JPH11169547A - 遊技装置の監視装置 - Google Patents

遊技装置の監視装置

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JPH11169547A
JPH11169547A JP9362678A JP36267897A JPH11169547A JP H11169547 A JPH11169547 A JP H11169547A JP 9362678 A JP9362678 A JP 9362678A JP 36267897 A JP36267897 A JP 36267897A JP H11169547 A JPH11169547 A JP H11169547A
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JP
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game
program
game program
game control
gaming
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JP9362678A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御装置の不正を有効に防止することの
できる遊技装置の監視装置を提供する。 【解決手段】 遊技情報収集装置1(PJ1)は乱数生
成回路61より乱数値を取得し、遊技用演算処理装置2
00内の遊技プログラムが格納されているアドレス範囲
内のアドレス値に補正し、補正した該当アドレスに格納
されている遊技プログラムの内容を遊技用演算処理装置
200から読み出すとともに、判定基準情報として外部
の設定・検査装置によって設定された遊技プログラムと
同一の基準遊技プログラムの所定部分(該当アドレスに
対応する部分)と比較して遊技用演算処理装置200の
正当性を判定する。これにより、ランダムに遊技プログ
ラムの所定部分のチェックを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技装置(例え
ば、パチンコ遊技機)の遊技制御を行う遊技制御手段を
含む遊技制御装置を監視する遊技装置の監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機、詳しくはパチンコ遊技機
は市場に販売するにあたって所定の法律等(例えば、風
俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律等)に
則したパチンコ遊技機の性能を満たしているか否かの検
査を、第3者機関によって行ってもらい、所定の基準
(例えば、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規
則」に定められ基準)を満たしている場合に限り、販売
許可を取得でき、その結果、市場での販売が可能になっ
ている。
【0003】そして、遊技店において営業が行われる
が、他店との差別化を行うために、例えば遊技機の遊技
制御を管理する遊技制御基板に備えられている遊技プロ
グラムが格納されたROMを、改造したROM(大当り
が出現しやすいように改造したもの)に取り替えたりす
る等の不正を行う(集客力を上げるため)店も極めて稀
にある。
【0004】一方、遊技店による不正ではなく、遊技制
御基板に備えられている遊技プログラムが格納されたR
OMを、流通の過程で不当なROMと交換し、当該遊技
機で遊技を行い不当な利益を得ているグループ、さらに
遊技店に夜間に侵入し、不当なROMと交換して、翌
日、当該遊技機で遊技を行い不当な利益を得ているグル
ープもある。そこで、当該ROMをCPUと併せて1チ
ップ化してROM交換を行えないようにした遊技用チッ
プの提案も行われている。ところが、このような遊技用
チップも完全に不正が行えないとの断言はできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第3者
機関による検査に合格した遊技機であっても、遊技店に
設置した後に、ROMをCPUと併せて1チップ化して
ROM交換を行えないようにするとともに遊技プログラ
ムを格納した遊技用チップに対する不正が行われること
があり、以下のような問題点が発生することがある。 (イ)第3者機関による検査に合格して販売された遊技
機であっても、遊技店において、上述したような遊技用
チップ交換という不正が行われた場合、従来はこの不正
を有効に防止することが困難であった。 (ロ)遊技用チップの提案は以前よりも有効ではある
が、完全に不正が行えないとの断言はできず、改竄した
遊技プログラムを内蔵した改竄遊技用チップが作成され
る可能性もある。通常、このような改竄遊技用チップ
は、元の遊技用チップと交換されるという不正が多い。
【0006】(ハ)改竄した遊技用チップが設けられて
いる遊技制御基板を、前述したように、流通の過程での
交換、夜間遊技店に侵入しての交換、あるいは不当な遊
技店による交換等により元の遊技用チップが設けられて
いる遊技制御基板と交換されてしまうと、不当な遊技が
行われることになる。そのため、正当に営業を行ってい
る遊技店、遊技機製造メーカーおよび遊技機の検定を行
っている第3者機関に対して、社会的信用の低下をもた
らし、不当な迷惑をかけることになる。
【0007】(ニ)遊技用チップの場合、例えば遊技用
チップ自体で遊技プログラムの正当性検査の処理を行う
ものも考えられるが、その正当性検査の処理は全部遊技
用チップ内部で行う機能であり、チップ自体を改竄さ
れ、そっくり交換されると、不正を防ぐのが困難にな
る。
【0008】そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて
なされたもので、遊技制御装置の不正を有効に防止する
ことのできる遊技装置の監視装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機の監視装置は、遊技装置
の遊技制御手順たる遊技プログラムを内蔵し、該遊技プ
ログラムに基づいて遊技制御を実行管理する遊技制御手
段を含む遊技制御装置を監視する遊技装置の監視装置で
あって、前記遊技制御手段は、外部よりの指令に基づい
て、内蔵された前記遊技プログラムの所定部分を読み出
して外部に送出する遊技プログラム読出手段を有し、前
記監視装置は、前記遊技制御装置の正当性を判定する際
の判定基準情報となるとともに、前記遊技制御手段に内
蔵されている遊技プログラムと同一の基準遊技プログラ
ムを記憶する判定基準情報記憶手段と、前記遊技制御手
段へ遊技プログラムの所定部分の読み出しを指令する遊
技プログラム要求手段と、前記遊技プログラム要求手段
の指令に応じて読み出された遊技プログラムの所定部分
と前記判定基準情報記憶手段に記憶されている前記所定
部分に対応する基準遊技プログラムの所定部分とを比較
して遊技制御装置の正当性を判定する遊技制御装置正当
性判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】また、好ましい態様として、例えば請求項
1に従属する請求項2記載のように、前記監視装置は、
乱数生成手段を備え、前記遊技プログラム要求手段は、
前記乱数生成手段により生成された乱数値に基づいて、
前記遊技制御手段へ遊技プログラムの読み出しを指令す
る所定部分を決定するようにしてもよい。
【0011】例えば請求項1又は2に従属する請求項3
記載のように、前記監視装置は、前記遊技制御装置正当
性判定手段の判定結果に基づいて、遊技制御装置の非正
当性が認められた際に、前記遊技装置を不能動化する遊
技装置不能動化手段を備えているようにしてもよい。
【0012】例えば請求項3に従属する請求項4記載の
ように、前記遊技制御手段は、外部よりの指令に基づい
て、内蔵された遊技プログラムの実行を規制する遊技プ
ログラム実行規制手段を備え、前記遊技装置不能動化手
段は、遊技制御装置の非正当性が認められた場合、前記
遊技プログラム実行規制手段へ遊技プログラムの実行を
規制する指令を要求するようにしてもよい。
【0013】例えば請求項1乃至4の何れかに従属する
請求項5記載のように、前記監視装置は、前記遊技制御
装置より発生する遊技情報を管理する管理装置と遊技装
置間の通信網に該遊技装置に対応して配置され、前記通
信網には、通信への加入/脱退が可能な設定装置を備
え、該設定装置は、前記監視装置へ当該監視装置が前記
遊技制御装置の正当性を判定する際の判定基準情報とし
て使用する前記遊技制御手段に内蔵されている遊技プロ
グラムと同一の基準遊技プログラムを設定する設定手段
を備えているようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、多
数のパチンコ遊技機(弾球遊技機であり、以下、遊技機
と略称する。また、説明の都合上、遊技機をP機あるい
はP台と適宜略称する)を設置した遊技店に適用した実
施例として図面を参照して説明する。 A.遊技店の全体構成 最初に、遊技店の全体構成について説明する。図1は遊
技店の全体構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は遊技店(パチンコホール:遊技場)であり、遊
技店1にはCR機タイプの遊技機10a、10b等が多
数設置されたパチンコ島11、状態変化情報記録装置
(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、履歴
処理装置12、カウンタ用コンピュータ(CC)、FA
X装置13、事務所用コンピュータ(HC)、プリンタ
14、通信制御装置15〜18、玉計数機19、島金庫
20、監視カメラシステム21、アナウンスシステム2
2および設定・検査装置23(ただし、常時、後述の店
内ネットワーク37(すなわち、LON通信網91)に
接続されるものではない)が配置されている。
【0015】パチンコ島11は、情報収集端末装置(情
報収集BOX)31a、31b、・・・(以下、適宜、
情報収集端末装置31で代表する)、遊技機10a、1
0b、・・・(以下、適宜、遊技機10で代表する)、
カード式球貸装置32a、32b、・・・(以下、適
宜、カード式球貸装置32で代表する)、球切装置33
a、33b、・・・(以下、適宜、球切装置33で代表
する)、パルスタンク34a、34b、・・・(以下、
適宜、パルスタンク34で代表する)およびネットワー
ク中継装置35(例えば、ルータ)を備えている。な
お、パチンコ島11は遊技店1に複数が配置されるが、
ここでは1つのパチンコ島11の詳細を説明する。その
他のパチンコ島も同様の構成である。ネットワーク中継
装置35は1つのパチンコ島11について、それぞれ1
台ずつ配置されるが、その他の各装置(例えば、情報収
集端末装置31、球切装置33、パルスタンク34)は
遊技機10a、10b、・・・と同数だけ(すなわち、
遊技機10と対をなして)配置されている。
【0016】遊技機10a、10b、・・・(遊技装置
に相当)は、遊技状態を制御する遊技制御基板41a、
41b、・・・(以下、適宜、遊技制御基板41で代表
する)をそれぞれ有しており、遊技制御基板41は役物
の制御を行う遊技用演算処理装置(以下、図面では単に
演算処理装置という)200(いわゆるアミューズチッ
プ用のIC)(詳細は後述の図3参照)を内蔵してい
る。遊技用演算処理装置200は遊技制御手段に相当
し、遊技制御基板41は遊技制御装置に相当する。遊技
機10は前述したようにCR機であり、その側方にはカ
ード式球貸装置32(遊技設備装置)が配置されてい
る。カード式球貸装置32はプリペイドカードを使用し
て球を貸出すもので、球の貸出し操作等は遊技機10で
可能である。なお、遊技機10の遊技盤における遊技領
域はパチンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例え
ばいわゆる「第1種」に属するものあるいは図柄表示装
置を備えた「第3種」に属するもの、あるいは他の機種
等であってもよく、要は遊技制御基板41が遊技制御手
順たる遊技プログラムを内蔵して遊技を実行管理するも
のであれば、任意の構成をとり得るが、一例として本実
施例では「第1種」に属するタイプのものを用いてい
る。
【0017】球切装置33(遊技設備装置)は遊技機1
0の補給タンクへパチンコ島11から球を補給するもの
で、例えば球が10個補給される毎に1パルスとなる信
号(例えば、後述の図2に示す補給球数信号)が球切装
置33から出力されるようになっている。パルスタンク
34(遊技設備装置)は発射されて遊技が終了した球が
遊技機10から外部に回収した球を計数するもので、例
えば球の10個流出(回収)に対応して1パルスとなる
信号(後述の図2に示す回収球数信号)がパルスタンク
34から出力されるようになっている。
【0018】情報収集端末装置31a、31b、・・・
は遊技情報収集装置1(PJ1)、・・・、遊技情報収
集装置2(PJ2)、・・・および分配回路42a、4
2b、・・・(以下、適宜、分配回路42で代表する)
をそれぞれ備えている。情報収集端末装置31は1つの
単体のボックス(例えば、情報収集端末装置31の機能
を実現する基盤を収納したボックス)として製造されて
いる。分配回路42は遊技機10、カード式球貸装置3
2、球切装置33およびパルスタンク34に接続され、
これらの各装置から入出力される信号を遊技情報収集装
置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)に
分配して連絡する。例えば、分配回路42は遊技情報収
集装置1(PJ1)に対して売上信号、補給球数信号、
回収球数信号、大当り信号、特図回転信号、確変信号、
アミューズ通信信号を分配して連絡し、遊技情報収集装
置2(PJ2)に対して打止信号、金枠開閉信号、木枠
開閉信号、空皿信号(遊技機10の貯留タンクにパチン
コ島11から補給される球量が少なくなったことを検出
する信号)、異常信号(不正な電磁波を出す等の不正な
磁気力および電磁波を検出する信号)、電源断信号を分
配して連絡する。
【0019】遊技情報収集装置1(PJ1)は売上信
号、補給球数信号、回収球数信号、大当り信号、特図回
転信号、確変信号および遊技制御基板41から入出力さ
れるアミューズ通信信号に基づいて、自分が受け持つ遊
技機10および遊技設備装置より出力された遊技情報
と、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技
情報(状態変化情報)を併せて演算加工し、収集した遊
技情報より遊技情報の変化を検出する処理等を行うとと
もに、遊技用演算処理装置200の正当性判定(真偽判
定)も行うもので、その詳細なブロック構成は後述す
る。遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10および
遊技設備装置より収集した主に遊技機10を監視するた
めの状態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号
等)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送する処理や
遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求があっ
た場合に遊技機10を不能動化する処理等を行う。
【0020】ネットワーク中継装置35は、例えば、ル
ータ(Router)からなり、島内ネットワーク36と店内
ネットワーク37の各LON間を中継接続する装置であ
り、中継が行われるレイヤのうちネットワーク層(レイ
ヤ3)に対応するものである。島内ネットワーク36に
はLONが採用される。ここで、LONとは米国エシャ
ロン社によって開発されたLON(Local Operating Ne
twork:エシャロン社登録商標)という技術に基づいて
いる。一般的に、LON技術は各種センサと、各種アク
チュエータとの通信(例えば、最大32385ノード)
により検知、監視、制御その他のアプリケーションを容
易に、高信頼度をもって、かつ低コストで実現できると
いうインテリジェント分散型ネットワークシステム技術
である。なお、島内ネットワーク36はLONに限るも
のではなく、その他の通信方式であってもよい。例え
ば、無線LAN、赤外線LAN等を使用してもよい。
【0021】パチンコ島11は店内ネットワーク37を
介して状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情
報記録装置(JR’)、履歴処理装置12、カウンタ用
コンピュータ(CC)、事務所用コンピュータ(H
C)、通信制御装置15〜18および設定・検査装置2
3と接続されている。店内ネットワーク37には同様に
LONが採用される。店内ネットワーク37はLONに
限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。
【0022】島内ネットワーク36、ネットワーク中継
装置35および店内ネットワーク37は、全体として遊
技情報収集装置(PJ1)、(PJ2)、状態変化情報
記録装置(JR)、状態監視用管理装置(カウンタ用コ
ンピュータ(CC))および情報処理用管理装置(事務
所用コンピュータ(HC))の間を接続する通信網91
(以下、適宜LON通信網という)を構成する。また、
LON通信網91に接続される各ノード間では、LON
TALKプロトコルを使用した認証付きメッセージ(例
えば、ユーザプログラム側で情報の送信時に行う)で情
報転送が行われ、ノード双方を相互に認証して信頼性を
確保するようになっている。
【0023】状態変化情報記録装置(JR)は遊技店1
に1台ずつ設けられ、各パチンコ島11に設けられてい
る遊技情報収集装置1(PJ1)より通報される遊技情
報(状態変化情報)を遊技機毎に整理して記録し、補助
状態変化情報記録装置(JR’)は同様に遊技店1に1
台ずつ設けられ、状態変化情報記録装置(JR)のバッ
クアップ用の装置である。履歴処理装置12は通信網3
7に接続されているノード(PJ1、PJ2、JR、J
R’等)がエラーを発生した際に、そのエラー情報が当
該履歴処理装置12へ通報されてくるので、そのエラー
情報を記録する装置であり、後にエラー来歴をオペレー
タが確認できるようになっている。
【0024】カウンタ用コンピュータ(CC)として
は、安価で普及しているパーソナルコンピュータが使用
され、以下の機能を有している。すなわち、カウンタ用
コンピュータ(CC)は当日の遊技機10の状態変化情
報を状態変化情報記録装置(JR若しくはJR’)をポ
ーリングして収集し、状態変化を検出して表示する処理
を行い、この状態変化情報のうち、大当り、確率変動の
場合は、カウンタ用コンピュータ(CC)で当該事象が
発生した遊技機10の詳細な遊技情報も確認したい場合
が通常なので、この特定の状態変化の場合は直接に該当
する遊技機10の遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡
し、遊技情報の応答を受けて、状態変化と併せて詳細な
遊技情報をディスプレイ装置(例えば、CRT)に表示
する。なお、カウンタ用コンピュータ(CC)は状態変
化情報記録装置(JR)がトラブルを起こして情報を収
集できないときは、直ちにバックアップ用の補助状態変
化情報記録装置(JR’)に収集先を切り替えて情報を
収集する。
【0025】また、カウンタ用コンピュータ(CC)で
所望の遊技機10の遊技情報を確認したい場合は、直接
該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡して、応答
した遊技情報を表示する機能もある。さらに、カウンタ
用コンピュータ(CC)と事務所用コンピュータ(H
C)との間には専用通信網92(例えば、イーサネッ
ト)が設けられており、カウンタ用コンピュータ(C
C)で履歴情報(分析情報:売上、機種情報、時系列情
報等)を確認したい場合は、事務所用コンピュータ(H
C)との専用通信網92により、分析情報を入手しディ
スプレイ装置に表示する。すなわち、カウンタ用コンピ
ュータ(CC)は状態変化情報表示用のもので、リアル
系管理装置という位置付けになっている。カウンタ用コ
ンピュータ(CC)にはFAX装置13が接続されてお
り、FAX装置13はカウンタ用コンピュータ(CC)
の演算した情報を外部に送信可能である。
【0026】事務所用コンピュータ(HC)としては、
安価で普及しているパーソナルコンピュータが使用さ
れ、以下の機能を有している。すなわち、事務所用コン
ピュータ(HC)は当日の過去分の遊技情報を元に履歴
情報・分析情報に加工する情報処理系管理装置としての
位置付けであり、遊技情報収集装置(PJ1若しくはP
J2)を所定間隔毎にポーリングして遊技情報を収集
し、履歴情報・分析情報に加工して格納(例えば、内部
記憶装置)するとともに、ディスプレイ装置(例えば、
CRT)に表示する。また、事務所用コンピュータ(H
C)で所望の遊技機10の遊技情報を確認したい場合
は、直接該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡し
て、応答した遊技情報を表示する機能もある。さらに、
事務所用コンピュータ(HC)で遊技機10の状態変化
情報(リアル系の情報)を確認したい場合は、専用通信
網92(例えば、イーサネット)を介してカウンタ用コ
ンピュータ(CC)より状態変化情報を入手しディスプ
レイ装置に表示する。事務所用コンピュータ(HC)に
はプリンタ14が接続されており、事務所用コンピュー
タ(HC)の演算した情報を印刷出力可能である。ここ
で、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コ
ンピュータ(HC)は、遊技情報を管理する管理装置を
構成する。
【0027】通信制御装置15〜18は玉計数機19、
島金庫20、監視カメラシステム21およびアナウンス
システム22がLON通信網91である店内ネットワー
ク37を介して他の装置との通信を行う際のインターフ
ェース処理を行う。玉計数機19は遊技者が獲得した球
(例えば、景品交換のため)の計数を行うもので、計数
値をカウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コ
ンピュータ(HC)に転送し、当該遊技者に対して景品
交換に使用すべく計数結果をプリントアウトして渡す。
島金庫20は遊技店1での両替機若しくは現金式球貸装
置等より回収した貨幣を収納する装置であり、現在の情
報を事務所用コンピュータ(HC)およびカウンタ用コ
ンピュータ(CC)に転送する。
【0028】監視カメラシステム21は遊技店1内に配
置された監視カメラを管理し、撮像された画像を記録す
るシステムであり、遊技情報収集装置1(PJ1)より
当該監視カメラシステム21と接続している通信制御装
置17へ金枠開放情報、異常情報等を直接通報し、監視
カメラにより撮像させる。アナウンスシステム22は遊
技店1内のアナウンスを自動的に行うシステムであり、
例えば「○○番台、大当り発生です」というような店内
アナウンスを行う。アナウンスシステム22は遊技情報
収集装置1(PJ1)より当該アナウンスシステム22
と接続している通信制御装置18へ大当り情報等を直接
通報し、該当する遊技機10の遊技状態をアナウンスさ
せる。
【0029】設定・検査装置23としては、例えばノー
ト型のパーソナルコンピュータ等が使用され、以下の機
能を有している。すなわち、設定・検査装置23は店内
ネットワーク37(LON通信網91)に対して通信へ
の加入/脱退が可能なもので、遊技情報収集装置1(P
J1)へ当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続され
る遊技機10の遊技制御基板41に内蔵されている遊技
用演算処理装置200の正当性を判定する際に、判定基
準情報として使用する遊技用演算処理装置200に内蔵
されている遊技プログラムと同一の基準遊技プログラム
を設定する。当然であるが、設定・検査装置23には正
規の遊技プログラム(すなわち、基準遊技プログラム)
を保有しており、例えば正規プログラムを格納したFD
(フロッピィディスク)をドライブ可能なドライブ装置
が装着されている。なお、設定・検査装置23は常に遊
技店1の店内ネットワーク37に接続されているもので
はなく、遊技機製造メーカ、信用機関等で遊技機10が
遊技店1に設置された際(例えば、いわゆる新台の入替
え等)に店内ネットワーク37に接続され、遊技情報収
集装置1(PJ1)による遊技用演算処理装置200の
監視の際に使用される判定基準情報が設定される。設定
・検査装置23は設定手段を構成する。
【0030】遊技情報収集装置1(PJ1)は設定・検
査装置23により設定された基準遊技プログラムを記憶
するとともに、遊技用演算処理装置200に対して遊技
プログラムの所定部分の読み出しを指令し、この指令に
応じて読み出された遊技用演算処理装置200からの遊
技プログラムの所定部分と、設定・検査装置23により
設定されて記憶している基準遊技プログラムの該当する
所定部分とを比較して遊技用演算処理装置200の正当
性(真偽)を判定する。また、遊技情報収集装置1(P
J1)は乱数生成手段(後述の図2に示す乱数生成回路
61)を備えており、乱数生成手段により生成された乱
数値に基づいて遊技用演算処理装置200へ遊技プログ
ラムの読み出しを指令する所定部分を決定する機能を有
しているとともに、遊技用演算処理装置200の非正当
性を認めた際には、遊技機10を不能動化する機能を有
している。したがって、遊技情報収集装置1(PJ1)
は判定基準情報記憶手段、遊技プログラム要求手段、遊
技制御装置正当性判定手段および遊技装置不能動化手段
の機能を実現する。
【0031】B.遊技情報収集装置1(PJ1)の構成 次に、遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック構成に
ついて説明する。図2は遊技情報収集装置1(PJ1)
のブロック図である。図2において、遊技情報収集装置
1(PJ1)はCPU51、ROM52、RAM53、
EEPROM54、バックアップ電源55、発信回路5
6、通信制御装置57、出力インターフェース回路(I
/F)58、入力インターフェース回路(I/F)5
9、バス60および乱数生成回路61を備えている。
【0032】CPU51はROM52に格納されている
処理プログラムに基づいて自分が受け持つ遊技機10お
よび遊技設備装置より出力された遊技情報と、遊技情報
収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変
化情報)を併せて演算加工し、収集した遊技情報より遊
技情報の変化を検出する処理等を行うとともに、遊技用
演算処理装置200の正当性判定も行う。乱数生成回路
61(乱数生成手段)は遊技プログラムが格納されるア
ドレス範囲の最大値以上の乱数データを発生させるもの
であり、例えば加賀電子株式会社製のRNC(Randam N
umbers Controller)というICを使用し、混合合同法
を用いて一様乱数を生成する。なお、このICによる
と、標準的なマイクロコンピュータ(例えば、いわゆる
Z80系のCPU)と簡単な周辺回路で容易に乱数デー
タを取り出すことが可能である。
【0033】CPU51は遊技用演算処理装置200の
正当性判定を行う際には、乱数生成回路61より乱数値
を取得し、遊技用演算処理装置200内の遊技プログラ
ムが格納されているアドレス範囲内のアドレス値(所定
部分に相当)に補正して、そのアドレス値に格納されて
いる遊技プログラムの内容を遊技用演算処理装置200
に要求する。これは、遊技プログラム要求手段が乱数生
成手段により生成された乱数値に基づいて、遊技制御手
段へ遊技プログラムの読み出しを指令する所定部分を決
定することに相当する。そして、CPU51は上記指令
に応じて読み出された遊技用演算処理装置200からの
遊技プログラムの所定部分と、設定・検査装置23によ
り設定されて記憶している基準遊技プログラムの該当す
る所定部分とを比較して遊技用演算処理装置200の正
当性(真偽)を判定する。ROM52は遊技用演算処理
装置200の正当性判定のためのプログラムや遊技情報
の収集・加工等のための処理プログラムを格納してお
り、RAM53はワークエリアとして用いられる。
【0034】EEPROM54(判定基準情報記憶手
段)は当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される
遊技用演算処理装置200の正当性を判定する際の判定
基準情報となるとともに、遊技用演算処理装置200に
内蔵されている遊技プログラムと同一の基準遊技プログ
ラムを記憶する。これは、設定・検査装置23により行
われる。また、EEPROM54は状態変化情報の監視
用の設定値も記憶する。この設定値は、カウンタ用コン
ピュータ(CC)若しくは事務所用コンピュータ(H
C)により設定される。バックアップ電源55はRAM
53の記憶情報をバックアップする電源であり、例えば
電池からなる。RAM53の記憶情報としては、例えば
遊技情報および状態変化情報があり、これらの情報はR
AM53に格納されている段階で保持される。なお、R
AM53は1日分の当該遊技機10等の遊技情報をスト
ック可能な容量を有している。
【0035】発信回路56はCPU51に制御クロック
信号を供給する。通信制御装置57は島内ネットワーク
36を介して遊技情報収集装置1(PJ1)と他のネッ
トワーク端末(例えば、遊技情報収集装置2(PJ2)
あるいはネットワーク中継装置35を介した店内ネット
ワーク37の各端末)との間で情報の転送等に必要な通
信の制御を行う。出力インターフェース回路(I/F)
58は遊技機10とCPU51との間の出力インターフ
ェース処理を行うもので、出力インターフェース回路
(I/F)58から遊技機10の遊技制御基板41に対
してアミューズ通信信号が出力される。アミューズ通信
信号は遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処
理装置200へ各種コマンド(例えば、プログラム要求
コマンド)を出力するための信号である。
【0036】入力インターフェース回路(I/F)59
は遊技機10および遊技設備装置(球貸装置32等)と
CPU51との間の入力インターフェース処理を行うも
ので、入力インターフェース回路(I/F)59には遊
技制御基板41から遊技用演算処理装置200へのコマ
ンドに対して応答するアミューズ通信信号、カード式球
貸装置32からカードによる売上信号、現金式の球貸装
置(図示略)から現金による売上信号、球切装置33か
ら補給球数信号、パルスタンク34から回収球数信号、
遊技制御基板41から特図回転信号、大当り信号、確変
信号がそれぞれ入力されるようになっている。入力イン
ターフェース回路(I/F)59は、これらの信号をイ
ンターフェース処理してCPU51に送る。
【0037】入力インターフェース回路(I/F)59
に入力されるアミューズ通信信号は、例えば遊技機10
の遊技用演算処理装置200より送信される遊技プログ
ラムの所定部分の読み出し情報に対応した信号であり、
この信号をCPU51によって監視(認証判断)するこ
とにより、正規の遊技用演算処理装置200が装着され
ているか否かを判断する。カードによる売上信号はカー
ド式球貸装置32によるプリペイドカードを使用した球
の貸し出しの売上げを知らせる信号である。なお、球貸
装置にはプリペイドカードを使用したカード式球貸装置
32の他に、現金の投入によって球の貸し出しを行う現
金式球貸装置があり、現金式球貸装置の場合には、現金
の投入に伴う球の貸し出しに対応した現金売上信号とな
る。
【0038】補給球数信号は入賞による賞球に伴って当
該遊技機10の補給タンクの球が減少した場合に、パチ
ンコ島11から当該遊技機10の補給タンクに補給した
球数情報を知らせる信号であり、球切装置33より出力
されるいわゆるイン信号(例えば、球の10個補給で1
パルスとなる信号、あるいは球の100個補給で1パル
スとなる信号、球の400個補給で1パルスとなる信号
がある)が利用される。また、遊技機より直接賞球数を
外部に連絡する端子を備えているタイプの遊技機であれ
ば、当該端子より信号を取得してもよい。
【0039】回収球数信号は当該遊技機10からパチン
コ島11の方に(つまり遊技を終了して遊技の結果が確
定した球を遊技機外部に)球が流れたことを知らせる信
号であり、例えばパルスタンク34より球の10個流出
に対応して1パルスとなるアウト信号が利用される。特
図回転信号は当該遊技機10が第1種である場合に、特
別図柄表示装置の図柄(以下、適宜、特図という)変動
が終了したときに、特図の回転を知らせる信号である。
大当り信号は当該遊技機10の特図が特定の利益状態
(例えば、大当りのゾロ目状態:「777」など)に揃
って大当りが発生していることを知らせる信号であり、
遊技機10より大当り発生時〜大当り終了時まで出力さ
れるものである。確変信号は当該遊技機10が確率変動
遊技付きの遊技機である場合に、確率変動中および大当
り遊技中に、それを知らせる信号である。言換えれば、
ベースの算出から外したい期間を知らせる信号である。
【0040】したがって、遊技情報収集装置1(PJ
1)は遊技機10に対して1台毎に設けられ、アミュー
ズ通信信号に基づいて遊技用演算処理装置200の正当
性判定を行い、遊技用演算処理装置200の非正当性が
認められた場合に遊技情報収集装置2(PJ2)に対し
て球の発射停止を要求して遊技機10を不能動化する処
理を行ったり、遊技用演算処理装置200のCPUコア
201の動作不許可を送信して遊技動作を行わせないよ
うにするとともに、カードによる売上信号、現金による
売上信号、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信
号、大当り信号、確変信号の入力に基づいて遊技情報を
収集し、収集した情報に基づいて遊技情報および状態変
化情報への加工処理を行う。また、遊技情報収集装置2
(PJ2)より転送された遊技情報(状態変化情報)も
併せて上位ノード(JR、JR’)へ転送する処理を行
うとともに、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検
出すると、状態変化情報の内容を状態変化情報記録装置
(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)へ
自立的に通報する。さらに、カウンタ用コンピュータ
(CC)および事務所用コンピュータ(HC)よりの指
令があった場合には、遊技情報の内容を現在の遊技情報
として応答し、転送する。
【0041】ここで、遊技情報収集装置1(PJ1)お
よび遊技情報収集装置2(PJ2)は、全体として遊技
装置(遊技機10)の遊技制御装置41に含まれる遊技
制御手段(遊技用演算処理装置200)を監視(正当性
の監視)する遊技装置の監視装置を構成する。
【0042】C.遊技用演算処理装置200の構成 次に、遊技機10の遊技制御基板41が内蔵している役
物の制御を行う遊技用演算処理装置200の構成につい
て説明する。図3は遊技用演算処理装置200の構成を
示すブロック図である。図3において、遊技用演算処理
装置200はいわゆるアミューズチップ用のICとして
製造され、遊技制御を行う遊技領域部200Aおよび管
理制御を行う管理領域部200Bに区分される。
【0043】まず、遊技領域部200Aは遊技制御のた
めの演算処理を行うCPUコア201、遊技プログラ
ム、ブートプログラム(電源オンで遊技プログラム等を
チェックし正常であれば遊技プログラムに処理を移行さ
せるもの)および書込終了コード(遊技プログラムを書
き込んだ後に正当なものにより書き込みが行われたこと
を示すために書き込まれる情報:詳細は後述)を格納し
たROM202、ワークエリアとして制御に必要なデー
タの一時記憶等を行うRAM203、外部バスのインタ
ーフェース処理を行う外部バスインターフェース20
4、遊技の実行過程において遊技価値(例えば、大当
り)を付加するか否か等に係わる乱数(乱数は、大当た
りの決定や、停止時の図柄の決定等に使用)を生成する
乱数生成回路205、所定のクロック信号を生成するク
ロックジェネレータ206、システムリセット、ユーザ
リセットや割り込み要求を検出してCPUコア201に
知らせるリセット/割込制御回路208、リセット/割
込制御回路208からの信号およびクロックジェネレー
タ206からの信号の制御を行って外部端子より外部に
出力する出力制御回路207、外部クロック/タイマト
リガ入力やタイマ出力を内蔵してタイマモードおよびカ
ウンタモードで作動するCTC209、内蔵デバイスお
よび内蔵コントロール/ステータスレジスタ群のロケー
ションをメモリマップドI/O方式およびI/Oマップ
ドI/O方式によりデコードするアドレスデコーダ21
0、入出力ポートとしてのPIO212、アドレスデコ
ーダ210からの信号やPIO212からの信号の制御
を行って外部端子より外部に出力する出力制御回路21
1および遊技領域部200Aのバス213により構成さ
れる。
【0044】外部バスインターフェース204にはMO
DE端子が設けられており、遊技プログラムをROM2
02に書き込む際に、このMODE端子を[H]レベル
にすると、ROM202への書き込みモードとなって遊
技機製造メーカあるいは第3者機関による遊技プログラ
ムの書き込みが可能になる。書き込む方法は、外部バス
インターフェース204のMODE端子を[H]レベル
にし、アドレス端子(A0〜A15)、データ端子(D
0〜D7)を利用して行う。なお、書き込みモードは遊
技プログラムの書き込みを可能にするものであり、ブー
トプログラムを書き込みできるようにするものではな
い。また、ROM202に既に書込終了コードが記録
(例えば、所定のコード若しくは所定ビットを物理的に
切断することで記録)されている場合には、遊技プログ
ラムの書き込みはできない。
【0045】乱数生成回路205は一様性乱数を生成す
る数学的手法(例えば、合同法あるいはM系列法等)を
利用して大当りの決定等に使用するための乱数を生成す
る回路であり、本実施例では機種に関連した情報を乱数
生成の際における種値として利用する。一方、遊技用演
算処理装置200における管理制御を行う管理領域部2
00Bは、遊技領域部200A側のバス213の状態監
視、遊技プログラムのROM202からの読み込み、さ
らにはCPUコア201に対して停止の指示を出す等の
処理を行うバスモニタ回路214、遊技機メーカーコー
ド等を格納しているセキュリティ回路215(例えば、
EEPROMで構成)、バスモニタ回路214、セキュ
リティ回路215およびRAM217の管理を行うとと
もに、外部よりの指令に基づいて演算処理装置200内
に格納されている情報を外部へ応答する等の処理を行う
外部通信回路216、ワークエリアとして制御に必要な
データの一時記憶等を行い遊技領域部200AのRAM
203と同等の内容を記憶するRAM217および管理
領域部200Bのバス218により構成される。
【0046】外部通信回路216の監視処理の内容とし
ては、例えばバスモニタ回路214を介してCPUコア
201の動作を監視し、非動作中に遊技領域部200A
のRAM203の内容を管理領域部200BのRAM2
17へコピーする処理、また、外部装置である遊技情報
収集装置1(PJ1)よりのメモリ内容要求指令によ
り、管理領域部200BのRAM217の内容を外部へ
連絡したり、遊技プログラム要求指令により、バスモニ
タ回路214を介してROM202内の遊技プログラム
を外部へ連絡したりする処理がある。なお、外部通信回
路216が外部へ連絡する際には、情報に対して暗号化
を施して行ってもよい。遊技用演算処理装置200で
は、遊技領域部200Aおよび管理領域部200Bがバ
スモニタ回路214を介して独立して動作する。すなわ
ち、管理領域部200B側は遊技領域部200Aにおけ
るCPUコア201の作動に関係なく(プログラム実行
に関係なく)、動作可能である。
【0047】管理領域部200Bに遊技領域部200A
のRAM203と同等の内容を記憶するRAM217を
配置したのは、遊技用演算処理装置200の検査時(例
えば、所定機関による検定検査、警察官等による立ち入
り検査時)に、遊技プログラムの動作中にメモリ(ここ
ではRAM203)の内容を確認したい場合が生じるか
ら、管理領域部200BにもRAMを設けて遊技プログ
ラムの稼働中においてもメモリ内容(RAM203の内
容)を外部へ出力することができるようにしたためであ
る。したがって、外部通信回路216はメモリ内容要求
指令を受けると、管理領域部200BのRAM217の
内容を取得して外部へ送出する。
【0048】また、遊技情報収集装置1(PJ1)から
遊技プログラムの所定部分の読み出しコマンドの入力が
外部通信回路216にあると、外部通信回路216はバ
スモニタ回路214を利用してROM202より遊技プ
ログラムの所定部分の内容を取り込み、外部通信回路2
16より遊技情報収集装置1(PJ1)に遊技プログラ
ムの所定部分の内容を送信する。そして、遊技情報収集
装置1(PJ1)で遊技プログラムの真偽が判断される
ことになる。なお、管理領域部200BにRAM217
を設ける構成でなく、同等の処理が可能なその他の構成
であってもよい。例えば、DPRAMを設けて遊技領域
部200Aと管理領域部200Bの双方からアクセス可
能なようにしてもよい。ここで、遊技用演算処理装置2
00は遊技制御手段を構成し、遊技プログラム読出手段
および遊技プログラム実行規制手段の機能を実現する。
【0049】次に、作用を説明する。遊技用演算処理装
置200の正当性の判定に関連する処理プログラムにつ
いて説明する。 A.遊技用演算処理装置のブートプログラム 遊技用演算処理装置200は電源オン時(システムリセ
ットの入力があった時)にブートプログラムをROM2
02から読み込んで立ち上がる。そこで、図4を参照し
てブートプログラムについて説明する。ブートプログラ
ムでは、まずステップS1で書込終了情報は正常である
か否かを判別する。書込終了情報とは、正当な者(例え
ば、遊技機製造メーカあるいは第3者機関)が正当な遊
技プログラム(検定済みの正規のもの)をROM202
に書き込んだことを証明するための情報であり、正当な
遊技プログラムが書き込まれると、ROM202の所定
領域に書込終了コードが書き込まれる(図3参照)。一
方、この書込終了コードはROM202に予め格納され
ているブートプログラムの中にも、当該遊技プログラム
が正当に書き込まれたか否かを判定するための判定値と
して格納されている。
【0050】したがって、ステップS1では、ROM2
02における遊技プログラム領域の所定領域に、遊技プ
ログラムを書き込む際に、正当な書き込み装置で書き込
んだことを示す(正当な者による)書込終了コードが書
き込まれており、それをブートプログラムに格納されて
いる判定値と比較判定することで、正当な者により遊技
プログラムが書き込まれたのか否かを判断する処理を行
う。この確認処理を行うことにより、正当な者により書
き込まれたことが判断でき、言換えれば、生の遊技用演
算処理装置200を盗んで不当な者による書き込みはで
きなくしている。
【0051】ステップS1でROM202の所定エリア
に書き込まれている書込終了コードを読み出してブート
プログラム内に格納されている判定値(書込終了コー
ド)と比較し、整合(例えば、一致)が認められた場合
には書込終了情報は正常であると判断してステップS2
に進み、整合が認められない場合には、遊技用演算処理
装置200の処理を停止する。したがって、遊技プログ
ラムへの移行はなされず、遊技は行われない。これによ
り、不当な者が書き込んだ不当な遊技プログラム(検定
時と異なるプログラム)の実行による不正な遊技を防止
することができる。
【0052】ステップS1の判別結果が正常であれば、
ステップS2に進んで乱数種値の取得処理を行う。ここ
では、例えば遊技機10の機種コードを種値として取得
する。この場合、セキュリティ回路215には遊技機1
0の機種コードが格納されており、この機種コードをス
テップS2で読み込み、乱数種値として取得する。次い
で、ステップS3で取得した乱数種値を乱数生成回路2
05へ乱数生成の種値として設定する。次いで、ステッ
プS4で遊技制御を実行すべく遊技プログラムへ処理を
移行してブートプログラムを終了する。
【0053】B.遊技用演算処理装置チェック 次に、遊技用演算処理装置(以下、適宜、演算処理装置
と略称する)200のチェックに関するプログラムにつ
いて説明する。図5は遊技用演算処理装置チェックのプ
ログラムを示すフローチャートであり、このプログラム
は所定間隔毎に実行される。したがって、遊技プログラ
ムの監視を所定タイミング毎に行うことになる。そし
て、遊技用演算処理装置チェックの確認結果はカウンタ
用コンピュータ(CC)若しくは事務所用コンピュータ
(HC)へ通報される。図6は遊技用演算処理装置チェ
ックの動作を説明するための動作概念図である。遊技用
演算処理装置200をチェックする過程では、遊技用演
算処理装置200、遊技情報収集装置1(PJ1)およ
び遊技情報収集装置2(PJ2)において関連する処理
が行われる。遊技情報収集装置1(PJ1)には予めL
ON通信網91に設定・検査装置23を接続すること
で、当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される遊
技機10の遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演
算処理装置200の正当性を判定する際に判定基準情報
として使用する遊技用演算処理装置200に内蔵されて
いる遊技プログラムと同一の基準遊技プログラムが設定
されている(図6の動作概念図では基準遊技プログラム
データとなっている)。
【0054】次に、図5に示すプログラムで遊技用演算
処理装置200の正当性を判断する場合、遊技情報収集
装置1(PJ1)のメインルーチンの遊技用演算処理装
置チェック処理において、ステップS11で乱数生成回
路61より乱数値を取得し、ステップS12で遊技用演
算処理装置200内の遊技プログラムが格納されている
アドレス範囲内のアドレス値に補正する。これにより、
アドレス範囲内でランダムなアドレス値が算出される。
この場合、乱数生成回路61では最低限乱数値を遊技プ
ログラムのアドレス範囲の最大値以上発生可能にしてお
き、ステップS12の処理でアドレス内に収るように補
正する。このとき、図6の動作概念図に示すように、該
当アドレスは例えば「E200H」、「E201H」、
・・・というようにヘキサデータであり、後述のよう
に、これらのアドレス対応する遊技プログラムの内容を
要求することになる。
【0055】次いで、ステップS13では算出したアド
レスに格納されている遊技プログラムの内容を遊技用演
算処理装置200に応答(内容を読み出して外部に送出
するという応答)してもらうべく、該当アドレスの遊技
プログラム内容の要求を当該遊技情報収集装置1(PJ
1)に接続される遊技機10の遊技用演算処理装置20
0に送信する。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)
と対になっている(つまり遊技情報収集装置1(PJ
1)がチェック対象としている)遊技機10における遊
技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置2
00に該当アドレスの遊技プログラム内容の要求するも
のである。このとき、図6の動作概念図に示すように、
例えば該当アドレス=「E200H」の場合には、遊技
プログラム=「8E」(マシンコード)という内容を要
求する。
【0056】遊技用演算処理装置200では、図6の動
作概念図に示すように、外部通信回路216が処理を行
い、まずステップS14で遊技情報収集装置1(PJ
1)から該当アドレスの遊技プログラム内容の要求があ
るか否かを判別し、要求がなければ処理を終了する。し
たがって、このときは無応答となる。無応答とすること
によって、不正の防止を行う。例えば、何かしら応答す
ると、その応答を解析される恐れがあるので、無応答に
しているものである。要は、不正なコマンドに対する応
答動作はしないという構成である。なお、無応答に限ら
ず、予め決められた一定の情報だけを返す(例えば、
「応答不能です」という情報を返す)ようにしてもよ
い。このように無応答にすることにより、不正者による
解析を著しく困難にすることができる。ステップS14
で該当アドレスの遊技プログラム内容の要求がある場合
には、ステップS15に進み、CPUコア201がバス
213を使用していない期間を利用して、要求のある該
当アドレスの遊技プログラムの内容を読み込んで送信す
る処理を行う。これにより、遊技用演算処理装置200
におけるROM202の該当アドレスの遊技プログラム
の内容が読み出されて遊技情報収集装置1(PJ1)に
送出される。
【0057】遊技情報収集装置1(PJ1)では、ステ
ップS16で遊技用演算処理装置200の外部通信回路
216(以下、同様)から送信された該当アドレスの遊
技プログラム内容を受信し、ステップS17で受信プロ
グラム内容と、設定・検査装置23により設定された基
準遊技プログラムの該当アドレスの遊技プログラム内容
とを比較する。次いで、ステップS18で比較結果に基
づき遊技用演算処理装置200から送信されてきた該当
アドレスの遊技プログラム内容が正常であるか否かを判
別し、整合が確認された場合(例えば、該当アドレスの
両プログラム内容が同じ)にはステップS19で動作許
可コマンドを遊技用演算処理装置200に送信してメイ
ンルーチンにリターンする。一方、整合が確認されない
場合(例えば、該当アドレスの両プログラム内容が異な
る)にはステップS20で動作不許可コマンドを遊技用
演算処理装置200若しくは遊技情報収集装置1(PJ
2)に送信してメインルーチンにリターンする。
【0058】図6の動作概念図の例で説明すると、例え
ば該当アドレス=「E200H」のとき基準遊技プログ
ラム=「8E」(マシンコード)が正規である場合に、
該当アドレス=「E200H」に対応する遊技プログラ
ム=「8E」と読み出されれば、整合が確認されたこと
に相当し、遊技プログラム=「8F」と読み出されたよ
うな場合には、整合が確認されないことに相当する。ま
た、該当アドレス=「E200H」から所定バイト(例
えば、64バイト)分を要求し、その所定範囲をチェッ
クするようにしてもよい。
【0059】遊技用演算処理装置200では、外部通信
回路216が処理を行い、ステップS21で遊技情報収
集装置1(PJ1)より監視された遊技プログラムの正
当性判定結果を待ち、その判定結果が動作許可であるか
否かを判別し、動作許可であればそのまま処理を終了す
る(遊技プログラムの進行を停止させない)。一方、動
作不許可であれば、ステップS22に進んでCPUコア
201の動作停止(例えば、CPUコア201にHAL
Tをかける)を設定し処理を終了する。これにより、遊
技プログラムの動作が停止し、遊技は行われない。
【0060】遊技情報収集装置1(PJ2)では、異常
対処処理において、ステップS23で遊技情報収集装置
1(PJ1)から動作不許可コマンドを受信すると、異
常P台に対して打止信号をオンして球の発射を停止し、
メインルーチンにリターンする。これにより、遊技情報
収集装置2(PJ2)に接続されている該当する遊技機
10における遊技球の発射が停止される。すなわち、遊
技機10の動作が不能動化される。したがって、遊技用
演算処理装置200の遊技プログラムが偽造されて正規
のものでない場合には、遊技を継続できなくなり、不正
を防止することができる。ステップS23では異常P台
の発射をオフしているが、これに限らず、例えば遊技機
電源断信号を遊技機電源装置(図示略)へ出力し、異常
P台の電源をオフしてもよい。
【0061】なお、遊技用演算処理装置200に外部よ
りの指示(例えば、コマンド)で動作を停止する機能が
あれば、遊技情報収集装置1(PJ1)から動作不許可
コマンドを遊技用演算処理装置200に送信して遊技機
10の動作を不能動化するのがよく、無ければ遊技情報
収集装置1(PJ1)から動作不許可コマンドを遊技情
報収集装置2(PJ2)に送信して遊技機10の動作を
不能動化するのがよい。また、本実施例のように両者を
組み合せるような構成でもよい。
【0062】このように本実施例では、遊技情報収集装
置1(PJ1)が遊技用演算処理装置200に内蔵され
ている遊技プログラムの所定部分の内容を読み出し、判
定基準情報として設定・検査装置23によって設定され
た遊技プログラムと同一の基準遊技プログラムの所定部
分と比較して遊技用演算処理装置200の正当性を判定
しているので、以下の効果を得ることができる。遊技用
演算処理装置200の外部で遊技プログラムの正当性を
監視するので、遊技用演算処理装置200自体を改造し
た場合に、その改造を把握することができ、適切な処置
(例えば、遊技機10の動作の不能動化)を取ることが
できる。すなわち、従来は第3者機関による検査に合格
して販売された遊技機であっても、遊技店1において、
不正な遊技プログラムを格納した遊技用チップの交換と
いう不正が行われた場合に、この不正を有効に防止する
ことが困難であったが、本実施例では不正な遊技プログ
ラムを有する別の遊技用演算処理装置200への交換が
行われた場合には、遊技情報収集装置1(PJ1)およ
び遊技情報収集装置2(PJ2)によってランダムに遊
技用演算処理装置200の遊技プログラムの所定部分の
チェックを行うことで、その正当性が判断され、不当な
場合には遊技機10の動作が不能動化されるので、遊技
用チップ(遊技用演算処理装置200)の交換という不
正を確実に防止することができる。
【0063】従来は、改竄(遊技プログラムの改竄)し
た遊技用チップが設けられている遊技制御基板41を、
例えば流通の過程での交換、夜間遊技店1に侵入しての
交換、あるいは不当な遊技店1による交換等により元の
遊技用チップが設けられている遊技制御基板41と交換
されてしまうと、不当な遊技が行われることになってい
たが、これに対して本実施例では、上記のような遊技プ
ログラムを改竄した遊技用チップへの交換が行われる
と、遊技プログラムが異なることによって遊技が不能動
化されるので、不正な遊技制御基板41の交換を確実に
防止することができる。その結果、改竄した遊技用チッ
プの被害を無くし、正当に営業を行っている遊技店、遊
技機製造メーカーおよび遊技機の検定を行っている第3
者機関に対して、社会的信用の低下をもたらし、不当な
迷惑をかけるという不具合を確実に解消することができ
る。
【0064】また、遊技用演算処理装置200の内部に
遊技プログラムの正当性を監視する機能を内蔵していな
いので、安価に遊技用演算処理装置200を製造するこ
とができるとともに、外部により正当性をチェックする
ので、正当性の監視精度を担保することができる。遊技
用チップの場合、例えば遊技用チップ自体で遊技プログ
ラムの正当性検査の処理を行うものも考えられている
が、その正当性検査の処理は全部遊技用チップ内部で行
う機能であり、従来はチップ自体を改竄され、そっくり
交換されると、不正を防ぐのが困難であったが、これに
対して本実施例では、遊技用チップの外部で遊技プログ
ラムの正当性を判定しているので、遊技用チップ自体を
改竄され交換されても、確実に不正を防ぐことができ
る。
【0065】さらに、外部装置(ここでは遊技情報収集
装置1(PJ1))による遊技プログラムの正当性判定
方法が、図6に動作概念図を示すように、遊技用演算処
理装置200に格納されている遊技プログラムの任意の
アドレスを算出し、所定間隔毎に、当該アドレスの遊技
プログラムを読み込み、基準遊技プログラムの対応する
アドレスの遊技プログラムの内容と比較判定しているの
で、判定可能なプログラムが広範囲であり、かつ質の高
い遊技プログラムの監視を実現することができる。すな
わち、本実施例の監視機能では、ランダムに遊技プログ
ラムの所定部分のチェックを行うことができ、簡易な方
法でありながら、正当性の監視精度を向上させることが
できる。また、この監視に際して暗号化等の複雑な処理
を行わなくて済み、簡単かつ低コストで遊技プログラム
の監視を行うことができる。
【0066】次に、本発明の変形例を説明する。図7は
本発明の変形例を示す図であり、一例として1つのパチ
ンコ島における1台の遊技機についての構成を示してい
る(他の遊技機についても同様)。図7では遊技情報収
集装置1(PJ1)が遊技制御装置の中に一体的に組み
込まれている点が前記実施例と異なっている。すなわ
ち、図7において、情報収集端末装置(情報収集BO
X)301には遊技情報収集装置2(PJ2)および分
配回路302が配置され、遊技情報収集装置1(PJ
1)は配置されていない。また、遊技機303(遊技装
置に相当)は遊技制御装置304を備えており、遊技制
御装置304には遊技用演算処理装置200(遊技制御
手段)および遊技情報収集装置1(PJ1)が配置され
ている。ここでは遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技
装置の監視装置を構成する。
【0067】遊技情報収集装置1(PJ1)は大当り信
号、特図回転信号、確変信号およびアミューズ通信信号
に基づいて前記実施例と同様の処理を行い、島内ネット
ワーク36に接続される。分配回路302は遊技情報収
集装置2(PJ2)に対して売上信号、補給球数信号、
回収球数信号、打止信号、金枠開閉信号、木枠開閉信
号、空皿信号、異常信号、電源断信号を分配して連絡す
る。その他の構成は同様である。したがって、この変形
例によると、遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技制御
装置304の中に一体的に組み込まれるので、情報収集
端末装置(情報収集BOX)301をより小型にするこ
とができ、パチンコ島における設置スペースを少なくす
ることができるとともに、遊技情報収集装置1(PJ
1)の設置スペースをパチンコ島に取る必要がなくな
り、便利である。
【0068】本発明の実施の形態は、上記実施例に限ら
ず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。 (a)本発明の遊技装置はパチンコ遊技機に限らず、パ
チスロ遊技機であってもよい。要は、遊技制御手順たる
遊技プログラムを内蔵し、該遊技プログラムに基づいて
遊技制御を実行管理する遊技制御手段を含むものであれ
ば適用可能である。 (b)本発明における遊技装置はパチンコ遊技機でな
く、例えば映像式ゲーム機のようなものでも、遊技プロ
グラムを使用するものであれば適用できる。 (c)遊技装置は実球式に限るものではなく、封入球式
の遊技機であってもよい。また、本発明の適用対象とな
る遊技装置は、どのような種類の遊技機でも本発明を適
用できる。例えば、磁気カードで玉貸しを行うもの、I
Cカードで玉貸しを行う等の遊技機のタイプに限定され
ずに、本発明を適用することができる。
【0069】(d)遊技情報収集装置1(PJ1)ある
いは遊技情報収集装置2(PJ2)は比較的小型で製造
可能であり、例えば遊技機10等の内部に一体的に組み
込むような構成にしてもよい。 (e)上記実施例では、遊技情報収集装置1(PJ1)
および遊技情報収集装置2(PJ2)を別体として構成
しているが、例えば遊技情報収集装置1(PJ1)が遊
技情報収集装置2(PJ2)の機能を併せ持つような構
成にしてもよい。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遊技装置
の監視装置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1)お
よび遊技情報収集装置2(PJ2))が遊技制御装置の
遊技制御手段(例えば、遊技用演算処理装置200)に
内蔵されている遊技プログラムの所定部分の内容を読み
出し、判定基準情報として記憶されている遊技プログラ
ムと同一の基準遊技プログラムの所定部分と比較して遊
技制御装置の正当性を判定しているので、以下の効果を
得ることができる。遊技制御装置の外部で遊技プログラ
ムの正当性を監視するので、遊技制御装置自体を改造し
た場合に、その改造を把握することができ、適切な処置
(例えば、遊技機の動作の不能動化)を取ることができ
る。すなわち、従来は第3者機関による検査に合格して
販売された遊技機であっても、遊技店において、不正な
遊技プログラムを格納した遊技用チップの交換という不
正が行われた場合に、この不正を有効に防止することが
困難であったが、本発明では不正な遊技プログラムを有
する別の遊技制御装置への交換が行われた場合には、遊
技装置の監視装置によってランダムに遊技制御装置の遊
技プログラムの所定部分のチェックを行うことで、その
正当性が判断される。そして、例えば不当な場合には遊
技機の動作を不能動化する等して、遊技用チップ(例え
ば、遊技用演算処理装置200)の交換という不正を確
実に防止することができる。
【0071】従来は、改竄(遊技プログラムの改竄)し
た遊技用チップが設けられている遊技制御基板を、例え
ば流通の過程での交換、夜間遊技店に侵入しての交換、
あるいは不当な遊技店による交換等により元の遊技用チ
ップが設けられている遊技制御基板と交換されてしまう
と、不当な遊技が行われることになっていたが、これに
対して本発明では、上記のような遊技プログラムを改竄
した遊技用チップへの交換が行われると、遊技プログラ
ムが異なることによって、正当性が判断されるので、不
正な遊技制御装置(遊技制御基板)の交換を確実に防止
(例えば、遊技の不能動化)することができる。したが
って、不正な遊技制御装置の交換を確実に防止すること
ができる。その結果、改竄した遊技用チップの被害を無
くし、正当に営業を行っている遊技店、遊技機製造メー
カーおよび遊技機の検定を行っている第3者機関に対し
て、社会的信用の低下をもたらし、不当な迷惑をかける
という不具合を確実に解消することができる。
【0072】また、遊技制御装置の内部に遊技プログラ
ムの正当性を監視する機能を内蔵していないので、安価
に遊技制御装置を製造することができるとともに、外部
により正当性をチェックするので、正当性の監視精度を
担保することができる。遊技用チップの場合、例えば遊
技用チップ自体で遊技プログラムの正当性検査の処理を
行うものも考えられているが、その正当性検査の処理は
全部遊技用チップ内部で行う機能であり、従来はチップ
自体を改竄され、そっくり交換されると、不正を防ぐの
が困難であったが、これに対して本発明では、遊技用チ
ップの外部で遊技プログラムの正当性を判定しているの
で、遊技用チップ自体を改竄され交換されても、確実に
不正を防ぐことができる。
【0073】請求項2記載の発明によれば、生成される
乱数値に基づいて遊技制御手段へ遊技プログラムの読み
出しを指令する所定部分を決定することにより、外部装
置(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1))による遊
技プログラムの正当性判定方法として、遊技制御装置の
遊技制御手段に格納されている遊技プログラムの任意の
アドレスを所定間隔毎に算出し、当該アドレスの遊技プ
ログラムを読み込み、基準遊技プログラムの対応するア
ドレスの遊技プログラムの内容と比較判定することがで
きるので、判定可能なプログラムが広範囲であり、かつ
質の高い遊技プログラムの監視を実現することができ
る。すなわち、本発明の監視機能では、ランダムに遊技
プログラムの所定部分のチェックを行うことができ、簡
易な方法でありながら、正当性の監視精度を向上させる
ことができる。また、この監視に際して暗号化等の複雑
な処理を行わなくて済み、簡単かつ低コストで遊技プロ
グラムの監視を行うことができる。
【0074】請求項3記載の発明によれば、遊技制御装
置の非正当性が認められた際に、遊技装置を不能動化す
ることにより、遊技制御装置における遊技用チップ(例
えば、遊技用演算処理装置200)の交換という不正を
確実に防止することができる。
【0075】請求項4記載の発明によれば、遊技制御装
置の非正当性が認められた場合に、遊技制御装置におけ
る遊技プログラムの実行を規制することにより、不正な
遊技プログラムによる遊技制御装置自体の動作を確実に
防ぐことができる。
【0076】請求項5記載の発明によれば、設定装置に
より監視装置へ判定基準情報として使用する基準遊技プ
ログラムを設定することにより、第3者機関等により監
視のための必要な情報(基準遊技プログラム)を安全か
つ確実に設定することができ、セキュリティ性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技店の全体構成を示すブロック図である。
【図2】遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック図で
ある。
【図3】遊技用演算処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】遊技用演算処理装置のブートプログラムを示す
フローチャートである。
【図5】遊技用演算処理装置チェック処理のプログラム
を示すフローチャートである。
【図6】遊技用演算処理装置チェック処理の動作概念図
である。
【図7】本発明の変形例を説明する図である。
【符号の説明】
1 遊技店 10、10a、10b、303 遊技機(遊技装置) 23 設定・検査装置(設定手段) 41、41a、41b 遊技制御基板(遊技制御装置) 54 EEPROM(判定基準情報記憶手段) 61 乱数生成回路(乱数生成手段) 200 遊技用演算処理装置(遊技制御手段、遊技プロ
グラム読出手段、遊技プログラム実行規制手段) 205 乱数生成回路(乱数生成手段) 215 セキュリティ回路(遊技機関連情報格納手段、
固有識別情報格納手段、暗号化手段) 216 外部通信回路 304 遊技制御装置 CC カウンタ用コンピュータ(管理装置) HC 事務所用コンピュータ(管理装置) PJ1 遊技情報収集装置1(遊技装置の監視装置、判
定基準情報記憶手段、遊技プログラム要求手段、遊技制
御装置正当性判定手段、遊技装置不能動化手段) PJ2 遊技情報収集装置2(遊技装置の監視装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技装置の遊技制御手順たる遊技プログ
    ラムを内蔵し、該遊技プログラムに基づいて遊技制御を
    実行管理する遊技制御手段を含む遊技制御装置を監視す
    る遊技装置の監視装置であって、 前記遊技制御手段は、 外部よりの指令に基づいて、内蔵された前記遊技プログ
    ラムの所定部分を読み出して外部に送出する遊技プログ
    ラム読出手段を有し、 前記監視装置は、 前記遊技制御装置の正当性を判定する際の判定基準情報
    となるとともに、前記遊技制御手段に内蔵されている遊
    技プログラムと同一の基準遊技プログラムを記憶する判
    定基準情報記憶手段と、 前記遊技制御手段へ遊技プログラムの所定部分の読み出
    しを指令する遊技プログラム要求手段と、 前記遊技プログラム要求手段の指令に応じて読み出され
    た遊技プログラムの所定部分と前記判定基準情報記憶手
    段に記憶されている前記所定部分に対応する基準遊技プ
    ログラムの所定部分とを比較して遊技制御装置の正当性
    を判定する遊技制御装置正当性判定手段と、を備えたこ
    とを特徴とする遊技装置の監視装置。
  2. 【請求項2】 前記監視装置は、 乱数生成手段を備え、 前記遊技プログラム要求手段は、前記乱数生成手段によ
    り生成された乱数値に基づいて、前記遊技制御手段へ遊
    技プログラムの読み出しを指令する所定部分を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技装置の監視装置。
  3. 【請求項3】 前記監視装置は、 前記遊技制御装置正当性判定手段の判定結果に基づい
    て、遊技制御装置の非正当性が認められた際に、前記遊
    技装置を不能動化する遊技装置不能動化手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技装置の監
    視装置。
  4. 【請求項4】 前記遊技制御手段は、 外部よりの指令に基づいて、内蔵された遊技プログラム
    の実行を規制する遊技プログラム実行規制手段を備え、 前記遊技装置不能動化手段は、 遊技制御装置の非正当性が認められた場合、前記遊技プ
    ログラム実行規制手段へ遊技プログラムの実行を規制す
    る指令を要求することを特徴とする請求項3記載の遊技
    装置の監視装置。
  5. 【請求項5】 前記監視装置は、 前記遊技制御装置より発生する遊技情報を管理する管理
    装置と遊技装置間の通信網に該遊技装置に対応して配置
    され、 前記通信網には、通信への加入/脱退が可能な設定装置
    を備え、 該設定装置は、 前記監視装置へ当該監視装置が前記遊技制御装置の正当
    性を判定する際の判定基準情報として使用する前記遊技
    制御手段に内蔵されている遊技プログラムと同一の基準
    遊技プログラムを設定する設定手段を備えていることを
    特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技装置の
    監視装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001145767A (ja) * 1999-11-22 2001-05-29 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2003000839A (ja) * 2001-06-20 2003-01-07 Fuji Shoji:Kk 遊技機
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JP2010057984A (ja) * 2009-12-17 2010-03-18 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2010057985A (ja) * 2009-12-17 2010-03-18 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2014238721A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 富士電機株式会社 認証システム及び認証方法

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