を検出する検出回路および判定部と、を有する静電容量式の入力装置であって、
    前記静電センサは、前記基板の一部が露出する開口部を内側に備えた対向電極と、前記開口部の内側に設けられた接地電極と、基端部を前記対向電極に導通させて前記接地電極に対向配置されるとともに操作体により押下されたときに反転して前記接地電極に接触する反転部材と、を有しており、
    前記検出回路は、前記対向電極に所定の周波数のパルス状の入力信号を与える信号生成部と、前記静電センサを含む積分回路からの応答信号の立ち上がり時間を算出する演算部とを有して、前記操作体が前記いずれかの静電センサに接近したときに、前記操作体と前記対向電極との間と、前記操作体と前記反転部材との間の少なくとも一方に形成される静電容量の変化を示す前記立ち上がり時間の算出データが得られ、
    前記判定部が第1の基準値および第2の基準値を有しており、先に得られた算出データとその後に得られた算出データの変化量が、前記第1の基準値未満であるときに非入力状態と判定され、前記第1の基準値以上で前記第2の基準値以下であるときに前記操作体が前記反転部材に接近した接触状態と判定され、前記第2の基準値を超えたときに前記操作体が反転した入力状態であると判定されることを特徴とする静電容量式の入力装置。
  2. 前記反転部材が、ドーム状のメタルコンタクトで形成されており、前記メタルコンタクトの表面および対向電極の表面が誘電率を有する絶縁層で覆われている請求項1記載の静電容量式の入力装置。
  3. 前記積分回路が、前記対向電極と前記反転部材の少なくとも一方と前記操作体との間に形成される静電容量と、所定の抵抗とを有する請求項1または2記載静電容量式の入力装置。
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