JP4717507B2 - 降圧型スイッチングレギュレータおよびその制御回路ならびにそれを用いた電子機器 - Google Patents

降圧型スイッチングレギュレータおよびその制御回路ならびにそれを用いた電子機器 Download PDF

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本発明は、降圧型スイッチングレギュレータに関し、特に同期整流方式のスイッチングレギュレータの制御技術に関する。
近年の携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどのさまざまな電子機器に、デジタル信号処理を行うマイコンが搭載されている。こうしたマイコンの駆動に必要とされる電源電圧は、半導体製造プロセスの微細化に伴って低下しており、1.5V以下の低電圧で動作するものがある。
一方、こうした電子機器にはリチウムイオン電池などの電池が電源として搭載される。リチウムイオン電池から出力される電圧は、3V〜4V程度であり、この電圧をそのままマイコンに供給したのでは、無駄な電力消費が発生するため、降圧型のスイッチングレギュレータや、シリーズレギュレータなどを用いて電池電圧を降圧し、定電圧化してマイコンに供給するのが一般的である。
降圧型のスイッチングレギュレータは、整流用のダイオードを用いる方式(以下、ダイオード整流方式という)と、ダイオードの代わりに、整流用トランジスタを用いる方式(以下、同期整流方式という)が存在する。前者の場合、負荷に流れる負荷電流が低いときに高効率が得られるという利点を有するが、制御回路の外部に、インダクタ、キャパシタに加えてダイオードが必要となるため、回路面積が大きくなる。後者の場合、負荷に供給する電流が小さいときの効率は、前者に比べて劣るが、ダイオードの代わりにトランジスタを用いるため、LSIの内部に集積化することができ、周辺部品を含めた回路面積としては小型化が可能となる。携帯電話などの電子機器において、小型化が要求される場合には、整流用トランジスタを用いたスイッチングレギュレータ(以下、同期整流方式スイッチングレギュレータという)が用いられることが多い。
ここで、上述の電子機器に用いられるマイコンの消費電流は、動作時と待機時で大きく変化し、待機時にはわずかな電流しか流れないが、動作時にはある程度の電流が必要とされる。
たとえば、特許文献1、2には、負荷電流に応じて同期整流方式とダイオード整流方式とを切り替えるスイッチングレギュレータが開示されている。
特開2004−32875号公報 特開2002−252971号公報
図9(a)、(b)はそれぞれ、同期整流方式スイッチングレギュレータの重負荷および軽負荷時の電流の時間波形を示す図である。同図において、ILは、インダクタに流れる電流を、Ioは負荷電流を表しており、インダクタに流れる電流ILの時間平均値が負荷電流Ioとなる。図9(a)に示すように、重負荷時においては、負荷電流Ioが大きいため、インダクタに流れる電流ILは正の値をとり続ける。ところが、図9(b)に示すように、軽負荷時において負荷電流Ioが減少すると、インダクタに流れる電流ILが斜線部のように負となり、インダクタに流れる電流ILの向きが反転する。その結果、同期整流方式では、軽負荷時において、インダクタから同期整流用トランジスタを介して接地に対して電流が流れることになる。この電流は、負荷に供給されず、出力キャパシタから供給されるものであるため、電力を無駄に消費していることになる。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、同期整流方式の降圧型スイッチングレギュレータにおいて、軽負荷時に同期整流用トランジスタを介して接地に流れる電流を低減し、効率を改善した降圧型スイッチングレギュレータおよびその駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、降圧型スイッチングレギュレータの制御回路に関する。この制御回路は、入力端子と接地間に直列に接続されたスイッチングトランジスタと同期整流用トランジスタを含み、2つのトランジスタの接続点の電圧を、スイッチング電圧として本制御回路の外部に接続されるインダクタの一端に印加する出力段と、スイッチングレギュレータの出力電圧が所定の基準電圧に近づくようデューティ比が制御されるパルス幅変調信号にもとづき、スイッチングトランジスタおよび同期整流用トランジスタのゲート端子に印加すべき第1、第2ゲート電圧を生成するドライバ回路と、スイッチング電圧と所定のしきい値電圧を比較し、スイッチング電圧がしきい値電圧を上回ると、所定レベルの比較信号を出力する比較部と、同期整流用トランジスタがオンすべき期間において、比較部から出力される比較信号をラッチし、検出信号として出力するラッチ回路と、ドライバ回路から出力される第2ゲート電圧が入力され、検出信号が所定レベルにラッチされている期間、第2ゲート電圧をローレベルに固定して同期整流用トランジスタのゲート端子に出力するスイッチと、を備える。
この態様によると、同期整流用トランジスタがオンすべき期間において、スイッチング電圧が正の電圧となると、同期整流用トランジスタを第2ゲート電圧にかかわらず強制的にオフ状態とし、インダクタに流れる電流の向きが反転するのを防止し、効率が悪化するのを防止することができる。この際、比較部から出力される比較信号をラッチ回路によりラッチすることにより、同期整流用トランジスタを強制的にオフ状態にした後に、スイッチング電圧が0Vを跨いでスイングしても、同期整流用トランジスタをオフ状態に保つことができ、降圧型スイッチングレギュレータを安定に動作させることができる。
ラッチ回路は、ドライバ回路から出力される第2ゲート電圧がハイレベルの期間にアクティブとなり、比較部から出力される比較信号をラッチしてもよい。
ドライバ回路から出力される第2ゲート電圧を参照することにより、同期整流用トランジスタがオンすべき期間を判定し、比較部から出力される比較信号を好適にラッチすることができる。
ラッチ回路は、第2ゲート電圧がハイレベルからローレベルとなると、ラッチした検出信号をリセットしてもよい。
第2ゲート電圧を参照し、同期整流用トランジスタがオンすべき期間が完了したことを契機として検出信号をリセットすることにより、次に同期整流用トランジスタがオンすべき期間において、再度上記のラッチ動作を行うことができる。
ラッチ回路は、Dフリップフロップを含み、当該Dフリップフロップは、リセット端子に第2ゲート電圧が入力され、データ端子にハイレベルの固定電圧が入力され、クロック端子に比較部から出力される比較信号が入力されてもよい。
ラッチ回路は、Dフリップフロップの出力信号と、比較部から出力される比較信号の論理和を出力するORゲートをさらに含み、当該ORゲートの出力信号を検出信号として出力してもよい。
これによれば、一度Dフリップフロップがラッチされた後に、比較部から出力される比較信号が変動しても、ORゲートの出力はDフリップフロップの出力信号に固定されるため、安定な降圧動作を行うことができる。
しきい値電圧は、接地電位であってもよい。
比較部は、スイッチング電圧およびしきい値電圧を、正方向に所定電圧だけレベルシフトするレベルシフト回路と、レベルシフト回路によりレベルシフトされたスイッチング電圧としきい値電圧とを比較するコンパレータと、を含み、コンパレータの出力信号を比較信号として出力してもよい。
コンパレータの前段にレベルシフト回路を設けることにより、接地電位などの低電圧との電圧比較を正常に行うことができる。
比較部は、第2ゲート電圧が入力され、当該第2ゲート電圧がローレベルからハイレベルに変化してから所定の遅延時間経過後にハイレベルとなるマスク信号を出力する遅延回路と、遅延回路から出力されるマスク信号と、コンパレータの出力信号の論理を出力するANDゲートと、をさらに含んでもよい。当該ANDゲートの出力信号を比較信号として出力してもよい。
第2ゲート電圧がローレベルからハイレベルとなり、同期整流用トランジスタがオン状態に切り替えられると、スイッチング電圧が正方向にスイングする場合がある。このような場合に、あらかじめ、マスク信号によりスイッチング電圧がスイングする期間を、比較部による比較期間から除外することにより、スイングしたスイッチング電圧によって同期整流用トランジスタをオフするのを防止することができる。
レベルシフト回路は、ベース端子にスイッチング電圧が入力され、コレクタ端子が接地され、エミッタ端子からスイッチング電圧をレベルシフトした電圧を出力するPNP型の第1バイポーラトランジスタと、ベース端子およびコレクタ端子が接地され、エミッタ端子から接地電位をレベルシフトした電圧を出力するPNP型の第2バイポーラトランジスタと、第1、第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子間に接続され、遅延回路から出力されるマスク信号がローレベルの期間、オン状態となるスイッチと、を含んでもよい。
マスク信号がローレベルの期間に第1、第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子間を短絡することにより、同期整流用トランジスタをオフからオンに切り替えたときに発生するスイッチング電圧の変動にともなって、コンパレータの入力電圧が変動するのを防止することができる。
同期整流用トランジスタは、NMOSトランジスタであってもよい。また、制御回路は、1つの半導体基板上に一体集積化されてもよい。
本発明の別の態様は、降圧型スイッチングレギュレータである。この降圧型スイッチングレギュレータは、一端が接地されたキャパシタと、キャパシタの他端にその一端が接続されたインダクタと、インダクタの他端に、スイッチング電圧を供給する上述の制御回路と、を備え、キャパシタの他端の電圧を出力する。
この態様によると、制御回路により、インダクタに流れる電流の向きが反転するのを好適に防止することができ降圧型スイッチングレギュレータの効率を改善することができる。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、電池電圧を出力する電池と、マイコンと、電池電圧を降圧してマイコンに供給する上述の降圧型スイッチングレギュレータと、を備える。
この態様によると、マイコンに流れる電流が変動し、負荷電流が小さな軽負荷動作となった場合においても、効率よく降圧動作を行うことができ、電池の長寿命化を図ることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータによれば、変換効率を改善することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータを搭載した電子機器の構成を示すブロック図である。電子機器300は、たとえば携帯電話端末であり、電池310、電源装置320、アナログ回路330、デジタル回路340、マイコン350、LED360を含む。
電池310は、たとえばリチウムイオン電池であり、電池電圧Vbatとして3〜4V程度を出力する。
アナログ回路330は、パワーアンプや、アンテナスイッチ、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサやPLL(Phase Locked Loop)などの高周波回路を含み、電源電圧Vcc=3.4V程度で安定動作する回路ブロックを含む。また、デジタル回路340は、各種DSP(Digital Signal Processor)などを含み、電源電圧Vdd=3.4V程度で安定動作する回路ブロックを含む。
マイコン350は、電子機器300全体を統括的に制御するブロックであり、電源電圧1.5Vで動作する。
LED360は、RGB3色のLED(Light Emitting Diode)を含み、液晶のバックライトや、照明として用いられ、その駆動には、4V以上の駆動電圧が要求される。
電源装置320は、多チャンネルのスイッチング電源であり、各チャンネルごとに、電池電圧Vbatを必要に応じて降圧、または昇圧するスイッチングレギュレータを備え、アナログ回路330、デジタル回路340、マイコン350、LED360に対して適切な電源電圧を供給する。
本実施形態に係る降圧型スイッチングレギュレータは、たとえば1.5Vで動作するマイコン350のように、消費電流が動作状態に応じて変化する負荷に対して、安定な電圧を駆動する用途に好適に用いられる。以下、本実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータの構成について詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータ200の構成を示す回路図である。降圧型スイッチングレギュレータ200は、同期整流方式の降圧型スイッチングレギュレータであり、制御回路100、インダクタL1、出力キャパシタC1を含む。制御回路100は、ひとつの半導体基板に集積化されたLSIチップであり、スイッチング素子として機能するスイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2は、この制御回路100に内蔵される。
出力キャパシタC1は一端が接地され、他端が負荷回路RLおよびインダクタL1に接続される。インダクタL1は、制御回路100と接続され、スイッチング電圧Vswが印加される。
この降圧型スイッチングレギュレータ200は、制御回路100によってインダクタL1に流れる電流を制御し、出力キャパシタC1に電荷を充電することにより電池電圧Vbatを降圧し、出力キャパシタC1に現れる電圧を負荷回路RLに供給する。本実施例において、負荷回路RLは、図1のマイコン350に相当する。
以下、負荷回路RLに供給される電圧を出力電圧Vout、負荷回路RLに流れる電流を負荷電流Io、インダクタL1に流れる電流をILという。以下、インダクタL1に流れる電流ILは、負荷回路RLに向かって流れる向きを正方向とする。
制御回路100は、入力・出力端子として、入力端子102、スイッチング端子104、出力端子106を備える。入力端子102には電池310が接続され、入力電圧として電池電圧Vbatが入力される。また、スイッチング端子104は、インダクタL1に接続され、制御回路100の内部で生成したスイッチング電圧Vswを出力する。また、出力端子106は、負荷回路RLに印加される出力電圧Voutが帰還される端子である。
制御回路100は、ドライバ回路10、PWM制御部20、比較部30、ラッチ回路40、強制オフスイッチSW1、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2を含む。
スイッチングトランジスタM1は、PチャンネルMOSトランジスタであって、ソース端子は入力端子102に接続され、ドレイン端子はスイッチング端子104に接続される。スイッチングトランジスタM1のバックゲート端子は入力端子102と接続され、バックゲート端子とドレイン端子間には、ボディダイオード(寄生ダイオード)D1が存在する。
同期整流用トランジスタM2は、NチャンネルMOSトランジスタであって、ソース端子は接地され、ドレイン端子はスイッチングトランジスタM1のドレイン端子およびスイッチング端子104と接続される。また、同期整流用トランジスタM2のバックゲート端子は接地されている。同期整流用トランジスタM2のバックゲート端子とドレイン端子間には、ボディダイオードD2が存在する。
スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2は、電池電圧Vbatが印加される入力端子102と接地間に直列に接続されており、2つのトランジスタの接続点の電圧を、スイッチング電圧Vswとして本制御回路100の外部にスイッチング端子104を介して接続されるインダクタL1の一端に印加する。
PWM制御部20は、降圧型スイッチングレギュレータ200の出力電圧Voutが所定の基準電圧に近づくように、スイッチングトランジスタM1および同期整流用トランジスタM2のオン期間のデューティ比を規定するパルス幅変調信号(以下、PWM信号という)を生成する。PWM制御部20には、降圧型スイッチングレギュレータ200の出力電圧Voutが、出力端子106を介して入力される。
抵抗R1、R2は、この出力電圧Voutを分圧し、R2/(R1+R2)倍した出力電圧Vout’を誤差増幅器22の反転入力端子へと出力する。誤差増幅器22の非反転入力端子には基準電圧Vrefが入力されており、出力電圧Vout’および基準電圧Vrefの誤差を増幅し、誤差電圧Verrとして出力する。
発振器26は、所定の周波数で発振し、三角波またはのこぎり波状の周期電圧Voscを出力する。第1コンパレータ24は、周期電圧Voscと誤差電圧Verrとを比較し、Vosc>Verrのときハイレベル、Vosc<VerrのときローレベルとなるPWM信号Vpwmを出力する。このPWM信号Vpwmは、周期時間が一定で、出力電圧Vout’に応じてハイレベルとローレベルの期間が変化するパルス幅変調された信号となる。
ドライバ回路10は、PWM制御部20から出力されるPWM信号Vpwmにもとづき、スイッチングトランジスタM1のゲート端子に印加すべき第1ゲート電圧Vg1と、同期整流用トランジスタM2のゲート端子に印加すべき第2ゲート電圧Vg2と、を生成する。スイッチングトランジスタM1は、第1ゲート電圧Vg1がローレベルのときがオンし、ハイレベルのときオフする。同期整流用トランジスタM2は、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルのときオンし、ローレベルのときオフする。
ドライバ回路10は、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2がそれぞれオンする時間の比を、PWM信号Vpwmのハイレベルとローレベルのデューティ比にもとづいて設定し、2つのトランジスタを交互にオンオフさせる。スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2が同時にオンして貫通電流が流れるのを防止するため、ドライバ回路10は、第1ゲート電圧Vg1がハイレベル、第2ゲート電圧Vg2がローレベルとなる期間(デッドタイム)を各周期ごとに設ける。
比較部30には、スイッチング電圧Vswが入力される。比較部30は、スイッチング電圧Vswと接地電位とを比較し、スイッチング電圧Vswが接地電位(0V)を上回るとハイレベルの比較信号Vcmpを出力する。比較部30は、レベルシフト回路32、第2コンパレータ34を含む。
レベルシフト回路32は、PNP型の第1、第2バイポーラトランジスタQ1、Q2を含み、それぞれのベース端子に、スイッチング電圧Vswおよび接地電位が入力される。各バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタ端子は接地されており、そのエミッタ端子からは、スイッチング電圧Vswおよび接地電位が順方向電圧Vf=0.7V程度、正方向にレベルシフトされた電圧が出力される。
第2コンパレータ34の非反転入力端子は、第1バイポーラトランジスタQ1のエミッタ端子が接続され、反転入力端子には、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子が接続される。この第2コンパレータ34、レベルシフト回路32によりレベルシフトされたスイッチング電圧Vswと接地電位(0V)とを比較し、Vsw>0Vのときハイレベルを、Vsw<0Vのときローレベルを出力する。
ラッチ回路40には、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2と、比較部30から出力される比較信号Vcmpが入力される。このラッチ回路40は、同期整流用トランジスタM2がオンすべき期間、すなわち、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2がハイレベルの期間にアクティブとなり、比較部30から出力される比較信号Vcmpをラッチし、ラッチした信号を検出信号Vsensとして出力する。また、ラッチ回路40は、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルからローレベルとなると、ラッチした検出結果をリセットする。
ラッチ回路40は、Dフリップフロップ42、ORゲート44、NORゲート46、インバータ48を含む。Dフリップフロップ42のセット端子およびデータ端子には、ハイレベルに対応する電源電圧Vddが入力され、リセット端子は、NORゲート46の出力と接続される。NORゲート46には、インバータ48によって反転された第2ゲート電圧Vg2および外部から与えられるイネーブル信号ENが入力され、2つの信号の否定論理和をDフリップフロップ42のリセット端子に出力する。イネーブル信号ENは、降圧型スイッチングレギュレータ200の降圧動作を制御する信号であり、降圧型スイッチングレギュレータ200は、イネーブル信号ENがローレベルのとき降圧動作を行い、ハイレベルのとき降圧動作を停止するアクティブローとなっている。
また、ラッチ回路40のクロック端子には、比較部30から出力される比較信号Vcmpが入力される。このラッチ回路40は、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルの期間に、比較信号Vcmpがハイレベルとなると、出力端子からハイレベルの出力信号Vqを出力する。
ORゲート44には、ラッチ回路40から出力される比較信号VcmpおよびDフリップフロップ42の出力信号Vqが入力され、2つの信号の論理和を検出信号Vsensとして強制オフスイッチSW1に出力する。なお、ORゲート44を設けずに、Dフリップフロップ42の出力信号Vqを強制オフスイッチSW1に直接出力してもよい。
強制オフスイッチSW1は、ドライバ回路10と同期整流用トランジスタM2のゲート端子間に設けられ、ラッチ回路40から出力される検出信号Vsensにもとづいて、同期整流用トランジスタM2のゲート端子に、第2ゲート電圧Vg2またはローレベルのいずれかを出力する。強制オフスイッチSW1は、ラッチ回路40から出力される検出信号Vsensがハイレベルにラッチされている期間、同期整流用トランジスタM2のゲート端子にローレベルを出力する。
図3は、強制オフスイッチSW1の構成例を示す回路図である。強制オフスイッチSW1は、インバータ50、NORゲート52を含む。インバータ50の入力端子には、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2が入力される。インバータ50は、第2ゲート電圧Vg2を反転し、NORゲート52の第1の入力端子へ出力する。NORゲート52の第2の入力端子にはラッチ回路40から出力される検出信号Vsensが入力される。強制オフスイッチSW1は、NORゲート52の出力信号を第2ゲート電圧Vg2’として出力する。
このように構成した強制オフスイッチSW1によれば、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルで、かつ、検出信号Vsensがローレベルの期間のみ、同期整流用トランジスタM2のゲート端子に実際に印加される第2ゲート電圧Vg2’がハイレベルとなり、同期整流用トランジスタM2がオンとなる。一方、それ以外の期間では第2ゲート電圧Vg2’がローレベルとなり、同期整流用トランジスタM2はオフとなる。
以下、本実施の形態に係る制御回路100の動作を図4をもとに説明する。図4は、本実施の形態に係る制御回路100の動作状態を示すタイムチャートである。図4のタイムチャートは、負荷電流Ioが小さい軽負荷時の動作を説明するものであり、同期整流用トランジスタM2を介してインダクタL1に流れる電流ILがある時刻において0Aとなる場合の動作を表している。このとき、イネーブル信号ENはローレベルに固定されている。
第1ゲート電圧Vg1は、ハイレベルのときスイッチングトランジスタM1がオフ、ローレベルのときスイッチングトランジスタM1がオンする。すなわち、図中、Ton1で示されるのは、スイッチングトランジスタM1がオンの期間である。
第2ゲート電圧Vg2は、ドライバ回路10により生成された同期整流用トランジスタM2に印加すべき電圧を示している。また、図中、第2ゲート電圧Vg2’は、実際に同期整流用トランジスタM2のゲート端子に印加される電圧を示している。第2ゲート電圧Vg2’がハイレベルのとき同期整流用トランジスタM2がオン、ローレベルのとき同期整流用トランジスタM2がオフとなる。図中、Ton2で示されるのは、同期整流用トランジスタM2がオンの期間である。
上述したように、ドライバ回路10と、同期整流用トランジスタM2の間には、強制オフスイッチSW1が設けられており、ラッチ回路40から出力される検出信号Vsensがローレベルの期間、Vg2’=Vg2となる。また、検出信号Vsensがハイレベルの期間、同期整流用トランジスタM2のゲート電圧Vg2’は、ドライバ回路10から出力されるゲート電圧Vg2の値に関わらずローレベル(0V)となり、同期整流用トランジスタM2は強制的にオフとなる。
時刻T0〜T1の期間、スイッチングトランジスタM1がオン、同期整流用トランジスタM2がオフとなっている。時刻T1に、スイッチングトランジスタM1の第1ゲート電圧Vg1がハイレベルとなり、スイッチングトランジスタM1がオフとなる。その後、時刻T1〜T2の期間、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2はいずれもオフとなる。時刻T1にスイッチングトランジスタM1がオフになると、それまでインダクタL1に流れていた電流がスイッチングトランジスタM1から供給されなくなる。
ここで、インダクタL1に流れる電流ILは連続でなければならないため、この電流は、同期整流用トランジスタM2のボディダイオード(寄生ダイオード)を介して供給される。すなわち、同期整流用トランジスタM2のバックゲート端子は接地されており、バックゲート端子とドレイン端子間には、図2に示すボディダイオードD2が存在する。したがって、時刻T1にスイッチングトランジスタM1がオフされてから、時刻T2に同期整流用トランジスタM2がオンするまでの期間、インダクタL1には、このボディダイオードD2を介して電流が供給される。この間、スイッチング端子104には、接地電位0Vからダイオードの順方向電圧Vf=0.7Vだけ低いスイッチング電圧Vswが現れる。
時刻T2において、第2ゲート電圧Vg2はローレベルからハイレベルに変化する。このとき、検出電圧Vsensはローレベルであるため、強制オフスイッチSW1の出力である第2ゲート電圧Vg2’はハイレベルとなり、同期整流用トランジスタM2がオンする。同期整流用トランジスタM2がオンすることにより、同期整流用トランジスタM2のボディダイオードD2を介してインダクタL1に流れていた電流は、同期整流用トランジスタM2のドレイン電流として供給される。
この同期整流用トランジスタM2のドレイン電流がインダクタL1を介して出力キャパシタC1に流れることにより、出力キャパシタC1の出力電圧Voutは徐々に上昇する。その結果、インダクタL1に、同期整流用トランジスタM2から出力キャパシタC1に向かって流れる電流は徐々に減少する。同期整流用トランジスタM2を介してインダクタL1に流れる電流ILの減少が時間とともに減少すると、同期整流用トランジスタM2のドレインソース間電圧は徐々に低下していくため、スイッチング電圧Vswは徐々に上昇し、接地電位0Vに近づいていく。
やがて時刻T3に、インダクタL1に流れる電流ILが0Aとなると、同期整流用トランジスタM2のドレインソース間電圧は0Vとなるため、スイッチング電圧Vswは0Vとなる。このとき、比較部30から出力される比較信号Vcmpはローレベルからハイレベルに切り替わる。比較信号Vcmpがハイレベルとなると、ラッチ回路40から出力される検出信号Vsensもハイレベルとなる。その結果、強制オフスイッチSW1によって同期整流用トランジスタM2のゲート電圧Vg2’は0Vに固定され、同期整流用トランジスタM2はオフとなる。
また、Dフリップフロップ42のクロック端子にハイレベルの比較信号Vcmpが入力されると、Dフリップフロップ42の出力信号Vqはハイレベルとなる。Dフリップフロップ42のデータ端子にはハイレベルが入力されているため、Dフリップフロップ42の出力信号Vqは、次にリセットされるまでの間、ハイレベルに保たれる。こうしてDフリップフロップ42を含むラッチ回路40は、比較部30から出力される比較信号Vcmpをラッチする。
時刻T3に第2ゲート電圧Vg2’がローレベルとなると、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2がともにオフとなり、ハイインピーダンス状態となる。このとき、インダクタL1によって電圧の振動が誘起され、スイッチング電圧Vswは、図4に示すように大きくスイングする。このとき、スイッチング電圧Vswが接地電位0Vを跨いで変動すると、比較信号Vcmpもハイレベルとローレベルが切り替わることになる。
ここで、上述のように、本実施の形態に係る制御回路100では、比較部30およびDフリップフロップ42の出力信号の論理和にもとづいて、強制オフスイッチSW1を制御している。したがって、比較信号Vcmpの信号レベルが変動しても、Dフリップフロップ42の出力信号Vqはハイレベルにラッチされているため、ORゲート44の出力、すなわち検出信号Vsensはハイレベルのままとなる。その結果、スイッチング電圧Vswの変動にかかわらず、同期整流用トランジスタM2をオフし続けることができる。
時刻T4に、ドライバ回路10は、第2ゲート電圧Vg2をローレベルに切り替える。第2ゲート電圧Vg2がローレベルとなると、NORゲート46の出力はハイレベルからローレベルに切り替わり、Dフリップフロップ42はリセットされ、その出力信号Vqはローレベルとなる。その後、時刻T5に第1ゲート電圧Vg1がローレベルとなり、スイッチングトランジスタM1がオンする。
本実施の形態に係る制御回路100は、時刻T0〜T5を一周期として、この動作を繰り返すことにより、電池電圧Vbatを降圧し、所望の出力電圧Voutを負荷回路RLに対して供給する。
本実施の形態に係る制御回路100によれば、スイッチング電圧Vswをモニタし、同期整流用トランジスタM2がオンすべき期間において、スイッチング電圧Vswが0Vより大きくなると、同期整流用トランジスタM2を強制的にオフする。その結果、軽負荷時にインダクタL1に流れる電流ILの向きが反転し、同期整流用トランジスタM2を介して接地に向かって流れるのを防止し、効率の悪化を抑えることができる。
さらに、この制御回路100は、ラッチ回路40を備えており、スイッチング電圧Vswが0Vより大きくなったときハイレベルとなる比較信号Vcmpをラッチする。その結果、スイッチング電圧Vswが0Vを跨いで変動する場合においても、強制オフスイッチSW1の出力は切り替えられず、同期整流用トランジスタM2はオフ状態を保ち続けることができ、安定な降圧動作を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係る制御回路100の比較部30aおよびラッチ回路40の構成を示す回路図である。以降の図において、第1の実施の形態に係る制御回路100と同一または同等の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態に係る比較部30aは、図2の比較部30に加えて、さらにANDゲート36および遅延回路38を含む。
遅延回路38には、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2が入力される。この遅延回路38は、第2ゲート電圧Vg2がローレベルからハイレベルに切り替わった時刻から所定の遅延時間τ経過後にローレベルからハイレベルに切り替わるマスク信号Vmskを生成し、出力する。遅延回路38は、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルからローレベルに切り替わると、マスク信号Vmskをローレベルとする。
ANDゲート36の第1の入力端子には、第2コンパレータ34から出力される比較信号Vcmpが入力される。また、ANDゲート36の第2の入力端子には、遅延回路38から出力されるマスク信号Vmskが入力される。ANDゲート36は、比較信号Vcmpとマスク信号Vmskの論理積を第2比較信号Vcmp’として出力する。
図6は、第2の実施の形態に係る制御回路100の動作状態を示すタイムチャートである。時刻T2に第2ゲート電圧Vg2がローレベルからハイレベルとなると、同期整流用トランジスタM2が急激にオンするため、スイッチング電圧Vswが図6に示すように、−Vfから大きく正方向に振れる場合がある。このとき、第2コンパレータ34から出力される比較信号Vcmpは、一旦ハイレベルとなる。このとき、マスク信号Vmskはローレベルであるため、検出信号Vsensはローレベルとなる。
時刻T2から所定の遅延時間τ経過後の時刻T3に、マスク信号Vmskがハイレベルとなる。マスク信号Vmskがハイレベルとなった後の時刻T4に、比較信号Vcmpが再度ハイレベルになると、第2比較信号Vcmp’、Dフリップフロップ42の出力信号Vqがハイレベルとなり、ORゲート44から出力される検出信号Vsensがハイレベルとなる。その結果、第2ゲート電圧Vg2’はローレベルとなり、同期整流用トランジスタM2がオフとなる。
時刻T5に第2ゲート電圧Vg2がローレベルとなり、時刻T6に第1ゲート電圧Vg1がローレベルとなってスイッチングトランジスタM1がオンする。
本実施の形態に係る制御回路100は、時刻T0〜T6を一周期として、この動作を繰り返すことにより、電池電圧Vbatを降圧し、所望の出力電圧Voutを負荷回路RLに対して供給する。
この際、同期整流用トランジスタM2がオフからオンに切り替わる瞬間に発生するスイッチング電圧Vswのスイングを、マスク信号Vmskを用いて除外することにより、インダクタL1に流れる電流ILが正の期間に同期整流用トランジスタM2がオフするのを防止することができ、安定な降圧動作を行うことができる。
図7は、図5の制御回路100の変形例を示す回路図である。図7の比較部30bは、第2コンパレータ34の反転入力端子および非反転入力端子間、すなわち、第1、第2バイポーラトランジスタQ1、Q2のエミッタ端子間にスイッチSW2を備える。このスイッチSW2は、遅延回路38から出力されるマスク信号Vmskによってオンオフが制御され、マスク信号Vmskがローレベルのときオン、ハイレベルのときオフとなる。
図8は、図7の制御回路100の動作状態を示すタイムチャートである。図8に示すように、同期整流用トランジスタM2がオフからオンに切り替えられる時刻T2において、マスク信号Vmskはローレベルとなっている。このとき、第2コンパレータ34の入力に設けられたスイッチSW2はオンするため、レベルシフト回路32の第1、第2バイポーラトランジスタQ1、Q2のエミッタ電圧、すなわち第2コンパレータ34の入力電圧は等しくなる。
その後、遅延時間τ経過後の時刻T3にマスク信号Vmskがハイレベルとなると、スイッチSW2はオフし、スイッチング電圧Vswは接地電位0Vへの固定状態から解放される。その後、比較部30bは、スイッチング電圧Vswと接地電位との比較を開始する。
図7の制御回路100の比較部30b、ラッチ回路40を用いた制御回路100によれば、同期整流用トランジスタM2がオフからオンに切り替わる際に発生するスイッチング電圧Vswのスイングが、第2コンパレータ34による電圧検出の結果に悪影響を及ぼすのを抑制することができるため、より安定な降圧動作を実現することができる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、制御回路100を含む降圧型スイッチングレギュレータ200により駆動される負荷回路としてマイコンを例に説明したが、これには限定されず、負荷電流が減少し、軽負荷状態で動作するさまざまな負荷回路に対して、駆動電圧を供給することができる。
実施の形態では、制御回路100がひとつのLSIに一体集積化される場合について説明したが、これには限定されず、一部の構成要素がLSIの外部にディスクリート素子あるいはチップ部品として設けられ、あるいは複数のLSIにより構成されてもよい。
また、本実施の形態において、ハイレベル、ローレベルの論理値の設定は一例であって、インバータなどによって適宜反転させることにより自由に変更することが可能である。
第1の実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータを搭載した電子機器の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータの構成を示す回路図である。 図2の強制オフスイッチの構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る制御回路の動作状態を示すタイムチャートである。 第2の実施の形態に係る制御回路の比較部およびラッチ回路の構成を示す回路図である。 第2の実施の形態に係る制御回路の動作状態を示すタイムチャートである。 図5の制御回路の変形例を示す回路図である。 図7の制御回路の動作状態を示すタイムチャートである。 図9(a)、(b)は、同期整流方式スイッチングレギュレータの重負荷および軽負荷時の電流の時間波形を示す図である。
符号の説明
100 制御回路、 102 入力端子、 104 スイッチング端子、 200 降圧型スイッチングレギュレータ、 10 ドライバ回路、 20 PWM制御部、 30 比較部、 32 レベルシフト回路、 36 ANDゲート、 38 遅延回路、 40 ラッチ回路、 42 Dフリップフロップ、 44 ORゲート、 L1 インダクタ、 C1 出力キャパシタ、 Vg1 第1ゲート電圧、 Vg2 第2ゲート電圧、 M1 スイッチングトランジスタ、 M2 同期整流用トランジスタ、 300 電子機器、 310 電池、 350 マイコン。

Claims (13)

  1. 降圧型スイッチングレギュレータの制御回路であって、
    入力端子と接地間に直列に接続されたスイッチングトランジスタと同期整流用トランジスタを含み、2つのトランジスタの接続点の電圧を、スイッチング電圧として本制御回路の外部に接続されるインダクタの一端に印加する出力段と、
    前記スイッチングレギュレータの出力電圧が所定の基準電圧に近づくようデューティ比が制御されるパルス幅変調信号にもとづき、前記スイッチングトランジスタおよび前記同期整流用トランジスタのゲート端子に印加すべき第1、第2ゲート電圧を生成するドライバ回路と、
    前記スイッチング電圧と所定のしきい値電圧を比較し、前記スイッチング電圧が前記しきい値電圧を上回ると、所定レベルの比較信号を出力する比較部と、
    前記同期整流用トランジスタがオンすべき期間において、前記比較部から出力される比較信号をラッチし、検出信号として出力するラッチ回路と、
    前記ドライバ回路から出力される前記第2ゲート電圧が入力され、前記検出信号が前記所定レベルにラッチされている期間、前記第2ゲート電圧をローレベルに固定して前記同期整流用トランジスタのゲート端子に出力するスイッチと、
    を備えることを特徴とする制御回路。
  2. 前記ラッチ回路は、前記ドライバ回路から出力される第2ゲート電圧がハイレベルの期間にアクティブとなり、前記比較部から出力される比較信号をラッチすることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記ラッチ回路は、前記第2ゲート電圧がハイレベルからローレベルとなると、ラッチした前記検出信号をリセットすることを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
  4. 前記ラッチ回路は、Dフリップフロップを含み、当該Dフリップフロップは、リセット端子に前記第2ゲート電圧が入力され、データ端子にハイレベルの固定電圧が入力され、クロック端子に前記比較部から出力される比較信号が入力されることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  5. 前記ラッチ回路は、前記Dフリップフロップの出力信号と、前記比較部から出力される比較信号の論理和を出力するORゲートをさらに含み、当該ORゲートの出力信号を前記検出信号として出力することを特徴とする請求項4に記載の制御回路。
  6. 前記しきい値電圧は、接地電位であることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  7. 前記比較部は、
    前記スイッチング電圧および前記しきい値電圧を、正方向に所定電圧だけレベルシフトするレベルシフト回路と、
    前記レベルシフト回路によりレベルシフトされた前記スイッチング電圧と前記しきい値電圧とを比較するコンパレータと、
    を含み、前記コンパレータの出力信号を前記比較信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  8. 前記比較部は、
    前記第2ゲート電圧が入力され、当該第2ゲート電圧がローレベルからハイレベルに変化してから所定の遅延時間経過後にハイレベルとなるマスク信号を出力する遅延回路と、
    前記遅延回路から出力されるマスク信号と、前記コンパレータの出力信号の論理を出力するANDゲートと、をさらに含み、
    当該ANDゲートの出力信号を前記比較信号として出力することを特徴とする請求項7に記載の制御回路。
  9. 前記レベルシフト回路は、
    ベース端子に前記スイッチング電圧が入力され、コレクタ端子が接地され、エミッタ端子から前記スイッチング電圧をレベルシフトした電圧を出力するPNP型の第1バイポーラトランジスタと、
    ベース端子およびコレクタ端子が接地され、エミッタ端子から接地電位をレベルシフトした電圧を出力するPNP型の第2バイポーラトランジスタと、
    前記第1、第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子間に接続され、前記遅延回路から出力されるマスク信号がローレベルの期間、オン状態となるスイッチと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の制御回路。
  10. 前記同期整流用トランジスタは、NMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  11. 前記制御回路は、1つの半導体基板上に一体集積化されることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の制御回路。
  12. 一端が接地されたキャパシタと、
    前記キャパシタの他端にその一端が接続されたインダクタと、
    前記インダクタの他端に、前記スイッチング電圧を供給する請求項1から10のいずれかに記載の制御回路と、
    を備え、前記キャパシタの他端の電圧を出力することを特徴とする降圧型スイッチングレギュレータ。
  13. 電池電圧を出力する電池と、
    マイコンと、
    前記電池電圧を降圧して前記マイコンに供給する請求項12に記載の降圧型スイッチングレギュレータと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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