JPH08264811A - ショットキーバリアダイオード - Google Patents
ショットキーバリアダイオードInfo
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- JPH08264811A JPH08264811A JP6795895A JP6795895A JPH08264811A JP H08264811 A JPH08264811 A JP H08264811A JP 6795895 A JP6795895 A JP 6795895A JP 6795895 A JP6795895 A JP 6795895A JP H08264811 A JPH08264811 A JP H08264811A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor layer
- sbd
- schottky barrier
- barrier
- barrier metal
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、順方向電流を増大させ、製造工
程を容易にしたショットキーバリアダイオードを提供す
ることを目的とする。 【構成】 この発明は、半導体基板上に第1導電型の低
濃度の第1の半導体層が凹凸状に形成され、前記第1の
半導体層の凸部上面に第1導電型の高濃度の第2の半導
体層が選択的に形成され、前記凹部及び凸部の表面に障
壁金属が形成されて構成される。
程を容易にしたショットキーバリアダイオードを提供す
ることを目的とする。 【構成】 この発明は、半導体基板上に第1導電型の低
濃度の第1の半導体層が凹凸状に形成され、前記第1の
半導体層の凸部上面に第1導電型の高濃度の第2の半導
体層が選択的に形成され、前記凹部及び凸部の表面に障
壁金属が形成されて構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低い順方向電位降下
(VF )と小さい逆方向漏れ電流特性を有するショット
キーバリアダイオード(SBD)に関する。
(VF )と小さい逆方向漏れ電流特性を有するショット
キーバリアダイオード(SBD)に関する。
【0002】
【従来の技術】凹凸状に形成された半導体層の表面に2
種類の障壁金属が形成されてなる従来のSBDとして
は、例えば図8に示すように構成されたものがある。こ
のような構成のSBDは、例えば特開平3−25787
0号公報に記載されたものがある。
種類の障壁金属が形成されてなる従来のSBDとして
は、例えば図8に示すように構成されたものがある。こ
のような構成のSBDは、例えば特開平3−25787
0号公報に記載されたものがある。
【0003】図8(a)及び同図(b)において、不純
物濃度(ND )が1×1019cm-3程度で比抵抗(ρ)
が10mΩ・cm程度のN+ の半導体基板51上に不純
物濃度(ND )が8×1015cm-3程度で比抵抗(ρ)
が0.8Ω・cm程度のN-の半導体層52が形成さ
れ、この半導体層52は凸部の高さが3μm程度、凸部
の幅が2μm程度、凹部の幅が2μm程度に凹凸状に形
成され、凸部の上面には厚さが2000Å程度、幅が1
μm程度の形状の低いショットキー障壁(ΦB )の例え
ばCr(ΦB =0.61V程度)からなる第1の障壁金
属53が形成され、第1の障壁金属53の上面及び凹凸
部の表面には厚さが3000Å程度の高いショットキー
障壁(ΦB )の例えばAu(ΦB =0.80V程度)か
らなる第2の障壁金属54が形成され、全表面にNiか
らなる金属層55とAlからなる電極56が積層形成さ
れて、SBDが構成されている。
物濃度(ND )が1×1019cm-3程度で比抵抗(ρ)
が10mΩ・cm程度のN+ の半導体基板51上に不純
物濃度(ND )が8×1015cm-3程度で比抵抗(ρ)
が0.8Ω・cm程度のN-の半導体層52が形成さ
れ、この半導体層52は凸部の高さが3μm程度、凸部
の幅が2μm程度、凹部の幅が2μm程度に凹凸状に形
成され、凸部の上面には厚さが2000Å程度、幅が1
μm程度の形状の低いショットキー障壁(ΦB )の例え
ばCr(ΦB =0.61V程度)からなる第1の障壁金
属53が形成され、第1の障壁金属53の上面及び凹凸
部の表面には厚さが3000Å程度の高いショットキー
障壁(ΦB )の例えばAu(ΦB =0.80V程度)か
らなる第2の障壁金属54が形成され、全表面にNiか
らなる金属層55とAlからなる電極56が積層形成さ
れて、SBDが構成されている。
【0004】このような構造では、低いショットキー障
壁(ΦB )の例えばCrを第1の障壁金属として採用し
て、ΦB =0.61V程度の低VF のSBDを凸部上面
に形成し、高いショットキー障壁(ΦB )の例えばAu
を第2の障壁金属として採用して、ΦB =0.80V程
度の低漏れ電流のSBDを凹部側面ならびに底面に形成
している。
壁(ΦB )の例えばCrを第1の障壁金属として採用し
て、ΦB =0.61V程度の低VF のSBDを凸部上面
に形成し、高いショットキー障壁(ΦB )の例えばAu
を第2の障壁金属として採用して、ΦB =0.80V程
度の低漏れ電流のSBDを凹部側面ならびに底面に形成
している。
【0005】このような構造のSBDは、例えば図9に
示すような製造方法によって形成することができ、ま
ず、Siの半導体基板51をPEP(光リソグラフィ技
術)工程によりSiの半導体基板51に溝(トレンチ)
を形成し、Crをスパッタリングにより形成した後PE
P工程によりCrを加工して第1の障壁金属53を形成
し、続いて第2の障壁金属54となるAuをスパッタリ
ングした後Niをスパッタリングし、次にAlを蒸着し
た後PET工程により電極56を形成して製造される。
示すような製造方法によって形成することができ、ま
ず、Siの半導体基板51をPEP(光リソグラフィ技
術)工程によりSiの半導体基板51に溝(トレンチ)
を形成し、Crをスパッタリングにより形成した後PE
P工程によりCrを加工して第1の障壁金属53を形成
し、続いて第2の障壁金属54となるAuをスパッタリ
ングした後Niをスパッタリングし、次にAlを蒸着し
た後PET工程により電極56を形成して製造される。
【0006】このような構造ならびに製造方法のSBD
では、幅が2μm程度といった狭い凸部の上面に幅が1
μm程度といった細い第1の障壁金属53を形成しなけ
ればならず、そのために高度な微細加工技術が使用され
ていた。現在の技術水準の微細加工技術においては、合
わせ精度が±0.3μm程度であるため、凸部上面の長
辺端部に対して0.5μm程度のマージンをとって第1
の障壁金属53を凸部上面に形成する必要があった。仮
に、マージンをとらない場合には、第1の障壁金属53
を形成する際に第1の障壁金属53が凹部の底面に形成
されてしまうおそれがあり、SBDの逆方向の漏れ電流
が増大することになる。
では、幅が2μm程度といった狭い凸部の上面に幅が1
μm程度といった細い第1の障壁金属53を形成しなけ
ればならず、そのために高度な微細加工技術が使用され
ていた。現在の技術水準の微細加工技術においては、合
わせ精度が±0.3μm程度であるため、凸部上面の長
辺端部に対して0.5μm程度のマージンをとって第1
の障壁金属53を凸部上面に形成する必要があった。仮
に、マージンをとらない場合には、第1の障壁金属53
を形成する際に第1の障壁金属53が凹部の底面に形成
されてしまうおそれがあり、SBDの逆方向の漏れ電流
が増大することになる。
【0007】したがって、凸部上面の全面に第1の障壁
金属を形成することができず、凸部表面の50%の部分
でしか低VF のSBDとして機能していないことにな
る。このため、図10に示すように、SBDを順方向に
バイアスした際の順方向電流は第1の障壁金属53下の
みに集中することになり、多くの順方向電流をとること
ができなかった。
金属を形成することができず、凸部表面の50%の部分
でしか低VF のSBDとして機能していないことにな
る。このため、図10に示すように、SBDを順方向に
バイアスした際の順方向電流は第1の障壁金属53下の
みに集中することになり、多くの順方向電流をとること
ができなかった。
【0008】一方、SBDを逆方向にバイアスした時の
空乏層の分布は図11に示すようになり、空乏層はショ
ットキー障壁の高い第2の障壁金属54が形成された部
分から広がり、N- の第2の半導体層52をピンチオフ
し、ピンチオフした後の逆方向の漏れ電流はショットキ
ー障壁の大きなSBDの特性で支配されることになる。
空乏層の分布は図11に示すようになり、空乏層はショ
ットキー障壁の高い第2の障壁金属54が形成された部
分から広がり、N- の第2の半導体層52をピンチオフ
し、ピンチオフした後の逆方向の漏れ電流はショットキ
ー障壁の大きなSBDの特性で支配されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
図8に示すような構造を有する従来のSBDにおいて
は、第1の障壁金属が形成される凸部の上面の半分程度
しかSBDとして利用することができず、利用効率が悪
かった。このため、順方向電流が流れる領域も狭まり、
多くの順方向電流を得ることが困難になっていた。
図8に示すような構造を有する従来のSBDにおいて
は、第1の障壁金属が形成される凸部の上面の半分程度
しかSBDとして利用することができず、利用効率が悪
かった。このため、順方向電流が流れる領域も狭まり、
多くの順方向電流を得ることが困難になっていた。
【0010】さらに、幅が狭い凸部上面に第1の障壁金
属を形成するためには、1μm程度の線幅を実現できる
合わせ精度と高度な微細加工技術が必要となり、製造工
程が長くなるとともに高価な製造装置が必要となり、製
造を容易に行うことが困難となっていた。
属を形成するためには、1μm程度の線幅を実現できる
合わせ精度と高度な微細加工技術が必要となり、製造工
程が長くなるとともに高価な製造装置が必要となり、製
造を容易に行うことが困難となっていた。
【0011】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、順方向電流を
増大させ、製造工程を容易にしたショットキーバリアダ
イオードを提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、順方向電流を
増大させ、製造工程を容易にしたショットキーバリアダ
イオードを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、半導体基板上に第1導電型の低濃度の
第1の半導体層が凹凸状に形成され、前記第1の半導体
層の凸部上面に第1導電型の高濃度の第2の半導体層が
選択的に形成され、前記凹部及び凸部の表面に障壁金属
が形成されて構成される。
に、この発明は、半導体基板上に第1導電型の低濃度の
第1の半導体層が凹凸状に形成され、前記第1の半導体
層の凸部上面に第1導電型の高濃度の第2の半導体層が
選択的に形成され、前記凹部及び凸部の表面に障壁金属
が形成されて構成される。
【0013】
【作用】上記構成において、この発明は、第1の半導体
層と障壁金属とで高ショットキー障壁(ΦB )のSBD
を構成し、第2の半導体層と障壁金属とで低ショットキ
ー障壁(ΦB )のSBDを構成するようにしている。
層と障壁金属とで高ショットキー障壁(ΦB )のSBD
を構成し、第2の半導体層と障壁金属とで低ショットキ
ー障壁(ΦB )のSBDを構成するようにしている。
【0014】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
する。
【0015】図1は請求項1記載の発明の一実施例に係
わるショットキーバリアダイオード(SBD)の構成を
示す図である。
わるショットキーバリアダイオード(SBD)の構成を
示す図である。
【0016】図1(a)及び同図(b)において、図8
に示す従来の構成と同様に、不純物濃度(ND )が1×
1019cm-3程度で比抵抗(ρ)が10mΩ・cm程度
のN+ のSiからなる半導体基板1上に不純物濃度(N
D )が8×1015cm-3程度で比抵抗(ρ)が0.8Ω
・cm程度のN- のSiからなる第1の半導体層2が形
成されている。この第1の半導体層2は、凸部の高さが
2.5μm程度、凸部の幅が2μm程度、半導体基板1
と第1の半導体層2の接合面と凹部底面が3μm程度、
凹部の幅が2μm程度に凹凸状に形成され、凸部の上面
には0.2μm〜0.5μm程度の厚さで不純物濃度
(ND )が2×1019cm-3程度の高濃度のN+ の第2
の半導体層3が選択的に形成されている。第2の半導体
層3の不純物濃度は、第2の半導体層3とこの第2の半
導体層3に積層される障壁金属とのショットキー障壁
(ΦB )を低く設定するために少なくとも1×1017c
m-3以上に設定される。
に示す従来の構成と同様に、不純物濃度(ND )が1×
1019cm-3程度で比抵抗(ρ)が10mΩ・cm程度
のN+ のSiからなる半導体基板1上に不純物濃度(N
D )が8×1015cm-3程度で比抵抗(ρ)が0.8Ω
・cm程度のN- のSiからなる第1の半導体層2が形
成されている。この第1の半導体層2は、凸部の高さが
2.5μm程度、凸部の幅が2μm程度、半導体基板1
と第1の半導体層2の接合面と凹部底面が3μm程度、
凹部の幅が2μm程度に凹凸状に形成され、凸部の上面
には0.2μm〜0.5μm程度の厚さで不純物濃度
(ND )が2×1019cm-3程度の高濃度のN+ の第2
の半導体層3が選択的に形成されている。第2の半導体
層3の不純物濃度は、第2の半導体層3とこの第2の半
導体層3に積層される障壁金属とのショットキー障壁
(ΦB )を低く設定するために少なくとも1×1017c
m-3以上に設定される。
【0017】また、凹凸部の表面には、3000Å程度
の厚さの高いショットキー障壁(ΦB )の例えばAu
(ΦB =0.80V程度)からなる障壁金属4が形成さ
れ、さらに障壁金属4上にはNiからなる金属層5とA
lからなる電極6が積層形成されて、SBDが構成され
ている。
の厚さの高いショットキー障壁(ΦB )の例えばAu
(ΦB =0.80V程度)からなる障壁金属4が形成さ
れ、さらに障壁金属4上にはNiからなる金属層5とA
lからなる電極6が積層形成されて、SBDが構成され
ている。
【0018】このような構造にあっては、文献「Phy
sics of Semiconductor Dev
ices SECOND EDITION S.M.S
ZEP295」に記載されているように、第1の半導体
層2と接する障壁金属4の界面では、鏡像力低下作用
(image−force lowering)及びト
ンネル効果(tunneling effect)によ
り見かけ上のショットキー障壁(ΦB )が低下すること
になる。
sics of Semiconductor Dev
ices SECOND EDITION S.M.S
ZEP295」に記載されているように、第1の半導体
層2と接する障壁金属4の界面では、鏡像力低下作用
(image−force lowering)及びト
ンネル効果(tunneling effect)によ
り見かけ上のショットキー障壁(ΦB )が低下すること
になる。
【0019】ここで、300Kでの第2の半導体層3
(Si)に対する障壁金属4(Au)の飽和電流密度J
sは、上記文献に記載されており図2に示すSiの不純
物濃度(ND )と飽和電流密度Jsの関係から、約1×
10-3A/cm2 程度となる。この飽和電流密度Jsの
値、及び上記文献に記載されており図3に示す300K
でのショットキー障壁(ΦB )と飽和電流密度Jsの関
係から、第2の半導体層3(Si)と障壁金属4(A
u)の界面のショットキー障壁(ΦB )を求めると、第
2の半導体層3と障壁金属4との界面のショットキー障
壁(ΦB )は0.60V程度となる。
(Si)に対する障壁金属4(Au)の飽和電流密度J
sは、上記文献に記載されており図2に示すSiの不純
物濃度(ND )と飽和電流密度Jsの関係から、約1×
10-3A/cm2 程度となる。この飽和電流密度Jsの
値、及び上記文献に記載されており図3に示す300K
でのショットキー障壁(ΦB )と飽和電流密度Jsの関
係から、第2の半導体層3(Si)と障壁金属4(A
u)の界面のショットキー障壁(ΦB )を求めると、第
2の半導体層3と障壁金属4との界面のショットキー障
壁(ΦB )は0.60V程度となる。
【0020】一方、凹部側面及び底面の第1の半導体層
2と障壁金属4との間のショットキー障壁(ΦB )は、
上記文献に記載されており図4に示すように0.80V
程度となる。
2と障壁金属4との間のショットキー障壁(ΦB )は、
上記文献に記載されており図4に示すように0.80V
程度となる。
【0021】したがって、1種類の障壁金属を全面に形
成するだけで、第1の半導体層2の凸部にはショットキ
ー障壁(ΦB )が0.60V程度の低いショットキー障
壁のSBDが形成され、第1の半導体層2の凹部の側面
及び底面にはショットキー障壁(ΦB )が0.80V程
度の高いショットキー障壁のSBDが形成されることに
なる。このような構造では、第1の半導体層2の凸部上
面がすべてが低ショットキー障壁のSBDとなるので、
図5に示すように順方向バイアス時には凸部上面すべて
に順方向電流が流れることになる。したがって、従来と
同様な設計ルールによりSBDを形成した場合には、図
5と図10との比較から明らかなように同一の順方向電
圧(VF)で従来に比べて2倍の順方向電流を得ることが
できる。言い換えれば、従来に比べて半分程度の面積で
従来と同じ順方向電流を得ることが可能となり、チップ
面積を縮小することができる。
成するだけで、第1の半導体層2の凸部にはショットキ
ー障壁(ΦB )が0.60V程度の低いショットキー障
壁のSBDが形成され、第1の半導体層2の凹部の側面
及び底面にはショットキー障壁(ΦB )が0.80V程
度の高いショットキー障壁のSBDが形成されることに
なる。このような構造では、第1の半導体層2の凸部上
面がすべてが低ショットキー障壁のSBDとなるので、
図5に示すように順方向バイアス時には凸部上面すべて
に順方向電流が流れることになる。したがって、従来と
同様な設計ルールによりSBDを形成した場合には、図
5と図10との比較から明らかなように同一の順方向電
圧(VF)で従来に比べて2倍の順方向電流を得ることが
できる。言い換えれば、従来に比べて半分程度の面積で
従来と同じ順方向電流を得ることが可能となり、チップ
面積を縮小することができる。
【0022】一方、上記構造における逆方向バイアス時
の空乏層の分布は、図6に示すようになり、図11に示
す従来と同様な特性となる。また、上記構造では、第1
の半導体層2の凸部にN+ の第2の半導体層3を形成し
ているので、凸部上面に形成されるSBDの降伏電圧は
凹部側面及び底面に形成されるSBDの降伏電圧よりも
著しく低下することになる。このため、ピンチオフが発
生する電圧は凸部上面に形成されるSBDの降伏電圧よ
りも低く設定する必要がある。これにより、逆方向の漏
れ電流は従来と同様に小さくすることができる。
の空乏層の分布は、図6に示すようになり、図11に示
す従来と同様な特性となる。また、上記構造では、第1
の半導体層2の凸部にN+ の第2の半導体層3を形成し
ているので、凸部上面に形成されるSBDの降伏電圧は
凹部側面及び底面に形成されるSBDの降伏電圧よりも
著しく低下することになる。このため、ピンチオフが発
生する電圧は凸部上面に形成されるSBDの降伏電圧よ
りも低く設定する必要がある。これにより、逆方向の漏
れ電流は従来と同様に小さくすることができる。
【0023】このような構造のSBDは、例えば図7に
示すような工程を経て製造され、まず、半導体基板1上
にN- の第1の半導体層2を形成した後、リン又はヒ素
の不純物を全面に拡散させてN+ の第2の半導体層3を
形成し、次に、PEP工程により半導体層2,3に溝を
形成して凹凸状に形成し、続いてスパッタ工程により全
面にAuの障壁金属層、Niの金属層を順次積層形成
し,Alを蒸着した後PEP工程により電極を形成し、
上記構造のSBDが製造される。
示すような工程を経て製造され、まず、半導体基板1上
にN- の第1の半導体層2を形成した後、リン又はヒ素
の不純物を全面に拡散させてN+ の第2の半導体層3を
形成し、次に、PEP工程により半導体層2,3に溝を
形成して凹凸状に形成し、続いてスパッタ工程により全
面にAuの障壁金属層、Niの金属層を順次積層形成
し,Alを蒸着した後PEP工程により電極を形成し、
上記構造のSBDが製造される。
【0024】このような製造方法にあっては、半導体層
2,3に溝を形成する際に微細加工技術を使用するだけ
で、他の工程は極めて簡単に実施することができ、従来
の構造を得るために必要となる、±0.3μm程度の高
い合わせ精度が要求されるプロセスならびに線幅が1μ
m程度の金属層を形成する高度な微細加工技術が不要と
なる。これにより、従来に比べて特性の優れたSBDを
従来に比べて極めて容易に製造することができる。
2,3に溝を形成する際に微細加工技術を使用するだけ
で、他の工程は極めて簡単に実施することができ、従来
の構造を得るために必要となる、±0.3μm程度の高
い合わせ精度が要求されるプロセスならびに線幅が1μ
m程度の金属層を形成する高度な微細加工技術が不要と
なる。これにより、従来に比べて特性の優れたSBDを
従来に比べて極めて容易に製造することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、低濃度の第1の半導体層の凸部上面に形成された高
濃度の第2の半導体層とその上に形成された障壁金属と
で低ショットキー障壁のSBDを構成するようにしたの
で、第1の半導体層の凸部上面をすべて利用して低ショ
ットキー障壁のSBDを形成することが可能となり、こ
れにより、順方向電流を従来に比べて倍増させることが
できる。また、高度な位置合わせプロセスや微細加工技
術が不要となり、容易に製造することができる。
ば、低濃度の第1の半導体層の凸部上面に形成された高
濃度の第2の半導体層とその上に形成された障壁金属と
で低ショットキー障壁のSBDを構成するようにしたの
で、第1の半導体層の凸部上面をすべて利用して低ショ
ットキー障壁のSBDを形成することが可能となり、こ
れにより、順方向電流を従来に比べて倍増させることが
できる。また、高度な位置合わせプロセスや微細加工技
術が不要となり、容易に製造することができる。
【図1】請求項1記載の発明の一実施例に係わるショッ
トキーバリアダイオードの構成を示す図である。
トキーバリアダイオードの構成を示す図である。
【図2】Au−Si障壁のSBDにおける飽和電流密度
Jsと不純物濃度との関係を示す図である。
Jsと不純物濃度との関係を示す図である。
【図3】飽和電流密度Jsとショットキー障壁(ΦB )
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図4】各種半導体と金属とのショットキー障壁(ΦB
)の値を示す図である。
)の値を示す図である。
【図5】図1に示す実施例における順方向電流の分布を
示す図である。
示す図である。
【図6】図1に示す実施例における逆方向バイアス時の
空乏層の分布を示す図である。
空乏層の分布を示す図である。
【図7】図1に示す実施例の製造工程を示す図である。
【図8】従来のショットキーバリアダイオードの構成を
示す図である。
示す図である。
【図9】図8に示す従来例の製造工程を示す図である。
【図10】図8に示す従来例における順方向電流の分布
を示す図である。
を示す図である。
【図11】図8に示す従来例における逆方向バイアス時
の空乏層の分布を示す図である。
の空乏層の分布を示す図である。
1 半導体基板 2 第1の半導体層 3 第2の半導体層 4 障壁金属 5 Ni金属層 6 Al電極
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板上に第1導電型の低濃度の第
1の半導体層が凹凸状に形成され、前記第1の半導体層
の凸部上面に第1導電型の高濃度の第2の半導体層が選
択的に形成され、前記凹部及び凸部の表面に障壁金属が
形成されてなることを特徴とするショットキーバリアダ
イオード。 - 【請求項2】 前記第2の半導体層は、その不純物濃度
が1×1017cm-3以上であることを特徴とする請求項
1記載のショットキーバリアダイオード。 - 【請求項3】 前記障壁金属は、高いショットキー障壁
を有してなることを特徴とする請求項1又は2記載のシ
ョットキーバリアダイオード。 - 【請求項4】 前記隣接する凹部と凸部で発生するそれ
ぞれの空乏層が接触(ピンチオフ)する電圧は、前記第
2の半導体層の降伏電圧よりも低く設定されてなること
を特徴とする請求項1,2又は3記載のショットキーバ
リアダイオード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6795895A JPH08264811A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | ショットキーバリアダイオード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6795895A JPH08264811A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | ショットキーバリアダイオード |
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JPH08264811A true JPH08264811A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13359989
Family Applications (1)
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JP6795895A Pending JPH08264811A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | ショットキーバリアダイオード |
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JP (1) | JPH08264811A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19930781A1 (de) * | 1999-07-03 | 2001-01-11 | Bosch Gmbh Robert | Diode mit Metall-Halbleiterkontakt und Verfahren zu ihrer Herstellung |
JP2006352014A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 整流素子およびその製造方法 |
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JP2016171324A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-23 | アーベーベー・テクノロジー・アーゲー | 制御可能なオン状態の電圧を備えるパワー半導体整流器 |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP6795895A patent/JPH08264811A/ja active Pending
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US6727525B1 (en) | 1999-07-03 | 2004-04-27 | Robert Bosch Gmbh | Diode comprising a metal semiconductor contact and a method for the production thereof |
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