JP4624749B2 - 撮像レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば監視用カメラに好適に用いられる撮像レンズに関する。
近年、港湾などでの遠方監視等に用いる監視用カメラに搭載される撮像レンズに対し、その性能向上が求められている。遠方監視を行う撮像レンズとしては、高変倍比のズームレンズであることが望まれる。しかし、高変倍比のズームレンズにおいては、全変倍域に亘る良好な性能を達成することが難しく、その達成のためには大型化が避けられない傾向にあった。
このような監視用カメラ等に適した撮像レンズの焦点距離範囲を変化させる方法は種々提案されており、例えば、レンズ本体部と結像面との間にアタッチメントレンズを着脱する方式が特許文献1に開示されている。特許文献1のズームレンズ(変倍範囲可変光学系)は、物体側から順に合焦部と変倍部と結像部とを有する本体レンズ群(撮影レンズ)と、着脱可能なエクステンダ群とを備え、上記撮影レンズの光路上にエクステンダ群が配置されることにより変倍域が遷移するように構成されたものである。
特開平10−123415号公報
一方、本体レンズ群(主レンズ系)と、望遠状態とするときのみ光路上に配置される補助レンズとを備えることにより、変倍域を拡大するようにしたズームレンズも開発されている(例えば特許文献2参照。)。この補助レンズは、標準状態では光路外に退避した状態とされ、望遠状態とする際には本体レンズ群の像側に光軸が一致するように挿入されて主レンズ系の焦点距離範囲を望遠側に移行させるように機能するものである。
特開2001−305426号公報
しかしながら、特許文献1では、エクステンダ群を撮影レンズの光路上に装着するにあたり、結像部における最も像側のレンズ群を、結像位置を基準として物体側へ移動させる必要が生じてしまう。特許文献2についても同様に、望遠状態とするには主レンズ系の最も像側のレンズ群を、結像位置を基準として物体側へ移動させ、補助レンズを挿入する空間を確保しなければならない。すなわち、結像位置と、撮影レンズ系の一部や主レンズ系の一部を動かす必要があることから、撮像レンズ全体の構成が複雑なものとなりやすく、コンパクト化の妨げとなってしまう。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたもので、その目的は、光路上に配置することにより全系の焦点距離を伸ばすことが可能な着脱式のエクステンダ群を備えつつ、よりコンパクトな全体構成をなす撮像レンズを提供することにある。
本発明の撮像レンズは、本体レンズ群と、この本体レンズ群と結像位置との間に着脱可能なように構成されたエクステンダ群とを備え、エクステンダ群の着脱前後において、前記結像位置に対する本体レンズ群の配置位置が一定に保持され、エクステンダ群は、物体側から順に、物体側の面が物体側に凸である1枚または2枚の正レンズからなる第1群と、最も像側の面が像側に凹であり、2枚の負レンズからなる第2群とにより構成されさらに、以下の条件式(1)を満足するように構成されていることを特徴とするものである。
−0.55<f2/f1<−0.25 ……(1)
但し、
f1:第1群の焦点距離
f2:第2群の焦点距離
ここで、エクステンダ群とは、光路上へ挿入することにより全系の焦点距離を伸ばし、望遠側へ遷移させるように機能するものである。
本発明の撮像レンズでは、結像位置を基準とした本体レンズ群の配置位置を変えることなく、本体レンズ群と結像位置との間にエクステンダ群を着脱するようにしたので、着脱前後において本体レンズ群の各構成要素を移動させるための機構が不要となり、比較的容易に全系の焦点距離が変更可能となる。
本発明の撮像レンズでは、エクステンダ群が、物体側から順に、物体側の面が物体側に凸である正レンズを含む第1群と、少なくとも2枚の負レンズを含み、かつ、最も像側の面が像側に凹である第2群とを有するようにすることが望ましい。こうすることにより、エクステンダ群における収差が良好に補正されるうえ、十分なバックフォーカスが確保される。
本発明の撮像レンズでは、さらに、以下の条件式(2)を満足するように構成すると、エクステンダ群を装着した際の軸上色収差がより良好に補正される。但し、ν1は第1群の平均のアッベ数であり、ν2は第2群の平均のアッベ数である。
1.0<(ν1−ν2)<24.0 ……(2)
また、本体レンズ群が、固定群と、光軸に沿って移動することにより固定群との相互間隔を変化させて変倍を行う変倍群とを有するようにしてもよい。
本発明の撮像レンズによれば、本体レンズ群と、この本体レンズ群と結像位置との間に着脱可能なように構成されたエクステンダ群とを備え、エクステンダ群の着脱前後において、結像位置に対する本体レンズ群の配置状態が一定に保持されるようにしたので、着脱前後において本体レンズ群の各構成要素を移動させるための機構が不要となり、簡素な構成を保ちつつ、全系の焦点距離を容易に伸ばすことができる。
特に、エクステンダ群を、物体側から順に、物体側の面が物体側に凸である正レンズを含む第1群と、少なくとも2枚の負レンズを含み、かつ、最も像側の面が像側に凹である第2群とを有するように構成することにより、エクステンダ群における収差を良好に補正することができるうえ、十分なバックフォーカスを容易に確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1(A),(B)および図2(A),(B)は、本発明の一実施の形態に係る撮像レンズの一構成例を示している。この撮像レンズは、本体レンズ群と、この本体レンズ群と結像位置Simgとの間に着脱可能なように構成されたエクステンダ群E10とを備えたズームレンズであり、エクステンダ群E10を光路上に装着することにより、全系の焦点距離を望遠側にシフトさせることが可能なものである。ここで、図1(A),(B)はエクステンダ群E10を装着していない状態を示し、図2(A),(B)はエクステンダ群E10を装着した状態を示している。特に、図1(A),図2(A)は広角端でのレンズ配置を、図1(B),図2(B)は望遠端でのレンズ配置をそれぞれ示している。
図1(A),(B)および図2(A),(B)において、符号Zobjで示す側が物体側(被写体側)であり、符号Zimgで示す側が像面側(結像側)である。符号Ri(R1〜R30またはR1〜R36)は、開口絞り(以下、単に絞りという。)Stも含めて最も物体側の構成要素の面を1番目として、像面側に向かうに従い順次増加するi番目の構成要素の面Si(i=1〜30または1〜36)の曲率半径を示す。ここで、符号S16が絞りStに対応する。符号Di(D1〜D30またはD1〜D36)は、i番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸Z1上の面間隔を示す。なお、曲率半径R17,R18および面間隔D16,D17については、紙面の都合上、省略することとし、表示しない。
この撮像レンズにおける本体レンズ群は、光軸Z1に沿って、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、絞りStと、平行平面板GC1と、負の屈折力を持つ第4レンズ群G4と、正の屈折力を持つ第5レンズ群G5とが物体側より順に配設された構成となっている。この撮像レンズの結像位置Simgには、例えば撮像素子(図示せず)が配置される。第5レンズ群G5と結像位置Simgとの間には、エクステンダ群E10が装着可能となっている。エクステンダ群E10については後に詳述する。第5レンズ群G5と結像位置Simgとの間には、さらにエクステンダ群E10の装着に支障のない範囲において、この撮像レンズを装着するカメラの側の構成に応じて、種々の光学部材が配置されるようにしてもよい。図示した構成例では、平行平面板GC2が配置されている。
この撮像レンズは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とを光軸Z1上で移動させることにより変倍を行うようにしたものである。より厳密には、第2レンズ群G2を光軸Z1上で移動させることにより変倍を行い、それに伴う焦点移動の補正を第3レンズ群G3を光軸Z1上で移動させることにより行うようにしている。第2レンズ群G2および第3レンズ群G3は、広角端から望遠端へと変倍させるに従い、図1に実線で示した軌跡を描くように移動する。合焦は、第1レンズ群G1を光軸Z1上で移動させることにより行われる。これらに対して、第4レンズ群G4および第5レンズ群G5は、変倍や合焦のためには移動しない固定のリレーレンズ群となっている。
第1レンズ群G1は、例えば、物体側から順に配置されたレンズL11とレンズL12とレンズL13との3枚のレンズによって構成されている。具体的には、レンズL11とレンズL12とは接合レンズを構成しており、レンズL11は例えば物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズであり、レンズL12は例えば両凸レンズである。また、レンズL13は、例えば物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである。
第2レンズ群G2は、例えば、物体側から順に配置されたレンズL21とレンズL22とレンズL23との3枚のレンズL21〜L23によって構成されている。具体的には、例えば、レンズL21は両凹レンズであり、レンズL22とレンズL23とは接合レンズを構成している。レンズL22は、例えば像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズであり、レンズL23は、例えば両凹レンズである。
第3レンズ群G3は、例えば、物体側から順に配置されたレンズL31とレンズL32とレンズL33との3枚のレンズによって構成されている。具体的には、レンズL31は例えば両凸レンズであり、レンズL32は、例えば物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズであり、レンズL33は例えば物体側に凸面を向けた平凸レンズである。ここで、レンズL32とレンズL33とは接合レンズを構成している。
第4レンズ群G4は、例えば、物体側から順に配置された両凹レンズL41と両凸レンズL21とからなる接合レンズと、その像側に配置され、例えば物体側に凸面を向けた負のメニスカス形状をなすレンズL43とを物体側から順に有している。
第5レンズ群G5は、例えば、物体側から順に配置されたレンズL51とレンズL52とレンズL53との3枚のレンズによって構成されている。具体的には、レンズL51は例えば両凸レンズであり、レンズL52は、例えば像側に凸面を向けた負のメニスカスレンズであり、レンズL53は例えば物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。ここで、レンズL51とレンズL52とは接合レンズを構成している。
なお、以上述べた本体レンズ群の構成は好ましい一具体例であり、これに限定されるものではなく、レンズ枚数やレンズ形状に関して、他の構成をとり得る。
図2(A),(B)に示したように、本体レンズ群と平行平面板GC2との間に装着されたエクステンダ群E10は、物体側から順に、物体側の面が凸である正レンズを含む第1群E1と、少なくとも2枚の負レンズを含み、かつ、最も像側の面が像側に凹である第2群E2とを有している。より具体的には、第1群E1は、例えば両凸形状のレンズL61のみから構成され、第2群E2は、例えば共に両凹形状をなすレンズL71およびレンズL72により構成されている。なお、図2(A),(B)では、エクステンダ群E10の装着に伴い平行平面板GC2の物体側の面および像側の面を示す符号を変更し、それぞれS33,S34とした。これは、第5レンズ群G5に続く第1群E1における最も物体側の面をS27とし、以下、像側へ向かって第2群E2における最も像側の面S32に至るまで順次増加するように面番号を付すようにしたからである。
このエクステンダ群E10は、さらに、以下の条件式(1)を満足するように構成されていることが望ましい。但し、f1は第1群E1の焦点距離を示し、f2は第2群E2の焦点距離を示す。
−0.55<f2/f1<−0.25 ……(1)
エクステンダ群E10は、さらに、以下の条件式(2)を満足するように構成されていることが望ましい。但し、ν1は第1群E1に含まれる正レンズの平均のアッベ数(ここでは、レンズL61)を示し、ν2は第2群E2における最も物体側の負レンズ(ここでは、レンズL71)のアッベ数を示す。
9.0<(ν1−ν2)<24.0 ……(2)
次に、以上のように構成された撮像レンズの作用および効果について説明する。
この撮像レンズでは、結像位置Simgに対する本体レンズ群の配置位置を一定に保持したまま、第5レンズ群G5と、結像位置Simgの物体側に置かれた平行平面板GC2との間にエクステンダ群E10を着脱可能なようにしたので、望遠状態とするときに、本体レンズ群の各構成要素を移動させる操作が不要となる。したがって、当然のことながら、エクステンダ群E10を装着する際に本体レンズ群の各構成要素を移動させるための複雑な機構が不要となり、全体として簡素な構成を保持しつつ、全系の焦点距離が望遠側へ容易に変更される。
特に、エクステンダ群E10を、物体側から順に、物体側の面が物体側に凸である正レンズL61からなる第1群E1と、2枚の負レンズL71,L72を含み、かつ、最も像側の面が像側に凹である第2群E2とを有するように構成することにより、エクステンダ群E10における収差が良好に補正されるうえ、本体レンズ群とエクステンダ群E10との合成系における後ろ側主点位置を十分に物体側へ近づけることができるので、結像位置Simgを移動させなくとも全系の焦点距離が伸びると同時に十分なバックフォーカスが確保され易くなる。このエクステンダ群E10において、条件式(1)を満足することにより、良好な収差補正がなされると共に、より大きなバックフォーカスが確保される。条件式(1)は、第1群E1の焦点距離f1と第2群E2の焦点距離f2との比を規定するものである。この条件式(1)の下限を下回ると第1群E1の屈折力が強くなり過ぎ、変倍率は向上するものの、全変倍域に亘って十分な収差補正を行うことが困難となってしまう。一方、条件式(1)の上限を上回ると第1群E1と第2群E2との間隔が広がるのでエクステンダ群E10が大型化してしまう。このため、エクステンダ群E10の装着時における十分なバックフォーカスが確保できなくなるので好ましくない。
さらに、この撮影レンズでは、条件式(2)を満足するようにすると、エクステンダ群E10を装着した際の軸上色収差がより良好に補正される。条件式(2)は、第1群E1および第2群E2を構成する硝材のアッベ数に関するものである。ここで、条件式(2)の下限を下回ると、エクステンダ群E10装着時の望遠側での軸上色収差を十分に補正することができなくなってしまう。一方、条件式(2)の上限を上回ると、エクステンダ群E10装着時の望遠側での軸上色収差を過剰に補正してしまうこととなる。
以上説明したように、本実施の形態の撮像レンズによれば、例えば監視用ビデオカメラに好適な、小型で高変倍のズームレンズを実現することができる。さらに、上記の好ましい諸条件を満足することにより、より良好な収差性能を確保することができる。
次に、本実施の形態に係る撮像レンズの具体的な数値実施例について説明する。
[実施例1]
本発明の第1の数値実施例(実施例1)は、図1(A),(B)および図2(A),(B)のレンズ構成に対応するものである。図3は、図1(A),(B)に示したエクステンダ群非装着時の具体的なレンズデータを表している。図4は、図2(A),(B)に示したエクステンダ群装着時の具体的なレンズデータを表している。図3および図4におけるRi(曲率半径)の欄には、図1(A),(B)および図2(A),(B)で付した符号Riに対応した、物体側からi番目(i=1〜30または1〜36)の面Siの曲率半径の値を示す。曲率半径Riの値が∞の部分は、平面であることを示す。同様に、Di(面間隔)の欄には、図1および図2で付した符号Diに対応させて、物体側からi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔を示す。ここで、曲率半径Riおよび面間隔Diの単位はミリメートル(mm)である。さらに、Ndj(屈折率)およびνdj(アッベ数)の欄には、平行平面板GC2も含めて、それぞれ、物体側からj番目(j=1〜17または1〜20)のレンズ要素のd線(波長;587.6nm)に対する屈折率およびアッベ数の値を示す。
また、変倍に伴って第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が光軸Z1上を移動するので、これらの各軍の前後の面間隔D5,D10,D15の各値は可変となっている。面間隔D5,D10,D15のうち、エクステンダ群の装着時および非装着時における広角端および望遠端での各データを図5にまとめて示す。図5には、エクステンダ群の装着時および非装着時における広角端および望遠端での焦点距離fの値(mm)についても併せて示す。
さらに、実施例1に係る撮像レンズにおける条件式(1),(2)の数値を、後述する実施例2−1および実施例2−2の結果と併せて図6にまとめて示す。
図6に示したデータから明らかなように、実施例1の撮像レンズは、上記条件式(1),(2)を満足している。
図7(A)〜(C)には、エクステンダ群を外したときの実施例1の撮像レンズにおける広角端での球面収差、非点収差およびディストーション(歪曲収差)を示す。図8(A)〜(C)には、エクステンダ群を外したときの実施例1の撮像レンズにおける望遠端での同様の各収差を示す。さらに、図9(A)〜(C)および図10(A)〜図10(C)には、エクステンダ群E10を装着したときの実施例1の撮像レンズにおける広角端および望遠端での同様の各収差を示す。球面収差を示す図7(A),図8(A),図9(A),図10(A)においては、g線(波長435.8nm),d線(波長587.6nm)およびC線(656.3nm)についての値を示す。非点収差を示す図7(B),図8(B),図9(B),図10(B)においては、実線がサジタル像面に対する収差を示し、破線がタンジェンシャル(メリジオナル)像面に対する収差を示す。各収差図において特に波長を明記していないものは、d線に対する収差を示す。また、FNO.はFナンバーを示し、ωは半画角を示す。
以上、各数値データおよび各収差図に示したように、本実施例では、エクステンダ群E10の着脱にかかわらず本体レンズ群の配置状態が一定に保たれ、十分な長さのバックフォーカスを有すると共に、収差が極めて良好に補正されていることが明らかとなった。
[実施例2]
図11(A),(B)は、本発明の第2の数値実施例(実施例2)に係る撮像レンズの構成を表すものである。この撮像レンズは、図1(A),(B)および図2(A),(B)に示した実施例1と同様、本体レンズ群と、この本体レンズ群と結像位置との間に着脱可能なように構成されたエクステンダ群とを備えたズームレンズである。図11(A),(B)はエクステンダ群を取り外した状態に対応し、特に、図11(A)は広角端におけるレンズ配置を表し、図11(B)は望遠端におけるレンズ配置を表す。図中、Zobjは物体側を示し、Zimgは像側を示す。本実施例における本体レンズ群は、光軸Z1に沿って、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、絞りStと、負の屈折力を持つ第4レンズ群G4と、正の屈折力を持つ第5レンズ群G5とが物体側より順に配設された構成となっている。第5レンズ群G5と結像位置Simgとの間には、平行平面板GCが配置されている。
図12(A),(B)は、それぞれ図11(A),(B)に示した広角端および望遠端のレンズ配置において、第5レンズ群G5と結像位置Simgとの間にエクステンダ群E20を装着するようにした構成例(実施例2−1)を示している。さらに、図13(A),(B)は、それぞれ図11(A),(B)に示した広角端および望遠端のレンズ配置において、同じ箇所(第5レンズ群G5と結像位置Simgとの間)にエクステンダ群E20とは異なる構成のエクステンダ群E30を装着するようにした構成例(実施例2−2)を示している。なお、図11(A),(B)、図12および図13において付した符号Ri,Diの意味は、上記実施例1と同様である。
図12(A),(B)に示したエクステンダ群E20(実施例2−1)は、物体側から順に、共に物体側に凸面を向けた正メニスカス形状をなす2枚のレンズL61,L62からなる第1群E1と、像側に凹面を向けた負メニスカス形状をなす2枚のレンズL71,L72からなる第2群E2とを備えている。一方、図13(A),(B)に示したエクステンダ群E30(実施例2−2)は、物体側から順に、両凸形状をなすレンズL61からなる第1群E1と、両凹形状をなすレンズL71,像側に凹面を向けた負メニスカス形状をなすL72からなる第2群E2とを備えている。
図14は、図11(A),(B)に示したエクステンダ群非装着時(実施例2−1,2−2共通)の具体的なレンズデータを表している。さらに、図15は、図12(A),(B)に示したエクステンダ群E20装着時(実施例2−1)の具体的なレンズデータを表し、図16は、図13(A),(B)に示したエクステンダ群E30装着時(実施例2−2)の具体的なレンズデータを表している。
また、変倍に伴って第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が光軸Z1上を移動するので、これらの各軍の前後の面間隔D5,D11,D14の各値が可変となっている。面間隔D5,D11,D14のうち、エクステンダ群の装着時および非装着時における広角端および望遠端での各データを図17にまとめて示す。図17には、エクステンダ群の装着時および非装着時における広角端および望遠端での焦点距離fの値(mm)についても併せて示す。
また、図6に既に示したデータから明らかなように、実施例2−1,2−2に係る撮像レンズは、いずれも上記条件式(1),(2)を満足している。
さらに、実施例1と同様に、実施例2−1,2−2の撮像レンズについての諸収差を、図18〜図21にそれぞれ示す。具体的には、図18(A)〜(C)には、エクステンダ群を外したときの実施例2−1,2−2の撮像レンズにおける広角端での球面収差、非点収差およびディストーション(歪曲収差)を示す。図19(A)〜(C)には、エクステンダ群を外したときの実施例2−1,2−2の撮像レンズにおける望遠端での同様の各収差を示す。さらに、図20(A)〜(C)および図21(A)〜(C)には、それぞれエクステンダ群E20を装着したとき(実施例2−1)の広角端および望遠端での同様の各収差を示し、図22(A)〜(C)および図23(A)〜(C)には、それぞれエクステンダ群E30を装着したとき(実施例2−2)の広角端および望遠端での同様の各収差を示す。球面収差図においては、g線,d線およびC線についての値を示す。非点収差図においては、実線がサジタル像面に対する収差を示し、破線がタンジェンシャル(メリジオナル)像面に対する収差を示す。各収差図において特に波長を明記していないものは、d線に対する収差を示す。また、FNO.はFナンバーを示し、ωは半画角を示す。
以上、各数値データおよび各収差図に示したように、本実施例においても、エクステンダ群E20,E30の着脱にかかわらず本体レンズ群の配置状態が一定に保たれ、十分な長さのバックフォーカスを有すると共に、収差が極めて良好に補正されていることが明らかとなった。
以上、いくつかの実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。また、上記実施の形態および実施例では、撮像レンズとしてズームレンズを例示して説明したが、これに限定されるものではなく、固定焦点レンズにも適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る撮像レンズの第1の構成例を示すものであり、エクステンダ群を取り外した状態を表す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズの第1の構成例を示すものであり、エクステンダ群を装着した状態を表す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズにおける実施例1のレンズデータを示すものであり、エクステンダ群を取り外した状態に対応する図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズにおける実施例1のレンズデータを示すものであり、エクステンダ群を装着した状態に対応する図である。 本発明の実施例1に係る撮像レンズにおける広角端および望遠端での可変の面間隔の各数値を示す図である。 本発明の各実施例に係る撮像レンズの、各条件式に対応する数値を示す図である。 実施例1に係る撮像レンズの、エクステンダ群を取り外した状態に対応した広角端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 実施例1に係る撮像レンズの、エクステンダ群を取り外した状態に対応した望遠端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 実施例1に係る撮像レンズの、エクステンダ群を装着した状態に対応した広角端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 実施例1に係る撮像レンズの、エクステンダ群を装着した状態に対応した望遠端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズの第2の構成例を示すものであり、エクステンダ群を取り外した状態を表す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズの第2の構成例を示すものであり、エクステンダ群を装着した状態を表す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズの第2の構成例を示すものであり、他のエクステンダ群を装着した状態を表す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズにおける実施例2のレンズデータを示すものであり、エクステンダ群を取り外した状態に対応する図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズにおける実施例2のレンズデータを示すものであり、エクステンダ群を装着した状態(実施例2−1)に対応する図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像レンズにおける実施例2のレンズデータを示すものであり、他のエクステンダ群を装着した状態(実施例2−2)に対応する図である。 本発明の実施例2に係る撮像レンズにおける広角端および望遠端での可変の面間隔の各数値を示す図である。 実施例2に係る撮像レンズの、エクステンダ群を取り外した状態に対応した広角端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 実施例2に係る撮像レンズの、エクステンダ群を取り外した状態に対応した望遠端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 実施例2に係る撮像レンズの、エクステンダ群を装着した状態に対応した広角端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 実施例2に係る撮像レンズの、エクステンダ群を装着した状態に対応した望遠端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 実施例2に係る撮像レンズの、他のエクステンダ群を装着した状態に対応した広角端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。 実施例2に係る撮像レンズの、他のエクステンダ群を装着した状態に対応した望遠端での球面収差、非点収差およびディストーションを示す図である。
符号の説明
G1〜G5…第1レンズ群〜第5レンズ群、E10,E20,E30…エクステンダ群、GC1,GC2…平行平面板、Si…物体側から第i番目のレンズ面、Ri…物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径、Di…物体側から第i番目と第(i+1)番目のレンズ面との面間隔、Simg…結像位置(結像面)、St…絞り、Z1…光軸。

Claims (4)

  1. 本体レンズ群と、
    この本体レンズ群と結像位置との間に着脱可能なように構成されたエクステンダ群とを備え、
    前記エクステンダ群の着脱前後において、前記結像位置に対する前記本体レンズ群の配置位置が一定に保持され
    前記エクステンダ群は、
    物体側から順に、物体側の面が物体側に凸である1枚または2枚の正レンズからなる第1群と、最も像側の面が像側に凹であり、2枚の負レンズからなる第2群とにより構成され
    さらに、以下の条件式(1)を満足するように構成されている
    ことを特徴とする撮像レンズ。
    −0.55<f2/f1<−0.25 ……(1)
    但し、
    f1:第1群の焦点距離
    f2:第2群の焦点距離
  2. 前記エクステンダ群は、全てのレンズが単レンズであることを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  3. さらに、以下の条件式(2)を満足するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2または請求項1または2に記載の撮像レンズ。
    9.0<(ν1−ν2)<24.0 ……(2)
    但し、
    ν1:第1群に含まれる正レンズの平均のアッベ数
    ν2:第2群における最も物体側の負レンズのアッベ数
  4. 前記本体レンズ群は、固定群と、光軸に沿って移動することにより前記固定群との相互間隔を変化させて変倍を行う変倍群とを有している
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
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