JP2010200989A - 遊技機用評価装置および遊技機の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ROMエミュレータ11は、RAM32a〜32eと、RAM32a〜32eの各々の書き込み等を制御するためのコントローラ31,33a〜33eと、を有する。コントローラ31は、受付部13が受け付けた記憶媒体50から情報をRAM32a〜32eに書き込む制御を行う。コントローラ33a〜33eは、ケーブル41a〜41eを介してCPU301,311,321,401,201からコマンド信号を受信すると、RAM32a〜32eに格納されているプログラムや各種のデータ等を読み出してCPU301,311,321,401,201に送信する。
【選択図】図5
Description
本発明は、遊技機に実装されるROMの書き込み作業を簡略化することが可能な評価装置および遊技機の製造方法を提供することを目的とする。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」の種類には、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる「長当たり」と、大当たり遊技の時間が短い「短当たり」とがある。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが例えば15回繰り返される。また、「短当たり」では、大入賞口125でのラウンドが例えば2回繰り返される。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、例えば大入賞口125の開閉が2回行われる小当たり遊技が行われ、終了した後においても小当たり当選時の遊技状態を継続する当たり(後段の「小当たり図柄」での当たり)である。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が確変遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても確変遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が確率変動も時間短縮もしていない通常の遊技状態(通常遊技状態)である場合には、小当たり遊技の終了後においても通常遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない(後段の「はずれ図柄」の設定)。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生されない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
図5は、第1の実施の形態に係る評価装置の構成および作用を説明する図である。
同図に示す評価装置10は、ROMエミュレータ11と、各種制御を行う際の演算処理を行うCPU12と、を備えている。また、評価装置10は、CPU12からROMエミュレータ11にプログラムや各種のデータ、各種の信号等を送るための信号線21,22,23,24を備えている。信号線21〜24についての詳細は後述する。
これらのRAM32a〜32eは、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いることが考えられる。このように、RAM32a〜32eは揮発性のメモリであり、そのために、コントローラ33a〜33eは、RAM32a〜32eへの書き込みを高速で実行することが可能である。
なお、ROMエミュレータ11のコントローラ31およびRAM32a〜32eは、受付部13により受け付けられるプログラムや各種のデータを書き換え可能に格納する格納手段の一例である。
なお、コントローラ33a〜33eは、RAM32a〜32eに格納されているプログラムや各種のデータをパチンコ遊技機100のCPU301,311,321,401,201の指示に従ってCPU301,311,321,401,201に出力する出力手段の一例である。また、コントローラ33a〜33eは、格納手段側インターフェース部の一例を構成するものであり、また、遊技機側インターフェース部の一例を構成するものでもある。
また、コントローラ33a〜33eは、RAM32a〜32eに書き込まれたときにROM相当の動きをさせる機能を備える。
受付部13により受け付けられた情報は、信号線23を介してROMエミュレータ11に送信される。ここにいう情報としては、CPU301,311,321,401,201により実行されるプログラムや各種のデータ等である。
さらに説明すると、CPU12は、表示部14の点灯および消灯を制御する。すなわち、CPU12は、評価装置10に差し込まれた記録媒体50からの情報の受け付けを受付部13が開始したときに表示部14を点灯させ、また、情報の受け付けが完了すると表示部14を消灯させる。このため、作業者は、表示部14が点灯しているときには記憶媒体50を抜いてはいけないことを認識でき、また、表示部14が消灯した後には記憶媒体50を抜いても構わない状態であることを認識できる。
より具体的には、評価装置10のROMエミュレータ11は、ケーブル41aを介して演出制御部300(図3参照)のCPU301と接続され、また、ケーブル41bを介して画像/音響制御部310(同図参照)のCPU311と接続される。また、ROMエミュレータ11は、ケーブル41cを介してランプ制御部320(同図参照)のCPU321と接続され、また、ケーブル41dを介して払出制御部400(同図参照)のCPU401と接続される。
また、ROMエミュレータ11は、ケーブル41eを介して遊技制御部200(同図参照)のCPU201に接続される。
なお、図5では、ROM302,312,322,401,202が未実装の状態であることを示すために、ROM302,312,322,402,202を破線で示している。
同様に、コントローラ33bは、ケーブル41bを介するCPU311からの要求に応じてRAM32bのプログラム等を読み出して送信し、また、コントローラ33cは、ケーブル41cを介するCPU321からの要求に応じてRAM32cのプログラム等を読み出して送信する。また、コントローラ33dは、ケーブル41dを介するCPU401からの要求に応じてRAM32dのプログラム等を読み出して送信し、また、コントローラ33eは、ケーブル41eを介するCPU201からの要求に応じてRAM32eのプログラム等を読み出して送信する。
なお、パチンコ遊技機100側からライト(write)信号を出力することができないことから、評価装置10をパチンコ遊技機100に取り付けることはできず、パチンコ遊技機100の外に設けなければならない。
同図に示すフローチャートでは、まず評価装置10を用意し(ステップ601)、その後には、評価装置10の受付部13によりCPU301,311,321,401,201により実行されるプログラムや各種のデータ等を受け付け、評価装置10のRAM32a〜32eに格納する(ステップ602)。ここにいう格納についての詳細は後述する。
そして、RAM32a〜32eへの格納が終了すると、ケーブル41a〜41eを用いて評価装置10のコントローラ33a〜33eとパチンコ遊技機100のCPU301,311,321,401,201とを互いに電気的に接続する(ステップ603)。
その後に、RAM32a〜32eへ格納したプログラムや各種のデータ等を、図示しないROMライターによりROM302,312,322,402,202に書き込み(ステップ607)、パチンコ遊技機100に実装する(ステップ608)。
同図に示すフローチャートでは、まず、CPU12は、評価装置10に記憶媒体50が差し込まれたことを受付部13により認識すると(ステップ701)、表示部14を点灯させる(ステップ702)。また、CPU12は、記憶媒体50に記憶されている情報を、受付部13を介して読み出す(ステップ703)。
さらに説明すると、CPU12は、例えば、読み出した情報の属性に基づいてRAM32a〜32eの中の格納すべきものを特定する。より詳細には、記憶媒体50に記憶されている情報ごとに付されたファイル名に含まれる文字列に基づいて、格納先のRAM32a〜32eを特定する。その一例を示すと、ファイル名の拡張子が「.SYS」の情報の格納先はRAM32eであり、また、「.LMP」が付されている情報の格納先はRAM32cである。
このため、作業者が記憶媒体50を評価装置10に差し込むと、記憶媒体50に記憶されているプログラムや各種のデータ等は、所定のRAM32a〜32eに自動転送されることになる。
図8は、第2の実施の形態に係る評価装置の構成および作用を説明する図である。同図に示す評価装置10は、基本的構成が第1の実施の形態の場合(図5参照)と共通するものゆえ、共通する個所については共通の符号を用い、また、その説明は省略することがある。
図8に示すように、本実施の形態におけるROMエミュレータ11は、1つのRAM34を備えている。このRAM34は、第1の実施の形態の場合のRAM32a〜32eに相当するものである。すなわち、記憶媒体50に記憶されている情報は、すべてRAM34に転送される。
また、ROMエミュレータ11は、書き込み用のコントローラ31のほかに、もう1つのコントローラ35を備えている。このコントローラ35は、第1の実施の形態の場合のコントローラ33a〜33eに相当するものである。すなわち、コントローラ35は、CPU301,311,321,401,201の各々の要求に応じてRAM34のプログラム等を読み出して送信する。
CPU12は、記憶媒体50の情報を読み出すと(ステップ903)、読み出した情報を格納するRAM34の領域を、予め定められた取り決めに従って特定し(ステップ904)、信号線21〜24を介してROMエミュレータ11のRAM34に送信する(ステップ905)。
Claims (8)
- 遊技球による遊技に伴う制御をCPUがROMに格納されている情報を用いて行う遊技機に接続される遊技機用評価装置であって、
前記遊技機の前記ROMに格納されて当該遊技機の前記CPUにより前記制御に用いられる前記情報を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられる前記情報を書き換え可能に格納する格納手段と、
前記格納手段に格納されている前記情報を前記遊技機の前記CPUの指示に従って当該CPUに出力する出力手段と、
前記格納手段と前記出力手段との間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである格納手段側インターフェース部と、
前記出力手段と前記遊技機の前記CPUとの間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである遊技機側インターフェース部と、
を備えることを特徴とする遊技機用評価装置。 - 前記受付手段は、受け付けた前記情報を格納する前記格納手段の格納場所を、予め定められた条件に基づいて特定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機用評価装置。
- 前記格納手段は、前記遊技機の前記CPUの数と同じ数のRAMを含んで構成され、
前記RAMは、前記CPUのいずれか一つに出力する前記情報を格納することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用評価装置。 - 前記格納手段は、前記遊技機の前記CPUの各々に前記情報を出力する単一のRAMを含んで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用評価装置。
- 前記受付手段が前記情報を受け付けていることを通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用評価装置。
- 遊技球を用いる遊技の制御が遊技制御部にてROMに記憶される情報を用いてCPUにより行われ、当該遊技に伴う演出の制御が演出制御部にてROMに記憶される情報を用いてCPUにより行われる遊技機を製造する遊技機の製造方法であって、
前記遊技機に接続して前記情報を評価する評価装置を用意し、
前記評価装置が備える受付手段が前記情報を受け付け、
前記評価装置の前記受付手段により受け付けられた前記情報を当該評価装置が備える格納手段に書き換え可能に格納し、
前記評価装置の前記格納手段に格納されている前記情報を当該評価装置の外部に出力する出力手段を、前記ROMが前記遊技機に実装されていない状態で当該遊技機の前記CPUに接続し、
前記格納手段と前記出力手段との間で前記情報を受け渡すためのインターフェースである格納手段側インターフェース部および当該出力手段と前記遊技機の前記CPUとの間で当該情報を受け渡すためのインターフェースである遊技機側インターフェース部を介して、当該CPUの指示に従って当該格納手段の当該情報を当該出力手段から当該CPUに出力して当該情報を評価し、
評価された前記情報を前記ROMに記憶させ、
前記情報を記憶した前記ROMを前記遊技機に実装する
ことを特徴とする遊技機の製造方法。 - 前記受付手段により受け付けられた前記情報を格納する前記格納手段の格納場所を、前記評価装置が備える特定手段により予め定められた条件に基づいて特定することを特徴とする請求項6に記載の遊技機の製造方法。
- 前記受付手段により前記情報が受け付けられていることを、前記評価装置が備える通知手段により通知することを特徴とする請求項6または7に記載の遊技機の製造方法。
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