JP4611109B2 - 降圧型スイッチングレギュレータおよびその制御回路ならびにそれを用いた電子機器 - Google Patents

降圧型スイッチングレギュレータおよびその制御回路ならびにそれを用いた電子機器 Download PDF

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本発明は、降圧型スイッチングレギュレータに関し、特に同期整流方式のスイッチングレギュレータの制御技術に関する。
近年の携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどのさまざまな電子機器に、デジタル信号処理を行うマイコンが搭載されている。こうしたマイコンの駆動に必要とされる電源電圧は、半導体製造プロセスの微細化に伴って低下しており、1.5V以下の低電圧で動作するものがある。
一方、こうした電子機器にはリチウムイオン電池などの電池が電源として搭載される。リチウムイオン電池から出力される電圧は、3V〜4V程度であり、この電圧をそのままマイコンに供給したのでは、無駄な電力消費が発生するため、降圧型のスイッチングレギュレータや、シリーズレギュレータなどを用いて電池電圧を降圧し、定電圧化してマイコンに供給するのが一般的である。
降圧型のスイッチングレギュレータは、整流用のダイオードを用いる方式(以下、ダイオード整流方式という)と、ダイオードの代わりに、整流用トランジスタを用いる方式(以下、同期整流方式という)が存在する。前者の場合、負荷に流れる負荷電流が低いときに高効率が得られるという利点を有するが、制御回路の外部に、インダクタ、キャパシタに加えてダイオードが必要となるため、回路面積が大きくなる。後者の場合、負荷に供給する電流が小さいときの効率は、前者に比べて劣るが、ダイオードの代わりにトランジスタを用いるため、LSIの内部に集積化することができ、周辺部品を含めた回路面積としては小型化が可能となる。携帯電話などの電子機器において、小型化が要求される場合には、整流用トランジスタを用いたスイッチングレギュレータ(以下、同期整流方式スイッチングレギュレータという)が用いられることが多い。
ここで、上述の電子機器に用いられるマイコンの消費電流は、動作時と待機時で大きく変化し、待機時にはわずかな電流しか流れないが、動作時にはある程度の電流が必要とされる。
たとえば、特許文献1、2には、負荷電流に応じて同期整流方式とダイオード整流方式とを切り替えるスイッチングレギュレータが開示されている。
特開2004−32875号公報 特開2002−252971号公報
図9(a)、(b)はそれぞれ、同期整流方式スイッチングレギュレータの重負荷および軽負荷時の電流の時間波形を示す図である。同図において、ILは、インダクタに流れる電流を、Ioは負荷電流を表しており、インダクタに流れる電流ILの時間平均値が負荷電流Ioとなる。図9(a)に示すように、重負荷時においては、負荷電流Ioが大きいため、インダクタに流れる電流は正の値をとり続ける。ところが、図9(b)に示すように、軽負荷時において負荷電流Ioが減少すると、インダクタに流れる電流ILが斜線部のように負となり、インダクタに流れる電流ILの向きが反転する。その結果、同期整流方式では、軽負荷時において、インダクタから同期整流用トランジスタを介して接地に対して電流が流れることになる。この電流は、負荷に供給されず、出力キャパシタから供給されるものであるため、電力を無駄に消費していることになる。
この問題を解決するために、同期整流用トランジスタとインダクタの接続点の電位(以下、スイッチング電圧という)をモニタし、このスイッチング電圧と所定のしきい値電圧を比較することにより、インダクタに流れる電流の向きを検出する方法が考えられる。
この方法によれば、同期整流用トランジスタがオンの期間において、スイッチング電圧が接地電位付近に設定されたしきい値電圧を上回ったときに同期整流用トランジスタを強制的にオフすることにより、無駄な電流消費を低減し、効率を改善することができる。
本発明者は、上述のようにスイッチング電圧をモニタして、インダクタに流れる電流の向きが反転するのを検出し、同期整流用トランジスタをオフするスイッチングレギュレータについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
すなわち、スイッチング電圧をモニタして、インダクタに流れる電流の向きを検出する場合、スイッチング電圧と所定のしきい値電圧を比較するコンパレータを用い、このコンパレータの出力にもとづいて同期整流用トランジスタのオンオフを制御することになる。この際に、スイッチング電圧がしきい値に達し、インダクタに流れる電流が反転してから同期整流用トランジスタがオフされるまでに遅延が発生する場合がある。この遅延期間において、無駄な電流が同期整流用トランジスタに流れるため、さらなる効率の改善の余地があった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、同期整流方式の降圧型スイッチングレギュレータにおいて、軽負荷時に同期整流用トランジスタを介して接地に流れる電流を低減し、効率を改善した降圧型スイッチングレギュレータおよびその駆動回路の提供にある。
本発明のある態様の制御回路は、降圧型スイッチングレギュレータの制御回路に関する。この制御回路は、入力端子と接地間に直列に接続されたスイッチングトランジスタと同期整流用トランジスタとを含み、2つのトランジスタの接続点の電圧を、スイッチング電圧として本制御回路の外部に接続されるインダクタの一端に印加する出力段と、スイッチングレギュレータの出力電圧が所定の基準電圧に近づくように、そのデューティ比が制御されるパルス幅変調信号にもとづき、スイッチングトランジスタおよび同期整流用トランジスタのゲート端子に印加すべき第1、第2ゲート電圧を生成するドライバ回路と、スイッチング電圧と所定のしきい値電圧を比較し、スイッチング電圧が所定のしきい値電圧を上回ると、所定レベルの比較信号を出力する比較部と、ドライバ回路から出力される第2ゲート電圧が入力され、比較部から所定レベルの比較信号が出力されている期間、第2ゲート電圧をローレベルに固定して出力するスイッチと、ゲート端子にスイッチの出力信号が入力され、同期整流用トランジスタと並列に接続された補助トランジスタと、スイッチの出力信号に所定の遅延時間を与え、同期整流用トランジスタのゲート端子に出力する遅延回路と、を備える。
この態様によると、第2ゲート電圧がハイレベルとなると、まず補助トランジスタがオンし、その後、所定の遅延時間経過後に同期整流用トランジスタがオンする。補助トランジスタのみがオンした状態においては、スイッチング電圧は補助トランジスタのドレインソース間電圧、すなわち、そのオン抵抗とインダクタに流れる電流の積で決まる。スイッチング電圧は、負の電位からインダクタに流れる電流が減少していくに従って上昇していくが、このとき補助トランジスタのオン抵抗が高ければ、スイッチング電圧の上昇速度を高めることができる。その結果、スイッチング電圧が所定のしきい値電圧に達してから同期整流用トランジスタをオフするまでの時間を短縮することができ、無駄な電流消費を低減し、高効率化を図ることができる。
補助トランジスタのオン抵抗は、同期整流用トランジスタのオン抵抗より高く設定されてもよい。
補助トランジスタのオン抵抗を高く設定することにより、同期整流用トランジスタがオンした後に、スイッチング電圧が上昇する速度を速めることができ、同期整流用トランジスタがオフするまでの時間を短縮し、より高効率化を図ることができる。
所定のしきい値電圧は、接地電位であってもよい。補助トランジスタがオンし、スイッチング電圧が負電圧から上昇して接地電位に達すると、インダクタに流れる電流の向きが反転するため、スイッチング電圧と接地電位を比較することにより、無駄な電流消費を低減することができる。
比較部は、スイッチング電圧およびしきい値電圧を、正方向に所定電圧だけレベルシフトするレベルシフト回路と、レベルシフト回路によりレベルシフトされたスイッチング電圧としきい値電圧とを比較するコンパレータと、を含んでもよい。
スイッチング電圧およびしきい値電圧を正方向にレベルシフトして比較することにより、しきい値電圧が接地電位の場合もコンパレータを用いて電圧比較を行うことができる。
レベルシフト回路は、ベース端子にスイッチング電圧が入力され、コレクタ端子が接地され、エミッタ端子からスイッチング電圧をレベルシフトした電圧を出力するPNP型の第1バイポーラトランジスタと、ベース端子およびコレクタ端子が接地され、エミッタ端子から接地電位をレベルシフトした電圧を出力するPNP型の第2バイポーラトランジスタと、を含んでもよい。
PNP型のバイポーラトランジスタのベースエミッタ間の順方向電圧を利用することにより、スイッチング電圧およびしきい値電圧を正方向にレベルシフトすることができる。
制御回路は、比較部の後段に設けられ、ドライバ回路から出力される第2ゲート電圧がハイレベルの期間にアクティブとなり、比較部から出力される比較信号をラッチし、検出信号としてスイッチに出力するラッチ回路をさらに備えてもよい。スイッチは、比較信号ではなく、ラッチ回路から出力される検出信号が所定レベルとなる期間に、第2ゲート電圧をローレベルに固定して出力してもよい。
同期整流用トランジスタをオンからオフに切り替える際に、インダクタによってスイッチング電圧の振動が誘起される場合がある。比較部の後段にラッチ回路を設けることにより、スイッチング電圧がしきい値電圧を跨いて振動した場合にも、同期整流用トランジスタをオフ状態に保つことができ、降圧型スイッチングレギュレータを安定に動作させることができる。
ラッチ回路は、第2ゲート電圧がハイレベルからローレベルとなると、ラッチした検出信号をリセットしてもよい。
第2ゲート電圧を参照し、同期整流用トランジスタがオンすべき期間が完了したことを契機として検出信号をリセットすることにより、次に同期整流用トランジスタがオンすべき期間において、再度上記のラッチ動作を行うことができる。
ラッチ回路は、Dフリップフロップを含み、当該Dフリップフロップは、リセット端子に第2ゲート電圧が入力され、データ端子にハイレベルの固定電圧が入力され、クロック端子に比較部から出力される比較信号が入力されてもよい。
ラッチ回路は、Dフリップフロップの出力信号と、比較部から出力される比較信号の論理和を出力するORゲートをさらに含み、当該ORゲートの出力信号を検出信号として出力してもよい。
これによれば、一度Dフリップフロップがラッチされた後に、比較部から出力される比較信号が変動しても、ORゲートの出力はDフリップフロップの出力信号に固定されるため、安定な降圧動作を行うことができる。
同期整流用トランジスタは、NMOSトランジスタであってもよい。
制御回路は、1つの半導体基板上に一体集積化されてもよい。
本発明の別の態様は、降圧型スイッチングレギュレータである。この降圧型スイッチングレギュレータは、一端が接地されたキャパシタと、キャパシタの他端にその一端が接続されたインダクタと、インダクタの他端に、スイッチング電圧を供給する上述の制御回路と、を備え、キャパシタの他端の電圧を出力する。
この態様によると、制御回路により、インダクタに流れる電流の向きが反転するのを検出した後、短期間で同期整流用トランジスタをオフすることができるため、降圧型スイッチングレギュレータの効率を改善することができる。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、電池電圧を出力する電池と、マイコンと、電池電圧を降圧してマイコンに供給する上述の降圧型スイッチングレギュレータと、を備える。
この態様によると、マイコンに流れる電流が変動し、負荷電流が小さな軽負荷動作となった場合においても、効率よく降圧動作を行うことができ、電池の長寿命化を図ることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係る降圧型スイッチングレギュレータによれば、変換効率を改善することができる。
図1は、実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータ200を搭載した電子機器300の構成を示すブロック図である。電子機器300は、たとえば携帯電話端末であり、電池310、電源装置320、アナログ回路330、デジタル回路340、マイコン350、LED360を含む。
電池310は、たとえばリチウムイオン電池であり、電池電圧Vbatとして3〜4V程度を出力する。
アナログ回路330は、パワーアンプや、アンテナスイッチ、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサやPLL(Phase Locked Loop)などの高周波回路を含み、電源電圧Vcc=3.4V程度で安定動作する回路ブロックを含む。また、デジタル回路340は、各種DSP(Digital Signal Processor)などを含み、電源電圧Vdd=3.4V程度で安定動作する回路ブロックを含む。
マイコン350は、電子機器300全体を統括的に制御するブロックであり、電源電圧1.5Vで動作する。
LED360は、RGB3色のLED(Light Emitting Diode)を含み、液晶のバックライトや、照明として用いられ、その駆動には、4V以上の駆動電圧が要求される。
電源装置320は、多チャンネルのスイッチング電源であり、各チャンネルごとに、電池電圧Vbatを必要に応じて降圧、または昇圧するスイッチングレギュレータを備え、アナログ回路330、デジタル回路340、マイコン350、LED360に対して適切な電源電圧を供給する。
本実施形態に係る降圧型スイッチングレギュレータは、たとえば1.5Vで動作するマイコン350のように、消費電流が動作状態に応じて変化する負荷に対して、安定な電圧を駆動する用途に好適に用いられる。以下、本実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータの構成について詳細に説明する。
図2は、実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータ200の構成を示す回路図である。降圧型スイッチングレギュレータ200は、同期整流方式の降圧型スイッチングレギュレータであり、制御回路100、インダクタL1、出力キャパシタC1を含む。制御回路100は、ひとつの半導体基板に集積化されたLSIチップであり、スイッチング素子として機能するスイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2および補助トランジスタM3は、この制御回路100に内蔵される。
出力キャパシタC1は一端が接地され、他端が負荷回路RLおよびインダクタL1に接続される。インダクタL1は、制御回路100と接続され、スイッチング電圧Vswが印加される。
この降圧型スイッチングレギュレータ200は、制御回路100によってインダクタL1に流れる電流を制御し、出力キャパシタC1に電荷を充電することにより電池電圧Vbatを降圧し、出力キャパシタC1に現れる電圧を負荷回路RLに供給する。本実施形態において、負荷回路RLは、図1のマイコン350に相当する。
以下、負荷回路RLに供給される電圧を出力電圧Vout、負荷回路RLに流れる電流を負荷電流Io、インダクタL1に流れる電流をILという。また、インダクタL1に流れる電流は、負荷回路RLに向かって流れる向きを正方向とする。
制御回路100は、入力・出力端子として、入力端子102、スイッチング端子104、出力端子106を備える。入力端子102には電池310が接続され、入力電圧として電池電圧Vbatが入力される。また、スイッチング端子104は、インダクタL1に接続され、制御回路100の内部で生成したスイッチング電圧Vswを出力する。また、出力端子106は、負荷回路RLに印加される出力電圧Voutが帰還される端子である。
制御回路100は、ドライバ回路10、PWM制御部20、比較部30、遅延回路60、強制オフスイッチSW1、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2、補助トランジスタM3を含む。
スイッチングトランジスタM1は、PチャンネルMOSトランジスタであって、ソース端子は入力端子102に接続され、ドレイン端子はスイッチング端子104に接続される。スイッチングトランジスタM1のバックゲート端子は入力端子102と接続され、バックゲート端子とドレイン端子間には、ボディダイオード(寄生ダイオード)D1が存在する。
同期整流用トランジスタM2は、NチャンネルMOSトランジスタであって、ソース端子は接地され、ドレイン端子はスイッチングトランジスタM1のドレイン端子およびスイッチング端子104と接続される。また、同期整流用トランジスタM2のバックゲート端子は接地されている。同期整流用トランジスタM2のバックゲート端子とドレイン端子間には、ボディダイオードD2が存在する。
スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2は、電池電圧Vbatが印加される入力端子102と接地間に直列に接続されており、2つのトランジスタの接続点の電圧を、スイッチング電圧Vswとして本制御回路100の外部にスイッチング端子104を介して接続されるインダクタL1の一端に印加する。
また、補助トランジスタM3は、同期整流用トランジスタM2と並列に接続され、後述するように同期整流用トランジスタM2と同期してオンオフが制御される。補助トランジスタM3のオン抵抗Ron3は、同期整流用トランジスタM2のオン抵抗Ron2より高く設定しておく。
PWM制御部20は、降圧型スイッチングレギュレータ200の出力電圧Voutが所定の基準電圧に近づくように、スイッチングトランジスタM1および同期整流用トランジスタM2のオン期間のデューティ比を規定するパルス幅変調信号(以下、PWM信号という)を生成する。PWM制御部20には、降圧型スイッチングレギュレータ200の出力電圧Voutが、出力端子106を介して入力される。
抵抗R1、R2は、この出力電圧Voutを分圧し、R2/(R1+R2)倍した出力電圧Vout’を誤差増幅器22の反転入力端子へと出力する。誤差増幅器22の非反転入力端子には基準電圧Vrefが入力されており、出力電圧Vout’および基準電圧Vrefの誤差を増幅し、誤差電圧Verrとして出力する。
発振器26は、所定の周波数で発振し、三角波またはのこぎり波状の周期電圧Voscを出力する。第1コンパレータ24は、周期電圧Voscと誤差電圧Verrとを比較し、Vosc>Verrのときハイレベルを、Vosc<VerrのときローレベルとなるPWM信号Vpwmを出力する。このPWM信号Vpwmは、周期時間が一定で、出力電圧Vout’に応じてハイレベルとローレベルの期間が変化するパルス幅変調された信号となる。
ドライバ回路10は、PWM制御部20から出力されるPWM信号Vpwmにもとづき、スイッチングトランジスタM1のゲート端子に印加すべき第1ゲート電圧Vg1と、同期整流用トランジスタM2のゲート端子に印加すべき第2ゲート電圧Vg2と、を生成する。スイッチングトランジスタM1は、第1ゲート電圧Vg1がローレベルのときがオンし、ハイレベルのときオフする。同期整流用トランジスタM2は、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルのときオンし、ローレベルのときオフする。ドライバ回路10は、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2がそれぞれオンする時間の比を、PWM信号Vpwmのハイレベルとローレベルのデューティ比にもとづいて設定し、2つのトランジスタを交互にオンオフさせる。スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2が同時にオンして貫通電流が流れるのを防止するため、ドライバ回路10は、第1ゲート電圧Vg1がハイレベル、第2ゲート電圧Vg2がローレベルとなる期間(デッドタイム)を各周期ごとに設ける。
比較部30には、スイッチング電圧Vswが入力される。比較部30は、スイッチング電圧Vswと接地電位とを比較し、スイッチング電圧Vswが接地電位を上回るとハイレベルの比較信号Vcmpを出力する。
比較部30には、スイッチング電圧Vswが入力される。比較部30は、レベルシフト回路32、第2コンパレータ34を含み、スイッチング電圧Vswと接地電位とを比較し、スイッチング電圧Vswが接地電位を上回るとハイレベルの比較信号Vcmpを出力する。
レベルシフト回路32は、PNP型の第1、第2バイポーラトランジスタQ1、Q2を含み、それぞれのベース端子に、スイッチング電圧Vswおよび接地電位GNDが入力される。各バイポーラトランジスタQ1、Q2のコレクタ端子は接地されており、そのエミッタ端子からは、スイッチング電圧Vswおよび接地電位が順方向電圧Vf=0.7V程度、正方向にレベルシフトされた電圧が出力される。
第2コンパレータ34の非反転入力端子は、第1バイポーラトランジスタQ1のエミッタ端子が接続され、反転入力端子には、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子が接続される。この第2コンパレータ34、レベルシフト回路32によりレベルシフトされたスイッチング電圧Vswと接地電位とを比較し、Vsw>0Vのときハイレベルを、Vsw<0Vのときローレベルを出力する。
強制オフスイッチSW1には、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2が入力される。この強制オフスイッチSW1は、比較部30から出力される比較信号Vcmpにもとづいて、第2ゲート電圧Vg2またはローレベルのいずれかを出力する。強制オフスイッチSW1は、比較部30から出力される比較信号Vcmpがハイレベルの期間、ローレベルを出力し、それ以外の期間、すなわち比較信号Vcmpがローレベルの期間、ドライバ回路10から入力された第2電圧Vg2をそのまま出力する。以下、強制オフスイッチSW1から出力される出力信号をVg2’と記す。
図3は、強制オフスイッチSW1の構成例を示す回路図である。強制オフスイッチSW1は、インバータ50、NORゲート52を含む。インバータ50の入力端子には、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2が入力される。インバータ50は、第2ゲート電圧Vg2を反転し、NORゲート52の第1の入力端子へ出力する。NORゲート52の第2の入力端子にはラッチ回路40から出力される検出信号Vsensが入力される。強制オフスイッチSW1は、NORゲート52の出力信号をVg2’として出力する。
このように構成した強制オフスイッチSW1によれば、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルで、かつ、比較信号Vcmpがローレベルの期間のみ、強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’はハイレベルとなり、それ以外の期間では強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’はローレベルとなる。
強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’は、補助トランジスタM3のゲート端子および遅延回路60へと出力される。
遅延回路60は、強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’に所定の遅延時間を与え、同期整流用トランジスタM2のゲート端子に出力する。遅延回路60は、電圧Vg2’の立ち上がりから所定の遅延時間τ経過後にハイレベルとなり、電圧Vg2’の立ち下がりと同時にローレベルとなる電圧Vg2’’を出力する。遅延時間τは、たとえば、同期整流用トランジスタM2のオン期間の1/10程度に設定する。このような遅延回路60は、公知の技術を用いて容易に構成できるため、詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態に係る制御回路100の重負荷および軽負荷時の動作を図4、図5をもとに説明する。
図4は、本実施の形態に係る制御回路100の重負荷時の動作状態を示すタイムチャートである。図4のタイムチャートは、負荷電流Ioが大きい重負荷時の動作を説明するものであり、インダクタL1に流れる電流ILが、同期整流用トランジスタM2がオンの期間、正方向の場合の動作を表している。
第1ゲート電圧Vg1は、ハイレベルのときスイッチングトランジスタM1がオフ、ローレベルのときスイッチングトランジスタM1がオンする。すなわち、図中、Ton1で示されるのは、スイッチングトランジスタM1がオンの期間である。
第2ゲート電圧Vg2は、ドライバ回路10により生成された同期整流用トランジスタM2に印加すべき電圧を示している。また、図中、第2ゲート電圧Vg2’’は、実際に同期整流用トランジスタM2のゲート端子に印加される電圧を示している。第2ゲート電圧Vg2’’がハイレベルのとき同期整流用トランジスタM2がオン、ローレベルのとき同期整流用トランジスタM2がオフとなる。図中、Ton2で示されるのは、同期整流用トランジスタM2がオンの期間である。さらに、図中、第2ゲート電圧Vg2’は、補助トランジスタM3のゲート端子に印加される電圧を示しており、Ton3で示されるのは、補助トランジスタM3がオンの期間である。
上述したように、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2は、一旦、強制オフスイッチSW1へと入力され、比較部30から出力される比較信号Vcmpがローレベルの期間、Vg2’=Vg2となる。また、比較信号Vcmpがハイレベルの期間、強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’は、ドライバ回路10から出力されるゲート電圧Vg2の値に関わらずローレベル(0V)となり、同期整流用トランジスタM2、補助トランジスタM3は強制的にオフとなる。
時刻T0〜T1の期間、スイッチングトランジスタM1がオン、同期整流用トランジスタM2がオフとなっている。時刻T1に、スイッチングトランジスタM1の第1ゲート電圧Vg1がハイレベルとなり、スイッチングトランジスタM1がオフとなる。その後、時刻T1〜T2の期間、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2はいずれもオフとなる。時刻T1にスイッチングトランジスタM1がオフになると、それまでインダクタL1に流れていた電流がスイッチングトランジスタM1から供給されなくなる。
ここで、インダクタL1に流れる電流ILは連続でなければならないため、この電流は、同期整流用トランジスタM2、補助トランジスタM3のボディダイオード(寄生ダイオード)D2、D3を介して供給される。すなわち、同期整流用トランジスタM2および補助トランジスタM3のバックゲート端子は接地されており、バックゲート端子とドレイン端子間には、図2に示すボディダイオードD2、D3が存在する。したがって、時刻T1にスイッチングトランジスタM1がオフされてから、時刻T2に補助トランジスタM3がオンするまでの期間、インダクタL1には、このボディダイオードD2、D3を介して電流が供給される。この間、スイッチング端子104には、接地電位0Vからダイオードの順方向電圧Vf=0.7V程度低いスイッチング電圧Vswが現れる。
時刻T2において、第2ゲート電圧Vg2はローレベルからハイレベルに変化する。このとき、比較電圧Vcmpはローレベルであるため、強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’はハイレベルとなり、補助トランジスタM3がオンする。補助トランジスタM3がオンすることにより、同期整流用トランジスタM2、補助トランジスタM3のボディダイオードD2、D3を介してインダクタL1に流れていた電流は、補助トランジスタM3のドレイン電流として供給される。
このとき、スイッチング電圧Vswは、インダクタL1に流れる電流ILと、補助トランジスタM3のオン抵抗Ron3の積で与えられ、時間とともに、インダクタL1に流れる電流ILが減少するのにともなって、0Vへと近づいていく。このときのスイッチング電圧Vswの上昇の傾きは、補助トランジスタM3のオン抵抗に依存する。
時刻T2に強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’がハイレベルとなってから、遅延時間τ経過後の時刻T3に、遅延回路60の出力電圧Vg2’’はハイレベルとなり、同期整流用トランジスタM2がオンする。
時刻T3以降、補助トランジスタM3と同期整流用トランジスタM2が同時にオンすることにより、インダクタL1に流れる電流ILは、これら2つのトランジスタを介して供給されることになる。その結果、スイッチング電圧Vswの上昇の傾きは、2つのトランジスタのオン抵抗Ron2およびRon3の合成抵抗により決定される。したがって、時刻T3に同期整流用トランジスタM2がオンすることによって、スイッチング電圧Vswの上昇速度は遅くなる。上述のように、図4のタイムチャートでは、インダクタL1に流れる電流は正方向であるため、同期整流用トランジスタM2がオンの期間、スイッチング電圧Vswは正電圧とはならず、比較部30から出力される比較信号Vcmpはローレベルとなる。
時刻T4にドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2がローレベルとなると、強制オフスイッチSW1および遅延回路60から出力される電圧Vg2’、Vg2’’もローレベルとなり、同期整流用トランジスタM2、補助トランジスタM3はオフする。その後、時刻T5にドライバ回路10から出力される第1ゲート電圧Vg1がローレベルとなり、スイッチングトランジスタM1がオンする。
本実施の形態に係る100は、重負荷時において、時刻T0〜T5の動作を一周期とし、この動作を繰り返すことにより、電池電圧Vbatを降圧し、所望の出力電圧Voutを負荷回路RLに対して供給する。
次に、軽負荷時の動作について図5をもとに説明する。図5は、本実施の形態に係る制御回路100の軽負荷時の動作状態を示すタイムチャートである。
時刻T0〜T2までの動作は図4の重負荷時と同様である。時刻T2にドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2がハイレベルとなると、補助トランジスタM3のみがオンし、スイッチング電圧Vswが大きな傾きで上昇を開始する。
時刻T3にVsw>0Vとなると、第2コンパレータ34によって、電圧検出が行われる。
一般に、コンパレータの応答速度は、入力電圧の変化する速度に応じて変化する。図6(a)、(b)は、コンパレータの応答速度を説明するための図である。図6(a)は、異なる速度で変化する2つの入力電圧Viの時間波形を示している。また、図6(b)は、同図(a)の各波形に対応した出力電圧Voの時間波形を示している。図6(a)、(b)に破線で示されるように、入力電圧Viの時間変化率が低い(II)の場合、入力電圧Viがコンパレータのしきい値電圧Vthを超えてから出力電圧Voが変化するまでに要する時間Δtは長くなる。これに対して、図6(a)、(b)に実線で示されるように、入力電圧Viの時間変化率が高い(I)の場合には、入力電圧Viがしきい値電圧Vthを超えてからコンパレータの出力電圧Voが変化するまでの時間Δt’は短くなり、検出速度が速くなる。
図5に戻る。上述したように、時刻T2にドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2がローレベルからハイレベルに変わってから遅延時間τ経過前においては、補助トランジスタM3のみがオンしており、スイッチング電圧Vswが大きな傾きで上昇している。時刻T3にVsw>0となってから、コンパレータによる検出遅延時間Δt経過後の時刻T3’に、第2コンパレータ34から出力される比較信号Vcmpがハイレベルに変化する。
時刻T3’において、比較部30から出力される比較電圧Vcmpがハイレベルとなると、強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’が強制的にローレベルに固定され、補助トランジスタM3がオフする。このとき、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2、補助トランジスタM3はすべてオフとなるため、ハイインピーダンス状態となり、スイッチング電圧Vswは変動し、時刻T5にスイッチングトランジスタM1がオンすると、電池電圧Vbatに安定する。
このように、本実施の形態に係る100は、軽負荷時において、時刻T0〜T5の動作を一周期とし、この動作を繰り返すことにより、電池電圧Vbatを降圧し、所望の出力電圧Voutを負荷回路RLに対して供給する。
本実施の形態に係る制御回路100によれば、スイッチング電圧Vswをモニタし、同期整流用トランジスタM2がオンすべき期間において、スイッチング電圧Vswが0Vより大きくなると、同期整流用トランジスタM2を強制的にオフする。その結果、軽負荷時にインダクタL1に流れる電流ILの向きが反転し、同期整流用トランジスタM2を介して接地に向かって流れるのを防止し、効率の悪化を抑えることができる。
この際、図5に示した検出遅延時間Δtが長いと、スイッチング電圧Vswが正電圧となり、インダクタL1に流れる電流ILの向きが正から負へと反転し、同期整流用トランジスタM2あるいは補助トランジスタM3を介して接地に向かって流れ、効率が悪化してしまう。本実施の形態に係る制御回路100では、スイッチングトランジスタM1がオフした後において、補助トランジスタM3のみをオンした状態で大きな傾きでスイッチング電圧Vswを上昇させているため、オン抵抗の低い同期整流用トランジスタM2をオンした状態でスイッチング電圧Vswを上昇させる場合に比べて、検出遅延時間Δtを短く設定することができる。その結果、インダクタL1を流れる電流ILが負となり、接地に向かって流れる時間を短縮することができるため、効率を改善することができる。
また、補助トランジスタM3のオン抵抗Ron3は、同期整流用トランジスタM2のオン抵抗Ron2に比べて低く設定されるため、補助トランジスタM3のトランジスタサイズは小さく設計することが可能となるため、補助トランジスタM3を設けることによる制御回路100のチップサイズの増大を抑えることができる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図7は、図2の制御回路100の変形例を示す回路図である。制御回路100は、図2に示す比較部30の後段に、比較信号Vcmpをラッチするラッチ回路40を備える。
ラッチ回路40には、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2と、比較部30から出力される比較信号Vcmpが入力される。このラッチ回路40は、同期整流用トランジスタM2がオンすべき期間、すなわち、ドライバ回路10から出力される第2ゲート電圧Vg2がハイレベルの期間にアクティブとなり、比較部30から出力される比較信号Vcmpをラッチし、ラッチした信号を検出信号Vsensとして出力する。また、ラッチ回路40は、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルからローレベルとなると、ラッチした検出結果をリセットする。
ラッチ回路40は、Dフリップフロップ42、ORゲート44、NORゲート46、インバータ48を含む。Dフリップフロップ42のセット端子およびデータ端子には、ハイレベルに対応する電源電圧Vddが入力され、リセット端子は、NORゲート46の出力と接続される。NORゲート46には、インバータ48によって反転された第2ゲート電圧Vg2および外部から与えられるイネーブル信号ENが入力され、2つの信号の否定論理和をDフリップフロップ42のリセット端子に出力する。イネーブル信号ENは、降圧型スイッチングレギュレータ200の降圧動作を制御する信号であり、降圧型スイッチングレギュレータ200は、イネーブル信号ENがローレベルのとき降圧動作を行い、ハイレベルのとき降圧動作を停止するアクティブローとなっている。
また、Dフリップフロップ42のクロック端子には、比較部30から出力される比較信号Vcmpが入力される。このDフリップフロップ42は、第2ゲート電圧Vg2がハイレベルの期間に、比較部30から出力される比較信号Vcmpがハイレベルとなると、出力端子からハイレベルの出力信号Vqを出力する。
ORゲート44には、比較部30から出力される比較信号VcmpおよびDフリップフロップ42の出力信号Vqが入力され、2つの信号の論理和を検出信号Vsensとして強制オフスイッチSW1に出力する。なお、ORゲート44を設けずに、Dフリップフロップ42の出力信号Vqを強制オフスイッチSW1に直接出力してもよい。
以上のように構成された制御回路100の動作について説明する。図8は、図7の制御回路100の動作状態を示すタイムチャートである。時刻T0〜時刻T3’までの動作は、図5と同様であるため説明を省略する。
時刻T3’に比較部30から出力される比較信号Vcmpがハイレベルとなると、強制オフスイッチSW1の出力電圧Vg2’が強制的にローレベルに固定され、補助トランジスタM3がオフする。このとき、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2、補助トランジスタM3はすべてオフとなるため、ハイインピーダンス状態となり、スイッチング電圧Vswは変動する。このとき、図8に示すように、スイッチング電圧Vswが接地電位0Vを跨いで変動すると、比較信号Vcmpもハイレベルとローレベルが切り替わることになる。
ここで、上述のように、図7の制御回路100では、比較部30およびDフリップフロップ42の出力の論理和にもとづいて、強制オフスイッチSW1を制御している。したがって、比較信号Vcmpの信号レベルが変動しても、Dフリップフロップ42の出力信号Vqはハイレベルにラッチされているため、ORゲート44の出力、すなわち検出信号Vsensはハイレベルのままとなる。その結果、スイッチング電圧Vswの変動にかかわらず、補助トランジスタM3、同期整流用トランジスタM2をオフし続けることができる。
時刻T4に、ドライバ回路10は、第2ゲート電圧Vg2をローレベルに切り替える。第2ゲート電圧Vg2がローレベルとなると、NORゲート46の出力はローレベルとなるため、Dフリップフロップ42はリセットされ、その出力信号Vqはローレベルとなる。その後、時刻T5に第1ゲート電圧Vg1がローレベルとなり、スイッチングトランジスタM1がオンする。
図7の実施の形態に係る制御回路100は、時刻T0〜T5を一周期として、この動作を繰り返すことにより、電池電圧Vbatを降圧し、所望の出力電圧Voutを負荷回路RLに対して供給する。
本実施の形態に係る制御回路100によれば、図2の制御回路100により得られる効果に加えさらに以下のような効果を得ることができる。すなわち、図7の制御回路100は、ラッチ回路40を備えており、スイッチング電圧Vswが0Vより大きくなったときハイレベルとなる比較信号Vcmpをラッチする。その結果、スイッチング電圧Vswが0Vを跨いで変動する場合においても、強制オフスイッチSW1の出力は切り替えられず、同期整流用トランジスタM2はオフ状態を保ち続けることができ、安定な降圧動作を行うことができる。
実施の形態では、制御回路100を含む降圧型スイッチングレギュレータ200により駆動される負荷回路としてマイコンを例に説明したが、これには限定されず、負荷電流が減少し、軽負荷状態で動作するさまざまな負荷回路に対して、駆動電圧を供給することができる。
また、本実施の形態において、ハイレベル、ローレベルの論理値の設定は一例であって、インバータなどによって適宜反転させることにより自由に変更することが可能である。
実施の形態では、制御回路100がひとつのLSIに一体集積化される場合について説明したが、これには限定されず、一部の構成要素がLSIの外部にディスクリート素子あるいはチップ部品として設けられ、あるいは複数のLSIにより構成されてもよい。
実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータを搭載した電子機器の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る降圧型スイッチングレギュレータの構成を示す回路図である。 強制オフスイッチの構成例を示す回路図である。 本実施の形態に係る制御回路の重負荷時の動作状態を示すタイムチャートである。 本実施の形態に係る制御回路の軽負荷時の動作状態を示すタイムチャートである。 図6(a)、(b)は、コンパレータの応答速度を説明するための図である。 図2の制御回路の変形例を示す回路図である。 図7の制御回路の動作状態を示すタイムチャートである。 図9(a)、(b)はそれぞれ、同期整流方式スイッチングレギュレータの重負荷および軽負荷時の電流の時間波形を示す図である。
符号の説明
100 制御回路、 200 降圧型スイッチングレギュレータ、 10 ドライバ回路、 30 比較部、 32 レベルシフト回路、 38 遅延回路、 40 ラッチ回路、 42 Dフリップフロップ、 44 ORゲート、 60 遅延回路、 L1 インダクタ、 Vg2 第2ゲート電圧、 Vsw スイッチング電圧、 M1 スイッチングトランジスタ、 M2 同期整流用トランジスタ、 M3 補助トランジスタ、 300 電子機器、 310 電池、 350 マイコン。

Claims (13)

  1. 降圧型スイッチングレギュレータの制御回路であって、
    入力端子と接地間に直列に接続されたスイッチングトランジスタと、同期整流用トランジスタと、を含み、2つのトランジスタの接続点の電圧を、スイッチング電圧として本制御回路の外部に接続されるインダクタの一端に印加する出力段と、
    前記スイッチングレギュレータの出力電圧が所定の基準電圧に近づくように、そのデューティ比が制御されるパルス幅変調信号にもとづき、前記スイッチングトランジスタおよび前記同期整流用トランジスタのゲート端子に印加すべき第1、第2ゲート電圧を生成するドライバ回路と、
    前記スイッチング電圧と所定のしきい値電圧を比較し、前記スイッチング電圧が前記しきい値電圧を上回ると、所定レベルの比較信号を出力する比較部と、
    前記ドライバ回路から出力される前記第2ゲート電圧が入力され、前記比較部から前記所定レベルの比較信号が出力されている期間、前記第2ゲート電圧をローレベルに固定して出力するスイッチと、
    ゲート端子に前記スイッチの出力信号が入力され、前記同期整流用トランジスタと並列に接続された補助トランジスタと、
    前記スイッチの出力信号に所定の遅延時間を与え、前記同期整流用トランジスタのゲート端子に出力する遅延回路と、
    を備えることを特徴とする制御回路。
  2. 前記補助トランジスタのオン抵抗は、前記同期整流用トランジスタのオン抵抗より高く設定されることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記所定のしきい値電圧は、接地電位であることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  4. 前記比較部は、
    前記スイッチング電圧および前記しきい値電圧を、正方向に所定電圧だけレベルシフトするレベルシフト回路と、
    前記レベルシフト回路によりレベルシフトされた前記スイッチング電圧と前記しきい値電圧とを比較するコンパレータと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  5. 前記レベルシフト回路は、
    ベース端子に前記スイッチング電圧が入力され、コレクタ端子が接地され、エミッタ端子から前記スイッチング電圧をレベルシフトした電圧を出力するPNP型の第1バイポーラトランジスタと、
    ベース端子およびコレクタ端子が接地され、エミッタ端子から前記接地電位をレベルシフトした電圧を出力するPNP型の第2バイポーラトランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の制御回路。
  6. 前記比較部の後段に設けられ、前記ドライバ回路から出力される第2ゲート電圧がハイレベルの期間にアクティブとなり、前記比較部から出力される比較信号をラッチし、検出信号として前記スイッチに出力するラッチ回路をさらに備え、
    前記スイッチは、前記比較信号ではなく、前記ラッチ回路から出力される検出信号が前記所定レベルとなる期間に、前記第2ゲート電圧をローレベルに固定して出力することを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  7. 前記ラッチ回路は、前記第2ゲート電圧がハイレベルからローレベルとなると、ラッチした前記検出信号をリセットすることを特徴とする請求項6に記載の制御回路。
  8. 前記ラッチ回路は、Dフリップフロップを含み、当該Dフリップフロップは、リセット端子に前記第2ゲート電圧が入力され、データ端子にハイレベルの固定電圧が入力され、クロック端子に前記比較部から出力される比較信号が入力されることを特徴とする請求項7に記載の制御回路。
  9. 前記ラッチ回路は、前記Dフリップフロップの出力信号と、前記比較部から出力される比較信号の論理和を出力するORゲートをさらに含み、当該ORゲートの出力信号を前記検出信号として出力することを特徴とする請求項8に記載の制御回路。
  10. 前記同期整流用トランジスタは、NMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  11. 前記制御回路は、1つの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の制御回路。
  12. 一端が接地されたキャパシタと、
    前記キャパシタの他端にその一端が接続されたインダクタと、
    前記インダクタの他端に、前記スイッチング電圧を供給する請求項1から10のいずれかに記載の制御回路と、
    を備え、前記キャパシタの他端の電圧を出力することを特徴とする降圧型スイッチングレギュレータ。
  13. 電池電圧を出力する電池と、
    マイコンと、
    前記電池電圧を降圧して前記マイコンに供給する請求項12に記載の降圧型スイッチングレギュレータと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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