JPH10113451A - 遊技店監視ネットワークシステム - Google Patents

遊技店監視ネットワークシステム

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JPH10113451A
JPH10113451A JP8291050A JP29105096A JPH10113451A JP H10113451 A JPH10113451 A JP H10113451A JP 8291050 A JP8291050 A JP 8291050A JP 29105096 A JP29105096 A JP 29105096A JP H10113451 A JPH10113451 A JP H10113451A
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monitoring
gaming
game
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network system
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JP8291050A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Yasukawa
▲きよし▼ 安川
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C A Kk
Original Assignee
C A Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昼夜を問わずに行なわれる遊技装置などに対
する不正行為を確実かつ簡易なシステムで検出する。 【解決手段】 機器監視用サーバSTSの判断により遊
技店監視ネットワークシステムは、遊技装置での遊技が
行なわれる営業時動作モード処理あるいは遊技装置での
遊技が行なわれない非営業時動作モード処理を択一的に
選択することができる。営業時動作モード処理は、ネッ
トワーク上の総ての機器を稼働状態とし、一般のネット
ワークシステム同様にパチンコ遊技装置P1の状態監視
を集中的にかつリアルタイムで行なうことができる。非
営業時動作モード処理では、通報ノードMN、中位自律
監視装置TM2Aおよび下位自律監視装置TLのみを稼
働させ、この監視装置が異常を検知するとその異常内容
に応じた外部への通報が通信ノードMNから実行され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク接続
された多数の遊技装置監視手段と集中監視手段とにより
遊技装置の状況を集中的に監視する遊技店監視ネットワ
ークシステムに関し、詳しくは昼夜を問わずに行なわれ
る遊技装置などに対する不正行為を確実かつ簡易なシス
テムで検出する不正検出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パチンコ装置などの遊技装置は、
電子化が広範に進められており、特定の入賞口への入賞
に伴って多桁の数字が一定時間回転し、多桁の数字の組
み合わせが特定の場合に、入賞口の可動片が入賞しやす
い位置に移動するといった制御が行なわれている。こう
した遊技条件は、CPUを中心とする算術論理演算回路
とこの回路で実行するプログラムとの組み合わせからな
る遊技装置用制御装置に設定されている。したがって、
パチンコ装置を例に取れば、変動入賞の確率などは、こ
の遊技装置用制御装置のプログラムを変更することによ
り、自在に設定することができる。
【0003】また、遊技装置の電子化に伴って、これら
の遊技装置を多数設置する遊技店の電子化も急速に進展
しており、遊技装置と遊技店に配置されるコンピュータ
とをネットワーク接続することで、総ての遊技装置の遊
技状況などをコンピュータによりリアルタイムに監視す
ることも、技術的には可能な状況となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た遊技装置では、遊技規則の電子化に伴って、遊技装置
用制御装置のプログラムを改竄し、不正な遊技規則によ
り遊技装置を動作させるという新たな不正行為の可能性
を招致した。遊技規則は、通常ROMに書き込まれてい
るので、遊技装置用制御装置の基板上のROMを差し替
えることで、不正な遊技条件による遊技が可能となる。
実際には、通常あり得ないような特定の遊技条件の下で
遊技することにより、変動入賞の確率が極めて高くな
り、こうした不正な遊技条件を知悉しているものだけ
が、不正に大量の賞品を入手できるのである。
【0005】この種の不正行為は、遊技最中に特殊な器
具を用いて行なわれるものではないため、その外観上も
通常の遊技装置と全く変わることがない。このため、従
来より遊技店に設置されている不正検出装置、例えば監
視カメラ、磁気センサや電波センサによっても摘発する
ことができない。しかも、この不正行為は、改竄された
遊技装置用制御装置により継続的に行なわれるため、そ
の他の不正行為による被害とは比べものにならないほど
の大きな損害が発生する。
【0006】また、遊技装置用制御装置のプログラムの
改竄は、専ら遊技店が閉店している休日や夜間に行なわ
れるため、これを摘発するためには24時間体制で警備
要員を雇用するなどが必要となり、遊技店の支出するセ
キュリティ費用は増加の一途をたどっている。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、遊技装置に対して昼夜を問わず行なわれるプログ
ラム改竄による不正行為を、遊技店に構築されているネ
ットワークを利用する簡便なシステムで確実に検出する
ことができる遊技店監視ネットワークシステムを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の遊技店監視ネットワークシステムは、遊技店に多
数設置される遊技装置を監視する多数の遊技装置監視手
段をネットワーク接続し、該ネットワークを通じて前記
遊技装置監視手段と通信する集中監視手段により前記遊
技店における遊技装置の状況を集中的に監視する遊技店
監視ネットワークシステムにおいて、前記集中監視手段
は、少なくとも前記遊技装置の稼働を許可する遊技店営
業時と稼働を行なわない遊技店非営業時との切り替えを
行なうシステム運用切替部と、該システム運用切替部に
より遊技店営業時が選択されたとき、前記多数の遊技装
置監視手段の電源を投入し、該多数の遊技装置監視手段
からの監視情報に基づいて前記遊技装置の状況を集中監
視する営業時動作モードと、前記システム運用切替部に
より遊技店非営業時が選択されたとき、前記多数の遊技
装置監視手段のうちの一部の電源のみ維持または投入
し、該一部の遊技装置監視手段からの監視情報に基づい
て前記遊技装置の異常が検出されたときに前記遊技店の
外部へ通報を行なう非営業時動作モードとを備えること
を要旨とする。
【0009】この遊技店監視ネットワークシステムは、
集中監視手段のシステム運用切替部を備えているため、
ネットワークの運用形態を少なくとも次の二種類から選
択することができる。システム運用切替部により営業時
動作モードを選択すると、集中監視手段は多数の遊技装
置監視手段の電源を投入して稼働状態とし、その遊技装
置監視手段からの監視情報に基づいて遊技装置の状況を
集中監視する。すなわち、この従前の遊技店監視ネット
ワークシステムと同様に遊技装置の状況を集中的にリア
ルタイムで監視することができる。一方、システム運用
切替部により非営業時動作モードが選択されたときの集
中監視手段は、多数の遊技装置監視手段のうちの一部の
電源のみを維持または投入し、該一部の遊技装置監視手
段からの監視情報に基づいて前記遊技装置の異常が検出
されたときに遊技店の外部へ通報を行なう。すなわち、
この非営業時動作モードを選択するならば、遊技店が閉
店している休日や夜間のセキュリティに必要な一部の遊
技装置監視手段のみを稼働させて遊技装置への不正を検
出することができる。しかも、異常が検出されたときに
は遊技店の外部へ通報が行なわれるため、遊技店に警備
員などを常駐させる必要もない。
【0010】また、集中監視手段は、非営業時動作モー
ドにおいて、遊技装置監視手段からの監視情報に基づい
て遊技装置の複数種類の異常を検出し、検出した異常の
種類によって通報を行なう外部および/または通報する
内容を変更することが好ましい。この様な運用形態であ
れば、遊技装置に発生した異常が軽微であるときはその
異常内容を外部記録媒体に記録したり、重大な異常であ
るときには警備担当者へ通知したりなど、発生した異常
の内容に応じた適切な対応が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は実施例である遊技店監視ネ
ットワークシステムの全体構成説明図、図2はその遊技
店監視ネットワークシステムのパチンコ遊技装置P1周
りの関係を表わした説明図である。なお、本実施例の遊
技店監視ネットワークシステムは、#1から#4までの
4つの島にパチンコ遊技装置がそれぞれ18台取り付け
てあるパチンコ遊技店に適応する構成としている。
【0012】パチンコ遊技装置P1の裏面に取り付けら
れる遊技装置用制御装置PN1は、マイクロコンピュー
タからなる情報処理機器で、パチンコ遊技装置P1の遊
技規則を予め記憶しており、その遊技規則に従ってパチ
ンコ遊技装置P1を制御し、作動させる。このために、
遊技装置用制御装置PN1は、パチンコ遊技装置P1の
遊技状況を検出するための各種センサ、例えば各種入賞
口へのパチンコ玉の入賞を検出する入賞センサ、ハンド
ル39への人体の接触を検出する人体センサなどの検出
出力を入力し、遊技盤40に備えられる各種電動装置、
いわゆる役物、ランプや音源などへ制御信号を出力す
る。この遊技装置用制御装置PN1は、各パチンコ遊技
装置P1毎に設けられた遊技データ収集装置TM1に接
続されている。遊技データ収集装置TM1には、後述す
る構成のプロセッサ12とインタフェース回路15と通
信ポート17とが備えられている。遊技データ収集装置
TM1は、IN/OUTのパチンコ玉数や大当たりの発
生を示す遊技装置用制御装置からの出力など、パチンコ
台の稼働実績データを収集したり、さらにはパチンコ台
との間の信号線の断線を検出する回路からの信号を収集
するといった各種管理とこれに伴う作業を行なう。
【0013】なお、パチンコ遊技装置P1は、図2に示
したように、受け皿38に供給した遊技球をハンドル3
9を操作することにより決定される弾発力で遊技盤40
に発射して、入賞口や変動入賞口に入れて景品球を獲得
する通常のものである。
【0014】遊技データ収集装置TM1の通信ポート1
7は、第一のネットワークに相当する営業ネットワーク
BNを構成する通信回線に接続されている。各島#1〜
#4のそれぞれに張り巡らされた営業ネットワークBN
には、図1に示すように、その島を構成するパチンコ遊
技装置P1に取り付けられた18台総ての遊技データ収
集装置TM1が接続されており、1.25Mbpsのス
ピードで各機器との中継を行なうネットワークコントロ
ール用のルータRAを介して基幹ネットワークSNに接
続されている。
【0015】下位自律監視装置TLは、パチンコ遊技装
置P1が設置される枠体の上部に設けられたトップラン
プに組み込まれている。下位自律監視装置TLのプロセ
ッサ22には、遊技データ収集装置TM1のプロセッサ
12と同一のチップが採用されている。また、下位自律
監視装置TLのインタフェース回路25は、遊技データ
収集装置TM1、パチンコ遊技装置P1に遊技球を補給
する玉補給装置32、硬貨やプリペイドカード等を投入
することにより遊技球を貸し出す玉貸出装置35、およ
び大当たりやトラブル発生を示すランプ群37などと接
続され、これらの機器との通信・制御に適合した電気回
路より構成される。そして、パチンコ遊技装置P1の金
枠および木枠の開閉状況、不正検出のための磁力セン
サ、電磁波センサなどの監視によるイベント管理、大当
たり時、呼出スイッチが操作されたときのトップランプ
の点滅制御を行なっている。また、インタフェース回路
25には、パチンコ遊技装置P1およびその遊技データ
収集装置TM1に電源を供給する電源回路も接続されて
おり、下位自律監視装置TLは、パチンコ遊技装置P1
および遊技データ収集装置TM1の電源を、直接入り切
りすることができる。
【0016】なお、パチンコ遊技装置P1から出力され
る信号は、遊技データ収集装置TM1および下位自律監
視装置TLの両方に利用される。このため、パチンコ遊
技装置P1からの信号線は、図1に示すように、信号分
岐ボックスSBBに一旦接続され、この信号分岐ボック
スにて分岐されて所定の制御装置に入力されている。結
局、1台のパチンコ遊技装置P1に対して、信号分岐ボ
ックスSBB,下位自律監視装置TL,遊技データ収集
装置TM1が用意されており、これらは、組をなして動
作している。実施例のように遊技装置用制御装置PN1
と遊技用データ収集装置TM1とを、信号分岐ボックス
SBBにより分離する構成では、既存のパチンコ遊技装
置との互換性を維持することが容易だが、これらの装置
は、総て一体に構成することも可能である。
【0017】下位自律監視装置TLの通信ポート27
は、第二のネットワークに相当する監視ネットワークC
Nを構成する通信回線に接続されている。各島#1〜#
4のそれぞれに張り巡らされた監視ネットワークCNに
は、図1に示すように、その島を配置される18台総て
の下位自律監視装置TLが接続されており、1.25M
bpsのスピードで各機器との中継を行なうネットワー
クコントロール用のルータRBを介して前述の営業ネッ
トワークBNに接続されている。
【0018】なお、各機器の中継を担当するルータR
A,RBや後述する中・上位自律監視装置やコーナーラ
ンプ制御装置などの他の機器も、遊技データ収集装置T
M1や下位自律監視装置TLと同様のプロセッサを用い
て構成され、各機器は自律的に稼働実績データあるいは
イベント実績データを収集し、ログとして管理するよう
にプログラムされている。プロセッサの構成については
後述する。
【0019】各島#1〜#4のコーナー毎には中位自律
監視装置TM2A,コーナーランプ制御装置CLA,C
LBが設置され、中位自律監視装置TM2Aは営業ネッ
トワークBNに、コーナーランプ制御装置CLA,CL
Bは監視ネットワークCNにそれぞれ接続されている。
中位自律監視装置TM2Aとは、遊技データ収集装置T
M1と通信することで当該島の遊技データ収集装置TM
1が収集した稼働実績データを集計し、当該島のパチン
コ遊技装置P1の稼働実績データを集中管理するもので
ある。第一のコーナーランプ制御装置CLAは、下位自
律監視装置TLと通信し、その要求に応じて島の一方の
コーナーに設置されたコーナーランプの点滅を行なう
他、下位自律監視装置TLの機能監視やログのバックア
ップを行なう。第二のコーナーランプ制御装置CLB
は、同様に下位自律監視装置TLと通信し、その要求に
応じて島の他方のコーナーに設置されたコーナーランプ
の点滅制御を担当する。
【0020】この様に各島#1〜#4に用意された2つ
のネットワークBN,CNは、ルータRA,RBを介し
て基幹ネットワークSNに接続され、遊技店を集中管理
している上位自律監視装置TM3,TM2B、ホールコ
ンピュータHCおよび通報ノードMNに接続される。
【0021】第一の上位自律監視装置TM3は、ネット
ワークを通じてパチンコ遊技店全体の稼働実績を集計、
管理する。また、第二の上位自律監視装置TM2Bは、
中位自律監視装置TM2Aが収集する稼働実績データを
合計し、店全体のパチンコ台の機種毎の稼働実績を集
計、管理する。
【0022】ホールコンピュータHCは、機器監視用サ
ーバSTSとログ監視用サーバLOGとからなり、ハブ
Hubを介してイーサネット上にデータを公開すること
も可能に構成されている。機器監視用サーバSTSは、
上記各機器の監視用のサーバーで、操作者の要求に応じ
て該当する機器と交信してデータを獲得し、その稼働実
績データ・イベント実績データをリアルタイムで公開す
る。また、ログ監視用サーバLOGは、各機器の管理し
ているデータをポーリングにより収集し、データベース
化して操作者に公開する。
【0023】通報ノードMNは、外部の通信回線TNを
介して監視用コンピュータACCと接続可能な装置であ
る。従って、通報ノードMNには、通信用のモデムが内
蔵されており、異常を検出した上述した各種機器(遊技
装置用制御装置PN1,遊技データ収集装置TM1,下
位自律監視装置TL,中位自律監視装置TM2A,上位
自律監視装置TM2B,TM3)からの異常検知をネッ
トワークを通じて入手すると、その異常内容に応じて相
手先を選択し、遊技店の外部に自動通報する。なお、監
視用コンピュータACCは、モデムMを介して、外部の
通信回線TNと接続されている。
【0024】なお、基幹ネットワークSNにルータRA
を介して接続される監視カメラ制御装置CMCは、監視
カメラ用のコントローラである。この監視カメラ制御装
置CMCは、本実施例の遊技店監視ネットワークシステ
ムに必須のものではないが、この様に同一のネットワー
クに接続することで、後述する異常処理の一態様を担当
するノードとしてシステム化することもできる。
【0025】また、図1に斜線を付して示す機器、下位
自律監視装置TL,中位自律監視装置TM2A,ルータ
RA,RBおよび通報ノードMNは、遊技店の閉店時で
ある店休日や夜間においても電源供給が行なわれる機器
であり、24時間体制で所轄のデータ収集、通信、ログ
記録を実行する。更に、図1に*を付して示す機器、通
報ノードMNおよび中位自律監視装置TM2Aは、バッ
テリバックアップ回路を内蔵しており、商用電源の供給
がストップした停電時においてもその機能を発揮するこ
とができる。
【0026】遊技データ収集装置TM1のプロセッサ1
2は、図3に示すように、3個のプロセッサを内蔵した
1チップタイプのプロセッサであり、実施例では、東芝
製ニューロンチップTMON3120を使用した。この
プロセッサ12は、メディアアクセス(以下、MACと
呼ぶ)CPU41、ネットワークCPU42、アプリケ
ーションCPU43の3つのCPUを内蔵している。ま
た、これらのCPU41,42,43が共通に接続され
ているアドレスおよびデータのためのコモンバス44に
は、共有メモリであるRAM45、不揮発性のメモリで
あるEEPROM47、プログラムなどを予め格納した
ROM49が接続されている。また、外部との入出力を
司るネットワーク通信ポート50およびI/Oポート5
2も、このコモンバス44に接続されている。ネットワ
ーク通信ポート50は、所定の通信プロトコルに則った
データ通信を具現化するポートである。I/Oポート5
2は、パチンコ遊技装置P1などの各種電装機器に接続
されたインタフェース回路15とのデータの入出力を司
っている。
【0027】EEPROM47は、不揮発性のメモリで
あって、ネットワーク構成およびアドレスの指定情報、
48ビットの識別コード、制御用のプログラム等を記憶
している。48ビットの識別コード以外は、プログラム
により書き換え可能である。識別コードは、製造過程で
改変不能に書き込まれるものであり、各チップ毎に異な
るコードを書き込むことができる。本実施例では、遊技
データ収集装置TM1の識別に用いているが、例えば遊
技装置用制御装置PN1と遊技データ収集装置TM1と
が一体に構成されているのであれば、合計48ビットの
識別コードをいくつかのグループに分け、遊技用制御装
置のメーカー、機種、製造番号、設置ホールなどの情報
を各グループに割り当てることができる。この識別コー
ドは、ネットワークを介して外部から読み出すことがで
きるので、どの情報をどのプロセッサ12が(即ちどの
遊技装置用制御装置PN1または遊技データ収集装置T
M1が)出力したかを容易に知ることができる。なお、
遊技データ収集装置TM1のプロセッサは、通常のノイ
マン型コンピュータを用いることも何等差し支えない
が、プロセッサ毎に異なる識別コードを備え、この識別
コードが改変不能なものであることが望ましい。
【0028】また、このEEPROM47のプログラム
により書き換え可能である部分およびROM49には、
パチンコ遊技装置P1のとのデータのやりとりに必要な
プログラムが記憶されている。なお、この遊技データ収
集装置TM1と、パチンコ遊技装置P1用の遊技装置用
制御装置PN1とを一体に構成した場合には、このEE
PROM47やROM48内に、そのパチンコ遊技装置
における遊技規則、パチンコ遊技装置P1の遊技状態に
基づいてパチンコ遊技装置P1の各電装機器を次にどの
様に制御するかの規則が記憶される。この場合には、3
つのCPU41〜43は、この遊技規則に基づいてパチ
ンコ遊技装置P1を制御することで、パチンコ遊技の電
子制御を達成する。
【0029】このほか、プロセッサ12には、各CPU
41ないし43のクロックやリセットなどの制御信号を
出力する制御回路54も内蔵されている。なお、本実施
例では、RAM45やEEPROM47を内蔵したタイ
プのプロセッサ12を使用するものとしたが、データバ
ス44が外部に引き出されており、RAMやEEPRO
Mなどを外づけできるタイプのプロセッサ12を用いる
ことも可能である。また、データを不揮発的に記憶する
記憶手段として、この実施例ではEEPROMを使用し
たが、これに代えて、フラッシュROMや磁気的な記憶
手段などを用いることもできる。
【0030】既述したように、遊技データ収集装置TM
1、下位自律監視装置TL、中位自律監視装置TM2
A、上位自律監視装置TM2B,TM3およびルータR
A,RBのいずれも、同一のアーキテクチャを有するプ
ロセッサ12を使用している。このため、各プロセッサ
12のIDの管理や通信プロトコルの整合性などを容易
を行なうことができる。従って、多数の遊技データ収集
装置TM1を接続した大規模なネットワークシステムの
開発も容易である。また、各プロセッサ12には、上述
した識別コードが付与されているので、大規模なネット
ワーク上であっても特定のプロセッサの識別が容易であ
り、ネットワーク全体のセキュリティの向上に資するこ
とができる。この識別コードを利用して、遊技店監視ネ
ットワークシステムを構成している上記各種機器、例え
ば下位自律監視装置TLと対応する遊技データ収集装置
TM1とは、互いを認識する制御を行なっている。これ
は、パチンコ遊技装置P1の設置時に、組み合わされた
下位自律監視装置TLと遊技データ収集装置TM1と
が、互いの識別コードを送りあい、その後の通信におい
ては、識別コードを通信プロトコルの一部に加えること
により行なわれる。識別コードの照合を行なう上位の機
器は、設置時に認識した識別コード以外の識別コードを
備えたデータが下位の機器から送られてくると、以後の
データを受け付けず、組合せの異常としてこれを外部に
報知する。
【0031】図4は、この識別コードの検証を行なう各
機器の上下関係を図解した説明図である。図示するよう
に最上位に位置づけされる第一の上位自律監視装置TM
3は、第二の上位自律監視装置TM2B,監視カメラ制
御装置CMC,機器監視用サーバSTS,ログ監視用サ
ーバLOG,中位自律監視装置TM2Aへ識別コードを
要求し、これらの機器は識別コードをその要求に応じて
返信する。また、中位自律監視装置TM2Aは、自らが
管理する島にある18台の遊技データ収集装置TM1,
下位自律監視装置TLおよび第一・第二のコーナーラン
プ制御装置CLA,CLBに対して識別コードを要求
し、これらの機器から返される識別コードを検証する。
この様な識別コードの照合は、機器間のデータ通信時お
よび一定周期で行なわれ、特に遊技データ収集装置TM
1に対しては大当たりおよびパチンコ遊技装置P1のエ
ラー発生時にも行なってセキュリティに万全を期してい
る。また、遊技データ収集装置TM1など所定の機器
は、図1にて既述のごとく、休日や夜間においては電源
供給がストップするが、この期間には識別コードの照合
動作は中断される。
【0032】プロセッサ12の3個のCPU41ないし
43は、図5に示すように、RAM45やEEPROM
47を共有メモリとして利用することにより、データを
相互にやり取り可能である。アプリケーションCPU4
3がI/Oポート52を介して、種々のデータを機器が
取り込み、これをバッファに書き込むと、ネットワーク
CPU42は、このバッファを参照することにより、こ
れらのデータを読み出してネットワークバッファに書き
込むことができる。ネットワークバッファに書き込まれ
たデータは、MACCPU41から参照可能であり、M
ACCPU41は、これらのデータを通信ポート50を
介して外部に出力することができる。なお、逆の経路を
辿ることにより、通信ポート50を介してネットワーク
上から読み込んだデータを、アプリケーションCPU4
3を介して、パチンコ遊技装置P1の各種電装機器(例
えば遊技球発射装置)に出力することも可能である。
【0033】以上の様に構成される本実施例の遊技店監
視ネットワークシステムにて実行される処理について次
に説明する。図6は、機器監視用サーバSTSを操作し
て遊技店監視ネットワークシステムの動作モードを営業
時動作モードあるいは非営業時動作モードに切り替える
際、その機器監視用サーバSTSにて処理されるプログ
ラムである。この動作モードの切り替えは、遊技店監視
ネットワークシステムのスーパバイザだけに許可される
ものとするため、機器監視用サーバSTSに対して所定
のパスワード入力あるいはIDカード照会などを経た後
に行なわれる。このプログラム処理が開始されると機器
監視用サーバSTSは、何れの動作モードに移行するか
を判断し(ステップ10)、その判断結果に応じて営業
時動作モード処理(ステップ20)あるいは非営業時動
作モード処理(ステップ30以降)を択一的に選択して
本プログラムを終了する。
【0034】ここで、ステップ10における動作モード
の判断は、機器監視用サーバSTSへのキー入力により
判断したり、あるいは機器監視用サーバSTSが電源立
ち上げ時であれば自動的に営業時動作モードと判断し、
電源断時であれば自動的に非営業時動作モードと判断す
るものとしてもよい。
【0035】ステップ20の営業時動作モード処理と
は、図1にて説明したように常時電源が投入されている
通報ノードMN,中位自律監視装置TM2A,ルータR
A,RBを除く遊技店監視ネットワークシステムの構成
機器、すなわちパチンコ遊技装置P1、遊技データ収集
装置TM1、下位自律監視装置TL、上位自律監視装置
TM2B,TM3およびログ監視用サーバLOGの電源
を立ち上げ、これらの機器の初期化処理や内部時計の時
刻合わせなどの初期設定を行なって稼働状態とすること
である。これにより、遊技店監視ネットワークシステム
は、一般のネットワークシステム同様にパチンコ遊技装
置P1の状態監視を集中的にかつリアルタイムで行なう
ことができる。なお、営業時動作モード中に、停電など
によりシステムの電源供給が失われる場合があり得る
が、本実施例では、中位自律監視装置TM2A等がバッ
テリバックアップされているので、営業中のデータの大
部分は失われることがない。
【0036】一方、ステップ30以降の非営業時動作モ
ード処理とは、本実施例の遊技店監視ネットワークシス
テムに特有のモードであり、機器監視用サーバSTSは
ログ監視用サーバLOGに遊技データ収集装置TM1お
よび下位自律監視装置TLに残っている稼働実績データ
およびイベント実績データをポーリング収集することを
命じ、ログ監視用サーバLOGからの返信を待つ(ステ
ップ30)。そして、ログ監視用サーバLOGによるデ
ータ収集が完了すると機器監視用サーバSTSは、パチ
ンコ遊技装置P1、遊技データ収集装置TM1、上位自
律監視装置TM2B,TM3およびログ監視用サーバL
OGの電源を切り(ステップ32)、未だに稼働中であ
る通報ノードMN、中位自律監視装置TM2Aおよび下
位自律監視装置TLに非営業時動作モードへ移行するこ
とを指令して自らの電源を落とし(ステップ34)、本
プログラムを終了する。
【0037】図7は遊技店監視ネットワークシステムが
非営業時動作モードへ移行したとき中位自律監視装置T
M2Aおよび下位自律監視装置TL(以下、これらを単
に監視ノードTMという)にて実行される通報要求プロ
グラム、この通報要求プログラムからの通報要求を受け
て起動される通報ノードMNの通信プログラムのフロー
チャートである。
【0038】前述のように監視ノードTMは、自律的に
自身が所轄するパチンコ遊技装置P1の稼働実績データ
あるいはイベント実績データを収集し、これをログとし
て管理するための情報入力を行なう(ステップ10
0)。そして、ここで入力した稼働実績データあるいは
イベント実績データを所定の基準に基づいて判断し(ス
テップ110)、そのデータに、第三者機関への通報が
必要と認められる異常が含まれていると判定したときに
は、通報ノードMNに対してその異常内容と通報要求を
出力する(ステップ120)。その後、ステップ100
にて入力したデータをログとして記憶、管理する(ステ
ップ130)。ここで、ステップ110にいう第三者機
関への通報が必要と認められるの異常とは、遊技店が閉
店している夜間・休日においては、下位自律監視装置T
Lがパチンコ遊技装置P1の金枠あるいは機枠の開放を
検出したとき、下位自律監視装置TLあるいは中位自律
監視装置TM2Aからの定時通信が不通あるいは識別コ
ードの照合が不調であるときである。また、遊技店が営
業中においては、何れかの監視ノードTMの識別コード
の照合が不調であるときである。
【0039】何れかの監視ノードTMから通報要求を受
けた通報ノードMNは、通信プログラムを起動してその
監視ノードTMから送信されてくる異常データを入力す
る(ステップ200)。そして、予め定められている電
話番号にオートログオンしてステップ200にて入力し
た異常データに基づいた第三者通報を実行する(ステッ
プ210)。ここで第三者通報とは、本実施例において
は、公衆回線に接続されたパーソナルコンピュータへの
警報メッセージ送信または警備会社への電話機による音
声通告の2種類が用意されており、ステップ120の通
報要求にて判断される異常内容に応じて何れかの通報が
自動選択される。
【0040】以上、説明したように、本実施例の遊技店
監視ネットワークシステムは、遊技店の営業データをリ
アルタイムに監視するために既設のネットワークを利用
し、このネットワークに接続される通報ノードMNおよ
び監視ノードTMを非営業時動作モードにおいても動作
させるという運用モードを用意するだけで、簡易的、廉
価にパチンコ遊技装置P1に対して昼夜を問わず行なわ
れる不正行為を確実に検出することができる。
【0041】しかも、監視ノードTMは、自律的に所轄
の実績データおよびイベントデータを収集し、ログとし
て管理するようにプログラムされている。このため、遊
技店監視ネットワークシステムを構成する各ノードは、
それぞれが分散的に情報処理負荷を担うこととなり、安
価なマイクロコンピュータを使用した廉価なシステムと
して構築することができる。また、実施例の遊技店の規
模に左右されず、より小規模から極めて大規模な遊技店
に適合した遊技店監視ネットワークシステムを簡単、廉
価に構築することができる。
【0042】また、監視ノードTMにより異常が検出さ
れたときには、その異常内容に応じて通報ノードMNが
作動し、単に外部コンピュータにその異常内容を記録す
るに止めるか、あるいは警備会社に通報するかが自動で
行なわれる。従って、遊技店が閉店している夜間あるい
は休日に監視員を配置する必要もなく、異常内容に応じ
た適切な対処が可能となる。
【0043】更に、監視ノードTMは、下位・中位・上
位の自律監視装置として階層化構成され、その一部を夜
間監視用、停電時のバッテリバックアップ回路内蔵にと
機能を分化させている。このため、実施例の遊技店監視
ネットワークシステムは、そのネットワーク接続の配線
も簡略化されると共に各機器間の通信負荷も大幅に軽減
され、遊技店の商用電源を落とすような大がかりな不正
や停電時においても確実に不正を検出することができ
る。夜間にパチンコ遊技装置P1の木枠などをあけると
言った不正が先に行なわれれば、この情報は、中位自律
監視装置TM2Aに送信されここに蓄積される。したが
って、その後に電源が遮断されても、情報は、バックア
ップされた中位自律監視装置TM2Aに保存されてお
り、外部への通報が可能である。他方、先に下位自律監
視装置TL側の電源が遮断されると、中位自律監視装置
TM2Aは、電源が落とされたことを検出する事ができ
るので、これを異常の発生と判断して、外部に通報する
ことができる。
【0044】また、多数の遊技店監視ネットワークシス
テムを構成する各機器に識別コードが付与され、この識
別コードの照合をも異常判断の対象としているため、プ
ログラム改竄やCPU取り替えなどの極めて悪質な不正
行為も確実に検出することができる。
【0045】なお、本実施例では各島に営業ネットワー
クBNおよび監視ネットワークCNの二種類のネットワ
ークを配線する構成について説明したが、これはネット
ワーク通信が円滑に行なわれるように通信機器を分散化
した一例である。従って、遊技店監視ネットワークシス
テムを構成する各機器の通信速度、ネットワークの情報
伝送効率などが許す範囲においてネットワーク配線を単
純化してもよい。
【0046】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこの様な実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施し得ることは勿論である。例えば、本発明は、
スロットマシン等、他の遊技機器の不正検出にも適用可
能である。また、下位自律監視装置TL,遊技データ収
集装置TM1,パチンコ遊技装置P1の制御装置PN1
を、総て一体にして、単一または数個のCPUにより、
総ての機能を実現する構成としても良い。もとより、こ
れらの装置のうちの2つを、一体に構成することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の遊技店監視ネットワークシステムの全
体構成図である。
【図2】その遊技店監視ネットワークシステムにおける
パチンコ遊技装置周りの機器構成の説明図である。
【図3】遊技データ収集装置TM1に用いたプロセッサ
12の内部構成を示すブロック図である。
【図4】監視ノード相互間にて行なわれる識別コード照
会の説明図である。
【図5】プロセッサ12内の3個のCPU41ないし4
3が共有メモリによりデータを共有する関係を示す説明
図である。
【図6】機器監視用サーバSTSにて処理される遊技店
監視ネットワークシステムの動作モード切替プログラム
のフローチャートである。
【図7】実施例の監視ノードおよび通報ノードにて実行
される処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
12…プロセッサ 15…インタフェース回路 17…通信ポート 22…プロセッサ 25…インタフェース回路 27…通信ポート 32…玉補給装置 35…玉貸出装置 37…ランプ群 38…皿 39…ハンドル 40…遊技盤 41…MACCPU 42…ネットワークCPU 43…アプリケーションCPU 44…コモンバス 45…RAM 47…EEPROM 49…ROM 50…ネットワーク通信ポート 52…I/Oポート 54…制御回路 BN…営業ネットワーク CLA…コーナーランプ制御装置 CLB…コーナーランプ制御装置 CMC…監視カメラ制御装置 CN…監視ネットワーク HC…ホールコンピュータ LOG…ログ監視用サーバ MN…通報ノード P1…パチンコ遊技装置 PN1…遊技装置用制御装置 RA…ルータ RB…ルータ SBB…信号分岐ボックス SN…基幹ネットワーク STS…機器監視用サーバ TL…下位自律監視装置 TM…監視ノード TM1…遊技装置用制御装置 TM2A…中位自律監視装置 TM2B…上位自律監視装置 TM3…上位自律監視装置 TN…通信回線 WC…監視カメラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技店に多数設置される遊技装置を監視
    する多数の遊技装置監視手段をネットワーク接続し、該
    ネットワークを通じて前記遊技装置監視手段と通信する
    集中監視手段により前記遊技店における遊技装置の状況
    を集中的に監視する遊技店監視ネットワークシステムに
    おいて、 前記集中監視手段は、 少なくとも前記遊技装置の稼働を許可する遊技店営業時
    と稼働を行なわない遊技店非営業時との切り替えを行な
    うシステム運用切替部と、 該システム運用切替部により遊技店営業時が選択された
    とき、前記多数の遊技装置監視手段の電源を投入し、該
    多数の遊技装置監視手段からの監視情報に基づいて前記
    遊技装置の状況を集中監視する営業時動作モードと、 前記システム運用切替部により遊技店非営業時が選択さ
    れたとき、前記多数の遊技装置監視手段のうちの一部の
    電源のみ維持または投入し、該一部の遊技装置監視手段
    からの監視情報に基づいて前記遊技装置の異常が検出さ
    れたときに前記遊技店の外部へ通報を行なう非営業時動
    作モードとを備える遊技店監視ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 集中監視手段は、非営業時動作モードに
    おいて、遊技装置監視手段からの監視情報に基づいて前
    記遊技装置の複数種類の異常を検出し、検出した異常の
    種類によって通報を行なう外部および/または通報する
    内容を変更する請求項1記載の遊技店監視ネットワーク
    システム。
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