JP2006321188A - 液体吐出装置及び温度変化検出方法 - Google Patents

液体吐出装置及び温度変化検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】温度検出専用の素子を備えることなく既存の素子を用い、簡易な回路構成によって装置内の液体の温度検出が可能な液体吐出装置及び異常検出方法を提供する。
【解決手段】センサ59から得られた検出信号112は、チャージアンプ113で増幅され、A/D変換器115でデジタル化された後に1回の吐出駆動期間を積算期間として積算処理部116で積算処理される。更に、減算処理部126では、積算処理部116で算出された検出信号の積算値とメモリ128に記憶されている基準信号の積算値との変化量から圧力室の温度変化に応じた温度変化信号が抽出され、メモリ128に記憶される。この温度変化信号に基づいて、圧電アクチュエータへ与える駆動信号が補正される。また、検出信号の積算値がしきい値レジスタに記憶されている各圧力室に対応したしきい値と比較され、圧力室の圧力異常が判断される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液体吐出装置及び温度変化検出方法に係り、特にノズルから液体を吐出させてメディア上に画像等を形成する液体吐出装置における温度検出技術に関する。
ノズルや圧力室などを含んだ多数の吐出素子を配列させたインクジェットヘッドを有し、このインクジェットヘッドとメディアとを相対的に移動させながら、吐出素子よりメディアに向けてインクを吐出することにより、メディア上に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置では、その環境温度におけるインクの吐出特性はインクの粘度や表面張力などインクの特性に依存し、特にインクの粘度はインクの吐出特性に大きな影響を及ぼしている。インクの温度とインクの粘度との間には、インクの温度が変化するとインク粘度も変化するという関係があり、インクの温度が変化するとインクの吐出特性も変化してしまうので、インクの吐出特性を安定させるためにインクの温度変化に対して温度補償を行う必要がある。
例えば、特許文献1に記載された発明は、温感素子を用いてインク周辺の温度を検出し、検出結果に応じてインク噴出装置に印加される電気信号を変化させるように構成されている。
また、特許文献2に記載された発明は、記録液体に圧力波を発生させる圧電素子の静電容量と抵抗で構成される積分回路を通して出力される出力波形によって温度を検出する温度検出装置によって温度を検出し、検出結果に応じて記録ヘッド内の温度調節や、記録ヘッドの駆動信号の制御を行うように構成されている。
特開昭57−47666号公報 特開平3−216340号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明は、インクの周囲温度を検出するための温感素子が必要であり、この温感素子を設置するためにヘッドが形状的な制約を受けてしまう。また、温感素子の取り付けのための工程が必要になるのでインク噴出装置の小型化や高集積化、低コスト化には不利である。
また、上記特許文献2に記載の発明は、検出用パルス(第1のパルス及び第2のパルス)が必要であり、また、検出回路や検出信号の信号処理回路の回路構成が複雑になってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、温度検出専用の素子を備えることなく既存の素子を用い、簡易な回路構成によって装置内の液体の温度検出が可能な液体吐出装置及び温度変化検出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出させるノズルと、前記ノズルに対応して設けられた圧力室と、前記圧力室を構成する壁面に設けられ前記圧力室内の液体に吐出力を付与する吐出力発生素子と、焦電特性を有し、前記圧力室を構成する壁面に設けられ、前記圧力室に発生する圧力を検出する検出素子と、を有する液体吐出ヘッドと、前記検出素子から得られる検出信号から前記検出素子の焦電特性による成分を抽出して該圧力室の温度変化に応じた温度変化信号を得る信号処理手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、圧力室に発生する圧力を検出する検出素子から得られる検出信号から検出素子の焦電効果による成分を抽出し、この検出素子の焦電効果による成分に基づいて圧力室に発生する温度変化が検出されるので、専用の温度検出素子を用いることなく、また、簡易な構成の信号処理手段により圧力室の温度変化を検出することが可能になる。
検出素子には、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)などのフッ化樹脂系圧電素子が好適に用いられる。また、吐出力発生素子には、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)などのセラミック系圧電素子(圧電アクチュエータ)が好適に用いられる。検出素子及び吐出力発生素子として複数の圧電素子を備える態様では、複数の圧力室に対して一体に圧電体を形成して圧力室に対応する部分に駆動信号印加電極を設ける電極分割型圧電素子を用いてもよいし、各圧力室に対して圧電体を形成して各圧電体に駆動信号印加電極を設けるメカ分割型圧電素子を用いてもよい。
液体吐出ヘッドには、記録媒体の全幅(記録媒体の画像形成可能幅)に対応した長さの吐出孔列を有するライン型ヘッドや、記録媒体の全幅に満たない長さの吐出孔列を有する短尺ヘッドを記録媒体の幅の方向へ走査させるシリアル型ヘッドがある。
ライン型の液体吐出ヘッドには、記録媒体の全幅に対応する長さに満たない短尺の吐出孔列を有する短尺ヘッドを千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、記録媒体の全幅に対応する長さとしてもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の液体吐出装置の一態様に係り、前記信号処理手段は、前記検出素子から得られた検出信号と予め設定された基準信号との変化分を求める演算処理部を備え、前記演算処理部によって求められた前記検出信号と前記基準信号との変化分に基づいて前記検出素子の焦電特性による成分を抽出して該圧力室の温度変化信号を得ることを特徴とする。
演算処理部に用いられる基準信号には、温度変化のない状態において検出素子から得られた検出信号を基準信号とする態様がある。この基準信号を記憶する記憶手段を備える態様が好ましい。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の液体吐出装置の一態様に係り、前記信号処理手段は、前記検出素子から得られた検出信号をデジタル信号へ変換するデジタル変換処理部と、前記デジタル変換処理部によってデジタル化された検出信号を予め設定された積算期間において積算して積算信号を求める積算処理部と、前記積算処理部によって求められた積算信号と予め設定された基準信号を積算期間において積算して求められた基準積算信号との変化分を求め、前記検出素子の焦電効果による成分を抽出して該圧力室の温度変化信号を得る演算処理部と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、検出素子から得られた検出信号を積算した積算信号を用いることで、検出素子による検出信頼性の向上が見込まれる。また、積算回路(積分回路)を含む積算処理部を用いることで信号処理手段全体として回路構成を簡略化することができる。また、圧力室に気泡が発生してもこの気泡要因を除外可能である。
なお、積算処理を行う積算期間は適宜設定可能である。該積算期間を、1回の吐出動作の期間とする態様によれば、1回の吐出動作期間内における圧力室の圧力変動や温度変化を検出可能である。
また、検出信号から求められた積算信号から圧力室の温度変化信号を得る態様では、検出信号から求められる積算信号と基準信号から求められる基準積算信号との変化量から温度変化信号を得るように構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3記載の液体吐出装置の一態様に係り、前記吐出力発生手段に与える駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記信号処理手段によって得られた前記圧力室の温度変化信号に基づいて前記駆動信号生成手段によって生成された駆動信号を補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、圧力室の温度変化を検出し、この温度変化に応じて圧力発生素子に与える駆動信号を補正するように構成されるので、圧力室に温度変化が生じても吐出特性を一定に保つことが可能になる。
また、本発明は上記目的を達成する方法発明を提供する。即ち、本発明に係る温度変化検出方法は、液体を吐出させるノズルと、前記ノズルに対応して設けられた圧力室と、焦電特性を有し、前記圧力室を構成する壁面に設けられ、前記圧力室に発生する圧力を検出する検出素子と、を有する液体吐出ヘッドの温度変化検出方法であって、前記圧力室に設けられた検出素子から検出信号を取得する検出信号取得工程と、前記検出信号取得工程によって取得された検出信号から、前記検出素子の焦電効果による成分を抽出して該圧力室の温度変化に応じた温度変化信号を得る信号処理工程と、を含むことを特徴とする。
信号処理工程によって得られた温度変化信号に基づいて、吐出条件を変更する吐出条件変更工程を含む態様が好ましい。なお、この吐出条件の変更には、例えば、駆動信号波形の変更がある。
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の温度変化検出方法の一態様に係り、前記圧力室を構成する壁面に設けられ、前記圧力室内の液体に吐出力を付与する吐出力発生手段に駆動信号を与えて前記吐出力発生手段を駆動する駆動工程を含み、前記検出信号取得工程は、前記検出素子から前記駆動工程における検出信号を取得することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、吐出力発生手段を駆動させる駆動工程において検出素子から得られる検出信号を取得するように構成されるので、該検出信号に基づいて液滴吐出時の圧力室の圧力変化及び圧力室の温度変化を検出可能である。
請求項7に記載発明は、請求項6記載の温度変化検出方法の一態様に係り、前記圧力室内の気泡を除去する気泡除去工程を含み、前記気泡除去工程の直後に、前記吐出力発生手段に駆動信号を与えて前記吐出力発生手段を駆動する駆動工程と、前記検出素子から前記駆動工程における検出信号を取得する検出信号取得工程と、を行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、圧力室の気泡が除去された直後に吐出力発生手段を駆動させて検出素子から検出信号を取得するので、製造ばらつきによる検出素子の静電容量の誤差を抽出することができる。
抽出された静電容量に基づいて圧力異常判定に用いるしきい値を検出素子ごとに算出(補正)するしきい値算出(補正)工程を備える態様が好ましい。更に、このように求められた(補正された)しきい値を記憶手段に記憶する記憶工程を備える態様が好ましい。
なお、ここでいう気泡排除工程の直後とは、気泡排除工程終了時から所定の駆動データに基づいて吐出力発生素子が駆動されるまでの期間を含んでいてもよい。
本発明によれば、圧力室に発生する圧力を検出する検出素子から得られる検出信号から、検出素子の焦電効果による成分を抽出し、この検出素子の焦電効果による成分に基づいて圧力室に発生する温度変化が検出されるので、専用の温度検出素子を用いることなく、また、簡易な構成の信号処理手段により圧力室の温度変化を検出することが可能になる。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、ヘッドという。)12K,12C,12M,12Yを有する印字部12と、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録媒体たる記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
インク貯蔵/装填部14は、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するインク供給タンクを有し、各タンクは所要の管路を介してヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによって記録紙16がベルト33上に吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図6中符号88)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12の各ヘッド12K,12C,12M,12Yは、当該インクジェット記録装置10が対象とする記録紙16の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
ヘッド12K,12C,12M,12Yは、記録紙16の送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれのヘッド12K,12C,12M,12Yが記録紙16の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
吸着ベルト搬送部22により記録紙16を搬送しつつ各ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド12K,12C,12M,12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
印字部12の後段には後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。色別の各ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図3(a) は印字ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b) はその一部の拡大図である。また、図3(c) は印字ヘッド50の他の構造例を示す平面透視図、図4はインク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図3(a),(b) 中の4−4線に沿う断面図である。記録紙16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、印字ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例の印字ヘッド50は、図3(a),(b) に示したように、インク滴の吐出孔であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録紙16の送り方向と略直交する方向に記録紙16の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図3(a) の構成に代えて、図3(c) に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドブロック50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51と供給口54が設けられている。各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインク供給タンク(図3(a)〜(c)には不図示、図1に符号14で示すインク貯蔵/装填部に対応)と連通しており、該インク供給タンクから供給されるインクは図4の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の天面を構成し共通電極と兼用される加圧板56には個別電極57を備えた圧電アクチュエータ58(吐出力発生素子)が接合されており、個別電極57に駆動電圧を印加することによって圧電アクチュエータ58が変形してノズル51からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
一方、インクの吐出やリフィルなどによって圧力室52の圧電アクチュエータ58と反対側に設けられたセンサ59(検出素子)が圧力を受けると、センサ59には、この圧力に応じた歪み(応力)が生じ、この歪み(圧力変動)に応じた電圧(電荷)を検出信号としてセンサ59から得ることができる。
このセンサ59には、圧力室52と反対側の面に検出信号の取出電極60が設けられており、この取出電極60から検出信号が取得されるように構成される。また、センサ59の変位を妨げないように、センサ59の圧力室52と反対側には空洞部62が設けられている。
本インクジェット記録装置10では、センサ59から得られる電圧を検出信号として圧力室52の圧力(圧力波)異常を検出し、該圧力異常に基づいて圧力室52が有するノズル51の吐出異常の有無が判定される。また、センサ59は焦電特性(パイロ特性)を有しており、圧力室52内に温度変化が生じるとこれに対応した電圧(検出信号)を得ることができる(焦電効果)。焦電特性とは、結晶を加熱したり冷却したりすると電気分極する現象であり、この効果を利用して非接触で温度を測定することができる。
図4に示す圧電アクチュエータ58にはPZT(Pb(Zr・Ti)O3 、チタン酸ジルコン酸鉛)などのセラミック材料を用いた圧電素子が好適に用いられ、センサ59には、PVDF(Polyvinylidene fluoride 、ポリフッ化ビニリデン)やPVDF−TrFE(ポリフッ化ビニリデン3フッ化エチレン共重合体)などのフッ化樹脂材料を用いた圧電素子が好適に用いられる。
一般に、吐出力を発生させるアクチュエータには等価圧電定数(d定数、電気機械変換定数、圧電歪定数)の絶対値が大きく駆動特性に優れた圧電素子が好ましく、圧力を検出するセンサには圧電出力係数(g定数、機械電気変換定数、圧電応力定数)が大きく検出特性に優れた圧電素子が好ましい。即ち、駆動特性に優れた圧電素子にはセラミック系材料が好適であり、一方、検出特性に優れた圧電素子にはPVDF(Polyvinylidene fluoride 、ポリフッ化ビニリデン)やPVDF−TrFE(ポリフッ化ビニリデン3フッ化エチレン共重合体)などのフッ化樹脂系材料が好適である。セラミック系材料にはチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr・Ti)O3 )があり、強誘電体のチタン酸鉛(PbTiO3 )と反強誘電体のジルコン酸鉛(PbZrO3 )を基本組成とし、この2成分の混合比を変えることによって圧電、誘電、弾性などの諸特性をコントロールできる。
なお、圧力室52内のインクに吐出力を与える圧電アクチュエータ58及び圧力室52の圧力を検出するセンサ59との配置は図4に示す配置に限定されず、それぞれを圧力室52の同一壁面に備えてもよいし、異なる壁面に備えてもよい。上述した圧力室52の圧力(圧力変動)から吐出異常を判断する吐出異常検出制御の詳細は後述する。
かかる構造を有するインク室ユニット53を図3(b) に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されず、副走査方向に1列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
〔制御系の説明〕
図5はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファ82、ヘッドドライバ84、検出信号処理部85(信号処理手段)等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ74に記憶される。
メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ72は、通信インターフェース70、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータなどのモータ88や後乾燥部42のヒータ等のヒータ89を制御する制御信号を生成する。
メモリ74には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、メモリ74は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって後乾燥部42やインクジェット記録装置10内、ヘッド50内の温度調整用ヒータなどのヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色のヘッド12K,12C,12M,12Yの圧電アクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、メモリ74に蓄えられる。この段階では、RGBの画像データがメモリ74に記憶される。
メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、該プリント制御部80においてインク色ごとのドットデータに変換される。即ち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをKCMYの4色のドットデータに変換する処理を行う。プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。
ヘッドドライバ84は、画像バッファメモリ82に記憶されたドットデータに基づき、印字ヘッド50の駆動制御信号を生成する。ヘッドドライバ84で生成された駆動制御信号が印字ヘッド50に加えられることによって、印字ヘッド50からインクが吐出される。記録紙16の搬送速度に同期して印字ヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録紙16上に画像が形成される。
検出信号処理部85は、図4に示した圧力室52の圧力変動及び圧力室52内(圧力室52内のインク)の温度変化に応じてセンサ59から得られる検出信号にノイズ除去や増幅などの所定の信号処理を施す信号処理部である。インクジェット記録装置10では、検出信号処理部85によって所定の信号処理を施された検出信号に基づいて、異常判定部92によって圧力室52の圧力異常や圧力室52内の温度異常が判断される。なお、インクジェット記録装置10における圧力室52の温度異常検出及び圧力異常検出の詳細は後述する。
図5のプログラム格納部90には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ72の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部90はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記録媒体のうち、複数の記録媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部90は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
なお、本例では、機能ブロックとしてシステムコントローラ72やメモリ74、プリント制御部80などを個別のブロックとして図示したが、これらを集積化して1つのプロセッサとして構成してもよい。また、システムコントローラ72の一部の機能と、プリント制御部80の一部の機能と、を1つのプロセッサとして実現することも可能である。
〔圧力室異常検出の説明〕
次に、インクジェット記録装置10における圧力室52の異常検出について詳述する。図6は、圧力室52の異常検出を行う圧力室異常検出部100の概略構成を示すブロック図である。本例では、圧力室52の異常として、圧力異常(吐出異常)及び圧力室52の温度変化を検出する態様を示す。
図6に示す圧力室異常検出部100は、各圧力室52に対応して設けられるN個のセンサ59と、該センサ59から得られた検出信号に所定の信号処理を施す信号処理ブロック(図5に示す検出信号処理部85)と、を含んで構成されている。
具体的には、マルチプレクサ回路102によって複数のスイッチ素子104を有するスイッチアレイ106を制御して、各圧力室52に設けられたN個のセンサ59によってN個の圧力室52(図4参照)が時分割でセンシングされ、センサ59の圧電効果によって圧力室52に発生する圧力に応じ、センサ59の焦電効果によって圧力室52に生じる温度変化に応じた検出信号を得ることができる。このマルチプレクサ回路102には、クロック発生回路108からサンプリングタイミングとなるクロック信号110が与えられる。
即ち、センサ59から得られた検出信号112には、圧力室52の圧力に応じた成分と圧力室52の温度変化に応じた成分が含まれている。
このようにして各圧力センサ59から得られた検出信号112は微小電圧を有しているので、検出信号112はスイッチ素子の次段に設けられたチャージアンプ113で所定のゲインにより増幅される。図6の符号114はチャージアンプ113で増幅された検出信号を示す。
チャージアンプ113で増幅された検出信号114は、チャージアンプ113の次段のA/Dコンバータ115(デジタル変換処理部)でデジタルデータ化され、次段の積算回路を含む積算処理部116に送られる。積算処理部116では、タイミングン発生回路118から与えられる積算期間信号120が示す積算期間の間、デジタルデータ化された検出信号(検出信号の各サンプリングタイミングにおけるデジタル値)が積算処理され、積算信号が求められる。
このようにして積算処理されてもとめられた積算信号は、しきい値設定レジスタ122に記憶されている所定のしきい値(N個のセンサ59のそれぞれについて製造ばらつきが補償されたしきい値)と比較回路を含む比較処理部124によって比較処理される。この比較処理部124から得られた比較結果は、CPU125に送られ、CPU125では、比較処理部124から送られた比較結果に基づいて、圧力室52の圧力異常から吐出異常が判断される。なお、図6に示すCPU125は図5の異常判定部92として機能している。
一方、積算処理部116で積算処理されて求められた積算信号は、減算回路を含む減算処理部126(演算処理部)に送られる。減算処理部126では、該積算信号と予めメモリ128に記憶された基準積算信号との変化分が求められ、圧力室52の温度変化に対応した検出信号の変化量(温度変化分によるデジタル値)が抽出される。減算処理部126で抽出された温度変化量はCPU125に送られ、CPU125では、圧力室52内の温度変化量に応じた圧力室52内に収容されているインクの温度補償処理を実行する。
一般に、インクの温度が上がるとインクの粘度は下がり、インクの温度が下がるとインクの粘度は上がるという関係がある。また、所定の吐出力を与えた場合、粘度が低いインクに比べて粘度が高いインクは吐出量が少なくなるという関係がある。したがって、圧力室52の温度が変化した場合には、この温度変化に応じてインク吐出量に変化が生じるので、この温度変化分に相当するインク吐出量の変化分を補償するように駆動波形を制御すると、圧力室52に温度変化が生じても所定の吐出量を維持することが可能になる。
即ち、圧力室52の温度変化とインク吐出量(インク吐出量の変化量)データとの関係を予めデータベース化してメモリ128に記憶しておき、CPU125は、減算処理部126から得られた温度変化量に応じてメモリ128からインク吐出量データを読み出し、このインク吐出量データはD/Aコンバータ134でアナログデータ化された後に、アンプ136で増幅され、駆動信号として圧電アクチュエータ58(図4参照)に与えられる。
なお、図6に示すD/Aコンバータ134及びアンプ136は、図5のヘッドドライバ84に含まれている。また、図5に示す検出信号処理部85には、チャージアンプ113と、A/Dコンバータ115と、積算処理部116と、比較処理部124と、減算処理部126と、を含んで構成されている。これらの構成によりセンサ59から得られる検出信号112に基づいて検出素子の焦電特性による成分を求め、圧力室52の温度変化に応じた検出信号の変化量(温度信号)を得ることができる。
本例では、圧力室52の温度変化に応じて圧電アクチュエータ58に与える駆動信号補正する態様を示したが、圧力室52の温度(圧力室52内のインクの温度)を可変させる温度調節素子(例えば、インクの温度を上げるヒータ素子や、インクを冷却するペルチェ素子)を備え、圧力室52の温度変化に応じて該温度調節素子を制御するように構成してもよい。
次に、圧力異常の判断に用いるしきい値及び温度変化抽出に用いる基準信号について説明する。インクジェット記録装置10では、オフライン状態(メンテナンス状態やスタンバイ状態など画像記録を行わない状態)で、センサ59を用いて気泡が含まれていない状態(気泡除去処理された状態)の圧力室52の圧力(圧力波形)が検出され、検出された圧力(圧力信号)を積算して求められた積算信号(積算値)はメモリ128に記憶される。
即ち、各圧力室52にパージや吸引などの気泡除去処理が施された直後に、気泡除去処理が施された圧力室52に対して吐出動作を実行し、スイッチ部138を切り換えて積算処理部116の出力140とCPU125の入出力ポート142とを導通させた後に、センサ59を用いて吐出動作時の圧力(圧力波形)に応じた検出信号を得ることができ、該検出信号から積算信号が求められる。
なお、該積算信号が求められる積算期間内では、圧力室52に温度変化が生じない状態が維持される。ここでいう温度変化では、インク吐出特性に影響を及ぼさない程度のごくわずかな温度変化は許容される。言い換えると、センサ59で検出が困難な変化量や周波数を持つ温度変化は許容される。
図7(a)には、気泡除去処理が施された直後の気泡が発生していない状態であり、圧力室52に温度変化が生じていない状態の(正常吐出時の)圧力室52の圧力波形200(基準信号)を示し、図7(b)には、基準の圧力波形200を積算期間Tの間で積算した基準積算信号210を示す。本例では、1回の吐出動作における期間を図7(a),(b)に示す積算期間Tとしている。なお、積算期間Tは1回の吐出動作における期間に限定されず適宜選択可能である。
このようにしてスイッチ素子104を切り換えながらN個の圧力室52について時分割で気泡除去処理が施された直後の圧力波形200の積算信号である基準積算信号210が求められ、各圧力室の基準積算信号(基準積算値)210は、一旦メモリ128に記憶される。
この気泡除去処理が施された直後の圧力波形200の基準積算信号210から、圧力室52の圧力異常を判断するしきい値(例えば、図7のMth)が求められ、また、この基準積算信号は減算処理部126の減算処理時に用いられる。圧力室52の圧力異常を判断するしきい値はしきい値レジスタ122に格納され、減算処理部126における減算処理時に用いられる基準積算信号はメモリ128に記憶される。このようにして、センサ59の製造ばらつきに起因するセンサ59ごとの静電容量のばらつきが補償される。
オンライン状態(画像データに基づいて画像記録を行う状態)では、スイッチ部138を切り換えCPU125の入出力ポート142と減算処理部144とを導通させて、上述したように、圧力室52の圧力異常検出及び圧力室52の温度変化検出が行われる。正常吐出動作が行われている(気泡による圧力損失が発生していない)圧力室52では、図7(b)に示すように、積算信号(積算値)Mはしきい値Mthよりも大きくなる。
なお、図6に示すメモリ128は、CPU125によってデータの書き込み及び読み出しが管理されている。言い換えると、CPU125はメモリ128のメモリコントローラとしての機能を有している。また、図6に示すように、CPU125にはクロック発生回路108からクロック信号132が供給されている。
また、図6に示すメモリ128は、記憶されているデータを書き換え可能なRAMやフラッシュメモリなどが好適に用いられる。メモリ128は、図5に示すメモリ74や、しきい値レジスタ122、CPU125に内蔵されている不図示のメモリと兼用可能である。図6に示すCPU125は、図5に示すシステムコントローラ72やプリント制御部80として機能するプロセッサと兼用されていてもよい。
〔吐出異常検出の説明〕
次に、圧力室52の圧力損失に基づく吐出異常検出について説明する。図8(a)に気泡が発生し、圧力損失が生じている圧力室52の圧力波形(吐出異常時の圧力波形)220を示し、図8(b)には、図8(a)に示す吐出異常時の圧力波形220の積算期間T(図7(b)に示す積算信号210と同様に1回の吐出動作における期間T)の積算信号230を示す。
図8(a)に示すように、吐出異常時における圧力室52の圧力波形220は、図7に示す正常吐出時の圧力波形200の持つピーク値Pに比べてピーク値P’が小さくなり、更に、吐出異常時の圧力波形220は正常吐出時の圧力波形200の周期と異なる周期を有している。したがって、吐出異常時の積算期間Tにおける積算信号(積算値)M’はしきい値Mthよりも小さい値となる。
即ち、所定の積算期間Tにおける圧力の積算信号(積算値)が基準積算信号に基づいて決められたしきい値Mthよりも大きい場合(図7(b)参照)には、正常吐出が行われていると判断することができる。
一方、所定の積算期間Tにおける圧力の積算信号(積算値)がしきい値Mthよりも小さい場合(図8(b)参照)には、気泡発生等によって圧力室52に圧力損失が生じ、該圧力室52では吐出異常が発生していると判断することができる。
〔温度変化検出の説明〕
次に、図9及び図10を用いて、圧力室52の温度異常検出について説明する。図4でも説明したように、圧力室52に設けられたセンサ59は焦電特性を有しており、圧力室52に温度変化が生じると、センサ59の検出信号取出電極60には温度変化に応じた成分が重畳される。
図9(a)は、圧力室52(圧力室52内のインク)の温度300を示し、図9(b)は、センサ59に発生する検出信号302、図9(c)は、図9(b)に示すセンサ59に発生する検出信号302のうち、圧力室52の温度変化に対応する検出信号304、図9(d)は、図6に示す積算処理部116によって算出された積算信号306を示す。
図9に示すように、例えば、1回の吐出動作におけるリフィル時t0にインク供給系(不図示)から圧力室52へ所定の温度よりも高い温度のインクが供給されると、図9(b)に示すように、センサ59の検出信号取出電極60には、圧力室52に発生する圧力検出信号302’(破線で図示)に、図9(c)に示す圧力室52の温度変化に対応した検出信号304が重畳された検出信号302が発生する。
この検出信号302を図6の積算処理部116で積算期間Tの間で積算すると、図9(d)に示す積算信号306を得ることができる。なお、図9(d)に破線で示す符号306’は温度変化がない場合の積算信号を示す。 このようにして求められた積算信号306に基づいて、圧力室52の温度変化が抽出されて、この温度変化が補償された駆動信号が図4に示す圧電アクチュエータ58に与えられる。
なお、図10(a)は、圧力室52に温度下降が生じた場合の圧力室52の温度を示し、図10(b)は、センサ59に発生する検出信号312(符号312’は圧力室52に温度変化がない場合の検出信号)、図10(c)は、図10(b)に示すセンサ59に発生する検出信号312のうち、圧力室52の温度変化に対応する検出信号314、図10(d)は、図6に示す積算処理部116によって算出された積算信号316(符号316’圧力室52に温度変化がない場合の積算信号)を示している。
図10(d)に示す積算信号316は、圧力室52に温度変化が生じるタイミングt0においてしきい値Mthよりも小さくなることがあるが、積算期間Tを一吐出周期とすることで(積算期間の終了タイミングを温度変化が生じるタイミングを避けて設定することで)、温度変化が生じるタイミングt0において圧力異常の判定(具体的には積算信号としきい値Mthとの比較処理)が行われず、このような場合にも圧力異常とは判断されないように構成される。
なお、図9及び図10には、リフィル時に圧力室52内に温度変化が生じた場合を示したが、本発明の適用範囲はリフィル時に限定されず、積算期間T内において圧力室52に発生する温度変化の検出に広く適用可能である。但し、圧力室52の温度変化の周波数が低周波の場合(比較的長い期間で緩やかに温度が変化する場合)には、圧力室52の温度変化による検出信号の抽出では、図6のチャージアンプ113の前段にローパスフィルタの追加や、図6に示すチャージアンプ113のS/N比やゲインが考慮される。
図11に、本発明の実施形態に係る圧力室異常検出制御のフローチャートを示す。図11に示すように、先ず、オフライン状態において、各圧力室52に対して吸引等の気泡除去処理が施され(ステップS10)、気泡が除去された直後の圧力室52を駆動してインクを吐出させ(ステップS12)、センサ59から検出信号が取得される(ステップS14)。なお、ステップS14におけるセンシング時にはリフィルを行わないように圧電アクチュエータ58が制御される。
センサ59から検出信号が得られると、図5に示す(詳細は図6に示す)検出信号処理部85によって圧力異常判定に用いるしきい値が算出され、図6に示すしきい値レジスタ122に記憶されるとともに、図5の検出信号処理部85で温度変化を抽出する際に用いる基準積算信号が算出され、該基準積算信号は図6のメモリ128に記憶される(図11のステップS16)。
また、オンライン状態では、画像記録が実行されるとともに、各圧力室52のセンシングが時分割で実行され、センサ59から圧力室52に発生する圧力波による検出信号(図9(b),図10(b)参照)と圧力室52の温度変化による検出信号(図9(c),図10(c)参照)が得られ(ステップS100)、図6の積算処理部116において、これらの検出信号が積算された積算信号(図9(d),図10(d)参照)が求められる(ステップS102)。
その後、ステップS102で求められた積算信号に基づいて、ステップS120では、図6のしきい値レジスタ122に記憶されているしきい値と比較され、吐出異常の有無が判断される(ステップS122)。即ち、図7(b)に示すように、積算信号(積算値)Mが図7,8に示すしきい値Mthよりも大きい場合(NO判定)、正常吐出状態と判断され(ステップS124)、図8(b)に示すように、積算信号(積算値)M’がしきい値Mthよりも小さい場合には(YES判定)、当該圧力室52には吐出異常が発生していると判断される(ステップS126)。
また、ステップS102で求められた基準積算信号に基づいて、ステップS140では、メモリ128に記憶されている基準積算信号を用いて圧力室52の温度変化が抽出される。ステップS142では、ステップS140で抽出された温度変化に応じて駆動波形が変更され、この変更された駆動波形によって圧電アクチュエータ58が駆動される。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10は、各圧力室52に圧電特性及び焦電特性を有するセンサ59を備え、吐出動作実行時にセンサ59から得られた検出信号に基づいて圧力室52の圧力異常から吐出異常の有無が判断されるとともに、該検出信号から圧力室52の温度変化が抽出され、この温度変化に対応して圧電アクチュエータ58に与える駆動信号が変更される。したがって、温度検出用のセンサを追加することなく、時間経過とともに変化す圧力室52の温度変化を抽出することができ、圧力室52の温度補償がなされた好ましいインク吐出が実行される。また、温度検出用に新たにセンサを追加しないので、温度センサを取り付けるためのスペースを確保しなくてもよく、ヘッド50の構造を変更しなくてもよい。
上記実施形態では、1回の吐出動作における検出信号が積算された積算信号を算出し、この積算信号からセンサ59の焦電効果による成分を抽出して圧力室52の温度変化を判断する態様を示したが、温度変化のタイミングが予測可能である場合や、圧力室52に温度変化が生じると問題になるタイミングがある場合には、当該タイミングにおいてサンプリングを行うように構成してもよい。
上記実施形態では、記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するページワイドのフルライン型ヘッドを用いたインクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、短尺の記録ヘッドを往復移動させながら画像記録を行うシャトルヘッドを用いるインクジェット記録装置についても本発明を適用可能である。
上記実施形態ではヘッドに備えられるノズルからインクを吐出させて、記録紙16上に画像を形成するインクジェット記録装置を示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、レジストなどインク以外の液体で画像(厚みを持つ立体形状も含む)を形成する画像形成装置や、ノズル(吐出孔)から薬液、水などを吐出されるディスペンサ等の液体吐出装置などにも広く適用可能である。
本発明に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図 ヘッドの構造例を示す平面透視図 ヘッドの立体構造を示す断面図 図1に示したインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 圧力室異常検出部の概略構成を示すブロック図 正常吐出時の検出信号及び積算信号(積算値)を説明する図 圧力異常時の検出信号及び積算信号(積算値)を説明する図 温度上昇時における温度変化抽出を説明する図 温度下降時における温度変化抽出を説明する図 圧力室異常検出のフローチャート
符号の説明
10…インクジェット記録装置、50…ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、57…個別電極、58…圧電アクチュエータ、59…センサ、60…検出信号取出電極、74,128…メモリ、85…検出信号処理部、92…異常判定部、116…積算処理部、122…しきい値設定レジスタ、124…判定処理部、125…CPU、126…減算処理部

Claims (7)

  1. 液体を吐出させるノズルと、
    前記ノズルに対応して設けられた圧力室と、
    前記圧力室を構成する壁面に設けられ前記圧力室内の液体に吐出力を付与する吐出力発生素子と、
    焦電特性を有し、前記圧力室を構成する壁面に設けられ、前記圧力室に発生する圧力を検出する検出素子と、
    を有する液体吐出ヘッドと、
    前記検出素子から得られる検出信号から前記検出素子の焦電特性による成分を抽出して該圧力室の温度変化に応じた温度変化信号を得る信号処理手段と、
    を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記信号処理手段は、前記検出素子から得られた検出信号と予め設定された基準信号との変化分を求める演算処理部を備え、
    前記演算処理部によって求められた前記検出信号と前記基準信号との変化分に基づいて前記検出素子の焦電特性による成分を抽出して該圧力室の温度変化信号を得ることを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
  3. 前記信号処理手段は、前記検出素子から得られた検出信号をデジタル信号へ変換するデジタル変換処理部と、
    前記デジタル変換処理部によってデジタル化された検出信号を予め設定された積算期間において積算して積算信号を求める積算処理部と、
    前記積算処理部によって求められた積算信号と予め設定された基準信号を積算期間において積算して求められた基準積算信号との変化分を求め、前記検出素子の焦電効果による成分を抽出して該圧力室の温度変化信号を得る演算処理部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
  4. 前記吐出力発生手段に与える駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記信号処理手段によって得られた前記圧力室の温度変化信号に基づいて前記駆動信号生成手段によって生成された駆動信号を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の液体吐出装置。
  5. 液体を吐出させるノズルと、前記ノズルに対応して設けられた圧力室と、焦電特性を有し、前記圧力室を構成する壁面に設けられ、前記圧力室に発生する圧力を検出する検出素子と、を有する液体吐出ヘッドの温度変化検出方法であって、
    前記圧力室に設けられた検出素子から検出信号を取得する検出信号取得工程と、
    前記検出信号取得工程によって取得された検出信号から、前記検出素子の焦電効果による成分を抽出して該圧力室の温度変化に応じた温度変化信号を得る信号処理工程と、
    を含むことを特徴とする温度変化検出方法。
  6. 前記圧力室を構成する壁面に設けられ、前記圧力室内の液体に吐出力を付与する吐出力発生手段に駆動信号を与えて前記吐出力発生手段を駆動する駆動工程を含み、
    前記検出信号取得工程は、前記検出素子から前記駆動工程における検出信号を取得することを特徴とする請求項5記載の温度変化検出方法。
  7. 前記圧力室内の気泡を除去する気泡除去工程を含み、
    前記気泡除去工程の直後に、前記吐出力発生手段に駆動信号を与えて前記吐出力発生手段を駆動する駆動工程と、前記検出素子から前記駆動工程における検出信号を取得する検出信号取得工程と、を行うことを特徴とする請求項6記載の温度変化検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008178817A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Chugai Ro Co Ltd 塗布装置及び塗布装置における気泡検知方法
US8029082B2 (en) 2007-06-27 2011-10-04 Seiko Epson Corporation Liquid discharging apparatus, liquid discharging method, and program
JP2016078251A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 株式会社リコー 液滴吐出装置、液滴吐出装置方法、及びプログラム

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