JP4716676B2 - 取引用端末装置における不正防止システム - Google Patents

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Description

この発明は、取引用端末装置における不正防止システムに関し、特に取引用端末装置に備えた制御装置に対する不正行為の形跡を予め検知することにより、この制御装置に対する不正改造による被害を防止することができる取引用端末装置における不正防止システムに関する。
近年では、遊技店内にデビット決済用のデビット端末機(取引用端末装置)を設置し、デビットカード(銀行や郵便貯金のキャッシュカード)を用いる決済により、このデビット端末機に並設されたカード発行機を使用して遊技客の希望金額分のプリペイドカードを購入することができるデビット決済による遊技媒体貸出システムが実用化されている。
この種の遊技媒体貸出システムによると、デビット端末機でデビット決済を利用した遊技客の口座から、購入したプリペイドカードの有価価値分の引き落としをおこない、このデビット決済により購入したプリペイドカードを使用して遊技媒体(パチンコ玉やメダルなど)を借り受けて遊技をおこなうことができる(例えば、特許文献1参照)。
ここで、このようなデビット決済による遊技媒体貸出システム(デビットカードシステム)においては、デビット端末機300(図2)の利用時にデビットカード(キャッシュカード)を取り扱うことから、暗証番号やキャッシュカードのカード情報が盗用されることを防止するために、暗証番号を入力する操作入力部に覗き見防止板を取り付けたり、デビット端末機300の主要部品(通信I/F部330、335、デビット制御部340、外部操作入力部360、デビットカード処理部390)を筺体の内部に一体化(ブラックボックス)とするセキュリティ対策が実施されている(以下、このブラックボックスを、制御ユニット365と称する)。
すなわち、制御ユニット365には、筐体カバーの開閉を検知するカバー開閉検知機構が設けられており、このブラックボックス化された制御ユニット365がスキミングなどの不正改造を目的として開けられた場合、カバー開閉検知機構の作動により内部の重要なデータを消去するセキュリティ機構を備えている。すなわち、これによって、デビット端末機300の重要部品である制御ユニット365が盗難にあい、制御ユニット365内の重要なデータやプログラムを解析して、盗用しようとしても、この制御ユニット365の筐体カバーを開けた際には、内部の重要なデータを消去することができる。この結果、暗証番号やカード情報が悪意のある第三者に盗用されたり、スキミング部品の取り付けなどの不正改造がおこなわれることを防止することができる(不正防止システム)。
特開2000−242717号公報
ところが、上述した従来の不正防止システムの場合、以下に示すような問題がある。すなわち、前述したように、制御ユニット365は、ブラックボックス化された一体構造となっており、さらにカバー開閉検知機構により筐体カバーの開閉が検知された場合、内部データの消去をおこなうセキュリティ構造となっている。
ところが、一旦、悪意のある第三者によって、カバー開閉検知機構の仕組みが解析されてしまうと、同機構を作動させないで筐体カバーを開閉されるかもしれない。そうなると、制御ユニットの内部に格納された重要なデータやプログラムなどが解析されたり、暗証番号やカード情報を盗用するためのスキミング部品を取り付けるなどの不正行為がおこなわれる恐れがある。
そこで、この発明は、上述した従来技術による問題点を解決するためになされたものであり、取引用端末装置に対して不正行為がおこなわれた形跡を、事前に察知することにより、この不正改造などによる被害を確実に防止することができる取引用端末装置における不正防止システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、取引情報に関わる個別情報が格納された制御装置を備える取引用端末装置における不正防止システムであって、前記取引用端末装置は、前記取引用端末装置に対する制御装置の脱着を検知する脱着検知手段と、前記制御装置を構成する筐体カバーの開閉を検知する筐体カバー開閉検知手段と、前記制御装置と前記取引用端末装置内の他の装置とを接続するハーネスの取り外しを検知するハーネス取り外し検知手段と、前記脱着検知手段、前記筐体カバー開閉検知手段および前記ハーネス取り外し検知手段のうち少なくとも1つが検知動作を行った場合に、前記制御装置の取り外しが行われたと推定する推定手段と、前記推定手段によって前記制御装置の取り外しが行われたと推定された場合に、不正行為を防止するための所定の処理を行う不正行為防止手段と、前記取引用端末装置に対する制御装置の取り外しを阻止する取り外し阻止部材とを備え、当該取り外し阻止部材は、前記制御装置と前記取引用端末装置内の他の装置とを接続するハーネスの通過を許容する通孔が形成されており、前記ハーネスの自由長を前記制御装置と前記取り外し阻止部材との距離に制限することで、前記制御装置の取り外しを阻止することを特徴とする。
また、本発明は、前記不正行為検知手段は、前記取引用端末装置に対する制御装置の脱着を検知する脱着検知手段、前記制御装置を構成する筐体カバーの開閉を検知する筐体カバー開閉検知手段、前記制御装置と前記取引用端末装置内の他の装置とを接続するハーネスの取り外しを検知するハーネス取り外し検知手段のうちの何れかの機能を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記取引用端末装置は、前記不正行為検知手段による不正行為の検知時に、前記不正行為検知手段により検知された不正行為内容を異常検知情報として、前記取引用端末装置の保守点検をおこなう保守センタに送信する送信手段を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記取引用端末装置は、前記不正行為検知手段による不正行為の検知時に、前記取引用端末装置の運用を停止させる運用停止手段を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記運用停止手段による運用の停止を解除する運用停止解除手段を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記運用停止解除手段による取引用端末装置による運用の再開/復旧は、前記保守センタによる運用再開通知に基づいておこなうことを特徴とする。
また、本発明は、前記取引用端末装置は、デビットカードの利用によりデビット決処理をおこなうデビット端末装置であることを特徴とする。
本発明によれば、取引情報に関わる個別情報が格納された制御装置を備える取引用端末装置における不正防止システムであって、前記取引用端末装置は、前記取引用端末装置に対する制御装置の脱着を検知する脱着検知手段と、前記制御装置を構成する筐体カバーの開閉を検知する筐体カバー開閉検知手段と、前記制御装置と前記取引用端末装置内の他の装置とを接続するハーネスの取り外しを検知するハーネス取り外し検知手段と、前記脱着検知手段、前記筐体カバー開閉検知手段および前記ハーネス取り外し検知手段のうち少なくとも1つが検知動作を行った場合に、前記制御装置の取り外しが行われたと推定する推定手段と、前記推定手段によって前記制御装置の取り外しが行われたと推定された場合に、不正行為を防止するための所定の処理を行う不正行為防止手段と、前記取引用端末装置に対する制御装置の取り外しを阻止する取り外し阻止部材とを備え、当該取り外し阻止部材は、前記制御装置と前記取引用端末装置内の他の装置とを接続するハーネスの通過を許容する通孔が形成されており、前記ハーネスの自由長を前記制御装置と前記取り外し阻止部材との距離に制限することで、前記制御装置の取り外しを阻止するよう構成したので、取引用端末装置の状態を確実に保守センタで把握することができるうえ、制御装置の不正改造(暗証番号やカード情報のスキミング部品の取り付け)による不正行為を確実に防止することができるという効果を奏する。また、取引用端末装置の電源OFF時においても、不正行為検知手段に対する電源供給は、予備電源供給部(バッテリー)を利用しておこなうことができるという効果を奏する。特に、複数の不正行為検知手段による作動が不良となった場合でも、取引用端末装置の取り外し作業を困難とすることにより、取引用端末装置に対する不正改造を確実に防止できるという効果を奏する。
また、発明によれば、前記不正行為検知手段は、前記取引用端末装置に対する制御装置の脱着を検知する脱着検知手段、前記制御装置を構成する筐体カバーの開閉を検知する筐体カバー開閉検知手段、前記制御装置と前記取引用端末装置内の他の装置とを接続するハーネスの取り外しを検知するハーネス取り外し検知手段のうちの何れかの機能を備えるので、取引用端末装置に対する不正行為の形跡を正確に検知することができるため、実際に制御装置に対する不正行為がおこなわれたことを正確に判定することができるという効果を奏する。
また、発明によれば、前記取引用端末装置は、前記不正行為検知手段による不正行為の検知時に、前記不正行為検知手段により検知された不正行為内容を異常検知情報として、前記取引用端末装置の保守点検をおこなう保守センタに送信する送信手段を備えるので、取引用端末装置に対する不正行為の形跡を、正確且つ迅速に保守センタに伝達することができるうえ、対象となる取引用端末装置に対する点検作業などを的確に依頼することができるという効果を奏する。
また、発明によれば、前記取引用端末装置は、前記不正行為検知手段による不正行為の検知時に、前記取引用端末装置の運用を停止させる運用停止手段を備えるので、取引用端末装置に対する不正行為の形跡があり、不正改造がおこなわれた可能性がある取引用端末装置を対象として、一時的に運用を停止することから、不正改造に伴う暗証番号やカード情報の盗用による被害を確実に防止できるという効果を奏する。
また、発明によれば、前記運用停止手段による運用の停止を解除する運用停止解除手段を備えるので、実際に不正改造がおこなわれていない取引用端末装置を対象として、運用停止状態の解除をおこなうことから、取引用端末装置の運用停止にともなう取引の停止時間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば、前記運用停止解除手段による取引用端末装置による運用の再開/復旧は、前記保守センタによる運用再開通知に基づいておこなうので、この保守センタによる正確な運用再開通知により、不正改造に伴う暗証番号やカード情報の盗用による被害を確実に防止できるという効果を奏する。
また、本発明によれば、前記取引用端末装置は、デビットカードの利用によりデビット決処理をおこなうデビット端末装置であるので、本発明を特に、セキュリティ性を要求されるデビット端末機に適用できるという効果を奏する。
以下に、添付図面を参照して、本実施例1に係る取引用端末装置における不正防止システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、不正防止システムの概要および特徴を説明した後に、不正防止システムの全体構成の詳細を説明し、次いで、不正防止システムによる不正防止処理手順を説明する。そして、最後に、他の実施例として変形例を説明することとする。なお、以下に示す実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(取引用端末装置における不正防止システムの概要および特徴)
まず最初に、図1を参照して、本実施例1に係る取引用端末装置における不正防止システムが適用される遊技媒体貸出システムについて説明する。図1は、本実施例1に係る取引用端末装置における不正防止システムが適用されるデビット決済による遊技媒体貸出システムの全体構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施例1に係る取引用端末装置における不正防止システムは、パチンコ遊技やスロット遊技などの遊技を提供する遊技店100に備えたデビット端末機300とデビット決済処理をおこなうデビット決済センタである情報処理センタ600と、デビット端末機300の保守(点検/修理)をおこなう保守センタ500とで構築されている。
ここで、先ず、図1を参照して、この不正防止システムが適用される遊技媒体貸出システムについて簡単に説明する。すなわち、図1に示すように、この遊技媒体貸出システムは、ターミナルコントローラ280(T/C)の制御下にある島コントローラ255に接続されるパチンコ機110およびカード処理機150と、カード発行機200と、カード精算機210とからなるプリペイドカードシステムと、公衆回線網450を通じて通信接続されたデビット端末機300と情報処理センタ600とCAFISネットワーク700(クリアリングセンタ710を含む)と、デビットカード発行銀行800と、加盟店銀行900と、△△銀行950(遊技店の口座)とを介して接続されている。このCAFISネットワーク700を核とし、更に、情報処理センタ600の遊技店100内に設置されたデビット端末機300へと継がるシステム部分は、デビット決済をおこなうデビットカードシステムと称されている。なお、このデビットカードシステムの詳細については、公知技術であるため詳細は省略する。
また、ターミナルコントローラ280は、遊技店100内の売上管理や会員に対する情報提供をおこなう機能を備えている。そして、このターミナルコントローラ280は、遊技店100外のカード会社センタ470の中央管理コンピュータと公衆回線網460により接続されており、この中央管理コンピュータを用いてターミナルコントローラ280内のデータを管理できるようになっている。
また、遊技店100内において、デビット端末機300とカード発行機200と管理装置であるターミナルコントローラ280(T/C)とが通信接続され、このうちデビット端末機300は、前述したように、遊技店100の店外において、ISDN回線などの公衆回線網450を介してデビット決済処理をおこなう情報処理センタ600と、デビット端末機300の保守(点検/修理)をおこなう保守センタ500とに接続されている。
ここで、保守センタ500は、主に遊技店100に設置されたデビット端末機300の内部データのバージョンアップやメンテナンス(保守点検)や点検/修理を実施する機関として存在するが、本発明に密接する機能として、悪意のある第三者による不正行為に対する監視をおこなう機能を備えている。具体的には、デビット端末機300から通知される不正内容情報に基づいて、この遊技店100に保守員を派遣し、対象となるデビット端末機300の状況確認や修理を実施する機能を備えている。
なお、実際に、保守センタ500でおこなわれる「不正行為の監視」とは、デビット端末機300の制御ユニット365に対する不正改造をおこなう目的で、何らかの不正行為をおこなった形跡があるかを判定する意味を示している。
ここで、この不正防止システムは、悪意がある第三者によるデビット端末機300に対する不正行為を検知した場合に、この不正行為による形跡を不正検知情報として、事前に保守センタに送信するとともに、この不正行為がおこなわれた形跡から不正改造がおこなわれたことを推測し、該当する取引用端末装置を対象として、保守センタによる点検を実施することで、実際の不正改造による被害を確実に防止することができる不正防止システムとして構築されている。
すなわち、この不正防止システムの特徴は、デビット端末機300の制御ユニット365(図3)を入手(分解)して、内部の重要な情報(例えば、スクランブルプログラム)を解析/解読したり、スキミング装置などを取り付けたりするには、この制御ユニット365をデビット端末機300本体から取り外す必要があることに着目し、予め、第三者によるデビット端末機300に対する不正行為(制御ユニット365の取り外し、制御ユニット365の筐体カバーの開閉、制御ユニット365と電源ボックス396とを連結するハーネス395の取り外しなど)の形跡を検知した場合に、この不正行為を不正検知情報として、保守センタ500に送信することにある。
具体的に、本発明に係る不正防止システムの特徴を説明すると、デビット端末機300に対する不正行為がおこなわれた形跡を、複数の不正行為検知手段(制御ユニット365の取り外し(脱着)は、制御ユニット取り外しセンサ312、制御ユニット365の筐体カバーの開閉は制御ユニットカバーセット検知センサ313、制御ユニット365に接続された電源供給用のハーネス395の取り外しは、ハーネス接続検知部343)により、それぞれ検知するとともに、これら各検知手段により検知されたいずれかの不正検知情報をエラー情報として、保守センタ500に送信する。
一方、保守センタ500ではデビット端末機300から不正検知情報が通知された場合、保守センタ500から点検/修理の対象となるデビット端末機300が設置された遊技店100に対して、保守員を派遣して、該当するデビット端末機300の点検をおこない、デビット端末機300に異常がないこと(不正行為がおこなわれた形跡はあるが、実際に不正改造などがおこなわれたことがないことを確認)が確認された場合には、保守センタ500に対して、運用の再開を要求する「運用再開要求通知」を送信するとともに、保守センタ500から送信された「運用開始指示通知」を受信した場合に、このデビット端末機300による取引を再開(復旧)することとしている。
そして、このデビット端末機300では、例えば、制御ユニット365の取り外しなどの形跡を、制御ユニット取り外し検知センサ312により検知した場合、この制御ユニット365に対して不正改造がおこなわれたことを推測し、この不正改造などの疑いがあるデビット端末機300を対象として、保守センタ500の保守員により点検をおこない、実際に異常がないと確認されたデビット端末機300による運用を、保守センタ500の運用再開指示により再開するようにしているため、第三者によりおこなわれる不正改造にともなうカード情報の盗用などによる被害を確実に防止することができる。
(デビット端末機300の概要および構成)
次に、図2および図3を参照して、遊技店100に備えているデビット端末機300の概要および構成の詳細について説明する。図2は、デビット端末機300の外観を示す正面図、図3は、デビット端末機300の主要な内部構成を示す概略図であり、扉体310を開放した状態を示している。また、図4は、デビット端末機300に対する制御ユニット365の取り付け状態を示す断面図を示しており、図5は、デビット端末機300の内部構成を示す機能ブロック図である。以下、これら図2〜図5を参照しながら、デビット端末機300の概要および構成の詳細について説明する。
図2に示すように、デビット端末機300は、扉体310を有する縦型の筐体(本体部300a)により構成されており、上から順番に、表示部350、操作入力部360(外部操作入力部)、デビットカード挿入/返却口370、レシート発行口380とを備えている。
また、図3に示すように、このデビット端末機300の内には、デビット端末機300全体の制御をおこなう制御基板(デビット制御部340)と、この制御基板(デビット制御部340)を一体化した制御ユニット365と、電源ボックス396と、通信用のターミナルアダプタ397とが備えられている。前述したように、制御ユニット365は、デビット端末機300の主要部品(通信I/F部330、335、デビット制御部340、外部操作入力部360、デビットカード処理部390)を筺体(本体部300a)の内部に一体化(ブラックボックス)することで構成している。
制御ユニット365は、デビット端末機300の本体部300aに取り付けビスにより取り付け固定されている。デビット端末機300の利用者は、扉体310の一部に形成された開口部300bから手を挿入して、テンキー操作により暗証番号等の入力をおこなうものとなる(図4参照)。
また、図3に示すように、制御ユニット365には、この制御ユニット365に電源を供給するために電源ボックス396から電源供給をおこなうハーネス395が接続されている。すなわち、このハーネス395の一端(図3の上側)は、制御ユニット365に、このハーネス395の他端(図3の下側)は、電源ボックス396にそれぞれ取り付けられている。後述するように、このハーネス395の一端および他端のいずれか一方が制御ユニット365或いは電源ボックス396から外された場合に、ハーネス接続検知部343(図6)による接続断検知が作動し、第三者により不正行為がおこなわれた形跡があると判定することができる。
表示部350は、デビット決済による取引金額(プリペイドカードの購入金額)や遊技客による入力操作のガイダンスをおこなう各種情報を表示する機能を有しており、例えば液晶表示器によって構成してある。
操作入力部360(外部操作入力部)は、確認スイッチや取消スイッチ等の各種機能スイッチ、さらにはデビットカード(キャッシュカード)の暗証番号を入力するためのテンキースイッチを備えて構成したものであり、暗証番号等を入力する機能を有している。
デビットカード挿入/返却口370は、キャッシュカード(デビットカード)を受け入れて、取り込んだデビットカードをデビットカード処理部390(図5)において所望の処理を施した後、再度、このデビットカードを返却するための開口である。
レシート発行口380は、印字部385(図5)において印字処理されたレシートを、遊技客用の利用控えとして排出するための開口である。このレシート発行口380からはデビット決済による結果(OK/NG、決済金額等)が印字されたレシートを発行することもできる。
次に、図5を参照してデビット端末機300の内部構成の詳細について説明する。すなわち、図5に示すように、デビット端末機300の内部は、制御ユニット取り外し検知センサ312と、制御ユニットカバーセット検知センサ313と、通信I/F部330、335と、デビット制御部340と、表示部350と、外部操作入力部360(操作入力部)と、デビットカード挿入/返却口370と、レシート発行口380と、印字部385と、デビットカード処理部390とを備えている。また、前述したように、通信I/F部330、335と、デビット制御部340と、表示部350と、外部操作入力部360(操作入力部)とは制御ユニット365として構成されている。
ここで、図4に示すように、デビット端末機300の特徴は、デビット端末機300本体に組みつけられた制御ユニット365の取り外しを検知する制御ユニット取り外し検知センサ312と、デビット端末機300による異常状態をエラーとして判定するエラー状態判定部345とを備えたことにある。なお、前述したように、デビット制御部340とデビットカード処理部390は、ブラックボックスとして一体化されており、制御ユニット365としている。
制御ユニット取り外し検知センサ312は、制御ユニット365の取り外しを検知する機能を備えている。この制御ユニット取り外し検知センサ312は、デビット端末機300の内部に組み付けられた制御ユニット365が、取り外された際に、この取り外しを電気的或いは機械的に検知する機能を備えていており、近接センサやプッシュセンサなどにより構成されている。そして、同図に示すように、制御ユニット365が取り外された際には、この制御ユニット取り外し検知センサ312により不正改造がおこなわえれたことを判定することができる。
具体的には、制御ユニット取り外し検知センサ312により、制御ユニット365が取り外され、再度、デビット端末機300に取り付けられたことが検知されるとともに、デビット端末機300の本体電源が投入(ON)された場合に、制御ユニット365が取り外されたことを不正行為検知部341(図6)が検知する。
通信I/F部330は、公衆回線網450を通じて保守センタ500および情報処理センタ600との間で通信をおこなう機能を備えており、この通信I/F部330を通じて、決済希望金額に関わる決済依頼通知と、デビット端末機300になんらかの異常が発生した場合の「不正行為検知情報」が保守センタ500に送信されることとなる。また、通信I/F部335は、カード発行機200(図1)の通信I/F部(図示せず)と通信自在となっており、これらデビット端末機300とカード発行機200との間で、各種情報(プリペイドカードの所有する残金情報など)の送受信がおこなわれる。
デビット制御部340は、デビット端末機300における各処理を一括してコントロールする制御機能を備えており、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部である。
印字部385は、デビット制御部340から通知された情報を、レシート発行口380から発行されるレシートに印字するための機能を有している。具体的には、この印字部385により、レシートに対してデビット処理に係る金額情報などが印字される。
デビットカード処理部390は、デビットカード挿入/返却口370から取り込んだデビットカード(キャッシュカード)に磁気記録されているカード情報を読み取り、その読み取り結果をデビット制御部340に通知する機能を備えている。
(デビット制御部340の内部構成)
次に、図6を参照して、デビット制御部340(制御基板)の内部構成について説明する。図6は、デビット制御部340(制御基板)の機能ブロック図(回路構成)を示している。すなわち、図6に示すように、デビット制御部340(制御基板)は、不正行為検知部341と、制御ユニット取り外し検知部342と、ハーネス接続検知部343と、制御ユニットカバー検知部344と、バッテリー345と、メモリ346と、通信制御I/F部347と、主制御部400(CPU)とを備えている。
制御ユニット取り外し検知部342は、制御ユニット365の取り外し(脱着)を、検知する機能を備えている。この制御ユニット取り外し検知部342による制御ユニット365の取り外し検知は、制御ユニット取り外し検知センサ312によりおこなう。
ハーネス接続検知部343は、制御ユニット365に電源を供給するハーネス395と電源ボックス396との接続が途絶えたことを検知する機能を備えている。回路的には、制御ユニット365に電源を供給するハーネス395による電源ボックス396との導通が途絶えたことを検知する機能を備えている。
制御ユニットカバー検知部344は、制御ユニット365の筐体カバーの開閉を検知する機能を備えている。この制御ユニットカバー検知部344による筐体カバーの開閉検知は、制御ユニットカバーセット検知センサ313によりおこなう。
通信制御I/F部347は、ISDN通信回線により、デビット端末機300と保守センタ500や情報処理センタ600との間で、相互に通信を制御する機能を備えている。
メモリ部346は、不正行為検知部341により検知された不正行為の検知内容を記憶する機能を備えている。バッテリー345は、デビット端末機300の電源供給停止時に、不正行為検知部341に対して、予備電源を供給する予備電源供給機能を備えている。具体的には、デビット端末機300の電源スイッチがOFFされても、不正行為検知部341に対して所定の電源を供給するようにしている。
主制御部400(CPU)は、デビット端末機300全体のシステムを管理する制御部としての機能を備えている。
(主制御部400の内部構成)
次に、図7を参照して、主制御部400(CPU)の内部構成の詳細について説明する。図7に示すように、主制御部400(CPU)は、不正行為判定部410と、エラー状態送信部420と、運用停止制御部430と、運用停止解除部440とを備えている。
不正行為判定部410は、悪意のある第三者によって、デビット端末機300に対しておこなわれる不正行為の有無を、複数の不正行為検知手段(制御ユニット取り外し検知部342と、ハーネス接続検知部343と、制御ユニットカバー検知部344)から取得された検知情報に基づいて、判定する機能を備えている。
エラー状態送信部420は、不正行為判定部410により判定された不正行為の形跡を示す不正検知情報を、保守センタ500に送信する機能を備えている。
運用停止制御部430は、不正行為判定部410によりデビット端末機300に対するなんらかの不正を検知した場合に、対象となるデビット端末機300の運用を一時的に停止させる機能を備えている。
運用停止解除部440は、運用停止制御部430により一時的に運用を停止されたデビット端末機300の運用を再開(エラー状態の解除)させる機能を備えている。具体的には、何らかの不正行為が有ると検知されたデビット端末機300を対象となるデビット端末機300に対する、保守センタ500の保守員による点検/確認作業が完了した後、デビット端末機300に「異常がない」と判定された場合には、デビット端末機300から保守センタ500に対して、「運用再開通知」が送信され、以降、運用を停止していたデビット端末機300によるデビット決済による運用(デビット取引)が再開されるものとなる。なお、デビット端末機300に対する保守員による点検/確認作業により「異常が有る」と判定された場合、このデビット端末機300の制御ユニット365は交換が必要となる。
(保守センタ500の内部構成)
図8に示すように、保守センタ500は、エラー状態取得部510と、エラー解除判定部520と、エラー解除通知制御部530と、通信制御I/F部540とを備えている。
エラー状態取得部510は、デビット端末機300から送信される不正検知情報をエラー情報として取得する機能を備えている。
エラー解除判定部520は、デビット端末機300による不正行為の検知時、保守センタ500の保守員により「異常なし」と判定された場合、このデビット端末機300から送信される「運用再開要求通知」によりエラーの解除を判定する機能を備えている。
エラー解除通知制御部530は、デビット端末機300に対して、エラーの解除を通知し、デビット端末機300による運用の再開を指示する機能を備えている。具体的には、このエラー解除通知制御部530より、保守センタ500からデビット端末機300に対して、「運用再開指示通知」が送信される。
通信制御I/F部540は、デビット端末機300との間で通信をおこなう機能を備えている。
(取引用端末装置における不正防止システムによる基本制御手順)
図9は、本実施例1に係る取引用端末装置における不正防止システムの基本制御手順を示すフローチャートである。すなわち、本発明の不正防止システムは、大別して(1)不正行為検出工程(SA110)と、(2)不正行為判定工程(SA120)と、(3)不正行為内容記憶工程(SA130)と、(4)エラー状態送信工程(SA140)と、(5)運用停止制御工程(SA150)と、(6)運用停止解除工程(SA150)とによる6つの処理工程により構成されている。以下、(1)〜(6)による各制御工程の詳細について説明する。
(1)不正行為検出工程は、第三者によってデビット端末機300に対して、何らかの不正行為がおこなわれた形跡を、複数の不正行為検知手段(制御ユニット取り外し検知センサ312と、ハーネス接続検知部343と、制御ユニットカバーセット検知センサ313)によって検知する処理工程である。
(2)不正行為判定工程は、不正行為検出工程により検知されたデビット端末機300に対する不正行為の形跡を、何らかの不正改造があったと推測し、不正検知内容として判定する処理工程である。
(3)不正行為内容記憶工程は、不正行為判定工程により判定された不正検知内容を不正検知情報として、メモリ346(図6)に記憶する処理工程である。
(4)エラー状態送信工程は、不正行為判定工程により、デビット端末機300に対して、何らかの不正検知が判定された時に、デビット端末機300から保守センタ500に対して、不正検知情報をエラー状態情報としてデビット端末機300に送信する処理工程である。
(5)運用停止制御工程は、不正行為判定工程により、デビット端末機300に対して、何らかの不正検知が判定された時に、デビット端末機300の運用を一時的に停止(エラーダウン)させる処理工程である。
(6)運用停止解除工程は、運用停止制御工程により運用が停止(エラーダウン)していたデビット端末機300による運用の停止を、デビット端末機300が異常ないことを条件とするとともに、保守センタ500から通知されるエラー解除指示通知に基づいて、このデビット端末機300による運用を再開する処理工程である。
(デビット端末機300における不正防止の処理手順)
次に、図10のフローチャートを参照して、本実施例1に係る不正防止システムにおける不正防止処理手順を説明する。この図10に示すフローチャートは、遊技店100に設置されたデビット端末機300と、保守センタ500との間において、実行される不正防止処理手順を示している。具体的には、デビット端末機300のメインスイッチ投入時(電源ON時)からデビット端末機300による運用(情報処理センタ600および金融機関を通じてのデビット決済による取引)を再開するまでの処理手順である。
すなわち、図10のフローチャートに示すように、先ず、制御ユニット365の取り外し検知センサ312が作動したかの判定をおこなう(ステップS110)。そして、この判定により、取り外し検知センサ312が作動していないと判定された場合には(ステップS110否定)、次いで、制御ユニット365と電源ボックス396とを接続(電源供給)しているハーネス395(図3)の接続が外されたか否かの判定をおこなう(ステップS120)。そして、この判定により、ハーネス395が外されていないと判定された場合には(ステップS120否定)、次いで、制御ユニット365を構成する筐体カバーのセット検知センサ313が作動したかの判定をおこなう(ステップS130)。そして、この判定により、カバーのセット検知センサ313が作動したと判定された場合には(ステップS130肯定)、以下、デビット端末機300の本体電源が投入(ON)されているかの判定をおこなう(ステップS140)。また、ステップS110およびステップS120の判定により、取り外し検知センサ312の作動検知(ステップS110肯定)或は、ハーネス395の取り外しが検知(ステップS120肯定)された場合には、ステップS140の処理に移行する。
以上のように、ステップS110〜ステップS130の判定は、デビット端末機300に対して、何らかの不正行為がおこなわれた形跡を、各検知手段により判定する処理であり、具体的には、ステップS110により制御ユニット365が取り外された形跡、ステップS120により制御ユニット365或は、電源ボックス396からハーネス395が外された形跡、ステップS130により制御ユニット365の筐体カバーが開閉された形跡をそれぞれ判定することができる。なお、この場合、図10のフローチャート(ステップS110〜ステップS130)に示した順序で検知処理をおこなうことはなく、適宜、処理順序を変更したり、他の不正行為を検知可能な検知手段による処理手順を追加するようにしてもよい。
すなわち、図10のフローチャートにおいて、例えば、ステップS130の判定により、カバーセット検知センサ313が作動したと判定された場合には(ステップS130肯定)、以下、デビット端末機300の本体電源が投入(ON)されているかの判定をおこなう(ステップS140)。そして、この判定により電源ON時には(ステップS140肯定)、以下、ステップS110〜ステップS130により検知されたいずれかの不正検知情報をエラー情報として保守センタ500に送信する(ステップS150)。なお、本例では、ステップS130により検知された制御ユニットカバーセット検知センサ313の作動がエラー情報として送信されることとなる。
ここで、ステップS140の判定により、デビット端末機300の本体電源が電源OFFの場合には(ステップS140否定)、ステップS110〜ステップS130の判定により、取得した不正検知情報(異常情報)をメモリ346(図6)に記憶させ(ステップS141)、以下、電源の投入がある場合に(ステップS142肯定)、ステップS150によりエラー状態情報を保守センタ500に送信する処理をおこなう。
次いで、デビット端末機300は、上述した不正行為の検知にともない、デビット決済による取引を一時的に停止する運用停止処理となり(ステップS160)、次いで、このデビット端末機300はエラーダウンとなる(ステップS165)。以下、デビット端末機300は、エラー状態の復旧があるかの判定をおこなう(ステップS170)。このステップS170による判定は、保守センタ500から派遣された保守員の点検/確認作業により、不正行為の形跡が検知されたデビット端末機300を対象として、このデビット端末機300の状態を「異常が有る」状態か「異常がない」状態かを判定する処理である。具体的には、デビット端末機300に対しての不正改造がおこなわれたかの判定である。そして、このステップS170の判定により、エラー状態の復旧があると(保守員によりデビット端末機300になんら異常がないと判定)、判定された場合には(ステップS170肯定)、デビット端末機300から保守センタ500に対して、このデビット端末機300の運用の再開を要求する「運用再開要求通知」を送信する(ステップS175)。
一方、保守センタ500では、ステップS150によりデビット端末機300から送信された不正検知情報を受信すると(ステップS151肯定)、次いで、この不正検知情報が検知されたデビット端末機300の端末ID(機番)および不正検知内容(本例では、カバーセット検知センサ313の作動)を、エラー状態情報として取得し(ステップS152)、以下、保守センタ500では、このステップS152により取得したエラー状態情報に基づいて、点検/修理の対象となるデビット端末機300が設置されている遊技店100に保守員を派遣し、以下、所定の点検/修理を実施する(ステップS153)。
次いで、この保守員による点検/修理によりデビット端末機300に何らかの異常があるか否かの判定をおこなう(ステップS154)、そして、このステップS154による判定により、デビット端末機300に何も異常がないと判定された場合(ステップS154否定)、デビット端末機300から送信される「運用再開要求通知」の受信に基づいて(ステップS176肯定)、保守センタ500からデビット端末機300に対して、「運用再開指示通知」の送信がおこなわれる(ステップS177)。なお、ステップS154の判定により、デビット端末機300に異常が有ると判定された場合には(ステップS154肯定)、このデビット端末機300の制御ユニット356に対して、何らかの不正改造がおこなわれものとし、単体での交換処理となる(ステップS178)。
そして、デビット端末機300では、ステップS175におけるデビット端末機300の「運用再開要求通知」の送信後では、次のステップS185により、保守センタ500から「運用再開指示通知」の送信があるか否かの判定をおこなっており(ステップS185)、保守センタ500から「運用再開指示通知」が送信されたことの判定により(ステップS185肯定)、エラーダウンしていたデビット端末機300による運用を開始(復帰)することとなる。以降、デビット決済の依頼がある場合には、情報処理センタ600によるデビット依頼処理に移行することとなる。
以上説明したように、実施例1に係る不正防止システムでは、デビット端末機300に対する不正行為(何らかの、不正行為がおこなわれた形跡)を予め不正行為検知部341(図6)により検知するとともに、予め、この制御ユニット365に対して不正改造がおこなわれたことを推測し、この不正改造などの疑いがあるデビット端末機300を対象として、保守センタ500の保守員により点検をおこない、実際に異常がないと確認されたデビット端末機300による運用を、保守センタ500の運用再開指示により再開するので、保守センタ500は、デビット端末機300の状態を正確に把握することができるとともに、第三者によりおこなわれる不正改造にともなう暗証番号やカード情報の盗用などの被害を防止することができる。
次に、本発明の取引用端末装置における不正防止システムに係る実施例2の詳細を説明する。図11は、実施例2に係るデビット端末機300の内部構成を示す概略図を、図12は、デビット端末機300に対する制御ユニット365の取り付け状態を示す側面図をそれぞれ示している。これら図11および図12に示すように、本実施例2では、制御ユニット365と電源ボックス396とを接続するハーネス395に、制御ユニット365の取り外しを防止するための取り外し阻止部材398を設けたことに特徴がある。
以下、本実施例2における取り外し阻止部材398による機能の詳細を説明する。図13は、制御ユニット365と取り外し阻止部材398と電源ボックス396との位置関係を示す配置図である。同図に示すように、制御ユニット365は、取り付けビスにより、デビット端末機300の本体部300aに取付け固定されている。また、取り外し阻止部材398は、制御ユニット365の下端部から、距離L2(L1>L2)だけ離隔した位置に取り付けられている。そして、この取り外し阻止部材398のほぼ中央部には、ハーネス395を挿通させるための通孔398aが形成されている。そして、デビット端末機300に、制御ユニット365および電源ボックス396を組み付ける時には、ハーネス395を取り外し阻止部材398の通孔398a内を通過させた状態で組み付ける構成となっている。
すなわち、従来のように、取り外し阻止部材398がない状態では、ハーネス395の自由長は、長さL1となっていたため、この長さL1分だけ、制御ユニット365を取り外した後、この制御ユニット365を手前側に引き出して、何らかの不正行為をおこなうことが可能であったが、本実施例2による取り外し阻止部材398を新たに設けることにより、制御ユニット365を引き出すために必要なハーネス395の自由長は短く(長さL2)なるため、不正改造をおこなう作業をおこなうことはできなくなる。ここで、ハーネス395を取り外すと制御ユニット365を手前側に引き出して不正改造をおこなうことができるが、この場合には、このハーネス395の一端および他端のいずれか一方を制御ユニット365或いは電源ボックス396から外す必要があるため、これによりハーネス接続検知部343(図6)による接続断検知が作動することとなる。
以上説明したように、実施例2に係る不正防止システムでは、デビット端末機300の、制御ユニット365と電源ボックス396との電源経路を接続するハーネス395に、制御ユニット365の取り外しを防止する取り外し阻止部材398を設けているので、この取り外し阻止部材398により、制御ユニット365を手前側に引き出しておこなう不正改造を防止することができる。また、制御ユニット取り外し検知センサ312およびハーネス接続検知部343の何れか或は両者が故障したり、作動しない場合でも、この取り外し阻止部材398により、制御ユニット365の取り出しによる不正行為を防止することができる。
(他の実施例)
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において、種々の異なる実施例にて実施することもできる。
すなわち、以上の説明では、本発明の取引用端末装置における不正防止システムに適用される取引用端末装置を、デビット決済をおこなう時に利用されるデビット端末機を適用することとして説明したが、本発明は、このようなデビット端末機に限らず、このデビット端末機だけではなく、上位の管理装置と通信可能に接続される他の端末装置に対して、本発明を適用させることができる。また、その他、遊技店以外でも、銀行などに設置されている両替機や現金自動取引装置(ATM)など特に現金を扱ったり、セキュリティ性を要求される取引用端末装置に利用することができる。
以上のように、本発明に係る取引用端末装置における不正防止システムは、デビット端末機などの特に、セキュリティ性を要求される取引用端末装置における不正防止システムに適している。
本実施例1に係る取引用端末装置における不正防止システムが適用される遊技媒体貸出システムの全体構成を示す機能ブロック図である。 デビット端末機を示す正面図である。 図2に示したデビット端末機の内部構成を示す概略図である。 デビット端末機に対する制御ユニットの取り付け状態を示す断面図である。 実施例1に係るデビット端末機の内部構成を示す全体機能ブロック図である。 デビット制御部の内部構成を示す全体機能ブロック図である。 主制御部(CPU)の内部構成を示す機能ブロック図である。 保守センタの内部構成を示す機能ブロック図である。 不正防止システムの基本処理手順を示す基本フローチャートである。 不正防止システムによる不正防止処理手順による流れを示すフローチャートである。 実施例2に係るデビット端末機の内部構成を示す概略図である。 実施例2に係るデビット端末機に対する制御ユニットの取り付け状態を示す断面図である。 制御ユニットと取り外し阻止部材と電源ボックスとの位置関係を示す配置図である。
符号の説明
100 遊技店
110 パチンコ機
150 カード処理機
200 カード発行機
210 カード精算機
255 島コントローラ
280 ターミナルコントローラ(T/C)
300 デビット端末機
310 扉体
312 制御ユニット取り外し検知センサ
313 制御ユニットカバーセット検知センサ
330、335 通信I/F部
347、540 通信制御I/F部
340 デビット制御部
342 制御ユニット取り外し検知部
343 ハーネス接続検知部
344 制御ユニットカバー検知部
345 バッテリー
346 メモリ
350 表示部
365 制御ユニット
370 デビットカード挿入/返却口
380 レシート排出口
385 印字部
390 デビットカード処理部
396 電源ボックス
397 ターミナルアダプタ
398 取り外し阻止部材
400 主制御部(CPU)
410 不正行為判定部
420 エラー状態送信部
430 運用停止制御部
440 運用停止解除部
450、460 公衆回線網
470 カード会社センタ
500 保守センタ
510 エラー状態取得部
520 エラー解除判定部
530 エラー解除通知制御部
600 情報処理センタ
700 CAFISネットワーク
710 クリアリングセンタ
800 デビットカード発行銀行
900 加盟店銀行
950 △△銀行

Claims (6)

  1. 取引情報に関わる個別情報が格納された制御装置を備える取引用端末装置における不正防止システムであって、
    前記取引用端末装置は、
    前記取引用端末装置に対する制御装置の脱着を検知する脱着検知手段と、
    前記制御装置を構成する筐体カバーの開閉を検知する筐体カバー開閉検知手段と、
    前記制御装置と前記取引用端末装置内の他の装置とを接続するハーネスの取り外しを検知するハーネス取り外し検知手段と、
    前記脱着検知手段、前記筐体カバー開閉検知手段および前記ハーネス取り外し検知手段のうち少なくとも1つが検知動作を行った場合に、前記制御装置の取り外しが行われたと推定する推定手段と、
    前記推定手段によって前記制御装置の取り外しが行われたと推定された場合に、不正行為を防止するための所定の処理を行う不正行為防止手段と
    前記取引用端末装置に対する制御装置の取り外しを阻止する取り外し阻止部材とを備え、
    当該取り外し阻止部材は、前記制御装置と前記取引用端末装置内の他の装置とを接続するハーネスの通過を許容する通孔が形成されており、前記ハーネスの自由長を前記制御装置と前記取り外し阻止部材との距離に制限することで、前記制御装置の取り外しを阻止する
    ことを特徴とする不正防止システム。
  2. 前記不正行為防止手段は、
    前記推定手段によって前記制御装置の取り外しが行われたと推定された場合に、前記取引用端末装置の運用を停止させる運用停止手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の不正防止システム。
  3. 前記不正行為防止手段は、
    前記推定手段によって前記制御装置の取り外しが行われたと推定された場合に、前記検知動作の検知内容を、前記取引用端末装置の保守点検を行う保守センタへ送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の不正防止システム。
  4. 前記運用停止手段による運用の停止を解除する運用停止解除手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の不正防止システム。
  5. 前記運用停止解除手段による運用の再開/復旧は、前記取引用端末装置の保守点検を行う保守センタによる運用再開通知に基づいておこなうことを特徴とする請求項4に記載の不正防止システム。
  6. 前記取引用端末装置は、デビットカードの利用によりデビット決済処理をおこなうデビット端末装置であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の不正防止システム。
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