JP4717238B2 - リアコンバージョンレンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影用レンズとその結像面との間に挿入され、撮影用レンズの焦点距離を例えば1.5〜2倍程度長くする、写真用カメラに適したリアコンバージョンレンズに関し、特に、フィルムサイズが大きなブローニ判以上のカメラ用として好適なリアコンバージョンレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば写真用カメラの撮影用レンズを主レンズ系(マスターレンズ)として、その主レンズ系の焦点距離を変化させるためのコンバージョンレンズが知られている。コンバージョンレンズのうち、主レンズ系の前方に装着されるものはフロントコンバージョンレンズと呼ばれ、後方に装着されるものはリアコンバージョンレンズと呼ばれる。
【0003】
従来、リアコンバージョンレンズとしては、特開昭63−200113号公報、特開昭63−301916号公報などに記載されたものが知られている。特開昭63−200113号公報記載のリアコンバージョンレンズは、4群5枚構成で、主レンズ系の焦点距離を1.4倍程度に拡大するためのものであり、ライカ判フィルムに撮影するカメラ用としては優れた性能を維持している。また、特開昭63−301916号公報記載のリアコンバージョンレンズは、6枚構成で、主レンズ系の焦点距離を2倍程度に拡大するためのものであり、やはり、ライカ判フィルムに撮影するカメラ用としては優れた性能を維持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載のリアコンバージョンレンズは、いずれもライカ判フィルムに対しては優れた性能を維持しているものの、もっと大きいサイズのフィルム(例えば6×4.5cm判以上のブローニ判フィルム)に撮影するカメラ用としては性能が不十分であるという問題がある。特に、焦点距離を例えば1.7倍程度に拡大してブローニ判フィルムに撮影するカメラ用としては性能が不十分である。
【0005】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、主として、主レンズ系の焦点距離を1.5〜2倍程度に拡大して、6×4.5判以上のブローニ判フィルムまたはそれより大きなサイズのフィルムに撮影するカメラ用として良好な光学性能を得ることができるリアコンバージョンレンズを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるリアコンバージョンレンズは、主レンズ系とその結像面との間に挿入され、主レンズ系の焦点距離を長くするリアコンバージョンレンズにおいて、物体側から順に、物体側に凸の負メニスカスレンズで構成された第1のレンズと、両方の面が凸の正レンズで構成された第2のレンズとからなり、全体で正の屈折力を有する第1レンズ群と、両方の面が凹の負レンズで構成された第3のレンズと、物体側の面が物体側に凹の負レンズで構成された第4のレンズとからなり、全体で負の屈折力を有する第2レンズ群と、両方の面が凸の正レンズで構成された第5のレンズと、像側に凸の負メニスカスレンズで構成された第6のレンズとからなり、全体で正の屈折力を有する第3レンズ群とが配設されてなり、また、以下の条件式(5),(6)を満足するように構成されているものである。
−0.28<f 34 /f 12 <−0.18 ……(5)
0.5<f 3 /f 4 <2.0……(6)
ただし、
12 :第1レンズ群の焦点距離(第1、第2のレンズの合成焦点距離)
34 :第2レンズ群の焦点距離(第3、第4のレンズの合成焦点距離)
3 :第3のレンズの焦点距離
4 :第4のレンズの焦点距離
【0007】
本発明によるリアコンバージョンレンズでは、以上のような構成で、望ましくは以下の各条件式を適宜満足することにより、主レンズ系の焦点距離を1.5〜2倍程度に拡大して、6×4.5判以上のブローニ判フィルムまたはそれより大きなサイズのフィルムに撮影するカメラ用として良好な光学性能が得られる。
【0008】
本発明によるリアコンバージョンレンズは、まず、以下の条件式(1)〜(4)を満足するように構成されていることが望ましい。
【0009】
1.8<N3 ……(1)
1.8<N4 ……(2)
N5<1.6 ……(3)
1.8<N6 ……(4)
ただし、
N3:第3のレンズの屈折率
N4:第4のレンズの屈折率
N5:第5のレンズの屈折率
N6:第6のレンズの屈折率
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズ1が装着される主レンズ2の構成を示している。図2は、本実施の形態に係るリアコンバージョンレンズ1を主レンズ2とその結像面3との間に挿入した状態を示している。なお、図1および図2において、符号ZOBJで示す側が物体側、すなわち、例えば撮影用の被写体が存在する側である。また、図1および図2において、符号ZIMGで示す側が結像側(像面側)、すなわち、物体側の被写体像が結像される側である。図1および図2において、それぞれ符号ri,Riは、最も物体側のレンズ面を1番目として、像面側に向かうに従い順次増加するi番目のレンズ面の曲率半径を示す。符号di,Diは、i番目のレンズ面とi+1番目のレンズ面との光軸上の面間隔を示す。図2において、d0は、主レンズ2とリアコンバージョンレンズ1との間の面間隔を示す。図1および図2において、符号Stで示した部分は、レンズ系の絞りを表している。
【0014】
本実施の形態に係るリアコンバージョンレンズ1は、主として、6×4.5判以上のブローニ判フィルムまたはそれより大きなサイズのフィルムに撮影するカメラ用として用いられるものである。このリアコンバージョンレンズ1は、図2に示したように、光軸Z0に沿って、物体側から順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズG3群とを備えている。
【0015】
第1レンズ群G1は、物体側に凸の負メニスカスレンズで構成された第1のレンズL1と、両方の面が凸の正レンズで構成された第2のレンズL2とからなり、全体で正の屈折力を有している。第2レンズ群G2は、両方の面が凹の負レンズで構成された第3のレンズL3と、物体側の面が物体側に凹の負レンズで構成された第4のレンズL4とからなり、全体で負の屈折力を有している。第3レンズ群G3は、両方の面が凸の正レンズで構成された第5のレンズL5と、像側に凸の負メニスカスレンズで構成された第6のレンズL6とからなり、全体で正の屈折力を有している。第1のレンズL1〜第6のレンズL6は、この順番で物体側から順次配置されている。
【0016】
このリアコンバージョンレンズ1は、上述の基本構成において、以下の条件式(1)〜(4)を満足するように構成されていることが望ましい。ただし、式中、N3〜N6は、それぞれ第3のレンズL3〜第6のレンズL6の材質の屈折率を示す。
【0017】
1.8<N3 ……(1)
1.8<N4 ……(2)
N5<1.6 ……(3)
1.8<N6 ……(4)
【0018】
このリアコンバージョンレンズ1は、さらに、以下の条件式(5),(6)を満足するように構成されていることが望ましい。ただし、式中、f12は、第1レンズ群G1の焦点距離(第1、第2のレンズL1,L2の合成焦点距離)を示し、f34は、第2レンズ群G2の焦点距離(第3、第4のレンズL3,L4の合成焦点距離を示す。f3は、第3のレンズの焦点距離を示し、f4は、第4のレンズの焦点距離を示す。
【0019】
−0.28<f34/f12<−0.18 ……(5)
0.5<f3/f4<2.0……(6)
【0020】
次に、以上のような構成のリアコンバージョンレンズ1によってもたらされる光学的な作用および効果について説明する。
【0021】
本リアコンバージョンレンズ1では、主レンズ2とその結像面3との間に挿入されることにより、主レンズ2の焦点距離が例えば1.7倍程度に拡大され、長くされる。このとき、上述の基本構成にすることにより、各収差が良好に補正され、特に、6×4.5判以上のブローニ判フィルムまたはそれより大きなサイズのフィルムに撮影するカメラ用として良好な光学性能が得られる。
【0022】
本リアコンバージョンレンズ1において、屈折率N3が式(1)の下限を越える、屈折率N4が式(2)の下限を越える、屈折率N5が式(3)の上限を越える、または屈折率N6が式(4)の下限を越えると、ペッツバール和が小さくなりすぎ非点収差が大きくなってしまい、良好な画像が得られなくなる。特に、焦点距離が短く画角の大きなレンズと組み合わせたときの光学性能の劣化が大きくなる。
【0023】
34/f12が式(5)の下限を越えると、非点収差が補正不足気味になり、特に、焦点距離が短く画角の大きなレンズと組み合わせたときの光学性能の劣化が目立ってくる。一方、式(5)の上限を越えると、像面湾曲が大きくなり、特に、焦点距離が短く画角の大きなレンズと組み合わせたときの光学性能の劣化が大きくなる。また、球面収差が大きくなり、特にFナンバーの明るいレンズと組み合わせたときの光学性能が劣化する。
【0024】
3/f4が式(6)の下限を越えると、第3のレンズL3のパワーが大きくなり、第3のレンズL3に要求される部品精度が厳しくなる。一方、式(6)の上限を越えると、第4のレンズL4のパワーが大きくなり、第4のレンズL4に要求される部品精度が厳しくなる。また、下限、上限のどちらを越える場合も球面収差を良好に補正することが難しくなり、特にFナンバーの明るいレンズと組み合わせたときの光学性能の劣化が顕著になる。
【0025】
以上説明したように、本実施の形態のリアコンバージョンレンズ1によれば、上述の基本構成と各条件式を適宜満足することにより、主として、主レンズ2の焦点距離を1.5〜2倍程度に拡大して、6×4.5判以上のブローニ判フィルムまたはそれより大きなサイズのフィルムに撮影するカメラ用として良好な光学性能を得ることができる。
【0026】
[実施例](実施例1〜8)
次に、本実施の形態のリアコンバージョンレンズ1の具体的な数値実施例について説明する。以下では、第1〜第8の数値実施例についてまとめて説明する。図21〜図28は、リアコンバージョンレンズ1の第1〜第8の数値実施例のレンズの断面の構成図を示している。なお、各実施例でのリアコンバージョンレンズの断面構造は、図2に示した構成とほぼ同様となっている。主レンズの断面構造も、図1および図2に示した構成とほぼ同様となっている。
【0027】
図4〜図11は、リアコンバージョンレンズ1の具体的な数値実施例を示している。図3は、各実施例について共通使用される主レンズ2の具体的な数値実施例を示している。図4〜図11における面番号Siの欄には、リアコンバージョンレンズ1について、最も物体側のレンズ面を1番目として、像面側に向かうに従い順次増加するレンズ面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図2に示した符号Riに対応させて、物体側からi番目のレンズ面の曲率半径の値を示している。面間隔Diの欄についても、図2に示した符号Diに対応させて、物体側からi番目のレンズ面Siとi+1番目のレンズ面Si+1との光軸上の間隔を示す。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートル(mm)である。屈折率Neiの欄には、物体側からi番目のレンズ面Siとi+1番目のレンズ面Si+1との間のレンズ材のe線(波長λe=546.1nm)に対する値を示す。アッベ数νdiの欄には、物体側からi番目のレンズ面Siとi+1番目のレンズ面Si+1との間のレンズ材のd線(波長λd=587.6nm)に対する値を示す。図3の主レンズに関するデータの各欄についても同様である。
【0028】
図3には、主レンズ単独での焦点距離f′(=1mm)、Fナンバー(FNO.=3.2)および半画角ω(=13.1°)の値についても示す。また、図4〜図11には、各実施例について、リアコンバージョンレンズ単独での焦点距離fと、主レンズ2とリアコンバージョンレンズ1との間の面間隔d0と、拡大倍率Mとの値についても示す。
【0029】
なお、各実施例のレンズデータは、主レンズの焦点距離が1になるようにノーマライズしてあるが、6×4.5判用としては主レンズの焦点距離が約150mmとなり、6×8判用としては約200mmとなる。
【0030】
図12は、各実施例について、上述の各条件式((1)〜(6))の条件に対応する値をまとめて示したものである。この図から分かるように、すべての実施例の値が、各条件式の範囲内となっている。
【0031】
図13〜図20は、各実施例のレンズについての諸収差を示している。図13〜図20において、(A)は球面収差を示し、(B)は像面湾曲を示し、(C)はディストーション(歪曲収差)を示し、(D)は倍率色収差を示している。これらの図において、各収差はe線を基準としたものを示している。各収差図において、符号g,e,Cを付した曲線は、それぞれg線、e線、C線についての収差を示している。g線、e線、C線の波長は、それぞれ、435.8nm,546.1nm,656.3nmである。(B)において、実線はサジタル像面Sに対する収差を示し、破線はタンジェンシャル(メリジオナル)像面Tに対する収差を示している。図中、球面収差、像面湾曲、および倍率色収差の単位はミリメートルである。
【0032】
図13〜図20に示した各実施例の収差図は、Fナンバー=3.2、焦点距離=1の主レンズと組み合わせたときのものであるが、各実施例のリアコンバージョンレンズは様々なレンズとの組み合わせで使用可能である。各実施例では、例えばFナンバーが2程度の主レンズとの組み合わせでも良好な光学性能が得られるように球面収差が補正されている。また、焦点距離が0.5程度の主レンズとの組み合わせでも良好な光学性能が得られるように、像面湾曲が補正されている。
【0033】
以上で説明したように、すべての実施例のリアコンバージョンレンズについて、上述の各条件式を満足した状態で諸収差が良好に補正され、拡大倍率M=1.5〜2倍程度で、大きなサイズのフィルムに撮影するカメラ用として良好な光学性能を得ることができた。
【0034】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径R、面間隔D、屈折率Nおよびアッベ数νの値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値を取り得る。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のリアコンバージョンレンズによれば、物体側から順に、物体側に凸の負メニスカスレンズで構成された第1のレンズと、両方の面が凸の正レンズで構成された第2のレンズとからなり、全体で正の屈折力を有する第1レンズ群と、両方の面が凹の負レンズで構成された第3のレンズと、物体側の面が物体側に凹の負レンズで構成された第4のレンズとからなり、全体で負の屈折力を有する第2レンズ群と、両方の面が凸の正レンズで構成された第5のレンズと、像側に凸の負メニスカスレンズで構成された第6のレンズとからなり、全体で正の屈折力を有する第3レンズ群とを配設した構成にしたので、主として、主レンズ系の焦点距離を1.5〜2倍程度に拡大して、6×4.5判以上のブローニ判フィルムまたはそれより大きなサイズのフィルムに撮影するカメラ用として良好な光学性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズが装着される主レンズ系の構成例を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズを主レンズ系に装着した状態での各レンズの配置を示す断面図である。
【図3】主レンズ系の具体的なレンズデータを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズの第1の具体的な数値実施例(実施例1)のレンズデータを示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズの第2の具体的な数値実施例(実施例2)のレンズデータを示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズの第3の具体的な数値実施例(実施例3)のレンズデータを示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズの第4の具体的な数値実施例(実施例4)のレンズデータを示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズの第5の具体的な数値実施例(実施例5)のレンズデータを示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズの第6の具体的な数値実施例(実施例6)のレンズデータを示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズの第7の具体的な数値実施例(実施例7)のレンズデータを示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係るリアコンバージョンレンズの第8の具体的な数値実施例(実施例8)のレンズデータを示す説明図である。
【図12】各実施例のリアコンバージョンレンズが満たす条件値について示す説明図である。
【図13】実施例1のリアコンバージョンレンズにおける球面収差、像面湾曲、歪曲収差および倍率色収差を示す収差図である。
【図14】実施例2のリアコンバージョンレンズにおける球面収差、像面湾曲、歪曲収差および倍率色収差を示す収差図である。
【図15】実施例3のリアコンバージョンレンズにおける球面収差、像面湾曲、歪曲収差および倍率色収差を示す収差図である。
【図16】実施例4のリアコンバージョンレンズにおける球面収差、像面湾曲、歪曲収差および倍率色収差を示す収差図である。
【図17】実施例5のリアコンバージョンレンズにおける球面収差、像面湾曲、歪曲収差および倍率色収差を示す収差図である。
【図18】実施例6のリアコンバージョンレンズにおける球面収差、像面湾曲、歪曲収差および倍率色収差を示す収差図である。
【図19】実施例7のリアコンバージョンレンズにおける球面収差、像面湾曲、歪曲収差および倍率色収差を示す収差図である。
【図20】実施例8のリアコンバージョンレンズにおける球面収差、像面湾曲、歪曲収差および倍率色収差を示す収差図である。
【図21】実施例1のリアコンバージョンレンズの構成を示す断面図である。
【図22】実施例2のリアコンバージョンレンズの構成を示す断面図である。
【図23】実施例3のリアコンバージョンレンズの構成を示す断面図である。
【図24】実施例4のリアコンバージョンレンズの構成を示す断面図である。
【図25】実施例5のリアコンバージョンレンズの構成を示す断面図である。
【図26】実施例6のリアコンバージョンレンズの構成を示す断面図である。
【図27】実施例7のリアコンバージョンレンズの構成を示す断面図である。
【図28】実施例8のリアコンバージョンレンズの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、L1…第1のレンズ、L2…第2のレンズ、L3…第3のレンズ、L4…第4のレンズ、L5…第5のレンズ、L6…第6のレンズ、Z0…光軸、St…絞り、1…リアコンバージョンレンズ、2…主レンズ、3…結像面。

Claims (2)

  1. 主レンズ系とその結像面との間に挿入され、前記主レンズ系の焦点距離を長くするリアコンバージョンレンズにおいて、
    物体側から順に、
    物体側に凸の負メニスカスレンズで構成された第1のレンズと、両方の面が凸の正レンズで構成された第2のレンズとからなり、全体で正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    両方の面が凹の負レンズで構成された第3のレンズと、物体側の面が物体側に凹の負レンズで構成された第4のレンズとからなり、全体で負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    両方の面が凸の正レンズで構成された第5のレンズと、像側に凸の負メニスカスレンズで構成された第6のレンズとからなり、全体で正の屈折力を有する第3レンズ群とが配設されてなり、
    以下の条件式(5),(6)を満足するように構成されていることを特徴とするリアコンバージョンレンズ。
    −0.28<f 34 /f 12 <−0.18 ……(5)
    0.5<f 3 /f 4 <2.0……(6)
    ただし、
    12 :前記第1レンズ群の焦点距離(第1、第2のレンズの合成焦点距離)
    34 :前記第2レンズ群の焦点距離(第3、第4のレンズの合成焦点距離)
    3 :前記第3のレンズの焦点距離
    4 :前記第4のレンズの焦点距離
  2. さらに、以下の条件式(1)〜(4)を満足するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のリアコンバージョンレンズ。
    1.8<N3 ……(1)
    1.8<N4 ……(2)
    N5<1.6 ……(3)
    1.8<N6 ……(4)
    ただし、
    N3:前記第3のレンズの屈折率
    N4:前記第4のレンズの屈折率
    N5:前記第5のレンズの屈折率
    N6:前記第6のレンズの屈折率
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