JP4215843B2 - 遊技装置の監視装置 - Google Patents

遊技装置の監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4215843B2
JP4215843B2 JP27400097A JP27400097A JP4215843B2 JP 4215843 B2 JP4215843 B2 JP 4215843B2 JP 27400097 A JP27400097 A JP 27400097A JP 27400097 A JP27400097 A JP 27400097A JP 4215843 B2 JP4215843 B2 JP 4215843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
information
gaming
request
request command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27400097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11104336A (ja
Inventor
定男 井置
Original Assignee
株式会社ソフィア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソフィア filed Critical 株式会社ソフィア
Priority to JP27400097A priority Critical patent/JP4215843B2/ja
Publication of JPH11104336A publication Critical patent/JPH11104336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4215843B2 publication Critical patent/JP4215843B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技装置(例えば、パチンコ遊技機)の遊技制御を行う遊技制御手段を含む遊技制御装置を監視する遊技装置の監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機、詳しくはパチンコ遊技機は市場に販売するにあたって所定の法律等(例えば、風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律等)に即したパチンコ遊技機の性能を満たしているか否かの検査を、第3者機関によって行ってもらい、所定の基準(例えば、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」に定められた基準)を満たしている場合に限り、販売許可を取得でき、その結果、市場での販売が可能になっている。
遊技店では、上記のような所定の基準を満たした遊技機を設置し、営業が可能になる。遊技機の設置の際には、所轄の警察署等により、遊技店のどの設備(島設備)のどの場所に遊技機が取り付けられたかが確認され管理される。すなわち、一旦、遊技機が設置された後は、当該遊技機を移動する場合は警察等により許可が必要となっている。また、遊技機は集客の観点から台の入れ替え(交換)が行われることがあり、これには遊技機ごと取り替える場合、遊技盤+遊技制御基板のみを取り替える場合がある。このような台の入れ替えに際しても、警察署等により同様に確認が行われ、管理される。
【0003】
そして、遊技店において営業が行われるが、他店との差別化を行うために、例えば遊技機の遊技制御を管理する遊技制御基板に備えられている遊技プログラムが格納されたROMを、改造したROM(大当りが出現しやすいように改造したもの)に取り替えたりする等の不正を行う(集客力を上げるため)店も極めて稀にある。
一方、遊技店による不正ではなく、遊技制御基板に備えられている遊技プログラムが格納されたROMを、流通の過程で不当なROMと交換し、当該遊技機で遊技を行い不当な利益を得ているグループ、さらに遊技店に夜間に侵入し、不当なROMと交換して、翌日、当該遊技機で遊技を行い不当な利益を得ているグループもある。
そこで、当該ROMをCPUと併せて1チップ化してROM交換を行えないようにした遊技用チップの提案も行われている。ところが、このような遊技用チップも完全に不正が行えないとの断言はできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第3者機関による検査に合格した遊技機であっても、遊技店に設置した後に、ROMをCPUと併せて1チップ化してROM交換を行えないようにするとともに遊技プログラムを格納した遊技用チップに対する不正が行われることがあり、以下のような問題点が発生することがあった。
(イ)第3者機関による検査に合格して販売された遊技機であっても、遊技店において、上述したような遊技用チップ交換という不正が行われた場合、従来はこの不正を有効に防止することが困難であった。
(ロ)遊技用チップの提案は以前よりも有効ではあるが、完全に不正が行えないとの断言はできず、改竄した遊技プログラムを内蔵した改竄遊技用チップが作成される可能性もある。通常、このような改竄遊技用チップは、元の遊技用チップと交換されるという不正が多い。
(ハ)改竄した遊技用チップが設けられている遊技制御基板を、前述したように、流通の過程での交換、夜間遊技店に侵入しての交換、あるいは不当な遊技店による交換等により元の遊技用チップが設けられている遊技制御基板と交換されてしまうと、不当な遊技が行われることになる。そのため、正当に営業を行っている遊技店、遊技機製造メーカーおよび遊技機の検定を行っている第3者機関に対して、社会的信用の低下をもたらし、不当な迷惑をかけることになる。
【0005】
(ニ)また、遊技店に設置された遊技機等(遊技機の交換も含み、遊技機ごと取り替える場合、遊技盤+遊技制御基板のみを取り替える場合がある。以下同様)の位置は警察署等により管理されているため、遊技店で無許可で移動され営業されたのでは、遊技店における遊技機等の位置を管理する意味が無くなってしまう。すなわち、警察署等に遊技機の設置申請を行っていない遊技機等は、遊技店に設置できず、遊技店内における移動も申請が必要になっている。
ところが、遊技店で集客のために、改造した遊技用チップを複数製造(いわゆるコピー)して、別の台の遊技用チップと交換する等の不正があった場合、遊技制御基板の不当な移動にも相当するが、従来はこのような不当な移動を有効に防止することが困難であった。
【0006】
(ホ)特に、近時は遊技店の開店中に、例えば外部の不正グループが遊技機の前面枠を開放して改造した遊技プログラムを格納した遊技用チップを正規の遊技用チップと交換する等の不正が発生する場合もあり、そのような不正に対して、遊技店が開店した後は、不正遊技用チップであることを判定するのが従来困難であった。
(ヘ)遊技用チップの場合、例えば遊技用チップ自体で遊技プログラムの正当性検査の処理を行うものも考えられるが、その正当性検査の処理は全部遊技用チップ内部で行う機能であり、チップ自体を改竄され、そっくり交換されると、不正を防ぐのが困難になる。
【0007】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、遊技制御装置の不正を有効に防止することのできる遊技装置の監視装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技装置の監視装置は、遊技プログラムに基づいて遊技装置の遊技制御を行うCPU、前記遊技プログラムを格納したROM及び前記CPUのワークエリアであるRAMを内蔵する遊技用演算処理装置を含む遊技制御基板を監視する遊技装置の監視装置であって、
前記遊技用演算処理装置は、
正当な遊技制御基板であることを証明する固有識別情報及び外部よりの要求指令の内容を判別するための要求指令情報を記憶するセキュリティ回路と、
外部よりの前記固有識別情報の要求指令に基づいて前記セキュリティ回路に記憶された固有識別情報を外部に送出する外部通信回路と、を有し、
前記固有識別情報は、前記遊技用演算処理装置の製造時に予め記憶されるものであるとともに、遊技用演算処理装置毎に異なる識別情報であり、
前記監視装置は、
該監視装置が監視する遊技制御基板の正当性の判定要素となる固有識別情報を記憶する正当性判定情報記憶手段と、
前記遊技用演算処理装置へ前記セキュリティ回路に記憶された固有識別情報の要求指令を所定間隔毎の確認タイミングで送出する固有識別情報要求手段と、
前記外部通信回路により送出された固有識別情報と前記正当性判定情報記憶手段に記憶されている判定要素としての固有識別情報とを比較し、遊技制御基板の正当性を判定する遊技制御装置正当性判定手段と、
変更前の要求指令情報と変更後の要求指令情報を含み、前記セキュリティ回路に記憶された要求指令情報を変更するための変更要求指令を送出する要求指令情報変更要求手段と、を備え、
前記外部通信回路は、
前記要求指令情報変更要求手段からの前記変更要求指令を受け付け、前記セキュリティ回路に記憶された要求指令情報のうち、前記変更前の要求指令情報によって特定される要求指令情報を、前記変更後の要求指令情報となるように前記セキュリティ回路に変更記憶させる要求情報変更手段を有し、
前記外部通信回路及び前記セキュリティ回路は、
前記固有識別情報の要求指令に対する応答及び前記変更要求指令に対する要求指令情報の変更記憶を前記CPUによる遊技制御動作とは独立して行うよう構成されることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明による遊技装置の監視装置は、前記監視装置は、
前記遊技制御基板より発生する遊技情報を管理する管理装置と遊技装置間の通信網に、該遊技装置に対応して配置され、
前記通信網には、通信への加入/脱退が可能な設定装置を備え、
前記設定装置は、
前記正当性判定情報記憶手段に前記遊技制御基板の正当性の判定要素となる固有識別情報を設定する設定手段と、
前記要求指令情報変更要求手段に前記変更要求指令を送出させる設定を行う要求情報変更要求設定手段を備えていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、多数のパチンコ遊技機(弾球遊技機であり、以下、遊技機と略称する。また、説明の都合上、遊技機をP機あるいはP台と適宜略称する)を設置した遊技店に適用した実施例として図面を参照して説明する。
A.遊技店の全体構成
最初に、遊技店の全体構成について説明する。図1は遊技店の全体構成を示すブロック図である。図1において、1は遊技店(パチンコホール:遊技場)であり、遊技店1にはCR機タイプの遊技機10a、10b等が多数設置されたパチンコ島11、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、履歴処理装置12、カウンタ用コンピュータ(CC)、FAX装置13、事務所用コンピュータ(HC)、プリンタ14、通信制御装置15〜18、玉計数機19、島金庫20、監視カメラシステム21、アナウンスシステム22および設定・検査装置23(ただし、常時、後述の店内ネットワーク37(すなわち、LON通信網91)に接続されるものではない)が配置されている。
【0014】
パチンコ島11は、情報収集端末装置(情報収集BOX)31a、31b、・・・(以下、適宜、情報収集端末装置31で代表する)、遊技機10a、10b、・・・(以下、適宜、遊技機10で代表する)、カード式球貸装置32a、32b、・・・(以下、適宜、カード式球貸装置32で代表する)、球切装置33a、33b、・・・(以下、適宜、球切装置33で代表する)、パルスタンク34a、34b、・・・(以下、適宜、パルスタンク34で代表する)およびネットワーク中継装置35(例えば、ルータ)を備えている。なお、パチンコ島11は遊技店1に複数が配置されるが、ここでは1つのパチンコ島11の詳細を説明する。その他のパチンコ島も同様の構成である。
ネットワーク中継装置35は1つのパチンコ島11について、それぞれ1台ずつ配置されるが、その他の各装置(例えば、情報収集端末装置31、球切装置33、パルスタンク34)は遊技機10a、10b、・・・と同数だけ(すなわち、遊技機10と対をなして)配置されている。
【0015】
遊技機10a、10b、・・・(遊技装置に相当)は遊技状態を制御する遊技制御基板41a、41b、・・・(以下、適宜、遊技制御基板41で代表する)をそれぞれ有しており、遊技制御基板41は役物の制御を行う遊技用演算処理装置(以下、図面では単に演算処理装置という)200(いわゆるアミューズチップ用のIC)(詳細は後述の図4参照)を内蔵している。遊技用演算処理装置200は遊技制御手段に相当し、遊技制御基板41は遊技制御装置に相当する。
遊技機10は前述したようにCR機であり、その側方にはカード式球貸装置32(遊技設備装置)が配置されている。カード式球貸装置32はプリペイドカードを使用して球を貸出すもので、球の貸出し操作等は遊技機10で可能である。なお、遊技機10の遊技盤における遊技領域はパチンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例えばいわゆる「第1種」に属するものあるいは図柄表示装置を備えた「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等であっても、任意の構成をとり得るが、一例として本実施例では「第1種」に属するタイプのものを用いている。
【0016】
球切装置33(遊技設備装置)は遊技機10の補給タンクへパチンコ島11から球を補給するもので、例えば球が10個補給される毎に1パルスとなる信号(例えば、後述の図2に示す補給球数信号)が球切装置33から出力されるようになっている。パルスタンク34(遊技設備装置)は発射されて遊技が終了した球が遊技機10から外部に回収した球を計数するもので、例えば球の10個流出(回収)に対応して1パルスとなる信号(後述の図2に示す回収球数信号)がパルスタンク34から出力されるようになっている。
【0017】
情報収集端末装置31a、31b、・・・は遊技情報収集装置1(PJ1)、・・・、遊技情報収集装置2(PJ2)、・・・および分配回路42a、42b、・・・(以下、適宜、分配回路42で代表する)をそれぞれ備えている。情報収集端末装置31は1つの単体のボックス(例えば、情報収集端末装置31の機能を実現する基盤を収納したボックス)として製造されている。分配回路42は遊技機10、カード式球貸装置32、球切装置33およびパルスタンク34に接続され、これらの各装置から出力される信号を遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)に分配して連絡する。例えば、分配回路42は遊技情報収集装置1(PJ1)に対して売上信号、補給球数信号、回収球数信号、大当り信号、特図回転信号、確変信号、アミューズ通信信号を分配して連絡し、遊技情報収集装置2(PJ2)に対して打止信号、金枠開閉信号、木枠開閉信号、異常信号を分配して連絡する。
【0018】
遊技情報収集装置1(PJ1)は売上信号、補給球数信号、回収球数信号、大当り信号、特図回転信号、確変信号および遊技制御基板41から入力されるアミューズ通信信号に基づいて、自分が受け持つ遊技機10および遊技設備装置より出力された遊技情報と、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変化情報)を併せて演算加工し、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検出する処理等を行うとともに、遊技用演算処理装置200の正当性判定(真偽判定)も行うもので、その詳細なブロック構成は後述する。
遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10および遊技設備装置より収集した主にP機を監視するための状態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号等)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送する処理や遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求があった場合に遊技機10を不能動化する処理等を行うもので、その詳細なブロック構成は後述する。
【0019】
ネットワーク中継装置35は、例えば、ルータ(Router)からなり、島内ネットワーク36と店内ネットワーク37の各LON間を中継接続する装置であり、中継が行われるレイヤのうちネットワーク層(レイヤ3)に対応するものである。島内ネットワーク36にはLONが採用される。ここで、LONとは米国エシャロン社によって開発されたLON(Local Operating Network:エシャロン社登録商標)という技術に基づいている。一般的に、LON技術は各種センサと、各種アクチュエータとの通信(例えば、最大32385ノード)により検知、監視、制御その他のアプリケーションを容易に、高信頼度をもって、かつ低コストで実現できるというインテリジェント分散型ネットワークシステム技術である。なお、島内ネットワーク36はLONに限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。例えば、無線LAN、赤外線LAN等を使用してもよい。
【0020】
パチンコ島11は店内ネットワーク37を介して状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、履歴処理装置12、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)、事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)、通信制御装置15〜18および設定・検査装置23と接続されている。店内ネットワーク37には同様にLONが採用される。店内ネットワーク37はLONに限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。
【0021】
島内ネットワーク36、ネットワーク中継装置35および店内ネットワーク37は、全体として遊技情報収集装置(PJ1)、(PJ2)、状態変化情報記録装置(JR)、状態監視用管理装置(カウンタ用コンピュータ(CC))および情報処理用管理装置(事務所用コンピュータ(HC))の間を接続する通信網91(以下、適宜LON通信網という)を構成する。
また、LON通信網91に接続される各ノード間では、LONTALKプロトコルを使用した認証付きメッセージ(例えば、ユーザプログラム側で情報の送信時に行う)で情報転送が行われ、ノード双方を相互に認証して信頼性を確保するようになっている。
【0022】
状態変化情報記録装置(JR)は遊技店1に1台ずつ設けられ、各パチンコ島11に設けられている遊技情報収集装置1(PJ1)より通報される遊技情報を遊技機毎に整理して記録し、補助状態変化情報記録装置(JR’)は同様に遊技店1に1台ずつ設けられ、状態変化情報記録装置(JR)のバックアップ用の装置である。
履歴処理装置12は通信網37に接続されているノード(PJ1、PJ2、JR、JR’等)がエラーを発生した際に、そのエラー情報が当該履歴処理装置12へ通報されてくるので、そのエラー情報を記録する装置であり、後にエラー来歴をオペレータが確認できるようになっている。
【0023】
カウンタ用コンピュータ(CC)としては、安価で普及しているパーソナルコンピュータが使用され、以下の機能を有している。すなわち、カウンタ用コンピュータ(CC)は当日の遊技機10の状態変化情報を状態変化情報記録装置(JR若しくはJR’)をポーリングして収集し、状態変化を検出して表示する処理を行い、この状態変化情報のうち、大当り、確率変動の場合は、カウンタ用コンピュータ(CC)で当該事象が発生した遊技機10の詳細な遊技情報も確認したい場合が通常なので、この特定の状態変化の場合は直接に該当する遊技機10の遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡し、遊技情報の応答を受けて、状態変化と併せて詳細な遊技情報をディスプレイ装置(例えば、CRT)に表示する。なお、カウンタ用コンピュータ(CC)は状態変化情報記録装置(JR)がトラブルを起こして情報を収集できないときは、直ちにバックアップ用の補助状態変化情報記録装置(JR’)に収集先を切り替えて情報を収集する。
【0024】
また、カウンタ用コンピュータ(CC)で所望の遊技機10の遊技情報を確認したい場合は、直接該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡して、応答した遊技情報を表示する機能もある。さらに、カウンタ用コンピュータ(CC)と事務所用コンピュータ(HC)との間には専用通信網(例えば、イーサネット)が設けられており、カウンタ用コンピュータ(CC)で履歴情報(分析情報:売上、機種情報、時系列情報等)を確認したい場合は、事務所用コンピュータ(HC)との専用通信網により、分析情報を入手しディスプレイ装置に表示する。すなわち、カウンタ用コンピュータ(CC)は状態変化情報表示用のもので、リアル系管理装置という位置付けになっている。
カウンタ用コンピュータ(CC)にはFAX装置13が接続されており、FAX装置13はカウンタ用コンピュータ(CC)の演算した情報を外部に送信可能である。
【0025】
事務所用コンピュータ(HC)としては、安価で普及しているパーソナルコンピュータが使用され、以下の機能を有している。すなわち、事務所用コンピュータ(HC)は当日の過去分の遊技情報を元に履歴情報・分析情報に加工する情報処理系管理装置としての位置付けであり、遊技情報収集装置(PJ1)を所定間隔毎にポーリングして遊技情報を収集し、履歴情報・分析情報に加工して格納(例えば、内部記憶装置)するとともに、ディスプレイ装置(例えば、CRT)に表示する。また、事務所用コンピュータ(HC)で所望の遊技機10の遊技情報を確認したい場合は、直接該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡して、応答した遊技情報を表示する機能もある。さらに、事務所用コンピュータ(HC)で遊技機10の状態変化情報(リアル系の情報)を確認したい場合は、専用通信網(例えば、イーサネット)を介してカウンタ用コンピュータ(CC)より状態変化情報を入手しディスプレイ装置に表示する。
事務所用コンピュータ(HC)にはプリンタ14が接続されており、事務所用コンピュータ(HC)の演算した情報を印刷出力可能である。
ここで、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)は、遊技情報を管理する管理装置に相当する。
【0026】
通信制御装置15〜18は玉計数機19、島金庫20、監視カメラシステム21およびアナウンスシステム22がLON通信網91である店内ネットワーク37を介して他の装置との通信を行う際のインターフェース処理を行う。
玉計数機19は遊技者が獲得した球(例えば、景品交換のため)の計数を行うもので、計数値をカウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)に転送し、当該遊技者に対して景品交換に使用すべく計数結果をプリントアウトして渡す。
島金庫20は遊技店1での両替機若しくは現金式球貸装置より回収した貨幣を収納する装置であり、現在の情報を事務所用コンピュータ(HC)およびカウンタ用コンピュータ(CC)に転送する。
【0027】
監視カメラシステム21は遊技店1内に配置された監視カメラを管理し、撮像された画像を記録するシステムであり、遊技情報収集装置1(PJ1)より当該監視カメラシステム21と接続している通信制御装置17へ金枠開放情報、異常情報等を直接通報し、監視カメラにより撮像させる。
アナウンスシステム22は遊技店1内のアナウンスを自動的に行うシステムであり、例えば「○○番台、大当り発生です」というような店内アナウンスを行う。アナウンスシステム22は遊技情報収集装置1(PJ1)より当該アナウンスシステム22と接続している通信制御装置18へ大当り情報等を直接通報し、該当する遊技機10の遊技状態をアナウンスさせる。
【0028】
設定・検査装置23としては、例えばノート型のパーソナルコンピュータ等が使用され、以下の機能を有している。すなわち、設定・検査装置23は店内ネットワーク37(LON通信網91)に対して通信への加入/脱退が可能なもので、遊技情報収集装置1(PJ1)へ当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される遊技機10の遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置200の固有IDを設定し、遊技情報収集装置1(PJ1)は設定・検査装置23により設定された固有ID以外の遊技機10(遊技用演算処理装置200)は正当と認めず遊技を行わせない。この場合、遊技用演算処理装置200には、遊技用演算処理装置200毎に異なる固有IDが予め製造時に格納されており、遊技店1に遊技用演算処理装置200(すなわち、遊技機10)を設置するときも、当該遊技用演算処理装置200に格納されている固有IDを、当該遊技用演算処理装置200を監視する遊技情報収集装置1(PJ1)へ設定・検査装置23を用いて所定の信用機関(例えば、第3者機関)が設定し、以降、遊技情報収集装置1(PJ1)が当該固有IDに基づいて遊技用演算処理装置200の正当性を判断する。
【0029】
また、設定・検査装置23は当局(例えば、警察署)等の立入り検査時、遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置200内に格納されている遊技プログラムをダウンロードし、遊技プログラムの正当性(真偽)を判定する機能もある。この場合、詳しくは設定・検査装置23を店内ネットワーク37に接続し、遊技プログラムを確認したい遊技機10が接続されている遊技情報収集装置1(PJ1)へ指令すると、当該遊技情報収集装置1(PJ1)が接続している遊技用演算処理装置200へ指令を出して遊技プログラムを読み込み、その遊技プログラムを遊技情報収集装置1(PJ1)が設定・検査装置23に送信する。次いで、設定・検査装置23は遊技プログラムの真偽を判定する。当然であるが、設定・検査装置23には正規の遊技プログラムを保有しており、例えば正規プログラムを格納したROMチップが取り付けられている。なお、設定・検査装置23は常に遊技店1の店内ネットワーク37に接続されているものではなく、信用機械や当局(例えば、警察署)等で設置若しくは検査を行う場合に、店内ネットワーク37に接続される。
【0030】
B.遊技情報収集装置1(PJ1)の構成
次に、遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック構成について説明する。図2は遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック図である。図2において、遊技情報収集装置1(PJ1)はCPU51、ROM52、RAM53、EEPROM54、バックアップ電源55、発信回路56、通信制御装置57、出力インターフェース回路(I/F)58、入力インターフェース回路(I/F)59およびバス60を備えている。
CPU51はROM52に格納されている処理プログラムに基づいて自分が受け持つ遊技機10および遊技設備装置より出力された遊技情報と、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変化情報)を併せて演算加工し、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検出する処理等を行うとともに、遊技用演算処理装置200の正当性判定も行う。ROM52は遊技情報の収集・加工等のための処理プログラムを格納しており、RAM53はワークエリアとして用いられる。
【0031】
EEPROM54は当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される遊技用演算処理装置200に製造時に格納されている固有IDを記憶する。これは、設定・検査装置23により行われる。また、EEPROM54は状態変化情報の監視用の設定値も記憶する。この設定値は、カウンタ用コンピュータ(CC)若しくは事務所用コンピュータ(HC)により設定される。
バックアップ電源55はRAM53の記憶情報をバックアップする電源であり、例えば電池からなる。RAM53の記憶情報としては、例えば遊技情報および状態変化情報があり、これらの情報はRAM53に格納されている段階で保持される。なお、RAM53は1日分の当該遊技機10等の遊技情報をストック可能な容量を有している。
【0032】
発信回路56はCPU51に制御クロック信号を供給する。通信制御装置57は島内ネットワーク36を介して遊技情報収集装置1(PJ1)と他のネットワーク端末(例えば、遊技情報収集装置2(PJ2)あるいはネットワーク中継装置35を介した店内ネットワーク37の各端末)との間で情報の転送等に必要な通信の制御を行う。
出力インターフェース回路(I/F)58は遊技機10とCPU51との間の出力インターフェース処理を行うもので、出力インターフェース回路(I/F)59から遊技機10の遊技制御基板41に対してアミューズ通信信号が出力される。アミューズ通信信号は遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置200へ各種コマンド(例えば、認証チェックコマンド)を出力するための信号である。
【0033】
入力インターフェース回路(I/F)59は遊技機10および遊技設備装置(球貸装置32等)とCPU51との間の入力インターフェース処理を行うもので、入力インターフェース回路(I/F)59には遊技制御基板41から遊技用演算処理装置200へのコマンドに対して応答するアミューズ通信信号、カード式球貸装置32からカードによる売上信号、現金式の球貸装置(図示略)から現金による売上信号、球切装置33から補給球数信号、パルスタンク34から回収球数信号、遊技制御基板41から特図回転信号、大当り信号、確変信号がそれぞれ入力されるようになっている。入力インターフェース回路(I/F)59は、これらの信号をインターフェース処理してCPU51に送る。
【0034】
入力インターフェース回路(I/F)59に入力されるアミューズ通信信号は、例えば遊技機10の遊技用演算処理装置200より送信される認証コード(ID)信号であり、この信号(ID)をCPU51によって監視(認証判断)することにより、正規の遊技用演算処理装置200が装着されているか否かを判断する。カードによる売上信号はカード式球貸装置32によるプリペイドカードを使用した球の貸し出しの売上げを知らせる信号である。なお、球貸装置にはプリペイドカードを使用したカード式球貸装置32の他に、現金の投入によって球の貸し出しを行う現金式球貸装置があり、現金式球貸装置の場合には、現金の投入に伴う球の貸し出しに対応した現金売上信号となる。
補給球数信号は入賞による賞球に伴って当該遊技機10の補給タンクの球が減少した場合に、パチンコ島11から当該遊技機10の補給タンクに補給した球数情報を知らせる信号であり、球切装置33より出力されるいわゆるイン信号(例えば、球の10個補給で1パルスとなる信号、あるいは球の100個補給で1パルスとなる信号、球の400個補給で1パルスとなる信号がある)が利用される。また、遊技機より直接賞球数を外部に連絡する端子を備えているタイプの遊技機であれば、当該端子より信号を取得してもよい。
【0035】
回収球数信号は当該遊技機10からパチンコ島11の方に(つまり遊技を終了して遊技の結果が確定した球を遊技機外部に)球が流れたことを知らせる信号であり、例えばパルスタンク34より球の10個流出に対応して1パルスとなるアウト信号が利用される。特図回転信号は当該遊技機10が第1種である場合に、特別図柄表示装置の図柄(以下、適宜、特図という)変動が終了したときに、特図の回転を知らせる信号である。大当り信号は当該遊技機10の特図が特定の利益状態(例えば、大当りのゾロ目状態:「777」など)に揃って大当りが発生していることを知らせる信号であり、遊技機10より大当り発生時〜大当り終了時まで出力されるものである。確変信号は当該遊技機10が確率変動遊技付きの遊技機である場合に、確率変動中および大当り遊技中に、それを知らせる信号である。言換えれば、ベースの算出から外したい期間を知らせる信号である。
【0036】
したがって、遊技情報収集装置1(PJ1)は遊技機10に対して1台毎に設けられ、アミューズ通信信号に基づいて遊技用演算処理装置200の正当性判定を行い、遊技用演算処理装置200の非正当性が認められた場合に遊技情報収集装置2(PJ2)に対して球の発射停止を要求して遊技機10を不能動化する処理を行うとともに、カードによる売上信号、現金による売上信号、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信号、大当り信号、確変信号の入力に基づいて遊技情報を収集し、収集した情報に基づいて遊技情報および状態変化情報への加工処理を行う。また、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変化情報)も併せて上位ノード(JR、JR’)へ転送する処理を行うとともに、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検出すると、状態変化情報の内容を状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)へ自立的に通報する。さらに、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)よりの指令があった場合には、遊技情報の内容を現在の遊技情報として応答し、転送する。
【0037】
C.遊技情報収集装置2(PJ2)の構成
次に、遊技情報収集装置2(PJ2)のブロック構成について説明する。図3は遊技情報収集装置2(PJ2)のブロック図である。図3において、遊技情報収集装置2(PJ2)はCPU71、ROM72、RAM73、EEPROM74、バックアップ電源75、発信回路76、通信制御装置77、出力インターフェース回路(I/F)78、入力インターフェース回路(I/F)79およびバス80を備えている。
CPU71はROM72に格納されている処理プログラムに基づいて遊技機10および遊技設備装置より収集した信号から状態変化を検出(例えば、金枠の開放等)し、その情報を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送し、遊技情報収集装置1(PJ1)より上位ノードへ転送してもらう処理を行うとともに、遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求があった場合には遊技機10を不能動化する処理を行う。ROM72は状態変化の検出等のための処理プログラムを格納しており、RAM73はワークエリアとして用いられる。
ここで、本実施例では遊技用演算処理装置200の非正当性が認められた場合に遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求を遊技情報収集装置2(PJ2)に出力して、遊技機10を不能動化(例えば、発射停止)する処理を行っているが、遊技用演算処理装置200の非正当性が認められた場合に遊技機10を不能動化する処理でなく、例えば遊技用演算処理装置200自体を不能動化する処理(例えば、遊技用演算処理装置200における後述のCPUコア201の遊技プログラムの動作を停止させる処理等)を行ってもよい。
【0038】
EEPROM74は当該遊技情報収集装置2(PJ2)における状態変化情報の監視用の設定値を記憶している。この設定値は、カウンタ用コンピュータ(CC)若しくは事務所用コンピュータ(HC)により設定される。
バックアップ電源75はRAM73の記憶情報をバックアップする電源であり、例えば電池からなる。RAM73の記憶情報としては、遊技情報収集装置1(PJ1)にて遊技情報および状態変化情報を作成してもらうべく、当該遊技情報収集装置2(PJ2)が分担している情報があり、これらの情報はRAM73に格納されている段階で保持される。なお、RAM73は1日分の当該担当分の遊技機10等の遊技情報をストック可能な容量を有している。
【0039】
発信回路76はCPU71に制御クロック信号を供給する。通信制御装置77は島内ネットワーク36を介して遊技情報収集装置2(PJ2)と遊技情報収集装置1(PJ1)との間で情報の転送等に必要な通信の制御を行う。
出力インターフェース回路(I/F)78は遊技機10とCPU71との間の出力インターフェース処理を行うもので、出力インターフェース回路(I/F)79から遊技機10の遊技機電源断装置81に対して遊技機電源断信号が出力されるとともに、発射制御装置82に対して打止信号が出力される。遊技機電源断装置81は遊技機10への供給電源をオフする装置(例えば、リレー等を利用した回路)であり、遊技機電源断信号が入力されると、遊技機10への供給電源をオフする。打止信号は遊技機10へ発射停止を指令する信号であり、カウンタ用コンピュータ(CC)等よりの指令で遊技情報収集装置2(PJ2)を介して出力される。発射制御装置82に打止信号が入力されると、発射制御装置82は球の発射を停止する。
【0040】
入力インターフェース回路(I/F)79は遊技機10および遊技設備装置(球貸装置32等)とCPU71との間の入力インターフェース処理を行うもので、入力インターフェース回路(I/F)79には遊技機10の金枠センサ83から金枠開閉信号、木枠センサ84から木枠開閉信号、補給検出センサ85から空皿信号、電磁波検出装置86から異常信号がそれぞれ入力されるようになっている。入力インターフェース回路(I/F)79は、これらの信号をインターフェース処理してCPU71に送る。
【0041】
金枠センサ83は遊技機10における金枠の開閉状態を検出するもので、金枠近傍に設けられた金枠の開閉を検出するスイッチによって構成される。木枠センサ84は額縁状前面枠の開閉状態を検出するもので、額縁状前面枠近傍に設けられた木枠の開閉を検出するスイッチによって構成される。補給検出センサ85は遊技機10のタンク(タンクにはパチンコ島11から遊技球が補給)に補給されている球量が少なくなったことを検出し空皿信号を出力する。電磁波検出装置86は遊技機10に対して磁石を近づける、あるいは不正な電磁波を出す等の不正な磁気力および電磁波を検出するもので、言換えれば磁石あるいは電磁波によって不正を行う行為を検出するものであり、不正な磁気力あるいは電磁波を検出すると、異常信号を出力する。
【0042】
したがって、遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10に対して1台毎に設けられ、遊技機10および遊技設備装置より収集した信号から状態変化を検出(例えば、10秒間金枠が開放したら金枠開放とする等)し、その情報を遊技情報収集装置1(PJ2)へ転送し、遊技情報収集装置1(PJ1)より上位ノード(JR、JR’)へ転送してもらうとともに、遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求があった場合に遊技機10を不能動化する。
なお、遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技情報収集装置1(PJ1)の中に一体的に組み込んでもよく、例えば遊技情報収集装置1(PJ1)の基板上に遊技情報収集装置2(PJ2)を一体的に搭載するようにしてもよい。
ここで、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)は、全体として遊技装置(遊技機10)の遊技制御装置41に含まれる遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)を監視(正当性の監視)する遊技装置の監視装置を構成し、正当性判定情報記憶手段、固有識別情報要求手段、遊技制御装置正当性判定手段、遊技制御装置不能動化手段および不正状態通報手段の機能を実現する。
【0043】
F.遊技用演算処理装置200の構成
次に、遊技機10の遊技制御基板41が内蔵している役物の制御を行う遊技用演算処理装置200の構成について説明する。図4は遊技用演算処理装置200の構成を示すブロック図である。図4において、遊技用演算処理装置200はいわゆるアミューズチップ用のICとして製造され、遊技制御のための演算処理を行うCPUコア201、遊技プログラム等を格納したROM202、ワークエリアとして制御に必要なデータの一時記憶等を行うとともに、CPUコア201側および後述の外部通信回路205側の双方から情報の書き込み/読み出しが可能なDPRAM203、遊技用演算処理装置200の正当性(真偽)を判定する固有IDを格納しているセキュリティ回路204(例えば、EEPROMで構成)、外部よりの指令に基づいて演算処理装置200内に格納されている情報(例えば、固有ID)を外部へ応答処理する外部通信回路205、CPUコア201を介さずにデータ転送処理を行うDMA(ダイレクトメモリアクセス)206、外部バスのインターフェース処理を行う外部バスインターフェース207、所定のクロック信号を生成するクロックジェネレータ208、システムリセット、ユーザリセットや割り込み要求を検出してCPUコア201に知らせるリセット/割込制御回路210、リセット/割込制御回路210からの信号およびクロックジェネレータ208からの信号の制御を行って外部端子より外部に出力する出力制御回路209、外部クロック/タイマトリガ入力やタイマ出力を内蔵してタイマモードおよびカウンタモードで作動するCTC211、内蔵デバイスおよび内蔵コントロール/ステータスレジスタ群のロケーションをメモリマップドI/O方式およびI/OマップドI/O方式によりデコードするアドレスデコーダ212、入出力ポートとしてのPIO214、アドレスデコーダ212からの信号やPIO214からの信号の制御を行って外部端子より外部に出力する出力制御回路213、ウォッチドッグタイマ215およびバス216により構成される。
【0044】
RAMとしてDPRAM203を採用したのは、遊技用演算処理装置200の検査時(例えば、所定機関による検定検査、警察官等による立ち入り検査時)に、遊技プログラムの動作中にメモリ(ここではDPRAM203)の内容を確認したい場合が生じるから、CPUコア201側および外部通信回路205側の双方からメモリアクセスが行えるDPRAM203として、遊技プログラムの稼働中においてもメモリ内容を外部へ出力することができるようにしたためである。したがって、外部通信回路205はメモリ内容要求指令を受けると、DPRAM203を制御して現在のメモリ内容を取得し、外部へ送出する。
【0045】
また、例えば立ち入り検査時にLON通信網91に設定・検査装置23を接続し、遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技プログラムの読み出しコマンドの入力が外部通信回路205にあると、外部通信回路205はDMA206を利用してROM203より遊技プログラムを取り込み、外部通信回路205より遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23に遊技プログラムを送信する。そして、設定・検査装置23で遊技プログラムの真偽が判断されることになる。
なお、DPRAM203を設ける構成でなく、例えば第1のRAMおよび第2のRAMを設け、第2のRAMは第1のRAMの内容をそっくり記憶するいわゆるミラードRAMを使用し、バスによってCPUコア201側および外部通信回路205側からアクセス可能にして、第2のRAMの内容を外部で読み出すような構成にしてもよし、あるいは同等の処理が可能なその他の構成であってもよい。
【0046】
ここで、遊技用演算処理装置200は遊技制御手段を構成し、固有識別情報記憶手段、固有識別情報応答手段、指令形式判定手段および不正指令応答手段の機能を実現する。詳しくは、固有識別情報記憶手段はセキュリティ回路204によって実現され、固有識別情報応答手段は外部通信回路205によって実現される。また、指令形式判定手段および不正指令応答手段は外部通信回路205によって実現される。
【0047】
次に、作用を説明する。
遊技用演算処理装置200の正当性の判定に関連する遊技情報収集装置1(PJ1)、遊技情報収集装置2(PJ2)、遊技用演算処理装置200、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)および設定・検査装置23の各処理プログラムを必要に応じてメインルーチン(ゼネラルフロー)および個別のサブルーチンに分けて順次説明する。
【0048】
A−1.遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチン(ゼネラルフロー)
図5(a)、(b)は遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンおよび割り込みルーチンをそれぞれ示すフローチャートである。遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンは遊技情報収集装置1(PJ1)の電源投入(パワーオン)と同時に開始される。遊技情報収集装置1(PJ1)がパワーオンすると、まずステップS1でCPU51のイニシャライズ、RAM53のチェックおよびイニシャライズを行う。これにより、CPU51が初期化され、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニシャライズ等が行われるとともに、RAM53の正常判定処理、ワークエリアのイニシャライズ等が行われる。
【0049】
次いで、ステップS2で設定処理を行う。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)へ設定・検査装置23より遊技用演算処理装置200の固有IDを設定するもので、ステップS1を経た後に、ステップS2にて設定処理を行っている。
次いで、ステップS3で遊技用演算処理装置200のチェック処理を行う。これは、遊技用演算処理装置200の固有IDが正当であるか否かを判定するものである。遊技用演算処理装置200には製造時に予め固有ID(遊技用演算処理装置200毎に異なるID)が格納(セキュリティ回路204に格納)されており、遊技店1に遊技機10が納入された後、遊技情報収集装置1(PJ1)が設定・検査装置23より設定された固有IDに基づいて遊技用演算処理装置200の正当性を判断することになる(詳細は後述のサブルーチンで説明する)。
なお、メインルーチンにおける処理の内容は必要に応じて逐次後述のサブルーチンで詳述する。これは、以下のステップについても同様である。また、遊技情報収集装置1(PJ1)以外のその他の装置についても同様である。
【0050】
次いで、ステップS4でイベント処理を行う。これは、遊技機10等(これには遊技機10および遊技設備装置も含む。以下同様)より出力される各信号および遊技情報収集装置2(PJ2)より転送されてくる遊技情報を加工・記録する処理を行うとともに、遊技情報に状態変化があった場合に、その状態変化情報を状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)に送信するものである(後述のサブルーチンで詳述)。
【0051】
ここで、遊技機10等より出力される各信号および遊技情報収集装置2(PJ2)より転送されてくる遊技情報を加工したものとしては、例えば時刻(時分)(遊技情報を収集したときの発生時刻)、累計セーフ、累計アウト、累計特賞回数、累計確変回数、累計特賞中セーフ、累計特賞中アウト、累計確変中セーフ、累計確変中アウト、累計確変中スタート、累計スタート、累計カード売上、累計現金売上、最終スタート回数、打止回数、打止目標値、最終アウト玉数、金枠開放回数、木枠開放回数、電磁波異常回数等がある。
また、遊技情報の状態変化を監視するステータスおよびその内容としては、特賞、確変、稼働中検出、自動打止、手動打止、アウト異常、セーフ異常、ベース異常、出過ぎ異常、入賞異常、特賞異常、演算処理装置異常(遊技用演算処理装置200の固有IDが異常のとき、状態1となるビットである)、ノード異常(端末装置間の相互認証が異常のとき、状態1となるビットである。なお、相互認証はLONプロトコルによって行われる)、金枠開、金枠開異常、木枠開、木枠開異常、電磁波異常、空皿検出、空皿検出異常、コール等がある。
【0052】
次いで、ステップS5で事務所用コンピュータ(HC)より遊技情報のポーリングに対する応答処理を行う。次いで、ステップS6で事務所用コンピュータ(HC)若しくはカウンタ用コンピュータ(CC)より要求される所望遊技機10の遊技情報を取得したい場合に、その要求に対して応答するブラウジング応答処理を行う。次いで、ステップS7で遊技情報設定処理を行う。これは、事務所用コンピュータ(HC)若しくはカウンタ用コンピュータ(CC)より設定される状態変化情報の監視用の設定処理を行うとともに、遊技情報収集装置1(PJ1)は夜間も動作しているので、例えば事務所用コンピュータ(HC)より開店等の要求があった場合に、前日の遊技機情報等をクリアする処理を行うものである。
【0053】
次いで、ステップS8で設定・検査装置要求処理を行う。これは、設定・検査装置23よりのメモリ内容(RAM53:作業メモリの内容)の要求指令、若しくはROM52に格納されている遊技プログラムの要求指令等を遊技用演算処理装置200へ連絡したり、遊技用演算処理装置200より設定・検査装置23へ上記要求指令に対して応答する情報(メモリ内容、遊技プログラム)を中継する処理を行うものである。なお、設定・検査装置23は遊技店1における警察等の立入検査時のみならず、遊技機10の検定検査を行うときにも使用できる。
【0054】
ステップS8を経ると、ステップS3に戻って処理ループ(ステップS3〜ステップS8)を繰り返す。遊技情報収集装置1(PJ1)(遊技情報収集装置2(PJ2)も同様)およびLON通信網91(島内ネットワーク36、ネットワーク中継装置35および店内ネットワーク37)は夜間も動作しており、特に島内ネットワーク36に接続されるノード(端末装置)は夜間も遊技情報の状態変化を監視している。したがって、ステップS3〜ステップS8の処理ループを繰り返すことにより、翌朝、開店前に各遊技情報を取得することで、不正を監視できる。また、夜間、通電しているLON通信網91に外部通信装置(例えば、FAX装置等)を接続しておけば、不正が発生した時点で外部に不正発生という状況を送信することができ、不正に有効に対処することが可能になる。
【0055】
A−2.遊技情報収集装置1(PJ1)の割り込みルーチン
遊技情報収集装置1(PJ1)の割り込みルーチンでは、図5(b)に示すように、ステップS11で入力処理を行う。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)の入力インターフェース回路(I/F)59にアミューズ通信信号、売上信号(カード)、売上信号(現金)、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信号、大当り信号、確変信号の何れかの信号が入力された際に、その入力信号をトリガーとして割り込みがかかり、その入力された信号を保存しておく処理を行うものである。入力処理で保存した信号は遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンの処理で使用される。
次いで、ステップS12でタイマ処理を行う。これにより、遊技情報収集装置1(PJ1)において使用する各種のタイマが作成され、例えば100ms等のタイマが作られる。ステップS12を経ると、割り込みを終了する。
【0056】
なお、遊技情報収集装置2(PJ2)についても図5に示す内容と同様の処理が行われるので、省略している。この場合、遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10および遊技設備装置より収集した主にP機を監視するための状態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号等)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送し、遊技情報収集装置1(PJ1)より上位ノードの端末装置(例えば、状態変化情報記録装置(JR))に転送してもらうとともに、発射停止要求に応答して遊技機10を不能動化する処理を行う。
【0057】
ここで、図5における遊技情報収集装置1(PJ1)の処理、および遊技情報収集装置2(PJ2)の処理(ただし、プログラムは図示略)は、以下の機能を実現することに相当する。
すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)としての監視装置は、監視装置が監視する遊技制御装置(遊技制御基板41)の正当性の判定要素となる固有識別情報(固有ID)を記憶する正当性判定情報記憶手段と、遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)へ固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報(固有ID)の送出を指令する固有識別情報要求手段と、固有識別情報応答手段により送出された固有識別情報(固有ID)と正当性判定情報記憶手段に記憶されている判定要素としての固有識別情報(固有ID)とを比較し、遊技制御装置の正当性を判定する遊技制御装置正当性判定手段と、いう各機能を実現することに相当する。また、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)としての監視装置は、遊技制御装置正当性判定手段の判定結果により遊技制御装置(遊技制御基板41)の非正当性が認められた場合に、遊技制御装置(遊技制御基板41)を不能動化する遊技制御装置不能動化手段の機能を実現することに相当する。
【0058】
B.遊技用演算処理装置チェック
次に、遊技用演算処理装置(以下、適宜、演算処理装置と略称する)200のチェックに関するサブルーチンについて説明する。図6は遊技用演算処理装置チェックのサブルーチンを示すフローチャートである。遊技用演算処理装置200をチェックする過程では、遊技用演算処理装置200、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)において関連する処理が行われる。
【0059】
遊技用演算処理装置200には製造時に予め固有ID(遊技用演算処理装置200毎に異なるID)が格納(セキュリティ回路204に格納)されており、遊技店1に遊技機10が納入された後、遊技情報収集装置1(PJ1)が固有IDに基づいて正当な遊技用演算処理装置200であるか否かを判断できるように、LON通信網91に設定・検査装置23を接続し、当該遊技用演算処理装置200に予め格納されている固有IDを当該遊技機10が接続される遊技情報収集装置1(PJ1)へ設定する。遊技情報収集装置1(PJ1)では所定間隔毎に遊技用演算処理装置200に固有ID読み出しコマンドを送信し、遊技用演算処理装置200はそれに応答すべく予め格納されている固有IDを遊技情報収集装置1(PJ1)へ送信し、遊技情報収集装置1(PJ1)は受け取った固有IDを設定・検査装置23により設定された固有IDと比較することで、遊技用演算処理装置200の正当性を判断する。そして、特定の者(例えば、製造時に遊技用演算処理装置200に固有IDを格納し、管理している者)しか知り得ない固有IDが正当であれば、その正当な遊技用演算処理装置200に書き込まれている遊技プログラムは正当であると判断する。
【0060】
図6に示すプログラムで遊技用演算処理装置200の正当性を判断する場合、まず遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンの遊技用演算処理装置チェック処理において、ステップS21で所定間隔毎の固有IDの確認タイミング(例えば、1秒毎)であるか否かを判別し、確認タイミングでなければ、今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。確認タイミングであれば、ステップS22に進んで当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される遊技機10の遊技用演算処理装置200に対して固有ID要求(例えば、固有ID読み出しコマンド)を送信する。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)と対になっている(つまり遊技情報収集装置1(PJ1)がチェック対象としている)遊技機10における遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置200に対して固有IDを要求するものである。
【0061】
遊技用演算処理装置200では、外部通信回路205が処理を行い、まずステップS23で遊技情報収集装置1(PJ1)から送られてきた固有ID要求指令が正規な指令情報であるか否かを判別し、正規のものでなければルーチンを終了する。したがって、このときは無応答となる。無応答とすることによって、不正の防止を行う。例えば、何かしら応答すると、その応答を解析される恐れがあるので、無応答にしているものである。要は、不正なコマンドに対する応答動作はしないという構成である。なお、無応答に限らず、予め決められた一定の情報だけを返す(例えば、応答不能です)ようにしてもよい。このように無応答にすることにより、不正者による解析を著しく困難にすることができる。
ここでの処理は、遊技制御装置(遊技制御基板41)の遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)のうち、外部通信回路203およびセキュリティ回路204によって実行され、外部(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1))より指令される指令形式(例えば、固有ID要求指令)の正当性を判定する指令形式判定手段と、指令形式判定手段の判定結果により指令形式の非正当性が認められた場合(例えば、正規な指令情報でない場合)に、指令を行った外部(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1))に対して無応答の処理を行う不正指令応答手段と、いう機能を実現することに相当する。
【0062】
一方、ステップS23で正規の指令情報である場合には、ステップS24に進んでそれが固有IDの要求指令であるか否かを判別する。固有IDの要求指令でなければルーチンを終了する。固有IDの要求指令であれば、ステップS25で遊技情報収集装置1(PJ1)より送信されてきた固有ID要求を受信し、ステップS26でセキュリティ回路204に予め格納されている固有IDを遊技情報収集装置1(PJ1)へ送信してルーチンを終了する。
【0063】
固有IDは遊技用演算処理装置200の正当性を判断する情報であり、予め遊技用演算処理装置200のセキュリティ回路204に格納されている。このとき、遊技用演算処理装置200ではCPUコア201の動作で固有ID要求を受けるのではなく、外部通信回路205で固有ID要求を受け、それに応答してセキュリティ回路204に予め格納されている固有IDを外部に送信する。したがって、CPUコア201の動作がなくても、外部通信回路205の段階で固有IDチェックが行われる。このように、外部通信回路205およびセキュリティ回路204が独立して固有ID要求に対する応答を行うことにより、例えば遊技プログラムの実行中(すなわち、遊技中)でも固有IDに基づくセキュリティチェックを実現することが可能になるという利点がある。
なお、固有IDは遊技機製造メーカーが遊技プログラムを書き込む際に、セキュリティ回路204に格納してもよい。
【0064】
遊技情報収集装置1(PJ1)ではステップS27で遊技用演算処理装置200の外部通信回路205(以下、同様)から送信された固有IDを受信し、ステップS28で受信した固有IDが正常であるか(正規なものであるか)否かを判別する。なお、チェック用の固有ID(つまり遊技用演算処理装置判定基準情報:遊技制御装置の正当性の判定要素となる固有識別情報)は予め設定・検査装置23により遊技情報収集装置1(PJ1)1に対して設定(例えば、EEPROM54に格納)されている。チェック用の固有IDは設定・検査装置23によって設定する例に限らず、例えばカウンタ用コンピュータ(CC)によって設定してもよい。
【0065】
ステップS28の判別結果で、遊技用演算処理装置200から受信した固有IDが正常であれば、ステップS29で固有ID正常状態を記憶(例えば、状態変化情報のうち遊技用演算処理装置異常のビットを「0」にして正常なものとして記憶:図7に示すイベント処理のステップS44で使用される)してメインルーチンにリターンする。
一方、遊技用演算処理装置200のIDが正常でない場合(例えば、偽造された遊技用演算処理装置である場合)には、ステップS30に進んで固有IDの異常に対応した処置を行うべく、発射停止要求を遊技情報収集装置2(PJ2)に送信するとともに、ステップS57で固有ID異常状態を記憶(例えば、状態変化情報のうち遊技用演算処理装置異常のビットを「1」にして記憶:図7に示すイベント処理のステップS44で使用される)してメインルーチンにリターンする。
【0066】
遊技情報収集装置2(PJ2)では、異常対処処理において、ステップS32で遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求を受信すると、ステップS33に進んで異常P台に対して打止信号をオンして球の発射を停止し、メインルーチンにリターンする。これにより、遊技情報収集装置2(PJ2)に接続されている該当する遊技機10における遊技球の発射が停止される。すなわち、遊技機10の動作が不能動化される。したがって、遊技用演算処理装置200が偽造されて固有IDが正規のものでない場合には、遊技を継続できなくなり、不正を防止することができる。
なお、ステップS33では異常P台の発射をオフしているが、これに限らず、例えば遊技機電源断信号を遊技機電源装置81へ出力し、異常P台の電源をオフしてもよい。
【0067】
C.イベント処理
次に、遊技情報収集装置1(PJ1)のイベント処理に関するサブルーチンについて説明する。図7はイベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。イベント処理の過程では、遊技情報収集装置1(PJ1)、状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)において関連する処理が行われる。
まず、遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンのイベント処理において、ステップS41でイベント信号確認処理を行う。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)が管理する遊技機10、遊技設備装置よりの遊技情報を取得するために、まずこれらの各端末からの信号(イベント信号)の入力の確認を行うものである。すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1)では、売上信号(カード)、売上信号(現金)、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信号、大当り信号、確変信号の入力の受け入れが可能であるが、これらの信号は常時入力されるものではなく、該当するイベント(例えば、プリペイドカードによる球貸しというイベントが発生すると、売上信号(カード)が入力される等)の発生に応じて入力されるものであり、ステップS41ではイベントの発生があった場合に、当該イベントに対応した信号の受け入れを確認することになる。
【0068】
次いで、ステップS42で遊技情報収集装置2(PJ2)より送信された遊技情報の確認処理を行い、ステップS43で送信されたそれらの情報に基づいて遊技情報の加工・記録処理を行う。これにより、収集した情報が遊技情報に加工され、1日分の遊技情報が記録(例えば、RAM53に記録)される。次いで、ステップS44で遊技情報の状態変化(ステータスの変化)があるか否かを判別し、変化がなければ今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。状態変化があれば、ステップS45に進んで状態変化情報を作成する。これにより、ステータスの変化に応じた内容の状態変化情報が作成される。次いで、ステップS46で作成した状態変化情報を状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)に送信(通報)してルーチンを終了する。
【0069】
状態変化情報記録装置(JR)(補助状態変化情報記録装置(JR’)も同様につき、以下省略)では、遊技情報収集装置1(PJ1)から状態変化情報の通報を受けると、ステップS47でそれを取得し、ステップS48で各遊技機10毎に状態変化情報を整理して記録しルーチンを終了する。その後、カウンタ用コンピュータ(CC)よりの要求(所定間隔毎のポーリング要求)を受けると、整理した状態変化情報を送信することになる。
【0070】
D.検査処理
次に、設定・検査装置23の検査処理に関するサブルーチンについて説明する。図8は検査処理のサブルーチンを示すフローチャートである。検査処理の過程では、設定・検査装置23、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技用演算処理装置200において関連する処理が行われる。
これは、設定・検査装置23により遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技用演算処理装置200へメモリ内容(作業メモリ:DPRAM203)の要求指令、若しくはROM202に格納されている遊技プログラムの要求指令に対して、遊技用演算処理装置200が遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23に当該要求指令に対する応答情報を連絡する処理である。この場合、設定・検査装置23を使用するのは立入り検査時のみならず、遊技機10の検定検査の試験時にも使用される。そのため、設定・検査装置23は遊技店1に常時設置されていない。
【0071】
図8に示すプログラムで検査処理を行う場合、まず、設定・検査装置23における検査処理ルーチンにおいて、ステップS51で要求情報を送信する処理を行う。これは、設定・検査装置23が管理する所望の要求指令(内容はメモリ要求指令、遊技プログラム指令であり、要求は操作者による入力となる)を所望の遊技用演算処理装置200(すなわち、遊技機10)に対応する遊技情報収集装置1(PJ1)へ送信し、ステップS61で要求に対する応答を所定時間待つ。
遊技情報収集装置1(PJ1)では、ステップS52で要求情報があるか否かを判別し、要求情報がなければルーチンを終了する。要求情報があればステップS53に進んで要求情報を下位ノードである遊技機10の遊技用演算処理装置200へ送信する。
【0072】
遊技用演算処理装置200では、ステップS54で遊技情報収集装置1(PJ1)より受け取った要求指令が正規な要求情報である否かを判別し、正規なものでない場合はルーチンを終了する。すなわち、不正な要求指令に対して無応答となる。正規なものである場合は、ステップS55でその要求指令がメモリ情報(メモリ内容)の要求であるか否かを判別し、メモリ情報の要求の場合はステップS56で現在のメモリ内容(作業メモリ:DPRAM203の内容)を遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23へ送信する。また、メモリ情報の要求でない場合は、ステップS57で遊技プログラムの要求か否かを判別し、遊技プログラムの要求でない場合はルーチンを終了し、無応答とする。一方、遊技プログラムの要求である場合は、ステップS58に進んで遊技プログラムを遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23へ送信し、ルーチンを終了する。
【0073】
上記ステップS54〜ステップS58の処理は、遊技制御装置(遊技制御基板41)の遊技用演算処理装置200のうち、外部通信回路205、DMA206、DPRAM203、ROM202により実行され、外部よりの指令形式の正当性を判定する指令形式判定手段と、指令形式の非正当性が認められた場合(例えば、正規な指令情報でない場合)に、指令を行った外部(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1))に対して無応答の処理を行う不正指令応答手段という機能を実現することに相当する。
【0074】
すなわち、ステップS54〜ステップS58の処理は、遊技プログラムの実行(CPUコア201)の処理の妨げにならないように独立して処理される。ただし、遊技プログラムの読み出しの場合は、遊技プログラムの動作停止状態が前提条件となり、DMA206によりバス216を外部通信回路205が使用できるようにして、バス216を利用してROM202の内容を外部通信回路205より外部に転送可能にしている。一方、メモリ内容(DPRAM203の情報)を外部に転送する場合は、遊技プログラム実行中においても可能なように、DPRAM203を使用するようにして、CPUコア201側からも、外部通信回路203側からもアクセス可能である。
【0075】
遊技情報収集装置1(PJ1)では、ステップS58で要求情報を送信した後、ステップS59で遊技用演算処理装置200から当該要求に対する応答を受信し、ステップS60で取得した情報を設定・検査装置23へ送信してルーチンを終了する。したがって、この場合の遊技情報収集装置1(PJ1)は遊技用演算処理装置200と設定・検査装置23との通信処理および設定・検査装置側23との通信処理を行う中継装置的な処理を行うものとなる。
【0076】
設定・検査装置23では、ステップS61で該当要求情報(すなわち、ステップS51で送信した要求に対する応答情報)を受信したか否の判別のため所定期間応答を待ち、所定期間を過ぎても応答がない場合はステップS64に進んで異常報知を行い、ルーチンを終了する。所定期間内に応答を受信した場合は、ステップS62で該当要求に対する応答情報(メモリ情報応答、あるいは遊技プログラム応答)を記憶し、ステップS63で情報を報知(例えば、表示)してルーチンを終了する。
このようにして、設定・検査装置23を使用して遊技店1への立入り検査時の処理、あるいは遊技機10の検定検査の試験で遊技用演算処理装置200のメモリ内容の読み出し、あるいは遊技プログラムの読み出しが行われ、例えばメモリ内容に不審な情報がないかとか、遊技プログラムの真偽等が判断されることになる。
【0077】
ここで、遊技用演算処理装置200における上記ステップS54〜ステップS58の処理は、設定・検査装置23より遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技用演算処理装置200に作業メモリ(DPRAM203)の内容を要求する指令を送ると、外部通信回路205がDPRAM203よりメモリ内容を読み込み、遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23へ応答するものであるが、このような遊技用演算処理装置200の機能は、以下のような概念で示すことができる。
遊技制御装置(遊技制御基板41)の遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)は、遊技制御に関連する作業内容を記憶する作業内容記憶手段(例えば、DPRAM203)と、外部(例えば、設定・検査装置23)よりの指令に基づいて作業内容記憶手段の内容を外部に送出するメモリ内容送出手段(例えば、外部通信回路205)と、を備えたものとなる。また、作業内容記憶手段は、遊技プログラムの動作時も、記憶している作業内容をメモリ内容送出手段を介して外部に読み出すことが可能な構成であるという条件を加えてもよい。
【0078】
次に、遊技用演算処理装置200における上記ステップS54〜ステップS58の処理は、設定・検査装置23より遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技用演算処理装置200に内部(ROM202)に格納されている遊技プログラムの内容を要求する指令を送ると、外部通信回路205がDMA206を利用してROM202に格納されている遊技プログラムを読み込み、遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23へ応答する処理も含むものであるが、このような遊技用演算処理装置200の機能は、以下のような概念で示すことができる。
【0079】
遊技制御装置(遊技制御基板41)の遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)は、遊技プログラムを格納しているプログラム格納手段(例えば、ROM202)と、外部(例えば、設定・検査装置23)よりの指令に基づいてプログラム格納手段に格納されている遊技プログラムを読み出して外部に送出する遊技プログラム送出手段(例えば、外部通信回路205、DMA206)と、を備えたものとなる。また、遊技プログラム送出手段は、遊技制御を行うCPUを介することなく、プログラム格納手段に格納されている遊技プログラムを読み出して外部に送出することが可能な構成であるという条件を加えてもよい。
【0080】
また、設定・検査装置23における上記ステップS51、ステップS61〜ステップS64の処理は、設定・検査装置23より遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技用演算処理装置200に作業メモリ(DPRAM203)の内容を要求する指令を送ると、遊技用演算処理装置200からメモリ内容が遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23へ転送されてくるものであるが、このような設定・検査装置23の機能は、以下のような概念で示すことができる。
【0081】
設定・検査装置23は、監視装置(遊技情報収集装置1(PJ1))を介して遊技制御装置(遊技制御基板41)の遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)に、遊技制御に関連する作業内容を記憶する作業内容記憶手段(例えば、DPRAM203)の記憶内容の読み出しを要求する記憶内容読出要求手段を備えており、遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)は、設定・検査装置23の記憶内容読出要求手段からの要求に応じて前記メモリ内容送出手段により作業内容記憶手段(例えば、DPRAM203)の記憶内容を外部に送出するという概念になる。
【0082】
さらに、設定・検査装置23における上記ステップS51、ステップS61〜ステップS64の処理は、設定・検査装置23より遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技用演算処理装置200の内部(ROM202)に格納されている遊技プログラムの内容を要求する指令を送ると、遊技用演算処理装置200から遊技プログラムが遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23へ転送されてくるものであるが、このような設定・検査装置23の機能は、以下のような概念で示すことができる。
【0083】
設定・検査装置23は、監視装置(遊技情報収集装置1(PJ1))を介して遊技制御装置(遊技制御基板41)の遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)に、遊技プログラムを格納しているプログラム格納手段(例えば、ROM202)の内容の読み出しを要求するプログラム内容読出要求手段を備えており、遊技制御手段(遊技用演算処理装置200)は、設定・検査装置23のプログラム内容読出要求手段からの要求に応じて前記遊技プログラム送出手段により遊技プログラムの内容を外部に送出するという概念になる。
【0084】
E.設定処理
次に、設定・検査装置23の設定処理に関するサブルーチンについて説明する。図9は設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。設定処理の過程では、設定・検査装置23、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技用演算処理装置200において関連する処理が行われる。
これは、遊技店1に新たな遊技機10(すなわち、遊技用演算処理装置200)が納入され、それを監視する遊技情報収集装置1(PJ1)へ設定・検査装置23より固有IDを設定する処理、および設定・検査装置23より遊技用演算処理装置200へ遊技情報収集装置1(PJ1)を介して要求するコマンドを変更する処理である。この場合、設定・検査装置23をLON通信網91に接続して使用する。
【0085】
(a)遊技情報収集装置1(PJ1)への固有IDの設定
図9に示すプログラムで遊技情報収集装置1(PJ1)への固有IDの設定処理を行う場合、まず、設定・検査装置23における設定処理ルーチンにおいて、ステップS71で固有ID設定要求があるか否かを判別する。固有ID設定要求は、操作者が設定・検査装置23(ノート型パーソナルコンピュータ等)に対して入力することによって行う。固有ID設定要求がある場合はステップS72で固有ID情報(固有ID設定コマンド、固有ID等を含む)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ送信し、ステップS73で設定完了ありか否かを判別して待機する。設定・検査装置23の操作者は第3者機関等である。そして、新たな遊技機10に備えられている遊技用演算処理装置200の固有IDは、例えば管理表のようなものがあり、それに基づいて遊技情報収集装置1(PJ1)へ固有IDを設定していく。すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1)毎に固有IDが設定される。
【0086】
一方、遊技情報収集装置1(PJ1)では、ステップS81で設定・検査装置23から固有ID設定要求があるか否かを監視し、固有ID設定要求があれば、ステップS82に進んで設定・検査装置23から送信されてきた固有IDを取得し、ステップS83で固有IDを記憶(例えば、EEPROM54に記憶)する。次いで、ステップS84で固有IDの設定完了を設定・検査装置23へ送信し、ステップS85へ進む。
設定・検査装置23では、前述したようにステップS73で設定完了ありか否かを判別して待機しており、遊技情報収集装置1(PJ1)から固有IDの設定完了が送信されると、ステップS73の判別結果がYESとなってステップS74に移行する。
【0087】
(b)遊技用演算処理装置200へ要求指令するコマンド変更の設定
次に、ステップS74以降の処理で遊技用演算処理装置200へ要求指令するコマンド変更の設定について説明する。
遊技用演算処理装置200へ要求指令するコマンド変更の設定処理を行う場合、ステップS74で要求情報変更要求があるか否かを判別する。この要求情報変更要求についても、同様に第3者機関の操作者が入力を行う。要求情報変更要求がなければ今回のルーチンを終了する。
【0088】
要求情報変更要求がある場合、例えば遊技プログラムの要求指令が「5A5A」であるとき、それを「5555」に変更したい場合とかには、ステップS75に進んで該当する要求指令の変更情報を入力(この場合は「5A5A」→変更→「5555」と入力)するとともに、その情報を遊技情報収集装置1(PJ1)へ送信する。これにより、要求指令の変更情報が遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技用演算処理装置200へ送信されることになる(詳しくは後述)。
なお、変更した要求指令を操作者が忘れてしまう場合もあることを考慮し、要求指令をデフォルト値に戻すこともできる(処理ステップは後述する)。
【0089】
遊技情報収集装置1(PJ1)では、ステップS86で設定・検査装置23よりの要求情報があるか否かを判別し、要求情報がなければルーチンを終了する。要求情報があれば、ステップS86に進んで要求情報を遊技用演算処理装置200へ送信し、ステップS87でその応答を待つ。
遊技用演算処理装置200では、ステップS91で遊技情報収集装置1(PJ1)から受け取った要求情報が正規な要求情報であるか否かを判別し、正規なものでない場合はルーチンを終了する(無応答となる)。
正規な要求情報である場合は、ステップS92でその要求指令が要求情報の変更であるか否かを判別する。要求情報の変更でなければルーチンを終了する(無応答となる)。要求情報の変更であれば、ステップS93に進んで変更要求情報設定処理を行う。これは、変更要求情報をセキュリティ回路204に記憶するものである。セキュリティ回路204には予め固有ID、デフォルト状態における要求指令情報が記憶されており、要求指令変更後は、それらの情報に併せて変更情報が記憶される。
【0090】
次いで、ステップS94で設定変更完了という応答情報を遊技情報収集装置1(PJ1)へ送信してルーチンを終了する。
上記ステップS91〜ステップS94の処理は遊技用演算処理装置200における外部通信回路205およびセキュリティ回路204によって実行され、CPUコア201が行うものではなく、遊技プログラムの動作にかかわらず実行可能である。すなわち、遊技プログラムの実行(CPUコア201)の処理の妨げにならないように独立して処理される。
【0091】
また、上記ステップS91〜ステップS94の処理は、遊技制御装置(遊技制御基板41)の遊技用演算処理装置200のうち、外部通信回路205、セキュリティ回路204により実行され、外部よりの指令形式の正当性を判定する指令形式判定手段と、指令形式の非正当性が認められた場合(例えば、正規な要求情報でない場合)に、指令を行った外部(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1))に対して無応答の処理を行う不正指令応答手段という機能を実現することに相当する。
【0092】
遊技情報収集装置1(PJ1)では、前述したようにステップS87で遊技用演算処理装置200からの応答情報があるか否かを判別して待機しており、遊技情報収集装置1(PJ1)から設定変更完了という応答情報が送信されると、ステップS87の判別結果がYESとなってステップS88へ進む。ステップS88では応答情報を設定・検査装置23へ送信してルーチンを終了する。したがって、この場合の遊技情報収集装置1(PJ1)は遊技用演算処理装置200と設定・検査装置23との中継装置的な処理を行うものになる。
設定・検査装置23では、ステップS76で遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技用演算処理装置200から設定変更が完了したか否かの応答情報を待ち、応答があった場合はステップS77に進んで操作者に設定変更完了の報知を行いルーチンを終了する。
このようにして、設定・検査装置23を使用して遊技用演算処理装置200へ要求指令するコマンドの変更が行われる。
【0093】
なお、変更した要求指令を操作者が忘れてしった場合に、要求指令をデフォルト値に戻す処理は、設定・検査装置23のステップS75で要求指令としてデフォルト値に戻すコマンドを入力し、それを遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技用演算処理装置200に送信する。遊技用演算処理装置200はそのデフォルト値への変更指令を受け取ると、予めセキュリティ回路204に記録されているデフォルト値に要求指令を変更し、設定変更完了の応答情報を遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23に送信する。このように、要求指令の変更、デフォルト値の変更も含めて、上記ステップS75〜ステップS77、ステップS85〜ステップS88、ステップS91〜ステップS94を実行することにより、要求指令をデフォルト値に戻す処理が行われる。
【0094】
ここで、図9に示すデフォルト値の変更処理は、変更した要求指令を操作者が忘れてしった場合に、要求指令をデフォルト値に戻すものであり、このような機能は、以下のような概念で示すことができる。
設定・検査装置23は、遊技制御装置(遊技制御基板41)側に、指令を元の基本指令(例えば、デフォルト値)に戻す要求(例えば、変更要求情報に相当)を出す基本指令復帰要求手段を備えており、遊技制御装置(遊技制御基板41)は、設定・検査装置23の基本指令復帰要求手段側からの要求に応じて指令を元の基本指令(例えば、デフォルト値)に戻す処理を行う基本指令復帰手段を備えているという概念になる。
【0095】
このように本実施例では、遊技用演算処理装置200には製造時に予め固有ID(遊技用演算処理装置200毎に異なるID)を格納しておき、遊技店1に遊技機10が納入された後、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)が設定・検査装置23より設定された固有IDに基づいて遊技用演算処理装置200の正当性を判断し、固有IDが正規のものでない場合には、遊技球の発射を停止して遊技機10の動作を不能動化する。したがって、以下の効果を得ることができる。
【0096】
従来は第3者機関による検査に合格して販売された遊技機であっても、遊技店1において、不正な遊技プログラムを格納した遊技用チップの交換という不正が行われた場合に、この不正を有効に防止することが困難であったが、本実施例では不正な遊技プログラムを有する別の遊技用演算処理装置200への交換が行われた場合には、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)によって遊技用演算処理装置200の固有IDをチェックすることで、その正当性が判断され、不当な場合には遊技機10の動作が不能動化されるので、遊技用チップ(遊技用演算処理装置200)の交換という不正を確実に防止することができる。
【0097】
従来は、改竄した遊技用チップが設けられている遊技制御基板41を、例えば流通の過程での交換、夜間遊技店1に侵入しての交換、あるいは不当な遊技店1による交換等により元の遊技用チップが設けられている遊技制御基板41と交換されてしまうと、不当な遊技が行われることになっていたが、これに対して本実施例では、上記のような改竄した遊技用チップへの交換が行われると、固有IDが異なることによって遊技が不能動化されるので、不正な遊技制御基板41の交換を確実に防止することができる。その結果、改竄した遊技用チップの被害を無くし、正当に営業を行っている遊技店、遊技機製造メーカーおよび遊技機の検定を行っている第3者機関に対して、社会的信用の低下をもたらし、不当な迷惑をかけるという不具合を確実に解消することができる。
【0098】
また、遊技用演算処理装置200に格納される固有IDとして、同じ固有IDは1個しかなく、遊技情報収集装置1(PJ1)に設定される固有IDも遊技用演算処理装置200毎に対応して格納されるので、最悪、遊技店1に設置後に遊技制御基板41が盗難され、解析されたとしても、当該遊技制御基板41における遊技用演算処理装置200に格納されている固有IDしか分からず、他の台における遊技用演算処理装置200の固有IDは解析することは全くできない。すなわち、遊技用演算処理装置200が盗まれ、内部の固有IDが解析されたとしても、1個しか不正品を製造できず、その労力に対する対価は極めて少ないので、この点からも不正を有効に防止することができる。言換えれば、遊技機用演算処理装置200(遊技用チップ)の改竄の広がりを確実に防止することができる。すなわち、当該遊技制御基板41における遊技用演算処理装置200の固有IDしか分からないので、複数の改竄遊技制御基板41(同じ固有IDのコピーとなる)を作成しても、他の遊技情報収集装置1(PJ1)では正当な遊技制御基板41と認めないので、不正を効率よく防止し、改竄による被害を無くすことができる。
さらに、改造した遊技用チップに交換するのではなく、単に台を移動(遊技制御基板41等の移動)するような不当状態も従来は防止することが困難であったが、本実施例では、台の不当な移動も確実に防止することができる。
【0099】
なお、遊技店1に遊技情報収集装置1(PJ1)を設置した後は、LON通信網91を通して上位ノード(例えば、状態変化情報記録装置(JR))によって監視されるので、遊技情報収集装置1(PJ1)を遊技店1のネットワーク(LON通信網91)から外すことはできない。外した時点で、LONプロトコルの認証メッセージ処理で相互認証結果がNGとなり、遊技情報収集装置1(PJ1)の異常が判明する。
【0100】
一度、設定・検査装置23により遊技情報収集装置1(PJ1)へ固有IDが設定されると、以降、遊技情報収集装置1(PJ1)は遊技用演算処理装置200を認証する情報として当該固有ID(判定要素となる固有識別情報)を使用するので、遊技用演算処理装置200の不正な移動を不可能にすることができる。すなわち、他の遊技情報収集装置1(PJ1)へ当該遊技用演算処理装置200を接続しても当該遊技用演算処理装置200は動作しない。遊技店1に設置された遊技機10(遊技用演算処理装置200)の移動は警察等の許可を必要とするため、許可無しの移動は不正になる。したがって、遊技機10(遊技用演算処理装置200)の不正な移動を防止することができる。
【0101】
ここでの遊技用演算処理装置200の不正な移動には、例えば改竄した遊技プログラムを内蔵した改竄遊技用チップ(遊技用演算処理装置200)を元の遊技用演算処理装置200と交換するという移動も含まれ、このような不正な移動があっても、改竄遊技用チップによる遊技を不能動化することができ、結局、不正な改竄遊技用チップの交換を有効に防止することができる。
また、遊技用演算処理装置200の動作中においても、所定間隔毎に遊技情報収集装置1(PJ1)により遊技用演算処理装置200の正当性を監視することにより、遊技用演算処理装置200の正当性の判定セキュリティを高めることができる。例えば、開店中に改竄した遊技用演算処理装置200と交換するような不正な手口を防ぐことができる。
【0102】
固有IDが不当な場合に遊技情報収集装置1(PJ1)からの指令により遊技情報収集装置2(PJ2)が遊技機10を不能動化することにより、遊技店1の被害を最小限に抑えることができる。
設定・検査装置23はLON通信網91に対して通信への加入/脱退が可能な構成にすることにより、警察等の立入り検査が容易(所望の遊技機10の遊技用演算処理装置200を簡単な作業で検査可能)になるという利点がある。
【0103】
遊技情報収集装置1(PJ1)は固有IDをチェックして遊技用演算処理装置200の非正当性が認められた場合に、状態変化情報として演算処理装置異常を状態変化情報記録装置(JR)に送信し、状態変化情報記録装置(JR)でその異常情報を記録し、かつカウンタ用コンピュータ(CC)が状態変化情報記録装置(JR若しくはJR’)をポーリングして収集し、状態変化を検出して表示しているので、遊技用演算処理装置200の非正当性を管理装置側で迅速に把握することができる。
【0104】
ここで、遊技用演算処理装置200の非正当性という異常(演算処理装置異常)は、遊技店1においては回復処置を行うことができず、所定の機関(例えば、第3者機関あるいはサービス会社)に処置が委ねられる。カウンタ用コンピュータ(CC)における演算処理装置異常の報知は、金枠開放等の異常報知と異なり、画面上から操作者の操作により消えないように報知が継続される。因みに、金枠開放等の異常報知では所定時間で報知が終了したり若しくは操作者の操作により異常報知が終了する。これに対して、演算処理装置異常の報知では画面上から操作者の操作により消えないように報知を継続することにより、所定機関への連絡を忘れないようにすることができる。報知の継続としては、例えば画面上に「演算処理装置異常」を表すアイコンを表示し、このアイコンが所定機関への連絡をした後でないと消去できない、又は所定の機関(例えば、第3者機関あるいはサービス会社)の操作者によらなければ消去できないような構成にする。あるいはアイコンに替えて、「演算処理装置異常」を表す子画面であってもよい。
【0105】
このようなカウンタ用コンピュータ(CC)(管理装置)の機能は、以下のような概念で示すことができる。
管理装置(カウンタ用コンピュータ(CC))は、監視装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2))の不正状態通報手段が管理装置側に対して、遊技制御装置(遊技用演算処理装置200)の非正当性が認められたという不正状態情報を通報してきた場合に、その不正状態情報を報知する報知手段(例えば、ディスプレイ装置)に報知(例えば、表示、あるいは音による報知でもよいし併用してもよい)と、報知手段の報知状態を所定条件が満たされるまで(例えば、所定機関への連絡をした後、又は所定の機関の操作者の操作(回復処置)が行われるまで)継続する不正状態情報報知継続手段と、を備えているという概念になる。
【0106】
本発明の実施の形態は、上記実施例に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。
(a)遊技装置としての遊技機はパチンコ遊技機に限らず、パチスロ遊技機であってもよい。
(b)本発明における遊技装置はパチンコ遊技機でなく、例えば映像式ゲーム機のようなものにも適用できる。
(c)遊技装置としての遊技機は実球式に限るものではなく、封入球式の遊技機であってもよい。また、本発明の適用対象となる遊技装置としての遊技機は、どのような種類の遊技機でも本発明を適用できる。例えば、磁気カードで玉貸しを行うもの、ICカードで玉貸しを行う等の遊技機のタイプに限定されずに、本発明を適用することができる。
(d)遊技店内の通信網は遊技情報等の転送が可能なものであれば、光通信方式、LAN、LON、無線方式、赤外線方式、有線方式等の種類に限らず、どのようなネットワークシステムを使用してもよい。
【0107】
(e)本発明の実施では、上記実施例と異なり、管理装置(カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC))への遊技情報の効率の良い収集機能(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1)、遊技情報収集装置2(PJ2)、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)による情報収集機能)を設けない構成で遊技装置の監視装置を実現してもよい。すなわち、上記実施例では、遊技情報収集装置1(PJ1)、遊技情報収集装置2(PJ2)の他に状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)を設けて、遊技情報の収集および加工の演算処理を行い、管理装置(カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC))で遊技情報を管理するという情報収集管理システムの形態をとっているが、このような実施形態でなく、例えば遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)しか設けず、他の装置は設けない構成であっても、本発明の遊技装置の監視装置は実現できる。そのようにすると、低コストで本発明を実施できる利点がある。
なお、本発明と直接の関係はないが、遊技店の都合で、遊技情報の収集および加工の演算処理が必要であれば、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)を既設の遊技店の情報収集ネットワークに接続して管理装置で管理するようにしてもよい。
【0108】
(f)上記実施例では、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、カウンタ用コンピュータ(CC)をそれぞれ別体として配置しているが、遊技店の都合によっては、状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)を例えばカウンタ用コンピュータ(CC)の周辺装置として配置するようにしてもよい。
(g)遊技情報収集装置1(PJ1)あるいは遊技情報収集装置2(PJ2)は比較的小型で製造可能であり、例えば遊技機10等の内部に一体的に組み込むような構成にしてもよい。
【0109】
(h)上記実施例では、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)を別体として構成しているが、例えば遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技情報収集装置2(PJ2)の機能を併せ持つような構成にしてもよい。
(i)上記実施例では、固有IDが不当な場合に遊技情報収集装置1(PJ1)からの指令により遊技情報収集装置2(PJ2)が遊技機を不能動化しているが、これに限らず、例えば遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技機を不能動化する制御を行ってもよい。
【0110】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、遊技装置(例えば、遊技機10)の遊技制御を行う遊技用演算処理装置200を含む遊技制御基板41の監視装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1)及び遊技情報収集装置2(PJ2))は、遊技制御基板の正当性の判定要素となる固有識別情報(例えば、固有ID)を記憶し、遊技用演算処理装置200のセキュリティ回路204に記憶された固有識別情報(例えば、固有ID)の送出を所定間隔毎の確認タイミングで指令し、遊技用演算処理装置200の外部通信回路205より送出された固有識別情報と判定要素としての固有識別情報とを比較して遊技制御基板の正当性を判定し、さらに、監視装置は、遊技用演算処理装置が要求指令の内容を判別するための情報としてセキュリティ回路204が記憶している要求指令情報を変更すべく、変更前の要求指令情報と変更後の要求指令情報を含む変更要求指令を送出し、外部通信回路205では、変更後の要求指令情報に基づいてセキュリティ回路204に記憶されている要求指令情報を変更記憶させる。また、外部通信回路205及びセキュリティ回路204は、固有識別情報の要求指令に対する応答及び変更要求指令に対する要求指令情報の変更記憶をCPUによる遊技制御動作とは独立して行うので、以下の効果を得ることができる。
【0111】
従来は第3者機関による検査に合格して販売された遊技機であっても、遊技店において、不正な遊技プログラムを格納した遊技用チップ(すなわち、例えば遊技用演算処理装置200のこと。以下適宜、遊技用チップという)の交換という不正が行われた場合に、この不正を有効に防止することが困難であったが、本発明では不正な遊技プログラムを有する別の遊技用演算処理装置への交換が行われた場合には、遊技装置の監視装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2))によって遊技用演算処理装置の固有識別情報(固有ID)をチェックすることで、その正当性が判断され、不当な場合には適切な処置を取ることができる(例えば、後述のように遊技装置(例えば、遊技機10)の動作の不能動化)。
したがって、遊技用チップ(遊技用演算処理装置)の交換という不正を確実に防止することができる。
【0112】
また、遊技用演算処理装置に格納される固有識別情報(固有ID)として、同じ固有識別情報は1個しかなく、遊技装置の監視装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2))に設定される判定要素としての固有識別情報も遊技用演算処理装置毎に対応して格納されるので、最悪、遊技店に設置後に遊技制御基板が盗難され、解析されたとしても、当該遊技制御基板における遊技用演算処理装置に格納されている固有識別情報しか分からず、他の台における遊技用演算処理装置の固有識別情報は解析することは全くできない。すなわち、遊技用演算処理装置が盗まれ、内部の固有識別情報が解析されたとしても、1個しか不正品を製造できず、その労力に対する対価は極めて少ないので、この点からも不正を有効に防止することができる。
【0113】
言換えれば、遊技機用演算処理装置(遊技用チップ)の改竄の広がりを確実に防止することができる。すなわち、当該遊技制御基板における遊技用演算処理装置の固有識別情報しか分からないので、複数の改竄遊技制御基板(同じ固有識別情報のコピーとなる)を作成しても、他の遊技装置の監視装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2))では正当な遊技制御基板と認めないので、不正を効率よく防止し、改竄による被害を無くすことができる。
さらに、改造した遊技用チップに交換するのではなく、単に台を移動(遊技制御基板等の移動)するような不当状態も従来は防止することが困難であったが、本発明では、台の不当な移動も確実に防止することができる。
【0114】
一度、外部より(例えば、設定・検査装置23により)遊技装置の監視装置へ固有識別情報が設定されると、以降、遊技装置の監視装置は遊技用演算処理装置を認証する情報として当該固有識別情報(判定要素となる固有識別情報)を使用するので、遊技用演算処理装置の不正な移動を不可能にすることができる。すなわち、他の遊技装置の監視装置へ当該遊技用演算処理装置を接続しても当該遊技用演算処理装置は動作しない。遊技店に設置された遊技機(遊技用演算処理装置)の移動は警察等の許可を必要とするため、許可無しの移動は不正になる。したがって、遊技機(遊技用演算処理装置)の不正な移動を防止することができる。
【0115】
ここでの遊技用演算処理装置の不正な移動には、例えば改竄した遊技プログラムを内蔵した改竄遊技用チップ(遊技用演算処理装置)を元の遊技用演算処理装置と交換するという移動も含まれ、このような不正な移動があっても、改竄遊技用チップによる遊技を不能動化することができ、結局、不正な改竄遊技用チップの交換を有効に防止することができる。
また、遊技用演算処理装置の動作中においても、所定間隔毎に遊技装置の監視装置により遊技用演算処理装置の正当性を監視することにより、遊技用演算処理装置の正当性の判定セキュリティを高めることができる。例えば、開店中に改竄した遊技用演算処理装置と交換するような不正な手口を防ぐことができる。
【0116】
請求項2記載の発明によれば、設定装置により遊技装置の監視装置へ該監視装置が正当性を監視する遊技制御基板の判定要素となる固有識別情報を設定することにより、流通過程における監視装置の盗難による固有識別情報の漏洩の防止、及び遊技機の入替え時における監視装置への新たな固有識別情報の設定が行え、遊技機の入替え時の設定用が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技店の全体構成を示すブロック図である。
【図2】遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック図である。
【図3】遊技情報収集装置2(PJ2)のブロック図である。
【図4】遊技用演算処理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】遊技情報収集装置1(PJ1)のプログラムを示すフローチャートである。
【図6】遊技用演算処理装置チェック処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】設定・検査処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技店
10、10a、10b 遊技機(遊技装置)
23 設定・検査装置
35 ネットワーク中継装置
36 島内ネットワーク
37 店内ネットワーク
41、41a、41b 遊技制御基板(遊技制御装置)
91 通信網
200 遊技用演算処理装置(遊技制御手段)
204 セキュリティ回路(固有識別情報記憶手段)
205 外部通信回路(固有識別情報応答手段、指令形式判定手段、不正指令応答手段)
CC カウンタ用コンピュータ(管理装置)
HC 事務所用コンピュータ(管理装置)
PJ1 遊技情報収集装置1(監視装置)
PJ2 遊技情報収集装置2(監視装置)

Claims (2)

  1. 遊技プログラムに基づいて遊技装置の遊技制御を行うCPU、前記遊技プログラムを格納したROM及び前記CPUのワークエリアであるRAMを内蔵する遊技用演算処理装置を含む遊技制御基板を監視する遊技装置の監視装置であって、
    前記遊技用演算処理装置は、
    正当な遊技制御基板であることを証明する固有識別情報及び外部よりの要求指令の内容を判別するための要求指令情報を記憶するセキュリティ回路と、
    外部よりの前記固有識別情報の要求指令に基づいて前記セキュリティ回路に記憶された固有識別情報を外部に送出する外部通信回路と、を有し、
    前記固有識別情報は、前記遊技用演算処理装置の製造時に予め記憶されるものであるとともに、遊技用演算処理装置毎に異なる識別情報であり、
    前記監視装置は、
    該監視装置が監視する遊技制御基板の正当性の判定要素となる固有識別情報を記憶する正当性判定情報記憶手段と、
    前記遊技用演算処理装置へ前記セキュリティ回路に記憶された固有識別情報の要求指令を所定間隔毎の確認タイミングで送出する固有識別情報要求手段と、
    前記外部通信回路により送出された固有識別情報と前記正当性判定情報記憶手段に記憶されている判定要素としての固有識別情報とを比較し、遊技制御基板の正当性を判定する遊技制御装置正当性判定手段と、
    変更前の要求指令情報と変更後の要求指令情報を含み、前記セキュリティ回路に記憶された要求指令情報を変更するための変更要求指令を送出する要求指令情報変更要求手段と、を備え、
    前記外部通信回路は、
    前記要求指令情報変更要求手段からの前記変更要求指令を受け付け、前記セキュリティ回路に記憶された要求指令情報のうち、前記変更前の要求指令情報によって特定される要求指令情報を、前記変更後の要求指令情報となるように前記セキュリティ回路に変更記憶させる要求情報変更手段を有し、
    前記外部通信回路及び前記セキュリティ回路は、
    前記固有識別情報の要求指令に対する応答及び前記変更要求指令に対する要求指令情報の変更記憶を前記CPUによる遊技制御動作とは独立して行うよう構成されることを特徴とする遊技装置の監視装置。
  2. 前記監視装置は、
    前記遊技制御基板より発生する遊技情報を管理する管理装置と遊技装置間の通信網に、該遊技装置に対応して配置され、
    前記通信網には、通信への加入/脱退が可能な設定装置を備え、
    前記設定装置は、
    前記正当性判定情報記憶手段に前記遊技制御基板の正当性の判定要素となる固有識別情報を設定する設定手段と、
    前記要求指令情報変更要求手段に前記変更要求指令を送出させる設定を行う要求情報変更要求設定手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技装置の監視装置。
JP27400097A 1997-10-07 1997-10-07 遊技装置の監視装置 Expired - Fee Related JP4215843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27400097A JP4215843B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 遊技装置の監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27400097A JP4215843B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 遊技装置の監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11104336A JPH11104336A (ja) 1999-04-20
JP4215843B2 true JP4215843B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=17535560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27400097A Expired - Fee Related JP4215843B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 遊技装置の監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4215843B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4610019B2 (ja) * 2008-02-06 2011-01-12 株式会社ソフイア 遊技用演算処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11104336A (ja) 1999-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4244240B2 (ja) 遊技機
JP2002258964A (ja) 遊技制御用素子の監視システム、遊技制御用集積回路素子、遊技制御用基板、遊技機および監視装置
JP4056150B2 (ja) 遊技用演算処理装置
JPH11123270A (ja) 遊技プログラム供給システム
JP2000126425A5 (ja)
JP4236069B2 (ja) 遊技機
JP4215841B2 (ja) 遊技機監視装置
JP4107444B2 (ja) 情報生成方法
JP4112129B2 (ja) 遊技用演算処理装置
JP2001137504A5 (ja)
JP4433502B2 (ja) 遊技場の遊技情報管理システム
JP2001087529A5 (ja)
JP2001145772A (ja) 遊技システム
JP2001137516A (ja) 遊技監視装置
JP4215843B2 (ja) 遊技装置の監視装置
JPH11169547A (ja) 遊技装置の監視装置
JP4218811B2 (ja) 遊技機の監視システム
JP4297553B2 (ja) 遊技機
JP2009082733A (ja) 遊技用演算処理装置
JP4112130B2 (ja) 遊技用演算処理装置
JP2000300811A5 (ja)
JP4641043B2 (ja) 遊技機
JPH11253637A (ja) 遊技用演算処理装置
JP4117716B2 (ja) 遊技用演算処理装置
JPH11169546A (ja) 遊技装置の監視システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040405

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081031

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees