JP2005080932A - 遊技制御ユニット、補助遊技制御ユニット及び遊技機 - Google Patents

遊技制御ユニット、補助遊技制御ユニット及び遊技機 Download PDF

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Abstract

【課題】 リサイクルが容易で、セキュリティ性もある遊技制御ユニットを提供する。
【解決手段】 耐タンパー性の筐体の内部に、インタフェース機構、通信手段、遊技制御用プログラムを記録するためのプログラムメモリ、遊技制御用プログラムを起動実行することによりインタフェース機構により接続されている遊技機構の動作を制御する制御デバイスと、通信手段を通じて特定の外部装置より受信した遊技制御用プログラムのプログラムメモリへの書込を可能にするとともに、遊技機構の動作状況又は遊技制御用プログラムの実行状況が所定の条件を充たす場合あるいは耐タンパー性が消滅した場合に制御デバイスの動作を強制的に制限する監視制御手段とを封入して遊技制御ユニット1を構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、リサイクル容易な自律型の遊技制御ユニットを有する遊技機に関する。より詳しくは、耐タンパー(tamper)性を有する筐体に遊技制御に関わる主要部品を封入して成るカード状又はボックス状の遊技制御ユニット、この遊技制御ユニットと対になって動作する補助遊技制御ユニット、及びこれらを離脱自在な構成部品として装着して成る遊技機に関する。
パチンコホール等の遊技場に設置された遊技機は、ある期間使用された後、まだ充分に使用可能な状態であっても、新機種の遊技機に入れ替えられることがある。この場合、古い遊技機は、そのまま産業廃棄物として廃棄されるのではなく、ROM(遊技制御用プログラム等を記録した専用メモリ)、プロセッサチップ、内部メモリ等を搭載した遊技制御基板については、新機種の遊技機における遊技制御基板として流用される場合がある。すなわち、遊技盤面のデザインないしレイアウトを代え、且つ、図柄の表現態様と、大当たりの設定状態とを異ならせるだけで、そのまま新機種の遊技機においても使用可能な遊技制御基板については、廃棄されることなく、リサイクルされる。
また、パチンコ遊技機などはファンが臨む遊技盤とこの遊技盤を取り付けるための枠体とから構成されるが、遊技盤のみを交換して、枠体についてはそのまま流用する場合もある。このようなリサイクルは、環境保全の観点、資源の効率的利用並びに遊技機の製造コスト節減の観点から望ましいことといえる。
しかしながら、上述した遊技制御基板は、ROM等の装着時及び離脱時に、ソケットからの抜き差し、ハンダ除去等の作業を伴うため、ソケットに挿入するデバイスのピンが傷ついて使用不能になったり、動作不安定となったりする場合がある。
このような事態を避けるような煩わしい交換作業のほか、デバイスの分別、集荷、運送、再生(ROM内容の消去等)処理を考えると、リサイクルするよりも新品を使用する方がコスト的に安くなる。
リサイクルには、セキュリティの面での問題も残る。パチンコ遊技機等は、一般に、遊技盤とそれを取り付けるための枠という2つの組み合わせで遊技機が構成されており、検定合格した組み合わせ以外の遊技盤と枠とを組み合わせることは禁止されているが、間違った組み合わせで使用される場合がある。従来の遊技機では、このような事態を完全に取り締まることはできない。
また、近年は、玉やメダルをファンが不正な行為によって盗取するゴト行為が横行している。代表的なゴト行為としては、遊技制御基板上のプロセッサチップが実行する遊技制御用プログラムに対して、悪意の者が不正にアクセス(遊技制御用プログラムの不正改竄、又は遊技制御用プログラムが記録されたROMを交換)することが挙げられるが、遊技機の流通経路でこのようなアクセスを試みることは、遊技機が遊技場に設置された後よりも比較的容易である。特に、現在のパチンコ遊技機等では、検定期間が経過した場合において経過時点の規則では検定不合格となるはずの遊技制御用プログラム、攻略法が発見されたバグを有する遊技制御用プログラム、検定合格後に検定取消となった遊技制御用プログラム等については、そのまま動作してしまうが、それを防ぐことができない(防ぎようがない)。また、型式試験で不合格となる遊技制御用プログラムを故意に作成し、それと対になるハッシュ値を入手して、遊技機製造時にこの不合格となった遊技制御用プログラムを書き込むことも考えられる。
ゴト行為の手口は、年々巧妙になっており、リサイクルされる遊技制御基板に搭載されているROMに記録された遊技制御用プログラムを解析することにより、稼働中の遊技機に不正アクセスして出玉率を動的に変化させる試みもなされている。現状の遊技機では、巧妙な手口のゴト行為に対しては、いわゆる後追い的な対応策しかなく、無力である。
本発明は、リサイクルが容易で、セキュリティ面からも万全を期すことができる遊技制御ユニット、この遊技制御ユニットと協働で遊技機の遊技機構を制御する補助遊技制御ユニット、及び、遊技制御ユニットのみ又は遊技制御ユニットと補助遊技制御ユニットとを装着するだけで所定の遊技環境を実現することができる遊技機の提供を、その主たる課題とするものである。
本発明の遊技制御ユニットは、遊技者に対して所定の遊技環境を提供する遊技機構を備えた遊技機に離脱自在に装着される遊技制御ユニットであって、耐タンパー性の筐体を有するものである。この筐体の内部には;前記遊技機構との電気的な接続を可能にするとともに、遊技者による遊技操作状況を表す操作情報を受け取るためのインタフェース機構と;筐体外部に存する外部装置との間で双方向通信を行う通信手段と;遊技制御用プログラムを記録するためのプログラムメモリと;このプログラムメモリに記録された遊技制御用プログラムを起動実行することにより前記インタフェース機構により接続された前記遊技機構の動作を制御する制御デバイスと;前記通信手段を通じて特定の前記外部装置から受信した前記遊技制御用プログラムの前記プログラムメモリへの書込を可能にするとともに、前記遊技機構の動作状況又は前記遊技制御用プログラムの実行状況が所定の条件を充たす場合あるいは前記耐タンパー性が消滅した場合に、前記制御デバイスの動作を強制的に制限する監視制御手段と;が封入されている。
「耐タンパー性」を有する筐体とは、物理的攻撃(破壊・改竄等)に抵抗する能力を有する筐体をいう。より具体的には、気密性を保つ等の物理的な構造によって筐体外部からの不当な攻撃を阻止するとともに、例えば光センサ等を設け、例えば筐体が分解されたとき(耐タンパー性が消滅したとき)に光センサ等でそれを検知して、内部部品そのものを機能停止させるようにした筐体をいう。金属製の筐体であれば、シールド効果も得られるので、ノイズにも強いものとなる。
「制御デバイス」は、一般的にはプロセッサチップと、それに読み取られて実行されるプログラムが記録されたメモリとから構成されるデバイスである。
この遊技制御ユニットにおいて、外部装置の認証を迅速に行う観点からは、通信を行うべき外部装置を識別するための装置識別データを記録して成るデータメモリを前記筐体に封入しておく。そして、前記監視制御手段を、いずれかの前記外部装置からその装置識別データを特定するための情報を伴うアクセス要求を前記通信手段で受信したときに、受信された情報により特定される装置識別データと前記データメモリに記録されている装置識別データとの一致性を判定し、一致した場合にのみ前記アクセス要求への応答を可能にするように構成する。
リサイクル時に遊技制御ユニットの動作環境を再構築することを考慮して、前記外部装置の接続前後の電圧変化を検知する電圧検知手段と、前記制御デバイス及び前記監視制御手段が定常動作する前の動作環境を構築する環境構築手段とを、前記筐体に封入しておくこともできる。環境構築手段は、前記監視制御手段が前記一致性の判定の結果、一致したと判定し、且つ、前記電圧検知手段が所定幅の電圧変化を検知したときに、接続された前記外部装置と協働で前記動作環境を構築するものである。電圧変化の動作環境を構築する際の条件とするのは、環境構築については、特別の装置でしかそれをできないようにするためである。
本発明の遊技制御ユニットにおいて、前記監視制御手段は、例えば、監視制御の条件データを記録するための不揮発性メモリを有するものとする。そして、特定の前記外部装置から記録要求と共に送信された前記遊技制御用プログラムが前記プログラムメモリに正常に記録されたときは、所定の書込フラグを前記条件データの一つとして前記不揮発性メモリに記録しておき、少なくとも前記書込フラグが前記不揮発性メモリから消去されるまで、新たな前記遊技制御用プログラムの記録要求を拒否するように構成する。これにより、遊技制御用プログラムについては筐体の外部から事後的に記録することを許容するとともに、その遊技制御用プログラムの不当な改竄等を防止することができる。つまり、ライトプロテクト機能を形成することができる。
なお、内部のデータバス、アドレスバス等が筐体内に完全収容されるようにすることで、遊技制御用プログラム等の解析も困難にすることができる。
遊技制御用プログラムの起動実行回数、実行時間、有効期限、遊技制御中の遊技状況をもとに、制御デバイスの動作を制限するようにすることもできる。つまり、動作上のアクティべーション機能を形成することができる。
すなわち、前記監視制御手段を、以下のように構成することができる。
(1)前記制御デバイスが前記プログラムメモリから前記遊技制御用プログラムを読み出して起動することを許容する起動規定回数と、当該遊技制御用プログラムが実際に起動された回数の累積値とを前記条件データの一つとして前記不揮発性メモリに記録しておき、前記累積値が前記起動規定回数に達したときに前記制御デバイスの動作を強制的に制限する。
(2)前記制御デバイスによる前記遊技制御用プログラムの実行許容時間と、前記遊技制御用プログラムが実際に実行されたときの累積値とを前記条件データの一つとして前記不揮発性メモリに記録しておき、前記累積値が前記実行許容時間に達したときに当該制御デバイスの動作を強制的に制限する。
(3)前記監視制御手段は、前記遊技制御用プログラムの有効期限を前記条件データの一つとして前記不揮発性メモリに記録しておき、所定の時刻計時手段より入手した現在時刻が前記有効期限を超過するときに前記制御デバイスの動作を強制的に制限する。
(4)揮発性の監視データメモリをさらに備えるものとする。そして、前記制御デバイスが制御することによって予定される前記遊技機構の動作状況を表す動作状況情報を前記条件データの一つとして不揮発性メモリに記録するとともに、前記インタフェース機構を通じて受信した、前記制御デバイスが実際に制御したときの前記動作状況情報を前記揮発性の監視データメモリに更新自在に記録していき、前記監視データメモリに記録されている動作状況情報が前記不揮発性メモリに記録されている動作状況情報と一定範囲以上逸脱するときに前記制御デバイスの動作を強制的に制限する。
前記筐体には、さらに、前記プログラムメモリに記録されている遊技制御用プログラムを翻訳して実行するためのインタプリタを封入することができる。
インタプリタは、文字列を特定のプログラミング言語のプログラムとして解釈して実行結果を計算する計算機プログラムであり、どのような文字列がプログラムをなすかということと、プログラムがどのように実行されるか、の2つを定義している。本発明の遊技制御ユニットにおいて、インタプリタを採用することにより、以下のような利点が生じる。
遊技機の型式試験では、一般に、遊技制御用プログラムは4K(Kはキロバイト、以下同じ)または8Kなどという制約の中でユーザROMに書き込まれた機械語すなわちアセンブラをもとに、適正なプログラムであるのかが試験される。プログラムの解析時間に要する時間は、そのプログラムのステップ数によって定まり、これにより、試験手数料が決まる。アセンブラの場合は、プログラムのステップ数は、イコールROM容量となる。つまり、試験手数料が規定されている背景には、アセンブラ使用で、遊技制御用プログラムとして使用してよい最大限のROM容量が決まっている。このため、遊技機で使用できるROM容量に、一定の制約を課しているのが現状である。しかし、これにより、種々の問題が生じている。
まず、アセンブラであることから、それを使用するプロセッサのアーキテクチャに完全に依存する。結果として、試験機関では、型式試験に際して旧式のプロセッサを使わざるを得ない。また、アセンブラ解析は時間がかかるので、試験期間が長くなるとともに、手数料も高いものとなるため、結果的に遊技機のコストが高いものとなる。さらに、バグや問題プログラムの見過ごしが起こり得る。これに対して、高級言語は、人間の言葉に近いために、誰でも簡単に習得でき、且つ、プログラム開発、デバッグ、試験等が容易となり、開発期間等を短縮できる可能性がある。
高級言語による試験方式は、コンパイラ方式とインタプリタ方式とに大別される。コンパイラ方式は、プログラムからその実行結果を計算するかわりに、機械語に翻訳した結果を出力する点がインタプリタ方式と異なる。このようにコンパイラ方式では、結局機械語が書き込まれているので、開発期間の短縮はできても、機械語の解析のままであり、試験機関におけるプログラム解読時間等は短縮できないのに対し、インタプリタ方式では、ソースプログラムまたは変換された中間言語が記録されているので、試験機関のプログラム解読時間等も短縮できる。そのため、試験のための時間を短くできるので、開発期間の短縮、試験期間の短縮、遊技機製造コストの低減、バグ等の減少等が期待できる。
インタプリタ方式の欠点として実行速度が遅いことが挙げられるが、アセンブラと異なり、使用するプロセッサの制約がなくなるので、64ビット程度の汎用プロセッサでもよくなり、これによって実行速度の問題を解消することができる。また、インタプリタ内のサブプログラムの変更や追加により、インタプリタによる周辺への制御動作の変更や追加が簡単にできるので、ハードウェアの変更をインタプリタが吸収して、プログラム開発者への負担を軽減することができる。
本発明の補助遊技制御ユニットは、上述した本発明の遊技制御ユニットと協働で前記遊技環境を実現するためのもので;前記遊技制御ユニットとの間で認証を伴う双方向通信を行う補助通信手段と;前記遊技機構との電気的な接続を可能にするとともに遊技者による遊技操作状況を表す操作情報を受け取るための1又は複数の補助インタフェース機構と;所定の補助遊技制御用プログラムを記録するための補助プログラムメモリと;自己を識別するための装置識別データを記録してなる補助メモリと;この補助メモリに記録されている装置識別データを表す情報を伴うアクセス要求を前記補助通信手段を通じて前記遊技制御ユニットへ送出するとともに、これにより当該遊技制御ユニットから応答があったことを条件として前記補助プログラムメモリに記録されている補助遊技制御用プログラムを起動実行することにより、前記補助インタフェース機構を通じて接続されている前記遊技機構の補助制御を行う補助制御デバイスと;を有することを特徴とする。
本発明の遊技機は、遊技盤と、この遊技盤を支持するための枠体とを有し、遊技者に所定の遊技環境を提供する遊技機構が備えられている遊技機である。前記遊技盤の所定部位には、当該部位に離脱自在に装着される遊技制御ユニットが設けられており、前記枠体には、前記遊技制御ユニットと協働で前記遊技環境を実現するための補助遊技制御ユニットが設けられている。
前記遊技制御ユニットは、耐タンパー性の筐体を有している。この筐体の内部には、前記遊技機構との電気的な接続を可能にするとともに、遊技者による遊技操作状況を表す操作情報を受け取るためのインタフェース機構と;筐体外部に存する外部装置との間で双方向通信を行う通信手段と;遊技制御用プログラムを記録するためのプログラムメモリと;このプログラムメモリに記録された遊技制御用プログラムを起動実行することにより前記インタフェース機構により接続された前記遊技機構の動作を制御する制御デバイスと;前記通信手段を通じて特定の前記外部装置から受信した前記遊技制御用プログラムの前記プログラムメモリへの書込を可能にするとともに、前記遊技機構の動作状況又は前記遊技制御用プログラムの実行状況が所定の条件を充たす場合あるいは前記耐タンパー性が消滅した場合に、前記制御デバイスの動作を強制的に制限する監視制御手段と;が封入されている。
一方、前記補助遊技制御ユニットは、前記遊技制御ユニットとの間で認証を伴う双方向通信を行う補助通信手段と;前記遊技機構との電気的な接続を可能にするとともに遊技者による遊技操作状況を表す操作情報を受け取るための1又は複数の補助インタフェース機構と;所定の補助遊技制御用プログラムを記録するための補助プログラムメモリと;自己を識別するための装置識別データを記録して成る補助メモリと;この補助メモリに記録されている装置識別データを表す情報を伴うアクセス要求を前記補助通信手段を通じて前記遊技制御ユニットへ送出するとともに、これにより当該遊技制御ユニットから応答があったことを条件として前記補助プログラムメモリに記録されている補助遊技制御用プログラムを起動実行することにより、前記補助インタフェース機構を通じて接続されている前記遊技機構の補助制御を行う補助制御デバイスと;を有している。
本発明の遊技制御ユニットは、耐タンパー性の筐体に、遊技環境を実現するための遊技制御系デバイスとしての標準機能(従来の遊技制御基板に搭載されている各種部品により実現されるものに相当する機能)を完備しているので、従来のように、リサイクル時に、部品の分別、プロセッサチップやROMのソケットからの抜き差し、ハンダ除去等の作業が不要となる。そのため、リサイクルの際のコストを低減することができる。
また、上記標準機能を実現するためのデバイスその他の部品が耐タンパー性の筐体に封入されており、しかも外部装置からのアクセスに対しては、相互認証機能、ライトプロテクション機能、動作上のアクティべーション機能が働くので、書込時に正当な遊技制御用プログラムしか書き込めないようになり、ハッシュ値も不要にすることができる。また、一旦筐体内に書き込まれた遊技制御用プログラムに対して、悪意の者が不正にアクセスしたり、検定期間が経過した場合において経過時点の規則では検定不合格となるはずの遊技制御用プログラム、攻略法が発見されたバグを有する遊技制御用プログラム、検定合格後に検定取消となった遊技制御用プログラム等がそのまま動作してしまう事態も有効に防止することができ、セキュリティ面からも万全となる。
補助遊技制御ユニットとのセットによって遊技環境を実現する場合には、互いに正当な相手であることを認証するので、両者を不当に組み合わせて使用する等の動機付けを抑制することができる。
さらに、インタプリタを採用することにより、制御デバイスとして汎用のプロセッサを使用することができるようになり、開発期間の短縮、製造コスト低減、遊技環境の標準化も可能になる。遊技制御ユニット毎にハードウェアが異なると、その差異を例えばBIOSで調整し、さらに標準で準備していないハードウエアについてはドライバーをインストールして対応することになるが、本遊技制御ユニットは、セキュアなデバイスで、且つ、ハードウエアが標準化されているので、インタプリタを変更する手間もない。
以下、本発明を実施する場合の好適な実施の形態例を説明する。
図1は、本発明をパチンコ遊技機に適用した場合の概略構成を示した図である。
この例の遊技機は、それぞれ分離して流通可能な遊技盤と枠体とを組み合わせて構成されるものである。遊技盤P11は、演出シナリオ等の特徴に応じてデザインされたものである。枠体は、単一構造のものであれば、遊技盤を開閉自在に取り付けるための筐体外枠P21から成り、二重構造の場合には遊技盤P11を取り付けるための盤取付枠P12とこの盤取付枠を開閉自在に取り付けるための筐体外枠P21とから成る。筐体外枠P21の所定部位には、遊技機構の一部をなす発射機構の取付面P22が設けられている。
遊技盤P11及び枠体(盤取付枠P12あるいは筐体外枠P21)には遊技機構が設けられており、この遊技機構の動作は、遊技盤P11と枠体(盤取付枠P12あるいは、筐体外枠P21)の一方に離脱自在に取り付けられた遊技制御ユニット1と、遊技盤P11と枠体の他方に取り付けられた補助遊技制御ユニット2の協働により制御されるようになっている。遊技制御ユニット1と補助遊技制御ユニット2とは、遊技機を組み立てる際に、専用の接続端子を通じて電気的に接続され、これによって双方向の有線通信を行うことができるものである。
ここにいう遊技機構には、例えば、パチンコ球を発射するための発射制御機構、いわゆる役物である入賞の予告・入賞時の演出機構、賞球の払出制御機構等が含まれる。発射制御機構、入賞の予告・入賞時の演出機構、賞球払出制御機構のように、遊技者の遊技操作状況に基づく遊技動作に直接関わる機構の制御は、各機構を構成する部品の取付部位付近に設けられた各種制御基板を介して遊技制御ユニット1が行い、遊技を間接的に盛り上げるための機構の制御は、補助遊技制御ユニット2が行う。このように、対象となる機構の制御を遊技制御ユニット1と補助遊技制御ユニット2とで分担するのは、主として遊技制御の際の負荷を分散させるためである。そのため、負荷分散の必要がない場合、補助遊技制御ユニット2は、必ずしも必要ではなく、遊技制御ユニット1だけで、遊技機構を制御することもできる。
遊技制御ユニット1は、耐タンパー性の金属製筐体の内部に、遊技者に遊技環境を提供する上でほぼ標準的に必要となる機能を実現するための遊技制御系デバイス、不揮発性メモリ及び揮発性メモリ、通信機構、及び各種インタフェース機構等を、デバイスないし部品単位ではなく、基板ないしブロック単位で封入して構成されている。補助遊技制御ユニット2も筐体に収容され、あるいは基板上に部品を配置することによって構成されるが、必ずしも耐タンパー性のものでなくともよい。但し、耐タンパー性のものとすることを妨げるものではない。
遊技制御ユニット1は、補助遊技制御ユニット2以外の他の外部装置、例えば外部書込装置、検査装置、動作環境構築又は再構築用の特別装置と協働で、筐体内の各種メモリの初期化、各メモリへのプログラム及び/又はデータの記録、その読み出し、記録内容の更新等を行うことができる。これについては、後述する。
次に、遊技制御ユニット1と補助遊技制御ユニット2の構成をより具体的に説明する。
《遊技制御ユニット》
[全体構成]
遊技制御ユニット1の全体構成図を図2に示す。この実施形態では、破線で示す筐体10の内部に、遊技制御系デバイスとして動作する上で、標準的な機能を実現するための各種部品を封入して遊技制御ユニット1を構成する。
すなわち、電源投入時のユニット初期動作フローを制御するフロー制御部101、遊技制御用プログラムを読み込んで実行することにより制御デバイスとして機能するメインプロセッサ102、ユニット内部品の動作環境を構築するための基本制御プログラム(BIOS)等が記録されたROM(読み取り専用メモリ)103、メインプロセッサ102のワークメモリとなる揮発性のRAM(書換可能メモリ)104、不揮発性メモリの一例となるEEPROM(電気的に書換可能なROM)105、現在時刻を計時するための内部時計106、例えばアンテナ(ANT)を通じて受信した標準電波JJY送信情報に基づいてユニット内で使用するクロックを発生させるクロック発生部107、筐体外に設けられた各種制御基板をケーブルを介して接続するための基板コネクタ108、ソレノイドや始動口スイッチ等の各種演出機構の構成部品等をケーブルを介して接続するための部品等コネクタ109、補助遊技制御ユニット2以外の外部装置との間で双方向通信を行うための通信機構110、インタプリタ120、及び、メインプロセッサ102との協働により監視制御手段として動作するセキュリティデバイス130を、筐体10の内部に封入して(但し、各種コネクタ108、109、通信機構110の外部入出力端子、クロック発生部107のアンテナ入力端、補助遊技制御ユニット2との接続端子を除く)、遊技制御ユニット1を構成している。
上記の各部品は、筐体10に封入されている1本又は互いに連結された複数本の内部バスB11を通じて相互に接続されている。
なお、内部時計106の校正を、クロック発生部107により生成したクロックによらず、外部装置の一つであるネットワーク接続装置を通じて接続されるタイムサーバから基準時刻を取得して、この基準時刻によって時刻情報を随時校正するようにしてもよい。
EEPROM105には、プログラム領域とデータ領域とが形成されている。プログラム領域には、メインプロセッサ102に読み取られて起動実行される遊技制御用プログラム、通信機構110における通信手順を定める通信用プログラムその他のプログラムが記録される。データ領域には、遊技制御に用いる各種データが記録される。データ領域は、一つのEEPROM105に複数設けられていてもよく、EEPROM105とは独立した不揮発性メモリとして、内部バスB11に別途存在する構成であってもよい。
プログラム領域、データ領域への各種プログラム、データの書込及び読み出しは、後述するセキュリティデバイス130により制御される。
通信機構110は、筐体外部に存する外部装置との間で、有線方式又は無線方式により、認証を伴う双方向通信を行うためのものである。
外部装置は、本例では、プログラム書込等を行うための外部書込装置、プログラムの正当性検査を行うための検査装置、リサイクル時に遊技制御ユニット1の動作環境を再構築するための特別装置、構内ネットワーク又は広域ネットワークに接続するためのネットワーク接続装置のいずれかであるものとして説明する。但し、外部装置をこれらの装置に限定する趣旨ではない。補助遊技制御ユニット2も遊技制御ユニット1に対しては外部装置の一つであるが、図2では、補助遊技制御ユニット2は、通信機構110によらず、専用の接続端子を通じて有線方式でのみ通信を行う場合の例を示している。
通信機構110と外部装置との接続態様を図5(a),(b)を参照して説明する。図5(a)、(b)において、符号3は外部書込装置、符号4は検査装置、符号5は特別装置を示している。これらの装置3,4,5は、それぞれ、所定のコンピュータプログラムを実行することによって所要の機能を実現する一種のコンピュータであり、遊技制御ユニット1が備える通信機構110に対応する規格のインタフェース機構と、ユーザROMを収容してその記録内容を読み取る、必要に応じて各装置3,4,5から離脱可能なドライブ装置70とを備えるものである。
図5(a)は、有線方式の接続態様を例示している。すなわち、遊技制御ユニット1を離脱自在に装着して電気的に接続するためのコネクタが設けられている専用アタッチメント50と、この専用アタッチメント50の外部コネクタと外部装置3,4,5の通信ポートとを接続するためのケーブル51とにより有線通信を行う。
図5(b)は、無線方式の接続態様を例示している。無線方式を採用する場合は、外部装置3,4,5にアンテナを含む無線送受信機構61を設けるとともに、遊技制御ユニット1に無線タグ60を設け、これにより無線通信を行うようにしている。無線タグ60及び無線送受信機構61には、公知のRFIDを用いることができる。
いずれの通信方式の場合も、通信手順は、メインプロセッサ102がEEPROM105に記録されている通信用プログラムを読み出して実行することによって制御される。
通信機構110では、いずれかの外部装置3,4,5(以下、外部書込装置3、検査装置4、特別装置5を区別する必要がない場合は、単に「外部装置3」とする)からその識別情報を伴うアクセス要求を受信したときに、セキュリティデバイス130との協働により、受信した装置識別データとデータ領域に記録されている装置識別データとの一致性を判定し、一致した場合にのみ正当な外部装置3であるとして、そのアクセス要求に応答する。このようにして、外部装置3の認証を行う。
なお、有線によって通信を行う場合において、専用アタッチメント50との接続部分に、外部装置3との接続時の電圧変化の有無を検出する検出回路を設けておき、この検出回路で検出した電圧の変化幅を外部装置3の認証の情報の一つとして用いるようにしてもよい。つまり、ある外部装置3を接続したときに電圧が一定幅だけ変化し、且つその外部装置3の装置識別データがデータ領域に記録されているものと一致したときに、その外部装置3が正当な通信相手として認証する、という具合である。
フロー制御部101は、例えば、メインプロセッサ102及びセキュリティデバイス130が定常動作する前の動作環境の構築のための各種プログラムの実行フローを制御する。定常動作する前の動作環境とは、電源投入時などにメインプロセッサ102がROM103からBIOSを読み込み、これによってメインプロセッサ102がインタプリタ120を起動してEEPROM105に記録されている遊技制御用プログラムをRAM104に読み出して実行できるようにしたり、通信機構110を通じて外部装置3との間で通信できるようにしたり、基板コネクタ108、部品等コネクタ109の接続状況をメインプロセッサ102に通知したり、セキュリティデバイス130を動作可能にしたりして、遊技制御ユニット1を遊技制御系デバイスとして定常動作できるようにするための環境をいう。
遊技制御ユニット1には、上記の各部品のほか、上述したメインプロセッサ102、内部時計106、クロック発生部107、セキュリティデバイス130等の同期クロック(動作クロック)を定めるための外付発振器(OSC)140と、ユニット内の各部品に対して直流電力を供給するための電源PSも用意されている。
[セキュリティデバイス]
本実施形態の遊技制御ユニット1では、リサイクルにも対応でき、それでいて高セキュリティの遊技制御を可能にするために、セキュリティデバイス130が重要な役割を果たす。セキュリティデバイス130は、セキュリティ用プログラムによって動作する能動性の1チップデバイスである。
このセキュリティデバイス130の構成は、図3に示されるとおりである。すなわち、デバイス内の動作制御手段として機能するセキュリティ用プロセッサ131、リセット割込発生部132、メモリ制御部133、遊技制御用プログラムの起動実行回数又はメインプロセッサ102の動作回数をカウントするカウント部134、デバイス外部に存する部品・デバイス・装置等との入出力インタフェースとなるI/O部135、不揮発性メモリの一例となるフラッシュメモリ136、ワークメモリとなる揮発性のRAM137、デバイス内の動作環境を構築するとともにセキュリティ用プロセッサ131の初期動作手順を定める基本制御プログラム(BIOS)及びセキュリティ用プログラムが記録されているROM138、外部装置3の正当性検査を行うための検査部139を、内部バスB12を通じて相互に接続してセキュリティデバイス130を構成している。
内部バスB12には、上述したEEPROM105等が接続されている内部バスB11がデバイス筐体の所定のバス端子を通じて連結されており、これによって、内部バスB11,B12間で、相互にプログラム及びデータの受け渡しを行うことができるようになっている。
フラッシュメモリ136には、その遊技制御ユニット1が、プログラム開発ないし検定試験用のユニット(以下「開発ユニット」という)か、開発及び試験を終えた遊技制御用プログラムを記録して起動実行させるだけのユニット(以下「量産デバイス」という)かを識別するための種別フラグ、対になるべき補助遊技制御ユニット2のユニット装置識別データ、外部書込装置3、検査装置4、特別装置5その他の正当な外部装置であることを識別するための装置識別データ、遊技制御用プログラムの実行許容回数を表す基準値、遊技制御用プログラムの実行許容回数が無効であることを表すカウント無効フラグ、遊技制御用プログラムの有効期限、予定する入賞率・大当たり発生率・球獲得率等の遊技ベース値等の監視制御の条件データを記録するための条件データ記録領域が形成されている。
なお、フラッシュメモリ136は、単一でなく、条件データの種類に応じて複数設けてもよく、セキュリティデバイス130の外部に存する他の不揮発性メモリと連携して上記の各種条件データを記録するようにしてもよい。
開発ユニットは、実際に遊技制御用プログラムを遊技制御ユニット1内で動作できる内容に生成・修正していったり、いわゆるバグをとったりしていくために使用される。そのため、開発ユニットの場合は、セキュリティ性確保のための権限情報を要さずに外部装置3からのアクセスを許容し、量産ユニットの場合は、セキュリティデバイス130によるアクセス制限を受けるようにする。種別フラグは、1ビットの場合は、例えば開発ユニットが論理H、量産ユニットが論理Lとする。複数ビットの論理レベルの組み合わせによって種別フラグを構成することもできる。
セキュリティデバイス130は、セキュリティ用プロセッサ131が、ROM138から読み出したセキュリティ用プログラムを実行することにより、以下のような特徴的な動作を行う。
(1)開発ユニット/量産ユニットを問わず、通信機構110を通じて接続される外部書込装置3の正当性を検査部139を通じて検査(認証)し、正当と認証された外部書込装置3から遊技制御用プログラムを含む各種プログラム及び条件データを受信するとともに、メモリ制御部133に指示を出すことにより、受信したプログラム、データのEEPROM105のプログラム領域、データ領域への記録を可能にする。
(2)外部書込装置3からプログラム記録要求と共に送信された遊技制御用プログラムをメモリ制御部133を通じてEEPROM105のプログラム領域に正常に記録したときは、書込フラグをフラッシュメモリ136に記録する。そして、少なくとも後述する特別装置5によって書込フラグがフラッシュメモリ136から消去されるまで新たな遊技制御用プログラム又はその改変プログラムの記録要求を拒否する。
(3)メインプロセッサ102がEEPROM105から遊技制御用プログラムを読み出して起動することを許容する起動規定回数と、当該遊技制御用プログラムが実際に起動された回数の累積値とを条件データの一つとしてフラッシュメモリ136に記録しておき、累積値が起動規定回数に達したときにメインプロセッサ102の動作を強制的に制限する。
(4)メインプロセッサ102による遊技制御用プログラムの実行許容時間と、遊技制御用プログラムが実際に実行されたときの累積値とを条件データの一つとしてフラッシュメモリ136に記録しておき、累積値が実行許容時間に達したときにメインプロセッサ102の動作を強制的に制限する。
(5)遊技制御用プログラムの有効期限を条件データの一つとしてフラッシュメモリ136に記録しておき、内部時計106より入手した現在時刻が有効期限の終期を超過するときにメインプロセッサ102の動作を強制的に制限する。
(6)メインプロセッサ102が制御することによって予定される遊技機構の動作状況を表す動作状況情報を条件データの一つとしてフラッシュメモリ136に記録するとともに、遊技制御用プログラムを実行したメインプロセッサ102が実際に遊技機構を制御したときの遊技機構の動作状況情報をRAM137に更新自在に記録していき、RAM137に記録されている動作状況情報がフラッシュメモリ136に記録されている動作状況情報と一定範囲以上逸脱するときにメインプロセッサ102の動作を強制的に制限する。
(7)筐体10の耐タンパー性の消滅の有無を監視し、耐タンパー性が消滅した場合にリセット割込発生部132に指示を出してメインプロセッサ102の動作を強制的に制限する。
(8)補助遊技制御ユニット2に対して許可信号を送信し、補助遊技制御ユニット2からの応答があって初めてメインプロセッサ102による遊技制御動作を可能にする。NGの場合は、遊技を開始させない。
(9)間違って攻略法がある、あるいはバグがある遊技制御用プログラムであっても、ベース値を与えることで被害を防止する。
(10)遊技機のベース値、例えば、出玉率、大当たり確率、確率変動突入確率、確率変動時確率、始動口入賞率、入賞口入賞率等を記録し、遊技により得られる実際のデータと比較して、異常がないかを検証し、異常が認められれば、メインプロセッサ102の動作を制限する(ホールド)する。
《補助遊技制御ユニット》
補助遊技制御ユニット2の構成図を図4に示す。補助遊技制御ユニット2は、ROM25に記録された所定のプログラム等を読み込んで実行することにより、当該ユニットに割り当てられた補助遊技制御を行う補助デバイスとして機能するサブプロセッサ21と、不揮発性のフラッシュメモリ22と、タイマ23と、遊技制御ユニット及び遊技機構の一部とのインタフェースとなるI/O部24と、サブプロセッサ21のワーク領域となるRAM26と、遊技制御ユニット1との間で相互認証を行うことにより自己及び当該遊技制御ユニット1の正当性を検査する検査部27と、サブプロセッサ21の動作を強制的に制限(リセット)するためのリセット割込発生部28が、内部バスB21を介して相互に接続されている。フラッシュメモリ22には、当該補助遊技制御ユニットに割り当てられた型式名(識別情報)その他の条件データが記録されている。
この補助遊技制御ユニット2は、遊技機の電源投入時には、サブプロセッサ21は動作停止状態となっている。まず、検査部27が動作開始し、通信待状態となる。検査部27は、遊技制御ユニット1から型式送出要求を受信すると、型式名を送信する。この型式名の送信により遊技制御ユニット1が認証を行い、正当であったことが確認されると、許可信号を受信する。検査部27は、サブプロセッサ21を動作開始させる。
《外部装置》
ここで、外部書込装置3、検査装置4、特別装置5について説明する。
外部書込装置3は、遊技制御ユニット1に遊技制御用プログラム及び必要なデータを送出して書き込ませるための装置であり、検定試験を合格した遊技制御プログラムが記録されたユーザROMを装着した状態で遊技制御ユニット1と有線式又は無線式で接続することにより、相互認証と、ユーザROM内の遊技制御用プログラム及びデータを遊技制御ユニット1に送出する機能を備えている。
検査装置4は、無効となった遊技制御ユニットの再アクティべーションや、遊技制御ユニット1のEEPROM105に記録されている遊技制御用プログラムの正当性を事後的且つ定期的に検査する装置であり、遊技制御ユニット1と有線式又は無線式で接続することにより、相互認証と、ユーザROM内の遊技制御用プログラム及びデータを遊技制御ユニット1から読み出す機能を備えている。検査装置4は、検査用の情報を記録するためのメモリを備えており、所定のネットワークサーバから再アクティべーションのための検査用の情報を随時ダウンロードして更新することができる。
特別装置5は、リサイクル処理時に、遊技制御ユニット1の動作環境を構築ないし再構築するものである。基本的には、外部書込装置3と同じ機能を備えているが、外部書込装置3よりも高いセキュリティ性をもって遊技制御ユニット1に接続されるようになっている。例えば、接続時に、遊技制御ユニット1側に電圧変化をもたらすようにして、外部書込装置3と区別するようにしている。
<使用形態>
次に、この実施形態による遊技機の使用形態を、遊技制御ユニット1の動作を中心に説明する。
[準備段階]
遊技機製造者(プログラム開発受託機関を含む、以下同じ)は、開発用ユニットを用いてそのEEPROM105に遊技制御用プログラムを書き込み、開発・修正等を続ける。遊技制御用プログラムが完成した場合、遊技機製造者は、開発ユニットを試験機関に持ち込み、型式試験を受ける。その際、開発用ユニットに内蔵されているインタプリタ120を起動し、遊技制御用プログラムを逐次読み出して型式試験を受ける。
型式試験に合格すると、遊技機製造者等は、開発ユニットから遊技制御用プログラムを読み出し、この遊技制御用プログラムをセキュリティ付与機関に送付する。セキュリティ付与機関は、機関名、セキュリティ付与日、共通鍵等の電子データを公開鍵で暗号化するとともに、遊技制御用プログラムをブロック毎に区切り、各々のブロックにチェックサム値(CRCでもよい。)を追加して、このチェックサム値を追加したブロックを先の共通鍵で暗号化する。このようにして暗号データをネットワークで送信し、あるいはユーザROMに書き込んで、それを遊技機製造者等に返送する。
遊技機製造者等は、暗号データをネットワークで受信して自己が保有する磁気ディスクやユーザROMに書き込むか、あるいは、書込済みの上記ユーザROMを受領する。遊技機の製造組立時、あるいは、遊技制御ユニット1のリサイクル時、遊技機製造者は、このユーザROMをドライブ装置70に装着して外部書込装置にセットした後、この外部書込装置3を量産ユニットに接続し、遊技制御用プログラムの記録(書込)を行う。
[プログラム記録制御]
外部書込装置3が接続されたときの量産ユニットが行うプログラム記録制御の手順を図6を参照して説明する。
量産ユニット及び外部書込装置3の電源を投入すると、セキュリティデバイス130のセキュリティ用プロセッサ131は、量産ユニットの通信機構110に接続状況を照会するとともに、認証を指示し、外部書込装置3との正当性を確認させる(W1101)。外部書込装置3が接続されていることを認識し、且つ、その外部書込装置3からプログラム書込要求を受信すると(W1102:Yes)、セキュリティ用プロセッサ131は、デバイス内のメモリ制御部133を動作開始させる。
メモリ制御部133は、フラッシュメモリ136の種別フラグを検査して、当該ユニットの種別を確認する(W1103)。当該ユニットが量産ユニットであることを確認すると(W1104:Yes)、メモリ制御部133は、フラッシュメモリ136に書込フラグが記録されているかどうかを調べ、記録されていない場合は(W1105:No)、その旨をセキュリティ用プロセッサ131に通知する。
セキュリティ用プロセッサ131は、外部書込装置3に初期情報の送出を依頼する(W1106)。ここにいう「初期情報」はプログラムの受け渡しを安全にするために初期段階で用いる情報であり、本例では、ドライブ装置70に装着されたユーザROMに遊技制御用プログラムと共に記録されている共通鍵とチェックサム値とが含まれている暗号データとする。外部書込装置3は、ドライブ装置70に装着されているユーザROMの中からこの初期情報をシリアルに送信する。通信機構110を通じて初期情報を受け取ると、セキュリティ用プロセッサ131は、この初期情報である暗号データを秘密鍵で復号して共通鍵を入手する。
セキュリティ用プロセッサ131は、次に、量産ユニットの通信機構110を通じて、外部書込装置3に遊技制御用プログラムを包含するROMデータの送出を依頼する(W1107)。そして、これにより外部書込装置3から送信されたROMデータ(チェックサム値が付加されているもの)をブロック毎に受信するとともに、共通鍵で復号した遊技制御用プログラムから計算したチェックサム値と、付与されているチェックサム値とが一致するかどうかを判定する(W1108)。一致している場合は、当該ブロックの遊技制御用プログラムを量産ユニットのEEPROM105に書き込んでいく(W1108:Yes、W1109)。遊技制御用プログラムのすべてを送出したときは外部書込装置3から全データ送出終了報告が送出されるので、それまでは、ステップS1108及びW1109の処理を繰り返す(W1110:No)。
外部書込装置3から全データ送出終了報告を受け取ると、セキュリティ用プロセッサ131は、メモリ制御部133を通じて、書込フラグ、遊技制御用プログラムの型式名、識別情報をフラッシュメモリ136に記録する。また、メモリ制御部133を通じて、EEPROM105等のデータ領域に、当該遊技制御用プログラムの型式名とリンクさせて、カウント値(何回起動実行したら、検査を受けるかを表す数値)、遊技ベース値を記録する(W1111)。その後、セキュリティ用プロセッサ131は、外部書込装置3に終了報告を通知して、プログラム記録制御を終える(W1112)。
なお、W1104において、当該ユニットの種別が量産ユニットでない場合は、開発ユニットに他ならず、開発ユニットについては書込フラグの有無によって制限すべきでないので、直ちにW1107の処理に移る。この場合は、暗号化が行われていないので、復号化も行わない。
また、W1105において書込フラグが既に記録されている場合(W1105:Yes)、あるいは、W1108においてブロック毎のチェックサム値が不一致であった場合(W1108:No)は、直ちに、外部書込装置3に終了報告を通知する。この場合は、異常終了を報告する。この場合も復号化を行わない。
[遊技開始前の動作アクティベーション(カウント式)]
遊技場では、営業を終えると、遊技制御ユニット1、補助遊技制御ユニット2を含む遊技機のすべての電源を遮断し、翌営業日に、再度、電源を投入して遊技を開始できるようにしているのが一般的である。本実施形態の遊技機(遊技制御ユニット1)では、この場合の電源投入時に、遊技開始前の動作アクティべーションを行う。動作アクティべーションには、遊技制御用プログラムの起動実行回数又は遊技制御ユニット1の動作回数をカウントすることによってそれ行うカウント式と、遊技制御用プログラムの実行時間又は遊技制御ユニット1の動作時間の累計又は有効期限によってそれを行う時計方式とがある。以下、カウント式と有効期限による時計方式について、順次説明する。いずれも、外部装置を必要としないので、実際にはセキュリティデバイス130から通信機構110に接続状況の確認を行うのであるが、その場合の手順については省略する(通信機構110からは無接続の回答となるため)。
図7は、カウント方式による動作アクティべーションの手順説明図である。
セキュリティ用プロセッサ131は、カウント部134を動作開始させる。カウント部134は、フラッシュメモリ136から残カウント値を読み出し(C1101)、読み出した残カウント値から1を減算して、これを新たな残カウント値とするとともに、この新たな残カウント値とフラッシュメモリ136に記録されている基準値(例えばゼロ値)とを比較する(C1102)。新たな残カウント値と基準値とが一致しない場合は、その新たな残カウント値をフラッシュメモリ136に書き込んで(C1103:No、C1104)、動作可能モード、すなわち、遊技制御用プログラムが起動実行できる状態に移行する(C1105)。一方、新たな残カウント値と基準値とが一致した場合は、カウント無効フラグをフラッシュメモリ136に書き込み(C1106)、カウント無効モード、すなわち遊技制御用プログラムの起動を不能にする状態に移行する(C1107)。
[遊技開始前の動作アクティベーション(時計方式)]
図8は、時計方式による動作アクティべーションの手順説明図である。
アクティべーションの基準としては、フラッシュメモリ136に記録されている有効期限を用いる。セキュリティ用プロセッサ131は、フラッシュメモリ136から有効期限を読み出し(D1101)、量産ユニットの内部時計106が表す現在時刻と、読み出した有効期限とを比較する(D1102)。現在時刻が有効期限に達していない場合は、上述の動作可能モードに移行する(D1103)。現在時刻が有効期限に達した場合は、有効期限切れによる無効モード、すなわち遊技制御用プログラムの起動を不能にする状態に移行する(D1105)。
セキュリティデバイス130では、量産ユニットによって遊技機の遊技を開始させる前に、量産ユニットと対になって動作する補助遊技制御ユニット2が正当なものかどうかの監視をも行う。図9は、その際のセキュリティデバイス130における手順説明図である。
セキュリティデバイス130では、セキュリティ用プロセッサ131が検査部139を動作開始させる。検査部139は、補助遊技制御ユニット2との間で相互認証を行い、その補助遊技制御ユニット2が、当該遊技機において協働で遊技制御を行うべく定められたものかどうかを検査する(A1101)。認証が成功した場合は(A1102:Yes)、補助遊技制御ユニット2に型式送信要求を行う(A1103)。これに応答した補助遊技制御ユニット2からの型式名を受信したときは、受信した型式名が予めフラッシュメモリ136に登録(記録)されているかどうかを確認する(A1105)。登録されているときは(A1106:Yes)、許可信号を補助遊技制御ユニット2に送信する(A1107)。型式名のほかに識別番号も受信した場合は(A1108:Yes)、受信した識別番号が予めフラッシュメモリ136に登録(記録)したものと一致するかどうかを確認する(A1109)。一致した場合は動作許可モードに移行する(A1111)。
A1105において、受信した型式名が登録されていない場合は(A1106:No)、不許可信号を補助遊技制御ユニット2に送信し、不許可モード、すなわち補助遊技制御ユニット2が動作しない状態となる(A1113)。
また、A1110において受信した識別番号が登録してあるものと相違していたら(A1110:No)、表示ランプを点灯させることによりその旨を表示する(A1114)。遊技場の担当者等によってOKボタンが押下されたときは(A1115:Yes)、表示ランプを滅灯させ(A1116)、識別番号を新しいものに更新して(A1117)、動作許可モードに移行する(A1111)。
[モニタ・アジャストメント]
セキュリティデバイス130は、量産ユニットが遊技制御を行っている間、遊技制御の状態を監視し、異常の可能性がある場合にメインプロセッサ102の動作を制限する。この処理をモニタ・アジャストメントという。
このモニタ・アジャストメントの手順は、図10に示すとおりである。
すなわち、セキュリティ用プロセッサ131は、量産ユニットと補助遊技制御ユニット2との協働によって遊技制御中であることを前提として(M1101:Yes)、量産ユニットの基板コネクタ108、部品等コネクタ109、メインプロセッサ102、RAM104を通じて、随時、発射制御基板、賞球制御基板を含む各種制御基板、及び、ソレノイド、始動口スイッチ等の部品から、発射球情報、入賞情報、払出球情報を入手し、これらの情報により特定される数値をRAM137に累積させる(M1102)。
発射球が予め定めた基準球数、例えば1000個に達したら(M1103:Yes)、各入賞口への入賞率(=入賞球数/発射球数)、大当たり発生率、球獲得率を算出する(M1104)。そして、算出した値をフラッシュメモリ136に記録されている遊技ベース値と比較する(M1105)。この比較の結果、差が予定範囲内の場合はRAM137の内容をリセットし(M1106:Yes、M1108)、差が予定範囲を逸脱する場合は、メインプロセッサ102をホールドして、アラームを出力する(M1106:No、M1107)。入賞率の遊技ベース値は、例えば0.1−3倍である。大当たり発生確率の遊技ベース値は、例えば1−5回である。球獲得率の遊技ベース値は、例えば0.2−3倍である。極端な釘調整がされれば、制御不可能となる場合もあるが、どこの入賞口が入りすぎまたは入らなすぎという情報を検出することができる。
パチンコ遊技を行う遊技機の場合、パチスロの遊技機と同じように複数段階の出玉率の範囲を示すテーブルを記録しておき、釘調整により、このどの段階に調整したかを検査装置4に知らせておき、この範囲から外れている場合に、役物の発生確率を変動させて、この範囲内となるように調整することができる。パチスロの遊技機では、予め複数段階の設定が行われているので、本機能をあまり必要としないが、確率の暴れにより短期間では外れる場合(長期間では確率は収斂するが、毎日、設定を変更すると収斂しないまま遊技機が稼動する可能性がある。)もあることから、このような調整機能を使用できる余地はある。
[プログラムの正当性検査]
図11は、プログラムの正当性検査の手順説明図である。
検査装置4の接続を確認した後(P1101:Yes)、その検査装置4からプログラム確認要求を受け付けると(P1102:Yes)、セキュリティデバイス130は、EEPROM105の遊技制御用プログラム及び電子署名を読み出して、検査装置4に順次送出する。全部送信したら、終了報告を検査装置に送る(P1103)。
検査装置4から受信報告を受け付けたときは正当性検査が終了したことを意味するので処理を終える(P1104:Yes)。
[出玉調整]
図12は、出玉調整のための手順説明図である。
検査装置4の接続を確認した後(G1101:Yes)、その検査装置4から出玉調整要求を受け付けると(G1102:Yes)、セキュリティデバイス130は、現在の出玉調整情報をフラッシュメモリ136から読み出して検査装置に送出する(G1103)。
新たな出玉調整情報を受信したときは(G1104:Yes)、新たな出玉調整情報をフラッシュメモリ136に書き込んで処理を終える(G1105)。
[リサイクル処理:アルゴリズム・鍵変更]
図13は、リサイクル処理の手順説明図である。
特定幅の電圧変化を検出することによって、つまり、外部書込装置3又は検査装置4が接続された場合と異なる幅の電圧変化を検出することによって、特別装置5の接続を確認した後(S1101:Yes)、その特別装置5からリサイクル要求を受け付けると(S1102:Yes)、セキュリティデバイス130は、リサイクル処理のための特別シーケンスを実行する(S1103)。特別シーケンスは、例えばそれぞれ異なる内容の相互認証を複数回行うためのシーケンスであり、特別装置5のみに許容されているシーケンスである。この特別シーケンスが終了すると(S1104:Yes)、セキュリティデバイス130は、EEPROM105、フラッシュメモリ136の内容の消去及び新たなプログラム、鍵情報等の書込を行う(S1105)。書込が終了すると(S1106:Yes)、リサイクル処理終了報告を特別装置5に通知して処理を終える(S1107)。
[再アクティベーション]
セキュリティデバイス130は、検査装置4との協働により、適宜、再アクティべーションを行うことができる。再アクティべーションには、図7に示すようなカウント式と、図8に示すような時計方式とがある。
カウント式の場合、セキュリティデバイス130は、カウント無効を確認して、カウント値書換命令を、認証された検査装置4とカウント部134に送り、これを契機に各々の動作を開始させる。カウント部134は、フラッシュメモリ136に記録されている型式名(遊技制御用プログラムの型式名)を読み出して検査装置4に送信する。検査装置4は、内部に記録したデータに、受信した型式名があるかどうかを確認し、ある場合は、無効報告をセキュリティデバイス130(カウント部134)に送る。ない場合は、新たなカウント値をセキュリティデバイス130(カウント部134)に送る。セキュリティデバイス130は、カウント部134を通じて当該カウント値をフラッシュメモリ136の残カウント値の記録領域に書き込み、カウント無効を解除する。
時計方式の場合は、期限無効を確認して、有効期限書換命令を認証された検査装置4とカウント部134に送り、これを契機に各々の動作を開始させる。カウント部134は、フラッシュメモリ136の型式名(遊技制御用プログラムの型式名)を読み出して検査装置4に送信する。検査装置4は、内部に記録したデータに、受信した型式名があるかどうかを確認し、ある場合は、無効報告をセキュリティデバイス130(カウント部134)に送る。ない場合は、新たな有効期限をセキュリティデバイス130(カウント部134)に送る。セキュリティデバイス130は、カウント部134を通じて当該カウント値をフラッシュメモリ136の有効期限の記録領域に書き込み、期限無効を解除する。
[量産カードの真贋性チェック]
上述のように、遊技制御に必要な部品、遊技制御用プログラム等を耐タンパー性の筐体に封じ込め、且つ、筐体内にセキュリティデバイス130を設けておいても、不正行為によってその内容の一部又は全部が変化する事態も予想されるので、量産カードの真贋性チェックを定期的に行うことが望ましい。
この真贋性チェックは、検査装置4を用いて行う。すなわち、遊技機の電源オンオフに拘わらず、検査装置4を量産カード等と接続して電源をオンする。検査装置4は、対象となる量産ユニットの通信機構110を通じてセキュリティデバイス130に認証接続要求を送出する。セキュリティデバイス130は、通信機構110を通じて接続可能報告を検査装置4に送信し、その検査装置4との間で相互認証を行い、認証が正当であることを確認した場合は、検査部139を動作可能にする。
一方、相互認証を終えた検査装置4は、量産ユニットの各メモリ103,104,105,136に記録されている種々の情報(遊技制御用プログラム及び各種条件データを含む)の送出要求を量産ユニットに送る。
セキュリティデバイス130は、検査部139を通じて要求された情報を定期的に読み出し、これらを通信機構110を通じて定期的に検査装置4宛に送信する。
検査装置4は、受け取ったこれらの情報と予め装置内に記録している検査用情報との一致性を判定し、その結果を所定の出力装置(外部接続されたプリンタあるいは記録媒体ドライブ装置等)に出力する。
本実施形態では、パチンコ遊技に適用した場合の例を示したが、パチスロ遊技その他の遊技においても同様に適用が可能なものである。
本発明をパチンコ遊技機に適用した場合の概略構成を示した図。 遊技制御ユニットの全体構成図。 セキュリティデバイスの構成図。 補助遊技制御ユニットの構成図。 (a)は有線方式で外部装置と遊技制御ユニットとを接続する場合のインタフェース機構の例を示した図,(b)は無線方式で外部装置と遊技制御ユニットとを接続する場合のインタフェース機構の例を示した図。 プログラム記録制御の手順説明図。 遊技開始前の動作アクティベーション(カウント式)の手順説明図。 遊技開始前の動作アクティベーション(時計方式)]の手順説明図。 遊技開始前の構成監視の手順説明図。 モニタ・アジャストメントの手順説明図。 プログラムの正当性検査の手順説明図。 出玉調整のための手順説明図。 リサイクル処理の手順説明図。
符号の説明
1 遊技制御ユニット
2 補助遊技制御ユニット
3 外部書込装置
4 検査装置
5 特別装置
10 耐タンパー性の筐体
21 サブプロセッサ
22 フラッシュメモリ
23 タイマ
27 検査部
28 リセット割込発生部
50 専用アタッチメント
51 ケーブル
60 無線タグ
61 無線送受信機構
70 ユーザROMのドライブ装置
101 フロー制御部
102 メインプロセッサ
103 遊技制御ユニットのROM
104 遊技制御ユニットのRAM
105 EEPROM
106 内部時計
107 クロック発生部
108 基板コネクタ
109 部品等コネクタ
110 通信機構
120 インタプリタ
130 セキュリティデバイス
131 セキュリティ用プロセッサ
132 リセット割込発生部
133 メモリ制御部
134 カウント部
135 I/O部
136 フラッシュメモリ
139 検査部
140 OSC
B11、B12,B21 内部バス
P11 遊技盤
P12 盤取付枠
P21 筐体外枠
P22 取付面
PS 電源

Claims (11)

  1. 遊技者に対して所定の遊技環境を提供する遊技機構を備えた遊技機に離脱自在に装着される遊技制御ユニットであって;
    耐タンパー性の筐体を有し;この筐体の内部に;
    前記遊技機構との電気的な接続を可能にするとともに、遊技者による遊技操作状況を表す操作情報を受け取るためのインタフェース機構と;
    筐体外部に存する外部装置との間で双方向通信を行う通信手段と;
    遊技制御用プログラムを記録するためのプログラムメモリと;
    このプログラムメモリに記録された遊技制御用プログラムを起動実行することにより前記インタフェース機構により接続された前記遊技機構の動作を制御する制御デバイスと;
    前記通信手段を通じて特定の前記外部装置から受信した前記遊技制御用プログラムの前記プログラムメモリへの書込を可能にするとともに、前記遊技機構の動作状況又は前記遊技制御用プログラムの実行状況が所定の条件を充たす場合あるいは前記耐タンパー性が消滅した場合に、前記制御デバイスの動作を強制的に制限する監視制御手段と;
    が封入されていることを特徴とする、遊技制御ユニット。
  2. 通信を行うべき外部装置を識別するための装置識別データを記録して成るデータメモリが前記筐体に封入されており、前記監視制御手段は、いずれかの前記外部装置からその装置識別データを特定するための情報を伴うアクセス要求を前記通信手段で受信したときに、受信された情報により特定される装置識別データと前記データメモリに記録されている装置識別データとの一致性を判定し、一致した場合にのみ前記アクセス要求への応答を可能にすることを特徴とする、
    請求項1記載の遊技制御ユニット。
  3. 前記外部装置の接続前後の電圧変化を検知する電圧検知手段と、前記制御デバイス及び前記監視制御手段が定常動作する前の動作環境を構築する環境構築手段とが、前記筐体に封入されており、
    前記環境構築手段は、前記監視制御手段が前記一致性の判定の結果、一致したと判定し、且つ、前記電圧検知手段が所定幅の電圧変化を検知したときに、接続された前記外部装置と協働で前記動作環境を構築することを特徴とする、
    請求項2記載の遊技制御ユニット。
  4. 前記監視制御手段は、監視制御の条件データを記録するための不揮発性メモリを有しており、特定の前記外部装置から記録要求と共に送信された前記遊技制御用プログラムが前記プログラムメモリに正常に記録されたときは、所定の書込フラグを前記条件データの一つとして前記不揮発性メモリに記録しておき、少なくとも前記書込フラグが前記不揮発性メモリから消去されるまで、新たな前記遊技制御用プログラムの記録要求を拒否することを特徴とする、
    請求項2記載の遊技制御ユニット。
  5. 前記監視制御手段は、前記制御デバイスが前記プログラムメモリから前記遊技制御用プログラムを読み出して起動することを許容する起動規定回数と、当該遊技制御用プログラムが実際に起動された回数の累積値とを前記条件データの一つとして前記不揮発性メモリに記録しておき、前記累積値が前記起動規定回数に達したときに前記制御デバイスの動作を強制的に制限することを特徴とする、
    請求項4記載の遊技制御ユニット。
  6. 前記監視制御手段は、前記制御デバイスによる前記遊技制御用プログラムの実行許容時間と、前記遊技制御用プログラムが実際に実行されたときの累積値とを前記条件データの一つとして前記不揮発性メモリに記録しておき、前記累積値が前記実行許容時間に達したときに当該制御デバイスの動作を強制的に制限することを特徴とする、
    請求項4記載の遊技制御ユニット。
  7. 前記監視制御手段は、前記遊技制御用プログラムの有効期限を前記条件データの一つとして前記不揮発性メモリに記録しておき、所定の時刻計時手段より入手した現在時刻が前記有効期限を超過するときに前記制御デバイスの動作を強制的に制限することを特徴とする、
    請求項4記載の遊技制御ユニット。
  8. 前記監視制御手段は、揮発性の監視データメモリをさらに有しており、
    前記制御デバイスが制御することによって予定される前記遊技機構の動作状況を表す動作状況情報を前記条件データの一つとして不揮発性メモリに記録するとともに、前記インタフェース機構を通じて受信した、前記制御デバイスが実際に制御したときの前記動作状況情報を前記揮発性の監視データメモリに更新自在に記録していき、
    前記監視データメモリに記録されている動作状況情報が前記不揮発性メモリに記録されている動作状況情報と一定範囲以上逸脱するときに前記制御デバイスの動作を強制的に制限することを特徴とする、
    請求項4記載の遊技制御ユニット。
  9. 前記筐体には、さらに、前記プログラムメモリに記録されている遊技制御用プログラムを翻訳して実行するためのインタプリタが封入されていることを特徴とする、
    請求項1乃至8のいずれかの項記載の遊技制御ユニット。
  10. 請求項1乃至9のいずれかの項記載の遊技制御ユニットと協働して前記遊技環境を実現するための補助遊技制御ユニットであって;
    前記遊技制御ユニットとの間で認証を伴う双方向通信を行う補助通信手段と;
    前記遊技機構との電気的な接続を可能にするとともに遊技者による遊技操作状況を表す操作情報を受け取るための1又は複数の補助インタフェース機構と;
    所定の補助遊技制御用プログラムを記録するための補助プログラムメモリと;
    自己を識別するための装置識別データを記録して成る補助メモリと;
    この補助メモリに記録されている前記装置識別データを表す情報を伴うアクセス要求を前記補助通信手段を通じて前記遊技制御ユニットへ送出するとともに、これにより当該遊技制御ユニットから応答があったことを条件として前記補助プログラムメモリに記録されている補助遊技制御用プログラムを起動実行することにより、前記補助インタフェース機構を通じて接続されている前記遊技機構の補助制御を行う補助制御デバイスと;
    を有することを特徴とする、補助遊技制御ユニット。
  11. 遊技盤と、この遊技盤を支持するための枠体とを有し;遊技者に所定の遊技環境を提供する遊技機構が備えられている遊技機であって;
    前記遊技盤の所定部位には、当該部位に離脱自在に装着される遊技制御ユニットが設けられており;
    前記枠体には、前記遊技制御ユニットと協働で前記遊技環境を実現する補助遊技制御ユニットが設けられており;
    前記遊技制御ユニットは、耐タンパー性の筐体を有し;この筐体の内部には;
    前記遊技機構との電気的な接続を可能にするとともに、遊技者による遊技操作状況を表す操作情報を受け取るためのインタフェース機構と;
    筐体外部に存する外部装置との間で双方向通信を行う通信手段と;
    遊技制御用プログラムを記録するためのプログラムメモリと;
    このプログラムメモリに記録された遊技制御用プログラムを起動実行することにより前記インタフェース機構により接続された前記遊技機構の動作を制御する制御デバイスと;
    前記通信手段を通じて特定の前記外部装置から受信した前記遊技制御用プログラムの前記プログラムメモリへの書込を可能にするとともに、前記遊技機構の動作状況又は前記遊技制御用プログラムの実行状況が所定の条件を充たす場合あるいは前記耐タンパー性が消滅した場合に、前記制御デバイスの動作を強制的に制限する監視制御手段と;が封入されており;
    前記補助遊技制御ユニットは;
    前記遊技制御ユニットとの間で認証を伴う双方向通信を行う補助通信手段と;
    前記遊技機構との電気的な接続を可能にするとともに遊技者による遊技操作状況を表す操作情報を受け取るための1又は複数の補助インタフェース機構と;
    所定の補助遊技制御用プログラムを記録するための補助プログラムメモリと;
    自己を識別するための装置識別データを記録して成る補助メモリと;
    この補助メモリに記録されている装置識別データを表す情報を伴うアクセス要求を前記補助通信手段を通じて前記遊技制御ユニットへ送出するとともに、これにより当該遊技制御ユニットから応答があったことを条件として前記補助プログラムメモリに記録されている補助遊技制御用プログラムを起動実行することにより、前記補助インタフェース機構を通じて接続されている前記遊技機構の補助制御を行う補助制御デバイスと;を有することを特徴とする、
    遊技機。
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