JP4433502B2 - 遊技場の遊技情報管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場の遊技情報管理システムに係わり、特に、パーソナルコンピュータの利用を可能にした分散型システムで、遊技機および遊技設備装置から発生する遊技情報の監視および管理を行う遊技場の遊技情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技店における遊技機等より発生する遊技情報の収集システムとして、各種遊技情報の収集および収集した遊技情報に基づく演算処理等を管理装置で一元的に行うものがある。
この収集システムでは、遊技機等より発生する各種遊技情報を管理装置が一元的に収集し、収集した遊技情報から遊技機の状態変化を確認したり、遊技情報の履歴管理を行ったり、分析情報の作成(例えば、時系列、機種毎、売上等の分析情報)等を行っている。
【0003】
この場合、例えば収集した遊技情報から遊技機の状態変化を検出し、管理装置の画面に、遊技機の状態変化を報知(例えば、子画面を出現させるとか)したり、報知を見たオペレータが該当する遊技機の詳細遊技情報を確認するために、所定の操作が行われた際に、収集した遊技情報から該当する遊技情報を画面に表示させたりすることが行われている。
また、管理装置はオペレータより分析情報、例えば機種別の稼働情報や売上等の表示の要求があった場合には、要求のあった分析情報を表示するために、収集した遊技情報に基づいて分析演算処理も併せて行っている。これは、過去情報に基づいて遊技情報を加工して報知(グラフィック、表形式等による報知)を行っているものである。
このように、管理装置で遊技機等より発生する各種遊技情報を一元的に収集、管理する処理を行っているため、管理装置には高機能コンピュータであるワークステーションが用いられている。
【0004】
また、近時はゲーム、インターネットへの関心、初心者にも扱いやすいようなOS(オペレーティングシステム:例えば、WINDOWS95(登録商標))の普及により、企業等においてもコンピュータシステムの分散化等から、パーソナルコンピュータの需要が著しく増え、パーソナルコンピュータを比較的に低コストで製造し、供給できる背景が確立している。
そのため、高機能なパーソナルコンピュータが安価に入手できるようになり、また、一般家庭にも普及していることから、プログラム等の開発環境も多々用意されており、遊技情報の収集管理システムの構築もワークステーションを核とするものから、パーソナルコンピュータを利用した分散型への移行が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技情報の収集システムにおいては、以下のような問題点があった。
(イ)管理装置として高機能コンピュータであるワークステーション(すなわち、1台のコンピュータ)を用いて、遊技機等より発生する各種遊技情報の一元的な収集、管理を行っているが、コストが高いという問題点があった。
すなわち、従来の管理装置で遊技機の状態変化を報知する際には、各遊技機より収集した遊技情報に基づき状態変化検出のための演算を行い、演算結果に基づいて遊技機の状態変化の報知を行うとともに、併せて、収集した遊技情報に基づいて最新の分析情報(例えば、経営情報としての活用のため)の報知も行えるような演算も行う必要があり、そのためにも高機能なコンピュータが必要となっている。
【0006】
この場合、収集した遊技情報から状態変化検出のための演算を行って遊技機の状態変化を報知しているので、オペレータが当該報知により該当する遊技機の詳細情報を確認したい場合には、直ちに当該詳細情報を画面に表示可能にしているが(報知するための情報は既に収集されているので)、状態変化の報知があった場合に、オペレータが実際に行う作業は、店内にいる店員に連絡して報知のあった当該遊技機に適切な対処を施すように指令することである。例えば、遊技機の状態変化として金枠が開放された場合には、不正の可能性があるので、それを直ちに店内にいる店員に連絡して不正な金枠開放に対する処置を取るように要請する。また、大当り、打ち止め等の状態変化があった場合には、大当りに対するドル箱の準備、打ち止めを遊技者に確実に知らせて遊技を停止してもらう等の処置が必要となる。
【0007】
しかし、この状態変化報知の中でも、例えば大当りの際は詳細な情報を確認したいものである。すなわち、店員への指示が状態変化報知の主な特長であるが、その状態変化報知の中でも、詳細な情報の伝達が所望されるものがある。
ところが、リアルタイムの大量の遊技情報を収集処理しながら、大当り発生等の個別の特定情報のみを確認できるような表示を行うには、各遊技機より遊技情報を収集、管理と並行して個別の特定情報を選択して収集、表示処理等の演算をする必要があり、そのために従来は高機能な管理装置を使用して演算処理を行うので、どうしても高機能コンピュータであるワークステーションを用いる必要があり、コストが高くなっていた。
【0008】
(ロ)一方、近時は安価なパーソナルコンピュータが普及しているが、従来の管理装置の位置を単にパーソナルコンピュータを置き換えただけでは、高機能な処理を行うことができず、遊技店の要求に対応することができない。
また、遊技機等より発生する遊技情報を収集管理している管理装置は、遊技情報を収集管理するための店内の通信網を有しており、この通信網を活用して、何とか低コストでかつ高機能な遊技情報の収集管理システムを実現したいとする希望はあるものの、従来は単なる発想の段階に過ぎず、具体的には進展していなかった。
【0009】
(ハ)従来は、高機能コンピュータであるワークステーションに遊技店に関連する遊技情報を全て1台で演算処理させており、これは遊技情報に対する情報判断レベルを区分しないで、全てを同じ判断レベルとしていたものでもあった。
遊技情報の判断には、例えば遊技機の現在の稼働状態をリアルタイムで監視したい場合(例えば、金枠が不正にオープンされた場合)があり、この場合には、現在の稼働状態に重きがおかれ、金枠が不正にオープンされた遊技機を検出したとき直ちに店員を当該台に向わせる対応が必要となる。したがって、遊技機の現在の稼働状態に重きがおかれ、過去情報に基づく履歴情報は必要としない。
一方、遊技店の経営者が経営に活用できる遊技情報を得たい場合には、例えば遊技機の過去情報に基づく履歴情報を必要とする。このように、遊技店の情報には異なる判断レベルがある。言換えれば、収集した遊技情報でも価値判断と、遊技情報を得た場合のその後の行動が違うということである。
【0010】
ところが、従来ではこのような遊技情報の実態にかかわらず、遊技情報を区分しないで、高機能のワークステーションが使用され、コスト高を招いていた。
本出願の発明者は、鋭意研究の結果、遊技情報の区分(すなわち、異なる判断レベルがあること)に着目して遊技情報を複数に区分して分散処理する分担化を図ることによってパーソナルコンピュータを用いても高機能のワークステーションと同等なレベルの遊技情報収集管理システムを実現できることを見出した。
【0011】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、安価で普及しているパーソナルコンピュータレベルのコンピュータを管理装置として使用可能で、低コストで遊技情報の収集・管理が行えるとともに、遊技店の営業に効率良く活用できる遊技場の遊技情報管理システムを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技場の遊技情報管理システムは、遊技機および遊技設備装置から発生する遊技情報の監視および管理を行う遊技情報管理システムであって、
前記遊技機に対応して設けられ、該遊技機および遊技機に付設される遊技設備装置よりの遊技情報を収集し、該収集した遊技情報に基づいて状態変化情報及び遊技詳細情報を生成する遊技情報収集装置と、
前記遊技情報収集装置より通報される状態変化情報を収集し、該状態変化情報を監視することにより、前記遊技機若しくは遊技機に付設される遊技設備装置の状態変化を報知する状態監視用管理装置と、
前記遊技情報収集装置から遊技詳細情報を収集して分析情報に加工する情報処理用管理装置と、
を備え、
前記遊技機には遊技制御を行う遊技用演算処理装置が備えられ、
前記遊技用演算処理装置は、該遊技用演算処理装置毎に異なる固有IDが記憶されており、
前記遊技情報収集装置、前記状態監視用管理装置および前記情報処理用管理装置が通信網で接続され、さらに該通信網は、前記遊技情報収集装置に対して前記固有IDを付与する設定検査装置が接続可能であり、
前記遊技情報収集装置は、前記設定検査装置により付与された固有IDに基づいて、当該遊技情報収集装置に接続されている遊技機に備えられた遊技用演算処理装置の正当性を判定するとともに、該遊技用演算処理装置から遊技プログラムを読み出して前記設定検査装置に送信する機能を有し、
前記設定検査装置は、前記遊技情報収集装置から送信された遊技プログラムの真偽を判定する機能を有し、
前記状態監視用管理装置と前記情報処理用管理装置の間の情報転送に使用される情報路は、前記通信網とは別の特定通信網により構成され、
前記状態監視用管理装置は、前記情報処理用管理装置からの指令に基づいて、前記特定通信網を介して、前記状態変化情報管理手段により管理されている状態変化情報を前記情報処理用管理装置へ転送する状態変化管理情報転送手段を備え、
前記情報処理用管理装置は、前記状態監視用管理装置からの指令に基づいて、前記特定通信網を介して前記分析情報を前記状態監視用管理装置へ転送する分析情報転送手段を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記遊技情報収集装置、前記状態監視用管理装置、前記情報処理用管理装置および設定検査装置が接続される通信網がLONにより構成される一方で、前記特定通信網がLONとは別個独立したイーサーネットにより構成されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の原理】
次に、本発明の原理について説明する。図1は本発明の原理を示すシステム図である。図1において、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機に対応して設けられ(すなわち、P機毎に配置され)、遊技機および遊技機に付設される遊技設備装置(例えば、球貸装置等)よりの遊技情報を収集する(図1ではP機3台分を示す)。なお、以下の説明では、図面への記載や説明の都合上、遊技機をP機あるいはP台と適宜略称する。
遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機および遊技設備装置より収集した主にP機を監視するための状態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号等)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送し、遊技情報収集装置1(PJ1)より上位ノードの端末装置(例えば、状態変化情報記録装置(JR))に転送してもらう。
【0019】
遊技情報収集装置1(PJ1)は自分が受け持つ遊技機等より出力された遊技情報と、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(ここでは状態変化情報)を併せて演算加工(例えば、後述の図12に示すような累計セーフ、累計アウト、累計特賞回数等の遊技詳細情報に加工)し、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検出する。すなわち、遊技機等の状態変化情報(例えば、後述の図13に示すようなアウト異常、セーフ異常、ベース異常等の状態変化情報)を算出する。したがって、遊技情報収集装置1(PJ1)は自分が受け持つ遊技機等についての図12および図13に示す情報への演算加工を行う。
【0020】
遊技情報収集装置1(PJ1)は自分が受け持つ遊技機等の状態変化情報の変化を検出した場合には、図13に示す状態変化情報を状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)へ自立的に送信(通報)し、これらの状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)に遊技機等の状態変化情報を記録してもらう。
遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)は、遊技情報収集装置に相当し、遊技情報収集加工手段、状態変化監視手段、状態変化通報手段および遊技情報転送手段の機能を実現する。
状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)は、状態変化情報記録装置に相当し、状態変化情報記録手段および状態変化情報転送手段の機能を実現するもので、遊技店に設置されている各遊技情報収集装置1(PJ1)より通報された状態変化情報を整理、記録する。
状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)の関係について説明すると、補助状態変化情報記録装置(JR’)は状態変化情報記録装置(JR)のいわゆるバックアップ用である。状態変化情報は遊技機を稼働するのに、換言すると、店員に指示を送るのに必要な情報であり、その情報の取得はリアルタイム性が要求されるので、補助状態変化情報記録装置(JR’)を設けることにしている。
【0021】
状態監視用管理装置としてのカウンタ用コンピュータ(CC)は状態変化情報管理手段、状態変化検出手段および第1報知手段の機能を実現するもので、状態変化情報記録装置(JR)を監視し、所定間隔毎にポーリングして状態変化情報を収集・監視するとともに、所望の遊技機の遊技情報を収集して表示(報知に相当)する。
また、情報処理用管理装置としての事務所用コンピュータ(ホールコンピュータ)(HC)は遊技情報収集履歴作成手段、分析情報加工手段および第2報知手段の機能を実現するもので、各遊技情報収集装置1(PJ1)を所定間隔毎にポーリングして遊技詳細情報を収集し、分析情報に加工するとともに、所望の遊技機の遊技詳細情報を収集して、それらを表示(報知に相当)する。
【0022】
ここで、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)と下位ノード(例えば、PJ1、PJ2、JR、JR’)間は所定の通信網で接続されており、この通信網には、例えばLON(詳細は後述)を使用するが、LONに限るものではない。LONでは、例えばノード相互間の相互認証を行う認証付けメッセージのプロトコルを使用して、各ノード間で情報の転送相手を確認する。
カウンタ用コンピュータ(CC)は遊技機を稼働させる(例えば、店員に指示を出し、スムーズに遊技者に遊技を行わせる)ために、最低限必要な機能を担保したコンピュータであり、このような機能に絞ったことにより、安価で普及しているパーソナルコンピュータで実現する。
【0023】
カウンタ用コンピュータ(CC)の機能をもう少し詳細に説明すると、カウンタ用コンピュータ(CC)は常に状態変化情報記録装置(JR)を所定間隔毎にポーリングして遊技機等の状態変化情報(図13参照)を収集している。この場合、状態変化情報記録装置(JR)へのアクセスが不良であれば(例えば、所定回数アクセスしても応答が無いとか)、補助状態変化情報記録装置(JR’)にアクセス先を切り替えて同等の情報を収集する。そして、収集した状態変化情報に基づいて遊技機の状態変化を報知する。このとき、状態変化情報のうちでも操作者が詳細情報を確認したい「大当り時」、「確率変動時(確変時)」には、自動的に前記事象が発生した遊技機に対応する遊技情報収集装置1(PJ1)へ要求を出して遊技詳細情報(図12参照)を取得し、状態変化情報と併せて該当する遊技詳細情報も共に報知する。
【0024】
また、操作者が所望の遊技機の遊技詳細情報も確認したい場合があるので、その際は遊技情報収集装置1(PJ1)へ直接的に要求を出し、遊技詳細情報(図12参照)を取得して表示する。さらに、遊技詳細情報に基づいた分析情報をカウンタ用コンピュータ(CC)で確認したい場合があるので、パーソナルコンピュータで効率良く遊技場の遊技情報収集管理システムを実現するために、カウンタ用コンピュータ(CC)の機能をカウンタ内(例えば、遊技機が設置されているホール内の場所)で使用できる範囲に制限して、事務所用コンピュータ(HC)と機能を分担している。遊技詳細情報に基づいた分析情報は、事務所用コンピュータ(HC)より情報を別の特定通信網(例えば、イーサネット:Ethernet)を介して取得して表示する。遊技詳細情報に基づいた分析情報は情報量が多くなるので、遊技機より遊技情報等を収集する通信網(例えば、LON)とは別の特定通信網を使用することにより、通信効率の低下を防止するとともに、拡張性を担保する。例えば、貯玉、会員管理等のシステムは、この特定通信網で拡張できるようにする。
【0025】
事務所用コンピュータ(HC)の機能をもう少し詳細に説明すると、事務所用コンピュータ(HC)は各遊技情報収集装置1(PJ1)を所定間隔毎にポーリングして遊技詳細情報(図12参照)を収集して、時系列情報、機械台情報(P機情報)、売上情報等の分析情報(履歴情報)に加工・記録し、表示を行う。また、経営者が所望の遊技機の遊技詳細情報を確認したい場合には、該当する遊技情報収集装置1(PJ1)へ要求を出し、遊技詳細情報を取得して表示する。
【0026】
さらに、事務所用コンピュータ(HC)で遊技機の状態変化情報を確認したい場合があり、このときはカウンタ用コンピュータ(CC)の項で述べたように、安価で普及しているパーソナルコンピュータを使用して、遊技場の遊技情報収集管理システムを実現するために、遊技機よりの遊技情報の収集処理機能を分散(すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1)、遊技情報収集装置2(PJ2)、状態変化情報記録装置(JR)にそれぞれ分散して処理させるという意味)し、かつ遊技情報を管理する装置を、遊技情報を区分けして、状態変化情報をカウンタ用コンピュータ(CC)で処理し、遊技詳細情報(情報加工も含む)を事務所用コンピュータ(HC)で処理するように構成する。
【0027】
これにより、機能の分担化が図られ、事務所用コンピュータ(HC)で遊技機の状態変化情報を確認したい場合には、カウンタ用コンピュータ(CC)より情報を取得して表示する。カウンタ用コンピュータ(CC)で分析情報を、事務所用コンピュータ(HC)で遊技機の状態変化情報を確認する頻度は実際上少ないという事実にも起因しており、このような背景に本発明者は着眼し、情報を区分して判断レベルに応じた処理を分散化して行うことで、低コストのパーソナルコンピュータを使用して遊技場の遊技情報管理システムを実現した。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、多数のパチンコ遊技機(弾球遊技機であり、以下、遊技機と略称する。また、説明の都合上、遊技機をP機あるいはP台と適宜略称する)を設置した遊技店に適用した実施例として図面を参照して説明する。
A.遊技店の全体構成
最初に、遊技店の全体構成について説明する。図2は遊技店の全体構成を示すブロック図である。図2において、1は遊技店(パチンコホール:遊技場)であり、遊技店1にはCR機タイプの遊技機10a、10b等が多数設置されたパチンコ島11、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、履歴処理装置12、カウンタ用コンピュータ(CC)、FAX装置13、事務所用コンピュータ(HC)、プリンタ14、通信制御装置15〜18、玉計数機19、島金庫20、監視カメラシステム21、アナウンスシステム22および設定・検査装置23(ただし、常に後述の通信網37に接続されない)が配置されている。
【0029】
パチンコ島11は、情報収集端末装置(情報収集BOX)31a、31b、・・・(以下、適宜、情報収集端末装置31で代表する)、遊技機10a、10b、・・・(以下、適宜、遊技機10で代表する)、カード式球貸装置32a、32b、・・・(以下、適宜、カード式球貸装置32で代表する)、球切装置33a、33b、・・・(以下、適宜、球切装置33で代表する)、パルスタンク34a、34b、・・・(以下、適宜、パルスタンク34で代表する)およびネットワーク中継装置35(例えば、ルータ)を備えている。なお、パチンコ島11は遊技店1に複数が配置されるが、ここでは1つのパチンコ島11の詳細を説明する。その他のパチンコ島も同様の構成である。
ネットワーク中継装置35は1つのパチンコ島11について、それぞれ1台ずつ配置されるが、その他の各装置(例えば、情報収集端末装置31、球切装置33、パルスタンク34)は遊技機10a、10b、・・・と同数だけ(すなわち、遊技機10と対をなして)配置されている。
【0030】
遊技機10a、10b、・・・は遊技状態を制御する遊技制御基板41a、41b、・・・(以下、適宜、遊技制御基板41で代表する)をそれぞれ有しており、遊技制御基板41は役物の制御を行う演算処理装置200(いわゆるアミューズチップ用のIC)(詳細は後述の図7参照)を内蔵している。遊技機10は前述したようにCR機であり、その側方にはカード式球貸装置32(遊技設備装置)が配置されている。カード式球貸装置32はプリペイドカードを使用して球を貸出すもので、球の貸出し操作等は遊技機10で可能である。
【0031】
球切装置33(遊技設備装置)は遊技機10の補給タンクへパチンコ島11から球を補給するもので、例えば球が10個補給される毎に1パルスとなる信号(例えば、後述の図3に示す補給球数信号)が球切装置33から出力されるようになっている。パルスタンク34(遊技設備装置)は発射されて遊技が終了した球が遊技機10から外部に回収した球を計数するもので、例えば球の10個流出(回収)に対応して1パルスとなる信号(後述の図3に示す回収球数信号)がパルスタンク34から出力されるようになっている。
【0032】
情報収集端末装置31a、31b、・・・は遊技情報収集装置1(PJ1)、・・・、遊技情報収集装置2(PJ2)、・・・および分配回路42a、42b、・・・(以下、適宜、分配回路42で代表する)をそれぞれ備えている。情報収集端末装置31は1つの単体のボックス(例えば、情報収集端末装置31の機能を実現する基盤を収納したボックス)として製造されている。分配回路42は遊技機10、カード式球貸装置32、球切装置33およびパルスタンク34に接続され、これらの各装置から出力される信号を遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)に分配して連絡する。例えば、分配回路42は遊技情報収集装置1(PJ1)に対して売上信号、補給球数信号、回収球数信号、大当り信号、特図回転信号、確変信号、アミューズ通信信号を分配して連絡し、遊技情報収集装置2(PJ2)に対して打止信号、金枠開閉信号、木枠開閉信号、異常信号を分配して連絡する。
【0033】
遊技情報収集装置1(PJ1)は売上信号、補給球数信号、回収球数信号、大当り信号、特図回転信号、確変信号および遊技制御基板41から入力されるアミューズ通信信号に基づいて、自分が受け持つ遊技機10および遊技設備装置より出力された遊技情報と、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変化情報)を併せて演算加工し、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検出する処理等を行うもので、その詳細なブロック構成は後述する。
遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10および遊技設備装置より収集した主にP機を監視するための状態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号等)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送する処理等を行うもので、その詳細なブロック構成は後述する。
【0034】
ネットワーク中継装置35は、例えば、ルータ(Router)からなり、島内ネットワーク36と店内ネットワーク37の各LON間を中継接続する装置であり、中継が行われるレイヤのうちネットワーク層(レイヤ3)に対応するものである。島内ネットワーク36にはLONが採用される。ここで、LONとは米国エシャロン社によって開発されたLON(Local Operating Network:エシャロン社登録商標)という技術に基づいている。一般的に、LON技術は各種センサと、各種アクチュエータとの通信(例えば、最大32385ノード)により検知、監視、制御その他のアプリケーションを容易に、高信頼度をもって、かつ低コストで実現できるというインテリジェント分散型ネットワークシステム技術である。なお、島内ネットワーク36はLONに限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。例えば、無線LAN、赤外線LAN等を使用してもよい。
【0035】
パチンコ島11は店内ネットワーク37を介して状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、履歴処理装置12、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)、事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)、通信制御装置15〜18および設定・検査装置23と接続されている。店内ネットワーク37には同様にLONが採用される。店内ネットワーク37はLONに限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。
島内ネットワーク36、ネットワーク中継装置35および店内ネットワーク37は、全体として遊技情報収集装置(PJ1)、(PJ2)、状態変化情報記録装置(JR)、状態監視用管理装置(カウンタ用コンピュータ(CC))および情報処理用管理装置(事務所用コンピュータ(HC))の間を接続する通信網91(図6参照:以下、適宜LON通信網という)を構成する。
また、LON通信網91に接続される各ノード間では、LONTALKプロトコルを使用した認証付きメッセージ(例えば、ユーザプログラム側で情報の送信時に行う)で情報転送が行われ、ノード双方を相互に認証して信頼性を確保するようになっている。
【0036】
状態変化情報記録装置(JR)は遊技店1に1台ずつ設けられ、各パチンコ島11に設けられている遊技情報収集装置1(PJ1)より通報される遊技情報を遊技機毎に整理して記録し、補助状態変化情報記録装置(JR’)は同様に遊技店1に1台ずつ設けられ、状態変化情報記録装置(JR)のバックアップ用の装置である。状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)の詳細なブロック構成は後述する。
履歴処理装置12は通信網37に接続されているノード(PJ1、PJ2、JR、JR’等)がエラーを発生した際に、そのエラー情報が当該履歴処理装置12へ通報されるので、そのエラー情報を記録する装置であり、後にエラー来歴をオペレータが確認できるようになっている。
【0037】
カウンタ用コンピュータ(CC)は状態変化情報記録装置(JR)を監視し、所定間隔毎にポーリングして状態変化情報を収集・監視するとともに、所望の遊技機の遊技情報を収集して表示(報知)するもので、詳細なブロック構成は後述する。カウンタ用コンピュータ(CC)にはFAX装置13が接続されており、FAX装置13はカウンタ用コンピュータ(CC)の演算した情報を外部に送信可能である。
事務所用コンピュータ(HC)は各遊技情報収集装置1(PJ1)を所定間隔毎にポーリングして遊技詳細情報を収集し、分析情報に加工するとともに、所望の遊技機の遊技詳細情報を収集して、それらを表示(報知)するもので、詳細なブロック構成は後述する。事務所用コンピュータ(HC)にはプリンタ14が接続されており、事務所用コンピュータ(HC)の演算した情報を印刷出力可能である。
【0038】
通信制御装置15〜18は玉計数機19、島金庫20、監視カメラシステム21およびアナウンスシステム22が通信網(LON)37を介して他の装置との通信を行う際のインターフェース処理を行う。
玉計数機19は遊技者が獲得した球(例えば、景品交換のため)の計数を行うもので、計数値をカウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)に転送し、当該遊技者に対して景品交換に使用すべく計数結果をプリントアウトして渡す。
島金庫20は遊技店1での両替機若しくは現金式球貸装置より回収した貨幣を収納する装置であり、現在の情報を事務所用コンピュータ(HC)およびカウンタ用コンピュータ(CC)に転送する。
【0039】
監視カメラシステム21は遊技店1内に配置された監視カメラを管理し、撮像された画像を記録するシステムであり、遊技情報収集装置1(PJ1)より当該監視カメラシステム21と接続している通信制御装置17へ金枠開放情報、異常情報等を直接通報し、監視カメラにより撮像させる。
アナウンスシステム22は遊技店1内のアナウンスを自動的に行うシステムであり、例えば「○○番台、大当り発生です」というような店内アナウンスを行う。アナウンスシステム22は遊技情報収集装置1(PJ1)より当該アナウンスシステム22と接続している通信制御装置18へ大当り情報等を直接通報し、該当する遊技機10の遊技状態をアナウンスさせる。
【0040】
設定・検査装置23は遊技情報収集装置1(PJ1)へ当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される遊技機10の遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置の固有IDを設定するもので、遊技情報収集装置1(PJ1)は設定・検査装置23により設定された固有ID以外の遊技機(遊技用演算処理装置)は正当と認めず遊技を行わせない。この場合、遊技用演算処理装置には、遊技用演算処理装置毎に異なる固有IDが予め製造時に格納されており、遊技店1に遊技用演算処理装置(すなわち、遊技機)を設置するときも、当該遊技用演算処理装置に格納されている固有IDを、当該遊技用演算処理装置を監視する遊技情報収集装置1(PJ1)へ設定・検査装置23を用いて所定の信用機関(例えば、第3者機関)が設定し、以降、遊技情報収集装置1(PJ1)が当該固有IDに基づいて遊技用演算処理装置の真偽を判断する。
【0041】
また、設定・検査装置23は当局(例えば、警察署)等の立入り検査時、遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置内に格納されている遊技プログラムをダウンロードし、遊技プログラムの真偽を判定する機能もある。この場合、詳しくは設定・検査装置23を通信網37に接続し、遊技プログラムを確認したい遊技機10が接続されている遊技情報収集装置1(PJ1)へ指令すると、当該遊技情報収集装置1(PJ1)が接続している遊技用演算処理装置へ指令を出して遊技プログラムを読み込み、その遊技プログラムを遊技情報収集装置1(PJ1)が設定・検査装置23に送信する。次いで、設定・検査装置23は遊技プログラムの真偽を判定する。当然であるが、設定・検査装置23には正規の遊技プログラムを保有しており、例えば正規プログラムを格納したROMチップが取り付けられている。なお、設定・検査装置23は常に遊技店1の通信網37に接続されているものではなく、信用機関や当局(例えば、警察署)等で設置若しくは検査を行う場合に、通信網37に接続される。
【0042】
B.遊技情報収集装置1(PJ1)の構成
次に、遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック構成について説明する。図3は遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック図である。図3において、遊技情報収集装置1(PJ1)はCPU51、ROM52、RAM53、EEPROM54、バックアップ電源55、発信回路56、通信制御装置57、出力インターフェース回路(I/F)58、入力インターフェース回路(I/F)59およびバス60を備えている。
CPU51はROM52に格納されている処理プログラムに基づいて自分が受け持つ遊技機10および遊技設備装置より出力された遊技情報と、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変化情報)を併せて演算加工し、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検出する処理等を行うとともに、遊技用演算処理装置の真偽判定も行う。ROM52は遊技情報の収集・加工等のための処理プログラムを格納しており、RAM53はワークエリアとして用いられる。
【0043】
EEPROM54は当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される遊技用演算処理装置に製造時に格納されている固有IDを記憶する。これは、設定・検査装置23により行われる。また、EEPROM54は状態変化情報の監視用の設定値も記憶する。この設定値は、カウンタ用コンピュータ(CC)若しくは事務所用コンピュータ(HC)により設定される。
バックアップ電源55はRAM53の記憶情報をバックアップする電源であり、例えば電池からなる。RAM53の記憶情報としては、例えば遊技詳細情報(図12参照)および状態変化情報(図13参照)があり、これらの情報はRAM53に格納されている段階で保持される。なお、RAM53は1日分の当該遊技機10等の遊技情報をストック可能な容量を有している。
【0044】
発信回路56はCPU51に制御クロック信号を供給する。通信制御装置57は島内ネットワーク36を介して遊技情報収集装置1(PJ1)と他のネットワーク端末(例えば、遊技情報収集装置2(PJ2)あるいはネットワーク中継装置35を介した店内ネットワーク37の各端末)との間で情報の転送等に必要な通信の制御を行う。
出力インターフェース回路(I/F)58は遊技機10とCPU51との間の出力インターフェース処理を行うもので、出力インターフェース回路(I/F)59から遊技機10の遊技制御基板41に対してアミューズ通信信号が出力される。アミューズ通信信号は遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演算処理装置へ各種コマンド(例えば、認証チェックコマンド)を出力するための信号である。
【0045】
入力インターフェース回路(I/F)59は遊技機10および遊技設備装置(球貸装置32等)とCPU51との間の入力インターフェース処理を行うもので、入力インターフェース回路(I/F)59には遊技制御基板41から遊技用演算処理装置へのコマンドに対して応答するアミューズ通信信号、カード式球貸装置32からカードによる売上信号、現金式の球貸装置(図示略)から現金による売上信号、球切装置33から補給球数信号、パルスタンク34から回収球数信号、遊技制御基板41から特図回転信号、大当り信号、確変信号がそれぞれ入力されるようになっている。入力インターフェース回路(I/F)59は、これらの信号をインターフェース処理してCPU51に送る。
【0046】
入力インターフェース回路(I/F)59に入力されるアミューズ通信信号は、例えば遊技機10の遊技用演算処理装置より送信される認証コード(ID)信号であり、この信号(ID)をCPU51によって監視(認証判断)することにより、正規の遊技用演算処理装置が装着されているか否かを判断する。カードによる売上信号はカード式球貸装置32によるプリペイドカードを使用した球の貸し出しの売上げを知らせる信号である。なお、球貸装置にはプリペイドカードを使用したカード式球貸装置32の他に、現金の投入によって球の貸し出しを行う現金式球貸装置があり、現金式球貸装置の場合には、現金の投入に伴う球の貸し出しに対応した現金売上信号となる。
補給球数信号は入賞による賞球に伴って当該遊技機10の補給タンクの球が減少した場合に、パチンコ島11から当該遊技機10の補給タンクに補給した球数情報を知らせる信号であり、球切装置33より出力されるいわゆるイン信号(例えば、球の10個補給で1パルスとなる信号、あるいは球の100個補給で1パルスとなる信号、球の400個補給で1パルスとなる信号がある)が利用される。また、遊技機より直接賞球数を外部に連絡する端子を備えているタイプの遊技機であれば、当該端子より信号を取得してもよい。
【0047】
回収球数信号は当該遊技機10からパチンコ島11の方に(つまり遊技を終了して遊技の結果が確定した球を遊技機外部に)球が流れたことを知らせる信号であり、例えばパルスタンク34より球の10個流出に対応して1パルスとなるアウト信号が利用される。特図回転信号は当該遊技機10が第1種である場合に、特別図柄表示装置の図柄(以下、適宜、特図という)変動が終了したときに、特図の回転を知らせる信号である。大当り信号は当該遊技機10の特図が特定の利益状態(例えば、大当りのゾロ目状態:「777」など)に揃って大当りが発生していることを知らせる信号であり、遊技機10より大当り発生時〜大当り終了時まで出力されるものである。確変信号は当該遊技機10が確率変動遊技付きの遊技機である場合に、確率変動中および大当り遊技中に、それを知らせる信号である。言換えれば、ベースの算出から外したい期間を知らせる信号である。
【0048】
したがって、遊技情報収集装置1(PJ1)は遊技機10に対して1台毎に設けられ、アミューズ通信信号に基づいて遊技用演算処理装置の真偽判定を行うとともに、カードによる売上信号、現金による売上信号、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信号、大当り信号、確変信号の入力に基づいて遊技情報を収集するとともに、収集した情報に基づいて図12に示す遊技詳細情報および図13に示す状態変化情報への加工処理を行う。また、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変化情報)も併せて上位ノード(JR、JR’)へ転送する処理を行うとともに、収集した遊技情報より遊技情報の変化を検出すると、図13に示す状態変化情報の内容を状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)へ自立的に通報する。さらに、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)よりの指令があった場合には、図12に示す遊技詳細情報の内容を現在の遊技情報として応答し、転送する。
【0049】
C.遊技情報収集装置2(PJ2)の構成
次に、遊技情報収集装置2(PJ2)のブロック構成について説明する。図4は遊技情報収集装置2(PJ2)のブロック図である。図4において、遊技情報収集装置2(PJ2)はCPU71、ROM72、RAM73、EEPROM74、バックアップ電源75、発信回路76、通信制御装置77、出力インターフェース回路(I/F)78、入力インターフェース回路(I/F)79およびバス80を備えている。
CPU71はROM72に格納されている処理プログラムに基づいて遊技機10および遊技設備装置より収集した信号から状態変化を検出(例えば、金枠の開放等)し、その情報を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送し、遊技情報収集装置1(PJ1)より上位ノードへ転送してもらう処理を行う。ROM72は状態変化の検出等のための処理プログラムを格納しており、RAM73はワークエリアとして用いられる。
【0050】
EEPROM74は当該遊技情報収集装置2(PJ2)における状態変化情報の監視用の設定値を記憶している。この設定値は、カウンタ用コンピュータ(CC)若しくは事務所用コンピュータ(HC)により設定される。
バックアップ電源75はRAM73の記憶情報をバックアップする電源であり、例えば電池からなる。RAM73の記憶情報としては、遊技情報収集装置1(PJ1)にて遊技詳細情報(図12参照)および状態変化情報(図13参照)を作成してもらうべく、当該遊技情報収集装置2(PJ2)が分担している情報があり、これらの情報はRAM73に格納されている段階で保持される。なお、RAM73は1日分の当該担当分の遊技機10等の遊技情報をストック可能な容量を有している。
【0051】
発信回路76はCPU71に制御クロック信号を供給する。通信制御装置77は島内ネットワーク36を介して遊技情報収集装置2(PJ2)と遊技情報収集装置1(PJ1)との間で情報の転送等に必要な通信の制御を行う。
出力インターフェース回路(I/F)78は遊技機10とCPU71との間の出力インターフェース処理を行うもので、出力インターフェース回路(I/F)78から遊技機10の遊技機電源断装置81に対して遊技機電源断信号が出力されるとともに、発射制御装置82に対して打止信号が出力される。遊技機電源断装置81は遊技機10への供給電源をオフする装置(例えば、リレー等を利用した回路)であり、遊技機電源断信号が入力されると、遊技機10への供給電源をオフする。打止信号は遊技機10へ発射停止を指令する信号であり、カウンタ用コンピュータ(CC)等よりの指令で遊技情報収集装置2(PJ2)を介して出力される。発射制御装置82に打止信号が入力されると、発射制御装置82は球の発射を停止する。
【0052】
入力インターフェース回路(I/F)79は遊技機10および遊技設備装置(球貸装置32等)とCPU71との間の入力インターフェース処理を行うもので、入力インターフェース回路(I/F)79には遊技機10の金枠センサ83から金枠開閉信号、木枠センサ84から木枠開閉信号、補給検出センサ85から空皿信号、電磁波検出装置86から異常信号がそれぞれ入力されるようになっている。入力インターフェース回路(I/F)79は、これらの信号をインターフェース処理してCPU71に送る。
【0053】
金枠センサ83は遊技機10における金枠の開閉状態を検出するもので、金枠近傍に設けられた金枠の開閉を検出するスイッチによって構成される。木枠センサ84は額縁状前面枠の開閉状態を検出するもので、額縁状前面枠近傍に設けられた木枠の開閉を検出するスイッチによって構成される。補給検出センサ85は遊技機10のタンク(タンクにはパチンコ島11から遊技球が補給)に補給されている球量が少なくなったことを検出し空皿信号を出力する。電磁波検出装置86は遊技機10に対して磁石を近づける、あるいは不正な電磁波を出す等の不正な磁気力および電磁波を検出するもので、言換えれば磁石あるいは電磁波によって不正を行う行為を検出するものであり、不正な磁気力あるいは電磁波を検出すると、異常信号を出力する。
【0054】
したがって、遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10に対して1台毎に設けられ、遊技機10および遊技設備装置より収集した信号から状態変化を検出(例えば、10秒間金枠が開放したら金枠開放とする等)し、その情報を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送し、遊技情報収集装置1(PJ1)より上位ノード(JR、JR’)へ転送してもらう。
なお、遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技情報収集装置1(PJ1)の中に一体的に組み込んでもよく、例えば遊技情報収集装置1(PJ1)の基板上に遊技情報収集装置2(PJ2)を一体的に搭載するようにしてもよい。
ここで、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)は、全体として遊技情報収集装置を構成し、遊技情報収集加工手段、状態変化監視手段、状態変化通報手段、遊技情報転送手段の機能を実現する。
【0055】
D.状態変化情報記録装置(JR)の構成
次に、状態変化情報記録装置(JR)のブロック構成について説明する。図5は状態変化情報記録装置(JR)のブロック図であるが、補助状態変化情報記録装置(JR’)および履歴処理装置12の構成についても同様である。したがって、補助状態変化情報記録装置(JR’)および履歴処理装置12のブロック構成の説明は省略する。
図5において、状態変化情報記録装置(JR)はCPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94、バックアップ電源95、発信回路96、通信制御装置97およびバス98を備えている。
CPU91はROM92に格納されている処理プログラムに基づいて遊技情報収集装置1(PJ1)より通報される遊技情報を遊技機毎に整理して記録する処理等を行う。ROM92は遊技情報の記録等のための処理プログラムを格納しており、RAM93はワークエリアとして用いられる。
【0056】
EEPROM94はROM92に格納される処理プログラムで使用する設定値等を記憶している。バックアップ電源95はRAM93の記憶情報をバックアップする電源であり、例えば電池からなる。RAM93の記憶情報としては、遊技情報収集装置1(PJ1)にて通報された遊技情報および状態変化情報を整理して更新記録した情報がある。RAM93は1日分の当該担当分の遊技情報収集装置1(PJ1)にて通報された情報をストック可能な容量を有している。
発信回路96はCPU91に制御クロック信号を供給する。通信制御装置97は店内ネットワーク37を介して状態変化情報記録装置(JR)と他のネットワーク端末(例えば、遊技情報収集装置1(PJ1)あるいはネットワーク中継装置35を介した島内ネットワーク36の各端末)との間で情報の転送等に必要な通信の制御を行う。
ここで、状態変化情報記録装置(JR)は状態変化情報記録手段および状態変化情報転送手段の機能を実現する。また、補助状態変化情報記録装置(JR’)は補助状態変化情報記録手段および補助状態変化情報転送手段の機能を実現する。
【0057】
E.カウンタ用コンピュータ(CC)、事務所用コンピュータ(HC)の構成
次に、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)のブロック構成について説明する。図6はカウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)のブロック図である。
図6において、カウンタ用コンピュータ(CC)はディスプレイ装置としてのCRT101、キーボードやマウス等からなる入力装置102、外部記憶装置として使用されるハードディスク装置等からなる記憶装置103、FAX装置13に接続され、データの入力、記憶、表示並びに外部とのFAX通信が可能であるとともに、通信インターフェース回路105を介してLONに接続される各端末装置との間で情報転送を行う他、さらに通信インターフェース回路106を介してイーサネット(専用通信網:情報路に相当し特定通信網を構成する)に接続される事務所用コンピュータ(HC)との間で情報の授受を行う。カウンタ用コンピュータ(CC)としては、安価で普及しているパーソナルコンピュータレベルのコンピュータが使用される。
イーサネット(専用通信網)としては、例えばバス型ネットワークを基本としアクセス方式がCSMA/CD方式のもの(すなわち、データ伝送媒体を共有する放送型パケット通信)が用いられ、端末間は例えば同軸ケーブルで接続される。専用通信網はイーサネットに限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。また、データ伝送媒体は同軸ケーブルでなく、例えば無線LAN、赤外線LANに適した媒体あるいは光ケーブル等を使用してもよい。
【0058】
カウンタ用コンピュータ(CC)は当日の遊技機10の状態変化情報を状態変化情報記録装置(JR若しくはJR’)をポーリングして収集し、状態変化を検出して表示する処理を行い、この状態変化情報のうち、大当り、確率変動の場合は、カウンタ用コンピュータ(CC)で当該事象が発生した遊技機10の詳細な遊技詳細情報も確認したい場合が通常なので、この特定の状態変化の場合は直接に該当する遊技機10の遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡し、遊技詳細情報の応答を受けて、状態変化と併せて遊技詳細情報をCRT101に表示する。これは、状態変化を確認してから、操作者の操作により遊技情報を遊技情報収集装置(PJ1)に取りにいく手間を省くためである。
この場合の状態変化の報知方法では、例えば遊技店1に設置されている遊技機10を、CRT101の画面上でN行M列の升目状に配置し、その升目の色を灰色:非稼働中、緑色:稼働中、黄色:大当り中、・・・というように色彩により状態変化を報知するようにする。また、金枠オープンの場合は子画面を開いて注意を促し、確率変動および大当りの場合は、状態変化情報と併せて遊技詳細情報を子画面に表示して報知する。
【0059】
また、カウンタ用コンピュータ(CC)で所望の遊技機10の遊技詳細情報を確認したい場合は、直接該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡して、応答した遊技詳細情報を表示する機能もある。さらに、カウンタ用コンピュータ(CC)で履歴情報(分析情報:売上、機種情報、時系列情報等)を確認したい場合は、事務所用コンピュータ(HC)との専用通信網(ここでは、イーサネット)により、分析情報を入手しCRT101に表示する。すなわち、カウンタ用コンピュータ(CC)は状態変化情報表示用のもので、リアル系管理装置という位置付けになっている。
ここで、カウンタ用コンピュータ(CC)は状態監視用管理装置を構成し、状態変化情報管理手段、状態変化検出手段、第1報知手段、遊技情報個別収集手段、状態変化詳細報知手段、状態変化情報収集先切替手段、第1遊技情報収集手段、第1指定遊技情報報知手段、状態変化管理情報転送手段および分析情報報知手段の機能を実現する。
【0060】
事務所用コンピュータ(HC)はディスプレイ装置としてのCRT107、キーボードやマウス等からなる入力装置108、外部記憶装置として使用されるハードディスク装置等からなる記憶装置109、印刷を行うプリンタ14に接続され、データの入力、記憶、表示並びに印刷が可能であるとともに、通信インターフェース回路111を介してLONに接続される各端末装置との間で情報転送を行う他、さらに通信インターフェース回路112を介してイーサネット(専用通信網)に接続されるカウンタ用コンピュータ(CC)との間で情報の授受を行う。事務所用コンピュータ(HC)としても、同様に安価で普及しているパーソナルコンピュータレベルのコンピュータが使用される。
【0061】
事務所用コンピュータ(HC)は当日の過去分の遊技詳細情報(例えば、図12参照)を元に履歴情報・分析情報に加工する情報処理系管理装置としての位置付けであり、遊技情報収集装置(PJ1)を所定間隔毎にポーリングして遊技詳細情報(図12)を収集し、履歴情報・分析情報に加工して格納(例えば、内部記憶装置)するとともに、CRT107に表示する。また、事務所用コンピュータ(HC)で所望の遊技機10の遊技詳細情報を確認したい場合は、直接該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡して、応答した遊技詳細情報を表示する機能もある。さらに、事務所用コンピュータ(HC)で遊技機10の状態変化情報(リアル系の情報)を確認したい場合は、専用通信網(ここでは、イーサネット)を介してカウンタ用コンピュータ(CC)より状態変化情報を入手しCRT107に表示する。
ここで、事務所用コンピュータ(HC)は情報処理用管理装置を構成し、遊技情報収集履歴作成手段、分析情報加工手段、第2報知手段、第2遊技情報収集手段、第2指定遊技情報報知手段、分析情報転送手段および状態変化管理情報報知手段の機能を実現する。
【0062】
F.遊技用の演算処理装置200の構成
次に、遊技機10の遊技制御基板41が内蔵している役物の制御を行う演算処理装置200の構成について説明する。図7は遊技用演算処理装置200の構成を示すブロック図である。図7において、遊技用演算処理装置200はいわゆるアミューズチップ用のICとして製造され、遊技制御のための演算処理を行うCPUコア201、遊技プログラム等を格納したROM203、ワークエリアとして制御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM202、遊技用演算処理装置200の真偽を判定する固有IDを格納しているセキュリティ回路204(例えば、EEPROMで構成)、外部よりの指令に基づいて演算処理装置200内に格納されている情報(例えば、固有ID)を外部へ応答処理する外部通信回路205、CPUコア201を介さずにデータ転送処理を行うDMA(ダイレクトメモリアクセス)206、外部バスのインターフェース処理を行う外部バスインターフェース207、所定のクロック信号を生成するクロックジェネレータ208、システムリセット、ユーザリセットや割り込み要求を検出してCPUコア201に知らせるリセット/割込制御回路210、リセット/割込制御回路210からの信号およびクロックジェネレータ208からの信号の制御を行って外部端子より外部に出力する出力制御回路209、外部クロック/タイマトリガ入力やタイマ出力を内蔵してタイマモードおよびカウンタモードで作動するCTC211、内蔵デバイスおよび内蔵コントロール/ステータスレジスタ群のロケーションをメモリマップドI/O方式およびI/OマップドI/O方式によりデコードするアドレスデコーダ212、入出力ポートとしてのPIO214、アドレスデコーダ212からの信号やPIO214からの信号の制御を行って外部端子より外部に出力する出力制御回路213、ウォッチドッグタイマ215およびバス216により構成される。
【0063】
次に、作用を説明する。遊技情報管理システムに関連する遊技情報収集装置1(PJ1)、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)の各処理プログラムをメインルーチン(ゼネラルフロー)および遊技情報管理を行う個別のサブルーチンに分けて順次説明する。
【0064】
A−1.遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチン(ゼネラルフロー)
図8(a)、(b)は遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンおよび割り込みルーチンをそれぞれ示すフローチャートである。遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンは遊技情報収集装置1(PJ1)の電源投入(パワーオン)と同時に開始される。遊技情報収集装置1(PJ1)がパワーオンすると、まずステップS1でCPU51のイニシャライズ、RAM53のチェックおよびイニシャライズを行う。これにより、CPU51が初期化され、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニシャライズ等が行われるとともに、RAM53の正常判定処理、ワークエリアのイニシャライズ等が行われる。
【0065】
次いで、ステップS2で設定処理を行う。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)へ設定・検査装置23より遊技用演算処理装置200の固有IDを設定するもので、ステップS1を経た後に、ステップS2にて設定処理を行っている。
次いで、ステップS3で遊技用演算処理装置200のチェック処理を行う。これは、遊技用演算処理装置200の固有IDが正当であるか否かを判定するものである。遊技用演算処理装置200には製造時に予め固有ID(遊技用演算処理装置200毎に異なるID)が格納(セキュリティ回路204に格納)されており、遊技店1に遊技機10が納入された後、遊技情報収集装置1(PJ1)が設定・検査装置23より設定された固有IDに基づいて遊技用演算処理装置200の正当性を判断することになる(詳細は後述のサブルーチンで説明する)。
なお、メインルーチンにおける処理の内容は必要に応じて逐次後述のサブルーチンで詳述する。これは、以下のステップについても同様である。また、遊技情報収集装置1(PJ1)以外のその他の装置についても同様である。
【0066】
次いで、ステップS4でイベント処理を行う。これは、遊技機10等(これには遊技機10および遊技設備装置も含む。以下同様)より出力される各信号および遊技情報収集装置2(PJ2)より転送されてくる遊技情報を加工・記録する処理を行うとともに、遊技情報に状態変化があった場合に、その状態変化情報を状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)に送信するものである(後述のサブルーチンで詳述)。
【0067】
ここで、遊技機10等より出力される各信号および遊技情報収集装置2(PJ2)より転送されてくる遊技情報を加工したものとしては、図12に示す遊技詳細情報がある。図12に示す遊技情報の各内容は、以下のようなものである。
・時刻(時分)
遊技詳細情報を収集したときの発生時刻である。
・累計セーフ
P機への補給球数(賞球球数)の累計値である。
・累計アウト
P機の回収球数(アウト球数)の累計値である。
・累計特賞回数
特賞回数の累計値である。
【0068】
・累計確変回数
確率変動の特賞回数の累計値である。
・累計特賞中セーフ
特賞中賞球数の累計値である。
・累計特賞中アウト
特賞中回収球数の累計値である。
・累計確変中セーフ
確率変動中補給球数(賞球球数)の累計値である。
・累計確変中アウト
確率変動中回収球数の累計値である。
・累計確変中スタート
確率変動中の特図スタート回数の累計値である。
【0069】
・累計スタート
特図の総スタート回数の累計値である。
・累計カード売上
売上(カード)による売上の累計値である。
・累計現金売上
売上(現金)による売上の累計値である。
・最終スタート回数
最新の大当り終了からのスタート回数である。
・打止回数
P機を打ち止めした回数の累計値である。
・打止目標値
現在設定されているP機を打ち止めにする目標の打止数である。
・最終アウト玉数
最新の大当りからのアウト玉数の累計値である。
・金枠開放回数
金枠が開放した回数の累計値である。
・木枠開放回数
木枠が開放した回数の累計値である。
・電磁波異常回数
電磁波異常を検出した回数の累計値である。
【0070】
また、遊技情報の状態変化を監視するステータスおよびその内容としては、図13に示すものがある。図13ではステータス(状態変化情報)の状態をビット(1あるいは0)によって表している。
る。
・特賞
大当り中に状態1(オン状態、以下同様)となるビットである。
・確変
確率変動中に状態1となるビットである。
・稼働中検出
P機の稼働中に状態1となるビットであり、アウト検出から1分間有効である。
・自動打止
P機の自動打ち止め信号出力中に状態1となるビットである。
・手動打止
カウンタ用コンピュータ(CC)からの指示により状態1となるビットである。
【0071】
・アウト異常
設定補給球数中に回収球が無いとき、状態1となるビットである。
・セーフ異常
設定回収球数中に補給球が無いとき、状態1となるビットである。
・ベース異常
設定期間中にベースが設定値以上のとき、状態1をセットし、発生1秒後0にする。
・出過ぎ異常
設定期間中に差玉が設定値以上のとき、状態1をセットし、発生1秒後0にセットする。
・入賞異常
設定回収球数中に回転数が設定値以外のとき、状態1をセットし、発生1秒後0にセットする。
・特賞異常
特賞中の出球が設定値以外のとき、状態1をセットし、発生1秒後0にセットする。
・演算処理装置異常
遊技用演算処理装置200の固有IDが異常のとき、状態1となるビットである。
【0072】
・ノード異常
端末装置間の相互認証が異常のとき、状態1となるビットである。なお、相互認証はLONプロトコルによって行われる。
・金枠開
金枠が開放したとき、状態1となるビットである。
・金枠開異常
金枠の開放状態が所定期間継続したとき、状態1となるビットである。
・木枠開
木枠が開放したとき、状態1となるビットである。
・木枠開異常
木枠の開放状態が所定期間継続したとき、状態1となるビットである。
【0073】
・電磁波異常
電磁波を検知したとき、状態1となるビットである。
・空皿検出
空皿信号(補給タンクの球量が所定値以下のとき信号オンとなる)を検知したとき、状態1となるビットである。
・空皿検出異常
空皿信号を所定期間継続して検知したとき、状態1となるビットである。
・コール
呼出信号(P機の上の島設備に配置されている係員を呼び出すための呼出スイッチから出力される)を検知したとき、状態1となるビットである。
【0074】
次いで、ステップS5で事務所用コンピュータ(HC)より遊技詳細情報のポーリングに対する応答処理を行う(後述のサブルーチンで詳述)。次いで、ステップS6で事務所用コンピュータ(HC)若しくはカウンタ用コンピュータ(CC)より要求される所望遊技機10の遊技詳細情報を取得したい場合に、その要求に対して応答するブラウジング応答処理を行う(後述のサブルーチンで詳述)。
【0075】
次いで、ステップS7で遊技情報設定処理を行う。これは、事務所用コンピュータ(HC)若しくはカウンタ用コンピュータ(CC)より設定される状態変化情報(図13参照)の監視用の設定処理を行うとともに、遊技情報収集装置1(PJ1)は夜間も動作しているので、例えば事務所用コンピュータ(HC)より開店等の要求があった場合に、前日の遊技機情報等をクリアする処理を行うものである。
ステップS7を経ると、ステップS3に戻って処理ループ(ステップS3〜ステップS7)を繰り返す。遊技情報収集装置1(PJ1)(遊技情報収集装置2(PJ2)も同様)および通信網(島内ネットワーク36、ネットワーク中継装置35および店内ネットワーク37)は夜間も動作しており、特に島内ネットワーク36に接続されるノード(端末装置)は夜間も遊技情報の状態変化を監視している。したがって、ステップS3〜ステップS7の処理ループを繰り返すことにより、翌朝、開店前に各遊技情報を取得することで、不正を監視できる。また、夜間、通電している通信網に外部通信装置(例えば、FAX装置等)を接続しておけば、不正が発生した時点で外部に不正発生という状況を送信することができ、不正に有効に対処することが可能になる。
【0076】
A−2.遊技情報収集装置1(PJ1)の割り込みルーチン
遊技情報収集装置1(PJ1)の割り込みルーチンでは、図8(b)に示すように、ステップS11で入力処理を行う。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)の入力インターフェース回路(I/F)59にアミューズ通信信号、売上信号(カード)、売上信号(現金)、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信号、大当り信号、確変信号の何れかの信号が入力された際に、その入力信号をトリガーとして割り込みがかかり、その入力された信号を保存しておく処理を行うものである。入力処理で保存した信号は遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンの処理で使用される。
次いで、ステップS12でタイマ処理を行う。これにより、遊技情報収集装置1(PJ1)において使用する各種のタイマが作成され、例えば100ms等のタイマが作られる。ステップS12を経ると、割り込みを終了する。
【0077】
なお、遊技情報収集装置2(PJ2)についても図8に示す内容と同様の処理が行われるので、省略している。この場合、遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10および遊技設備装置より収集した主にP機を監視するための状態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号等)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送し、遊技情報収集装置1(PJ1)より上位ノードの端末装置(例えば、状態変化情報記録装置(JR))に転送してもらう。
【0078】
ここで、図8における遊技情報収集装置1(PJ1)の処理は、遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技機10に対応して設けられ、該遊技機10および遊技機10に付設される遊技設備装置よりの遊技情報を収集する位置付けであるとともに、遊技情報の収集、加工、通報、転送の手順であり、以下の機能を実現することに相当する。
すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1)(遊技情報収集装置)は、遊技機10および遊技機10に付設される遊技設備装置から遊技に関連する遊技情報を収集し、加工する遊技情報収集加工手段の機能と、遊技情報収集加工手段によって得られた情報に基づいて、遊技情報の状態変化を監視する状態変化監視手段の機能と、状態変化監視手段の監視結果に基づいて、遊技情報の状態変化を通報する状態変化通報手段の機能と、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)若しくは事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)からの指令に基づいて遊技情報収集加工手段によって得られた情報を転送する遊技情報転送手段の機能とを実現することに相当する。
【0079】
B−1.状態変化情報記録装置(JR)のメインルーチン(ゼネラルフロー)
図9(a)、(b)は状態変化情報記録装置(JR)のメインルーチンおよび割り込みルーチンをそれぞれ示すフローチャートである。状態変化情報記録装置(JR)のメインルーチンは状態変化情報記録装置(JR)の電源投入(パワーオン)と同時に開始される。状態変化情報記録装置(JR)がパワーオンすると、まずステップS21でCPU91のイニシャライズ、RAM93のチェックおよびイニシャライズを行う。これにより、CPU91が初期化され、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニシャライズ等が行われるとともに、RAM93の正常判定処理、ワークエリアのイニシャライズ等が行われる。
【0080】
次いで、ステップS22で遊技情報設定処理を行う。これは、カウンタ用コンピュータ(CC)より本状態変化情報記録装置(JR)若しくは補助状態変化情報記録装置(JR’)に連絡される設定情報を設定する処理を行うとともに、記録している状態変化情報等のイニシャル等を行うものである。次いで、ステップS23でステータス取得処理を行う。これは、各遊技情報収集装置1(PJ1)より通報される状態変化情報(図13参照)を取得し、整理する処理である(後述のサブルーチンで詳述)。
次いで、ステップS24でカウンタ用コンピュータ(CC)より状態変化情報取得のためポーリングされた際の応答処理を行う(後述のサブルーチンで詳述)。ステップS24を経ると、ステップS22に戻って処理ループ(ステップS22〜ステップS24)を繰り返す。
【0081】
B−2.状態変化情報記録装置(JR)の割り込みルーチン
状態変化情報記録装置(JR)の割り込みルーチンでは、図9(b)に示すように、ステップS25でタイマ処理を行う。これにより、状態変化情報記録装置(JR)において使用する各種のタイマが作成され、例えば100ms等のタイマが作られる。ステップS25を経ると、割り込みを終了する。
なお、補助状態変化情報記録装置(JR7’)についても図9に示す内容と同様の処理が行われるので、省略している。この場合、補助状態変化情報記録装置(JR7’)は状態変化情報記録装置(JR)のバックアップ用としての処理を行う。
【0082】
ここで、図9における状態変化情報記録装置(JR)(補助状態変化情報記録装置(JR’)も同様)の処理は、遊技情報収集装置1(PJ1)(遊技情報収集装置)より通報される遊技情報の状態変化情報を記録する位置付けであるとともに、通報された状態変化情報の記録、転送の手順であり、以下の機能を実現することに相当する。
すなわち、状態変化情報記録装置(JR)(状態変化情報記録装置)は、遊技情報収集装置1(PJ1)における状態変化通報手段によって通報された状態変化情報を記録する状態変化情報記録手段の機能と、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)からの指令に基づいて、状態変化情報記録手段によって記録された状態変化情報を転送する状態変化情報転送手段の機能を実現することに相当する。
【0083】
C.カウンタ用コンピュータ(CC)のメインルーチン
図10はカウンタ用コンピュータ(CC)のメインルーチンを示すフローチャートである。カウンタ用コンピュータ(CC)のメインルーチンはカウンタ用コンピュータ(CC)の電源投入(パワーオン)と同時に開始される。カウンタ用コンピュータ(CC)がパワーオンすると、まずステップS31で遊技情報設定処理を行う。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)等へ設定情報(時間を表すための時間設定も含む)を設定する処理を行うとともに、イニシャル指令等を出力する処理を行うものである。なお、この遊技情報設定処理はカウンタ用コンピュータ(CC)でなく、事務所用コンピュータ(HC)でも同一機能が実現できるようになっており、どちらかで設定すればOKとなる。
【0084】
次いで、ステップS32でポーリング要求処理を行う(後述のサブルーチンで詳述)。これは、状態変化情報記録装置(JR)若しくは補助状態変化情報記録装置(JR’)より状態変化情報(図13の情報を各遊技機毎に整理したもの)を所定間隔毎に収集(ポーリング)し、整理・記録するものである。次いで、ステップS33でブラウジング要求処理を行う(後述のサブルーチンで詳述)。これは、カウンタ用コンピュータ(CC)より所望遊技機10の遊技情報を確認したい場合に、直接遊技情報収集装置1(PJ1)へ遊技詳細情報の要求を行うものである。次いで、ステップS34で分析情報取得処理を行う。これは、事務所用コンピュータ(HC)により処理されている分析情報を取得(専用通信網113にて当該情報を取得)するものである。この場合、カウンタ用コンピュータ(CC)は事務所用コンピュータ(HC)に対して分析情報を転送する指令を出し、この指令に応答して事務所用コンピュータ(HC)は加工処理した分析情報を専用通信網113を介してカウンタ用コンピュータ(CC)に転送し、カウンタ用コンピュータ(CC)では事務所用コンピュータ(HC)より転送された分析情報をCRT101で表示する。
【0085】
ここでの処理は、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)と事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)の間の情報転送に使用される情報路には、LONの通信網とは別の専用通信網113(特定通信網)を備え、事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)は、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)からの指令に基づいて分析情報加工手段により加工された分析情報を転送する分析情報転送手段の機能を実現するとともに、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)の第1報知手段は、事務所用コンピュータ(HC)の分析情報転送手段により転送される分析情報を報知する分析情報報知手段の機能を実現することに相当する。
【0086】
このように、事務所用コンピュータ(HC)により処理されている分析情報を取得(専用通信網113にて当該情報を取得)するのは、遊技詳細情報に基づいた分析情報をカウンタ用コンピュータ(CC)で確認したい場合があるのを考慮したものである。また、パーソナルコンピュータで効率良く遊技場の遊技情報収集管理システムを実現するために、カウンタ用コンピュータ(CC)の機能をカウンタ内(例えば、遊技機10が設置されているホール内の場所)で使用できる範囲に制限して、事務所用コンピュータ(HC)と機能を分担しているとともに、遊技詳細情報に基づいた分析情報は情報量が多くなるので、遊技機10より遊技情報等を収集するLON通信網とは別の専用通信網113を使用することにしている。これにより、通信効率の低下を防止することができるとともに、拡張性を担保することができる。また、例えば貯玉、会員管理等のシステムは、この専用通信網113で拡張できる。
【0087】
次いで、ステップS35で表示操作処理を行う。これは、カウンタ用コンピュータ(CC)への操作、収集加工した情報の表示、操作に対応する情報の表示等を行うものである。ステップS35を経ると、ステップS31に戻って処理ループ(ステップS31〜ステップS35)を繰り返す。
ここで、図10におけるカウンタ用コンピュータ(CC)の処理は、状態変化情報記録装置(JR)(状態変化情報記録装置)を監視し遊技情報の状態変化を報知する位置付けであるとともに、状態変化情報の定時的な収集、管理、状態変化情報の変化検出、状態変化の報知を行う手順であり、以下の機能を実現することに相当する。
すなわち、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)は、状態変化情報記録装置(JR)(状態変化情報記録装置)へ指令し状態変化情報転送手段により転送される状態変化情報を定時的に収集して、状態変化情報を管理する状態変化情報管理手段の機能と、状態変化情報管理手段により管理されている情報に基づいて、状態変化情報の変化を検出する状態変化検出手段の機能と、状態変化検出手段の検出結果に基づいて、遊技機10若しくは遊技機10に付設される遊技設備装置の状態変化を報知する第1報知手段の機能とを実現することに相当する。
【0088】
D.事務所用コンピュータ(HC)のメインルーチン
図11は事務所用コンピュータ(HC)のメインルーチンを示すフローチャートである。事務所用コンピュータ(HC)のメインルーチンは事務所用コンピュータ(HC)の電源投入(パワーオン)と同時に開始される。事務所用コンピュータ(HC)がパワーオンすると、まずステップS41で遊技情報設定処理を行う。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)等へ設定情報(時間を表すための時間設定も含む)を設定する処理を行うとともに、イニシャル指令等を出力する処理を行うものである。この遊技情報設定処理は前述したように、カウンタ用コンピュータ(CC)でも同一機能を実現できる。
【0089】
次いで、ステップS42でポーリング要求処理を行う(後述のサブルーチンで詳述)。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)より遊技詳細情報(図12の情報)を所定間隔毎に収集(ポーリング)し、整理・記録するものである。次いで、ステップS43でブラウジング要求処理を行う(後述のサブルーチンで詳述)。これは、事務所用コンピュータ(HC)より所望遊技機10の遊技詳細情報を確認したい場合に、直接遊技情報収集装置1(PJ1)へ遊技詳細情報の要求を行うものである。次いで、ステップS44で履歴分析加工処理を行う。これは、ステップS42において遊技情報収集装置1(PJ1)より収集して整理・記録した遊技詳細情報(図12の情報)に基づいて機種別、時系列、売上等の履歴分析情報に加工する処理である。
【0090】
次いで、ステップS45で状態変化情報取得処理を行う。これは、カウンタ用コンピュータ(CC)により処理されている状態変化情報を取得(専用通信網113にて当該情報を取得)するものである。この場合、事務所用コンピュータ(HC)はカウンタ用コンピュータ(CC)に対して状態変化情報を転送する指令を出し、この指令に応答してカウンタ用コンピュータ(CC)は加工処理した状態変化情報を専用通信網113を介して事務所用コンピュータ(HC)に転送し、事務所用コンピュータ(HC)ではカウンタ用コンピュータ(CC)より転送された状態変化情報をCRT107で表示する。
【0091】
ここでの処理は、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)と事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)の間の情報転送に使用される情報路には、LONの通信網とは別の専用通信網113(特定通信網)を備え、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)は事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)からの指令に基づいて状態変化情報管理手段により管理されている状態変化情報を転送する状態変化管理情報転送手段の機能を実現するとともに、事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)の第2報知手段は、カウンタ用コンピュータ(CC)の状態変化管理情報転送手段により転送される状態変化情報を報知する状態変化管理情報報知手段の機能を実現することに相当する。
【0092】
このように、カウンタ用コンピュータ(CC)により処理されている状態変化情報を取得(専用通信網113にて当該情報を取得)するのは、遊技情報に基づいた状態変化情報を事務所用コンピュータ(HC)で確認したい場合があるのを考慮したものである。また、パーソナルコンピュータで効率良く遊技場の遊技情報収集管理システムを実現するために、事務所用コンピュータ(HC)の機能をホールの特定の場所で使用することにして、カウンタで使用されるカウンタ用コンピュータ(CC)と機能を分担しているとともに、遊技情報に基づいた状態変化情報はリアルタイム系の情報であるので、事務所用コンピュータ(HC)がいちいちその都度、LON通信網を使用して状態変化情報記録装置(JR)あるいは補助状態変化情報記録装置(JR’)より状態変化情報を取得したのでは、通信のトラフィックも悪くなるので、LON通信網とは別の専用通信網113を使用することにしている。これにより、通信効率の低下を防止することができるとともに、拡張性を担保することができる。
【0093】
次いで、ステップS46で表示操作処理を行う。これは、事務所用コンピュータ(HC)への操作、収集加工した情報の表示、操作に対応する情報の表示等を行うものである。ステップS46を経ると、ステップS41に戻って処理ループ(ステップS41〜ステップS46)を繰り返す。
ここで、図11における事務所用コンピュータ(HC)の処理は、遊技情報収集装置1(PJ1)から遊技詳細情報を収集し加工する位置付けであるとともに、遊技詳細情報の定時的な収集、履歴情報の作成、分析情報への加工、分析情報の報知を行う手順であり、以下の機能を実現することに相当する。
すなわち、事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)は、遊技情報収集装置1(PJ1)(遊技情報収集装置)へ指令し、遊技情報転送手段により転送される遊技詳細情報を定時的に収集して分析情報に加工する機能と、分析情報を報知する第2報知手段の機能を実現することに相当する。
【0094】
E.演算処理装置チェック
次に、遊技用演算処理装置(以下、適宜、演算処理装置と略称する)200のチェックに関するサブルーチンについて説明する。図14は演算処理装置チェックのサブルーチンを示すフローチャートである。演算処理装置200をチェックする過程では、演算処理装置200、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)において関連する処理が行われる。
演算処理装置200には製造時に予め固有ID(演算処理装置200毎に異なるID)が格納(セキュリティ回路204に格納)されており、遊技店1に遊技機10が納入された後、遊技情報収集装置1(PJ1)が固有IDに基づいて正当な演算処理装置200であるか否かを判断できるように、LON通信網に設定・検査装置23を接続し、当該演算処理装置200に予め格納されている固有IDを当該遊技機10が接続される遊技情報収集装置1(PJ1)へ設定する。遊技情報収集装置1(PJ1)では所定間隔毎に演算処理装置200に固有ID読み出しコマンドを送信し、演算処理装置200はそれに応答すべく予め格納されている固有IDを遊技情報収集装置1(PJ1)へ送信し、遊技情報収集装置1(PJ1)は受け取った固有IDを設定・検査装置23により設定された固有IDと比較することで、演算処理装置200の正当性を判断する。そして、特定の者(例えば、製造時に演算処理装置200に固有IDを格納し、管理している者)しか知り得ない固有IDが正当であれば、その正当な演算処理装置200に書き込まれている遊技プログラムは正当であると判断する。
【0095】
図14に示すプログラムで演算処理装置200の正当性を判断する場合、まず遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンの演算処理装置チェック処理において、ステップS51で所定間隔毎の固有IDの確認タイミングであるか否かを判別し、確認タイミングでなければ、今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。確認タイミングであれば、ステップS52に進んで当該遊技情報収集装置1(PJ1)に接続される遊技機10の演算処理装置200に対して固有ID要求(例えば、固有ID読み出しコマンド)を送信する。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)と対になっている(つまり遊技情報収集装置1(PJ1)がチェック対象としている)遊技機10における遊技制御基板41に内蔵されている演算処理装置200に対して固有IDを要求するものである。
【0096】
演算処理装置200ではステップS61で固有ID要求を受信すると、ステップS62で固有IDを遊技情報収集装置1(PJ1)に送信してルーチンを終了する。固有IDは演算処理装置200の正当性を判断する情報であり、予め演算処理装置200に格納(セキュリティ回路204に格納)されている。このとき、演算処理装置200ではCPUコア201の動作で固有ID要求を受けるのではなく、外部通信回路205で固有ID要求を受け、それに応答してセキュリティ回路204に予め格納されている固有IDを外部に送信する。したがって、CPUコア201の動作がなくても、外部通信回路205の段階で固有IDチェックが行われる。このように、外部通信回路205およびセキュリティ回路204が独立して固有ID要求に対する応答を行うことにより、例えば遊技プログラムの実行中(すなわち、遊技中)でも固有IDに基づくセキュリティチェックを実現することが可能になるという利点がある。
【0097】
なお、固有IDは遊技機製造メーカーが遊技プログラムを書き込む際に、セキュリティ回路204に格納してもよい。
また、例えば立ち入り検査時に通信網91に設定・検査装置23を接続し、遊技情報収集装置1(PJ1)を介して遊技プログラムの読み出しコマンドの入力が外部通信回路205にあると、外部通信回路205はDMA206を利用してROM203より遊技プログラムを取り込み、外部通信回路205より遊技情報収集装置1(PJ1)を介して設定・検査装置23に遊技プログラムを送信する。そして、設定・検査装置23で遊技プログラムの真偽が判断されることになる。
【0098】
遊技情報収集装置1(PJ1)ではステップS53で演算処理装置200から送信された固有IDを受信し、ステップS54で受信した固有IDが正常であるか(正規なものであるか)否かを判別する。なお、チェック用の固有ID(つまり演算処理装置判定基準情報)は予め設定・検査装置23により遊技情報収集装置1(PJ1)1に対して設定(例えば、EEPROM54に格納)されている。チェック用の固有IDは設定・検査装置23によって設定する例に限らず、例えばカウンタ用コンピュータ(CC)によって設定してもよい。
【0099】
ステップS54の判別結果で、演算処理装置200から受信した固有IDが正常であれば、ステップS55で固有ID正常状態を記憶(図15に示すイベント処理のステップS74で使用される)してメインルーチンにリターンする。
一方、演算処理装置200のIDが正常でない場合(例えば、偽造された演算処理装置である場合)には、ステップS56に進んで固有IDの異常に対応した処置を行うべく、発射停止要求を遊技情報収集装置2(PJ2)に送信するとともに、ステップS57で固有ID異常状態を記憶(図15に示すイベント処理のステップS74で使用される)してメインルーチンにリターンする。
【0100】
遊技情報収集装置2(PJ2)では、異常対処処理において、ステップS63で遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求を受信すると、ステップS64に進んで異常P台に対して打止信号をオンして球の発射を停止し、メインルーチンにリターンする。これにより、遊技情報収集装置2(PJ2)に接続されている該当する遊技機10における遊技球の発射が停止される。すなわち、遊技機10の動作が不能動化される。したがって、演算処理装置200が偽造されて固有IDが正規のものでない場合には、遊技を継続できなくなり、不正を防止することができる。
なお、ステップS64では異常P台の発射をオフしているが、これに限らず、例えば遊技機電源断信号を遊技機電源装置81へ出力し、異常P台の電源をオフしてもよい。
【0101】
F.イベント処理
次に、遊技情報収集装置1(PJ1)のイベント処理に関するサブルーチンについて説明する。図15はイベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。イベント処理の過程では、遊技情報収集装置1(PJ1)、状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)において関連する処理が行われる。
まず、遊技情報収集装置1(PJ1)のメインルーチンのイベント処理において、ステップS71でイベント信号確認処理を行う。これは、遊技情報収集装置1(PJ1)が管理する遊技機10、遊技設備装置よりの遊技情報を取得するために、まずこれらの各端末からの信号(イベント信号)の入力の確認を行うものである。すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1)では、売上信号(カード)、売上信号(現金)、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信号、大当り信号、確変信号の入力の受け入れが可能であるが、これらの信号は常時入力されるものではなく、該当するイベント(例えば、プリペイドカードによる球貸しというイベントが発生すると、売上信号(カード)が入力される等)の発生に応じて入力されるものであり、ステップS71ではイベントの発生があった場合に、当該イベントに対応した信号の受け入を確認することになる。
【0102】
次いで、ステップS72で遊技情報収集装置2(PJ2)より送信された遊技情報の確認処理を行い、ステップS73で送信されたそれらの情報に基づいて遊技情報の加工・記録処理を行う。これにより、図12に示す遊技詳細情報に加工され、1日分の遊技詳細情報が記録(例えば、RAM73に記録)される。次いで、ステップS74で遊技情報の状態変化(図13に示すステータスの変化)があるか否かを判別し、変化がなければ今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。状態変化があれば、ステップS75に進んで状態変化情報を作成する。これにより、図13に示すようにステータスの変化に応じた内容の状態変化情報が作成される。次いで、ステップS76で作成した状態変化情報を状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)に送信(通報)してルーチンを終了する。
【0103】
状態変化情報記録装置(JR)(補助状態変化情報記録装置(JR’)も同様につき、以下省略)では、遊技情報収集装置1(PJ1)から状態変化情報の通報を受けると、ステップS77でそれを取得し、ステップS78で各遊技機10毎に状態変化情報を整理して記録しルーチンを終了する。その後、カウンタ用コンピュータ(CC)よりの要求(所定間隔毎のポーリング要求)を受けると、整理した状態変化情報を送信することになる。
【0104】
G.定時収集(ポーリング)処理
次に、カウンタ用コンピュータ(CC)より状態変化情報記録装置(JR)に対して定時収集(ポーリング)処理を行う場合のサブルーチンについて説明する。図16は定時収集(ポーリング)処理のサブルーチンを示すフローチャートである。定時収集(ポーリング)処理の過程では、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)およびカウンタ用コンピュータ(CC)において関連する処理が行われる。
まず、カウンタ用コンピュータ(CC)ではメインルーチンのポーリング要求処理において、ステップS81で定時要求タイミングであるか否かを判別する。これは、所定間隔毎にポーリング要求を各状態変化情報記録装置(JR)へ送信するために、定時の要求タイミングになったかどうかを判断するものである。定時要求タイミングでなければ今回のルーチンを終了し、定時要求タイミングになった際にはステップS82に進んで状態変化情報記録装置(JR)にポーリング要求を送信する。
【0105】
状態変化情報記録装置(JR)(補助状態変化情報記録装置(JR’)も同様につき、以下省略)では、メインルーチンのポーリング応答処理において、ステップS83でカウンタ用コンピュータ(CC)からのポーリング要求を受信する処理を行い、ステップS84でその指令が状態変化情報(図13の内容を遊技情報収集装置1(PJ1)毎に整理したもの)の送信要求であるか否かを判別する。カウンタ用コンピュータ(CC)からのポーリング要求が状態変化情報の送信要求でなければ、ステップS84の判別結果がNOとなってルーチンを終了する。一方、カウンタ用コンピュータ(CC)からのポーリング要求が状態変化情報の送信要求であれば、ステップS84の判別結果がYESとなってステップS85に進み、各遊技情報収集装置1(PJ1)等の状態変化情報をカウンタ用コンピュータ(CC)に送信してルーチンを終了する。
この場合、状態変化情報記録装置(JR)では、例えば各遊技機10に対応する遊技情報収集装置1(PJ1)の全台分の情報をカウンタ用コンピュータ(CC)に送信する。また、状態変化情報は遊技機10(すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1))ばかりでなく、島金庫20、玉計数機19等の情報もあり、それらも遊技情報収集装置1(PJ1)と同様に状態変化情報記録装置(JR)が管理し、カウンタ用コンピュータ(CC)へ設備装置の状態変化情報として送信する。
【0106】
カウンタ用コンピュータ(CC)では、ステップS86でポーリング要求に対応する状態変化情報を受信したか否かを判別する。これは、状態変化情報の要求を行ってから所定時間(所定条件:例えば、10回要求を行ったが応答が無いとか、あるいは要求を行ったにもかかわらず1分間応答が無い等)応答を待ち、受信できたかどうかで判断する。ステップS86で状態変化情報を受信できれば、ステップS87に進んで状態変化情報を取得・記憶する。
一方、ステップS86で所定時間応答を待っても、状態変化情報を受信できない場合には、ステップS92にジャンプして収集先切替情報設定を行い、ルーチンを終了する。これは、所定時間内にポーリング要求に対する応答が無い場合には、状態変化情報記録装置(JR)が故障したものと判断して情報の収集先を補助状態変化情報記録装置(JR’)に切り替える処理を行うものである。これにより、カウンタ用コンピュータ(CC)では状態変化情報記録装置(JR)と同じ内容の情報を記録している補助状態変化情報記録装置(JR’)から状態変化情報を受け取ることになる。
【0107】
ここでの処理は、カウンタ用コンピュータ(CC)において状態変化情報記録装置(JR)が故障したとき等に情報の収集先を補助状態変化情報記録装置(JR’)に切り替える手順であり、以下の機能を実現することに相当する。
すなわち、状態変化情報記録装置(JR)(状態変化情報記録装置)と同一機能の補助状態変化情報記録装置(JR’)(補助状態変化情報記録装置)が通信網91(LON通信網)に接続されており、補助状態変化情報記録装置(JR’)(補助状態変化情報記録装置)は、状態変化通報手段によって通報された状態変化情報を記録する補助状態変化情報記録手段の機能と、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)からの指令に基づいて、補助状態変化情報記録手段によって記録された状態変化情報を転送する補助状態変化情報転送手段の機能とを実現することに相当する。
【0108】
また、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)における状態変化情報管理手段は、遊技機10および遊技機10に付設される遊技設備装置の状態変化情報を収集すべく、状態変化情報記録装置(JR)(状態変化情報記録装置)へ指令した結果、所定条件が成立(前述したように所定時間内に応答が無い状態のことであり、10回要求を行ったが応答が無いとか、あるいは要求を行ったにもかかわらず1分間応答が無い等のこと)した際には、補助状態変化情報記録装置(JR’)(補助状態変化情報記録装置)へ状態変化情報の収集先を切り替える状態変化情報収集先切替手段の機能を実現することに相当する。
【0109】
ステップS87を経ると、次いで、ステップS88へ進み、取得した状態変化情報のうち特定情報(大当り情報、確変情報)に変化(ここでは状態が始まる変化:起点変化)があるか否かを判別する。したがって、特定情報に変化があるとは、例えば、通常の遊技状態から大当り状態への変化、確率変動が無い状態から確率変動状態への変化をいい、特に状態の開始タイミングをいう。一方、大当りから通常への復帰という変化は、特定情報に変化があるとはいわない。ステップS88で特定情報の変化を検出しなければルーチンを終了し、特定情報の変化を検出するとステップS89に進んで該当する遊技機10の遊技詳細情報(図12)を取得すべく該当する遊技情報収集装置1(PJ1)へブラウジング要求を送信する。
【0110】
ここでの処理は、カウンタ用コンピュータ(CC)において特定情報の変化(特定の状態変化情報の起点変化)を検出した場合に起点変化が検出された遊技情報収集装置1(PJ1)へ指令して遊技詳細情報を個別に収集する手順であり、以下の機能を実現することに相当する。
すなわち、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)における状態変化検出手段は、特定の状態変化情報の起点変化を検出した場合には、起点変化が検出された遊技情報収集装置1(PJ1)(遊技情報収集装置)へ指令し、遊技情報転送手段により転送される遊技詳細情報を収集する遊技情報個別収集手段の機能を実現するとともに、カウンタ用コンピュータ(CC)における第1報知手段は、遊技情報個別収集手段により収集された遊技詳細情報を加工し、状態変化の報知と併せて、加工した遊技詳細情報を報知する状態変化詳細報知手段の機能を実現することに相当する。
【0111】
次いで、ステップS90で該当する遊技情報収集装置1(PJ1)から遊技詳細情報を受信し、ステップS91で遊技詳細情報を記憶してルーチンを終了する。記憶された情報は、カウンタ用コンピュータ(CC)のメインルーチンにおけるステップS35の表示操作処理において状態変化情報(図13)と併せてCRT101に表示される。また、ステップS87で状態変化情報も記憶されているので、状態変化の表示も同様にステップS35の表示操作処理において行われる。すなわち、特定情報の変化を検出したときは状態変化情報(図13)と併せて遊技詳細情報(図12)が表示される。
【0112】
H.定時収集(ポーリング)処理
次に、事務所用コンピュータ(HC)より遊技情報収集装置1(PJ1)に対して定時収集(ポーリング)処理を行う場合のサブルーチンについて説明する。図17は定時収集(ポーリング)処理のサブルーチンを示すフローチャートである。定時収集(ポーリング)処理の過程では、事務所用コンピュータ(HC)および遊技情報収集装置1(PJ1)において関連する処理が行われる。
【0113】
まず、事務所用コンピュータ(HC)ではメインルーチンのポーリング要求処理において、ステップS101で定時要求タイミングであるか否かを判別する。これは、所定間隔毎にポーリング要求を各遊技情報収集装置1(PJ1)へ送信するために、定時の要求タイミングになったかどうかを判断するものである。定時要求タイミングでなければ今回のルーチンを終了し、定時要求タイミングになった際にはステップS102に進んで、要求を行う遊技情報収集装置1(PJ1)を特定する情報(アドレス)であるポーリング端末番号を更新する。
【0114】
次いで、ステップS103で当該更新されたポーリング端末番号に対応する収集先(遊技情報収集装置1(PJ1))へ遊技詳細情報を要求する指令(ポーリング要求)を送信する。
遊技情報収集装置1(PJ1)では、メインルーチンのポーリング応答処理において、ステップS105で事務所用コンピュータ(HC)からのポーリング要求を受信する処理を行い、ステップS106でその指令が遊技詳細情報(図12の内容)の要求であるか否かを判別する。事務所用コンピュータ(HC)からのポーリング要求が遊技詳細情報の送信要求でなければ、ステップS106の判別結果がNOとなってルーチンを終了する。一方、事務所用コンピュータ(HC)からのポーリング要求が遊技詳細情報の送信要求であれば、ステップS106の判別結果がYESとなってステップS107に進み、遊技詳細情報(図12)を事務所用コンピュータ(HC)に送信してルーチンを終了する。
【0115】
事務所用コンピュータ(HC)では、ステップS104でポーリング要求に対応する遊技詳細情報を取得・記憶してルーチンを終了する。記憶された情報は、事務所用コンピュータ(HC)のメインルーチンにおけるステップS44の履歴分析加工処理で分析情報に加工される。また、ステップS46の表示操作処理においてCRT107に表示される。
以後、ステップS101で同様に定時の要求タイミングになったかどうかを判断し、所定間隔毎にポーリング要求を行うポーリング端末番号を更新していき、全ての遊技情報収集装置1(PJ1)から遊技詳細情報を取得し記憶する(すなわち、このようなポーリング端末番号の更新ループを繰り返して全ての遊技情報収集装置1(PJ1)にポーリング要求が行われて遊技詳細情報を得る)。これにより、メインルーチンでは取得した遊技詳細情報に基づいて分析情報に加工等する処理が行われる。
【0116】
I.ブラウジング処理
次に、ブラウジング処理に関するサブルーチンについて説明する。図18はブラウジング処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ブラウジング処理の過程では、遊技情報収集装置1(PJ1)、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)において関連する処理が行われる。
まず、カウンタ用コンピュータ(CC)(事務所用コンピュータ(HC)についても同様につき省略)では、メインルーチンのブラウジング要求処理においてステップS111で該当する遊技情報収集装置1(PJ1)へブラウジング要求を送信する。これは、カウンタ用コンピュータ(CC)のメインルーチンにおけるステップS35にて所望の遊技詳細情報を取得したい遊技機10(すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1))へ遊技詳細情報の要求指令を出す操作をしたときに、ブラウジング要求を送信するものである。
【0117】
遊技情報収集装置1(PJ1)では、メインルーチンのブラウジング応答処理において、ステップS112でカウンタ用コンピュータ(CC)からのブラウジング要求を受信する処理を行い、ステップS113でその指令が遊技詳細情報(図12の内容)の要求であるか否かを判別する。カウンタ用コンピュータ(CC)からのブラウジング要求が遊技詳細情報の送信要求でなければ、ステップS106の判別結果がNOとなってルーチンを終了する。一方、カウンタ用コンピュータ(CC)からのブラウジング要求が遊技詳細情報の送信要求であれば、ステップS113の判別結果がYESとなってステップS114に進み、該当する遊技詳細情報(図12)をカウンタ用コンピュータ(CC)に送信してルーチンを終了する。
【0118】
カウンタ用コンピュータ(CC)では、ステップS115でブラウジング要求に対応する該当する遊技詳細情報を受信するとともに、ステップS116で該当する遊技詳細情報を記憶してルーチンを終了する。記憶された情報は、カウンタ用コンピュータ(CC)のメインルーチンにおけるステップS35の表示操作処理においてCRT101に表示される。
同様にして、所望の遊技詳細情報を取得したい他の遊技機10(すなわち、遊技情報収集装置1(PJ1))に対しても遊技詳細情報の要求指令を出す操作をすることにより、同様の手順で遊技情報収集装置1(PJ1)から遊技詳細情報を受信し、記憶する。
【0119】
ここでの処理は、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)において所望の遊技機10の遊技詳細情報を確認したい場合に、遊技機10を指定して遊技詳細情報を取得する手順であり、以下の機能を実現することに相当する。
すなわち、カウンタ用コンピュータ(CC)(状態監視用管理装置)は、遊技情報収集装置1(PJ1)(遊技情報収集装置)を指定して指令し、遊技情報収集装置1(PJ1)における遊技情報転送手段により転送される遊技情報を収集する第1遊技情報収集手段の機能を実現するとともに、カウンタ用コンピュータ(CC)における第1報知手段は、第1遊技情報収集手段により得られた情報を報知する第1指定遊技情報報知手段の機能を実現することに相当する。
【0120】
また、事務所用コンピュータ(HC)(情報処理用管理装置)は、遊技情報収集装置1(PJ1)(遊技情報収集装置)を指定して指令し、遊技情報収集装置1(PJ1)における遊技情報転送手段により転送される情報を収集する第2遊技情報収集手段の機能を実現するとともに、事務所用コンピュータ(HC)における第2報知手段は、第2遊技情報収集手段により得られた情報を報知する第2指定遊技情報報知手段の機能を実現することに相当する。
【0121】
このように本実施例では、遊技機10および遊技設備装置(例えば、カード式球貸装置32等)(以下、遊技機10等という)に対してそれぞれの遊技情報を収集可能なように通信網91(ここでは島内ネットワーク36、ネットワーク中継装置35および店内ネットワーク37)を接続するとともに、遊技店1で収集管理する情報を、遊技機10等の遊技詳細情報(加工情報:累積)(図12)および状態変化情報(図13)と区分けし、通信網91上に遊技情報収集装置(遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2))を設け、この遊技情報収集装置により遊技機10等に関連する遊技情報を収集し加工するとともに、遊技情報の状態変化を監視し、さらに、遊技情報収集装置より通報される遊技情報の状態変化情報を記録する状態変化情報記録装置(状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’))を設けている。
【0122】
そして、パーソナルコンピュータを2台使用し、一方のパーソナルコンピュータをカウンタ用コンピュータ(CC)として、状態変化情報記録装置を所定間隔毎にポーリングして遊技機10等の状態変化情報(図13)を収集して状態変化を検出し表示することで、遊技機10等の現在の状態変化をリアルタイムに報知する機能分担とし、他方のパーソナルコンピュータを事務所用コンピュータ(HC)として、遊技情報収集装置を所定間隔毎にポーリングして遊技機10等の遊技詳細情報(図12)を収集し、履歴情報、分析情報(例えば、機種別、売上、時系列等の情報)を作成・記録するとともに報知する機能分担とすることで、安価なパーソナルコンピュータを使用した遊技場の遊技情報収集管理システムを実現している。
【0123】
これは、本発明者が鋭意研究した結果、1つのマシン(コンピュータ)で遊技店1における多数の遊技機10等の過去系情報の加工、遊技機10等よりの遊技情報の取得および遊技機10等の状態変化情報、分析情報、遊技詳細情報等の表示を行うとなると、高機能なワークステーションが必要になり、安価で普及しているパーソナルコンピュータで遊技店1の遊技情報収集管理システムを実現するには、従来にない工夫が必要であることから、上述のように、遊技店1で収集管理する情報を遊技機10等の遊技詳細情報(図12)と状態変化情報(図13)とに区分けし、かつ特にリアルタイムな遊技機10等の現在の状態変化は一旦状態変化情報記録装置で記録しておくという情報処理系統を構築することにより、2台のパーソナルコンピュータで遊技情報収集管理システムを実現可能にしたものである。
【0124】
この場合、カウンタ用コンピュータ(CC)は遊技店1内のカウンタに配置され、遊技機10等の稼働状態を店員がリアルに監視し、遊技機10等の状態変化に対して直ちに対応することが可能になる。例えば、遊技機10の金枠がオープンされたら、不正の可能性があるとも考えられるので、カウンタ用コンピュータ(CC)を見た店員が他の店員を当該遊技機10に向わせる等の対応を取ることができる。すなわち、カウンタ用コンピュータ(CC)は遊技機10等の現在の稼働状態に重きをおき、過去情報に基づく履歴情報は必要としていない。すなわち、カウンタで実際の遊技機10等を効率良く稼働させるための情報が必要(例えば、店員の指示等)という観点に立ち、状態変化情報のみを収集し報知することで処理負担を軽減し、パーソナルコンピュータで実現できるようにした。例えば、一般的に経営者がカウンタで当該履歴情報を見ることはないが、閉店後に見ることもあるので、後述のように事務所用コンピュータ(HC)より履歴情報を取得可能にしている。
【0125】
一方、事務所用コンピュータ(HC)は経営者クラスが利用するという考え方に立ち、遊技機10等の稼働状態により行動を必要とする遊技情報状態はカウンタ用コンピュータ(CC)に任せ、経営に役立つ情報を作成すべく、遊技情報収集装置1(PJ1)より所定間隔毎に遊技機10等に関連する遊技詳細情報を収集し、分析情報等に加工して記録する処理を担う。特に、事務所用コンピュータ(HC)は事務所で経営者等が営業方法とか遊技機10の評価とかを確認する装置と位置付け(したがって、リアルタイム性は低い)、こちらに遊技詳細情報を定時的に収集させ、分析情報に加工する機能を分担させることで、処理負担を軽減している。これは、事務所用コンピュータ(HC)で状態変化情報をリアルに確認する場合はないとの観点に立っている。一方、後述のように状態変化情報をリアルに確認したい要求にも応えて、その場合はカウンタ用コンピュータ(CC)より情報を取得可能にしている。
【0126】
このように情報を区分して判断レベルに応じた処理を分散化して機能分担することにより、安価で普及しているパーソナルコンピュータを利用し、低コストで遊技情報の収集・管理が行えるとともに、遊技店1の営業に効率良く活用できる遊技場の遊技情報管理システムを実現することができる。
特に、パーソナルコンピュータは普及が著しく、開発ツールも豊富にあり、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)の開発メーカー側も開発、人材の育成が容易になり、遊技場の遊技情報管理システムにパーソナルコンピュータを導入できるメリットは大きいものがある。また、遊技店1においても、パーソナルコンピュータで構成されたカウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)への操作に違和感無く対応できる。
【0127】
また、カウンタ用コンピュータ(CC)は遊技機10等の状態変化情報を報知するだけでなく、状態変化情報の中でも、より詳細を知りたい「大当り」、「確率変動」の状態変化の場合は、自動的に(すなわち、操作者が状態変化の報知で「大当り」を知り、操作することで当該遊技機10の遊技詳細情報を収集するのではなく)、該当する遊技情報収集装置1(PJ1)へ要求を行いって遊技詳細情報を収集し、状態変化の報知と併せて当該遊技機10の遊技詳細情報を報知している。したがって、カウンタ用コンピュータ(CC)の操作者の手間がかからずに、「大当り」、「確率変動」の状態変化の遊技詳細情報を知ることができる。また、特定の状態変化情報(「大当り」、「確率変動」)を限定しているので、通信網91の通信効率を低下させることがなく、カウンタ用コンピュータ(CC)の処理負担の増大も抑えることができる。さらに、「大当り」、「確率変動」の自動的な報知が行われるので、利益状態発生中の詳細な監視が行える。
【0128】
遊技情報収集装置1(PJ1)より通報される遊技情報の状態変化情報を記録する状態変化情報記録装置には、状態変化情報記録装置(JR)の他にバックアップ用の補助状態変化情報記録装置(JR’)を設けて通信網91に接続し、カウンタ用コンピュータ(CC)は、通常、状態変化情報記録装置(JR)をポーリングして状態変化情報を収集しているが、アクセス不良等の異常が発生した場合には、補助状態変化情報記録装置(JR’)にポーリング先を切り替えることにより、情報を収集できないという不測の事態を回避することができる。特に、状態変化情報記録装置は遊技機10等を稼働するのに重要な情報(例えば、店員に指示を行うための情報)を記録しており、このようなポーリング先の切り替えを行うことにより、不測の事態が発生しても、必要な情報を収集できるので、スムーズに店員に指示を出すことができ、遊技機10等の稼働低下を防止することができる。また、カウンタ用コンピュータ(CC)では情報の収集が途切れることがないので、収集情報の信頼性を高めることができる。
【0129】
カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)は何れも、遊技情報収集装置1(PJ1)を指定して所望の遊技機10の遊技詳細情報を直接にアクセスして収集することにより、所望の遊技機10の遊技詳細情報(図12)を直接に確認することができ、便利である。
カウンタ用コンピュータ(CC)と事務所用コンピュータ(HC)との間の情報転送に使用される情報路には、LON通信網91とは別の専用通信網113を備え、双方の情報を互いに取得できるようにしているので、情報収集を区分けして機能分担を図りつつ、通信効率の低下を避けながら、区分けした他の情報も知ることができるとともに、拡張性を担保することができる。特に、貯玉、会員管理等のシステムでは、カード(例えば、会員カード)を使用し瞬時にカードの真偽を判定するとともに、会員情報を管理する専用の監視装置が必要になり、また、前記監視装置は会員情報の管理に従い、分析情報等を管理する事務所用コンピュータ(HC)とのアクセスも頻繁になることから、遊技機10の情報を収集する通信網91で兼用すると、通信負担が大きく通信網91の全体的な問題となるので、本実施例ではそれも考慮に入れ、カウンタ用コンピュータ(CC)と事務所用コンピュータ(HC)間を専用通信網113で連絡し、その専用通信網113に貯玉、会員管理等のシステムを拡張できるようにした。
【0130】
本発明の実施の形態は、上記実施例に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。
(a)遊技機はパチンコ遊技機に限らず、パチスロ遊技機であってもよい。
(b)本発明はパチンコ遊技機でなく、例えば映像式ゲーム機のようなものにも適用できる。
(c)遊技機は実球式に限るものではなく、封入球式の遊技機であってもよい。また、本発明の適用対象となる遊技機としては、どのような種類の遊技機でも本発明を適用できる。例えば、磁気カードで玉貸しを行うもの、ICカードで玉貸しを行う等の遊技機のタイプに限定されずに、本発明を適用することができる。
(d)遊技店内の通信網は遊技情報等の転送が可能なものであれば、光通信方式、LAN、LON、無線方式、赤外線方式、有線方式等の種類に限らず、どのようなネットワークシステムを使用してもよい。
【0131】
(e)上記実施例では、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、カウンタ用コンピュータ(CC)をそれぞれ別体として配置しているが、遊技店の都合によっては、状態変化情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置(JR’)を例えばカウンタ用コンピュータ(CC)の周辺装置として配置するようにしてもよい。
(f)遊技情報収集装置1(PJ1)あるいは遊技情報収集装置2(PJ2)は比較的小型で製造可能であり、例えば遊技機10等の内部に一体的に組み込むような構成にしてもよい。
(g)上記実施例では、遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装置2(PJ2)を別体として構成しているが、例えば遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技情報収集装置2(PJ2)の機能を併せ持つような構成にしてもよい。
【0132】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技情報を収集する遊技情報収集装置を設け、遊技店で収集管理する情報を遊技機等の遊技詳細情報(例えば、図12参照)と状態変化情報(例えば、図13参照)とに区分けしているので、状態監視用管理装置(例えば、カウンタ用コンピュータ(CC))および情報処理用管理装置(例えば、事務所用コンピュータ(HC))として2台のパーソナルコンピュータをそれぞれ使用して安価に遊技情報収集管理システムを実現することができる。
すなわち、状態監視用管理装置は遊技店内のカウンタに配置され、遊技機等の稼働状態を店員がリアルに監視し、遊技機等の状態変化に対して直ちに対応することが可能になる。例えば、遊技機の金枠がオープンされたら、不正の可能性があるとも考えられるので、状態監視用管理装置を見た店員が他の店員を当該遊技機に向わせる等の対応を取ることができる。
情報処理用管理装置は事務所で経営者等が営業方法とか遊技機の評価とかを確認する装置として位置付け、こちらに遊技詳細情報を定時的に収集させ、分析情報に加工する機能を分担させることで、処理負担を軽減することができる。
このように情報を区分して判断レベルに応じた処理を分散化して機能分担することにより、安価で普及しているパーソナルコンピュータを利用し、低コストで遊技情報の収集・管理が行えるとともに、遊技店の営業に効率良く活用できる遊技場の遊技情報管理システムを実現することができる。
特に、パーソナルコンピュータは普及が著しく、開発ツールも豊富にあり、カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)の開発メーカー側も開発、人材の育成が容易になり、遊技場の遊技情報管理システムにパーソナルコンピュータを導入できるメリットは大きいものがある。また、遊技店においても、パーソナルコンピュータで構成されたカウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)への操作に違和感無く対応できる。
また、遊技情報収集装置は、設定検査装置により付与された固有IDに基づいて遊技用演算処理装置の正当性を判定し、設定検査装置は、遊技情報収集装置により遊技用演算処理装置から読み出された遊技プログラムの真偽を判定するので、不正を防止することができる。
さらに、状態監視用管理装置と情報処理用管理装置との間の情報転送に使用される情報路には、設定監視装置でデータ転送が行われる通信網とは別の特定通信網を備え、双方の情報を互いに取得可能にすることにより、情報収集を区分けして機能分担を図りつつ、通信効率の低下を避けながら、区分けした他の情報も知ることができるとともに、拡張性を担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を示すシステム図である。
【図2】 遊技店の全体構成を示すブロック図である。
【図3】 遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック図である。
【図4】 遊技情報収集装置2(PJ2)のブロック図である。
【図5】 状態変化情報記録装置(JR)のブロック図である。
【図6】 カウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)のブロック図である。
【図7】 遊技用演算処理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 遊技情報収集装置1(PJ1)のプログラムを示すフローチャートである。
【図9】 状態変化情報記録装置(JR)のプログラムを示すフローチャートである。
【図10】 カウンタ用コンピュータ(CC)のプログラムを示すフローチャートである。
【図11】 事務所用コンピュータ(HC)のプログラムを示すフローチャートである。
【図12】 遊技詳細情報の内容を説明する図である。
【図13】 状態変化情報の内容を説明する図である。
【図14】 演算処理装置チェック処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】 イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】 定時収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】 定時収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図18】 ブラウジング処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技店
10、10a、10b 遊技機
32、32a、32b カード式球貸装置(遊技設備装置)
33、33a、33b 球切装置(遊技設備装置)
34、34a、34b パルスタンク(遊技設備装置)
35 ネットワーク中継装置
36 島内ネットワーク
37 店内ネットワーク
91 通信網
113 専用通信網
200 遊技用演算処理装置
PJ1 遊技情報収集装置1
PJ2 遊技情報収集装置2
JR 状態変化情報記録装置
JR’ 補助状態変化情報記録装置
CC カウンタ用コンピュータ
HC 事務所用コンピュータ

Claims (2)

  1. 遊技機および遊技設備装置から発生する遊技情報の監視および管理を行う遊技情報管理システムであって、
    前記遊技機に対応して設けられ、該遊技機および遊技機に付設される遊技設備装置よりの遊技情報を収集し、該収集した遊技情報に基づいて状態変化情報及び遊技詳細情報を生成する遊技情報収集装置と、
    前記遊技情報収集装置より通報される状態変化情報を収集し、該状態変化情報を監視することにより、前記遊技機若しくは遊技機に付設される遊技設備装置の状態変化を報知する状態監視用管理装置と、
    前記遊技情報収集装置から遊技詳細情報を収集して分析情報に加工する情報処理用管理装置と、
    を備え、
    前記遊技機には遊技制御を行う遊技用演算処理装置が備えられ、
    前記遊技用演算処理装置は、該遊技用演算処理装置毎に異なる固有IDが記憶されており、
    前記遊技情報収集装置、前記状態監視用管理装置および前記情報処理用管理装置が通信網で接続され、さらに該通信網は、前記遊技情報収集装置に対して前記固有IDを付与する設定検査装置が接続可能であり、
    前記遊技情報収集装置は、前記設定検査装置により付与された固有IDに基づいて、当該遊技情報収集装置に接続されている遊技機に備えられた遊技用演算処理装置の正当性を判定するとともに、該遊技用演算処理装置から遊技プログラムを読み出して前記設定検査装置に送信する機能を有し、
    前記設定検査装置は、前記遊技情報収集装置から送信された遊技プログラムの真偽を判定する機能を有し、
    前記状態監視用管理装置と前記情報処理用管理装置の間の情報転送に使用される情報路は、前記通信網とは別の特定通信網により構成され、
    前記状態監視用管理装置は、前記情報処理用管理装置からの指令に基づいて、前記特定通信網を介して、前記状態変化情報管理手段により管理されている状態変化情報を前記情報処理用管理装置へ転送する状態変化管理情報転送手段を備え、
    前記情報処理用管理装置は、前記状態監視用管理装置からの指令に基づいて、前記特定通信網を介して前記分析情報を前記状態監視用管理装置へ転送する分析情報転送手段を備えることを特徴とする遊技場の遊技情報管理システム。
  2. 前記遊技情報収集装置、前記状態監視用管理装置、前記情報処理用管理装置および設定検査装置が接続される通信網がLONにより構成される一方で、前記特定通信網がLONとは別個独立したイーサーネットにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技情報管理システム。
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