JP4716826B2 - 薬剤揮散器 - Google Patents

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本発明は、薬剤揮散器に関するものである。
近年、居住空間の快適化のために液体放香器が広く使用されており、このタイプの放香器としては、収容した香料組成物溶液を吸液芯を用いて吸い上げ揮散部から揮散させる吸液芯タイプと、陶器や木片の揮散部に香料組成物溶液を予め含浸あるいは滴下して放散させる含浸タイプとが一般に知られている。
前者の吸液芯タイプにあっては、香料組成物溶液の減少を目視により視認できるものの、蒸発量の調節や液漏れ防止等の点で必ずしも十分とはいえず、一方含浸タイプについても使用経過がわかりにくく、また含浸させる香料組成物にも限りがあるため持続的な香料の蒸発を行うことが難しいという問題がある。
例えば、特開2004−121808号公報には、特定の蒸発部と造花を組み合わせ、吸液芯を介して香料組成物を効率的に放散させえる放香器が記載されている。しかしながら、この放香器は蒸散性能やインテリア性に優れているものの、稀に倒れた場合に中栓部から液漏れが生じやすいという問題が残されていた。
ところで、屋内にコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ等の屋内塵性ダニ類が発生し、不快感を与えるばかりでなく、アレルギー性喘息や皮疹を惹起する等の問題を生じている。そこで、カーペットや寝具等に処理するための屋内用殺ダニ剤が求められてきたが、屋内では直接肌に接触する使用場面が多いためにより安全性の高い薬剤の開発が必要とされる。かかる状況を背景として、屋内塵性ダニ類を殺すのではなく、人や患者にダニを近づけないようにする技術も模索され、例えば、ベチバー油、パチョウリ油、クローブ油(特開平6−16515号公報)、1,8−シネオール、ユーカリオイル(特開2001−31508号公報)、桂皮酸誘導体(本発明者らによる特願2004−278774号)等の天然産ダニ忌避成分を用いる提案がある。
上記ダニ忌避成分は、通常その揮散作用に基づきダニ忌避効果を発揮し、ダニ忌避剤の形態としては、前記した吸液芯タイプの薬剤揮散器に適用されるのが一般的である。従って、寝室の床上で使用されたような場合、薬剤揮散器が倒れて液漏れが発生する懸念は、芳香剤に比べると高い。
このように、芳香剤をはじめ特にダニ忌避剤用途の吸液芯タイプの薬剤揮散器にあっては、薬剤揮散器が倒れる場面を想定して液漏れ対策が重要なのであるが、これまでその配慮が十分なされてこなかったのが実状である。
特開2004−121808号公報 特開平6−16515号公報 特開2001−31508号公報 特願2004−278774号
本発明は、香料成分を含有する液状組成物の蒸散性能や人体に対する安全性に優れることはもちろん、倒れた場合でも液漏れの生じにくい構成を備えた薬剤揮散器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用する。
(1)香料成分を含有する液状組成物が充填された容器本体と、前記液状組成物を吸い上げる吸液芯と、この吸液芯を保持し前記容器本体上部の開口部に冠着される中栓と、前記吸液芯の上部に位置し吸い上げた前記液状組成物を放散させる蒸発部を備えた薬剤揮散器において、前記蒸発部が、前記吸液芯の頂面に当接するように設置される繊維構造体(I)と、中央部に前記吸液芯を挿通させるための刳り抜き孔を有し、かつ上下面がそれぞれ前記繊維構造体(I)ならびに前記中栓上面と密着するように配置される繊維構造体(II)とから構成される薬剤揮散器。
(2)繊維構造体(I)及び繊維構造体(II)が、プラスチック繊維及び/又は天然繊維製フェルトからなる(1)記載の薬剤揮散器。
(3)液状組成物が、香料成分とともにダニ忌避成分を含有する(1)又は(2)記載の薬剤揮散器。
(4)ダニ忌避成分が、桂皮酸誘導体、又はこれとベンズアルデヒド類及び/又はオイゲノール類から選ばれた1種又は2種以上との配合物である(3)記載の薬剤揮散器。
本発明の薬剤揮散器は、香料成分を含有する液状組成物を放散させる吸液芯タイプの薬剤揮散器において、蒸発部を繊維構造体(I)と繊維構造体(II)の二層で構成し、優れた蒸散性能と安全性を保持することはもちろん、倒れた場合の液漏れを極力防止したので実用性は極めて高い。
本発明の薬剤揮散器は、香料成分を含有する液状組成物が充填された容器本体と、前記液状組成物を吸い上げる吸液芯と、この吸液芯を保持し前記容器本体上部の開口部に冠着される中栓と、前記吸液芯の上部に位置し吸い上げた前記液状組成物を放散させる蒸発部を備えている。
容器本体は、その材質や構造に特に制限はなく、例えばプラスチック、陶器、ガラスなどをあげることができる。内部の液量を視認できる透明ないし半透明のプラスチック容器が好ましく、表面をダイアカットやボヘミアンカット状に加工してもよい。通常、容器本体の容量としては50ないし300mL程度のものが実用的である。そして、容器本体の底部は、液状組成物を残りなく吸い上げられるように、後記する吸液芯の当接部を幾分凹状に構成するのがよい。
この容器本体上部の開口部には吸液芯を保持する中栓が冠着される。中栓はプラスチック製が好ましく、その上面は繊維構造体(II)との密着性を確保するために、表面積として3cm2以上の平坦部を有している。また、開口部冠着位置から下方に向けて筒状に形成し吸液芯を挿入するようにすれば、吸液芯を確実に保持できるのでより好適である。
本発明で用いる吸液芯は、液状組成物に対して安定でかつ毛細管現象で液状組成物を吸液するものであり、具体的な材質は例えばナイロン、ポリエステルなどのプラスチック繊維、天然繊維、木材などがあげられる。このうちプラスチック繊維又は天然繊維製フェルト吸液芯が使いやすく、薬剤揮散器の使用場所や使用目的に合わせ、外径3〜10mm程度の棒状もしくは撚芯状に形成して使用に供される。
吸液芯の上部には、吸い上げた液状組成物を放散させる蒸発部が設置されるが、本発明は、繊維構造体(I)と繊維構造体(II)を積層して蒸発部を構成したことに特徴を有する。すなわち、吸液芯の頂面に当接するように設置される繊維構造体(I)と、中央部に吸液芯を挿通させるための刳り抜き孔を有し、かつ上下面がそれぞれ前記繊維構造体(I)ならびに中栓上面と密着するように配置される繊維構造体(II)とから構成し、薬剤揮散器が倒れた場合でも液状組成物が中栓部から漏れるのを防止したものである。
繊維構造体(I)及び繊維構造体(II)の材質としては、吸液芯の場合と同様、例えばナイロン、ポリエステルなどのプラスチック繊維、天然繊維、木材などを使用できるが、プラスチック繊維及び/又は天然繊維製フェルトが好ましい。
繊維構造体(I)は、好ましくは厚み2〜15mmで、表面積が10〜60cm2の略円形のシート状に成型され、これを吸液芯の頂面に当接するように設置する。繊維構造体(I)の表面積が10cm2未満であると蒸発量が低くなる傾向があるし、一方60cm2を超えると蒸発量過多となって持続性に問題を生じる場合がある。
一方、繊維構造体(II)は、外径を繊維構造体(I)とほぼ同じかそれ以下の略円形のシート状とし、中央部に吸液芯を挿通させるための刳り抜き孔を設けるのが適当である。刳り抜き孔の形状や大きさは、吸液芯との間隙を確保できる限り限定されないが、繊維構造体(II)の上下面がそれぞれ前記繊維構造体(I)ならびに中栓上面と密着するように配置されることが必要である。なお、ここで繊維構造体(II)は、1枚に限らず、複数枚を重畳するようにしても構わない。
また、試験の結果、繊維構造体(II)の表面積は、繊維構造体(I)の表面積の0.6〜0.9倍程度に設定し、かつ繊維構造体(II)の表面積の0.2〜0.5倍程度が中栓上面と密着するように設計するのが好ましかった。
かかる構成を採用することにより、吸い上げられた液状組成物は吸液芯から繊維構造体(I)に移行し、主にその露出表面積に相応して徐々に周囲空間に放散する。液状組成物は、繊維構造体(I)から繊維構造体(II)にも移行するので蒸発量の著しい増加が予想されたが、繊維構造体(II)が中栓上面と密着していることに基づき、予想に反して繊維構造体(II)の蒸散機能への影響が小さいことが認められた。従って、本発明の構成においては、格別の困難を伴わずに、液状組成物の1日あたりの周囲空間への蒸発量を1〜8mLとし、有効持続時間を1〜2ケ月に調整することができる。
また、薬剤揮散器が倒れた場合、液状組成物は中栓部から漏れ出すのであるが、繊維構造体(II)が中栓上面と繊維構造体(I)とに密着して配置されているので、液漏れが拡がることはない。
本発明で用いられる香料成分としては特に限定されるものではなく、通常使用される天然香料、合成香料の中から種々のものを選択使用することができる。例えば、天然香料としてオレンジ油、レモン油、ライム油、ユズ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油などがあげられる。
一方、合成香料としては、メントール、シトロネラール、シトロネロール、テルピネオール、α−ピネン、ゲラニオール、カンファー、リナロール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、ベンジルアセテート、リモネン、p−メンタン−3,8−ジオール、δ−ドデカラクトンなどをあげることができる。更に、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド配合の香料成分を添加してもよい。これらの香料はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を調合した調合香料として用いても構わない。香料成分の配合量は、液状組成物全体量に対して0.1〜3.0重量%程度が適当である。
本発明の薬剤揮散器をダニ忌避剤用途に適用する場合、香料成分とともに、ダニ忌避成分が配合される。ダニ忌避成分としては、人体に対する安全性に問題がない限り特に限定されず、例えば桂皮酸誘導体、ベンズアルデヒド類、オイゲノール類、安息香酸ベンジルエステル類、サリチル酸エステル類、ジャスモン酸エステル類等があげられるが、なかんずく桂皮酸誘導体、又はこれとベンズアルデヒド類及び/又はオイゲノール類から選ばれた1種又は2種以上との配合物を含有するのが好ましい。
桂皮酸類縁体としては、例えば酢酸シンナミル、蟻酸シンナミル、桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、p−メチル桂皮酸メチル、桂皮アルデヒド、α−ヘキシル桂皮アルデヒド、及び桂皮油などから選ばれた1種又は2種以上があげられるが、これらの化合物のなかでは酢酸シンナミル、桂皮酸メチル、桂皮アルデヒド、あるいは桂皮油が好ましい。
桂皮酸誘導体の配合量は、液状組成物全体量に対して0.5〜4.0重量%程度が適当であり、0.5重量%未満であると所望の効果が得られないし、一方4.0重量%を超えると水性液剤の可溶化が困難となる。
ベンズアルデヒド類及び/又はオイゲノール類から選ばれた1種又は2種以上を加えてもよく、このような化合物としては、例えば、ヘリオトロピン、p−アニスアルデヒド、m−アニスアルデヒド、ペリラアルデヒド、オイゲノール、イソオイゲノール、ジヒドロオイゲノール、及びオイゲニルアセテートなどがあげられる。
本発明では、上記香料成分やダニ忌避成分に、水や、エタノールあるいはイソプロパノール等のアルコール類、グリコール類あるいはグリコールエーテル類で代表される水溶性有機溶剤、脂肪族あるいは芳香族炭化水素類、界面活性剤、可溶化安定化剤、ジブチルヒドロキシトルエン等の安定剤、クエン酸などのpH調整剤、着色剤などを適宜配合して液状組成物を調製する。
界面活性剤としては、高級アルキルアミンオキサイド系界面活性剤(例えば、ラウリルアミンオキサイド、ステアリルアミンオキサイド、ラウリル酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド等)、非イオン系界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等)などが代表的である。
なお、香料成分とダニ忌避成分を共に配合する場合は、界面活性剤として高級アルキルアミンオキサイド系界面活性剤と非イオン系界面活性剤を組み合わせて用いるのがよく、また可溶化安定化剤として多芳香環型ポリオキシアルキレンエーテル(例えば、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル等)を併用するのが液性の安定上好ましい。
本発明で用いる液状組成物は、更に、殺虫剤、害虫忌避剤、殺菌剤、防黴剤、消臭剤など、他種の有効成分を適宜配合することによって多目的組成物とすることも可能である。
本発明の薬剤揮散器に、蒸発部を保持する支持体を備え、これを容器本体上部の外周で嵌合固定するようにすれば、容易に蒸発部と吸液芯を当接させることができ便利である。
また、蒸発部に指などが触れないように、通常蒸発部をカバーする蓋部材が備えられる。蓋部材の天面はメッシュ状でよいが、本発明の薬剤揮散器をダニ忌避剤用途に用いる場合は、蓋部材の天面を被うとともに下向きの通気路を設け、揮散したダニ忌避成分がカーペットや畳等の表面に移行しやすいように形成してもよい。また、蓋部材の天面からリング状の押さえ片を垂下させ、繊維構造体(I)に当接させるようにすれば、繊維構造体(II)の中栓上面との密着度が向上するので一層好適である。
更に、インテリア性を付与するために、蓋部材を介して布又はプラスチック製の造花やキャラクターを装填してももちろん構わない。
こうして得られた本発明の薬剤揮散器は、香料成分を含有する液状組成物の蒸散性能や使用性にすぐれ、薬剤揮散器が倒れた場合でも液漏れをほとんど生じない。そして、リビングや玄関などの室内で使用すれば、1ケ月〜2ケ月間の長期間にわたり芳香感を満喫することができ、極めて実用的である。
なお、香料成分とダニ忌避成分を共に含有する液状組成物を用いた場合は、長期間にわたり、芳香感と同時に、コナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等のダニ類に対して実用的な忌避効果を奏し、また寝室や和室の床上など、倒れやすい環境でも十分使用に耐えうるものである。
次に具体的な実施例に基づき、本発明の薬剤揮散器について更に詳細に説明する。
図1は本発明の薬剤揮散器の一例の断面図を示す。
シトラス系香料0.08重量%、酢酸シンナミル2.5重量%、ヘリオトロピン0.1重量%、ラウリルアミンオキサイド2.0重量%、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油3.0重量%、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物5.0重量%、エタノール7.0重量%、クエン酸0.02重量%、及び精製水80.3重量%を含有するダニ忌避剤用の液状組成物を調製した。なお、この水性液剤は、消防法上の非危険物に該当した。
液状組成物(1)130gを透明ポリエステル容器本体2に充填し、その上部開口部に、外径7mmで棒状のフェルト吸液芯3を挿通した中栓(上面の平坦部の表面積:4.7cm)4を冠着させた。厚さ5mm、外径5.3cm(中央部で直径2.4cmの円形を繰り抜いたもの)の円盤状フェルト製繊維構造体(II)52の上に、厚さ5mm、外径5.9cmの円盤状フェルト製繊維構造体(I)51を重ね、蒸発部支持体6に設置するとともに、繊維構造体(I)51が吸液芯3の頂面に当接するように取り付けた。更に、容器本体2に沿って気流が下側部に流れる通気路を形成した蓋部材7を繊維構造体(I)51の上方に装填し、本発明の薬剤揮散器を得た。なお、本薬剤揮散器は、蓋部材7の天面から垂下するリング状の押さえ片8によって、製繊維構造体(II)52と中栓上面とは十分な密着性を有している。
この薬剤揮散器を和室の畳上に置いて使用したところ、約1ケ月間にわたり、芳香成分とダニ忌避成分が主に繊維構造体(I)51を介して揮散し、この期間中芳香感を満喫するとともに、屋内塵性ダニ類が室外から侵入するのを防止することができた。また、一度、薬剤揮散器を倒し半日放置したことがあったが、繊維構造体(II)が湿潤しただけで畳を汚すことはなかった。
実施例1に準じて、表1に示す薬剤揮散器を調製し、下記の項目につき評価した。なお、液状組成物は実施例1と同様とした。
(1)揮散試験(持続期間)
和室の畳上に置いて使用し、揮散終了までの日数を調べた。
(2)液漏れ試験
薬剤揮散器を倒し、1時間後に液漏れした液量を測定した。評価は、
○:殆ど液漏れなし、 △:わずかに液漏れあり、 ×:かなりの液漏れあり
で示した。
試験の結果、本発明の薬剤揮散器は、繊維構造体(I)ならびに中栓上面と密着するように繊維構造体(II)を配置することにより、倒れた場合の液漏れが防止され、所定期間を通じて満足のいく蒸散性能を示すことが確認された。なお、繊維構造体(II)の表面積は、繊維構造体(I)の表面積の0.6〜0.9倍程度に設定し、かつ繊維構造体(II)の表面積の0.2〜0.5倍程度が中栓上面と密着するように設計するのが好ましかった。
これに対し、比較例のように、繊維構造体(II)を配置しなかったり、配置しても中栓上面や繊維構造体(I)と密着させない場合は液漏れの問題が避けられなかった。
本発明の薬剤揮散器の一例の断面図を示す。
符号の説明
1.液状組成物
2.容器本体
3.吸液芯
4.中栓
51.繊維構造体(I)
52.繊維構造体(II)
6.蒸発部支持体
7.蓋部材
8.リング状押さえ片

Claims (4)

  1. 香料成分を含有する液状組成物が充填された容器本体と、前記液状組成物を吸い上げる吸液芯と、この吸液芯を保持し前記容器本体上部の開口部に冠着される中栓と、前記吸液芯の上部に位置し吸い上げた前記液状組成物を放散させる蒸発部を備えた薬剤揮散器において、前記蒸発部が、前記吸液芯の頂面に当接するように設置される繊維構造体(I)と、中央部に前記吸液芯を挿通させるための刳り抜き孔を有し、かつ上下面がそれぞれ前記繊維構造体(I)ならびに前記中栓上面と密着するように配置される繊維構造体(II)とから構成されることを特徴とする薬剤揮散器。
  2. 繊維構造体(I)及び繊維構造体(II)が、プラスチック繊維及び/又は天然繊維製フェルトからなることを特徴とする請求項1記載の薬剤揮散器。
  3. 液状組成物が、香料成分とともにダニ忌避成分を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の薬剤揮散器。
  4. ダニ忌避成分が、桂皮酸誘導体、又はこれとベンズアルデヒド類及び/又はオイゲノール類から選ばれた1種又は2種以上との配合物であることを特徴とする請求項3記載の薬剤揮散器。
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