JP4715324B2 - 整流素子 - Google Patents

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Description

本発明は、整流素子およびその製造方法に関し、より特定的には、パワーデバイスに適用される整流素子およびその製造方法に関する。
炭化ケイ素(SiC)などのワイドバンドギャップ半導体は、ケイ素(Si)に比べてバンドギャップが大きいため、高い絶縁耐圧を有し、また高温においても安定である。このため、ワイドバンドギャップ半導体を用いたパワーデバイスは、たとえばハイブリッド自動車の制御装置、家電、または電力などの高耐圧・低損失、高温動作が必要な分野への応用が期待されている。ここでパワーデバイスとは、大電力の変換や制御を行なうデバイスの総称である。今後もパワーデバイスの応用分野はさらに拡大するものと考えられる。
パワーデバイスとしての整流素子には、大きく分類してpn接合ダイオードとショットキーバリアダイオード(SBD)とがある。pn接合ダイオードは、電流通電時に半導体内部に蓄積される少数キャリアによってターンオフ過渡時に大きな逆電流が流れる性質がある。このため、スイッチング素子のターンオン時に過大な損失を発生させるだけでなく、過大なノイズの発生源となっており、整流素子の高速化を阻害する主要な要因になっている。一方、SBDでは、半導体内部で電流を運ぶ担体が多数キャリアのみであり、電流通電時においても少数キャリアの注入や蓄積がないので、ターンオフ時の逆電流を極めて小さくすることができる。このため、一般に、pn接合ダイオードと比較してSBDは高周波領域で動作することができる。
以上により、ワイドバンドギャップ半導体を用いたSBDは、高耐圧、高温動作、および高周波動作を実現し得る整流素子として期待されている。
図23は、従来のSiC−SBD(整流素子)の構成を示す断面図である。図23を参照して、整流素子110は、n型のSiC基板101と、SiC基板101の主表面上に形成され、SiC基板101よりも不純物濃度の低いn型のドリフト層102と、ドリフト層102の表面上に形成されたアノード電極103と、SiC基板101の裏面上に形成されたカソード電極104とを有している。整流素子110においては、アノード電極103とドリフト層102とによってショットキー障壁が構成され、この障壁によって整流特性が実現される。
また、図24は、従来のケイ素系pn接合ダイオード(整流素子)の構成を示す断面図である。図24を参照して、整流素子120は、n型のSi基板111と、Si基板111の主表面上に形成され、Si基板111よりも不純物濃度の低いn型のドリフト層112と、ドリフト層112の表面に形成されたp型不純物領域115と、p型不純物領域115の表面上に形成されたアノード電極113と、Si基板111の裏面に形成されたカソード電極114とを有している。整流素子120においては、アノード電極113とp型不純物領域115とは電気的に(オーミック)接続され、p型不純物領域115とn型のドリフト層112で構成されるpn接合によって整流特性が実現される。
なお、従来の整流素子の構成は、たとえば特開2001−53293号公報(特許文献1)にも開示されている。
特開2001−53293号公報(特許文献1)
しかしながら、従来のSBDにおいては、定常損失を低減しつつ耐圧を向上することは困難であった。以下、そのことを説明する。
定常損失を低減するためには、順方向電流の立ち上がり電圧(VF)を小さくすれば良い。立ち上がり電圧VFはショットキー障壁高さφBnによって決まるので、半導体層(ドリフト層102またはドリフト層112)の不純物濃度を高濃度にしたり、ショットキー電極(アノード電極103またはアノード電極113)として仕事関数の小さい材料を選択したりすれば、ショットキー障壁高さφBnが低くなり、定常損失を低減することができる。しかし、ショットキー障壁高さφBnが低くなると、逆方向電圧の印加時において、漏れ電流が増大し、耐圧も低下する。一方、耐圧を向上するためにショットキー電極の障壁高さφBnを高くすると、順方向電流の立ち上がり電圧が大きくなり、定常損失が増加する。
したがって、本発明の目的は、定常損失を低減しつつ耐圧を向上することのできる整流素子およびその製造方法を提供することである。
本発明の整流素子は、ワイドバンドギャップ半導体よりなる第1不純物領域と、第1不純物領域内に形成され、かつ第1不純物領域に取り囲まれるように形成され、かつ第1不純物領域と同じ導電型であり、かつ第1不純物領域よりも不純物濃度が高い第2不純物領域と、第1不純物領域にショットキー接触し、かつ前記第2不純物領域に電気的に接続された第1電極と、第1電極とは異なる電位を印加可能であり、かつ第1不純物領域に電気的に接続された第2電極とを備えている。第1電極と第2電極との電位差が変化することにより、第2不純物領域と第2電極との間に電流を流す状態と、第2不純物領域と第2電極との間に存在する第1不純物領域を空乏層化することによって第2不純物領域と第2電極との間の電流経路を遮断する状態とを選択可能である。
本発明の整流素子の製造方法は、ワイドバンドギャップ半導体よりなる第1不純物領域の表面に、第1不純物領域と同じ導電型であり、かつ第1不純物領域よりも不純物濃度が高い第2不純物領域を形成する工程と、第1不純物領域および第2不純物領域の表面上に、第1不純物領域にショットキー接触し、かつ第2不純物領域に電気的に接続された第1電極を形成する工程と、第1電極とは異なる電位を印加可能であり、かつ第1不純物領域に電気的に接続するように、第2電極を形成する工程とを備えている。第1電極と前記第2電極との電位差が変化することにより、第2不純物領域と第2電極との間に電流を流す状態と、第2不純物領域と第2電極との間に存在する第1不純物領域を空乏層化することによって第2不純物領域と第2電極との間の電流経路を遮断する状態とを選択可能であるように、第1不純物領域の不純物濃度が調整される。
本発明の整流素子およびその製造方法によれば、第1電極の電位が第2電極の電位よりも高い場合(順方向電圧印加時)には、第2不純物領域と第2電極との間に存在する第1不純物領域(ドリフト層)に空乏化されていない部分ができ、この部分を電流経路として、第2不純物領域と第1電極とのショットキー障壁による電流が第1電極と第2電極との間に流れ始める。さらに、順方向印可電圧が高くなると、第1不純物領域と第1電極とのショットキー障壁による電流が加算される。一方、第2電極の電位が第1電極の電位よりも高い場合(逆方向電圧印加時)には、第1不純物領域の空乏層が第2不純物領域と第2電極との間に存在する第1不純物領域(ドリフト層)にも広がって、ドリフト層の電流経路をなくし、第1電極と第2電極との間の電流を遮断する。
このように、本発明の整流素子においては、第1電極と第1不純物領域および第2不純物領域との間で構成される2つのショットキー障壁によって基本的に電流が制御される。概略的に言えば、順方向印可時では第1電極と第2不純物領域によるショットキー障壁が、逆方向印可時では第1電極と第1不純物領域によるショットキー障壁が、全体の電気的特性を担う構造となっている。特に、第1電極と第1不純物領域のショットキー障壁による空乏層が重要な働きを担い、わずかな大きさの順方向電圧で第2不純物領域と第2電極との間に存在する第1不純物領域(ドリフト層)に空乏化されていない電流経路が形成されるように調整することで、ショットキー障壁の小さい第2不純物領域を介して電流が流れるため、定常損失を低減できる。また、逆方向印可時では第1不純物領域には第2不純物領域を完全に包囲するように空乏層が存在して、漏れ電流を低減し、耐圧を向上させる。
本発明の整流素子において好ましくは、第1不純物領域は凸部を有し、かつ第2不純物領域は凸部の上面に形成されている。凸部の上面において第2不純物領域と第1電極とが接触している。
上記製造方法において好ましくは、第1不純物領域に凸部を形成する工程をさらに備えている。第2不純物領域を形成する工程において、凸部の上面に第2不純物領域を形成する。
これにより、凸部の内部が第2不純物領域と第2電極との間の電流経路として規定される。逆方向電圧印加時には、凸部の側面から内部へ空乏層が延び、凸部の内部が空乏層化される。したがって、上記電流経路を容易に遮断することができ、電流を制御し易くなる。また耐圧を向上することができる。
本発明の整流素子において好ましくは、凸部における第1不純物領域の不純物濃度が凸部以外の前記第1不純物領域の不純物濃度よりも低い。これにより、逆方向電圧印加時に凸部内部へ空乏層が延びやすくなる。
本発明の整流素子において好ましくは、第2不純物領域は凸部の上面から側面へ延びるように形成されており、かつ凸部の上面および側面において第2不純物領域と第1電極とが接触している。
上記製造方法において好ましくは、第2不純物領域を形成する工程において、凸部の上面から側面へ延びるように第2不純物領域を形成する。
これにより、凸部の上面および側面に第2不純物領域が形成されるので、凸部の上面にのみ第2不純物領域を形成する場合に比べて第1電極と接触する第2不純物領域の表面積を増加することができる。したがって、第2不純物領域を流れる電流の密度を低減することができるので、順方向電流の電流量を増加することができる。加えて、逆方向電圧印加時には、凸部の下部から内部へ空乏層が延びて、凸部の内部の電流経路が遮断される。したがって、電流を制御し易くなる。また耐圧を向上することができる。
本発明の整流素子において好ましくは、上記のいずれかの整流素子を複数備えている。複数の整流素子における第2不純物領域の各々は、平面的に見てマトリクス状あるいはストライプ状に形成されている。これにより、複数の上記整流素子が均一に形成される。
上記製造方法において好ましくは、第2不純物領域を形成する工程は、凸部の肩部にマスク層を形成する工程と、マスク層をマスクとして凸部の上面および側面にイオン注入することにより第2不純物領域を形成する工程とを有している。
これにより、凸部の上面から側面へ延びるように第2不純物領域を形成することができる。
上記製造方法において好ましくは、第1不純物領域および第2不純物領域の表面を熱酸化することにより熱酸化膜を形成する工程と、熱酸化膜を除去する工程とをさらに備えている。
これにより、第1不純物領域および第2不純物領域の表面の損傷部分を熱酸化膜とともに除去することができるので、第1不純物領域および第2不純物領域と、第1電極との接触性が向上する。
本発明の整流素子およびその製造方法によれば、定常損失を低減しつつ耐圧を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は、本発明の実施の形態1における整流素子の構成を示す断面図である。図1(b)は、図1(a)のB−B線に沿う濃度プロファイルを模式的に示す図である。なお、図1(a)は、後述する図2および図3におけるI−I線に沿う断面図である。図1を参照して、整流素子10は、n+半導体基板20と、第1不純物領域としてのn-半導体層2と、第2不純物領域としてのn型半導体層5と、アノード電極8と、第2電極としてのカソード電極4とを備えている。アノード電極8は、第1電極としてのショットキー電極3とAl(アルミニウム)電極7とを有している。
+半導体基板20の表面上にはn-半導体層2が形成されており、n-半導体層2の表面にはn型半導体層5が形成されている。n型半導体層5は、n-半導体層2の内部においてその周囲をn-半導体層2に取り囲まれている。n-半導体層2とn型半導体層5との主表面1aにはショットキー電極3が形成されており、ショットキー電極3はn-半導体層2にショットキー接触しており、かつn型半導体層5に電気的に接続されている。ショットキー電極3上にはAl電極7が形成されており、n+半導体基板20の裏面1bにはカソード電極4が形成されている。カソード電極4とn+半導体基板20とはオーミック接触している。
図2は、本発明の実施の形態1における整流素子の平面レイアウトを示す図である。図1および図2を参照して、n+半導体基板20の表面上に形成された低不純物濃度の領域であるn-半導体層(ドリフト層)2の表面に、矩形の平面形状を有する複数の高不純物濃度の領域であるn型半導体層5の各々がマトリクス状に配列している。これらn-半導体層2とマトリクス状のn型半導体層5との表面上にアノード電極8が形成されている。また、n型半導体層5の平面形状は、矩形である場合の他、多角形でもよいし、円であってもよい。図3は、本発明の実施の形態1における他の整流素子の平面レイアウトを示す図である。図1および図3を参照して、n-半導体層2の表面に、細長い矩形の平面形状を有する複数のn型半導体層5の各々がストライプ状に配列している。これらn-半導体層2とマトリクス状のn型半導体層5との表面上にアノード電極8が形成されていてもよい。
上記のn+半導体基板20およびn-半導体層2は、SiC、窒化ガリウム(GaN)、またはダイヤモンドなどのワイドバンドギャップ半導体よりなっている。ショットキー電極3は、たとえばW(タングステン)、Ti(チタン)、Ni(ニッケル)、またはMo(モリブデン)などよりなっている。
なお、図1〜図3を参照して、整流素子10の具体的寸法はたとえば以下の通りである。n-半導体層2の厚さd1は素子の耐圧1200Vに対して12μm以上であり、n型半導体層5の厚さd2は約0.25μmであり、n型半導体層5の幅d3は約0.8μmである。n+半導体基板20の厚さd4は約0.38mmである。また、隣り合うn型半導体層5(図2および図3)同士の間隔d5は3μm以上である。また、n+半導体基板20の不純物濃度は約1×1019/cm3である。n型半導体層5の不純物濃度は1×1017/cm3以上であり、1×1018/cm3程度であることが好ましい。n-半導体層2の不純物濃度は1×1016/cm3以下であり、1×1016/cm3程度であることが好ましい。
また、図1(b)に示すように、n型半導体層5の不純物濃度はn-半導体層2の不純物濃度よりも高い。これにより、ショットキー電極3とn型半導体層5とにより構成されるショットキー障壁の障壁高さが、ショットキー電極3とn-半導体層2とにより構成されるショットキー障壁の障壁高さよりも低くなる。
整流素子10は、アノード電極8とカソード電極4との電位差が変化することにより、n型半導体層5とカソード電極4との間に電流を流す状態と、n型半導体層5とカソード電極4との間に存在するn-半導体層2を空乏層化することによってn型半導体層5とカソード電極4との間の電流経路を遮断する状態とがある。続いて、本実施の形態における整流素子の具体的な動作原理について、図4〜図6を用いて説明する。
図4は、アノード電極とカソード電極とが同電位の状態における整流素子を説明するための図である。図4を参照して、アノード電極8とカソード電極4とが同電位であるか、あるいはカソード電極4の電圧がアノード電極8の電圧より大きい(逆方向電圧である)と、n-半導体層2とショットキー電極3との間のショットキー障壁によって、n-半導体層2内に空乏層9a、9bが形成される。なお、空乏層9a、9bの各々は、図示しない位置において繋がっていてもよい。空乏層9aは、n-半導体層2とショットキー電極3との図中左側の境界面3aからn-半導体層2内を半導体基板20に向かって下方向に延びるともに、n型半導体層5の真下に向かってn-半導体層2内を横方向にも延びる。空乏層9aと同様に空乏層9bは、n-半導体層2とショットキー電極3との図中右側の境界面3bからn-半導体層2内を下方向にも横方向にも延びる。
ここで、アノード電極8とカソード電極4とが同電位である場合、空乏層9aと空乏層9bとは、n型半導体層5の真下における交差部分Cにおいてわずかに交差するように延びる。これにより、ショットキー電極3との接触部分以外のn型半導体層5の周囲が空乏層9a、9bによって覆われ、n型半導体層5とカソード電極4との間に存在するn-半導体層2が空乏層化される。その結果、n型半導体層5とカソード電極4との間の電流経路が遮断される。カソード電極4の電圧がアノード電極8の電圧より大きい(逆方向電圧)場合、n型半導体層5の真下における交差部分Cの交差の程度は大きくなり(交差部分Cが厚くなり)、より一層電流経路が遮断される。
整流素子10においては、アノード電極8とカソード電極4とが同電位である状態で空乏層9aと空乏層9bとがわずかに交差するように延びるように、n型半導体層5の幅d3と、空乏層9a、9bの大きさとが規定されている。空乏層9a、9bの大きさは、ショットキー電極3の材質およびn-半導体層2の不純物濃度により規定可能である。
図5は、順方向電圧が印加された場合における整流素子を説明するための図である。図5を参照して、アノード電極8の電位がカソード電極4の電位よりも高いと(順方向電圧が印加されると)、空乏層9a、9bの各々は、図4の状態よりも図中横方向(幅方向)および図中上方向に収縮する。空乏層9a、9bが収縮すると、n型半導体層5の真下のn-半導体層2に空乏層化されていない部分(電流経路)ができる。図5において電流経路は幅dを有している。この電流経路を介して、ショットキー電極3とn型半導体層5との間のショットキー障壁に制限された電流Iがカソード電極4へと流れる。言い換えれば、n型半導体層5、n-半導体層2、およびn+半導体基板20を介して、アノード電極8とカソード電極4との間に電流が流れる。
順方向電圧が大きくなる程、空乏層9a、9bの各々は収縮するので、電流経路の幅dは大きくなり、流れる電流の量が増加する。また、n型半導体層5の不純物濃度が高い場合には、トンネル電流成分が加わり、アノード電極8とカソード電極4との間に流れる電流が増加する。さらに、順方向電圧が大きくなると、ショットキー電極3とn-半導体層2との間のショットキー障壁に制限された電流も加わり、電流は増加する。
上述のように本実施の形態における整流素子10においては、整流素子10にアノード電極8とカソード電極4とが同電位の状態で、空乏層9aと空乏層9bとはわずかに交差するように延びている。このため、空乏層9a、9bが少しでも収縮すると、n型半導体層5の真下のn-半導体層2に電流経路ができて、ショットキー電極3とn型半導体層5との間のショットキー障壁に制限された電流が流れる。したがって、整流素子10に印加される順方向電圧が小さくてもアノード電極8とカソード電極4との間に電流が流れる。
図6は、逆方向電圧が印加される場合における整流素子10を説明するための図である。図6を参照して、カソード電極4の電位がアノード電極8の電位よりも高いと(逆方向電圧が印加されると)、空乏層9aと空乏層9bとが一体化した空乏層9が深さ方向に延びる。このとき、n型半導体層5とカソード電極4との間の電流経路は空乏層9により遮断されている。また、逆方向電圧がさらに大きくなると、n型半導体層5の周囲を覆う空乏層9の厚さWが厚くなり、トンネル電流の発生が抑止される。
上述のように整流素子10においては、整流素子10にアノード電極8とカソード電極4とが同電位の状態で、空乏層9aと空乏層9bとはわずかに交差するように延びている。このため、アノード電極8とカソード電極4とが同電位の状態で既にn型半導体層5とカソード電極4との間の電流経路が遮断されているので、印加される逆方向電圧が小さくても整流素子10には電流が流れない。
続いて、本実施の形態における整流素子10の製造方法について、図7〜図10を用いて説明する。始めに図7を参照して、SiCよりなるn+半導体基板20を準備する。n+半導体基板20は、N(窒素)を不純物として1×1019/cm3の不純物濃度を有する。そして、たとえば厚さ12μm以上のSiCよりなるn-半導体層2をn+半導体基板20上にエピタキシャル成長させる。n-半導体層2の成長は、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって行なわれ、原料ガスとしてSiH4とC38とを用い、不純物ガスとして窒素ガスを用いて行なわれる。これにより、n-半導体層2の不純物濃度がたとえば1×1015/cm3とされる。次に、n-半導体層2の主表面1aを1200℃以下の温度でドライ酸素(湿度の低い酸素)を供給して酸化することによって、たとえば厚さ50nmの熱酸化膜23をn-半導体層2の主表面1a上に形成する。そして、たとえばCVD法を用いて、厚さ1μm以下のSiO2よりなる酸化膜24を熱酸化膜23上に形成する。
次に図8を参照して、酸化膜24上に所定パターンのレジスト(図示なし)を形成し、このレジストをマスクとして、RIE(Reactive Ion Etching)により熱酸化膜23および酸化膜24をエッチングする。これにより孔24aが開口され、孔24aの底部にはn-半導体層2の主表面1aが露出する。続いて、当該半導体基板をたとえば500℃程度まで加熱し、酸化膜24をマスクとしてたとえばN、P(リン)などの不純物をn-半導体層2へイオン注入する。これにより、n-半導体層2の主表面1aにn型半導体層5が形成される。n型半導体層5の深さはたとえば0.3μmとされ、不純物濃度はたとえば1×1018/cm3とされる。
次に図9を参照して、たとえばフッ酸を用いて酸化膜24および23を全除去する。これにより、n-半導体層2およびn型半導体層5の主表面1a全面が露出される。そして、たとえば1700℃程度の温度で20分間、n-半導体層2およびn型半導体層5をアニールし、注入イオンによって導入されたn型半導体層5の不純物を電気的に活性化する。続いて、1200℃以下の温度でドライ酸素を供給して主表面1aを酸化することによって、主表面1a上に厚さ50nmの熱酸化膜25を形成する。
次に図10を参照して、主表面1a上の熱酸化膜25をフッ酸などのウェットエッチングにより全除去する。そして、たとえば蒸着法を用いて、たとえばW、Ti、Ni、またはMoなどよりなる厚さ0.1μm程度のショットキー電極3を主表面1a上に形成する。
ここで、熱酸化膜25を形成してこの熱酸化膜25を除去することにより、ショットキー電極3を清浄な表面上に形成することができる。
その後、たとえば蒸着法などを用いて、ショットキー電極3上に厚さ3〜5μmのAl電極7を形成し、n+半導体基板20の裏面1bにカソード電極4を形成する。以上の工程により、図1(a)に示す整流素子10が完成する。
本実施の形態の整流素子10によれば、ショットキー電極3とn-半導体層2およびn型半導体層5との間で構成される2つのショットキー障壁によって基本的に電流が制御される。概略的に言えば、順方向印可時ではショットキー電極3とn型半導体層5によるショットキー障壁が、逆方向印可時ではショットキー電極3とn-半導体層2によるショットキー障壁が、全体の電気的特性を担う構造となっている。特に、ショットキー電極3とn-半導体層2とのショットキー障壁による空乏層が重要な働きを担い、わずかな大きさの順方向電圧で上記n型半導体層5の直下のn-半導体層2に空乏化されていない電流経路が形成されるように調整することで、ショットキー障壁の小さいn型半導体層5を介して電流が流れるため、定常損失を低減できる。また、逆方向印可時にはn-半導体層2はn型半導体層5を完全に包囲するように空乏層が存在するので、これにより漏れ電流が低減され、耐圧が向上されている。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2における整流素子の構成を示す断面図である。図11を参照して、本実施の形態の整流素子10aにおいて、n-半導体層2はその主表面に凸部12を有している。凸部12は、凸部12以外の領域におけるn+半導体基板20上のn-半導体層2に溝(肩部)13を形成することによって形成されている。凸部12の上面12aにはn型半導体層5が形成されている。そして、凸部12の上面12aおよび側面12bと、溝13の底面とを覆うように、ショットキー電極3が形成されている。これにより、ショットキー電極3は、凸部12の上面12aにおいてn型半導体層5にショットキー接触し、凸部12の側面12bおよび溝13の底面においてn-半導体層2にショットキー接触している。ショットキー電極3の上にはAl電極7が形成されている。なお、凸部12におけるn-半導体層2の不純物濃度が凸部12以外のn-半導体層2の不純物濃度よりも低くなっていてもよい。
整流素子10aの具体的寸法はたとえば以下の通りである。凸部12の高さd6は1.5μm以下であり、幅d7は1μmである。n-半導体層2の下面から溝13の底面までの厚さd8は12μm以上である。なお、凸部12の高さd6とほぼ同じ厚さになるようにn型半導体層5を形成してもよい。
なお、これ以外の構成は実施の形態1における整流素子10の構成とほぼ同様である。よって、同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
続いて、本実施の形態における整流素子10aの動作原理について、図12〜図14を用いて説明する。図12は、アノード電極とカソード電極とが同電位の状態における整流素子を説明するための図である。図12を参照して、アノード電極8とカソード電極4とが同電位であるか、あるいはカソード電極4の電圧がアノード電極8の電圧より大きい(逆方向電圧である)と、n-半導体層2とショットキー電極3との間のショットキー障壁によって、n-半導体層2内に空乏層9a、9bが形成される。空乏層9aは、図中左側の側面12bから凸部12の内部へ(図中右方向へ)延び、かつ図中左側の溝13の底面から下方向へ延びる。空乏層9bは、図中右側の側面12bから凸部12の内部へ(図中左方向へ)延び、かつ図中左側の溝13の底面から下方向へ延びる。
ここで、アノード電極8とカソード電極4とが同電位である場合、空乏層9aと空乏層9bとは、n型半導体層5の真下における交差部分Cにおいてわずかに交差するように延びる。これにより、n型半導体層5とカソード電極4との間に存在するn-半導体層2、言い換えればn-半導体層2の凸部12の部分が空乏層化される。その結果、n型半導体層5とカソード電極4との間の電流経路が遮断される。
図13は、順方向電圧が印加された場合における整流素子を説明するための図である。図13を参照して、アノード電極8の電位がカソード電極4の電位よりも高いと(順方向電圧が印加されると)、空乏層9a、9bの各々は図12の状態よりも図中横方向(幅方向)および図中上方向に収縮する。特に空乏層9a、9bが図中横方向に収縮すると、凸部12の内部に空乏層化されていない部分(電流経路)ができる。図13において電流経路は幅dを有している。この電流経路を介して、ショットキー電極3とn型半導体層5との間のショットキー障壁に制限された電流Iがカソード電極4へと流れる。
図14は、逆方向電圧が印加される場合における整流素子を説明するための図である。図14を参照して、カソード電極4の電位がアノード電極8の電位よりも高いと(逆方向電圧が印加されると)、空乏層9aと空乏層9bとが一体化した空乏層9が下方向に延びる。このとき、n型半導体層5とカソード電極4との間の電流経路は空乏層9により遮断されている。
続いて、本実施の形態における整流素子10aの製造方法について、図15〜図18を用いて説明する。始めに図15を参照して、実施の形態1と同様の方法により、たとえば厚さ13μm以上のn-半導体層2をn+半導体基板20上にエピタキシャル成長させる。
なお、n-半導体層2のエピタキシャル成長の際、CVD法に用いる不純物ガスの割合を減らすことで、凸部12とされる部分(n-半導体層2の上部)の不純物濃度をそれ以外の部分(n-半導体層2の下部)の不純物濃度よりも低くして、逆方向電圧印加の際に凸部12内部へ空乏層が延びやすくしてもよい。この場合、たとえばn-半導体層2の上部の不純物濃度は1×1015/cm3程度とされ、たとえばn-半導体層2の下部の不純物濃度は1×1016/cm3程度とされる。
続いて、たとえば厚さ0.3μm程度のn型半導体層5をn-半導体層2上にホモエピタキシャル成長させる。n型半導体層5の成長は、たとえばCVD法によって行なわれ、n-半導体層2のエピタキシャル成長時よりも原料ガスに混合する不純物ガスの割合を増やして行なわれる。これにより、n-半導体層2よりも不純物濃度の高いn型半導体層5が凸部12の上面12aとなる位置に形成される。n型半導体層5の不純物濃度はたとえば1×1018/cm3程度とされる。
次に図16を参照して、実施の形態1と同様の方法により、熱酸化膜23および酸化膜24をn型半導体層5上に形成する。
次に図17を参照して、酸化膜24上に所定パターンのレジスト(図示なし)を形成して、このレジストをマスクとして、酸化膜24、熱酸化膜23をRIEでエッチングする。続いて、所定のパターンが形成された熱酸化膜23、酸化膜24をマスクとしてn型半導体層5およびn-半導体層2の上部をたとえばRIEを用いてエッチングする。これにより、n-半導体層2内に溝13が形成され、エッチングされなかった部分に凸部12が形成される。酸化膜24および23のエッチングにはたとえばCF4系ガスが用いられ、n型半導体層5およびn-半導体層2のエッチングにはたとえばSF6ガスとO2との混合ガスが用いられる。n型半導体層5およびn-半導体層2はたとえば1.5μmの深さだけエッチングされる。
次に図18を参照して、フッ酸を用いて熱酸化膜23および酸化膜24を全除去する。これにより、凸部12の上面12aおよび側面12bと、溝13の底面のn-半導体層2の表面が露出される。続いて、実施の形態1と同様の方法により、凸部12の上面12aおよび側面12bと、溝13の底面とに熱酸化膜25を形成する。
続いて、熱酸化膜25をエッチングにより除去する。ここで、熱酸化膜25を形成して除去することによって、凸部12の形成の際のRIEによる損傷の除去され、清浄な表面へのショットキー電極3を形成することができる。その後、実施の形態1と同様の方法により、凸部12の上面12aおよび側面12bと、溝13の底面とにショットキー電極3を形成する。そして、ショットキー電極3上にAl電極7を形成し、n+半導体基板20の裏面1bにカソード電極4を形成する。以上の工程により、図11に示す整流素子10aが完成する。
本実施の形態の整流素子10aによれば、凸部12の内部が電流経路として規定される。順方向電圧印可時には、実施の形態1の場合と同じで、n型半導体層5とショットキー電極3によるショットキー障壁に制限された電流が流れ、低損失が実現されている。逆方向電圧印加時には、凸部12の側面12bから内部へ空乏層9a、9bが延び、凸部12の内部が空乏層化される。したがって、電流経路を容易に遮断することができ、電流を制御し易くなる。また耐圧を向上することができる。
(実施の形態3)
図19は、本発明の実施の形態3における整流素子の構成を示す断面図である。図19を参照して、本実施の形態の整流素子10bにおいては、凸部12の上面12aから側面12bへ延びるようにn型半導体層5が形成されている。また、凸部12の上面12aおよび側面12bと、溝13の底面とを覆うようにショットキー電極3が形成されている。これにより、ショットキー電極3は、凸部12の上面12aおよび側面12b上部においてn型半導体層5にショットキー接触し、凸部12の側面12b下部および溝13の底面においてn-半導体層2にショットキー接触している。
整流素子10bの具体的寸法はたとえば以下の通りである。凸部12の高さd6はたとえば2.5μmであり、n型半導体層5の深さd9は、たとえば1.5μmである。
なお、これ以外の構成は実施の形態2における整流素子10aの構成とほぼ同様である。よって、同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
本実施の形態の整流素子10bは、凸部12の側面12b下部から延びる空乏層9a、9bによって、n型半導体層5とカソード電極4との間に電流を流す状態と、n型半導体層5とカソード電極4との間の電流経路を遮断する状態とを選択可能である。図19では、空乏層9a、9bによって電流経路が遮断された状態を示している。
続いて、本実施の形態における整流素子10bの製造方法について説明する。本実施の形態の最も簡便な製造方法は、実施の形態2においてn型半導体層の厚みを0.3μmから1.5μmと厚くするだけで得られる(図19の断面構造とは若干異なる)。ここでは、別の製造方法を図20および図21を用いて説明する。始めに、実施の形態2の製造工程と同様の製造工程を経て、図18の構造を得る。このとき、溝13の底面は凸部12の上面12aよりも低い位置に存在している。
次に図20を参照して、たとえばLP(Low Pressure)CVD法などを用いて、厚さ1μm以下のTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)よりなる酸化膜26を熱酸化膜25上に形成する。このとき、酸化膜26は凸部12の側面12bおよび溝13の底面からも膜成長するので、酸化膜26は溝13内を完全に埋める。その結果、溝13内に存在する酸化膜26の厚さは、凸部12の上面12aに存在する酸化膜26の厚さよりも厚くなる。
次に図21を参照して、たとえばRIEなどを用いて、酸化膜26および熱酸化膜25を均一にエッチバック(減膜)する。これにより、凸部12の上面12aおよび側面12b上部に存在する熱酸化膜25および酸化膜26が除去され、凸部12の上面12aおよび側面12b上部が露出する。また、溝13の底面(凸部12の肩部)にはマスク層としての熱酸化膜25と酸化膜26の一部とが残る。残った熱酸化膜25および酸化膜26を合わせた厚さd10はたとえば1μmになる。続いて、当該半導体基板を500℃まで加熱し、熱酸化膜25および酸化膜26をマスクとしてたとえばN、Pなどの不純物を凸部12へイオン注入する。これにより、不純物濃度1×1018/cm3、深さ0.3μm以下であるn型半導体層5が凸部12の上面12aおよび側面12b上部に形成される。
次に、フッ酸を用いて、熱酸化膜25および酸化膜26をエッチングにより除去する。続いて、たとえば1700℃程度の温度で20分間、当該半導体基板をアニールし、注入イオンされたn型半導体層5の不純物を電気的に活性化する。その後の工程は実施の形態2の製造工程と同様で、熱酸化と熱酸化の除去を経て、凸部12の上面12aおよび側面12bと、溝13の底部とにショットキー電極3を形成し、ショットキー電極3上にAl電極7を形成し、n+半導体基板20の裏面1bにカソード電極4を形成する。以上の工程により、図19に示す整流素子10bが完成する。
本実施の形態の整流素子10bによれば、凸部12の上面12aに加えて側面12bにもn型半導体層5が形成されるので、凸部の上面にのみn型半導体層を形成する場合に比べてショットキー電極3と接触するn型半導体層5の表面積を増加することができ、したがって、順方向電流の電流量を増加することができる。
また、凸部12の側面12bにおいてn-半導体層2とショットキー電極3とがショットキー接触しているので、凸部12の側面12bから空乏層9a、9bが延びることで凸部12の内部を空乏層化して、電流経路を容易に遮断することができるので、電流を制御し易くなる。また耐圧を向上することができる。
なお、本実施の形態では、ショットキー電極3が凸部12の側面12b上部においてn型半導体層5にショットキー接触し、凸部12の側面12b下部においてn-半導体層2にショットキー接触する場合について示した。しかし、本発明はこのような場合の他、たとえば図22に示すような構成であってもよい。図22の整流素子10cにおいては、凸部12の側面12b全面にn型半導体層5が形成されており、ショットキー電極3は凸部12の側面12b全面においてn型半導体層5にショットキー接触している。また、ショットキー電極3は溝13の底面においてn-半導体層2にショットキー接触している。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
本発明の整流素子は、パワーデバイスに適用される整流素子に適している。
(a)は、本発明の実施の形態1における整流素子の構成を示す断面図であって、図2および図3のI−I線に沿う断面図である。(b)は、(a)のB−B線に沿う濃度プロファイルを模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1における整流素子の平面レイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態1における他の整流素子の平面レイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態1において、アノード電極とカソード電極とが同電位の状態における整流素子を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において、順方向電圧が印加された場合における整流素子を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において、逆方向電圧が印加される場合における整流素子を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における整流素子の製造方法の第1工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における整流素子の製造方法の第2工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における整流素子の製造方法の第3工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における整流素子の製造方法の第4工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における整流素子の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2において、アノード電極とカソード電極とが同電位の状態における整流素子を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において、順方向電圧が印加された場合における整流素子を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において、逆方向電圧が印加される場合における整流素子を説明するための図である。 本発明の実施の形態2における整流素子の製造方法の第1工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における整流素子の製造方法の第2工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における整流素子の製造方法の第3工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における整流素子の製造方法の第4工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における整流素子の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における整流素子の製造方法の第1工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における整流素子の製造方法の第2工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における他の整流素子の構成を示す断面図である。 従来のSiC−SBD(整流素子)の構成を示す断面図である。 従来のケイ素系pn接合ダイオード(整流素子)の構成を示す断面図である。
符号の説明
1a 主表面、1b 裏面、2,102,112 n-半導体層(ドリフト層)、3 ショットキー電極、3a,3b 境界面、4,104,114 カソード電極、5 n型半導体層、7 Al電極、8,103,113 アノード電極、9,9a,9b 空乏層、10,10a〜10c,110,120 整流素子、12 凸部、12a 凸部上面、12b 凸部側面、13 溝、20 n+半導体基板、23,25 熱酸化膜、24,26 酸化膜、24a 孔、101 SiC基板、111 Si基板、115 p型不純物領域。

Claims (3)

  1. ワイドバンドギャップ半導体よりなる第1不純物領域と、
    前記第1不純物領域内に形成され、かつ前記第1不純物領域に取り囲まれるように形成され、かつ前記第1不純物領域と同じ導電型であり、かつ前記第1不純物領域よりも不純物濃度が高い第2不純物領域と、
    前記第1不純物領域にショットキー接触し、かつ前記第2不純物領域に電気的に接続された第1電極と、
    前記第1電極とは異なる電位を印加可能であり、かつ前記第1不純物領域に電気的に接続された第2電極とを備え、
    前記第1電極と前記第2電極との電位差が変化することにより、前記第2不純物領域と前記第2電極との間に電流を流す状態と、前記第2不純物領域と前記第2電極との間に存在する前記第1不純物領域を空乏層化することによって前記第2不純物領域と前記第2電極との間の電流経路を遮断する状態とを選択可能
    前記第1不純物領域は凸部を有し、かつ前記第2不純物領域は前記凸部の上面に形成されており、かつ前記凸部の上面において前記第2不純物領域と前記第1電極とが接触することを特徴とし、
    前記第2不純物領域は前記凸部の上面から側面へ延びるように形成されており、かつ前記凸部の上面および側面において前記第2不純物領域と前記第1電極とが接触することを特徴とする、整流素子。
  2. 前記凸部における第1不純物領域の不純物濃度が前記凸部以外の前記第1不純物領域の不純物濃度よりも低いことを特徴とする、請求項に記載の整流素子。
  3. 請求項1または2に記載の整流素子を複数備え、
    複数の前記整流素子における前記第2不純物領域の各々は、平面的に見てマトリクス状あるいはストライプ状に形成されていることを特徴とする、整流素子。
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