JP2003111954A - 遊技機制御装置 - Google Patents

遊技機制御装置

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JP2003111954A
JP2003111954A JP2002290189A JP2002290189A JP2003111954A JP 2003111954 A JP2003111954 A JP 2003111954A JP 2002290189 A JP2002290189 A JP 2002290189A JP 2002290189 A JP2002290189 A JP 2002290189A JP 2003111954 A JP2003111954 A JP 2003111954A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機メーカから提供される正当性ある遊技
プログラムを他の遊技機用に盗用する不正行為を確実か
つ簡便に検出することができる遊技機制御素子および遊
技機制御装置を提供する。 【解決手段】 ROMチェック回路10Hhは、内蔵R
OM10Dに記憶されている識別コード,遊技用アプリ
ケーションプログラムから所定アルゴリズムに基づいて
チェックコードを算出し、この算出チェックコードが内
蔵ROM10Dに予め記憶されている記憶チェックコー
ドと一致しているか否かを判断し、内蔵ROM10Dの
情報が破壊あるいは改竄されていないかを判断する。そ
して、自らが秘密・固有に記憶している基準チェックコ
ードと内蔵ROM10Dに記憶されている記憶チェック
コードとの一致を更に確認し、記憶チェックコードと算
出チェックコードそして基準チェックコードの総てが一
致したときにのみCPU10Aのフローティング状態を
解除し、それ以外の時にはフローティング状態を継続し
てCPU10Aによる遊技用アプリケーションプログラ
ムの処理を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機を制御する
遊技機制御装置に関し、詳しくは遊技プログラムを記憶
した記憶手段に対する不正行為を確実かつ簡易なシステ
ムにより防止する不正防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パチンコ機などの遊技機は電子化
が広範に進められており、特定の入賞口への入賞に伴っ
て多桁の数字が一定時間回転し、多桁の数字の組み合わ
せが特定の場合に、入賞口の可動片が入賞しやすい位置
に移動するといった制御が行なわれている。こうした遊
技条件は、遊技プログラムとしてプログラム化され、不
揮発的に記憶する外部記憶素子としてのROMあるいは
遊技機制御素子としてのCPU内蔵ROMに記憶、供給
されている。そして、CPUを中心とする遊技機制御素
子は、これらの記憶手段に記憶された遊技プログラムを
適宜読み込み、実行することで、遊技機の制御を行なっ
ている。すなわち、遊技機制御素子と記憶手段との組み
合わせからなるこの種の遊技機用制御装置は、記憶手段
に記憶される遊技プログラムの遊技条件、例えばパチン
コ装置であれば変動入賞の確率などに基づいて作動する
ため、この遊技プログラムを改竄して不当遊技を行なう
不正が可能となる。
【0003】この様な遊技プログラムの改竄に対処する
ために、例えば特開平7−299204号公報に開示さ
れるように、遊技機制御素子の内蔵ROMに特定の真偽
情報を記憶し、遊技機の制御に先立ってこの真偽情報と
遊技プログラムに付加されている真偽照合用情報との整
合性をチェックする技術が提案されている。この技術に
よれば、不正な遊技プログラムを遊技機制御素子が実行
する事態は確実に回避され、記憶手段に記憶された遊技
プログラムの改竄や外部記憶素子としてのROMの取り
替えと行った不正行為を排除することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遊技機制御素子および遊技機制御装置は、次の様な不正
行為に対して全く無力であり、未だに十分なセキュリテ
ィ機能を果たしていなかった。内蔵ROMに特定の真偽
情報を記憶し、その真偽情報に基づき遊技プログラムの
正当性をチェックする従来の不正検出技術では、遊技プ
ログラムに付加されている真偽照合用情報が正当である
ときは当然ながら不正として検出することはできない。
すなわち、遊技機メーカから正当に供給される記憶手段
であれば、その記憶手段に記憶されている遊技プログラ
ムは常に正当性あるものとして処理され、遊技機制御装
置は遊技機の制御を開始するのである。
【0005】しかし、遊技機メーカは多種多様な遊技機
を市場に提供しており、その遊技機の機種に応じた種類
の正当な遊技プログラム及びこれを記憶する記憶素子が
存在している。すなわち、遊技機制御素子に対して正当
性あるものと判断される遊技プログラムや記憶素子は、
少なくともそのメーカの機種数だけ存在するのである。
【0006】しかも、遊技機メーカがそれぞれ独自に遊
技機用制御素子を開発、製造することは非効率であるこ
とから、各遊技機メーカは真偽情報記憶部に所定の真偽
情報が記憶された特殊な遊技機制御素子を半導体素子メ
ーカから購入することが一般的である。従って、同じ素
子を用いている遊技機メーカは、一定の真偽情報に適合
する一定の真偽照合用情報を用いることとなり、遊技機
制御素子が正当性あるものとして判断する遊技プログラ
ムや記憶素子は、各遊技機メーカから提供される総ての
遊技機の機種数の総和となり、相当数に上ることにな
る。
【0007】この様に遊技機制御素子が正当性あるもの
として実行する遊技プログラムが多数に亘るため、ある
遊技機の遊技プログラムを他の機種の遊技プログラムと
書き換えたり、遊技プログラムを記憶している外部RO
Mを他の機種の外部ROMと取り替える新たな不正行為
が成立するのである。例えば、ある機種の遊技プログラ
ムは変動入賞口である可変翼へのパチンコ玉の入賞確率
が高いために可変翼の稼働回数を10回に制限している
場合、この遊技プログラムを可変翼へのパチンコ玉の入
賞確率が低いために可変翼の稼働回数が20回に設定し
てある他の機種の遊技プログラムへ変更するならば、不
正に大量の入賞を得ることができるようになる。
【0008】この種の不正行為は、遊技最中に特殊な器
具を用いて行なわれるものではないため、その外観上も
通常の遊技装置と全く変わることがない。このため、従
来より遊技店に設置されている不正検出装置、例えば監
視カメラ、磁気センサや電波センサによって摘発するこ
とは困難であった。しかも、この不正行為は、改竄され
た遊技機制御装置により継続的に行なわれるため、その
他の不正行為による被害とは比べものにならないほどの
大きな損害が発生する。
【0009】また、遊技機制御装置の遊技プログラムの
改竄は、専ら遊技店が閉店している休日や夜間に行なわ
れるため、これを摘発するためには24時間体制で警備
要員を雇用するなどが必要となり、遊技店の支出するセ
キュリティ費用は増加の一途をたどっている。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、遊技機メーカから提供される正当性ある遊技プロ
グラムを悪用した不正行為を、CPUとROMとが別体
に設けられた構成においても確実かつ簡便に検出するこ
とができる遊技機制御装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の遊技機制御装置は、遊技機の動作を制御する遊技
機制御装置であって、遊技プログラムを記憶したプログ
ラム記憶部と、該遊技プログラムの真偽を判定するため
の真偽情報を記憶可能な真偽情報記憶部と、前記プログ
ラム記憶部および該真偽情報記憶部とは別体に設けら
れ、少なくとも該プログラム記憶部をアクセス可能なコ
ンピュータと、前記真偽情報記憶部に記憶された真偽情
報への外部からのアクセスを不可逆的に禁止する外部ア
クセス禁止手段と、所定のタイミングで、前記コンピュ
ータによる前記遊技機の動作の制御を停止すると共に、
該コンピュータの停止中に前記真偽情報記憶部に記憶さ
れた真偽情報を内部から読み取り、前記遊技プログラム
の真偽を判定する判定手段と、該判定手段により、前記
遊技プログラムが該遊技機に対して正当でないと判断さ
れた場合には、前記遊技プログラムによる前記遊技機の
制御を停止する処理停止手段とを備えたことを要旨とし
ている。
【0012】本発明である遊技機制御装置の外部アクセ
ス禁止手段は、真偽情報記憶部に記憶された真偽情報に
対する事後的なアクセスを不可逆的に禁止する。したが
って、外部からアクセスが禁止されると、もはやアクセ
スを可能とすることはできない。ここで、真偽情報記憶
部に対する「外部」とは、遊技機制御装置の外部という
場合もあり得るが、判定手段がこの真偽情報記憶部に一
体に設けられている場合には、コンピュータを含む他の
素子・機器をすべて「外部」と見なすことができる。こ
れにより、一旦真偽情報記憶部に記憶された真偽情報を
知る術は完全に排除され、情報解読を不可能とすること
ができる。
【0013】従って、本発明の遊技機制御装置によれ
ば、例え遊技機制御装置を制御するためのROMやCP
Uなどの素子が大量生産される規格品であり、かつ遊技
プログラムを記憶した記憶部がコンピュータとは別体に
構成されているものであっても、それぞれの遊技機制御
素子には遊技機メーカが不正排除に適当と判断する真偽
情報を用いて、プログラム記憶部に記憶される各種の遊
技プログラムとの整合性を確実に判定し、遊技機制御装
置における不正を確実に排除することができる。
【0014】また、こうした遊技機制御装置としては、
前記真偽情報記憶部は、複数の遊技プログラムに種類に
対応して予め用意された所定の情報の一つを前記真偽情
報として記憶し、前記判定手段は、前記プログラム記憶
部に記憶された前記遊技プログラムと、前記真偽情報と
の対応を照合することにより、前記遊技プログラムの真
偽を判定する手段であるものを考えることができる。
【0015】この遊技機制御装置では、バージョンの違
いなどにより、複数の遊技プログラムが特定の遊技機用
として存在する場合などには、遊技プログラムの種類毎
に真偽情報を予め用意し、これらの真偽情報と遊技プロ
グラムとの対応を照合することにより、遊技プログラム
の真偽を判定している。従って、本発明の遊技機制御装
置は、真偽情報と遊技プログラムとが対応する場合にの
み正当と判断して遊技用の制御が行なわれることとな
り、コンピュータが実行すべき特定の遊技プログラムと
異なる遊技プログラムは、例えそれが遊技機メーカから
正当に供給されたものであっても確実に排除することが
でき、プログラム記憶部に対するあらゆる不正を防止す
ることが可能となる。
【0016】
【発明の他の態様】本発明は、次の様な態様も含んでい
る。真偽情報記憶部に記憶させる真偽情報は、遊技メー
カに固有の情報としたり、遊技メーカに固有の情報と遊
技プログラムに1対1に対応した情報との組み合わせと
してもよい。この様に、遊技メーカに固有の情報を真偽
情報記憶部に記憶させるならば、遊技メーカが知り得な
いアルゴリズムである他の遊技メーカの遊技プログラム
をコンピュータが実行する事態が回避されるため、各遊
技メーカにて管理される記憶素子や遊技プログラムの交
換に配慮するだけで不正を防止することができる。
【0017】また、予め真偽情報記憶部に真偽情報を記
憶させ、遊技機制御装置として組み上げる際に、プログ
ラム記憶手段に真偽情報を付加した遊技プログラムを記
録するものとしてもよい。この様に、遊技機制御装置と
して組み上げる際に遊技プログラムの記録を行なう工程
管理を採用するならば、各部品の管理を簡便とし、部品
の取り付け間違いなどの人為的な不良発生を未然に防止
することができる。また、この逆に先に遊技プログラム
を用意し、これに合わせて真偽情報を真偽情報記憶部に
記憶させるものとしても良い。
【0018】更に、真偽情報記憶部への真偽情報の記憶
は、通常のROMライターなどを利用せず、専用の記憶
機器を利用することが望ましい。この様に専用の記憶機
器を利用すれば、真偽情報を極めて機密性高く管理する
ことが可能となり、情報流出、機密漏洩などを未然に防
止し、不正防止の管理体制をより確実、強固に実施する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は、実施例である遊技機制御
素子と遊技プログラムを記憶する記憶素子とをワンチッ
プに納めることで、遊技機制御装置として機能するマイ
クロコンピュータチップ(以下、遊技機制御チップとい
う)10の内部構成ブロック図である。図示するように
遊技機制御チップ10の中枢は論理演算を実行する中央
処理装置(以下、CPUという)10Aより構成され、
CPU10Aや後述するその他の構成ブロックとの通信
タイミングを採るためのクロック発生回路10B、アド
レスバスAdrやデータバスDatを介してCPU10
Aと外部機器との情報授受を制御するパラレル入出力ポ
ート10C、所定の識別コード,遊技用アプリケーショ
ンプログラムそして真偽照合用情報として利用するため
フィールエイトあるいは循環冗長検査などの所定アルゴ
リズムにより算出された識別コードと遊技用アプリケー
ションプログラムとのチェックコード(以下、プログラ
ムチェックコードという)などの必要情報を不揮発的に
記憶する内蔵ROM10D、CPU10Aの処理に際し
て必要な情報を一時的に記憶する内蔵RAM10Eを備
えている。
【0020】これら2種類の記憶ブロックである内蔵R
OM10D,内蔵RAM10Eは、メモリ制御回路10
Fにより図2に示すメモリアドレスマップのようにアド
レス割り付け、管理される。すなわち、内蔵ROM10
Dの「0000番地」から「3FDF番地」までが遊技
用アプリケーションプログラム領域として確保され、こ
れに続く「3FE0番地」から32バイトに識別コー
ド、真偽照合用情報としてのプログラムチェックコード
や、必要に応じて用意されるエラーコードなどのシステ
ム情報が記憶されている。「4000番地」から「7D
FF番地」までは未使用領域、「7E00番地」から7
FFF番地」までの512バイトが内蔵RAM10Eに
割り当てられたRAM領域、それ以降は未使用領域であ
る。また、メモリプログラム制御回路10Gは、内蔵R
OM10Dに遊技用アプリケーションプログラムや識別
コードなどの情報を不揮発的に記録するための回路であ
る。
【0021】識別回路10Hは、後述する記憶処理によ
り、真偽情報としての個別チェックコードを記憶すると
共にCPU10Aの動作に先立って内蔵ROM10Dに
記憶された真偽照合用情報としての個別チェックコード
の真偽を判定し、その判定が不調に終わったときにはリ
セット回路10Iに信号を出力してCPU10Aの動作
を禁止する回路である。
【0022】この他に遊技機制御チップ10は、設定さ
れた実時間から各種タイミングを制御するカウンタ・タ
イマ回路10J、CPU10Aの異常動作を監視するウ
ォッチドッグタイマ10K、論理アドレスと物理アドレ
スとの整合を制御するアドレスデコーダ10L、アドレ
ス信号から内蔵するデバイスのチップセレクト信号を生
成する内蔵デバイスアドレスデコーダ10Mなどを備え
ている。
【0023】図3は、識別回路10Hの詳細な内部構成
ブロック図である。図示するように識別回路10Hは、
識別回路10Hと外部ブロックとのデータ入出力を管理
するデータ入出力回路10Ha、データ入出力回路10
Haを介して外部装置からデータ照合が入力された場合
にその外部装置とのタイミングを調整するタイミング発
生回路10Hb、内蔵ROM10Dや内蔵RAM10E
をアクセスする際のアドレス情報を生成するアドレスカ
ウンタ10Hc、識別回路10Hと内部データバスとの
データの入出力を司るパラレル/シリアル変換回路10
Hd、識別回路10H内部の基準クロック発生やシリア
ルデータ送信時のボー・レイト決定および実時間管理を
行なうデバイダ/タイマ回路10He、外部装置から入
力された識別コードと予め記憶された識別コードとの一
致を判定する識別コード判定回路10Hf、この識別コ
ード判定回路10Hfによる判定結果に応じてCPU1
0Aをフローティング状態とするためにバス開放要求を
出力するIDコントロール回路10Hg、そしてチェッ
クコードを用いたチェックを行なうROMチェック回路
10Hhから構成されている。
【0024】このROMチェック回路10Hhは、図3
に示すように、外部引き出された2本の信号線の一方を
用いることで、真偽情報である個別チェックコードを不
揮発的に記憶する真偽情報記憶部SSを備えている。そ
して、一旦この真偽情報記憶部SSに個別チェックコー
ドが書き込まれた後には、その情報を識別回路10Hに
固有の秘密情報とするため、すなわち外部からのアクセ
スやデータ書き換えを物理的に不可能とするために他方
の信号線により一方の信号線を溶断する構成が採用され
ている。信号線の溶断は、ヒューズROMなどで従来か
ら採用されている手法を用いることができる。この実施
例では、信号線の溶断用の信号線を設けたが、一本の信
号線に過電圧を加えて、自分自身を溶断する構成も可能
である。また、本実施例では、信号線の溶断は内部バス
回路を介して行なう構成としたが、認識コード判定回路
10Hfが最初のチェックの直後に、外部から個別チェ
ックコードを書き換えることができないように処置する
ものとしても良い。かかる対応は、認識コード判定回路
10Hfが個別チェックコード記憶用の信号線を溶断す
ることによっても実現可能であるが、例えば、認識コー
ド判定回路10Hfが、最初の電源投入時(通常、工場
内の検査工程)に一回だけ実行されるプログラムを用意
し、そのプログラムで個別チェックコードSSを読み出
し、内部バスからは読み書きできない領域(例えば認識
コート判定回路の内部領域)に転送することによっても
実現することができる。
【0025】以上のように構成された遊技機制御チップ
10はその識別回路10Hにより、次のように動作す
る。本遊技機制御チップ10が搭載された遊技機に電源
が投入されると、図4に示すように、識別回路10H
は、外部から入力されるパルス信号をチェックし(ステ
ップS100)、パルス信号SDが所定のものであるか
否かをデータ入出力回路10Haを介してチェックする
(ステップS110)。パルス信号SDが正常でないと
きにはリセット回路10Iに信号を出力してCPU10
Aをリセットし、CPU10Aの動作を禁止する(ステ
ップS120)。
【0026】一方、外部入力パルスが正常であるときは
(ステップS110)、IDコントロール回路10Hg
を介してCPU10Aに対してバス開放要求の信号を出
力する(ステップS130)。この信号を受けて、CP
U10Aはバスの使用権を放棄し、各端子をフローティ
ング状態とするので、その間に、識別回路10Hは、R
OMチェック回路10HhによりROMチェックを開始
する(ステップS140)。ROMチェック回路10H
hは、内蔵ROM10Dにアクセスし、この内蔵ROM
10Dに記憶されている所定の識別コードおよび遊技用
アプリケーションプログラムから所定アルゴリズムに基
づいてチェックコードを算出し、この算出チェックコー
ドが内蔵ROM10に予め記憶されているプログラムチ
ェックコードと一致しているか否かを判断する(ステッ
プS150)。すなわち、内蔵ROM10Dの情報が破
壊あるいは改竄されていないかを判断する。
【0027】この算出されたチェックコードと記憶され
ているプログラムチェックコードとが一致したときに
は、CPU10Aが処理を予定している遊技用アプリケ
ーションプログラムは遊技メーカから供給された正当性
あるプログラムであると判断される。しかし、この正当
性あるプログラムも、他の遊技機用に制作された遊技用
アプリケーションプログラムである可能性が残されてい
る。そこで、識別回路10Hは、ROMチェック回路1
0Hhにより、その内部の記憶領域SSに固有に記憶し
ている個別チェックコードと内蔵ROM10Dに記憶さ
れているチェックコードとの一致を更に確認する(ステ
ップS160)。そして、このチェックコードと個別チ
ェックコードの総てが一致したときにのみCPU10A
のフローティング状態を解除し、それ以外の時にはCP
U10Aに対してバスの使用権を戻すことなく、リセッ
ト回路10Iを駆動してリセット信号をCPU10Aに
出し続けて、遊技用アプリケーションプログラムの処理
を禁止し続けるのである。なお、CPU10Aにパスの
使用権を戻していないので、たとえリセット回路10I
からCPU10Aへの信号線を物理的に切断しておいて
も、CPU10Aが動作を開始することはない。
【0028】なお、CPU10Aが動作している時は、
ウォッチドッグタイマ10KによりCPU10Aの暴走
は回避される。
【0029】以上、説明したように、本実施例の遊技機
制御チップ10は、識別回路10Hが、CPU10Aに
対してバスの使用権を要求し、一旦CPU10Aを実質
的に停止させた上で、ROMチェック回路10Hhによ
り算出されたチェックコードと内蔵ROM10Dに記憶
されているプログラムチェックコードとの一致を確認
し、遊技用アプリケーションプログラムが遊技メーカか
ら供給された正当性あるプログラムであることを判断し
ている。そして、ROMチェック回路10Hhは、自ら
が秘密・固有に記憶している個別チェックコードと内蔵
ROM10Dに記憶されているチェックコードとの一致
を更に確認し、その正当性あるプログラムが他の遊技機
用に制作されたものであるか否かを判断し、この総ての
条件が満足されたときにのみCPU10Aの動作を許可
する。このため、CPU10AとROM10Dとが別体
に存在するにもかかわらず、遊技用アプリケーションプ
ログラムを正当性ある他の遊技機用のそれと書き換える
といった不正を確実に防止することができる。遊技プロ
グラムを記録したROMを外づけタイプのROMとして
場合でも、正当性ある外部ROMとの差し替えなどによ
る不正も確実に防止することができる。特に、個別チェ
ックコードは、一旦書き込まれれば、後から書き直すこ
とができないので、識別回路10Hによる不正検出の機
能の確実性は極めて高い。なお、本実施例では、個別チ
ェックコードは、正当性の判断にそのまま用いたが、キ
ーコードとしておき、所定の演算により個別チェックコ
ードとして機能する値を求める構成とすることもでき
る。また、遊技プログラムのチェックサムやCRCコー
ドなどと対応づけられるコードとしておくことも可能で
ある。これらの場合には、直接個別チェックコードと内
蔵ROM10Dに記憶されているチェックコードとの一
致を判断するのではなく、これらの演算結果との一致を
判断するものとすればよい。
【0030】また、ROMチェック回路10Hhに記憶
される個別チェックコードは、遊技機制御チップ10の
製造後に遊技機メーカが任意に記憶させることができ
る。従って、遊技機制御チップ10が大量生産される規
格品であっても、それぞれの遊技機制御チップ10には
遊技機メーカが不正排除に適当と判断する真偽情報を秘
密裏に記憶させることができる。例えば、本実施例では
遊技用アプリケーションプログラムとの1対1の対応を
とるために個別チェックコードを真偽情報として使用し
たが、遊技メーカに固有の情報としたり、遊技メーカに
固有の情報と遊技プログラムに1対1に対応した情報と
の組み合わせとしたり、ロット管理情報などと組み合わ
せてもよい。
【0031】しかも、ROMチェック回路10Hhに個
別チェックコードを記憶した後は、この記憶信号線を溶
断するため、基準チェックコードの書き換えが物理的に
不可能となるのみならず、外部からそのコードを読み出
すことも禁止される。したがって、個別チェックコード
の秘密性は完全なものとなり、不正防止を確実に図るこ
とができる。
【0032】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこの様な実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施し得ることは勿論である。例えば、本発明は、
スロットマシン等、他の遊技機器の不正防止にも適用可
能である。また、
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例である技機制御チップ10の内部構成ブ
ロック図である。
【図2】その内蔵ROM10D,内蔵RAM10Eのメ
モリアドレスマップである。
【図3】その識別回路10Hの詳細な内部構成ブロック
図である。
【図4】識別回路10Hを用いたチェックプログラムの
概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…遊技機制御チップ 10A…CPU 10B…クロック発生回路 10C…パラレル入出力ポート 10D…内蔵ROM 10F…メモリ制御回路 10G…メモリプログラム制御回路 10H…識別回路 10Ha…データ入出力回路 10Hb…タイミング発生回路 10Hc…アドレスカウンタ 10Hd…パラレル/シリアル変換回路 10He…デバイダ/タイマ回路 10Hf…識別コード判定回路 10Hg…IDコントロール回路 10Hh…ROMチェック回路 10I…リセット回路 10J…タイマ回路 10K…ウォッチドッグタイマ 10L…アドレスデコーダ 10M…内蔵デバイスアドレスデコーダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の動作を制御する遊技機制御装置
    であって、 遊技プログラムを記憶したプログラム記憶部と、 該遊技プログラムの真偽を判定するための真偽情報を記
    憶可能な真偽情報記憶部と、 前記プログラム記憶部および該真偽情報記憶部とは別体
    に設けられ、少なくとも該プログラム記憶部をアクセス
    可能なコンピュータと、 前記真偽情報記憶部に記憶された真偽情報への外部から
    のアクセスを不可逆的に禁止する外部アクセス禁止手段
    と、 所定のタイミングで、前記コンピュータによる前記遊技
    機の動作の制御を停止すると共に、該コンピュータの停
    止中に前記真偽情報記憶部に記憶された真偽情報を内部
    から読み取り、前記遊技プログラムの真偽を判定する判
    定手段と、 該判定手段により、前記遊技プログラムが該遊技機に対
    して正当でないと判断された場合には、前記遊技プログ
    ラムによる前記遊技機の制御を停止する処理停止手段と
    を備えた遊技機制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遊技機制御装置であっ
    て、 前記真偽情報記憶部は、複数の遊技プログラムに種類に
    対応して予め用意された所定の情報の一つを前記真偽情
    報として記憶し、 前記判定手段は、前記プログラム記憶部に記憶された前
    記遊技プログラムと、前記真偽情報との対応を照合する
    ことにより、前記遊技プログラムの真偽を判定する手段
    である遊技機制御装置。
JP2002290189A 2002-10-02 2002-10-02 遊技機制御装置 Withdrawn JP2003111954A (ja)

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