JP2010200989A - 遊技機用評価装置および遊技機の製造方法 - Google Patents

遊技機用評価装置および遊技機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遊技機に実装されるROMの書き込み作業を簡略化することが可能な評価装置および遊技機の製造方法を提供する。
【解決手段】ROMエミュレータ11は、RAM32a〜32eと、RAM32a〜32eの各々の書き込み等を制御するためのコントローラ31,33a〜33eと、を有する。コントローラ31は、受付部13が受け付けた記憶媒体50から情報をRAM32a〜32eに書き込む制御を行う。コントローラ33a〜33eは、ケーブル41a〜41eを介してCPU301,311,321,401,201からコマンド信号を受信すると、RAM32a〜32eに格納されているプログラムや各種のデータ等を読み出してCPU301,311,321,401,201に送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技球の入賞によって大当たりの抽選を行うパチンコ遊技機等の遊技機に関するものであり、より詳細には、遊技機に接続される遊技機用評価装置および遊技機の製造方法に関するものである。
パチンコ遊技機等の遊技機では、遊技球が始動口等の役物に入賞することにより大当たりの抽選が行われる。そして、大当たりに当選した場合には、遊技機は、大入賞口が開放されて、多くの賞球を獲得し得る大当たり遊技状態となる。また、遊技機では、遊技者による遊技球の遊技に伴って、画像表示部での表示や各種のランプの点灯、スピーカによる音響等の各種の演出が行われる。
これらの大当たりの抽選や各種の演出は、遊技機が備えるCPUが所定のプログラムやデータ等を用いることで行われる。そして、所定のプログラムやデータ等は、遊技機が備えるROMに予め格納され、CPUが必要に応じてROMから読み出している。
従来から、遊技機が備えるROMに関して種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、遊技機においてキャラROMへの高速アクセスを可能とし、大容量化を図る構成が開示されている。
特開2008−132001号公報
ここで、遊技機の製造過程では、例えば評価デバッグ作業を行う際にはROMの書き込みが複数回行われる場合が多い。このようなROMの書き込みは、ROMが取り付けられている基板のケースをばらして、基板からROMを取り外し、ROMライターで書き込んだ後に、ROMを基板に実装してケースを取り付けるという一連の作業を伴うものである。したがって、ROMの書き込み回数が増えればそれに応じてROM書き込み工数が増大することから、開発期間を短縮化することが困難であった。
本発明は、遊技機に実装されるROMの書き込み作業を簡略化することが可能な評価装置および遊技機の製造方法を提供することを目的とする。
本発明が適用される遊技機用評価装置10は、遊技球による遊技に伴う制御をCPU301,311,321,401,201がROM302,312,322,402,202に格納されている情報を用いて行う遊技機100に接続される遊技機用評価装置10であって、前記遊技機100の前記ROM302,312,322,402,202に格納されて当該遊技機100の前記CPU301,311,321,401,201により前記制御に用いられる前記情報を受け付ける受付手段13と、前記受付手段13により受け付けられる前記情報を書き換え可能に格納する格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34と、前記格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34に格納されている前記情報を前記遊技機100の前記CPU301,311,321,401,201の指示に従って当該CPU301,311,321,401,201に出力する出力手段33a,33b,33c,33d,33e,35と、前記格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34と前記出力手段33a,33b,33c,33d,33e,35との間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである格納手段側インターフェース部33a,33b,33c,33d,33e,35と、前記出力手段33a,33b,33c,33d,33e,35と前記遊技機100の前記CPU301,311,321,401,201との間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである遊技機側インターフェース部33a,33b,33c,33d,33e,35と、を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記受付手段13は、受け付けた前記情報を格納する前記格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34の格納場所を、予め定められた条件に基づいて特定することを特徴とすることができる。また、前記格納手段32a,32b,32c,32d,32eは、前記遊技機100の前記CPU301,311,321,401,201の数と同じ数のRAM32a,32b,32c,32d,32eを含んで構成され、前記RAM32a,32b,32c,32d,32eは、前記CPU301,311,321,401,201のいずれか一つに出力する前記情報を格納することを特徴とすることができる。また、前記格納手段34は、前記遊技機100の前記CPU301,311,321,401,201の各々に前記情報を出力する単一のRAM34を含んで構成されていることを特徴とすることができる。さらに、前記受付手段13が前記情報を受け付けていることを通知する通知手段14をさらに備えることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される遊技機100の製造方法は、遊技球を用いる遊技の制御が遊技制御部200にてROM202に記憶される情報を用いてCPU201により行われ、当該遊技に伴う演出の制御が演出制御部300にてROM302,312,322,402,202に記憶される情報を用いてCPU301,311,321,401,201により行われる遊技機100を製造する遊技機の製造方法であって、前記遊技機100に接続して前記情報を評価する評価装置10を用意し、前記評価装置10が備える受付手段13が前記情報を受け付け、前記評価装置10の前記受付手段13により受け付けられた前記情報を当該評価装置10が備える格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34に書き換え可能に格納し、前記評価装置10の前記格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34に格納されている前記情報を当該評価装置10の外部に出力する出力手段33a,33b,33c,33d,33e,35を、前記ROM302,312,322,402,202が前記遊技機100に実装されていない状態で当該遊技機100の前記CPU301,311,321,401,201に接続し、前記格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34と前記出力手段33a,33b,33c,33d,33e,35との間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである格納手段側インターフェース部33a,33b,33c,33d,33e,35および当該出力手段33a,33b,33c,33d,33e,35と前記遊技機の前記CPU301,311,321,401,201との間で当該情報を受け渡すためのインターフェースである遊技機側インターフェース部33a,33b,33c,33d,33e,35を介して、当該CPU301,311,321,401,201の指示に従って当該格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34の当該情報を当該出力手段33a,33b,33c,33d,33e,35から当該CPU301,311,321,401,201に出力して当該情報を評価し、評価された前記情報を前記ROM302,312,322,402,202に記憶させ、前記情報を記憶した前記ROM302,312,322,402,202を前記遊技機100に実装することを特徴とするものである。
ここで、前記受付手段13により受け付けられた前記情報を格納する前記格納手段32a,32b,32c,32d,32e,34の格納場所を、前記評価装置10が備える特定手段12により予め定められた条件に基づいて特定することを特徴とすることができる。また、前記受付手段13により前記情報が受け付けられていることを、前記評価装置10が備える通知手段14により通知することを特徴とすることができる。
本発明によれば、遊技機に実装されるROMの書き込み作業を簡略化することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113と、を備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121と、第1始動口121の下方に位置し、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選が始動する第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別電動役物(大入賞口125)、または予め定められた1の特別図柄表示器の何れかを作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時に大当たりが抽選される大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする(電チューサポート)場合がある。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、第2始動口122の下方に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。この大入賞口125は、通常は閉状態であるが特別図柄抽選の結果により所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態が維持されるラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返す。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
賞球の払い出しについて説明する。第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。その一例を示すと、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
なお、遊技盤110の後面には、図示しない各種の基板等が取り付けられる。この各種の基板等について付言すると、遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。すなわち、遊技盤110の後面には、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う後述の遊技制御部200が構成された遊技制御基板が配設されている。この遊技制御基板は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケースに密封されている。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。この保留について説明する。変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。なお、本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、一列に配設したLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2の(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶことが可能であり、また、中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
特別図柄抽選部231は、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、特別図柄の抽選を行う。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
特別図柄抽選結果判定部234は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。
ここで、「大当たり」の種類には、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる「長当たり」と、大当たり遊技の時間が短い「短当たり」とがある。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが例えば15回繰り返される。また、「短当たり」では、大入賞口125でのラウンドが例えば2回繰り返される。
さらに、「長当たり」には、大当たり遊技の終了後に確率変動(確変)遊技状態および時間短縮(時短)遊技状態の両方を発生させる「15ラウンド確変当たり」とも呼ばれる大当たり(後段の「特定図柄A」での大当たり)と、大当たり遊技の終了後に時短遊技状態のみを発生させ確変遊技状態は発生させない「通常大当たり」とも呼ばれる大当たり(後段の「通常図柄」での大当たり)とがある。また、「短当たり」は、大当たり遊技の終了後に確変遊技状態を発生させ時短遊技状態を発生させない所謂「2ラウンド確変当たり」と呼ばれる大当たり(後段の「特定図柄B」での大当たり)である。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、例えば大入賞口125の開閉が2回行われる小当たり遊技が行われ、終了した後においても小当たり当選時の遊技状態を継続する当たり(後段の「小当たり図柄」での当たり)である。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が確変遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても確変遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が確率変動も時間短縮もしていない通常の遊技状態(通常遊技状態)である場合には、小当たり遊技の終了後においても通常遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない(後段の「はずれ図柄」の設定)。
変動パターン選択部235は、特別図柄の抽選結果が「大当たり」であった場合に、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターンを選択する。また、「リーチ演出を行うか否か」を判定する。ここでの「リーチ演出」とは、遊技者に大当たりを期待させるための画像表示部114等にて行われる演出である。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
普通図柄制御部237は、普通図柄の抽選が行われた場合に、普通図柄の抽選結果が「当選かはずれであるか」を判定する。また、その抽選結果に応じて普通図柄の変動を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生されない。
大入賞口動作制御部238は、大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
〔第1の実施の形態〕
図5は、第1の実施の形態に係る評価装置の構成および作用を説明する図である。
同図に示す評価装置10は、ROMエミュレータ11と、各種制御を行う際の演算処理を行うCPU12と、を備えている。また、評価装置10は、CPU12からROMエミュレータ11にプログラムや各種のデータ、各種の信号等を送るための信号線21,22,23,24を備えている。信号線21〜24についての詳細は後述する。
ROMエミュレータ11は、揮発性のメモリとしてのRAM32a,32b,32c,32d,32eと、RAM32a〜32eの各々の書き込み等を制御するためのコントローラ31およびコントローラ33a,33b,33c,33d,33eと、を有する。
これらのRAM32a〜32eは、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いることが考えられる。このように、RAM32a〜32eは揮発性のメモリであり、そのために、コントローラ33a〜33eは、RAM32a〜32eへの書き込みを高速で実行することが可能である。
なお、ROMエミュレータ11のコントローラ31およびRAM32a〜32eは、受付部13により受け付けられるプログラムや各種のデータを書き換え可能に格納する格納手段の一例である。
ここで、コントローラ31およびコントローラ33a〜33eは、インターフェースを変換してROM相当の動作を制御するためのものである。すなわち、コントローラ31は、USBインターフェースをDRAMインターフェースに変換するものであり、また、コントローラ33a〜33eは、DRAMインターフェースをROMインターフェースに変換するものである。付言すると、コントローラ33a〜33eは、CPU301,311,321,401,201から見えるインターフェースを同一のものにするためのものということができる。
なお、コントローラ33a〜33eは、RAM32a〜32eに格納されているプログラムや各種のデータをパチンコ遊技機100のCPU301,311,321,401,201の指示に従ってCPU301,311,321,401,201に出力する出力手段の一例である。また、コントローラ33a〜33eは、格納手段側インターフェース部の一例を構成するものであり、また、遊技機側インターフェース部の一例を構成するものでもある。
さらに説明すると、コントローラ31は、書き込み用の制御を行うものであり、具体的には、RAM32a〜32eに書き込みをする機能およびRAM32a〜32eの記憶保持のために再書き込みを行う機能であるリフレッシュする機能を備える。
また、コントローラ33a〜33eは、RAM32a〜32eに書き込まれたときにROM相当の動きをさせる機能を備える。
CPU12は、上述したように信号線21〜24によりROMエミュレータ11と接続されている。信号線21は、CPU12がROMエミュレータ11に書き込みコマンドとしてのライト(write)信号を送信するためのものである。また、信号線22は、ROMエミュレータ11にチップイネーブル(Chip Enable)信号を送信するためのものである。また、信号線23は、ROMエミュレータ11にデータ(data)信号を送信するためのものであり、信号線24は、ROMエミュレータ11にアドレス(address)信号を送信するためのものである。
また、CPU12は、記憶媒体50から情報を受け付ける受付手段の一例である受付部13を有する。なお、ここにいう記憶媒体50としては、評価装置10に対する抜き差しが可能な外部メモリであり、例えばUSBメモリを用いることが考えられる。
受付部13により受け付けられた情報は、信号線23を介してROMエミュレータ11に送信される。ここにいう情報としては、CPU301,311,321,401,201により実行されるプログラムや各種のデータ等である。
評価装置10は、受付部13が記憶媒体50から情報を受け付けている状態であることを表示するための表示部14を備えている。この表示部14は、例えばLED等により構成することが考えられる。なお、この表示部14は、受付部13が記憶媒体50からプログラムや各種のデータ等を受け付けていることを通知する通知手段の一例である。したがって、本実施の形態では、光により作業者に通知する構成を採用しているが、光以外の例えば音響等により通知する構成も考えられる。
さらに説明すると、CPU12は、表示部14の点灯および消灯を制御する。すなわち、CPU12は、評価装置10に差し込まれた記録媒体50からの情報の受け付けを受付部13が開始したときに表示部14を点灯させ、また、情報の受け付けが完了すると表示部14を消灯させる。このため、作業者は、表示部14が点灯しているときには記憶媒体50を抜いてはいけないことを認識でき、また、表示部14が消灯した後には記憶媒体50を抜いても構わない状態であることを認識できる。
評価装置10は、サブ制御手段の一部を構成するCPU301,311,321,401と物理的に接続され、また、メイン制御手段の一部を構成するCPU201と物理的に接続される。
より具体的には、評価装置10のROMエミュレータ11は、ケーブル41aを介して演出制御部300(図3参照)のCPU301と接続され、また、ケーブル41bを介して画像/音響制御部310(同図参照)のCPU311と接続される。また、ROMエミュレータ11は、ケーブル41cを介してランプ制御部320(同図参照)のCPU321と接続され、また、ケーブル41dを介して払出制御部400(同図参照)のCPU401と接続される。
また、ROMエミュレータ11は、ケーブル41eを介して遊技制御部200(同図参照)のCPU201に接続される。
なお、図5では、ROM302,312,322,401,202が未実装の状態であることを示すために、ROM302,312,322,402,202を破線で示している。
コントローラ33aは、ケーブル41aを介してCPU301からコマンド信号を受信すると、RAM32aに格納されているプログラムや各種のデータ等を読み出してCPU301に送信する。
同様に、コントローラ33bは、ケーブル41bを介するCPU311からの要求に応じてRAM32bのプログラム等を読み出して送信し、また、コントローラ33cは、ケーブル41cを介するCPU321からの要求に応じてRAM32cのプログラム等を読み出して送信する。また、コントローラ33dは、ケーブル41dを介するCPU401からの要求に応じてRAM32dのプログラム等を読み出して送信し、また、コントローラ33eは、ケーブル41eを介するCPU201からの要求に応じてRAM32eのプログラム等を読み出して送信する。
なお、パチンコ遊技機100側からライト(write)信号を出力することができないことから、評価装置10をパチンコ遊技機100に取り付けることはできず、パチンコ遊技機100の外に設けなければならない。
図6は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の製造方法の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すフローチャートでは、まず評価装置10を用意し(ステップ601)、その後には、評価装置10の受付部13によりCPU301,311,321,401,201により実行されるプログラムや各種のデータ等を受け付け、評価装置10のRAM32a〜32eに格納する(ステップ602)。ここにいう格納についての詳細は後述する。
そして、RAM32a〜32eへの格納が終了すると、ケーブル41a〜41eを用いて評価装置10のコントローラ33a〜33eとパチンコ遊技機100のCPU301,311,321,401,201とを互いに電気的に接続する(ステップ603)。
ここで、パチンコ遊技機100には、ROM302,312,322,402,202が未実装の状態である。したがって、CPU301,311,321,401,201は、RAM32a〜32eに格納されているプログラムや各種のデータ等を用いて制御を実行する。このような制御を実行させることで評価デバッグを行う(ステップ604)。付言すると、パチンコ遊技機100のCPU301,311,321,401,201と評価装置10のRAM32a〜32eとの間の情報の受け渡しは、コントローラ33a〜33eを介して行われる。
そして、評価の結果がNOであれば(ステップ605でNo)、ステップ602に戻る。また、評価の結果がOKであれば(ステップ605でYes)、評価装置10のコントローラ33a〜33eおよびパチンコ遊技機100のCPU301,311,321,401,201からケーブル41a〜41eを取り外して、パチンコ遊技機100と評価装置10との電気的な接続を解除する(ステップ606)。
その後に、RAM32a〜32eへ格納したプログラムや各種のデータ等を、図示しないROMライターによりROM302,312,322,402,202に書き込み(ステップ607)、パチンコ遊技機100に実装する(ステップ608)。
図7は、本実施の形態に係る評価装置10に記憶媒体50が差し込まれたときの処理手順を示すフローチャートであり、図6における評価装置10のRAM32a〜32eに格納するステップ602の内容を具体的に示したものである。
同図に示すフローチャートでは、まず、CPU12は、評価装置10に記憶媒体50が差し込まれたことを受付部13により認識すると(ステップ701)、表示部14を点灯させる(ステップ702)。また、CPU12は、記憶媒体50に記憶されている情報を、受付部13を介して読み出す(ステップ703)。
そして、CPU12は、予め定められた取り決めに従って、読み出した情報の格納先をRAM32a〜32eの中から特定し(ステップ704)、信号線21〜24を介してROMエミュレータ11に送信する(ステップ705)。
さらに説明すると、CPU12は、例えば、読み出した情報の属性に基づいてRAM32a〜32eの中の格納すべきものを特定する。より詳細には、記憶媒体50に記憶されている情報ごとに付されたファイル名に含まれる文字列に基づいて、格納先のRAM32a〜32eを特定する。その一例を示すと、ファイル名の拡張子が「.SYS」の情報の格納先はRAM32eであり、また、「.LMP」が付されている情報の格納先はRAM32cである。
このため、作業者が記憶媒体50を評価装置10に差し込むと、記憶媒体50に記憶されているプログラムや各種のデータ等は、所定のRAM32a〜32eに自動転送されることになる。
そして、CPU12は、記憶媒体50に記憶されている情報のすべてを読み出したか否かを判断し(ステップ706)、読み出していないと判断すると(ステップ706でNo)、ステップ703に戻る。一方で、CPU12は、読み出したと判断すると(ステップ706でYes)、表示部14を消灯させ(ステップ707)、一連の処理を終了する。
〔第2の実施の形態〕
図8は、第2の実施の形態に係る評価装置の構成および作用を説明する図である。同図に示す評価装置10は、基本的構成が第1の実施の形態の場合(図5参照)と共通するものゆえ、共通する個所については共通の符号を用い、また、その説明は省略することがある。
図8に示すように、本実施の形態におけるROMエミュレータ11は、1つのRAM34を備えている。このRAM34は、第1の実施の形態の場合のRAM32a〜32eに相当するものである。すなわち、記憶媒体50に記憶されている情報は、すべてRAM34に転送される。
また、ROMエミュレータ11は、書き込み用のコントローラ31のほかに、もう1つのコントローラ35を備えている。このコントローラ35は、第1の実施の形態の場合のコントローラ33a〜33eに相当するものである。すなわち、コントローラ35は、CPU301,311,321,401,201の各々の要求に応じてRAM34のプログラム等を読み出して送信する。
図9は、本実施の形態に係る評価装置10に記憶媒体50が差し込まれたときの処理手順を示すフローチャートであり、第1の実施の形態の場合の図7に対応するものである。なお、同図に示す処理手順は、第1の実施の形態の場合と共通するものがある。具体的には、図9のステップ901〜903およびステップ906〜907は、図7のステップ701〜703およびステップ706〜707に対応するものであるので、これらについての説明を省略することがある。
CPU12は、記憶媒体50の情報を読み出すと(ステップ903)、読み出した情報を格納するRAM34の領域を、予め定められた取り決めに従って特定し(ステップ904)、信号線21〜24を介してROMエミュレータ11のRAM34に送信する(ステップ905)。
このように、第1の実施の形態ないし第2の実施の形態では、記憶媒体50に記憶されたプログラムや各種のデータ等がRAM32a〜32eないしRAM34に格納される。そして、パチンコ遊技機100のCPU301,311,321,401,201の各々は、制御に用いるプログラムや各種のデータ等を、未実装のROM302,312,322,402,202の代わりにケーブル41a〜41eを介してRAM32a〜32eないしRAM34から取得することができる。
本実施の形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施の形態に係るパチンコ遊技機を説明する図であり、(a)は、遊技盤の右下に配設された表示器の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機の部分平面図である。 制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 遊技制御部の機能構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る評価装置の構成および作用を説明する図である。 本実施の形態に係るパチンコ遊技機の製造方法の処理手順を示すフローチャートである。 評価装置に記憶媒体が差し込まれたときの処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る評価装置の構成および作用を説明する図である。 評価装置に記憶媒体が差し込まれたときの処理手順を示すフローチャートである。
10…評価装置、11…ROMエミュレータ、12…CPU、13…受付部、14…表示部、21,22,23,24…信号線、31,33a,33b,33c,33d,33e,35…コントローラ、32a,32b,32c,32d,32e,34…RAM、41a,41b,41c,41d,41e…ケーブル、100…パチンコ遊技機

Claims (8)

  1. 遊技球による遊技に伴う制御をCPUがROMに格納されている情報を用いて行う遊技機に接続される遊技機用評価装置であって、
    前記遊技機の前記ROMに格納されて当該遊技機の前記CPUにより前記制御に用いられる前記情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられる前記情報を書き換え可能に格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納されている前記情報を前記遊技機の前記CPUの指示に従って当該CPUに出力する出力手段と、
    前記格納手段と前記出力手段との間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである格納手段側インターフェース部と、
    前記出力手段と前記遊技機の前記CPUとの間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである遊技機側インターフェース部と、
    を備えることを特徴とする遊技機用評価装置。
  2. 前記受付手段は、受け付けた前記情報を格納する前記格納手段の格納場所を、予め定められた条件に基づいて特定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機用評価装置。
  3. 前記格納手段は、前記遊技機の前記CPUの数と同じ数のRAMを含んで構成され、
    前記RAMは、前記CPUのいずれか一つに出力する前記情報を格納することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用評価装置。
  4. 前記格納手段は、前記遊技機の前記CPUの各々に前記情報を出力する単一のRAMを含んで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用評価装置。
  5. 前記受付手段が前記情報を受け付けていることを通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用評価装置。
  6. 遊技球を用いる遊技の制御が遊技制御部にてROMに記憶される情報を用いてCPUにより行われ、当該遊技に伴う演出の制御が演出制御部にてROMに記憶される情報を用いてCPUにより行われる遊技機を製造する遊技機の製造方法であって、
    前記遊技機に接続して前記情報を評価する評価装置を用意し、
    前記評価装置が備える受付手段が前記情報を受け付け、
    前記評価装置の前記受付手段により受け付けられた前記情報を当該評価装置が備える格納手段に書き換え可能に格納し、
    前記評価装置の前記格納手段に格納されている前記情報を当該評価装置の外部に出力する出力手段を、前記ROMが前記遊技機に実装されていない状態で当該遊技機の前記CPUに接続し、
    前記格納手段と前記出力手段との間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである格納手段側インターフェース部および当該出力手段と前記遊技機の前記CPUとの間で当該情報を受け渡すためのインターフェースである遊技機側インターフェース部を介して、当該CPUの指示に従って当該格納手段の当該情報を当該出力手段から当該CPUに出力して当該情報を評価し、
    評価された前記情報を前記ROMに記憶させ、
    前記情報を記憶した前記ROMを前記遊技機に実装する
    ことを特徴とする遊技機の製造方法。
  7. 前記受付手段により受け付けられた前記情報を格納する前記格納手段の格納場所を、前記評価装置が備える特定手段により予め定められた条件に基づいて特定することを特徴とする請求項6に記載の遊技機の製造方法。
  8. 前記受付手段により前記情報が受け付けられていることを、前記評価装置が備える通知手段により通知することを特徴とする請求項6または7に記載の遊技機の製造方法。
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