JPH11169546A - 遊技装置の監視システム - Google Patents

遊技装置の監視システム

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JPH11169546A
JPH11169546A JP9362558A JP36255897A JPH11169546A JP H11169546 A JPH11169546 A JP H11169546A JP 9362558 A JP9362558 A JP 9362558A JP 36255897 A JP36255897 A JP 36255897A JP H11169546 A JPH11169546 A JP H11169546A
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JP
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game
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validity
game control
program
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JP9362558A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティレベルをより高めて、遊技制御
装置の不正を有効に防止することのできる遊技装置の監
視システムを提供する。 【解決手段】 遊技用演算処理装置200の内部および
外部で正当性を判定する。すなわち、電源オン時にブー
トプログラムが立ち上がり、ROM202の所定領域よ
り正当性確認情報を読み込むとともに、パラメータメモ
リ215に格納されている書込終了コード、初期設定情
報、およびセキュリティメモリ215に記憶されている
固有ID、メーカコード、認定コードを使用して正当性
確認のための所定の演算を行い、その演算値を正当性確
認情報と比較して遊技用演算処理装置200の内部で自
身の正当性の簡易チェックを行う。その後、外部の遊技
情報収集装置1(PJ1)により遊技プログラムを監視
する正当性の判定を所定間隔毎に行う。そして、何れか
1つでも正当性がないと判断した際には、遊技機の動作
を不能動化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技装置(例え
ば、パチンコ遊技機)の遊技制御を行う遊技制御手段を
含む遊技制御装置を監視する遊技装置の監視システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機、詳しくはパチンコ遊技機
は市場に販売するにあたって所定の法律等(例えば、風
俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律等)に
則したパチンコ遊技機の性能を満たしているか否かの検
査を、第3者機関によって行ってもらい、所定の基準
(例えば、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規
則」に定められ基準)を満たしている場合に限り、販売
許可を取得でき、その結果、市場での販売が可能になっ
ている。そして、遊技店において営業が行われるが、他
店との差別化を行うために、例えば遊技機の遊技制御を
管理する遊技制御基板に備えられている遊技プログラム
が格納されたROMを、改造したROM(大当りが出現
しやすいように改造したもの)に取り替えたりする等の
不正を行う(集客力を上げるため)店も極めて稀にあ
る。
【0003】一方、遊技店による不正ではなく、遊技制
御基板に備えられている遊技プログラムが格納されたR
OMを、流通の過程で不当なROMと交換し、当該遊技
機で遊技を行い不当な利益を得ているグループ、さらに
遊技店に夜間に侵入し、不当なROMと交換して、翌
日、当該遊技機で遊技を行い不当な利益を得ているグル
ープもある。そこで、当該ROMをCPUと併せて1チ
ップ化してROM交換を行えないようにした遊技用チッ
プの提案も行われている。ところが、このような遊技用
チップも完全に不正が行えないとの断言はできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第3者
機関による検査に合格した遊技機であっても、遊技店に
設置した後に、ROMをCPUと併せて1チップ化して
ROM交換を行えないようにするとともに遊技プログラ
ムを格納した遊技用チップに対する不正が行われること
があり、以下のような問題点が発生することがある。 (イ)第3者機関による検査に合格して販売された遊技
機であっても、遊技店において、上述したような遊技用
チップ交換という不正が行われた場合、従来はこの不正
を有効に防止することが困難であった。 (ロ)遊技用チップの提案は以前よりも有効ではある
が、完全に不正が行えないとの断言はできず、改竄した
遊技プログラムを内蔵した改竄遊技用チップが作成され
る可能性もある。通常、このような改竄遊技用チップ
は、元の遊技用チップと交換されるという不正が多い。
【0005】(ハ)改竄した遊技用チップが設けられて
いる遊技制御基板を、前述したように、流通の過程での
交換、夜間遊技店に侵入しての交換、あるいは不当な遊
技店による交換等により元の遊技用チップが設けられて
いる遊技制御基板と交換されてしまうと、不当な遊技が
行われることになる。そのため、正当に営業を行ってい
る遊技店、遊技機製造メーカーおよび遊技機の検定を行
っている第3者機関に対して、社会的信用の低下をもた
らし、不当な迷惑をかけることになる。
【0006】(ニ)遊技用チップの場合、例えば遊技用
チップ自体で遊技プログラムの正当性検査の処理を行う
ものも考えられるが、その正当性検査の処理は全部遊技
用チップ内部で行う機能であり、チップ自体を改竄さ
れ、そっくり交換されると、不正を防ぐのが困難にな
る。そのため、セキュリティレベルをより一層高めるこ
とが要求される。その場合、遊技用チップの外部で遊技
プログラムの正当性判定(監視)を行うのは有効である
が、監視のための特別の外部装置が必要になり、コスト
増大を招く。
【0007】そこで、本出願の発明者は鋭意研究の結
果、遊技店に導入されている遊技情報収集システム(簡
単なもの、規模、形態等は様々であるが、少なくとも遊
技機の情報を収集可能なシステム)に着目し、この遊技
情報収集システムに遊技制御基板(遊技用チップ)の監
視機能を持たせることで、セキュリティ機能の1つ(外
部から監視:例えば、詳細は実施の形態で後述の遊技プ
ログラムの任意のアドレスのプログラムコードを所定間
隔毎にチェック)を比較的に低コストで構築できること
を見出した。また、加えて遊技用チップの内部でも簡易
的に設定情報等のチェックを行うというセキュリティ機
能の2つ(内部での監視)を案出し、これにより、質の
高い遊技制御基板の監視が可能になることを見出した。
このように、本発明者は遊技用チップの内部および外部
の双方から正当性を判定することで、セキュリティレベ
ルをより高くできる監視システムの開発に成功した。
【0008】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たもので、セキュリティレベルをより高めて、遊技制御
装置の不正を有効に防止することのできる遊技装置の監
視システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技装置の監視システムは、遊
技装置の遊技制御手順たる遊技プログラムを記憶する遊
技プログラム記憶手段を内蔵し、該遊技プログラムに基
づいて遊技制御を実行管理する遊技制御手段を備えた遊
技制御装置と、前記遊技制御装置側より遊技情報を収集
するとともに、遊技制御装置を監視する遊枝情報収集装
置と、を含む遊技装置の監視システムであって、前記遊
技制御手段は、動作を開始する際に、少なくとも予め記
憶されている所定の初期情報を用いて正当性判定のため
の演算を行い、その演算結果情報と、前記遊技プログラ
ム記憶手段の所定領域に記憶されている情報とを比較し
て遊技制御手段の正当性を判定する簡易正当性判定手段
と、前記簡易正当性判定手段により正当性が認められた
場合には、前記遊技プログラム記憶手段に記憶されてい
る遊技プログラムに基づく遊技制御の実行を可能とし、
一方、正当性が認められない場合には、遊技プログラム
に基づく遊技制御の実行を停止する遊技制御規制手段
と、外部よりの要求に基づいて、予め記憶されている当
該遊技制御手段の正当性を外部に判定してもらうための
所定情報を読み出して外部に送出する所定情報送出手段
と、有し、前記遊技情報収集装置は、前記遊技制御手段
に記憶されている当該遊技制御手段の正当性を判定する
際の判定基準情報を記憶する判定基準情報記憶手段と、
前記所定情報送出手段に所定情報の送出を指令する所定
情報要求手段と、前記所定情報要求手段により送出され
た所定情報と前記判定基準情報記憶手段に記憶されてい
る判定基準情報とを比較して遊技制御手段の正当性を判
定する遊技制御装置正当性判定手段と、前記遊技制御装
置正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記遊技制御
手段の非正当性が認められた際に、前記遊技装置を不能
動化する遊技装置不能動化手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0010】請求項2記載の発明による遊技装置の監視
システムは、遊技装置の遊技制御手順たる遊技プログラ
ムを記憶する遊技プログラム記憶手段を内蔵し、該遊技
プログラムに基づいて遊技制御を実行管理する遊技制御
手段を備えた遊技制御装置と、前記遊技制御装置側より
遊技情報を収集するとともに、遊技制御装置を監視する
遊枝情報収集装置と、を含む遊技装置の監視システムで
あって、前記遊技制御手段は、動作を開始する際に、少
なくとも予め記憶されている所定の初期情報を用いて正
当性判定のための演算を行い、その演算結果情報と、前
記遊技プログラム記憶手段の所定領域に記憶されている
情報とを比較して遊技制御手段の正当性を判定する簡易
正当性判定手段と、前記簡易正当性判定手段により正当
性が認められた場合には、前記遊技プログラム記憶手段
に記憶されている遊技プログラムに基づく遊技制御の実
行を可能とし、一方、正当性が認められない場合には、
遊技プログラムに基づく遊技制御の実行を停止する遊技
制御規制手段と、外部よりの要求に基づいて、予め記憶
されている当該遊技プログラムの正当性を外部に判定し
てもらうための所定情報を読み出して外部に送出する所
定情報送出手段と、有し、前記遊技情報収集装置は、前
記遊技プログラム記憶手段に記憶されている遊技プログ
ラムの正当性を判定する際の判定基準情報となる基準遊
技プログラムを記憶する判定基準情報記憶手段と、前記
所定情報送出手段へ遊技プログラムの所定部分の読み出
しを指令する所定情報要求手段と、前記所定情報要求手
段の指令に応じて読み出された遊技プログラムの所定部
分と前記判定基準情報記憶手段に記憶されている前記所
定部分に対応する基準遊技プログラムの所定部分とを比
較して遊技制御手段の正当性を判定する遊技制御装置正
当性判定手段と、前記遊技制御装置正当性判定手段の判
定結果に基づいて、遊技制御手段の非正当性が認められ
た際に、前記遊技装置を不能動化する遊技装置不能動化
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】また、好ましい態様として、例えば請求項
1又は2に従属する請求項3記載のように、前記遊技制
御手段は、外部よりの指令に基づいて、内蔵された遊技
プログラムの実行を規制する遊技プログラム実行規制手
段を備え、前記遊技装置不能動化手段は、遊技制御手段
の非正当性が認められた場合、前記遊技プログラム実行
規制手段へ遊技プログラムの実行を規制する指令を要求
するようにしてもよい。
【0012】例えば請求項2又は3に従属する請求項4
記載のように、前記遊技情報収集装置は、乱数生成手段
を備え、前記所定情報要求手段は、前記乱数生成手段に
より生成された乱数値に基づいて、前記遊技制御手段へ
遊技プログラムの読み出しを指令する所定部分を決定す
るようにしてもよい。
【0013】例えば請求項1乃至4の何れかに従属する
請求項5記載のように、前記遊技情報収集装置は、前記
遊技制御装置より発生する遊技情報を管理する管理装置
と遊技装置間の通信網に該遊技装置に対応して配置さ
れ、前記通信網には、通信への加入/脱退が可能な設定
装置を備え、該設定装置は、前記遊技情報収集装置へ当
該遊技情報収集装置が前記遊技制御手段の正当性を判定
する際の判定基準情報を設定する設定手段を備えている
ようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、多
数のパチンコ遊技機(弾球遊技機であり、以下、遊技機
と略称する。また、説明の都合上、遊技機をP機あるい
はP台と適宜略称する)を設置した遊技店に適用した実
施の形態として図面を参照して説明する。 (I)第1の実施の形態 A.遊技店の全体構成 最初に、遊技店の全体構成について説明する。図1は遊
技店の全体構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は遊技店(パチンコホール:遊技場)であり、遊
技店1にはCR機タイプの遊技機10a、10b等が多
数設置されたパチンコ島11、状態変化情報記録装置
(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、履歴
処理装置12、カウンタ用コンピュータ(CC)、FA
X装置13、事務所用コンピュータ(HC)、プリンタ
14、通信制御装置15〜18、玉計数機19、島金庫
20、監視カメラシステム21、アナウンスシステム2
2および設定・検査装置23(ただし、常時、後述の店
内ネットワーク37(すなわち、LON通信網91)に
接続されるものではない)が配置されている。
【0015】パチンコ島11は、情報収集端末装置(情
報収集BOX)31a、31b、・・・(以下、適宜、
情報収集端末装置31で代表する)、遊技機10a、1
0b、・・・(以下、適宜、遊技機10で代表する)、
カード式球貸装置32a、32b、・・・(以下、適
宜、カード式球貸装置32で代表する)、球切装置33
a、33b、・・・(以下、適宜、球切装置33で代表
する)、パルスタンク34a、34b、・・・(以下、
適宜、パルスタンク34で代表する)およびネットワー
ク中継装置35(例えば、ルータ)を備えている。な
お、パチンコ島11は遊技店1に複数が配置されるが、
ここでは1つのパチンコ島11の詳細を説明する。その
他のパチンコ島も同様の構成である。ネットワーク中継
装置35は1つのパチンコ島11について、それぞれ1
台ずつ配置されるが、その他の各装置(例えば、情報収
集端末装置31、球切装置33、パルスタンク34)は
遊技機10a、10b、・・・と同数だけ(すなわち、
遊技機10と対をなして)配置されている。
【0016】遊技機10a、10b、・・・(遊技装置
に相当)は、遊技状態を制御する遊技制御基板41a、
41b、・・・(以下、適宜、遊技制御基板41で代表
する)をそれぞれ有しており、遊技制御基板41は役物
の制御を行う遊技用演算処理装置(以下、図面では単に
演算処理装置という)200(いわゆるアミューズチッ
プ用のIC)(詳細は後述の図3参照)を内蔵してい
る。遊技用演算処理装置200は遊技制御手段に相当
し、遊技制御基板41は遊技制御装置に相当する。遊技
機10は前述したようにCR機であり、その側方にはカ
ード式球貸装置32(遊技設備装置)が配置されてい
る。カード式球貸装置32はプリペイドカードを使用し
て球を貸出すもので、球の貸出し操作等は遊技機10で
可能である。なお、遊技機10の遊技盤における遊技領
域はパチンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例え
ばいわゆる「第1種」に属するものあるいは図柄表示装
置を備えた「第3種」に属するもの、あるいは他の機種
等であってもよく、要は遊技制御基板41が遊技制御手
順たる遊技プログラムを内蔵して遊技を実行管理するも
のであれば、任意の構成をとり得るが、一例として本実
施例では「第1種」に属するタイプのものを用いてい
る。
【0017】球切装置33(遊技設備装置)は遊技機1
0の補給タンクへパチンコ島11から球を補給するもの
で、例えば球が10個補給される毎に1パルスとなる信
号(例えば、後述の図2に示す補給球数信号)が球切装
置33から出力されるようになっている。パルスタンク
34(遊技設備装置)は発射されて遊技が終了した球が
遊技機10から外部に回収した球を計数するもので、例
えば球の10個流出(回収)に対応して1パルスとなる
信号(後述の図2に示す回収球数信号)がパルスタンク
34から出力されるようになっている。
【0018】情報収集端末装置31a、31b、・・・
は遊技情報収集装置1(PJ1)、・・・、遊技情報収
集装置2(PJ2)、・・・および分配回路42a、4
2b、・・・(以下、適宜、分配回路42で代表する)
をそれぞれ備えている。情報収集端末装置31は1つの
単体のボックス(例えば、情報収集端末装置31の機能
を実現する基盤を収納したボックス)として製造されて
いる。分配回路42は遊技機10、カード式球貸装置3
2、球切装置33およびパルスタンク34に接続され、
これらの各装置から入出力される信号を遊技情報収集装
置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)に
分配して連絡する。例えば、分配回路42は遊技情報収
集装置1(PJ1)に対して売上信号、補給球数信号、
回収球数信号、大当り信号、特図回転信号、確変信号、
アミューズ通信信号を分配して連絡し、遊技情報収集装
置2(PJ2)に対して打止信号、金枠開閉信号、木枠
開閉信号、空皿信号(遊技機10の貯留タンクにパチン
コ島11から補給される球量が少なくなったことを検出
する信号)、異常信号(不正な電磁波を出す等の不正な
磁気力および電磁波を検出する信号)、電源断信号を分
配して連絡する。
【0019】遊技情報収集装置1(PJ1)は売上信
号、補給球数信号、回収球数信号、大当り信号、特図回
転信号、確変信号および遊技制御基板41から入出力さ
れるアミューズ通信信号に基づいて、自分が受け持つ遊
技機10および遊技設備装置より出力された遊技情報
と、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技
情報(状態変化情報)を併せて演算加工し、収集した遊
技情報より遊技情報の変化を検出する処理等を行うとと
もに、遊技用演算処理装置200の正当性判定(真偽判
定)も行うもので、その詳細なブロック構成は後述す
る。遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10および
遊技設備装置より収集した主に遊技機10を監視するた
めの状態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号
等)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送する処理や
遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求があっ
た場合に遊技機10を不能動化する処理等を行う。
【0020】ネットワーク中継装置35は、例えば、ル
ータ(Router)からなり、島内ネットワーク36と店内
ネットワーク37の各LON間を中継接続する装置であ
り、中継が行われるレイヤのうちネットワーク層(レイ
ヤ3)に対応するものである。島内ネットワーク36に
はLONが採用される。ここで、LONとは米国エシャ
ロン社によって開発されたLON(Local Operating Ne
twork:エシャロン社登録商標)という技術に基づいて
いる。一般的に、LON技術は各種センサと、各種アク
チュエータとの通信(例えば、最大32385ノード)
により検知、監視、制御その他のアプリケーションを容
易に、高信頼度をもって、かつ低コストで実現できると
いうインテリジェント分散型ネットワークシステム技術
である。なお、島内ネットワーク36はLONに限るも
のではなく、その他の通信方式であってもよい。例え
ば、無線LAN、赤外線LAN等を使用してもよい。
【0021】パチンコ島11は店内ネットワーク37を
介して状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情
報記録装置(JR’)、履歴処理装置12、カウンタ用
コンピュータ(CC)、事務所用コンピュータ(H
C)、通信制御装置15〜18および設定・検査装置2
3と接続されている。店内ネットワーク37には同様に
LONが採用される。店内ネットワーク37はLONに
限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。
【0022】島内ネットワーク36、ネットワーク中継
装置35および店内ネットワーク37は、全体として遊
技情報収集装置(PJ1)、(PJ2)、状態変化情報
記録装置(JR)、状態監視用管理装置(カウンタ用コ
ンピュータ(CC))および情報処理用管理装置(事務
所用コンピュータ(HC))の間を接続する通信網91
(以下、適宜LON通信網という)を構成する。また、
LON通信網91に接続される各ノード間では、LON
TALKプロトコルを使用した認証付きメッセージ(例
えば、ユーザプログラム側で情報の送信時に行う)で情
報転送が行われ、ノード双方を相互に認証して信頼性を
確保するようになっている。
【0023】状態変化情報記録装置(JR)は遊技店1
に1台ずつ設けられ、各パチンコ島11に設けられてい
る遊技情報収集装置1(PJ1)より通報される遊技情
報(状態変化情報)を遊技機毎に整理して記録し、補助
状態変化情報記録装置(JR’)は同様に遊技店1に1
台ずつ設けられ、状態変化情報記録装置(JR)のバッ
クアップ用の装置である。履歴処理装置12は通信網3
7に接続されているノード(PJ1、PJ2、JR、J
R’等)がエラーを発生した際に、そのエラー情報が当
該履歴処理装置12へ通報されてくるので、そのエラー
情報を記録する装置であり、後にエラー来歴をオペレー
タが確認できるようになっている。
【0024】カウンタ用コンピュータ(CC)として
は、安価で普及しているパーソナルコンピュータが使用
され、以下の機能を有している。すなわち、カウンタ用
コンピュータ(CC)は当日の遊技機10の状態変化情
報を状態変化情報記録装置(JR若しくはJR’)をポ
ーリングして収集し、状態変化を検出して表示する処理
を行い、この状態変化情報のうち、大当り、確率変動の
場合は、カウンタ用コンピュータ(CC)で当該事象が
発生した遊技機10の詳細な遊技情報も確認したい場合
が通常なので、この特定の状態変化の場合は直接に該当
する遊技機10の遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡
し、遊技情報の応答を受けて、状態変化と併せて詳細な
遊技情報をディスプレイ装置(例えば、CRT)に表示
する。なお、カウンタ用コンピュータ(CC)は状態変
化情報記録装置(JR)がトラブルを起こして情報を収
集できないときは、直ちにバックアップ用の補助状態変
化情報記録装置(JR’)に収集先を切り替えて情報を
収集する。
【0025】また、カウンタ用コンピュータ(CC)で
所望の遊技機10の遊技情報を確認したい場合は、直接
該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡して、応答
した遊技情報を表示する機能もある。さらに、カウンタ
用コンピュータ(CC)と事務所用コンピュータ(H
C)との間には専用通信網92(例えば、イーサネッ
ト)が設けられており、カウンタ用コンピュータ(C
C)で履歴情報(分析情報:売上、機種情報、時系列情
報等)を確認したい場合は、事務所用コンピュータ(H
C)との専用通信網92により、分析情報を入手しディ
スプレイ装置に表示する。すなわち、カウンタ用コンピ
ュータ(CC)は状態変化情報表示用のもので、リアル
系管理装置という位置付けになっている。カウンタ用コ
ンピュータ(CC)にはFAX装置13が接続されてお
り、FAX装置13はカウンタ用コンピュータ(CC)
の演算した情報を外部に送信可能である。
【0026】事務所用コンピュータ(HC)としては、
安価で普及しているパーソナルコンピュータが使用さ
れ、以下の機能を有している。すなわち、事務所用コン
ピュータ(HC)は当日の過去分の遊技情報を元に履歴
情報・分析情報に加工する情報処理系管理装置としての
位置付けであり、遊技情報収集装置(PJ1若しくはP
J2)を所定間隔毎にポーリングして遊技情報を収集
し、履歴情報・分析情報に加工して格納(例えば、内部
記憶装置)するとともに、ディスプレイ装置(例えば、
CRT)に表示する。また、事務所用コンピュータ(H
C)で所望の遊技機10の遊技情報を確認したい場合
は、直接該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡し
て、応答した遊技情報を表示する機能もある。さらに、
事務所用コンピュータ(HC)で遊技機10の状態変化
情報(リアル系の情報)を確認したい場合は、専用通信
網92(例えば、イーサネット)を介してカウンタ用コ
ンピュータ(CC)より状態変化情報を入手しディスプ
レイ装置に表示する。事務所用コンピュータ(HC)に
はプリンタ14が接続されており、事務所用コンピュー
タ(HC)の演算した情報を印刷出力可能である。ここ
で、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コ
ンピュータ(HC)は、遊技情報を管理する管理装置を
構成する。
【0027】通信制御装置15〜18は玉計数機19、
島金庫20、監視カメラシステム21およびアナウンス
システム22がLON通信網91である店内ネットワー
ク37を介して他の装置との通信を行う際のインターフ
ェース処理を行う。玉計数機19は遊技者が獲得した球
(例えば、景品交換のため)の計数を行うもので、計数
値をカウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コ
ンピュータ(HC)に転送し、当該遊技者に対して景品
交換に使用すべく計数結果をプリントアウトして渡す。
島金庫20は遊技店1での両替機若しくは現金式球貸装
置等より回収した貨幣を収納する装置であり、現在の情
報を事務所用コンピュータ(HC)およびカウンタ用コ
ンピュータ(CC)に転送する。
【0028】監視カメラシステム21は遊技店1内に配
置された監視カメラを管理し、撮像された画像を記録す
るシステムであり、遊技情報収集装置1(PJ1)より
当該監視カメラシステム21と接続している通信制御装
置17へ金枠開放情報、異常情報等を直接通報し、監視
カメラにより撮像させる。アナウンスシステム22は遊
技店1内のアナウンスを自動的に行うシステムであり、
例えば「○○番台、大当り発生です」というような店内
アナウンスを行う。アナウンスシステム22は遊技情報
収集装置1(PJ1)より当該アナウンスシステム22
と接続している通信制御装置18へ大当り情報等を直接
通報し、該当する遊技機10の遊技状態をアナウンスさ
せる。
【0029】設定・検査装置23としては、例えばノー
ト型のパーソナルコンピュータ等が使用され、以下の機
能を有している。すなわち、設定・検査装置23は店内
ネットワーク37(LON通信網91)に対して通信へ
の加入/脱退が可能なもので、遊技情報収集装置1(P
J1)へ当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続され
る遊技機10の遊技制御基板41に内蔵されている遊技
用演算処理装置200の正当性を判定する際の判定基準
情報として使用する遊技用演算処理装置200に内蔵さ
れている遊技プログラムと同一の基準遊技プログラムを
設定するとともに、遊技用演算処理装置200を識別す
るための固有IDを設定する。
【0030】固有IDは、遊技情報収集装置1(PJ
1)が遊技用演算処理装置200を識別するための情報
である。第1の実施の形態では、固有IDは遊技用演算
処理装置200の簡易的な正当性の判定のために、遊技
用演算処理装置200自身が使用しているが、遊技情報
収集装置1(PJ1)では遊技用演算処理装置200の
正当性を判定する際の判定基準情報として使用しておら
ず、後述の第2の実施の形態では判定基準情報として使
用している(第2の実施の形態参照)。当然であるが、
設定・検査装置23には正規の遊技プログラム(すなわ
ち、基準遊技プログラム)を保有しており、例えば正規
プログラムを格納したFD(フロッピィディスク)をド
ライブ可能なドライブ装置が装着されている。なお、設
定・検査装置23は常に遊技店1の店内ネットワーク3
7に接続されているものではなく、遊技機製造メーカ、
信用機関等で遊技機10が遊技店1に設置された際(例
えば、いわゆる新台の入替え等)に店内ネットワーク3
7に接続され、遊技情報収集装置1(PJ1)による遊
技用演算処理装置200の監視の際に使用される判定基
準情報が設定される。設定・検査装置23は設定手段を
構成する。
【0031】この場合、判定基準情報である基準遊技プ
ログラムを使用し、以下のようにして遊技用演算処理装
置200の正当性判定が行われる構成である。遊技情報
収集装置1(PJ1)は設定・検査装置23により設定
された基準遊技プログラムを記憶しており、遊技用演算
処理装置200に対して遊技プログラムの所定部分の読
み出しを指令し、この指令に応じて読み出された遊技用
演算処理装置200からの遊技プログラムの所定部分
と、設定・検査装置23により設定されて記憶している
基準遊技プログラムの該当する所定部分とを比較して遊
技用演算処理装置200の正当性(真偽)を判定する。
また、遊技情報収集装置1(PJ1)は乱数生成手段
(後述の図2に示す乱数発生回路61)を備えており、
乱数生成手段により生成された乱数値に基づいて遊技用
演算処理装置200へ遊技プログラムの読み出しを指令
する所定部分を決定する機能を有しているとともに、遊
技用演算処理装置200の非正当性を認めた際には、遊
技機10を不能動化する機能を有している。したがっ
て、遊技情報収集装置1(PJ1)は判定基準情報記憶
手段、所定情報要求手段、遊技制御装置正当性判定手段
および遊技装置不能動化手段の機能を実現する。
【0032】B.遊技情報収集装置1(PJ1)の構成 次に、遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック構成に
ついて説明する。図2は遊技情報収集装置1(PJ1)
のブロック図である。図2において、遊技情報収集装置
1(PJ1)はCPU51、ROM52、RAM53、
EEPROM54、バックアップ電源55、発信回路5
6、通信制御装置57、出力インターフェース回路(I
/F)58、入力インターフェース回路(I/F)5
9、バス60および乱数発生回路61を備えている。
【0033】CPU51はROM52に格納されている
処理プログラムに基づいて自分が受け持つ遊技機10お
よび遊技設備装置より出力された遊技情報と、遊技情報
収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変
化情報)を併せて演算加工し、収集した遊技情報より遊
技情報の変化を検出する処理等を行うとともに、遊技用
演算処理装置200の正当性判定も行う。乱数発生回路
61(乱数生成手段)は遊技プログラムが格納されるア
ドレス範囲の最大値以上の乱数データを発生させるもの
であり、例えば加賀電子株式会社製のRNC(Randam N
umbers Controller)というICを使用し、混合合同法
を用いて一様乱数を生成する。なお、このICによる
と、標準的なマイクロコンピュータ(例えば、いわゆる
Z80系のCPU)と簡単な周辺回路で容易に乱数デー
タを取り出すことが可能である。
【0034】CPU51が行う遊技用演算処理装置20
0の正当性判定では、乱数発生回路61の出力を利用
し、ランダムなアドレスの遊技プログラム内容に基づく
判定を行う。すなわち、CPU51は遊技用演算処理装
置200の正当性判定を行う際に、乱数発生回路61よ
り乱数値を取得し、遊技用演算処理装置200内の遊技
プログラムが格納されているアドレス範囲内のアドレス
値(所定部分に相当)に補正して、そのアドレス値に格
納されている遊技プログラムの内容を遊技用演算処理装
置200に要求する。これは、遊技プログラム要求手段
が乱数生成手段により生成された乱数値に基づいて、遊
技制御手段へ遊技プログラムの読み出しを指令する所定
部分を決定することに相当する。そして、CPU51は
上記指令に応じて読み出された遊技用演算処理装置20
0からの遊技プログラムの所定部分と、設定・検査装置
23により設定されて記憶している基準遊技プログラム
の該当する所定部分とを比較して遊技用演算処理装置2
00の正当性(真偽)を判定する。
【0035】ROM52は遊技用演算処理装置200の
正当性判定のためのプログラムや遊技情報の収集・加工
等のための処理プログラムを格納しており、RAM53
はワークエリアとして用いられる。EEPROM54
(判定基準情報記憶手段)は当該遊技情報収集装置1
(PJ1)に接続される遊技用演算処理装置200の正
当性を判定する際の判定基準情報となる遊技用演算処理
装置200に内蔵されている遊技プログラムと同一の基
準遊技プログラム(すなわち、判定基準情報)を記憶す
る。また、遊技用演算処理装置200を識別するための
固有IDを記憶する。上記各情報は、設定・検査装置2
3により設定される。
【0036】また、EEPROM54は状態変化情報の
監視用の設定値も記憶する。この設定値は、カウンタ用
コンピュータ(CC)若しくは事務所用コンピュータ
(HC)により設定される。バックアップ電源55はR
AM53の記憶情報をバックアップする電源であり、例
えば電池からなる。RAM53の記憶情報としては、例
えば遊技情報および状態変化情報があり、これらの情報
はRAM53に格納されている段階で保持される。な
お、RAM53は1日分の当該遊技機10等の遊技情報
をストック可能な容量を有している。
【0037】発信回路56はCPU51に制御クロック
信号を供給する。通信制御装置57は島内ネットワーク
36を介して遊技情報収集装置1(PJ1)と他のネッ
トワーク端末(例えば、遊技情報収集装置2(PJ2)
あるいはネットワーク中継装置35を介した店内ネット
ワーク37の各端末)との間で情報の転送等に必要な通
信の制御を行う。出力インターフェース回路(I/F)
58は遊技機10とCPU51との間の出力インターフ
ェース処理を行うもので、出力インターフェース回路
(I/F)58から遊技機10の遊技制御基板41に対
してアミューズ通信信号が出力される。アミューズ通信
信号は遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処
理装置200へ各種コマンド(例えば、プログラム要求
コマンド)を出力するための信号である。
【0038】入力インターフェース回路(I/F)59
は遊技機10および遊技設備装置(球貸装置32等)と
CPU51との間の入力インターフェース処理を行うも
ので、入力インターフェース回路(I/F)59には遊
技制御基板41から遊技用演算処理装置200へのコマ
ンドに対して応答するアミューズ通信信号、カード式球
貸装置32からカードによる売上信号、現金式の球貸装
置(図示略)から現金による売上信号、球切装置33か
ら補給球数信号、パルスタンク34から回収球数信号、
遊技制御基板41から特図回転信号、大当り信号、確変
信号がそれぞれ入力されるようになっている。入力イン
ターフェース回路(I/F)59は、これらの信号をイ
ンターフェース処理してCPU51に送る。
【0039】入力インターフェース回路(I/F)59
に入力されるアミューズ通信信号は、例えば遊技機10
の遊技用演算処理装置200より送信される遊技プログ
ラムの所定部分の読み出し情報に対応した信号であり、
この信号をCPU51によって監視(認証判断)するこ
とにより、正規の遊技用演算処理装置200が装着され
ているか否かを判断する。カードによる売上信号はカー
ド式球貸装置32によるプリペイドカードを使用した球
の貸し出しの売上げを知らせる信号である。なお、球貸
装置にはプリペイドカードを使用したカード式球貸装置
32の他に、現金の投入によって球の貸し出しを行う現
金式球貸装置があり、現金式球貸装置の場合には、現金
の投入に伴う球の貸し出しに対応した現金売上信号とな
る。補給球数信号は入賞による賞球に伴って当該遊技機
10の補給タンクの球が減少した場合に、パチンコ島1
1から当該遊技機10の補給タンクに補給した球数情報
を知らせる信号であり、球切装置33より出力されるい
わゆるイン信号(例えば、球の10個補給で1パルスと
なる信号、あるいは球の100個補給で1パルスとなる
信号、球の400個補給で1パルスとなる信号がある)
が利用される。また、遊技機より直接賞球数を外部に連
絡する端子を備えているタイプの遊技機であれば、当該
端子より信号を取得してもよい。
【0040】回収球数信号は当該遊技機10からパチン
コ島11の方に(つまり遊技を終了して遊技の結果が確
定した球を遊技機外部に)球が流れたことを知らせる信
号であり、例えばパルスタンク34より球の10個流出
に対応して1パルスとなるアウト信号が利用される。特
図回転信号は当該遊技機10が第1種である場合に、特
別図柄表示装置の図柄(以下、適宜、特図という)変動
が終了したときに、特図の回転を知らせる信号である。
大当り信号は当該遊技機10の特図が特定の利益状態
(例えば、大当りのゾロ目状態:「777」など)に揃
って大当りが発生していることを知らせる信号であり、
遊技機10より大当り発生時〜大当り終了時まで出力さ
れるものである。確変信号は当該遊技機10が確率変動
遊技付きの遊技機である場合に、確率変動中および大当
り遊技中に、それを知らせる信号である。言換えれば、
ベースの算出から外したい期間を知らせる信号である。
【0041】したがって、遊技情報収集装置1(PJ
1)は遊技機10に対して1台毎に設けられ、アミュー
ズ通信信号に基づいて遊技用演算処理装置200の正当
性判定を行い、遊技用演算処理装置200の非正当性が
認められた場合に遊技情報収集装置2(PJ2)に対し
て球の発射停止を要求して遊技機10を不能動化する処
理を行ったり、遊技用演算処理装置200のCPUコア
201の動作不許可を送信して遊技動作を行わせないよ
うにするとともに、カードによる売上信号、現金による
売上信号、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信
号、大当り信号、確変信号の入力に基づいて遊技情報を
収集し、収集した情報に基づいて遊技情報および状態変
化情報への加工処理を行う。また、遊技情報収集装置2
(PJ2)より転送された遊技情報(状態変化情報)も
併せて上位ノード(JR、JR’)へ転送する処理を行
うとともに、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検
出すると、状態変化情報の内容を状態変化情報記録装置
(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)へ
自立的に通報する。さらに、カウンタ用コンピュータ
(CC)および事務所用コンピュータ(HC)よりの指
令があった場合には、遊技情報の内容を現在の遊技情報
として応答し、転送する。
【0042】ここで、遊技情報収集装置1(PJ1)お
よび遊技情報収集装置2(PJ2)は、全体として遊技
装置(遊技機10)の遊技制御装置41に含まれる遊技
制御手段(遊技用演算処理装置200)を監視(正当性
の監視)する遊技装置の監視装置を構成する。
【0043】C.遊技用演算処理装置200の構成 次に、遊技機10の遊技制御基板41が内蔵している役
物の制御を行う遊技用演算処理装置200の構成につい
て説明する。図3は遊技用演算処理装置200の構成を
示すブロック図である。図3において、遊技用演算処理
装置200はいわゆるアミューズチップ用のICとして
製造され、遊技制御を行う遊技領域部200Aおよび管
理制御を行う管理領域部200Bに区分される。
【0044】まず、遊技領域部200AはCPUコア2
01、ROM202、RAM203、外部バスインター
フェース204、乱数生成回路205、クロックジェネ
レータ206、リセット/割込制御回路207、アドレ
スデコーダ208、出力制御回路209およびバス21
0により構成される。CPUコア201は遊技制御のた
めの演算処理を行う。ROM202は遊技プログラムを
格納しているとともに、所定領域に正当性確認情報を記
憶している。正当性確認情報とは、遊技用演算処理装置
200の正当性の簡易チェックを行う場合の情報であ
り、例えば後述の書込終了コード、初期設定情報、メー
カコード(遊技機製造メーカコード)、認定コード、固
有IDを使用して所定の演算(例えば、各情報を加算演
算したチェックサム、CRC等の演算)を施した結果値
である。正当性確認情報は第3者機関あるいは遊技機製
造メーカがROM202に遊技プログラムを書き込む際
に、所定の領域に書き込まれる。なお、遊技機製造メー
カが書き込む際には、その結果値だけが第3者機関から
知らされる。
【0045】遊技用演算処理装置200の簡易チェック
を行う場合、遊技用演算処理装置200の電源立ち上が
り時に、遊技用演算処理装置200に格納されている後
述の書込終了コード、初期設定情報、メーカコード(遊
技機製造メーカコード)、認定コード、固有IDを使用
して所定の演算をした演算値と、遊技プログラムが格納
されているROM202の所定領域に予め書き込まれて
いる正当性確認情報とを比較判定することで、簡易的な
遊技用演算処理装置200のチェックを可能にする構成
になっている。RAM203はワークエリアとして制御
に必要なデータの一時記憶等を行う。外部バスインター
フェース204は外部バスのインターフェース処理を行
う。
【0046】外部バスインターフェース204にはMO
DE端子が設けられており、遊技プログラムをROM2
02に書き込む際に、このMODE端子を[H]レベル
にすると、ROM202への書き込みモードとなって遊
技機製造メーカあるいは第3者機関による遊技プログラ
ムの書き込みが可能になる。書き込む方法は、外部バス
インターフェース204のMODE端子を[H]レベル
にし、アドレス端子(A0〜A15)、データ端子(D
0〜D7)を利用して行う。なお、書き込みモードは遊
技プログラムの書き込みを可能にするものであり、ブー
トプログラムを書き込みできるようにするものではな
い。また、ROM202への遊技プログラムの書き込み
が終了すると、後述のパラメータメモリの所定領域に書
込終了コードが記録(例えば、所定のコード若しくは所
定ビットを物理的に切断することで記録)される。そし
て、パラメータメモリに既に書込終了コードが記録され
ている場合には、ROM202への遊技プログラムの書
き込みはできない。
【0047】乱数生成回路205は遊技の実行過程にお
いて遊技価値(例えば、大当り)を付加するか否か等に
係わる乱数(乱数は、大当たりの決定や、停止時の図柄
の決定等に使用)を生成するもので、一様性乱数を生成
する数学的手法(例えば、合同法あるいはM系列法等)
を利用して乱数を生成する。本実施例では機種に関連し
た情報を乱数生成の際における種値として利用する。ク
ロックジェネレータ206は所定のクロック信号を生成
する。リセット/割込制御回路207はシステムリセッ
ト、ユーザリセットや割り込み要求を検出してCPUコ
ア201に知らせる。アドレスデコーダ208は内蔵デ
バイスおよび内蔵コントロール/ステータスレジスタ群
のロケーションをメモリマップドI/O方式およびI/
OマップドI/O方式によりデコードする。出力制御回
路209はアドレスデコーダ208からの信号の制御を
行って外部端子より8ビットの制御信号(CS0〜CS
7)を外部に出力する。バス210はデータバス、アド
レスバス、制御バスを含むものであり、管理領域部20
0Bにも連絡している。
【0048】次に、遊技用演算処理装置200における
管理制御を行う管理領域部200Bは、ROM211、
パラメータメモリ212、バスモニタ回路213、DP
RAM214、セキュリティメモリ215、ステータス
メモリ216、制御回路217、外部通信制御回路21
8、バス219および遊技領域部200A側のバス21
0を含んで構成される。ROM211はブートプログラ
ムを格納しており、遊技用演算処理装置200の電源オ
ン時にはブートプログラムが立ち上がって、所定の簡易
チェックを行い、正常であれば遊技プログラムに処理を
移行させるようになっている。パラメータメモリ212
は書込終了コードおよび初期設定情報を格納している。
書込終了コードとは、ROM202に遊技プログラムを
書き込んだ後に正当なものにより書き込みが行われたこ
とを示すために書き込まれる情報で、詳細は後述する。
初期設定情報とは、遊技機製造メーカが遊技プログラム
を書き込む際に、チップセレクトCSの入力/出力を設
定するための情報であり、例えばCS0、1、2を入力
に使用し、CS3、4、5、6、7を出力に使用すると
いう情報である。
【0049】DPRAM214は遊技領域部200A側
のRAM203の内容を複写して記憶するもので、遊技
領域部200A側および管理領域部200B側の双方よ
りアクセスが可能な構成になっている。ただし、遊技領
域部200A側はデータの書き込みのみが可能で、読み
出しはできない。この場合、DPRAM214には遊技
領域部200Aのバス210(アドレスバス、データバ
ス、制御バスを含む)が接続され、RAM203の所定
アドレスに情報を書き込む際に、DPRAM214にも
同一アドレスに同一情報を書き込むようにして管理領域
部200Bに情報を複写する処理が行われる。ただし、
制御バスのうち、RD信号(読み出し制御信号)はDP
RAM214に接続されない。
【0050】また、情報の複写という点で、RAM20
3とDPRAM214については情報の書き込み速度や
好ましい書き込みタイミングが異なることもあるので、
例えばDPRAM214側に接続されるアドレスバス、
データバス、制御バスにバッファを設け、そのバッファ
をバスモニタ回路213でコントロールするようにし、
高速動作のRAM203の内容を確実にDPRAM21
4に複写する(高速動作のRAM203の内容を複写す
ればよいので、DPRAM214への複写タイミングは
遅れても、バッファに複写内容を逐次入れておくこと
で、確実に複写可能である)。管理領域部200Bに遊
技領域部200AのRAM203の内容を複写するDP
RAM214を配置したのは、遊技用演算処理装置20
0の検査時(例えば、所定機関による検定検査、警察官
等による立ち入り検査時)に、遊技プログラムの動作中
にメモリ(ここではRAM203)の内容を確認したい
場合が生じるから、管理領域部200BにDPRAM2
14を設けて遊技プログラムの稼働中においてもDPR
AM214を介してメモリ内容(RAM203と同等の
内容)を外部へ出力することができるようにしたためで
ある。
【0051】バスモニタ回路213は、管理領域部20
0B側より遊技領域部200A側のバス210の状態監
視および制御を行う。ここでの制御とは、RAM203
の内容をDDPRAM214に複写する際のタイミング
制御や、遊技プログラムを外部に出力する際に遊技領域
部200A側のバス210を開放してROM202から
遊技プログラムを読み込んで管理領域部200B側より
外部に出力する等の制御である。セキュリティメモリ2
15(例えば、EEPROMで構成)には遊技用演算処
理装置200の識別や簡易的な正当性の判定のために使
用する固有ID、メーカコード(遊技機製造メーカコー
ド)、認定コード(第3者機関により検査が合格した遊
技機に付与される番号で、認可された遊技機の認可コー
ドである)が書き込まれている。
【0052】ステータスメモリ216は、制御回路21
7がDPRAM214の内容を参照して遊技情報の状態
変化情報を検出して書き込むための記憶領域である。D
PRAM214には遊技領域部200A側のRAM20
3に格納されている情報と同一の情報が同一のアドレス
に書き込まれるようになっており、予め遊技領域部20
0A側のRAM203の特定アドレスに遊技情報を書き
込むようにしておけば、管理領域部200B側ではDP
RAM214よりその特定アドレスから情報を取得する
ことで状態変化情報を得ることができる。このように取
り決めをしておかないと、管理領域部200B側でRA
M203の情報の内容がわからないからである。
【0053】制御回路217は管理領域部200B側を
制御するもので、バッファメモリを有している。制御回
路217の制御処理の内容としては、例えばバスモニタ
回路213を介してCPUコア201の動作を監視し、
非動作中に外部装置である遊技情報収集装置1(PJ
1)からの遊技プログラムの所定部分の要求指令によ
り、バスモニタ回路213を介してROM202内の遊
技プログラムの要求のあった所定部分を外部へ連絡した
り、また、外部装置である遊技情報収集装置1(PJ
1)よりのメモリ内容要求指令により、管理領域部20
0BのDPRAM214の内容を外部へ連絡したりする
処理がある。
【0054】外部通信制御回路218は外部との通信を
行うものである。なお、外部通信制御回路218が外部
へ連絡する際には、情報に対して暗号化を施して行って
もよい。遊技用演算処理装置200では、遊技領域部2
00Aおよび管理領域部200Bがバスモニタ回路21
3を介して独立して動作する。すなわち、管理領域部2
00B側は遊技領域部200AにおけるCPUコア20
1の作動に関係なく(プログラム実行に関係なく)、動
作可能である。ここで、遊技用演算処理装置200は遊
技制御手段を構成し、簡易正当性判定手段、遊技制御規
制手段、所定情報送出手段および遊技プログラム実行規
制手段の機能を実現する。
【0055】次に、作用を説明する。遊技用演算処理装
置200の正当性の判定に関連する処理プログラムにつ
いて説明する。本実施例では、遊技用演算処理装置20
0の電源オン時にブートプログラムが立ち上がり、正当
性の簡易チェックが行われる。その後、外部の遊技情報
収集装置1(PJ1)により所定間隔毎に正当性の判定
が行われる。まず、簡易チェックから説明する。 A.遊技用演算処理装置のブートプログラム 遊技用演算処理装置200は電源オン時(システムリセ
ットの入力があった時)にブートプログラムをROM2
11から読み込んで立ち上がる。そこで、図4を参照し
てブートプログラムについて説明する。ブートプログラ
ムでは、まずステップS1で予め遊技プログラムの格納
されているROM202の所定領域より正当性確認情報
を読み込む。この場合の正当性確認情報としては、例え
ば書込終了コード、初期設定情報、メーカコード(遊技
機製造メーカコード)、認定コード、固有IDを使用し
た所定の演算(例えば、各情報を加算演算したチェック
サム、CRC等の演算)の結果値が書き込まれている。
【0056】次いで、ステップS2でパラメータメモリ
212およびセキュリティメモリ215より確認情報を
読み込む。ここでの確認情報とは、パラメータメモリ2
12に記憶されている書込終了コード、初期設定情報、
およびセキュリティメモリ215に記憶されている固有
ID、メーカコード、認定コードのことである。次い
で、ステップS3で読み込んだ確認情報を使用して正当
性確認のための所定の演算を行う。ここでの所定の演算
とは、遊技用演算処理装置200に書き込まれている前
記結果値を算出したのと同様の演算(結果値をチェック
サムで算出したのであれば、チェックサムである)をい
う。求めた算出値(チェックサム)は演算値となる。
【0057】次いで、ステップS4でROM202の所
定領域から読み出した正当性確認情報(前記結果値)
と、ステップS3で演算した演算値との比較判定を行
い、整合(すなわち、一致)が認められた場合には、遊
技用演算処理装置200の改竄はないと簡易的に考えら
れるので、遊技用演算処理装置200の簡易チェックの
結果は正当であると判断してステップS5に進む。一
方、整合が認められない場合には、遊技用演算処理装置
200を改竄(例えば、書込終了コードが異なる等)し
て遊技技内容を不正に変更した可能性があると簡易的に
判断できるので、遊技用演算処理装置200の処理を停
止する。したがって、遊技プログラムへの移行はなされ
ず、遊技は行われない。これにより、不当な者が書き込
んだ可能性のある不当な遊技プログラム(検定時と異な
るプログラム)の実行による不正な遊技を防止すること
ができる。
【0058】ステップS4の判別結果が正当であれば、
ステップS5に進んで乱数種値の取得処理を行う。ここ
では、例えば遊技用演算処理装置200の固有IDを種
値として取得する。この場合、セキュリティメモリ21
5には遊技用演算処理装置200毎に異なる固有IDが
格納されており、この固有IDをステップS5で読み込
み、乱数種値として取得する。次いで、ステップS6で
取得した乱数種値を乱数生成回路205へ乱数生成の種
値として設定する。次いで、ステップS7で遊技制御を
実行すべく遊技プログラムへ処理を移行してブートプロ
グラムを終了する。
【0059】B.遊技用演算処理装置チェック(遊技プ
ログラムに基づく外部での判定) 次に、外部の遊技情報収集装置1(PJ1)により遊技
プログラムの内容を所定間隔毎にランダムにチェックし
て遊技用演算処理装置200の正当性を判定するプログ
ラムについて説明する。図5は、遊技プログラムに基づ
く遊技用演算処理装置チェックのプログラムを示すフロ
ーチャートであり、このプログラムは所定間隔毎に実行
される。したがって、遊技プログラムの監視を所定タイ
ミング毎に行うことになる。遊技用演算処理装置200
をチェックする過程では、遊技用演算処理装置200、
遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置
2(PJ2)において関連する処理が行われる。遊技情
報収集装置1(PJ1)には予めLON通信網91に設
定・検査装置23を接続することで、当該遊技情報収集
装置1(PJ1)に接続される遊技機10の遊技制御基
板41に内蔵されている遊技用演算処理装置200の正
当性を判定する際の判定基準情報として使用する遊技用
演算処理装置200に内蔵されている遊技プログラムと
同一の基準遊技プログラムが設定されている。
【0060】次に、図5に示すプログラムで遊技用演算
処理装置200の正当性を判断する場合、遊技情報収集
装置1(PJ1)のメインルーチンの遊技用演算処理装
置チェック処理において、ステップS31で乱数発生回
路61より乱数値を取得し、ステップS32で遊技用演
算処理装置200内の遊技プログラムが格納されている
アドレス範囲内のアドレス値に補正する。これにより、
アドレス範囲内でランダムなアドレス値が算出される。
この場合、乱数発生回路61では最低限乱数値を遊技プ
ログラムのアドレス範囲の最大値以上発生可能にしてお
き、ステップS32の処理でアドレス内に収るように補
正する。このとき、該当アドレスは例えば「E200
H」、「E201H」、・・・というようにヘキサデー
タであり、これらのアドレス対応する遊技プログラムの
内容を要求することになる。
【0061】次いで、ステップS33では算出したアド
レスに格納されている遊技プログラムの内容を遊技用演
算処理装置200に応答(内容を読み出して外部に送出
するという応答)してもらうべく、該当アドレスの遊技
プログラム内容の要求を当該遊技情報収集装置1(PJ
1)に接続される遊技機10の遊技用演算処理装置20
0に送信する。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)
と対になっている(つまり遊技情報収集装置1(PJ
1)がチェック対象としている)遊技機10における遊
技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置2
00に該当アドレスの遊技プログラム内容の要求するも
のである。このとき、例えば該当アドレス=「E200
H」の場合には、遊技プログラム=「8E」(マシンコ
ード)という内容を要求する。
【0062】遊技用演算処理装置200では、管理領域
部200B側の外部通信制御回路218を介して制御回
路217が処理を行い、まずステップS34で遊技情報
収集装置1(PJ1)から該当アドレスの遊技プログラ
ム内容の要求があるか否かを判別し、要求がなければ処
理を終了する。したがって、このときは無応答となる。
無応答とすることによって、不正の防止を行う。ステッ
プS34で該当アドレスの遊技プログラム内容の要求が
ある場合には、ステップS35に進み、CPUコア20
1がバス210を使用していない期間を利用して、要求
のある該当アドレスの遊技プログラムの内容を読み込ん
で送信する処理を行う。これにより、遊技用演算処理装
置200におけるROM202の該当アドレスの遊技プ
ログラムの内容が読み出されて遊技情報収集装置1(P
J1)に送出される。
【0063】遊技情報収集装置1(PJ1)では、ステ
ップS36で遊技用演算処理装置200の管理領域部2
00B側の処理によって送信されてきた該当アドレスの
遊技プログラム内容を受信し、ステップS37で受信プ
ログラム内容と、設定・検査装置23により設定された
基準遊技プログラムの該当アドレスの遊技プログラム内
容とを比較する。次いで、ステップS38で比較結果に
基づき遊技用演算処理装置200から送信されてきた該
当アドレスの遊技プログラム内容が正常であるか否かを
判別し、整合が確認された場合(例えば、該当アドレス
の両プログラム内容が同じ)にはステップS39で動作
許可コマンドを遊技用演算処理装置200に送信してメ
インルーチンにリターンする。一方、整合が確認されな
い場合(例えば、該当アドレスの両プログラム内容が異
なる)にはステップS40で動作不許可コマンドを遊技
用演算処理装置200若しくは遊技情報収集装置2(P
J2)に送信するとともに、上位ノード(例えば、状態
変化情報記録装置JR等)にも異常を送信してメインル
ーチンにリターンする。
【0064】例えば、該当アドレス=「E200H」の
とき基準遊技プログラム=「8E」(マシンコード)が
正規である場合に、該当アドレス=「E200H」に対
応する遊技プログラム=「8E」と読み出されれば、整
合が確認されたことに相当し、遊技プログラム=「8
F」と読み出されたような場合には、整合が確認されな
いことに相当する。また、該当アドレス=「E200
H」から所定バイト(例えば、64バイト)分を要求
し、その所定範囲をチェックするようにしてもよい。
【0065】遊技用演算処理装置200では、管理領域
部200B側が処理を行い、ステップS41で遊技情報
収集装置1(PJ1)より監視された遊技プログラムの
正当性判定結果を待ち、その判定結果が動作許可である
か否かを判別し、動作許可であればそのまま処理を終了
する(遊技プログラムの進行を停止させない)。一方、
動作不許可であればステップS42に進んでCPUコア
201の動作停止(例えば、CPUコア201にHAL
Tをかける)を設定し処理を終了する。これにより、遊
技プログラムの動作が停止し、遊技は行われない。
【0066】遊技情報収集装置2(PJ2)では、異常
対処処理において、ステップS43で遊技情報収集装置
1(PJ1)から動作不許可コマンドを受信すると、異
常P台に対して打止信号をオンして球の発射を停止し、
メインルーチンにリターンする。これにより、遊技情報
収集装置2(PJ2)に接続されている該当する遊技機
10における遊技球の発射が停止される。すなわち、遊
技機10の動作が不能動化される。したがって、遊技用
演算処理装置200の遊技プログラムが偽造されて正規
のものでない場合には、遊技を継続できなくなり、不正
を防止することができる。ステップS43では異常P台
の発射をオフしているが、これに限らず、例えば遊技機
電源断信号を遊技機電源装置(図示略)へ出力し、異常
P台の電源をオフしてもよい。
【0067】なお、遊技用演算処理装置200に外部よ
りの指示(例えば、コマンド)で動作を停止する機能が
あれば、遊技情報収集装置1(PJ1)から動作不許可
コマンドを遊技用演算処理装置200に送信して遊技機
10の動作を不能動化するのがよく、無ければ遊技情報
収集装置1(PJ1)から動作不許可コマンドを遊技情
報収集装置2(PJ2)に送信して遊技機10の動作を
不能動化するのがよい。また、本実施例のように両者を
組み合せるような構成でもよい。
【0068】このように第1の実施の形態では、遊技用
演算処理装置200の電源オン時にブートプログラムが
立ち上がり、正当性確認情報を使用して遊技用演算処理
装置200自身の正当性の簡易チェックが行われる。そ
の後、外部の遊技情報収集装置1(PJ1)により遊技
プログラムを監視する正当性の判定が所定間隔毎に行わ
れる。そして、何れの場合も正当性がないと判断した際
には、遊技機10の動作が不能動化される。したがっ
て、以下の効果を得ることができる。遊技用演算処理装
置200の内部にも当該遊技用演算処理装置200自身
を簡易的に正当性を監視する機能を持たせているので、
外部装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1))を
接続しなくても、遊技用演算処理装置200の正当性を
低コストで、容易に判定することができ、不正の被害を
防止することができる。すなわち、監視のための特別の
外部装置が不要で、コスト増大を招くことなく正当性を
監視できる。
【0069】遊技用演算処理装置200の外部でも当該
遊技用演算処理装置200の正当性を監視するので、遊
技用演算処理装置200自体を改造しても、その改造
(例えば、遊技プログラムの改竄)を外部で確実に把握
することができる。すなわち、正当性判定のための外部
装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1))を導入
することで、さらなる遊技用演算処理装置200のセキ
ュリティ機能が増大し、不正を有効に防止することがで
きる。例えば、不正な遊技用演算処理装置を作成しても
外部装置で不正を判断でき、また、流通過程で遊技プロ
グラムが書き込まれていない遊技用演算処理装置が盗ま
れ、不正な遊技プログラムが書き込まれたとしても、外
部装置で不正を判断できる。さらに第1の実施の形態で
は、外部装置として、遊技情報を収集する遊技情報収集
システムに配置されている遊技情報収集装置1(PJ
1)を利用することにより、特別に正当性判定機能だけ
を有する外部装置を設けなくても、遊技情報収集装置1
(PJ1)等を含む遊技情報システムと兼用することが
でき、遊技店1にとって設備投資の増加を抑制しつつ、
不正な遊技用演算処理装置による被害を防止することが
できる。
【0070】また、遊技用演算処理装置200の内部と
外部の双方から遊技用演算処理装置200の正当性判定
を行うので、極めて質の高い正当性の監視が可能にな
り、セキュリティレベルをより一層高めることができ
る。第1の実施の形態では、遊技情報収集装置1(PJ
1)が遊技用演算処理装置200に内蔵されている遊技
プログラムの所定部分の内容を読み出し、判定基準情報
として設定・検査装置23によって設定された遊技プロ
グラムと同一の基準遊技プログラムの所定部分と比較し
て遊技用演算処理装置200の正当性を判定しているの
で、判定可能なプログラムが広範囲であり、かつ質の高
い遊技プログラムの監視を実現することができる。すな
わち、第1の実施の形態の監視機能では、ランダムに遊
技プログラムの所定部分のチェックを行うことができ、
簡易な方法でありながら、正当性の監視精度を向上させ
ることができる。また、この監視に際して暗号化等の複
雑な処理を行わなくて済み、簡単かつ低コストで遊技プ
ログラムの監視を行うことができる。
【0071】(II)第2の実施の形態 次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第
2の実施の形態では、外部の遊技情報収集装置1(PJ
1)により所定間隔毎に遊技用演算処理装置200の固
有IDを判定基準情報として使用し、正当性を判定(チ
ェック)する。したがって、第2の実施の形態の場合、
固有IDは遊技用演算処理装置200の簡易的なチェッ
クを遊技用演算処理装置200自身(内部)で行う場合
の情報、遊技用演算処理装置200を識別するための情
報、および遊技用演算処理装置200の正当性を外部の
遊技情報収集装置1(PJ1)で判定するための判定基
準情報という、3つの側面がある。第2の実施の形態で
は設定・検査装置23により遊技情報収集装置1(PJ
1)へ当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される
遊技機10の遊技制御基板41に内蔵されている遊技用
演算処理装置200の正当性を判定する際の判定基準情
報として使用する他、上記他の2つの側面がある遊技用
演算処理装置200の固有IDを設定する。この設定時
としては、第1の実施の形態と同様に遊技機製造メー
カ、信用機関等で遊技機10が遊技店1に設置された際
(例えば、いわゆる新台の入替え等)に店内ネットワー
ク37に接続され、遊技情報収集装置1(PJ1)によ
る遊技用演算処理装置200の監視の際に使用される判
定基準情報が設定される。
【0072】外部の遊技情報収集装置1(PJ1)で
は、判定基準情報である固有IDを使用し、以下のよう
にして遊技用演算処理装置200の正当性判定が行われ
る構成である。遊技情報収集装置1(PJ1)は設定・
検査装置23により設定された固有ID以外の遊技機1
0(遊技用演算処理装置200)は正当と認めず遊技を
行わせない。この場合、遊技用演算処理装置200に
は、遊技用演算処理装置200毎に異なる固有IDが予
め製造時に格納されており、遊技店1に遊技用演算処理
装置200(すなわち、遊技機10)を設置するとき
も、当該遊技用演算処理装置200に格納されている固
有IDを、当該遊技用演算処理装置200を監視する遊
技情報収集装置1(PJ1)へ設定・検査装置23を用
いて所定の信用機関(例えば、第3者機関)が設定し、
以降、遊技情報収集装置1(PJ1)が当該固有IDに
基づいて遊技用演算処理装置200の正当性を判断す
る。
【0073】A.遊技用演算処理装置チェック(固有I
Dに基づく外部での判定) 次に、外部の遊技情報収集装置1(PJ1)により所定
間隔毎に遊技用演算処理装置200(以下、適宜、演算
処理装置と略称する)200の正当性を判定(チェッ
ク)するプログラムについて説明する。図6は、固有I
Dに基づく遊技用演算処理装置チェックのプログラムを
示すフローチャートであり、このプログラムは所定間隔
毎に実行される。したがって、遊技プログラムの監視を
所定タイミング毎に行うことになる。遊技用演算処理装
置200をチェックする過程では、遊技用演算処理装置
200、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報
収集装置2(PJ2)において関連する処理が行われ
る。
【0074】遊技用演算処理装置200には製造時(ブ
ートプログラム書き込み時)に予め固有ID(遊技用演
算処理装置200毎に異なるID)が格納(セキュリテ
ィメモリ215に格納)されており、遊技店1に遊技機
10が納入された後、遊技情報収集装置1(PJ1)が
固有IDに基づいて正当な遊技用演算処理装置200で
あるか否かを判断できるように、LON通信網91に設
定・検査装置23を接続し、当該遊技用演算処理装置2
00に予め格納されている固有IDを当該遊技機10が
接続される遊技情報収集装置1(PJ1)へ設定する。
遊技情報収集装置1(PJ1)では所定間隔毎に遊技用
演算処理装置200に固有ID読み出しコマンドを送信
し、遊技用演算処理装置200はそれに応答すべく予め
格納されている固有IDを遊技情報収集装置1(PJ
1)へ送信し、遊技情報収集装置1(PJ1)は受け取
った固有IDを設定・検査装置23により設定された固
有IDと比較することで、遊技用演算処理装置200の
正当性を判断する。そして、特定の者(例えば、製造時
に遊技用演算処理装置200に固有IDを格納し、管理
している者)しか知り得ない固有IDが正当であれば、
その正当な遊技用演算処理装置200に書き込まれてい
る遊技プログラムは正当であると判断する。
【0075】図6に示すプログラムで遊技用演算処理装
置200の正当性を判断する場合、まず遊技情報収集装
置1(PJ1)のメインルーチンの遊技用演算処理装置
チェック処理において、ステップS51で所定間隔毎の
固有IDの確認タイミング(例えば、1秒毎)であるか
否かを判別し、確認タイミングでなければ、今回のルー
チンを終了してメインルーチンにリターンする。確認タ
イミングであれば、ステップS52に進んで当該遊技情
報収集装置1(PJ1)に接続される遊技機10の遊技
用演算処理装置200に対して固有ID要求(例えば、
固有ID読み出しコマンド)を送信する。これは、遊技
情報収集装置1(PJ1)と対になっている(つまり遊
技情報収集装置1(PJ1)がチェック対象としてい
る)遊技機10における遊技制御基板41に内蔵されて
いる遊技用演算処理装置200に対して固有IDを要求
するものである。
【0076】遊技用演算処理装置200では、管理領域
部200Bの外部通信制御回路218を介して制御回路
217が処理を行い、まずステップS53で遊技情報収
集装置1(PJ1)から送られてきた固有ID要求指令
が正規な指令情報であるか否かを判別し、正規のもので
なければ処理を終了する。したがって、このときは無応
答となる。無応答とすることによって、不正の防止を行
う。例えば、何かしら応答すると、その応答を解析され
る恐れがあるので、無応答にしているものである。要
は、不正なコマンドに対する応答動作はしないという構
成である。なお、無応答に限らず、予め決められた一定
の情報だけを返す(例えば、「応答不能です」という情
報を返す)ようにしてもよい。このように無応答にする
ことにより、不正者による解析を著しく困難にすること
ができる。
【0077】一方、ステップS53で正規の指令情報で
ある場合には、ステップS54に進んでそれが固有ID
の要求指令であるか否かを判別する。固有IDの要求指
令でなければ処理を終了する。固有IDの要求指令であ
れば、遊技情報収集装置1(PJ1)より送信されてき
た固有ID要求に応答すべく、ステップS55でセキュ
リティメモリ215に予め格納されている固有IDを遊
技情報収集装置1(PJ1)へ送信する。
【0078】固有IDは遊技用演算処理装置200の正
当性を判断する情報であり、予め遊技用演算処理装置2
00のセキュリティメモリ215に格納されている。こ
のとき、遊技用演算処理装置200ではCPUコア20
1の動作で固有ID要求を受けるのではなく、外部通信
制御回路218を介して制御回路217で固有ID要求
を受け、それに応答してセキュリティメモリ215に予
め格納されている固有IDを外部に送信する。したがっ
て、CPUコア201の動作がなくても、管理制御部2
00B側で固有IDチェックが行われる。このように、
管理領域部200B側が独立して遊技領域部200Aの
動作に影響を与えずに固有ID要求に対する応答を行う
ことにより、例えば遊技プログラムの実行中(すなわ
ち、遊技中)でも固有IDに基づくセキュリティチェッ
クを実現することが可能になるという利点がある。な
お、固有IDは遊技機製造メーカーが遊技プログラムを
書き込む際に、セキュリティメモリ215に格納しても
よい。
【0079】遊技情報収集装置1(PJ1)ではステッ
プS56で遊技用演算処理装置200の外部通信回路2
16(以下、同様)から送信された固有IDを受信し、
ステップS57で受信した固有IDが正常であるか(正
規なものであるか)否かを判別する。なお、チェック用
の固有ID(つまり遊技制御手段の正当性を判定する際
の判定基準情報)は予め設定・検査装置23により遊技
情報収集装置1(PJ1)に対して設定(例えば、EE
PROM54に格納)されている。チェック用の固有I
Dは設定・検査装置23によって設定する例に限らず、
例えばカウンタ用コンピュータ(CC)によって設定し
てもよい。
【0080】ステップS57の判別結果で、遊技用演算
処理装置200から受信した固有IDが正常であれば、
ステップS58で動作許可コマンドを遊技用演算処理装
置200に送信してメインルーチンにリターンする。一
方、遊技用演算処理装置200のIDが正常でない場合
(例えば、偽造された遊技用演算処理装置である場合)
には、ステップS59で動作不許可コマンドを遊技用演
算処理装置200若しくは遊技情報収集装置2(PJ
2)に送信するとともに、上位ノード(例えば、状態変
化情報記録装置JR等)にも異常を送信してメインルー
チンにリターンする。
【0081】遊技用演算処理装置200では、管理領域
部200Bが処理を行い、ステップS60で遊技情報収
集装置(PJ1)より監視された固有IDの正当性判定
結果を待ち、その判定結果が動作許可である否かを判別
し、動作許可であれば、そのまま処理を終了する(遊技
プログラムの進行を停止させない)。一方、動作不許可
であれば、ステップS61に進んでCPUコア201の
動作を停止(例えば、CPUコア201にHALTをか
ける)を設定し処理を終了する。これにより、遊技プロ
グラムの動作が停止し、遊技は行われない。また、遊技
情報収集装置2(PJ2)では、異常対処処理におい
て、ステップS62で遊技情報収集装置1(PJ1)か
ら動作不許可コマンドを受信すると、異常P台に対して
打止信号をオンして球の発射を停止し、メインルーチン
にリターンする。これにより、遊技情報収集装置2(P
J2)に接続されている該当する遊技機10における遊
技球の発射が停止される。すなわち、遊技機10の動作
が不能動化される。したがって、遊技用演算処理装置2
00が偽造されて固有IDが正規のものでない場合に
は、遊技を継続できなくなり、不正を防止することがで
きる。なお、ステップS62では異常P台の発射をオフ
しているが、これに限らず、例えば遊技機電源断信号を
遊技機電源装置(図示略)へ出力し、異常P台の電源を
オフしてもよい。
【0082】このように第2の実施の形態では、遊技用
演算処理装置200の電源オン時にブートプログラムが
立ち上がり、正当性確認情報を使用して遊技用演算処理
装置200自身の正当性の簡易チェックが行われる。そ
の後、外部の遊技情報収集装置1(PJ1)により固有
IDを監視する正当性の判定が所定間隔毎に行われる。
そして、何れの場合も正当性がないと判断した際には、
遊技機10の動作が不能動化される。したがって、第2
の実施の形態においても従来の問題点を解決できる他、
特に第2の実施の形態では遊技情報収集装置1(PJ
1)に乱数発生回路を必要とせず、構成が簡単で済む利
点がある。
【0083】次に、本発明の変形例を説明する。図7は
本発明の変形例を示す図であり、一例として1つのパチ
ンコ島における1台の遊技機についての構成を示してい
る(他の遊技機についても同様)。図7では遊技情報収
集装置1(PJ1)が遊技制御装置の中に一体的に組み
込まれている点が前記実施例と異なっている。すなわ
ち、図7において、情報収集端末装置(情報収集BO
X)301には遊技情報収集装置2(PJ2)および分
配回路302が配置され、遊技情報収集装置1(PJ
1)は配置されていない。また、遊技機303(遊技装
置に相当)は遊技制御装置304を備えており、遊技制
御装置304には遊技用演算処理装置200(遊技制御
手段)および遊技情報収集装置1(PJ1)が配置され
ている。ここでは遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技
装置の監視装置を構成する。
【0084】遊技情報収集装置1(PJ1)は大当り信
号、特図回転信号、確変信号およびアミューズ通信信号
に基づいて前記実施例と同様の処理を行い、島内ネット
ワーク36に接続される。分配回路302は遊技情報収
集装置2(PJ2)に対して売上信号、補給球数信号、
回収球数信号、打止信号、金枠開閉信号、木枠開閉信
号、空皿信号、異常信号、電源断信号を分配して連絡す
る。その他の構成は同様である。したがって、この変形
例によると、遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技制御
装置304の中に一体的に組み込まれるので、情報収集
端末装置(情報収集BOX)301をより小型にするこ
とができ、パチンコ島における設置スペースを少なくす
ることができるとともに、遊技情報収集装置1(PJ
1)の設置スペースをパチンコ島に取る必要がなくな
り、便利である。
【0085】本発明の実施の形態は、上記の実施の形態
に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能で
ある。 (a)本発明の遊技装置はパチンコ遊技機に限らず、パ
チスロ遊技機であってもよい。要は、遊技制御手順たる
遊技プログラムを内蔵し、該遊技プログラムに基づいて
遊技制御を実行管理する遊技制御手段を含むものであれ
ば適用可能である。 (b)本発明における遊技装置はパチンコ遊技機でな
く、例えば映像式ゲーム機のようなものでも、遊技プロ
グラムを使用するものであれば適用できる。 (c)遊技装置は実球式に限るものではなく、封入球式
の遊技機であってもよい。また、本発明の適用対象とな
る遊技装置は、どのような種類の遊技機でも本発明を適
用できる。例えば、磁気カードで玉貸しを行うもの、I
Cカードで玉貸しを行う等の遊技機のタイプに限定され
ずに、本発明を適用することができる。
【0086】(d)遊技情報収集装置1(PJ1)ある
いは遊技情報収集装置2(PJ2)は比較的小型で製造
可能であり、例えば遊技機10等の内部に一体的に組み
込むような構成にしてもよい。 (e)上記各実施の形態では、遊技情報収集装置1(P
J1)および遊技情報収集装置2(PJ2)を別体とし
て構成しているが、例えば遊技情報収集装置1(PJ
1)が遊技情報収集装置2(PJ2)の機能を併せ持つ
ような構成にしてもよい。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遊技制御
手段(例えば、遊技用演算処理装置200:以下、遊技
用チップという)の内部で自身の正当性の簡易的チェッ
クを行うとともに、外部の遊技情報収集装置により判定
基準情報(例えば、固有ID)に基づいて遊技用チップ
の正当性の判定を行い、正当性がないと判断した場合に
は、遊技装置(例えば、遊技機10)の動作を不能動化
しているので、以下の効果を得ることができる。遊技用
チップの内部にも当該遊技用チップ自身を簡易的に正当
性を監視する機能を持たせているので、外部の遊技情報
収集装置を接続しなくても、遊技用チップの正当性を低
コストで、容易に判定することができ、不正の被害を防
止することができる。すなわち、監視のための特別の外
部装置(遊技情報収集装置)が不要で、コスト増大を招
くことなく正当性を監視できる。
【0088】遊技用チップの外部でも当該遊技用チップ
の正当性を監視するので、遊技用チップ自体を改造して
も、その改造(例えば、遊技プログラムの改竄)を外部
で確実に把握することができる。すなわち、正当性判定
のための外部装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ
1))を導入することで、さらなる遊技制御手段のセキ
ュリティ機能が増大し、不正を有効に防止することがで
きる。例えば、不正な遊技用チップを作成しても外部装
置で不正を判断でき、また、流通過程で遊技プログラム
が書き込まれていない遊技用チップが盗まれ、不正な遊
技プログラムが書き込まれたとしても、外部装置で不正
を判断できる。さらに本発明では、外部装置として、遊
技情報を収集する遊技情報収集システムに配置されてい
る遊技情報収集装置(例えば、遊技情報収集装置1(P
J1))を利用することにより、特別に正当性判定機能
だけを有する外部装置を設けなくても、遊技情報収集装
置等を含む遊技情報システムと兼用することができ、遊
技店にとって設備投資の増加を抑制しつつ、不正な遊技
用チップによる被害を防止することができる。また、遊
技用チップの双方から遊技用チップの正当性判定を行う
ので、極めて質の高い正当性の監視が可能になり、セキ
ュリティレベルをより一層高めることができる。
【0089】請求項2記載の発明によれば、上記簡易的
チェックを行うとともに、外部の遊技情報収集装置によ
り判定基準情報(例えば、基準遊技プログラム)に基づ
いて遊技用チップに内蔵されている遊技プログラムの所
定部分の内容を読み出し、判定基準情報としての遊技プ
ログラムと同一の基準遊技プログラムの所定部分と比較
して遊技用チップの正当性を判定しているので、判定可
能なプログラムが広範囲であり、かつ質の高い遊技プロ
グラムの監視を実現することができる。すなわち、本発
明の監視機能では、監視に際して暗号化等の複雑な処理
を行わなくて済み、簡単かつ低コストで遊技プログラム
の監視を行うことができる。
【0090】請求項3記載の発明によれば、遊技制御装
置の非正当性が認められた場合に、遊技制御装置におけ
る遊技プログラムの実行を規制することにより、不正な
遊技プログラムによる遊技制御装置自体の動作を確実に
防ぐことができる。
【0091】請求項4記載の発明によれば、乱数生成手
段により生成された乱数値に基づいて、遊技制御手段へ
遊技プログラムの読み出しを指令する所定部分を決定す
ることにより、ランダムに遊技プログラムの所定部分の
チェックを行うことができ、簡易な方法でありながら、
正当性の監視精度を向上させることができる。
【0092】請求項5記載の発明によれば、設定装置に
より監視装置へ判定基準情報(例えば、基準遊技プログ
ラム)を設定することにより、第3者機関等により監視
のための必要な情報(基準遊技プログラム)を安全かつ
確実に設定することができ、セキュリティ性を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技店の全体構成を示すブロック図である。
【図2】遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック図で
ある。
【図3】遊技用演算処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】遊技用演算処理装置のブートプログラムを示す
フローチャートである。
【図5】遊技用演算処理装置チェック処理のプログラム
を示すフローチャートである。
【図6】遊技用演算処理装置チェック処理のプログラム
を示すフローチャートである。
【図7】本発明の変形例を説明する図である。
【符号の説明】
1 遊技店 10、10a、10b、303 遊技機(遊技装置) 23 設定・検査装置(設定手段) 41、41a、41b 遊技制御基板(遊技制御装置) 54 EEPROM(判定基準情報記憶手段) 61 乱数発生回路(乱数生成手段 200 遊技用演算処理装置(遊技制御手段、簡易正当
性判定手段、遊技制御規制手段、所定情報送出手段、遊
技プログラム実行規制手段) 215 セキュリティメモリ 217 制御回路 218 外部通信制御回路 304 遊技制御装置 CC カウンタ用コンピュータ(管理装置) HC 事務所用コンピュータ(管理装置) PJ1 遊技情報収集装置1(判定基準情報記憶手段、
所定情報要求手段、遊技制御装置正当性判定手段、遊技
装置不能動化手段) PJ2 遊技情報収集装置2

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技装置の遊技制御手順たる遊技プログ
    ラムを記憶する遊技プログラム記憶手段を内蔵し、該遊
    技プログラムに基づいて遊技制御を実行管理する遊技制
    御手段を備えた遊技制御装置と、 前記遊技制御装置側より遊技情報を収集するとともに、
    遊技制御装置を監視する遊枝情報収集装置と、を含む遊
    技装置の監視システムであって、 前記遊技制御手段は、 動作を開始する際に、少なくとも予め記憶されている所
    定の初期情報を用いて正当性判定のための演算を行い、
    その演算結果情報と、前記遊技プログラム記憶手段の所
    定領域に記憶されている情報とを比較して遊技制御手段
    の正当性を判定する簡易正当性判定手段と、 前記簡易正当性判定手段により正当性が認められた場合
    には、前記遊技プログラム記憶手段に記憶されている遊
    技プログラムに基づく遊技制御の実行を可能とし、一
    方、正当性が認められない場合には、遊技プログラムに
    基づく遊技制御の実行を停止する遊技制御規制手段と、 外部よりの要求に基づいて、予め記憶されている当該遊
    技制御手段の正当性を外部に判定してもらうための所定
    情報を読み出して外部に送出する所定情報送出手段と、
    有し、 前記遊技情報収集装置は、 前記遊技制御手段に記憶されている当該遊技制御手段の
    正当性を判定する際の判定基準情報を記憶する判定基準
    情報記憶手段と、 前記所定情報送出手段に所定情報の送出を指令する所定
    情報要求手段と、 前記所定情報要求手段により送出された所定情報と前記
    判定基準情報記憶手段に記憶されている判定基準情報と
    を比較して遊技制御手段の正当性を判定する遊技制御装
    置正当性判定手段と、 前記遊技制御装置正当性判定手段の判定結果に基づい
    て、前記遊技制御手段の非正当性が認められた際に、前
    記遊技装置を不能動化する遊技装置不能動化手段と、を
    備えたことを特徴とする遊技装置の監視システム。
  2. 【請求項2】 遊技装置の遊技制御手順たる遊技プログ
    ラムを記憶する遊技プログラム記憶手段を内蔵し、該遊
    技プログラムに基づいて遊技制御を実行管理する遊技制
    御手段を備えた遊技制御装置と、 前記遊技制御装置側より遊技情報を収集するとともに、
    遊技制御装置を監視する遊枝情報収集装置と、を含む遊
    技装置の監視システムであって、 前記遊技制御手段は、 動作を開始する際に、少なくとも予め記憶されている所
    定の初期情報を用いて正当性判定のための演算を行い、
    その演算結果情報と、前記遊技プログラム記憶手段の所
    定領域に記憶されている情報とを比較して遊技制御手段
    の正当性を判定する簡易正当性判定手段と、 前記簡易正当性判定手段により正当性が認められた場合
    には、前記遊技プログラム記憶手段に記憶されている遊
    技プログラムに基づく遊技制御の実行を可能とし、一
    方、正当性が認められない場合には、遊技プログラムに
    基づく遊技制御の実行を停止する遊技制御規制手段と、 外部よりの要求に基づいて、予め記憶されている当該遊
    技プログラムの正当性を外部に判定してもらうための所
    定情報を読み出して外部に送出する所定情報送出手段
    と、有し、 前記遊技情報収集装置は、 前記遊技プログラム記憶手段に記憶されている遊技プロ
    グラムの正当性を判定する際の判定基準情報となる基準
    遊技プログラムを記憶する判定基準情報記憶手段と、 前記所定情報送出手段へ遊技プログラムの所定部分の読
    み出しを指令する所定情報要求手段と、 前記所定情報要求手段の指令に応じて読み出された遊技
    プログラムの所定部分と前記判定基準情報記憶手段に記
    憶されている前記所定部分に対応する基準遊技プログラ
    ムの所定部分とを比較して遊技制御手段の正当性を判定
    する遊技制御装置正当性判定手段と、 前記遊技制御装置正当性判定手段の判定結果に基づい
    て、遊技制御手段の非正当性が認められた際に、前記遊
    技装置を不能動化する遊技装置不能動化手段と、を備え
    たことを特徴とする遊技装置の監視システム。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御手段は、 外部よりの指令に基づいて、内蔵された遊技プログラム
    の実行を規制する遊技プログラム実行規制手段を備え、 前記遊技装置不能動化手段は、 遊技制御手段の非正当性が認められた場合、前記遊技プ
    ログラム実行規制手段へ遊技プログラムの実行を規制す
    る指令を要求することを特徴とする請求項1又は2記載
    の遊技装置の監視システム。
  4. 【請求項4】 前記遊技情報収集装置は、 乱数生成手段を備え、 前記所定情報要求手段は、前記乱数生成手段により生成
    された乱数値に基づいて、前記遊技制御手段へ遊技プロ
    グラムの読み出しを指令する所定部分を決定することを
    特徴とする請求項2又は3記載の遊技装置の監視装置。
  5. 【請求項5】 前記遊技情報収集装置は、 前記遊技制御装置より発生する遊技情報を管理する管理
    装置と遊技装置間の通信網に該遊技装置に対応して配置
    され、 前記通信網には、通信への加入/脱退が可能な設定装置
    を備え、 該設定装置は、 前記遊技情報収集装置へ当該遊技情報収集装置が前記遊
    技制御手段の正当性を判定する際の判定基準情報を設定
    する設定手段を備えていることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の遊技装置の監視システム。
JP9362558A 1997-12-12 1997-12-12 遊技装置の監視システム Pending JPH11169546A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006223505A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Sophia Co Ltd 遊技機および遊技システム
JP2007293873A (ja) * 2001-06-15 2007-11-08 Nokia Corp 電子装置の安全性を保証する方法、セキュリティシステム及び電子装置
JP2012100907A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Takao Co Ltd 遊技機

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