JP6291865B2 - ズームレンズおよびこのズームレンズを用いた撮像装置 - Google Patents

ズームレンズおよびこのズームレンズを用いた撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、テレビカメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラに用いられ、特に監視用途に用いられるズームレンズおよびこのズームレンズを用いた撮像装置に関する。
テレビカメラやビデオカメラには、ユーザから多岐にわたる要望がある。なかでも、高画質化と小型化とは常にユーザが要望するところであり、そのウエイトが大きい。よって、テレビカメラやビデオカメラで使用されるズームレンズにも、高性能化と小型化との両立が求められている。さらに、変倍比についてもなるべく大きなものが望まれている。比較的遠距離の監視用途では、25倍を超え30倍に近い変倍比を有する比較的小型のズームレンズが、ひとつの選択肢として市場から支持される。加えて、必要に応じて焦点距離を2倍程度、より望遠側へ遷移させるために、エクステンダを内蔵させたいという要求もある。
このようなテレビカメラ等で使用されるズームレンズには、いくつかのタイプのものが考えられている。例えば、高変倍化に適したものとして、物体側から像側へ向かって順に、正の焦点距離を持つ第1レンズ群、負の焦点距離を持つ第2レンズ群、負の焦点距離を持つ第3レンズ群、正の焦点距離を持つ第4レンズ群を配設してなり、変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔がそれぞれ変化するよう、第2レンズ群と第3レンズ群とを移動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、このタイプのズームレンズとして、第1レンズ群に回折光学素子を設けたもの(例えば、特許文献2参照)、第1レンズ群、第4レンズ群に特殊低分散ガラスを使用したもの(例えば、特許文献3参照)、などが提案されている。
上述したような構成のズームレンズでは、第2レンズ群が変倍を行うためのバリエータ、第3レンズ群が変倍に伴う像面位置の変動を補正するためのコンペンセータという役割分担をするものが多い。しかしながら、小型化と高変倍化を両立させるため、第3レンズ群にも変倍作用の一部を負担させるものもある。また、第4レンズ群はマスタ群として主要な結像作用を担っており、第4レンズ群の構成は各種収差を良好に補正し、高い結像性能を確保する上で非常に重要である。
また、特に監視用途のテレビカメラにおいては、波長900nm程度以下の近赤外域まで感度を持った撮像がなされることがある。例えば、十分な光量のある昼間は近赤外光をカットして可視光のみで正確なカラー画像を取得し、悪天候時や薄暮・黎明時には可視域から近赤外域までの光を全て透過させて光量を稼ぎ、夜間は可視光をカットして波長850nm程度の赤外線を投光・照明するといったような運用がなされる。
よって、撮影レンズとして用いるズームレンズには、可視域のみならず近赤外域まで色収差が補正されていることが要求される。近赤外域までの色収差補正がなされていない場合、可視光と近赤外光との切り替えに際してフォーカスを合わせ直す必要が生じたり、可視域から近赤外域までの光を全て透過させて使用する場合に十分な解像力が得られなくなったりするからである。
特許文献1は、第4レンズ群の構成を工夫することによって良好な収差補正を行うことを狙ったものである。しかしながら、特許文献1のズームレンズでは、可視域においては良好な結像性能を有しているが、近赤外域までの収差補正がなされていない。また、変倍比も10倍程度にとどまっている。
これに対して、特許文献2に開示されたズームレンズは、第1レンズ群に回折光学素子を用いて、回折光学素子が有する負の分散を利用して色収差の補正を行っているが、やはり可視域のみが考慮されており、近赤外域までの収差補正がなされていない。また、変倍比が25倍を超えるものは望遠端における望遠比(焦点距離に対するレンズ全長の比)が1.0前後と大きく、小型化が十分に図れていない。
また、特許文献3に開示されたズームレンズは、望遠側で軸上マージナル光線高さが大きくなる第1レンズ群、広角側で軸上マージナル光線高さが大きくなる第4レンズ群に特殊低分散ガラスを使用して、近赤外域までの収差補正を行っている。しかしながら、変倍比が22倍程度と小さい。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、高倍率かつ収差の補正に優れたズームレンズを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願に係るズームレンズは、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、および、正の屈折力を有する第4レンズ群を配設すると共に、第4レンズ群の像側へ挿脱可能に設けられ、第1レンズ群から第4レンズ群までの各レンズ群と像面との距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させるエクステンダレンズ群を有して構成され、変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔、および、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔がそれぞれ変化するよう、第2レンズ群および第3レンズ群を移動させるズームレンズであって、第4レンズ群が、最も像面側から物体側に向かって順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、および、第2正レンズを有し、該レンズを構成する材料のd線に対する屈折率をnd、g線に対する屈折率をng、C線に対する屈折率をnCとしたときに、(nd−1)/(ng−nC)で求まる値をアッベ数νdとし、第1正レンズのアッベ数をνdP1とし、前記第1負レンズのアッベ数をνdN1としたとき、以下の条件式
(1)−40 < νdP1−νdN1 < 0
を満足し、第4レンズ群が、第2正レンズの物体側に隣接して2枚の正レンズを有し、第2正レンズおよび2枚の正レンズからなる合計3枚のレンズのアッベ数の平均値をνd 4GP としたとき、以下の条件式
(3)75 < νd 4GP < 96
を満足することを特徴とする。
本願に係る他のズームレンズは、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、および、正の屈折力を有する第4レンズ群を配設すると共に、第4レンズ群の像側へ挿脱可能に設けられ、第1レンズ群から第4レンズ群までの各レンズ群と像面との距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させるエクステンダレンズ群を有して構成され、変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔、および、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔がそれぞれ変化するよう、第2レンズ群および第3レンズ群を移動させるズームレンズであって、第4レンズ群が、最も像面側から物体側に向かって順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、および、第2正レンズを有し、該レンズを構成する材料のd線に対する屈折率をnd、g線に対する屈折率をng、C線に対する屈折率をnCとしたときに、(nd−1)/(ng−nC)で求まる値をアッベ数νdとし、第1正レンズのアッベ数をνdP1とし、第1負レンズのアッベ数をνdN1としたとき、以下の条件式
(1)−40 < νdP1−νdN1 < 0
を満足し、第1レンズ群が、物体側から像面側に向かって順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズ、および、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズの3枚で構成され、第1レンズ群に回折光学素子を含むことを特徴とする。
本願に係る他のズームレンズは、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、および、正の屈折力を有する第4レンズ群を配設すると共に、第4レンズ群の像側へ挿脱可能に設けられ、第1レンズ群から第4レンズ群までの各レンズ群と像面との距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させるエクステンダレンズ群を有して構成され、変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔、および、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔がそれぞれ変化するよう、第2レンズ群および第3レンズ群を移動させるズームレンズであって、第4レンズ群が、最も像面側から物体側に向かって順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、および、第2正レンズを有し、該レンズを構成する材料のd線に対する屈折率をnd、g線に対する屈折率をng、C線に対する屈折率をnCとしたときに、(nd−1)/(ng−nC)で求まる値をアッベ数νdとし、第1正レンズのアッベ数をνdP1とし、第1負レンズのアッベ数をνdN1としたとき、以下の条件式
(1)−40 < νdP1−νdN1 < 0
を満足し、第1レンズ群が、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズ、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズ、および、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズの5枚で構成されることを特徴とする。
本発明によれば、高倍率かつ収差の補正に優れたズームレンズを提供することができる。
実施例1に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例1に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例2に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例2に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例3に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例3に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例4に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例4に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例5に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例5に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の構成および変倍に伴うズーム軌跡を示す断面図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 実施例1に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の広角端における収差曲線図である。 実施例1に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例1に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の望遠端における収差曲線図である。 実施例1に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の広角端における収差曲線図である。 実施例1に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例1に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の望遠端における収差曲線図である。 実施例2に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の広角端における収差曲線図である。 実施例2に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例2に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の望遠端における収差曲線図である。 実施例2に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の広角端における収差曲線図である。 実施例2に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例2に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の望遠端における収差曲線図である。 実施例3に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の広角端における収差曲線図である。 実施例3に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例3に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の望遠端における収差曲線図である。 実施例3に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の広角端における収差曲線図である。 実施例3に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例3に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の望遠端における収差曲線図である。 実施例4に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の広角端における収差曲線図である。 実施例4に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例4に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の望遠端における収差曲線図である。 実施例4に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の広角端における収差曲線図である。 実施例4に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例4に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の望遠端における収差曲線図である。 実施例5に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の広角端における収差曲線図である。 実施例5に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例5に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群なし)の望遠端における収差曲線図である。 実施例5に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の広角端における収差曲線図である。 実施例5に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例5に係るズームレンズ(エクステンダレンズ群込み)の望遠端における収差曲線図である。 実施例6に係る撮像装置を模式的に示す説明図である。
以下に、本発明に係るズームレンズの実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1ないし図5に示すように、本発明の実施形態に係るズームレンズ1は、物体側から像面Iの側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、負の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3、および、正の屈折力を有する第4レンズ群G4を配設すると共に、第4レンズ群G4の像側へ挿脱可能に設けられ、第1レンズ群G1から第4レンズ群G4までの各レンズ群と像面Iとの距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させるエクステンダレンズ群Exを有して構成される。そして、変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔、および、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔がそれぞれ変化するよう、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3を移動させる。
本発明の実施形態のような、正、負、負、正の4レンズ群で構成されるズームレンズ1は、一般に、第2レンズ群G2が主要な変倍作用を負担する、いわゆるバリエータとして構成される他、第3レンズ群G3にも変倍作用を分担させることができる。そのため、高変倍化に適している。
また、本発明の実施形態に係るズームレンズは、第4レンズ群G4の像側へ挿脱可能に設けたエクステンダレンズ群Exにより、第1レンズ群G1から第4レンズ群G4までの各レンズ群と像面Iとの距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させるようにしている。このような構成を採る理由は、エクステンダレンズ群Exをズームレンズ1に内蔵するためである。これに対して、エクステンダレンズ群の挿脱によって、第1レンズ群から第4レンズ群までの各レンズ群と像面との距離が変わるような構成では、エクステンダ群の挿脱に伴って、フォーカス状態を維持するために第1レンズ群から第4レンズ群を移動させなければならず、非常に複雑な機構が必要となるため好ましくない。加えて、本発明の実施形態では、第4レンズ群G4の途中ではなく、第4レンズ群G4の像側にエクステンダレンズ群Exを設けることにより、第4レンズ群G4の組み立て精度の維持を容易としている。
一方、本発明の実施形態に係るズームレンズ1では、例えば、図1に示すように、主要な結像作用を担う第4レンズ群G4を、最も像面Iの側から物体側に向かって順に、第1正レンズL46、第1負レンズL45、第2負レンズL44、および、第2正レンズL43を有するように構成している。なお、正レンズとは、正の屈折力を有するレンズであり、負レンズとは負の屈折力を有するレンズである。
第4レンズ群G4は通常、その最も物体側近傍に開口絞りSを有するため、第4レンズ群G4の像側部分では、撮像面(像面I)の中心部と周辺部へ向かう主光線が比較的分離して通過し、軸外収差を補正することができる。この部分に、上述したような正、負、負、正のレンズ配置を用いることで、非点収差、コマ収差、倍率色収差といった軸外収差を、軸上収差である球面収差および軸上色収差とのバランスを取りながら、十分に低減できるようになる。
さらに、本発明の実施形態のズームレンズ1においては、第4レンズ群G4を、以下の条件式(1)を満足する構成としている。ただし、以下の条件式(1)中、νdP1は第4レンズ群G4の第1正レンズL46のアッベ数を表し、νdN1は第1負レンズL45のアッベ数を表す。なお、アッベ数νdは、レンズを構成する材料のd線に対する屈折率をnd、g線に対する屈折率をng、C線に対する屈折率をnCとしたときに、(nd−1)/(ng−nC)で求まる値である。
(1)−40 < νdP1−νdN1 < 0
本発明においては、可視域から近赤外域までの色収差補正を目的のひとつとしているため、可視域のみの色収差補正とは、やや異なった考え方が必要である。上記条件式(1)は、全体として正の屈折力を有する第4レンズ群G4において、第1負レンズL45を第1正レンズL46よりも低分散とすることを表している。第4レンズ群G4の最も像面Iの側に、条件式(1)を満足するような特性のレンズ対を設けることにより、可視域から近赤外域までの軸上色収差および倍率色収差の良好な補正を実現することができる。
ここで、νdP1−νdN1が−40以下であると、全体に軸上色収差が補正不足となる上、広角端で近赤外の倍率色収差がプラス側に、望遠端でg線の倍率色収差がマイナス側に発生し、好ましくない。一方、νdP1−νdN1が0以上であると、全体に軸上色収差が補正過剰となる上、広角端でg線の倍率色収差がプラス側に、望遠端で近赤外の倍率色収差がマイナス側に発生し、やはり好ましくない。
本発明の実施形態に係るズームレンズ1では、エクステンダレンズ群Exにより焦点距離をさらに長い側へ遷移させるため、エクステンダレンズ群Exの非挿入時の収差は、より良好に補正されている必要がある。
そのため、上記条件式(1)を満足する場合、以下の条件式(1’)を満足することがさらに望ましく、可視域から近赤外域までの軸上色収差および倍率色収差の良好な補正効果を、より確実なものとすることができる。
(1’)−30 < νdP1−νdN1 < −10
本発明の実施形態に係るズームレンズ1は、以上のような構成とすることで、25倍を超える変倍比を有するとともに2倍程度のエクステンダレンズExを内蔵し、構成枚数が少なく、軽量で、望遠端における望遠比(焦点距離に対するレンズ全長の比)が0.60未満と小型であり、可視域から近赤外域までの色収差が良好に補正され、200万画素以上の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズ1を提供することができる。
また、図41に、このようなズームレンズ1を撮影用光学系として有して構成される本発明の実施形態に係る撮像装置10を示す。この撮像装置10は、このようなズームレンズ1を用いることにより、高変倍かつ十分に小型で軽量であり、可視域から近赤外域に至るまでピント変動や画質低下を抑えた、高画質の撮像装置を実現することができる。
また、本発明の実施形態に係るズームレンズ1において、単色収差の補正をより良好に行うためには、第4レンズ群G4が、さらに以下の条件式(2)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(2)中、RN2Iは第2負レンズL44の像側面の曲率半径を表し、RN1Oは第1負レンズL45の物体側面の曲率半径を表す。
(2)−2.0 < (RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O) < 0.0
ここで、(RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O)が−2.0以下であると、第2負レンズL44の像側面の屈折力が相対的に強くなりすぎて、球面収差がオーバー方向に大きく発生しやすくなったり、内向性のコマ収差が残存しやすくなったりして好ましくない。一方、(RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O)が0.0以上であると、第1負レンズL45の物体側面の屈折力が相対的に強くなりすぎて、非点収差が発生しやすくなったり、瞳周辺部のコマ収差が乱れやすくなったりして好ましくない。
上記条件式(2)を満足することで、主要な結像作用を担う第4レンズ群G4の構成をさらに適切なものとし、より良好な単色収差補正が可能なズームレンズ1を提供することができる。また、このようなズームレンズ1を用いることにより、さらに高画質の撮像装置を実現することができる。
また、本発明の実施形態に係るズームレンズにおいて、第4レンズ群G4が、例えば、図1に示すように、第2正レンズL43の物体側に2枚の正レンズL41,L42を有し、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(3)中、νd4GPは第2正レンズL43および2枚の正レンズL41,L42からなる合計3枚のレンズをそれぞれ構成する材料のアッベ数の平均値を表す。
(3)75 < νd4GP < 96
上記条件式(3)を満足することで、主要な結像作用を担う第4レンズ群G4の構成をさらに適切なものとし、特に変倍範囲の広角域において、色収差をさらに良好に補正することが可能なズームレンズ1を提供することができる。また、このようなズームレンズ1を用いることにより、さらに高画質で使い勝手に優れた撮像装置を実現することができる。
また、上記に加えて、第2正レンズL43および2枚の正レンズL41,L42のうち少なくとも1枚が、以下の条件式(4)および(5)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(4)、(5)中、νdは、その正レンズを構成する材料のアッベ数を表し、θC,A'は、その正レンズを構成する材料の部分分散比を表す。ここで、部分分散比θC,A'は、その正レンズを構成する材料のF線に対する屈折率をnFとし、C線に対する屈折率をnCとし、A’線に対する屈折率をnA’としたときに、(nC−nA’)/(nF−nC)で求まる値である。
(4)75 < νd < 96
(5)θC,A' < 0.000667・νd+0.300
以上のように、第4レンズ群G4の中で、物体側に近く配置される正レンズ(L41,L42,L43)の少なくとも1つを、上記条件式(4)および(5)を満足する材料で構成する。これにより、変倍範囲の広角域において、近赤外域を含む色収差をさらに良好に補正できるようになる。また、このように主要な結像作用を担う第4レンズ群G4の構成をさらに適切なものとし、より良好な色収差補正が可能なズームレンズ1を用いることにより、さらに高画質で使い勝手に優れた撮像装置を実現することができる。
なお、第4レンズ群G4において、第1正レンズL46と第1負レンズL45、および、第2負レンズL44と第2正レンズL43が、それぞれ接合されていることが望ましい。第4レンズ群G4内の各レンズ面においては、最終的な収差量を低減するために、各収差が大きくやり取りされており、製造誤差感度が高くなりがちである。そのため、このように第1正レンズL46と第1負レンズL45、および、第2負レンズL44と第2正レンズL43を、それぞれ接合することによって、実質的な製造誤差感度が低減され、安定した性能が得やすくなる。また、実際にレンズを保持する鏡筒の部品削減にもつながる。また、このように、製造誤差感度を抑えて生産性の高いズームレンズ1を用いることにより、ばらつきなく良好な描写の得られる撮像装置を実現することができる。
また、本発明の実施形態に係るズームレンズ1は、第4レンズ群G4の配置に関して、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(6)中、L4は第4レンズ群G4の最も物体側の面から最も像側の面までの光軸に沿った距離を表す。T4F-Iは第4レンズ群G4の最も物体側の面から像面Iまでの光軸に沿った距離であって、第4レンズ群G4より像側に屈折力を有さない光学素子が含まれる場合、該光学素子が存在しないと仮定した空気換算長を表す。
(6)0.2 < L4/T4F-I < 0.5
上記条件式(6)を満足することにより、像面Iに対して第4レンズ群G4を適切に配置し、十分なバックフォーカスを確保しながら、より高性能化の可能なズームレンズ1を提供することができる。また、このようなズームレンズ1を用いることにより、フィルタ切替機構等の配置に無理のない、高画質の撮像装置を実現することができる。
ここで、L4/T4F-Iが0.2以下であると、第4レンズ群G4の構成に関する自由度が阻害され、各種の収差補正が困難となる場合があり、好ましくない。一方、L4/T4F-Iが0.5以上であると、第4レンズ群G4と像面Iとの間に十分な空間が確保できず、エクステンダレンズ群Exの構成に関する自由度が阻害され、各種の収差補正が不十分となる。また、赤外光カットフィルタ、可視光カットフィルタ等の切替機構を配設するのに支障をきたしたり、第4レンズ群G4内、エクステンダレンズ群Ex内の各面やフィルタの反射によるゴーストが発生しやすくなったりして好ましくない。
なお、上記条件式(6)を満足する場合、以下の条件式(6’)を満足することがさらに望ましく、十分なバックフォーカスの確保と高性能化とを、より確実なものとすることができる。
(6’)0.2 < L4/T4F-I < 0.4
また、本発明の実施形態に係るズームレンズ1において、第1レンズ群G1は、例えば、図1に示すように、物体側から像面Iの側に向かって順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL12、および、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL13の3枚で構成され、第1レンズ群G1に回折光学素子を含むことが望ましい。この構成により、特に望遠域の色収差をより良好に補正することが可能となり、本発明のズームレンズ1をより具現化することができる。また、このようなズームレンズ1を用いることにより、高変倍かつ小型、軽量で、可視域から近赤外域に至るまでピント変動や画質低下を抑えた、高画質の撮像装置をより確実に実現することができる。
ここで、高変倍化、特に望遠端の焦点距離を長くしようとすると、望遠側における軸上色収差の二次スペクトルの補正が困難となる。本発明の実施形態に係るズームレンズ1では,エクステンダレンズ群Exにより焦点距離をさらに長い側へ遷移させるため、軸上色収差はなおさら良好に補正される必要がある。例えば、エクステンダレンズ群Exの倍率(横倍率)を2とすると、Fナンバが2倍となるため焦点深度は2倍となるが、軸上色収差は縦収差であるため2乗で効き、収差量は4倍となるからである。望遠側で軸上マージナル光線高さが大きくなる第1レンズ群G1の構成は、望遠域における軸上色収差補正のために重要である。
そのため、第1レンズ群G1に回折光学素子を含んだ構成とすることで、近赤外域を含む望遠域の色収差補正を十分に行った場合でも、レンズ径の大きな第1レンズ群G1の構成枚数を3枚に抑えられ、軽量化が可能となる。
また、上記のように第1レンズ群G1に回折光学素子を設ける場合、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(7)中、fTCはエクステンダレンズ群Exを挿入した状態での望遠端における全系の焦点距離を表し、fDOEは回折光学素子の回折部の焦点距離を表す。
(7)0.02 < fTC/fDOE < 0.10
上記条件式(7)を満足することによっても、特に望遠域の色収差をより良好に補正することが可能となり、本発明のズームレンズ1をより具現化することができる。また、このようなズームレンズ1を用いることにより、高変倍かつ小型、軽量で、可視域から近赤外域に至るまでピント変動や画質低下を抑えた、高画質の撮像装置をより確実に実現することができる。
ここで、fTC/fDOEが0.02以下となるほどに回折光学素子の屈折力が弱いと、望遠域における色収差補正を十分に行うことが難しくなり、好ましくない。一方、fTC/fDOEが0.10以上となるほどに回折光学素子の屈折力が強いと、望遠側における色収差が補正過剰となって、これも好ましくない。
また、本発明の実施形態に係るズームレンズ1は、第1レンズ群Gが、例えば、図10に示すように、物体側から像面Iの側に向かって順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL12、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL13、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL14、および、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL15の5枚で構成することもできる。
この構成によっても、特に望遠域の色収差をより良好に補正することが可能となり、本発明のズームレンズ1をより具現化することができる。また、このようなズームレンズ1を用いることにより、高変倍かつ小型、軽量で、可視域から近赤外域に至るまでピント変動や画質低下を抑えた、高画質の撮像装置をより確実に実現することができる。また、この場合、第1レンズ群G1に回折光学素子が不要となり、回折光学素子の波長依存性による不要次回折光や、回折光学素子の構造に起因するフレアなどを考慮する必要がなくなるメリットがある。
また、本発明の実施形態のズームレンズ1は、変倍に際して、第1レンズ群G1と第4レンズ群G4とが、像面Iに対して固定されていることが望ましい。
テレビカメラ、ビデオカメラ用のズームレンズ1としては、全長が一定で変倍に際して重量バランスが変化しないことが望まれており、第1レンズ群G1と第4レンズ群G4とを移動させない構成とすることによって、それを具現化することができる。また、移動群(可動レンズ群)が少ないことは機構面でも有利であり、部品点数の低減や軽量化、信頼性の向上につながる。このような構成とすることで、変倍に際する可動レンズ群を限定し、全長変化がなく重量バランスも崩れにくい、操作性に優れた高性能なズームレンズ1を提供することができる。また、このようなズームレンズ1を用いることにより、使い勝手が良く、信頼性も高い撮像装置を実現することができる。
さらに、本発明の実施形態に係るズームレンズ1において、第1レンズ群G1に含まれる正レンズは、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(8)中、νd1GPは第1レンズ群G1に含まれる正レンズを構成する材料のアッベ数の平均値を表す。
(8)75 < νd1GP < 96
上記条件式(8)を満足することによって、望遠域の色収差をより良好に補正することができる。ここで、νd1GPが75以下であると、望遠域の色収差補正が不十分になりやすいため、好ましくない。一方、νd1GPが96以上の材料は存在しないか、存在したとしても非常に特殊かつ高価であり、現実的でない。なお、第1レンズ群G1に回折光学素子を設けるなど、他の色収差補正手段を併用する場合でも、近赤外域までを含む高度な色収差補正が必要な場合には、本条件式(8)を満足することが望ましい。
なお、上記条件式(8)を満足する場合、以下の条件式(8’)を満足することがさらに望ましく、望遠域の色収差の良好な補正を、より確実なものとすることができる。
(8’)80 < νd1GP < 96
また、本発明の実施形態に係るズームレンズ1は、第1レンズ群G1に含まれる正レンズのうち少なくとも1枚は、以下の条件式(9)および(10)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(9)、(10)中、νdは、その正レンズを構成する材料のアッベ数を表し、θC,A'は、その正レンズを構成する材料の部分分散比を表す。ここで、部分分散比θC,A'は、その正レンズを構成する材料のF線に対する屈折率をnFとし、C線に対する屈折率をnCとし、A’線に対する屈折率をnA’としたときに、(nC−nA’)/(nF−nC)で求まる値である。
(9)75< νd < 96
(10)θC,A' < 0.000667・νd + 0.300
第1レンズ群G1に、上記条件式(9)および(10)を満足するような正レンズを設けることにより、変倍範囲の望遠域において、近赤外域を含む色収差をさらに良好に補正することが可能となる。
また、各レンズ群G1,G2,G3,G4の屈折力は、それぞれ以下の条件式(11)、(12)、(13)、(14)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(11)、(12)、(13)、(14)中、f1は第1レンズ群G1の焦点距離を表し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離を表し、f3は第3レンズ群G3の焦点距離を表し、f4は第4レンズ群G4の焦点距離を表し、fWは広角端における全系の焦点距離を表す。
(11)6.0 < f1/fW < 12.0
(12)−5.0 < f2/fW < −2.0
(13)−4.5 < f3/fW < −1.5
(14)1.5 < f4/fW < 4.5
各レンズ群G1,G2,G3,G4の屈折力を、各条件式(11)、(12)、(13)、(14)の範囲に収めることで、25倍を超える変倍比を有し、望遠端の半画角が0.5度程度となるようなズームレンズ1に、より適したものとなる。
また、本発明に実施形態に係るズームレンズ1において、エクステンダレンズ群Exは、例えば、図2に示すように、物体側から像面Iの側に向かって順に、正レンズL51、正レンズL52、および、負レンズL53を有するエクステンダレンズ前群Ex1と、正レンズL54、および、負レンズL55を有するエクステンダレンズ後群Ex2とを有することが望ましい。
エクステンダレンズ前群Ex1は、全体として正の屈折力を有し、エクステンダレンズ後群Ex2は、全体として負の屈折力を有する。この構成により、第1レンズ群G1から第4レンズ群G4までの各レンズ群と像面Iとの距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させることができる。さらに、エクステンダレンズ前群Ex1およびエクステンダレンズ後群Ex2を、それぞれ複数枚のレンズで構成すれば、エクステンダレンズ群Exの収差補正をより良好に行うことが可能となる。
また、エクステンダレンズ群Exの屈折力は,以下の条件式(15)を満足することが望ましい。ただし、以下の条件式(15)中、fEはエクステンダレンズ群Exの焦点距離を表し、fWは広角端における全系の焦点距離を表す.
(15)−2.5 < fE/fW < −0.7
エクステンダレンズ群Exの屈折力を、上記条件式(15)の範囲に収めることで、2倍程度の内蔵エクステンダレンズに、より適したものとなる。
また、本発明の実施形態に係るズームレンズ1において、有限距離へのフォーカシングは各種の方法が考えられるが、最も簡単には第1レンズ群G1の移動によって行うことができる。
以下、本発明の各実施例を、図面に基づいて説明する。図1、図3、図5、図7、図9は、エクステンダレンズ群Exを挿入していない状態での実施例1ないし実施例5に係るズームレンズ1の構成およびズーム軌跡を示す断面図である。図2、図4、図6、図8、図10は、エクステンダレンズ群Exを挿入した状態での実施例1ないし実施例5に係るズームレンズ1の構成およびズーム軌跡を示す断面図である。実施例1ないし実施例5に係るズームレンズ1は、いずれも、物体側から像面Iの側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、挿脱可能なエクステンダレンズ群Exとから構成している。
実施例1ないし実施例5に係るズームレンズ1は、変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔、および、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔がそれぞれ変化するよう、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3を移動させる。図1ないし図10には、変倍に際しての第2レンズ群G2および第3レンズ群G3の光軸に沿った移動方向(ズーム軌跡)が示されている。
図1ないし図8に示す実施例1ないし実施例4に係るズームレンズ1では、第1レンズ群G1は、物体側から像面Iの側に向かって順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL12、および、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL13の3枚のレンズで構成している。
これに対して、図9、図10に示す実施例5に係るズームレンズ1では、第1レンズ群G1は、物体側から像面Iの側に向かって順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL12、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL13、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL14、および、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズL15の5枚で構成している。
また、各実施例において、第2レンズ群G2は、物体側から像面Iの側に向かって順に、負レンズL21、および、正レンズL22と負レンズL23との接合レンズで構成している。第3レンズ群G3は、物体側から像面Iの側に向かって順に、負レンズL31と正レンズL32との接合レンズで構成している。
第4レンズ群G4は、最も像面側から物体側に向かって順に、第1正レンズL46と第1負レンズL45との接合レンズ、および、第2負レンズL44と第2正レンズL43との接合レンズを有し、さらに、第2正レンズL43の物体側に、2枚の正レンズL42、L41を有して構成している。
また、エクステンダレンズ群Exは、物体側から像面Iの側に向かって順に、正レンズL51、正レンズL52、および、負レンズL53を有するエクステンダレンズ前群Ex1と、正レンズL54、および、負レンズL55を有するエクステンダレンズ後群Ex2とで構成している。
以下に、実施例1ないし実施例5のズームレンズ1において、エクステンダレンズ群Exを挿入していない場合(以下、「エクステンダレンズ群Exなし」という)および、エクステンダレンズ群Exを挿入した状態(以下、「エクステンダレンズ群Ex込み」という)での具体的な数値例を示す。なお、最大像高y’は、実施例1、実施例2、実施例4、実施例5においては、4.0mmであり、実施例3においては、4.5mmである。各実施例において、第4レンズ群G4の像面Iの側に配設される平行平板からなる光学要素F2は、光学ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ等の各種フィルタや、CCDセンサ等の撮像素子のカバーガラス(シールガラス)を想定したものである。また、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に配設される平行平板からなる光学要素F1は、光量調整用のNDフィルタを想定したものである。
各レンズの材質は、実施例1ないし実施例4において、第1レンズ群G1が有する回折光学素子の回折部に樹脂が使用されている他は、全て光学ガラスとなっている。
各実施例の収差は十分に補正されており、200万画素以上の撮像素子への対応が可能となっている。本発明のようにズームレンズ1を構成することで、25倍を超える変倍比と十分な小型化を達成しながら、非常に良好な結像性能を確保し得ることは、各実施例より明らかである。
各実施例における共通の記号の意味は、以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角(度)
r:曲率半径(非球面については近軸曲率半径)
d:面間隔
nd:屈折率
νd:アッベ数
θC,A':部分分散比:(nC−nA’)/(nF−nC)
2:位相関数の2次係数
4:位相関数の4次係数
K:非球面の円錐定数
4:非球面式の4次係数
6:非球面式の6次係数
8:非球面式の8次係数
なお、以下に示す実施例1ないし実施例5の表1ないし表5において、硝種名の前に、硝材の製造メーカ名として、株式会社オハラ製のものをOHARAと略記した。また、実施例1ないし実施例4において、表1ないし表8の面番号に「*(アスタリスク)」を付して示した面番号3(第3面)のレンズ面が回折面(回折部)である。また、実施例4において、表7、表8の面番号に「*」を付して示した面番号19(第19面)のレンズ面が非球面である。また、曲率半径r=∞は平面を表す。
実施例1ないし実施例4においては、第1レンズ群G1の負レンズL11と正レンズL12との間に、2種類の樹脂からなる中間層を設け、樹脂同士の接合面を回折面としている。ここで用いられる回折面は、基準波長をλとし、光軸からの高さをhとしたとき、以下の位相関数で表される。なお、結像光には1次回折光を使用し、回折部の屈折力は−2・C2である。
また、実施例4においては、第4レンズ群G4の正レンズL41の物体側のレンズ面を非球面としている。ここで用いられる非球面は、近軸曲率半径をRとし、光軸からの高さをHとしたとき、以下の非球面式で表される。
(実施例1:エクステンダレンズ群Exなし)
以下に、図1に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されていない状態での実施例1に係るズームレンズ1の数値例を示す。
f=17.1〜487,F=4.01〜6.96,ω=14.0〜0.470
回折面;第3面
λ=587.56(nm),C2=-3.06070×10-5,C4=2.23341×10-10
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.07 f=91.31 f=487.4
A 5.487 77.906 94.869
B 71.175 6.645 44.244
C 66.650 59.061 4.500
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.07 f=91.31 f=487.4
第2レンズ群 -0.680 -20.953 3.501
第3レンズ群 0.217 -0.0376 -1.202
第4レンズ群 -0.793 -0.793 -0.793
条件式数値
(1)νdP1−νdN1=-23.0
(2)(RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O)=-0.269
(3)νd4GP=81.5
(6)L4/T4F-I=0.257
(11)f1/fW=8.55
(12)f2/fW=-2.98
(13)f3/fW=-2.58
(14)f4/fW=2.76
望遠端における望遠比:0.575
なお、表1からわかるように、実施例1の第4レンズ群G4の第2正レンズL43、正レンズL42,L41は、いずれもアッベ数νd=81.54であり、条件式(4)を満足する。また、部分分散比θC,A'=0.3501(<0.000667・νd+0.300=0.3544)であり、条件式(5)を満足する。
また、図11ないし図13に、実施例1に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。これらの図中、球面収差における実線は球面収差を示し、破線は正弦条件を示している。また、非点収差における実線はサジタル収差を示し、破線はメリディオナル収差を示している。これらは、他の実施例に係る収差曲線図についても同様である。
(実施例1:エクステンダレンズ群Ex込み)
以下に、図2に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されている状態での実施例1に係るズームレンズ1の数値例を示す。また、図14ないし図16に、このときの実施例1に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=33.9〜968,F=7.96〜13.8,ω=6.78〜0.235
回折面;第3面
λ=587.56(nm),C2=-3.06070×10-5,C4=2.23341×10-10
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=34.16 f=182.7 f=975.2
A 5.487 77.906 94.869
B 71.175 6.645 44.244
C 66.650 59.061 4.500
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=34.16 f=182.7 f=975.2
第2レンズ群 -0.680 -20.953 3.501
第3レンズ群 0.217 -0.0376 -1.202
第4レンズ群 -0.793 -0.793 -0.793
エクステンダ 2.000 2.000 2.000
条件式数値
以下に、条件式(7)、(15)の数値を挙げる。他の条件式については、エクステンダレンズ群Exを挿入していない場合と同一の値であるため、記載を省略する。以降の実施例についても同様である。
(7)fTC/fDOE=0.0597
(15)fE/fW=-1.73
(実施例2:エクステンダレンズ群Exなし)
以下に、図3に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されていない状態での実施例2のズームレンズ1の数値例を示す。また、図17ないし図19に、このときの実施例2に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=17.1〜486,F=4.00〜6.95,ω=14.2〜0.471
回折面;第3面
λ=587.56(nm),C2=-2.05523×10-5,C4=8.88676×10-10
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.08 f=91.53 f=486.2
A 7.192 75.842 89.762
B 65.781 6.155 43.715
C 63.691 54.667 3.187
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.08 f=91.53 f=486.2
第2レンズ群 -0.787 19.702 3.137
第3レンズ群 0.194 -0.0415 -1.383
第4レンズ群 -0.777 -0.777 -0.777
条件式数値
(1)νdP1−νdN1=-24.5
(2)(RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O)=-0.202
(3)νd4GP=86.0
(6)L4/T4F-I=0.322
(8)νd1GP=82.6
(11)f1/fW=8.45
(12)f2/fW=-3.04
(13)f3/fW=-2.25
(14)f4/fW=2.48
望遠端における望遠比:0.543
なお、表3からわかるように、実施例2の第4レンズ群G4の第2正レンズL43、正レンズL42のアッベ数νd=81.54であり、部分分散比θC,A'=0.3501(<0.000667・νd+0.300=0.3544)であるため、条件式(4)および(5)を満足する。また、正レンズL41のアッベ数νd=94.94であり、部分分散比θC,A'=0.3529(<0.000667・νd+0.300=0.3633)であり、条件式(4)および(5)を満足する。また、表3からわかるように、実施例2の第1レンズ群G1の正レンズL13は、アッベ数νd=94.94であり、条件式(9)を満足する。また、部分分散比θC,A'=0.3529(<0.000667・νd+0.300=0.3633)であり、条件式(10)を満足する。
(実施例2:エクステンダレンズ群Ex込み)
以下に、図4に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されている状態での実施例2に係るズームレンズ1の数値例を示す。また、図20ないし図22に、このときの実施例2に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=33.5〜954,F=7.85〜13.6,ω=6.85〜0.237
回折面;第3面
λ=587.56(nm),C2=-2.05523×10-5,C4=8.88676×10-10
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=33.50 f=179.5 f=953.7
A 7.192 75.842 89.762
B 65.781 6.155 43.715
C 63.691 54.667 3.187
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=33.50 f=179.5 f=953.7
第2レンズ群 -0.787 19.702 3.137
第3レンズ群 0.194 -0.0415 -1.383
第4レンズ群 -0.777 -0.777 -0.777
エクステンダ 1.962 1.962 1.962
条件式数値
(7)fTC/fDOE=0.0392
(15)fE/fW=-1.15
(実施例3:エクステンダレンズ群Exなし)
以下に、図5に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されていない状態での実施例3に係るズームレンズ1の数値例を示す。また、図23ないし図25に、このときの実施例3に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=17.1〜487,F=4.01〜6.96,ω=16.0〜0.529
回折面;第3面
λ=587.56 (nm),C2=-2.06961×10-5,C4=1.17380×10-10
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.07 f=91.26 f=487.2
A 5.400 78.425 94.911
B 71.253 6.594 44.438
C 66.028 57.662 3.332
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.07 f=91.26 f=487.2
第2レンズ群 -0.713 -73.919 3.335
第3レンズ群 0.207 0.0107 -1.264
第4レンズ群 -0.780 -0.780 -0.780
条件式数値
(1)νdP1−νdN1=-23.0
(2)(RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O)=-0.168
(3)νd4GP=81.5
(6)L4/T4F-I=0.261
(8)νd1GP=82.6
(11)f1/fW=8.68
(12)f2/fW=-3.08
(13)f3/fW=-2.50
(14)f4/fW=2.74
望遠端における望遠比:0.573
なお、表5からわかるように、実施例3の第4レンズ群G4の第2正レンズL43、正レンズL42,L41は、いずれもアッベ数νd=81.54であり、条件式(4)を満足する。また、部分分散比θC,A'=0.3501(<0.000667・νd+0.300=0.3544)であり、条件式(5)を満足する。また、表5からわかるように、実施例3の第1レンズ群G1の正レンズL13は、アッベ数νd=94.94であり、条件式(9)を満足する。また、部分分散比θC,A'=0.3529(<0.000667・νd+0.300=0.3633)であり、条件式(10)を満足する。
(実施例3:エクステンダレンズ群Ex込み)
以下に、図6に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されている状態での実施例3に係るズームレンズ1の数値例を示す。また、図26ないし図28に、このときの実施例3に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=33.9〜968,F=7.96〜13.8,ω=6.78〜0.235
回折面;第3面
λ=587.56 (nm),C2=-2.06961×10-5,C4=1.17380×10-10
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=33.79 f=180.7 f=964.7
A 5.400 78.425 94.911
B 71.253 6.594 44.438
C 66.028 57.662 3.332
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=33.79 f=180.7 f=964.7
第2レンズ群 -0.713 -73.919 3.335
第3レンズ群 0.207 0.0107 -1.264
第4レンズ群 -0.780 -0.780 -0.780
エクステンダ 1.980 1.980 1.980
条件式数値
(7)fTC/fDOE=0.0399
(15)fE/fW=-1.76
(実施例4:エクステンダレンズ群Exなし)
以下に、図7に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されていない状態での実施例4に係るズームレンズ1の数値例を示す。また、図29ないし図31に、このときの実施例4に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=17.1〜487,F=3.95〜6.96,ω=14.0〜0.470
回折面;第3面
λ=587.56(nm),C2=-2.07977×10-5,C4=9.76351×10-10
非球面;第19面
K=0.0,A4=-7.21843×10-6,A6=-6.52396×10-9,A8=4.67279×10-12
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.05 f=91.30 f=487.3
A 5.846 75.128 87.903
B 65.173 6.100 47.276
C 67.232 57.023 3.072
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.05 f=91.30 f=487.3
第2レンズ群 -0.847 11.221 3.093
第3レンズ群 0.188 -0.0758 -1.469
第4レンズ群 -0.749 -0.749 -0.749
条件式数値
(1)νdP1−νdN1=-24.5
(2)(RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O)=-1.11
(3)νd4GP=86.0
(6)L4/T4F-I=0.334
(8)νd1GP=82.6
(11)f1/fW=8.39
(12)f2/fW=-3.19
(13)f3/fW=-2.27
(14)f4/fW=2.47
望遠端における望遠比:0.542
なお、表7からわかるように、実施例4の第4レンズ群G4の第2正レンズL43、正レンズL42のアッベ数νd=81.54であり、部分分散比θC,A'=0.3501(<0.000667・νd+0.300=0.3544)であるため、条件式(4)および(5)を満足する。また、正レンズL41のアッベ数νd=94.94であり、部分分散比θC,A'=0.3529(<0.000667・νd+0.300=0.3633)であり、条件式(4)および(5)を満足する。また、表7からわかるように、実施例4の第1レンズ群G1の正レンズL13は、アッベ数νd=94.94であり、条件式(9)を満足する。また、部分分散比θC,A'=0.3529(<0.000667・νd+0.300=0.3633)であり、条件式(10)を満足する。
(実施例4:エクステンダレンズ群Ex込み)
以下に、図8に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されている状態での実施例4に係るズームレンズ1の数値例を示す。また、図32ないし図34に、このときの実施例4に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=33.9〜968,F=7.96〜13.8,ω=6.78〜0.235
回折面;第3面
λ=587.56(nm),C2=-2.07977×10-5,C4=9.76351×10-10
非球面;第19面
K=0.0,A4=-7.21843×10-6,A6=-6.52396×10-9,A8=4.67279×10-12
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=34.04 f=182.3 f=972.8
A 5.846 75.128 87.903
B 65.173 6.100 47.276
C 67.232 57.023 3.072
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=34.04 f=182.3 f=972.8
第2レンズ群 -0.847 11.221 3.093
第3レンズ群 0.188 -0.0758 -1.469
第4レンズ群 -0.749 -0.749 -0.749
エクステンダ 1.996 1.996 1.996
条件式数値
(7)fTC/fDOE=0.0405
(15)fE/fW=-1.02
(実施例5:エクステンダレンズ群Exなし)
以下に、図9に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されていない状態での実施例5に係るズームレンズ1の数値例を示す。また、図35ないし図37に、実施例5に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=17.1〜487,F=4.00〜6.96,ω=14.1〜0.470
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.08 f=91.51 f=487.2
A 6.436 70.816 83.849
B 61.795 6.263 43.915
C 62.699 53.851 3.166
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=17.08 f=91.51 f=487.2
第2レンズ群 -0.774 30.028 3.314
第3レンズ群 0.203 -0.0281 -1.353
第4レンズ群 -0.801 -0.801 -0.801
条件式数値
(1)νdP1−νdN1=-17.8
(2)(RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O)=-1.17
(3)νd4GP=81.5
(6)L4/T4F-I=0.256
(8)νd1GP=94.9
(11)f1/fW=7.94
(12)f2/fW=-2.84
(13)f3/fW=-2.24
(14)f4/fW=2.66
望遠端における望遠比:0.575
なお、表9からわかるように、実施例5の第4レンズ群G4の第2正レンズL43、正レンズL42,L41は、いずれもアッベ数νd=81.54であり、条件式(4)を満足する。また、部分分散比θC,A'=0.3501(<0.000667・νd+0.300=0.3544)であり、条件式(5)を満足する。また、表9からわかるように、実施例5の第1レンズ群G1の正レンズL12,L14,L15は、いずれもアッベ数νd=94.94であり、条件式(9)を満足する。また、部分分散比θC,A'=0.3529(<0.000667・νd+0.300=0.3633)であり、条件式(10)を満足する。
(実施例5:エクステンダレンズ群Ex込み)
以下に、図10に示すエクステンダレンズ群Exが挿入されている状態での実施例5に係るズームレンズ1の数値例を示す。また、図38ないし図40に、実施例5に係るズームレンズ1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差曲線図を示す。
f=33.9〜968,F=7.96〜13.8,ω=6.78〜0.235
可変間隔
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=34.18 f=183.1 f=974.9
A 6.436 70.816 83.849
B 61.795 6.263 43.915
C 62.699 53.851 3.166
各レンズ群の倍率
広角端 中間焦点距離 望遠端
f=34.18 f=183.1 f=974.9
第2レンズ群 -0.774 30.028 3.314
第3レンズ群 0.203 -0.0281 -1.353
第4レンズ群 -0.801 -0.801 -0.801
エクステンダ 2.001 2.001 2.001
条件式数値
(7)fTC/fDOE=該当せず
(15)fE/fW=-1.72
(実施例6)
次に、実施例6として、本発明に係る実施例1ないし実施例5に示されるズームレンズ1を適用した撮像装置について、図41を参照しながら説明する。実施例6の撮像装置は、テレビカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ等、特に監視用途に好適に用いられる。
図41に示すように、実施例6の撮像装置10は、撮影用光学系としての撮影レンズ11と、撮像素子16(例えば、エリアセンサ)とを有する。この撮影レンズ11としては、実施例1ないし実施例5に示される、第1ないし第4レンズ群G1,G2,G3,G4,および、挿脱可能なエクステンダレンズExからなるズームレンズ1を用いることができる。また、撮像装置10は、フォーカス制御部12、ズーム制御部13、フィルタ制御部14、絞り制御部15、信号処理部17、および、エクステンダ制御部18を有している。
撮影レンズ11は、フォーカス制御部12によってフォーカス制御、すなわち、合焦動作が実行される。また、エクステンダレンズ群Exは、エクステンダ制御部18によって、挿脱動作が実行される。また、撮影レンズ11は、ズーム制御部13によって、ズーム制御、すなわち、変倍動作がなされる。
また、撮影レンズ11は、開口絞りSを有し、この開口絞りSは、絞り制御部15によって制御される。この絞り制御部15は、開口絞りSの径を変えて、Fナンバをコントロールする役割を果たす。
第4レンズ群G4の像面Iの側には、フィルタ等の平行平板からなる光学要素F2が配設され、この光学要素F2は、フィルタ制御部14によって撮影光路に挿脱される。このフィルタ制御部14は、例えば、赤外光カットフィルタおよび可視光カットフィルタ等の切り替えを行う役割を有する。
上述のような撮像装置10では、撮影レンズ11によって撮像素子16の像面Iに被写体像が形成される。撮像素子16は、像面Iに形成された被写体像を光電変換して、画像信号として信号処理部17に向けて出力する。
信号処理部17は、画像信号を処理して、デジタル情報に変換する。信号処理部17によってデジタル化された画像情報は、画像処理部(図示せず)において所定の画像処理を受け、半導体メモリ(図示せず)等に記録されたり、通信手段(図示せず)によって外部へ伝送されたりする。また、モニタ(図示せず)に撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ等に記録されている画像をモニタに表示することもできる。
以上に説明した撮像装置10によれば、実施例1ないし実施例5に示すズームレンズ1を撮影レンズ11として使用することができる。したがって、25倍を超える変倍比を有し、可視域から近赤外域までのシームレスな撮像に対応し、200万画素以上の撮像素子を使用した、小型で高画質の撮像装置10を提供することができる。そのため、ユーザは可視域から近赤外域までの撮像をストレスなく行うことができる。
1 ズームレンズ 11 撮影レンズ(撮影用光学系) 10 撮像装置
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群
G4第4レンズ群 Ex エクステンダレンズ群 I 像面
特開2010−175956号公報 特許第4928297号(特開2008−197534号)公報 特許第5006076号(特開2008−241884号)公報 特開2013−24936号公報 特許第3369689号(特開平7−159693号)公報 特開2010−186179号公報

Claims (10)

  1. 物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、および、正の屈折力を有する第4レンズ群を配設すると共に、前記第4レンズ群の像側へ挿脱可能に設けられ、前記第1レンズ群から前記第4レンズ群までの各レンズ群と像面との距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させるエクステンダレンズ群を有して構成され、
    変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、および、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔がそれぞれ変化するよう、前記第2レンズ群および前記第3レンズ群を移動させるズームレンズであって、
    前記第4レンズ群が、最も像面側から物体側に向かって順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、および、第2正レンズを有し、
    該レンズを構成する材料のd線に対する屈折率をnd、g線に対する屈折率をng、C線に対する屈折率をnCとしたときに、(nd−1)/(ng−nC)で求まる値をアッベ数νdとし、
    前記第1正レンズのアッベ数をνdP1とし、前記第1負レンズのアッベ数をνdN1としたとき、以下の条件式
    (1)−40 < νdP1−νdN1 < 0
    を満足し、
    前記第4レンズ群が、前記第2正レンズの物体側に隣接して2枚の正レンズを有し、前記第2正レンズおよび前記2枚の正レンズからなる合計3枚のレンズのアッベ数の平均値をνd 4GP としたとき、以下の条件式
    (3)75 < νd 4GP < 96
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、および、正の屈折力を有する第4レンズ群を配設すると共に、前記第4レンズ群の像側へ挿脱可能に設けられ、前記第1レンズ群から前記第4レンズ群までの各レンズ群と像面との距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させるエクステンダレンズ群を有して構成され、
    変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、および、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔がそれぞれ変化するよう、前記第2レンズ群および前記第3レンズ群を移動させるズームレンズであって、
    前記第4レンズ群が、最も像面側から物体側に向かって順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、および、第2正レンズを有し、
    該レンズを構成する材料のd線に対する屈折率をnd、g線に対する屈折率をng、C線に対する屈折率をnCとしたときに、(nd−1)/(ng−nC)で求まる値をアッベ数νdとし、
    前記第1正レンズのアッベ数をνdP1とし、前記第1負レンズのアッベ数をνdN1としたとき、以下の条件式
    (1)−40 < νdP1−νdN1 < 0
    を満足し、
    前記第1レンズ群が、物体側から像面側に向かって順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズ、および、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズの3枚で構成され、前記第1レンズ群に回折光学素子を含むことを特徴とするズームレンズ。
  3. 物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、および、正の屈折力を有する第4レンズ群を配設すると共に、前記第4レンズ群の像側へ挿脱可能に設けられ、前記第1レンズ群から前記第4レンズ群までの各レンズ群と像面との距離を変えることなく、全系の焦点距離を長い側へ遷移させるエクステンダレンズ群を有して構成され、
    変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、および、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔がそれぞれ変化するよう、前記第2レンズ群および前記第3レンズ群を移動させるズームレンズであって、
    前記第4レンズ群が、最も像面側から物体側に向かって順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズ、および、第2正レンズを有し、
    該レンズを構成する材料のd線に対する屈折率をnd、g線に対する屈折率をng、C線に対する屈折率をnCとしたときに、(nd−1)/(ng−nC)で求まる値をアッベ数νdとし、
    前記第1正レンズのアッベ数をνdP1とし、前記第1負レンズのアッベ数をνdN1としたとき、以下の条件式
    (1)−40 < νdP1−νdN1 < 0
    を満足し、
    前記第1レンズ群が、物体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズ、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズ、および、物体側に像側よりも曲率半径の絶対値が小さい凸面を向けた正レンズの5枚で構成されることを特徴とするズームレンズ。
  4. 前記第2負レンズの像側面の曲率半径をRN2Iとし、前記第1負レンズの物体側面の曲率半径をRN1Oとしたとき、以下の条件式
    (2)−2.0 < (RN2I+RN1O)/(RN2I−RN1O) < 0.0
    を満足することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第2正レンズおよび前記2枚の正レンズにおいて、各正レンズを構成する材料のF線に対する屈折率をnFとし、C線に対する屈折率をnCとし、A’線に対する屈折率をnA’としたときに、(nC−nA’)/(nF−nC)で求まる値を、該正レンズを構成する材料の部分分散比θC,A'としたとき、前記第2正レンズおよび前記2枚の正レンズのうち少なくとも1枚のアッベ数νdおよび部分分散比θC,A'が、以下の条件式
    (4)75 < νd < 96
    (5)θC,A' < 0.000667・νd+0.300
    を満足することを特徴とする請求項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第1正レンズと前記第1負レンズ、および、前記第2負レンズと前記第2正レンズが、それぞれ接合されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第4レンズ群の最も物体側の面から最も像側の面までの光軸に沿った距離をL4とし、前記第4レンズ群の最も物体側の面から像面までの光軸に沿った距離であって、前記第4レンズ群より像側に屈折力を有さない光学素子が含まれる場合、該光学素子が存在しないと仮定した空気換算長をT4F-Iとしたとき、以下の条件式
    (6)0.2 < L4/T4F-I < 0.5
    満足し、
    変倍に際して、前記第4レンズ群が、像面に対して固定されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のズームレンズ。
  8. 前記エクステンダレンズ群を挿入した状態での望遠端における全系の焦点距離をfTCとし、前記回折光学素子の回折部の焦点距離をfDOEとしたとき、以下の条件式
    (7)0.02 < fTC/fDOE < 0.10
    を満足することを特徴とする請求項に記載のズームレンズ。
  9. 変倍に際して、前記第1レンズ群が、像面に対して固定されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のズームレンズ。
  10. 請求項1ないしのいずれか一項に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とする撮像装置。
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