JP5653632B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような遊技機において、遊技者が遊技盤面の外部を覆うガラス板表面側から遊技盤本体に磁石を近づけ、遊技盤面に沿って落下しながら移動する遊技球の方向を変えたり、遊技球が始動口に入賞するタイミングをずらしたりして、獲得する賞球を増やす不正行為を行う場合がある。そのため、遊技機には、遊技者によるかかる不正行為を監視するための機構が取り付けられている。
また、本発明は、第1面に複数の各種役物が配置され、当該第1面に沿って遊技球が打ち出される遊技盤110と、当該遊技盤110の前記第1面とは反対面である第2面側の複数の位置に配置され、自装置自らに対して振動を与える行為を検出することに応じて振動検出信号を出力する複数の検出部171,172,173と、を備える遊技機100であって、前記複数の検出部171,172,173各々から出力された前記振動検出信号の和によって当該検出部171,172,173各々からの信号を合成する合成手段205に当該振動検出信号を送るための接続部264をさらに備え、当該合成手段205により合成された振動合成信号に基づき遊技可能状態の自装置自らに対する不正行為の有無の監視が行われ、前記振動合成信号の合成に用いられる前記振動検出信号各々が前記接続部264を介して当該合成手段205とは別の前記遊技機100外の検査手段500に送られて当該振動検出信号各々に基づき前記検出部171,172,173各々が正常に動作するか否かの検査を個別に行う検査方法に対応することを特徴とする。
また、前記検出部173は、特別図柄抽選の結果に応じて開放される特別電動役物125へ向かう遊技球の通過経路における前記遊技盤110の前記第2面側に配置されることを特徴とすることができる。
また、さらに詳細には、前記合成手段205を有し、当該合成手段205による合成結果の信号に基づき前記監視を行う監視手段200をさらに備え、前記複数の検出部171,172,173は、遊技が可能な場合に前記接続部264を介して前記監視手段200に接続されることを特徴とすることができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示すパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する表示手段の一例としての画像表示部114が配置されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉するとともに点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配置されているが、いずれか一方のみを配置する構成やさらに他の始動口を配置する構成を用いてもよい。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配置されているが、大入賞口125を複数配置する構成を用いてもよい。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配置されている。
また、電動チューリップ123に向かう遊技球の通過経路(例えば、電動チューリップ123の上部位置)に近接して置かれると、遊技球が電動チューリップ123に導かれ易くなる。それにより、遊技球が第2始動口122に入賞することによって特別図柄抽選が行われる回数が増えて、遊技者が不正な利益を得る可能性が高まることとなる。
なお、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173は、遊技制御基板上の遊技制御部200に設けられたCPU201(後段の図3参照)に接続されている。そして、CPU201は、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、または第3磁気検出SW173から出力される検出信号の一例としての磁気検出信号を受信することで、遊技者による磁界発生体(磁石等)を用いた不正行為を認識し、所定の警告処理を制御する。
また、「遊技者による遊技に関する不正行為」とは、遊技のためにパチンコ遊技機100に対して行う操作以外の不正な操作や手段等により、獲得する賞球を増やそうとする行為をいう。ここでは、単に遊技を行う1人の遊技者によって行われる当該行為のほかに、例えば、直接的には遊技を行わない人間が、遊技を行っている遊技者のために行う当該行為も含む。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、遊技球発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御や、不正行為に関する監視処理等を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出実行手段の一例としての演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御や、不正行為に関する監視処理等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、右普通入賞口126aへの遊技球の入賞を検出する右普通入賞口検出部(右普通入賞口スイッチ(SW))217aと、左普通入賞口126bへの遊技球の入賞を検出する左普通入賞口検出部(左普通入賞口スイッチ(SW))217bと、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
また、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173にて検出された磁気検出信号が、遊技制御部200に送られる。それにより、遊技制御部200は、遊技者による磁界発生体(磁石等)を用いた不正行為を認識し、不正行為に対応させた所定の警告処理を制御する。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
また、遊技制御部200は、遊技者による例えば磁石等の磁界発生体を用いた不正行為を監視し、かかる不正行為に対応させた所定の警告処理を実行する機能部として、監視手段の一例としての不正行為監視部243を備えている。したがって、ここでは遊技制御部200自身も監視手段として機能することとなる。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、特別図柄の変動時間が短縮される時短遊技状態の有無および大当たりの当選確率が高確率に変動した確変遊技状態の有無の組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、時短遊技状態および確変遊技状態の両方が発生する大当たり、時短遊技状態のみが発生する大当たり、確変遊技状態のみが発生する大当たり、時短遊技状態および確変遊技状態のいずれも発生しない大当たりが有り得る。以下、これらの大当たりを区別する場合は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づき、「時短有り」、「時短無し」、「確変有り」、「確変無し」等と記載して区別する。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。上記の入賞サポート(電チューサポート)時には、この規定回数や規定時間が増える。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生しない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
遊技制御部200は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示す各処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。図5を参照すると、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、警告処理、出力処理が順次実行される(ステップ501〜507)。
スイッチ処理(ステップ502)においては、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理が行われる。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200の特別図柄抽選部231が上記図2の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200の普通図柄抽選部232が上記図2のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
特別図柄処理では、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233、特別図柄抽選結果判定部234、変動パターン選択部235、および遊技進行制御部236により、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
普通図柄処理では、遊技制御部200の普通図柄制御部237により、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
大入賞口処理では、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238が所定の条件に基づいて大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239が所定の条件に基づいて電動チューリップ123の開放動作を制御する。
警告処理(ステップ506)においては、遊技制御部200の不正行為監視部243が第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173の状態を監視し、何れかのスイッチがONとなった場合(磁気検出信号が出力された場合)に、所定の警告動作を制御する。例えば、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173の何れかがONとなることにより、遊技制御部200から演出制御部300に対し、盤ランプ116や枠ランプ157を所定のパターンで点滅させるためのコマンドを出力する。
出力処理(ステップ507)においては、遊技制御部200の出力制御部241が演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップ505までの各処理において生成され、RAM203にセットされており、この出力処理で出力される。
図6は、遊技制御部200と各種機能部との間の配線構成の一部を説明する図である。図6に示すように、第1始動口SW211および第2始動口SW212は、第1始動口SW211側の端子I1,I2がコネクタ261を介して遊技制御部200側の端子S1,S2に接続され、第2始動口SW212側の端子O1,O2がコネクタ262を介して遊技制御部200側の端子T1,T2に接続されることで、遊技制御部200に接続されている。
そして、第1中継端子板230は、電動チューリップ開閉部213および大入賞口開閉部216への信号端子、ゲートSW214、第1磁気検出SW171、右普通入賞口SW217a、左普通入賞口SW217b、第2磁気検出SW172、第3磁気検出SW173、および大入賞口SW215からの信号端子、5V,15Vの電力供給端子、および接地(GND)端子からなる端子N1,…,N14がハーネス263に接続され、ハーネス263の他端に構成された端子P1,…,P14がコネクタ264を介して遊技制御部200側の端子Q1,…,Q14にそれぞれ接続されている。
特に、第1磁気検出SW171は、第1中継端子板230において第1磁気検出SW171側の端子C3が信号線231を介して端子N5に接続されている。また、第2磁気検出SW172は、第1中継端子板230において第2磁気検出SW172側の端子F3が信号線232を介して端子N6に接続されている。また、第3磁気検出SW173は、第1中継端子板230において第3磁気検出SW173側の端子G3が信号線233を介して端子N7に接続されている。それにより、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173からの信号(磁気検出信号)は、第1中継端子板230とハーネス263と端子Q5,Q6,Q7とを介して、それぞれが個別に遊技制御部200に入力されるように構成されている。
図7は、図5のステップ506に示した警告処理を実行する遊技制御部200(不正行為監視部243)の回路構成を説明する図である。図7に示すように、遊技制御部200では、第1中継端子板230(図6参照)およびハーネス263を介して、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173からの信号(磁気検出信号)それぞれが、遊技制御部200側の端子Q5,Q6,Q7に個別に入力される。そして、遊技制御部200は、端子Q5,Q6,Q7から入力された第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173からの磁気検出信号を合成して合成信号を生成する合成回路205と、合成回路205から送られた磁気検出信号に対して例えば波形整形、チャタリングの除去等の処理を行うインターフェース回路202と、インターフェース回路202から送られた磁気検出信号に応じて所定の警告動作を制御するためのコマンドを生成し演出制御部300に出力するCPU201と、を備えている。
したがって、CPU201は、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173の何れが遊技盤110面の近傍に位置する磁界発生体の存在を検出したかに拘わらず、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173の何れかから磁気検出信号を受け取ったことにより、所定の警告動作を制御するためのコマンドを生成し演出制御部300に出力することとなる。
次に、遊技制御部200に接続される各種機能部(第1始動口SW211、第2始動口SW212、電動チューリップ開閉部213等)が正常に動作するかを検査する検査手段の一例としての検査装置500について説明する。かかる検査装置500は、パチンコ遊技機100の製造工程において、遊技制御部200に接続される各種機能部が正常に動作するか否かを検査するために用いられる。ここでは、特に、かかる検査装置500において遊技者による賞球を増やす不正行為を監視するための第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173が正常に動作するか否かを検査する構成について説明する。
このような配線構成により、第1始動口SW211、第2始動口SW212、電動チューリップ開閉部213、ゲートSW214、第1磁気検出SW171、右普通入賞口SW217a、左普通入賞口SW217b、第2磁気検出SW172、第3磁気検出SW173、大入賞口SW215、および大入賞口開閉部216は、検査装置500の検査制御部600と接続される。
なお、検査装置500側に設けられる端子U1,…,U14および端子Z1,…,Z14の個数は、例えば遊技盤110に配置される磁気検出部の数が異なる複数のパチンコ遊技機100に対応可能なように、磁気検出部からの信号を受け付ける端子の個数に関して4個以上に構成してもよい。
図9は、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173を検査するために用いる検査制御部600内の回路構成を説明する図である。図9に示すように、検査装置500の検査制御部600では、第1中継端子板230(図8参照)およびハーネス263を介して、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173からの信号(磁気検出信号)それぞれが、検査制御部600側の端子Z5,Z6,Z7に個別に入力される。そして、検査制御部600は、端子Z5,Z6,Z7を介して入力された第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173からの磁気検出信号に対して例えば波形整形、チャタリングの除去等の処理を行うインターフェース回路602と、インターフェース回路602から送られた磁気検出信号が正常なものか否かを検査するCPU601と、を備えている。
本実施の形態の検査制御部600では、図9に示すように、インターフェース回路602から出力される第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173からの磁気検出信号は、それぞれ個別にCPU601に送られる。
また、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173を検査するために用いる検査装置500では、検査制御部600(CPU601)が第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173から個別に出力される磁気検出信号をそのまま個別に扱っている。それにより、第1磁気検出SW171、第2磁気検出SW172、および第3磁気検出SW173それぞれが正常であるか異常であるかを個別に認識することを可能としている。
Claims (4)
- 第1面に複数の各種役物が配置され、当該第1面に沿って遊技球が打ち出される遊技盤と、当該遊技盤の前記第1面とは反対面である第2面側の複数の位置に配置され、自装置自らに対して磁力を作用させる行為を検出することに応じて磁気検出信号を出力する複数の検出部と、を備える遊技機であって、
前記複数の検出部各々から出力された前記磁気検出信号の和によって当該検出部各々からの信号を合成する合成手段に当該磁気検出信号を送るための接続部をさらに備え、当該合成手段により合成された磁気合成信号に基づき遊技可能状態の自装置自らに対する不正行為の有無の監視が行われ、
前記磁気合成信号の合成に用いられる前記磁気検出信号各々が前記接続部を介して当該合成手段とは別の前記遊技機外の検査手段に送られて当該磁気検出信号各々に基づき前記検出部各々が正常に動作するか否かの検査を個別に行う検査方法に対応することを特徴とする遊技機。 - 第1面に複数の各種役物が配置され、当該第1面に沿って遊技球が打ち出される遊技盤と、当該遊技盤の前記第1面とは反対面である第2面側の複数の位置に配置され、自装置自らに対して振動を与える行為を検出することに応じて振動検出信号を出力する複数の検出部と、を備える遊技機であって、
前記複数の検出部各々から出力された前記振動検出信号の和によって当該検出部各々からの信号を合成する合成手段に当該振動検出信号を送るための接続部をさらに備え、当該合成手段により合成された振動合成信号に基づき遊技可能状態の自装置自らに対する不正行為の有無の監視が行われ、
前記振動合成信号の合成に用いられる前記振動検出信号各々が前記接続部を介して当該合成手段とは別の前記遊技機外の検査手段に送られて当該振動検出信号各々に基づき前記検出部各々が正常に動作するか否かの検査を個別に行う検査方法に対応することを特徴とする遊技機。 - 前記検出部は、普通図柄抽選の結果に応じて開放される普通電動役物へ向かう遊技球の通過経路における前記遊技盤の前記第2面側および特別図柄抽選の結果に応じて開放される特別電動役物へ向かう遊技球の通過経路における当該遊技盤の当該第2面側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
- 前記合成手段を有し、当該合成手段による合成結果の信号に基づき前記監視を行う監視手段をさらに備え、
前記複数の検出部は、遊技が可能な場合に前記接続部を介して前記監視手段に接続されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
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