JP2000233057A - 遊技機制御用チップの監視システム - Google Patents

遊技機制御用チップの監視システム

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JP2000233057A
JP2000233057A JP11076294A JP7629499A JP2000233057A JP 2000233057 A JP2000233057 A JP 2000233057A JP 11076294 A JP11076294 A JP 11076294A JP 7629499 A JP7629499 A JP 7629499A JP 2000233057 A JP2000233057 A JP 2000233057A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 遊技機制御用チップが正規なものか否かをチ
ェックするシステムにおいて、遊技機制御用チップを改
造された場合にもこれをチェックできるように識別コー
ド又は遊技情報を元に遊技機監視回路にてチェックでき
るようにした。 【解決手段】 遊技機制御用チップが正規のものか否か
を判定するように構成された遊技機制御用チップ監視シ
ステム及び前記遊技機監視回路をカードユニット38内
に組み込んだものにおいて、前記カードユニットが、電
源投入時およびカード挿入時に遊技機制御用チップの遊
技情報メモリ25に格納された遊技情報を取り出し、前
回の遊技情報に遊技情報出力回路29から入手した遊技
情報を加算したものと新たに取り出した遊技情報とを比
較することにより遊技機制御用チップが正規のものか否
かを判定するように構成された遊技機制御用チップ監視
システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ、回胴式
遊技機等における遊技機の制御基板に組み込まれたアプ
リケーションプログラム及び該プログラムに基づき遊技
機を制御するためのチップが正規のものであるか否につ
いて照合する機能を有する遊技機制御用チップに関し
て、自己診断だけではなく外部から遊技機が正規か否か
を照合するための遊技機制御用チップ監視システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機制御用のチップに格納され
たユーザープログラムのチェックは、型式試験申請され
た時点で第三者検査期間が様々な角度からその内容の検
討が慎重に行われるが、試験合格後は検査機関による管
理を離れ、型式試験合格の認定を受けたユーザープログ
ラムを搭載した遊技機は遊技機メーカーが第三者監督機
関に対して検定を申請し、この検定に合格した製品が遊
技場に出荷されている。そしてチップ内のROMに書き
込まれたプログラムに更に特定の暗号化アルゴリズムに
て暗号化した認証コードを付与し、該プログラム及び該
認証コードとを比較し合致しているか否かをチップ内に
設けた照合回路にてチェックできるようにしたものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
遊技中は遊技動作に悪影響を与えないために外部からC
PUに指令を出すことは容認されておらず、遊技終了時
点しか遊技機に設置されたチップを照合することができ
ない状況にあった。そのため、遊技者の中には一時的に
遊技機の電源を切断した後に正規チップと並列に改造チ
ップを組み込み、電源投入時には正規チップを作動させ
セキュリティチェック後に改造チップを作動するように
仕組む不正行為が行われるがかかる不正には対応できな
いという不都合がある。これは自己診断システムそのも
のは優れていても、不正チップを並列に組み込まれるこ
とまで予想し得なかったためである。そこで、本発明は
かかる従来技術の欠点に鑑み、自己診断システムを有す
る遊技機制御用チップに隣接して遊技機監視用の回路を
組み込み、外部からも不正をチェックできるように構成
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1の発明
は、その内部に遊技機のアプリケーションプログラムが
格納されたユーザメモリ、識別コードが書き込まれた固
有コード格納メモリ、中央処理装置(以下CPUと呼
ぶ。)、所定の暗号化アルゴリズムが格納されたセキュ
リティチェック回路、外部通信回路、暗号/復号回路及
び遊技情報メモリとが各種バスを介して接続された遊技
機制御用チップと、前記遊技機制御用チップの外部通信
回路と接続されたその内部に中央処理装置、遊技情報メ
モリ、各遊技機の識別コードが格納された固有コード格
納メモリ、外部通信回路、該外部通信回路で受信した情
報を復号化すると共に外部に送信する情報を暗号化する
ための暗号/復号回路とがそれぞれ各種バスを介して接
続された遊技機監視用回路とからなり、前記遊技機監視
用回路が、電源投入時及び電源切断時に遊技機制御用チ
ップの遊技情報メモリに格納された遊技情報を取り出
し、前回の遊技情報と新たに取り出した遊技情報とを比
較することにより遊技機制御用チップが正規のものか否
かを判定するように構成された遊技機制御用チップ監視
システムである。請求項2の発明は、その内部に遊技機
のアプリケーションプログラムが格納されたユーザメモ
リ、所定のアルゴリズムにより暗号化された機器毎の識
別コードが書き込まれた固有コード格納メモリ、CP
U、所定の暗号化アルゴリズムが格納されたセキュリテ
ィチェック回路、外部通信回路、暗号/復号回路及び遊
技情報メモリとが各種バスを介して接続された遊技機制
御用チップと、前記遊技機制御用チップの外部通信回路
と接続されたその内部にCPU、遊技情報メモリ、各遊
技機の識別コードが格納された固有コード格納メモリ、
外部通信回路、該外部通信回路で受信した一部情報を前
記CPUの指示に基づき復号化すると共に外部に送信す
る情報を暗号化するための暗号/復号回路とがそれぞれ
各種バスを介して接続された遊技機監視用回路を有する
カードユニットとからなり、前記カードユニットが、電
源投入時およびカード挿入時に遊技機制御用チップの遊
技情報メモリに格納された遊技情報を取り出し、前回の
遊技情報に遊技情報出力回路から入手した遊技情報を加
算したものと新たに取り出した遊技情報とを比較するこ
とにより遊技機制御用チップが正規のものか否かを判定
するように構成された遊技機制御用チップ監視システム
である。また請求項5の発明は遊技機監視用回路におい
て、遊技機監視用回路に予め各機種毎の識別コードを格
納しておき、外部通信回路を介して遊技機制御用チップ
から入手した暗号化識別コードを復号化したものと比較
することにより、遊技機制御用チップが正規のものか否
かを照合できるようにも構成している。
【0005】
【作用】すなわち本発明にかかるシステムでは、一般に
パチンコ店などの遊技場では朝に各遊技機の電源を投入
し、閉店後に電源を切断している。従って通常の場合に
は閉店時と電源投入時における各遊技機の出玉情報及び
図柄停止情報に関しては変化はなく、遊技機のチップを
変更した場合に遊技情報が変更される。また開店後に遊
技機制御用チップを改造した遊技機制御用チップを装着
した場合に遊技情報が変わるということに着目したもの
で、遊技機制御用チップ及び遊技機監視用回路内にそれ
ぞれ遊技情報を格納するためのメモリを設置し、さらに
は遊技機監視用回路が遊技機制御用チップの遊技情報出
力回路と接続されているので、前記メモリには最新の遊
技情報が格納される。
【0006】かかる状況において、電源切断時に予め遊
技機監視ユニットの回路は遊技機制御用チップ内の遊技
情報メモリから遊技情報を取り出してその遊技情報メモ
リに格納しておく。そして開店前の遊技機への電源投入
時に再度遊技機制御用チップ内に格納された遊技情報を
取り出し、前夜の遊技情報との間に違い又は大きな差は
ないかを判定することにより、開店前における遊技機制
御用チップの改造状況を監視する。
【0007】また本発明にかかる装置では、カードユニ
ットに遊技機監視用回路が組み込まれており、カードユ
ニットにカードを挿入した時に、遊技機制御用チップ内
の遊技情報を取り出す。そして、遊技者が遊技すること
により出玉情報及び図柄停止情報はどんどんメモリに加
算され、最終的に次のカード挿入時又はカード取り出し
時における遊技機制御用チップ内に格納された遊技情報
との比較を行い、その差がある場合又は大きな差である
時に遊技機制御用チップは改造されたと判断する。その
結果パチンコ店の開店中における不正行為も確認するこ
とが可能となる。さらに、本発明にかかる遊技機監視用
回路では、遊技機制御用チップ内の識別コードもカード
挿入時又はカード取り出し時にチェックするように構成
されているために、遊技機制御用チップのチェックは二
重に行われり、チェックの結果不正と判断した時には遊
技機の電源を切断して遊技機を使用でいない状態とした
り、ホストコンピュータなどに送信して注意を促すこと
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示された実施例
に従って詳細に説明する。図1に示すものは、本発明に
かかる第1実施例を示すもので、パチンコ・回胴式遊技
機の遊技機制御基板1には、ユーザープログラムが型式
試験に合格したものか否かをチェックするセキュリティ
チェック回路を含む遊技機制御用チップ2が組み込まれ
ている。3は遊技機に組み込まれた払出しユニットであ
る。前記遊技機制御用チップ2は外部通信回路を介して
監視ユニット4と接続されており、本実施例ではさらに
遊技機制御用チップ2に格納された出玉情報、図柄停止
情報等の遊技情報が監視ユニット4に送信されるように
構成されている。遊技機制御用チップ2から監視ユニッ
ト4を介して払出しユニットに払出し要求を行うことに
より、払出しユニット用の制御チップを省略している。
そしてより詳細なブロック図を示したものが図2であ
る。
【0009】図2において遊技機制御用チップ2は、リ
セット回路と接続された各種演算・プログラムの実行処
理を行う中央処理装置(以下CPUと呼ぶ。)21と、
コンピュータ電源投入当初の初期化等を行うブートRA
M22及びブートROM23と、ユーザープログラム用
のワークRAM24と、遊技機の稼働状態で入手する出
玉情報、大当たり回数及び図柄停止情報等を逐一積算値
として格納する遊技情報バックアップメモリ25と、各
遊技機の識別コードを格納した固有コード格納メモリ2
6と、型式試験の結果合格したユーザープログラムなど
が格納されたユーザーROM27と、遊技機制御用チッ
プ2内の各種情報を外部機器に対して送信するための外
部通信回路28と、チップ2内の遊技情報を外部機器に
対して送信するための遊技情報出力回路29と、前記固
有コード格納メモリ26に格納された識別コード及び/
又はユーザーROM27に格納されたユーザープログラ
ムに基づきユーザープログラムが正規のものか否かをチ
ェックするセキュリティチェック回路30と、外部通信
回路28の送受信及び遊技情報出力回路29が送信に際
して各種情報及びデータを所定のアルゴリズムに従い暗
号化又は復号化するための暗号/復号回路31とからな
る。各回路及びCPU21は内部バスを介して相互に接
続されている。
【0010】遊技機監視用回路4は、リセット回路42
と接続された中央処理装置(以下サブCPU)41と、
ワークRAM43と、監視プログラムなどが格納された
プログラムROM44と、前記遊技機制御用チップ内の
外部通信回路28と結線された外部通信回路45と、前
記遊技機制御用チップ内の遊技情報出力回路29と接続
された遊技情報入力回路46と、外部通信回路45を介
して入力された出玉情報、大当たり情報及び図柄停止情
報等を格納するための遊技情報メモリ47と、外部通信
回路45を介して送受信される遊技機制御用チップ2の
固有コード格納メモリ26から送信されるべき識別コー
ドと同じ機種固有の識別コードが格納された固有コード
格納メモリ48と、外部通信回路45の送受信及び遊技
情報入力回路46の受信に際して各種データを所定のア
ルゴリズムで暗号化又は復号化するための暗号/復号回
路49とからなり、各サブCPU41及び回路は内部バ
スを介して相互に接続されている。尚、本実施例にかか
る遊技機監視用回路4では、遊技機制御用チップ2又は
遊技機1本体から得られる遊技情報(出玉情報、大当た
り情報、図柄停止情報等)を常時受信し、電源投入時又
は電源切断時に遊技機制御用チップ2の遊技情報格納メ
モリ25から送信された遊技情報に積算情報として加算
するように構成されている。尚、本遊技機監視用回路
は、監視ユニット4として構成されているが、監視用の
機能の他に遊技機のカードユニットの機能を兼ねたもの
で構成しても良い。カードユニットとして使用する場合
は、カード挿入時及びカード取り出し時にカードリーダ
40からカード挿入時及び取り出し時に関する情報を受
信するように構成されている。そして、本遊技機監視用
回路4では、開店前の電源投入時、閉店後の電源切断
時、遊技者による遊技機利用のためのカード挿入時又は
遊技終了後のカード取り出し時に、遊技機制御用チップ
内の固有コード格納メモリ26に格納された識別コード
や遊技情報メモリに格納された遊技情報(出玉情報、図
柄停止情報及び大当たり情報等)を読み取りに行き、遊
技機監視用回路4の固有コード格納メモリ48の識別コ
ード、及び遊技情報メモリ47に格納された遊技情報と
の比較を行い、チップ2が正規のものか否かのチェック
を行い、もし正規でないと判断した場合には、遊技機の
電源をリセット回路を介して切断するように構成されて
いる。
【0011】図3に示すものは本発明にかかる第2実施
例を示すもので前記第1実施例のものと遊技機監視用回
路4のブロック構成は同一であるが、遊技機制御用チッ
プ2のブロック構成が以下の点で異なる。すなわち第1
実施例における外部通信回路28及び暗号/復号回路3
1が一体化された常時通信回路28’として組み込ま
れ、該常時通信回路28’は遊技情報メモリ25と固有
コード格納メモリ26の情報を常時暗号化して遊技機監
視用回路4の外部通信回路45に送信すると共に、遊技
機監視用回路4の外部通信回路45から送信された暗号
化情報を常時復号化するように構成されている。
【0012】図4に示すものは、本発明にかかるシステ
ムの第3実施例を示すもので、前述第1実施例及び第2
実施例とは遊技機監視用回路4のブロック構成が同一の
ため省略しているが、遊技機制御チップ2はリセット回
路32と接続された中央処理装置のメインCPU21
と、ブートRAM22、ユーザRAM24、ブートRO
M23、セキュリティチェック回路31、遊技情報メモ
リ25、固有コード格納メモリ26、ユーザROM27
及び遊技情報出力回路29までは前記第1実施例のもの
と同一であるが、追加としてバス排他制御回路37が接
続されている。さらに遊技機制御用チップ2内には前記
リセット回路32のシステムリセット端子と接続された
第2中央処理装置(以下第2CPUと呼ぶ。)38と、
制御プログラム実行ROM34と、ワークRAM33
と、外部通信回路35と、暗合/復号化回路36とから
なり、前記CPU2の内部バスは前記各回路と共に前記
CPU21の遊技情報メモリ25、固有コード格納メモ
リ26及びバス排他制御回路37とも接続されている。
この構成の結果第2CPU38はCPU21のバス排他
制御回路37との関係でCPU21のプログラム実行に
影響を与えない状態で遊技中を含む全ての状態におい
て、図示しない遊技機監視用回路4に識別コード及び遊
技情報を送信し続けることが可能なように構成されてい
る。
【0013】図5に示すものは、前記第1乃至第3実施
例の遊技機監視用回路2を各遊技機1〜1に隣接し
て監視ユニット4〜4の形でホールに設置した状態
を示す概略図であり、該監視ユニット4〜4は店内
LAN50、ターミナルコントローラ60、公衆ネット
ワーク70を介して監視センターコンピュータ80と接
続されており、各種遊技機1〜1に設置された遊技
機制御用チップが正規のものか否に関する情報が監視セ
ンターコンピュータ80の指示に基づき送信されるよう
に構成したものである。
【0014】図6に示すものは、前記図5に示す実施例
において監視ユニット4〜4でチェックした遊技機
制御用チップに関する情報が、監視センターコンピュー
タ80の指示ばかりでなく店内監視用コンピュータ90
の指示にも基づき送信されるように構成したものであ
る。
【0015】以上述べた構成において本実施例にかかる
図2のシステムでは、まず電源切断時に外部通信回路4
5を介して遊技機制御用チップ2内の遊技情報格納メモ
リ25に格納されている遊技情報(出玉情報、図柄停止
情報、大当たり情報等)及び/又は固有コード格納メモ
リ26に格納されている識別コードを読み取りに行き、
チップ2の外部通信回路28を介して送信され、これを
受け取る。受け取った情報はワークRAM43に格納
し、まず受信した識別コードを暗合/復号回路49で復
号化を行い、固有コード格納メモリ48に格納された暗
号化識別コードを同様に復号化したものとの比較を行
い、遊技機に設置されているチップ2が正規のものか否
のチェックを行う。次にワークRAM43に格納された
遊技情報は、回路4の遊技情報メモリ47に積算情報と
して加算された情報との比較が行われ、情報値に大きな
差異がない場合にはこれを新たな遊技情報としてメモリ
47に格納した後に遊技機の電源を切断する。そして識
別コード及び遊技情報に大きな差が生じた場合には、チ
ップは偽物であるとして、次回以降の遊技機の立ち上げ
を禁止した状態で遊技機の電源を切断する。
【0016】次に開店前においては、カードユニット兼
用の遊技機監視用回路4の電源を立ち上げた後に遊技機
1の電源を投入し、前述同様にチップ2の遊技情報メモ
リ25及び固有コード格納メモリ26に格納された遊技
情報及び識別コードを読み取りに行き、監視用回路4に
格納された遊技情報と識別コードとの比較を行い、閉店
後において遊技機制御用チップ2が改造されたか、正規
のチップ2と並列に不正のチップが設置されたか否につ
いて照合を行い、もし識別コード及び/又は遊技情報に
おいて齟齬が生じた場合には不正と判断し、遊技機の電
源を切断する。
【0017】次に開店後においては、カードユニット方
式の遊技機では必ず遊技者は遊技の前に所定の金銭カー
ドを挿入した後に遊技を開始する。この時点で、本実施
例にかかる回路4では、再度固有コード格納メモリ26
及び遊技情報メモリ25に格納された識別コード及び遊
技情報を読み取りに行き、回路4内に格納された遊技情
報メモリ47及び固有コード格納メモリ48に格納され
たとの照合を行う。照合結果正規と判断した場合には遊
技者に対して遊技機での遊技を許容する。すると何らか
の形で遊技機において図柄停止が行われたり、大当たり
があったり、出玉が生じることになる。この遊技情報
は、チップ2において常時遊技情報として遊技情報メモ
リ25に積算値として格納される。他方回路4において
も遊技機制御用チップ2から送信される遊技情報及び又
は遊技機1の情報端子(図示せず)から送信される情報
を遊技情報メモリ47に積算値として格納している。
【0018】そして遊技者が遊技機1での遊技を終了し
た時点でカードに残額がある場合には、カード取り出し
を行った時、また残額がない場合に取り出しは行われな
いので、次のカード挿入時において本実施例にかかるシ
ステムでは、前述同様に遊技情報及び固有コード格納メ
モリ26内の識別コードの照合を行い、識別コードが正
規のものか否かをチェックすると共に遊技情報の値に関
してチップ2とチップ4の情報が一致するか否について
の照合を行う。もし遊技者が遊技の途中で遊技機制御用
チップ2を何らかの形で改造した場合、正規チップ2と
並列に偽物チップを接続した場合において、固有コード
の照合に際して正規チップとの通信を行わせていたとし
ても遊技情報に関しては積算情報として回路4自身が遊
技情報をバックアップしているので、遊技情報に関して
必ずデータが不一致の状態となる。そこで、かかる遊技
中の不正行為をカード挿入時又はカード取り出し時には
チェックできることになる。以上のように遊技者は必ず
遊技の前にカードを挿入するので全ての遊技者の不正行
為を事後的にチェックすることが可能となる。そして不
正が行われた遊技機については電源を切断し、以降使用
できない状態にする。
【0019】閉店後の電源切断前にチェックする方式で
は、開店前の遊技情報は、通常はチップ2及び4とも積
算値として加算されている。そこで識別コードのチェッ
クと共に遊技情報のチェックを行えば、遊技中は兎も角
としてその日の内に遊技機1のチップ2に対して何らか
の不正行為が行われたか否かをチェックすることが可能
となる。尚、本実施例では各種情報を電源投入前、カー
ド挿入時、カード取り出し時、さらには電源切断時にお
いてチェックするように構成したがこれに限定されるも
のではなく、電源投入前とカード挿入時、カード挿入時
とカード取り出し時、電源投入前と電源切断時、さらに
はこれらを複合した組み合わせ時点でチェックするよう
にしても良いことはいうまでもない。
【0020】図3に示す実施例のものは、遊技機制御用
チップ2内に常時通信回路を設けており、固有コード格
納メモリ26内の識別コード及び遊技情報メモリ25内
の遊技情報は常時回路4内の外部通信回路に対して送信
するように構成されているために、営業中にチップ2に
不正が行われれば識別コード又は遊技情報の値に違いが
でるため、遊技者は遊技機制御用チップ2に対しての不
正行為を行うことは不可能な状態となる。
【0021】図4に示す実施例のものは、前記第2実施
例と同様に常時識別コード及び遊技情報を回路4に送信
するように構成したものであるが、何らかの形で第1C
PU21に対して影響を与えないように別個を通信専用
の第2CPU38を設け、さらにはバス排他制御回路3
7を設置しているので、第1CPUのプログラム実行に
何等影響を与えることなく、識別コード及び遊技情報を
送信することができる。また逆に不正のチップを組み込
んだものでは回路4からの通信により遊技動作に影響を
受けるか、通信に対して反応しないことからも不正をチ
ェックできることになる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる監視シ
ステムでは、遊技機制御用チップの自己セキュリティチ
ェックの他に監視ユニットにより遊技機制御用チップが
正規のものか否かをチェックするように構成したので、
あらゆるチップへの不正行為に対してこれを検出するこ
とが可能となる。また検出に際して、遊技情報を常時積
算してバックアップする方式を採用していることから、
正規チップと並列に不正チップを組み込んだような場合
においても不正を発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるシステムの概略を示すブロッ
ク図である。
【図2】 本発明の第1実施例を示すシステムのブロッ
ク図である。
【図3】 本発明の第2実施例を示すシステムのブロッ
ク図である。
【図4】 本発明の第3実施例を示すシステムのブロッ
ク図である。
【図5】 本発明の第1から第3実施例のシステムを監
視センターコンピュータにて監視できるように構成した
概略ブロック図である。
【図6】 本発明の第1から第3実施例のシステムを店
内監視用コンピュータ及び監視センターコンピュータに
て監視できるように構成した概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 遊技機制御基板 2 遊技機制御用チップ 3 払出しユニット 4 遊技機監視ユニット(回路) 21 中央処理装置 22 ブートRAM 23 ブートROM 24 ワークRAM 25 バックアップメモリ 26 固有コード格納メモリ 27 ユーザROM 28 外部通信回路 29 遊技情報出力回路 30 セキュリティチェック回路 31 暗合/復号回路 32 リセット回路 33 ワークRAM 34 制御プログラム実行ROM 35 外部通信回路 36 暗合/復号回路 37 バス排他制御回路 38 第2中央処理装置 41 サブCPU 42 リセット回路 43 ワークRAM 44 プログラムROM 45 外部通信回路 46 遊技情報入力回路 47 遊技情報メモリ 48 固有コード格納メモリ 49 暗合/復号回路 50 店内LAN 60 ターミナルコントローラ 70 公衆ネットワーク 80 監視センターコンピュータ 90 店内監視用コンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内部に遊技機のアプリケーションプ
    ログラムが格納されたユーザメモリ、識別コードが書き
    込まれた固有コード格納メモリ、中央処理装置(以下C
    PUと呼ぶ。)、所定の暗号化アルゴリズムが格納され
    たセキュリティチェック回路、外部通信回路、暗号/復
    号回路及び遊技情報メモリとが各種バスを介して接続さ
    れた遊技機制御用チップと、 前記遊技機制御用チップの外部通信回路と接続されたそ
    の内部に中央処理装置、遊技情報メモリ、各遊技機の識
    別コードが格納された固有コード格納メモリ、外部通信
    回路、該外部通信回路で受信した情報を復号化すると共
    に外部に送信する情報を暗号化するための暗号/復号回
    路とがそれぞれ各種バスを介して接続された遊技機監視
    用回路とからなり、 前記遊技機監視用回路が、電源投入時及び電源切断時に
    遊技機制御用チップの遊技情報メモリに格納された遊技
    情報を取り出し、前回の遊技情報と新たに取り出した遊
    技情報とを比較することにより遊技機制御用チップが正
    規のものか否かを判定するように構成されていることを
    特徴とする遊技機制御用チップ監視システム。
  2. 【請求項2】 その内部に遊技機のアプリケーションプ
    ログラムが格納されたユーザメモリ、所定のアルゴリズ
    ムにより暗号化された機器毎の識別コードが書き込まれ
    た固有コード格納メモリ、CPU、所定の暗号化アルゴ
    リズムが格納されたセキュリティチェック回路、外部通
    信回路、暗号/復号回路及び遊技情報メモリとが各種バ
    スを介して接続された遊技機制御用チップと、 前記遊技機制御用チップの外部通信回路と接続されたそ
    の内部にCPU、遊技情報メモリ、各遊技機の識別コー
    ドが格納された固有コード格納メモリ、外部通信回路、
    該外部通信回路で受信した一部情報を前記CPUの指示
    に基づき復号化すると共に外部に送信する情報を暗号化
    するための暗号/復号回路とがそれぞれ各種バスを介し
    て接続された遊技機監視用回路を有するカードユニット
    とからなり、 前記カードユニットが、電源投入時およびカード挿入時
    に遊技機制御用チップの遊技情報メモリに格納された遊
    技情報を取り出し、前回の遊技情報に遊技情報出力回路
    から入手した遊技情報を加算したものと新たに取り出し
    た遊技情報とを比較することにより遊技機制御用チップ
    が正規のものか否かを判定するように構成されているこ
    とを特徴とする遊技機制御用チップ監視システム。
  3. 【請求項3】 その内部に遊技機のアプリケーションプ
    ログラムが格納されたユーザメモリ、所定のアルゴリズ
    ムにより暗号化された機器毎の識別コードが書き込まれ
    た固有コード格納メモリ、CPU、所定の暗号化アルゴ
    リズムが格納されたセキュリティチェック回路、外部通
    信回路、暗号/復号回路及び遊技情報メモリとが各種バ
    スを介して接続された遊技機制御用チップと、 前記遊技機制御用チップの外部通信回路と接続されたそ
    の内部にCPU、遊技情報メモリ、各遊技機の識別コー
    ドが格納された固有コード格納メモリ、外部通信回路、
    該外部通信回路で受信した一部情報を前記CPUの指示
    に基づき復号化すると共に外部に送信する情報を暗号化
    するための暗号/復号回路とがそれぞれ各種バスを介し
    て接続された遊技機監視用回路を有するカードユニット
    とからなり、 前記カードユニットが、カード挿入時およびカード取り
    出し又は次のカード挿入時に遊技機制御用チップの遊技
    情報メモリに格納された遊技情報を取り出し、前回の遊
    技情報に遊技情報出力回路から入手した遊技情報を加算
    したものと新たに取り出した遊技情報とを比較すること
    により遊技機制御用チップが正規のものか否かを判定す
    るように構成されていることを特徴とする遊技機制御用
    チップ監視システム。
  4. 【請求項4】 その内部に遊技機のアプリケーションプ
    ログラムが格納されたユーザメモリ、所定のアルゴリズ
    ムにより暗号化された機器毎の識別コードが書き込まれ
    た固有コード格納メモリ、CPU、所定の暗号化アルゴ
    リズムが格納されたセキュリティチェック回路、外部通
    信回路、暗号/復号回路及び遊技情報メモリとが各種バ
    スを介して接続された遊技機制御用チップと、 前記遊技機制御用チップの外部通信回路と接続されたそ
    の内部にCPU、遊技情報メモリ、各遊技機の識別コー
    ドが格納された固有コード格納メモリ、外部通信回路、
    該外部通信回路で受信した一部情報を前記CPUの指示
    に基づき復号化すると共に外部に送信する情報を暗号化
    するための暗号/復号回路とがそれぞれ各種バスを介し
    て接続された遊技機監視用回路を有するカードユニット
    とからなり、 前記カードユニットが、所定の間隔で遊技機制御用チッ
    プの遊技情報メモリに格納された遊技情報を取り出し、
    前回の遊技情報に遊技情報出力回路から入手した遊技情
    報を加算したものと新たに取り出した遊技情報とを比較
    することにより遊技機制御用チップが正規のものか否か
    を判定するように構成されていることを特徴とする遊技
    機制御用チップ監視システム。
  5. 【請求項5】 前記遊技機監視用チップが遊技情報を取
    り出す際に、併せて遊技機制御用チップの固有コード格
    納メモリに格納された識別コードを取り出し、暗号/復
    号回路で復号化した情報と予め監視チップの固有コード
    格納メモリに格納された識別コードとの照合も行うよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか1項記載の遊技機制御用チップ監視システム。
  6. 【請求項6】前記遊技機監視用回路の代わりに店内ネッ
    トワークシステムにて店内監視用コンピュータにその機
    能を持たせたことを特徴とする請求項1から6のいずれ
    か一項記載の遊技機制御用チップ監視システム。
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