JP6708073B2 - インクジェット記録装置及び不良記録素子の検出方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び不良記録素子の検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録装置及び不良記録素子の検出方法に関する。
インク吐出部に設けられた記録素子に所定の駆動波形の駆動信号を入力することにより当該記録素子のノズルからインクを吐出させて記録媒体上の所望の位置に着弾させていくことで画像を記録するインクジェット記録装置がある。このインクジェット記録装置では、駆動波形を変更することで、インクの吐出量や着弾位置精度といった記録素子のノズルからのインクの吐出特性を調整することができる。
また、インクジェット記録装置では、従来、インク吐出不良を生じている記録素子(不良記録素子)を検出する検査が定期的に行われている。この検査としては、記録素子のノズルから記録媒体上にインクを吐出させて所定のテスト画像を記録し、記録されたテスト画像の撮像データから不良記録素子を検出する方法が知られている。
このような検査では、記録素子のインク吐出不良が反映される不良反映部分と、当該不良反映部分に係る付随情報を示す付随部分とを含むテスト画像を記録し、不良反映部分及び付随部分から得られる情報を総合することでより容易かつ正確に不良記録素子の検出を行う技術がある。例えば、特許文献1には、不良反映部分として複数の記録素子の各々のノズルから吐出されたインクにより記録素子に対応するラインを記録し、付随部分として当該ラインに直交する検出バーを記録して、検出バーとラインとの位置関係により、インク吐出不良を示すラインに対応する不良記録素子を容易に特定する技術が開示されている。また、付随部分の他の例としては、ラインに対応する記録素子の番号を直接示すものなどがある。
特開2011−201051号公報
しかしながら、上記のテスト画像では、不良反映部分及び付随部分の各々により示される情報の記録に適したインクの吐出特性は、互いに異なる。このため、一様な駆動波形を用いてテスト画像の全体を記録するのでは、テスト画像の記録状態を柔軟に調整するのが困難であるという課題がある。
この発明の目的は、テスト画像の記録状態をより柔軟に調整することができるインクジェット記録装置及び不良記録素子の検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
駆動信号の入力によりノズルからインクを吐出する記録素子が設けられたインク吐出部と、
前記インク吐出部により前記記録素子のノズルからインクを吐出させて、インク吐出不良を生じている不良記録素子の検出に用いられるテスト画像を記録媒体上に記録させる記録制御手段と、
前記テスト画像の撮像データに基づいて前記記録素子から不良記録素子を検出する検出手段と、
を備え、
前記テスト画像には、前記記録素子のインク吐出不良が反映される不良反映部分と、当該不良反映部分に係る付随情報を示す付随部分とが含まれ、
前記記録制御手段は、前記インク吐出部により、第1の駆動波形の駆動信号に応じた前記記録素子のノズルからのインク吐出によって前記不良反映部分を記録させ、前記第1の駆動波形とは異なる第2の駆動波形の駆動信号に応じた前記記録素子のノズルからのインク吐出によって前記付随部分を記録させる
ことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1の駆動波形の駆動信号及び前記第2の駆動波形の駆動信号を前記記録素子に供給する記録素子駆動部を備え、
前記記録制御手段は、前記記録素子駆動部により前記第1の駆動波形の駆動信号及び前記第2の駆動波形の駆動信号を前記記録素子に供給させて前記インク吐出部により前記テスト画像を記録させ、
前記インク吐出部に設けられた複数の前記記録素子のノズルから前記第1の駆動波形の駆動信号に応じて吐出されるインクに係る少なくとも一の特徴量のばらつきは、前記複数の記録素子のノズルから前記第2の駆動波形の駆動信号に応じて吐出されるインクに係る前記少なくとも一の特徴量のばらつきよりも大きく、
前記少なくとも一の特徴量は、前記テスト画像の撮像データにおいて同定可能である
ことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、
前記少なくとも一の特徴量には、前記複数の記録素子のノズルから吐出されるインクの前記記録媒体上の着弾位置における前記複数の記録素子の配置に応じた本来の位置からのずれ量が含まれることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置において、
前記少なくとも一の特徴量には、吐出されたインクの液滴の速度が含まれることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記少なくとも一の特徴量には、吐出されたインクの液滴の体積が含まれることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1の駆動波形の駆動信号における電圧振幅は、前記第2の駆動波形の駆動信号における電圧振幅と異なることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1の駆動波形の駆動信号における前記記録素子に対する印加電圧の持続時間は、前記第2の駆動波形の駆動信号における前記記録素子に対する印加電圧の持続時間と異なることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1の駆動波形の駆動信号に応じて前記記録素子のノズルから前記テスト画像の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数は、前記第2の駆動波形の駆動信号に応じて前記記録素子のノズルから前記テスト画像の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数と異なることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1の駆動波形の駆動信号に応じて前記記録素子のノズルから前記テスト画像の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数は、1又は2のうち一方であり、前記第2の駆動波形の駆動信号に応じて前記記録素子のノズルから前記テスト画像の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数は、1又は2のうち他方であることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク吐出部と記録媒体とを相対移動させる移動手段を備え、
前記インク吐出部は、前記相対移動による一の相対移動方向と直交する幅方向について所定の記録幅に亘って設けられた複数の前記記録素子を有し、
前記不良反映部分は、前記相対移動方向に相対移動する記録媒体に対して前記複数の記録素子の各々のノズルから吐出されたインクにより記録された前記相対移動方向と平行な複数の記録素子対応線を含み、
前記付随部分は、前記幅方向と平行な基準線を含む
ことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記検出手段による検出結果に基づいて前記インク吐出部による前記記録素子のノズルからのインク吐出動作を調整する調整手段を備えることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記テスト画像を撮像する撮像手段を備えることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項13に記載の不良記録素子の検出方法の発明は、
駆動信号の入力によりノズルからインクを吐出する記録素子が設けられたインク吐出部を備えたインクジェット記録装置の不良記録素子の検出方法であって、
前記インク吐出部により前記記録素子のノズルからインクを吐出させて、インク吐出不良を生じている不良記録素子の検出に用いられるテスト画像を記録媒体上に記録させる記録ステップ、
前記テスト画像の撮像データに基づいて前記記録素子から不良記録素子を検出する検出ステップ、
を含み、
前記テスト画像には、前記記録素子のインク吐出不良が反映される不良反映部分と、当該不良反映部分に係る付随情報を示す付随部分とが含まれ、
前記記録ステップでは、前記インク吐出部により、第1の駆動波形の駆動信号に応じた前記記録素子のノズルからのインク吐出によって前記不良反映部分を記録させ、前記第1の駆動波形とは異なる第2の駆動波形の駆動信号に応じた前記記録素子のノズルからのインク吐出によって前記付随部分を記録させる
ことを特徴としている。
本発明に従うと、テスト画像の記録状態をより柔軟に調整することができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 ヘッドユニットの構成を示す模式図である。 記録ヘッドの構成を示す分解斜視図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 駆動波形の駆動信号に応じた記録ヘッドの動作を説明する模式断面図である。 インクジェット記録装置において用いられる複数の駆動波形の例を示す図である。 テスト画像の例を示す図である。 不良記録素子検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 画像記録処理の制御手順を示すフローチャートである。 テスト画像の付随部分の他の例を示す図である。
以下、本発明のインクジェット記録装置及び不良記録素子の検出方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像記録部20と、排紙部30と、制御部40(図4)とを備える。インクジェット記録装置1は、制御部40による制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像記録部20に搬送し、画像記録部20で記録媒体Pに画像(インクジェット画像)を記録し、画像が記録された記録媒体Pを排紙部30に搬送する。記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛又はシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。また、記録媒体Pは、枚葉紙といった短尺の媒体に限られず、ロールトゥロール方式で供給されるロール紙といった長尺の媒体であっても良い。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレー11と、給紙トレー11から画像記録部20に記録媒体Pを搬送して供給する媒体供給部12とを有する。媒体供給部12は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを備え、このベルト上に記録媒体Pを載置した状態でローラーを回転させることで記録媒体Pを給紙トレー11から画像記録部20へ搬送する。
画像記録部20は、搬送部21(移動手段)と、受け渡しユニット22と、加熱部23と、ヘッドユニット24(インク吐出部)と、定着部25と、撮像部26(撮像手段)と、デリバリー部27などを有する。
搬送部21は、円筒状の搬送ドラム211の搬送面(外周面)の上に載置された記録媒体Pを保持し、搬送ドラム211が図1における図面に垂直な幅方向に延びた回転軸(円筒軸)を中心に回転して周回移動することで搬送ドラム211及び当該搬送ドラム211上の記録媒体Pを搬送方向に搬送する。搬送ドラム211は、その搬送面上で記録媒体Pを保持するための図示しない爪部及び吸気部を備える。記録媒体Pは、爪部により端部が押さえられ、かつ吸気部により搬送面に吸い寄せられることで搬送面に保持される。搬送部21は、搬送ドラム211を回転させるための図示しない搬送ドラムモーターを有し、搬送ドラム211は、搬送ドラムモーターの回転量に比例した角度だけ回転する。
受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12により搬送された記録媒体Pを搬送部21に引き渡す。受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12と搬送部21との間の位置に設けられ、媒体供給部12から搬送された記録媒体Pの一端をスイングアーム部221で保持して取り上げ、受け渡しドラム222を介して搬送部21に引き渡す。
加熱部23は、受け渡しドラム222の配置位置とヘッドユニット24の配置位置との間に設けられ、搬送部21により搬送される記録媒体Pが所定の温度範囲内の温度となるように当該記録媒体Pを加熱する。加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、制御部40(図4)から供給される制御信号に基づいて赤外線ヒーターに通電して当該赤外線ヒーターを発熱させる。
ヘッドユニット24は、記録媒体Pが保持された搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで、搬送ドラム211の搬送面に対向するインク吐出面に設けられたノズル開口部から記録媒体Pに対してインクを吐出する記録動作を行うことにより画像を記録する。ヘッドユニット24は、インク吐出面と搬送面とが所定の距離だけ離隔されるように配置される。本実施形態のインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット24が記録媒体Pの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
図2は、ヘッドユニット24の構成を示す模式図である。図2は、ヘッドユニット24の全体を搬送ドラム211の搬送面に相対する側から見た平面図である。
本実施形態では、ヘッドユニット24は、インクを吐出する複数の記録素子243が幅方向に配列された16個の記録ヘッド242を備える。記録素子243は、それぞれ、インクを貯留する圧力室(チャネル)と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、圧電素子に電圧を印加して電界を生じさせるための電極と、圧力室に連通し圧力室内のインクを吐出するノズルとを有する。図2では、記録素子243の構成要素であるノズルのインク吐出口の位置が示されている。なお、各記録ヘッド242における記録素子の配列方向は、搬送方向に直交する幅方向に限られず、直角以外の角度で搬送方向と交差する方向であっても良い。
ヘッドユニット24では、16個の記録ヘッド242が2つずつ組み合わされて、当該記録ヘッド242の組み合わせによりそれぞれ構成される8つのヘッドモジュール242Mが設けられている。各ヘッドモジュール242Mでは、2つの記録ヘッド242の記録素子243のノズルが幅方向について交互に配置されるような位置関係で2つの記録ヘッド242が配置されている。このように記録素子243が配列されることにより、各ヘッドモジュール242Mでは、幅方向について1200dpi(dot per inch)の解像度での記録が可能となっている。また、インクジェット記録装置1では、搬送方向の記録解像度が1200dpiとなるように、搬送ドラム211の回転に応じたインクの吐出タイミングが調整される。
8つのヘッドモジュール242Mは、幅方向についての記録素子243の配置範囲が互いに異なる範囲を含み、かつ8つのヘッドモジュール242Mの全体において幅方向についての所定の記録幅に亘って記録素子243が配置されるような位置関係で、幅方向についての配置範囲が互いに一部重複するように千鳥格子状に配置されてラインヘッドを構成している。
ヘッドユニット24に含まれる記録素子243の幅方向についての配置範囲は、搬送部21により搬送される記録媒体Pのうち画像が記録可能な領域の幅方向の幅をカバーしている。ヘッドユニット24は、画像の記録時には位置が固定されて用いられ、記録媒体Pの搬送に応じて搬送方向の異なる位置に所定の間隔(搬送方向間隔)で順次インクを吐出していくことで、シングルパス方式で画像を記録する。
なお、ヘッドユニット24の構成は上記に限られず、例えばヘッドモジュール242Mに代えて記録ヘッド242が千鳥格子状に配置された構成であっても良く、またヘッドユニット24が単一の記録ヘッド242を有する構成とされていても良い。
図3は、記録ヘッド242の構成を示す分解斜視図である。なお、図3では、記録ヘッド242におけるノズル2431の数が7個に省略されて描かれているが、本実施形態の各記録ヘッド242には、数百個乃至千個以上の(例えば512個の)ノズル2431が設けられている。
記録ヘッド242は、記録素子243のチャネル2432(インクの流路)が複数形成されたチャネル基板2422を有している。チャネル基板2422の端面には、複数のノズル2431が設けられたノズルプレート2424が接着されている。ノズル2431は、チャネル基板2422のチャネル2432と連通しており、チャネル2432に貯留されたインクが吐出されるようになっている。チャネル基板2422のノズルプレート2424側の上部にはカバープレート2423が取り付けられている。
チャネル基板2422は、2枚の基板2425,2426が接着部2427を介して互いに接着された構造を有している。基板2425,2426は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料から構成されており、厚さ方向において互いに逆方向に分極されている。チャネル基板2422には互いに等しい間隔をあけた状態で複数のチャネル2432が形成されており、各チャネル2432の間に圧電材料からなる隔壁2428(圧電素子)が形成されている。各チャネル2432の側壁(隔壁2428の表面)には、電極2433(図5)が設けられており、隔壁2428は、隣接するチャネル2432の電極2433間に印加された電圧に応じて接着部2427を中心として屈曲(せん断変形)する。記録素子243は、電極2433に対する所定の駆動波形の駆動信号の入力に応じた隔壁2428のせん断変形により、チャネル2432内に圧力変化を生じさせてノズル2431からインクを吐出する。このように、本実施形態の記録ヘッド242は、圧電素子の分極方向と直交する方向に電界を加えて発生するせん断(シェア)応力により記録素子243からインクを吐出するせん断モード(シェアモード)のインクジェットヘッドである。
記録ヘッド242では、ノズル2431形成時の加工ばらつき、圧電素子の特性ばらつき、ノズル2431の詰まり、又はノズル開口部への異物の付着による閉塞などによって記録素子243の構造や特性に本来の設計からの差異が生じると、当該記録素子243が、インク吐出不良の不良記録素子となる場合がある。インク吐出不良の態様としては、インクの不吐出、インク吐出方向(吐出されるインクの飛翔方向)の異常、吐出されるインク量(インク液滴の体積)の異常、吐出されるインク液滴の速度の異常などがある。不良記録素子がある場合にヘッドユニット24により記録動作を行うと、不良記録素子において正常なインク吐出が行われないため、記録媒体P上に記録される画像の画質の低下に繋がる。記録素子243からの吐出不良の検出方法、及び吐出不良が検出された場合のヘッドユニット24による記録素子243からのインク吐出動作の調整方法については、後述する。
記録素子のノズルから吐出されるインクとしては、温度によってゲル状又はゾル状に相変化し、紫外線等のエネルギー線を照射することにより硬化する性質を有するものが用いられる。
また、本実施形態では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクが用いられる。ヘッドユニット24は、ヘッドユニット24内に貯留されるインクを加熱する図示略のインク加熱部を備え、当該インク加熱部は、制御部40による制御下で動作し、ゾル状となる温度にインクを加熱する。記録ヘッド242は、加熱されてゾル状となったインクを吐出する。このゾル状のインクが記録媒体Pに吐出されると、インク液滴が記録媒体Pに着弾した後、自然冷却されることで速やかにインクがゲル状となって記録媒体P上で凝固する。
定着部25は、搬送部21の幅方向の幅に亘って配置されたエネルギー線照射部を有し、搬送部21に載置された記録媒体Pに対して当該エネルギー線照射部から紫外線等のエネルギー線を照射して記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させて定着させる。定着部25のエネルギー線照射部は、搬送方向についてヘッドユニット24の配置位置からデリバリー部27の受け渡しドラム271の配置位置までの間において搬送面と対向して配置される。
撮像部26は、搬送方向について定着部25によるインクの定着位置から受け渡しドラム271の配置位置までの間の位置において、搬送面上の記録媒体Pの表面を読み取り可能に配置され、搬送ドラム211により搬送される記録媒体Pに記録されている画像を所定の読取範囲で読み取って当該画像の撮像データを出力する。
本実施形態では、撮像部26は、搬送ドラム211により搬送される記録媒体Pに対して光を照射する光源と、記録媒体Pに入射した光の反射光の強度を検出する撮像素子が幅方向に配列されたラインセンサー262(図4)とを備える。詳しくは、ラインセンサー262では、幅方向に配列された撮像素子からなる撮像素子列が3列設けられ、各撮像素子列の撮像素子により、入射光のうちR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の波長成分の強度に応じた信号がそれぞれ出力される。R,G,Bにそれぞれ対応する撮像素子は、例えば、光電変換素子としてフォトダイオードを備えるCCD(Charge Coupled Device)センサー又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサーの受光部に、R,G,又はBの波長成分の光を透過するカラーフィルターが配置されたものを用いることができる。ラインセンサー262の各撮像素子による読取解像度は、例えば、幅方向に600dpiである。即ち、このイメージセンサーは、記録素子243の配列間隔に対応する解像度よりも低い解像度で画像を取得するものであっても良い。また、搬送方向についての読取解像度が600dpiとなるように、ラインセンサー262からの信号の出力タイミングが調整される。
ラインセンサー262から出力された信号は、撮像制御部261(図4)により撮像データとして制御部40に出力される。
なお、撮像部26の構成はこれに限られず、例えばラインセンサー262に代えてエリアセンサーが用いられても良い。
デリバリー部27は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを有するベルトループ272と、記録媒体Pを搬送部21からベルトループ272に受け渡す円筒状の受け渡しドラム271とを有し、受け渡しドラム271により搬送部21からベルトループ272上に受け渡された記録媒体Pをベルトループ272により搬送して排紙部30に送出する。
排紙部30は、デリバリー部27により画像記録部20から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31を有する。
図4は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、加熱部23と、ヘッド制御部241及びヘッド駆動部2421(記録素子駆動部)を有するヘッドユニット24と、定着部25と、撮像制御部261及びラインセンサー262を有する撮像部26と、制御部40(記録制御手段、検出手段、調整手段)と、搬送駆動部51と、操作表示部52と、入出力インターフェース53と、バス54などを備える。
ヘッド制御部241は、制御部40からの制御信号に応じた適切なタイミングで、ヘッドモジュール242Mに設けられたヘッド駆動部2421に対して各種制御信号や画像データを出力する。ここで、制御信号には、ヘッド駆動部2421から記録素子243に供給する駆動信号に係る駆動波形を指定する信号が含まれる。
ヘッド駆動部2421は、ヘッド制御部241から入力される制御信号や画像データに応じてヘッドモジュール242Mの2つの記録ヘッド242の記録素子243における電極2433に対して駆動波形の駆動信号を供給することで、記録素子243のノズル2431の開口部からインクを吐出させる。詳しくは、ヘッド駆動部2421は、複数の駆動波形の波形データが記憶された波形データ記憶部を有し、ヘッド制御部241からの制御信号及び画像データに応じて複数の駆動波形から一の駆動波形を選択して駆動信号を記録素子243に供給する。波形データ記憶部に記憶される複数の駆動波形の例については、後述する。
撮像制御部261は、制御部40から入力される制御信号に基づいて、ラインセンサー262により記録媒体P上の画像を撮像させる。また、撮像制御部261は、当該撮像によりラインセンサー262から出力された信号に対して電流電圧変換、増幅、雑音除去、アナログデジタル変換等の処理を行い、読取画像の輝度値を示す撮像データとして制御部40に出力する。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)及び記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
記憶部44には、入出力インターフェース53を介して外部装置2から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)及び当該プリントジョブに係る画像データ、後述するテスト画像の画像データ、及び撮像部26により生成された撮像データなどが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されても良い。
搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を供給して搬送ドラム211を所定の速度及びタイミングで回転させる。また、搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて媒体供給部12、受け渡しユニット22、及びデリバリー部27を動作させるためのモーターに駆動信号を供給して、記録媒体Pの搬送部21への供給及び搬送部21からの排出を行わせる。
操作表示部52は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルといった入力装置とを備える。操作表示部52は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部40に出力する。
入出力インターフェース53は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース53は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか又はこれらの組み合わせで構成される。
バス54は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース53を介してプリントジョブ及び画像データ等を制御部40に供給する。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1における駆動波形の駆動信号に応じた記録ヘッド242の動作について説明する。
図5は、駆動波形の駆動信号に応じた記録ヘッド242の動作を説明する模式断面図である。図5は、ノズルプレート2424に平行な平面での記録ヘッド242の模式断面図である。図5では、隣接する3つのチャネル2432A〜2432Cが描かれており、以下では、このうち中央のチャネル2432Bからインクを吐出する場合の動作を説明する。
チャネル2432Bのノズル2431からインクを吐出する場合には、まず、図5(a)に示される中立状態から、図5(b)に示されるように、チャネル2432Bの電極2433Bに電圧+V1の膨張パルスを印加するとともに、チャネル2432A,2432Cの電極2433A,2433Cを接地電位とすることで隔壁2428において電界を生じさせ、隔壁2428をせん断変形させてチャネル2432Bの容積を膨張させる。これにより、チャネル2432B内に負の圧力が発生し、チャネル2432Bに接続されたインク流路からチャネル2432B内にインクが流入する。その後、膨張パルスの印加が終了すると、チャネル2432Bは図5(a)に示される中立状態に戻る。
続いて、図5(c)に示されるように、チャネル2432Bの電極2433Bに電圧−V2の収縮パルスを印加するとともに、チャネル2432A,2432Cの電極2433A,2433Cを接地電位とすることで隔壁2428において電界を生じさせ、隔壁2428をせん断変形させてチャネル2432Bの容積を収縮させる。これにより、チャネル2432B内に正の圧力が発生し、当該圧力が所定値を超えると、ノズル2431からインクの液滴が吐出される。その後、膨張パルスの印加が終了すると、チャネル2432Bは図5(a)に示される中立状態に戻る。
このように、記録ヘッド242では、膨張パルスによりチャネル2432を膨張させ、その膨張が緩和されるタイミングでさらに収縮パルスを印加してチャネル2432を収縮させることで、チャネル2432の内圧を増大させてノズル2431からインクを吐出する。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、この膨張パルス及び収縮パルスの組み合わせが異なる複数の駆動波形が設定されており、記録対象の画像の種類に応じて要求される記録素子243からのインクの吐出特性(インクの吐出量、着弾位置精度、吐出頻度など)に合わせて何れかの駆動波形が選択されて画像の記録が行われる。
図6は、インクジェット記録装置1において用いられる複数の駆動波形の例を示す図である。
図6(a)には、記録対象の画像における1画素当たりに(即ち、記録対象の画像の画像データにおける一の画素データに応じて)2つのインクの液滴を吐出させる場合に用いられる2dpd(drop per dot)駆動の第1の駆動波形61が示されている。また、図6(b)には、記録対象の画像における1画素当たりに1つのインクの液滴を吐出させる場合に用いられる1dpd駆動の第2の駆動波形62が示されている。
図6(a)に示される第1の駆動波形61は、前半波形61a及び後半波形61bからなる。
前半波形61aは、膨張パルス611、収縮パルス612、膨張パルス613、収縮パルス614,615がこの順に組み合わされた波形である。膨張パルス611、収縮パルス612、膨張パルス613、収縮パルス614は、連続して印加され、収縮パルス614と収縮パルス615との間にはインターバルI1が設けられている。このうち膨張パルス及び収縮パルスが、駆動素子に対する印加電圧を構成する。
後半波形61bは、膨張パルス616、収縮パルス617,618がこの順に組み合わされた波形である。膨張パルス616、収縮パルス617は、連続して印加され、収縮パルス617と収縮パルス618との間にはインターバルI3が設けられている。また、前半波形61aの収縮パルス615と後半波形61bの膨張パルス616との間には、インターバルI2が設けられている。
また、膨張パルス611,613,616の電圧は、接地電位を基準として+V1であり、収縮パルス612,614,615,617,618の電圧は、接地電位を基準として−V2である。また、V1とV2との間には、V1=2×V2の関係がある。なお、これらの各パルスの電圧は、接地電位以外の所定電圧を基準として印加されても良い。また、膨張パルス611の持続時間は0.8AL(Acoustic Length)であり、収縮パルス612の持続時間は0.4ALであり、膨張パルス613,616、収縮パルス615,618の持続時間は1ALであり、収縮パルス614,617、インターバルI1,I3は0.5ALであり、インターバルI2は1.3ALである。ここで、ALは、インクが充填されたチャネル2432内における圧力波の音響的共振周期の1/2である。
このような第1の駆動波形61によれば、前半波形61aの駆動信号に応じて1つのインク液滴がノズル2431から吐出され、後半波形61bの駆動信号に応じてさらにもう1つのインク液滴がノズル2431から吐出される。このうち2つ目のインク液滴の速度は、1つ目のインク液滴の速度よりも大きく、1つ目のインク液滴が記録媒体Pに着弾する前に1つ目のインク液滴に追いついて空中で合一する。この2つのインク液滴が合一したインク液滴の体積は、本実施形態の記録素子243では、約9.2plとなる。なお、より詳しくは、前半波形61aでは、膨張パルス611と収縮パルス612の組み合わせ、及び膨張パルス613と収縮パルス614の組み合わせの各々によりインク液滴が吐出されるが、これらの液滴は吐出後すぐに、又は吐出時に合一するため本明細書では1つのインク液滴とみなしている。
図6(b)に示される第2の駆動波形62は、膨張パルス621と、当該膨張パルス621の後に連続して印加される収縮パルス622とからなる。膨張パルス621は、電圧が+V1、印加電圧の持続時間が1ALであり、収縮パルス622は、電圧が−V2、印加電圧の持続時間が2ALである。本実施形態の記録素子243では、第2の駆動波形62の駆動信号に応じて約4plの1つのインク液滴がノズル2431から吐出される。
図6(b)の第2の駆動波形62において収縮パルス622が印加されるタイミングは、先頭の膨張パルス621の印加開始からALの整数倍(1倍)の時間が経過したタイミングである。このタイミングでは、記録素子243のノズル2431の開口部におけるインクの表面が略平面となるため、収縮パルス622に応じたチャネル2432内圧力の変動よるインクの挙動を安定させることができる。
これに対し、図6(a)の第1の駆動波形61では、先頭の膨張パルス611の印加開始からALの非整数倍の時間が経過したタイミングで後続の収縮パルス及び膨張パルスが印加される。このため、後続の各パルスの印加開始タイミングにおいてノズル2431の開口部におけるインクの表面が必ずしも略平面とはならず、各パルスに応じたチャネル2432内圧力の変動よるインクの挙動が、第1の駆動波形61と比較して不安定となる。ここで、インクの挙動が不安定となるとは、各記録素子243の構造や特性のばらつきに応じて、インクの挙動が異なりやすいことを言う。記録素子243におけるインクの挙動は、ノズル2431から吐出されるインクの特徴量に影響するため、インクの挙動が相対的に不安定であると、複数の記録素子243から吐出されるインクの特徴量のばらつきが大きくなる。この特徴量としては、吐出されたインク液滴の速度(例えばインクの平均速度、即ち吐出から着弾までに要する時間)やインク液滴の体積、飛翔方向などが挙げられる。インク液滴の速度や体積が変動すると、飛翔方向の気流による影響の大きさが変動するため、インク液滴の速度や体積の変動は、インクの記録媒体P上における着弾位置の、記録素子243の配置に応じた本来の位置からのずれ量に反映される。また、インクの飛翔方向も、着弾位置のずれ量に反映される。特に、第1の駆動波形61では、後半波形61bにより吐出される2つ目のインク液滴の飛翔方向がばらつきやすく、また当該2つ目のインク液滴の飛翔方向により合一後のインク液滴の飛翔方向が影響されるため、インクの着弾位置のばらつきが大きくなる(即ち、インクの着弾位置精度が低くなる)傾向がある。
このように、第1の駆動波形61の駆動信号を複数の記録素子243に供給することにより、第2の駆動波形62の駆動信号を複数の記録素子243に供給した場合よりも、複数の記録素子243から吐出されるインクに係る少なくとも一の特徴量のばらつきが大きいインク吐出を複数の記録素子により行わせることができる。また、これらの駆動波形の駆動信号に応じた記録素子243からのインク吐出を行うと、インクの上記特徴量を反映した状態で画像が記録され、第1の駆動波形61を用いて記録された画像において反映されるインクの特徴量のばらつきが相対的に大きくなる。
記録素子243のインク吐出不良は、上述したように、種々の事由により記録素子243の構造や特性が本来の設計から異なっている場合に生じる。よって、記録素子243にインク吐出不良がある場合に、図6(a)の第1の駆動波形61でインクを吐出すると、当該記録素子243の構造や特性の本来の設計からの差異に応じて、吐出されるインクの特徴量が変化しやすくなるため、インク吐出不良が記録画像に反映されやすくなる。他方で、記録素子243にインク吐出不良がある場合に、図6(b)の第2の駆動波形62でインクを吐出すると、記録素子243の構造や特性の本来の設計からの差異があってもインクの挙動が安定するため、吐出されるインクの特徴量が変化しにくく、インク吐出不良が記録画像に反映されにくい。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1におけるインク吐出不良の不良記録素子の検出方法について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、製造時や、ヘッドユニット24の交換時に、あるいは所定のタイミングで(例えば、所定枚数の画像の記録が行われるごとに)、不良記録素子の検出動作が行なわれる。不良記録素子の検出動作では、ユーザーによる操作表示部52に対する入力操作に応じて、又は制御部40により上記所定のタイミングであるとの判別がなされた場合に、記録媒体P上に、不良記録素子の検出に用いられる所定のテスト画像が記録される。記録媒体Pに記録されたテスト画像は、撮像部26により撮像され、得られた撮像データに基づいて不良記録素子が検出される。また、不良記録素子が検出された場合には、ヘッドユニット24による記録素子243からのインク吐出動作の調整がなされる。
図7は、テスト画像70の例を示す図である。図7では、テスト画像70のうち一のヘッドモジュール242Mにより記録された部分が拡大されて示され、当該部分と、ヘッドモジュール242Mとの位置関係が分かるように記録媒体P及びヘッドモジュール242Mが並べられて描かれている。なお、図7では、説明の便宜上、ヘッドモジュール242Mにおける記録素子243の数を52個に省略している。
テスト画像70は、複数のラインLa(記録素子対応線)からなり記録素子243のインク吐出不良が反映される不良反映部分71と、6本の基準ラインLb(基準線)からなり不良反映部分71に係る付随情報を示す付随部分72とを含んでいる。このうち不良反映部分71には、記録素子243から吐出されたインクの上述した特徴量が反映される。即ち、不良反映部分71は、当該不良反映部分71の撮像データからインクの上記特徴量を同定することができる画像である。
付随部分72における基準ラインLbは、幅方向に延びる直線状のパターンであり、搬送方向について等間隔となるように6本記録されている。各基準ラインLbは、ヘッドモジュール242Mの各記録素子243から記録媒体P上の搬送方向についての同一の位置にインクを吐出することで記録される。以下では、6本の基準ラインLbの各々を、搬送方向下流側から順に基準ラインLb1〜Lb6と記す。
複数のラインLaの各々は、搬送方向に搬送される記録媒体Pに対して一の記録素子243からインクを連続して吐出することにより記録された搬送方向に延びるラインパターンである。図7では、ヘッドモジュール242Mにおける左側から1〜52番目の各記録素子243により記録されたラインLaを、それぞれラインLa1〜La52と記す。テスト画像70では、隣り合う2本の基準ラインLbの間の幅方向に延びる帯状領域の各々において、4つおきの記録素子243により記録された複数のラインLaが配列されている。また、搬送方向に隣接する帯状領域において、ラインLaの記録を行う記録素子243が1つずつずれるようになっている。具体的には、基準ラインLb1と基準ラインLb2との間の帯状領域に、ラインLa1,La6,La11…が記録され、基準ラインLb2と基準ラインLb3との間の帯状領域に、ラインLa2,La7,La12…が記録され、以下同様に帯状領域ごとにラインLaの記録に用いられる記録素子243が1つずつずれていき、基準ラインLb5と基準ラインLb6との間の帯状領域には、ラインLa5,La10,La15…が記録される。各ラインLaは、当該ラインLaの上下に記録された2本の基準ラインLbに接し、かつ各基準ラインLbから突出しないように記録される。
このようなテスト画像70の撮像部26による撮像データを解析することで、インク吐出不良の不良記録素子を検出することができる。
例えば、図7のラインLa35のように、記録素子243の位置に対応する所定の範囲内にラインLaが記録されていない場合には、当該ラインLa35に対応する35番目の記録素子243が、インクを吐出しない不良記録素子として特定される。
また、図7のラインLa48のように、記録素子243の位置に対応する所定の位置から幅方向にずれた位置にラインLaが記録されている場合には、当該ラインLa48に対応する48番目の記録素子243が、幅方向についてのインクの吐出方向(即ち、幅方向についてのインクの着弾位置)に異常を有する不良記録素子として特定される。
インクを吐出しない不良記録素子や、幅方向についてのインクの吐出方向異常の不良記録素子が特定された場合には、例えば、不良記録素子からのインクを非吐出とするとともに、不良記録素子により吐出されるはずのインクが、この不良記録素子の周辺の記録素子からの吐出インク量を増加させることにより補完されるようにヘッドユニット24による記録素子243からのインク吐出動作が調整される。
また、図7のラインLa19のように、ラインLaが搬送方向にずれて基準ラインLbから突出している場合には、当該ラインLa19に対応する19番目の記録素子243が、搬送方向についてのインクの吐出方向や吐出されるインク液滴の速度(即ち、搬送方向についてのインクの着弾位置)に異常を有する不良記録素子として特定される。
搬送方向についてのインク着弾位置異常の不良記録素子が特定された場合には、例えば、ラインLaの基準ラインLbからの突出量及び突出方向に基づいて、不良記録素子からのインク吐出タイミングが調整される。このインク吐出タイミングの調整は、例えば記録画像に係る画像データにおいて不良記録素子に対応する列データを着弾位置のずれ量に応じた画素数だけシフトさせるように補正することで行うことができる。
このように、基準ラインLbは、記録素子243からの搬送方向のインクの着弾位置ずれ量を検出する際の基準となるため、記録素子243の配置に応じた正確な位置に記録されることが望ましい。このため、本実施形態では、安定したインク吐出が可能でありインクの吐出方向(着弾位置)がずれにくい図6(b)の第2の駆動波形62を用いて基準ラインLbが記録される。
また、ラインLaには、記録素子243が有するインク吐出不良が明確に反映されることが望ましい。このため、本実施形態では、第2の駆動波形62と比較して、記録素子243の構造や特性の本来の設計からの差異に応じてインクの特徴量が変化しやすく、複数の記録素子243からのインクの特徴量がばらつきやすい図6(a)の第1の駆動波形61を用いてラインLaが記録される。
即ち、本実施形態では、テスト画像70のうち複数のラインLaからなる不良反映部分71が、第1の駆動波形61の駆動信号に応じた記録素子243からのインク吐出により記録され、複数の基準ラインLbからなる付随部分72が、第2の駆動波形62の駆動信号に応じた記録素子243からのインク吐出により記録される。
続いて、インクジェット記録装置1において行われる不良記録素子検出処理及び画像記録処理の制御部40(CPU41)による制御手順について説明する。
図8は、不良記録素子検出処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
この不良記録素子検出処理は、例えば出荷時やヘッドユニット24の交換時に、操作表示部52に対してユーザーから不良記録素子の検出を指示する所定の入力操作が行われた場合や、不良記録素子の検出を行う所定のタイミングとなった場合(例えば、直近で行われた不良記録素子検出処理の終了後、所定枚数の画像の記録が行われた場合や、予め設定されたインターバル期間が経過した場合)に実行される。
不良記録素子検出処理の開始に先立ち、制御部40は、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて搬送ドラム211の回転動作を開始させる。
不良記録素子検出処理が開始されると、制御部40は、ヘッドユニット24により記録媒体P上にテスト画像70を記録させる(ステップS101:記録ステップ)。即ち、制御部40は、搬送駆動部51に制御信号を出力して、給紙部10、受け渡しユニット22及び搬送部21を動作させて記録媒体Pを搬送ドラム211の搬送面上に載置させる。また、制御部40は、記憶部44に記憶されたテスト画像70の画像データ及び制御信号を搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングでヘッド制御部241からヘッド駆動部2421に供給させることにより、各記録ヘッド242の記録素子243から記録媒体Pに対してインクを吐出させて記録媒体P上にテスト画像70を記録させる。ここで、ヘッド制御部241は、テスト画像70のうちラインLaからなる不良反映部分71の記録に係る制御では、不良反映部分71の画像データとともに、第1の駆動波形61によるインク吐出を指示する制御信号をヘッド駆動部2421に出力し、テスト画像70のうち基準ラインLbからなる付随部分72の記録に係る制御では、付随部分72の画像データとともに、第2の駆動波形62によるインク吐出を指示する制御信号をヘッド駆動部2421に出力する。ヘッド駆動部2421は、各インク吐出タイミングにおいて、ヘッド制御部241からの制御信号に応じて第1の駆動波形61及び第2の駆動波形62のいずれかを選択し、選択した駆動波形の駆動信号を、入力されたテスト画像の画像データに応じて生成して記録ヘッド242の記録素子243に供給することにより、記録素子243からインクを吐出させる。
また、制御部40は、インクが付与された記録媒体Pが定着部25の位置に移動したタイミングで、定着部25により当該インクに所定のエネルギー線を照射させることでインクを記録媒体Pに定着させる。
制御部40は、撮像部26により記録媒体P上のテスト画像70を撮像させる(ステップS102)。即ち、制御部40は、搬送ドラム211の回転に応じて記録媒体P上のテスト画像70が撮像部26による撮像位置に移動するタイミングで撮像制御部261に制御信号を出力して撮像部26によるテスト画像70の撮像を開始させる。撮像制御部261は、所定の時間間隔で繰り返しラインセンサー262から信号を取得してテスト画像70の撮像データを生成し記憶部44に記憶させる。
制御部40は、テスト画像70の撮像データに基づいて、不良記録素子があるか否かを判別する(ステップS103:検出ステップ)。ここでは、制御部40は、テスト画像70の撮像データを解析して、ラインLaの欠損や、幅方向の位置ずれ、及び基準ラインLbを基準とした搬送方向の位置ずれがある場合に、当該ラインLaに対応する記録素子243を不良記録素子として検出する。
不良記録素子があると判別された場合には(ステップS103で“YES”)、制御部40は、不良記録素子の記録ヘッド242における配列番号や、インク吐出不良の種別(インクの不吐出、幅方向の吐出方向異常、搬送方向の着弾位置異常等)、及びインク吐出不良の程度(着弾位置ずれ量等)を示す不良記録素子情報を生成して記憶部44に記憶させる(ステップS104)。
ステップS104の処理が終了すると、あるいはステップS103の処理において不良記録素子がないと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、制御部40は、不良記録素子検出処理を終了させる。
図9は、画像記録処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
この画像記録処理は、入出力インターフェース53を介して外部装置2からプリントジョブ及び画像データが制御部40に入力された場合に実行される。
画像記録処理の開始に先立ち、CPU41は、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて搬送ドラム211の回転動作を開始させる。また、制御部40は、プリントジョブに係る画像データがPDL(Page Description Language)データである場合には、当該画像データを例えば各画素8ビットのラスター形式の画像データに変換する。また、この画像データに所定のハーフトーン処理を行った上で、ヘッドユニット24の各記録ヘッド242により記録される画像が連続するように、各記録ヘッド242に対して供給する画像データ(部分画像データ)をそれぞれ生成して記憶部44に記憶させる。
制御部40は、不良記録素子情報が記憶部44に記憶されているか否かを判別する(ステップS201)。不良記録素子情報が記憶部44に記憶されていると判別された場合には(ステップS201で“YES”)、制御部40は、不良記録素子情報に基づいてプリントジョブに係る画像の画像データを補正する(ステップS202)。即ち、制御部40は、不良記録素子情報においてインクを吐出しない不良記録素子や幅方向についてのインクの吐出方向異常の不良記録素子が特定されている場合には、不良記録素子からのインクを非吐出とするとともに、不良記録素子により吐出されるはずのインクが、この不良記録素子の周辺の記録素子からの吐出インク量を増加させることにより補完されるように画像データを補正し、補正後の画像データを記憶部44に記憶させる。また、制御部40は、不良記録素子情報において搬送方向についてのインクの着弾位置異常の不良記録素子が特定されている場合には、搬送方向についての記録素子243からのインクの着弾位置ずれ量に応じて当該記録素子243に対応する列データをシフトする補正を行い、補正後の画像データを記憶部44に記憶させる。
ステップS202の処理が終了すると、制御部40は、補正後の画像データに基づいてヘッドユニット24によりプリントジョブに係る画像記録動作を実行させる(ステップS203)。即ち、制御部40は、搬送駆動部51に制御信号を出力して、給紙部10、受け渡しユニット22及び搬送部21を動作させて記録媒体Pを搬送ドラム211の搬送面上に載置させる。また、制御部40は、記憶部44に記憶された補正後の画像データ(部分画像データ)を搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングでヘッド制御部241によりヘッド駆動部2421に供給させることにより、ヘッドユニット24により記録媒体Pに対してインクを吐出させて記録媒体P上に記録対象の画像を記録させる。ここでは、制御部40は、記録対象の画像の全体について一種類の駆動波形を用いて記録させる。この結果、画像データの補正により調整がなされたインク吐出によって適正な画質で画像が記録される。
なお、ステップS201において不良記録素子情報が記憶部44に記憶されていないと判別された場合には(ステップS201で“NO”)、制御部40は、画像データの補正を行わずにステップS203の処理を実行する。
制御部40は、次のプリントジョブがあるか否かを判別し(ステップS204)、次のプリントジョブがある場合には(ステップS204で“YES”)、処理をステップS201に移行させる。
全てのプリントジョブに係る画像記録動作が終了したと判別された場合には(ステップS204で“NO”)、制御部40は、画像記録処理を終了させる。
(変形例)
次に、上記実施形態で示した駆動波形の変形例について説明する。
上記実施形態では、吐出されるインクの特徴量が変化しやすく、複数の記録素子243からのインクの特徴量がばらつきやすい2dpd駆動の第1の駆動波形61を用いてテスト画像70の不良反映部分71の記録を行い、安定したインク吐出が可能な1dpd駆動の第2の駆動波形62を用いてテスト画像70の付随部分72の記録を行ったが、不良反映部分71及び付随部分72の記録に用いる駆動波形の組み合わせは、これに限られない。
例えば、一の駆動波形、及び当該一の駆動波形の電圧振幅を変更した駆動波形のうち、吐出されるインクの特徴量が相対的にばらつきやすい一方を不良反映部分71の記録に用い、他方を付随部分72の記録に用いても良い。
また、一の駆動波形、及び当該一の駆動波形における印加電圧の持続時間を変更した駆動波形のうち、吐出されるインクの特徴量が相対的にばらつきやすい一方を不良反映部分71の記録に用い、他方を付随部分72の記録に用いても良い。
特に、印加電圧の持続時間や印加電圧間のインターバルがALの整数倍である駆動波形(例えば、図6(b)の第2の駆動波形62)では、インクの挙動が安定しやすく、当該駆動波形において印加電圧の持続時間やインターバルをALの非整数倍に変更すると、インクの挙動が不安定となり、吐出されるインクの特徴量がばらつきやすくなる。よって、印加電圧の持続時間やインターバルをALの整数倍とした駆動波形を付随部分72の記録に用い、印加電圧の持続時間やインターバルをALの非整数倍とした駆動波形を不良反映部分71の記録に用いることができる。
より一般的には、上記の電圧振幅や印加電圧の持続時間の他、インクの吐出周波数、1画素当たりのインク液滴の吐出数、ノズルの開口部におけるインクの液面を平坦化させるためのキャンセルパルスの有無といった駆動波形の種々のパラメーターの少なくとも一つが互いに異なる2の駆動波形のうち、複数の記録素子243により吐出されたインクの特徴量のばらつきが相対的に大きい駆動波形を不良反映部分71の記録に用い、インクの特徴量のばらつきが相対的に小さい駆動波形を付随部分72の記録に用いることができる。
例えば、2種類の駆動波形のうち、複数の記録素子243により吐出されるインクの着弾位置のばらつきが相対的に大きい(即ち、インクの着弾位置精度が低い)駆動波形を不良反映部分71の記録に用い、着弾位置のばらつきが相対的に小さい(即ち、インクの着弾位置精度が高い)駆動波形を付随部分72の記録に用いることができる。
ここで、インクジェット記録装置1の構成や設置環境にもよるが、吐出されるインクの速度が小さいほど、気流の影響によりインクの着弾位置がばらつきやすいことが多い。このため、上記2つの駆動波形のうち、吐出されるインクの速度が相対的に小さい駆動波形を不良反映部分71の記録に用い、吐出されるインクの速度が相対的に大きい駆動波形を付随部分72の記録に用いることができる。
例えば、印加電圧の持続時間やインターバルをALの整数倍とした駆動波形では、印加電圧の持続時間やインターバルをALの非整数倍とした駆動波形よりも吐出されるインクの速度が大きくなる傾向があるため、前者の駆動波形を付随部分72の記録に用い、後者の駆動波形を不良反映部分71の記録に用いることができる。
また、図6(a)の2dpd駆動の第1の駆動波形61では、後半波形61bにより吐出される2つ目のインク液滴の速度が大きいほど、合一後のインク液滴の速度が大きくなる。また、この第1の駆動波形61では、前半波形61aの全体の時間が2つ目のインク液滴の速度に影響し、上記実施形態のインクジェット記録装置1の構成では、前半波形61aの全体の時間が5.5ALのときに2つ目のインク液滴の速度が最大となる。よって、図6(a)の第1の駆動波形61を付随部分72の記録に用い、第1の駆動波形61において(例えば第2のインターバルI2を変更することにより)前半波形61aの時間を変更した駆動波形を不良反映部分71の記録に用いることができる。
また、インクジェット記録装置1の構成や設置環境にもよるが、吐出されるインク液滴の体積が小さいほど、気流の影響によりインクの着弾位置がばらつきやすいことが多い。このため、上記2つの駆動波形のうち、吐出されるインク液滴の体積が相対的に小さい駆動波形を不良反映部分71の記録に用い、吐出されるインク液滴の体積が相対的に大きい駆動波形を付随部分72の記録に用いることができる。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、駆動信号の入力によりノズル2431からインクを吐出する記録素子243が設けられたヘッドユニット24と、制御部40と、を備え、制御部40は、ヘッドユニット24により記録素子243のノズル2431からインクを吐出させて、インク吐出不良を生じている不良記録素子の検出に用いられるテスト画像70を記録媒体P上に記録させ(記録制御手段)、テスト画像70の撮像データに基づいて記録素子243から不良記録素子を検出し(検出手段)、テスト画像70には、記録素子243のインク吐出不良が反映される不良反映部分71と、当該不良反映部分71に係る付随情報を示す付随部分72とが含まれ、制御部40は、ヘッドユニット24により、第1の駆動波形61の駆動信号に応じた記録素子243のノズル2431からのインク吐出によって不良反映部分71を記録させ、第1の駆動波形61とは異なる第2の駆動波形62の駆動信号に応じた記録素子243のノズル2431からのインク吐出によって付随部分72を記録させる(記録制御手段)。
このような構成によれば、テスト画像70の不良反映部分71と付随部分72とを各々の記録に適した互いに異なる駆動波形を用いて記録することができる。即ち、インク吐出不良がより明確に不良反映部分71に反映され、また付随部分72により示される付随情報の正確性がより向上するように、不良反映部分71及び付随部分72の記録状態を別個に調整することができる。このように、本実施形態のインクジェット記録装置1では、不良記録素子の検出に適するようにテスト画像70の記録状態を柔軟に調整することができる。
また、インクジェット記録装置1は、第1の駆動波形61の駆動信号及び第2の駆動波形62の駆動信号を記録素子243に供給するヘッド駆動部2421を備え、制御部40は、ヘッド駆動部2421により第1の駆動波形61の駆動信号及び第2の駆動波形62の駆動信号を記録素子243に供給させてヘッドユニット24によりテスト画像70を記録させ(記録制御手段)、ヘッドユニット24に設けられた複数の記録素子243のノズル2431から第1の駆動波形61の駆動信号に応じて吐出されるインクに係る少なくとも一の特徴量のばらつきは、複数の記録素子243のノズル2431から第2の駆動波形62の駆動信号に応じて吐出されるインクに係る上記少なくとも一の特徴量のばらつきよりも大きく、上記少なくとも一の特徴量は、テスト画像70の撮像データにおいて同定可能である。このような構成によれば、第1の駆動波形61の駆動信号により記録される不良反映部分71において、インク吐出不良によるインクの特徴量の変動が反映されやすくなるため、インク吐出不良がより明確に不良反映部分71に反映されるようにすることができる。また、吐出されるインクの特徴量が変動しにくい第2の駆動波形62の駆動信号により付随部分72が記録されるため、付随部分72により示される付随情報の正確性をより向上させることができる。これにより、テスト画像70をより適切に記録することができ、当該テスト画像70を用いてより正確に不良記録素子を検出することができる。
また、上記少なくとも一の特徴量には、複数の記録素子243のノズル2431から吐出されるインクの記録媒体P上の着弾位置における複数の記録素子243の配置に応じた本来の位置からのずれ量が含まれる。これにより、不良記録素子により吐出されるインクの着弾位置を、当該不良記録素子のインク吐出不良の内容や程度に応じてずらすことができる。よって、インク吐出不良をより明確にテスト画像70の不良反映部分71に反映させることができる。
また、上記少なくとも一の特徴量には、吐出されたインクの液滴の速度が含まれる。これにより、不良記録素子により吐出されるインクの液滴の速度を、当該不良記録素子のインク吐出不良の内容や程度に応じて、正常な記録素子から吐出されるインクの液滴の速度に対して異ならせることができる。この結果、不良記録素子から吐出されたインクの着弾位置をインク吐出不良の内容や程度に応じてずらすことができるため、インク吐出不良をより明確にテスト画像70の不良反映部分71に反映させることができる。
また、上記少なくとも一の特徴量には、吐出されたインクの液滴の体積が含まれる。これにより、不良記録素子により吐出されるインク液滴の体積を、当該不良記録素子のインク吐出不良の内容や程度に応じて、正常な記録素子から吐出されるインク液滴の体積に対して異ならせることができる。この結果、不良記録素子から吐出されたインクの着弾位置をインク吐出不良の内容や程度に応じてずらすことができるため、インク吐出不良をより明確にテスト画像70の不良反映部分71に反映させることができる。
また、第1の駆動波形61の駆動信号における電圧振幅を、第2の駆動波形62の駆動信号における電圧振幅と異ならせることにより、インク吐出不良をより明確に不良反映部分71に反映させ、また付随部分72により示される付随情報の正確性をより向上させることが可能な第1の駆動波形61及び第2の駆動波形62を得ることができる。
また、第1の駆動波形61の駆動信号における記録素子243に対する印加電圧の持続時間を、第2の駆動波形62の駆動信号における記録素子243に対する印加電圧の持続時間と異ならせることにより、インク吐出不良をより明確に不良反映部分71に反映させ、また付随部分72により示される付随情報の正確性をより向上させることが可能な第1の駆動波形61及び第2の駆動波形62を得ることができる。
また、第1の駆動波形61の駆動信号に応じて記録素子243のノズル2431からテスト画像70の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数を、第2の駆動波形62の駆動信号に応じて記録素子243のノズル2431からテスト画像70の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数と異ならせることにより、インク吐出不良をより明確に不良反映部分71に反映させ、また付随部分72により示される付随情報の正確性をより向上させることが可能な第1の駆動波形61及び第2の駆動波形62を得ることができる。
また、第1の駆動波形61の駆動信号に応じて記録素子243のノズル2431からテスト画像70の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数は、2であり、第2の駆動波形62の駆動信号に応じて記録素子243のノズル2431からテスト画像70の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数は、1である。このように、2dpd駆動の第1の駆動波形61と、1dpd駆動の第2の駆動波形62とを用いると、第1の駆動波形61により吐出され2つのインク液滴が合一したインクの特徴量が、2つ目のインク液滴の特徴量に応じてばらつきやすいことから、第1の駆動波形61を用いて記録される不良反映部分71においてインク吐出不良をより明確に反映させることができる。
また、インクジェット記録装置1は、ヘッドユニット24と記録媒体Pとを相対移動させる搬送部21を備え、ヘッドユニット24は、搬送部21による記録媒体Pの搬送方向と直交する幅方向について所定の記録幅に亘って設けられた複数の記録素子243を有し、不良反映部分71は、搬送方向に移動する記録媒体Pに対して複数の記録素子243の各々からのインク吐出により記録された搬送方向と平行な複数のラインLaを含み、付随部分72は、複数の記録素子243のノズル2431から吐出されたインクにより記録され幅方向と平行な基準ラインLbを含む。これによれば、基準ラインLbを基準としたラインLaの搬送方向についての位置ずれを正確に検出することができるため、当該ラインLaの位置ずれに応じて、対応する記録素子243の搬送方向についての着弾位置異常を正確に検出することができる。
また、制御部40は、不良記録素子の検出結果に基づいてヘッドユニット24による記録素子243のノズル2431からのインク吐出動作を調整する(調整手段)。これにより、不良記録素子によるインク吐出不良の影響を抑制して適正な画質で画像を記録することができる。
また、インクジェット記録装置1は、テスト画像70を撮像する撮像部26を備えるので、インクジェット記録装置1においてテスト画像70の撮像データに基づく不良記録素子の検出を行うことができる。
また、本実施形態の不良記録素子の検出方法は、ヘッドユニット24により記録素子243のノズル2431からインクを吐出させて、インク吐出不良を生じている不良記録素子の検出に用いられるテスト画像70をヘッドユニット24により記録媒体P上に記録させる記録ステップ、テスト画像70の撮像データに基づいて記録素子243から不良記録素子を検出する検出ステップ、を含み、テスト画像70には、記録素子243のインク吐出不良が反映される不良反映部分71と、当該不良反映部分71に係る付随情報を示す付随部分72とが含まれ、記録ステップでは、ヘッドユニット24により、第1の駆動波形61の駆動信号に応じた記録素子243のノズル2431からのインク吐出によって不良反映部分71を記録させ、第1の駆動波形61とは異なる第2の駆動波形61の駆動信号に応じた記録素子243のノズル2431からのインク吐出によって付随部分72を記録させる。
このような方法により、不良記録素子の検出に適するようにテスト画像70の記録状態を柔軟に調整することができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態及び変形例では、テスト画像70の付随部分72が基準ラインLbからなる例を用いて説明したが、付随部分72の態様はこれに限られない。
図10は、テスト画像70の付随部分72の他の例を示す図である。
図10(a)のテスト画像70では、2つの矩形の基準標識M1により付随部分72が構成される。基準標識M1は、複数のラインLaのうち幅方向の両端部に位置するラインLaに隣り合う位置に記録され、テスト画像70における幅方向及び搬送方向の位置の基準として用いられる。基準標識M1を記録することで、例えば複数のラインLaのうち幅方向の端部のラインLa1〜La5が欠損した場合に、欠損しているのが左端のラインLa1〜La5であるのか、右端のラインLa51〜La55であるのかを容易に判別することができる。また、基準標識M1と各ラインLaとの搬送方向についての位置関係を解析することにより、各ラインLaの搬送方向についての位置ずれを検出することもできる。
また、図10(b)のテスト画像70では、ラインLaの番号を示す番号標識M2により付随部分72が構成される。このような番号標識M2を記録することにより、テスト画像70の撮像データから各ラインLaに対応する記録素子243を直接特定することができる。
また、上記実施形態及び変形例では、テスト画像70の不良反映部分71が複数のラインLaからなる例を用いて説明したが、不良反映部分71の態様はこれに限られず、各記録素子243のインク吐出不良が反映される任意のパターンとすることができる。例えば、ラインLaに代えて、各記録素子243からのインク吐出によりそれぞれ記録された複数のドットが記録されても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、せん断モードの記録ヘッド242を例に挙げて説明したが、これに限られず、圧電素子を用いたインク室上壁の薄膜振動によるインク吐出機構を有するたわみモードの記録ヘッドや、加熱によりインクに気泡を生じさせてインクを吐出するサーマル方式の記録ヘッドを用いても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、1画素当たりに吐出されるインク液滴の最大数が2(第1の駆動波形61)又は1(第2の駆動波形)である駆動波形を例に挙げて説明したが、1画素当たりに吐出されるインク液滴の最大数が3以上である駆動波形を用いても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、不良記録素子の特定結果に応じてヘッドユニット24による記録素子243からのインク吐出動作を調整する例を挙げて説明したが、これに代えて、不良記録素子の特定結果を操作表示部52において表示させたり、報知手段により所定の報知動作を行わせたりしても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、インクジェット記録装置1が撮像部26を備える例を用いて説明したが、これに代えて、インクジェット記録装置1の外部に別個に設けられた撮像装置によりテスト画像70を撮像して撮像データを生成しても良い。
また、上記各実施形態及び変形例では、搬送ドラム211により記録媒体Pを搬送する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、例えば、2本のローラーに支持されローラーの回転に応じて移動する搬送ベルトにより記録媒体Pを搬送しても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、シングルパス形式のインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、記録ヘッドを走査させながら画像の記録を行うインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
2 外部装置
10 給紙部
11 給紙トレー
12 媒体供給部
20 画像記録部
21 搬送部
211 搬送ドラム
22 受け渡しユニット
23 加熱部
24 ヘッドユニット
241 ヘッド制御部
242 記録ヘッド
242M ヘッドモジュール
2421 ヘッド駆動部
2422 チャネル基板
2423 カバープレート
2424 ノズルプレート
2425,2426 基板
2427 接着部
2428 隔壁
243 記録素子
2431 ノズル
2432 チャネル
2433 電極
25 定着部
26 撮像部
261 撮像制御部
262 ラインセンサー
27 デリバリー部
30 排紙部
31 排紙トレー
40 制御部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 記憶部
51 搬送駆動部
52 操作表示部
53 入出力インターフェース
54 バス
61 第1の駆動波形
61a 前半波形
61b 後半波形
62 第2の駆動波形
70 テスト画像
71 不良反映部分
72 付随部分
611,613,616,621 膨張パルス
612,614,615,617,618,622 収縮パルス
I1〜I3 インターバル
La,La1〜La52 ライン
Lb,Lb1〜Lb6 基準ライン
M1 基準標識
M2 番号標識
P 記録媒体

Claims (13)

  1. 駆動信号の入力によりノズルからインクを吐出する記録素子が設けられたインク吐出部と、
    前記インク吐出部により前記記録素子のノズルからインクを吐出させて、インク吐出不良を生じている不良記録素子の検出に用いられるテスト画像を記録媒体上に記録させる記録制御手段と、
    前記テスト画像の撮像データに基づいて前記記録素子から不良記録素子を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記テスト画像には、前記記録素子のインク吐出不良が反映される不良反映部分と、当該不良反映部分に係る付随情報を示す付随部分とが含まれ、
    前記記録制御手段は、前記インク吐出部により、第1の駆動波形の駆動信号に応じた前記記録素子のノズルからのインク吐出によって前記不良反映部分を記録させ、前記第1の駆動波形とは異なる第2の駆動波形の駆動信号に応じた前記記録素子のノズルからのインク吐出によって前記付随部分を記録させる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1の駆動波形の駆動信号及び前記第2の駆動波形の駆動信号を前記記録素子に供給する記録素子駆動部を備え、
    前記記録制御手段は、前記記録素子駆動部により前記第1の駆動波形の駆動信号及び前記第2の駆動波形の駆動信号を前記記録素子に供給させて前記インク吐出部により前記テスト画像を記録させ、
    前記インク吐出部に設けられた複数の前記記録素子のノズルから前記第1の駆動波形の駆動信号に応じて吐出されるインクに係る少なくとも一の特徴量のばらつきは、前記複数の記録素子のノズルから前記第2の駆動波形の駆動信号に応じて吐出されるインクに係る前記少なくとも一の特徴量のばらつきよりも大きく、
    前記少なくとも一の特徴量は、前記テスト画像の撮像データにおいて同定可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記少なくとも一の特徴量には、前記複数の記録素子のノズルから吐出されるインクの前記記録媒体上の着弾位置における前記複数の記録素子の配置に応じた本来の位置からのずれ量が含まれることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記少なくとも一の特徴量には、吐出されたインクの液滴の速度が含まれることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記少なくとも一の特徴量には、吐出されたインクの液滴の体積が含まれることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1の駆動波形の駆動信号における電圧振幅は、前記第2の駆動波形の駆動信号における電圧振幅と異なることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1の駆動波形の駆動信号における前記記録素子に対する印加電圧の持続時間は、前記第2の駆動波形の駆動信号における前記記録素子に対する印加電圧の持続時間と異なることを特徴とする請求項2〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1の駆動波形の駆動信号に応じて前記記録素子のノズルから前記テスト画像の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数は、前記第2の駆動波形の駆動信号に応じて前記記録素子のノズルから前記テスト画像の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数と異なることを特徴とする請求項2〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第1の駆動波形の駆動信号に応じて前記記録素子のノズルから前記テスト画像の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数は、1又は2のうち一方であり、前記第2の駆動波形の駆動信号に応じて前記記録素子のノズルから前記テスト画像の1画素当たりに吐出されるインクの液滴の最大数は、1又は2のうち他方であることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記インク吐出部と記録媒体とを相対移動させる移動手段を備え、
    前記インク吐出部は、前記相対移動による一の相対移動方向と直交する幅方向について所定の記録幅に亘って設けられた複数の前記記録素子を有し、
    前記不良反映部分は、前記相対移動方向に相対移動する記録媒体に対して前記複数の記録素子の各々のノズルから吐出されたインクにより記録された前記相対移動方向と平行な複数の記録素子対応線を含み、
    前記付随部分は、前記幅方向と平行な基準線を含む
    ことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記検出手段による検出結果に基づいて前記インク吐出部による前記記録素子のノズルからのインク吐出動作を調整する調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記テスト画像を撮像する撮像手段を備えることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 駆動信号の入力によりノズルからインクを吐出する記録素子が設けられたインク吐出部を備えたインクジェット記録装置の不良記録素子の検出方法であって、
    前記インク吐出部により前記記録素子のノズルからインクを吐出させて、インク吐出不良を生じている不良記録素子の検出に用いられるテスト画像を記録媒体上に記録させる記録ステップ、
    前記テスト画像の撮像データに基づいて前記記録素子から不良記録素子を検出する検出ステップ、
    を含み、
    前記テスト画像には、前記記録素子のインク吐出不良が反映される不良反映部分と、当該不良反映部分に係る付随情報を示す付随部分とが含まれ、
    前記記録ステップでは、前記インク吐出部により、第1の駆動波形の駆動信号に応じた前記記録素子のノズルからのインク吐出によって前記不良反映部分を記録させ、前記第1の駆動波形とは異なる第2の駆動波形の駆動信号に応じた前記記録素子のノズルからのインク吐出によって前記付随部分を記録させる
    ことを特徴とする不良記録素子の検出方法。
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