JP4716174B2 - 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置に係り、特にノズルから液体を吐出させる液体吐出ヘッドにおける吐出異常検出技術に関する。
圧力室内に収容されたインクに圧力を印加することで、該インクをノズルから吐出させるインクジェットシステムにおいて、圧力室内の圧力を圧力センサによって検出し、インクの吐出状態を把握する方法が提案されている。圧力室に発生する圧力は高速且つ高周波であるとともに、圧力センサから得られる検出信号は微小電圧を持つ信号であり、正常時及び異常時の差が小さいため、正常及び異常の見極めが困難である。このような微小電圧を持つ検出信号から正確に正常及び異常の判断をするために様々な方法が提案されている。
特許文献1に記載された発明では、印字動作に先立って測定用駆動パルスをピエゾ素子に印加し、圧力室内の圧力変動をピエゾ素子及び検出回路によって検出するとともに、その圧力変動の特性に基づいて駆動波形を算出し、印字するときには算出された駆動波形に基づいて駆動電圧波形をピエゾ素子に印加するように構成されている。
また、特許文献2に記載された発明では、電気信号に応答してインク室を変形させる振動子の変位状態を検出する検出手段を配設し、該電気信号に対する振動子の変位状態を検知するように構成されている。
また、特許文献3に記載された発明は、駆動素子よりピエゾ素子に対して駆動パルス信号を与え、ピエゾ素子を短時間に複数回変形させることにより、インク室内のインクを徐々に噴出させてそれらのインクで1つのインク滴を形成し、その際に、検出手段は駆動パルス信号の所定のパルス毎にインク室内のインクの変動を検出し、制御手段は検出手段の検出結果に基づいて所定のパルスに後続するパルスを発生するように駆動手段が制御される。
特開平7−132592号公報 特開昭55−118878号公報 特開平6−155733号公報
一般に、圧力室の圧力を検知する方法には、圧力波の絶対値を計測することにより圧力異常を検知する方法と、圧力波の周波数特性を計測することにより圧力異常を検知する方法がある。圧力波の絶対値を計測する方法では、正常時の圧力波の絶対値と異常時の圧力波の絶対値との差があまり大きくないと、正確に正常及び異常を判断することが難しく、圧力波の周波数特性を計測する方法では、圧力波の周波数を計測するためのシステムが複雑である。具体的には、ローパスフィルタやハイパスフィルタ、バンドパスフィルタなどの周波数フィルタを用いることにより周波数を計測する構成があり、このような構成では、センサから得られた信号を処理する信号処理部にフィルタ装置を備えなければならず、システムが複雑になるといった問題がある。
特許文献1に記載の発明では、圧力室内の圧力変動を検出するための測定用駆動信号が必要であり、この測定用駆動信号を発生させる手段や測定用駆動信号を記憶する記憶手段が必要になり、制御系の規模が大きくなってしまうといった問題がある。
また、特許文献2に記載の発明では、検出信号から高周波成分を取り出すためのハイパスフィルタが必要になり、信号処理系の回路規模が大きくなってしまうといった問題がある。
また、特許文献3に記載された発明では、所定のパルス数毎に圧力室の残留振動を検出するためのタイミング回路が必要であり、また、残留振動をもとに後続パルスを発生させるための演算部には高速処理が要求される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成によって好ましい圧力検出が可能な液体吐出ヘッド及び液体吐出装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液体を吐出させる吐出孔と、前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、を備え、前記検出信号の周波数fと、前記取出電極対と接続される信号処理部の入力抵抗器の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記取出電極対の面積及び前記圧力検出素子の厚みのうち少なくとも何れか一方により決められる前記圧力検出素子の静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、f<fcを満たすことを特徴とする。
本発明によれば、圧力室に発生する圧力に応じて圧力検出素子から得られる検出信号の周波数fとカットオフ周波数fcとの関係がf<fcを満たすように、静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段の抵抗成分及び容量成分が決められているので、検出信号の周波数変動に応じて検出信号の電圧(圧力検出素子の出力電圧)が変化し、圧力室に発生する圧力波の周波数変動を精度よく検出することができる。また、該検出結果に基づいて当該圧力室と連通する吐出孔の吐出異常を判断可能である。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液体吐出ヘッドの一態様に係り、記抵抗成分は、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路の抵抗値を含み、前記静電容量成分は、前記信号伝送路が有する静電容量を含むことを特徴とする。また、前記目的を達成するために、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液体を吐出させる吐出孔と、前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、を備え、前記検出信号の周波数fと、前記取出電極対に接続される信号処理部の入力抵抗器の抵抗値、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記圧力検出素子の静電容量、前記信号伝送路が有する静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係がf<fcを満たすことを特徴とする。本発明によれば、検出信号が伝送される信号伝送路の抵抗成分及び容量成分により圧力検出手段の抵抗及び静電容量を設定することで、圧力検出手段の自由度が高くなるとともに、圧力検出手段の構成を簡素化することができる。請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドに係り、前記抵抗成分は、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路に付加される抵抗器の抵抗値を含み、前記静電容量成分は、前記信号伝送路に付加される静電容量を含むことを特徴とする。また、前記目的を達成するために、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液体を吐出させる吐出孔と、前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、を備え、前記検出信号の周波数fと、前記取出電極対に接続される信号処理部の入力抵抗器の抵抗値、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路に付加される抵抗器の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記圧力検出素子の静電容量、前記信号伝送路に付加される静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、f<fcを満たすことを特徴とする。本発明によれば、信号伝送路に抵抗器及びコンデンサのうち少なくとも何れか一方を付加して、圧力検出手段の抵抗及び静電容量を設定することで、圧力検出手段の自由度が高くなるとともに、圧力検出手段の構成を簡素化することができる。
ここでいうカットオフ周波数fcとは、圧力検出素子の最大発生電圧(飽和発生電圧)の1/(21/2)となる出力電圧に対応する検出信号の周波数を表している。即ち、圧力検出素子から得られる検出信号の周波数fがカットオフ周波数fc未満の領域では、検出信号の周波数変化に応じて検出信号の電圧は変化する。
なお、検出信号の有する周波数fのうち、少なくとも検出対象となる周波数領域fsがfs<fcの関係を満たすように構成すればよい。検出対象となる周波数fsの下限は、検出信号のノイズ成分レベルや検出信号の処理分解能に応じて適宜設定するとよい。例えば、検出信号のノイズ成分の5倍を超える電圧に対応する周波数を検出対象となる周波数の下限値としてもよい。
圧力検出手段には、少なくとも静電容量型の圧力検出素子が含まれており、該圧力検出素子の周辺回路などが含まれていてもよい。
液体吐出ヘッドには、記録媒体の全幅(記録媒体の画像形成可能幅)に対応した長さの吐出孔列を有するライン型ヘッドや、記録媒体の全幅に満たない長さの吐出孔列を有する短尺ヘッドを記録媒体の幅の方向へ走査させるシリアル型ヘッドがある。
ライン型の吐出ヘッドには、記録媒体の全幅に対応する長さに満たない短尺の吐出孔列を有する短尺ヘッドを千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、記録媒体の全幅に対応する長さとしてもよい。
静電容量型の圧力検出素子にはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)やPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)などの圧電素子が好適に用いられる。なお、圧力検出素子には、機械―電気変換定数(圧電g定数)が大きな圧電素子を用いることが好ましいまた、吐出力発生素子に圧電素子を用いる場合には、圧力検出素子と吐出力発生素子とを兼用可能である。なお、圧力検出素子は圧力室の内部に設けられていてもよいし、圧力室の外部に設けられていてもよい。
請求項記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの一態様に係り、前記検出信号の周波数fは、前記吐出孔から液体が正常吐出される正常吐出時に前記圧力室に発生する圧力に対して得られる検出信号の周波数foを含むことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、正常吐出時に圧力検出素子から得られる検出信号の周波数foを該検出信号のカットオフ周波数fc未満とすることで、正常吐出時に比べて周波数が低下するような圧力室に発生する圧力波を精度よく検出することが可能になる。
正常吐出時に圧力検出素子から得られる検出信号の周波数foには圧力室の共振周波数が含まれている。
請求項記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの一態様に係り、前記検出信号の周波数fは、前記吐出孔から液体が正常に吐出されない吐出異常時に前記圧力室に発生する圧力に対して得られる検出信号の周波数f1を含むことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、吐出異常時に圧力検出素子から得られる検出信号の周波数f1を検出信号のカットオフ周波数fc未満とすることで、圧力室に発生する圧力波の周波数が変動するような吐出異常を精度よく検出することができる。
正常吐出時の検出信号の周波数foに比べて吐出異常時の検出信号の周波数f1が小さくなる条件(fo>f1)を満たす場合により好ましい圧力検出が行われる。
請求項記載の発明は、請求項記載の液体吐出ヘッドの一態様に係り、前記吐出異常時は、前記圧力室に気泡が存在している状態を含むことを特徴とする。
圧力室内の気泡を除去する気泡除去手段を備え、圧力室の圧力異常によって圧力室内に気泡が発生したと判断された場合に、該気泡除去手段を用いて圧力室内の気泡を除去するように制御するとよい。気泡除去手段にはノズルを介して圧力室内の液体を吸引する吸引手段がある。
なお、ここでいう「圧力室に気泡が存在している状態」とは、圧力室内の温度変化等により圧力室内のインクに溶存している気体が気泡化した状態や、ノズル等を介して圧力室の外部から気泡が混入した状態などがある。
圧力検出素子の取出電極の面積によって圧力検出手段の静電容量を設定してもよいし、圧力検出素子の厚みにより圧力検出手段の静電容量を設定してもよい。該取出電極の面積及び厚みの両方によって圧力検出手段の静電容量を設定してもよい。
また、上記目的を達成するために本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出させる吐出孔と、前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、を具備する液体吐出ヘッドと、前記取出電極対と接続される入力抵抗器を含み、前記圧力検出素子から得られる検出信号に所定の信号処理を施す信号処理と、を備え、前記検出信号の周波数fと、前記入力抵抗器の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記取出電極対の面積及び前記圧力検出素子の厚みのうち少なくとも何れか一方により決められる前記圧力検出素子の静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、f<fcを満たすことを特徴とする。
本発明によれば、検出信号の周波数fがカットオフ周波数fc未満となるように検出信号に所定の信号処理を施す信号処理手段の入力抵抗が設定されるので、液体吐出ヘッドの構成を変更することなく、圧力室に発生する圧力波の周波数変動を精度よく検出することができる。なお、該信号処理手段は液体吐出ヘッドに備えてもよいし、液体吐出ヘッドの外部に備えてもよい。請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の液体吐出装置の一態様に係り、前記抵抗成分は、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路の抵抗値を含み、前記静電容量成分は、前記信号伝送路が有する静電容量を含むことを特徴とする。また、上記目的を達成するために、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出させる吐出孔と、前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、を具備する液体吐出ヘッドと、前記取出電極対に接続される入力抵抗器を有する信号処理部と、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路と、を備え、前記検出信号の周波数fと、前記入力抵抗器の抵抗値、前記信号伝送路の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記圧力検出素子の静電容量、前記信号伝送路が有する静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、f<fcを満たすことを特徴とする。請求項12に記載の発明は、請求項9から11のいずれか1項に記載の液体吐出装置の一態様に係り、前記抵抗成分は、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路に付加される抵抗器の抵抗値を含み、前記静電容量成分は、前記信号伝送路に付加される静電容量を含むことを特徴とする。また、上記目的を達成するために、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出させる吐出孔と、前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、を具備する液体吐出ヘッドと、前記取出電極対に接続される入力抵抗器を有する信号処理部と、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路と、を備え、前記検出信号の周波数fと、前記入力抵抗器の抵抗値、前記信号伝送路に付加される抵抗器の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記圧力検出素子の静電容量、前記信号伝送路に付加される静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、f<fcを満たすことを特徴とする。
本発明によれば、圧力検出素子から得られる検出信号の周波数fは圧力検出素子のカットオフ周波数fc未満となるように構成されるので、検出信号の周波数変動に応じて検出信号の電圧(圧力検出素子の出力電圧)が変化し、圧力室に発生する圧力波の周波数変動を精度よく検出することができる。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、ヘッドという。)12K,12C,12M,12Yを有する印字部12と、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録媒体たる記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
インク貯蔵/装填部14は、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するインク供給タンクを有し、各タンクは所要の管路を介してヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによって記録紙16がベルト33上に吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図5中符号88で図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12の各ヘッド12K,12C,12M,12Yは、当該インクジェット記録装置10が対象とする記録紙16の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
ヘッド12K,12C,12M,12Yは、記録紙16の送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれのヘッド12K,12C,12M,12Yが記録紙16の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
吸着ベルト搬送部22により記録紙16を搬送しつつ各ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド12K,12C,12M,12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
印字部12の後段には後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。色別の各ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図3(a) はヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b) はその一部の拡大図である。また、図3(c) はヘッド50の他の構造例を示す平面透視図、図4はインク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図3(a),(b) 中の4−4線に沿う断面図である。記録紙16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド50は、図3(a),(b) に示したように、インク滴の吐出孔であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録紙16の送り方向と略直交する方向に記録紙16の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図3(a) の構成に代えて、図3(c) に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドブロック50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51と供給口54が設けられている。各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインク供給タンク(図3(a)〜(c)には不図示、図1に符号14で示すインク貯蔵/装填部に対応)と連通しており、該インク供給タンクから供給されるインクは図4の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の天面を構成し共通電極と兼用される加圧板56には個別電極57を備えた圧電アクチュエータ58(吐出力発生素子)が接合されており、個別電極57に駆動電圧を印加することによって圧電アクチュエータ58が変形してノズル51からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
一方、インクの吐出やリフィルなどによって圧力室52の圧電アクチュエータ58と反対側に設けられた圧力センサ59(圧力検出素子)が圧力を受けると、圧力センサ59には、この圧力に応じた歪み(応力)が生じ、この歪み(圧力変動)に応じた電圧を圧力室52の反対側に設けられた取出電極(個別電極)60から検出信号として取り出すことができる。なお、圧力センサ59の変位を妨げないように、圧力センサ59の圧力室52と反対側には空洞部62が設けられている。
本インクジェット記録装置10では、圧力センサ59から得られる検出信号によって圧力室52の圧力(圧力波)を検出し、この圧力波に基づいて圧力室52の圧力異常が判断される。
一般に、圧力室52に圧力異常が生じると、圧電アクチュエータ58から所定の吐出力を与えてもノズル51からインクが正常に吐出されない状態(例えば、所定量のインクが吐出されない吐出量異常)が起こり得る。圧力室52の圧力異常の原因には、圧力室52内に気泡が発生することなどが考えられる。
図4に示す圧電アクチュエータ58にはPZT(Pb(Zr・Ti)O3 、チタン酸ジルコン酸鉛)などのセラミック材料を用いた圧電素子が好適に用いられ、圧力センサ59には、PVDF(Polyvinylidene fluoride 、ポリフッ化ビニリデン)やPVDF−TrFE(ポリフッ化ビニリデン3フッ化エチレン共重合体)などのフッ化樹脂材料を用いた圧電素子が好適に用いられる。もちろん、圧力センサ59にPZTやPLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)などのセラミック材料を用いた圧電素子を適用してもよいし、圧電アクチュエータ58と圧力センサ59とを兼用する態様も可能である。
一般に、吐出力を発生させる圧電素子には等価圧電定数(d定数、電気機械変換定数、圧電歪定数)の絶対値が大きく駆動特性に優れた圧電素子が好ましく、圧力を検出するセンサには圧電出力係数(g定数、機械電気変換定数、圧電応力定数)が大きく検出特性に優れた圧電素子が好ましい。即ち、駆動特性に優れた圧電素子にはセラミック系材料が好適であり、一方、検出特性に優れた圧電素子にはPVDFやPVDF−TrFEなどのフッ化樹脂系材料が好適である。セラミック系材料にはPZTがあり、強誘電体のチタン酸鉛(PbTiO3 )と反強誘電体のジルコン酸鉛(PbZrO3 )を基本組成とし、この2成分の混合比を変えることによって圧電、誘電、弾性などの諸特性をコントロールできる。
なお、圧力室52内のインクに吐出力を与える圧電アクチュエータ58及び圧力室52の圧力を検出する圧力センサ59との配置は図4に示す配置に限定されず、それぞれを圧力室52の同一壁面に備えてもよいし、異なる壁面に備えてもよい。上述した圧力室52の圧力(圧力変動)から吐出異常を判断する吐出異常検出制御の詳細は後述する。
かかる構造を有するインク室ユニット53を図3(b) に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されず、副走査方向に1列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
〔制御系の説明〕
図5はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェイス70、システムコントローラ72、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84、信号処理部85等を備えている。
通信インターフェイス70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェイス部である。通信インターフェイス70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェイスやセントロニクスなどのパラレルインターフェイスを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェイス70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ74に記憶される。
メモリ74は、通信インターフェイス70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ72は、通信インターフェイス70、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータなどのモータ88や後乾燥部42のヒータ等のヒータ89を制御する制御信号を生成する。
メモリ74には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、メモリ74は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって後乾燥部42やインクジェット記録装置10内、ヘッド50内の温度調整用ヒータなどのヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色のヘッド12K,12C,12M,12Yの圧電アクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェイス70を介して外部から入力され、メモリ74に蓄えられる。この段階では、RGBの画像データがメモリ74に記憶される。
メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、該プリント制御部80においてインク色ごとのドットデータに変換される。即ち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをKCMYの4色のドットデータに変換する処理を行う。プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。
ヘッドドライバ84は、画像バッファメモリ82に記憶されたドットデータに基づき、ヘッド50の駆動制御信号を生成する。ヘッドドライバ84で生成された駆動制御信号がヘッド50に加えられることによって、ヘッド50からインクが吐出される。記録紙16の搬送速度に同期してヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録紙16上に画像が形成される。
図5に示す信号処理部85は、図4に示した圧力室52の圧力変動に応じて圧力センサ59から得られる検出信号にノイズ除去や増幅などを含んだ所定の信号処理を施す信号処理部である。インクジェット記録装置10では、信号処理部85によって所定の信号処理を施された検出信号は、プリント制御部80に送られ、プリント制御部80ではこの検出信号から圧力室52の圧力異常を検出する。例えば、予め設定されたしきい値と検出信号とを比較して、その比較結果から圧力異常を検出する態様がある。
このようにして検出された圧力室52の圧力検出結果に基づいて、当該圧力室52に連通するノズル51の吐出異常が判断される。なお、インクジェット記録装置10における圧力室52の圧力検出(吐出異常検出)の詳細は後述する。
図5のプログラム格納部90には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ72の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部90はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェイスを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記憶媒体のうち、複数の記憶媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部90は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
なお、本例では、機能ブロックとしてシステムコントローラ72やメモリ74、プリント制御部80などを個別のブロックとして図示したが、これらを集積化して1つのプロセッサとして構成してもよい。また、システムコントローラ72の一部の機能と、プリント制御部80の一部の機能と、を1つのプロセッサとして実現することも可能である。
〔圧力検出の説明、第1実施形態〕
次に、上述した圧力室52の圧力検出について詳述する。図6には、図3等に示すヘッド50に備えられた圧力室52に発生する圧力を集中定数法によって算出する等価回路モデル100を示す。この等価回路モデル100において、符号102は圧力室52のコンプライアンス(圧縮性)を示し、圧力室52のコンプライアンス102と直列に圧電アクチュエータ58の発生圧力によって圧力室52に発生する圧力106(Po)、圧電アクチュエータ58のイナータンス(慣性)108、圧電アクチュエータ58のコンプライアンス110が接続され、更に、圧力室52のコンプライアンス102には、ノズル51のコンプライアンス112、流体抵抗114、イナータンス116が直列接続された吐出側負荷及び、供給側のイナータンス120、流体抵抗122が直列接続された供給側負荷が並列に接続される。
図6に示すように、圧力室52内に気泡が発生すると圧力室52のコンプライアンス102と並列に気泡のコンプライアンス124が接続されることと等価になる。このような等価回路モデル100を用いて、圧力室52に内に気泡が発生した場合の圧力室52に発生する圧力(圧力波)の周波数及び圧力を見積もることができる。
なお、本発明においてインク吐出に影響を与える気泡は、そのサイズ(直径)が7〜10μm程度以上、該気泡の発生による圧力室52の圧力損失が10%程度以上、圧力室52の共振周波数の低下が10%程度以上と想定している。
次に、圧力センサ59の構造について説明する。図7(a)には圧力センサ59、個別電極60,60A、配線201、及び信号処理部85を含んだ圧力検出手段200のモデルを示す。図7(a)に示すように、圧力センサ59には取出電極たる個別電極60及び個別電極60Aが備えられ、圧力室52の圧力Po(単位Pa)に応じてこの両電極間に発生した検出信号(出力電圧)は信号処理部85(破線で図示)に送られる。信号処理部85では、入力抵抗202(R、単位Ω)を介して該検出信号を取得し、後段の処理回路(不図示)によって所定の信号処理が施される。
図7(b)には、上述した圧力検出手段200に発生する圧力を集中定数法によって算出するための、図7(a)に示す圧力検出手段200のモデルに対応する等価回路モデル210を示す。
該等価回路モデル210において、圧力センサ59は、電流発生源212と、電流発生源212に並列接続されるコンプライアンス(静電容量)214(Cs、単位F)を含んで構成され、電流発生源212の発生電流i(単位A)は,圧力センサ59の静電容量214(C、コンプライアンス)に流れる成分icと、信号処理部85の入力抵抗202に流れる成分iRと、に分配される。即ち、電流発生源212の発生電流iは、圧力センサ59の静電容量214に流れる成分icと、信号処理部85の入力抵抗202に流れる成分iRと、用いて次式〔数1〕で表される。
〔数1〕
i=iR+ic
ここで、圧力センサ59への印加圧力をxo(単位Pa)とすると、圧力センサ59に加わる正弦波圧力xは、次式〔数2〕で表すことができる。
〔数2〕
x=xo×exp(j×ω×t)
また、上記〔数2〕に示す圧力xによる圧力センサ59の発生電荷Q(単位C)は、次式〔数3〕で表される。
〔数3〕
Q=S×g3×x
なお、Sは圧力センサ59の個別電極60の面積(単位m)、g3は圧力センサ59の圧電定数(単位C/N)である。
このときに圧力センサ59の発生電流iは、次式〔数4〕で表され、圧力センサ59の個別電極60及び個別電極60A間に発生する電圧(出力電圧)V(単位V、ボルト)は、次式〔数5〕、〔数6〕で表される。
〔数4〕
i=∂Q/∂t=∂(S×g3×x)/∂t=S×g3×j×ω×x
〔数5〕
V=iR×R
〔数6〕
V=ic/(j×ω×Cs)
なお、圧力センサ59の静電容量Csは、真空中の誘電率εo(単位F/m)、圧力センサ59(圧電体)の比誘電率ε’、圧力センサ59の厚みT(単位m)、上述した圧力センサ59の個別電極60の面積Sを用いて、次式〔数7〕のように表される。
〔数7〕
Cs=(εo×ε’×S)/T
〔数4〕〜〔数6〕を整理すると、圧力センサ59の出力電圧Vは、次式〔数8〕で表される。
〔数8〕
V=j×ω×S×g3×R/(1+j×ω×Cs×R)
上記〔数8〕より、カットオフ周波数fcに対応する角速度ωは、次式〔数9〕で表され、カットオフ周波数fc(=ω/(2×π))は、次式〔数10〕で表される。
〔数9〕
ω=1/(Cs×R)
〔数10〕
fc=1/(2×π×Cs×R)
出力電圧Vの最大値をVmax(=S×g3×x/Cs)とすると、このカットオフ周波数fcに対応する出力電圧VはVmax/(21/2)となる。
なお、図8に示すように、圧力センサ59と信号処理部85との間の検出信号の伝送路(配線)220には、配線抵抗R1〜R4、誘導性負荷(配線220のインダクタンス成分)L1〜L4、容量性負荷(配線220の配線容量)C1が存在している。例えば、配線抵抗R1〜R4は100オームであり、信号処理部85の入力抵抗R(例えば、1MΩ)に比べて十分に小さな値であり、※また、配線容量C1は1ピコファラッド程度であり、圧力センサ59の静電容量Csは、例えば、0.295ピコファラッド程度の値である。図8に示した誘導性負荷L1〜L4の値の一例を挙げると、1マイクロヘンリー程度である。このような値を持つ配線抵抗R1〜R4、誘導性負荷L1〜L4が検出信号に与える影響は小さく、無視できる程度であると考えられる。また、配線容量C1は検出信号へ影響する可能性があるが、配線容量C1による検出信号の減衰の程度は大きくないと考えられる。
次に、図9を用いて圧力センサ59から得られる検出信号の周波数特性について説明する。なお、図9に示す検出信号の周波数特性図300の両軸は両対数で表されている。
図9に示すように、圧力センサ59から得られる検出信号は、その周波数が高くなると出力電圧Vが高くなり、その周波数がある値を超えると出力電圧Vが飽和して一定の電圧Vmaxになる関係を有している。
図9に示す周波数特性曲線302(A),304(B),306(C)は、出力電圧Vが最大値Vmaxとなる周波数が異なる検出信号の周波数特性を示している。即ち、図9に示す周波数特性曲線302,304,306は、それぞれ上述した〔数10〕に示す(Cs×R)の値が異なる検出信号の周波数特性を表している。
図9に示すfoは、正常吐出時における圧力室52に発生する圧力波xに対応する検出信号の周波数であり、圧力室52と圧電アクチュエータ58に与える駆動信号との共振を利用した駆動(例えば、プル−プッシュ−プル駆動)には圧力室52の共振周波数が含まれる。
また、f1は吐出に影響するような気泡が圧力室52に発生した場合(吐出異常時)における圧力室52に発生する圧力波xに対応する検出信号の周波数であり、正常吐出時に圧力室52に発生する圧力波xの周波数foよりも小さくなる。なお、圧力室52に発生する圧力波の周波数が正常吐出時の圧力室52に発生する圧力波の周波数よりも小さくなる状態には、圧力室52内のインクの粘度上昇や圧電アクチュエータ58の故障などがある。
本例では、正常吐出時に圧力室52に発生する(即ち、圧力センサ59に印加される)圧力Po(〔数2〕に示すxoに対応)は1〜2MPa、この場合に圧力室52に発生する圧力Poの周波数foは250kHz程度と想定している。
一方、圧力室52に気泡が発生した場合の圧力室52に発生する圧力P1は、正常吐出時の圧力Poの90%程度(P1=Po×0.9)、この場合に圧力室52に発生する圧力の周波数f1は正常吐出時の周波数foの90%程度(f1=fo×0.9)と想定している。
本例では、このように想定された正常時及び吐出異常時に圧力室52に発生する圧力波の周波数から検出信号の周波数範囲(検出対象周波数)fsは100kHz〜300kHzに設定される。
また、図9に示すfAC,fBC,fCCは、それぞれ周波数特性曲線302,304,306のカットオフ周波数を示す。即ち、各周波数特性曲線302,304,306の出力電圧Vの値Vc(但し、Vc=Vmax/21/2)に対応する周波数が各周波数特性曲線におけるカットオフ周波数である。
本例に示す圧力室52の圧力検出は、圧力センサ59の周波数特性が周波数特性曲線304となるように、図7(b)等に示す圧力センサ59の静電容量Cs、信号処理部85の入力抵抗Rが設定される。言い換えると、正常吐出時の発生圧力Poの周波数fo及び吐出異常時の発生圧力P1の周波数が、周波数変動により出力電圧Vがほぼ線形的に変動する領域となるように(即ち、検出対象周波数fsが各周波数特性曲線の斜面部分となるように)、圧力センサ59の静電容量Cs、信号処理部85の入力抵抗Rが設定される。即ち、各周波数特性曲線302,304,306のカットオフ周波数fAC,fBC,fCCを総称して符号fCで表すと、カットオフ周波数fCと正常吐出時の発生圧力Poの周波数foとの関係及び、カットオフ周波数fCと吐出異常時の発生圧力P1の周波数f1との関係は、次式〔数11〕、〔数12〕を満たすように、圧力センサ59の静電容量Cs、信号処理部85の入力抵抗Rが設定される。
〔数11〕
fC>fo
〔数12〕
fC>f1
また、検出対象周波数fsとカットオフ周波数fCとの関係は、次式〔数13〕を満たす。
〔数13〕
fC>fs
一般に、従来技術では、静電容量型の圧力センサを用いる場合には、その圧力センサ59の周波数特性の影響を排除するために、カットオフ周波数fcと正常吐出時の発生圧力の周波数fo及び吐出異常時の発生圧力の周波数f1との関係が図9の周波数特性曲線302の示す特性となるように(即ち、検出対象とされる圧力の周波数がカットオフ周波数fCよりも高い領域となるように)、圧力センサ59の静電容量Csや信号処理部85の入力抵抗Rが設定される。図9の周波数特性曲線302では、周波数がfo及びf1の場合の出力電圧Vの値はVA(Vmax)である。
図10(a)〜(c)には、図9の周波数特性曲線302,304,306に対応する圧力センサ59の出力電圧Vと時間tとの関係を示す。図10(a)に示す曲線320は、正常吐出時おける圧力センサ59から得られる検出信号を示し、圧力の低下に比例して出力電圧Vの最大値が低下しているため、該出力電圧Vの最大値はVA、出力電圧Vの周波数はf0となる。
一方、曲線322は、圧力室52の圧力低下が発生せずに該圧力波の周波数が変動する状態であり、圧力センサ59から得られる出力電圧Vの最大値がVA、出力電圧Vの周波数がf1となる。また、曲線324は、圧力室52の圧力低下、圧力波の周波数変動がともに発生している状態を示し、圧力センサ59から得られる出力電圧Vの最大値がVA’、出力電圧Vの周波数がf1となる。
圧力センサ59の出力電圧Vの最大値と所定のしきい値電圧(図10(a)に示すVth)とを比較して圧力室52の発生圧力の正常/異常を判断する方法を用いて圧力室52の圧力異常(吐出異常)判断する場合、曲線322のように出力電圧Vの最大値が変わらずに(もしくは、出力電圧Vの最大値の変動が小さく)、出力電圧の周波数が変わる場合には圧力異常(吐出異常)と判断されず、曲線324に示す出力電圧Vの最大値がしきい値電圧Vthよりも小さいVA’に変わる場合に吐出異常と判断される。
即ち、図10(a)に示す特性を持つ検出信号による検出方法では、圧力室52に圧力異常が発生しても圧力変動(しきい値Vthを下回る圧力低下)が発生せず、周波数変動のみが発生するような圧力異常を検出することができない。
本例に示す圧力検出では、図9の周波数特性曲線304に示す周波数特性となるように(即ち、検出対象とされる圧力の周波数がカットオフ周波数fBCよりも低い領域となるように)、圧力センサ59の静電容量Csや信号処理部85の入力抵抗Rが設定される。
図10(b)に示す曲線340は、正常吐出時の圧力センサ59から得られる検出信号であり、該出力電圧Vの最大値はVB0、出力電圧Vの周波数はfoである。一方、曲線342に示す状態は、圧力室52の圧力低下は発生せずに圧力波の周波数変動が発生している(図10(a)の曲線322に対応する)状態であり、圧力センサ59から得られる出力電圧Vの最大値はVB1(但し、VB0>VB1、Vth>VB1)、出力電圧Vの周波数はf1であり、このような場合でも、圧力センサ59から得られる検出信号の電圧をモニタすることで、圧力室52の圧力異常を検出可能である。もちろん、曲線344に示す圧力室52の圧力低下及び圧力波の周波数変動が発生する場合にも圧力センサ59から得られる出力電圧はVB1’(但し、VB0>VB1’、 Vth>VB1’)となり、圧力センサ59から得られる検出信号の電圧をモニタすることで(出力電圧Vの最大値としきい値電圧Vthを比較してその比較結果から)、圧力室52の圧力異常を検出可能である。
即ち、正常吐出時に圧力センサ59から得られる出力電圧Vの最大値と、圧力室52に圧力異常が発生した際に圧力センサ59から得られる出力電圧Vの最大値との変化量(図10(b)中、ΔVB及びΔVB’)がある値よりも大きい場合には、出力電圧Vの最大値と所定のしきい値とを比較して、圧力室52に発生した圧力異常を判断することが可能である。
図9の周波数特性曲線306の出力電圧Vと時間tとの関係を図10(c)に示す。図10(c)の曲線360は、正常吐出時の圧力センサ59から得られる検出信号であり、該出力電圧Vの最大値はVC0、出力電圧Vの周波数はfoである。一方、曲線362に示す状態は、圧力室52の圧力低下は発生せずに圧力波の周波数変動が発生している(図10(a)の曲線322に対応する)状態であり、圧力センサ59から得られる出力電圧Vの最大値はVC1(但し、VC0>VC1、Vth>VC1)、出力電圧Vの周波数はf1となる。但し、圧力室53に発生する圧力波の周波数変動に対して圧力センサ59から得られる出力電圧Vは変化するが、この出力電圧Vの変化量ΔVCが微小量であり、予め設定されたしきい値電圧Vthと出力電圧Vの最大値を比較して、その比較結果から圧力室52の圧力異常を判断することは困難である。
ここで、本例に示す圧力検出における好ましい検出信号(出力電圧V)について説明する。
圧力室52に発生する発生圧力の周波数がf0からf1にシフトした場合、圧力センサ59の出力電圧Vの変化量ΔV(例えば、図10(b)のΔVB=VB0−VB1、ΔVB’=VB0−VB1’、図10(c)のΔVC=VC0−VC1、ΔVC’=VC0’−VC1)は、該検出信号のノイズ成分や計測分解能に対して十分に大きい必要がある。
例えば、ノイズ成分レベルが100μVの場合、圧力センサ59の出力電圧Vの変化量ΔVは、ΔV>100×5μVの条件を満たす必要がある。即ち、圧力センサ59の出力電圧Vの変化量ΔVは、検出信号のノイズ成分の5倍を超えることが必要となる。
また、計測レンジが10mV、デジタル分解能(ビット数)が256(8ビット)の場合、計測分解能は、10mV/256=40μVであり、圧力センサ59の出力電圧Vの変化量ΔVは、この計測分解能の5倍を超えること(即ち、ΔV>200μV(40μV×5))が必要となる。
即ち、ノイズ成分や計測分解能の条件を考慮すると、出力電圧Vの変化量ΔVはノイズ成分のレベルの5倍を超える条件を満たす必要がある。
また、本例の圧力検出では、周波数がf0からf1へシフトする際の周波数の変化量Δf(=f1−f0)は10%程度(f1=f0×0.9)と想定されており、出力電圧Vの変化量ΔVも10%程度となる。この条件から出力電圧Vの変化量ΔVが500マイクロボルトを超えるには、出力電圧Vの最大値(例えば、図9、図10(b)に示すVB0)は、500μV/0.1=5mVを超える条件(例えば、VB0>5ミリボルト)を満たす必要がある。
上記の如く構成されたヘッド50は、各圧力室52に圧力センサ59を備え、該圧力センサ59から得られる検出信号(出力電圧V)の周波数(検出対象となる周波数fs)がカットオフ周波数fc未満になるように構成されるので、周波数の変動に応じて出力電圧Vが変動し、更に、出力電圧Vの変化量ΔVを大きくとることができるので、圧力センサ59の出力電圧Vをモニタすることによって、圧力室52に発生する圧力(圧力波)の周波数変動を正確に捉えることができる。このようにして検出された圧力室52の圧力変動から当該圧力室52と連通するノズル51の吐出異常が判断される。
なお、本例に示す圧力検出で検出可能な圧力室52の圧力変動を伴う圧力異常には、圧力室52内への気泡混入、圧力室52(圧力室52内のインク)の温度変動、圧力室52内のインクの粘度変動、圧電アクチュエータ58の駆動異常などがある。
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るヘッド50は、上述した第1実施形態に示す検出信号(出力電圧V)の条件を満たすように、圧力センサ59のが有する個別電極60の面積(サイズ)S及び圧力センサ59の厚みTが設定される。
図11は、圧力センサ59が有する個別電極60の面積Sの違いによる、圧力センサ59の出力電圧Vと圧力周波数fとの関係を示す。図11中、曲線400は個別電極60のサイズが3.2mm×3.2mmの場合を示し、曲線402,404,406,408はそれぞれ個別電極60のサイズが、1mm×1mm、320μm×320μm、100μm×100μm、32μm×32μmの場合を示している。図11に示すfc(400)は曲線400のカットオフ周波数を示し、fc(402)、fc(404)、fc(406)、fc(408)はそれぞれ曲線402、404,406,408のカットオフ周波数を表している。
本例の圧力検出では、検出対象となる周波数fsが100kHz〜300kHzであり、曲線406(100μm×100μm)及び曲線408(32μm×32μm)は検出対象周波数がカットオフ周波数fcよりも小さくなる条件を満たしている。即ち、圧力センサ59が有する個別電極60のサイズを100μm×100μm或いは32μm×32μmにすることで、100kHz〜300kHzの周波数(周波数変動領域)を持つ圧力波の周波数変動を圧力センサ59の出力電圧Vをモニタすることで検出可能である。
図12には、圧力センサ59の厚みTの違いによる圧力センサ59の出力電圧Vとその周波数fとの関係を示す。図12中、曲線410は圧力センサ59の厚みTが4mmの場合を示し、曲線412,414,416,418はそれぞれ圧力センサ59の厚みTが、400μm、40μm、4μm、0.4μmの場合を示している。図12に示すfc(410)は曲線410のカットオフ周波数を示し、fc(412)、fc(414)、fc(416)、fc(418)はそれぞれ曲線412、414,416,418のカットオフ周波数を表している。
曲線410(T=4mm)及び曲線412(T=400μm)は、検出対象周波数fs(100kHz〜300kHz)がカットオフ周波数fcよりも小さくなる条件を満たしている。即ち、圧力センサ59の厚みTを400μm以上にすることで、100kHz〜300kHzの周波数(周波数変動領域)を持つ圧力波の周波数変動を圧力センサ59の出力電圧Vをモニタすることで検出可能である。
また、図8に示す配線220の配線抵抗R1〜R4や配線容量C1を変えて、図9の曲線304の条件を満たすように構成してもよい。例えば、図13(a)に示す配線220、220’対して、図13(b)に示すようにパターン幅を大きくした幅広部220A、220A’を付加することで、配線220、220’の配線抵抗を小さくしてもよい。
即ち、圧力センサ59の個別電極60の面積Sや圧力センサ59の厚みTによって、圧力センサ59の静電容量、内部抵抗を選択して圧力センサ59が所定の周波数特性を有するように構成されるので、検出信号から特定の周波数成分を抽出する周波数フィルタなどの回路を用いることなく、圧力室52の周波数変動を検出することができ、検出系の回路構成が簡素化される。
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。第3実施形態に係るヘッド50は、上述した第1実施形態に示す検出信号(出力電圧V)の条件を満たすように、圧力センサ59や検出信号が伝送される配線(例えば、図8の配線220)、信号処理部85に抵抗、コンデンサが付加的に取り付けられる。
図14には、図15(a)に示すように配線220に抵抗器420,422を付加した場合における、信号検出部85の入力抵抗202と抵抗器420との合成抵抗値の違いによる圧力センサ59の出力電圧Vと周波数fとの関係を示す。曲線430は該合成抵抗値が100キロオームの場合を示し、曲線432,434,436,438はそれぞれ、合成抵抗値がそれぞれ1MΩ、10MΩ、100MΩ、1GΩの場合を示す。
図14に示すfc(430)は曲線430のカットオフ周波数を示し、fc(432)、fc(434)、fc(436)、fc(438)はそれぞれ曲線432、434,436,438のカットオフ周波数を表している。
曲線436(合成抵抗値100MΩ)及び曲線438(合成抵抗値1GΩ)は検出対象周波数fs(100kHz〜300kHz)がカットオフ周波数fcよりも小さくなる条件を満たしている。即ち、信号検出部85の入力抵抗202と抵抗器420との合成抵抗値を100MΩ以上にすることで、100kHz〜300kHzの周波数(周波数変動領域)を持つ圧力波の周波数変動を圧力センサ59の出力電圧Vをモニタすることで検出可能である。
なお、図15(b)に示すように、配線220にコンデンサ422を付加することで、第1実施形態に示す検出信号(出力電圧V)の条件を満たすように構成してもよい。図15(b)に示すコンデンサ424は、配線220と配線220’との間に挿入され、圧力センサ59と並列に接続されている。
図15(a)に示す抵抗器420,422は、図8に示す配線抵抗R1〜R4に対して直列接続され、抵抗器420,422にはチップ抵抗や印刷抵抗が好適に用いられる。また、図15(b)に示すコンデンサ424は圧力センサ59に対して並列接続され、コンデンサ424にはチップコンデンサ(セラミックコンデンサ)が好適に用いられる。なお、コンデンサ424に代わり所定の静電容量を有する圧電体を用いてもよい。
本例では、記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するページワイドのフルライン型ヘッド50(12K,12C,12M,12Y)を用いたインクジェット記録装置10を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、短尺の記録ヘッドを往復移動させながら画像記録を行うシャトルヘッドを用いるインクジェット記録装置についても本発明を適用可能である。
また、本例では、ヘッド(インクジェットヘッド)50に備えられるノズル51からインクを吐出させて、記録紙16上に画像を形成するインクジェット記録装置10を示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、レジストなどインク以外の液体で画像(立体形状)を形成する画像形成装置や、ノズル(吐出孔)から薬液、水などを吐出されるディスペンサ等の液体吐出装置などにも広く適用可能である。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示すインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図 図3中4−4線に沿う断面図 図1に示したインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 図3に示す圧力室52に発生する圧力を集中定数法によって算出する等価回路モデル 図4に示す圧力センサの等価回路モデル 検出信号伝送路における配線抵抗、配線容量、配線インダクタを説明する図 検出信号の周波数特性を説明する図 図9に示す周波数特性の詳細を説明する図 図4に示す圧力センサに備えられた個別電極のサイズと検出信号の周波数特性との関係を説明する図 図4に示す圧力センサの厚みと検出信号の周波数特性との関係を説明する図 配線抵抗を変える配線構造を説明する図 図8に示す信号処理部の入力抵抗及び付加抵抗器の合成抵抗値と検出信号の周波数特性との関係を説明する図 付加抵抗器、付加コンデンサを説明する図
符号の説明
50…ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、58…圧電アクチュエータ、59…圧力センサ、60…個別電極、85…信号処理部、202…入力抵抗、214…静電容量、220…配線、420,422…抵抗器、424…コンデンサ

Claims (13)

  1. 液体を吐出させる吐出孔と、
    前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、
    前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、
    を備え
    前記検出信号の周波数fと、前記取出電極対と接続される信号処理部の入力抵抗器の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記取出電極対の面積及び前記圧力検出素子の厚みのうち少なくとも何れか一方により決められる前記圧力検出素子の静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、
    f<fc
    を満たすことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記抵抗成分は、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路の抵抗値を含み、
    前記静電容量成分は、前記信号伝送路が有する静電容量を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 液体を吐出させる吐出孔と、
    前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、
    前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、
    を備え
    前記検出信号の周波数fと、前記取出電極対に接続される信号処理部の入力抵抗器の抵抗値、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記圧力検出素子の静電容量、前記信号伝送路が有する静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、
    f<fc
    を満たすことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 前記抵抗成分は、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路に付加される抵抗器の抵抗値を含み、
    前記静電容量成分は、前記信号伝送路に付加される静電容量を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 液体を吐出させる吐出孔と、
    前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、
    前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、
    を備え
    前記検出信号の周波数fと、前記取出電極対に接続される信号処理部の入力抵抗器の抵抗値、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路に付加される抵抗器の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記圧力検出素子の静電容量、前記信号伝送路に付加される静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、
    f<fc
    を満たすことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  6. 前記検出信号の周波数fは、前記吐出孔から液体が正常吐出される正常吐出時に前記圧力室に発生する圧力に対して得られる検出信号の周波数foを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記検出信号の周波数fは、前記吐出孔から液体が正常に吐出されない吐出異常時に前記圧力室に発生する圧力に対して得られる検出信号の周波数f1を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記吐出異常時は、前記圧力室に気泡が存在している状態を含むことを特徴とする請求項記載の液体吐出ヘッド。
  9. 液体を吐出させる吐出孔と、
    前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、
    前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、
    具備する液体吐出ヘッドと、
    前記取出電極対と接続される入力抵抗器を含み、前記圧力検出素子から得られる検出信号に所定の信号処理を施す信号処理と、
    を備え、
    前記検出信号の周波数fと、前記入力抵抗器の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記取出電極対の面積及び前記圧力検出素子の厚みのうち少なくとも何れか一方により決められる前記圧力検出素子の静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、
    f<fc
    を満たすことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 前記抵抗成分は、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路の抵抗値を含み、
    前記静電容量成分は、前記信号伝送路が有する静電容量を含むことを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 液体を吐出させる吐出孔と、
    前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、
    前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、
    を具備する液体吐出ヘッドと、
    前記取出電極対に接続される入力抵抗器を有する信号処理部と、
    前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路と、
    を備え、
    前記検出信号の周波数fと、前記入力抵抗器の抵抗値、前記信号伝送路の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記圧力検出素子の静電容量、前記信号伝送路が有する静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、
    f<fc
    を満たすことを特徴とする液体吐出装置。
  12. 前記抵抗成分は、前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路に付加される抵抗器の抵抗値を含み、
    前記静電容量成分は、前記信号伝送路に付加される静電容量を含むことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  13. 液体を吐出させる吐出孔と、
    前記吐出孔から吐出させる液体を収容する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に吐出力を与える吐出力発生素子と、
    前記圧力室の発生する圧力に応じた検出信号が出力され、前記検出信号が取り出される取出電極対を具備する静電容量型の圧力検出素子を有する圧力検出手段と、
    を具備する液体吐出ヘッドと、
    前記取出電極対に接続される入力抵抗器を有する信号処理部と、
    前記圧力検出素子から得られる検出信号が伝送される信号伝送路と、
    を備え、
    前記検出信号の周波数fと、前記入力抵抗器の抵抗値、前記信号伝送路に付加される抵抗器の抵抗値を含む抵抗成分、及び前記圧力検出素子の静電容量、前記信号伝送路に付加される静電容量を含む静電容量成分から求められるカットオフ周波数fcと、の関係が、
    f<fc
    を満たすことを特徴とする液体吐出装置。
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